独Vector Informatikは、測定/キャリブレーションツール「CANape」の最新バージョン13.0を発表した。新バージョンでは、測定データの解析結果とキャリブレーションプロジェクトの進捗を文書化するための多彩なレポート機能を備えている。印刷ビューでは、各種の表示およびキャリブレーションウィンドウを1つのページ上にスピーディに配置が可能。また、ウィンドウはドラッグ&ドロップ操作により、画像ファイルやPDF文書として簡単にエクスポートしたり、他のツールに貼り付けることもできる。さらに、統計評価機能により、複雑な測定結果の解析がシンプルになる。統計パラメータは、表示ウィンドウ内からそのまま、定義済みの関数を使用して手軽に計算、表示できる。そして、CASLスクリプト言語を使用すれば、既存の機能をいつでも個別に拡張できる。一方で、機能開発においては、複数のバイパス計算を並行して実施しなければならない場合が少なくない。これには、リアルタイムコンピュータを内蔵したバスインタフェース「VN8900」で対応できる。また、「VN8900」はスタンドアローンのバイパスシステムとして「CANape」で設定することも可能となっている。この他、ハードウェア「VN5610」を介した物理アクセスから、SOME/IPのデコーディングをはじめとするトレースウィンドウでのバス解析、そして記述ファイル(FIBEX)の視覚化まで、「CANape 13.0」は、車載Ethernetプロジェクトを円滑に遂行するための包括的なソリューションを提供するとしている。
2014年12月09日●工場の移転に伴い、ICTを導入し生産業務の効率化を実現○移転に伴い工場のICT化を推進ミントウェーブは、自治体・民間企業・文教向けのシンクライアントシステムやシンクライアント応用機器、電力系統・設備の監視制御システム、ERP活用・設計支援システムといった、さまざまな分野での製品やシステム、サービスを提供している情報機器メーカーだ。同社の生産拠点の一つである名古屋工場では、主に特定用途端末や医療事務機器端末、汎用シンクライアント端末の製造を行っている。なかでも、某メーカーのOEMとして製造しているファンクションパネルの生産は、年間1万台にも及ぶという。名古屋工場は2014年3月、移転とともに工場リニューアルを実施した。工場の敷地面積を46.3%削減する一方で、「工場を丸ごとショールームにする」というコンセプトのもと、さまざまなICTの導入によって生産業務の効率化を実現している。工場移転の半年前から生産業務の効率化プロジェクトがスタートし、「見える化の工場」を目標に、シンクライアント組立指示システムの構築、作業時間の見える化のための電子行灯の導入、組立・検査屋台の作業状況の常時監視の導入といった施策が行われた。従来、工場内に紙ベースの説明書や手順書を貼っていたが、モニター画面に手順や注意事項を指示するシンクライアント組立指示システムを構築したことで、記憶に頼らない生産が可能になった。電子行灯の導入では、大型モニターに計画時間と実績時間の差異を映し出すといった、作業時間の見える化を実現したという。また、組立業務の作業状況をすべて録画することで、出荷後の不良検証や再発防止に活用している。さらに効率化プロジェクトでは、これまで紙ベースで管理されていた部品の入庫・出庫作業のICT化を検討し、電子帳票ソリューション「ConMas i-Reporter」(以下、i-Reporter)を導入した。i-Reporterを採用した背景を名古屋工場長 寺西和弘氏は「当社の電気自動車用急速充電器の保守サービスを行っている部門が、フィールドでの点検業務にi-Reporterを利用していることを知り、工場での入出庫作業に活かせないかと考えたのです」と振り返る。以前の名古屋工場の入出庫作業では、部品が工場に入荷されると、まず紙ベースの在庫管理票に入庫数と在庫数を手書きで記入し、さらに別の作業者がそれを生産管理システムと基幹業務システムへと転記していた。また部品を出庫する際にも、同様に紙ベースの在庫管理票で管理しており、入出庫の際の入力業務が作業者の大きな負担になっていたという。生産グループ 課長の吉永祐一氏は「従来は生産する製品の原材料1点ずつに紙の管理表が存在し、それぞれの部品が入ってくるたび、あるいは使うたびに紙へ記入するため、記入漏れや間違いが発生していました。さらにミスを防ぐための二重チェックにも手間がかかり、作業時間が増える原因となっていました」と語る。●i-Reporterの導入で、現場でも管理側でも作業効率がアップ!○出庫作業にかかる時間を90%削減そこで名古屋工場では、従来の紙ベースの在庫管理表をi-Reporterに置き換え、入出庫をiPadで記入する在庫管理システムを構築した。i-Reporterによる在庫管理システムでは、工場に部品が入荷した際、伝票のQRコードをiPadで読み取り、iPadにダウンロードされた在庫管理票に入庫数を入力する。入力された数字が帳票システムで確認され、承認されると、入庫データが生産管理システムおよび基幹業務システムに送信される。i-Reporterから在庫データが自動的に読み込まれるため、従来のように生産管理システムや基幹業務システムに転記する必要はなくなるという。出庫の際も、これまではピッキングするリストを紙ベースで見ていたが、必要な部品をi-Reporterが指示するため、紙での管理が不要になった。ソリューション営業本部 事業企画部 部長 川瀬伸一氏は「これまで紙ベースで行っていた在庫管理作業が、iPad上で簡単に入力できるようになりました。またそれ以上に、i-Reporterが基幹システムと生産管理システムに在庫数を同期するため、それぞれのシステムに手入力していた転記作業が不要になったことが大きいです」と、i-Reporterによる自動化が業務効率に大きく貢献していると指摘する。名古屋工場では、iPadを使って部品の入出庫を管理するシステムをi-Reporterで構築したことで、入出庫業務の作業時間が大きく削減できたと吉永氏は語る。「これまで出庫の管理作業は、月に840分ほどかかっていました。これがi-Reporterを採用したことで、紙に手書きをする、あるいは在庫数を計算する時間がなくなり、画面にタップするだけで作業が行えるようになりました。感覚的には作業時間を90%ぐらい削減できたと感じています」(吉永氏)また部品の入庫管理も、月に160分程度かかっていた作業がおよそ100分まで削減できたと吉永氏は語る。従来の紙ベースに近いインタフェースと操作性のため、導入の際にもほとんど抵抗はなかったという。むしろ「転記作業がなくなる、計算間違えを心配しなくてもいい、というi-Reporterのメリットのほうにフォーカスし、歓迎してくれました」と吉永氏は振り返る。i-Reporterの導入は、現場の作業だけでなく、管理面でも効果があったと語るのは寺西氏だ。以前の在庫管理では、記入漏れや間違いが生じていたため、実在庫と帳票上の在庫が合わず、正しい在庫が月末にならないと分からないという状況があった。また在庫のズレが見つかっても、どこでミスが生じたのかを追求することも難しかった。i-Reporterを導入し入力を自動化したことで、リアルタイムに実在庫が把握できるようになった。「正しい在庫が分かっていないと、多めに部品を仕込んでしまうため、どうしても在庫が膨らんでしまいます。i-Reporterによって在庫がリアルタイムに管理できるようになり、不要な資産を抱え込む必要がなくなったという効果もあります」(寺西氏)また、リアルタイムで実在庫を把握できることで、仕入業務の効率化にもつながっていると吉永氏は指摘する。「これまでは月末になって初めて、来月この部品が足りなくなるということが判明していました。そこから仕入れが間に合わなければ、生産に穴が開いてしまいます。リアルタイムに在庫が分かることで、仕入業務にタイムリーに情報を提供でき、在庫欠品のリスクを抑えることが可能となりました」(吉永氏)●検査のチェックリストなど、i-Reporterの活用範囲を拡大していきたい○今後は全部品にi-Reporterを適応ミントウェーブの名古屋工場では、i-Reporterを活用した在庫管理システムを始め、前述のシンクライアント組立指示システムや電子行灯の導入、さらに来客受付も専用端末でシステム化するなど、先進的なICTの利活用を積極的に推進している。