18歳という若さで中原中也賞を受賞した詩人の文月悠光さん。詩のみならず、今の世を生きる女性として、誰もが感じる“生きづらさ”や“孤独”を綴ったエッセイ集も話題です。このたび、そんな文月さんによる、12星座別「恋愛詩」の連載がスタート。毎月、月ごとの星座を主人公とした一篇を執筆していただきます。さらに、その詩をモチーフとしたコイズミリカさんの美しいイラストもお届け!切なくて愛おしくて胸がキュンとする…詩とイラストのコラボレーションをお楽しみください。■獅子座生まれのあなたへまなざしの記憶呼び声に振り向くたび、ひるがえる予感の数々。手放せない選択肢に、胸は惑いつづける。あなたはわたしを呼ぶだけでいい。それがプロローグの合図。「あなた」と出逢うごとにわたしは頭の中の筋書きを結び直す。彼らはわたしの空洞を何食わぬ顔で通り過ぎていく。みんなの恋が全部同じならば、物語はもっと単純に済んだだろう。今は離れ離れだとしても、かならずこの地平線上で逢える。恋は何度でもよみがえる。それは、いちど地上に落ちた陽がまた輝きながらのぼるのと同じこと。夜明けの地平線に立てば光がひとすじ滲みゆく。黄色い太陽、わたしから目を離さないで。燃える瞳で見抜いてよ。頼りないわたしの肩を力いっぱい照らして、抱き寄せるの。あなたは、全物語の宛先なのだ。言葉や、ちょっとした仕草もあなたが見ることで完成する。確かにわたしの一部であった、そのまなざしだけが今も胸に焼きついて離れない。終わらない記憶のとびらを叩き、不意にわたしの名を呼ぶことがある。☆この連載をするにあたって占星術家・まついなつき先生に西洋占星術をレクチャーしていただきました。プロフィール文月悠光(ふづき・ゆみ)詩人。1991年北海道生まれ。16歳で現代詩手帖賞を受賞。高校3年の時に発表した第1詩集『適切な世界の適切ならざる私』(思潮社)で、中原中也賞、丸山豊記念現代詩賞を最年少で受賞。詩集に『屋根よりも深々と』(思潮社)、『わたしたちの猫』(ナナロク社)。近年は、エッセイ集『洗礼ダイアリー』(ポプラ社)、『臆病な詩人、街へ出る。』(立東舎)が若い世代を中心に話題に。NHK全国学校音楽コンクール課題曲の作詞、詩作の講座を開くなど広く活動中。コイズミリカイラストレーター。1989年生まれ。2012年 東京工芸大学デザイン学科卒業。「言えないこと 見えるもの 彼女たちを通して絵にする」をテーマに、イラストやオリジナルテキスタイル等を制作。
2019年07月23日18歳という若さで中原中也賞を受賞した詩人の文月悠光さん。詩のみならず、今の世を生きる女性として、誰もが感じる“生きづらさ”や“孤独”を綴ったエッセイ集も話題です。このたび、そんな文月さんによる、12星座別「恋愛詩」の連載がスタート。毎月、月ごとの星座を主人公とした一篇を執筆していただきます。さらに、その詩をモチーフとしたコイズミリカさんの美しいイラストもお届け!切なくて愛おしくて胸がキュンとする…詩とイラストのコラボレーションをお楽しみください。■蟹座生まれのあなたへ真実の泉「選ばせてあげる」その泉から現れた女神は月夜に微笑みながら、木こりの誠実さを試すのだ。「あなたを救いたい。だから、わたしは問いかけるの。どの愛が本物でしょう?よく受けとめて、確かめるのよ」愛し抜くために欲しいのは、鋭い真実だけ。あなたは自らを裏切った。わたしの愛を手放した。嘘の輝きに目がくらんだのでしょう。不実な選択は最後の優しさだったのか。わたしの正義を憎んでほしい。たやすくゆるせてしまうくらいなら。たくみに水辺へ誘いだし、大切なものを落とすように仕向けたきたないわたしのことを、あなたはゆるしてはいけない。もういちど選ばせてあげる。わたしを泉の底から引き上げて遠く連れだすのよ。そして腕の中で叱るのです。かがやく銀の斧を握らせた、わたしの愛の実験をゆるすな。【次回は7月「獅子座の恋愛詩」】☆この連載をするにあたって占星術家・まついなつき先生に西洋占星術をレクチャーしていただきました。プロフィール文月悠光(ふづき・ゆみ)詩人。1991年北海道生まれ。16歳で現代詩手帖賞を受賞。高校3年の時に発表した第1詩集『適切な世界の適切ならざる私』(思潮社)で、中原中也賞、丸山豊記念現代詩賞を最年少で受賞。詩集に『屋根よりも深々と』(思潮社)、『わたしたちの猫』(ナナロク社)。近年は、エッセイ集『洗礼ダイアリー』(ポプラ社)、『臆病な詩人、街へ出る。』(立東舎)が若い世代を中心に話題に。NHK全国学校音楽コンクール課題曲の作詞、詩作の講座を開くなど広く活動中。コイズミリカイラストレーター。1989年生まれ。2012年 東京工芸大学デザイン学科卒業。「言えないこと 見えるもの 彼女たちを通して絵にする」をテーマに、イラストやオリジナルテキスタイル等を制作。
2019年06月22日横関大の同名小説を連続ドラマ化した、7月スタートの木曜劇場「ルパンの娘」に渡部篤郎、小沢真珠、栗原類らが出演することが決定。深田恭子演じる主人公の家族で、泥棒一家“Lの一族”を演じる。■泥棒一家“Lの一族”に個性派キャスト集結!横関大の同名小説を原作にした本ドラマは、深田恭子さん演じる代々泥棒一家の娘・三雲華と瀬戸康史さん演じる代々警察一家の息子・桜庭和馬との決して許されない恋愛を描くラブコメディー。この度、華の家族で泥棒一家“Lの一族”のキャスト陣が決定した。華の父・三雲尊を演じるのは、渡部篤郎。尊は、美術品専門の泥棒で品のあるダンディーな男。美術品のみならず、三雲家が住んでいる高級タワーマンションのほかの住人からキャビアや高級ワインなども調達してくる。三雲家の指示系統の主軸的存在で、華が家業を継がないことをよく思っておらず、長男も引きこもりという現状に、“Lの一族”が自分たちの代で終わってしまうかもと危惧している。数々の刑事役や警察官役に定評のある渡部さんは、過去にも「白夜行」などで悪役を演じてはいるが、泥棒役は彼の長い俳優キャリアの中で本作が初。主演の深田さんとの共演は「まっすぐな男」で元恋人役を演じた以来、およそ9年ぶり。元教師と教え子との禁断の愛を描いた渡部さん主演の「First Love」では、相手役を深田さんが演じていたが、親子役は今回が初となる。なお、瀬戸さんとは「冬芽の人」で、瀬戸さんの演じた役の父親役として出演しており、およそ2年ぶりの共演にはなるが、「冬芽の人」ではすでに亡くなっている父親という設定だったため、本格的な共演は今回が初となる。華の母・三雲悦子には小沢真珠が抜擢。55歳という年齢を全く感じさせない妖艶な雰囲気を持つ宝飾品専門の泥棒を演じる。夫役の渡部さんとの共演は「バカラ 疑惑の IT 株長者に賭けた女」以来およそ13年ぶり、深田さん、瀬戸さんとは初共演となる。映画『翔んで埼玉』に引き続き、武内監督作品への参加となる。華の兄・三雲渉には、ファッションモデルとしてだけでなくタレント・俳優と活躍の場を年々広げている栗原類。三雲家の中で、唯一物を盗むわけではなく情報を巧みに盗み出す引きこもりのハッカーを演じる。深田さん、渡部さんとは初共演で、瀬戸さんとは映画『僕は友達が少ない』以来およそ5年ぶりの共演となる。華の祖母・三雲マツには、映画『カメラを止めるな!』でテレビ局のプロデューサー役を演じ、見る者に強烈な印象を残した個性派女優どんぐりが決定。どんな鍵でもいとも簡単に開けてしまう敏腕鍵師役を演じる。連続ドラマへのレギュラー出演は本作が初となる。華の祖父・三雲巌には名バイプレイヤー麿赤兒。幼い華にスリの技術を直伝した伝説のスリ師を演じる。深田さんが出演していた「山おんな壁おんな」第4話にゲスト出演していたが、深田さんとの本格的な共演は本作が初。瀬戸さんとは連続ドラマ小説「まんぷく」で同作品には出演しているが、共演自体は本作が初で、渡部さんとの共演も初となる。小沢さんと同様に映画『翔んで埼玉』に引き続き、武内監督作品への参加になる。■キャストコメント渡部篤郎(華の父・三雲尊役)本作で自身初の泥棒役に挑戦することになる渡部さんは、「泥棒がメーンになるようなドラマもなかなかないので、とてもいい試みだなと思います。『ルパンの娘』というタイトルもとてもステキですね。僕ら世代は、“ルパン”という響きだけでワクワクしますので、今から楽しみです」とコメント。9年ぶりとなる深田さんとの共演については、「お互いが、今でもしっかり仕事を続けられているのはいいことだと思いますし、すごくうれしいです。17年前の『First Love』という作品では僕が主演で彼女がヒロインだったのですが、今回、恋人役から親子役に関係性が変わったのは、お互いに頑張ってキャリアを積んできて、いい意味で年を重ねたからかもしれません。今回は彼女が主演という立ち位置なので、少しでもサポートできればうれしいです」と語っている。小沢真珠(華の母・三雲悦子役)原作、脚本を読んだ際の印象について小沢さんは、「読んですぐに“面白い!”と感じました。笑ってしまうところがたくさんあって、最初は普通に自分が出ることを忘れて楽しんで読んでいました。この面白さについていけるように頑張ります。」とコメント。また、「前回、映画『翔んで埼玉』で武内監督とご一緒させて頂いて、その時の役も結構、強烈なキャラクターでした。今回は違う役ではありますが、そのはじけかたも要素として大切に入れ込んでいきたいなと思っております」と本作への意気込みを語った。栗原類(華の兄・三雲渉役)深田さんとの初共演について栗原さんは、「今回、深田さんの兄という役柄なのではじめましてと同時に“お兄ちゃん”と呼ばれるのはなんだかドキドキしますが、良き兄になれるよう頑張ります。」とコメント。また、瀬戸さんとのおよそ5年ぶりの共演については、「本当に久しぶりの共演で、前回は敵対関係でボコボコに殴り合う役だったのですが、今回も互いに仲良くできなさそうですね(笑)。ですが、実際は仲良くさせて頂いているので、また共演できるのはうれしいです」と語っている。どんぐり(華の祖母・三雲マツ役)原作、脚本を読んだ際の印象について、「原作は、面白くて、まさかの展開があり、気持ちを揺さぶられるところもあって、気がついたら泣きながら読んでいました。脚本では、主人公の華さんと和馬さんの心の声が聞こえてきて、(原作と)同じ出来事でも、場所や展開も違っていたりするのでドキドキしました」とコメント。本作で連続ドラマレギュラー初出演が決まったことについて、「はい。本当にびっくりしています。ドッキリカメラではないかと思った時がありました(笑)。自分のキャラクターをいかせるよう、成長できるよう、精いっぱい頑張ります」と意気込みを語った。麿赤兒(華の祖父・三雲巌役)「優しい時間」以来およそ14年ぶりとなる木曜劇場への出演について、「とても感慨深いです。当時共演していたキャストさんたちをテレビでみると大きくなったなと感じます。オジサンの立場だとそんなことばかり考えますが、この作品は初めての方が多いので、新しい出会いがとてもうれしいです」とコメント。また、ドラマを楽しみにしているファンに向けて「今までに無いようなドラマだと思いますし、奇想天外で“どうなるんだろう”と楽しみにして頂けるかなと思います。ハラハラドキドキで、ありえないようでありえるリアルが出せたら面白いと思うので、監督の頭の中にある構成を、ぜひ楽しんで頂けたらと思います」とメッセージを送った。悪党しか狙わないことがモットーの“Lの一族”。果たして警察に捕まらずに、悪を持って、悪を成敗できるのか。そして華と和馬の恋愛の行方は一体…!?35年も続く木曜劇場史上、最も異質なドラマがどのように展開にしていくのか期待したい。木曜劇場「ルパンの娘」は7月、毎週木曜日22時~フジテレビにて放送予定。(text:cinemacafe.net)
