振付家ノエ・スーリエによる『The Waves』が、3月29日(金)・30日(土) 彩の国さいたま芸術劇場 大ホールで上演される。2020年よりフランスのアンジェ国立現代舞踊センターのディレクターを務め、ネザーランド・ダンス・シアター2の委嘱で振付を提供するなど、世界のダンス界で注目を集める振付家ノエ・スーリエ。本公演は、大規模改修工事による休館期間を経て今月にリニューアルオープンを迎える彩の国さいたま芸術劇場のダンス公演第1弾となる。スーリエによると、『The Waves』は自身のこれまでのリサーチの発展形で、身体の記憶や知覚、その複雑に絡み合ったディテールを呼び覚まし、身体の表現に変換しようという試みであるとのこと。作中1人のパフォーマーが、イギリスの作家ヴァージニア・ウルフ の長編小説 『The Waves(波)』(1931) の一節を淡々と語る中、6人のパフォーマーが生演奏による打楽器の変容するリズムに絶えず呼応しながらパフォーマンスを繰り広げる。<公演情報>ノエ・スーリエ『The Waves』3月29日(金) 19:00 開演3月30日(土) 15:00 開演会場:埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 大ホール上演時間:約60分(途中休憩なし)※演出の都合により、開演時間に遅れたり途中退場されますと、ご予約席へのご案内ができません。振付:ノエ・スーリエ出演:ステファニー・アムラオ、ジュリー・シャルボニエ、アドリアーノ・コレッタ、船矢祐美子、ナンガリンヌ・ゴミス、ナン・ピアソンパーカッション:トム・ドゥ・コック、ゲリット・ヌレンス(イクトゥス)音楽:ノエ・スーリエ、トム・ドゥ・コック、ゲリット・ヌレンス■チケット料金(全席指定・税込)一般:5,000円U-25:2,500円※公演時25歳以下対象。入場時要身分証提示。※未就学児入場不可。※サイドバルコニー・2階席の一部は舞台の一部が見えづらいお席です。※車椅子でご来場の方は、チケットご購入時に必ずSAFチケットセンターへご連絡ください。※やむを得ない事情により、公演等に変更が生じる場合がございます。チケット情報:()公演詳細ページ:
2024年03月23日2024年12月、上海で世界初演されるミュージカル『インファナル・アフェア』の演出・振付を、長谷川寧(ミュージカル『ピーター・パン』、ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』ほか演出・振付担当)が手掛けることが発表された。長谷川は、2018年から中国全土で上演している『白夜行』『人間失格』の演出・振付を手掛け、2023年11月15日に開催された2023北京・天橋ミュージカル年間式典では、影響力のあるミュージカル作品賞・年間優秀ミュージカル演出家賞・年間優秀ミュージカル振付家賞などを受賞した。新作ミュージカル『インファナル・アフェア』は、2002年にアンディ・ラウとトニー・レオンが主演した香港の映画作品で、香港ノワールの代表的作品。映画は第一部公開後、全3部作となり大反響を巻き起こし、2006年にはマーティン・スコセッシ監督によるハリウッドリメイク作品『ディパーテッド』がアカデミー賞作品賞を受賞。日本でも本作をモチーフにしたテレビドラマ『ダブルフェイス』(香川照之・西島秀俊W主演)が製作された。世界中で愛された本作のミュージカル化プロジェクトには、国際的な布陣が集結。脚本には、韓国ミュージカル『フランケンシュタイン』『ベン・ハー』『ベルサイユのばら』などのワン・ヨンボム、音楽にはフレンチミュージカル『赤と黒』『ロックオペラ モーツァルト』『1789:バスティーユの恋人』などのウィリアム・ルソー、作詞にはGMAゴールデンメロディアワードにて第28回「年間最優秀アルバム賞」にノミネートされるなど注目の歌手・音楽プロデューサー・ソングライターの許鈞がそれぞれ参加する。長谷川は「中国で3度目のミュージカルを作ることになりました。今回は香港ノワールの名作映画の舞台化になりますが、これまで小説や漫画原作の作品はやってきましたが、原作が映画スタートの作品は初めてで、これもまた新たな挑戦となります。映画は素晴らしい作品であることは間違いないので、銀幕上に映る彼らを新たにどう舞台上に甦らせるか、ご期待いただきたい」とコメントしている。<長谷川寧 プロフィール>Photo by Marc Doradzilo作家・演出家・振付家・パフォーマー。2003年冨士山アネット(フジヤマアネット)設立。異ジャンルとのコラボレーションを通じ本質を見詰め直す「疑·ジャンル」をテーマに国内外にて活動中。17年ベルリン・Theatertreffen International Forumに招聘、19年台北國際藝術村でのレジデンス制作、20年國家兩廳院(National Theater and Concert Hal,Taipei)IDEA’s LAB.参加、21年KYOTO CHOREOGRAPHY AWARDファイナリスト、22年ELECTRICJAPAN2022(The Coronet Theatre/LONDON)招聘、23年『白夜行』『人間失格』にて北京・天橋音楽劇年度盛典にて優秀演出賞・優秀振付賞他、作品が多数受賞。近年の演出·振付作品として『死刑執行中脱獄進行中』、『歌劇BLACKJACK』の他、国内でのミュージカル演出·振付作品として『ピーター・パン』、『ジョジョの奇妙な冒険ファントムブラッド』。中国では染空間ミュージカル『白夜行』『人間失格』が現在も全国ツアー継続中。振付家としてフジファブリック、bonobos、EGO-WRAPPIN’等ミュージシャンへの振付の他、Disney+スターオリジナル『ガンニバル』、映画『イチケイのカラス』、SoftBankのCM等映像作品にも多数参加。国内外の活動を軸に新たなアジアのヴィジョンを更新すべく精力的に活動中。<公演情報>ミュージカル『インファナル・アフェア』演出・振付:長谷川寧脚本:ワン・ヨンボム音楽:ウィリアム・ルソー歌詞:許鈞2024年12月 上海にて世界初演
2024年03月22日振付師でダンサーのタイチーズ氏(24)が投稿したダンス動画が波紋を広げている。タイチーズ氏は、YouTubeやTikTokで活躍するダンサー兼振付師。過去には自身のInstagramで東京2020オリンピック・パラリンピックの開催を支援する日本コカ・コーラの「チーム コカ・コーラ」公式ソングの振付を担当したことも明かしている。この楽曲には、三浦大知(36)やPerfumeなどの大物アーティストらが参加している。タイチーズ氏は11月3日、TikTokに《酔うと踊りたくなるよな》とコンビニの店内にてダンスをする動画を投稿。付近に人はいなかったが、手狭なコンビニの店内で、大きく手足を使いジャンプをしたりする激しいダンスを行っていた。この動画に対しては《酔っててもめっちゃかっこいい~》《カッコよすぎて死にそうです惚れてしまった》などダンスを評価する声があがる一方、《こんな所で撮ったら迷惑だよ》《コンビニで踊るのは非常識だし迷惑すぎる》などの批判コメントも寄せられていた。11月6日、タイチーズ氏はこの動画に対する《店内撮影禁止やで》というコメントを引用し、《そうやったんや》と返信。ふたたび、コンビニかスーパーの店内とみられる場所で、激しく踊る様子をアップした。さらに同日、Xに《コンビニで踊ったらアンチが沢山来ました#迷惑行為》と投稿。この開き直りのような態度に、再度批判の声が集まっていた。《コンビニはダンスの舞台じゃねーよ!!!!!!!》《ハッシュタグで#迷惑行為って入れてるってことはわかっててやってたってこと!?》《撮影禁止のコンビニで迷惑行為して、まっとうな指摘をアンチ扱いして開き直ってるってことですか?タイチーズさん聞いたことなかったけど、炎上商法はいまどき恥ずかしいです…通報が増えていく前に自ら対処した方がいいと思う…》なお、タイチーズ氏はこれまでにも「酔ってコンビニダンスシリーズ」として、コンビニ店でのダンスを撮影した動画を複数アップしている。
2023年11月09日2023年7月6日、振付師の夏まゆみさんが亡くなっていたことが分かりました。61歳でした。サンケイスポーツによると、夏さんは同年6月21日に、がんのため亡くなっていたとのことです。夏さんは1962年3月23日生まれで、イギリスやアメリカなどでダンスを学び、ダンスグループ『FUN-KEY HEARTS』のメンバーとして活躍しました。振付師としては、お笑いタレントで構成されたユニット『吉本印天然素材』や、1998年に行われた長野オリンピック閉会式の公式テーマソング、そしてアイドルユニットの『モーニング娘。』や『AKB48』などの指導を手がけました。訃報に接し、ネット上では「驚きすぎて、呆然としてしまった…」「素晴らしい振付師で尊敬していました」などの声が寄せられています。夏まゆみさんのご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2023年07月06日2022-2023年秋冬 コレクション ショーで発表され、「レディ ディオール」が誕生した1995年と再解釈された2022年から名付けられた「レディ 95.22」。ブリジット・ラコンブによって撮り下ろされた印象的でミニマルなビジュアルを通して、この魅惑的な旅を体現する振付師 シャロン・エイアルが、「レディ 95.22」のタイムレスな魅力を讃えます。Courtesy of DIORこれまでいくつかのコラボレーションを生み出してきた、マリア・グラツィア・キウリとシャロン・エイアルとの情熱溢れる芸術的な対話は、人々を魅了する彼女のパフォーマンスのなかでも表現されています。ディオールのアトリエが誇る職人技と卓越性にオマージュを捧げる「レディ 95.22」は、象徴的な「マクロカナージュ」とグラフィカルな「マキシカナージュ」モチーフを組み合わせたデザインが、その建築的なフォルムを際立たせています。これは、エレガンスとフェミニニティの多様な表現に新たな視点をもたらす、特別な出会いです。 #Dior #DiorLady9522お問い合わせ:クリスチャン ディオールTEL:0120-02-1947