現在はソーラーパネルを設営し、三相蓄電池システムの構築も進めているという。電気機器メーカーの東光高岳のグループ企業として、自社とグループ会社のシステムでできる限りのことをするべく、最新の製品やシステムを採用していると、寺西氏は語る。「名古屋工場にはシステムの開発部隊もあり、自分たちがやりたいことがすぐに実現できる環境にあります。生産業務の効率化だけでなく、工場をショールーム化することで、新しいビジネスにつなげることができればと考えています」(寺西氏)ミントウェーブは、今回のi-Reporterの導入を第一ステップと位置づけている。生産グループ 品質保証チーム チームリーダーの竹内洋氏は「現状、在庫管理をi-Reporterに置き換えられていない部品もまだまだあります。第一ステップでは、入出庫の頻度が高い部品を優先的に取り組みました。結果、入出庫の回数の8割はi-Reporterでカバーできています。今後は、i-Reporterによる在庫管理を全部品に適応していきたいと思っています」と、さらなるi-Reporterの活用を目指している。また竹内氏は、在庫管理だけでなく、検査のチェックリストとしてもi-Reporterを活用していきたいと考えている。今はチェックリストを紙に印刷し、作業者がそれに記入しているが、i-Reporterによる電子化・自動化を図りたいという。「当社の電気自動車用急速充電器の保守サービス部門も、検査のチェックリストとしてi-Reporterを使っています。実はもともとi-Reporterに注目したのも、製品の点検チェックに使えないかと考えたことがきっかけでした。優先順位が変わり、現状は在庫管理に利用していますが、今後は点検チェックにも活用していきたいと思います」(竹内氏)名古屋工場内には基幹業務システムと生産管理システムの2つのシステムが共存しているが、i-Reporterの外部連携APIによって、システム同士を連携させ、業務全体の効率化につなげることができたという。「i-Reporterはシステムの入り口に位置する、入力のためのツールです。データを正確に入力し、リアルタイムで分析することに優れている点が魅力です。それをどう業務の中で活かすかが、導入のカギではないでしょうか。名古屋工場内には基幹業務システムと生産管理システムの2つのシステムが共存していますが、i-Reporterが提供している外部APIでうまくシステム同士を連携させ、業務全体の効率化につなげることができました」(川瀬氏)工場の移転に伴い、さまざまなICTを活用した先進的な生産拠点へと進化した名古屋工場。今後さらに新しいテクノロジーを取り入れ、生産性を向上させながら、ショールームとしての工場を発展させていきたいという。なお、今回の取材の模様を以下の動画にまとめてあるので、併せて確認いただきたい。
2014年12月09日米Googleは12月4日(現地時間)、Google Appsのパートナープログラム一新を発表した。Appsや、Chrome、Cloud Platform、Maps、Searchといった製品毎にわかれていたプログラムを、新しくGoogle for Work and Education Partner Program(英語サイト)に統一。この新プログラムにより、パートナーが、Googleの製品やサービスを統合的に扱うことを可能にし、ユーザーに紹介しやすくなる。新しいパートナープログラムは、ユーザーの要望にあわせた3つのトラック「セールストラック:販売とマーケティングに特化したスキルをもち、販売実績が特に多いパートナー向け。既存顧客への対応や更新管理も含む」「サービストラック:販売、コンサルティング、トレーニング、デプロイメント、技術的サポートといったサービス全般のスキルをもつパートナー向けのトラック」「テクノロジートラック:Google for WorkおよびGoogle for Educationの各種製品を強化、補完、拡張する追加機能をもつ製品、およびそれをベースにした製品・サービスを開発するパートナー向けのトラック」で構成される(複数のトラックに加入が可能)。また、最高のカスタマーエクスペリエンスを提供のため、パートナープログラムに加入条件とプロセスを変更し、2015年より順次適用する。パートナーへは、「Google for Work Connect(営業コンテンツ、マーケティングキャンペーン、サポート資料、トレーニングなどを提供するパートナー向け情報共有サイト)へのアクセス」「プログラムに関する情報」「販売パートナーコンソール(発注・顧客管理ツール)」「Google for Work もしくは Google for Education の認定パートナーバッジの使用」「製品の販売およびマージン」「パートナー検索サイトへの掲載」を提供する。また、各トラックごとに、より優れた経験とスキルをもつパートナーとしてプレミアパートナーを認定。プレミアパートナーには、「パートナーセールスのアサイン」「協業マーケティングの機会」「マーケティングファンドやインセンティブプログラム(予定)」「プレミアパートナー限定トレーニング、イベントへの参加」「認定プレミアパートナーバッジの使用」を追加で提供する。Googleは、この新プログラムを通じ、引き続きパートナーへのサポートと投資を適切におこない、パートナーとともに、ユーザーに最高の製品・サービスを活用いただけるよう関係構築を強固にしていくとしている。
2014年12月08日睡眠不足は集中力や記憶力の低下だけではなく、不安やイライラが増して短気になるという。忙しい毎日、「十分な睡眠を取るように」と言われても難しいだろうが、睡眠の質を高めるためにできることはある。The Next Webの「生産性アップのための睡眠術(原題:The best sleeping habits to enhance your productivity)」がいくつかのポイントを伝えている。○カフェインとうまく付き合うカフェインを夜に摂取することは体にとって良くないという話は割と一般的な話だと思う。だが、朝起きてすぐのコーヒーも実は体にとって良くないことだという。米メリーランド州ベセスダにある米国軍保険科学大学の調査によると、カフェインを摂取する際に最適な時間は午前9時半~午前11時半の2時間だという。朝食時にコーヒーを飲む習慣があるのであれば、水やフレッシュジュースに変えてみてはいかがだろうか。夕食後のコーヒーや就寝前のコーヒーは避けたい。就寝前6時間以内にカフェインを摂取した場合、睡眠の質に影響が出るとのことだ。○夕食は2時間前に夜食はもちろんのこと、夕食でも気をつけるべきことはある。夜食と共通するかもしれないが、夕食の時間は就寝2時間前がデッドラインだという。食べる物としては、食べ慣れないスパイスが効いた料理を夕食に食べると消化問題を起こし、睡眠に影響するという。アルコールも控えた方がよいとのこと。睡眠に良いホルモンとされる「メラトニン」を摂取するために、さくらんぼや白米、トウモロコシ、バナナなどを取り入れた料理を食べるよう心がけてはいかがだろうか。○睡眠環境を整えるベッドはマットレスの固さ、布団れば適度に乾燥した清潔な布団を気を付ければ快適な睡眠……とそれだけでダメだ。"光"も体内時計を狂わせるという。遮光カーテンなどで外の光をシャットアウトし、PCやスマートフォンなどもオフに。騒音も影響するため、音楽を聞きながら眠る習慣があるのであれば、ボリュームを落としてリラックスできる曲を選ぼう。夜寝る前のFacebookやTwitter、メールは避けた方が良い。端末が電磁波を発するだけでなく、ソーシャルや新しい情報は興奮を高めてしまう。本を読んだり音楽を聴くなどして、興奮から遠ざけて眠りに入ろう。○習慣付けが重要に成人の理想的な睡眠時間は7~8時間。これを確保できればベストだ。一方で、週末の"寝だめ"はあまり良くない。一定の時間帯に就寝して、7~8時間後に起きるという習慣を持つことで、体に対して余計なストレスを減らせるという。○昼寝のススメ昼寝は20分程度が効率アップに繋がる。一部の企業では実際に昼寝を許可しており、Googleなどは昼寝専用のスペースを設けているそうだ。1時間の昼寝が脳を活発にするといわれているが、10分寝るだけでも違うとのこと。会社が許可するなら、試してみてはいかがだろうか?
