第30回東京国際映画祭が11月3日(祝・金)に最終日を迎え、トルコ人のセミフ・カプランオール監督による近未来SF映画『グレイン』が最高賞の東京グランプリを獲得。日本映画『勝手にふるえてろ』が観客賞を受賞した。クロージングセレモニーはまず、今年から新設された、全出品作品を対象に新進の若手俳優に贈られる「東京ジェムストーン賞」からスタート。『勝手にふるえてろ』主演の松岡茉優、『夜空はいつでも最高密度の青空だ』の石橋静河、『マリリンヌ』のアデリーヌ・デルミー、『アケラット-ロヒンギャの祈り』のダフネ・ローの4人が受賞した。日本映画を対象にした「日本映画スプラッシュ部門」の作品賞には、同部門で唯一のドキュメンタリー作品であり、大阪の下町で弁護士事務所を営むゲイカップル、彼らの元に社会での生きづらさを感じてやってくる依頼者たちの姿を描いた『Of Love & Law』(戸田ひかる監督)が受賞した。アジア映画を対象にした「アジアの未来」部門では、まるでドキュメンタリー映画のようなリアルなタッチで祖国を離れて日本で暮らすミャンマー人一家の姿を描いた『僕の帰る場所』(藤元明緒監督)が国際交流基金アジアセンター特別賞」と作品賞を受賞。同作と共に高い評価を得た中国映画で、内モンゴルを舞台にした家族映画『老いた野獣』にスペシャルメンション(審査員特別賞)が贈られた。俳優部門では、東京ジェムストーン賞に輝いたアデリーヌ・デルミーが最優秀女優賞との2冠を獲得! 本人はパリで舞台に出演中で来日はかなわなかったが、喜びのビデオメッセージが寄せられた。最優秀男優賞には中国映画『迫り来る嵐』のドアン・イーホンが輝いた。『迫り来る嵐』は芸術貢献賞も受賞しており、こちらも2冠を達成!最優秀監督賞は、『アケラット-ロヒンギャの祈り』のエドモンド・ヨウ監督が受賞。ヨウ監督は壇上で涙ながらに関係者、俳優陣への感謝の言葉を述べると共に、映画でも描いており、国際的な人権問題となっているミャンマーの少数民族であるロヒンギャ族への虐殺に触れ「彼らは過酷な運命を送っています。正解はありませんが、私も大きな疑問を抱えています。映画を通じて感じていただければと思いますし、世界は平和であらねばと思っております」と呼びかけた。そして最優秀作品賞にあたる「東京グランプリ東京都知事賞」に輝いたのは、トルコ、独、仏、スウェーデン、カタールの合作による近未来SF『グレイン』。現代社会が抱える移民問題や食糧危機をモチーフに、白黒の映像で描き出す。審査委委員長を務めたトミー・リー・ジョーンズは、本作について「美しい撮影、神話を現実としたような部分に感銘を受けました」と称賛し、全会一致でグランプリ受賞が決まったと明かす。カプランオール監督は「ドウモアリガトウ」と日本語で喜びを口にし、5年の歳月をかけて本作が完成したと明かし「これが世界へと羽ばたく出発点になることと信じています」と語る。そして、映画のテーマに触れ過剰な消費や資本主義社会への警鐘を口にし「私はこの映画を種子、大地、創造への敬意を持って作りました。我々は自分たちがどこから来て、どこに向かうのか把握し、理解しなくてはいけません」と呼びかけた。授賞式後にはクロージング作品として、10年前に世界的な話題を呼んだ環境映画『不都合な真実』の続編となる『不都合な真実2 放置された地球』が上映。映画に出演している、アル・ゴア元アメリカ副大統領が来場した。ちなみにゴア氏とトミー・リー・ジョーンズは50年来の友人であり、壇上でガッチリと抱擁を交わした。また、セレモニーと舞台挨拶には、かつて環境大臣を務め、日本におけるクールビズの仕掛け人としても知られる小池百合子東京都知事も来場。2020年の東京五輪に向け、環境問題に関しても積極的に取り込んでいく所存であると語った。<第30回東京国際映画祭受賞一覧>【コンペティション部門】東京グランプリ/東京都知事賞:『グレイン』審査員特別賞:『ナポリ、輝きの陰で』最優秀監督賞:エドモンド・ヨウ(『アケラット―ロヒンギャの祈り』)最優秀女優賞:アデリーヌ・デルミー(『マリリンヌ』)最優秀男優賞:ドアン・イーホン(『迫り来る嵐』)最優秀芸術貢献賞:『迫り来る嵐』最優秀脚本賞 Presented by WOWOW:『ペット安楽死請負人』観客賞:『勝手にふるえてろ』【アジアの未来部門】作品賞:『僕の帰る場所』スペシャル・メンション:『老いた野獣』国際交流基金アジアセンター特別賞:藤元明緒監督(『僕の帰る場所』)【日本映画スプラッシュ部門】作品賞:『Of Love & Law』SAMURAI賞:坂本龍一東京ジェムストーン賞:石橋静河、松岡茉優、アデリーヌ・デルミー、ダフネ・ロー劇場動員数:63,679人/上映作品数:231本(text:cinemacafe.net)
2017年11月03日みなさま、こんにちは!海外生活25年続行中、国際結婚、国際子育て真っ只中のバイリンガル教育パパ、Golden Beanです。国際バカロレア認定校が、日本で、そして世界中でその存在感を強めてきています。**********「我が国では、『日本再興戦略-JAPAN is BACK-』(平成25年6月閣議決定)に基づき、国内における国際バカロレア認定校等(ディプロマプログラム)を2018年までに200校に大幅に増加させることを目標としている」(文部科学省ホームページより抜粋)**********『日本再興戦略』の一環として、教育の国際化を目指し、文部科学省がその導入・普及に力を入れる国際バカロレア認定校とはどのような学校なのでしょうか。国際バカロレア認定校は、どのような人間を作ろうとしているのでしょうか。上海にあるインターナショナルスクールで、国際バカロレアプログラムと日々取り組む16歳の娘を持つGolden Beanが、体験を交えつつ「国際バカロレア」プログラムの理念、理想について、詳しく説明をさせていただきます。●国際バカロレアの理念国際バカロレアの理念は、『IB(International Baccalaureate,国際バカロレア)の使命』及び『IBの学習者像』として示されています。『国際的視野を持ち、より良い、平和な世界を構築することに貢献する人間の育成』が、そのテーマとして貫かれています。●IB(International Baccalaureate,国際バカロレア)の使命(The IB mission)「世界の多様な文化に対して理解と尊敬を持ち、より平和かつ、より良い世界の構築に貢献することのできる、①探求心、 ②知識、 ③思いやりを豊富に持つ、人間の育成 を国際バカロレアは目指します。各国政府や学校、様々な国際機関と力を合わせ、より良い国際的な教育プログラムと公正かつ適切な評価方法の開発に、国際バカロレアは尽力します。人は皆違うということを理解し、たとえ自分と違う意見、文化を持つ人であっても、それぞれの理由、正しさがあることを受け入れ、他人に共感できる暖かいハートを持って、一生涯を通して積極的に学び続ける人間 であることを、国際バカロレアは、世界各国各地で学ぶ学生たちに要求します」これからの国際化時代に生きる若い人々には、自国だけではなく、世界中を視野に入れて物事に取り組んでほしい。そして、そのためには、他の人々と同じである必要はなく、むしろ他と違うことは当たり前のことである と理解し、それをお互いに受け入れ合う姿勢を持つことが重要であるという強い願いが、このミッションには込められているのです。先日、仕事から帰ってきたばかりのことです。国際バカロレアプログラムで学ぶ娘が、パソコンを使ったテレビ電話で友人と英語で激論を交わしています。何事かと尋ねてみると、和歌山県太地町のイルカ漁についてパワーポイントで資料を作り、学校で討論することになったと言います。外国の反捕鯨団体から強い非難を受けている太地町のイルカ漁についての、外国人の友人との議論は、日本人を父に持つ16歳の女の子の立場からすれば、複雑な思いがあったと思います。私も意見を求められました。いつもはほとんど冗談しか言わない私ですが、今回は真剣に娘と話し合いました。このような課題を通して、国際バカロレアプログラムで学ぶ若者たちは、その理念を学び取っていくのだな、と思いました。●IB(International Baccalaureate,国際バカロレア)の10の学習者像(The IB Learner Profile)「IBの学習者像」では、「IBの使命」を具体的に実現するにはどうすればいいかを、10の学習者像として表しています。学生たちが国際的に活躍できる人材となるために、どのような姿勢で学ぶべきかをわかりやすく10に分けて表現したものです。●①探求する人であれ!何事にも好奇心を持ち、探求、調査研究するためのスキルを磨きましょう。個人としても、また他の人々とも協力しても探求できる人になりましょう。学ぶことを生涯に渡って積極的に楽しみ続けることができる人になりましょう。●②知識のある人であれ!地域社会や、世界規模の重大な課題に取り組む人になりましょう。そのために、幅広い分野でバランスの取れた知識と理解を深めましょう。●③考える人であれ!複雑な問題に立ち向かい、分析し、責任ある行動ができる人になりましょう。そのために、批判的かつ創造的思考法を身につけましょう。その上で、理性的かつ倫理的な決断を下せる人になりましょう。●④コミュニケーションができる人であれ!複数の言語や、様々なコミュニケーション手段を駆使し、自信を持って自分の考えや情報を創造的に表現できる人になりましょう。他の人々や集団の意見にも積極的に耳を傾け、協力し合あうことができる人になりましょう。●⑤信念を持つ人であれ!誠実、正直で、公正な考えと正義感を持つ人になりましょう。全ての人や社会が持っている尊厳と権利を尊重して行動する人になりましょう。自分の行動と、それによって生じる結果に責任を持つ人になりましょう。●⑥心を開く人であれ!自分自身の歴史や文化、個人的な経験の価値を正しく理解、尊重し、なおかつ他の人々や地域社会の持つ価値観や、文化、伝統、考え方にも心を開く人になりましょう。常に他の人の多様な視点や意見に耳を傾け、価値を認め、その経験から成長できる人になりましょう。●⑦思いやりのある人であれ!他の人の気持ちを思いやり、共感を持ち、尊重できる人になりましょう。他の人の生活や取り巻く環境を良くするために役立つため、積極的に行動、奉仕し続けることのできる人になりましょう。●⑧挑戦する人であれ!今まで経験のなかったことや、答えの見えない不確実な状況に対しても、勇気を持って挑戦する人になりましょう。今まで誰も思いつかなかった方法や考え方を編み出し、失敗を恐れず、快活に難題に取り組める人になりましょう。●⑨バランスの取れた人であれ!自分と、周囲の人々が幸せであるためには、知性、体の健康、そして心がいずれも大切であり、それらをバランスよく保ち続けることが重要であることを理解し、実行できる人になりましょう。自分が、他の人々や世界と相互に依存し合って生きていることを理解できる人になりましょう。●⑩振り返りができる人であれ!自分自身の学びや、経験を思慮深く見つめ直し、反省できる人になりましょう。自分の長所や短所をよく理解し、今後の学習や成長に役立てることができる人になりましょう。●成長の過程によって変わるテーマ国際バカロレアプログラム、10の学習者像は、学校現場で実際にどのように子どもたちに伝えられていくのでしょうか。国際バカロレアプログラムでは、テーマは子どもたちの年齢や成長過程によって適切にアレンジが行われます。例として、①の「探求する人であれ!」という学習者像のケースを見てみましょう。「何事にも好奇心を持ち、探求、調査研究するためのスキルを磨き、学ぶことを生涯に渡って積極的に楽しみ続けることができる人になる」ことが、目標になります。達成すべきテーマは、子どもたちの年齢や成長過程に合わせ、子どもたちが無理なく成長できるよう、段階的に高度になるように設計されているのです。まず、3~12歳までを対象としたプライマリー・イヤーズ・プログラム(PYP)でその実例を見てみましょう。●4~5歳の幼児のテーマこの段階での「探求する人であれ!」のテーマは、「いろいろなことに興味を持ちましょう。学ぶことを大好きになりましょう。新しいことを見つける人になりましょう」という形で表現されます。●7~8歳の小学校低学年でのテーマこの段階では、テーマは次のように変わります。「いろいろなことを知りたいと思って生まれてきたと考えましょう。学ぶことが大好きになりましょう。世界中のことについて、もっともっと知りたいと思いましょう。自分自身で様々なことについて調べ、新しいことを学ぶのが大好きな人になりましょう」レベルアップを示すキーワードとして、「世界中」や「調べる」が含まれています。