映画監督に、出演役者の印象を伺っていく「監督は語る」シリーズ。今回とりあげるのは、東出昌大(28)だ。2012年に『桐島、部活やめるってよ』で、第36回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、鮮烈な俳優デビューを飾る。その後もTV・映画問わず話題作に出演し続け、『クローズEXPLODE』(14)では初主演に。2016年は『ヒーローマニア-生活』『クリーピー 偽りの隣人』『デスノート Light up the NEW world』が公開された。最新作『聖の青春』(11月19日公開)では、実在の棋士・羽生善治役に挑戦する。○東出昌大の印象東出くんは、大物ですね。思考プロセスが大胆なところが、すごく魅力的だと思います。羽生さんと東出くんと僕の3人で食事をしたんですが、東出くんは「僕は羽生さんを観察したいので、基本的には監督がしゃべってください」と言うんです。だから、東出くんは本当にしゃべらなくて、羽生さんの箸の置き方とか、所作とかをすごく勉強していたらしくて。その後もう1度、羽生さんに取材に行ったら、その時もずっとメモを取っていました。時々感じ入って「は~!」ってすごいため息をついていたりとか。羽生さんは紳士でしたが、びっくりしていたんじゃないかな(笑)。天才 VS 天才の図でしたね。本当に役に入り込んでるので「羽生さんと会える」じゃなくて、「今から自分が羽生になる」「俺が羽生だ」くらいの気迫とピュアさを感じました。その思考プロセスがすごいから、彼しかできないような役がすごく合う。普通の役柄でキャスティングされると、もしかしたらはみ出ちゃうこともあるかもしれません。彼はスケールが大きい人なので、スケールの大きい役を与えていかないと。普通の人は普通の役で修行を積むけど、彼は逆だと思いますね。すごいことですよ。○撮影現場での様子いろんなところで、東出くんが「監督から現場で松山くんと話すなと言われた」と言ってるんですが、「話すな」とは言ってないんですよ!(笑) 「羽生さんは、輪の外にいるんだけど、なぜか中心にいるような人」とイメージを伝えたんです。それを解釈してくれたのかもしれません。東出くんは、そういう風に額面通りに物が伝わらない面白さがあります(笑)。でも、大きなところでちゃんととらえてくれているんです。確かに、トップの棋士達はみんな勝負師で、自立している存在、孤高の存在だと思います。みんなが自分の勝敗を背負っていて、白と黒だけで決まっていく空気感って、僕らはなかなか知らない世界。俳優もそれぞれが自立して勝負する現場にしたかったので、言わずとも、全員そういう風な関係になっていったのだと思います。特に松山くんと東出くんの2人は、誰にも届かないような孤高のものを心に持っている2人という位置付けだったので、むやみに接する必要はありませんでした。○映画『聖の青春』でのおすすめシーン東北の雪の中の対局の佇まいは素晴らしかったですね。クランクインした時は大阪近辺で撮影していたんですけど、まだまだ「頑張って羽生になっている」状態で、ハードルが高かったんですね。もちろん演技としては出来ているんだけど、頑張りが少し出ちゃっていたから、東出君も「僕、ダメでしたよね」と反省していたんです。でも東出君の中にある、いい意味で自分本位なところを出せば、役に没入できるんじゃないかと感じたので、それを伝えたらぐっと良くなりました。東北で将棋盤を挟んだ時に、急に村山と羽生になったんですよ。頑張らずに、羽生になっていた。そこからは東出くんを撮っていて、すごく気持ちよかったです。(C)2016「聖の青春」製作委員会
2016年11月20日10年ぶりの復活を果たすシリーズ最新作『デスノート Light up the NEW world』の初日舞台あいさつが10月29日、東京・新宿ピカデリーで行われ、東出昌大、池松壮亮、菅田将暉、佐藤信介監督が出席した。舞台あいさつ その他の写真キラこと夜神月と天才探偵Lの死闘から10年後、デスノート対策本部の捜査官(東出)、Lの遺伝子を継ぐ竜崎(池松)、キラの信奉者であるサイバーテロリスト(菅田)の天才3人が、地上に舞い降りた6冊のデスノート争奪戦に身を投じる。2006年に公開された実写版『デスノート』は前後編合わせて興収80億円を突破する大ヒットシリーズだけに、本作で主演を務めた東出は「プレッシャーもありました。超えることが難しい、偉大な前作の誇りと覚悟を受け継いで、スクリーンに存在しなければいけないと思った」と本音を告白。それだけに念願の公開初日を迎え「肩の荷が降りました」と安どの表情を浮かべていた。一方、佐藤監督も「伝説の10年後を描くプレッシャーがあった」といい、「素晴らしいキャストに恵まれ、一緒に船に乗り、最後までたどり着いてくれた。今を生きる『デスノート』が作れた」と誇らしげ。主演の東出については「まさかの役柄を豪放磊落(ごうほうらいらく)に演じてくれた。最初は静かになり過ぎるかなと思ったが、こんなに骨太な人だとは」と存在感を絶賛していた。3人の主要キャラクターがしのぎを削る内容にちなみ、「これは『誰にも負けない』と言えることは?」の質問に、東出は「代謝は負けないです。汗をすごくかくので」と珍自慢。池松と菅田がそれぞれ「起きてから、立ち上がるまでのスピード」、「3人のなかで一番白が似合う」と語ると、東出は菅田のコメントを受けて、「先日、雑誌のグラビアで真っ白な衣装を着たんですが、ビックリするくらい似合わなかった」と明かしていた。『デスノート Light up the NEW world』公開中取材・文・写真:内田 涼
2016年10月29日俳優の東出昌大(28)らが29日、東京・新宿ピカデリーで映画『デスノート Light up the NEW world』の初日舞台あいさつを行った。上映後に登壇した東出は、「面白かったですか?」と問いかけ、劇場内に響きわたる拍手に満足げ。前夜に日本テレビ系で放送された特別編「逆襲の天才」を自宅で観たことを報告し、「プレッシャーはあったんだと家で痛感しました」と告白。「みなさんが喜んでくださって笑顔でこっちを向いてくださって、本当にやっと肩の荷が下りた気がします」と安堵の表情を見せた。この日は、東出のほか、池松壮亮(26)、菅田将暉(23)、本作でメガホンをとった佐藤信介監督(46)が出席。トークセッション後にマイクを託された東出は、「前作を超えるのは難しいというか」と切り出し、「ただ、あの偉大な先輩方、偉大な金子(修介)監督の誇りや覚悟を僕らは受け継いで」と前作のキャスト、監督に敬意を表した。続けて、「さらに力を増してスクリーンの中に存在しないとと思ってみんな頑張って撮りました」と過去の実績がプレッシャーと共に励みになったとも。「『やるしかない』という中で闘った」とクランクイン前の心境を明かし、満員の客席を見つめながら「本当にこれだけのお客さまが来てくださってうれしく思います」と感謝の思いを伝えた。これまで『デスノート』『デスノート the Last name』(06年)、スピンオフ作『L change the WorLd』(08年)の3作が制作された『デスノート』実写映画シリーズ。最新作にして最後の舞台となるのは、夜神月(藤原竜也)とL(松山ケンイチ)の死から10年後の世界。6冊のノートの存在が判明し、ノート対策本部捜査官・三島創(東出昌大)、Lの遺伝子を継ぐ世界的名探偵・竜崎(池松壮亮)、キラ信奉者でサイバーテロリスト・紫苑優輝(菅田将暉)の3人がメインキャラクターとして登場、三つどもえの頭脳戦を繰り広げる。
2016年10月29日●観客の喜びが佐藤プロデューサーへの恩返し藤原竜也のキラ・夜神月、そして松山ケンイチのL。名前を書いた人間を殺すことができるという死神のノート"デスノート"を巡って2人は頭脳戦を繰り広げ、命と引き換えに互いの正義を守り抜いた。今でこそ当たり前となっている2部作連続公開の先駆けともいえる実写映画。『デスノート』(06年6月)は28.5億円、『デスノート the Last name』(06年11月)は52億円の興行収入を記録し、漫画原作映画の成功例としてもその後の邦画界に影響を与えたと言われている。それから10年後、「新世界の神」は息を吹き返す。続編となる『デスノート Light up the NEW world』が公開されると発表されたのは、昨年9月のこと(当時の仮題は『デスノート2016』)。ドラマ版の最終回終了後に告知され、わが耳を疑った。舞台は月とLの死から10年後の世界。6冊のノートの存在が判明し、3人の天才が三つ巴の戦いを繰り広げる。その中心に立つのが、デスノート対策本部捜査官・三島創を演じる東出昌大(28)だ。Lの遺伝子を継ぐ世界的名探偵・竜崎(池松壮亮)、キラ信奉者でサイバーテロリスト・紫苑優輝(菅田将暉)。 役者としても手強い2人を脇に従え、"デスノートオタク"は人気シリーズを背負うプレッシャーを吹き飛ばすように熱のこもった演技を披露する。演じるのは天才。しかし、彼は自身を「凡才」と言い切る。俳優デビュー作『桐島、部活やめるってよ』(12年 以下『桐島』)で学んだ「逃げない心」が、インタビューの言葉からも伝わってくる。――映画化されると聞いて、本当に驚きました。同じです(笑)。えっ? 何やるの!? と。僕も多くの方と同じように前作のファン。そして、リアルタイムで観ていた世代。まさか、Lと月のどちらかをやるなんてないよな……。ファンの方が「え? マジで?」の後と同じようなことを、僕も考えました。その後、大場つぐみさんがアイディアを考えてくださって新しいストーリーになっているというのを聞いて、それならぜひと。台本が楽しみになりました。ただ、前作までがかなりの完成度で、マンガも完結している上に支持している方も多い。10年後……まさかニア、メロの10年後ではないよな……。そんなことも頭をよぎりました(笑)。――実際に上がってきた脚本を読んで、その心配の種は無くなりましたか(笑)?台本をいただてからは楽しみでしょうがなかったです。何よりもうれしかったのは、『桐島、部活やめるってよ』(12年)でもお世話になった佐藤貴博プロデューサーが10年前から手がけているシリーズに加わらせていただけること。外さないものは作らない方だとわかっているので、その指揮の下でやれる喜びもありました。佐藤プロデューサーは、ものすごい熱い方なんです。『デスノート』に対しての思いが、人一倍強く、生粋の『デスノート』ファンでもある。ファン10人分ぐらいの熱量でやっている方なので、大船に乗ったような気持ちというと失礼かもしれませんが、一緒に情熱を注ぎたいと思いました。僕が出させていただいた舞台『夜想曲集』で、終演後に楽屋あいさつに来てくださって。「よかったよ」と褒めていただいた後に、「ちょっとデカイ作品がある。お前でいくから」と言われたんです。その時は何のことか分からなかったんですが、それが去年の夏前ごろ。秋口にお話をいただいて、その時の言葉がピンと来ました。楽屋に来てくださったときの目つきが本当に真剣な目つきで、大きな期待と同時に、「覚悟しろよ」と言われている気がしました。