竹野内豊を主演に、お笑い芸人のバカリズムが脚本を手がけるドラマ「素敵な選TAXI」。このたび、第1話ゲストに安田顕と小西真奈美、第2話ゲストに仲村トオルが出演することが明らかになった。本作の主人公は、乗客を自身の望む過去まで連れていくことのできる不思議な乗り物「選TAXI」運転手の“枝分(えだわかれ)”。人生の選択に失敗して焦る乗客に飄々とした語り口で話しかけ、時にさりげなく、時にユニークなアドバイスを送る。過去に戻ることができる不思議なタクシー運転手と様々な乗客による、人生再生エンターテインメントだ。竹野内さんがタクシーの運転手として毎回、異なるゲストを迎える1話完結型の本作。第1話は、なかなか売れない俳優の村上がレストランで恋人にプロポーズをしようとするも、会って早々に些細なことで喧嘩。ついに怒りが爆発し店を飛び出した彼女を、慌ててタクシーに乗り込み追いかけるが見失ってしまい落胆する。しかし、そのタクシーは枝分が運転する過去に戻れるタクシー・選TAXI。「彼女がいたときの店に戻りましょうか?」と枝分に勧められ、藁にもすがる思いで村上は彼女がいる30分前のレストランに戻るのだが、そこには予測不可能な緊急事態が待ち受けていて…。売れない俳優の村上を演じるのは、ドラマ「ホタルノヒカリ」や「SPEC」に出演、大泉洋も所属する「TEAM NACS」のメンバーとして活躍する俳優の安田さん。「役者として有名になるから待ってろ」と恋人に告げるも8年経ったいまもドラマの端役止まりという役柄だ。その恋人・浦沢香を演じるのは多くのドラマに出演、映画『風邪』ではスパイ役として窪塚洋介と共演する小西真奈美。安田さんは本作の見どころについて「バカリズムさんの独自の世界観を他者が演じ、演出されたとき、どんなものになるのか。得体の知れぬワクワクを抱いてます。村上という、うだつの上がらない男に見どころがあるのかは分かりませんが、ヒーローではない、等身大の人間性に魅かれます」とコメントを寄せる。小西さんは「バカリズムさん独特の口語的台詞が満載で、私の演じる香は怒ってばかりなのに全く憎めないし、むしろクスリと笑えてホッコリ幸せな気持ちになる、不思議な魅力を持った作品です」と“脚本家”バカリズムさんを大絶賛。第2話では、平和な優陽町で町長の娘が誘拐され、犯人が選挙カーに乗って逃走するという大事件が起きるというスリル満点なストーリー。本作で登場するのは、「チームバチスタ」の白鳥役でおなじみの仲村トオル。海辺の田舎町・優陽町で民宿を営む男・平野役を好演する。平野は偶然出会った枝分に頼まれて、町の観光スポットまで選TAXIに乗って道案内をすることになるのだが、平野と誘拐事件の関係に注目だ。仲村さんは第2話の見どころについて「監督含め、この何年もの間、とある“変人官僚”の役で顔を合わせてきたスタッフの方々と、今回“民宿のオヤジ”というあまりにも違う役柄で現場の空気を吸っているのが、超個人的に面白いポイントなのですが、その自分で面白がってる感が、そのまま画面にも映っているかもしれないところが、このドラマの見どころでしょうか(笑)あのドラマをやっていなかったら、今回の話もなかったのかもしれない…まさに人生は選択の連続ですね」と語った。また、今回は主人公・枝分の行きつけで、バカリズムさん演じる迫田店長のカフェ「choice」のレギュラーメンバーのキャストも発表された。サバサバした性格でしっかり者の店員・宇佐見夏希役には、ドラマや映画、舞台での活動のみならず、科学番組のMCを務めるなど知的な一面も光る演技派女優・南沢奈央。同じく女性店員で夏希とは逆に天真らんまんな小悪魔系・関カンナ役には、現在公開中の園子温監督最新作『TOKYO TRIBE』でヒロインに抜擢されるなどいま最も注目の若手女優・清野菜名。明るくおしゃべりなカフェの常連客・標道雄役には、シリアスからコメディまで幅広い役をこなす実力派俳優・升毅が毎話出演する。毎回冒頭とラストに登場する竹野内さんやバカリズムさんと共に繰り広げられるクスっと笑えるカフェのシーンは見逃せないシーンとなりそうだ。ドラマ「素敵な選TAXI」は、10月14日(火)より関西テレビ・フジテレビ系にてよる10時から放送。(text:cinemacafe.net)
2014年09月19日沖縄・宜野湾市で開催中の「第6回沖縄国際映画祭」。3月21日(金・祝)にビーチにてレッドカーペット・イベントが行われ、よしもと芸人を始め、小西真奈美、水沢アリー、「NMB48」などが登場し53,000人の観客を沸かせた。「Laugh & Peace」をテーマとして、これまで5回にわたり行われてきた「沖縄国際映画祭」。6回目となる今年は「島ぜんぶでお~きなこと!」を新たな合言葉に、開催場所を全島に広げ、レッドカーペットも2日間にわたって行われる。1日目は冷たい風が吹く中でのレッドカーペット・イベントとなったが、開始前からすでに観客の熱気が。まずは毎年恒例の沖縄舞踊のエイサーでスタート。最初に登場したのはオープニングの司会を務める今田耕司とアナウンサーの木佐彩子。それに続き、芸人や俳優がと登場するなかペールカラーのミニ丈のワンピースで美脚を披露する水沢さんは菊地亜美と一緒に「嬉しい! 超楽しい!」と興奮気味。続いて「パンサー」の3人が登場すると、観客から黄色い大歓声が!先日発表された今年の「よしもと男前ランキング」で2位についた「パンサー」向井慧は「レッドカーペットでこんなにたくさんの人たちの前で歩くことができて、感謝の気持ちでいっぱい」と笑顔で応えた。そして品川ヒロシ監督作『サンブンノイチ』に出演する哀川翔は、貫録たっぷりに登場。報道陣につかまりなかなか前に進めない哀川さんに、品川さんは「翔さん早く!」と声をかける一幕も。さらに「NMB48」のメンバーが登場し、会場の盛り上がりはMAXに。小笠原茉由は「サイコーです!」とコメントし、手を振る沿道のファンのもとに駆け寄って声掛けするなどファン・サービスもたっぷりだった。終盤に近づくと、豪華俳優陣が続々と登場。鉄拳のパラパラ漫画を実写映画化した『振り子』からはブラックスーツでクラシックにまとめた中村獅童やホワイトのロングドレスに身を包んだ小西真奈美らがレッドカーペットを歩いた。その後、『円卓』に出演の芦田愛菜が行定勲監督と一緒に登場。この日は白とピンクのノースリーブのワンピースでヘッドアクセサリーを着けドレスアップ!「かわいいー!」との沿道の声に、「ちょっと緊張してます」と語りながら「ノースリーブなので少し寒いです」と話した。最後は、ベン・スティラーの監督作『LIFE!』の日本語吹き替え版を担当した「ナインティナイン」の岡村隆史。「ふと横を見たら、この寒さで芦田愛菜ちゃんがブルブル震えてました。さすがに『毛布毛布!』って言いましたよ」と話し、ファンと交流しながら歩いた。23日(日)には沖縄・那覇国際通りにてレッドカーペットが行われる。(text:cinemacafe.net)
