意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「日本学術会議」です。さまざまな論点が浮き彫りに。透明性が重要です。日本学術会議の新会員候補者のうち6名の任命を菅総理が拒否。その理由がなかなか明らかにされていないことから、さまざまな憶測が飛び交い、日本学術会議のあり方が問われるまで、大きな問題になりました。日本学術会議は、昭和23年に日本学術会議法という法律で定められた内閣府直轄の政府機関。日本の科学技術が戦争に利用されていった歴史を踏まえ、科学が文化国家の基礎という考え方に立ち、国の施策や生活に科学を反映させ、平和的な復興、人類社会の福祉への貢献、世界の学会と提携して学術の進歩に寄与するという目的で設立されました。また、技術の発達とともに、たとえばAIやゲノム編集など、倫理的な問題や高度な政治判断が求められるようになり、6月に科学技術基本法が見直され、科学技術に人文科学系の分野も含まれるようになりました。「科学者を養成するためにこういう施策を」「この分野に科学技術の浸透を」など、科学界から政府に対して提言・勧告するのも役割なのですが、最近では、見解を問われていない事柄については意見の発表を行わないなど、「ちゃんと機能しているの?」という批判もあがりました。日本学術会議は、独立した機関と説明をしていますが、内閣府の直轄で税金が投入されているため、本当に独立していると言えるのか?という声もあります。今回の任命拒否が、候補者の反政府的な発言や行動が理由だった場合、議論は2つに分かれます。ひとつは、国の機関なのだから、自分たちの政策に反対する人をわざわざ任命する必要はないだろうという意見。もう一つは、科学が間違った使われ方をしないためには国の方針に物言いをつけられる独立した存在としての役割を期待したい。だからこそ、反対意見を持つ人も必要という考えです。科学者の意図しない形で、技術が政治に使われてしまった最たる例は原子爆弾です。政治と科学のつながりは一歩間違えば恐ろしいことに。あらゆる観点から検証する慎重さが求められます。安全保障上の問題で、理由を説明できない事情があるのかもしれませんが、政府は情報の透明性を大事にしてほしいと思います。堀 潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。監督2作目となる映画『わたしは分断を許さない』が公開中。※『anan』2020年12月2日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年11月26日10月6日、三浦春馬さん(享年30)の遺作となった『おカネの切れ目が恋のはじまり』(TBS系)が最終回を迎えた。Twitterでは「#カネ恋」がトレンド世界一になるなど、多くの視聴者がその結末を見守ったようだ。9月15日から放送スタートした同ドラマ。松岡茉優(25)演じる中堅おもちゃメーカーの経理部で働く九鬼玲子は、倹約家の清貧女子。三浦さんは玲子の働く会社の御曹司で、浪費男子の猿渡慶太を演じた。そんな2人がとあるきっかけで同居することになり、心を通わせていくストーリー。三浦さんは7月18日に亡くなる前日まで、撮影に臨んでいたという。「三浦さんの訃報を受け、当初は代役などの案が議論されていました。ですが、収録を終えている4話分で完結するよう脚本を書き直すことに。それにあわせて再撮影したのです」(テレビ局関係者)慶太を演じた三浦さんは第3話まで登場し、玲子をなぐさめるキスシーンで終わった。しかし最終回で慶太は、早朝に出かけたまま終日留守の設定だった。「三浦さんの死後に撮影されたのでしょう。ドラマの端々に三浦さんの登場したシーンが織り込まれ、“慶太を回想する”演出が印象的でした。慶太が不在のなかで『あいつはあいつのままがいい』『いつだって1番のファンだからね』といった俳優たちのセリフは、三浦さんに向けられたメッセージのようでした」(テレビ誌記者)主役の玲子を演じた松岡は、同日のドラマ放送前にインスタグラムを更新。《ドラマは今日でおわりますが 2人の物語はこれからもきっと あり続けるのだと思います》として、《物語は途中で終わったわけではなく 未完のままというわけでもない ドラマとしてみんなで走りきれたと 私は思ってます》と感慨を込めた。そして、《みなさま 本当にありがとうございました》と感謝をつづった。三浦さんの訃報を受け、松岡がドラマについて触れたのは8月2日放送の『松岡茉優マチネのまえに』(TBSラジオ)。「相手役としてお芝居を受けていた身として、あの素晴らしい猿渡慶太を皆さまに見てほしい」と、出演者を代表して呼びかけていた。そして毎週ドラマ放送日には、欠かさずインスタグラムで告知を行なっていた松岡。主演としてのプレッシャーもあったようだが、完走できたのは三浦さんの“励まし”も支えとなっていたという。「松岡さんにとって、今回はTBSの連ドラ初主演となる作品でした。同局の火曜夜10時枠は、『逃げ恥』『ぎぼむす』に代表される“看板枠”。『恋つづ』『ワタナギ』も、続けて高視聴率を記録しました。そうしたこともプレッシャーだったのか、松岡さんは演技面で悩むことがあったようです。ですが三浦さんは彼女に、『どんな芝居をしても大丈夫。僕がすべて受け止めるから』と優しくフォロー。スタッフにも、『彼女がやりやすいように』と伝えていたそうです。三浦さんの死後、ドラマの続行は松岡さん次第だったともいいます。彼女を前進させたのは、三浦さんの励ましによるところもあったのではないでしょうか」(前出・テレビ局関係者)「春馬くんずっと大好きだよ」のテロップで締め括られた最終回。三浦さんが遺した作品は、永遠に愛され続けるだろう。
2020年10月07日松岡茉優主演「おカネの切れ目が恋のはじまり」の最終回が10月6日オンエア。松岡さん演じる玲子のそばに寄り添ったロボット「猿彦」に三浦春馬演じる慶太を“感じた”視聴者からの感動の声が続出。キャストとスタッフにも感謝の言葉が送られ続けている。1円まで清く正しく美しく。モノや恋に一途で、すべて計算通りの清貧女”・九鬼玲子を松岡さんが演じ、そんな玲子がお金を使うことになんの迷いもなく、予定は未定な“浪費男”の猿渡慶太を出会うことから始まるひと夏の恋物語を描いた本作。慶太には三浦春馬、玲子の初恋相手・早乙女健に三浦翔平、慶太の同僚で“ドケチ節約男子”板垣純に北村匠海、慶太の父で2代目社長の富彦に草刈正雄、母の菜々子にキムラ緑子、玲子の母・サチに南果歩。星蘭ひとみ、大友花恋、ファーストサマーウイカらも共演した。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。最終回は慶太が民宿から姿を消し、慶太に突然キスされ動揺する玲子は家で、自分宛に送られ続けていた現金が入った封筒を発見。送り主が自分の父・父(石丸幹二)だと確信した玲子は、父に会いに伊豆へと向かう。実は玲子もかつては“浪費女”で、玲子のために父は会社の金を横領、逮捕されていた…という展開。父を探しに伊豆に向かう玲子に同行するのが、おもちゃのロボット「猿彦」。SNSには「猿彦さんがもう慶太くんそのもの」「自然と春馬の面影が見えてくる」「猿渡さん出てないのに、すごく猿渡さんを感じてしまう」と、猿彦に慶太=三浦さんを感じた視聴者からの投稿が続出。ラストで玲子が猿彦を見つめながら「会いたい…」とつぶやき、そっと抱きしめるシーンにも「みんなの気持ちをちゃんと伝えてくれてる」「松岡茉優さんが「会いたい」って言ったセリフは絶対みんなの気持ちを表している」という反応多数。主演の松岡さんにも「松岡茉優さんの芯の通った演技のおかげで、泣きながらでも最後まで笑って観られました。ありがとう」「最後まで演じ切ってくれたこと本当に感謝しています」「クライマックスの松岡茉優、ただただスゴ過ぎ」と絶賛の声が集まる。そして最後に「春馬くんずっと大好きだよキャストスタッフ一同」というテロップが映し出されると、「本当にありがとうございますスタッフ、キャストの皆さん」「全スタッフさん&キャストさん達の愛に泣けてくる」と、SNS上でもキャスト、スタッフに対する感謝の言葉が送られ続けている。(笠緒)
2020年10月07日松岡茉優主演、三浦春馬、三浦翔平、北村匠海らの出演による「おカネの切れ目が恋のはじまり」の3話が9月29日放送。玲子を元気づけようとする三浦さん演じる慶太の「痛いの痛いの飛んでけ」からの“キス”に視聴者が魅了されている。1円まで清く正しく美しく。モノや恋に一途で、すべて計算通りの“清貧女”と、予定は未定な“浪費男”…琴線感覚が両極端な2人がひょんなことから同居することになって始まる完全オリジナル“じれキュン”ラブコメディである本作。松岡さんが中堅おもちゃメーカー・モンキーパスの経理部で働く、モノにも恋にも一途な「清貧女子」。初恋相手の早乙女を15年間思い続け“投資”し続ける九鬼玲子に。三浦春馬さんがモンキーパスの御曹司で、幼い頃から欲しいものは何でも母親から買ってもらえる環境にあったため金銭感覚が崩壊した「浪費男子」の猿渡慶太に。三浦翔平さんがイケメンすぎる容姿を生かし「お金の専門家」としてセミナー主催やテレビのコメンテーターも務める早乙女健に。北村さんが慶太の同僚で“ドケチ節約男子”の板垣純に扮するほか、星蘭ひとみ、大友花恋、草刈正雄、キムラ緑子、南果歩、稲田直樹(アインシュタイン)、河井ゆずる(アインシュタイン)、中村里帆、ファーストサマーウイカ、池田成志、八木優希らも出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回の3話では、初恋相手・早乙女との15年越しのデートを控え浮かれる玲子だが、板垣が早乙女が子供を連れヒーローショーを観覧している姿を見かけたことで“妻子持ち”疑惑が沸き上がる。そして玲子は早乙女とのデートを楽しみ、人生一幸せな時間を迎えていたが、そこに早乙女の結婚疑惑を追及する記者が現れる…という展開に。既婚者だということが発覚し、妻から離婚を切り出されどん底の状態になる早乙女に、それでも好きだと想いを伝える玲子だが、結局フラれてしまう。帰宅後、自ら髪にハサミを入れるも気持ちは吹っ切れず苦しそうな玲子を励まそうと、慶太は玲子の頬に手を置き「痛いの痛いの、飛んでけ~」と繰り返す。そんな2人の頭上に鳴り響く雷鳴。思わず慶太は玲子を抱きしめ、キスしてしまう…。このラストに「キスした後の三浦春馬可愛すぎるしされた後の松岡茉優の反応可愛すぎ!今回は神回」「こんなにも可愛すぎるキスシーン2人のえ?え?って感じ好き」「三浦春馬さんのチュッが可愛いかった~」「三浦春馬くんのキス演技キュンすぎる」などの声が殺到。また「来週で最終回なのはとても残念ですが、どのような結末になるのか気になります」など次回で最終回を迎えることを残念がる視聴者からの想いも多数届けられている。(笠緒)