『デスノート』は、佐藤さんにとっての宝。真正面から向き合わなきゃいけないと思いました。――東出さん、池松壮亮さん、菅田将暉さんの共通点が、日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞したこと。東出さんは壇上のスピーチで、「『桐島』のスタッフと俳優として再会したい」とおっしゃっていました。こうしてご一緒できるのはもちろんうれしいことですが、出演が決まったときは、プレッシャーとも違って……もっともっと考えないといけないことが先々に山積みになっています。映画が完成して、たくさんの方に観ていただいて「よかったよ」と言われた時に、ようやく"恩返し"になるのかなと思います。出演が決まった段階では、まだ恩返しではない。400メートル走であれば、「再会」はほんの2~3メートル程度と思っています。●「夜神総一郎に引き抜かれた」を捨てない――公開間近の今、400メートル走も佳境だと思います。現時点ではどのような思いですか。そうですね……。あっ! 映画、いかがでしたか?――10年後の続編と聞いて勝手に心配していたのですが(笑)、デスノートをうまく活用した物語に仕上がっていると感じました。良い意味で裏切られてしまった。あとは東出さんの演技が凄まじかった(笑)。ありがとうございます。今おっしゃったことをそのままを記事にしていただけると、最大のウリ文句になると思います(笑)。――でも、ネタばれになるから多くを語れないんですよね。そうなんですよ。僕らは劇場さえ来てくださったら、逆転に次ぐ逆転を楽しんでいただける絶対的な自信を持っているんです。ただ、いかんせんネタバレが多い(笑)。もし、一緒にご覧になっている方がいたら、答え合わせを絶対にするじゃないですか? これは『デスノート』シリーズが受け継いでいる魅力そのもの。そのポイントは外していません。――終わって、誰かと一旦整理してみたくなるあの感じですね。そういえば、東出さんが演じた三島。彼の正義感の背景などは、描かれていませんでしたね。準備稿の段階ではありました。「上司を殴って窓際部署の対策本部に配属された」という設定でしたが、「実は夜神総一郎に引き抜かれた」という裏の設定も。夜神総一郎はいずれまたデスノートを巡る事件が起こると予感していて、有能な三島を引き入れたんです。これらは台本から削られましたが、僕にとっては捨ててはいけないこと。佐藤(信介)監督からも、「頭のなかに残しといて」と言われていました。――佐藤プロデューサーは、「内面を表現してもらうように、試行錯誤してもらった」と。具体的にどのような試行錯誤だったのですか。デスノートには、単純に人を殺せるということだけではなくて、独特の魔力があります。あの世界に身を投じて、デスノートの怖さをさらに知っていくことが大切でした。手に入れると人格が変わってしまう。それが『デスノート』。三島、竜崎、紫苑はそれぞれの正義感があったはずなのに、その正義感が歪んでしまう。月だってあんなに爽やかな青年だったのに、一歩道を踏み外すとそれがどんどん加速していく。そういう心情を、台本を読み込みながらどんどん掘り下げて、感情を追うだけではなくて、そこにはデスノートの何が作用したのかも考えるようにしました。――デスノートのルールはとても複雑です。三島の部屋に積まれたノートには実際にそれらが書き込まれているそうですね。細かいルールも頭に入れていたんですか?僕も原作ファンなので、原作ファンの裏切られたくない気持ちがすごく分かります。だから、仮に「ルールを無視」と言われたら、「それはファンとしてできません」と断っていたと思います。そういう共通認識をこの作品に関わる人はみんな持っていて。台本が改訂していく中でも、どのルールが作用しているのか、確認し合いながら進めました。――デスノート対策チームの現場では、撮影後に酒盛りが行われていたそうですね。どなたのアイデア?たぶん、池松くんだったと思います。毎晩(笑)。ロケ地の神戸に入って、監督、プロデューサーさん、美術部さん、俳優部で焼肉食べに行った後は、連日デスノート対策チームで酒盛りです(笑)。深夜2~3時までかかることのほうが少なくて、22時ぐらいには終わって。家族と談笑するように、自然とみんな部屋に集まって語り合い、そうやって役の皮を一旦剥がして寝ていました。――その目的は? 相手を知るため?それもありましたね。子どもの会話みたいなんですが、「デスノートを手に入れたらどうする?」とか。ある時に、「電車の中で嘔吐した人がいたら?」という話になって。そこはそれぞれの人間性が出るというか、みんなディベートのように自分の考えを真剣に話していました。翌日、池松くんが「昨日のように、人の核となるような話をしたかった。お互い話せないこともなくなるから」と言っていたのが印象的で。確かにそうだなと。それからは、お互い遠慮することもなく、思っていることを確認し合えました。あの時間があるのとないのでは、演じる上でも大きく違っていたと思います。●『桐島』ラストの葛藤「泣けるのか?」「泣けない!」――以前からお酒がお好きとおっしゃっていましたね。東出さんにとって「お酒」はどのような役割がありますか。緊張感がある中で、副交感神経を和らげる効果があります(笑)。リラックスできるので、人と話す時は本当に便利ですね。お酒を理由に暴れたりするのはちょっと違うと思うんですけど、「お酒を飲んでるから何でも話していいよね?」みたいな方向に持って行けるのがありがたい(笑)。そういう力を借りて、みんな腹割って話すのが好きですね。――だいたい共演される方と飲みに行かれるんですか?作品によって異なります。今回は「デスノートを敵」として集まった対策本部の面々だったので。でも、役者でもいろいろなタイプがあると思いますが、仮に思いっきり敵対して憎しみ合う役だったら、一緒に飲みたいとは思わない。そういう気持ちで、現場で顔を合わせないようにすることもあります。――俳優デビューとなった『桐島』の時と比較して、現場の人や作品との向き合い方は変わりましたか?ちょっとずつ、逃げなくなってきたのかなと思います。ちょっとずつですが。まだ、自分は弱くて、もっともっと深く突き詰めなければいけない。言い訳せず肩の力を抜いて楽になれば、より良くできるのかなと思う時もあるんですが。いかんせん、それに気づかなかったり、挑戦する勇気が出なかったり……その時は、意外と精一杯だったり。終わってみて、もっとこうすればよかったと思うことばかりです。――数年前を振り返ると、自分は逃げていたと。それは思います。『桐島』のとき、ラストで泣きの芝居があったんですが、あの時、余計なことばかり考えていて。「泣けるのか?」「泣けない!」とか。役の感情になればいいんだからと言われても、「そんなこと言われても!」と受け入れられなかった(笑)。でも、そこで逃げないで向き合っていれば、もっと素直に演じられたはず……。役者として駆け出しだったのもありますが、ほかの役者さんだったら僕よりも間違いなくうまくやっていた。今振り返ってみても、本当にご迷惑をかけたなと思います。――逃げない心。鍛えるにはやはり場数ですか?そうですね。天才と言われる人たちは、そこに「素直さ」があるんだと思います。お芝居というものを瞬間的に信じる力が強かったり。僕は凡才だし、不器用だし、ガチガチに理詰めで考えたりするので、もっと素直になりたいなと思うこともあります。でも、恐怖もあったりして……。――最近では『聖の青春』(11月19日公開)で演じた、羽生善治さんが話題になっています。「役者・東出昌大」としての周囲の目が最近変わりつつあるような気がするのですが、ご自身としては?うーん……変化はあるのかもしれません。ただ、人は頑張っている姿を見たいのではなくて、良いものを見たい。だから、僕は一生懸命頑張っていても、「頑張っているつもり」になったら絶対にダメなんです。だから、もっと楽にやってみよう。そう思ったのが半年ほど前のこと。でもそれはもともとあった感情でした。『桐島』のころにはあった感情だったのに、いつの間にか損なわれていた。今、『桐島』を観ると、「これはできないかも」と思ったりして。ただ、「楽にやる」というのが間違った方向に行き過ぎると、「お前、楽するなよ」という"小さな東出"が騒ぎ出す。周囲の方からも、そう思われているかもしれない。でも、ちょっとずつ、ちょっとずつ。成長しているとは絶対に思う。思わないとやっていけないんです(笑)。役者として、これからもまだまだ考えることが山積みです。■プロフィール東出昌大1988年2月1日生まれ。埼玉県出身。身長189センチ。A型。高校時代にメンズノンノ専属モデルオーディションでグランプリを獲得し、モデルとしてパリコレのステージも経験。2012年、映画『桐島、部活やめるってよ』で俳優デビューを果たし、第36回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。NHK連続テレビ小説『あまちゃん』『ごちそうさん』で多くの人に知られる存在となり、『クローズ EXPLODE』(14年)、『寄生獣』(14年・15年)、『アオハライド』(14年)、『GONINサーガ』(15年)、『ヒーローマニア』(16年)『クリーピー偽りの隣人』など映画に多数出演。現在の公開待機作は、本作のほか『聖の青春』(16年11月19日公開)、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(16年12月17日公開)。(C)大場つぐみ・小畑健/集英社(C)2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS
2016年10月28日大ヒット映画の正統派続編として10年ぶりに蘇った『DEATH NOTE Light up the NEW world』のジャパンプレミアが10月20日(木)に開催。東出昌大、池松壮亮、菅田将暉、戸田恵梨香、川栄李奈、船越英一郎、佐藤信介監督が舞台挨拶に登壇した。名前を書かれると死んでしまう死神の“デスノート”の原作漫画における6冊ルール(=人間の世界に同時に存在出来るデスノートは6冊まで)を軸に、デスノートを使って世界を粛正しようとする者、それを阻止しようとする者たちの攻防が描かれる。会場に入る際、入口で観客はノートの切れ端に触れてから入場するようにと促されていたが、劇中にある「ノートに触った者は、死神が見える」という設定に沿って、イベント開始早々、会場には死神のリュークが登場し、会場をわかせる。さらに、客席通路を通って東出さん、池松さん、菅田さんが登場すると、会場の興奮はMAXに!黄色い声援と拍手が会場に響きわたる。劇中、3人は捜査官、Lの遺伝子を継ぐ探偵、キラの遺志を受け継いだテロリストとして緊張感あふれる戦いを繰り広げるが、壇上トークでは和気あいあい&グダグダ…? 東出さんは、キャンペーンで全国を回る中で、菅田さんが発症し、池松さんへと伝染した「ウイルスをもらった」と苦しそうに語るが、菅田さんいわく「ただの風邪の話です(笑)」とのこと。3人それぞれ、自身の役柄の魅力について聞かれるも、東出さんと池松さんは、ほぼ役柄の設定について語るのみで、戸田さんから「説明じゃん、それ」とツッコミが飛ぶ。菅田さんは「前の2人がふがいないので!」と意気込んで話し始めるも、役ではなく作品についてのトークになってしまい、池松さんは「全然、質問に答えてないし…。誰ひとり!」と自嘲気味に語り「入場からやり直そうか…」と苦笑していた。戸田さんは、10年前の2部作が映画初出演作であり、今回再び、人気キャラのミサミサこと、弥海砂を演じているが「当時はデビューして1年も経ってないど素人で、いっぱいいっぱいでした」と述懐。この『DEATH NOTE』シリーズは「大きな存在。かけがえのない作品で、改めて同じ役を演じることにプレッシャーもあった」と明かした。一方、10年前は11歳の小学生だったという川栄さんは当時「もしかして家のノートでもいけるんじゃないかと、文房具屋で黒めのノートを買いました」と明かし、菅田さんから「誰かを殺そうとしてたってこと!?」と突っ込まれていたが、10年前の願いがかなう形で、今回、ノートで大量殺戮を行なう少女を演じており「デスノートに名前が書けて嬉しかったし、興奮しました!」と満面の笑みを浮かべていた。東出さん、池松さん、菅田さんには「3人の中で実際にデスノートを使いそうなのは誰か?」という問いが投げかけられたが、本人を含む全会一致で答えは東出さん!菅田さんは「基本、(東出さんは)常軌を逸している」と語り、池松さんも「菅田くんは、こんな感じですが中身はまっとう。僕もそう。でも東出さんは正義感が強いので、そういう人ほどデスノートを持つと狂う」と評し、この指摘に東出さんも「その通りだと思います…。池松くん、いいこと言った!」と苦笑交じりに自覚症状を告白し、笑いを誘っていた。東出さんは、最後に脈絡のないグダグダトークを謝罪しつつ、完成した映画については「衝撃作になっているという自信を持ってます!」と力強く語り、会場は大きな拍手に包まれた。『DEATH NOTE Light up the NEW world』は10月29日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月20日映画『デスノート Light up the NEW world』のジャパンプレミアが10月20日(木)に開催され、東出昌大、池松壮亮、菅田将暉、戸田恵梨香、川栄李奈、船越英一郎、佐藤信介監督が上映前の舞台あいさつに登壇した。『デスノート』ジャパンプレミアその他の写真大人気漫画を原作に、名前を書かれた者は死ぬという“デスノート”を巡る戦いを描き、大ヒットを記録した10年前の映画の正統派続編。キラの遺志を継ぎ、ノートを使って大殺戮を起こす者、Lの遺伝子を継いで、それを阻止しようとする者たちの戦いを描き出す。ノートに触れた者は、死神を見ることができるという設定に沿って、この日の観客は、入り口でノートの切れ端に触れて会場へ入場。すると、巨大な死神のリュークがクレーンで登場するというど派手な演出でイベントはスタートした。東出はデスノートを知り尽くした捜査官・三島、池松はLのDNAを継ぐ探偵・竜崎、そして菅田はキラの信奉者でテロリストの紫苑を演じており、スクリーンの中では緊張感あふれる戦いを繰り広げるが、舞台あいさつはグダグダ!?それぞれの役柄の魅力を聞かれても、東出も池松もほとんど、役の設定の紹介をする程度で、戸田から「説明じゃん」とツッコミが飛ぶ。トリを務めた菅田は「前のふたりがふがいないので!」と意気込んで話し始めるも、自身の役とは関係ない作品に関する思いを延々と述べるだけで、池松は苦笑を浮かべ「誰ひとり、質問に答えてない…。入場からもう1回、やり直していいですか」と申し訳なさそう。映画の中で、菅田はサイバーテロリストを演じているが、東出は菅田が原因で「ウイルスをもらっていま、ここに立ってます」と大観衆を前に不穏な発言!?菅田いわく「ただの風邪の話(笑)」とのことで、要は3人で全国をプロモーションで巡る中で、風邪をうつし合ってしまったらしい…。東出は「ダブルミーニングになってて、おれ、いまウマいこと言った(笑)?」とご満悦だった。10年前の映画公開時、11歳の小学生だったという川栄は「もしかしたら家のノートでもイケるんじゃないかと…文房具屋で黒めのノートを買った」と告白し、菅田から「誰かを殺そうとしたってこと!?」と驚愕されていた。今回、念願かなって(?)ノートを使って大量殺戮を行なう少女を演じ「興奮しました」と満面の笑み。前シリーズで映画初出演を果たした戸田は、久々に人気キャラのミサミサを演じたが、本シリーズを「かけがえのない大きな存在で改めて、同じ役を演じるプレッシャーも大きかった」と振り返った。『デスノート Light up the NEW world』10月29日(土)丸の内ピカデリー・新宿ピカデリー他全国拡大ロードショー
2016年10月20日あの壮絶な死闘から10年を経て、再び繰り広げられる新たな戦いを描く『デスノート Light up the NEW world』において、メインキャストを務める東出昌大、池松壮亮、菅田将暉の3人が劇中でほぼ唯一、顔を揃える極めて重要な“激突”のシーンの撮影の様子が到着した。正当な続編として製作された本作は原作にもある“6冊ルール”――地上に存在することができるデスノートは最大6冊――を適用。ノートをめぐり、“デスノートオタク”の捜査官・三島創(東出昌大)が率いる対策本部、そこに加わったLのDNAを継ぐ後継者・竜崎(池松壮亮)、キラを信奉するテロリストの紫苑(菅田将暉)の頭脳戦が展開する。劇中、協力関係にある三島と竜崎はもちろん、三島と紫苑、竜崎と紫苑がそれぞれ顔を合わせるシーンはあるが、この三人が揃う“三すくみ”の状態は稀有。この日は、東京・日活調布撮影所に設置された巨大セットで撮影が行われた。ちなみにこのセットだが、外観として神戸の廃墟として知られる摩耶観光ホテルを使用している。大きな窓からは光が差し込んでおりダークな美しさが漂うシーンに仕上がっている。このシーンは、本作においても「最重要シーンの一つ」とのことだが、どういった状況で何が行われているのか?詳細に関してはいまだ明かされてはいない。ただ、頭脳戦を中心にした本作においては稀な銃撃戦を含んだシーンとなっており、解禁となった写真でも竜崎は銃を手にしており、三島、紫苑も銃撃から身をひそめるような様子がうかがえる。こちらのシーンには死神リュークとSAT(特殊急襲部隊)も参加しており、薄暗く、緊迫した空気の中、爆音を響かせて撮影が進められていった。東出さんは、前作からの対決の構図である“天才対天才”の戦いに触れつつ「僕ら3人の人間関係が複雑に絡み合った天才同士の三つ巴の戦いになっています。池松くん、菅田くんと共演できたからこそ救われたこともあるし、物語に厚みが出ていると思います」と三つ巴ならではの面白さへの自信を口にする。Lの後継者として竜崎の容貌からパーソナリティまで個性的なキャラクターを確立した池松さんも「三島が東出さんじゃなかったら、こうなっていなかったかもしれない」と“パートナー”への信頼を口にする。3人の中で、最もキャラクターや行動が読めない存在ともいえる紫苑を演じている菅田さんは「紫苑はキラを崇拝しているサイバーテロリストという入口から入りまして、個人的には原作に出てくるLの2人の後継者=メロとニアからイメージを抽出したところがあります。原作の夜神月とLの戦いから繋がる後半の物語も僕は大好きで、そこに登場するメロとニアのトリッキーなキャラクターに現代っ子感をちょっと足したイメージです」と説明。この三つ巴が向かう先は?生き残るのは誰なのか?ノートはどのように使われ、最後はどこにたどり着くのか――?いまをときめく3人の若手俳優が織りなす美しくも壮絶な戦いに注目だ。『デスノート Light up the NEW world』は10月29日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月27日七月隆文の人気小説を福士蒼汰と小松菜奈の共演で実写映画化する『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』に東出昌大が出演することが発表になった。福士演じる主人公と同じ大学に通う親友の上山正一役を演じる東出は「上山はなかなか演じたことのないおちゃらけた役だったので自分自身も新鮮でした」とコメントを寄せた。その他の写真本作は、2014年8月に文庫書き下ろしで刊行されて以来、WEBサイト“読書メーター”の恋愛小説のおすすめランキングで、1位(8月4日付け)に輝いている100万部突破の人気小説が原作。『僕等がいた前後篇』『ホットロード』『アオハライド』の三木孝浩監督と脚本の吉田智子がタッグを組み、切ない運命を背負った20歳のカップルのかけがえのない一瞬一瞬をみずみずしく描き出す。『アオハライド』に出演した東出は、「三木監督はもちろん、プロデューサーやスタッフの皆さんとまた一緒に仕事が出来ることが本当に嬉しかったです」といい、「福士くんとは親友の役なので、撮影初日からタメ口で話そうと決めたり、ご飯に行ったり、撮影現場も和気あいあいとした雰囲気でとても楽しく撮影できました」と明かした。物語は、美大生の南山高寿(福士蒼汰)が、電車の中で福寿愛美(小松菜奈)に一目惚れするところからはじまる。ふたりは意気投合し付き合いだすが、高寿はある日、愛美から想像もできなかった大きな秘密を明かされる。正一(東出)は高寿にアドバイスをし、恋に臆病な彼の背中を押す親友として登場する。『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』12月全国東宝系にて公開