2014年03月22日嵐電(らんでん)の名称で親しまれている京都の京福電気鉄道・嵐山駅が、13日のリニューアルに先駆けてプレスに公開された。デザインは伊勢丹新宿店のリモデルなどを手がけた森田恭通。2002年に同氏が行った第1期の駅舎改修から11年が経過し、駅周辺への集客計画が順調に推移、今回は駅のコンコース自体に創造性を持たせ、“エキナカ”効果を狙ったデザインとなっている。今回のリニューアルでは駅構内と周辺エリアの一体化を実施。街と駅を仕切っていた改札口を撤去し、ホームと線路の周囲を“広場”として、ベンチなどを設置し、誰でも自由に回遊・滞在できる「電停のある小さな街」を実現した。2002年に改装した駅正面(西口)が「はんなりゾーン」として3,000本の竹と京都の銘店街で構成したのに対し、今回改装を実施したコンコース側は「ほっこりゾーン」として新たに駅東口を新設。「キモノフォレスト」と呼ばれる友禅をLEDで透過させたアクリルポールを約600本林立させ、日没以降には、入舎する車窓からも幻想的な風景が広がるエンターテイメント性を持たせた。また、コンコース内に嵐山温泉の足湯、駅前の天龍寺にちなんだ「龍の愛宕池」にはカスタムペインターの倉科昌高作の龍を設置、震災復興を願う「福島三春町の滝桜」も植栽された。北側コンコースに新た導入されたテナントには宇治茶の産地の和束町と京福電鉄のジョンイントベンチャーの日本茶カフェ&バーも出店されるなど「従来、あまり訴求できていなかった日没以降の嵐山エリアの魅力を打ち出せれば」と京福電鉄の鈴木浩幸・事業推進部部長。「日本の駅のパブリックゾーンの白い光の空間が僕自身苦手で、今回のリニューアルでも自分自身の得意とする“光”をデザインのテーマに置いた。外国の観光客が訪れて、京都らしいと感じる駅の必要性を以前から感じており、“ザ・キョウト”の嵯峨嵐山でのランドマークになれば」と森田恭通氏は話す。
2013年07月12日昨年末に急逝した、森田芳光監督をトリビュートしたMOOK本「ぴあ 森田芳光祭 ~全員集合! モリタ監督トリビュート~」の出版を記念し、12月9日(日)、特集上映イベントが銀座シネパトスで行われ、森田監督作『間宮兄弟』で主演を務めた佐々木蔵之介と塚地武雅(ドランクドラゴン)がトークショーを行った。この日の特集イベントでは、『の・ようなもの』(’81年)、『家族ゲーム』(’83年)、『それから』(’85年)、『間宮兄弟』(’06年)の4作品の上映と併せて、『間宮兄弟』で兄弟役を演じた佐々木さんと塚地さんが撮影当時に着用していたパジャマ姿で登場。登壇前のトークでは、「兄弟として再会するのは6年半ぶりだけど、何の違和感もないね」と笑顔を見せ、「6年半ぶりに『間宮兄弟』の舞台あいさつをするとは思ってもみなかった。こういう機会を作っていただいて、僕たちも会場のみなさんも、そして監督も喜んでいると思います」(佐々木さん)、「僕は森田監督によって確実に人生を変えられ、お芝居の道を切り開いてもらった。今日は感謝の気持ちを込めて登壇したいと思います」(塚地さん)と、それぞれに再会した胸の内を語った。この日の会場には、京都や愛知など全国から森田監督を偲ぶファンが詰めかけた。そんなファンたちの熱い質問にも6年半ぶりとは思えない、息の合った掛け合いを見せた2人。本作で本格的な映画デビューを果たした塚地さんは、「森田監督のおかげで演技の仕事が増えました。僕は監督の“秘蔵っ子”だと思ってます(笑)」と宣言。また、「うわさで、監督が松田優作さんと殴り合いのケンカをしたと聞いて、めっちゃ怖い人だと思っていたけど、実際にお会いしたらすごくシャイな方だった」、「撮影中の思いつきがとても多くて、いきなり着ぐるみやタライが出てきて驚いた」などなど、森田監督との思い出を明かした。さらに、森田組の撮影現場で「この作品のテーマでもある“おもてなしの心”を教わった」とふり返る2人。「森田組は、僕たちキャストがやりやすいような現場を作ってくれて、いつも“おもてなし”があった。監督からも『今後生きて行く中でも、“おもてなし”はとても大事なこと』と言われ、僕の中でその言葉は常にある」と佐々木さんは感謝を口にし、会場は温かい拍手に包まれた。MOOK本「ぴあ 森田芳光祭 ~全員集合! モリタ監督トリビュート~」は全国書店にて発売中。「ぴあ 森田芳光祭 ~全員集合! モリタ監督トリビュート~」発売中価格:1,470円(税込)発刊元:ぴあ株式会社■関連作品:僕達急行 A列車で行こう 2012年3月24日より全国にて公開© 2012『僕達急行』製作委員会
2012年12月10日昨年12月に死去した森田芳光監督のトリビュート本『ぴあ 森田芳光祭 ~全員集合! モリタ監督トリビュート~』が8日に発売されたのを記念し、9日に銀座シネパトスで行われた森田監督の特集上映イベントに、映画『間宮兄弟』で兄弟役を演じた佐々木蔵之介と塚地武雅(ドランクドラゴン)が登壇した。また、トークイベントの模様とあわせて、登壇直前、直後のふたりによるトークがニコ生で中継され、撮影当時のエピソードや森田監督への想いを語る模様が公開された。その他の写真この日佐々木と塚地は、撮影当時に着用していたパジャマ姿で登場。登壇前のトークでは、「兄弟として再会するのは6年半ぶりだけど、何の違和感もないね」と笑顔を見せ、「6年半ぶりに『間宮兄弟』の舞台あいさつをするとは思ってもみなかった。こういう機会を作っていただいて、僕たちも会場のみなさんも、そして監督も喜んでいると思います」(佐々木)、「僕は森田監督によって確実に人生を変えられ、お芝居の道を切り開いてもらった。今日は感謝の気持ちを込めて登壇したいと思います」(塚地)と、それぞれの想いを語った。会場は全国から集まった多くのファンで埋めつくされ、歓声とともに大きな拍手で迎えられた佐々木と塚地。本作で本格的な映画デビューを果たした塚地は、「森田監督のおかげで演技の仕事が増えた。僕は監督の秘蔵っ子だと思ってます(笑)」と会場の笑いを誘い、「噂で、監督が松田優作さんと殴り合いのケンカをしたと聞いてめっちゃ怖い人だと思っていたけど、実際にお会いしたらすごくシャイな方だった」など森田監督とのエピソードを明かすも、「森田監督からこの作品のテーマでもある“おもてなしの心”を教わった」と口を揃えるふたり。「森田組は、僕たちキャストがやりやすいような現場を作ってくれて、いつも“おもてなし”があった。監督からも『今後生きて行く中でも、“おもてなし”はとても大事なこと』と言われ、僕の中でその言葉は常にある」(佐々木)、「“おもてなし”の精神を忘れず、今も現場に行ってます」(塚地)と、それぞれ感謝の気持ちを述べた。イベント後のトークでは改めて互いの存在を、「久しぶりに会っても絆がある、本当の兄弟のよう」とコメント。そして、「これから先も、“間宮兄弟”のドキュメンタリーがあるものだと信じてるし、今後も何かしらの形で続くよう願っています」(佐々木)、「『間宮兄弟』は何年後に観ても色あせないような映画なので、今後ともみなさんに観てほしいです」(塚地)と視聴者にメッセージをおくった。MOOK『ぴあ 森田芳光祭 ~全員集合! モリタ監督トリビュート~』発売中1470円(税込)限定特典:特製クリアファイル(ぴあBOOKSHOP限定)■特典1:小冊子・脚本「森田組で行こう ~森田組・関係者200人の思い出~」■特典2:CD「森田の音・映画脚本朗読&インタビュー」(伊藤克信、宮川一朗太、塚地武雅、貫地谷しほり、石田純一、由紀さおり、桃井かおり)取材・文・写真:滝島千尋