2020年09月30日松岡茉優主演、おカネ修行を通したひと夏の恋物語「おカネの切れ目が恋のはじまり」の2話が9月22日放送。三浦春馬と声優・梶裕貴の“エレン”共演に多くの視聴者が盛り上がるなか、三浦翔平演じる早乙女の“子持ち疑惑”にTLが驚きの声を上げている。松岡さん演じる清貧女子と三浦春馬さん演じる浪費男子。対照的な2人がひょんなことから同居することに…「凪のお暇」の大島里美完全オリジナル脚本による“じれキュン”ラブコメディとなる本作。中堅おもちゃメーカー・モンキーパスの経理部で働く、モノにも恋にも一途な「清貧女子」で初恋相手の早乙女を15年間思い続けている九鬼玲子に松岡茉優。モンキーパスの御曹司で、幼い頃から欲しいものは何でも母親から買ってもらえる環境にあったため金銭感覚が崩壊した「浪費男子」の猿渡慶太に三浦春馬。玲子の初恋の相手で、そのイケメンすぎる容姿を生かし「お金の専門家」としてテレビ番組でコメンテーターも務め人気を博す早乙女健に三浦翔平。モンキーパスの営業部に勤務する慶太の後輩で、25歳にして一家の大黒柱というプレッシャーを抱え、将来の貯蓄に大きな不安を抱いている「ドケチ節約男子」の板垣純に北村匠海。慶太の元カノ・聖徳まりあに星蘭ひとみ。「モンキーパス」に新企画を提案するベンチャー企業の社長・山鹿眞一郎に梶裕貴。また大友花恋、ファーストサマーウイカ、草刈正雄、キムラ緑子、南果歩らも出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。慶太にお金の使い方を指導する玲子だが、2人の価値観はかみ合わない。そんな中、玲子はパン屋で純と偶然出会い、慶太の話で意気投合。純は玲子への好意を確信する。一方、慶太は元カノのまりあの婚約相手・山鹿が社長の富彦(草刈さん)にモンキーパスの赤字事業である「わくわくスポーツランド」のリニューアルを提案していることを知り対抗心が芽生える。そして玲子、純、早乙女も巻き込み6人でテニスコンペを開催する…というのが今回のおはなし。今回、視聴者が注目したのは春馬さんと梶さんとの共演。春馬さんは実写版『進撃の巨人』で、梶さんはアニメ版でそれぞれ同じエレン役を演じており、「考えたらアニメ版と実写版のエレンの共演なんだな」「実写版とアニメ版の エレンの夢の共演」「実写エレンとアニメエレンが共演とかなかなかのミラクル」「目頭が熱くなるな……」と、興奮と感動の声多数。慶太の金使いを浪費と言う玲子だが、そんな彼女も早乙女に貢ぐのをやめられないでいた。慶太が早乙女に玲子のことをどう思ってるのか聞いたことで、早乙女は玲子に対し「俺にとって特別な人だから」と告げ、食事に誘うという展開に。だが純は早乙女が“子連れ”でヒーローショーを楽しむ姿を見てしまう…。この“衝撃ラスト”に「どーゆーことよ!!」「え?え?パパ?!…衝撃やーん」「まさかの子持ちかいw」など、視聴者から驚きの声が上がっている。(笠緒)
2020年09月23日松岡茉優主演、三浦春馬、三浦翔平、北村匠海らが共演するTBS系新火曜ドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」が9月15日からスタート。放送後のSNSには三浦春馬さんの“笑顔”に「感謝」「一生忘れられない」などの声が殺到している。本作は1円まで清く正しく美しく。モノや恋に一途で、すべて計算通りの“清貧女”・九鬼玲子を松岡さんが、欲しいものには一直線。お金を使うことになんの迷いもなく、予定は未定な“浪費男”・猿渡慶太を三浦さんが演じ、この琴線感覚が両極端な2人がひょんなことから同居することになる…という完全オリジナル“じれキュン”ラブコメディ。「凪のお暇」などの大島里美が脚本を手がけ、玲子の初恋の相手・早乙女健に三浦翔平。慶太の同僚で“ドケチ節約男子”の板垣純に北村匠海。慶太の元カノ・聖徳まりあには星蘭ひとみ。早乙女の秘書、牛島瑠璃に大友花恋。慶太の父で2代目社長の富彦に草刈正雄。母の菜々子にキムラ緑子。玲子の母・サチに南果歩。さらに稲田直樹(アインシュタイン)、河井ゆずる(アインシュタイン)、中村里帆、ファーストサマーウイカ、池田成志、八木優希らも出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。1話は玲子が1年越しの片思いの相手「1680円の豆皿」をようやく買おうとしたその時、慶太がその皿を購入してしまうところから始まり、そんな慶太の度を越した浪費ぶりに社長である父・富彦が激怒、慶太は経理部に異動させられたうえ、自宅マンションも売られ、玲子の民宿に転がり込んでくる。その頃、会社の非売品グッズなどがフリマサイトに出品されているのが見つかる。板垣に横領の疑いがかかるが…というストーリーが展開。1話終了後のSNSでは「放送してくれてありがとう」「世に出してくれて本当に感謝です」と、放送開始に感謝の声が上がるとともに、慶太役の三浦さんに「春馬くんずっと笑顔でいてくれて幸せな1時間でした」「三浦春馬がいつも通りかっこよくてただ笑ってるシーンでも泣きそうになった」「ガチで三浦春馬さんの笑顔って力になる!このドラマが一生忘れられない」など、三浦さんの“笑顔”に喜びのコメントが集まる。また「九鬼玲子を松岡茉優に抜擢した人大天才」「三浦春馬×松岡茉優のコンビは可愛い」「三浦春馬さんの表情豊かな演技、松岡さんの役柄もすごく好き」といった松岡さんと三浦さんの共演にも賞賛の声が寄せられている。(笠緒)
2020年09月16日松岡茉優主演、おカネ修行を通してひと夏の恋物語が繰り広げられていくドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」。この度、本作の第1話から声優・梶裕貴がゲスト出演することが明らかになった。おもちゃメーカーの経理部で働く、松岡さん演じる清貧女子・玲子と、三浦春馬演じる浪費男子・慶太が出会い、ひょんなことから玲子の実家に慶太が住み込むことに…。「凪のお暇」の大島里美完全オリジナル脚本で、正反対の価値観を持つ2人の“じれキュン”ラブコメディを描く。今回出演が決定した梶さんは、「進撃の巨人」のエレン・イェーガー役、「七つの大罪」メリオダス役、ほかにも「黒執事」「東京喰種トーキョーグール」「ポケットモンスター XY」など様々なアニメ作品に出演する大人気声優。近年はドラマやバラエティ番組にも出演し、活躍の幅を広げ続けている。そんな梶さんが演じるのは、玲子や慶太ら主要キャラクターが働く会社「モンキーパス」に企画を新規提案するベンチャー企業の社長・山鹿眞一郎。梶さんの優しい印象とは一味違った役どころとなる。そのほかフリーアナウンサーの登坂淳一が、早乙女健(三浦翔平)が出演する情報番組のMC役。YouTuber「水溜りボンド」のトミーが情報番組のコメンテーター役で第2話以降出演。第2話には、板垣純(北村匠海)のデート相手役で新人女優・岡本莉音が出演する。「おカネの切れ目が恋のはじまり」は9月15日より毎週火曜日22時~TBSにて放送(初回15分拡大)。(cinemacafe.net)
2020年09月12日松岡茉優主演で9月15日(火)よりスタートする TBS火曜ドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」。この度、動画配信サービス「Paravi(パラビ)」では、そのスピンオフとなるオリジナルストーリー「恋の切れ目がおカネのはじまり?」を独占配信することになった。「おカネの切れ目が恋のはじまり」(以下、カネ恋)は、1円まで清く正しく美しく、モノや恋に一途で、全て計算通りの「清貧女」・九鬼玲子(松岡さん)と、欲しいものには一直線、お金を使うことになんの迷いもなく、予定は未定な「浪費男」・猿渡慶太(三浦春馬)という金銭感覚が両極端な2人が出会い、ひょんなことから玲子の実家に慶太が住み込むことに。おカネ修行を通してひと夏の恋物語が繰り広げられる、人気脚本家・大島里美が手掛ける完全オリジナル“じれキュン”ラブコメディだ。そして、Paraviオリジナルストーリー「恋の切れ目がおカネのはじまり?」(以下、恋カネ)で主人公となるのは、「カネ恋」で「節約男子」・板垣純を演じる北村匠海。これまで数多くの映画やドラマに出演し、今年も多数の映画に出演している。俳優として活躍する一方で、ダンスロックバンド「DISH//(ディッシュ)」のメンバーとしても活動し、一発撮りのパフォーマンスを収めたYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」で公開したあいみょん作の「猫~THE FIRST TAKE ver.~」は約1か月で 1,000万回再生を突破する大ヒットとなっている。“ドケチ節約男子”北村匠海が失恋しまくる!?北村さん演じる板垣純は、「カネ恋」の主人公・玲子や慶太が勤めるおもちゃメーカー・モンキーパスで働く慶太の後輩。仕事ができて、ルックス良し。自他共に認める営業部のエースだが、とある理由で将来の貯蓄に大きな不安を抱いている「恋よりお金」な自称「節約男子」。おカネに困らない安泰な老後を過ごすべく、逆玉の輿婚のため、日々女性へアプローチをするものの、デートでもついついどうやって節約するかを考えてしまい、そのドケチぶりに引かれてフラれる始末。そんな日々の中で、純は配信ライブでお金(投げ銭)が得られることを知る。小銭稼ぎのつもりでフラれた想いを歌に吐き出していたら、溢れ出してくる涙...。涙を流せば流すほど視聴者は増えていき、配信ライブのお金が増えていき...。そして、自分と同じ価値観を持つ玲子に恋をしてしまい、初めての本気の恋に思い悩む。失恋さえもお金にする、これぞ節約ならぬドケチ男子の真骨頂!?でも、本当は素敵な恋がしたい...という、本編では描かれない純の葛藤や恋愛エピソードが見どころ。また、オリジナルストーリーには、星蘭ひとみ演じる慶太の元カノ・聖徳まりあが出演。星蘭さんは宝塚歌劇団に在籍する娘役で、連続ドラマの出演は「カネ恋」が初。現役タカラジェンヌの連続ドラマレギュラー出演は26年ぶりで、本作「恋カネ」ではまりあが純とどのように絡んでいくのか、星蘭さんの演技にも注目。さらに、純が“逆玉”を目指してアプローチする彼女たちとして、深井さとみ役に桜井日奈子、武内美結役に岡本莉音、金巻麗子役には中村ゆりかという豪華キャストのゲスト出演も決定。松隈ケンタ作曲のオリジナル失恋ソングを純が熱唱今回、ストーリーと合わせて注目なのが、純が配信ライブで歌う失恋ソング。その楽曲は「BiSH」や「BiS」のサウンドプロデュースを手掛ける話題の音楽プロデューサー・松隈ケンタがこのドラマのために作曲したオリジナル。これまで北村さんが所属する「DISH//」にも楽曲を提供してきており、相性はバッチリ。胸に響く松隈ケンタ×板垣純の失恋ソングも見逃せない。北村さんも「笑ったり共感したりしていただけたら幸いです。歌っていたりもするかも...ですね」とコメント。プロデュース・東仲恵吾氏は「相手のことが好きだけど、デートの時に、ついついお金のことがちらついてしまう。もしかしたら世の中の人、みんな経験したことがあるような“ほんのちょっとのドケチ心”を純くんが、心の声だだ漏れで愛嬌たっぷりに演じてくれています」と期待が高まる言葉を寄せている。Paraviオリジナルストーリー「恋の切れ目がおカネのはじまり?」は9月15日(火)より「おカネの切れ目が恋のはじまり」放送終了後にParaviにて配信開始予定。(text:cinemacafe.net)