2023年06月17日昨年11月、東京バレエ団が世界初演を果たした「かぐや姫」第1幕は、国際的に注目されるダンス・カンパニー、Noism Company Niigataの芸術総監督・振付家である金森穣が、初めて外部のカンパニーに振付ける作品として大いに注目された。「世界に向けて発信する日本発のグランド・バレエ」を目指し、第1幕、第2幕の単独上演から、最終的には全3幕として上演するという、3年がかりの大プロジェクトを展開中の東京バレエ団。今年2月末から3月、10月中旬から下旬にかけての合計4週間のクリエーション期間を終え、10月末に実施した、第2幕の通し稽古と金森の囲み取材の模様をレポートする。Photo:Shoko Matsuhashi昨年上演された第1幕では、山奥の村で暮らす貧しい翁が竹やぶで小さなかぐや姫を発見する場面から、彼女の成長と道児との恋、翁の嫉妬に欲深さなどが描かれたが、第2幕の舞台は宮廷。全幕を通して使われるドビュッシーの楽曲にのせて、帝やその正室、側室の女性たち、大臣たちが行き交う雅びな世界が立ち現れる。そんな中で、侍女の秋見に連れてこられたものの、宮廷での暮らしに戸惑いを見せるかぐや姫。彼女と向き合い、時に鏡のむこうの像のように現れる帝の正室・影姫の姿も印象的だ。ふたりについて、「かぐや姫はこの世にもたらされた光。彼女が光れば光るほど、影姫の影は濃くなる」と説明した金森。金森穣Photo:NBS劇中では、ドビュッシーによる付随音楽で知られるピエール・ルイスの散文詩「ビリティスの歌」のフランス語による朗読の声を効果的に用いた場面も。詩の意味とこのシーンのアイデアについて金森は、「ひとりの女性が自分の思いを砂に書いていると、そこに雨が降り、消されてしまう。すべては儚く消えていく。きっと私のことは誰も覚えていないだろうという悲しげな詩ですが、私の設定では、影姫が愛読している本を宮廷に来たかぐや姫も読んでいて、ふたりの孤独な魂が見つめ合う──」と明かしている。Photo:Shoko Matsuhashiまた、第2幕のハイライトのひとつになると予想されるのが、宮廷の男性たちによる力強い群舞だ。「男性群舞はやりたい要素のひとつだった。イメージは楽曲を決めたときからできていたけれど、群舞は単純に揃えばいいわけではない。一人ひとりのエネルギーがマックスに出てきてこその、猛々しい、血流みなぎるものであってほしい」と金森は話すが、「月の力はあらゆるものを引っ張ったり押したりして、人間の血流にも影響を及ぼす。かぐや姫のような存在に、生理的に惹かれてしまう男たちの群舞がほしい」とも。ダイナミックな男性群舞が特徴的なモーリス・ベジャール作品をレパートリーとする東京バレエ団らしい、名場面の誕生が待たれる。Photo:NBS衣裳と装置は、第1幕の初演時とはがらりと雰囲気を変え、より抽象的なデザインに変更されるとのこと。新たに立ち上がる『かぐや姫』の世界に、大いに期待したい。『かぐや姫』は2023年10月の全幕上演を目指し、第2幕は2023年4月下旬の〈上野の森バレエホリデイ〉開催期間中に、ほか2作品とともに上演される。詳細は12月中旬に発表予定。取材・文:加藤智子
2022年11月22日椎名林檎、星野源 MV振付・出演、舞台『千と千尋の神隠し』振付・ステージングなど幅広く活躍days(井手茂太/イデビアン・クルー制作事務所、東京都渋谷区)主催、イデビアン・クルー 井手茂太新作ソロ『イデソロキャンプ』が2022年6月3日 (金) ~2022年6月5日 (日)にシアタートラム(東京都世田谷区)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ シアタートラム 50歳を迎えるダンサー、井手茂太の12年ぶりのソロ作品。音楽はASA-CHANG&巡礼の全編書き下ろし!さらに美術は第29回読売演劇大賞最優秀スタッフ賞受賞の伊藤雅子、照明は第28回読売演劇大賞最優秀スタッフ賞受賞の齋藤茂男が手掛けます。穂の国とよはし芸術劇場PLATのダンス・レジデンス 2021での「ソロ公演のためのリサーチ」を経ての今作。主宰するダンスカンパニー「イデビアン・クルー」での井手茂太とはまた違った姿をたっぷり観られるソロ公演。振付家/ダンサーとして生きていく姿を、今の時代だからこそ世の中に提示する意欲作をお見逃しなく!プロフィール井手 茂太/Choreographer, Ide Shigehiro振付家、ダンサー、イデビアン・クルー主宰。既存のダンススタイルにとらわれない自由な発想で、集団内でのコミュニケーションをモチーフに、日常の身振りや踊り手の個性を活かしたオリジナリティ溢れる振付手法で注目される。しなやかで弾力のある動きは、ダンサーとしても呼び声が高く、幅広いジャンルで活動している。主な参加作品には、椎名林檎、星野源、Avril Lavigne、乃木坂46のミュージックビデオの振付や出演、夏木マリ『印象派NEO』、三谷幸喜演出『子供の事情』、野田秀樹演出NODA・MAP『フェイクスピア』、ジョン・ケアード演出 舞台『千と千尋の神隠し』などの振付・ステージングも手掛けている。【オフィシャルサイト】 公演概要イデビアン・クルー 井手茂太新作ソロ『イデソロキャンプ』公演期間:2022年6月3日 (金) ~2022年6月5日 (日)会場:シアタートラム(東京都世田谷区太子堂4丁目1番地1号キャロットタワ-1階)■出演者井手茂太■スタッフ振付・演出:井手茂太音楽:ASA-CHANG&巡礼照明:齋藤茂男音響:島猛衣裳:堂本教子美術:伊藤雅子宣伝美術:浜辺明弘(WATCH)舞台監督:横尾友広■公演スケジュール6月3日(金)15:00日(※)/19:006月4日(土)13:00★ /17:006月5日(日)13:00★ /17:00★=未就学児入場可(※)=プレビュー公演は、カンフェティでの取り扱いがございません。※開場は、開演の30分前※上演時間:約1時間■チケット料金前売:4,500円当日:5,000円(全席指定・税込)主催:days提携:公益財団法人せたがや文化財団/世田谷パブリックシアター後援:世田谷区 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年04月20日新国立劇場バレエ団の公演「吉田都セレクション」がまもなく開幕する。同団の珠玉のレパートリー、ビントレー振付『アラジン』、プティ振付『こうもり』の名場面とともに、バレエ団のダンサーが振付けた作品も登場、カンパニーの多彩な魅力が楽しめる特別な機会となる。どんな作品が登場するのか、自作を披露する木村優里、木下嘉人に、オンラインで話を聞いた。「まさかもう一度上演できるとは!」と明かすのは、バレエ『コッペリア』に着想した『Coppelia Spiritoso』を振り付けた木村。今回の公演では、昨年11月の公演「DANCE to the Future: 2021 Selection」で発表された作品の中から、ファン投票によって選ばれた3作品が上演される。自作が選ばれたことに、「感謝の気持ちでいっぱいです」と笑顔の木村。作品について、「モチーフは、バレエ『コッペリア』に出てくる人形。砂時計の砂が全て落ちて命が尽きるその時まで、人形は与えられた使命を果たす、というアイデアです。最後には、人形がまた次の人形を作り、同じことが繰り返されることをほのめかす──少し怖い感じもあるんです」。自身と木村優子が踊る、女性二人の愛らしくシュールなデュエットは、随所にドキッとさせられるようなユーモアが光り、人気を得た。いっぽう、2作品が選出された木下は、「異なる世界観をもつ2作品です。よりブラッシュアップしたものを観ていただきたい」と意気込む。ジアッチーノの情感溢れる音楽で紡ぐのは、『人魚姫』。「もともとこの音楽で創りたいという思いがあり、人魚姫の物語がパッと結びついた」という。米沢唯、渡邊峻郁による繊細かつ抒情的なデュエットは、ドラマ性の豊かさが大きな魅力。木下のもう1つの作品、小野絢子、福岡雄大、五月女遥と木下自身が踊る『Passacaglia』は、バロック時代の作曲家、ビーバーによる静謐な弦の音と2組のカップルが美しく響き合う、抽象的な作品だ。欧州のカンパニーに在籍していた時に振付に挑戦するようになったという木下は、「振付は難しいが、出来上がった時の喜びは大きい」と熱く語る。木村も、「その作業と工程の多さに驚きました。一日中そのことばかり考えて眠れないことも。今回も、お客さまにより楽しんでいただけるよう頑張ります」と意欲を見せた。公演は2月19日(土)~23日(水・祝)、新国立劇場オペラパレスにて。チケットは発売中。文:加藤智子