2012年12月10日昨年12月に亡くなり、一周忌を迎える森田芳光監督のトリビュート本『ぴあ 森田芳光祭 ~全員集合! モリタ監督トリビュート~』が8日(土)に発売される。翌日9日(日)には、銀座シネパトスで森田作品を一挙上映する出版記念イベントが開催され、佐々木蔵之介と塚地武雅によるトークショーの模様がぴあ映画生活チャンネルで生中継されることが決定した。『家族ゲーム』『それから』『失楽園』『間宮兄弟』『僕達急行 A列車で行こう』など、日本の映画史に残る様々な作品を残した森田監督。このたび発売されるMOOK本は、織田裕二、北川景子ら今をときめく俳優陣の撮りおろしインタビューや、30年以上のキャリアの中での貴重な写真、嵐の松本潤と三沢和子プロデューサーの対談など、豪華な企画が満載。亡くなってもなお、多くの人々に愛され、魅了し続ける森田監督の魅力に迫った1冊に仕上がっている。また、本誌の発売を記念した特別上映会イベントが9日(日)に銀座シネパトスで開催。チケット発売と同時に即完売となったが、当日券も発売される予定だ。特別上映会では、『の・ようなもの』『それから』『間宮兄弟』『家族ゲーム』の4作品を上映し、『間宮兄弟』の上映終了後には、“兄・明信”を演じた佐々木蔵之介、“弟・徹信”を演じたドランクドラゴン塚地武雅のトークショーが行なわれ、本イベントに足を運べないファンのためにこの模様をぴあ映画生活チャンネルが生中継する。MOOK『ぴあ 森田芳光祭 ~全員集合! モリタ監督トリビュート~』12月8日(土)に、全国書店、ぴあBOOKSHOPほかにて発売1470円(税込)予定限定特典:特製クリアファイル(ぴあBOOKSHOP限定)■特典1:小冊子・脚本「森田組で行こう ~森田組・関係者200人の思い出~」■特典2:CD「森田の音・映画脚本朗読&インタビュー」(伊藤克信、宮川一朗太、塚地武雅、貫地谷しほり、石田純一、由紀さおり、桃井かおり)出版記念イベント12月9日(日) 11時開映会場:銀座シネパトス上映作品:『の・ようなもの』『それから』『間宮兄弟』『家族ゲーム』料金:当日券3500円(自由席)劇場窓口にて販売予定※『間宮兄弟』上映後のトークショー生中継開場:16:57 開演:17:00(ぴあ映画生活チャンネルにて)登壇者:佐々木蔵之介、塚地武雅文:滝島千尋
2012年12月03日森田芳光監督の遺作『僕達急行 A列車で行こう』のブルーレイとDVDが14日(金)に発売されるのを前に、森田監督の代表作3作を上映するオールナイトイベントが7日に開催され、森田監督と縁の深いゲストによるトークショーも実施。35mmのプリントで上映する貴重な機会とあって、多くのファンが参加した。その他の写真上映された作品は、『僕達急行』『の・ようなもの』『ときめきに死す』の3作品。上映前に行なわれたトークショーには、『の・ようなもの』で主演の伊藤克信のほか、三沢和子プロデューサー、編集の川島章正氏(『の・ようなもの』『ときめきに死す』『僕達急行』)、助監督の杉山泰一氏(『の・ようなもの』『僕達急行』)が出席。森田監督についてや映画の裏話が語られた。上映作品の『の・ようなもの』は、青年落語家の姿を描いた作品。伊藤は「『全日本学生落語名人決定戦』という番組で(僕が)敢闘賞をもらったのを監督がたまたま観てたんですよね」と、『の・ようなもの』で俳優デビューを果たしたきっかけを明かした。本作は、森田監督にとってもデビュー作。助監督の杉山氏は「新人とは思えない振る舞いで、的確に演出されてました」と裏話を披露した。また、「毎回、(監督から)いろんなテクニックを見せてもらってびっくりする」という編集の川島氏は、「『ときめきに死す』のエンディングで、駅へ向かう3人のシーンを、車の上にカメラを置いて360度回して撮りました。当時初めて見たテクニック」とコメント。さらに、「森田監督はロケ地を決めるとき、空気感と四季温度を大事にしていた」と三沢プロデューサーが話すと、杉山氏が『僕達急行』に触れ、「舞台となる九州へ製作部と先に乗り込み、青春18切符で九州の列車を乗りつぶしました。各駅停車だから眠れなくて、ずっと車窓の風景を眺めながら、撮影ポイントを探してましたね」と徹底したロケ地探しについて語った。イベント終了後に行なわれたアンケートでは、「伊藤克信さんの話が聞けて満足!」[コメディやサスペンスの描き方が好き」「『の・ようなもの』『ときめきに死す』は観たことがなかったので、スクリーンで観れて本当にうれしかった」と、満足度の高いコメントが寄せられるなど、盛り上がりを見せたイベントとなったようだ。『僕達急行 A列車で行こう』9月14日(金)、ブルーレイ&DVD発売、DVDレンタル開始●ブルーレイ豪華版(初回限定生産)7350円(税込)通常版5040円(税込)●DVD豪華版(初回限定生産)6300円(税込)通常版3990円(税込)発売・販売元:バンダイビジュアル
2012年09月12日森田芳光監督の遺作となった映画『僕達急行 A列車で行こう』のブルーレイとDVDの発売を記念して、森田監督作品をオールナイトで上映する“森田芳光 オールナイトで行こう!”が7日(金)に新宿バルト9で開催されるにあたり、森田監督作の『黒い家』で助監督を務めた西川美和監督のコメントが届いた。その他の写真『ゆれる』『ディア・ドクター』でメガホンを執り、最新作『夢売るふたり』の公開が8日(土)に控えている西川監督は、撮影現場での森田監督について「次から次へと湧き出てくる(森田監督の)突拍子もないアイデアに、現場はいつも理解が追いつかず、謎めいた空気に包まれていました。でも、森田監督はそんな空気に流されず、『何で出来ないんだよ!』と、子どもが駄々をこねるごとく、猪突猛進で、無我夢中なんです」と明かすも、「プロデューサーの三沢さんも当時助監督だった杉山さんも、森田組の人たちは、全員がじいややばあやのように骨身を削って監督のために働いてましたね。アイデアが思い通りに行ったときの森田監督は、これ以上ないほど興奮されていて、その喜びようを見ていると、誰もがたまらないと思うんです。だからみんな、中毒になるんです。これぐらい強烈に愛される人こそが、映画監督たるのだろうな、とそのとき強く私は思いました」と振り返る。また、今回のオールナイトで上映される『の・ようなもの』『ときめきに死す』を「心臓を貫かれるような思い出の作品」と話す西川監督は、「常に新しいことを試みたい、と切望されていた(森田)監督の情熱が、どの作品にもあふれています。遺作となった『僕達急行』に流れているおぼつかなさや温かい童心は、デビュー作の『の・ようなもの』にとてもよく似ている。これで終止符を打つつもりだったのかなあ。いや、そんなことはないはずでしょう。監督に、もう一度戻ってきてもらいたいです」とコメントを寄せている。オールナイト当日は、『の・ようなもの』で主演を務め、森田監督映画の“常連”としても知られる伊藤克信をはじめ、プロデューサーの三沢和子氏、編集の川島章正氏、助監督の杉山泰一氏によるトークショーが予定されているほか、入場者特典として『僕達急行』のプレスシート(非売品)がプレゼントされるという。『僕達急行 A列車で行こう』Blu-ray&DVD発売記念 森田芳光 オールナイトで行こう!上映作品:『僕達急行A列車で行こう』『の・ようなもの』『ときめきに死す』日時:9月7日(金) 22時40分開場/23時開映/翌5時45分終了予定会場:新宿バルト9料金:3000円(前売りは9/6まで)※当日券あり※上映前にトークショーあり