●11~12歳の小学校高学年でのテーマテーマは次のようにさらに高度化します。「学ぶことが大好きになりましょう。学習を楽しんで、私たちが生まれつき持っているもっと知りたいという好奇心をさらに育てましょう。不思議に感じたことを自分自身で探求できる能力を身に付けましょう。一生涯に渡って、学習を続けましょう」レベルアップキーワードの「もっと知りたいという気持ち」「不思議に思ったことを探求する」に加え、国際バカロレアプログラムの最重要テーマの一つである、「一生涯に渡って学習を続ける」も組み込まれて、より高度の成長が促されていくのです。●振り返り国際バカロレアプログラムの特徴の一つに「振り返り」があります。それぞれの段階のテーマに対して、毎日の終業時、プロジェクト完了時、学期末、年度末に必ず「振り返り」が行われるのです。「学習は楽しめたか?おもしろいと思えたか?新しいことを見つけることができたか?努力できたか?」と自分自身に問いかけるのです。その問いかけの結果、例えば「おもしろかったけど、新しいことを見つけることはできなかった。自分は本当に努力したのだろうか。もっと頑張れたのではないだろうか」といった感じで、”内省”が生まれるのです。この「振り返り」では、自分がどれくらいテーマを実現できたかどうかを理解し、次の方向、ステップを自分自身で確認することが重視されます。10の学習者像の最後に、『振り返りができる人であれ!』が来ているのは、『内省なくして成長なし』という国際バカロレアの教育思想に基づいているのです。“振り返り””内省”は自分自身の強み、弱みを理解し、成長を続けるために必須のスキルなのです。----------いかがでしたでしょうか。国際バカロレア・プログラムがどのような人間を育てようとしているかについて、その理念と理想の学習者像について、ご理解いただけましたでしょうか。国際化社会に生きるために必須のスキルがバランスよく組み込まれている素晴らしいプログラムだと思います。ひとりでも多くのお子様が、国際バカロレア・プログラムで学び、世界中の人々とお互いを理解尊重し合い、戦争のない平和な地球を作り上げてくれることを願って止みません。参考文献世界で生きるチカラ国際バカロレアが子どもたちを強くする坪谷ニュウエル郁子著ダイヤモンド社文部科学省ホームページ
2017年10月31日第30回東京国際映画祭のオープニングセレモニーが10月25日(水)に開催。オープニングを飾る『鋼の錬金術師』主演の山田涼介、ヒロインの本田翼、「Japan Now」部門で特集される安藤サクラ、蒼井優、満島ひかり、宮崎あおいら豪華ゲストが一堂に会した。「銀幕のミューズ特集」と銘打って開催される「Japan Now」部門では、安藤さん、蒼井さん、満島さん、宮崎さんの過去の作品が特集上映されるが、この4人は実は同学年。この4人が国際映画祭の舞台に並び立つということに、安藤さんは「いままでそろうこともなかったし、これからもなかなかない機会」と語り、3人を見渡し「私自身、この方々を見て育ったし、同世代の中でも映画の世界に出ていく開拓者のような存在」と嬉しそう。宮崎さんは「このお祭りに参加できていることが幸せ。これを機にもっとみなさんにとって映画が身近になれば」と笑顔で呼びかける。「ここにいるみんなの芝居が大好き」と語る満島さん。「日本の女優は小さいし、体も薄いけど、小動物が持っているような中に秘めたわき上がるような狂気や、形容できない愛情の塊をスクリーンから感じます」と胸を張る。蒼井さんは「あおいとはデビューした頃にお仕事して、20代はしばらくバラバラでお仕事してて、30歳近くになってひかりちゃんやサクラちゃんとも出会ってお仕事ができて…。ここにいない人たちも含めて(同学年の)85年組が好きです!地道に一本、一本やっていったら、こういう場で再会できるんだなと嬉しいです」と喜びを口にし「機会があれば、この4人で(映画を)監督しようって方がいればいいな…」と語り、会場は期待を込めた大きな拍手に包まれた。オープニングを飾る『鋼の錬金術師』からは、山田さん、本田さんに、曽利文彦監督が登壇。劇中で演じたエド同様の金髪に“映画祭仕様”のスーツで決めた山田さんは「節目の30回目の映画祭のオープニングということで光栄に思っています」と挨拶。作品について「原作が世界中のみなさんに愛されている作品ですが、その理由は日本の魂がぶれずにそこにあるかあらじゃないかと思っています。この実写版も、世界中のみなさんに愛される作品になっています!」と力強く語る。本田さんは、一昨年の第28回の映画祭のクロージングでヒロインを務めた『起終点駅 ターミナル』が上映されており「ここにまた立てて嬉しいです」と満面の笑み。映画の見どころとして「愛…家族愛は世界共通の普遍的なものだと思いますが、特に兄弟愛をみなさんに見てもらいたいです」とアピールした。そして曽利監督は、20年前の第10回のオープニングを飾った『タイタニック』にスタッフとして参加しており「(主演のレオナルド・)ディカプリオとジェームズ・キャメロン監督が舞台挨拶に立っていたのが懐かしいです」としみじみ。「20年経って、ここに立つことになるなんて夢にも思っていなかったです。感無量です」と喜びをかみしめていた。このほかセレモニーには映画祭アンバサダーを務める橋本環奈、審査員の永瀬正敏、審査委員長を務めるトミー・リー・ジョーンズ、さらに、日中合作映画で名匠チェン・カイコーがメガホンを握り、映画祭オープニングスペシャル作品として約9分の特別映像が上映された『空海-KU-KAI-』から染谷将太、阿部寛、松坂慶子らが登壇し、記念すべき30回目の映画祭の開幕を彩った。第30回東京国際映画祭は11月3日(金・祝)まで開催。(text:cinemacafe.net)
2017年10月25日10月25日(水)、東京・六本木ヒルズアリーナにて、第30回東京国際映画祭のレッドカーペットイベントが開催され、豪華女優&俳優陣が同映画祭の開幕を祝った。1985年5月に日本で初めての大規模な国際映画祭としてスタートした東京国際映画祭。世界の映画・映画人にスポットを当て、世界に広く紹介するという使命のもと、これまでに5,000以上にものぼる作品を紹介してきた。2度の隔年開催をへて、30回という節目の年を迎えた今回は、六本木ヒルズに加え、EXシアター六本木を最大キャパのメイン会場として、10月25日(水)から11月3日(金・祝)までの10日間、開催される。雨がぱらつく天候だったが、同イベントのスタートとなる15時ごろにはちょうど雨も収まり、1人目として、今年の「東京国際映画祭アンバサダー」に就任した女優の橋本環奈が登場。橋本さんは「東京国際映画祭のアンバサダーに就任させて頂きました。橋本環奈です。今日はありがとうございます」とあいさつし、大声援を受けながらレッドカーペットの上を歩いた。3時間に渡り行われたイベントの中で、ひと際、声援が上がったのは、Japan Now部門の「Japan Now 銀幕のミューズたち」で特集される安藤サクラ、蒼井優、満島ひかり、宮崎あおいの4人が揃って登場したとき。まず、4人が会場に到着した様子が大スクリーンに映し出されると、豪華女優陣の揃い踏みに会場から歓声が上がった。メインステージでマイクを持った宮崎さんは「みなさん楽しんで帰ってください!」と声を弾ませた。満島さんは「私も初めての東京国際映画祭への参加です」といい、「自分も楽しみにしています。楽しんで帰ってください」と呼びかけた。蒼井さんは「85年組がこうやって4人揃ってとてもうれしいです。みなさん一緒に楽しみましょう」とにっこり。安藤さんは「みんな厄年なのですが、今日はお祭り騒ぎをワイワイと楽しんで、厄なんて吹っ飛ばしてやろうと思っています」と笑顔を弾けさせた。4人がメインステージを降りて、レッドカーペットの上に姿を現すと、さらに大きな声援が沸き起こった。オープニング作品の『鋼の錬金術師』からは、「Hey! Say! JUMP」の山田涼介と女優の本田翼が登場。山田さんがレッドカーペットに姿を現すと沿道に詰め掛けた女性ファンから大歓声が沸き起こった。本田さんはエレガントなドレス姿で会場を魅了。ほか、来日ゲストを含めて、豪華映画人たちがレッドカーペットを彩り、同映画祭の開幕を盛大に祝った。(竹内みちまろ)
2017年10月25日10月25日(水)~11月3日(金・祝)に開催される「第30回東京国際映画祭」では、会場のひとつとなる六本木ヒルズアリーナにて、映画祭開催中ここでしか味わうことの出来ない美味しい秋のグルメや、無料の野外上映を楽しめる「Tokyo FILM ARENA」を実施!映画とともに美味しいフードもいただける、映画好き、グルメ好き必見のイベントだ。イベントに出店するのは6店舗。予約と取れない人気店の絶品フードから、限定メニューまで、映画のお供にぴったりな、美味しい秋の味覚が味わえる。全長25cmある、インパクト抜群な「25センチスーパーホットドッグ」はソーセージもケチャップソースもマスタードも、全て自家製。パンも天然酵母の高級パンを使用し、上にはたっぷりのチェダーチーズをオン。味はもちろん見た目もおしゃれな一品。世界初の移動販売サラダカー「WISH FRESH SALAD」では、20種類以上ある中から4種類のトッピングをチョイスし、自家製ドレッシングと和えたボリューミーなミックスグリーンベースのサラダがいただける、女性に嬉しいヘルシーなフードも用意。高級料亭並みの料理を提供し、連日満席状態が続く久我山「器楽亭」の新店「水炊き鼓次郎」からは、名物の「鳥の唐揚げ」が登場。思わずお酒が進む、至福のおつまみもラインナップ。ほかにも、肉好きの間で全国的な知名度を得つつある吉祥寺「肉山」の「肉山カレー」や、愛知県産鴨肉に特化したワイン酒場「鴨一ワイン酒場SUN」の「鴨ロースのグリル わさび添え」など、バラエティ豊かなグルメが集結する(※メニューは一部抜粋)。さらに、10月18日(水)~11月3日(金・祝)の期間、六本木ヒルズ ウェストウォーク4Fにある、NY・ブルックリン発のコーヒーショップ「GORILLA COFFE(ゴリラコーヒー)」では、東京国際映画祭の映画の半券またはチケット購入が確認できるメール(QRコード付き)を提示すると、無料でドリンクのサイズアップができるサービスを実施中。上映前・上映後のブレイクタイムに是非立ち寄りたい。10月26日~11月3日の期間は、同会場にて野外上映「Cinema Arena 30」も開催されるので、映画を鑑賞しながら美味しいグルメを味わって、映画祭をさらに楽しんでみてはいかがだろうか。■「Tokyo FILM ARENA」フードエリア概要期間:10月25日(水)~11月3日(金・祝)場所:六本木ヒルズアリーナ時間:11時~21時(L.O.20:30)予定店舗:吉祥寺「肉山」、田町「水炊き鼓次郎」、上野「鴨一ワイン酒場SUN」、「スーパーホットドック」、目黒「WISH FRESH SALAD」※「Cinema Arena 30」(Tokyo FILM ARENA野外上映イベント・無料)を同時開催(text:cinemacafe.net)
2017年10月25日第30回東京国際映画祭(TIFF)が25日に開幕し、東京・六本木ヒルズアリーナで15時よりオープニングレッドカーペットがスタート。アンバサダーを務める橋本環奈がトップバッターで登場した。橋本は、黒いエレガントなドレス姿で登場。「第30回という節目の年に東京国際映画祭のアンバサダーとして務めさせていただきます、橋本環奈です。今日はよろしくお願いいたします」とあいさつし、フェスティバルディレクターに就任した久松猛朗氏にエスコートされてカーペットを歩いた。第30回の節目を迎えた同映画祭では、大きなビジョンの一つとして「映画の未来の開拓」を掲げている。橋本はアンバサダーとして、同ビジョンのに向けた取り組みを世界に広く発信する。東京国際映画祭は、日本で唯一の国際映画製作者連盟公認の国際映画祭。30回目となる今年は、10月25日~11月3日の10日間にわたって、六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで開催される。最高賞であるグランプリを競う「コンペティション部門」では、国内外から集まった1538本の応募から15本を選出。日本からは、瀬々敬久監督の『最低。』と、大九明子監督の『勝手にふるえてろ』が出品される。日本公開前の最新作をプレミア上映する「特別招待作品部門」では、オープニング作品として、荒川弘氏の人気漫画をHey! Say! JUMP・山田涼介主演で実写映画化した『鋼の錬金術師』を上映。クロージング作品は、元アメリカ副大統領アル・ゴア氏が地球温暖化問題に警鐘を鳴らすドキュメンタリー映画『不都合な真実 2:放置された地球』となっている。