2019年06月01日18歳という若さで中原中也賞を受賞した詩人の文月悠光さん。詩のみならず、今の世を生きる女性として、誰もが感じる“生きづらさ”や“孤独”を綴ったエッセイ集も話題です。このたび、そんな文月さんによる、12星座別「恋愛詩」の連載がスタート。毎月、月ごとの星座を主人公とした一篇を執筆していただきます。さらに、その詩をモチーフとしたコイズミリカさんの美しいイラストもお届け!切なくて愛おしくて胸がキュンとする…詩とイラストのコラボレーションをお楽しみください。■双子座生まれのあなたへ視線の戯れ会議室を後にして廊下の壁に踊るわたしの影絵。壁際を器用についてきて、わたしよりも、わたしみたいだ。誰より軽やかなかたわれへひとり微笑みかける。今夜、タイムカードと引きかえに影絵のわたしに交替するの。飼い慣らせるものなら、飼い慣らしてごらん。まなざしは管理できない。きみを照らすためには光だけだと強すぎること、ちゃんと知っているから。ときには影となって忍び寄っていこう。この目にすべてを確かめさせて。わたしをきみから引き離してよ。きみは光の速さで抜き去って、わたしをもっと駆り立てるの。けれど彼方から振り返ること、忘れては厭。視線と視線で戯れたなら影は光に追いついて、ふたりの距離はゼロとなる。ただ激しく競うように見つめて恋の閃光に破れていく。【次回は6月「蟹座の恋愛詩」】☆この連載をするにあたって占星術家・まついなつき先生に西洋占星術をレクチャーしていただきました。プロフィール文月悠光(ふづき・ゆみ)詩人。1991年北海道生まれ。16歳で現代詩手帖賞を受賞。高校3年の時に発表した第1詩集『適切な世界の適切ならざる私』(思潮社)で、中原中也賞、丸山豊記念現代詩賞を最年少で受賞。詩集に『屋根よりも深々と』(思潮社)、『わたしたちの猫』(ナナロク社)。近年は、エッセイ集『洗礼ダイアリー』(ポプラ社)、『臆病な詩人、街へ出る。』(立東舎)が若い世代を中心に話題に。NHK全国学校音楽コンクール課題曲の作詞、詩作の講座を開くなど広く活動中。コイズミリカイラストレーター。1989年生まれ。2012年 東京工芸大学デザイン学科卒業。「言えないこと 見えるもの 彼女たちを通して絵にする」をテーマに、イラストやオリジナルテキスタイル等を制作。
2019年05月21日料理家としてご活躍の「栗原はるみ」さんがプロデュースした新しいシステムキッチン《harumi’skitchen》が販売開始!栗原はるみさんの長年の経験や、料理を楽しく自由にという素敵な思いが詰まったキッチンは目から鱗のアイデアたっぷり。料理や家事に対する固定概念を取り払ってくれるキッチンをLIMIA編集部が体感しに行ってきたので、ご紹介します♪料理家&主婦として毎日使うからこそ。栗原さんのキッチンへの想い《harumi’s kitchen》の前でキッチンについての想いを語ってくれた栗原はるみさん●長い時間を過ごすキッチン、どうしたら自分が楽しくなるだろうと考える●使い勝手をまず考えない。思い切った発想でいろいろ試してみるというキッチンへの思いをもつ栗原はるみさんは、キッチンが大好きで、普段から自分が使いやすいように楽しめるようにカスタマイズしているそう!そんな栗原はるみさんと東邦ガス、トクラスで共同開発したオリジナルキッチン《harumi’skitchen》は、料理家であり、キッチンに立ついち主婦である栗原はるみさんの長年の経験や工夫、キッチンに対する考え方がふんだんに織り込まれているんです!機能性だけが正解じゃない!居心地のいいマイスペースとしてカスタマイズまずはカウンターの上部から。「料理ばかりの空間にならないように」と栗原さんの好きな、白と紺を基調にしたキッチンのカウンター壁面にはトクラス自慢の人造大理石が使われた棚があります。この棚のポイントは奥行が12cmしかなく、狭いところ!この狭さの理由は、これ以上奥行きがあるとお鍋やボールが置けてしまうからなんです。栗原さんは音楽を聴きながらキッチンに立つので棚に音楽プレイヤーや、料理をしながら飲むお茶を置いたり、レシピに使うハーブを小瓶にいれて飾ったり、自分の好きなものをおいて楽しんでいるそうです。料理を作るためだけの機能性は考えず、キッチン道具を置けないようにすることで居心地のいいおしゃれな空間を作れるよう、使う人の意識から変えるアイデアに驚きです!さらに棚の上、木材の質感が温かみをかんじる框扉(かまちとびら)も注目してほしいところ!材質はもちろんのこと、観音開きではなく跳ね上げ式で開け放しておくことができるのが◎。栗原さんは調理道具などのほかに、自分用のおやつをいれておくんだとか。固定概念とさようなら!料理は自由に好きなところで今回のシステムキッチンの目玉であり、栗原さんがご自宅のキッチンに何年も前から取り入れているアイデアが、この可動式のワークトップワゴンです!料理をするときの作業スペースが広がるうえに、可動式なので料理をのせてそのまま食卓まで運びサブテーブルとして使用したりと、キッチンを離れて使うことができちゃいます。収納スペースは3段で、一番上の網棚ははずすこともでき、熱いお菓子を冷ますための網として使うこともできます!ワゴン側面の上部にはポールがあり、このように調理器具をかけたり、S字フックを活用して吊り下げ収納ができます。エプロンやふきんをかけておくのもいいですよね。ワゴンの脚はステンレス製なので、キッチンタイマーをつけておくと便利ですね!また《harumi’skitchen》のワークトップワゴンは、メインキッチンのカウンター下に収まるように作られており、4面のどの面からも出し入れができるようになっています♪「harumi’s kitchen」は4/22から販売スタート♪ほかにも、キッチンキャビネットの中にもう一段引き出しがついていたり、カウンターのサイドに椅子をかけられるフックがあったりと、紹介しきれなかったこだわりのアイデアが満載!栗原はるみさんの目から鱗のアイデアに驚き、なにをどこに置くか、どうやってワゴンを使おうかわくわくが止まりませんでした。ショールームでぜひ栗原はるみさんのアイデアが詰まったキッチンを体感してみてほしいです♪《harumi’s kitchen》をさらに知りたい方はこちらをチェック♪〈ショールームを探してみる!〉
2019年04月24日18歳という若さで中原中也賞を受賞した詩人の文月悠光さん。詩のみならず、今の世を生きる女性として、誰もが感じる“生きづらさ”や“孤独”を綴ったエッセイ集も話題です。このたび、そんな文月さんによる、12星座別「恋愛詩」の連載がスタート。毎月、月ごとの星座を主人公とした一篇を執筆していただきます。さらに、その詩をモチーフとしたコイズミリカさんの美しいイラストもお届け!切なくて愛おしくて胸がキュンとする…詩とイラストのコラボレーションをお楽しみください。■牡牛座生まれのあなたへ埋めるべき空白のためにきみの隣で眠れたら恋だと思う。二人で眠ると、あたたかいこと。手を握ると、溶け合えること。朝食にリンゴを剥いて食べるとき、爽やかな甘い果実は二人の子どもみたいであること。教えてあげたい。「彼女っぽく」とか「恋人らしく」とかわたしに求めるのは違うこと、とうに気づいてるでしょう?見つめ合えば、二人のあいだにある空白を否応なく意識する。口火を切って。埋めるべき空白のために、愛の言葉は存在するのだと。おいで、教えてあげる。きみの隣で目覚めたらわたし、きみの爪やきみの心臓を盗むと思う。体温さえ奪って、毛布のようなきみのなかに潜るのだ。きみの目は、わたしの目だよ。萌える新緑よ、見ていて。この恋を誰にも奪わせはしない。【次回は5月「双子座の恋愛詩」】☆この連載をするにあたって占星術家・まついなつき先生に西洋占星術をレクチャーしていただきました。プロフィール文月悠光(ふづき・ゆみ)詩人。1991年北海道生まれ。16歳で現代詩手帖賞を受賞。高校3年の時に発表した第1詩集『適切な世界の適切ならざる私』(思潮社)で、中原中也賞、丸山豊記念現代詩賞を最年少で受賞。詩集に『屋根よりも深々と』(思潮社)、『わたしたちの猫』(ナナロク社)。近年は、エッセイ集『洗礼ダイアリー』(ポプラ社)、『臆病な詩人、街へ出る。』(立東舎)が若い世代を中心に話題に。NHK全国学校音楽コンクール課題曲の作詞、詩作の講座を開くなど広く活動中。プロフィールコイズミリカイラストレーター。1989年生まれ。2012年 東京工芸大学デザイン学科卒業。「言えないこと 見えるもの 彼女たちを通して絵にする」をテーマに、イラストやオリジナルテキスタイル等を制作。
2019年04月21日18歳という若さで中原中也賞を受賞した詩人の文月悠光さん。詩のみならず、今の世を生きる女性として、誰もが感じる“生きづらさ”や“孤独”を綴ったエッセイ集も話題です。このたび、そんな文月さんによる、12星座別「恋愛詩」の連載がスタート。毎月、月ごとの星座を主人公とした一篇を執筆していただきます。さらに、その詩をモチーフとしたコイズミリカさんの美しいイラストもお届け!切なくて愛おしくて胸がキュンとする…詩とイラストのコラボレーションをお楽しみください。■牡羊座生まれのあなたへ火の鳥わたしを止めないでね。朝日ははじまりの合図。眩しいあなたを見つめていると、まぶたの裏が熱くなるから血が鼓動しているのがわかるの。心臓をかき鳴らして音階なんて飛び越えてはやく全身で震えたい。好きだと気づく前にからだが走り出していた。一瞬のときめきと熱狂がわたしにわたしを突破させる。飛び込む勇気をくれたのはあなたでしょう?今度はわたしが救いに行くわ。全力で駆けつけるから、こころの声で打ち返して。わたしを止めないでね。もう誰も、ほんとうにね。あなたに離れられたらどこへ走って行けるというの。火の鳥みたいな夕空、消させないわ。空を駆け巡って燃やし尽くしてあなたの恋人を生きたいんだ。【次回は4月「牡牛座の恋愛詩」】☆この連載をするにあたって占星術家・まついなつき先生に西洋占星術をレクチャーしていただきました。プロフィール文月悠光(ふづき・ゆみ)詩人。1991年北海道生まれ。16歳で現代詩手帖賞を受賞。高校3年の時に発表した第1詩集『適切な世界の適切ならざる私』(思潮社)で、中原中也賞、丸山豊記念現代詩賞を最年少で受賞。詩集に『屋根よりも深々と』(思潮社)、『わたしたちの猫』(ナナロク社)。近年は、エッセイ集『洗礼ダイアリー』(ポプラ社)、『臆病な詩人、街へ出る。』(立東舎)が若い世代を中心に話題に。NHK全国学校音楽コンクール課題曲の作詞、詩作の講座を開くなど広く活動中。プロフィールコイズミリカイラストレーター。1989年生まれ。2012年 東京工芸大学デザイン学科卒業。「言えないこと 見えるもの 彼女たちを通して絵にする」をテーマに、イラストやオリジナルテキスタイル等を制作。