2020年09月09日三浦春馬さんが出演予定だった松岡茉優主演の火曜ドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」が9月15日(火)より放送開始決定。プロデューサーは「ドラマを完結させるべく、 一部台本を書き直して撮影を進めていく予定」と語っている。本作は、1円まで清く正しく美しく。モノや恋に一途で、すべて計算通りの清貧女”・九鬼玲子(松岡茉優)と、欲しいものには一直線。お金を使うことになんの迷いもなく、予定は未定な“浪費男”・猿渡慶太(三浦春馬)という琴線感覚が両極端な2人。ひょんなことから玲子の実家に慶太が住み込むことになり、おカネ修行を通してひと夏の恋物語が繰り広げられる、「凪のお暇」などの人気脚本家・大島里美が手掛ける完全オリジナル“じれキュン”ラブコメディ。本作には清貧女子、浪費男子をはじめ、自分に投資しすぎ女子、ドケチ節約男子など、お金の使い方や人としても“ほころび”だらけの男女が登場し、価値観の違う相手に傷つき、傷つけながら、恋愛模様を繰り広げていくーー。放送にあたり、プロデューサー・東仲恵吾氏は「皆様から、三浦春馬さんが演じたこのドラマを観たいという非常に多くのご要望をいただきました。それにお応えするべく、キャスト・スタッフ一丸となり作り上げた作品をお楽しみいただけるように、誠心誠意努めて完成させていきます」とコメント。「松岡茉優さんをはじめとした出演者と共にドラマを完結させるべく、 一部台本を書き直して撮影を進めていく予定です。 是非とも、最後まで『カネ恋』をよろしくお願いいたします」と話している。火曜ドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」は9月15日(火)より毎週火曜22時~TBS系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2020年07月31日2020年5月15日、Twitterで『#検察庁法改正案の強行採決に反対します』というハッシュタグがトレンド1位になりました。検察官の定年を引き上げる検察庁法改正案に対し、「安倍晋三首相と関係が強い、黒川弘務東京高検検事長の定年延長のためではないか」と疑う声がネット上で相次いだのです。法務省は黒川氏の勤務延長との関係性を否定した上で、「検察権行使に圧力を加えるものではなく、三権分立に反しない」とコメント。また、安倍首相は同月14日の記者会見で「従来と変わりなく、恣意(しい)的な人事が行われることはまったくないと断言したい」と述べています。小泉今日子の『政治的発言をした理由』に反響同月16日に放送された情報番組『報道特集』(TBS系)では、今回の騒動について特集。自身が代表取締役を務める株式会社明後日のアカウントで、タレントの小泉今日子さんが政治的発言をした件が取り上げられました。今回の件について小泉さんは、番組に対しこのように思いを明かしました。政治について発言したのは、選挙には行くけれど政治に対して無関心という立場でいた私たちが作っていた現実を突きつけられたような気がしたからです。ずっと違和感や不信感を抱いていたけれど、その問題を後回しにしていた。そういう大人がきっとたくさんいて、ハッシュタグのツイートにつながり、若い人たちにも広がったと思っています。そして、それぞれの心の中で自分たちはこの国で生きているのだということを改めて考えるきっかけにはなったのではないかと思います。報道特集ーより引用Twitterで何度も同ハッシュタグを使って検察庁法改正案に疑問を投げかけ、「読んで、見て、考えた。その上で今日もつぶやかずにはいられない」とつづった小泉さん。日本では著名人が政治の話をすることをタブー視する風潮がある中、ほかにも多くの著名人が同ハッシュタグで政治的発言をしていました。現状を「選挙には行っても政治に無関心だった自分たちが作ったもの」と受け止めている小泉さんのコメントに、多くの人が考えさせられたようです。・自分もまさに「選挙に行くけど関心を後回しにしていた」大人の1人。心に刺さりました。・確かに日本には「政治を語ってはいけない」という風潮がある気がする。・賛であれ否であれ、国民一人ひとりが政治に興味を持って自分の意見を持つことが大切ですね。今回の件だけでなく、世界中で感染拡大している新型コロナウイルス感染症によって生活にいろいろな変化が起こり、多くの人が政治に関心を持つようになったようです。政治はすべての国民の生活に関係しています。自分の人生のためにも、知り、考え、発信することが大切ではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2020年05月17日DJ NOBUが音楽業界への補償を求め3月26日、政治家に直訴したと発表した。新型コロナウイルスの影響下で葛藤の生まれるなか、一歩踏み出した形だ。同日、DJ NOBUはコロナウイルスの感染拡大に伴いクラブやライブハウスが《思いきった措置が出来ない》とTwitterで言及。そして《経済的な理由で営業停止でない現状に対し、何らかの補償を検討してもらえないのか》と政治家に直訴したことを明かした。《補償の確約には至りませんでした》とつづりながらも、《現在補償を必要としているのは音楽業界だけではないことから、今後も根気よく声を上げていかなければなりません》とつづったDJ NOBU。そして《なるべく多くの人たちと協力し合っていければと思います》と結んでいる。これに対して、政治家からも声が上がっていた。DJ NOBUと対面した無所属・寺田学議員(43)は《クラブやライブハウス側が自粛要請を受けながらも経済的な理由で営業停止できずにいたり、破綻覚悟で閉鎖している現状に、何らか助成ができないのか、切実な訴えです》とツイート。また共産党・小池晃議員(59)は《自粛要請しながら補償は「これから考える」(予算委での安倍首相答弁)はあんまり。超党派で声あげよう!と相談》とつづっている。音楽業界を含め、日本の文化界は苦境に立たされている。劇作家であり演出家の野田秀樹氏(64)は文化行事などの自粛を政府が要請したことに対し、3月1日に公式サイトで意見書を公開した。同サイトで野田氏は「感染症の専門家と協議して考えられる対策を十全に施し、観客の理解を得ることを前提とした上で、予定される公演は実施されるべき」とした上で、「ひとたび劇場を閉鎖した場合、再開が困難になるおそれがあり、それは『演劇の死』を意味しかねません」と訴えている。いっぽうでJazzTokyoによると、ドイツのモニカ・グリュッタース文化大臣は「文化は良き時代においてのみ享受される贅沢品などではない」「自己責任ではない困窮や困難に対応し、これを救済しなくてはなりません」など、フリーランスのアーティストへの支援に前向きだという。各国の状況はもちろん違う。しかし、声を上げることで変わるものがあるかもしれない。
2020年03月27日自民党・柴山昌彦文部科学大臣(53)が9月8日、高校生の「昼食の時間に政治の話をする」などのツイートに「こうした行為は適切でしょうか?」と返信。ネットで非難の声が上がっている。6日、《大学入試英語成績提供システムの運営に関する協定書については、以前記者会見で締結済みの主体を発表しましたが、この度、英検が正式に加わりました》とTwitterに投稿した柴山大臣。その投稿に、ある教員から英検への不満が寄せられた。教員に高校生は呼応し、そのことから2人のやりとりが始まった。そして教員は「政策を進めている」現政権に投票しないよう周囲にも呼びかけて欲しいと投稿。すると高校生は《私の通う高校では前回の参院選の際も昼食の時間に政治の話をしていたりしていたのできちんと自分で考えて投票してくれると信じています》《もちろん今の政権の問題はたくさん話しました》とつづった。すると柴山大臣は高校生の同ツイートを引用し、こう返信した。《こうした行為は適切でしょうか?》高校生は《昼食の時間に政治の話》をし、そうして周囲と話をすることで《考えて投票してくれる》と信じている。また《今の政権の問題》についても話しており、政治の関心が強いようだ。しかし教育の振興に携わる立場である柴山大臣は、何故かそうした高校生の行動を“適切かどうか”に疑問を抱いている。Twitterでは非難の声が上がっている。《そのように話の出来る環境を醸成する素晴らしい高校だと思いますし、すごくえらい高校生だと思います てかそういう芽を摘んでどんな日本人を育てたいんですか?》《何が不適切なんでしょうか。素晴らしいじゃないですか。まさか、自党に批判的な「政治の話」は許さないとでも?文科大臣としての資質が問われますよ》《18歳で選挙権が与えられた意義を具現化してるじゃん》柴山大臣はその後に《ちなみにこういう文脈ですから》とつづり、教員が現政権に投票しないよう高校生に呼びかけた前述のツイートを取り上げた。しかし、こんな声が上がっている。《文脈は理解しました。いろいろな情報を元に高校生が判断した上で自身の考えを持つことは悪いことではないと思います》《今回の文脈では、自民党に投票しないことを薦めているだけであって、もし自民党に賛成している人がいれば無視するんじゃ無いんですか?》《ツイッターで呼びかけただけ。するかしないかは本人が判断。何が問題?》柴山大臣は8月、自身について《大半が批判なのに》といった声が上がった際に《サイレントマジョリティは賛成です》と反論していた。また同月に応援演説をしたところ、ある大学生が入試改革への反対を訴えた。その結果として警察官が取り囲んで遠ざける騒ぎとなったが、Twitterで大学生の反対の声について《わめき散らす声》と表現して非難の声が上がっていた。
2019年09月08日1988年のコンビ結成以来、政治から芸能まで世の中のあらゆるジャンルの出来事を漫才のネタにしてきた爆笑問題(田中裕二・太田光)。現在発売中のDVD『2019年度版漫才爆笑問題のツーショット』でも恒例となる1時間ノンストップの時事ネタ漫才を披露している。昨年コンビ結成30年を迎え、今年は平成から令和に変わる歴史的な節目を迎えた二人は今、どんなことを思っているのか。時代と並走し舞台に立ち続ける二人に話を聞いた。○「今回は『歌いたい!』という思いから始まりました」(太田)――今回の漫才は平成から令和に変わる節目ということで、いつもとは違う特別な思いはありましたか。田中平成最後の収録ということも当然ありましたし、世の中的にも何かにつけて騒いでましたから。今までに経験してなかったことですから、昭和の終わりとは違うムードは確かにありましたね。考えてみれば我々も平成が丸ごと活動期間ということもあり、自ずとそういう気持ちにはなりました。――太田さんも同じ気持ちですか?太田確か平城京のときは次の元号がわかってたから……。田中いつの話してんだよ! いいよ、1000年以上も前のことは。太田藤原京から変わって……。田中(無視して)もちろん歴史的には今までもあったことなんだけど、昔の人はどうやって元号が変わったことを知ってたんだろうね。太田たぶん噂で聞くんだろうな。田中ひょっとすると庶民のなかには元号が変わったことを知らない人もいたかもしれないよね。――漫才を拝見すると、心なしか太田さんが歌う場面が多かったような気がします。太田そうですね……今回は僕もやっぱり「歌いたい!」という思いから始まったところはあります。田中始まってねえよ! たまたまそうなっただけだろ。DVDではカットされてるけど、実際にはもっと歌ってましたからね。太田権利関係がやっぱり厳しくてね。