2016年08月04日福士蒼汰と小松菜奈が初共演を果たす映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』に、東出昌大が出演していることが分かった。また、併せて東出さんも登場する本作の劇中カットが到着した。京都の美大に通う20歳の学生・南山高寿(福士蒼汰)は、いつものように大学まで向かう電車の中で出会った女性・福寿愛美(小松菜奈)に一目見た瞬間、恋に落ちた。勇気を振り絞って声をかけ、「また会える?」と約束を取り付けようとした高寿だったが、それを聞いた彼女は、なぜか、突然涙してしまう。彼女のこの時の涙の理由を知る由もない高寿だったが、2人は意気投合し、その後すぐに交際をスタート。高寿と愛美の関係は誰もがうらやむ程に順調で、すべてがうまくいくものだと信じていた。しかし、高寿はある日、愛美から彼女の想像もできなかった大きな秘密を明かされる…。原作は七月隆文の同名小説。2014年8月に文庫書き下ろしで刊行されて以来、ウェブサイト「読書メーター」の「恋愛小説のおすすめランキング」で1位をキープし続けていることが話題になり、100万部を突破。現在もさらに売り上げを伸ばしている人気作だ。監督・脚本は、『僕等がいた 前篇/後編』『ホットロード』『アオハライド』など、多くの恋愛青春映画をヒットに導いた三木孝浩監督×吉田智子のコンビが再びタッグを組み、物語の舞台である京都の風光明媚な景色の中で、20歳のかけがえのない一瞬一瞬をみずみずしく映し出す。すでに、福士さんと小松さんが切ない運命を背負うカップルを好演することが発表されているが、今回新たに福士さん演じる高寿と同じ美術大学に通う親友・上山正一役に東出さんが出演していることが判明。『デスノート Light up the NEW world』や『聖の青春』と話題作への出演が続く東出さん。今回東出さんは、恋に臆病な高寿に“恋のアドバイス”をして背中を押す親友役を熱演。すでに『アオハライド』で三木組を経験した東出さん。再び三木組に参加ということで、「三木監督はもちろん、プロデューサーやスタッフの皆さんとまた一緒に仕事が出来ることが本当に嬉しかったです」と出演を喜び、「上山はなかなか演じたことのないおちゃらけた役だったので自分自身も新鮮でした」と語った。また福士さんについては、「親友の役なので、撮影初日からタメ口で話そうと決めたり、ご飯に行ったり、撮影現場も和気あいあいとした雰囲気でとても楽しく撮影できました」とふり返っていた。『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』は12月、全国東宝系にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年08月04日公開初日を迎えた映画『クリーピー 偽りの隣人』の初日舞台あいさつが18日、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで行われ、西島秀俊、竹内結子、香川照之、川口春奈、東出昌大、藤野涼子、戸田昌宏、馬場徹、黒沢清監督が出席した。前川裕の小説『クリーピー』を、『岸辺の旅』で第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞を受賞した黒沢清監督が映画化した本作。ある夫婦の日常が、奇妙な隣人への疑惑と不安から深い闇へと引きずり込まれていく恐怖を描いたもので、2月に行われたベルリン国際映画祭や4月の香港国際映画祭でで大きな反響を呼んだ。西島は「今年の1月に完成した作品を見て、1日でも早く公開が始まって皆さんに見ていただきたいと思っていました。ご覧になったら分かっていただけたと思いますが、香川さんをはじめ、ここに登壇している共演者の皆さんが怪演しています。キャストやスタッフも緻密な作業をしていると思いますので、また劇場で堪能していただければと思います」と作品の出来に自信を見せた。メガフォンを執った黒沢監督は「『クリーピー』とは"気味が悪い"という意味ですが、それを十分堪能していただけたと思います。今日は天気が良いので、一端映画の雰囲気を忘れて気持ちのいい1日を送って欲しいですが、寝る時に香川さんが立っていると思うので、ご注意下さい」と話して会場の笑いを誘った。他人に成り代わることが本作のキーワード。これにちなみ「自分以外で成り代わりたい人は?」という質問に、竹内は「藤野涼子ちゃんや川口春奈ちゃんにもなりたいんですけど、東出さんになりたいですね。スラっとしたビジュアルから想像もつきませんが、折り紙をするんです。すごく可愛らしい性格だな~と思ったし、その世界からモノを見てみたいですね」と回答して、香川や藤野も竹内と同意見。また、川口は「大好きな香川照之さんです。香川さんになってみて、色んな角度からモノを見てみたいし、(劇中での)サイコパスなお芝居をしてみたいです」と謎めいた隣人を怪演した香川に影響を受けた様子だった。
2016年06月19日映画『クリーピー 偽りの隣人』が6月18日(土)に公開を迎え、主演の西島秀俊をはじめ、竹内結子、香川照之、川口春奈、東出昌大、藤野涼子、戸田昌宏、馬場徹、黒沢清監督が舞台挨拶に登壇した。“クリーピー”とは「奇妙な、気味が悪い」を意味する言葉で、前川裕の小説を原作に、犯罪心理学者の高倉が、6年前の一家失踪事件の謎を追う中で、奇妙な事件に妻とともに巻き込まれていく様を描く。西島さんらは、映画を観終えたばかりの観客が座る客席の通路を通って壇上へ。映画の独特の内容もあって、会場は“クリーピーな”静けさがあり、西島さんらもドキドキ…?西島さんは「サスペンスということで、宣伝してても言えないことが多かったので、こうしてみなさんと(中身を)共有できて嬉しいです。堪能していただけたのを、雰囲気から感じています」と嬉しそうな笑顔を見せた。映画の中で、タイトルの通り、隣人が他人になり代わっているさまが描かれるが、これにちなんでもしも、登壇陣の誰かになり代わるなら?という質問には、怪演を見せている香川さんと、身長の高い東出さんの目線で世界を見てみたい!と2人に人気が集中!本作の役柄そのまま「変なおじさん」を自任する香川さんも東出さんになり代わることを希望!「(頭の上に手を掲げ)ここに目線があるんでしょ?どんな世界が見えるのか…手を伸ばせば太陽も届くでしょ?お子さんも生まれて、抱っこしただけで俺を超えてますからね。なんなら、俺を含めて3つ子で抱っこしてほしい!」と東出さんと妻の杏さんの間に双子の赤ちゃんが誕生したことをネタにしつつ、熱く語り、会場は笑いに包まれた。この初日の翌日の19日は「父の日」だが、東出さんに加え、西島さんもお子さんが生まれたばかりとあって、会場からは祝福の拍手が。本作の宣伝コピーで、「あの人、お父さんじゃありません」という言葉がたびたび使用されたが、藤野さんは「父の日」を前にコメントを求められ、香川さんの方を向き「あの人、お父さんじゃありません!」と壇上で語り、再び会場は笑いに包まれていた。『クリーピー 偽りの隣人』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年06月18日現在公開中の『ヒーローマニア-生活-』ではヘタレなフリーターを演じている東出昌大が、初めての刑事役に挑戦する6月18日(土)公開の『クリーピー 偽りの隣人』。先日、双子のパパになったことでも話題を呼んだ、東出さんのイケメンで頼もしい刑事姿の場面写真が到着した。第66回ベルリン国際映画祭に正式出品され、第40回香港国際映画祭では日本映画初となるクロージング上映が実現し、早くも世界から注目を集めている本作。描かれるのは、6年前に起きた未解決の一家失踪事件の分析をする犯罪心理学者・高倉(西島秀俊)と、その奇妙な隣人・西野(香川照之)一家との不可解な関係。一見、何の関わりもない2つの繋がりに高倉が気付いたとき、妻・康子(竹内結子)の身に“深い闇”が迫っていく…。本作では、西島秀俊演じる主人公・高倉の元同僚刑事・野上を熱演する東出さん。先日も女優で妻の杏との間に、双子の女児が誕生したことが話題になったばかり。主演作『ヒーローマニア-生活-』や『デスノート Light up the NEW world』など、話題作への出演も絶えず、俳優としても、1人の男性としても、ますます注目を浴びる存在となっている。今回到着した場面写真では、未解決の一家失踪事件を解決するため、高倉と共に奮闘する正義感あふれる刑事姿を披露!剣道3段の腕前で硬派なイメージがあるものの、意外にも今回が初めての刑事役。高倉と事件の真相を探るため調査に出る場面、拳銃を握りしめ睨みをきかせる場面と、どちらも凛々しく、カッコイイ東出さんの姿に、「こんなイケメン刑事に守られたい!」女子が続出しそうだ。『クリーピー 偽りの隣人』は6月18日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月26日女優の杏(30)が、俳優の東出昌大(28)との間に第1、2子となる双子の女児を出産したことが16日、わかった。東出の所属事務所を通じて発表した。2人は連名でコメントを発表。「先日、無事に双子の女児が誕生いたしました」と報告し、「予定より少し早い出産でしたが、今は母子共に健康です」と伝えた。そして、「今後は親として恥ずかしい行いをせずに、立派な子に育て上げたいと考えておりますが、気づかぬ点や至らぬ点も多くあると思います」とし、「今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」とつづった。杏と東出は、2013年9月から2014年3月にかけて放送されたNHK連続テレビ小説『ごちそうさん』で夫婦役を演じ、交際に発展。2015年1月1日に結婚した。
2016年05月16日公開中の映画『ヒーローマニア‐生活‐』の公開記念イベントが10日、東京・新宿バルト9で行われ、主演の東出昌大をはじめ、片岡鶴太郎、豊島圭介監督、スペシャルゲストのダチョウ倶楽部が出席した。本作は人気漫画家・福満しげゆきの代表作『生活【完全版】』を、『ソフトボーイ』、『森山中教習所』といった独特の世界観を構築し幅広いファンを獲得している豊島圭介監督が実写映画化。その公開記念イベントにだめだめなフリーター役で初めてのコメディに挑戦した東出昌大、"若者殴り魔"の異名を持つサラリーマン役の片岡鶴太郎、そして豊島監督が登壇した。主演の東出は「先日生放送の『SmaSTATION!!』(テレビ朝日系)に出させてもらった時に、香取慎吾さんが『こんなにお馬鹿な映画は久しぶりに見たよ』とおっしゃってくださいました。こんなにお馬鹿でヘタレたちが出てくる映画は近年になかなかないと思うので、何も考えずにボーッと見ていただいて、見終わった後に明るい気持ちになっていただけると思います」とアピール。片岡は「還暦を迎えてアクションをやるとは思いませんでした。また新たな道を拓かせてもらいましたね」と満足げだった。イベント後半にはスペシャルゲストとしてダチョウ倶楽部が登場。誰もが知る伝統のネタ"熱々おでん"を披露し、その元祖とも言える片岡もやる羽目に。最初は「今NHKの朝ドラ(『とと姉ちゃん』)に出ているんですよ! 断らせて下さい!」と拒否反応を示すも、『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)以来、実に約四半世紀ぶりに披露した。また、その流れで東出も標的とされ、初めての"熱々おでん芸"にチャレンジ。ダチョウ倶楽部や片岡以上のリアクションで会場を湧かせ、「こんな舞台あいさつになるとは思わなかったです(笑)」と満更でもない様子だった。