2014年12月06日米エネルギー省の予想によると、同国の天然ガスの生産量は、2013、14年はほぼ横ばいながら、15年以降、伸びが高まり、堅調に増加するとみられています。15年以降の生産増加を支える主な要因は輸出で、まずはパイプライン経由でのメキシコ向けが伸びるほか、17年には日本など向けのLNG(液化天然ガス)が加わることから、19年までの5年間は毎年、前年比二桁の高い伸びが予想されています。メキシコは、天然ガスの産出国ながら、国内需要を満たせておらず、米国からの輸入に頼っています。また、メキシコのパイプライン網は天然ガスが産出されるメキシコ湾周辺の同国東部に偏って整備されています。このため、産業が集積している首都メキシコシティ周辺や、80年代以降、家電・自動車などの組立加工産業の集積が進んだ北部、そして、現在、自動車産業の集積が急速に進んでいる中部などでは、天然ガスの潜在需要が満たされていない状況です。ただし、現在、米テキサス州南部とメキシコ中部の同国最大規模の自動車産業集積地グアナフアト州とをパイプラインで結ぶという、超大型輸送インフラ・プロジェクト「ロス・ラモネス・プロジェクト」が進められています。3日にはその第1区間が完成し、米国からのシェール・ガスの輸入を45%拡大することが可能となりました。そして、1年後にはメキシコの天然ガス輸入量の3分の1を賄うことが可能になるとされています。これとは別に、15年から17年にかけて、米アリゾナ州とメキシコ西部・北部とを結ぶパイプラインも順次、操業を開始する計画となっており、米国からメキシコへの天然ガス輸出の拡大に大きく寄与する見通しです。米国での天然ガスの生産は、輸出の増加に支えられ、国内消費の伸びを上回るペースで増える見通しです。そして、同国は18年に天然ガスの純輸入国から純輸出国へ転身するとみられていますが、輸出先の拡大などに伴なって輸出の増加ペースが速まれば、18年より前倒しとなる可能性も考えられます。(※上記は過去のものおよび予想であり、将来を約束するものではありません。)(2014年12月5日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。→「楽読」※1 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。※2 投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産には為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。
2014年12月05日アドバンテストは11月25日、非メモリテスタ「T2000」向け多目的(マルチパーパス)パラメトリック測定モジュール「PMU32E」を発表した。同モジュールは、「PMU32」の後継モジュールであり、「T2000」の計測範囲をデジタル、アナログ、パワーマネジメントなどを融合した多機能SoCデバイスまで広げるものである。さらに、「PMU32」に対し完全上位互換であるため、ロードボードなどの既存資産との互換性を維持しながら、従来比2倍の分解能と精度を実現している。また、「PMU32E」を用いることにより、「T2000」と「T2000」の機能拡張オプション「T2000 EPP(Enhanced Performance Package)」の性能を最大限に発揮することが可能となる。測定速度は、「PMU32」に比べて2倍以上速く、特にDCリニアリティ試験ではサンプリングレートとデータ転送速度の向上により劇的にスループットを向上させている。このため、大幅なテスト時間削減が可能となり、生産性の向上とコスト削減につなげることができる。この他、既存の「PMU32」のテストプログラムがそのまま使用できることからオペレーション効率が良いことに加え、チャネルごとのAWGとデジタイザのメモリ容量は従来比2倍となり大幅に能力が拡張された。さらに、新規にISVMギャング機能をサポートしており、デバイスのオンダイレギュレータ(ODR)のロード試験が可能になった。これら「PMU32E」の機能により、「T2000」は新規デバイスの開発期間も劇的に短縮することができるとしている。なお、「PMU32E」は2015年3月頃より出荷が開始される予定。
2014年11月27日キーエンスは、製造業の「用途」から変位計や寸法測定器を選べる、Webサイト「変位計/寸法測定器の選び方サイト」を公開した。製造業の現場では、品質向上・生産性向上が年々厳しく求められ、精度の高い測定器が必要とされるケースが増加している。しかし、対象物や周囲環境、要求精度などの状況を計算した上で正しい測定器を選ぶには、多くの知識と経験が求められる。そのうえ万が一不適切な測定器を用いて製造された場合、要求精度を満たさないなど不良品が発生する可能性もあり、企業にとっては大きな負担となっている。「変位計/寸法測定器の選び方サイト」はこうしたニーズに応えるべく開設されたWebサイト。製造ラインでの用途・アプリケーションを選ぶだけで、適切な「変位計/寸法測定器」が初心者でもわかるように工夫がされている。公開された「変位計/寸法測定器の選び方」に掲載されている用途は、厚み/幅、高さ/段差、外径/内径、ストローク/位置決め、振れ/偏心、振動、反り/平坦度、2次元形状、3次元形状の9種類。キーエンスの直販技術営業に全国の現場から直接寄せられた声を基に制作されている。また、「誰でもわかる!正しい測定器の選び方」というPDFも無料でダウンロードが可能。なおキーエンスは、「世界直販体制」を敷いており、変位計/寸法測定器に関するソリューション提案においても「現場に根差した現実的な提案力」で評価されているという。同社は、「今後も、製造業の生産性・品質向上に大きく貢献する方針」としている。
2014年11月25日SAPはこのほど、Shellおよびフォルクスワーゲン(VW)と共同でコネクテッドカーとその周辺環境の相互作用を検証するパイロットプログラムを発表した。同プログラムは現在、ドイツ・ハノーバーにて進行中で、給油作業をネットワーク化する統合システムなど、幅広いサービスの基礎を築くことを目指す。プログラムでは、3社のみならず、他の企業も含めた形で、コネクテッドカーの協業に向けた話し合いの基礎作りも行われているという。SAPは、「シンプル化、機能性、イノベーションを一体化することは、シームレスなコンシューマーエクスペリエンスを実現する上で不可欠と考えている。このようなエンド・トゥ・エンドのエクスペリエンスを、1社単独で実現することは不可能。VolkswagenおよびShellとのコラボレーションは、ネットワーク経済でのコラボレーションとイノベーションの真価をお分かりいただける絶好の事例となる」とコメントしている。