2012年09月04日森田芳光監督の遺作となった映画『僕達急行 A列車で行こう』のブルーレイとDVDの発売を記念して、9月7日(金)に新宿バルト9で、森田監督作品をオールナイトで上映する“森田芳光 オールナイトで行こう!”が開催される。その他の写真今回のイベントは、大画面で観たい森田監督作を3本上映し、監督ゆかりの人々のトークショーも行う日本映画ファン必見の内容。上映作品は、1981年の商業映画デビュー作『の・ようなもの』をはじめ、1984年に沢田研二を主演に迎えて製作され、現在も熱狂的なファンを多くもつ傑作『ときめきに死す』、そして森田監督が完成させながらも公開初日を迎えることが叶わなかった遺作『僕達急行…』の3作品。いずれもソフト化されているタイトルだが、当日はすべてを35ミリプリントで上映。森田監督の意図した通りの映像を、新宿バルト9の大画面で堪能できる貴重な機会となる。当日は、『の・ようなもの』で主演を務め、森田映画の“常連”としても知られる伊藤克信ら、監督とゆかりのあるゲストによるトークショーが行なわれるほか、入場者特典として『僕達急行…』のプレスシート(非売品)がプレゼントされる予定。『僕達急行 A列車で行こう』Blu-ray&DVD発売記念 森田芳光 オールナイトで行こう!上映作品:『僕達急行A列車で行こう』『の・ようなもの』『ときめきに死す』日時:9月7日(金) 22時40分開場/23時開映/翌5時45分終了予定会場:新宿バルト9料金:3000円※上映前にトークショーあり/登壇者:伊藤克信ほか(予定)プレリザーブあり/プレリザーブ期間:発売開始~8月17日(金)まで受付8月18日(土)より一般発売
2012年08月08日グループを卒業し、女優業に注力アイドルグループ、アイドリング!!!のメンバーである森田涼花が、今月末の5月30日に行われる、Zeppダイバーシティ東京公演をもってグループを卒業することが分かった。2008年4月より2期生として加入し、アイドリング!!!11号として活動を続けてきた人気の彼女。これからはひとり、森田涼花として活躍することを目指していくこととなる。放送内で電撃発表この卒業は、3日深夜に放送されたバラエティ番組「フジテレビからの!」(木曜深夜1:55)のなかで電撃発表され、公表されたもの。放送後には、本人もオフィシャルブログを通じて報告をおこない、思いをつづっている。ここでは、これまで支えてきてくれたたくさんの人たちへの感謝を述べ、今後は女優業に注力し、前へと進んでいきたいと、これからについても熱く語られている。現在放送中の日中韓合同で制作されたWOWOWドラマ「ストレンジャーズ6」にも出演するなど、すでに女優としての力量を発揮しつつある彼女。今後の活躍も楽しみだ。元の記事を読む
2012年05月05日昨年12月に急遽した、森田芳光監督の最新作『僕達急行 A列車で行こう』のメイキング映像がこのほど公開された。メイキング映像本作は、森田監督が10数年前から温め続けてきたオリジナル作品。東京と九州を舞台に、鉄道の趣味を通じて出会った小町(松山ケンイチ)と小玉(瑛太)が、恋や仕事に奮闘する姿を描く。メイキング映像では、小町の転勤先である九州を舞台に、福岡市地下鉄での通勤風景や、あずさ(貫地谷しほり)とのデートシーン、後半では物語の重要な部分とも言える、無人駅でふたりが抱き合う場面が映し出されている。また、森田監督自らが演技をして、松山と貫地谷に指導する様子や、時にコミカルな動きで出演者やスタッフを笑わせる監督の姿も確認でき、現場の和やかな雰囲気が伝わってくる。そんな森田監督に対し松山は、「森田監督が一番面白かった。(監督は)演出しながら笑っていたりするんです。監督から感じた面白さをちゃんと表現できるようにと思いながら演技しました」とコメント。さらに「(映画の中で)すごく速い目で今の社会を切り取っている。これまで僕が考えもしなかったことを見ていて、ハッとさせられた」と振り返った。公開を前に、ここでしか見られない森田監督の貴重な演出姿をチェックしてみてはいかがだろうか。『僕達急行 A列車で行こう』2012年3月24日(土)、全国ロードショー
2012年03月22日森田芳光監督がスクリーンに映し出すキャラクターたちは、とても人間味がある。そして監督はいつもちょっとだけ時代の先を歩き、観客に道しるべを作ってくれている気がしてならない。1981年に『の・ようなもの』で映画監督としてデビューを飾り、『家族ゲーム』、『それから』、『(ハル)』、『失楽園』、『模倣犯』、『阿修羅のごとく』、『間宮兄弟』、『椿三十郎』、『武士の家計簿』など、数多くの名作を送り出し、映画と人を愛した。そんな監督が「この1作目がヒットしたら、シリーズものにしたいんだよね」と、ぽつりとつぶやいていた最新作が『僕達急行 A列車で行こう』だった。森田監督が最後に遺してくれた道しるべは、趣味というごく普通に日常にあるものが、実は宝物であると気づかせてくれる、そんなハートフル・コメディ。本作は2009年の『わたし出すわ』に続く、森田監督自身によるオリジナル脚本。「これからは趣味の時代になる」と、十数年前から温めてきた企画だ。「鉄道ファンとして、僕はまだ末端の立場だけれど、鉄道好きの中に参加できたことが何だか嬉しくて。今このタイミングでこの映画を作ったのは、テレビ放送の多チャンネル化の影響もありますね。というのは、僕はいつも有線放送を聴いたり、CSの番組を見たりしていて、あるとき鉄道の番組ってものすごく多いことに気づいた。これを映画にしたらファン層も広がっていくんじゃないかなって。鉄道という趣味をテーマに、ひとつの時代性として、趣味に生きる2人の物語をやってみよう、そう思ったんです」。趣味と鉄道を切り口に森田監督のイマジネーションは大きく膨らみ、松山ケンイチと瑛太という日本映画界を引っぱる若手実力派の2人が主人公に選ばれた。松山さんは『椿三十郎』、『サウスバウンド』に続く3度目の森田作品の参加となるが、どんな現場かを知っていても「毎回、びっくりさせられる」と撮影の日々をふり返る。「この役ってこうなっていくんだ!こういうふうな動きをするんだ!と、いつも驚かされるんです。ああいう演出方法は森田監督だけ、森田監督に似ている監督なんていないですね。僕は監督の作品に出るのはこれが3作目で、その間にもほかの作品をやらせてもらって(経験を積んで)いますが、森田監督の現場ではそれがまったく通用しないんです(笑)。瑛太さんと2人で本読みをしているときも──『違うんだよ、セリフは言い方も重要でね。ちょっと言ってみるからね…』って、監督自らセリフを言ってくれる。それが僕らの何十倍も何百倍も面白いんですよ。だから、森田監督の演じてくれたものに追いつこうと必死でした」。悔しそうに、でも嬉しそうに語る松山さんの話を、隣ではにかみながら聞いている森田監督は、続けて俳優・松山ケンイチだからこそ任せた主人公の小町像をこう説明する。「僕が目指している笑いのツボって、瞬間芸的なものではなく、映画のストーリーに沿った人間的な笑いなんです。人間の正直さって、真面目にやればやるほど可笑しいわけで、それを松山くんならやってくれるだろうと思った。一流会社に勤めているけれど素朴で、かつ趣味を大切にしていて、名誉とかのために働いているふうでもなく、そういう現代のエリートですね、小町は」。「俳優といっても自分の人格にないものは演じきれない」という森田監督の言葉は、キャスティングも重要であると伝えている。ちなみに、松山ケンイチ&瑛太の組合せは、脚本の段階から思い浮かべていたそう。「どっちがサラリーマンでどっちが労働者かっていうのは難しいところではあったんですど、悩んだのはそれぐらいかな。コンビものとしては、これまでに『間宮兄弟』を作っていますけど、今回はああいうテイストの面白さではなく、2人がピュアゆえの面白さ、少し違った面白さを目指したんです。面白いコンビではなく、心が温まるコンビっていうか、そのコンビがふと笑いを誘うというかね。コメディと言いながらも違った作戦なんです」。人間臭さを深く探り、観察し、繊細に映し出していく。森田監督のコメディセンスが唯一無二と言われるのは、そこにある。