2017年10月25日「第17回東京国際キルトフェスティバル-布と針と糸の祭典-」が2018年1月25日(木)から1月31日(水)の期間、東京ドームで開催される。2017年1月に開催された第16回に次ぐ今回は、『はらぺこあおむし』で知られる人気絵本作家エリック・カールの世界をキルトで表現する企画「エリック・カールの世界」を実施。20人の若手キルト作家が額絵キルトで表現した作品が展示される。エリック・カール独特の画風や色使いを、若手作家たちは布と糸でどうオマージュするのか気になるところだ。特別企画として「四大作家がつづる若草物語」も展開。『若草物語』は、出版後何度も映画化されるなど世界中で話題を呼んだベストセラーだ。この19世紀のアメリカを舞台に4姉妹の成長を描いた物語を、鷲沢玲子ら日本を代表する4人のキルト作家によって、布の上で再現する。イベント内では、展示だけでなくコロッケ、山田邦子の自慢の手仕事を紹介するコーナーのほか、ゲストによるステージショーや、キルトマーケットなども用意。内容盛りだくさんの、世界最大規模のキルトの祭典へ、是非足を運んでみてはいかがだろうか。【詳細】「第17回東京国際キルトフェスティバル-布と針と糸の祭典-」開催期間:2018年1月25日(木)~1月31日(水)開催時間:9:30~18:00※入場は閉場の30分前まで。※初日は11:00開場、最終日は17:30閉場会場:東京ドーム住所:東京都文京区後楽1-3-61入場料金:前売り券 1,900円、当日券 2,100円 ※小学生以下は無料。但し大人の付き添いが必要。※前売り券は2017年10月19日(木)より販売。【問い合わせ先】東京ドームシティわくわくダイヤルTEL:03-5800-9999
2017年10月23日いま注目の若手女優・橋本環奈が、10月25日(水)より開催される「第30回東京国際映画祭」のアンバサダーに就任したことが明らかになった。大きなビジョンの一つとして「映画の未来の開拓」を掲げている今年の東京国際映画祭。そんな中、同世代の若い人々に映画の魅力を伝えていく大使として、今年の邦画興行収入ナンバーワン映画の『銀魂』のヒロイン・神楽役を演じ、同じくヒロインを演じる『斉木楠雄のΨ難』が公開を間近に控える橋本さんが本映画祭のアンバサダーに就任。「1000年に一人のアイドル」と注目を集め、『暗殺教室』シリーズや『セーラー服と機関銃-卒業-』『ハルチカ』などに出演、さらに多彩なジャンルの企業CMに抜擢され活動の幅を広げる橋本さん。今回彼女は、初日のレッド・カーペットやオープニングセレモニーに参加。映画祭の「映画の未来の開拓」に向けた取り組みを世界に広く紹介していくという役目を担う。「第30回東京国際映画祭」は10月25日(水)~11月3日(金・祝)六本木ヒルズ(港区)、EXシアター六本木ほかにて開催。(cinemacafe.net)
2017年10月20日女優の橋本環奈が、10月25日~11月3日に東京・六本木ヒルズを中心に開催される第30回東京国際映画祭(TIFF)のアンバサダーを務めることが20日、明らかになった。今年、第30回記念開催を迎える同映画祭は、大きなビジョンの一つとして「映画の未来の開拓」を掲げている。このたび、同世代の若者たちに映画の魅力を伝えていく大使として、橋本が「第30回東京国際映画祭アンバサダー」に抜てき。初日に行われるレッド・カーペットやオープニングセレモニーに参加し、映画祭の「映画の未来の開拓」に向けた取り組みを世界に広く発信する予定となっている。橋本は、映画『セーラー服と機関銃 -卒業-』(16)では初主演に加え、第40回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。また、今年の邦画興行収入No.1映画の『銀魂』のヒロインの神楽役を演じ、同じくヒロインを演じる『斉木楠雄のΨ難』が公開を間近に控える。
2017年10月20日親しい友人でも、なんとなーく聞きにくい脱毛事情。クリニックでの医療脱毛や、エステやサロン脱毛など、最近は店舗も多いし、広告も良く見るし、どこを選んで良いのか迷ってしまいますよね。今回は、働く女性に脱毛事情をアンケート。結果は?クリニックやサロンでの脱毛、してる?サロン脱毛をしている(した)45%全て自己処理24%医療脱毛をしている(した)18%医療脱毛・サロン脱毛両方をしている(した)11%そのほか2%クリニック・サロンで脱毛をした部位は?※シティリビングWeb読者を対象としたWeb調査調査期間:2017/9/13〜10/3有効回答数:217件(複数回答有)クリニック・サロン両方を合わせると74%の人がプロの手で脱毛を経験済み。これって多い?「サロン脱毛をしている、したことがある」と答えた人が45%で1位となった今回のアンケート。「医療脱毛をしている(したことがある)」という人を合わせると、74%という結果に。多くの女性が、プロの手で脱毛をしていることが分かりました。「脱毛した部位は?」の質問には、回答者の89%が“ワキ”を選択。次いでひざ下、腕と続きました。興味深かったのは、脱毛経験者は70%以上の人が2カ所以上を選択したこと。1度プロの手にかかると、どんどんやりたくなってくるようです。いろんなサロンがあり、料金や施術もまちまちなので、どこを選んで良いか迷ってしまううちに、行かなくなりそう。今回、意を決して始めてみることにしましたが、自分の選択が誤ってなかったのかどうか期待と不安が入り交じってます(こんぶりん39/43歳)美容外科に通っていたことを会社でチラッと話したら、脱毛だけだったのにうわさ話に尾ヒレがついてプチ整形疑惑に発展していた!慌てて訂正しましたが、アラ還のお局様たちの「美容外科=整形」という時代錯誤な発想にウンザリしました。今やティーンエイジャーの娘を持つ母親が娘と一緒にクリニック脱毛に通う時代なのに…(KY/43歳)脱毛してから、毛の処理で悩まなくなったので本当にやって良かった(もっちー/38歳)数ある中で自分が通うサロンはご縁、だと思います。技術はもちろん、人柄、費用…私にとっては大事(おおごと)です(お気楽さん/43歳)もう少し安くて予約も取りやすかったらいいのにな(ぢゅぢ/42歳)私の行っているサロンは対応も良いですし、きれいです。が、予約がなかなか取れないので、予定が立たず…でもまあ、仕方がないですね。きれいになるには、お金と時間がかかります!フェイス脱毛の後にオプションでできるパックが非常に良くて気に入っていて、ほとんどそれが目当てで通っています(南国♪/45歳)自己処理は怖いのでちゃんと信頼できるところにお願いしたいです。はじめはVだけだったけど、老後の介護のことを考えてVIOに変更しました(笑)(憂沙/47歳)お金はかかるけれど、手の届かないところなど他者の目線で整えてくれると思うと、ありかな(K/24歳)20代のときに脱毛しました。完全にはなくなってないけどかなり減ったので、子育てで忙しい今、あまり処理しなくていいので助かってます。もう一度サロン通いできるようになったら未完了な部位を追加でやりたいです(きのこのこのこ/31歳)サロンによって生えにくさが変わるので、びっくりしました。 ただ自己処理をしていたときに比べて肌もきれいになったし、手間が掛からないのでもっと早くにやっておきたかったです(ひな/31歳)私が昔に通っていたクリニックが、医師免許のない人が医療行為をしていると摘発された!(とも/38歳)してみるまでは遠い存在だと思いがちだが、してみると案外身近なもの(みい/23歳)ピンからキリなので徹底的に探すべし。私は部位にこだわらず時間をチケット制で買うタイプにしたので効率的に使えました(もにょ/42歳)特にひざ下が、長年の自己処理でムダ毛が太くチクチクして、目立ってきていました。 サロンで施術を受け始めたら、見る見るうちに目立たなくなり、自己処理をやめたこと、保湿を念入りにするようになったこともあいまって、毛穴も目立たず、すべすべの肌になれました。 金額は、昔より下がったとはいえ、決して安価ではないですが、やってよかったと思います(しろねこ/31歳)編集部VOICE特にVIO経験者は「やって良かった!」の声が多数。介護問題を考えて、という人が多かったのも時代でしょうか?クリニック・サロンで脱毛をした部位は?他のランキングもCHECKするクリニック・サロンで脱毛をした部位は?(複数回答あり)ワキ143人ひざ下102人腕81人VIO73人顔51人クリニックやサロンでの脱毛、してる?他のランキングもCHECKする調査期間:2017/9/13〜10/3有効回答数:160人
2017年10月17日「第30回東京国際映画祭(TIFF)」のラインナップ発表会見が9月26日(火)に都内で開催され、コンペティション部門に出品された『最低。』のメガホンをとった瀬々敬久監督や主演の森口彩乃らが出席した。AV女優役を演じることについて、森口さんは「最初引き受けたときはうれしかったんですけど、撮影に入る前くらいに『何で引き受けちゃったんだろう…』と思いました、すみません(笑)」と気持ちを露わにしたが、瀬々監督は笑顔で受け止めていた。TIFFは10月25日(水)~11月3日(金・祝)の10日間、開催されるアジア最大級の国際映画祭。世界各国からの新作がグランプリを競うコンペティション部門には、88の国と地域から1,028本の応募があり、その中から15本が本選に選出された。日本からは『最低。』と、松岡茉優が主演を務める『勝手にふるえてろ』の2作品がノミネート。欠席となった松岡さんからは、ビデオメッセージも届いた。『最低。』はAV女優の紗倉まなによる話題の文芸小説の映画化で、どうにもならない現実を前に、それでも自分らしく生きようとする女性たちを力強く、ときに繊細に描いた物語。元々ピンク映画を手掛けていた瀬々監督は、本作について「いわゆるAV業界の裏話ではなく、AV女優さんの友人や家族関係や日常が緻密に描かれたもの。いま、近い存在としてAVがありますが、そういう日本の現状の中で、AV女優さんたちも普通の生活ということを描いてみようと作りました」と、製作の経緯についてふり返った。コンペティション部門は世界の作品と肩を並べることになるが、「たったひとりでも『この映画が好きだ』と言う人がいれば、作っていけるという気持ちでやっています」と、熱い映画への想いを語る瀬々監督だった。また、TIFFでは監督デビュー30周年を迎えた原恵一監督のアニメーション特集「映画監督原恵一の世界」が組まれ、『映画クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』などの『クレヨンしんちゃん』シリーズのほか、『カラフル』、『はじまりのみち』など計7タイトルの上映も予定している。黄色いTシャツに黒いキャラクターのアニメーションがプリントされた洋服で現れた原監督は「いま作っている作品のヒントです。たくさん撮ってください!」と集まった記者陣に向かってニッコリ。原監督は「人に見られて恥ずかしいものは1本も作ってきていないつもりです。過去作が大きい映画祭で観てもらえるのは新作のためにもなるし、非常にうれしく思っています」と笑顔を広げた。さらに、今年で30回を迎えることになったTIFFについて、原監督は「この先も映画祭が続いて、世界4大映画祭くらいに育ってくれればいい。コンペにアニメーション作品も混ぜてくれるような映画祭になってくれれば、そのときにはぜひ僕の作品を」とかわいらしくアピールしていた。そのほか、ラインナップ発表会見には、佐々木心音、山田愛奈、大九明子監督が出席した。「第30回東京国際映画祭」は10月25日(水)より開幕。(cinamacafe.net)