2014年11月25日スペクトリスは、レーザ回折式粒度分布測定装置用、湿式アクセサリ「Hydro Sight」を11月26日に発売すると発表した。「Hydro Sight」は、レーザ回折式粒度分布測定装置のサンプル流路に組み込まれることで、サンプルの分散状態をリアルタイム画像で確認することができるようになる。サンプルがどのような状態で測定されているかを画像で確認することができるため、より適切な分散条件を設定することが可能となり、測定結果の安定性の向上が期待できる。また、予想外の測定結果となった場合にも、サンプルの状態が目視で確認できるため、より正確な原因追究が可能となり、対策検討の時間短縮および的確性の向上につながるという。ピクセルサイズは1.4μm×1.4μmで表示範囲1.4μm×1400μm。測定範囲は9μm~1000μm(サンプルに依存)。同製品は11月26日より東京ビッグサイトで行われる「国際粉体工業展東京2014」にて展示される予定。
2014年11月21日エアバスはこのほど、A350 XWBの生産拡大、また、ベストセラー機のA320の増産などに対応するため、新たに5機のベルーガを生産することを決定した。○現ベルーガは2025年までに完全退役新しいベルーガはA330をベースに、既存のコンポーネントや機器を再利用して開発する。"シロイルカ"のようなカラー・シルエットをしているベルーガだが、新ベルーガではコクピットや貨物室構造、機体後部などを新たに開発するという。A330をベースにした5機の新ベルーガは、1機目を2019年前半に運航させる予定。現在あるA300をベースにしたベルーガ5機も同時に運航していくが、A300ベースのベルーガは2025年までに完全退役する見通しとなっている。
2014年11月18日トレンドマイクロは11月14日、Microsoftが11月11日(米国時間)に公開した修正プログラム(Patch Tuesday)の、「Schannelの脆弱性によりリモートでコードが実行される」脆弱性(MS14-066)の深刻度「緊急」について注意を呼びかけた。Schannelとは、MicrosoftによりWindowsへのSSL/TLS実装に使われている「セキュアチャネル」と呼ばれるもの。今回確認されている脆弱性は、攻撃者が悪意を持って作成したネットワークパケットを影響あるシステムに送信するだけで攻撃が成立するという。これは、ユーザによるアクションを必要とせずに乗っ取りを可能にする脆弱性で、2014年4月に問題になったOpenSSLの脆弱性「Heartbleed」を彷彿とさせる。Microsoftの発表ではMS14-066を悪用している事例はまだ確認しておらず、トレンドマイクロでもこの脆弱性を利用した動きや不正プログラムなどの攻撃は確認していない。しかし、2014年9月に問題となったコマンドシェルbashの脆弱性「Shellshock」が脆弱性公開後まもなく攻撃を確認したように、この脆弱性も短期間のうちに攻撃に利用される危険性が十分考えられる。この脆弱性は、現在サポートされているすべてのWindowsプラットフォームが影響を受け、この中には、2015年7月にサポート終了が予定されているWindows Server 2003も含まれている。また、この脆弱性は2014年4月にすでにサポート終了しているWindows XPを含むすでにサポート終了しているWindowsプラットフォームにも影響があるといわれている。これまで、Windows XPに影響のある脆弱性については、サポート終了後も修正プログラムが緊急で公開されたケースがあるが、今回は修正プログラムの提供が行われていない。この脆弱性を利用した攻撃の被害に遭わないためにも、法人のシステム管理者、個人ユーザは、Microsoftから公開されている修正プログラムを至急適用するようトレンドマイクロでは勧めている。さらに、トレンドマイクロでは、この脆弱性に対する攻撃からサーバやクライアントを保護するための対策を提供。サーバ向け総合セキュリティ製品「Trend Micro Deep Security(トレンドマイクロ ディープセキュリティ)」および「Trend Micro 脆弱性対策オプション(ウイルスバスター コーポレートエディション プラグイン製品)」を利用中の顧客は、「IPSルール:DSRU-14-035」「DPIルール:1006327 ? Microsoft Schannel Remote Code Execution Vulnerability (CVE-2014-6321)」「DPIルール:1006324 ? Windows OLE Automation Array Remote Code Execution Vulnerability (CVE-2014-6332)」のルールを迅速に適用されることを推奨している。
2014年11月17日大阪天保山にある世界最大級の水族館「海遊館」では、ジンベエザメ「遊ちゃん」の全長を測定し、結果を公開した。○計量記念日にちなんで海遊館では、このほど11月1日の計量記念日にちなんで、毎年この日にジンベエザメの全長を、コンピューターによる画像処理によって計測している。2か月前に海遊館にやってきたばかりの「遊ちゃん」は、現在「太平洋」水槽を遊泳中。「遊ちゃん」の計測結果は、全長4m88cm、体重約1,000kg、年齢7~8歳と、ジンベエザメの大きさに改めて圧倒される数値となった。世界最大の魚類ジンベエザメは、成長すると最大で13mにもなるという。「海遊館」は、大阪市営地下鉄中央線「大阪港」駅下車約徒歩5分、バスでは大阪市バス「天保山ハーバービレッジ」下車すぐの場所にある。また、USJからはシャトル船「キャプテンライン」でつながっている。入館料は、大人2,300円、子ども(小・中学生)1,200円、幼児(4歳以上)600円、シニア(60歳以上、要証明書)2,000円。営業カレンダーなど詳細は、「海遊館」ホームページにて。
2014年11月16日シマンテックは11月13日、同社のセキュリティ・ブログにおいて、ジャストシステムが一太郎製品群(日本語オフィススイート)のゼロデイ脆弱性を修正するプログラムを公開したのに伴い、この脆弱性を悪用した攻撃について解説した。今回の攻撃では、悪質な一太郎文書ファイルが添付された電子メールが標的の組織に送信され、ペイロードにBackdoor.Emdivi、Backdoor.Korplug、Backdoor.ZXshell が含まれている可能性があり、これらはすべて侵入先のコンピュータから機密情報を盗み取るためのものだという。悪質な添付ファイルを一太郎で開くと、ペイロードが投下されるとともに文書が表示される。今回の攻撃では、一太郎をクラッシュさせることなく文書を開いてペイロードを投下するため、被害者はバックグラウンドで起こっていることに気が付かない。攻撃に用いられる電子メールの内容は、標的となる組織の業務に応じて異なるが、いずれも最近の日本における政治的な出来事に関するものとのことだ。最近の攻撃に用いられた電子メールでは、本文に、医療費の通知が添付ファイルに含まれていることが記載され、添付ファイルをWindowsコンピュータで開くよう求めている。zip内のファイルはMicrosoft Wordのアイコンが表示されているが、実際には悪質な実行可能ファイルとなっている。同社は、今回の攻撃を実行しているグループは、LadyBoyleの実行グループやHiddenLynxなど、他の悪名高い攻撃グループと密接なつながりがあると指摘している。今回の攻撃は、2011年から確認されており、日本の組織を狙って執拗に活動を継続しているという。同社のセキュリティレスポンスは今後も攻撃グループの動向を注意深く監視していくとしている。