2022年02月07日バブリーダンスの振付で一躍有名となった振付師のakaneが、映画『SING/シング:ネクストステージ』(3月18日公開)で吹き替えに初挑戦することが21日、発表された。前作『SING/シング』で世界で唯一、全編吹き替え版の制作が許された日本では、内村光良をメインキャストに迎えた豪華声優キャストと製作陣が集結、クオリティの高さも大きな反響を呼び、インターナショナル興収(アメリカ以外の国と地域の成績)でもNo.1の大ヒットを飾った。前作から5年、最新作『SING/シング:ネクストステージ』では、新たな仲間も加わり、バスター・ムーン一座が夢の舞台でショーを発表するため奮闘する物語が描かれる。このたび、ゴリラのジョニー(大橋卓弥)にダンスを教える新キャラクターのストリートダンサー・ヤマネコのヌーシー役に、バブリーダンスの振付で一躍有名となった振付師のakaneが抜てきされた。新たなステージで難易度の高いダンスを披露することになったジョニーは、鬼コーチによるスパルタレッスンにより自信喪失に…歌やダンスの楽しさを忘れ、レッスンの時間がトラウマとなってしまったジョニーは、街の中心で生き生きと楽しそうに踊るヌーシーの姿を見て、世界が一変。勇気や元気を与える力強いダンスで、落ち込んでいたジョニーの気持ちを奮い立たせ、ダンスの師匠としてジョニーと二人三脚で夢の舞台を目指すキャラクターを演じている。akaneは初の洋画吹き替えながら、指導にあたるダンサー役という自らとの共通点を持つキャラクターを演じるにあたって、「前作の『SING/シング』も、とびきりの音楽がたくさんあって、前向きになれて後押ししてもらえる、何度も観たくなる大好きな作品でした。ダンサーのヌーシーという役は、とにかくダンスに熱く、生き物離れしている凄い技ばかりで、自分がダンスしているときの気持ちを乗せて臨めたので楽しかったです。私にとってもダンスは“人生”と言えるくらい大好きなので似ているなと思いましたし、ヌーシーは指導するときに“音楽に身を任せるんだ”と、相手が頑張ろうと思える言葉をかけているので、私自身も今後大事にしていきたいと思いました」と明かしている。また、本作ならではのストーリーに準じ、課題曲に合わせたダンス動画の投稿オーディション“ダンス・キャンペーン ~DREAM BIG DREAMS あなたの夢を応援します!~”の開催が決定致した。優勝チームは本作の公開記念イベントのステージで、吹き替えキャストと共にダンスを披露する権利をゲット。コロナ禍でパフォーマンスを発表する機会や表現する舞台が少なくなってしまっている、志高いダンサーたちの夢を応援するキャンペーンとなっている。審査は、グンター役の斎藤司、akaneが行う予定。バスター・ムーン一座と共に、夢の舞台を創り上げることができるプレミアムな切符への応募期間は、1月28日~2月中旬ごろ。詳細は公式サイトにて。(C)2021 Universal Studios. All Rights Reserved.
2022年01月21日映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』(8月13日公開)の主題歌「ええじゃないか」(いきものがかり)をテーマに、DA PUMP・KENZOが振付をした“妖怪ダンス”の映像が3日、公開された。同作は1968年からの3部作、2005年の平成版とヒットを記録した映画『妖怪大戦争』の令和版。フォッサマグナに眠る古代の化石たちが1つに結集し、巨大な妖怪獣へと姿を変え、東京を向かうという未曾有の事態に、妖怪ハンターの血を継ぐ埼玉県・所沢市の小学生・渡辺兄(寺田)が「世界を救う勇者」に選ばれ、妖怪たちとともに大冒険を繰り広げる。本日、日テレ系音楽の祭典『THE MUSIC DAY 音楽は止まらない』で放送された主題歌「ええじゃないか」。一世を風靡した大ヒット曲「U.S.A」の振付も手掛け、ダンス界の「最重要人物」として国内外から熱い注目を集めるKENZOが、自身初となる映画楽曲の振付に挑戦し、個性豊かな妖怪たちが登場する本作の世界観にインスピレーションを得て、誰もが思わず踊り出したくなる“妖怪ダンス”を完成させた。KENZOが手掛けた振付のポイントは、ダンスの中に隠された妖怪の動き。狐面の女(杉咲花)の“キツネのポーズ”、狸の総師・隠神刑部(大沢たかお)の“タヌキのポーズ”、出演決定で大きな話題を呼んだ“大魔神のポーズ”、ダンス映像でKENZOのバックダンサーも務める天狗たちの“天狗のポーズ”、そして楽曲のタイトルでもあるサビの“ええじゃないかのポーズ”など、キャッチーで楽し気な振付が満載となっている。さらに“妖怪ダンス”を募集するコンテストの実施も決定。応募者の中から見事選ばれた受賞者には、素敵な映画グッズがプレゼントされる。○DA PUMP KENZO コメント妖怪ダンスを踊るコツは、みなさんが楽しむことです! 振付をうまく踊ろうとするのではなくて、「やってみたいな」とか「真似してみようかな」とか、まずは楽しんでもらうことが大切。心からダンスを楽しんで欲しいですね!振付を手掛ける上で特にインスパイアされた劇中の妖怪は、狐面の女です。彼女は映画のキーマンでもあるのですが、仮面に隠れた素顔も見てみたいですし、ダンスのインスピレーションがすごく湧いてきました。自分を妖怪に例えるとしたら、やっぱり狐ですかね。プレイヤーだったり振付師だったり、ダンスやエンターテインメントなどいろんな分野でいろんな顔を持ちたいと思っているので、狐みたいに化けていけたらなと思っています。映画はハラハラドキドキ大迫力で、めちゃめちゃ楽しめました!かっこいい妖怪、ちょっぴり怖い妖怪、かわいい妖怪…みんなが知っている妖怪たちもたくさん出てきて、まさに妖怪オールスターズ大集合です!お子さんはもちろん、大人の方も一緒に楽しめる作品になっていますので、ぜひ映画館の大きなスクリーンで観てくださいね!
2021年07月03日竹内涼真の初舞台にして主演作となる、ミュージカル『17 AGAIN』。この振付を手がけ、竹内と伴走するようにダンスレッスンを繰り広げてきたのが、ダンサー・コレオグラファーのAKIHITO(ENcounterENgravers)だ。開幕を約1ヵ月後に控えたタイミングで、AKIHITOの目から見た竹内の魅力や、クリエーションの舞台裏を聞かせてもらった。ダンスレッスンを通じて感じた「竹内涼真は根っからのパフォーマー」──初舞台にして主演を務める竹内涼真さんの“歌って踊れる”ミュージカルスターとしての魅力を、AKIHITOさんはどんなところに感じていらっしゃいますか?半年間ずっと涼真くんにレッスンしながら一緒に踊ってきました。彼って本当に“突破力”があるんですよ! 表現者が目指すべき境地でもあると思うんですが、練習でどんなにカッコ悪くても本番でバシッと決められたらそれでいいのかなって。レッスン中に解決できないこと、たくさんありますよ? 時に「できねえ無理!」って叫ぶこともあるけど、最後の最後はちゃんとカッコよく決めて終わる。誰かに見せる……つまり本番に対しての嗅覚が鋭いというか、腹のくくり方・肝の据わり方がハンパない。根っからのパフォーマーだと感じました。──竹内さんの、ミュージカルスターとしての独自性はどこにあるんでしょう?彼がもともと持っている素質かもしれませんが、思考する力がすごくある方ですよね。たとえばダンスの振付をひとつお渡ししたら、じーっと考え込んで「どうやって見せたら映えるかな」ってレベルまで自動的に掘り下げる。指示待ちじゃなくて「観客に届けるには」って視点から「こう見せるなら、こう動いた方がよいのでは?」ってプラスアルファの提案もできるんです。だから、ご自身の中で腑に落ちればとことん突き抜けられるんだろうなって。その思考に体が追いつけば無敵ですよ!作品の持つフレッシュさを、現代的なストリートダンスに乗せる──ミュージカル『17 AGAIN』上演のお話が持ち上がって、振付・コレオグラファーとしてAKIHITOさんに白羽の矢が立ったのはどういった経緯だったのでしょうか?プロデューサーの吉永千紘さんからオファーいただきました。振付師のコンテストで、ダンスチーム(ENcounterENgravers)として活動している僕らを初めて評価してくださったのが、吉永さんだったんです。僕の振付で作品の世界観が伝わりやすくなるのであれば……と二つ返事でお引き受けしました!──ご自身が辿ってきたキャリアの、どんな点を期待されていると考えていらっしゃいますか?僕、ストリートダンスにどっぷり浸かってきた人間なんですね。なので『17 AGAIN』という作品が持つ“フレッシュ”な要素を、現代的なダンスに乗せることが求められているのかな……と感じています。横浜流星さんが主演された舞台『ダンガンロンパ2』やミュージカル『ロミオ&ジュリエット』(いずれも2017年)など最近は演劇作品の振付もやらせていただいたので、その経験とうまく融合させることも必要なのかなって。バレエやジャズダンスが主流のミュージカル作品にストリートダンスを取り入れることは珍しいので、「その色全開でよければ……」という控えめな姿勢です(笑)──『ダンガンロンパ2』の現場に臨まれていた時のインタビューで、AKIHITOさんは「セリフや物語……強いては作品の世界観をしっかり表現するために振付することが大切」とおっしゃっていました。