『ボヘミアン・ラプソディ』とか。クイーンがうるさくてうるさくて。田中クイーン自体はうるさくはないだろ!――時事ネタを漫才にするにあたって、時代の変化を感じることはありますか?太田確かに、このDVDを撮り終えた後も大きなニュースが立て続けにあったしね。田中ただ、そうはいっても、やっぱり波があるんですよ。2015年末から16年にかけて「文春砲」が猛威を振るったときなんかは、ベッキー、SMAP解散、宮崎謙介議員の不倫と、我々もネタで「1000本ノックかよ!」ってツッコんだくらい一気にニュースが起きたこともあったし。太田「文春も考えろ!」ってね。田中だからこれはもう波がある、としか言いようがないですよね。例えがあまり良くないけど、著名人が亡くなると続くことってあるじゃないですか。あの現象と似ているかもしれない。太田俺らの漫才は出した途端どんどん古くなっちゃうから、こういうDVDが出るタイミングではあんまり(ニュースが)ないほうがいいって思っちゃう。毎回、収録してすぐ出せるギリギリのスケジュールでやってるんだけど、何年やってもこのタイムラグだけはどうしようもないんですよね。――漫才のネタづくりについては変化はありましたか。田中ネタのつくり方そのものは変わってないんですけど、その過程は大きく変わりましたね。昔は僕が新聞からネタになりそうなものを拾って、一つ一つ手で書いたものを見ながらつくってたけど、今はもうそんなことしてませんから。太田田中は確実に楽になったよな。何もやらなくなった。田中何もやらなくはないだろ!でも、本当にそこは楽になりましたよ。昔は数字や日付、人物の名前なんか確認するのが大変でしたから。太田古い雑誌をわざわざ持ち出して調べてたよな。田中そうそう。太田でも、今はツッコミも(事実確認と)同じようなテンションで見られちゃうから、迂闊に間違えられないよね。より正確な情報じゃないといけない。田中そこはなるべく気をつけるようにしています。○「漫才はいまだに楽しめていません。必ず緊張します」(田中)――先日取材したさまぁ~ずのお二人は『さまぁ~ず×さまぁ~ず』で舞台に立つことが生活の一部になっている、と言ってましたが、爆笑問題にとってはいかがですか。田中僕らにとってはラジオがそれにあたると思いますね。ラジオは本当に大事だと思っていて、フリートークがメインなんですけど、より素の感じで話ができる、というのはあります。太田俺の場合は『太田上田』(※太田とくりぃむしちゅー・上田晋也の二人によるトークバラエティ。中京テレビにて放送中)かな。田中ラジオは単純に「楽しい」んですよ。漫才はいまだに楽しめていませんから。やるときはまず緊張するし。――芸歴30年でもそうなんですか。太田ネタおろしだからね。ウケるかウケないか、まったくわからないし。田中初めて人前でやるので、ネタが飛ばないか、順番間違えないか、噛まないかっていう不安要素がいっぱいあるんですよ。これが同じネタを何回もやって、という漫才のスタイルだとそうじゃなくなってくるんだけど、僕ら毎回やっては捨てて、やっては捨ててだから。太田昔、西川きよし師匠と話したとき、「やっぱ漫才が一番楽しかったんですわ」「今でも漫才やれるもんならやりたい」っておっしゃっていて。やすきよの漫才見てると、確かに楽しんでやってるんだよね。もちろん二人が天才というのもあるけど、同じネタを何度もやりながらアドリブで生まれたものを足していく、それぐらい安心してやるネタを持っていた。――なるほど。太田俺らはそこまでいく前に一回で終わっちゃうから。あの頃のやすきよの漫才って、1年2年、やるたびに新鮮な気持ちになれるというか、客が「見たことあるけど今回はこうきたか」みたいなとこまで達しているよね。田中そこはもう落語と同じだよね。吉本の若手も劇場で毎日同じネタを何百回やってるわけで、ミキと話したりすると、彼らはそっち系なんですよ。同じネタを飽きるほどやるうちに変わっていくのが楽しい、って言ってましたよ。太田でも、闇営業やってるかもしれないじゃない。田中やってないだろ! そういうタイプじゃないし。――お二人は、コンビとして30年以上続けられて、年齢も50代を迎えています。今後、70代、80代になっても舞台に立ちたいと思いますか?田中まぁ、理想は漫才でもラジオでもコントでもゲラゲラ笑いながらやれて、客も笑ってくれていたら最高ですよね。太田老人ホームでな。田中老人ホームじゃなくてもいいけど! でも「おじいちゃん」って楽しいじゃないですか。いとし・こいし師匠しかり、Wけんじ師匠しかり、人生幸朗師匠しかり。そういう領域に行くのは相当大変だけど、なれたらいいなとは思いますよ。太田俺らも若い頃は「この若造が偉そうに」ってよく言われたけど、政治や事件をネタにする漫才が定着して、わりと「爆笑問題ならしょうがねえか」と許容されてきてはいると思う。それが歳を増せば増すほど許してもらえるようになれば、もっと楽に漫才ができるかも。意外と「老害だ」「早く引退しろ」って言われるかもしれないけど。田中世の中はそれを許容しない方向に向かっているから、そっちの意見も増えるもの容易に予想されるけどね(笑)。
2019年07月10日“幻のポーセリンジュエリー”トシカネ(俊兼ジュエリー)の展覧会「SUPERCRAFT -TOSHIKANE JEWELRY-」〜限界を超えたスーパークラフト。緻密なミクロアートの小宇宙〜が世界初開催。2019 年7月7日(日)から18日(木)まで、東京・渋谷のHOLE IN THE WALLにて行われる。“幻の有田焼ジュエリー”トシカネとは?俊兼ジュエリー(通称「トシカネ」)は、佐賀・有田で誕生した400年もの伝統を誇る“有田焼”のジュエリーブランドだ。戦前昭和6年に、有田焼を製造していた小島俊一と絵付け師の南兼蔵が、帯留め作りから「トシカネ」をスタートさせた。従来、彫金や象牙、珊瑚などで作られていた帯留めを「焼物」で表現することは、当時画期的なアイデアだった。しかし、太平洋戦争がはじまると、帯留めは贅沢品として制作が禁じられ、トシカネは軍人微章作りに転向。終戦を迎えるころには、進駐軍向けにアクセサリー制作へとクリエーションを変え、時代の流れとともに変化していった。そんなトシカネを一躍有名にしたのは、芸者や扇子などをモチーフにした、オリエンタルなデザイン。特に欧米人に好まれ、世界的にヒットを飛ばす。年間数万個の受注があったことも。しかし、時代の流れでアメリカへの輸出がストップすると、有田焼の宝石は次第に姿を消し“幻のジュエリー” となってしまった…。「トシカネ」が“レア”な理由1)“超絶”ミクロアート「トシカネ」のジュエリ-は、直径10mm程度のミニサイズ。しかし、その小さなジュエリーの中には、陶磁器製だとは思えないほど繊細なデザインが施されている。生き物の鱗や毛並みは一本一本再現され、ルーペ必須なほどの緻密さ。多いもので5回以上も窯で焼かれていたのを考えると、繊細な型を作り、焼き上げ、それを糸より細い線で絵付けする工程は気が遠くなる作業だ。2)“再現不可能”な絵付け当時の有田で“タブー”とされていた洋食器などの絵の具を混ぜたり、独自に配合した釉薬などを「トシカネ」は使用。今では入手不可な原材料もあり、中には再現不可能な色も。3)独自のオリエンタルデザイン日本らしいモチーフやオリエンタルを意識したような独特なデザインで人気を集めた「トシカネ」。彼らが生み出したジュエリーは、現代から見てもとてもユニークだ。不思議でストーリー性のあるものも多い。「トシカネ」のジュエリーは、このような特徴からいまでは再現不可能。現存するものだけという流通の超希少性価値から、海外オークションでは1円玉サイズ程の陶磁器製のアクセサリーが数万円という高値で取引されるほど。世界初となる展覧会「SUPERCRAFT -TOSHIKANE JEWELRY-」〜限界を超えたスーパークラフト。緻密なミクロアートの小宇宙〜では、幻のポーセリンジュエリー「トシカネ」の希少なコレクションを一挙に紹介。貴重な機会となるのでぜひ足を運んで、日本生まれの繊細な芸術作品を鑑賞してみては。【詳細】「SUPERCRAFT -TOSHIKANE JEWELRY-」〜限界を超えたスーパークラフト。緻密なミクロアートの小宇宙〜開催期間:2019年7月7日(日)~18日(木) 12:00~18:00会場:HOLE IN THE WALL住所:東京都渋谷区渋谷1-20-5学校法人 水野学園料金:入場無料
2019年06月22日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「政治家と官僚」です。間接的には国民も官僚の人事に関わっています。森友学園をめぐる文書改ざん、自衛隊の日報隠蔽、加計学園の獣医学部新設など、政治家と官僚にまつわる問題が度々起きています。ここで政治家と官僚の違いについて改めて整理すると、政治家は、国民が選挙によって選んだ、「私たちの代表」です。これに対し官僚は、各省庁ごとに採用された公務員で、国民の代表ではありません。基本的には、政治家が官僚に対して指示を出し、官僚はそれを実行する立場にあります。なにか不祥事を起こした場合、政治家ならば、次の選挙で当選させない、ということができますが、官僚については国民が人事に関わることはできませんでした。しかし、官僚機構のなかだけで人事を決めることで、官僚と民間の癒着構造ができ、天下り問題が取りざたされるようになりました。省庁のトップに上がれなかった人たちの受け皿として、機能していない公益法人を作り、無駄な税金が使われた。そこで、第1次安倍政権は「官民人材交流センター」を内閣府に設置。国家公務員の再就職先を民間企業と相談しながら支援するというもの。その後、民主党政権になり、官僚の勝手にはさせないと、政治主導にしようとしたのですが、うまくいきませんでした。第2次安倍政権になり、平成26年に国家公務員法の一部を改正。「内閣人事局」を作って、国家公務員の幹部の人事を政府が行うことになりました。主に官房長官に一任されており、最大の人事権を持つのは内閣総理大臣です。こうして、間接的ではありますが、国民は官僚の人事に関われるようになったんです。ところがそこで起きたのが、出世したい官僚が、人事権を持つ政治家に擦り寄り、忖度するようになったということ。その結果、冒頭のような問題を引き起こました。官僚の指揮命令系統は大変整っているため、あってはならない文書改ざんまで、上司の命令が通ってしまいました。裏を返せば、よいこともスムーズに処理されているということですが…。原因は内閣人事局の設置ではないと、僕は思います。問題再発を防ぐには、各省庁に適切な人材を配置できる政治家を、私たちが選ぶということなのではないでしょうか。ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。新刊『堀潤の伝える人になろう講座』(朝日新聞出版)が好評発売中。※『anan』2018年7月11日号より。写真・樽木優美子(TRON)スタイリスト・有咲ヘア&メイク・尾口佳奈(KOHL)インタビュー、文・菅野綾子(by anan編集部)