2016年05月10日人気漫画家・福満しげゆきの代表作を実写映画化した『ヒーローマニア-生活-』の公開記念イベントが5月10日に、東京・新宿バルト9で行われ、主演の東出昌大、共演する片岡鶴太郎と豊島圭介監督、スペシャルゲストのダチョウ倶楽部(肥後克広、寺門ジモン、上島竜兵)が出席した。『ヒーローマニア-生活-』/公開記念イベント東出演じるうだつの上がらないフリーターが、個性豊かな仲間と出会い、街にはびこる小さな悪を成敗する自警団のリーダーとして活躍する本作。ダチョウ倶楽部の“リーダー”である肥後が、「やっぱり、ダメリーダーが一番いいですよ。きっと(東出は)僕を意識して演技しているはず」と太鼓判を押すと、当の東出は「役作りの参考にさせていただきました」とリップサービスで盛り上げた。一方、鶴太郎は金づちを操る自警団のメンバーを演じ、「まさか還暦でアクションですからね。新たな道を作っていただいた」と手応え十分。ダチョウ倶楽部の“肉体派”寺門は「鶴さんは以前からボクシングをやっていらっしゃるから、体のキレが違う!」と年齢を感じさせない動きを絶賛した。異色アクション映画にちなみ、イベントではダチョウ倶楽部の3人がお家芸である“熱々おでん”を実演し、東出らにリアクション芸を伝授。鶴太郎が“元祖”として、30数年ぶりに熱々おでんに挑んだほか、東出も熱々おでんのえじきとなり、「こんな笑った舞台あいさつは初めて」とご満悦だった。『ヒーローマニア-生活-』公開中取材・文・写真:内田 涼
2016年05月10日人気漫画家・福満しげゆきの代表作を実写映画化した『ヒーローマニア-生活-』。主演の東出昌大をはじめ、窪田正孝、小松菜奈という勢いに乗る若手俳優が顔を揃え、これまでのイメージを覆す役柄と演技に挑んだ。日本版『キック・アス』ともいうべき異色アクション映画で3人が手にした“意外性”とは?その他の写真東出演じるうだつの上がらないフリーターが、驚きの身体能力を誇るニート(窪田)、情報収集力が抜群の女子高生(小松)、夜な夜なカナヅチで悪を退治するサラリーマン(演じるのは片岡鶴太郎)という個性豊かな面々と意気投合し、自警団を結成。街にあふれる小さな悪を成敗し、街の“ヒーロー”になるが…。豊島圭介監督がメガホンをとり、「正義とは?」「ヒーローのあるべき姿は?」を問いかける。「僕が演じた中津という男は、一言で表せばヘタレですね。こういう役柄に挑戦できる喜びを感じると同時に、初のコメディ演技で『こうすれば、面白く見える』という方程式がわからなくて…」と振り返る東出。「結局は普段通り、今回なら、ヘタレが精一杯生きる姿を演じきれば、笑ってもらえるかなと思った」と新境地に手応えを示す。窪田が演じるニートの土志田は、格闘マニアで下着泥棒という、これまた意外な役どころで「コミュニケーションは苦手だけど、武術に関しては努力家でストイック。そのギャップを表現するのは、役者としてとても面白い経験でした」。小松はキワドイ台詞にも果敢に挑み、「予告編を見た友だちが、ものすごく驚いてくれました。現場では皆さんをどう笑わせるかばかり考える日々。楽しくやりがいがあった」。東出同様、イメージを覆す演技を通して、新たな魅力を開花させている。日本映画界を担う次世代スター3人に、現場で得る喜びを問うと「新たな出会い」と口を揃える。「素敵な人たちと出会えるのが、俳優の一番の魅力」(東出)、「再会も含めた出会いは、俳優として、人間として大きな財産です」(窪田)、「先輩の方々のお話を、身近で聞くだけで刺激を受ける」(小松)。そんな彼らにとって、臆することなく意外性を追求した『ヒーローマニア-生活-』は転機であり、次なるステップへの通過点といえる作品だ。『ヒーローマニア-生活-』5月7日(土)全国ロードショー取材・文・写真:内田涼
2016年05月10日人気漫画家・福満しげゆきの代表作を実写映画化した『ヒーローマニア-生活-』の初日舞台あいさつが5月7日に、都内で行われ、東出昌大、窪田正孝、小松菜奈、船越英一郎、片岡鶴太郎、豊島圭介監督、山崎静代(南海キャンディーズ)が登壇した。初日舞台あいさつ/その他の写真うだつの上がらないフリーター(東出)が、驚きの身体能力を誇るニート(窪田)、情報収集力が抜群の女子高生(小松)、夜な夜なカナヅチで悪を退治するサラリーマン(片岡)という個性豊かな面々と意気投合し、街にあふれる小さな悪を成敗する自警団を結成。やがて、街の“ヒーロー”になるが事態は思わぬ方向に…。本作でコメディ演技に初挑戦した東出は、「現場は和気あいあいとした雰囲気。ずっと楽しかったので、振り切る演技ができた」と手応えたっぷり。豊島監督とは2度目のタッグで「僕らは監督が大好きなので、モニター越しにニヤニヤした表情を見ると、喜んでもらえたと思えて、こっちまでうれしくなる」と強い信頼感を示した。同じく従来のイメージを役柄に取り組んだ小松は「皆さんマイペース。自由な雰囲気で、変に緊張せず伸び伸びできた」と満足げ。「笑えて泣けて、スカッとするエンターテインメント作品になった」とアピールした。また、窪田はベテラン俳優の船越から「ゴキブリを見て逃げ出した」と暴露され、当時の恐怖を思い出したのか、「皆さんは普通に弁当を食べていて・・・。黒い何かがゴソゴソしているのに、よく食べれるなあと・・・」と苦笑いをしていた。『ヒーローマニア-生活-』公開中取材・文・写真:内田 涼
2016年05月07日爽やかな好青年のイメージを持つ東出昌大が、ヘタレで情けないフリーターを熱演するほか、小松菜奈、窪田正孝、そして片岡鶴太郎や船越英一郎までがこれまでにない役柄に挑む『ヒーローマニア-生活-』。このほど、主演の東出さんと本作のメガホンをとった豊島圭介監督の本音と暴露(?)が満載な、対談映像がシネマカフェに到着した。福満しげゆきの代表作を実写映画化した本作。東出さんがヘタレヒーローたちのリーダーとなるサエないフリーター・中津を演じて、驚きの新しい一面を披露。かと思えば、中津と偶然出会い、相棒として共に戦うことになる、ちょっと怪しいニートの土志田役を窪田正孝が抜群の身体能力でコミカルに演じ、さらに2人の仲間になる情報収集能力に長けた女子高生・カオリを小松さん、チーム最年長にして“若者殴り魔”の異名を持つ日下を、朝ドラ「とと姉ちゃん」にも出演中の片岡さんが演じて、絶妙な関係性を映し出している。今回公開された映像でも、東出さんと豊島監督が撮影時の様子や各キャストが演じた役柄について、実にリラックスした様子で語り合っている。長身の東出さんが頭をバンバンぶつける映画を撮りたいと、かねてから考えていたという監督。「東出くんのあんな表情がたくさん撮れて本当に僕は幸せでした」と、三枚目の主人公を演じて新境地を開花させた彼を称賛。ヘタレ役を演じて楽しかったと返す東出さんは、「本当に和気あいあいと撮っていたのが画にも出ている。みんな良きひと夏の思い出になっていると思います(笑)」と撮影をふり返り、笑いが絶えない2人のやりとりからも、明るい撮影現場の様子がうかがえる。また、中津の相棒・土志田を演じた窪田さんについて、「アクションがもう絶品です!それでまた土志田のド変態さが可愛いですよね」と東出さんがコメント。すると、「パンツに関する土志田の芝居は全部窪田くんのアドリブです。パンツをあんな丁寧に扱うと思わなくて僕もビックリしました(笑)」と、監督から意外な事実も告げられた。さらに、初のホームレス役に挑んだ船越さんの話題になり、撮影中も全ての要求に応えてくれたことを監督が明かすと、「あんな船越さん見たことなかったです。見ているこっちが、監督、そんなこと頼んでいいのかなと思うくらい。本当にすごかったな」と、東出さんもその役者魂に改めて感嘆。だが、ノリすぎて、ネタバレのピー音が入るひと幕もあった。「お客さんが知らない、キャストたちの表情を撮ることが狙いだった」と語る監督の言葉どおり、まさに各キャストの振り切った超個性的キャラ演技は、必見となりそうだ。『ヒーローマニア-生活-』は5月7日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年04月24日福満しげゆきの人気マンガを、東出昌大、窪田正孝、小松菜奈、片岡鶴太郎らで実写映画化する『ヒーローマニア-生活-』の特別映像が公開になった。ヘタレな主人公・中津に焦点を当てた内容で、オファーを受けた東出は撮影前に、ヘタレに見えるように走り方などを研究したという。『ヒーローマニア』/特別映像映画は、うだつの上がらない中津が、謎の身体能力を誇る土志田(窪田)、情報収集力が抜群の高校生カオリ(小松)、昼はサラリーマンで、夜は“若者殴り魔”として活動している日下(片岡)に出会い、町を守る自警団を結成する。街にはびこる小さな悪を見つけ、懲らしめていく彼らの活動はやがて実を結び、自警団は、警備サービス会社“ともしび総合警備保障”という大きな組織になるが、新しいメンバーの中に、その力を私欲の為に使う者が現れ、秩序は徐々に崩れていく。特別映像は、会社をリストラされコンビニでバイトをはじめた中津が、バットを振りかざして悪を退治する姿や、自警団として土志田、カオリ、日下と悪に立ち向かうシーンが登場する。他の3人と違って、目立った能力のないチームリーダーの中津役について東出は、「こういう役に挑戦できるんだって思えて純粋にうれしかった」とコメントをしており、メガホンを執った豊島圭介監督は「誰も知らない東出くんのキャラをどうしても撮りたかった」とこだわりを明かしている。『ヒーローマニア-生活-』5月7日(土)全国ロードショー
2016年04月22日人気漫画家・福満しげゆきの代表作を実写映画化した『ヒーローマニア-生活-』の完成ヒーロー(披露)上映会が4月20日に、東京・新宿バルト9で行われ、東出昌大、窪田正孝、小松菜奈、船越英一郎、片岡鶴太郎、豊島圭介監督が登壇。配給を手がける東映の“ヒーロー”である仮面ライダーのサプライズ登場もあり、東出は「スゴっ!」と興奮しきりだった。完成ヒーロー上映会その他の写真うだつの上がらないフリーター(東出)が、驚きの身体能力を誇るニート(窪田)、情報収集力が抜群の女子高生(小松)、夜な夜なカナヅチで悪を退治するサラリーマン(片岡)という個性豊かな面々と意気投合し、街にあふれる小さな悪を成敗する自警団を結成。やがて、街の“ヒーロー”になるが…。本作で初のコメディ演技に挑んだ東出は、「緊張感はありつつ、誰一人怒ったり、怒鳴ったりしていない現場。楽しい雰囲気が、作品にも出ていると思う」と振り返り、「窪田くんはアイスの差し入れに『ウェ~イ』と喜んでいたし、菜奈ちゃんはダジャレを言わせたら天才的」と共演者の意外な素顔を披露。窪田は「登場人物はみんなマニアックで変態ですが(笑)、遊び心もありエンターテインメントがたっぷりな作品」と見どころをアピールした。原作との出会いから約5年の構想期間を経て、映画化にこじつけた豊島監督は、「当初はこんな素晴らしいキャストで映画化できるなんて思ってもいなかった。あえてバランスは考えず、好きなものを詰め込んだ作品なので、いろんな角度で楽しんでもらえれば。キャストの皆さんのイメージとは違う面を描くことを念頭に置いた」と話した。『ヒーローマニア-生活-』5月7日(土)全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2016年04月20日俳優の東出昌大が3月25日(金)、都内で行われた主演作『GONINサーガ ディレクターズ・ロングバージョン』の上映イベントに出席。