ではAKIHITOさんは『17 AGAIN』が放つテーマやメッセージをどのように捉えて、何を心がけながら振付していらっしゃるのでしょうか?僕は演出でなく“振付”なので、根底に横たわるテーマやメッセージはあえて掘り下げないでおこうかなって。そういったことを考える、演出・谷賢一さんのご意向に添いたいと思っています。僕が演出の観点で掘り下げすぎてしまったら「ここで普通、こんな動きにならんよな」と不自然な振付になってしまうかもしれない。ダンスとしての目新しさも無くなってしまう気がして、あえてライトな感覚で振付しています。──演出の谷さんと、振付を通じてどんなクリエーションを繰り広げていらっしゃいますか?曲の振付に入る前に「こんな風に見せたい」というイメージを谷さんから頂戴し、それを僕なりに噛み砕いて形にしていきます。提案して、谷さんからコメントをもらってブラッシュアップしていく……の繰り返し。その中で自分の役割は、この作品に“フレッシュさ”をもたらし続けることかな、と。バスケットボールを使ったダンス表現の必然性──“フレッシュさ”がダンス面に表れた、具体的なシーンをご紹介いただけますか?冒頭に設けられたバスケットの試合シーンは、谷さんから「ここでは試合を展開して欲しい」「ここは登場人物の関係性を見せて欲しい」「クライマックスでダンスを存分に」というオーダーをいただきました。最初にして、いちばん打ち合わせが少ない楽曲だったような。──最初のすり合わせが肝心な気もしますが、どうして?演目を左右するナンバーだからこそ、あえて託してもらったのかな……と。僕が“フレッシュさ”をどこまで的確に捉えて形にできるか、腕試しさせてもらったような感覚です。──谷さんのオーダーに、AKIHITOさんはどう応えていったのでしょうか?このシーンは、涼真くん演じる主人公マイクが「バスケットボールのスター選手である」ことを観客の皆さんにしっかり伝えなければいけません。その説得力を出すために、実物のボールを使ったダンス表現を考えました。キャストは楽曲のリズムに合わせてボールを弾ませながら、試合を展開していきます。その中で歌にお芝居、最後にはダンスシーンを繰り広げていく。──ステージ映えしそうなシーンですね! 一方でボールを扱うのはリスクもあると思いますが、実物を用いる狙いは?単にボールを持って踊ればいいってわけではないんですよね。涼真くんのパフォーマンスが「バスケットのスター選手」に見えるように。そのために実物のボールを使います。いつも「このタイミングで踊る理由」というか、ダンスの“必然性”を掘り下げながら振付しているんですけど。開幕初日にその意図がお客さんにしっかり伝わるか、今はワクワクよりドキドキの方が強いかもしれません。マイクの同級生になったつもりで手拍子を──製作発表で竹内さんがアンサンブルキャストとダンスを展開した「#BRANDNEWDAY」は明るくノリノリのナンバーでした。お客さんに何を感じ取ってもらいたいと考えて振付されたのでしょうか?これはマイクが若返った直後に繰り広げられる楽曲ですね。容姿やバスケットボールの才能など彼が持っている周りの人を惹きつける魅力が、どんどん人の噂になっていく様子を歌ったナンバーというか。イケてた17歳に戻ったマイクがいきなりモテだして、周囲からキャーキャー言われる。──「#イケメン転校してきた」と頭に“#(ハッシュタグ)”をつけてSNSで拡散されるような?そうです!まさに「ハッシュタグってキーワードがポイントになりそうだな」と楽曲タイトルから連想して、「ハッシュタグ」と歌っている箇所で観客の皆さんが手拍子できるように振付しました。このナンバー自体も爽やかでハッピーな曲調でしたし、お客さんもマイクの同級生になったつもりで“参加”してもらいたいなって。前向きなメッセージを自然に受け取って──AKIHITOさんご自身は『17 AGAIN』という作品の魅力をどのように受け止めていらっしゃいますか?とてもハッピーな作品です。一度どん底を味わった主人公が、どんな風に人生をやり直していくのか。自分の生き方を貫いて、まっすぐ生きるとはどういうことか──。その問いかけに応えようともがくマイクを見届けるうちに、観客の皆さんも前向きなメッセージを受け取れる気がしますね。──最後に、ダンス面での見どころを教えてください。ダンスを見てもらうというより、作品の世界観にどっぷり浸かってもらいたいですね。お客さんがナチュラルに劇世界へ入り込めるような振付にしているので、むしろ「ダンスを感じてもらえない方が嬉しい」くらい。お客さんに「なんか始まったな」と思われてしまったら、キャラクターに不自然な動きをつけていることになる。そんなわけないけど、「あれ、この演目ダンスあったかな?」って感じさせることができたら僕の勝ちだな、と密かに思っています。この『17 AGAIN』におけるダンスは、歌とお芝居に自然と溶け込んでいるような存在であって欲しい。そう願いながら、稽古場で日々創作し続けています。取材・文:岡山朋代撮影:源賀津己★『17 AGAIN』連続インタビュー第3弾(5月7日公開予定)は、翻訳・演出の谷賢一さんが登場!公演グッズプレゼントもあります! ぜひチェックしてください。公演情報ミュージカル『17 AGAIN』劇作・脚本:マルコ・ぺネット作詞・作曲:アラン・ザッカリー&マイケル・ウェイナー翻訳・演出:谷賢一出演:竹内涼真 / ソニン / エハラマサヒロ / 桜井日奈子 / 福澤希空(WATWING) / 有澤樟太郎 / 水夏希 / 他【東京公演】2021年5月16日(日)~2021年6月6日(日)会場:東京建物 Brillia HALL【兵庫公演】2021年6月11日(金)~2021年6月13日(日)会場:兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール【佐賀公演】2021年6月18日(金)~6月20日(日)会場:鳥栖市民文化会館 大ホール【広島公演】2021年6月26日(土)会場:広島文化学園HBGホール【愛知公演】2021年7月1日(木)~2021年7月11日(日)会場:御園座チケット情報
2021年04月30日レキシが、新曲「ギガアイシテル」でクレヨンしんちゃんと一緒に”ギガダンス”する振付動画がレキシ公式YouTubeチャンネルにて本日公開された。新曲「ギガアイシテル」は、レキシが9月11日(金)公開の『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』主題歌に書き下ろした、映画のテーマである”ラクガキ”をもとに、レキシが日本史的ラクガキの金字塔”鳥獣戯画”をテーマとした楽曲。公開された振り付け動画では、ウサギやカエルが踊りだすようなワクワクした鳥獣戯画の世界とクレヨンしんちゃんの愛らしさが振り付けの随所に溢れたダンスとなっている。また、振付動画には、合いの手となるレクチャー字幕も掲載。このレクチャーもしんちゃんらしい味のある”合いの手”となっているので、歌詞の世界、合いの手の世界、そして”ギガダンス”の振付をマスターして一緒に踊ってみたらいかがだろうか。レキシ & クレヨンしんちゃん 「ギガアイシテル」 振り付け動画(レクチャー字幕付)レキシ 公式YouTubeチャンネルリリース情報4thシングル「ギガアイシテル」2020年9月23日(水)発売・初回限定盤【CD+DVD】 VIZL-1763税抜1,800円・通常盤 【CD】 VICL-37538税抜1,000円・クレヨンしんちゃん盤【CD】 VICL-37539税抜1,100円 ※ジャケットステッカー封入初回盤・通常盤共通ジャケットクレヨンしんちゃん盤ジャケットCD収録曲M1. ギガアイシテルM2. Takeda’ 〜アナザーレキシver.〜DVD収録内容撮り下ろし爆笑ドキュメンタリー「レキシどうでしょう〜ウサギの気持ちになりたくて〜」収録※M1.「ギガアイシテル」は9月11日(金)よりストリーミングサービスおよび主要ダウンロードサイトにて先行配信予定。※M2.「Takeda’ 〜アナザーレキシver.〜」は9月23日(水)よりストリーミングサービスおよび主要ダウンロードサイトにて配信予定。[各チェーン別特典ステッカー]下記チェーンにて、レキシ4th シングル「ギガアイシテル」をご予約・ご購入いただきました方に先着で、各オリジナル特典をプレゼント![対象店舗]<TOWER RECORDS 全国各店 / TOWER RECORDS ONLINE>ほぼ本人1/10"ギガ"ステッカー(TOWER RECORDS ver.)※先着での配布となり、無くなり次第終了となります。<HMV全国各店 / HMV & BOOKS online>ほぼ本人 1/10"ギガ"ステッカー(HMV ver.)※先着での配布となり、無くなり次第終了となります。<TSUTAYA RECORDS全国各店 / TSUTAYA オンラインショッピング>ほぼ本人1/10"ギガ"ステッカー(TSUTAYA ver.)※TSUTAYAオンラインショッピングは、ご予約分のみが対象です。※数に限りがございます。お早めにご予約下さい。また、一部、特典の取扱いがない店舗もございます。予めご了承下さい。<Amazon.co.jp>ほぼ本人1/10"ギガ"ステッカー(Amazon.co.jp ver.)※Amazon.co.jpでは、特典付き商品のカートがアップされます。特典をご要望のお客様は特典付き商品をご予約下さい。※特典は数に限りがございます。お早めにご予約下さい。※特典取扱いの無い店舗もございますので、確実に入手をご希望の方は、事前に各店舗様へご確認いただくことをお奨めいたします。