2018年07月08日ヘンリー王子とメーガン・マークルの結婚式が迫る中、招待客に関する意外な情報が明らかになった。政治指導者である英首相のテリーザ・メイ氏、米大統領のドナルド・トランプ氏は招かれないという。ケンジントン宮殿のスポークスマンが「英政府が検討し、王室が決定したことである」と「Digital Spy」などのメディアに語った。ヘンリー王子が昨年カナダで「インヴィクタス・ゲーム」を一緒に観戦したり、ラジオで対談したりと、いままで交流を深めてきた前大統領のオバマ氏とミシェル夫人も招かれないとのことだ。王室リポーターのリチャード・パーマーは、2人の結婚式にこうした要人が招かれない理由として、式場となるウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂のスペースが広くないため2人と本当に親しい人たちだけが招待されていると指摘。また、ヘンリー王子が王位を継承する可能性は低いため、政治関係者を呼ぶ必要性がないとも語っている。本日ケンジントン宮殿のツイッターアカウントは、以前から伝えられていた通りヘンリー王子とメーガンが2,640人の一般市民を式に招待したことを発表。メンタルヘルスの向上に貢献している女性など、特別な背景を持つ招待客を数名紹介している。一般市民の招待客は、ウィンザー城の敷地内で新郎新婦や王室メンバーの到着や、パレードへ出発する2人などを間近で見ることができるという。(Hiromi Kaku)
2018年04月11日友達と政治の話をしようとすると空気が悪くなる。社会に関心がある人はすぐ“意識高い系”というレッテルを貼られる。ただ、目の前に広がる社会のことを知りたくて、周りとああでもないこうでもないと話したり意見を交換したりしたいだけなのに、すぐそばにあるはずの「生きていること」と「社会や政治」が遠く感じる。そんな風に思っている若者はきっと多いはず。そんな世代のためのイベント「Youth Conference (ユース・カンファレンス)」が12月17日(日)に上智大学で開催される。若者たちが集って政治や社会のことをじっくり考え、語る場だ。主催するのは「市民のためのシンクタンク ReDEMOS」。これまで政策解説ムービーを制作したり、女性の権利やLGBTQなどのテーマでイベントを開いてきた、元SEALDsメンバーが設立した団体である。未来の社会は若者がつくっていくもの今回なぜ若者向けのイベントを企画したのか、ReDEMOS代表の奥田愛基(おくだあき)さんに聞いた。発端は、高校生や大学生から同世代が集まる場をつくってほしいと言われたことです。社会や政治のことって学校ではなかなか話しにくい話題だけど、みんなどこかで考えなきゃいけないと思っている。考えなきゃいけないっていうか、いまの若い世代だったら考えちゃうめっちゃ大事なこと。これまで色々なシンポジウムを企画してきたけど、実は来る人の年齢層は高め。でも、未来の社会は若者がつくっていくもの。みんなが日々どんなこと考えているか、どんな社会を作りたいかを自由に語ったり、学べる場を作りたいと思って企画しました。だから、今回のイベントの対象は中学、高校、大学生にしたという。ReDEMOSメンバーの高野千春(たかのちはる)さんは「テーマは社会や政治だけど、身構えないでふつうの感覚で来てほしい」と語る。生きづらさは誰しもが感じているもの。社会を変えたいとかそこまで強く思わなくても、何かしたいけどどうやって関わっていいかわからない人とか、関心があるけど誰と話していいかわからない人とか、そんな若い世代が集う場になればいいなと思います。ふつうの感覚でふらっと来てくれたらいいな。申し込みフォームはこちら
2017年12月15日11月5日(日)今夜放送される加藤浩次と若手議員との“徹底トーク”政治バラエティ「加藤浩次vs政治家~政治のオモシロイところ集めました~」に、「仮面ライダーゴースト」で主演を務めた俳優の西銘駿が出演。初コメンテーターに緊張しながらもハードな収録をこなした。本番組は今年3月にフジテレビの深夜帯で放送された特別番組がゴールデン初進出したもので、ワイドショーなどの司会も担当する加藤さんが“若手”アラフォー議員たちと徹底トークすることで、政治を難しいものではなく身近なものとして感じられるようにすると同時に、政治ニュースの裏に“こんなことがあったんだ”、彼らの毎日は“こんな生活なんだ”、実は笑顔の裏で“こんな本音を抱えているんだ”など、「へぇ!」と思うことが連続の内容。今回は波乱の衆院選からわずか1週間後の収録という日程にも関わらず、ニュースな議員からキャラが立った議員まで総勢17人が出演。6時間に及ぶ収録では「議員の恋愛事情」から「憲法改正」まで白熱の議論が繰り広げられたそう。そんな収録現場にひとり“若者代表”として参加した19歳の西銘さん。「仮面ライダーゴースト」では主人公・天空寺タケル(仮面ライダーゴースト)役を熱演、ヒーローとして人類を救った彼だが、政治バラエティへの参加は初。もちろんコメンテーターも初体験。少々緊張した面持ちで収録に臨んだ西銘さんだが収録の感想については「政治に対するイメージががらっと変わりました!いままで持っていたのは堅いイメージでしたが、実際議員の皆さんの仕事の内容そのものや、寝る間も惜しんで取り組んでいる姿をみて感動すらしました」とのこと。同時に「憲法改正など難しい話も多かったのでそこについていけない自分に対しては“どうして、国の大切な話をしているのに…”と、悔しかったです」と語り、「仮面ライダーは、空想の世界。今回の議題はすべてリアルなもの。もっと自分の意見も言いたかったですし、もっと勉強もしたいと思いました」と今後への課題とでもいうべき点を挙げた。一方で不倫や恋愛スキャンダルが話題になることについて「政治家って芸能人に近いな、と思いました」と“共通点”を感じたことを明かし「僕もファンがいるからこそ、変な写真を撮られてはいけないと思っています」と、芸能人としての“心構え”を新たにしているようだった。ファンや同世代の若い視聴者へ「政治への興味を持つきっかけになれば」とメッセージをくれた西銘さん。素朴な疑問を持って政治トークに参加した彼の新鮮なリアクションにも注目だ。「加藤浩次vs政治家~政治のオモシロイところ集めました~」は11月5日(日)19時~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2017年11月05日「音楽に政治を持ち込むな?だったら恋愛も持ち込むな」。インタビューの冒頭からそんな言葉が飛び出した。牛田悦正(うしだ よしまさ)aka UCD、25歳。UCDは大学で哲学を学びながら、2015年夏に解散した学生団体SEALDsの中心メンバーとして、路上でマイクを持ち続けた。そして今年の10月18日、初のヒップホップアルバム『BULLSXXT』をリリース。今回Be inspired!は、マルチな才能を持つUCDに政治や哲学、音楽に対する思いを聞いた。本も読まず、考えずに主張するのはダサい。でも世界にいるのに俯瞰するのもダサい。僕は、原発が賛成なのか反対なのかどっちかだという議論にしたくなかった。一方的に主張することに対して違和感があったし、本も読まずに、道端で主張をする意味なんてない。体験談の共有も意味なんてない。賛成にせよ反対にせよ、どちらもメリットがあるはずでそれを考えてから主張すべきだと思った。だから最初僕はデモすることも反対だったんだ。日本社会に欠けているのは「哲学的に思考すること」。だからUCDは当時通った大学の図書館に原発の関連本を100冊購入してもらい、かたっぱしから読んで、考えた。しかし、ジレンマが待っていた。「どっちかに“決断”しなきゃいけない。それが政治だった」。結局意見を主張しないといけないんですよ。考えるだけじゃだめだった。100冊読むと、結局「なにを信じるか」ということしか残らない。そこには原発大丈夫だっていう煽りとダメだっていう煽りしかないから。哲学って思考をすることそのものだから、決断を留保するしかない。思考の限界だと思った。思考に留まるのは、いまの日本社会の「病」とまで言い切るUCD。社会の中で生きているのに、その社会を上空から俯瞰しつづける思考は、社会に何もなさない。「考えているからいいじゃん」という言い訳として消費されるだけだ。「でも重要なのは」、とUCDは続ける。「ちゃんと思考しないと決断できない。だからどっちも必要なんです。僕が言いたいのは、本当に考えたら決断できると思うし、すべき責任があるということ」。でも人間は、考え抜いても決断できない時もある。だから最終的に政治は、どちらを信じるかの “賭け”だと思う。人間はそうやって生きている。だからこそ危うい。どっちを選んでも決断は間違いうる。でも、「だから決断しない」んじゃなくて、データを集めて、しっかり考えて、ちゃんと指標をもつ。その上で、「未知のもの」に乗り出してみる。誠実に未来のためにギャンブルすることは、時に負けるし、時に惨めかもしれないけど、誇り高いことだ。音楽と政治が関係ないなら、音楽と恋愛も関係ない日本の音楽シーンは、海外に比べて政治的発言がタブーとされている。「音楽に政治を持ち込むな」。「音楽は純粋であるべき」。こんな言説をよく聞く。「音楽だって政治じゃん」と言い切るUCDは、この現状に対してどう考えているのだろうか。一言で言えば「じゃあ音楽、聞くなよ」ですよね。音楽と政治関係ないなら、音楽と恋愛も関係なくなる。詞がある時点でそこには必ず何らかの意味があるし、詞がない音楽だってなんらかのテーマがある。表現ってそういうことでしょ。政治がないところ、言葉がないところに行きたいなら、行けばいい。でも、そこは戦場ですよ。音楽が政治的な意味を持つのは、歌詞が政治的である時だけではない。音楽そのものが政治的になる瞬間があって、それがどういう時かって、例えばヒップホップのアーティストが「世の中がどうなろうと構わん」「民主主義が壊されようと、国家が壊されようと、それでも俺たちは歌うぜ!踊るぜ!」って言っている時だと思う。ヒップホップは、黒人の貧困層から生まれた音楽。抵抗の音楽なのだ。生きづらい閉塞的な時代、極貧の中で、ピストルで撃ち合っていた少年たちが、「撃ち合うんじゃなくて、一緒に踊ろうよ、歌おうよ」と言い続けてきたのだ。その音楽がいま世界中に届いている。ヒップホップがどれだけの人を救っているか、計り知れない。人間の生のクオリティをあげ、よりよく共に生きること。これが政治だとすると、「踊ろうよ」という呼びかけが、政治的じゃないはずがない。高学歴であるとかそんなんはどうでもいい。2017年10月18日にPvineから1st Album『BULLSXXT』を発売。「Stakes」を含む全11曲収録のバラエティに富んだ作品なので、お聴き逃しなく。月23日(木)にはアルバムリリース記念インストア・ミニライブ&サイン会を開催。日時:2017年11月23日(木・祝)21:00スタート場所:タワーレコード渋谷店4Fイベントスペース内容:ミニライブ&サイン会UCD: photos by memeText by Reina Tashiro ーBe inspired! この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!どこで生まれても“ハーフ”はつらい。24歳の混血児ラッパーが「社会への怒り」を前向きに発信する理由。 日本で人種や国籍の異なる親から生まれた子ども(“ハーフ”と呼ばれることが多い)の数は年々増えている。2016年には日本人と外国人の間に生まれた子どもの割合は、日本人の出生数の...