2019年03月21日Twitterで一篇の詩が大変話題となっている。英国に住む10歳の女の子が綴った「ディスレクシア(失読症)」というタイトルの詩だ。I am stupid(私はバカです)Nobody would ever say(誰も言ってくれなかった)I have a talent for words(私に言葉の才能があるなんて)I was meant to be great(私は偉大な人になるはずだった)That is wrong(それは間違っていた)I am a failure(私は出来損ない)Nobody could ever convince me to think that(誰も私に確信させてくれなかった)I can make it in life(私が人生で成功できるということを)ディスレクシアとは字の読み書きに困難を生ずる学習障害のひとつ。前から読むとディスレクシアであることに対する嘆きのように見えるが、この詩は逆から読むことで全く別の作品となるのだ。私は人生で成功を収めることができる自分が出来損ないだなんて誰も私に思わせなかったそれは間違っているから私は偉大になれるはず私には言葉の才能がある私がバカだなんて誰も言わない言葉を専門に教える教師ジェイン・ブローディスさんが、「今日10歳の女子生徒が書いた、前からも後ろからも読める詩です。感動しました。ぜひシェアしてください」とTwitterに投稿したところ、4日足らずで「いいね」は17万回以上押され、リツイートも5万回を超えている。TODAYによると、この詩を書いた少女はディスレクシアではなく、授業でこの学習障害のことを知って詩にしたのだという。「彼女はとても感受性の強い子なんです。だからこれをテーマに選んだのでしょうね」とブローディスさんはコメント。「失読症を持つ人々への大きな励ましとなるでしょうし、多くの人を魅了する詩です。だからこそ、これほど共感を得ているのだと思います」。オンラインでの正式な公開や、出版の話もいくつか舞い込んでいるという。「印刷物でこの詩を見られるなんて素敵ですね。私は、自分の生徒の素晴らしい詩作をただただ賞賛したい気持ちです」と、ブローディスさんは誇らしげに語った。
2019年03月04日18歳という若さで中原中也賞を受賞した詩人の文月悠光さん。詩のみならず、今の世を生きる女性として、誰もが感じる“生きづらさ”や“孤独”を綴ったエッセイ集も話題です。このたび、そんな文月さんによる、12星座別「恋愛詩」の連載がスタート。毎月、月ごとの星座を主人公とした一篇を執筆していただきます。さらに、その詩をモチーフとしたコイズミリカさんの美しいイラストもお届け!切なくて愛おしくて胸がキュンとする…詩とイラストのコラボレーションをお楽しみください。■魚座生まれのあなたへ溺れる青さみしいとき、海は一体何に溺れるのだろう。たったひとり、こんなに波を奏でて。海は二つの「青」を差しだす。すべてを包み、守り抜く青と荒れ狂い、天を殴るような青。二つの青が争いながら鎖のように結びつき、濡れた静けさを鳴らしている。あなたをわたしの海へ突き落とす。呼吸できないほど深く、水底まで引き込んで肺の空気を捧げ合うのだ。溺れてごらん。あなたの鼓動も、瞳の色もわたしの片割れとなり果てるまで。まだ眠っている頬を夜明けの光でやさしく拭う。いつも、ぎりぎりのところであなたを生かしてしまう。わたしはまだ溺れていない。二つの青を隠し持つこの身に潮が満ちていく。【次回は3月「牡羊座の恋愛詩」】プロフィール文月悠光(ふづき・ゆみ)詩人。1991年北海道生まれ。16歳で現代詩手帖賞を受賞。高校3年の時に発表した第1詩集『適切な世界の適切ならざる私』(思潮社)で、中原中也賞、丸山豊記念現代詩賞を最年少で受賞。詩集に『屋根よりも深々と』(思潮社)、『わたしたちの猫』(ナナロク社)。近年は、エッセイ集『洗礼ダイアリー』(ポプラ社)、『臆病な詩人、街へ出る。』(立東舎)が若い世代を中心に話題に。NHK全国学校音楽コンクール課題曲の作詞、詩作の講座を開くなど広く活動中。プロフィールコイズミリカイラストレーター。1989年生まれ。2012年 東京工芸大学デザイン学科卒業。「言えないこと 見えるもの 彼女たちを通して絵にする」をテーマに、イラストやオリジナルテキスタイル等を制作。
2019年02月19日アイドルグループ・HKT48の指原莉乃が、6日深夜(25:00~)に放送されるニッポン放送『HKT48 指原莉乃のオールナイトニッポン』のパーソナリティを務める。昨年末にHKT48のコンサートで卒業発表した指原。『オールナイトニッポン』に登場するのは、卒業発表後初となる。今回の放送では、ファンに向けて卒業について語られる。さらに指原のリクエストにより、HKT48のメンバーである田島芽瑠、松岡はな、村重杏奈もゲストで生登場することが決定した。さらに放送では指原が32回出演してきた『AKB48のオールナイトニッポン』から「名珍場面」が放送されるほか、リスナーからメールで指原莉乃への質問も受け付ける。
2019年02月06日3歳〜活躍手抜きして料理上手に!?久原本家の「茅乃舎だし」いまや、仕事と育児の両立が当たり前のようになってきました。でも、ママだってスーパーマンじゃありません。全部を完璧にこなすなんて無理。とはいえ、我が子を思う気持ちはいつだってあります。そんなママの気持ちに応えてくれる「茅乃舎だし」。手を抜きつつ、ワンランク上の味を大好きな家族に出せたら。そんな一挙両得なアイテムです。《 紹介者 》ベビモニスタLIO&LUKAくんママベビモフの連載「着せ替えSNAP☆SNAP」で大人気だった双子のLIO&LUKAくんのママ。2018年、第3子となる男の子を出産。背伸びすることなく、子どもらしさを大事にした育児スタイルが共感を得ています。料理が苦手な私の救世主料理好きのママ友が教えてくれた「茅乃舎だし」。有名なので、知っている方も多いかと思いますが、本当に便利! 手間のかかるだし取りをしなくて済むなんて感激です。料理にはそんなに自信がない私ですが、日々のお味噌汁の味が格段にUPしました。「茅乃舎だし」を使ったレシピはネットで調べればいっぱい出てくるので、料理の幅も広がります。時短だけじゃない!納得の質仕事もですが、下の子が生まれて、より時間に限りができてしまって。少しでも日々の家事を時短できたらって、ママなら誰しもが望むことだと思います。でも、ただ単に時短できればなんでもいいってわけにはいかないのがママですよね(笑)。口に入るものは尚更、安全性にも敏感になりがち。その点、このだしは国産原料を使用。かつ、化学調味料も保存料も無添加。安心して使えます。できたゆとりで親子時間を楽しむ▼購入はこちら茅乃舎だし最近ハマっているのが、チャーハン。だしの袋を破って、一緒に炒めるだけ。たったそれだけで、美味しいチャーハンができます。離乳食にも使えるらしいので、今後は離乳食レシピも挑戦しようと思っています。手抜きというと良いイメージがないかもしれませんが、家事を効率よくこなすことって大事だと思います。仕事と家事で、1日の大半が終わってしまう中、子どもとの時間をどう創るか。そのために、優秀な調味料や時短家電などは賢く取り入れていきたいなと。Text:Kyoko Isobe
2019年01月24日18歳という若さで中原中也賞を受賞した詩人の文月悠光さん。詩のみならず、今の世を生きる女性として、誰もが感じる“生きづらさ”や“孤独”を綴ったエッセイ集も話題です。このたび、そんな文月さんによる、12星座別「恋愛詩」の連載がスタート。毎月、月ごとの星座を主人公とした一篇を執筆していただきます。さらに、その詩をモチーフとしたコイズミリカさんの美しいイラストもお届け!切なくて愛おしくて胸がキュンとする…詩とイラストのコラボレーションをお楽しみください。■水瓶座生まれのあなたへ恋の翼わたしの仕事は、誰かの夜を手当てすること。あなたの翼をなぐさめて明日の空へ飛び立たせよう。境界線などない場所へ未だ見ぬ愛のかたちを求めて。空港の展望デッキに佇めば、朝の訪れは、色づく魔法。滑走路に連なるライトを指先で大胆に結んでいく。今日だけのあたらしい青に遠いあなたの空もちゃんと染まりますように。この青は、わたしの心の色そのものだから。夜を突き抜けて同じ空色の運命を互いの瞳に映していたい。【次回は2月「魚座の恋愛詩」】プロフィール文月悠光(ふづき・ゆみ)詩人。1991年北海道生まれ。16歳で現代詩手帖賞を受賞。高校3年の時に発表した第1詩集『適切な世界の適切ならざる私』(思潮社)で、中原中也賞、丸山豊記念現代詩賞を最年少で受賞。詩集に『屋根よりも深々と』(思潮社)、『わたしたちの猫』(ナナロク社)。近年は、エッセイ集『洗礼ダイアリー』(ポプラ社)、『臆病な詩人、街へ出る。』(立東舎)が若い世代を中心に話題に。NHK全国学校音楽コンクール課題曲の作詞、詩作の講座を開くなど広く活動中。プロフィールコイズミリカイラストレーター。1989年生まれ。2012年 東京工芸大学デザイン学科卒業。「言えないこと 見えるもの 彼女たちを通して絵にする」をテーマに、イラストやオリジナルテキスタイル等を制作。
2019年01月20日18歳という若さで中原中也賞を受賞した詩人の文月悠光さん。詩のみならず、今の世を生きる女性として、誰もが感じる“生きづらさ”や“孤独”を綴ったエッセイ集も話題です。このたび、そんな文月さんによる、12星座別「恋愛詩」の連載がスタート。毎月、月ごとの星座を主人公とした一篇を執筆していただきます。さらに、その詩をモチーフとしたコイズミリカさんの美しいイラストもお届け!切なくて愛おしくて胸がキュンとする…詩とイラストのコラボレーションをお楽しみください。■山羊座生まれのあなたへ愛の階段誘い出された先は歴史ある古い劇場でした。舞台の中心にそびえ立つ大階段。永遠を目指して、たくさんの愛がここを越えていった。その高みにのぼりつめるとき、どんな景色が見えるのだろう。ひとめ確かめたくてわたしはあなたを愛しはじめた。駆けのぼっていくわたしを追ってきてくれますか。どんな見事な花束もほどかれた瞬間、ばらばらに散ってしまうから。この腕をあなた自身に結わえつけて影絵のように抱き合えばいい。最後の一段を越えていくとき、わたしは客席を振りかえり、高らかに歌いだすだろう。今夜ただひとり招待した、あなたが愛に迷わないように。【次回は1月「水瓶座の恋愛詩」】☆この連載をするにあたって占星術家・まついなつき先生に西洋占星術をレクチャーしていただきました。プロフィール文月悠光(ふづき・ゆみ)詩人。1991年北海道生まれ。16歳で現代詩手帖賞を受賞。高校3年の時に発表した第1詩集『適切な世界の適切ならざる私』(思潮社)で、中原中也賞、丸山豊記念現代詩賞を最年少で受賞。詩集に『屋根よりも深々と』(思潮社)、『わたしたちの猫』(ナナロク社)。近年は、エッセイ集『洗礼ダイアリー』(ポプラ社)、『臆病な詩人、街へ出る。』(立東舎)が若い世代を中心に話題に。NHK全国学校音楽コンクール課題曲の作詞、詩作の講座を開くなど広く活動中。★オフィシャルサイト「Fuzuki Yumi Website」★Twitter「文月悠光@luna_yumi」プロフィールコイズミリカイラストレーター。1989年生まれ。2012年 東京工芸大学デザイン学科卒業。「言えないこと 見えるもの 彼女たちを通して絵にする」をテーマに、イラストやオリジナルテキスタイル等を制作。★ホームページ「RIKA KOIZUMI」