2014年11月14日レーザーテックは11月13日、ウェハのバンプ形状やウェハ外周部の検査・測定装置「WASAVI」シリーズの新製品として「BIM300」を発表した。半導体デバイスのさらなる高性能化に向けて、微細化と並行してシリコン貫通電極(TSV:Through Silicon Via)などを用いた3次元積層デバイスの開発、量産化に向けての取り組みが進んでいる。これら積層工程において、ウェハ薄化後のTSV露出量およびウェハ表面に形成したバンプの高さ・幅・形状の高い均一性が、重ね合わせた接点同士の安定接合実現のために求められている。このため、TSV露出量およびバンプの高さ・直径・形状の測定と管理が歩留り向上の重要な課題となっている。バンプを用いたデバイス間の接合は以前より行われていたが、最新の3次元積層デバイスではバンプサイズの微小化により、0.1µm程度の精度で高さ・縦横サイズを測長する必要がある。同時に、3次元積層デバイスでは、多層化による高集積化と薄化による省電力化・高速化を実現するため、ウェハを従来の薄化ウェハよりもさらに薄く研削することが求められている。薄化工程での問題はウェハ外周部のクラック発生、チップ破損などとして現れるので、プロセスコントロールのために薄化後の外周部検査も重要となっている。また、積層方法では、チップ同士の積層(Chip-on-Chip)、チップとウェハの積層(Chip-on-Wafer)、ウェハ同士の積層(Wafer-on-Wafer)の順に生産性は高くなるが、重ね合わせる面積が大きくなるため、TSV露出量やバンプ形状均一性の管理基準もこの順で厳しくなる。この他、COW、 WOWでは外周部のクラックやチップ破損に対する要求もより厳しくなる。今回発表の「BIM300」はこのような課題に対応すべく開発された製品である。独自の工業用レーザ顕微鏡の基本技術に高精度XYステージを組み合わせることにより、ウェハ表面の高解像度観察、TSVおよびバンプの高さ・幅・形状の高精度測定を実現している。なお、レーザーテックでは同装置について、バンプ形成プロセスの最適化や、ウェハ外周部の検査を含めた薄化プロセスの条件最適化などに適している。また、TGV(Through Glass Via)のめっきパターン形状測定にも利用できるとコメントしている。
2014年11月14日島津製作所は11月13日、同社のX線TVシステム「SONIALVISION G4」に対応する骨密度測定アプリケーション「Smart BMD」を発表した。骨粗しょう症の診断は、X線装置により骨の形状や骨折の有無などを画像で確認するとともに、骨の強度の重要な要因である骨密度を専用装置で測定し、骨の強さを判定することで行われている。同アプリはX線TVシステムと組み合わせることで、1台の装置で骨粗しょう症に必要な検査を簡単かつ短時間で実現するもの。骨折が疑われる部位を撮影することで画像診断が可能なほか、腰椎や大腿骨近位部をスキャンすることで骨密度測定が可能なため、被検者を移動させることなく一連の検査を行うことができる。また、骨密度測定の際は、目視による位置合わせを行った後に、透視機能を用いて測定部位の微調整・確認を簡単に精度よく・スピーディに行うことができるため、被検者の負担の軽減と検査スループットの向上を実現できるという。さらに、同装置では寝台の高さを47cmまで下げることが可能なため、被験者の乗り降りを簡単に行うことが可能。骨密度測定のためのスキャン時間も9インチ視野時で10秒と短いため、被験者の負担を軽減することが可能だ。なお同アプリの価格は処理用ユニットを含め2500万円~(税別)、骨密度測定が主流である整形外科、婦人科、内科などの診療科に提案を行い、今後1年間で20台の販売を目指すとしている。
2014年11月13日ジャストシステムは13日、同社の日本語ワープロソフトウェア「一太郎」シリーズの一部に脆弱性の存在を確認したとして注意を喚起した。この脆弱性を悪用した攻撃が成功した場合、悪意のある第三者がシステム管理者の権限でPCを制御し、不正プログラムのインストール、データの変更や削除など任意に操作する可能性がある。該当製品は一太郎2014 徹、一太郎2013 玄、一太郎2012 承、一太郎2011 創/一太郎2011、一太郎Pro 2、一太郎Pro、一太郎Government 7、一太郎Government 6、一太郎2010、一太郎ガバメント2010、一太郎2009、一太郎ガバメント2009、一太郎2008、一太郎ガバメント2008、一太郎2014 徹 体験版、一太郎Pro 2 体験版。同社はアップデートモジュールを公開しており、導入を強く推奨している。また、体験版については、一度体験版をアンインストールした後に、改めて最新の体験版をダウンロードする旨を告知している。合わせて、アップデートモジュールの導入にかかわらず、 身に覚えのない電子メールに添付されている一太郎の文書ファイルや、信頼性が保証されていないWebサイトなどでダウンロードした一太郎の文書ファイルを開かないよう、注意を呼びかけている。
2014年11月13日オムロンから 体重体組成計カラダスキャンの新機種発売2014年11月10日、オムロンは大きな文字で、立ったままでも測定結果が見やすい、HBF-220カラダスキャンを11月20日より発売することを発表した。オムロンの体重体組成計に関する調査から、50代~70代の人では「表示の見やすさ」「乗った時の安定感」「操作が簡単」といった点が購入のポイントになることが判明。今回の新機種はその要望に応えたもの。製品コンセプトは「お子様から年配の方まで使いやすい、ベーシックタイプ」。HBF-220カラダスキャンの特徴文字の高さ38mmとオムロンの体重体組成計では最大の文字表示で、立ったままでも測定結果が確認可能。本体サイズは奥行き(縦)約25.6cm、(幅)約32.6cmと、幅が広いため、大柄の男性でも安定して乗ることができる大きさで、乗るだけで誰が乗ったかを推定する自動認識機能を搭載。今までの体組成データから誰が乗ったのか推定するので、従来のように、生年月日や性別、身長を事前登録した個人番号を選択する必要がなく、電源をONして乗るだけで、素早く測定してくれる。ただし、初期設定として生年月日や性別、身長を登録することは必要。登録は4名まで。また、基本機能(体重、体脂肪率、内臓脂肪レベル、骨格筋率、体年齢、基礎代謝、BMI)に加え、前回測定した体重との差も表示されるという。子供アルゴリズム搭載で、6歳からの体脂肪率、骨格筋率、基礎代謝がわかるので、子供の肥満予防にも利用することができる。色はホワイト、ピンク、ブラウン。価格はオープン価格。(画像はプレスリリースより)【参考】・オムロンプレスリリース