2017年09月26日今年で第30回という節目の年を迎える「東京国際映画祭」が、10月25日(水)~11月3日(金・祝)に開催される。この度その開催に先立ち、30回記念「特別招待作品」ラインナップが発表され、本日9月16日(土)より本映画祭の予告編も劇場にて上映が開始されることが分かった。記念すべき本年のオープニング作品には、荒川弘の人気漫画を原作に、「Hey! Say! JUMP」山田涼介主演で実写映画化した『鋼の錬金術師』。山田さんが主人公・エド役を演じるほか、本田翼、ディーン・フジオカ、松雪泰子、佐藤隆太など豪華キャストが集結していることでも話題だ。さらに今年は、第30回オープニングスペシャルとして、チェン・カイコーが監督を務めた日中共同製作映画史上最大のビッグプロジェクトとして注目される『空海-KU-KAI-』の特別フッテージがオープニングセレモニーにて上映。こちらは、唐の時代、日本から遣唐使として中国へ渡った僧侶・空海が、詩人・白楽天とともに歴史を揺るがす巨大な謎に迫るというストーリー。染谷将太が空海役を演じている。そのほかには、アレハンドロ・ホドロフスキー監督作『エンドレス・ポエトリー』、流牙シリーズの集大成といっても過言ではない、栗山航ら身体能力の優れた俳優陣で贈る『牙狼<GARO>神ノ牙-KAMINOKIBA』、シャーリーズ・セロンら豪華キャストが声をあて、日本を舞台に描くストップモーションアニメ『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』、第74回ベネチア映画祭脚本賞を受賞した究極のクライム・サスペンス・ドラマ『スリー・ビルボード・アウトサイド・エビング、ミズーリ』(原題)、同じく第74回ベネチア映画祭にて金獅子賞受賞した『シェイプ・オブ・ウォーター』(原題)、全国高校写真部の日本一を決める実在の大会「写真甲子園」を映画化した『写真甲子園 0.5秒の夏』。「関ジャニ∞」丸山隆平が元泥棒役で映画単独初主演する『泥棒役者』、広瀬アリスが巫女役を務める『巫女っちゃけん。』、アジアを代表するチャン・チェンが日本のSABU監督のもと主演を務め、第67回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品された『Mr Long/ミスター・ロン』、第27回山本周五郎賞・第151回直木三十五賞の候補になった伊吹有喜の同名小説を完全映画化した『ミッドナイト・バス』、ギヨーム・ルナール監督作『MUTAFUKAZ』、世界的音楽家・坂本龍一に5年間密着取材し実現したドキュメンタリー作品『Ryuichi Sakamoto: CODA』、そして『オーシャンズ11』のスティーヴン・ソダーバーグ監督の復帰作『ローガン・ラッキー』がラインナップ。またクロージング作品には、元アメリカ副大統領アル・ゴアが地球温暖化問題に警鐘を鳴らす注目のドキュメンタリー映画『不都合な真実2:放置された地球』が上映される。「第30回東京国際映画祭」は10月25日(水)~11月3日(金・祝)の期間で開催。(cinemacafe.net)■関連作品:泥棒役者 2017年11月、TOHOシネマズ 新宿ほか全国にて公開(C) 2017「泥棒役者」製作委員会
2017年09月16日10月25日~11月3日に東京・六本木ヒルズを中心に開催される第30回東京国際映画祭(TIFF)の「特別招待作品」のラインナップが16日に発表された。オープニング作品は、荒川弘氏の人気漫画をHey! Say! JUMP・山田涼介主演で実写映画化した『鋼の錬金術師』。クロージング作品は、元アメリカ副大統領アル・ゴア氏が地球温暖化問題に警鐘を鳴らすドキュメンタリー映画『不都合な真実 2:放置された地球』に決定した。また、今年は第30回オープニングスペシャルとして、巨匠チェン・カイコー監督作品、日中共同製作映画史上最大のビッグプロジェクトとして注目される『空海-KU-KAI-』の特別フッテージがオープニングセレモニーにて上映される。オープニング作品『鋼の錬金術師』のほか、日本からは「牙狼<GARO>」シリーズ最新作『牙狼<GARO>神ノ牙-KAMINOKIBA』、全国高校写真部の日本一を決める実在の大会「写真甲子園」に焦点を当てた『写真甲子園 0.5秒の夏』、関ジャニ∞・丸山隆平の映画単独初主演作『泥棒役者』、広瀬アリスが巫女役で主演を務める『巫女っちゃけん。』、伊吹有喜の小説を原田泰造主演で映画化した『ミッドナイト・バス』が選出された。また、世界的音楽家・坂本龍一を追った日米合作のドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto: CODA』も上映される。○第30回東京国際映画祭 「特別招待作品」ラインナップ一覧オープニング作品『鋼の錬金術師』(監督:曽利文彦)クロージング作品『不都合な真実 2:放置された地球』(監督:ボニー・コーエン/ジョン・シェンク)『エンドレス・ポエトリー』(監督:アレハンドロ・ホドロフスキー)『牙狼<GARO>神ノ牙-KAMINOKIBA』(監督:雨宮慶太)『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』(監督:トラヴィス・ナイト)『スリー・ビルボード・アウトサイド・エビング、ミズーリ(原題)』(監督:マーティン・マクドナー)『シェイプ・オブ・ウォーター(原題)』(監督:ギレルモ・デル・トロ)『写真甲子園 0.5 秒の夏』(監督:菅原浩志)『泥棒役者』(監督:西田征史)『巫女っちゃけん。』(監督:グ スーヨン)『Mr Long/ミスター・ロン』(監督:SABU)『ミッドナイト・バス』(監督:竹下昌男)『MUTAFUKAZ』(監督:ギヨーム・ルナール)『Ryuichi Sakamoto: CODA』(監督:スティーブン・ノムラ・シブル)『ローガン・ラッキー』(監督:スティーヴン・ソダーバーグ)
2017年09月16日第30回東京国際映画祭が、2017年10月25日(水)から11月3日(金・祝)まで、六本木ヒルズやEXシアター六本木などで開催される。期間中は世界中から集まった数々の作品に加え、オールナイトイベントや無料の野外上映、オーケストラによるシネマ・コンサートなどが行われる。安藤サクラ、蒼井優、満島ひかり、宮﨑あおい人気女優の作品上映30回目の開催を迎える2017年の東京国際映画祭では、日本を代表する女優安藤サクラ、蒼井優、満島ひかり、宮﨑あおいの4名にフューチャー。彼女たちの最新作、そして自らターニングポイントとなったと評価する作品を2本ずつ上映する。安藤サクラは、姉・安藤桃子が監督を務め、自ら主演した『0.5mm』をピックアップ。蒼井優は山田洋次監督作『家族はつらいよ2』を、満島ひかりは越川道夫監督作『海辺の生と死』と、それぞれ2017年公開の最新作を選択した。宮﨑あおい出演作からは『怒り』が選ばれている。期間中は、作品上映だけでなく、監督やクリエイターを招きトークイベントも行う予定だ。『ゴジラ』シネマ・コンサート10月31日(火)には、東京国際フォーラムで『ゴジラ』シネマ・コンサートが開催。1954年、記念すべき第一作として公開された『ゴジラ』(監督:本多猪四郎)の上映に合わせ、伊福部昭作曲の劇中曲全曲を直弟子で作曲家の和田薫による指揮、東京フィルハーモニー交響楽団が完全演奏。劇中歌「平和への祈り」もChor Juneによる合唱で再現する。さらに、上映に先立ち「ゴジラ 現在・過去・未来」として、ゲストトークショーも。1989年の『ゴジラ vs ビオランテ』から『ゴジラ FINAL WARS』までプロデューサーを務めた富山省吾、『シン・ゴジラ』監督の樋口真嗣、そして『ゴジラ』シネマ・コンサートプロデューサーの岩瀬正雄が登壇。60余年にわたりファンやクリエイターを刺激続ける、「ゴジラ」の魅力を語る。無料の野外シアター2017年10月26日(木)から11月3日(金・祝)までは、六本木ヒルズアリーナを会場に野外シアター「Cinema Arena 30!」がオープン。過去29回の上映作品から代表作を一挙に上映する。参加無料なので、気軽に楽しめそうだ。さらに、10月上旬は美しい夜景をバックにした大スクリーン上映会「Tower Light Cinema」も。秋の夜風に当たってロマンチックな夜を過ごしてみてはいかがだろう。米映画黄金期のクラシックフィルム上映も東京国立近代美術館フィルムセンターとの共催企画として行われるのは、「ジョージ・イーストマン博物館 映画コレクション」。1949年に開館した、ニューヨーク州ロチェスター市の映画&写真のアーカイブであるこの博物館はアメリカで2番目に古く、無声アメリカ映画を始めとする数々の貴重な作品の可燃性原版やプリントを所蔵している。当日はエリッヒ・フォン・シュトロハイム監督の未完作品として知られる『クイーン・ケリー』[スワンソン・エンディング版]を始め、1920年代から30年代の作品を中心に、アメリカ映画黄金期の名作を美麗な35ミリフィルムで上映する。【概要】第30回東京国際映画祭開催期間:2017年10月25日(水)〜11月3日(金・祝)会場:六本木ヒルズ(港区)、EXシアター六本木 ほか<チケット>発売日:2017年10月14日(土) ※一部9月下旬より抽選販売作品あり。※チケットやプログラムの詳細は公式サイトで確認。URL:
2017年08月03日例年、内外から注目を集める東京国際映画祭。今年、記念すべき30回目を迎える本映画祭と日本の映画業界を、共に創り、盛り上げるべく、オフィシャルなサポーターをクラウドファンディングにて募集。リターンとして、映画関係者と同じ写真付きパスや、レッドカーペット特別体験、さらにオープニング、およびクロージング上映・パーティなどが用意される。1985年、日本ではじめて大規模な映画の祭典としてスタートした東京国際映画祭(以下、TIFF)。日本の映画史とともに歩んできたといっても過言ではなく、昨年度は、『シン・ゴジラ』『君の名は。』『この世界の片隅に』『怒り』など、話題を呼んださまざまな作品が上映された。TIFFには、才能あふれる新人監督から熟練の監督までを対象に、世界中から厳選されたハイクオリティなプレミア作品が集結。国際的な審査委員によってグランプリが選出される「コンペティション」には、2016年は86の国と地域から1,409本もの応募があり、年々注目度が高まっている。例えば、2011年の第24回グランプリ作品『最強のふたり』はTIFFでの上映後、フランス語映画として世界歴代1位の観客動員を記録し、日本でもロングランヒットとなった。そして、今年は30回目という節目の年を迎える。メインビジュアルとしては、リオオリンピック・パラリンピック閉会式のフラッグハンドオーバーでクリエイティブ スーパーバイザー、チーフアートディレクターを務めた佐々木宏(クリエイティブ・ディレクター)、浜辺明弘(アート・ディレクター)を迎えて制作。新たな30年を祝う「祝祭感」、そして何処にもない「TOKYO」の魅力を強く打ち出したいとの思いから、日本を代表する写真家で、映画監督でもある蜷川実花の写真を起用し、蜷川さんが写す、様々な「東京」の表情を1本の“TokyoFILM”という映画に例えた。また、アニバーサリーイヤーとなるだけに、日本映画界のクリエーターに刺激を与え、スクリーンで輝き続ける現代のミューズ、安藤さくら、蒼井優、満島ひかり、宮崎あおいという実力派女優4名の特集上映を実施するという。会期中に上映される作品は、公開前の超大作から、ここでしか見ることができない貴重な作品や、ドラマや恋愛もの、コメディにアニメーションまで多種多様で、およそ200本強。大好きなジャンルの映画にどっぷり浸かるもよし、いままで見たことのないジャンルの映画に飛び込んで新たな発見をするもよし。今回は、ハロウィーンに盛り上がれるイベントや、無料で参加できるイベント、食のイベントなどのスペシャルイベントを多数実施するため、その費用や、一部はセキュリティの強化費用へも充てるという。本年度より、TIFFのフェスティバルディレクターとなった久松猛朗氏は、「今年は30回という記念の開催に当たり、より多様で多彩なプログラムを組み、日本はもとより世界中からたくさんの魅力的な監督や男優・女優の皆さんをお招きして、より祝祭感溢れる、誰もが参加して楽しめる“映画のお祭り”にしたいと考えています。多くの方々に「参加」していただき、楽しんでいただければと願っています」と、プロジェクトにかける思いをコメント。5,400円からの“ライトサポーター”(EXシアターコンペ部門作品の当日座席交換券など)から、レッドカーペットやイベントなど、映画祭の裏側も体験できる“ゴールド”“プラチナ”“ダイアモンド”まで、幅広いリターンが用意されている。第30回東京国際映画祭は10月25日(水)~11月3日(金・祝)まで開催。(text:cinemacafe.net)