2018年12月22日18歳という若さで中原中也賞を受賞した詩人の文月悠光さん。詩のみならず、今の世を生きる女性として、誰もが感じる“生きづらさ”や“孤独”を綴ったエッセイ集も話題です。このたび、そんな文月さんによる、12星座別「恋愛詩」の連載がスタート。毎月、月ごとの星座を主人公とした一篇を執筆していただきます。さらに、その詩をモチーフとしたコイズミリカさんの美しいイラストもお届け!切なくて愛おしくて胸がキュンとする…詩とイラストのコラボレーションをお楽しみください。■射手座生まれのあなたへ夜を旅して旅をしたい。たとえば、きみの見ている夢をのぞきにこっそりと夜出かけてしまいたい。そこに、わたしがいなくてもいいから。眠るまぶたをノックして、わたしの知らないきみを訪ねにゆくのだ。空を染め尽くす濃密なネイビーブルー。思い出すのは、少女のころに科学館で観たプラネタリウム。愛と殺し合いの歴史を星たちは毎夜、紡いでいる。射抜かれた胸の痛みをもう眠らせてはおけない。冴え冴えと醒めた瞳のなかを星は駆けていくのだから。冷えていく夜気の鋭さを弓矢のようにたずさえて、わたしは夢の世界の使者となろう。熱いまぶたをノックして、きみがどんなにまばゆい星かわたしがきみに見せてあげる。【次回は12月「山羊座の恋愛詩」】☆この連載をするにあたって占星術家・まついなつき先生に西洋占星術をレクチャーしていただきました。プロフィール文月悠光(ふづき・ゆみ)詩人。1991年北海道生まれ。16歳で現代詩手帖賞を受賞。高校3年の時に発表した第1詩集『適切な世界の適切ならざる私』(思潮社)で、中原中也賞、丸山豊記念現代詩賞を最年少で受賞。詩集に『屋根よりも深々と』(思潮社)、『わたしたちの猫』(ナナロク社)。近年は、エッセイ集『洗礼ダイアリー』(ポプラ社)、『臆病な詩人、街へ出る。』(立東舎)が若い世代を中心に話題に。NHK全国学校音楽コンクール課題曲の作詞、詩作の講座を開くなど広く活動中。★オフィシャルサイト「Fuzuki Yumi Website」★Twitter「文月悠光@luna_yumi」プロフィールコイズミリカイラストレーター。1989年生まれ。2012年 東京工芸大学デザイン学科卒業。「言えないこと 見えるもの 彼女たちを通して絵にする」をテーマに、イラストやオリジナルテキスタイル等を制作。★ホームページ「RIKA KOIZUMI」
2018年11月22日18歳という若さで中原中也賞を受賞した詩人の文月悠光さん。詩のみならず、今の世を生きる女性として、誰もが感じる“生きづらさ”や“孤独”を綴ったエッセイ集も話題です。このたび、そんな文月さんによる、12星座別「恋愛詩」の連載がスタート。毎月、月ごとの星座を主人公とした一篇を執筆していただきます。さらに、その詩をモチーフとしたコイズミリカさんの美しいイラストもお届け!切なくて愛おしくて胸がキュンとする…詩とイラストのコラボレーションをお楽しみください。■蠍座座生まれのあなたへ手を染める落ち葉とまちがえて拾ってしまった。片方だけの革の手袋。しなやかに伏し、背を丸くしてわたしの知らなかったわたしがこうしてひととき眠っていたのだ。ヒールに響く痛みはいつしかわたしを鈍く酔わせている。枯れないと信じた愛も信じ抜くままに終わっていくから、あなたにわたしを変えさせてあげる。まるで鏡ね。あなたを映すために生まれた。そうよ、わたしの前に立ち止まって。願いに色づいていく横顔をバーカウンターが艶やかに反射した。隠し扉の奥にたたずむワインボトルから一滴一滴を、この爪に落とす。目覚めなさい、愛に手を染めたなら。革の右手に、はだかの左手を重ねればひっそりと羽ばたきはじめる。血は熱く指さきまで達し、一羽の鳥を秋夜へ放った。「あの人はわたしの手袋だったんです」彼女は告げた。光を宿したまなざしで空のワイングラスを縁取りながら。【次回は11月「射手座の恋愛詩」】☆この連載をするにあたって占星術家・まついなつき先生に西洋占星術をレクチャーしていただきました。プロフィール文月悠光(ふづき・ゆみ)詩人。1991年北海道生まれ。16歳で現代詩手帖賞を受賞。高校3年の時に発表した第1詩集『適切な世界の適切ならざる私』(思潮社)で、中原中也賞、丸山豊記念現代詩賞を最年少で受賞。詩集に『屋根よりも深々と』(思潮社)、『わたしたちの猫』(ナナロク社)。近年は、エッセイ集
2018年10月24日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優の喜多乃愛さんです。素顔はまじめ気質な長女タイプ。デビュー2年目にして、ドラマや舞台に立て続けに出演する人気者。10月からは連続ドラマ2本に出演中。「『ハラスメントゲーム』では、お父さんのことが本当は好きだけど、ときに雑な扱いをしてしまうという菜摘役を演じています。共感できる部分もあって、リアル!あと、しっかりした性格も似ているかも。友達からよく相談されるし、聞き役になることも多いんです」。好きなものを尋ねると、「音楽番組です。ライブの雰囲気が好きなので、生放送だとなおさら!知らない曲でも盛り上がれます♪」。ついつい集めちゃう癒しのお風呂グッズ。見た目が可愛くてイイ香りのものばかり。毎日入浴剤を変えています。小さい頃から食べている魚沼産コシヒカリ。新潟県にいるおばあちゃんが送ってくれるんです。白米といえば、この味!取材がきっかけでキャップにドハマり!帽子をメインにコーデを考えることもあります!青い帽子はヘビロテ中♪きた・のあ2000年生まれ。現在、連続ドラマ『ハラスメントゲーム』で秋津菜摘役、『僕とシッポと神楽坂』では大沢香子役を熱演中。Instagram(@kitanoa_official)もチェック!※『anan』2018年10月24日号より。写真・土佐麻理子文・松下侑衣花(by anan編集部)
2018年10月17日18歳という若さで中原中也賞を受賞した詩人の文月悠光さん。詩のみならず、今の世を生きる女性として、誰もが感じる“生きづらさ”や“孤独”を綴ったエッセイ集も話題です。このたび、そんな文月さんによる、12星座別「恋愛詩」の連載がスタート。毎月、月ごとの星座を主人公とした一篇を執筆していただきます。さらに、その詩をモチーフとしたコイズミリカさんの美しいイラストもお届け!切なくて愛おしくて胸がキュンとする…詩とイラストのコラボレーションをお楽しみください。■天秤座生まれのあなたへ//// 風吹く理由 ////街は季節のクローゼット。はやりの洋服たちへ次々に袖を通す。(どこへ行き着くつもり?)問いかける声を振り切りながら、風は無傷でありたくて吹く。どんな景色も着こなしてしまう、透明なわたしを見透かさないで。風にひとすじの色をください。「わたしから去らないのね?」一本の木に見惚れて、立ちすくむ。しなやかに振れる枝々よ、わたしが何者であるのかきみの手だけが教えてくれる。この胸の鼓動ごと、幹は抱きとめて揺れはじめた。ゆるせずにいた文字の一粒一粒をきみとわたしを洗う雨にかえよう。くちづければもみじの赤さに染まり、深まる秋をきみは恥じらう。ここを去れないことは弱さじゃない。きみがちゃんと傷を包んで大人になっていった証なのだ。枯れゆくものが愛おしくて、わたしはまた確かめるようにきみを揺らしてしまう。///////////////////【プロフィール】誌:文月悠光(ふづき・ゆみ)詩人。1991年北海道生まれ。16歳で現代詩手帖賞を受賞。高校3年の時に発表した第1詩集『適切な世界の適切ならざる私』(思潮社)で、中原中也賞、丸山豊記念現代詩賞を最年少で受賞。詩集に『屋根よりも深々と』(思潮社)、『わたしたちの猫』(ナナロク社)。近年は、エッセイ集『洗礼ダイアリー』(ポプラ社)、『臆病な詩人、街へ出る。』(立東舎)が若い世代を中心に話題に。NHK全国学校音楽コンクール課題曲の作詞、詩作の講座を開くなど広く活動中。イラスト:コイズミリカイラストレーター。1989年生まれ。2012年 東京工芸大学デザイン学科卒業。
2018年09月23日料理研究家・栗原友さんが雑誌『nina’s』で連載している『栗原友の寝ている間においしくなぁれ』が1冊の本になって発売されました。その名も、『寝ている間においしくなる』。タイトル通り、一晩寝かせることでグッと美味しくなる魔法のレシピが揃っているので、ご紹介します!前日に仕込む“ひと手間”が、翌日の料理を美味しくする秘訣!2018年7月に発売された料理研究家・栗原友さんの『寝ている間においしくなる』(祥伝社刊/1,400円【税抜き】は、子育てをしながらバリバリ働き、プライベートも力一杯遊びたい、そんなママたちの助けになるレシピを作りたいという彼女の思いから生まれた1冊です。食材を前日に仕込んで、当日は焼くだけ、もしくは、そのまま食べることができるという超時短な50レシピが掲載されています。一晩寝かせておくことで、素材に味がしみ込み、びっくりするほど美味しい料理が完成します。レシピは、生姜焼きや味付けたまご、フレンチトーストといった、子どもが好きな定番メニューから、カジキのコリアンダー焼きや牡蠣のヤンニョムなどの大人向けメニューまで、たっぷり載っています。ズボラ料理ではなく、前日に“ひと手間”かけた料理だから、味にうるさいパパも納得すると思いますよ。また、ローズマリーやタイムといったハーブを使ったレシピも多数あるので、ホームパーティなど人が集まるときに出すと、お洒落なメニューが作れるママとして一目置かれること間違いナシです。手順がシンプルだから、料理が苦手なママにもおすすめ本に載っているレシピをすべて作ったわけではないのですが、いまのところ作った料理はどれも美味しく、気に入ったレシピは何度もリピートしています。中でも、セミドライトマトのオイル漬けは、バーベキューやキャンプに行くときには必ず作っていくもののひとつです。チーズとともにバゲットにのせて朝ごはんに食べたり、チキンのソテーに加えたり、オイルベースのパスタにしたり、いろんなアレンジが楽しめる万能メニューです。また、サルシッチャとブロッコリーのショートパスタ(トップ画像)もよく作ります。レストランで出てくるパスタのような仕上がりになりますし、少し濃い目の味付けなのでお酒にも合うと思います。どのメニューも、作る手順はシンプル。食材を混ぜて寝かして焼く(or食べる)だけという、2~3工程で作ることができ、誌面もすっきりとしたデザインで見やすいです。料理があまり得意でないママでも簡単に美味しい料理が作れます。日々の献立に加えるのはもちろん、ホームパーティやバーベキュー、ママ友宅にお呼ばれしたときのおもたせにも◎。忙しいママの心強い味方になってくれる1冊です。寝ている間においしくなる