2014年11月13日STマイクロエレクトロニクス(ST)は11月7日、業界最小クラスのオートモーティブ・グレード準拠の6軸慣性測定ユニット「ASM330LXH」を発表した。「ASM330LXH」はジャイロ・センサおよび加速度センサを搭載しており、トンネルなどの全地球衛星測位システム(GNSS)からの信号が弱い環境下でも、直前にいた場所から、時間、加速度および方向の変化に基づき現在位置を計算する、高度な推測航法ソフトウェア・アルゴリズムの利用を可能とする。また、自動料金収受システムやその他の車載テレマティクス機器へ応用することもできるという。同製品では、同社のTHELMAマイクロマシニング・プロセス技術が適用されている。3軸加速度センサと3軸ジャイロ・センサが同一シリコン上に形成されており、LGAパッケージ(3x3x1.1mm)で提供される。検出範囲の選択(16bit同期データ出力で2/4/8/16g、125/245/500/1000/2000dps)が可能で、ジャイロ・センサおよび加速度センサは6つの出力データレートからの選択できる。また、電力効率は、(パワーダウン、ローパワー、ノーマル)で変化する。なお、単価は1000個購入時に約6ドルとなっている。現在サンプル出荷中で、2015年第1四半期に量産を開始する予定。
2014年11月07日オムロンは11月4日、マルチメディア表示や各種モバイル端末との情報共有により機械の稼働率向上を実現するプログラマブルターミナル「形NAシリーズ」を発表した。生産現場では機械の稼働率を高め生産性を向上させるために、機械に搭載された各種FA機器の情報を関係者全員がタイムリーに共有し、様々な問題に迅速に対処することが求められている。同製品は、同社が展開するSysmacオートメーションプラットフォームにおいて、人と機械のインタフェースとしての役割を担うプログラマブルターミナルであり、機械の内部で稼働しているFA機器の情報を本体画面へ表示することに加え、EthernetやWi-Fi経由でタブレットやパソコン上に表示し、機械を担当するオペレータだけでなく工場内外の関係者と瞬時に共有できる仕組みを提供する。これにより、トラブルの早期解決と改善活動による生産性向上に寄与する。また、パソコンと同等レベルの高いグラフィック表現と、PDFなどのドキュメント表示や最新フォーマットの動画ファイル再生機能により、現場で発生した問題に対し解決手段を分かりやすくオペレータに提示する。これにより、的確なトラブルシューティングが可能となり、設備の停止時間を短縮できるとしている。なお、価格は、15.4型1280×800画素対応のTFT-LCDを搭載した「形NA5-15W」が48万9000円。すでに販売を開始している。
2014年11月06日ヤマハは10月31日、同社の半導体生産子会社であるヤマハ鹿児島セミコンダクタをフェニテックセミコンダクターに譲渡することで合意したと発表した。ヤマハ鹿児島セミコンダクタは1987年に設立され、2012年からは地磁気センサの生産を行っていたが、ヤマハが進める半導体事業のファブレス化に伴い、今回、生産ラインの拡張を目指すフェニテックと思惑が一致し、譲渡が決定したという。譲渡方法はまだ決まっていないが、契約そのものの締結は2015年3月、譲渡は同年10月に実施される予定だという。また、ヤマハ鹿児島セミコンダクタが生産していたセンサ商品については、台湾を中心に生産委託を進めており、生産管理拠点を台湾に設置する予定だとしている。
2014年11月04日オリンパスは10月28日、製造工程における加工部品や半導体部品、電子部品の形状測定を効率的に行える測定顕微鏡「STM7」を発表した。11月4日より発売する。同製品は、検査・測定対象物を載せるステージを、従来の250mm×150mmから300mm×300mmの大型で正方形のタイプに変更した。これにより、半導体の300mmウェハやプリント基板などの大型の対象物(サンプル)も向きを変えずに測定することができるのに加え、小型のサンプルは複数同時にステージに置けるので、効率的な測定が可能となっている。また、測定顕微鏡は、1/1万mmの精度で部品の大きさや組み立て具合などを測定するため、安定性と耐震性が求められる。そこで、本体台座に高剛性、高耐震性の石定盤(花崗岩)を採用することで、より安定した高精度な測定を実現した。さらに、測定支援ソフトウェア「STM7-BSW」と同社の顕微鏡用デジタルカメラを併用することで、簡単な操作で、より複雑な形状の部品でも正確に測定が行えるという。測定結果は、「Microsoft Excel」に出力可能で、効率的にレポートが作成できるとしている。
2014年10月28日三菱電機は10月27日、工作機械などの生産性、精度、操作性の向上を実現する数値制御装置(CNC)「M800Wシリーズ」を発表した。12月1日より発売する。同製品は、専用のCPUを搭載することにより、高速処理性能が飛躍的に高まり、CNCの基本性能である微小線分能力とPLCの演算処理能力を従来比で60%向上させている。また、CNCと駆動系ドライブユニット間の光通信ネットワークを高速化することで、サーボ指令・制御周期が従来比2倍となり、CNCシステム全体の応答性が改善し、工作機械の生産性を向上している。そして、マシニングセンタ向けに、加工形状に合わせて最適な加減速制御を行うSSS制御(Super Smooth Surface制御)機能を向上させ、高精度な加工を実現した。加えて、旋盤向けに、最大8系統32軸8主軸の制御ができ、多軸多系統機にも対応する。さらに、工具計測操作や3次元ワークシミュレーションなどの機能を拡充し、複雑な形状にも加工できる。この他、操作画面にユニバーサルデザインを採用し、ユーザーごとの操作画面の作成も容易なのに加え、マルチタッチジェスチャ操作など、スマートフォン感覚で操作できる19型ディスプレイを搭載したモデルを新たにラインアップした。そして、画面には、縦置き2分割のマルチ画面への表示切り替えや、画面の下部にソフトウェアキーボードマニュアルなどが表示でき、操作性を向上させている。