2020年09月05日新国立劇場がこどものためのバレエ劇場として、オリジナル作品「竜宮」を上演する。新作の世界初演まであとわずか。振付・演出を手がける森山開次がインタビューに答えた。実は、「シンプルな話なのでバレエにはしにくい、と候補から外していた」と、モチーフとなった浦島太郎の物語について語る森山。「が、昔話にはいろんな伝わり方があって面白い。『御伽草子』の浦島太郎は、彼がおじいさんになって終わるのではなく、鶴の神に変化すると書かれている!」という。バレエの副題は、「亀の姫と季(とき)の庭」──。『御伽草子』をもとにしたこのバレエでは、太郎が助けた亀は実はプリンセスで、彼が招かれた竜宮城には、春夏秋冬の美しい四季が堪能できる不思議な季(時)の部屋が登場する。「『御伽草子』に出会って、これは“時の話”だったんだ、とても深い話だったんだと思ったのです。これならばバレエにできると。竜宮は、ある種の桃源郷、異世界の一つの象徴と考えています。そこにある季の部屋というものを表現することで、日本の四季のうつろいの美しさ、素晴らしさをもう一度見つめ直してもらえたら」コンテンポラリー・ダンスの世界で、ダンサー、また振付家として活躍、子ども向けの舞台、映像にも積極的に取り組んできたが、「ちゃんとバレエを創りたい、という思いがあります。バレエのファンの方や子どもたちが観て、バレエっていいなと思ってもらえるよう、バレエの醍醐味をしっかりと伝えたい。バレエには懐の深さ、広さがあります。また、トウシューズならではの表現や、バレエダンサーの持つ身体の軸の強さに、僕は惹かれるのかもしれません」そう話す森山の手には、自作の可愛らしい亀の模型が。美術、衣裳のデザインでもその才能を発揮、おもてなし担当のお茶目なフグ、タンゴを踊るイカの三兄弟など、遊び心満載のキャラクターを生み出した。森山ワールドとも呼ぶべきそのユニークな発想の源は──?「妄想、です(笑)。語呂合わせや駄洒落で遊び、出演者の皆にも楽しんでもらいたいと思っているんです」主演は米沢唯と井澤駿、池田理沙子と奥村康祐、木村優里と渡邊峻郁という3組のカップルだ。「バレエ団のモチベーションは高まっている。新型コロナウイルスのことがあって、自粛生活があって、皆さんの中で時間の感覚に対する意識が変わった部分があるのでは。劇場は玉手箱、時を封じ込めた場所でもある。時とともに、皆の思いも閉じ込めたこの劇場に、足を運んで頂けたら嬉しく思います」公演は7月24日(金・祝)から31日(金)、東京・新国立劇場オペラパレスにて。チケットは発売中。取材・文:加藤智子
2020年07月20日英国ロイヤル・バレエ団が誇る不朽の名作、ケネス・マクミラン振付のバレエ「ROMEO AND JULIET(原題)」が、映画『ロミオとジュリエット』として2020年3月6日(金)に日本公開される。20世紀バレエの最高傑作『ロミオとジュリエット』がスクリーンへケネス・マクミラン振付の『ロミオとジュリエット』は、イギリスの劇作家シェイクスピアによる『ロミオとジュリエット』をベースとした作品。官能的かつ感情的な作品を得意とするケネス・マクミランは、シェイクスピアの戯曲とは異なり、悲劇の物語における2人の心理的側面を強調することで、リアリティや登場人物たちの感情を存分に表現するバレエ作品を作り上げた。1965年、マクミランの『ロミオとジュリエット』は、コヴェント・ガーデンで初演され、実に40分間も拍手が鳴りやまず、43回ものカーテンコールが行われるという大成功を収めた。ロイヤル・バレエにおいて上演された回数は400回以上。20世紀バレエの最高傑作と言っても過言ではない。16世紀ヴェローナの街を再現初演から50年以上の時を経て、2020年、短い生を情熱的に駆け抜けたロミオとジュリエットの恋の物語は、名曲プロコフィエフの音楽に乗せた現代的な演出と、劇場用映画ならではのカメラワークによって、これまでになくドラマティックに表現される。映画『ロミオとジュリエット』は、16世紀のヴェローナの街を再現したオールロケで撮影された。ストーリー物語の舞台はイタリア・ヴェローナの街。そこでは、敵対し争いを繰り広げる2つの名家、モンターギュ家とキャピュレット家があった。モンターギュ家の1人息子ロミオは、親友ベンヴォーリオ、マキューシオと、キャピュレット家の仮面舞踏会に忍び込む。そこで出会ったキャピュレット家の1人娘ジュリエット。運命に導かれるように2人は惹かれ合った――。英国ロイヤル・バレエ団を代表するダンサーたちが集結キャストには、主役から脇役に至るまで英国ロイヤル・バレエ団を代表するダンサーたちが集結。映画『キャッツ』で白猫ヴィクトリア役を演じたプリンシパル・ダンサー、フランチェスカ・ヘイワード、そして期待の若手ファースト・ソリストのウィリアム・ブレイスウェルが、運命に翻弄された恋人たちを演じる。また、敵役のティボルト役は、マシュー・ボーン版の『白鳥の湖』で男性の白鳥として主演を務め、今やバレエ界で最も熱い視線を浴びるプリンシパル、マシュー・ボールに決定。さらに本作では、原作の登場人物の実年齢に近い、若いダンサーたちが主要なキャストとして選ばれており、演技と共にバレエの超絶技巧も披露する。作品詳細『ロミオとジュリエット』公開時期:2020年3月6日(金) TOHOシネマズシャンテ 他 全国ロードショー監督:マイケル・ナン撮影監督:ウィリアム・トレヴィット振付:ケネス・マクミラン音楽:セルゲイ・プロコフィエフ美術:ニコラス・ジョージディアスキャスト:フランチェスカ・ヘイワード、ウィリアム・ブレイスウェル、マシュー・ボール、マルセリ-ノ・サンベ、ジェームズ・ヘイ、トーマス・ムック、クリストファー・サウンダース、クリスティン・マクナリ-、ベネット・ガートサイド、金子扶生 ほか
2019年12月30日Mr.Childrenや桑田佳祐(63)のコンサートや、ジャニーズの舞台の振付などでも活躍してきたダンサーで振付師の川崎悦子さん(63)。彼女が世に知られるようになったきっかけは、哀川翔(58)や柳葉敏郎(58)らを輩出した一世風靡セピアのダンスだった。だが、その裏には知られざるドラマがあったーー。「歌って、踊って、演じる。ミュージカルざんまいで過ごせたら、最高だと思いました」高校時代、テレビでミュージカル『雨に唄えば』を見てそう思った川崎さん。女優になりたいという強い意志と夢が生まれた。その思いを胸に、オーディションを受けまくっていた頃。「受かる秘訣は特技だよ」とアドバイスをもらった。幼少期からやっていたバレエのおかげで、得意だったダンスを磨こうと訪ねたスタジオで『ウチで教えない?』と逆スカウトされたという。夢を追いかけて三畳一間の生活を送っていた20代の川崎さんにとって、ダンス講師の仕事は1つの収入源となった。そんなときだった。ダンス仲間のひとりが『役者の集団が振付師を探しているんだけど、見に行かない?』と、誘ってくれたのだ。団地の集会所で稽古しているという。最寄り駅まで迎えにきてくれた男性は、アロハシャツに髪はアフロ。ヤンキーにしか見えない。「第一印象は『この人たち、汚い』だったんです(笑)。でも彼らの芝居を見た瞬間、『面白い、吸収したい』って直感しました」それが、劇男一世風靡の前身、「劇男零心会」だった。川崎さんに託されたのは、強面の男たちへのダンス指導だ。だが、全員がダンスを踊ることに納得していた訳ではなく、稽古の途中で椅子を蹴るなどの妨害をしてきたメンバーもいたという。川崎さんはそんな“不良たち”が輝ける振付を考えた。メンチを切ったり不良のポーズを入れ込むなど、彼らが輝ける振付を考えたのだ。今でも川崎さんを「先生」と呼ぶ哀川翔は、こう振り返る。「先生は、俺らが何が嫌なのかをいつも考えてくれました。すごく熱くて、覇気がある。この人にぶつけると、形になって返ってくる。指導者としての確固たる存在感があったからこそ、俺らも信頼するようになったのです」その後、選抜メンバーは一世風靡セピアとして『前略、道の上より』でシングルデビュー。一気に有名になっていった彼らと対照的に、当時の川崎さんはノーギャラ。しかも、スタッフによって、彼女の存在は隠されたという。「毎日のようにお稽古に通うのが楽しくて、お金をもらおうという発想がそもそもなかったんです。でも影どころか、形も無いような扱いは屈辱だった。はしごを外されたような気がしました」一世風靡は、素人の男たちがどこからともなく集まって週に一度路上パフォーマンスをするというコンセプト。「プロのダンサーで、女性の私の存在は、違和感となったんでしょう」と川崎さんは振り返る。これまで「川崎先生」と呼んでいたスタッフが「川崎さん」と呼び方を改め、取材時には席をはずすよう促される。そんな扱いを受け、川崎さんは一世風靡から離れたーー。すると、メンバーから電話が入ったのだ。「もう失礼なことは俺たちがさせないから、これからも振付をやってもらえないかな」彼らは『先生が辞めたら僕らも辞めます』という内容の文章にそれぞれの名前とハンコを押した、まるで小学生の作文のような手紙を持ってきたという。一世風靡メンバーから手紙をもらったとき、少しぶっきらぼうに「じゃあ、やってもいいけど」と応じた。けれど内心では、踊り出しそうなほどに嬉しかった。この騒動の後から、仕事に応じて振付料が支払われていくように。一世風靡セピアの振付がきっかけで、広く知られるようになった川崎さん。大好きだった演劇の世界からもオファーが殺到するように。さらに“武富士ダンス”をはじめとするCMや、「ドラマ女王の教室」でのエンディングのダンスなど、ジャンルを選ばず、幅広い世界で活躍する日本を代表する振付師として知られるようになった。それでも、戦友である一世風靡セピアの元メンバーたちは特別だ。いまも集えば、昔話に花を咲かせる仲だという。