昨年公開の劇場版に、40分の映像が追加されており、当初はカットされた東出さんの“お尻”ショットが復活していることがわかった。長年映画ファンに敬愛される傑作バイオレンスアクション『GONIN』の19年ぶりとなる正統続編。暴力団の抗争を成長した当事者の息子たちの視点から描き、東出さん演じる主人公・勇人ら“新世代”が新たな戦いに身を投じる。イベントには東出さんをはじめ、本作のメガホンをとった石井隆監督、石井監督ファンを自負する松江哲明監督が出席した。東出さんは「役者人生の貴重な財産になった作品。石井監督をはじめ、魂がこもったスタッフさんと1か月ご一緒し、心に熱くたぎるものがなければ映画は撮れないんだ、と刺激を受けました」としみじみ語った。Blu-ray&DVDでのリリース、そして1週間限定の劇場上映が決まった『GONINサーガ ディレクターズ・ロングバージョン』については、「物語の流れがよりスムーズになって、初めて見る方にもわかりやすいはず。初めて台本を読んだときに感じた“面白み”が詰まっているし、より重厚感ある作品になった」とアピールした。具体的な追加シーンに話題が及ぶと、石井監督が「見どころは、東出くんのお尻」と突然明かし、会場となった角川シネマ新宿の客席は興味津々。実は着替えのシーンで、東出さんのお尻がバッチリ映っており、劇場公開時には「PG-12にしなくちゃいけないから…」(石井監督)と大人の事情で泣く泣くカットされていたことが判明。今回、堂々の復活を果たすことになり、東出さんは「前貼りはしてますけど、映らないかヒヤヒヤで、アングルはかなり気をつけましたよ…」と照れくさそうに、うつむいていた。本作を大絶賛する松江監督は、「劇場版が一流のDJがお客さんを盛り上げるリミックスだとすれば、ロングバージョンはコンサートホールで生演奏を楽しむような違いがある」と話していた。『GONINサーガ』Blu-ray&DVDは発売中。4月1日(金)まで、角川シネマ新宿で『GONINサーガ ディレクターズ・ロングバージョン』が1週間限定上映される。(text:cinemacafe.net)■関連作品:GONIN サーガ 2015年9月26日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開(C) 2015『GONIN サーガ』製作委員会
2016年03月26日日本国内のみならず、世界から注目を集める「デスノート」シリーズの正当な続編とされる最新作『デスノート 2016』。この度、主演を務める東出昌大が写る場面写真が解禁された。キラこと夜神月(ライト)とLの死から10年。再び死神が地上にデスノートをばらまき世界中が大混乱に陥っていた。夜神総一郎が立ち上げた「デスノート対策本部」は存続していた。すでに亡くなった夜神総一郎の跡を継ぐべく、キラ事件に精通した三島を筆頭に、唯一10年前のキラ事件を経験した松田ほか5人の対策特別チームの捜査官たちを中心に警視庁内に本部を構えていたのだ。ロシア、ウォール街そして渋谷でのデスノートによる大量殺人が行われる中、世界的私立探偵にして、“Lの正統な後継者”竜崎が加わり事件解明に当たり、地上には「6冊のデスノート」が存在する事が判明。その矢先にキラウィルスと呼ばれるコンピューターウィルスが世界中に拡散された。そのメッセージとは「他の所有者に次ぐ。速やかに私に差し出せ」とデスノートの提出を呼びかけだった――。原作は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて読み切りから始まった伝説的コミック「デスノート」で、日本国内累計発行部数3,000万部を誇る大ヒットカリスマコミック。『DEATH NOTE』『DEATH NOTE the Last name』と実写化がされ、メガヒットを記録。また、海外からの注目も高く、スピンオフ作『L change the World』を合わせると35の国際映画祭に招かれ、60以上の国と地域で公開され、3作の日本国内興行収入は100億円を超え、名実共にいまもなお人気を博している。そして伝説となった本映画シリーズ誕生から10年目となる年に、正統な続編として完全新作映画となったのが本作だ。今回の舞台となるのは、デスノートを駆使して世の中に野放しになっていた凶悪犯を次々と死に追いやったキラこと夜神月(藤原竜也)と、命をかけてキラを食い止めたL(松山ケンイチ)との天才同士の対決から10年を経た世界。デスノートを追う男・三島創役の東出さんをはじめ、デスノートを封じる男・竜崎役の池松壮亮、デスノートを制する男に菅田将暉、世界中に散らばった“デスノート”6冊のうち、1冊を手にする青井さくら役に川栄李奈が出演。さらに前作でも出演している“ミサミサ”こと弥海砂役に戸田恵梨香が続投している。そして今回解禁されたのは、スーツ姿の主人公・三島が写し出されている2枚。視線の先には一体何があるのだろうか…と、物語の想像膨らませる場面写真となっている。三島は、月の父・夜神総一郎により警視庁内に立ち上げられたデスノート対策本部特別チームの捜査官の一人で、10年前に起きたキラ事件と総一郎の資料から夜神月について徹底的に調べあげ、“研究ノート”を作成。対策本部一、“デスノートヲタク”と呼ばれるほど「事件とルール」に精通しているという人物。また、「デスノートに名前を書かれた人間は死ぬ。その人物の顔が頭に入っていないと効果は得られない」というデスノートのルールに対する最大の防御策として、デスノート対策本部のメンバーは、三島をはじめなんと全員が“偽名”。お互いの本名も知らされてないという。さらに本名や過去の経歴を知られないように、家族のいない人間が選抜されているということが今回判明した。新たなキャストが続々と発表される中、「ベルリン国際映画祭」のEuropean Film Marketでも世界中が注目していることを実証してきた本作。今後の続報にも期待ができそうだ。『デスノート 2016』は10月29日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年03月24日『デスノート 2016』主演で大きな話題を呼ぶ東出昌大が、テレビドラマで初主演を務める特別ドラマ企画「さよならドビュッシー ~ピアニスト探偵 岬洋介~」が「金曜ロードSHOW!」枠にて放送決定。共演には、CMやTVにひっぱりだこの新星・黒島結菜、大ベテラン俳優・北大路欣也らが名を連ね、ベストセラー作家である中山七里氏の代表作を実写化する。幼いころからピアノの英才教育を受けてきた真田遥(黒島結菜)は、近所に引っ越してきたピアニストで音楽高校講師の岬洋介(東出昌大)と出会う。その美しい調べに魅了される遥。だが数日後、遥は姉妹のように暮らしていた従姉妹のルシア(上白石萌歌)と祖母(木の実ナナ)を火事で亡くし、自身も大やけどを負い、指が以前のように動かなくなってしまった。さらに祖母が残した遺産を巡って、両親や叔父(武田真治)ら一族に不穏な空気も生まれていた。苦しむ遥に岬は「ピアニストになる覚悟があるのならば、個人レッスンをしてもいい」と申し出る。生前、ルシアと交わした「私のためにドビュッシーの『月の光』を弾いて」という約束を守るため、遥はコンクール出場に向けて血のにじむような努力を始めた。だがそんなとき、遥の周りでは不可解な事件が次々と起こり始めて…。原作は、シリーズ累計93万部を誇る中山七里氏の代表作「岬洋介シリーズ」の第1作目にして第8回(2009年)「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した「さよならドビュッシー」。本作の主人公で、優秀な検事だった過去を捨て、ピアニストとしての人生を選択しつつも、その人並み外れた推理力で、あたかも音楽を奏でるかのように、流麗に事件を解き明かしていく主人公・岬洋介役を演じるのは、『クローズEXPLODE』『アオハライド』『GONIN サーガ』『ヒーローマニア-生活-』と数々の映画作品で主演を務めながら、本作が初の“テレビドラマ主演”となる東出さん。「まだ撮影前ですが、この素晴らしい原作と脚本をより良いものにしていけるように、またその熱量を、このドラマをご覧になった方たちに届けられるようただただ頑張りたいと思います」と意気込みを寄せた。また、本作について「クラシック(音楽)の、あの優雅な旋律の中に裏では、血を流す思いで作った作曲家の情熱があって、それを渾身の思いで演奏者が表現している。ある意味では鬼の世界というか、覚悟の世界なんだと思います。物語はそこに事件がおき、色々な人たちの人生が絡まり合っていく本格ミステリー」だと、見所を語った。そして、「カルピスウォーター」のTVCMなどで透明感のある魅力を発揮し、「ごめんね青春!」「サムライせんせい」と話題ドラマに出演する黒島さんが、火災で大火傷を負いながらも、東出さん演じる岬の教えのもとピアニストを目指す女子高生・真田遥役を担当。岬とピアノを通してぶつかり合い成長していく役どころについて「必死に前に進んでいく姿を見せられたらと思っています。ピアノの練習も頑張っているところです!」「私がお芝居を続けていく上で、大きな一歩を踏み出せる作品になると思います」と、自身も本作を通じて大きく成長する意欲を見せた。そのほか、岬の人間的魅力にいち早く気づき、サポートしていく大富豪・香月玄太郎役を、昨年、旭日小受章を受章しながら、常にアグレッシブな役作りに挑み続ける北大路さん。さらに、武田真治、木の実ナナ、菊池桃子、キムラ緑子など豪華キャストが集結。劇中で演奏されるクラシックの名曲たちと、物語の最後に待ち受ける大どんでん返しにも注目したい。「さよならドビュッシー ~ピアニスト探偵 岬洋介~」は3月18日(金)21時より放送。(text:cinemacafe.net)