2014年10月28日UQコミュニケーションズは、「WiMAX 2+ 史上最大のタダ替え大作戦」プログラムを11月1日より実施する。同プログラムは、現行のWiMAXユーザーが契約解除料、登録料、端末代金不要で、WiMAX 2+へ移行できるもの。移行後、2年間は月額3,696円(税別)でWiMAX 2+/WiMAXサービスを利用できる。同社は27日、下り最大110Mbpのモバイル通信サービス「WiMAX 2+」を2015年春からキャリアアグリゲーション(CA)に対応させ、下り最大220Mbpsに高速化すると発表した。これは現在WiMAXに利用している周波数帯域30MHzのうち、20MHzをWiMAX 2+へ割り当てることで実現する。これにより、2015年春以降、下り最大40Mbpsで提供しているWiMAXの周波数帯域は10MHzのみとなり、最大通信速度は下り最大13.3Mbpsに低下する。今回の無料移行プログラムはこれに対応した施策。WiMAXユーザーは現在利用中のWiMAX機器を、契約解除料や登録料、機器代金無料でWiMAX 2+へ移行できる。無料移行プログラムを利用した場合の料金は税別3,696円/月。基本使用料4,196円/月(税別)から、2年間適用される「おトク割」500円/月を割り引いた金額となり、2年(25カ月間)目以降は通常の4,196円/月(同)になる。プログラム適用要件は、2年契約となる「UQ Flatツープラス」または「UQ Flatツープラス auスマホ割(2年/4年)」への加入が必要となる。規定月以外で解約・プラン変更した場合の契約解除料は、最初の13カ月までが19,000円、14カ月目~25カ月目までが14,000円、26カ月目以降は9,500円(いずれも税別)。なお、変更前の料金プランの契約期間は引き継がれないが、機器購入の分割購入オプション「まとめてプラン」や24カ月の間に毎月利用料金から一定額を割り引く「月割」は継続する。対象のWiMAX機器は、ルータやUSB接続型端末、WiMAX搭載PCなど。変更できるWiMAX 2+機器は、10月27日時点ではファーウェイ製の「Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD15」、NECアクセステクニカ(現NECプラットフォームズ)製の「Wi-Fi WALKER WiMAX2+ NAD11」の2種類で、いずれもCAには非対応。対象ユーザーはWiMAX契約中のユーザーで、WiMAX 2+のユーザーは対象外(27日時点ではWiMAXの新規受付は行われていない)。MVNO各社でも同様の施策を実施するが、内容は提供会社により異なるため、詳細は各社Webサイトの確認を推奨する。なお、現在利用している提供会社を変更する場合は対象外となるので注意したい。
2014年10月27日Keysight Technologiesの日本法人であるキーサイト・テクノロジーは10月23日、DCパワーレール(DC電源レール)のパワーインテグリティ測定に使用する広帯域幅、小ノイズ性能を有するオシロスコープ用シングルエンドプローブ「Keysight N7020A」を発表した。同製品は、減衰比が1:1のため、オシロスコープに表示されるパワーレールのS/N比を最大化することができる。一般的なオシロスコープパワーインテグリティ測定ソリューションと比較して、プローブ自体のノイズを90%以下まで抑えているため、DCパワーレールのリップル/ノイズをより正確に表示することができる。また、オフセットレンジが±24Vと、従来のパワーインテグリティ測定ソリューションと比較して、最大で15倍を有する。この大きなオフセットレンジにより、DCパワーレールの微細な電圧波形をオシロスコープ画面の中心に置いて拡大表示するなど、解析が容易になっている。さらに、一般的なオシロスコープパワーインテグリティ測定ソリューションの多くは、DC入力インピーダンスが50Ωしかなく、被測定物から電流を引き込んでしまうなど、被測定物の動作に悪影響を及ぼす可能性がある。これに対し、「N7020A」は、従来の測定ソリューションと比較して約1000倍となる50kΩのDC入力インピーダンスを備えているため、プローブ接続時にパワーレールへのDC負荷を最小限に抑えることができる。この他、同社のパワーレールプローブの帯域幅は2GHzを備えており、従来のパワーインテグリティ測定ソリューションの周波数帯域の最大4倍を実現している。これにより、従来では測定できなかった500MHz~2GHzの周波数成分を持つ高速なトランジェントを測定できるため、クロック/データに大きな影響を及ぼすDCパワーレールの挙動や原因を容易に特定できるようになる。なお、価格は30万7887円(税抜き)から。すでに販売を開始している。
2014年10月24日Beckman Coulterの日本法人であるベックマン・コールターは10月21日、200nmの粒子をカウントできる精密粒度分布測定装置「Multisizer 4e」を発表した。コールターカウンタは、粒子の色、形状、組成、屈折率などの影響を受けずに粒子径を測定できる非常にユニークで信頼性の高い粒度分布測定装置である。具体的には、粒子が検知帯(アパチャ感応領域)を通過する際に生じる2電極間の電気抵抗の変化を測定する。そして、電解質溶液中に懸濁させた粒子が、バキュームによりアパチャの検知帯を通過する際に、粒子体積分の電解液が排除される。この排除された電解液の体積を電圧パルスとして測定し、このパルスの大きさを粒子体積、パルスの発生数を粒子数として記録する。この粒子一つ一つを測れる特徴を生かし、目的産物以外の粗大粒子や微小粒子の測定を行うことができるという。しかし、微細、微小な製品開発が活発な昨今、多くの分野でサブミクロン粒子の測定ニーズが高まっていたが、小さい粒子を測定する場合、電気ノイズの影響が大きくなり、コールターカウンタで測定することができなかった。同製品は、新型微小10μmアパチャの開発、および装置部品の変換、新型プリアンプの開発により、従来測定できなかったサブミクロン粒子の測定を可能にした。このことは、「Multisizer 4e」が粒子物性の研究開発のみならず、幅広い製造分野のクオリティーコントロールに活用できることを意味し、これまでコールターカウンタを使用していないさまざまな分野のユーザーの期待にも応えられる製品であるとコメントしている。なお、価格は875万円(税抜き)。11月1日より発売する。
2014年10月22日千葉県浦安市の東京ディズニーシーと東京ディズニーランドは、2015年1月1日~5日に正月限定のプログラムを、また1月6日~3月20日に冬のプログラムを開催すると発表した。○東京ディズニーリゾートの新アンバサダーも登場それぞれのパークの正月限定プログラム「ニューイヤーズ・グリーティング」では、ディズニーの仲間たちが新年の挨拶に登場し、ゲストとともに正月をお祝いする。東京ディズニーシーの「ニューイヤーズ・グリーティング」では、和服姿のミッキーマウスやミニーマウスをはじめとするディズニーの仲間たちと、ダッフィーやシェリーメイが2015年のサインが付いた船に乗って登場する。また1月1日の2回目の開催回には、2015~2016年東京ディズニーリゾート・アンバサダーが登場し就任のあいさつを行う。実施場所はメディテレーニアンハーバー。実施回数は1日3回。実施時間は約10分。東京ディズニーランドの「ニューイヤーズ・グリーティング」では、和服姿のミッキーマウスやミニーマウスをはじめとするディズニーの仲間たちが、正月ならではの装飾が施された「リマウジン2」などに乗って登場。1月1日の1回目開催回では、2015~2016年東京ディズニーリゾート・アンバサダーが登場し就任のあいさつを行う。実施場所はパレードルート。実施回数は1日2回。実施時間は約35分。また、エントランスには、2015年の干支である「未(ひつじ)」にちなんだキャラクター「こひつじのダニー」が飾りの中にあしらわれた門松などが飾り付けられる。