2017年07月14日8月15日(火)~8月17日(木)の期間中、東京国際フォーラムで子ども向け参加型イベント「丸の内キッズジャンボリー2017」が開催されます。今年で11回目を迎えるイベントでは、子どもたちの好奇心刺激する多彩なプログラムを100以上も展開。夏休みのお出かけにおすすめですよ。プログラムの一部をご紹介します。今年初登場!注目の新プログラム●「スポーツ雪合戦教室」真夏なのに雪合戦で遊べます。的に雪を投げて点を競う投てきイベントのほか、日本発祥のスポーツ雪合戦教室も実施されます。季節はずれの雪に、子どもたちは大喜び間違いなしです。●「チャレンジ!きみも園芸デザイナーだ!」小型のコンテナで寄せ植えを楽しみましょう。使うのは東京産の植物です。バランスを考えながら植えるのが楽しいですよ。コンテナごと持ち帰ることができるので、自宅での管理方法も覚えてくださいね。●「キッズフリーマーケット」フリーマーケットに入れるのは子どもだけ。大人立ち入り禁止、子どもによる、子どものためのフリーマーケットです。掘り出し物をさがしましょう。●いろいろな地域や⽂化を知って交流しよう!特設展示コーナーで宮城県気仙沼市・南三陸町戸倉、伊豆諸島の⼦どもたちが復興の状況や取り組みを報告。ステージでは南三陸町戸倉の伝統芸能「⿅⼦躍(ししおどり)」が披露されます。特産品販売も要チェックです。今年もやってくる!人気の定番プログラム●「ぼうさい体験!キッズ消防隊」消防隊員になりきって消火やレスキュー体験にチャレンジしましょう。楽しみながら防災について学べるコーナーが充実しています。起震車や煙体験ハウスで命を守る方法を学べますよ。●「警視庁騎⾺隊がやってくる!乗⾺体験をしてみよう」めったに見られない警視庁騎馬隊が登場します。可愛くて賢い馬たちと触れ合いましょう。馬に乗り、記念撮影が可能です。保護者もカメラを持って見学できます。●「NO LIMITS CHALLENGE」パラリンピック競技を体験しませんか?実際に体験すれば、その難しさと面白さが分かるはず。主催は東京都で、競技写真の展示も実施されます。●「本物のパトカーや⽩バイと記念撮影!」制服を着て、本物のパトカーや白バイと写真を撮りましょう。白バイにまたがることもできますよ。警視庁のキャラクター、ピーポくんと交通安全や防犯を学んでください。●「こちら親⼦新聞編集室」ベテラン記者が新聞づくりを教えます。新聞から記事や写真を切り抜き、自分だけの新聞を作ってください。レイアウトや見出しの付け方のアドバイスを受けられます。●「キッズステージ」さまざまな分野のアーティストがステージでパフォーマンスを繰り広げます。音楽やダンスで会場を盛り上げますよ。●「ワンダーキャンパス」子どもたちが知恵を絞り、未来につながるアイデアを出し合います。今年のテーマは“デザイン”。食べ物、街、大自然、動物、宇宙など、多岐にわたって考えます。●「ダンボール迷路で遊ぼう」段ボールを組み立てた巨大迷路に飛び込みましょう。出口を目指して右往左往、昨年登場して大好評だった催しです。ご紹介したほかにも、面白いプログラムが満載ですよ。事前申込みが必要なプログラムは、7月11日(火)から受付がはじまります。ぜひ公式サイトをご確認ください。開催概要「丸の内キッズジャンボリー2017」開催日時:2017年8月15日(火)~8月17日(木)10:00〜17:00会場:東京国際フォーラム(東京都千代田区丸の内3丁目5−1)料金:無料 ※プログラムによって材料費などの実費負担があり。※プログラムによっては、事前申込または当⽇配布する整理券が必要です。事前申込:7月11日(⽕)10:00〜7月24に妓(⽉)17:00まで公式サイトにて受付。抽選結果は7月31日(⽉)までに申込の⽅全員にメールで連絡。TEL:03-5221-9630 ※平⽇10:00〜17:00公式サイト:www.tif-kids.jp/2017/
2017年06月28日昨秋の第29回東京国際映画祭にてワールド・プレミア上映され、東京グランプリ&WOWOW賞のW受賞を果たした『ブルーム・オブ・イエスタディ』(原題:DIE BLUMEN VON GESTER)が、9月30日(土)より劇場公開されることが決定した。時は、現代。ナチス戦犯を祖父に持ち、家族の罪と向き合うためにホロコーストの研究に人生を捧げる研究者のトト。そして、ナチスの犠牲者となったユダヤ人の祖母を持ち、親族の無念を晴らすために、やはりホロコーストの研究に青春を捧げるインターンのザジ。スタート地点は真逆だが、同じ目標のためにアウシュビッツ会議を企画することになった2人。人付き合いが苦手なトトは、フランスからやってきたザジに最初は激しく反発するが、彼女の型破りなユーモアにいつの間にか生きる力をもらう。やがて2人は、自分にない何かを求め合うように強く惹かれていく。だが、実は2人の出会いは、偶然ではなかった。ドイツ、ウィーン、ラトビアへと過去を追いかける旅路の途中で、ザジが隠していた驚くべき“事実”が明かされ…。日本を含め、世界各国でヒットを記録した『4分間のピアニスト』のクリス・クラウス監督が、自身のルーツから創作した風変わりな愛の物語。ホロコーストをテーマにしながら、オープニングから畳みかけるようなユーモアと毒舌の連続に、「笑っていいのかな」と思わずにはいられない、斬新な作風は驚きの連続。ナチスの戦犯を祖父に持つ男と、ナチスの犠牲者となった祖母を持つインターン女性が出会い、自らのルーツを探す旅を通して、過去に囚われていた自分たちの人生を再発見していく。主人公のトトに扮するのは、オリヴィエ・アサイヤス監督の『アクトレス ~女たちの舞台~』『パーソナル・ショッパー』などで知られるラース・アイディンガー。都会的でスマートな役柄が多かった彼が、人生につまずきっぱなしの人間味にあふれた男を、情感をこめて演じた。また、ザジ役にはダルデンヌ兄弟監督の『午後8時の訪問者』でも高く評価されたアデル・エネル。いま、最も期待されているフランス若手女優の1人で、本作では撮影前にはひと言も話せなかったドイツ語をマスター。おかしくて、やがて切なくなるほど大胆不敵な役柄を、果敢に演じている。過去を嘆くだけの時代に終止符を打ち、未来を希望と共に生きようとする世代のために、新しいアプローチで戦史に迫った本作。ナチス映画の歴史が変わる!?エポック・メイキングな物語といえそうだ。『ブルーム・オブ・イエスタディ』は9月30日(土)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年06月27日女性ホルモンに着目した女性医療を提供するクリニックとして、ウィメンズヘルスクリニック東京が6月14日、東京都・丸の内にグランドオープンした。同日は院長の浜中聡子医師による「美しく年を重ねる ~『ホルモンバランス』の重要性について~」と題したセミナーも開催。女性ホルモンの役割や、その乱れが心身の不調とどのようにつながっているかを解説した。同クリニックは「女性頭髪専門外来」「女性更年期外来」「美肌外来」など、女性ホルモンをテーマとした治療領域を拡充した医療機関。エストロゲンおよびプロゲステロンと呼ばれる2つのホルモンからなる女性ホルモンは、一生のうちでわずかスプーン1杯分の量しか分泌されないと言われている。だが、それぞれのホルモンは女性の心身の健康を保つうえで、実に多くの役割を担っている。女性らしさを引き出すエストロゲンには「髪を豊かに保つ」「肌つやを維持する」「自律神経の安定」「子宮の働きを活発にする」といった働きがあり、女性が「母」になるための体をつくるプロゲステロンは「子宮内膜、子宮内の筋肉の働きを調整する」「睡眠の質をよくする」などの役割がある。これだけ多種多様な役目があるだけに、女性ホルモンが乱れるとイライラや不眠、疲労感、肩こり、胃もたれ、頭痛などのさまざまな不調が出てくる。「一個一個の症状を見ると、整形外科へ行ったり、神経内科へ行ったりとほかの科に行ってしまいそうな症状」(浜中医師)ではあるが、その一見すると全く関連のなさそうなトラブルが、女性ホルモンを安定させることですべて解決する可能性もあるのだ。○女性は夏に体を冷やさない工夫をそんな重要な女性ホルモンだが、加齢とともに分泌量が減少していくのは避けて通れない。減っていく分を補うにはホルモン補充療法などの選択肢があるが、浜中医師はその補充療法をするためには準備が必要だと指摘する。「プレ更年期に差し掛かった段階で自分に何ができるのかを考え、実際に実行することが大事な先行投資になってきます。まずは運動ですね。皆さん、有酸素運動が重要なのはわかっていらっしゃいますが、年齢とともに筋肉量は落ちます。そうなると代謝が悪くなるので、太りやすくなります。そのため、ある程度筋肉を維持するための運動が必要になってきます」具体的には有酸素運動に腹筋やスクワット、加圧トレーニングなどの無酸素運動を加えることが大切だという。食事面では炭水化物やたんぱく質などの5大栄養素をしっかりと摂取することが肝要とした。また、女性ホルモンを元気にするためには体温も重要な要素。浜中医師の下には35度台前半の女性が診察に来ることも珍しくないそうだが、最低でも36度以上を保つべきだとアドバイスを送る。「夏バテだからと冷たいものを摂りすぎると、結局体調不良になる若い方もいらっしゃいます。意外と温かいものを普段から食べている方がいいんですね。ファッションに関しては暑いと袖から腕を出したくなりますが、1枚余分に着ていた方が体調は維持されます」そのほか、「寝る前はスマートフォンやパソコン、テレビから離れる」「日付が変わる前にベッドに入る」「日々の生活の中で運動量を1.5倍にする」などがホルモン分泌を促す行動だと話した。○「健康リテラシーの向上」を目指すドックさらに同クリニックは、グランドオープンに合わせてアンファーが統括プロデュースする「ハッピーエイジング・ドック」の提供を開始した。同クリニックと宮崎県のフェニックス・シーガイア・リゾートによる滞在型医療プログラムであるこのドックは、「健康リテラシーの向上」をコンセプトに掲げる。同ドックは、健康と病気の間の段階である「未病」の質を高めることに焦点を当てている。期間中のプログラムを通じて生活改善への介入を行うことで、健康寿命を延伸させ、リタイア後のセカンドライフを元気に楽しく生き生きと過ごしてもらえることを目指すという。具体的な流れはまず、事前にクリニックで問診・検査を行う。問診ではメンタル状態のチェックや現在の体の老化度、未来の健康状態を確認・予測する。その結果をもとに3泊4日のシーガイアでの滞在中に実践するプログラムを策定。そして陽光降り注ぐ宮崎の地で4日間を過ごしてもらった後、クリニックを再来院して実施前と数値を比較しながら健康習慣の定着を目指す流れになるとのこと。3泊4日の滞在期間中は医師と栄養士、シェフが監修したその人に見合った食事が提供され、医師やトレーナーら専門家監修のアクティビティプログラムを体験できる。「病気にはなりたくない、病院のお世話になりたくないと皆さん思っていても、きっかけがつかめず、どうしたらいいのかわかっていらっしゃらない方も多いです。無理なく、自分の生活に(健康的な習慣を)取り入れて継続させるにはどうしたらいいか考えたときに、一度リセットして非日常を体験してみるというのが一番スムーズな方法ではないのでしょうか」と浜中医師はこのプログラムの狙いを話す。同ドックの予約開始は6月14日より開始しており、料金は1人あたり48万円(税別)。問診や検査場所は同クリニックもしくはメンズヘルスクリニック東京で行われる。
2017年06月16日フェスティバル規模の演奏会や著名な指導者による音楽クリニックを展開する、過去に類を見ない世界初の音楽の祭典「東京国際音楽祭」が2018年に開催される。本大会に先駆け、「東京国際音楽祭 プレ大会」が、5月5日(金・祝)・6日(土)に東京ビッグサイトとイーストプロムナード 石と光の広場で開催されることが発表になった。東京国際音楽祭プレ大会 チケット情報「東京国際音楽祭」は、吹奏楽、マーチング、オーケストラ、弦楽合奏、合唱、Jazz and Popsの6つの音楽ジャンルにおける国内外のトップクラスが集結し、フェスティバル、クリニック、コンテスト、展示、会議など、音楽に関する様々な取り組みを通じて、音楽文化の魅力を伝える新しい試み。5月のプレ大会は、レセプションホール(1F)と国際会議場(7F)で演奏会やシンポジウム、3つの会議室(6F)で楽器別クリニック、イーストプロムナードでマーチングが同時進行でおこなわれる。クリニックの講師には、南西ドイツ・フィルハーモニー交響楽団に15年間首席トランペット奏者として在籍した山本英助や、ジャズサックス奏者の松元啓祐らが決定。演奏会には、数多くの音楽従事者を輩出している幕張総合高校、東海大高輪台高校の出演も決定した。チケット発売中。