2017年10月21日日本の政治についてあなたはどれくらい知っているだろうか。「親しみが感じられない」「なにから知識を身に付けていいかわからない」と思う人は少なくないだろう。なんせ日本の若者の投票率は32.6%。この投票率の低さから日本の若者の政治への関心の低さや一人の投票で何かが変わるわけではないという諦めの姿勢がうかがえる。政治が身近じゃない。2014年に行われた第47回衆議院議員総選挙では、60代の投票率68.3%だったのに対し、20代の投票率は32.6%であった(参照元:総務省)。若者が政治について積極的でないという事実が一目瞭然だ。最近では若者の投票率をあげるため、人気のアイドルやタレントを啓蒙イメージキャラクターに起用し、選挙を身近に感じてもらおういう動きも見られている。しかし、それらに本当の効果があるのだろうか。それをきっかけに自分にとっての政治に対する意見や民主主義を考える人がいるとは率直に言って考えづらい。自分なりの意見をしっかり持たずして投票し、その時の投票率が上がったところで意味がない。政治への関心や意見を持つ時というのは、身近で共感のあるスピーチを聞いた時、他者と社会の問題について語り合うことができた時などであろう。#BUD09で呼びかけられたある集いPhoto by WOODDY政治を遠く感じていた若者たちにとって、SNS上で呼びかけられたり集められた集いはちょっとした好奇心をそそり気軽に参加できる身近なものとして捉えられるだろう。今回のようにSNSから発信されるものが政治への関心や参加の高まりをつくり、国民の政治への態度を変えていくかもしれない。そしてそれは現在の日本の民主主義を変える大きな一歩となり、一人ひとりが社会の問題を自分に関係のある問題として考えるきっかけとなるだろう。
2017年10月17日海老澤健次と鐘ヶ江洸によるイベント『カネエビ』が今年も開催される。3度目となる今回から新たな取り組みが始まる本イベントについて、鐘ヶ江に話を聞いた。【チケット情報はこちら】これまで毎年行ってきたふたりのバースデーイベント「カネエビ祝賀会 vol.3 ~相変わらずゆるりとやるよ~」に加え、「カネエビ2人芝居 vol.1 ~役者の階段のぼる、おれらただの演劇人さ~『であい』Featuring, 菅野臣太朗&開沼豊」として2人芝居を上演する今回。菅野臣太朗と開沼豊がそれぞれ脚本・演出を務める。そもそも『カネエビ』のはじまりは「ミュージカル『忍たま乱太郎』で共演した海老澤くんと僕で、最初はただ単に仲が良くて、ふたりでイベントをやろうかっていう話になって。じゃあWバースデーイベントを、というのが発端でした」と振り返る。そんな風に始まり、ふたりで企画してきたイベントも今年で3回目。これまではトーク中心のイベント「カネエビ祝賀会」のみだったが、「さて今年はなにをしようってときに、役者としてのイベントがしたいねって話をして。じゃあお芝居をしよう、ふたりでしよう、2人芝居だ!と、こういうカタチになりました。それで、作・演出を、ミュージカル『忍たま乱太郎』の演出でお世話になった菅野さんと、(同作で)共演した豊さんにお願いして。ふたりとも“お前らがやるなら手伝うよ!”と言ってくれて、嬉しかったです」今回のテーマ『であい』。これは鐘ヶ江にとって大切な言葉なのだそう。「僕が東京に出てきて、菅野さんと出会い、ミュージカル『忍たま乱太郎』が決まり、海老澤さんとであい、豊さんとであい…『であい』がどんどんつながっていく。今の現場が次につながって仕事なので『であい』に感謝したいねって話を菅野さんとしたことがあって、それからずっと言い続けている言葉なんです。それでせっかく2人芝居をやるならまずはそこだろうってことで『であい』っていうテーマを決めました」「今までの『カネエビ』は僕らのことを知らないと来にくいイベントだったと思うのですが、2人芝居はぜひ演劇を観に来ていただけたらと思っています。ふたりが2作品同時に挑戦して、脚本や演出によってこんなに変わるんだっていうところも面白いと思いますし、僕らの想いも詰まっているので、ぜひ楽しんでほしい。そして最後は『祝賀会』で。こちらは例年通り、ダルダルのうだうだの会です(笑)。どちらもお待ちしています!」海老澤の印象を「お母さんです」と語った鐘ヶ江。性格も特技も違うというふたりが挑戦する「カネエビ2人芝居」は11月1日(水)から4日(土)、「カネエビ祝賀会」は11月5日(日)に東京・シアター代官山にて上演。取材・文:中川實穗
2017年10月03日”私おしゃれでモデルやってて、政治も考えてる頭いい子なんです”って自分をアピールするために活動してる訳じゃないそう言い放ったのは中川えりな、弱冠20歳。現在彼女は上智大学で神学・哲学を学びながら、フリーモデルとして雑誌、ミュージックビデオで活躍している。また、SEALDs(日本の自由で民主的な社会を守るための緊急アクションの学生団体)の元メンバーであり、ポリティカルな顔を持つことでも有名だ。“ハタチ”という若さを感じさせない政治観を持つ彼女に今回Be inspired!はインタビュー。SEALDsが解散した今、彼女の類稀なファッションセンスと知性で、どうやって政治と若者の距離を近づけていくのかを聞いた。 あなたにとって「政治を考えること」とはなにか?そんなシンプルな難題に彼女はおもむろにこう答えた。数年前まで、政治を考えることは『義務(DUTY)』だと思っていた。政治に興味を持つ派とか持たない派とかなくて、みんなが選挙にいくべきだって。でも今は、『責任(レスポンシビリティ)』だと思ってる。『責任(レスポンシビリティ)』は『応答する能力(レスポンスできるアビリティ)』のこと。政治や社会のあり方について自分の頭で考え、応答する能力を自覚し活用することによって果たすことができる。私たちには社会をよりよくする能力があって、その能力に気づけたほうが、我慢するよりもずっと楽だと思った意思表示は、公の場で行われる非暴力の抗議活動「デモ活動」や「座り込み」だけではない。ツイッターやインスタグラム、フェイスブックなどSNSを使えば誰もが政治に参加できる時代で、彼女のこの発言は、同世代へ向けたエールのように聞こえた。 日本は、若い人が政治のことをツイッターでつぶやくと『なにもわかってないくせに言うな』みたいに叩く風潮があるけど、そんなの全部無視すればいいし、間違っても別にいい1月に成人式を終えたばかりのえりな。彼女はなぜそんなにも政治を考え、社会に意思表示をするようになったのだろうか。 新聞もロクに読めなかった18歳。高3の12月に上智大学の神学部に受かって、大学入学後の知識のために(キリスト教)カトリックの勉強をしようと地元の教会に通うことにした。赤ちゃんの時にカトリックの洗礼を受けてたけど、教会には通い始めたのは高校生になってから。そこの神父さんがとても社会派な人で、彼から安保や原発についての説教をたくさんされた18歳になり教会に通うようになるまで、政治に関する知識もなく、新聞も深く考えて読むことはなかったと語る彼女。神父との出会いが政治へ関心を持った大きなきっかけだという。また、これまで震災の被災地でボランティアをしたこともなかったえりな。政治的・社会的な出来事がある度に、現地へ足を運ぶ神父やSEALDsメンバーから、現場へ行き「自分の目で見て体験すること」の大切さを学んだそうだ。実際に2016年の夏、えりなは彼女自身の目で沖縄の米軍基地問題を目撃するために沖縄へ足を運んでいる(2016年の夏に沖縄に行った時の写真 ) 初めての座り込みで「セルフィー」した19歳。2015年5月3日(憲法記念日)に創設され、2016年8月15日(終戦の日)に解散したSEALDs。えりなは何がきっかけで、SEALDsに参加したのだろうか。通ってる大学の教授が神学の勉強会をやってて、そこに参加してた年配の女性に、国会前でやってる安保法案に反対する座り込みのビラを渡された。新聞とかを読んでて自分も前から反対の気持ちがあったけど、自分は行かないって思ってた。デモとか座り込みってなんか怖いと思ってたし。だけど、その時ちょうど誕生日が近くて、誕生日のパワー(笑)を借りてその日だけなら行けるかもって。それに、誕生日に一人で座り込みに行って自撮りしたらおもしろくね?(笑)って思っちゃって、6月24日(19歳の誕生日)に初めて国会前に行って座り込みしたんだ。学校のめっちゃ近くだったから授業の合間に行ったんだけど、当日も行くかどうかすごく迷ったのを覚えてる(SNSに投稿した「座り込み」に参加した時のセルフィー) 初めて座り込みに参加した当時、SEALDsの存在さえ知らなかったえりな。誕生日の時に撮ったセルフィーのツイートが拡散され、SEALDsに彼女の存在が知れ渡り、メンバーと連絡を取るようになったという。そして彼女はSEALDsのデモに参加した経緯についてこう語る。政治の話なんてしたことがなかった友達のハル(HIGH(er) magazine編集長、ブロガー)が、実は前からSEALDsと関わりがあって、私が座り込みに参加した投稿を見て、SEALDsのデモに一緒に行こうって誘ってくれたの。その数日後、待ち合わせして一緒に国会前に行ったのが、私が初めてSEALDsのデモに参加したきっかけ。何回か参加していたらライングループに入らない?ってメンバーの人に誘われて、気づいたらメンバーになってた。その時はラインに190人くらいいて、最年長が28歳の大学院生の人だったと思う 「私にしかできないこと」に気付いた20歳。神父と出会い、信仰を通して政治に関心を抱くようになった18歳。そしてSEALDsに入り、「デモ」「座り込み」「SNS」など、政治への意思表示の方法を知った19歳。現在、インスタグラムのフォロワーは5000人を越え、次々と国内外のファッション・カルチャー誌のモデルとして活躍する20歳の彼女は、自分の存在をどのように同世代へ向けて発信しようとしているのか。ファッションやカルチャーが好きな日本の若者と政治への距離感をこう考察する。今の日本の若い人たちは、政治に関心がない分、政治的な言動に対して変な偏見もないように感じる。今はインスタグラムとかで海外の情報が手に入りやすくて、ケンダル・ジェナーが選挙キャンペーンに参加してるのを見てたりとか、政治参加に対するハードルが下がっているみたい。あと、カルチャーが好きな人でコアな人は、自分が着ている服の意味や歴史を知ってたりするけど、それは、自分で自分の行動を選び取る能力があるのを自覚して、自分の行動に責任を持とうとしているように感じるし、選挙やデモとかの政治参加もそれと同じじゃないかなって思う 彼女が思い描く「民主的政治空間」とは「私は政治の専門家ではない」。そう語る彼女は、政治と若者を繋ぐためイベント『Making-Love Club』を3月2日(木)に渋谷で開催する。イベント全体のテーマは「民主的政治空間を作ること」。そして、今回のトークセッションで取り上げるイシューは「アメリカ大統領選後の国際情勢と日本の政治」だ。彼女のファッションセンスと政治に対するスタンスをどう織り交ぜてイベントに落とし込んでいくのか。今回は、市民のためのシンクタンク『ReDEMOS(リデモス)』の研究員を招いて開催する。それは、内輪受けみたいなイベントにしたくないこともあるし、広い見方ができる専門家のような立場の人が必要だと感じたから。政治の話をする時によく起きるのが、自分たちだけが正義で、自分たちと考えが違う人はおかしい人だって決めつけること。大統領選も、自分たちがトランプを批判してれば勝たないんだと思い込んでた人たちがアメリカの中にある分断に向き合おうとしていれば結果は違ったんじゃないかなって感じる。今の日本の若い人達でこれから政治の話をしていくという時、そういった『偏見』が一番怖いんだってことを忘れないようにしたいという思いがある政治に興味がない若者が多く存在する現代の日本で、イベント『Making-Love Club』の必要性はなんなのだろうか。イギリスではEUの離脱が決まり、アメリカではトランプ大統領が誕生した。本当の民主主義ってなんだろうと考えさせられた出来事だったと思うし、『Post-truth』って言葉が流行るくらい、ニュースを見てても何が本当か分からないと感じる人はたくさんいると思う。これは日本でも同じで、大切なニュースを表面的にしか取り上げない報道ばかりで、根本にある問題が見えてこなかったりする。去年の夏議論に上がった憲法改正についても、『今と昔は時代が違うのに、憲法だけ70年間1度も変わってないのはおかしいよね、だから変えるべきだ』って声があった。言葉だけ見たら『そうかも』って納得しちゃう。だけど、そんな時に必要だったことは『憲法ってなんであるの?』『憲法って何?』って改めて問い直すことだったと思う。今回は大統領選について取り上げる。『こんなひどいことを言うトランプさんが大統領になってしまって大変ですね』って共感しあうだけじゃなんの解決にもならない。『トランプがやばいっていうけど何がやばいの?』、『ヤバいってどういうこと?』ってところから、『民主主義ってなんなの?』ってところまで、一からざっくばらんにみんなで話せる空間を作りたい。そして、『アメリカって政治やばいらしいねー』って言いながら、自分の国の政治のこと何にも知らないでいることもめっちゃヤバいことなんだってことにも気づける場にしたい。『ぶっちゃけ、どうなの?』って問い直すことを『Making-Love Club』ではやりたい。政治だけじゃなくてセックスについても!政治への関心が皆無な日本の若者に、政治を考えるきっかけを作り、政治に対しての「責任感」を芽生えさせるのは彼女なのかもしれない。直向きな政治への強い思いと、独創的なファッションセンスを持ち合わせた中川えりなが、日本の若者と政治との距離をグッと近づけてくれると信じている。 Erina Nakagawa『Making-Love Club』モデル中川えりなと、3つのインディペンデントマガジンによるカルチャーイベント。カルチャーが交錯する時代を捉え、トークイベントでは、セックスや政治など、ターゲット層が潜在的な興味を寄せるテーマを取り上げる。音楽ライブではBig Love Recordsから、今メディアから注目を集めるAya Gloomyを向かえ、新世代アイコンとして話題沸騰中の小山田米呂がDJとして参戦。バイリンガルカルチャーマガジンWooly、モデルでブロガーのHaruが編集長を務めるHigh(er) Magazine、元出版社にて編集の経験を積み、独立した綿貫大介率いるEmotional Loveの三媒体のキュレーションにより、感度の高いユース層に向けたコンテンツを用意している。日時:2016 年3月2日(木) 19:45-23:00 ※イベント開始は20:00を想定場所:ロフト9〒150-0044 渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 1F TEL:03-5784-1239ウェブサイト:入場料: 1500円+1ドリンク<Time Schedule>19:45-20:00 DOOR OPEN / DJ20:00-20:40 Talk Session 1部20:40-21:05 DJ by 小山田米呂 21:05-21:20 Short Film by UMMMI.21:20-22:00 Talk Session 2部22:05-22:35 Live by Aya Gloomy Photos by Miri Matsufuji Text by Jun Hirayama ーBe inspired! この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!【ギャラリー】写真家 Miri Matsufuji 撮り下ろし:モデルErina Nakagawa photos by Miri...