コメディを描くうえで、森田監督が一番にこだわっているのはニュアンスだ。「愛しているとか好きだとか、おはよう、おやすみといった日常会話にしても、人によってニュアンスって違いますよね。僕は昔からニュアンスのことばかり考えているんですよ。大切なのは、言葉そのものが持つ意味ではなく、ニュアンスだと思うから。事実、台本上に書かれているしゃべり(セリフ)自体はそんなに面白いものではないんです。役者さんがニュアンスをもってしゃべっている、そうすると同じセリフでも意味が違ってくる、それが面白さにつながるんです」。話を聞けば聞くほど、森田監督の緻密さが浮き上がってくる。松山さんの「監督に追いつこうと必死だった」という言葉も納得だ。また、十数年温めてきた企画を主演・松山ケンイチに託したことにも、もちろん理由がある。取材前の雑談で「彼とはもう3回目になりますからね、彼のことはすべて知ってますよ、すべてね(笑)」と冗談っぽく話していた言葉が、実は核心だったりする。何度もタッグを組んだ相手だからこそ、託したものとは──。「電車が遅れて、近くの駅を知っているからって女の子をナンパする、それって考えてみたらものすごく変な話じゃないですか。すごく軽くてバカみたいな男でしょう(笑)。おまけに、『ココまで来たら世界のどこへだって行けるよ』っていうセリフをしれっと言えちゃう、それが小町なんです。松山くんをよく知っているからこそ、この小町という役を頼めたんですよね」。照れくさそうに頭をかきながら、松山さんも言葉を足す。「そう、大きいこと言っているけれど、けっこうスケール小さいんですよ、小町って(笑)。そういう面白さが小町にはたくさんあって演じていても楽しかったですね。あと、僕が好きなのは、写真を撮っているそばでスプーン曲げをしている人がいたり、会議をしている最中にブナの話をしたりするナンセンスなシーンが好きなんです。映画のテーマとは全然関係ないんだけど(笑)」。そんな松山さんのコメントに「嬉しいなぁ」と喜びを噛みしめる森田監督。「そう、映画と全然関係ないんだけどね、僕もナンセンスは大好きですね。部屋探しのマンションで不動産屋さんに『跳んでみてください』って言うシーンとか、あれはけっこう自信あるんですよね(笑)。松山くん、やっぱりいいとこ見てるなぁ」。たとえば、恋人選びの項目に「笑いのセンスが一緒の人」を挙げる人が多いように、笑い、ニュアンス、空気…言葉にすると曖昧なものこそが、価値観と言えるのかもしれない。ということは、森田監督と松山ケンイチは、もちろん相思相愛!最後にもうひとつ、森田監督は『僕達急行 A列車で行こう』の観客のために、ある招待状を添えた。それは誰もが映画の主人公になれるという、監督らしいアイディア。「この映画のテーマは、ひとつの趣味を持つことで、その趣味をきっかけに会話につながって、友達もできるという基本的なことなんです。今回は電車だったけれど、飛行機でもガーデニングでも同じように映画が作れると思う。それから、多くの映画の場合は、主人公になりたくてもなれない、できないことの方が多いじゃないですか。けれど、この映画の主人公たちには誰もがなれるんです。電車に乗って、景色を眺めながら『RIP SLYME』の曲を聴けば、誰でも松山ケンイチ=小町になれるんですよ(笑)」。2011年7月某日(photo:Toru Hiraiwa/text:Rie Shintani)特集:私も発見、仕事と恋と、好きなコト。■関連作品:僕達急行 A列車で行こう 2012年3月24日より全国にて公開© 2012『僕達急行』製作委員会■関連記事:いよいよ発進!『僕達急行 A列車で行こう』モバイルポーチを5名様にプレゼント松ケン&瑛太がキュートなイラストに!『僕達急行』映画史上初の試みの前売り鑑賞券松ケン&瑛太も大喜び “僕達急行ラッピング電車”が京急線で運行中!恋と仕事と好きなコト『僕達急行A列車で行こう』女性限定試写会に25組50名様ご招待松ケン&瑛太が再共演の誓い 森田監督の遺作『僕達急行』が発進
2012年03月22日突然の訃報に、映画界を中心に各界から悲しみのコメントが寄せられている森田芳光監督。同監督が、デビュー直前に撮影した幻のドキュメンタリー作品『劇的ドキュメント レポート’78~’79』の本編映像が、YouTube公式チャンネル「ぴあチャンネル」にて公開された。追悼:森田芳光『劇的ドキュメント レポート’78~’79』全編公開この作品は、当時雑誌『ぴあ』誌上で行われていた読者投票企画「ぴあテン」「もあテン」の演劇部門で人気を集めていた気鋭演劇人たちを追いかけたもので、「東京キッドブラザース」の東由多加、「四季」の浅利慶太、「空間演技」の岡部耕大、「天井桟敷」の寺山修司、「状況劇場」の唐十郎、「夢の遊眠社」の野田秀樹・・・等々、錚々たる面々の若き日をフィルムにおさめた貴重な1本。当時の熱気溢れる演劇シーンが、生々しくフィルムに刻まれており、日本の演劇シーンを語る上でも非常に貴重な映像といえる。なお、来年3月24日(土)からは遺作となってしまった『僕達急行 A列車で行こう』の公開も控えているほか、これからも森田監督の作品は繰り返し名画座などで上映されることが予想され、文芸大作からコメディ、エンターテインメントまで幅広いジャンルを手がけてきた森田監督の仕事は、氏の死後も映画ファンに愛され続けていくのではないだろうか。
2011年12月23日『家族ゲーム』や『失楽園』、『阿修羅のごとく』などシリアスドラマからヒューマンコメディまで、数多くの名作を世に送り出した名匠、森田芳光監督。昨日、12月20日(火)に急性肝不全のため急逝された森田監督の訃報を受け、『失楽園』で主演を務めた役所広司、そして森田監督の遺作となった来年公開の『僕達急行 A列車で行こう』でW主演を務める松山ケンイチ、瑛太の両名よりお悔やみのコメントが届いた。渡辺淳一原作の男女の不倫ドラマを映画化し、社会現象となるヒットを記録した『失楽園』(’97)。本作で森田監督と共演した役所さんは、このたびの訃報を故・市川森一の告別式のときに知ったといい、「ショックです。自分にとって大切な監督でした。また、森田監督作品に参加するのを楽しみにしていたのに、残念でたまりません」と悲痛な胸の内を打ち明けた。また、公開を待たずして遺作となってしまった『僕達急行 A列車で行こう』。本作は幼い頃から好きだった鉄道を題材に、森田監督がオリジナル脚本で挑んだ渾身の一作である。主演の松山さんは、「いままで毎年のようにオリジナル作品を精力的に作られてきた偉大な監督。そのどれもが監督独特の台詞回しや笑い、思わずニヤリとしてしまうキャラクターに、いつも暖かい気持ちと前向きな気持ちをいただいていました。もう森田監督の新作を観ることができないこと、森田監督と一緒に仕事ができなくなること、もう世の中を独特な視線から見て話している森田監督の言葉が聞けなくなること、そんなことが頭いっぱいに広がってきて、悲しくなります」とあふれる気持ちを吐露。さらに、本作の撮影当時をふり返り「森田監督は、趣味を持たない人間の怖さという話をしていました。趣味を持つことで繋がりができ、つながることで様々な障害やジャンルを越え助け合うことができると解釈しました。その繋がりというものがいま、僕の人生のテーマでもあるし、僕が演じるキャラクターに込めたい想いでもあります。森田監督から沢山のモノをいただきました。これからも森田作品からたくさんのモノをいただくと思います。でも、やっぱり寂しいです。心から監督のご冥福をお祈り申し上げます」とコメントを寄せた。瑛太さんは、「突然の知らせにびっくりしています。『僕達急行 A列車で行こう』の公開時には松山くんを交えていろいろとお話をしたいと思っていました。初めてお会いしたときから、映画を愛し、人間を楽しむという森田監督独自の世界観に心を強く揺さぶられていました。監督の作品に携われたことを自分の胸に深く刻んで、これからも俳優として歩んでいきます。心よりご冥福をお祈り致します」と故人を偲んだ。映画『僕達急行 A列車で行こう』は2012年3月24日(土)より全国にて公開予定。ご冥福をお祈りいたします。■関連作品:僕達急行 A列車で行こう 2012年3月24日より全国にて公開© 2011『僕達急行』製作委員会■関連記事:松山ケンイチ、大河ドラマ「平清盛」放送目前で気合を注入!松山ケンイチ、中井貴一演じる父親が理想の父親像?松山ケンイチが船上で加藤浩次と死闘!「平清盛」呉ロケを公開深田恭子、平清盛の妻に抜擢!大河ドラマ「平清盛」女性キャストついにお披露目逆境に強そうな俳優ランキング1位は水嶋ヒロ!結婚、独立…逆風でのパワーに共感