2016年02月23日東出昌大、窪田正孝、小松菜奈ら最旬キャストが集結し、福満しげゆきによる人気漫画を実写映画化する『ヒーローマニア-生活-』。先日は、「南海キャンディーズ」山崎静代の4年ぶりの映画出演も話題となった本作に、あの“2時間ドラマの帝王”として知られる船越英一郎の参加も決定。自身初となるホームレス役になりきっていることが分かった。サラリーマンをリストラされ、さっぱりうだつの上がらない中津(東出さん)は、コンビニでバイトするフリーター。あるとき出会った謎の身体能力を誇るニート、土志田(窪田さん)、情報収集力抜群の女子高生カオリ(小松さん)、昼は定年間近のサラリーマン、夜は“若者殴り魔”の日下(片岡鶴太郎)と町を守る自警団を結成し、社会が裁ききれない小さな悪を、天誅と称しては高いところから吊り下げてさらす行為を始める。それはやがて市民の賛同を得て、自警団は巨大な組織に成長。日下がスカウトしたホームレスの宇野(船越さん)を社長とし、低料金の警備サービスを提供する会社“ともしび総合警備保障”として操業を始めるが…。圧倒的な存在感と好感度を誇る若手実力派の東出さんが、新境地となるヘタレでダメダメなフリーターを演じるほか、相棒役の窪田さんも謎の身体能力を持つニートをコミカルに演じるなど、話題性には事欠かない本作。そんな本作に今回参加するのは、在京民放5局の2時間ドラマ全てに主演作品がある唯一の俳優といわれ、“2時間ドラマの帝王”“サスペンスドラマの帝王”の異名を持つ俳優、船越英一郎。長い俳優歴の中でも、自身初となるホームレス役に挑戦する。解禁となったビジュアルでも分かるように、ぼさぼさの髪に泥まみれの服、そして垢にまみれた真っ黒な顔…その姿は、ひと目では船越さんと分からないほど。また、その風貌だけではなく、ギラギラと光る目つきや、ネチネチと後を引くような話し方など、存在すべてが不気味で、謎に包まれた元サラリーマンのホームレスとなっており、その演技力はさすがのひと言。東出さん演じる中津と船越さん演じるホームレスの宇野が初めて対面するシーンでは、チンピラに押し倒された中津に宇野が「怪我はないか?」と手を差し伸べるが、その手はツメの間まで真っ黒。その手の汚れっぷり、そして不気味にほほ笑む姿に、中津は思わず後ずさりし、逃げるようにその場を離れていく。このシーン、思わず後ずさりする東出さんは演技ではなく“ガチ”なのでは?と思ってしまうほど、実にリアルに仕上がっているという。船越さんはその役柄に、「自分のキャリアの中でも多くはないタイプの役柄なので、僕自身も新しいチャレンジが出来るのではという高揚感と期待感があります」と意気込みを語る。また、キャスト陣について、「東出さんはノーブルでイノセントな魅力と透明感を持っている稀有な男優さんですね。スケールの大きな俳優さんになっていくだろうと感じました。窪田さんには、たたずまいプラス彼の一挙手一投足に引き込まれていく、魅了される。これからどんなふうに変化し、進化していくのか、その様子を見つめてしまうでしょう」と手放しで絶賛。小松さんに対しては「久々に会った、感性が服を着て歩いているような、バケモノのような女優さんです(笑)。演技のセンスも傑出しているし、自分の中で用意してきたロジカルな演技プランが(小松さんの)“感性”によってドーン!と、いい意味で突き破られて、感覚的な表現へと進化しています」とベタ褒めし、片岡さんにも「今回、チャレンジされていますので、いままでに見たことがない鶴太郎さんの新たな魅力がスクリーンから発信されていると思います」と意味深にコメント。さらに、「この『ヒーローマニア-生活-』は『こんな可能性が日本の映画にあったんだ!』とみなさんに感じてもらいたい、そんな作品になってほしい、いやなっていると確信しています」とアピールした。2時間ドラマでは、犯人を崖に追い詰めたり、逆に追い詰められたりする役どころの多い船越さん。本作では、何に追い詰められてホームレスとなってしまったのか、何をその笑顔の下に隠しているのか、謎のホームレスに注目していて。『ヒーローマニア-生活-』は5月7日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月12日公開中の『GONIN サーガ』の主演を務める東出昌大がサントリーウイスキー「トリス <クラシック>」のイメージキャラクターに抜擢。10月8日(木)より、東出さん出演の新CM「ピンときた」篇が放送される。先日、来年公開の黒沢清監督最新作『クリーピー』のクランクアップが報じられた東出さん。本CMでは、ある夕方の仕事帰り、商店街をスーツ姿で歩く東出さんが、とあるBARに立ち寄るといった内容のもの。バーテンダー役には、『岸辺の旅』『人生の約束』『モヒカン故郷に変帰る』など公開作が絶えない名優・柄本明が扮している。映像冒頭、仕事帰りのスーツ姿で商店街を歩く東出さん姿が映し出される。ふと「TORYS BAR」の文字に目がいき店内に入ると、そこには黙々とグラスを拭くバーテンダーの柄本さんが。たどたどしい様子の東出さんが柄本さんにおすすめを尋ねると、「ピンときたのでいいんですよ」とアドバイス。すると、トリスウィスキーのキャラクター“アンクルトリス”が「恋といっしょ…」とつぶやく。お酒のCMへの出演は今回が初となる東出さんは、出演決定の心境について「とてもうれしかったです。僕自身、すごくお酒好きなので、この仕事を続けている限りはやりたいなとずっと思っていたものでした」とコメント。 普段も特別な日にはBARに足を運ぶという東出さんは、「あんなにかっこいいバーテンダーさんがいるBARが近所にあったらいいなと思いました」と、柄本のさんのバーテンダー姿を絶賛。撮影の合間には、本物のバーテンダーとサラリーマンのように会話を楽しんだそう。撮影を終えた東出さんは、「BARではないですけど、僕の父も毎晩ウイスキーを1、2杯飲んで、気持ち良さそうに寝ていたんです。すごく昭和な父って感じで。だから、晩酌っていいなって。ホッとする瞬間だったり、仕事から帰ってきて家庭に落ち着くという、その切り替えの瞬間だったりするので、 そういう年の重ね方をしていきたいなって思いますね」と、結婚を経た落ち着きを感じさせるコメントを寄せた。「トリス <クラシック>」新CM「ピンときた」篇は、10月8日(木)より放送。(text:cinemacafe.net)
2015年10月08日映画『GONIN サーガ』が9月26日(土)公開初日を迎え、主演の東出昌大、共演の桐谷健太、土屋アンナ、柄本佑、安藤政信、福島リラ、竹中直人、石井隆監督が都内劇場で舞台挨拶を行った。佐藤浩市、本木雅弘ら豪華キャスト出演の傑作ハードボイルド映画『GONIN』(1995)、約19年ぶりの続編。前作で死に絶えた男たちの遺児が、宿命的再会によって血で血を洗う抗争に身を捧げていく様を“石井ワールド”全開で描き出す。前作で元刑事・氷頭役を務めた根津甚八が、病を押して同役で約11年ぶりにスクリーン復帰した事も話題になった。壇上では、この日の舞台挨拶への出席は叶わなかった根津さんから、キャストへのサプライズの手紙が届いた。「タスキを受け取ったと言ってくれた東出くん、その言葉で、演じたいのに演じる事のできない無念を断ち切ることができました」「若い俳優たちの姿を見て、自分の思いを次の世代が背負ってくれる、自分はできる精一杯をしたんだという気持ちで俳優人生を締めくくることができました」などの根津さんの思いを代読した東出さんは「僕は根津甚八さんという役者さんが好きだし、映画の中の根津さんは考えられないくらい魅力的。今後も心血を注いで僕らも映画を撮り続けて、役者を頑張っていきたい」と目を真っ赤に腫らしながら決意を新たにしていた。桐谷さんも「お体を悪くされた根津さんが、石井作品だったらという事でその姿を見せて芝居をする役者魂に震えた。僕がいる世界は、現実を超える瞬間がある。本当に素晴らし世界にいることを嬉しく思うし、先輩方のタスキを受け取って、全身全霊でいい作品を作っていきたい」とシミジミ。何作もの石井監督作で根津さんと共演した竹中さんは「根津さんには全然敵わない色気があって、たまらなく素敵な人。尊敬すべき俳優だと思った」と気持ちを込めた。一方、前作の大ファンで劇場に3度足を運んだという安藤さんは念願の封切りに「やっとクランクアップしたような気分」と語り出すも、声が小さすぎて柄本さんから「マイク!マイク!」とのツッコミが。安藤さんは「シラフじゃ来られないと思って、朝3時くらいまで飲んでいました。でも酒飲んでいると上手く喋れないなぁ」と苦笑い。さらに「石井監督、この映画に誘ってくれてありがとうございます。僕が言うのは、これだけでいいです」と緊張を隠さず「今日は4回も舞台挨拶があって……。大好きな作品なんだけど、4回は多い。1回で帰りたい」と自由奔放にぶっちゃけていた。『GONIN サーガ』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:GONIN サーガ 2015年9月26日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開(C) 2015『GONIN サーガ』製作委員会
2015年09月26日映画『GONIN サーガ』の完成報告会見が8月7日(金)東京都内で行われ、主演の東出昌大、共演の桐谷健太、土屋アンナ、安藤政信、竹中直人、そして石井隆監督が出席した。佐藤浩市、本木雅弘らオールスターキャスト出演のハードボイルド映画『GONIN』、19年ぶりの続編。指定暴力団五誠会系大越組襲撃から19年後を舞台に、襲撃事件で殺された大越組の若頭・久松の遺児・勇人(東出さん)、その幼馴染で大越組長の遺児・大輔(桐谷さん)、襲撃事件を追う富田と名乗るルポライター(柄本佑)、そして五誠会に囲われる元アイドルの麻美(土屋さん)らが、尊厳と復讐のために血の雨を降らせる。人気作の待望の続編で主演を務めた東出さんは「前作が超大作で大好きな映画でした。プレッシャーよりも、根津(甚八)さんが事務所の先輩だった事もあって、当時から携わった関係者の話を聞いて、これは“タスキ”なんだと思った。次に伝えるために引き継ぐことが出来ればと思った」と新生『GONIN』に意気込み十分。『GONIN』ファンという桐谷さんも「何回も観ている作品。5人の中に…まあ、前作も入れると10人なんですが、そこに入れた喜びが未だにある」と喜色満面だった。2010年に俳優引退宣言をした、石井組常連俳優の名優・根津甚八も石井監督のラブコールによって、限定復帰した。東出さんは「気迫が凄いし、最後の場面では込み上げるものをグッと抑えるのに苦労したくらいで、根津さんが帰る車を送った後は一言も喋れなかった」と共演を回想し、桐谷さんも「役者という道を選んでこの世界に入れたことが素晴らしいと思えた。セリフを投げかけられた時に、役者の世界に入れて良かったと思えた」と感動の瞬間をふり返った。一方の石井監督は「病魔が襲ってくる原因を作ったのは自分のように思う。根津さんは真面目なので、これまで苦しくても必死にやってくれた。その溜まったものが、今の病気になっているのかと思うと辛い」としながらも「現場で培った言葉で誘って、『やる!』と言われた時は感慨深いものがあった。現場に入ったら病気の根津さんじゃなくて、俳優としての根津甚八として組み合った。業が深いですね…」とつぶやくように語った。メンバーの中で紅一点の土屋さんは「男性だらけの方が嬉しく思います」とイケメン俳優に囲まれて嬉しそうで「凄く優しい人たちだったし、男臭い方が性格上好き。だって女の人って色々あるじゃないですか。だから逆にやりやすかった。それが本心」と笑わせた。また対峙する敵役的ポジションを務めた安藤さんは「父親の存在が大きくて、そこからはみ出せずにもがいている様な役どころ」とキャラクターを分析しながら「プライベートでいうと、自分の親父は近所でベロベロになるような陽気なおっさんです。だから自分としてはもう超えています」とぶっちゃけていた。『GONIN サーガ』は、9月26日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月07日ドラマや映画での活躍目覚ましい東出昌大が初めて舞台に挑戦する。