2017年02月24日「政治のことよく分からない!」とはっきりいうのは恥ずかしい。そんな人のための連載「ママは政治一年生」を執筆する政治ジャーナリストの細川珠生さんに、これだけは知っておきたい! 2016年の重要な政治ニュースランキングをインタビュー! 第5位~3位を発表した 前編 に続き、いよいよ後編の第2~1位発表です。第2位 世界の女性リーダーたち細川珠生――第2位は女性リーダーです。小池百合子東京都知事の誕生は今年の政治トピックとして忘れてはならないですね。初の女性都知事ということでも注目されましたが、それ以上に、これまでの政治の文化を変えるリーダーの誕生に、日本中が沸きました。その後、蓮舫氏が民進党の新代表に就任し、野党第一党の党首が女性というのも、旧社会党の土井たか子氏以来、30年ぶりのことでした。世界的にも、女性リーダーの躍進は目覚ましいものがあります。イギリスのテリーザ・メイ首相、台湾の蔡英文総統、動向が不安定ながらも、韓国の朴槿恵氏大統領など、日本と関係の深い国は次々に女性リーダーが誕生しています。アメリカも、ヒラリークリントン氏に女性初の大統領という期待がありましたが、残念ながら、それは実現されませんでした。――日本も女性が政治を動かす時代が来たってことですね!細川珠生――いえいえ、世界と比べるとまだまだ! 日本は、政治、経済、教育、健康分野を総合した男女平等度としては、144カ国中111位。女性首相を二人も誕生させているイギリスは20位、女性大統領の誕生はかなわなかったアメリカは45位ですが、この2カ国と比較しても、日本はかなりの低さ。漸く都知事に女性が誕生しましたが、女性初の総理大臣、あるいは企業における女性管理職の増加は、まだまだ難しそうな気がします。とはいえ、小池都知事には、これまでの男性政治家にはできなかったような都政を期待したいですね!第1位 参議院選挙細川珠生――第1位は参議院選挙です! 今年の政治のトピックとして最も重要なのは、参議院の通常選挙。選挙の結果により、日本国憲法の改正の発議が可能となる、改憲勢力が初めて3分の2を超えたということも、戦後の政治にはなかったこととして、特筆すべきことですね。また、この参議院選挙から、選挙権が「18歳以上」に引き下げら、初めて高校生が有権者となりました。主に高校で、「主権者教育」も始まって、新たに有権者となった10代は、本当に一生懸命政治を考え、将来を考え、選挙に参加したことが、投票率にも表れました。10代の投票率は45.45%と、20代、30代より高かったのです。これからは、親子で政治をしっかりと考えていく習慣がつけば、10代の投票の意義もより高いものになるでしょう。来年には、衆議院選挙が行われると言われています。来年もまた、若い世代の一票を期待したいと思います!第3~5位の 前編 はこちら! (イラスト・インタビュー ちゃず)
2016年12月02日アメリカ次期大統領のトランプ氏へのさまざまな注目が集まる中、2016年は残りわずか。この一年、政治の世界ではめまぐるしい出来事が起こったけど、「政治のことがよく分からない!」とはっきりいうのは恥ずかしい。そんな人のための連載「ママは政治一年生」を執筆する政治ジャーナリストの細川珠生さんに、2016年のこれだけは知っておきたい! 重要な政治ニュースをランキング形式で教えてもらいました。 第5位 アメリカ大統領選細川珠生――第5位はアメリカ大統領選です! 11月9日未明、オバマ大統領の次、第45代アメリカ大統領に、ドナルド・トランプ氏が選ばれましたよね。元ファーストレディで、上院議員、国務長官を務めた政治のプロ、ヒラリー・クリントン氏を僅差で破っての勝利に、アメリカのみならず、世界中が仰天したのは、世界のニュースで今年一番のトピックとも言えるでしょう。実業家としての手腕はあっても、政治経験ゼロ。トランプ氏に会ったことがある日本の政治家も、選挙の時にはゼロという、異例中の異例の、アメリカ新大統領の誕生です。――トランプ氏が大統領になって、日本は大丈夫なんでしょうか…。細川珠生――日本は、唯一の同盟国(日米安保条約を結んでいる国)として、アメリカは世界の国々の中でもっとも重要な国です。その日米安保条約によって駐留している日本国内の米軍の費用を、全額日本が持つべきだというのが、選挙中のトランプ氏の発言でした。でも、日本に米軍が駐留しているのは、日本を守るためだけではなく、アメリカの世界戦略の一環でもあるのです。このあたりは、トランプ氏も、もう少し勉強してほしいというのが、日本側の本音。 また「アメリカ第一主義」を唱えるトランプ氏は、移民によって雇用が奪われること、質の良い日本製品によってアメリカの製造業が脅かされていると訴えていました。市場開放を目指すTPPには反対し、あくまでもアメリカの国益と、アメリカ人が損をしない、そういう政策をとることを選挙では訴えてきましたが、どこまで本気でやろうとしているのかが、世界の国々にとっては脅威なのです。またオバマ政権で優先してきた、黒人やヒスパニック系、移民などへの政策は、軒並みくつがえされるとも言われています。アメリカ国内のみならず、世界が注視するトランプ次期アメリカ大統領。日米関係は世界の安定の上においても最重要でもあるだけに、来年も、トランプ氏から目が離せませんね。第4位 子育て支援の政策細川珠生――第4位は子育て支援の政策が進んだことです。安倍政権は、4年前のスタート時から、「女性の活躍」を、日本が変わるための重要な要素として、進めてきました。そのための「待機児童ゼロ」「介護離職ゼロ」は、最優先で取り組む政策と考えられています。待機児童解消のために、これまでの施設保育(保育園の増設)だけでなく、ベビーシッターの費用を公費で補助することも検討中。また長時間労働を改善し、育児中の時短勤務の拡大やテレワークの活用、また男性の育児休業の取得増加など、今年になって矢継ぎ早に、多様な働き方を国の方針として進めていくようになりました。ただ、長い年月の中で作られた日本社会の象徴とも言える「働き方」は、なかなかその文化を変えられず、すぐに成果が表れることを期待するのは難しいかもしれません。 ――細川さんが子育てをされている中で変化したなと思うことはありますか?細川珠生――私は子どもを出産してから、全てベビーシッターを利用しながら仕事との両立をしてきましたが、これまで、シッターへの補助がなかったことを考えると、ようやく一歩でも前進、と思います。すぐに日本の社会は変わらない、変えられなくとも、女性が結婚しても、出産しても、社会で自分の役割を得られるという社会を目指すのなら、どうすればよいか、根気よく訴えていくことが必要ですね。子供の教育費を支援する「給付型奨学金」(返済の必要のない奨学金)や返済猶予の期間を設ける(働き初めてからすぐは、給与も少なく返済が困難であることに対応)も、来年度から実現の方向です。所得制限が設けられたりと、利用できる家庭は限定されていますが、第一歩ではありますね。第3位 消費税細川珠生――第3位は消費税です。2014年4月に、消費税が17年ぶりに増税し、8%となりました。法律により、一度延期はしたものの、2017年4月に2回目の引き上げを行って、最終的に10%になることが決まっていました。今年6月に、安倍総理は2度目の延期を決め、2019年10月に行うと表明。その理由を、日本経済が本格的に改善していないことを挙げています。 消費税の増税は「社会保障と税の一体改革」の中で、決められました。その狙いは、今の社会保障制度を維持すること、そのための安定的な財源を確保するということです。しかしながら、10%まで引き上げを行っても、子育て支援を含む社会保障制度の充実のためには、増税5%のうちの1%しか充てられません。残る4%は、社会保障制度の安定、特に国の借金である赤字国債の返済に約3%、7兆円が充てられることになっています。子育て支援のためには7000億円しか充てられないことを考えると、ケタが一つ違ってびっくりしますね。そもそも、日本の社会保障制度は、人口が増えていくことを前提に作られています。すでに人口減少社会となった日本では実態にあっていないことはあきらか。老後の安心が少子化対策にもつながることからも、増税の延期を繰り返すより、制度の根本的な改善が必要です。第1~2位の発表は 後編 へと続きます! 後編はこちら→ (イラスト・インタビュー ちゃず)
2016年12月01日夫婦が離婚に至る、理由というのは様々ですが、女性側で言うと、どこかで男性と戦うという心理を持っています。根っこはみんな男に勝ちたいという心理。そういう女性は男性に頼る事は一切せずに、とにかく自分で物事をなんとかしようとしています。旦那さんは当てにならない、だから自分が頑張らねば!こんな男はこちらから捨ててやる!となる場合もあります。反対にご主人側から離婚したいと言われる場合、妻側は夫の言う事は何でも聞きます、従順でいます、何でもやってあげますタイプだったりするのです。自分は尽くしているつもりかもしれませんが、逆に浮気されやすくなるケースも。男性側の心理としては『コイツ、何やっても文句いわねーんだろ?』となるのです。バカにされるというかなんというか。家の中で、旦那さんの役割がほとんどないと大抵面白くなくなって、オレいなくても良いじゃん的になります。そうなると、帰ってこなくなります。このケース、一見勝っているように見えないけど、旦那さんの役割を奪う事で、『あなたは何も出来ないでしょ』って暗に言っている事になります。だから私がいないとダメよねって相手を蔑んでいる。そこに旦那さんへの尊敬のかけらもない。でも、自分はしおらしいと思っています。ご主人とあからさまに戦っている場合も、ご主人に尽くしている場合も、どちらも自分が正しいと思っています。どちらも奥底で、旦那はダメな奴だと思っているのです。何も出来ないからとやってあげるのか、何も出来ないからと見捨てるのか、ただその違いでしかありません。両方とも幸せからは遠ざかる。旦那がこんなんだし!という理由で始めたものは、ほぼ思い通りにはなりません。他に助けを求めても、自分で自分に向き合わない限りただの現実逃避になります。自分が選んだパートナーをダメにしているのは自分かもしれない、という視点が必要になります。その視点がなく、最初から相手をダメだと決めつけているなら、どの人がパートナーになったとしても、結局は同じになるでしょう。(もしくは自分のために最初からダメなのを選んでいる)自分が相手をダメにしているのかもしれない。旦那さんを主観で『コイツはこうだ!』と決めて付けているのは他でもない自分自身だったりするのです。夫婦は元々が他人です。元々違う価値観の中で生きて来た者同士が、何かのきっかけで家族になりました。そこに必要なのは相互理解です。相手への理解、そして自分を理解してもらう努力。それをせずに、相手が悪いと決めつけるのは、横暴ではないかなと思うのです。長い結婚生活、時に離婚したい!と思う日があるでしょう。それは否定しませんし、あって当然だと思います。ただ、その気持ちに流されて、すぐに結論を出そうとするのは早いかなと思います。自分が作り出した現実かもしれないと、ひと呼吸おいて、自分自身を振り返ってみてください。
2016年07月19日女医でタレントの西川史子(45)が19日、TBS系バラエティ番組『サンデー・ジャポン』(毎週日曜9:54~11:30)に生出演。不祥事続きの政治家について、「政治家という職業が下品になっている」と苦言を呈した。番組では、舛添要一都知事の辞職決定のニュースを紹介。次期都知事の候補について意見を言い合った。西川は「舛添さんだけではなくて、その前の猪瀬さんも、石原さんも同じようにファーストクラスを使ったり、いろいろしてきた」と指摘し、「政治資金規制法を見直さなきゃいけない。この人だけの問題じゃない」と根本的な見直しが必要だと主張。「政治家という職業があまりに下品になっているのがよくないなと思いますね」と話した。タレントのテリー伊藤は、次期都知事について「想像力のできる知事」が必要だと意見。「『(東京)オリンピックを成功させる』って言うけど、オリンピックはほとんど成功しますよ。大事なのは、そのあとの"オリンピックロス"」と持論を展開し、「特に団塊の世代はとりあえず2020年まで頑張ろうとか、もっと上の人はあそこまで生きようかとか…。2020年以降、都民をどう導いていくか」と語った。