「こひつじのダニー」は、1949年公開のディズニー映画「So Dear to My Heart」に登場するひつじのキャラクター。○東京ディズニーランドで「アナと雪の女王」のスペシャルプログラム東京ディズニーランドが1月13日~3月30に開催する新規スペシャルイベント「アナとエルサのフローズンファンタジー」は、ディズニー映画「アナと雪の女王」のその後の世界をテーマにしたスペシャルイベント。日中は初登場のアナとエルサとオラフがグリーティングパレードを繰り広げ、夜はナイトエンターテインメント「ワンス・アポン・ア・タイム」の公演内容の一部を、「アナと雪の女王」をイメージした新たなシーンに変更した特別バージョンで公演する。同じく1月13日~3月20日に開催する「ディズニープリンセス~ようこそ、リトルプリンセス~」は、小学生以下の女の子が"リトルプリンセス"として、楽しいひとときを過ごせるプログラム。「プリンセス・レッスンブック」を手に、憧れのプリンセス気分でパークを楽しめるほか、参加型のミニショー「リトルプリンセスデビュー」で、憧れのディズニープリンセスたちや家族にダンスを披露する。○東京ディズニーシーでは「スウィート・ダッフィー」を開催東京ディズニーシーで1月13日~3月20日に開催する「スウィート・ダッフィー」は、ダッフィーとシェリーメイをモチーフにした、スウィーツがいっぱいのプログラム。今回は、2014年7月に東京ディズニーシーに登場したダッフィーの新しいお友だち、ジェラトーニも参加。ダッフィーモチーフのカップケーキが描かれたスーベニア付きのデザートやホットドリンクなどのスペシャルメニューが登場する。さらに、キッチングッズや自分だけのオリジナルグッズが作れるハンドクラフトグッズなど、約50種類のスペシャルグッズを販売する。また、今回はアメリカンウォーターフロントからメディテレーニアンハーバーまで展開エリアが広がるという。1月6日~3月20日に開催する、新バージョン「タワー・オブ・テラー: Level 13"シャドウ・オブ・シリキ"」は、超常現象により垂直落下するエレベーターのアトラクション「タワー・オブ・テラー」に、今年は呪いの偶像"シリキ・ウトゥンドゥ"がパワーアップして登場。さらなる超常現象を引き起こすという。さらに、東京ディズニーリゾートでは1月13日~3月20日、4つの施設でバラエティーに富んだ5つの本格的謎解きプログラムを初めて同時に開催する。東京ディズニーランドでは、閉園後のパークを舞台に貸し切りで東京ディズニーシーでは、開園中のパークで開催。ディズニーアンバサダーホテルでは、宿泊と宴会場(ランチ、またはディナー)利用ゲスト向けに異なる2つのプログラムを用意する。また、今回初開催となるディズニーリゾートラインでは、リゾートライナーに乗って4つの駅をめぐるプログラムを開催する。
2014年10月20日NECは10月15日、低加圧(圧迫)で医療用血圧計と同等な高精度の血圧測定を実現する低負荷血圧測定技術を開発したと発表した。同技術は、脈の波形を解析し、血流変化を推定することで、従来の測定で必須だった最高血圧以上での腕の圧迫が不要となり、圧迫を低減しても高精度な血圧測定を可能にするという。また、血圧測定時に腕を締め付ける腕帯(カフ)を小型化するとともに、従来は別々だったポンプや電源などの装置を全てカフに内蔵し一体化する技術も開発した。これらの技術により、血圧測定時の圧迫や血圧計装着の手間を軽減することで、日常生活下や就寝中など1日を通した血圧データの取得を可能にし、低負荷で無理のない24時間血圧測定の実現に貢献するとしている。
2014年10月20日産業技術総合研究所(産総研)は10月15日、微弱な生体透過光を効率よく測定して、血中成分を分析できる分光装置の試作機を完成させたと発表した。同研究は産総研 電子光技術研究部門 光センシンググループの古川祐光 主任研究員によるもので、10月15日から17日までパシフィコ横浜で開催されるインターオプト2014で詳細が発表される。この装置は、近赤外光を高感度で高速に分光分析することが可能で、持ち運びが容易なことが特徴。生体を透過した微弱な光の連続的な変動をとらえることができるため、血中に含まれる脂質を、採血することなくリアルタイムでモニタリングすることができるという。家庭や職場で日常のカロリー管理ができ、メタボリックシンドロームの予防などのほか、さまざまな疾患と関連する物質の無侵襲モニタリングへの展開も期待される。今後、共同研究先企業から来年度の市場への投入を目指すとのことで、分光分析のアルゴリズムを改良して、さまざまな血中成分の無侵襲測定を実施していく予定となっている。
2014年10月16日国立成育医療研究センター(NCCHD)は10月1日、乳児期に保湿剤を塗布することでアトピー性皮膚炎の発症率を低下させることに成功したと発表した。同成果は、同センターの斎藤博久 副研究所所長と大矢幸弘 生体防御系内科部アレルギー科医長らの研究グループによるもので、10月1日付けの米アレルギー臨床免疫学会雑誌に掲載された。これまでの研究成果から、乳児期にアトピー性皮膚炎を発症した子供は食物アレルギーなど他のアレルギーを発症する確率が高いことが示唆されている。また、アトピー性皮膚炎の皮膚では免疫細胞が表皮を貫いて突起を伸ばしてアレルゲンを取り込むことも判明している。同研究グループは、皮膚が乾燥すると表皮のバリア機能が低下し、アトピー性皮膚炎を発症しやすくなるのではないかという仮説のもと研究を進めたところ、新生児期からの保湿剤塗布によりアトピー性皮膚炎の発症リスクが3割以上低下することを確認。そして、アトピー性皮膚炎発症が卵アレルギーの発症と関連することもわかったという。この結果は乳児期のアトピー性皮膚炎は、食物アレルギー疾患などの発症誘因となることを示唆しており、同研究チームは今後、アトピー性皮膚炎の発症率をさらに減少させ、食物アレルギーの発症予防を実現することを目指しさらなる臨床研究を実施するとのこと。
2014年10月02日トレンドマイクロは9月26日、オープンソースプログラム「bash」に存在する脆弱性「Shellshock」の存在をセキュリティブログで明かした。Shellshockは、bashの環境変数処理における脆弱性。各種LinuxディストリビューションやMac OS X、Linuxベースのアプライアンスや組み込み機器、Internet of Everything(IoE)関連デバイスなどで影響を受ける可能性があるとしている。脆弱性があるPCやサーバーは、攻撃者によってコマンドを実行されると、アクセス権をのっとられる。これにより、遠隔操作や不正プログラムの実行などの操作が実行される恐れがある。インターネットから直接アクセスできる公開サーバーが狙われやすいとしている。GNU Projectは、脆弱性の一部を修正する独自のパッチを公開しており、各種Linuxディストリビューターも修正パッチを公開している。また、bashを無効にする、別のシェルに入れ替える、脆弱性のあるサービスへの入力にフィルタをかけるなどを対策するように呼びかけている。
2014年09月29日