2019年12月09日1991年から99年まで名門ネザーランド・ダンス・シアターに所属するなど、ヨーロッパで長らく活躍後、2007年に日本に拠点を移してからもダンサー・振付家として精力的に活動している中村恩恵。彼女が2017年、新国立劇場バレエ団のダンサーたちと首藤康之に振付けた『ベートーヴェン・ソナタ』が、本日11月30日(土)と12月1日(日)の2日間にわたって東京・新国立劇場 中劇場にて再演される。ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンという大作曲家の音楽と生き方にインスピレーションを得て創作され、「世界に発信できる高い水準」との高評価を得た作品だ。「ベートーヴェン」と「ルートヴィヒ」というふたつの役柄でひとりの人物を表す本作で、前者を演じるのが福岡雄大、後者が首藤。ふたりをはじめ、失恋相手ジュリエッタ役の米沢唯、恋人アントニエ役の小野絢子、甥カール役の井澤駿、その母ヨハンナ役の本島美和と、主要キャスト全員が初演からの続投となる。新国立劇場バレエ団と首藤康之が初めて共演することも話題を呼んだ初演から2年半、深みを増した舞台が期待できそうだ。文:町田麻子
2019年11月30日“グロテスクさと美しさの融合”と評される独特の舞踊言語でコンテンポラリー・ダンス界を牽引するフィンランドの振付家テロ・サーリネンと、伝統的な韓国舞踊を紹介するとともに現代的要素を加えた作品にも取り組んでいる韓国国立舞踊団。そんな二者が2014年に組んでソウルで初演し、以降世界各地で上演され続けている話題作『VORTEX(渦動)』を、KAAT 神奈川芸術劇場が初めて日本に招聘する。昨年度よりKAATが展開している、“アジアの身体”にフィーチャーしたダンスシリーズの一環だ。サーリネンは舞踊団からの呼びかけを受け、北欧と韓国の文化・伝統が出会い、組み合わされ、時には激しく衝突するようなイメージを持って振付を施したという。タイトルが意味するのはそんな両者の“渦”であり、またソロからデュエット、群舞へと多彩に変化していく踊りの“渦”でもある。その“渦”が観る者をも巻き込むスリリングな舞台と評判の『VORTEX』は、本日10月25日から27日(日)までKAAT 神奈川芸術劇場 ホールでの上演(25日は貸切公演)。チャン・ヨンギュ率いる音楽バンド「Be-Being」によるライブ演奏にも注目だ。文:町田麻子
2019年10月25日プロ振付師の頂上決戦として、数多くの人気振付師を輩出してきたことで話題のエンタメ作品コンテスト『Legend Tokyo』。本大会はオリンピック開催にともなう会場都合で、昨年東京での最終章を迎えたが、7月6日(土)・7日(日)、名称新たに『Legend UNIVERSE』として大阪で開催される。「Legend UNIVERSE 2019」チケット情報今回は、今まで本大会が輩出してきた関西の人気振付師が勢揃い!中でも最大の注目株は、「バブリーダンス」で社会現象を巻き起こした、人気振付師akane率いる登美丘高校ダンス部の高校生たちが参戦。『Legend Tokyo』では2015年、2016年と2年連続審査員賞を受賞してきたakaneだが、今回は大阪開催とあり、登美丘高校ダンス部名義で史上初となる部員総動員での参加が決定。まさに、この日しかみられない総勢75名の圧巻の舞台作品が披露される!akaneは「今までさまざまな大会に挑戦してきた登美丘高校ダンス部ですが、開催地が東京であったり人数制限があるなど、部員全員で参加できる機会がありませんでした。今回は大阪開催であり、プロ振付師の大会なので作品持ち時間も5分間と長く、舞台セットや照明も使える状態の作品創りを含め、やりたいことを存分にできるので、これまでにない新しい登美丘高校ダンス部をみていただけるはずです!」と語る。また、もうひとつの注目は、目隠しをした状態で完璧なフォーメーションダンスをすることで話題のMemorable Momentより、谷川香織理、NAOのメンバーふたりが振付師として渾身の新作を持って大会に参戦する。さらにMemorable Momentはチーム全体としてゲスト作品を披露するほか、リーダーKAORIaliveがオープニング新作を披露。また、大会MCを務めるのは『Legend Tokyo』の2代目覇者として名高い、梅棒のリーダー伊藤今人。まさにこの日、日本のダンス・エンタメのオールスターが大阪に集結する。果たしてこの戦いを制し、関西大会初の最優秀作品賞“レジェンド”に輝くのは誰なのか!?『Legend UNIVERSE』は7月6日(土)・7日(日)、大阪・オリックス劇場にて。チケットは発売中。
2019年06月27日アメリカ最大級のダンスコンテストで2連覇。国内外のアーティストの振付も担当するなど、世界を股にかけて活躍するs**t kingz(通称シッキン)がanan初登場です。――各自のダンススタイルは?shoji(以下、S):俺は暴れん坊スタイル。ワイルドにパッションで踊るのが好きです。Oguri(以下、O):ジャンルの幅広さがウリ。と自分で言ってしまいます(笑)。Hip Hopをベースに、ロック、ジャズ、タップもやります。NOPPO(以下、N):流れるような踊りが得意です。kazuki(以下、K):他人からは「セクシー」と言われるけど、大人の男の持つ色気、みたいなスタイルが好きです!――結成のいきさつは?K:俺が「イベントがあるから出よう」と気軽にみんなを誘って…。S:そのまま続いている(笑)。最初に4人で踊った時に、「これは何かが違う、イケる!」という手ごたえがありました。ただ、俺は2年間、サラリーマンと兼業だったんです。このままじゃ取り残されると思い、退職。辞めた翌日には、3人がレッスンを受けているLAに飛びました(笑)。――米国のダンスコンテストでの優勝はどんな転機でしたか?S:本来は、他の大会の入賞者しか出場できないんですが、パフォーマンスだけでもいいし、コンペに出てもいいとお声がかかって。K:長年所属していたチームがコンテスト至上主義だったこともあり、シッキンではコンテストに出ない約束だったんですけどね。S:なのに、コンテスト出場を決めたのはkazuki(笑)。O:あの時は、完成度を上げようとすごく練習しましたね。S:優勝できたのは最高ですが、ビデオをコマ送りしてミリ単位で詰めていく作業はもう無理。やっぱり自由に踊ってこそシッキン!――ところで、結成から10年、一度もケンカをしたことがないとか。O:はい。作品を作りながら意見を言い合うことはあっても、口をきかなくなるとかはないですね。S:俺はイライラが顔に出るらしいんですよ。そうすると「shojiくんがまた爆発しそう」ってみんなで顔マネしてバカにしてくる(笑)。でもまあ、その程度で。N:(笑)。誰も目立ちたいとか思わないのがいいのかな。K:センターに立ちたいとかって気持ちは、一切ない。O:いい意味で干渉し合わないよね。それでいて仕事という感覚でもないし、なんていうか…。K:兄弟みたい。N:リーダーのshojiくんがお母さんで、僕はみんなからかまわれるペット(笑)。K:俺と比べると、Oguriがお兄ちゃんのイメージがあるかな。S:kazukiは自由奔放なOguriを支えるしっかり者の弟。――今後の抱負は?N:仲良く、健康で。S:NOPPOらしい(笑)。“シッキンってどういうチーム?”という質問の答えが答える人によって違うような、いろんな顔を持つチームでありたいですね。K:これからはダンスと無縁の人にも知ってもらえるような、幅広い場所での活動もしていきたい。O:同感。ただ、いろいろなお仕事をした影響で、ダンスが下手になるのは嫌なので、ダンサーである努力はずっと続けていきます。シットキングス‘07年結成。‘08年、MTVのVMAJでマライア・キャリーのバックで踊る。‘16年、HERMÈSのイベントに出演。‘18年9月より、横浜・赤レンガ倉庫を皮切りに全国ツアーがスタートする。結成から10年。初の単独公演は、衣装製作もチケット販売も自分たちで行った。「今のようにスタッフさんがいなかったので、ゼロから手作り。やれるんだという感動がありました」(Oguri)。それから海外イベント等で着実にキャリアを重ね、PARCOの広告で一気に認知度を高めた。アーティストからの信頼も厚く、三浦大知やAAA、ジャニーズグループやK-POPアイドルの振付家としてs**t kingzを知り、ファンになる人も。