2016年06月19日元衆院議員でタレントの東国原英夫(58)が16日、TBS系情報番組『白熱ライブ ビビット』(毎週月~金8:00~9:54)に生出演し、政治資金問題について釈明会見を行った舛添要一都知事(67)のことを「人間的にはアウト」と発言した。舛添都知事は会見で、家族旅行の宿泊費を政治資金で支払っていた疑惑が浮上していた問題について、家族旅行を認めた一方で、ホテルで重要な会議もしていたから政治活動である説明した。東国原は、会見での釈明は「納得できない」と言い、「法的にはギリギリ、人間的にはアウト」とバッサリ。また、「今回、舛添さんは都民の支持は捨てたなと思った。それよりも法に触れない方を選んだ」と言い、「おかしい言い方は、法に触れない言い回しをしたから」と話した。家族旅行の問題についても、「仮に会議が行われたとしても、圧倒的に家族旅行の方が比率が高い。政治家として常識があれば、普通は家族旅行で計上する」と指摘。それを政治活動としたことに問題があると主張し、「政治家としての資質を問われる。どう考えたって私的」と批判した。
2016年05月16日俳優の坂上忍(48)が13日、フジテレビ系情報番組『バイキング』(毎週月~金11:55~13:45)で、高額海外出張費や公用車での別荘通いに加え、政治資金規正法違反の疑いがあると報じられた舛添要一都知事について言及した。会議費として記載されている支出が家族旅行の費用だった可能性があると指摘されている舛添都知事。12日にBSフジの報道番組に出演するも、「精査したうえでお話ししたい」などと話すにとどまった。本日13日の定例会見で説明すると見られている。坂上は「テレビで名を挙げて政界に進出した方。テレビの怖さや視聴者の目の怖さを知っている人だと思っていた。会見の前日のテレビ出演で、手ごまいくつか持っているのかと思ったら、まさかの手ぶらだった」と批判。「精査」という言葉を連発していたことに「がっかりした」とコメントした。そして、「無駄遣いの範疇だったらちゃんと謝って任期まで務めてほしい」と言うも、政治資金規正法違反の疑いも出てきたことから、「これが事実だとすると、論調としては辞任の方に流れていく」と懸念。「そうすると選挙で金がかかるし、抱えている案件も途中で止まるか1からやり直さないといけない。選挙で2億、3億? たまったもんじゃないよ!」と怒りを示した。
2016年05月13日『あなたのまちの政治は案外、あなたの力でも変えられる』(五十嵐立青著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者は、茨城県のつくば市で8年間にわたって市議会議員を務めてきたという人物。そのような活動を通じ、感じたことがあるのだそうです。それは、多くの人が「どうして保育園に入れないのか」「なぜ街灯が少ないのか」など日常生活の不便さには関心を持っているのに、その原因となっている“政治”には関心を持っていないということ。しかし現実的に、私たちの毎日の生活は政治から切り離されたものではないはず。だからこそ、多くの人々に政治への関心を持ってもらいたい。そんな思いから、本書を執筆したのだといいます。主人公で主婦の香織、夫でサラリーマンの大輔、小3で長男のソウタ、2歳の長女ヒナタからなる「香織一家」を軸としたストーリー仕立て。話の要所要所で、ママ友や市議会議員、市役所職員などが絡んできます。そのやりとりを読み進めるうちに、子育て、介護、交通、都市計画などさまざまな問題への疑問を無理なく解消できるわけです。きょうはそのなかから、“政治とお金”についての気になる話を引き出してみたいと思います。■市議会議員の報酬は人口によって変わるこの項で、「政治家ってやっぱり儲かるの?」というストレートな疑問が浮上します。市議会議員の山下の回答によれば、議員は“報酬”を受け取っており、彼の議会の場合、額面は月額45万円なのだそうです。「やっぱり多いんだな」という印象を否定できませんが、詳しく説明を聞くと、どうやらそうともいい切れないようです。なぜならこれは、会社でもらう給料とは違って、税金などが引かれていないものだから。ここから所得税、国民健康保険税や市県民税、国民年金などをマイナスすると、手取りは月平均で24万円くらいだというのです。それに加え、「期末手当」というボーナスのようなものももらえるので、実質は年450万円くらい。なお、業績に関係なく支払われるのだそうです。ちなみに全国どこの市区町村でも同じ額だというわけではなく、人口が多いところは金額が多く、人口が少ないところは金額も少ないのだといいます。人口によって仕事が変わるわけでもないので、仕組みとしてはちょっとおかしい気もします。また報酬の他に、政務活動費というものも支払われるそうで、山下のまちの場合は月額3万円なのだそうです。■県議会議員と国会議員の報酬はいくら?しかし、もしも県議会議員になったとすると、金額はずいぶん上がるのだとか。額面で年収約1,200万円だといいますから、税金や年金を払ったあとの手取りもかなりの額になりそう。しかも県議会議員の場合、政務活動費は月額30万円。つまり市議会議員のひと月の手取りとほぼ同じ額が政務活動費としてもらえるわけです。さらに国会議員になると、年収は約2,200万円。そして報酬の他に文書通信費が月額100万円もらえることに。しかも領収書がいらず、つまりはなにに使ってもいいということ。秘書給与費なども合わせると、年間約7,000万円くらいがもらえるというのです。また、公務ということになると新幹線のグリーン車が乗り放題になるなどの特典も。■市会議員にはなにが求められているのかしかし、そういう話を聞くと、「はたして金額に相当した仕事をしているのか」ということが気になります。その点については、市議会議員の場合だと、議員として必ず出席しなければいけないのは年に4回の定例会で、年間で30日くらいだそうです。それに加えて、委員会が開催されたり、全員協議会という会議が開催されたりしますが、すべてを合わせても公務は年50~60日くらい。それだけで何百万円ももらえるとはうらやましい気もしますが、議員としての活動は、公務以外の部分で差が出てくるのだといいます。たとえば政策の勉強や現場の声を聴くことに時間をかなり割く議員もいれば、もっぱら地域のお葬式やお祭りに有力者として顔を出す冠婚葬祭専門というような議員もいるということ。「冠婚葬祭専門議員」には1年で100~150回も出席する人がいるそうで、そのため新聞のお悔やみ欄をしっかりチェックしているのだとか。そんな議員に税金から高い給料を払ってほしくないと感じても不思議はありませんが、議員報酬を高いと思うか低いと思うかは、その人が政治家になにを期待するかということとも関係しているもの。葬式や結婚式に来てほしいとか、道路などの陳情を市に届ける役割をするとか、仕事の口利きをしてほしいとか、姿勢の問題点を追求してほしいとか、いろいろなニーズがあるわけです。つまりそう考えると、政治家を育てるのは、選挙で投票している市民の仕事ということになるのです。*話の大半が会話形式で進んでいくため読みやすく、知りたいことを無理なく知ることができる良書。政治に関心を持つために、有効な内容だといえそうです。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※五十嵐立青(2016)『あなたのまちの政治は案外、あなたの力でも変えられる』ディスカヴァー・トゥエンティワン
2016年04月18日はじめまして、この度ウーマンエキサイトで政治のコラムを担当させていただくことになりました、政治ジャーナリストの細川珠生です。私生活では一児の母として、子育てに悩み、苦しみ、笑いながら毎日を過ごしています。突然ですが「政治」と聞くと、ちょっと戸惑ってしまいますよね。政治のニュースは小耳にははさむけれど、なんだかよくわからない…、なんてついつい縁遠くなってしまっているのではないでしょうか。お金の問題、女性問題、失言でもめてばかりいるし…と、政治の印象って、あんまりよくないですよね。そうはいっても、確か、「国会は国権の最高機関」なんて学生時代に勉強したことを断片的に思い出しては、政治のことがわからないままでいいのかしらとか、突然不安になったりもするでしょう。しかし、子どもを前に「政治のことはよく分からない!」と声を大にしては言うのもちょっと恥ずかしいと感じる人も多いのでは。子どもを育てる環境がどう変化しているのか、政治を通して知っていくことはとても大切です。そういえば、「主権在民」なんていう言葉も習った記憶がありますね。つまり、国会は国権の最高機関ではあるけれど、そこには国民から選ばれた代表者が、国民に代わって議論をし、さまざまなルールや制度をつくっているということ。だから私たち国民がどんな代表者を送り込むのかがとっても大事なんです。特に今年から、選挙権が18歳以上になって、高校では、いわゆる「主権者教育」というものが行われるようになるのに、気がついたら、「ママだけ何にも知らなかった!」なんていうことになったら大変! そうならないためにも少しずつお勉強を重ねていくことをおススメします。この連載では、ママ目線で気になる政治の話題をみなさまにお伝えしていきますね。気が付けば「あなたも政治博士!」となるのを目指して頑張りますので、引き続きこのコラムを読んでいただけたらと思います。育休制度は今後良くなるの?さて、記念すべき第一回目のテーマは、「男性の育休」について。「育休宣言」をした(今となっては“前”となってしまった)国会議員が出てきて、「いよいよ国政も!」風穴が開くことを期待したのも束の間、自身の女性問題で、「男性の育休」「国会議員の育休」ということ自体、すっかり吹っ飛んでしまったかのような感があります。しかし、女性側からは期待大だったのですよね。私は、英国のウイリアム王子が、シャーロット王女の誕生の時に、6週間の育休を取るということで大いに注目をしました。日本で育休というと、何か1年単位の長期間を想定してしまいますが、いえいえ、そんなに長くなくてもいいのです。出産直後に1ヶ月でも良いからお休みをとってくれた方が、出産直後のママには何かとありがたい。初めての子であれば、不安いっぱいの中、長時間眠れないママの大変さをわかってもらえるだろうし、第二子、第三子であれば、上の子たちの育児に大きな助っ人となります。例えば幼稚園や習い事の送迎など、それから買い物にだって行ってもらえます。以前は、実家の母親や、お姑さんがやってくれていたことも、核家族化、出産の高齢化の流れの中では、自分たちで何とかするしかないのに、パパは相変わらず、残業や飲み会三昧では、ママとしては、「いくら仕事だから」と言われてもやり切れない思いがフツフツとつのるものです。ちなみに、現在、日本の男性の育休取得率は2.8%(厚労省調べ、2012年10月~2013年9月までの一年間)。女性の86.6%に比べるとあまりの少なさです。 そこで、政府も「女性の活躍」を掲げる以上、男性の育休取得率向上に本腰を入れています。以前からあった「育児休業・介護休業法」で、ママが専業主婦でも取得できるようになり、男性が産後8週以内に取得しても、再度取得することができるようにするとか(合算して1年以内)、中小零細企業では、代替従業員の確保などで経済的負担が大きかったことから、男性社員が育休を取った場合、最大で120万円の助成を行うなど、4月から雇用保険法施行規則の変更を行う予定です。「育休議員」で注目された国会議員の育児休業については、現在は制度としては男女共にありません。あるのは女性議員の産休制度だけ。産休明けには、委員会や本会議などその都度、欠席届を出さなければなりません。国会議員は、朝の8時ごろからの部会に始まり、夜の会合をはしごするなど、育児との両立はほとんど不可能といってもいい「勤務実態」があります。「女性の活躍」のためには、国会だけでなく、社会全体の長時間労働の是正なども行わない限り、なかなか難しいのではないかと思います。しかし、良い夫婦関係を築くためにも、男性も取得を工夫しながら思い切って「育休」にチャレンジしてほしいですね。
2016年03月17日