2018年08月27日18歳という若さで中原中也賞を受賞した詩人の文月悠光さん。詩のみならず、今の世を生きる女性として、誰もが感じる“生きづらさ”や“孤独”を綴ったエッセイ集も話題です。このたび、そんな文月さんによる、12星座別「恋愛詩」の連載がスタート。毎月、月ごとの星座を主人公とした一篇を執筆していただきます。さらに、その詩をモチーフとしたコイズミリカさんの美しいイラストもお届け!切なくて愛おしくて胸がキュンとする…詩とイラストのコラボレーションをお楽しみください。■乙女座生まれのあなたへ片恋の地平線スケッチブックの白いページに未来の花びらを描いていく。ピンと伸びたコスモスの花は紙の上、秩序を守って咲き誇る。やわらかに花開くときをわたしは迎えられるだろうか。今はまだ硬い種のまま、咲き方を知らずに夢見ている。恋の闘争をおそれてこの地に愛の種をひそめた。臆病な猫は誰よりも上等に傷ついていないふりをする。きみは遠い太陽のようにあたたかくて、さびしいひと。欠けたわたしが見えないように雲の上へきみを遠ざけていた。髪を編みながら眺めよう、きみが地平線に燃え尽きるさまを。役に立たないわたしの弱さをいつか見つけて愛おしんでね。スケッチブックの未来をしかと胸に抱き、あるきだす。きみに届く夢をわたしは手放ずに守り抜こう。風にくだけた花びらはふたりが気高くあれるようにとすみやかに夜の星座を成した。【次回は9月「天秤座の恋愛詩」】☆この連載をするにあたって占星術家・まついなつき先生に西洋占星術をレクチャーしていただきました。プロフィール文月悠光(ふづき・ゆみ)詩人。1991年北海道生まれ。16歳で現代詩手帖賞を受賞。高校3年の時に発表した第1詩集『適切な世界の適切ならざる私』(思潮社)で、中原中也賞、丸山豊記念現代詩賞を最年少で受賞。詩集に『屋根よりも深々と』(思潮社)、『わたしたちの猫』(ナナロク社)。近年は、エッセイ集『洗礼ダイアリー』(ポプラ社)、『臆病な詩人、街へ出る。』(立東舎)が若い世代を中心に話題に。NHK全国学校音楽コンクール課題曲の作詞、詩作の講座を開くなど広く活動中。プロフィールコイズミリカイラストレーター。1989年生まれ。2012年 東京工芸大学デザイン学科卒業。「言えないこと 見えるもの 彼女たちを通して絵にする」をテーマに、イラストやオリジナルテキスタイル等を制作。
2018年08月23日2011年から始まった「モノマチ」は、古くから製造/卸の集積地としての歴史を持つ台東区南部・徒蔵(カチクラ)エリア(御徒町~蔵前~浅草橋にかけての2km四方の地域)を歩きながら、”街”と”ものづくり”の魅力に触れる3日間。下町ならではのショップやワークショップを通して、クリエイターのこだわりを肌で感じることができるイベントです。また、期間中にしかオープンしない限定ショップや、メニューなども豊富。今回、ペルルでは「モノマチ」で気になったショップ、飲食店の取材の他、キュートなクラフト女子のファッションスナップも敢行! この機会に、特別なお店を探しに”モノマチエリア”を訪れてみては? ピックアップ①「Small Axe」 手作りハンバーガーの移動販売をしている「Small Axe」は、モノマチの常連(今回で4回目)。農家から取り寄せたフスマから作ったこだわりのバンズを使ったハンバーガーが大人気! 無添加の食材を使っているので、大人も子どもも安心して食べられるのが嬉しい。甘酸っぱいレモンの果汁がカラダに染み渡る、無農薬のレモンジュースも夏にぴったりの一杯です。 小笠原諸島母島の無農薬無肥料のレモンジュース! 暑い夏の日にぴったりのレモンジュース.。 ピックアップ②「SOL’S COFFEE(ソルズコーヒー)」 「SOL’S COFFEE」は、台東区に3店舗を構える地域に根ざしたカフェ。こだわりの焙煎法によって生み出されるコーヒーは、"毎日飲んでもカラダにやさしい"がコンセプト。「モノマチ」6回目の常連らしくイベント当日は、限定の「アフォガード」を販売。まるで友達の家に遊びにきたかのように、わきあいあいと会話を楽しむ人達に、下町ならではの温かさを感じました。 エスプレッソの苦味とアイスの甘味が絶妙にマッチ! アフォガードのアイスは、お店のラテに使用している牛乳と同じものを使用しているから、エスプレッソとの相性も抜群!「モノマチ」だけの限定商品は、3店舗それぞれ異なるというこだわりっぷり。 ピックアップ③「〼kuramae(マスクラマエ)」 普段は居酒屋という「〼kuramae」。イベントの日はかき氷や蚊取り線香など、夏の風物詩をかたどった”練り切り”を手作りするワークショップを開催。和菓子を手作りというと難しく感じる人も多いと思いますが、ここでは成形と色付けだけなので、初心者はもちろん子どもでも簡単にできるのが嬉しいところ。また、英語が堪能な女将の漆畑博子さんが丁寧に教えてくれるので、外国の方にも人気です。イベント以外でも月に一度、練り切りのワークショップを開催しているそうなので、気になる人はぜひ足を運んでみては? 夏を感じさせるキュートな練り切りを手作り! 練り切りワークショップ1名¥1500(お茶付き)※モノマチ期間中お問い合わせ先:ピックアップ④「ariai」 土のもの・木のもの・布のもの・ガラスのもの・雑貨のセレクトショップ「ariai」。併設のカフェでは、お店で販売している作家の器を実際に使っているので、使い心地をじっくり確かめられます。ハンドドリップで一杯一杯丁寧に淹れる深煎りのコーヒーや、イベント限定の「モノマチガレット」に定評あり。個展や企画展なども随時開催しているそうなので、気になる人はぜひチェックしてみて! こだわりの手織りバッグを展示イベント当日は、バッグやファッション雑貨のブランド『LLO(ロー)』の個展を開催。トートバッグ¥11800 女性に大人気の「モノマチガレット」そば粉のガレットに、ソーセージ、目玉焼き、サラダを添えたモノマチガレット¥1200 モノマチで見かけた素敵なClipガール!¥【コーディネートのポイント】『ユニクロ』のイエローのパンツに、古着のパープルのTシャツを合わせたカラーブロックの妙が光るToriさんのコーディネート。仕上げにclipのカゴバッグで夏らしさを添えて。「友達に会うために訪れた日本を満喫中。練り切りのワークショップが最高でした!」Toriさん(オーストラリア) ベージュと白のやわらかな色使いで全身をガーリーにまとめた翠さん。モノマチめぐりでゲットした腕時計と、clipのカゴバッグが程よいアクセントに。「お香を調合するワークショップが楽しかったです!」翠さん(OL) 紅白の上下で日本らしさをイメージしたという本日のコーディネート。京都で購入した『ホールラブキョウト』の鼻緒シューズも個性的! clipの黒ベレー帽でコーディネートを引き締めて。「zaziquoの服が好きで、モノマチに遊びに来ました。お目当ての展示が可愛かったので満足です」栗原詩乃さん(大学生) 【information】第10回モノマチ会期:2018年5月25日(金)~5月27日(日)会場:台東区南部地域一体(浅草通り、隅田川、神田川、中央通りに囲まれた地域)参加者店:175組(店舗、メーカー、問屋、職人工房等)アクセス:JR「御徒町駅」「浅草橋駅」、東京メトロ 日比谷線「仲御徒町駅」「銀座線上野広小路駅」、都営浅草線「蔵前駅」「浅草橋駅」、都営大江戸線「上野御徒町駅」「新御徒町駅」「蔵前駅」、つくばエクスプレス「新御徒町駅」※上記の駅が、いずれも会場エリアに含まれます。主催:台東モノづくりのマチづくり協会(地元有志による自主運営組織)web: monomachi.comfacebook : : @monomachiStudio・Clip お問い合わせ先[.st]
2018年08月02日すでに素麺をはじめて、ひと足早い夏の涼を愉しんでいる人も少なくないのでしょう。素麺といえばもっとも著名なブランドは、揖保乃糸。揖保乃糸は兵庫県の手延素麺協同組合によって作られています。素麺名産地は兵庫県、奈良県…もうひとつは?そもそも、日本には3大素麺の名産地があることをご存知? ひとつは前述揖保乃糸を生む兵庫県は揖保川中流域。古くは播磨と呼ばれたこの土地では、約600年前から素麺が食されていたことが文献にも記載されており(兵庫県揖保郡太子町の斑鳩寺に残る寺院日記『鵤庄引付』【県重要文化財】)、現在のように一大産地化したのは1800年代に入ってからだと考えられています。2つ目の素麺の名産地が、奈良県の三輪素麺。こちらもやはり歴史は古く、さかのぼること1200年前! 日本最古の神社である三輪山の大神神社で大田田根子の子孫である狭井久佐の次男穀主朝臣が神の啓示を賜り、肥沃な土地に小麦を撒き、その実を挽いて糸状にしたのが始まりといわれているそう。何ともありがたや…。三輪で産まれた製法が、兵庫などに伝わっていった、と考えられています。そして3つ目が、香川県の小豆島素麺。代表的なブランド名は、「島の光」。瀬戸内海の塩、そして、かどや製油のゴマ油を100%使用しており、香りがよく酸化しにくいのが特徴。瀬戸内海の寒風を受けながら天日干しして作るこの素麺は、瀬戸内の恵みの凝縮!その他、国内で有名なのは長崎県の島原素麺。島原素麺の起こりには、小豆島からの移民説や中国の福建省由来説など諸説あり、どちらが正しいのか、現在は断定できる資料は発見されていないのだとか。日本の素麺の名産地、覚えましたか? 素麺って、なにやら歴史を感じる食べ物…。昔に思いをはせると、素麺もよりおいしく感じそうですね。(文・団子坂ゆみ/考務店)
2018年06月11日モデル・俳優の栗原類さんの母が、自身の子育てについて語る手記を出版!Upload By K2U関川香織モデル・俳優の栗原類さんの母、栗原泉さんは6月12日に『ブレない子育て』(KADOKAWA)を出版。ADD(注意欠陥障害)という発達障害のある類さんを、どんな信念のもとに育ててきたのか。本の刊行に先立って、泉さんの子育て論のエッセンスをLITALICO発達ナビ編集長の鈴木悠平が伺いました。栗原泉さん通訳・音楽ジャーナリスト。モデル・俳優の栗原類の母。24歳で留学先のロンドンで息子・類さんの父親と知り合う。離別後、妊娠が分かり、シングルマザーに。生活のために音楽関連の通訳、翻訳をフリーランスで始める。息子が8歳の時に発達障害・ADDと診断され、自身もADHDと分かる。言葉にしてみることで、自分自身がほんとうに考えていることを再確認できるUpload By K2U関川香織――今回、ご自身の子育てを8つのルールに整理して、子育ての本をまとめることになったきっかけはどんなことでしたか?泉さん 息子、類の本(自叙伝『発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由』KADOKAWA刊)に寄稿したことで、もっと子育ての話を聞きたいという声が多く届いたことがきっかけではありました。私自身、書き足りないと感じた部分もあって。ただ、自分がしてきたことを本に書いて、それがほかの人の役に立つのかどうか、はじめはよく分からなかったんです。私がやってることは当たり前のことだと思っていたので。たしかに、発達障害がある子の子育ては大変です。でも、核になる部分は、どんな子どもにも共通しているはず。だからこの本では、発達障害がある子の子育てだけではなく、広い視野で子育て全般に役立つことを書く、ということを、はじめからの方針としていました。発達障害がある子の子育てだけに言及しても、すでに育てている人には知っている内容も多いでしょう。今の世の中、いくらでも調べる方法はありますから。私が読者だったら、他のメディアなどで得られる情報以外のことを読みたいはずと思ったんです。――類さんを育ててきた23年の間に、たくさんの経験があったと思いますが、ご自分なりの信念を、どうやって言語化されてきたのでしょうか?泉さん 私自身が、明確に言語化されて説明されないと動けない人なので、子どもには、きちんと言葉で説明できないといけないと思ったんです。説明すればできるのに、「察しろ」「慮れ(おもんぱかれ)」というだけでは、できない子どもがいるんです。