shoji/コート¥135,000(グラウンド ワイ/ヨウジヤマモト プレスルームTEL:03・5463・1500)ニット¥25,000(ジョン スメドレー/リーミルズ エージェンシーTEL:03・3473・7007)その他はスタイリスト私物kazuki/カーディガン¥38,000(グラウンド ワイ/ヨウジヤマモト プレスルーム)シューズ¥26,000(YOAK/ヘムト PRTEL:03・6721・0882)その他はスタイリスト私物NOPPO/コート¥95,000シャツ¥28,000パンツ¥65,000(以上イッセイ ミヤケ メン/イッセイ ミヤケTEL:03・5454・1705)その他はスタイリスト私物Oguri/シャツ¥29,000(フィット ミハラ ヤスヒロ/メゾン ミハラヤスヒロTEL:03・5770・3291)パンツ¥28,000(ランドロード/乱痴気CENTRAAAAALTEL:03・5766・8414)その他はスタイリスト私物shoji 1984年10月20日生まれ。リーダー。AAA 、Da-iCEの振付も。「元サラリーマンらしく交渉担当」(Oguri)kazuki 1986 年9 月24 日生まれ。V6、東方神起など振付多数。「判断力に長け、シッキンのセクシー担当」(NOPPO)NOPPO 1986年8月19日生まれ。BOSE のWebCMに出演。「口下手ながら、奇想天外なアイデアの持ち主」(shoji)Oguri 1987年1月6日生まれ。森永製菓の村上信五出演PV振付を担当。「実は心配性の、しっかり者担当」(kazuki)※『anan』2018年1月3・10日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・森田晃嘉ヘア&メイク・外山龍助(KIDMAN)取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2018年01月01日「ようかい体操第一」や「宇宙戦隊キュウレンジャー」、NHKの「いないいないばぁっ!」や「にほんごであそぼ」など、数々の子ども番組でヒットを生み出している、天才振付師ラッキィ池田さん。その驚きの発想術を、著書『「思わず見ちゃう」のつくりかた 心をつかむ17の「子ども力」』(新潮社)で明かしてくれました。それによると、ヒットメーカーたちの発想術に共通するのは、「子ども力」にありとのこと。「子ども力」とは、子どものように自由な発想力を持って、やりたいことを突き通し、新しい扉を開ける力のことです。永六輔さんや岡本太郎さん、秋元康さんなど、ラッキィ池田さんの周囲にいる、人の心をわしづかみにするすごい仕事を成しとげている人たちは、みな、その「子ども力」を持っているといいます。本来、すべての子どもが持っているはずの「子ども力」。大人になっても失わず、上手に育んであげるために、親としてできることは? お話をうかがいました。■子育てはすべてを楽しくリニューアルできる最高のチャンス――著書を読んで、正直最初は、働く大人向けの内容だと思いました。でも、角度を変えてみると、子育てにも役立つヒントや大切なお話がいっぱいあって、子育て中の身としても非常に面白かったです。ラッキィ池田さん(以下、ラッキィ):子育てって、すべてのことを楽しくリニューアルして面白く生きる最高のチャンスですよね。僕も含めて大人にとっては、今この社会にあるモノって、それがあることが当たり前だからあまり疑問を感じないけど、これから生まれて育つ子どもたちにとっては、すべてのことがはじめて。だから、すべてのことに「なんでだろう?」って疑問を持ちます。それを、ママとパパが一緒になって考えてワクワクしながら体験すると、非常に面白い発見がいっぱいあると思いますよ。――親も、子どもと一緒になってワクワクすることが大切なんですね。ラッキィ:例えば、僕の仕事関係の話でいえば、宝塚。ご存じでしょうけど、あの劇団は女の人しかいません。でもこれって、ちょっとひいた目でみると、すごく異常な世界じゃないですか? きっと子どもが見たら、「どうして女の人が男の役やってるの?」とか「なんで大きな羽根つけてんの?」っていう質問がいっぱい出てくると思うんですよ。それを、「宝塚はそういうものなの」で片づけるんじゃなくて一緒に考えてみる。なぜ宝塚には男の人がいないのか? そもそも宝塚の魅力は何なのか? って一つ一つ。そうすると、宝塚の魅力が再発見できてもっと楽しめると思うんですよね。――恥ずかしながら、私は「そういうものなのよ」で片づけちゃってた方かもしれません(汗)。ラッキィ:ちなみに、僕が思う宝塚の魅力って、女が男を演じることによって成立する、一つのカオスの世界。ポンと飛べる瞬間っていうのが宝塚にはあって、どんなリアルな男の俳優がやっても、宝塚の男の俳優の嘘にはかなわないんですよ。――なるほど…。私も宝塚は好きですが、「よくわかんないけど理由なしにかっこいい!」という程度で、そこまで深くは考えていませんでしたね(苦笑)。大人が子どもの疑問に対して、一言で片づけちゃう時って、自分でもよくわかってないことが多いような気がします。でも、それでは示しがつかないから、子どもの疑問にフタをしてごまかしてしまう。ラッキィ:それはもったいないことですよ! これって、スマホに例えてみるとよくわかるんだけど、スマホって何かをインストールしないと何も開かないですよね? いろいろインストールすることによって、はじめて、映画が観れるようになったり音楽が聴けるようになったりする。これって、人間でも同じなんです。――人も、どんどんインストールするってことが大切ということですか? ラッキィ:例えば、感情についていうと、ある時「なるほどそうか! お年寄りってそこがさみしいところなんだ」って感情がインストールされた瞬間、すべてのお年寄りに声をかけられるようになったり。逆に、電車ではお年寄りに席をゆずる必要があるとインストールされてない人は、どんなお年寄りが近くにいてもまったく無関心だったりする。インストールする前ってゼロの状態なんで、とにかくわからないんですよ。――まだ経験が少ない子どもは、インストールされていない状態と同じということ?ラッキィ:そうです。子育てって、まずそれに自分も気づき、子どもと一緒にさらにインストールしていく最大のチャンス。例えば、子どもと一緒に公園に行って「今日は何があるんだろう? 何をして遊ぼう?」っていうことを一緒になって対等にワクワクする。そうすると、すべてのことが楽しくリニューアルされて、常に面白く生活できると思いますよ。■好きなことはとことん! 親がコントロールしようと思わない――でも、親(私?)って、一緒にワクワクするどころか、つい現実的になって、「子ども力」を削ぐようなことをしがちです。例えば、先日もママ友と話していて、子どもが「サッカーがもっとうまくなりたいから毎日練習する!」と言った時に、お母さんは「熱中するのはいいけれど、将来サッカーで食べていける人なんてほんの一部。少しはほかの勉強もしてほしいのに…」とこぼしていました。この気持ち、ちょっとわかる気もしますよね。ラッキィ:大切なのは、その子がサッカーそのものをいかに楽しむかということ。その子はただ楽しいから打ち込んでいるだけであって、将来プロサッカー選手になってお金を稼ぐことが目的じゃないと思うんですよ。たとえプロになれなくても、サッカーに打ち込んだ経験がある人は、テレビの試合観戦の楽しみ方ひとつとっても、ずっと豊かになるはず。「あのタイミングであのパスはすごい!」とか「このフォーメーションできたか!」とか、まるで自分がフィールドに入ったつもりで楽しめると思うんです。この感動は、やってない人には絶対わからないよね。――確かに。私はサッカーをしたことがないので、日本でワールドカップが開催された時も、「日本が勝った」とか「あの選手、イケメン!」程度にしか楽しめませんでした。サッカー好きの友だちが、監督の采配や選手の動きを解説者のように語って大盛り上がりしているのが、正直うらやましかったです。ラッキィ:好きなことは、本人が「やっぱり俺、もう無理だわ」って言うまで、好きにやらせればいいと思いますよ。たとえ、自分が下手なのを気づかないでずっとやっていたとしても、真剣にやることで必ず何か得るものがあると思いますよ。スポーツに限らず仕事でも趣味でもなんでもね。――変に、親がコントロールしようと思わないことですね。ラッキィ:演劇の世界でもそうなんだけど、演出家が俳優を全部自分の色に染めていこうとすると、その人のやりたいことをやってるだけになって、どんどん狭まって、結局つまらなくなっちゃうんですよね。それよりも、僕が好きなのは、セットも何もなくて、お面だけつけてやっているような、子どもの発表会みたいなの。観る側のイマジネーションをどんどんかき立ててくれるんですよ。これって、子育てでも同じことがいえるんじゃないかな? ■間違いを好んで求めよう! カオスの中でしか新しいモノは生まれない――話はちょっと変わりますが、「子ども力」がなくなっているのは大人だけではなく、子どもにも感じています。例えば、最近では低学年の子たちですら、授業中にあまり手をあげないそうですよ。「こんなこと言ったらみんなに変に思われる」とか「間違えたら恥ずかしい」って。高学年になると、もっとそうなっちゃうみたいです。ラッキィ:そういうクラスは、多分、先生が「間違い」ってことを決めつけがちなんじゃないかな? まずは、間違いを認めてあげることが大切。子どものキャパシティって、間違えをしていくことによって、どんどん広がっていくんだと思います。子どもが間違えたら、「その答えいいね! なかなかたどり着かない!」って、座布団1枚あげるくらいのことをやってあげましょうよ。――なるほど。そうやってほめられれば、間違うことも全然恥ずかしくなくなりますよね。ラッキィ:消去法で答えをどんどん消していっちゃったら、イマジネーションなんてわきませんよ。