2017年04月20日国際フォトフェスティバル「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO」が上野公園、東京藝術大学、上野桜木、谷中エリアにて開催される。会期は2017年5月19日(金)から28日(日)まで。「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO」では、歴史ある建造物や昔ながらの面影を残す上野の街なみを歩きながら、展示されている写真作品と出会える。写真の新しい鑑賞体験ができる、東京初の屋外型国際フォトフェスティバルだ。フェスティバルの見どころは、世界的写真家たちの野外展示。鈴木理策の水鏡の作品を噴水の水辺に浮かべたり、巨大な作品が公園の入り口に掲げられたりと、美術館とは趣の異なるダイナミックな写真展示が行われる。建築家が展示設計を担当し、今までにない写真の見せ方を提案する。他にも、国際コンペティションで選ばれた注目の写真家の作品も展示。 アメリカ、ベルギー、イタリア、カナダなど、様々な国の若手写真家の作品を楽しむことができる。上野に立ち寄った際は是非足を運んでみてはいかがだろうか。【詳細】T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO会期:2017年5月19日(金)〜28日(日)開催地:上野公園、東京藝術大学(シンポジウム)、上野桜木、谷中エリア入場料:無料出展作家:・「Invisible Stratum-見えない地層-」 タイヨ・オノラト & ニコ・クレブス、エヴァ・ ステンラム、サルバトーレ・ヴィターレ、マイヤ・タンミ、鈴木理策、米田知子、山本 渉、武田慎 平、宇佐美雅浩・「-ORIGIN-」 東京国際写真コンペティション 受賞者展ベネディクテ・ヴァンダレート、エリザ・タモー、アンドレア・フォリーニ、長谷良樹、ヴィッキ ー・リード、カイ・ケンマー、マグダレーナ・ソール、ナオミ・ハリス
2017年03月27日「アートフェア東京2017」が、2017年3月16日(木)から3月19日(日)まで東京国際フォーラムにて開催される。「アートフェア東京」は、日本最大級の国際的なアートの見本市だ。会場には数々のギャラリーの作品が一挙に集まり、そこから気に入った作品を購入することができる。今回は、150のギャラリーが参加し、古美術、工芸、日本画、近代美術、現代アートまで、そして巨匠から若手のものまで、幅広く作品を取り揃えた。テーマは「Art is Alive –アートに近づく、アートが近づく−」。ただ作品を購入するだけでなく、ライブペンティングやファションとのコラボレーションなど、数々の企画や展示構成を通して、アートと自分との距離が近づくような体験を提案する。会場は、大きく3つのエリアで構成される。入り口設置された入場無料の「ロビーエリア」では、まさにそれがアートへの入り口になるように、アートと日常生活とのつながりを実感させるような企画を実施。スプツニ子!とランボルギーニ・ウラカン RWD スパイダーのコラボレーションカーが登場するほか、専門家が選んだ若手作家による10万円前後から30万円程度の価格帯の作品60点の展示販売も行われる。「アクセスエリア」では、国内外のアートに関する最新情報を発信。そして、メイン会場「ギャラリーエリア」では、古美術・近現代・工芸を取り扱うギャラリーが集まる「North Wing」と、現代アートギャラリーを中心とした「South Wing」に分かれ、150のギャラリーが作品を展示・販売する。中でも注目は、メイン会場で、12ギャラリーが各1組作家を選出し個展を展開する企画「PROJECTS」だ。一押しのアーティストそれぞれの世界観が、一つのエリアに集められ、それを比べるように眺めていくことで、より深く、新しい芸術体験を味わうことができるだろう。さらに今企画では、各ギャラリストが見どころを紹介するガイドツアーも実施される。なお、期間中は会場となる東京国際フォーラムと注目のアートスポットが集まる天王洲エリアを結ぶシャトルバスを運行。より気軽にアートを楽しむことが出来そうだ。さらに、今回アクセスエリアにて、草間彌生の代表作「Mirrored Room」が展示されることが決定した。会場に佇む真っ赤なボックスの中を覗くと、鏡に囲まれた一面に赤いドットのソフト・スカルプチュアが生い茂る空間が広がる。まるで草間自身の頭の中に入り込んでいるような感覚を味わうことができる作品だ。【詳細】アートフェア東京2017開催期間:2017年3月16日(木)〜3月19日(日) ※16日は招待制会場:東京国際フォーラム ホールE・ロビーギャラリー住所:東京都千代田区丸の内3-5-1入場料:1DAYパスポート(当日) 2,800円 / 1DAYパスポート(前売) 2,300円※全て税込み■PROJECTS 出展ギャラリー例FUMA Contemporary Tokyo | 文京アート(金巻芳俊) / 雅景錐(詫摩昭人) / HARMAS GALLERY(高橋大輔) / 四季彩舎 (山村龍太郎毅望) / KEN NAKAHASHI (エリック・スワーズ) / サテライツ・アート・ラボ(森 勉) Satoko Oe Contemporary(金氏徹平) / SHUMOKU GALLERY(富永祥烟)■PROJECTS ガイドツアー日程:3月18日(土) ※ツアー時間、集合場所 後日発表 場所:ギャラリーエリア内 South Wing内「PROJECTS」各ブース■Ron English ライブペインティング日時:3月16日(金)、17日(金)場所:アクセスエリア内メインステージ■シャトルバス乗降場所: 東京国際フォーラム1階 バス停留所、寺田倉庫 T-Art Gallery前時間:※30分間隔で運行17日(金) 11:30~19:00、18日(土) 11:30~19:00、19日(日) 11:00~16:00
2017年02月05日米津玄師がワンマンライブ「米津玄師 2017 LIVE / RESCUE」を2017年7月14日(金)・15日(土)、東京・国際フォーラムで開催することが決定した。初のホールワンマン、2daysライブとなる。映画『何者』の主題歌を中田ヤスタカと担当したり、映画化が決定している『3月のライオン』のアニメの主題歌を歌うなど、2016年は多岐にわたる才能を発揮した。精力的なライブ活動を経て、初のホールワンマンライブでどんなステージを披露してくれるのか、期待が高まる。本ツアーの最速先行抽選応募シリアルナンバーは2月15日(水)にリリースするニューシングル「orion」の初回生産分に封入される。先行申込期間は2月14日(火)12:00~2月19日(日)23:59まで。「orion」には、大切な人達との繋がりを星座のように結んで欲しいというメッセージが込められている。公開されたミュージックビデオは、タイトル「orion」の星座をモチーフとした電球がちりばめた屋内の世界から、ランドリーマシーンを通じて、星空のきらめく広大な海のシーンへと開けるクライマックスが圧巻の作品に。男女の思い出を、その時着ていた服という生活に密なモノに例え、星の動きをランドリーマシーンに結びつけたユニークな解釈となっている。後半部分に映し出される、真冬の海を背景にしたシーンの美しい。【公演概要】米津玄師 2017 LIVE / RESCUE日程:2017年7月14日(金) OPEN 18:00 / START 19:002017年7月15日(土) OPEN 17:00 / START 18:00会場:東京国際フォーラム ホールAチケット料金:5,000円(税込)チケット先行:2月15日発売シングル「orion」に、チケット最速先行抽選応募のシリアルナンバー封入 ※応募期間は、2月14日(火)12:00〜2月19日(日)23:59まで。■New Single『orion』発売日:2017年2月15日(水)価格:・オリオン盤(初回限定)CD+クリアシート+ハードカバー仕様 1,700円+税 / SRCL-9313・ライオン盤(初回限定)CD+DVD+紙ジャケット仕様 1,700円+税 / SRCL-9314~9315・通常盤 1,200円+税 / SRCL-9316
2017年01月31日世界最大規模のキルトの祭典「第16回東京国際キルトフェスティバル-布と針と糸の祭典-」が、2017年1月19日(木)から25日(水)まで東京ドームにて開催される。約1,800点のキルトが集う「東京国際キルトフェスティバル」2017年の目玉となるのは、1800年代の貴重な花キルトの展示。キルトの殿堂として有名なアメリカ・ネブラスカ大学リンカーン校IQSCMが所蔵する5,000点の中から、花をモチーフにした貴重なアンティークキルト28点をピックアップして紹介する。ガーデンブームが起こった1800年代後半のアメリカでは、ガーデンデザインや新種の花が図案として取り入れられた色鮮やかなキルトが多く制作されたという。今回は、クレイジーキルトの傑作ともいえる「My Crazy Dream」も特別展示される。また、日本を代表するキルト作家・鷲沢玲子も参加。アメリカのカンザスを舞台としたオズの魔法使いを立体キルトで表現する。さらに、『スイミー』などで知られる絵本作家レオ・レオニの鮮やかな世界も21点のキルトで表現されたコーナーも用意される。イベント内では、日本最大級のキルトコンテスト「日本キルト大賞」の応募作品の中から入賞・入選作品300点余りも公開され、200店が出店する日本最大級のキルトマーケットも展開される。【イベント詳細】第16回東京国際キルトフェスティバル-布と針と糸の祭典-開催期間:2017年1月19日(木)~25日(水)時間:9:30~18:00※入場は閉場の30分前まで。※初日は11:00開場、最終日は17:30閉場。会場:東京ドーム住所:東京都文京区後楽1-3-61当日券:2,100円、小学生以下無料(ただし大人の付き添いが必要)総展示数:約1,800点
2017年01月17日先日、記者会見の模様(「記者会見には蒼井優さんも登壇。今年の東京国際映画祭は10月25日から始まります!」)もお伝えした東京国際映画祭が開催間近となりました。チケット発売はいよいよ今週末の15日正午から!そこで、上映200作品を超える映画祭期間中に、ROBE読者の皆さんに観ていただきたい注目映画を5作品をご紹介します。また、先日日本外国特派員協会(FCCJ)にて行われた岩井俊二監督の記者会見の様子もお届け。この映画祭での上映を逃したら日本での鑑賞はできないかもしれない作品もあるので、ぜひお見逃しなく!1.『ダイ・ビューティフル』ジュン・ロブレス・ラナ監督 / コンペティション 部門 / ヒューマンドラマ、コメディ(以下、監督名 / 東京国際映画祭出展部門 / ジャンル を記載)ビューティ・コンテスト出場を生業とするトランスジェンダーのトリシャが亡くなる。死後も美しくありたいという彼女の願いを、友人たちは叶えようとする…。笑いとポジティブな姿勢に貫かれた、驚愕の感動作。TIFFで女優賞に輝いた『ある理髪師の物語』(’13)の監督最新作。 LGBTをはじめとしてジェンダーへの考え方も大きく変わってきた今においてとてもタイムリーな映画じゃないかなと思います。「女性性」や「美」というワードは、これまで以上にその定義に広がりを見せはじめています。過去作『ある理髪師の物語』も根柢にはアイデンティティーや自由、セクシュアリティーといった要素があったとのことで、今回はよりそういった要素が強そうな作品です。 2.『太陽を掴め』中村祐太郎監督 / 日本映画スプラッシュ 部門 / ラブストーリー、青春、ミュージック吉村界人×浅香航大×岸井ゆきの、新鋭・中村祐太郎監督が描く、89分間の“真っ赤な青春群像劇”。 心揺さぶる激唱で伝える、ヒリつくように純真な「青春×音楽」映画が誕生! #吉村界人#太陽を掴め 続きはサイトで 吉村界人さん(@kaito_.yoshimura)が投稿した動画 - 2016 8月 6 6:36午前 PDT先日の記者会見に登壇された松居大悟監督が3年前にエントリーしていたということからもお分かりの通り、青田買い必至の部門=「日本映画スプラッシュ 部門」。特に注目したいのがこの『太陽を掴め』です。演者・制作ともにフレッシュな才能溢れる今作ですが、俳優(アーティストといったほうが適切)の吉村界人氏から日本の演劇界はしばらく目が離せないのでは?ぼくのりりっくのぼうよみのMV出演も記憶に新しいところですね。office-saku所属というのも納得の、まるで松田優作と尾崎豊を彷彿とさせる強烈な個性を放っています。荒削りという言葉がいま最も似合う圧倒的な彼の世界観は、Instagram(@kaito_.yoshimura)でチェックしておきましょう。3.『ザ・ネオン・デーモン(原題)』ニコラス・ウィンディング・レフン監督 / 特別招待作品 / サスペンスロスに出てきたばかりの若いモデル、ジェシーは一見素朴だが、誰もがその存在に目を奪われる特別な魅力をもった女の子。エージェントの目にも留まり、トップデザイナーのショーにも出るなど順調な道を歩みだすジェシー。