2011年12月21日映画『東京公園』が6月18日(土)に公開。都内劇場にて、主演の三浦春馬をはじめ榮倉奈々、小西真奈美、井川遥に青山真治監督が登壇しての舞台挨拶が行われた。小路幸也の同名小説を原作に、写真家志望の青年がある奇妙な依頼を通じて、自分の周囲にいる女性たちに思いを巡らし、向き合うさまが描かれる。三浦さんは、義理の姉を演じた小西さんとのキスシーンがあるが、初めて完成した作品を鑑賞したときをふり返り「(キスシーンが)こんなに長くて大丈夫?お客さんが『長いよ』って言うんじゃないかと思いながら冷や汗をかいて観た」と述懐。会場からは笑い声が起きたが「みなさんも自分のキスシーンを大きなスクリーンで見たら冷や汗かきますよ」と照れくさそうだった。「本当にこの映画が大好き」という榮倉さんは「考える力を与えてくれる作品だと思います。恋愛や家族、友達を描いた映画ですが『こういう風に観て』というものがない。いま、頭の中を占めているものを投影して、観る人によっていろんな形に変わると思います」とアピール。小西さんも「身近にあることがすごく大切で、それに支えられて自分があるのに、一番後回しにしてしまうものですね」と映画を通じて感じた思いを吐露。「震災の後にこの映画を観て、母に『お母さん、大好きだよ』と電話してしまいました」と明かした。井川さんは“見つめられる”側で、娘と共に東京中の公園を歩き回る。実生活でも2歳になる娘さんがいるが「娘が私を真っ直ぐに見つめていることを感じます」と語り、「散歩がてらにスーパーに寄ったら。お酒売り場の前で立ち止まって『ママ、ママ』って(笑)。見てるんだなと思いました」と意外なエピソードを披露し、会場は笑いに包まれた。ちなみに、カメラ越しに井川さんを見つめ、追いかけ続けた三浦さんは「本当に後を追いかけたくなりました」と告白。井川さんから「いま、思いついたようなことを(笑)」と照れくさそうに返されると、「本気で言ってるんですよ!」と力を込めつつ赤面していた。『東京公園』は新宿バルト9ほか全国にて公開中。■関連作品:東京公園 2011年6月18日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011「東京公園」製作委員会■関連記事:小西真奈美インタビュー次々起こる化学反応で新たな発見「それもありかも」三浦春馬インタビュー青山作品で“変化”を楽しむ「人間て単純じゃないんですよね」“親友”になりたい俳優は誰?「acteur」最新号を5名様にプレゼント榮倉奈々、監督を「自由な猫ちゃん」小西真奈美の壮絶エピソードに「鳥肌立った」三浦春馬×3人の女優陣が織り出す優しい物語『東京公園』試写会に5組10名様ご招待
2011年06月20日映画『東京公園』の完成記者会見が6月2日(木)、都内で開催され、主演の三浦春馬に榮倉奈々、井川遥、小西真奈美に青山真治監督が出席した。「東京バンドワゴン」の小路幸也の小説を『ユリイカ』の青山監督の手で映画化した本作。カメラマン志望の大学生・光司は「ある女性を尾行して撮影してほしい」という奇妙な依頼を受ける。これをきっかけに自分の周囲の3人の女性――幼なじみ、義理の姉、そして娘を連れて東京の公園を散歩する女性――と向き合い、彼自身も少しずつ成長していく。久々の新作となる青山監督は作品のポイントとして「若々しさ」を挙げ、初めての仕事となる三浦さんらの起用を「さわやかさで決定した」と説明。「いまでも、まぶしすぎて真っ直ぐ見られないくらい!」と語るが、女優陣からそんな監督の現場での振る舞いについて“告発”が…。榮倉さんは「監督が楽しんでいるのは感じました。衣裳合わせで突然いなくなったり、現場の居間で寝転がっていたり、自由なネコちゃんみたい。『目を見て話せない』なんて嘘だろうって思います」といたずらっぽく語る。小西さんもこれに同意し「突然、突拍子もない演出をされるんですが、おもちゃを見つけた子供みたいにキャッキャしてました」と証言。一方、遠くから撮影されることが多かったという井川さんは「私は監督の姿を探すのが大変でした…(苦笑)。『これでいいのだろうか?』と思いつつ監督に視線を送ると『うんうん』という感じで頷いてくださって」と現場での監督との“距離”を明かしてくれた。ちなみに井川さんは、セリフがない役柄で、子供を連れて東京中の公園を散歩するのだが、普段からお子さんを連れて公園を散歩するそうで「うちの子を置いて散歩に来ちゃった、という気持ちでした」と笑顔で語った。三浦さん演じる光司は、この3人の女性たちをカメラで追いかけるのだが、この錚々たる美女たちをファインダー越しにのぞき続けた感想は?と尋ねられると「絶対に聞かれるだろうなと思ってました…」と照れくさそう。「苦手なんですよ、女性が…」と困った顔で監督に助け舟を求め「まっすぐ見られませんでした」と監督の言葉を借用していた。一方で役柄に関しては「これまでの役の中で一番、自分に近い」と明かし、「普段はスローテンポだけど、周りに合わせられる人間。でもどこかで自分のペースを守りつつ、秘めた陰の部分もあって魅力的な役でした」と強い思い入れを語った。特に、終盤の長ゼリフのシーンが印象に残っているそうで「一発で決めたら監督が『素晴らしい!』と言ってくださって…。普段、褒めない方なんですが、そのカットだけ褒めていただいて、僕には監督の心からの叫びに聞こえました。役者として一生の宝物になった」と嬉しそうに述懐した。一方、小西さんは印象的なシーンとして大島でのロケでの岬の端での強い風の中でのシーンを挙げ「仁王立ちで、スタッフの方が風よけの毛布を持ってくださっている中で撮りました」と撮影の裏側を明かしてくれた。すると、一足先に完成した作品を観た榮倉さんが「あのシーンの小西さんは本当にきれいでした。お話を聞いて鳥肌が立ちました!」と感激した面持ちを見せ、会見場は温かい空気に包まれた。『東京公園』は6月18日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:東京公園 2011年6月18日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011「東京公園」製作委員会■関連記事:三浦春馬×3人の女優陣が織り出す優しい物語『東京公園』試写会に5組10名様ご招待ガーリーなファッションが似合う俳優ランキング!混戦を制したのは向井理