そしたら、どんどんつまんない社会になっちゃう。今、社会が成熟して、どんどん子どもが減って縮小していますが、それを打ち破るには、間違いを好んで求めることしかないと思うんですよね。――著書にも、「振り付けを制作する過程で一番大切にしていることは、ERROR=エラー」「子どもの正義を呼び起こすのは、ERROR=エラー」とありましたね。ラッキィ:子どもの間違いを好んで求めるって、親や先生からしたら面倒くさいことだと思いますよ。でも、そのカオスの中でしか新しいものは出てこないし、「いいこと(正解)」ばかりでは正義は育たないんです。だから、僕は、非常にエラーを大切にしています。失敗してもいいから、親も学校の先生も、子どもの好きにやらせてみましょうよ!(笑)。――あんまり好きにやらせて、暴走したり学級崩壊したりしませんか?ラッキィ:いえいえ、それが不思議と、必ずあるどっかの到達点で、崩壊せずに良い方向に向かってまとまるっていう瞬間が来るんですよ。親や先生がそこを信じてさえいれば。信じずに、「こいつらを世に出してはいけない」っていうふうにやってると、間違いなく学級崩壊しますけどね(笑)。――大人の力量も試されますね。ラッキィ:映画監督でも、ある一線を越える判断っていうのは非常に難しいんです。だから、みんな、その一つ下の成功を求めて、なんとなく無難なところにおさめちゃう。でも、それだと新しいモノは出てこない。それを打破するには、一回ぐちゃぐちゃにして、それを良しとしていく突破口が必要なんです。――どんどん失敗してぶっ壊す…! なかなか勇気がいることですね。ラッキィ:学校では難しいかもしれないけど、僕は、むしろ今は、そういうことができるチャンスの時代だと思っています。大企業も頭打ちで、何がどうなっていくのかわからない。みんな手探りで一つ一つ打破していっている状況ですからね。これまでのやり方ではない方向に変えていく、すごくいいチャンスです。個々のエネルギーが伸びていく力が必要になって、既存のメディアに頼らず発表したり創作したり、会社をおこしたり、自由な世の中になると思うので、こんないい時代はないと思いますよ!――今までのやり方にとらわれず、頭を柔らかくして、新しい方向へ…。ラッキィ:大人が唯一子どもに勝っているのは、経験です。だから、ついそれを押し付けがちになるけど、自分たちのたかだか何十年の経験を、子どもに押し付けないでほしいですよね。だって、必ずしもそれが正解ではないのですから。例えば、私たちの親世代に良しとされていた生き方が、今、通用していますか? もちろん、経験として話すのは良いですよ。でも、それよりも大人がやるべきことは、子どもと一緒になって考えていくことだと思います。これからの未来を創るのは、子どもたちにしかできないことなのですから。子どものような自由な発想力や、大人の事情にとらわれずそれを突き通す力である「子ども力」。その重要性を説いた本は、これまでもあったかもしれません。でも、その「子ども力」の大切さをうったえるにあたって、ラッキィさんほど説得力のある人はいないと思いました。なぜなら、実際にお会いしてお話を聞いて、ラッキィさんは存在そのものが「子ども力」の塊のよう。魅力的なお人柄で、さまざまな方面で生き生きと楽しそうにされています。ラッキィさんのお話を通して、なくしかけていた「子ども力」を、私も、ほんの少し取り戻せたような気がしました。 「思わず見ちゃう」のつくりかた 心をつかむ17の「子ども力」 (新潮社)「大人の事情」や「過去の慣例」にとらわれずヒットを生み出すには、子どものような自由な発想=「子ども力」が必要。小さな子どもから大人にまで通じる、この力の引き出し方・伸ばし方を綴った一冊。 振り付けを手がけたAKB48のプロデューサー秋元康、舞台「カンコンキンシアター」を主宰する関根勤、24年半の間ラジオ番組で共演した重鎮・永六輔などのヒットメーカーたちの「17の成功発想術」を紹介。ラッキィ池田 プロフィール1959年生まれ。80年代より独創的な発想の振り付けが各界の注目を浴び、これまでテレビ番組、CM、映画、舞台など数えきれないほどの作品を手掛ける。近年はアニメ『妖怪ウォッチ』の「ようかい体操第一」「ゲラゲラポーのうた」が子供たちに爆発的な人気となる。現在、NHK、Eテレ『いないいないばぁっ!』『にほんぼであそぼ』の振り付けをレギュラーで担当する他。作詞、雑誌連載、吉本総合芸能学院(NSC)講師など多彩なシチュエーションで活躍中。取材・文 まちとこ出版社N
2017年11月27日20日に最終回を迎えたTBS系ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の"恋ダンス"の振り付けを担当した演出振付家・MIKIKO氏が26日、東京・赤坂BLITZで行われた「第4回 全国小・中学校リズムダンスふれあいコンクール」全国大会にスペシャルゲストとして登壇した。『逃げ恥』のエンディングで主題歌「恋」に合わせてキャスト陣が披露した"恋ダンス"は、完コピする人が続出する大ブームに。MIKIKO氏は「実はすごく難しくて、プロのダンサー用に振りつけた振り」と説明した後、生徒と共に"恋ダンス"の一部を踊った。そして、「私は高校になってからダンスを始めたので、みんなみたいな年齢からダンスができていることは幸せなこと。また、赤坂BLITZは数々のスターを生み出したステージなので、ここに上がれるのはすごいラッキーなことです。悔いのないよう全力で踊ってくれたら」と呼びかけた。子供たちのダンスを見守ったMIKIKO氏は「子供たちが、想像していたよりも無垢で一生懸命で感動しました」と話し、「子供たちが"恋ダンス"を踊りながら出迎えてくれてうれしかったです」と感激。また、「ダンスの大事なところは、身体の動きをそろえるだけでなく、心をそろえること。『逃げ恥』の時も、キャストの方々が熱心に練習してくれ、キャスト・スタッフのみなさまの気持ちが一つになって、ああいうダンスができあがったのだと思います」と語り、「今回の経験が一体感やダンスの楽しさを知るきっかけとなり、将来プロのダンサーが出てくるかもしれないと思うと今から楽しみです」と期待を寄せた。この日は東京都の小池百合子知事も登壇し、「練習の成果をここでベストの状態で発揮してほしい。そして、忘れることのできない日にしましょう」と開会のあいさつ。「2020年に東京オリンピック・パラリンピック大会が開かれます。みなさんアスリートになって出ているかもしれないし、みんなでダンスを繰り広げているかもしれませんね」と話し、「私、東京都知事、小池百合子からも大きなエールを送って参ります。今日は頑張ってください!」と盛り上げた。同コンクールは、2012年度より全国の小・中学校で必修となったダンスの授業"現代的なリズムダンス"をテーマに、クラス単位で発表する大会。12月26日・27日の2日間かけて行われる全国大会では、地方大会と映像審査を勝ち抜いた全国の小・中学生がダンスを最終決戦を繰り広げている。審査委員長は、元SPEEDメンバーで参議院議員の今井絵理子氏、タレントの恵俊彰ら。TBSでは1月2日(6:00~6:30)、本大会の模様と全国大会出場を懸けた地方大会に密着取材した『第4回 全国小・中学校リズムダンスふれあいコンクール』を放送する(関東ローカルほか)。
2016年12月26日現在、世界のダンスシーンでもっとも注目されている振付家シディ・ラルビ・シェルカウイ。最新作『テ ヅカ TeZukA』は、以前から手塚治虫の世界観に読者として共鳴し、大ファンだったというシェルカウイが手塚へのオマージュとして創作したダンス作品。手塚を愛し、研究したことから日本の文化や生活にも影響を受け、そのイメージを『テ ヅカ TeZukA』に込めた。昨年9月に、世界初演となるロンドン公演を終え、今年は東京公演を含めた海外ツアーが予定されている。また、2月6日(月)のローマ公演からは俳優の森山未來が出演を予定している。森山の印象や、本作品に込めた思いをシェルカウイに聞いた。『テ ヅカ TeZukA』チケット情報「未來は本当に才能豊かな人。3年前一緒にワークショップをやった時から、体の記憶力が優れているだけではなく、動きに求められているエネルギーを毎回新しく生み出せる人だと思いました。また、彼は子供の頃から手塚治虫を知っていて、手塚作品とともに育っています。手塚作品とのリアルなつながりを彼が持っていることが僕の作品にも活かされています」と森山のダンサーとしての魅力を語った。手塚がシェルカウイに与えた影響は?「手塚作品の“両側をみる”という考えに深く感銘を受けました。善悪で物事を決めるのではなく、両方を理解するという捉え方ですね。良い例が『鉄腕アトム』。アトムは、ロボットと人間の心という異なる性質を持ちながら、一歩進んで互いを理解するにはどうしたら良いかを常に考えているキャラクター。特にヨーロッパでは善悪をはっきりさせたがる傾向を感じるので、刺激を受けました。また、手塚作品では自然の力に対する畏敬の念や自然の脅威が描かれています。これも西洋ではあまり無い考え方です。日本は自然に対する謙虚な心が常にあり、生活にも現れています」 。東京公演は2月23日(木)から27日(月)まで東京・オーチャードホールで上演される。チケットは27日(月)の追加公演分を発売中。なお、森山が出演する海外ツアーはローマの他、香港、ニュージーランド、ルクセンブルクを予定。※手塚治虫の「塚」は旧字。
2012年01月16日