しかし、仲良くなったヘアメイクのルビーと彼女の友達は、ジェシーに対して嫉妬を募らせていき、やがてジェシー自身もトップを目指すうち、全てを見失っていく…。『ドライヴ』で世界中を魅了したニコラス・W・レフン監督が、究極のヒロイン、エル・ファニングを迎え、悪夢のようなモデル業界を艶やかに描いた、カンヌでも話題騒然となった待望の最新作。ファッション文脈でROBE読者としては外せない作品。すでに2017年1月の日本公開が決定している本作ですが、一足先にこのTIFFで鑑賞してしまいましょう!エル・ファニングの圧倒的魅力がファッションモデル界の残酷さを美しく描き切ってくれている模様です。「僕は美しく生まれたわけではないから、"美しい" ということはファンタジーなんだ」と語るレフン監督とエルの対談を収めたi-D Meets: Elle Fanning x Nicolas Winding Refnのショートムービは必見です。 4.『ミスター・ノー・プロブレム』ヒューマンドラマ / メイ・フォン監督 / コンペティティション大戦中の重慶で戦争と無縁の生活を送る富裕層、農場を任される番頭、そこに闖入する青年らを中心に、3幕の寓話がスタイリッシュなモノクロ画面で味わい深く描かれる。ロウ・イエ監督作の脚本家として著名なメイ・フォンが、長編第1作として1943年の短編小説を監督。アジア映画の特徴の一つとして、プログラミング・ディレクターも語っていたのが、「モノクロ映画」。映像のデジタル技術の発展に逆行するかのように昨今広がりを見せているそうです(かといってモノクロフィルムで撮影しているとは限らないところが "今" である証拠)。 5.『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』岩井俊二監督 / Japan Now 部門 / 青春小学生の典道(山崎裕太)、祐介(反田孝幸)、純一(小橋賢児)らは、花火を横から見ると丸いのか、平べったいのかという素朴な疑問を持ち、花火大会の夜その答えを見つけに近くの灯台に行くことを計画する。一方、なずな(奥菜 恵)はその日、典道か祐介のどちらかプールでの勝者とカ・ケ・オ・チすることを企てた…。本映画祭にて単独特集が組まれている岩井監督の名を世間に轟かせることとなった作品。ロケ地の千葉県海上郡飯岡町(現在の旭市)は、ドラマ『モテキ』で満島ひかり演じる中柴いつかも巡ってましたね。この作品は1993年当時テレビドラマの一編として放映され、1995年に再編・映画館上映された変わり種。物語の前後半でパラレルワールドがたどるストーリー展開は45分とは思えぬ奥深い展開です。極め付けは、ファミコン、スラダン、セーラームーンといった90年代初頭のトレンドワードが随所にちりばめられた台詞の数々。当時から確立されていたいたかのような岩井美学の詰まった映像もあいまって、思わず「あの頃の自分」と重ね合わせてしまうはず。四半世紀近い時間がもたらすノスタルジーに、大人は誰もが胸が苦しくなることでしょう。 FCCJにて行われた岩井俊二監督の記者会見の様子東京国際映画祭に先駆け都内のFCCJにて、岩井俊二監督の記者会見が行われました。「正解の定義は難しいと思いながら作っている」「映画市場が活性化することで、アート映画が作りやすくなる」「アニメもすごくつくりたいんですよ」など言葉の節々に深い想いを込めながら回答される岩井監督に、海外プレスも熱い視線を向けていました。当日プレス向けに上映された『リップヴァンウィンクルの花嫁』でも、初見のプレスが多いなか、鑑賞中声を出して笑っている場面が数多く見受けられました。今後はよりアジアでの作品作りも積極的に行っていくとのことで、すでに中国市場を見据えた作品作りが進行中とのことです。岩井監督は、先月韓国での『リップヴァンウィンクルの花嫁』公開に合わせたプロモーションにて、日本人として初めて韓国キー局のニュース番組(NHKのニュースウォッチ9のような放送番組だそう)にゲストで招待されています。すでに中韓を中心にアジアではカルト的人気を誇る岩井作品。しかしながら『Love Letter』が公開された1995年当時、政治的理由により韓国の放送電波に日本語を流せず予告編が放映できなかったそうです。その出来事を踏まえ、「韓国でニュース番組に招待いただいたように、日本と他国とを繋ぐ "きっかけ" になることが使命だとしたら、映画を作り続けることでそれを務めていきたい」と述べられていました。長い時間をかけ作品で国と国が分かり合えることこそ、 "アート" が持つ最大の魅力ですね。東京国際映画祭期間中は、各作品に監督自ら登壇されることが予定されています。「劇場公開当時はいつも胃が痛いが、映画祭での上映は自分にとってもヴァケーションのようで楽しみ」と仰る監督と、過去作品を一緒に楽しめる貴重な機会になること間違いなしです。 東京国際映画祭のスケジュールを公式サイトで確認!→() いかがでしたか?これらのほかにも、オープニング作品にはメリル・ストリープとヒュー・ジャックマンが来日することで話題の『マダム・フローレンス! 夢見るふたり(原題:Florence Foster Jenkins)』、トニ・コレットとドリュー・バリモアの女同士の友情が眩しい『マイ・ベスト・フレンド(原題:MISS YOU ALREADY)』そして、アジア・インディーズのミューズとして各国国際映画祭で注目を集める杉野希妃監督・主演の『雪女』など注目作品が目白押し。東京国際映画祭のチケットは10月15日(土)12:00〜 東京国際映画祭公式サイトよりご購入いただけます。 第29回 東京国際映画祭 (Tokyo International Film Festival)〈会期〉2016年10月25日(火)〜11月3日(木・祝)〈チケット販売開始時期〉一次販売 10月15日(土)12:00~二次販売 10月22日(土)12:00~※ 上映スケジュールは現在未定※ 詳細は東京国際映画祭公式サイトよりご確認ください〈部門紹介〉◆コンペティティブ・コンペティション部門※ 今年のコンペティション部門はのべ1,502作品の応募を勝ち抜いた16作品を上映・アジアの未来 部門・日本映画スプラッシュ 部門◆ショーケース・特別招待作品 部門・Japan Now 部門・ワールド・フォーカス 部門◆クローズアップ・国際交流基金アジアセンター presents CROSSCUT ASIA 部門・日本映画クラシックス 部門・ユース 部門(TIFFチルドレン/TIFFティーンズ)Text. Midori Tokiokaillustration. Hitomi Ito
2016年11月13日10月25日(火)より東京・六本木を中心に開幕したアジア最大級の映画祭、第29回東京国際映画祭が、昨日11月3日に閉幕。EXシアター六本木にてクロージングセレモニーが行われ、小池百合子東京都知事が東京グランプリ作品『ブルーム・オブ・イエスタディ』のクリス・クラウス監督らにトロフィーを授与。また、「ARIGATO(ありがとう)賞」を受賞した『君の名は。』新海誠監督や、女優の高畑充希、俳優の妻夫木聡、『シン・ゴジラ』のゴジラをはじめとする各賞受賞者たちが揃って登壇した。第29回東京国際映画祭で、栄えある東京グランプリに輝いたのは、ホロコーストのイベントを企画する男を描いた『ブルーム・オブ・イエスタディ』。『4分間のピアニスト』でも知られるクリス・クラウス監督は、審査委員長を務めたジャン=ジャック・ベネックス監督と同じ舞台に立てることに感激しながら、「先ほど拙いフランス語で二十歳頃彼の映画をずっと観ていましたと伝えました。それなので夢が叶ったような気分です」とコメント。「この映画を撮ることは簡単ではなかった。でもこの受賞によってフランス、ドイツ、そして日本でも公開されることを期待しています。この映画に出演してくれた素晴らしい俳優とスタッフがいなければ、この映画はできませんでした」とスタッフに感謝を伝えた。なお、同作はWOWOW賞にも選出された。また、スウェーデン北部の山間部で暮らす民族を描いた『サーミ・ブラッド』は、審査員特別賞と最優秀女優賞(レーネ=セシリア・スパルロク)をW受賞。自身もサーミ民族の血を引くアマンダ・ケンネル監督は、「主演女優とその妹を誇りに思っています。この2人がいたからいまここに立てている。そして東京国際映画祭ではいろんな人と多く語り合うことが出来ました。映画祭という場はいろいろな国の社会を知ることが出来る場であると改めて思いました」と主演のレーネを称え、映画祭をふり返った。さらに、非業の死を遂げたトランスジェンダーの女性を友人たちが美しく葬ろうとするフィリピンの『ダイ・ビューティフル』が、最優秀男優賞(パオロ・バレステロス)と観客の投票により決定する観客賞に輝き、パオロが「実は最優秀女優賞を獲るのではないかと思っていました」と会場を沸かせるコメント。「監督は私を信じて、この役を任せて頂き、本当にありがとうございます。この作品を通して、たくさんの友情が生まれました」と語った。最優秀監督賞にはクロアチア=デンマーク合作『私に構わないで』ハナ・ユシッチ監督、最優秀芸術貢献賞にはメイ・フォン監督の『ミスター・ノー・プロブレム』が選ばれた。そして、昨年から新設された日本映画界への貢献が目覚ましい俳優や監督らを表彰する「ARIGATO賞」の受賞者として、新海監督、高畑さん、妻夫木さん、『シン・ゴジラ』プロデューサーの山内章弘氏とゴジラが登壇。『ウォーターボーイズ』が俳優の転機となったという妻夫木さんは、「日本映画の汗臭さ、泥臭さ、一体感をすごく感じた。映画は一人で作っているのではない、監督、スタッフ一丸となっていいものを作るんだという気持ちでいるから良いものができると感じている。そこから映画に惚れて、いままでやってきた。映画界からこのような賞を貰えるとは思っていなかったので、これを励みにまた一からがんばりたいです」と、力強く豊富をコメント。『アズミ・ハルコは行方不明』がコンペ部門に出品されていた高畑さんは「ミュージカルでデビューした後、映画に出るようになったので、映画界から賞をいただけて、しかもゴジラさんといっしょに壇上に立つ日が来るなんて夢にも思っていませんでした。これからも一生懸命がんばります。こちらこそ“ありがとう”ございました」と喜びと感謝を口にした。『君の名は。』の興収200億円超えも予想されている新海監督は、「受賞理由として“新星現る”とあったが、僕自身は10年前から映画を作っている。きっと今年発見してくださったということなんだと思います。それはとても幸せなことです。今後もいまの観客は何を観たいのか、物語が負うべき役割はなんなのかを考えながら、これからもアニメーション映画を作っていけたら幸せです。僕の名前で賞をいただいておりますが、すばらしいスタッフやキャストがいたおかげなので、『君の名は。』という作品にいただけたものだと思います」とコメント。『シン・ゴジラ』の山内さんは、「僕の会社の先輩ゴジラにこのようなすばらしい賞をありがとうございます。62年前に誕生して、日本では12年ぶりに復活しました。これはなかなか難しいこと。11月3日は初代ゴジラが公開された日。そんな日にこのような賞をいただけて不思議な縁を感じております」と、Twitter上で“シン・ゴジラ実況”も盛り上がった記念日の受賞を、感慨深げに語った。<第29回東京国際映画祭各賞受賞作品・受賞者>【コンペティション部門】東京グランプリ『ブルーム・オブ・イエスタディ』審査員特別賞『サーミ・ブラッド』最優秀監督賞ハナ・ユシッチ監督『私に構わないで』最優秀女優賞レーネ=セシリア・スパルロク『サーミ・ブラッド』最優秀男優賞パオロ・バレステロス『ダイ・ビューティフル』最優秀芸術貢献賞『ミスター・ノー・プロブレム』観客賞『ダイ・ビューティフル』【アジアの未来部門】作品賞:『バードショット』国際交流基金アジアセンター特別賞:アランクリター・シュリーワースタウ監督『ブルカの中の口紅』【日本映画スプラッシュ部門】作品賞:『プールサイドマン』【WOWOW賞】『ブルーム・オヴ・イエスタディ』【ARIGATO(ありがとう)賞】新海誠(映画監督)、高畑充希(女優)、妻夫木聡(俳優)、ゴジラ【SAMURAI(サムライ)賞】黒沢清(映画監督)、マーティン・スコセッシ(映画監督)【最優秀監督賞】ヴァレリオ・マスタンドレア(text:cinemacafe.net)