2011年06月02日映画『相棒−劇場版II−』(仮題)の製作報告会見が8月9日(月)、東京・東映大泉撮影所で行われ、小西真奈美、小澤征悦らゲストキャストが初お披露目された。2000年6月に初放送された人気刑事ドラマシリーズの10周年を飾る劇場版第2弾で、警視庁幹部12人を人質にとられた警視庁籠城事件に、特命係係長の杉下右京(水谷豊)と相棒の刑事・神戸尊(及川光博)が挑む物語。レギュラーメンバーに加え、警視庁の元組織犯罪対策部の刑事という経歴を持つ犯人・八重樫哲也を小澤さん、八重樫の警察学校時代の同期で総務部装備課・朝比奈圭子を小西真奈美、ほかに宇津井健、國村隼らが出演する。6月25日(金)にクランクインし、国内での撮影を終え、明日10日(火)から13日(金)までのフィリピンロケをこなしてクランクアップ予定。TVシリーズと劇場版第1作に続き和泉聖治監督がメガホンを取っている。“相棒”コンビとの初共演の感想を司会者から求められた小西さんは「3人のシーンを控えてメイク室で一緒になったんですが、先に水谷さんが出ていくときに『ご縁があったらまた後ほど』っておっしゃった。何て返していいか…と思っていたら、及川さんが『そうですね、ご縁があったら』と返したので、ああ、この2人は本当に相棒なんだと思った」とエピソードを吐露。すかさず及川さんが「先輩(水谷さん)は、ちょいちょいユーモアを挟むんです」と突っ込むと、水谷さんは「だって人生、何があるか分かりませんから。メイク室を出た後に…」と冷静に切り返す“右京節”全開だった。今度は及川さんが小西さんとの共演の感想を求められると「楽しかったですよ、明るくて…いい匂いがしました」。同じ問いに小澤さんも「初めてだったんですけど、すごくいい匂いがしました」と揃って萌え気味。小西さんと会場の笑いを誘った。一方、自身にとっての相棒を尋ねる質問に、小澤さんは「家族」。食道がんとの闘病から生還し今月1日(日)に復帰会見した父で世界的指揮者・小澤征爾さんへの思いを垣間見せた。この最新劇場版に先駆け、10月からドラマシリーズ「相棒season9」が放映予定。『相棒−劇場版II−』(仮題)は12月23日(木・祝)より全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:相棒−劇場版II−(仮題) 2010年12月23日より全国にて公開
2010年08月09日小栗旬の初監督作品として注目を浴びる『シュアリー・サムデイ』のヒロイン役を小西真奈美が演じることが発表された。これまで、男性キャストのみが発表されており、女性キャストが明らかになったのはこれが初めて。映画の公開初日も7月17日(土)に決定した。本作は、小栗さんが自身と高校時代の仲間たちとの絆をテーマに書き上げたプロットを基に、4年の歳月を経て製作された。主要男性キャストは、小出恵介、勝地涼、綾野剛、鈴木亮平、ムロツヨシ。この5人が演じるのは“いつかきっと”という思いを持ちつつも平凡な日々を繰り返す高校生。ある日、狂言で学校爆破の騒ぎを起こすことを企てるが、なぜか本当に校舎を吹き飛ばしてしまったことから思わぬ大騒動に…。想いを寄せる女性を誘拐され、巨額の借金を背負い、命まで狙われる事件に巻き込まれるハメになる。その小出さん扮するタクミの初恋の女性こそが、小西さんの役どころ。個性派揃いのバンドマンである5人と小西さんがどのように絡んでいくのか?そして、“監督”小栗旬が小西さんをどのように演出したのか?またひとつ、本作の注目すべき点が。また、小西さん以外の女性キャストとして、大竹しのぶ、原日出子、上戸彩、井上真央が出演することも併せて発表された。すでに発表されている男性共演陣も妻夫木聡、竹中直人、笹野高史、岡村隆史、阿部力、津田寛治などなど超豪華!どのような作品に仕上がっているのか完成が待たれる。このたび、本作の特報も到着!「おれたちは人生の絶頂とどん底を味わった」、「バカで最強だったおれたちを取り戻す」といった言葉と共に、青春の疾走感あふれる映像が展開されている。『シュアリー・サムデイ』は7月17日(土)より全国にて公開。こちらの予告編は、MOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:シュアリー・サムデイ 2010年7月17日より全国にて公開© 2010「シュアリー・サムデイ」製作委員会■関連記事:2010年はバンドブーム再到来?小栗旬、初監督作品は旬な5人が高校バンドマンに
2010年01月13日1991年度の「このミステリーがすごい!」第1位を獲得した「行きずりの街」(志水辰夫著・新潮文庫刊)が仲村トオルと小西真奈美を主演に迎えて映画化されることが決定した。かつては教職にあったが、卒業した教え子との結婚をスキャンダルのように扱われ、高校を追われ、離婚にまで追い込まれた主人公・波多野。現在は郷里で塾の講師をしていたが、東京で音信不通となった教え子を捜すべく、再び東京に足を踏み入れる。この失踪事件の背後に、かつて自分を学園から追放した男たちがいることに気づいた波多野は、捜査のためにあるバーへ。そこで、かつての妻・雅子と12年ぶりに再会する。失われた時を取り戻そうとする2人。そして、彼女の助けもあって波多野は徐々に事件の核心へと近づいていく…。メガホンを握るのは、人間の持つ泥臭さや感情を浮き彫りにする演出で『魂萌え!』、『カメレオン』、『闇の子供たち』と近年も話題作を次々と世に送り出している阪本順治。企画者には、仲村さんの映画デビュー作である『ビー・バップ・ハイスクール』シリーズの生みの親であり、松田優作作品や、「あぶない刑事」シリーズなど、数々の話題作をものしてきた黒澤満が名を連ねている。波多野役の仲村さんは「(製作プロダクションである)セントラル・アーツは別名“黒澤(満)撮影所”というか、ここは僕にとっては“実家”のようなところ。ここに、いったい何人の恩人と呼べる人がいるんだろう、と改めて思う日々です。役者としてド素人だった僕は、この人たちに『許してもらい』、『誤魔化してもらい』ながら仕事をし、いままで何とか生き延びてきたんだなと実感してます。でも、役者を始めて24年、来年は25年目を迎えるので、『もうガキじゃないんだぞ』という緊張感もあります。これからも多くの質の高い仕事をすることが、ふるさとへの、恩人の方たちへの恩返しになるんじゃないかと…と感慨に浸ってしまうわけにもいかないので(笑)、とにかく、この作品の日々の現場を、目の前にあることを頑張っていこうと思ってます」と並々ならぬ決意を語る。波多野のかつての教え子であり、別れた妻でもある雅子を演じる小西さんは「阪本順治監督は、以前からお仕事をご一緒したかった監督だったので、真摯な気持ちで臨みたいと思いました。阪本監督は、役者の感情や温度を大切に撮影して下さいますし、仲村トオルさんはそれを大きく受け止めて下さるので、毎シーン良いものが出来ていることを感じています」と手応えを明かす。「しっとりとした、それでいてハードな」作品に仕上げたいと語る阪本監督。66万部を売り上げた傑作ミステリーをどのように描き出すのか?失われた時間と、自らの誇りを取り戻すための男の孤独な闘いはどこへ向かうのか――?『行きずりの街』は10月末にクランクアップ予定。2010年秋、全国にて公開。■関連作品:行きずりの街 2010年秋、全国にて公開© 「行きずりの街」製作委員会