原作はイギリスの文学界における最高の栄誉といわれるブッカー賞、さらに大英帝国勲章を獲得し、日本での人気も高い作家、カズオ・イシグロが初めて手掛けた短篇集。独立しながらもテーマと状況がつながる5篇のうちから、「老歌手」「夜想曲」「チェリスト」の3篇をひとつに組み立て直して舞台の上に描き出す。脚本はてがみ座の長田育恵。演出を手掛けるのは、ここ数年立て続けに良作を手掛け、3度の読売演劇大賞優秀演出家賞を獲得する小川絵梨子だ。本番を2週間後に控えたなかで行われた公開稽古を覗いた。舞台『夜想曲集』チケット情報稽古場には二階建てのセットが組み上げられ、ところどころに椅子が置かれている。稽古場に入ってきた東出は、報道陣が稽古場を埋め尽くさんばかりの様子を見て「すっごい空気!」と笑う。キャスト同士、いい空気ができあがっているようで、通常とは明らかに違うこの状況に対しても過剰に意識することなく、笑い合いながら稽古開始を待っている。やがて稽古がスタート。東出演じる旧共産圏出身のヤンが、彼の亡き母がかつて大ファンだった往年の歌手、トニー・ガードナー(中嶋しゅう)とカフェで遭遇するシーン。静謐な空気の中で言葉がやり取りされる。その静けさを破るように登場したのが安田成美演じるトニーの妻リンディ。ロングコートに幅広のハットをかぶり、意識的か無意識か、やや無礼なところもあるマダムをそのしゃべり方と空気感で見事に体現。素朴な青年の雰囲気をまとった東出との対比が鮮明に見える。稽古の切れ目で緊張がほどけたような笑い声がセットの裏から聞こえてくる。長身の東出はチェロを構える姿、青いギターを構える姿が実にしっくりくる。稽古の中ではギターを持った東出がベネツィアのゴンドラに揺られるシーンや、近藤芳正によるサックスプレイが披露されるシーンもあり、物語の断片を観ただけでも幻想と現実の合間をたゆたうような、不思議な世界がそこに広がる。初舞台ながらこの物語の空気の中にすっと溶け込んでいる東出。彼が本番でどんな姿を披露するのか、期待が募る。公演は5月11日(月)から24日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場、5月30日(土)・31日(日)大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて。その後広島・富山でも上演。チケットは発売中。取材・文/釣木文恵
2015年04月28日東出昌大が、『夜想曲集』で舞台に初挑戦する。原作は、英国の作家、カズオ・イシグロの短篇集。演出を、気鋭の小川恵理子が担う。俳優の仕事を始めてから、いつかは立ちたいと思っていたというその場所で、東出はどんな姿を見せるのだろうか。「夜想曲集」チケット情報舞台には興味があった。出演作が相次ぐなか、「数えてみたらこの3年で30本位観ていた」のだという。やってみたかったのは、「映像と違う何かが求められる場所」だと思ったからだ。「舞台を経験したことのある方からよく聞いていたんです。舞台をやると自由に動けるようになるよと。それはたぶん、何回も同じ芝居を繰り返すことで、想像力とか演技の説得力というようなものがつくからだろうと思ったので。自分がどれくらい柔軟に自由に動けるようになるのか、怖くもあり、楽しみでもあるというところなんです」。実際、初舞台として挑むのは、想像力も説得力も大いに求められる作品となった。原作は、人生の晩年を迎えて心を揺らす人々の音楽をめぐる5篇の物語。そこから、「老歌手」「夜想曲」「チェリスト」の3篇がひとつの戯曲に再構築され、そのうち2篇に登場する若者を、東出はひとりの人物として演じることになる。すでにチェロの練習も開始。「弦に対して垂直に弓を引くだけで5年かかると言われたんですけど(笑)、だからといってあきらめるのではなく、ちゃんとお見せできるものにしたい」と意気込む。また、演じる人物には“旧共産圏の生まれのヤン”といった限られた情報しかないが、「ちゃんと生きている人間として演じられるようにその人物の背景を勉強したい」と下調べも始めている。「さらに難題だなと思うのが、どの人物もみんなストレートな感情表現をしないこと。言葉の裏にあるものをしっかり読み取って表現しないと伝わらないと思うので、課題は多いです」。舞台に立つまでに越えなければならない壁はいくつもある。それでも怯まないのは、「いい役者になりたい」という思いがあるからだ。「ありがたいことに、役者を始めてからいろんな新人賞もいただきました。でも、それで喜んでいられないというか。やり続けること、観てよかったと思っていただける役者になっていくことが大事だと思うんです。とくに舞台は、チケット代を払っていただいて足を運んでいただくんですから、緊張感を持って臨みたいと思います」。覚悟した役者は強い。東出昌大の初舞台、期待していい。公演は5月11日(月)から24日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場、5月30日(土)・31日(日)大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて。その後広島・富山でも上演。チケットは発売中。取材・文:大内弓子
2015年04月17日本田翼と東出昌大は、青春映画の似合う俳優、原作漫画をリアルにする力のある俳優だ。人気少女コミック「アオハライド」を映像化するにあたって、俳優たちがぶつかるであろう難関は、累計930万部(2014年12月現在)を越える漫画の世界感を、紙面上ですでに出来上がっているキャラクターを、どう現実世界に落とし込むか──。恋にも友情にも真っ直ぐな“双葉”に息を吹き込んだ本田さん、真面目に無器用に悩みながら“洸”に寄り添った東出さん。2人が映画『アオハライド』で感じて表現した“リアル”な感情とはどんなものだったのか?本田さんの演じるヒロイン・吉岡双葉、東出さんの演じる双葉の初恋の相手・馬渕洸。『アオハライド』は、彼らを中心に恋や友情が描かれる、いわゆる学園ものだ。少女コミックということで「そういうシチュエーションありえないでしょ…っていうのもあるかもしれないけれど、登場人物の性格が細やかで、本当に“いる”って共感する。私自身、思考回路が勝手に双葉ちゃんと同じように行き着いたというか、双葉ちゃんと自分自身の呼吸がすごく重なり合っているのを感じました」と語るのは本田さん。主演という大きなプレッシャーを感じつつも「考えていても仕方ないので、切り替えて、本田翼の演じる吉岡双葉を頑張っていこうと思ったんです」。その前向きさ、真っ直ぐさは、やはり双葉に通じるものがある。「双葉も本田翼も裏表がないんですよね。全世界が“本田翼”だったら戦争は起きないと思う」と、ヒロインに最大の賛辞を贈るのは東出さん。闇を抱えながらも、そのなかにそこはかとない優しさのある洸は「難しいと思った」という本人の言葉とおり、チャレンジングな役となった。「洸は自分が幸せになってはいけない…と、がんじ絡めになって、本当の自分を隠して、芝居をして生きている子なんです。そんな芝居をしている人間を演じるというのは難しいし、洸の心境を考えるとつらかった。気をつけたのは、その場その場を一生懸命生きるということ。僕自身は台本を読んでストーリーは知っているけれど、洸として毎回ショックを受けたり、驚いたりすることで、リアルな感情が伝わるんじゃないかなって思ったんです」。現在、22歳の本田さん、26歳の東出さん。20代の彼らが違和感なく学生服を着こなす、というのも演じる上での必須項目だった。東出さんは今年公開の映画『クローズEXPLODE』で高校生を演じているけれど、学ランとブレザーはまた別もの。「スタイリッシュさを損なってはいけないと思ったので、着こなし方も気を遣いました」と、撮影時のある工夫を明かす。「出演者はみんな20歳を超えていたんですけど、俳優に合わせるために学生のエキストラの年齢が高めに設定してあったりするんです」。また、スタッフ・キャストは約1か月間、富山に滞在し合宿状態で撮影をこなしていった。“同じ釜の飯”を食べて撮影したことで、三木監督を筆頭にチームは一致団結。キャスト同士もまるで本当の同級生のように「仲がよかった」と、撮影当時をふり返る本田さん。「実は私、すごく人見知りなんです。最初の頃は相手の目を見て話せなかったほど。なかなかみんなと仲良くなるきっかけを作れずにいたら、東出くんが連絡先を聞いてまとめてくれたんですよね。…それにしても、双葉と洸を含めたあの5人の関係、友情って羨ましいです。本音でぶつかってこそ本当の友情が築けるんですよね」。上辺だけではない関係を役としても役者としても築けたからこそ「撮影中は洸を演じるのが苦しくて、東京に帰りたいと思ったこともあるけれど、ふり返ってみると、濃くて楽しい1か月ちょっとでした。青春、でしたね」と、東出さんの瞳の奥はキラリと輝いていた。その5人が繰り広げる、“青春だなぁ”というシーンが映画にはいくつも登場する。なかでも本田さんと東出さんの記憶に鮮明に残っているのは、朝日を一緒に見るシーン。限られたわずかな時間のなかで最高のシーンをカメラに収めなくてはならない、チームワークの見せどころでもあるが、その“青春”な太陽を見て本田さんが発したひと言は──「鮮やかなオレンジ色だったので、つい、『イクラみたい』って言っちゃったんですよね(笑)」。この“らしさ”がチームをまとめていたんだろうと想像がつく。5人の友情にジーンと心打たれ、そして双葉と洸の恋のゆくえにキュンと心奪われる。キュンとくるセリフ、キュンとくるしぐさ、もしも自分がその立場だったらどうするんだろう…そんなふうにキャラクターの心情が自然と自分自身と重なっていくのもこの映画の魅力だ。本田さんのお気に入りのキュンとするシーンは、あまりにも好きすぎて“ハンド to ハンド”と命名したのだそう。「窓越しに双葉と洸が手を重ねているセリフのないシーンです。あのシーン、双葉は洸の気持ちをぜんぜん分からない設定なので、私自身もそういう気持ちで演じています。だから演じているときは、なんで洸はあんなに切なそうな顔をしているんだろうって思っていたんです。でも、完成した映画を観客として観ると、うわぁ、切ないよぉ…って、ものすごく切ないシーンでした」。そんな切なさを2人から引き出したのは、三木監督。『僕等がいた』『陽だまりの彼女』『ホットロード』など、青春映画、恋愛映画を数多く手がけてきた監督の手腕が今回も存分に発揮されている。「監督は絶妙なキュンキュンポイントを誰よりも知っている」「2人の恋にやきもきする!」「じれったい!」と、本田さんと東出さんが語るように、恋愛特有の感情──タイミングがほんの少しズレてしまうがゆえのやきもき感、じれったさ、ドキドキ感、胸キュンのすべてが『アオハライド』には詰まっている。(text:Rie Shintani/photo:Nahoko Suzuki)■関連作品:アオハライド 2014年12月13日より全国東宝系にて公開(C) 2014映画「アオハライド」製作委員会(C) 坂伊緒/集英社
2014年12月12日