「いいから宿題やりなさい」「ちゃんとしてちょうだい」と言ったって、具体的に言ってもらえないと何をどうしていいか分からないし、できない。説明されたらできるのに、説明もしないでただやってみろと言い、できないと叱るというのはおかしいと、私自身が子どものころから思っていました。自分の説明不足を棚に上げて、子どもに責任転嫁するようなことはしたくないんです。子どもには明確に説明するのが親の務めだと思います。自分の子どもにも言葉にして伝えたいと思って、その都度、そうしてきたということです。――でも、なかなか具体的にこの方向が正しい、と思い切ることができないことも多いのではないでしょうか。泉さん たしかに、子どもが小さいうちは、自分自身も、いまやっていることが正しいかどうかなんて、確信が持てないかもしれません。でも、その時々で「これが正しいはず」と思って積み上げていくんですよね。進行形の育児の中で、「これが理にかなっている」と思う部分を説明していくことが大事だと思っています。そうすると、自分がうまく説明できないことって、実は自分で納得してないことだった、って気づくことがあります。私は賛成していないけど、先生がそう言っているからと、タテマエだけで言ってしまうことって、子どもに対しても実はうまく説明ができないんですよね。いいと思ってもないことを、納得したふりして喋るうちに、「これ、違うんじゃない?」と分かってくることがあるんです。だから、言語化するのは、自分自身の再確認ですね。――僕自身も、言葉で納得しないと動けないタイプです。泉さん 納得できれば、ススっと動けるでしょう?――はい。職場でもそうですね、自分の方針を理由まで説明できるとうまく進みますね。一方で、類さんの場合、伝えることを大切にしても、すぐ忘れてしまうこともあるのでは?泉さん 記憶に残っていないということもあるけど、類の場合は、ハングリー精神がないんです。それが私のイライラの根源ですね。私自身は、納得できたらあとは一気に進める方だし、そこからは主体的に動くタイプ。エンジンがかかったら自力で走れるというか。類の場合、主体的に取り組むという感性が鈍感なんです。これをする必要があると納得することと、やるという行動が一致しないですね。それが私にはありえないから、「分かったならやりなさいよ!」となってイライラする。説明するために労力をかけて、そのあとも、自転車を後ろからいつまでも押し続けなきゃならないというか。私とは違う人だということは、小さいころから分かっていたけど、それでも何度も再確認しては徒労を感じるわけなんですよね。でも、それを徒労と言ってもいられないというか…徒労にしてはいけないんですよ、親としては。短期記憶で抜けていくことも問題はあったけど、それよりも主体的に動かないところの方が、今でも気にはなります。中学生になったころから、親子とはいえ違う人間としての距離感を考え始めたUpload By K2U関川香織――親子だけど、真逆の人間ということですよね。そんな類さんを育てる中で、類さんが成長するにつれて、泉さんの親としての関わり方は、どう変わっていったんでしょうか。どこまで介入してどこから見守るのかといったことは、成長とともに変化すると思いますが。泉さん そのあたりのことを考え始めたのは、中学校時代、類がメンズ雑誌のモデルを始めたころからですね。少し早いけど、類は仕事をすることで一社会人として生活する時間ができたわけでしょう。親と子、先生と生徒、友だち同士といった関係ではない、社会人対社会人の関係をもつことが始まったわけです。その中で、子どもはいくつになっても子どもと思っていたのでは、彼の成長を阻害すると思ったんですよね。距離感をとらないと、と。試行錯誤の中で、私自身は、子どもの個としての権利を意識していたはずなのに、できていなかった部分に気づいたということもあります。一社会人に対して、こういう物言いをしたのではダメじゃない?と気づくことがありました。――社会人として。泉さん たとえばダメ出しするときに、私がすごく雑な言い方しているなと思ったんです。仕事のチームの中で、うまくできない若手に対してそんな言い方は通らないよね、というような、ダメな上司の典型みたいな言い方です。それは、親子だから分かるよね、という甘えがあったからなんですよね。そこで、「この子の人権、私は無視していないか?」ということを、3年、5年と時間をかけて考えてきました。一社会人として、ということを意識して、どの距離感がいいの?と手探りで進んできました。今みたいな関係になるまで、時間はかかりましたよ。それまで十数年、子どもとして接してきたのですから。やっと、ですね。――なるほど…。泉さん それでも、本人の特性として、できることとできないことがありますから、助けないことが職業人として大きなマイナスにならないかということも、考え合わせる必要はありました。一周回ったところで、今はあまり距離感など考えなくなりましたね。手伝って、と言われればしょうがないから手伝いますし。ふつうの23才よりも、親として何でもやらされるというか、関係性としては近いのだと思います。自分の時間を大切にすることが、子どものためになっていくUpload By K2U関川香織――ところで、ここ数年、泉さんから見て類さんが変わってきた点はどんなところですか?泉さん 自立したいという気持ちは強くなってきたと思います。最近、友だちと遊びに行くのも、深夜までお酒飲んだりする機会も増えています。友だちとの関係が密接になると、親が知らない世界が居心地よくなるじゃないですか。でも、親がいないと生活が成り立たない。それは不便と思っているようで、それでも自分の世界を確立するために、自立したいと思っているのかなって。――発達障害があるお子さんの保護者さんは、お子さんの困り感の強さもあいまって、「わが子のために」と、ものすごく頑張られている方が多いように感じます。そうなると、子離れのためのギアチェンジってすごく難しいんじゃないかと思うのですが。泉さん 難しいと思いますよ。社会の中でも、子どものことを最優先することこそ、いい親の条件という固定観念がありますよね。仕事をしていてもしていなくても、子どもとの生活が100%でいる親がいい親というイメージ。保育園に預けていても、仕事の休憩時間には「今ごろ、お昼寝しているのよね」と考えたりするような。でも、子どもの方は親との生活が、だんだん100%じゃなくなっていきます。それなのに親の方はいつまでも”子ども100%”でいたのでは…そこの切り離し作業は、遅くなるほど年齢が上がるほど、大変になっていきます。ほんとうは、保育園・幼稚園で集団生活に入った時点から、親が子離れを考えた方がいいと思います。仕事などをして離れている間、親は「あ、私、子どもいたんだっけ!」と時々思い出すくらいが健全なのではないでしょうか。子どもとの生活は別にあって、それと自分の時間を合わせて100%にしていかないと。――ケアやサポートの必要性は別として、気持ちの面で手放すことは大事ですよね。泉さん 自分がリフレッシュする時間は死守してほしい。自分の人生を大切にしてこそ、子どもを育てられます。子どもとの距離感を大切に考える、ってそういうことだと思います。長い目で見たら、「子どものためにも、私は遊びに行きます」というくらいの感覚で育てていい。だって、自分の子どもに、自分自身以外の人のためだけに人生をささげる人になってほしいと思います?頭で分かっていても、実行するのはこわくてできないということがありますよね。経済的な問題や物理的な時間の問題から、なかなかできないことも多いかもしれない。それでも、自分の時間を守ることが大切だと思うんです。自分の人生は森を育てるように育てたい。それは結果として、子どものためになるものです。そして、早い段階から子離れを始めないと、健全な子離れはできないと思います。よその人の悪口は、聞き流すのが重要なポイントです。子どもに「自立したい」と言われてから子離れを考えたのでは、やっぱり遅いです。自分自身の生活を、小さいうちから大事にしてこそ健全な子離れができるはず。子どもが20歳になって突然できるものではないですよ。将来の夢を見させるだけじゃない、具体的にどう積み上げるかも見せるということUpload By K2U関川香織――『ブレない子育て』の中で、本編はもちろんですが、巻末の類さんとの対談が面白かったです。夫婦漫才みたいというか、掛け合いが自然で楽しそうで。その中で、モデルをやりながら、ユーチューバーになりたいと言ったのを、全面反対していましたよね(笑)泉さん もうね、それは絶対にやめさせたい!類に限らずどんな子どもにも!1から10まで理由をしっかり挙げて反対します。だって、時間がもったいないじゃないですか。類の場合だったら、そんなことしている時間があったら、俳優としてもっと勉強しなくちゃということになるし、なぜもっと大きいオーディエンスを目指さないのかと思うわけです。ユーチューバーって、ロイヤリティーの率は低くてなかなかお金にならないから、企画から演出まで演者が1人でやることになる。大きいメディアでちゃんとそれぞれの役割のプロが作っているものとは、クオリティが比較になりません。Upload By K2U関川香織――(す、すごい迫力だ…笑)ユーチューバーでもトップランナーとなると、それ一本で仕事になるような方もおられますし、子どもも憧れを持ちやすいと思いますが…。泉さん そういうごく一部のトップランナーもいますけど、ビジネスモデルとしては未来への発展性がなかなか見えないじゃないですか。表現や発信をする仕事は色々あるのに、子どもが夢を見る先が、ユーチューバーしかないというのではダメです。それを教えるのは大人の務めでしょう。夢を見るならもっといい方法があるよって、教えてあげたいだけです。――なるほど。なんというか、整然と”理”が立っていて、ほんと泉さんブレないですね…(笑)泉さん もう今日はね、この話は絶対原稿に入れておいてください。――はい、分かりました(笑)泉さんは、子どもと向き合う時に、ただ夢だけを見させるんじゃなくて、将来のビジョンに向けてどう積み上げていくのかを、しっかりと見せていかれているんだなと感じました。今日はありがとうございました。(インタビュー終わり)これまでの23年間にたくさんの試行錯誤があった泉さん。それでも、将来へのビジョンを具体的に見せていくことを含めて、ブレずに子育てしてきたということが、言葉の端々に溢れていました。育児の本質をつづった『ブレない子育て』は、まさに栗原類を伸ばした母の信条が詰まっています。撮影:田島寛久構成・執筆:関川香織田島寛久「まなざすひと」栗原泉 著。2018年6月14日発売。発達障害を公表した、モデルで俳優の「栗原類」氏(23)の母が、わが子をどのように育て、導いてきたかを綴った手記。KADOKAWA刊。