2009年10月17日小西真奈美主演『のんちゃんのり弁』が26日(土)公開を迎え、都内の劇場で初日舞台挨拶を実施、小西さんに加え岡田義徳、村上淳、佐々木りお、山口紗弥加に緒方明監督、そして主題歌を担当したスネオへアーが登壇した。小西さんは詰めかけたファンに向けて「土曜日にわざわざ足を運んでくださってありがとうございます!我が子が自分の元を離れていくようでさびしくもあります」」と初日を迎えての喜びとちょっぴり複雑な心情を明かした。劇中、離婚寸前のダメな夫とかつての初恋の男性が登場することを意識して「元カレ、元旦那と一緒にでも構いませんので観に来ていただければ…あ、いまのカレとでもいいですよ!」と呼びかけ会場の笑いを誘った。小西さんの隣りにちょこんと立つのは小西さん扮する小巻の愛娘・のんちゃんを演じたりおちゃん。「楽しく、がんばってここまで仕上げたので、楽しく観てもらいたいです」と大人顔負けの挨拶で喝采を浴びた。山口さんは撮影をふり返り「思い出したくないくらいつらかったです。この仕事やめようかと思うくらい。監督、愛のムチをありがとうございました」と恨みのこもった挨拶。村上さんには監督から「葉っぱのように」とまさに“草食系”の男を演じてほしいとの要望があったとのことだが、自身とリンクしているか?という問いに村上さんは「はい!」と即答した。岡田さんは開口一番「ダメ旦那です(笑)」。“愛娘”りおちゃんとの久々の再会を喜んでいたが「最初は、僕が触れるだけでりおちゃんが泣いてしまい悩みました…」と撮影当初の苦悩を告白。すると、りおちゃんは愛嬌たっぷりに「ごめんね」。小西さんは優しく「乙女ゴコロだよねー」と母親の顔でフォローを入れていた。スネオへアーはいきなり「今回の役どころは、非常に難しくて…」と語り出し、一斉に「出てないでしょ!」と突っ込まれていた…。小西さんには登壇者の男性の中で誰にお弁当を作ってあげたいか?という悩ましい質問が投げかけられたが、迷った挙句に「じゃあ(笑)、スネオへアーさんで」と意外な大穴(?)を指名。スネオへアーは「じゃあ週末、いつものところで!」と笑顔でデートを約束した。『のんちゃんのり弁』は有楽町スバル座ほか全国にて公開中。■関連作品:のんちゃんのり弁 2009年9月26日より有楽町スバル座ほか全国にて公開© 2009「のんちゃんのり弁」製作委員会■関連記事:小西真奈美インタビュー監督が10分で惚れこんだ素顔とは――?お弁当が切り開く幸せ!舞台挨拶付き『のんちゃんのり弁』試写会に10組20名様ご招待小西真奈美、7歳の娘からの手紙に涙目「子供と一緒に成長する母を演じた」小西真奈美が初の母親役に挑戦!下町の人情ドラマ『のんちゃんのり弁』快調撮影中
2009年09月26日その演技力の高さはもちろん、清楚で真面目で凛とした雰囲気を放つ女優として、映画、テレビ、舞台に引っ張りだこの女優、小西真奈美。彼女が新作『のんちゃんのり弁』で演じるのは、初のお母さん役だ!31歳の主婦・小巻(こまき)がダメ亭主と別れ、娘・のんちゃんと一緒に人生の再スタートを切る姿を綴ったこの人間ドラマで、小西真奈美が見せた意外な一面とは?母親役を通して感じたのは、1人の女性としての生き方――役柄同様、小西さん自身も今年31歳という年齢を迎える。彼女が子供の頃に思い描いていた30歳は「酸いも甘いも経験していて、ちょっとのことには動じずにドーンと受け止められるような、ものすごく大人なイメージ」だったそうだが、実際に30歳を迎えてみると「ドーンと受け止めるどころか、ちょっとのことで動揺するし、悩みます(笑)」と、理想とは少し違ったよう。「でも、悩むということはそれだけ女性の選択肢が広がったっていうことなのかもしれないですね」と、実はかなり前向きな性格!今回の母親役は前向きな彼女が30歳を迎えたタイミングで舞い込んできた役柄。けれど、脚本を読んでいくうちに見えてきた小巻という女性像から感じたのは、母親としての生き方ではなく、1人の女性としての生き方だったと語る。「子供という守る存在があるのに仕事もお金もない──そんな女性が社会に出て成長をしていくさまを描きたいんじゃないかなと思ったんです。だから、お母さんお母さんしているよりも、1人の人間が奮闘しながら前に進んでいく姿を演じられたらなと。それに、共感する部分も多くて…何でも前向きに考えるポジティブさとか、思ったことをすぐに行動に移すところとか、似ていますね」。確かに、小巻の行動力はすごい!娘のために作ったお弁当がおいしいと評判になると、“安くて美味しい最高のお弁当屋を開く”ことを決意。目標に向かって一生懸命努力する姿は、何歳であろうとも輝いている。これまでにもキラキラと輝く女性を数多く演じてきた小西さんだが、今回はそれに加えてコミカルさが求められ、「全身全霊でぶつかっていくしかなかった。どれだけ本気でぶつかれるかが勝負でした」と、現場をふり返る。「この人を撮りたい!」と、出会って10分で小西真奈美に惚れたという緒方明監督が、ヒロイン・小巻像に求めたものは一体どんなものだったのだろうか?「このキャラクターならこのシーンはこんな感じだろうなと、ある程度想像して現場に行っても、監督は私のイメージを軽々と超える要求をしてくる。例えば、重要なことを語るシーンであれば、私としてはシリアスに語った方がいいのかな?と思うわけですよ。でも、監督は、ここはコミカルに、ここはシリアスに、ここはテンポ重視で…と、1シーンの中で色々なものを要求してくるんです。何度かテストを重ねてようやく自分のなかでつかめてきたかなと思うと、いままでのことは全部忘れて自由に演じてくださいって言うんです!」と明るく話すが、現場では相当苦労したはず。けれど、それは監督が小西真奈美という女優の力を認めているからこそ。小さなことで必死に喧嘩する夫婦に愛おしさを感じる――小巻がダメ亭主(岡田義徳)と繰り広げる喧嘩のシーンでは、こんな小西真奈美は見たことない!と、驚いてしまうほどのインパクトを残している。「前日にアクション指導の方から指導を受けて要領は分かっていても、本番になるとお互い2割増しくらい本気になっちゃって(笑)。リハーサルでは予想できなかったハプニングも起きたりしました。小さなことで必死に喧嘩してバカな夫婦だなと思いつつも愛おしくて泣けてくる、そんなシーンになっています」。ちなみに、旦那を額縁で殴る場面では勢いあまって額が頭を突き抜けたり、小西さん自身も本気で突き飛ばされ青あざができたのだとか。また、忘れてはならない見どころは“お弁当”。小巻が娘のんちゃんに作るお弁当は、愛情と工夫が満載!小巻がその日ののり弁を解説するくだりもユニークだ。そこで聞いてみたいのは、小西さんがお弁当に欠かせないおかずベスト3!で、そのおかずは…「タコさんウインナー、玉子焼き、ふりかけとかでんぶの模様入りのごはん」とのこと。どれもお弁当の定番ではあるけれど、手作りという魔法が特別なおかずにしてくれるのだ。そして、手作りの“手”から伝わるものの大切さをこう語る。「手をつないだり、抱きしめてあげたり、愛情って手から伝わっていく気がするんです。お弁当を作ることも、子供を育てることもそうだと思いません?手には温かさと何かを導いていく強さが込められているのかなって。私の手はまだまだ成長過程の手かもしれません(笑)」。(text:Rie Shintani/photo:HIRAROCK)■関連作品:のんちゃんのり弁 2009年9月26日より有楽町スバル座ほか全国にて公開© 2009「のんちゃんのり弁」製作委員会■関連記事:お弁当が切り開く幸せ!舞台挨拶付き『のんちゃんのり弁』試写会に10組20名様ご招待小西真奈美、7歳の娘からの手紙に涙目「子供と一緒に成長する母を演じた」小西真奈美が初の母親役に挑戦!下町の人情ドラマ『のんちゃんのり弁』快調撮影中
2009年09月17日