2016年11月04日第29回東京国際映画祭のクロージングセレモニーが3日、東京・EXシアター六本木で行われ、最高賞である東京グランプリにクリス・クラウス監督によるドイツ=オーストリア合作映画『ブルーム・オヴ・イエスタディ』が輝いた。東京グランプリの発表は、審査委員長を務めたジャン=ジャック・ベネックス監督が担当。「映画はそのときの悲劇の瞬間を描写しますが、年々にそのイメージが薄れ、思い出も消えてしまいます。卓越した映画作りとは、それを越えて過去の罪を正しい視点でまた伝えるというもの」とした上で、『ブルーム・オヴ・イエスタディ』と作品名を発表した。クリス・クラウス監督は、ベネックス監督からトロフィーを、そして、プレゼンターとして登場した小池百合子東京都知事から表彰状と麒麟像を受け取ると、それらを高々と掲げて喜びを爆発。「非現実的でシュールな気分です。特に、19、20歳のころにベネックス監督の映画を見ていたので、同じ舞台に立てて夢がかなったような気持ちです」と興奮気味に話した。同作は、ホロコーストというヘヴィーな題材を、ユーモアや恋愛を交えて描いた作品。クラウス監督は「この映画をつくることは簡単ではなかったので、本当に感動しています」と感慨深げに語り、「この賞によって、これからドイツやフランス、日本でも公開されることを期待します」と願った。なお、今年のコンペティション部門ノミネート作品は、98の国と地域の応募の中から選ばれた16作品。日本からは蒼井優主演の『アズミ・ハルコは行方不明』、杉野希妃が監督・主演を務める『雪女』の2作品がノミネートされていたが、受賞はならなかった。第29回東京国際映画祭 受賞作品・受賞者【コンペティション部門】東京グランプリ/東京都知事賞:『ブルーム・オヴ・イエスタディ』審査員特別賞:『サーミ・ブラッド』最優秀監督賞:ハナ・ユシッチ(『私に構わないで』)最優秀女優賞:レーネ=セシリア・スパルロク(『サーミ・ブラッド』)最優秀男優賞:パオロ・バレステロス(『ダイ・ビューティフル』)最優秀芸術貢献賞:『ミスター・ノー・プロブレム』観客賞:『ダイ・ビューティフル』WOWOW賞:『ブルーム・オヴ・イエスタディ』【アジアの未来】作品賞:『バードショット』国際交流基金アジアセンター 特別賞:アランクリター・シュリーワースタウ(『ブルガの中の口紅』)【日本映画スプラッシュ】作品賞:『プールサイドマン』【ARIGATO(ありがとう)賞】新海誠、高畑充希、妻夫木聡、ゴジラ【SAMURAI(サムライ)賞】黒沢清、マーティン・スコセッシ
2016年11月03日女優の高畑充希が3日、東京・EXシアター六本木で行われた第29回東京国際映画祭のクロージングセレモニーに出席。『君の名は。』の新海誠監督、俳優の妻夫木聡、日本が誇るキャラクターであるゴジラと共に、"ARIGATO(ありがとう)賞"を受賞した。"ARIGATO(ありがとう)賞"は、映画界に貢献している人たちに「ありがとう」の意を伝える賞。トロフィーを受け取った高畑は「こんなすてきな賞をいただけて、すごく幸せな気持ちです」と感激し、「私はミュージカルからお芝居の世界に飛び込んだので、まさかそこから10年たって、映画の世界でこんな賞をいただけて、しかもゴジラさんと一緒に壇上に立つ日が来るなんて夢にも思っていませんでした。とても幸せです」と喜びを語った。そして、「いつもこの先どうなるのかわからないまま、運やいろんな方とのご縁でここままでやってきたような気がします。すごく恵まれているこの10年間だなと思います」としみじみ。「まだ映画の現場に関われた数は少ないんですが、いい現場にいっぱい関われているので、これからもっと映画のことを知っていきたいなと思います。これからも必死に頑張ります」と決意を新たにし、「こちらこそありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。高畑は、NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』のヒロイン・小橋常子役で注目を集め、映画でも『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(16)の主演ほか、『怒り』(16)、そして、今年の東京国際映画祭のコンペティション部門出品作品『アズミ・ハルコは行方不明』など話題作へ出演。日本全国のヒロインに成長し、多才な役作りにこれからの女優の未来を期待して"ARIGATO賞"に選出された。
2016年11月03日第29回東京国際映画祭の最終日となった3日、コンペティション部門の観客賞が発表され、フィリピン映画『ダイ・ビューティフル』が受賞。東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて授賞式が行われ、ジュン・ロブレス・ラナ監督とエグゼクティブ・プロデューサーのペルシ・インタランが登壇した。コンペティション出品作品の中から、観客の投票によって決定する観客賞。このたび、クロージングセレモニーに先駆けて同賞の授賞式が行われ、突然死したトランスジェンダーの生涯を描いた『ダイ・ビューティフル』が選ばれた。トロフィーや花束、賞金、そしてハッピを贈られたジュン・ロブレス・ラナ監督は、「東京国際映画祭のコンペティション部門に選出いただいたと聞いたときはびっくりしたと同時に、緊張しました」と打ち明け、「この映画はフィリピンの観客にどう受け入れられるかわからなかったので、日本でもどう受け入れられるかわからなかった」とその理由を説明。「ですので、今回の受賞は非常に光栄に思いますし、びっくりしています」と喜びを語った。そして、「この受賞を受けて、映画の力をより信じるようになりました」と続け、「映画は人種、言語、肌の色を関係なく、結束させる力を持っているという確信をさらに強いものしてくれました」と力強くコメント。さらに、主演のパオロ・バレステロスをはじめとするキャストやスタッフへの感謝の思いも述べた。なお、今年のコンペティション部門ノミネート作品は、98の国と地域の応募の中から選ばれた16作品で、日本からは蒼井優主演の『アズミ・ハルコは行方不明』、杉野希妃が監督・主演を務める『雪女』の2作品が参加。いよいよ本日、グランプリが決定する。
2016年11月03日10月25日のオープニングイベントで始まった、第29回東京国際映画祭。初日のレッドカーペットをTVなどでみたという方も多いのでは?「映画祭なんて、どうせ映画業界人や映画ファンだけのイベントでしょ?」と思っている方々、たしかに激戦を勝ち抜いた国内外のアップカミングな作品を観ることができるこれ以上ないイベントではありますが、特にセレモニー関連は《ファッション》としても楽しめるイベントなのです。ミニマムにまとめた眉上バングヘア×真っ赤な振袖第29回東京国際映画祭のフェスティバルミューズを務めている黒木華(くろき はる)さんは、鶴をあしらえた艶やかな振袖。お色も赤い着物に金色の帯でお祝いムード満点です。ミニマムにまとめたヘアメイクが、より鮮やかさを引き立てています。椎名保ディレクタージェネラル、岩井俊二映画監督、そして安倍晋三内閣総理大臣らとともにレッドカーペットを闊歩。 ブラックのロングドレスでIラインを強調行定勲監督をはじめとし、熊本県出身者で制作したことでも話題の映画『うつくしいひと』からはヒロインの橋本愛さん。引きずるほどのフルレングスドレスと厚底シューズはマークジェイコブス、トレードマークでもある黒髪ボブで最大限にIラインを強調させています。ヴァーガンディー色のリップが、彼女のミステリアスな雰囲気にマッチ!ベストドレッサーは彼女で決まり!橋本愛さん(@ai__hashimoto)が投稿した写真 - 2016 10月 25 5:22午前 PDT ブルーグリーンのドレスは、水色ネイルでアクセント女優の安藤サクラさんは、胸元の開いたレーシーなステラマッカートニーのドレスでインタビュー対応していました。映画『島々清しゃ』の舞台にもなっている沖縄県・慶良間諸島の海の色そのままのブルーネイルが絶妙なアクセントに。ROBEさん(@robetokyo)が投稿した写真 - 2016 10月 25 8:32午前 PDT オールブラックはフィンガーウェーブでさらなる優美さを演出 「東京国際映画祭に育てていただいたといっても過言ではない」と述べたのは、アジアで評価の高い杉野希妃監督。各ゲストが海外メゾンブランドを着こなすなか、TADASHISHOJIの優美なドレスで会場を魅了していました。フィンガーウェーブで決めた黒髪も相まって、まるで中国の夜会のような雰囲気がたまりません。 鶴はジャポニズム意識?大柄ドレスはメガネで〆るハリウッドから緊急来日したのは、大女優メリル・ストリープ。W主演をつとめたヒュー・ジャックマンの来日は叶わなかったけれども、1人でカーペットを歩く様子はさすがのオーラを放っていました。鶴をあしらった和風なドレスは、ヴァレンティノからチョイス。野暮ったい印象になりがちな大柄ドレスは、素直にメガネを合わせたキリッと仕上げています。抜け感のあるコーディネートからは、大人の余裕を感じさせます。これぞ大女優の貫禄!ヘアメイク・ドレス・靴・所作のどれをとっても、レッドカーペットは彼女たちをこれ以上なく魅力的に見せる技がたくさん詰められています。寒くなってファッションが面白くなる季節だからこそ、着こなしのインスピレーションをレッドカーペットから得るというのも楽しいはず!東京国際映画祭は11月3日まで東京・六本木ヒルズほか会場にて開催中。会期中は、ROBEのSNS(Twitter / Instagram)でアップする情報をぜひフォローしてみて。各SNSにて @robetokyo で検索!◆ ROBE的おすすめ映画をチェックする Text. Midori Tokioka
2016年11月01日東京国際映画祭にて11月1日(火)、映画『ミュージアム』の上映が行われ、大友啓史監督が舞台挨拶に登壇したが、当初、出席の予定のなかった主演の小栗旬がサプライズで飛び入り参加!観客からの質問にも応じ、会場をわかせた。『るろうに剣心』シリーズの大友監督と小栗さんのタッグで同名人気漫画を実写化。雨の日に起きる謎の“カエル男”による猟奇的な殺人事件を沢村刑事は捜査していたが、やがて犯人の魔の手は沢村の家族にまで及び…。この日の舞台挨拶は、まずは大友監督がひとりで登壇し「小栗くんは来ませんのでご了解を…」と申し訳なさそうに挨拶。その小栗さんの演技について監督は「本人も『自分で見たことない顔をスクリーンの中で初めて見た』と言ってたし、俳優仲間も『あんな小栗、見たことない』と言ってる」と称賛。また、小栗さん演じる沢村を追い詰めるカエル男を妻夫木聡が演じていることが先日明かされ、大きな話題を呼んでいるが「普通に見て、(妻夫木さんだと)分かんないですよ。なりきっている」とたたえた。また、本作について、東日本大震災以降の日本社会を覆う“空気”が反映されているとも。「震災以降、自分たちには予知できないこと、理解できないことが予知できない方向から襲い掛かってくるということが日本で起こりかけていると思います。顔が見えない“何か”が降りかかってくる、悪意や危険が迫ってくる不安が日本中に芽生え始めているのを感じます」と語り、まさにそんな状況が映画で描かれていると強調した。ここで、ゲストとして被り物をしたカエル男が登場したが、そこへ、反対側の入り口かあら小栗さんが颯爽と登場し、会場は騒然!小栗さんは飄々とした様子で「来ることを伝えてなくて、ずっと(会場横で)待ってたんですけど、『今日は監督、語ってるな』と思いつつ、待っている時間が長かったです」と挨拶。大友監督は小栗さんのサプライズ登場に驚きつつ「心強いです。カエル男と2人で延々と回ってて、寂しかったです。こいつ、喋んないから(笑)」とホッとした表情を見せていた。小栗さんは、過激な描写も多く含まれる本作の撮影について「出来上がった作品も過激ですが、現場でもその状態が常にあって、むしろ現場で見ていた方がキツイというシーンもあり、目をつぶりたくなるような現場が多かったです」とふり返る。この過酷な役柄になりきるため、撮影終盤の監禁されるシーンに際しては実際に監禁状態で過ごすなど、ハードな役作りをしていたそうだが「役がなかなか抜けなかったのでは?」と心配するファンの質問に「年末の28日まで撮影だったんですが、残りの年末の数日と正月の3が日、モチを食い続けて、役のことはすっかり忘れました(笑)」と明かし会場は笑いに包まれた。また、国際映画祭らしく、中国からの留学生からは映画市場が成長を続ける中国で、作品に出演する気は?という質問も。小栗さんは「もちろん、お話をいただければどこにでも行きます。日中韓インドネシアなど“アジア”という枠で面白いものを作れたらと考えています」と意欲を示していた。『ミュージアム』は11月12日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年11月01日