2018年06月08日“光の画家”と称されるターナー(美術館にて写真撮影の許可をいただきました) イギリスを代表する風景画の巨匠、ジョゼフ・ウィリアム・ターナー(1775~1851年)。ロンドンの下町であるコヴェント・ガーデンの理髪店に生まれた彼は幼い頃から絵を愛し、14歳でロイヤルアカデミー付属学校に入学。20代で画家としての地位を確立しました。穏やかな田園風景、荒れる海や険しい山岳など、そこで描く自然の様々な表情を優れた技法で表現した風景画は、今尚人々の心を捉えて離しません。独特の光や空気に包まれたターナーの画風は、フランスの印象派をはじめ、後世の芸術家に影響を与えました。本展覧会では、ターナーによる、油彩、水彩、版画約120点を英国各地と日本国内の美術館から集め、出展作品の多くが日本初公開となる大変貴重な機会です。 風景画から旅行を追体験 左)東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館内展示室作品(美術館にて写真撮影の許可をいただきました)右)筆者がオルセー美術館で撮影したセザンヌによるサント・ヴィクトワール山を描いた作品 本展覧会では、「地誌的風景画」「海景‐海洋国家に生きて」「イタリア‐古代への憧れ」「山岳‐あらたな景観美をさがして」のターナーの風景画に見いだすことのできる主要テーマに分けて紹介されています。当時、貴族の修学旅行ともいえるグランド・ツアーが流行り、国外への旅行者が増えたことが大きく関係しているといわれています。毎年、ターナーはイギリス国内はもとより、フランス、イタリア、スイス、ドイツなど、ヨーロッパ各地にも足を運び、膨大な風景をスケッチしました。ターナーが手掛ける絵画作品は、その土地の様子を精巧に描くことで、現代でいうところの『地球の歩き方』のような、旅行のガイドブック的役割を担っていました。是非、会場内を歩みながらヨーロッパ各国を旅する気分を味わってみてください。写真(右)は近代絵画の父と称されるセザンヌが、モチーフとしてよく描いてたサント・ヴィクトワール山。ターナーとの山の表現を見比べてみると表現の違いが明確で面白いですね!ビジネスマンの視点《風下側の海辺にいる漁師たち、時化模様》 1802年展示油彩・カンヴァス91.5×122cm サウサンプトン・シティ・アート・ギャラリーOn loan from Southampton City Art Gallery ©Bridgeman Images / DNPartcom 海が持つパワーを表現しようと果敢に挑戦した《風下側の海辺にいる漁師たち、時化模様》は、ターナーが晩年に買い戻そうとして叶わなかったというエピソードもある名作。荒れ狂う波に流されまいと帆を高く掲げる船や抗おうとする漁師たちの姿だけでなく、優れた技量によって自然の多様性さ、美しさ、ドラマを伝えています。日本と同じ島国であるイギリスでは、海景画は主要な芸術のジャンルだったそう。ターナーが生きた時代は、ナポレオンが率いるフランス軍の脅威にさらされていたため、イギリス国民全体が海に対する関心を共有していました。自然に対する理解と趣味が変化するなかで、より広範囲にわたる流行を認識して、ターナーは作品制作していたのだそう。そういった背景を読み取っていくと彼はビジネスマンの視点を持ち合わせていたことが分かります。作品の美しさだけに触れるのもアートの楽しみ方の一つですが、そういった発見から歴史や着眼点も学べると、もっとアートの楽しみ方が広がっていきますね! 是非、会場に足を運んでみてください。 【情報】 「ターナー風景の詩(うた)」展 会期:2018年4月24日(火)〜7月1日(日)会場:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館住所:東京都新宿区西新宿1-26-1損保ジャパン日本興亜本社ビル42階休館:月曜日(ただし4月30日は開館、翌5月1日も開館)時間:午前10:00〜18:00※5月9日(水)、16日(水)、6月26日(火)〜30日(土)は19:00まで※入館は閉館の30分前まで観覧料:一 般 1,300円 大・高校生:900円 65歳以上:1,100円 中学生以下:無料
2018年05月13日中国の3都市を舞台に3つの短編で構成されるオムニバス映画『詩季織々』。新海誠監督作の『君の名は。』『秒速5センチメートル』で知られるコミックス・ウェーブ・フィルム(CWF)制作の最新作とあって注目を集めている本作だが、この度、本作初の映像となる特報映像と新ビジュアルが到着した。本作は、『陽だまりの朝食』『小さなファッションショー』『上海恋』と3つの短編で構成。失いたくない大切な思い出を胸に、大人になった若者たちの過去といまを紡いだ珠玉の青春アンソロジー。今回到着した映像は、「AnimeJapan 2018」のパブリックデイ(3月24日~3月25日)にCWFのブースにて上映が予定されている本作の特報映像。各物語の主人公にとって、失いたくない大切な思い出となる重要なシーンが登場。まず『陽だまりの朝食』では、監督の出身地・湖南省の美しい風景に、名物の三鮮米粉(さんせんビーフン)と祖母との思い出が描かれ、『小さなファッションショー』では、大都会・広州で、幼い頃の思い出を抱え懸命に生きる姉妹2人の姿が。そして『上海恋』では、監督の故郷である移りゆく上海の石庫門を舞台に、少年少女の瑞々しい青春模様が描かれている。そして、各作品のコンセプトとなる“衣食住”をモチーフにした新たなビジュアルも到着。“食”をテーマに監督自らの思い出をノスタルジーたっぷりに詩的に描く『陽だまりの朝食』(イシャオシン監督)。“衣”をテーマに広州の姉妹の物語を描く『小さなファッションショー』(竹内良貴監督)。“住”をテーマに描き、『秒速5センチメートル』のオマージュ作として注目を集める『上海恋』(リ・ハオリン監督)。それぞれ、切なくも心温まるストーリーを予感させるビジュアルとなっている。さらに、本作のムビチケカードが4月28日(土)に発売されることも決定。先着購入特典として、オリジナルミニクリアファイルがついてくる。『詩季織々』は2018年夏、テアトル新宿、シネ・リーブル池袋ほかにて公開。(cinemacafe.net)
2018年03月22日HKT48の指原莉乃(25)が7日、ツイッターを更新。視力矯正手術「ICL」を受けたことを報告した。 指原は「実は先日神奈川アイクリニックさんにてICLという手術をしました!」と、眼内に小さなレンズを入れて視力を矯正する最先端治療を受けたと明かした。 術後は「朝起きた瞬間から目が見えて、朝甘えてくる飼い猫の姿を見たときに泣きそうになりました。それだけでやってよかった」と効果に感激している様子。ほかにも「ドライアイ、ひどい充血が全くなくなった!コンタクトがあってなかったからなんだなあ」と手術前に抱えていた悩みが解消されたようだ。 発表した経緯については「公言しなくてもいいかなあと思っていたんですが、言わない理由もないので報告させてもらいました」と説明。「これでコンタクトにゴミがついてコンサート中、握手会中に目をこするわたしも見れなくなりますね!」とつづっている。 ファンからは「手術お疲れ様!」「裸眼で見えるなんて幸せだね!」「目をこするさっしーもかわいかったんだけどな〜」「メガネ姿を見れなくなるのさみしい!」といった反応が寄せられている。
2018年03月07日『秒速5センチメートル』『君の名は。』の新海誠監督作品などで知られるコミックス・ウェーブ・フィルム(以下:CWF)制作の最新作『詩季織々』が、2018年夏公開されることが決定。本作は中国の3都市を舞台に、失したくない大切な思い出を胸に大人になった若者たちの、過去といまを紡いだ3つの短編からなる珠玉の青春アンソロジーとなっている。本プロジェクトは、中国で数々のアニメーション作品を制作し、中国のアニメ業界をリードするブランドHaoliners(ハオライナーズ)の代表も務めるリ・ハオリン監督が、10年近く前に『秒速5センチメートル』を観て新海監督に憧れ、熱烈なオファーをCWFに送り続けたことにより始動。今作ではリ・ハオリンを総監督に、実写映画出身でアニメ初挑戦となるイシャオシン、CGチーフとして長年に渡り新海作品を支え続けてきた竹内良貴を監督に起用。監督全員が30代前半と、日本と中国の若き才能が集結した。今作で自らの思いを重ね合わせ描くのは、中国の暮らしの基となる“衣食住行”――。■「食」をテーマに描く『陽だまりの朝食』(イシャオシン監督)北京で働く青年シャオミンは、ふと故郷・湖南省での日々を思い出す。祖母と過ごした田舎での暮らし、通学路で感じた恋の気配や学校での出来事…子ども時代の思い出の傍には、いつも温かい、心のこもったビーフンの懐かしい味があった。そんな中、シャオミンの祖母が体調を崩したとの電話が入る――。今作が初のアニメーション監督作品となるイシャオシン監督は、「原作は、私が6年前に書いた短文です。当時の私は田舎から北京に来たばかりで、頼れる人も、友も、仕事の目標もありませんでした。ある寒い冬の夜、あまりの寂しさから、故郷を想い、祖母や家族との懐かしの味とその思い出を物語にしました。その作品は共感を呼び、映画化の提案も多く頂きましたが、今回縁あってこの企画のお話をいただいたときに、この原作でアニメに初挑戦しようと決めました」と自身の思い出を込めたと明かしている。■「衣」をテーマに描く『小さなファッションショー』(竹内良貴監督)広州の姉妹、人気モデルのイリンと専門学校生のルル。幼くして両親を亡くした2人は、共に助け合いながら仲良く一緒に暮らしていた。しかし、公私ともに様々なことがうまくいかなくなってきたイリンはついルルに八つ当たりしてしまい、2人の間には溝ができ、大喧嘩をしてしまう…。劇場公開作品として初監督に挑む竹内監督は、「この作品を作るにあたり、中国の広州の街中を歩き回りました。近代的な真新しいビルが立ち並び、かと思えば昔ながらの町の風景もそこかしこに息づき、それらがものすごい速さで変化していくという、まさに時代の変化を絵に表したかのような光景がそこにはありました」と広州を表現。「この僕の作品は服をキーにして姉妹の関係性の変化を描いていますが、それを通して何か感じ取れるものが見終わった後に残ってくれれば幸いです」とメッセージを寄せている。■「住」をテーマに描く『上海恋』(リ・ハオリン監督)1990年代の上海。石庫門(せきこもん)に住むリモは、幼なじみのシャオユに淡い想いを抱きながら、いつも一緒に過ごしていた。しかし、あることがきっかけとなり、リモは石庫門から出ていき、お互いの距離と気持ちは離れてしまう。そして現代、社会人になったリモは、引っ越しの荷物の中に、持っているはずのないシャオユとの思い出の品を見つけるのだった。本作は、変わりゆく上海の街並みに思い馳せ、淡い初恋を瑞々しく繊細に描いた『秒速5センチメートル』のオマージュ作。リ・ハオリン監督は、「人の一生は一瞬で過ぎ去り、人は何かを忘れ、誰かと別れ、離れていってしまう。そんな儚く消えゆくものを、美しい映像としてずっと残したいと思いました」と今作制作のきっかけを語り、「舞台となる上海の石庫門は、1980年代に生まれた私たちの世代には“実家”のような存在です。狭い中で、家族の距離は近く、温かい。しかし、時代とともに、人がいなくなり、石庫門は徐々に取り壊されています。幼少期、いつまでもその家に家族一緒に暮らしていくと思っていたのに、いつしか離れ離れに、そして永遠に別れることになる。そんな”実家”への感情は”初恋”に似ていると思いました。『上海恋』ではアニメーションという言葉を通して、それらの感情を皆様にお届けできれば幸いです」とコメントしている。『詩季織々』は夏、テアトル新宿、シネ・リーブル池袋ほかにて公開予定。(cinemacafe.net)
2018年02月27日ギフトコンシェルジュの真野知子さんがおすすめするギフトをご紹介。今回は『茅乃舎』のおかきです。米菓といえば、塩っ気が前面に出てくる印象だったけれど、別格な物に出合いました。だしブームの火付け役だと私が思っている『茅乃舎』。次々と店舗が増えている中でも東京駅・グランスタ丸の内にオープンした新店には、一部店舗だけの限定商品があった。そのひとつが米菓の専門店『赤坂柿山』による茅乃舎別誂えのおかき。「薄焼きだしおかき」と「かきもち」の2種類、6つの味が揃う。だしおかき?どんなだろう?誂えという響きもなんだか好印象。せっかくなら全部食べてみたくなる、ということで36枚入りのボックスをセレクト。糯米のつぶつぶの食感を生かした薄焼きのだしおかきは、鰹昆布だしの風味を生かしたあっさりしたもの、国産の真昆布を混ぜ込んだ旨味の深い味わいのもの、青柚子胡椒の香りがふわっと広がる軽やかな辛さが余韻を残すものの3種類。そして昔ながらの製法でサックリと焼き上げられた、かきもちも3種類。大豆がぎっしりで豆々しい香ばしさに、野菜昆布だしの優しい風味のもの、特製だれに青柚子胡椒の爽やかな辛みを効かせたもの、さらに見た目も存在感ある黒胡麻は鰹昆布だしの風味と合わさった味わい深さ。上品なだしの風味を纏いながら、全く違う面白さや、新しさ。存分に味わってみてほしい。茅乃舎 東京駅店(グランスタ丸の内)東京都千代田区丸の内1‐9‐1 グランスタ丸の内TEL:03・6551・2322月~土曜・祝日8:00~22:00(日曜・祝日最終日~21:00)無休JR東京駅構内地下1階改札外。おかき 36枚入り¥3,456(税込み)。写真左上から時計回りに、慶長薄焼きだしおかき(昆布)、胡麻かきもち(鰹昆布だし)、豆かきもち(野菜昆布だし)、豆かきもち(青柚子胡椒)、慶長薄焼きだしおかき(鰹昆布だし)、慶長薄焼きだしおかき(青柚子胡椒)。6種各6枚、箱入り。慶長薄焼きだしおかき、豆かきもち共に2種×3枚ずつ入った、12枚入り¥1,296(税込み)も。まの・ともこギフトコンシェルジュ。金沢の金箔メーカー、箔一の婚礼ライン「HAKUICHI Wedding」を監修。※『anan』2017年12月6日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子文・真野知子(by anan編集部)
2017年12月04日アイドルグループ・HKT48の指原莉乃が21日、25歳の誕生日を迎えたことを報告した。指原は、日付が変わった直後に「25歳になりました!アラサーアイドル爆誕!!!!!!」と報告し、「これからも写メにフィルターかけまくって頑張ります」とツイート。そして、「冗談はさておき、まだまだグループで頑張らせてください」とつづった。また、クリスマス衣装に身を包み、手で即席ツインテールを作った写真を公開。「#誕生日」「#手作りツインテール」とハッシュタグを添えた。この投稿に、「さっしーおめでとう素敵な年になりますように。大好きだよ」「25歳のアイドルさっしー楽しみにしてます!」「むしろまだまだ48グループのためにアイドルでいてください」「まだまだアイドルでいてください」「めざせアラフォーアイドル爆誕」「ツインテールりのちゃん最高!」などとメッセージが続々。メンバーも祝福コメントを寄せており、田中美久(16)は「莉乃ちゃんお誕生日おめでとうございます!美久が20歳になったら一緒にお酒とかも飲みたいからそれまでアイドルでいてくださいねいい一年になりますように」とつづっている。
2017年11月21日こんにちは、島本薫です。「対詩ライブ」というイベントを耳にしたことはありますか?ふたりの詩人が数行ずつ言葉を紡ぎ、観客の前で一編の詩を書いていく「即興詩のかけあい」です。本日は、詩人を身近に感じられる「対詩ライブ」の魅力をお届けしましょう。■「対談」でも「対戦」でもない「対詩」のライブ詩人がいかにして詩を創作するのか。詩人とはどんな人たちなのか。詩と詩人を身近に感じられるイベントです。主催obla()t隣人のように、詩人を身近に。文学ではない場所で「詩的なもの」と出会う。そんなコンセプトで始まった「対詩ライブ」。「対詩」とは、ふたりの詩人が交互に5行以内の詩を書いて、12の倍数でひとまとまりの「詩」とするもので、複数の詩人が詩を書き継ぐ「連詩」の一種です。リレー形式の即興詩という世界初の試みを続けてきたのは、詩人の谷川俊太郎(たにかわ・しゅんたろう)さんと覚和歌子(かく・わかこ)さん。観客を前にしたそのライブでは、書き手はひとり静かな場所で自分と向き合いながら言葉を紡ぐわけにはいきません。ライブ終了までの限られた時間の中、どんなテーマの詩を書くことになるのかもわからない未知の旅に出発するのです。言葉を選び直したり、行をまるごと削ったり。詩作の様子はスクリーンに映し出され、詩が生み出されるスリリングな一瞬一瞬を、観客も共有します。「できました」という声を聞くどきどき感は、ライブでしか味わえないもの。また、短い詩がひとつ誕生するたび、詩人自らによる朗読や解説を聞くことができるのも、ライブならではの魅力でしょう。ところが、対詩ライブの面白さはそれだけではありません。観客は、生まれたばかりの詩や創作について、詩人にたずねることができるのです。■詩や詩人との距離が近くなる「対詩」では、ひとつの詩が出来あがると相手に詩作を引き継ぐわけですが、次の詩ができあがるまでの時間は待つ方の詩人と観客とのトークタイムとなり、さまざまな質問が飛び交います。「初めに書かれていたものからまったく違う詩になりましたけど、どういう流れでそうなったのですか?」「朗読で『工場』を『こうば』とお読みになっていましたが、『こうじょう』という読み方ではないのですね」谷川俊太郎さんも覚和歌子さんも気さくに質問に応じてくれ、「自分の書いた詩を発表していくにはどうしたらいいでしょう」といった創作の悩みから、時には「才能の源泉とは?」という難しい質問までもが飛び出します。「相手の詩ができあがるのを待っている間は、どんなことを考えているのですか?」「ひとりで詩を書くのと対詩とは、どんなところが違いますか?」そんなやりとりを重ねていくうちに、詩や詩人が身近になり、言葉というものがより愛おしくなっていく――それこそが「対詩ライブ」の魅力であり、多くのリピーターを生む理由なのでしょう。■連句から連詩へ、そして対詩へ、読者の心の中へ連詩には何を書くかを自分で決めなきゃいけないというストレスがない。よく自己表現と人は言うけれど、実は自己表現というものも他からの働きかけがあってはじめて可能になるんだってことを連詩は教えてくれるんです。谷川俊太郎日本の伝統文芸には、上の句(五・七・五)と下の句(七・七)を順に読んでいき、ひとつの詩を作り上げて楽しむ「連歌(連句)」という形式がありますね。これをもとに始まった詩の共作が「連詩」です。「他人がいると、思いがけないことがきっかけとなって言葉が出てくる」と語る、谷川俊太郎さん。「連詩は誰が作者というわけではなく皆で創るもの。こうした世界観は日本独特のもので、いい意味で我が消えているすごく美しい世界だと思うんですね」と話す、覚和香子さん。そんなふたりの創作の裏側や推敲の過程まで見せてしまう、スリリングなステージ上の連詩「対詩ライブ」。9年に渡る対詩作品と解説が、このたび一冊の本になりました。『対詩2馬力』著者:谷川俊太郎、覚和歌子装丁:大島依提亜出版社:ナナロク社発刊:2017年10月ライブは毎回チケットが完売という人気ぶりですが、詩が生まれる瞬間に、あなたもいつか立ち会ってみてください。■対詩ライブ:関連情報◆主催:obla()t(オブラート)◆谷川俊太郎公式サイト◆覚和歌子公式公認ファンサイト
2017年11月01日アスリートのカラダを『anan』が撮影。その筋肉美の裏に隠された思いも語っていただきました。今回はアメリカンフットボールの栗原嵩選手です。僕のカラダがアメフトを知るきっかけになれば。見る者を釘付けにする、鍛え抜かれた逞しいカラダ。撮影でシャツを脱いでほしいとお願いすると、筋肉が美しく写るよう腕立て伏せを開始。そのスピードの速さにスタッフ一同驚愕!「カラダはかなり鍛えていますね。僕のアスリートとしての理想は、デカくて速く動けるカラダ。ただ、本場アメリカのアメフト界では、僕は背が低い方なんです。だからこそ、このカラダを活かして大きい人にはできないプレーを武器にしたい」垂直跳びで90cmも跳べる、という高い身体能力は幼い頃からのもので、小学生ですでにアスリートの夢を抱いていた。「アメフトにハマったのは高校時代。小学5年生くらいからアメリカのカルチャーがめちゃくちゃ好きで、ラップなどの音楽を聴いていた。そんなアメリカを代表するスポーツだったことも、理由のひとつだと思います。持論ですが、音楽をはじめとするカルチャーはスポーツにすごく影響を与えている。ラップやブラックミュージックが染み付いているアメリカ人は抜群のリズム感があり、それがプレーにつながっていると思います」そんな憧れのアメリカで、最上位に位置するプロアメリカンフットボールリーグがNFL。栗原選手は2013年に、ルーキーキャンプに招待された。「アメフト人生のすべてをかけて行きました。結果的にNFLの契約はできなかったのですが、アメリカ人ばかりの環境で競い合い、評価されたのは嬉しかったし、競技人生で一番印象に残ってます。選手は超人ばかりでしたが、自信があったし絶対に負けない気持ちでやってました。とてもハードなキャンプだったけど楽しかった。また機会があるならもちろん挑戦したい」と、日本人選手として道を切り開いてきた栗原選手。「僕自身は、信念の塊だと思います。今まで前例のないプロという道を自分で作っていったし、 NFLのキャンプもゼロからのスタートで招待された。道なき道をブレることなく歩んできたことが、今につながっているのかなと。今後は、アメフトの認知度を上げることが使命だと感じています。アメフトはエンタメ性が高く、会場で観ると絶対に楽しめるスポーツ。僕を入り口に知ってもらえたら嬉しいし、そのためにカラダを鍛えているという部分も。マッチョだと印象に残るでしょ?(笑)アメフトを通じて多くの人に出会い、さまざまな経験ができたので、恩返しじゃないですけど、盛り上げていきたいですね」くりはら・たかし1987年11月7日生まれ、東京都出身。ポジションはワイドレシーバーで、スピードやジャンプ、キャッチ力が要求される。現在はIBMビッグブルーに所属し、国内Xリーグで活躍。コーチングにも力を注いでいる。日本テレビが毎年11月に実施している「カラダWEEK」キャンペーン。その企画の一つとして、昨年に引き続きトップアスリートたちの「カラダ写真展」を開催。今年はananが撮影した、「筋肉美」がテーマの“アスリートのカラダ”が、大きな写真で鑑賞できます。「なりたいカラダ」「理想のカラダ」「憧れのカラダ」に触れれば、カラダのために何かしたくなるかも!日程/2017年11月6日(月)~11月17日(金)時間/10:00~18:00※月~金曜のみ開催場所/汐留・日本テレビタワー2階ロビー料金/入場無料※『anan』2017年11月1日号より。写真・伊藤彰紀(aosora)スタイリスト・壽村太一インタビュー、文・重信 綾(by anan編集部)
2017年10月31日