芸人で作家の又吉直樹に密着したNHKスペシャル「又吉直樹第二作への苦闘」が2月26日(日)今夜21時~NHK総合で放送され、続く23時からは同じくNHK総合で又吉さん初の長編小説をドラマ化した「火花」も放送開始となる。お笑いコンビ「ピース」として活躍しながら、小説家として発表した初の長編「火花」が第153回芥川賞を受賞。大きな話題を呼んだ又吉さん。その後ニュースキャスターなど活動の場を広げてきたが、ついに待望の小説第2作「劇場」が3月7日(火)発売の文芸誌「新潮」4月号(新潮社)に掲載&発表されることになった。単行本253万部、文庫30万部で累計283万部の大ベストセラーとなった「火花」に続く第2作ということで、各界から大きな注目を集める「劇場」だが、本作は原稿用紙300枚という規模の作品となり、内容も恋愛小説になるという。今回NHKでは売れっ子芸人として多忙なスケジュールのなか、限られた執筆時間で魂を削りながら「劇場」を執筆する又吉さんの姿に密着。普段見ることのできない作家としての又吉さんの姿を追うことで、ひとつの作品が生まれるまでの苦闘を映像に記録した。そんな「又吉直樹第二作への苦闘」のオンエア後には、又吉さんの処女作をドラマ化、昨年6月から「NETFLIX」で配信された「火花」が地上波初放送される(全10回)。売れない芸人の徳永は、営業で行った熱海の花火大会で先輩芸人の神谷と電撃的に出会い、強く惹かれ、弟子入りを申し出る。神谷は天才肌であり、かつ人間味に富んだ人物。神谷は自分の伝記を書くことを条件に、徳永を受け入れるのだった。以降、徳永と神谷は頻繁に会っては酒を酌み交わし、神谷は徳永に笑いの哲学を伝授しようとする。吉祥寺の街を彷徨いながら、さまざまな人々と触れ合い、なんでもない、でもキラキラと輝く時間を共有する2人。だが、それぞれの歩みは次第に、そして決定的に異なっていく…。キャストには主人公の若手芸人・徳永役に林遣都、その先輩芸人・神谷役に波岡一喜、同棲相手・真樹役を門脇麦、そのほか好井まさお、村田秀亮、菜葉菜、徳永えり、高橋メアリージュンといった顔ぶれがそろった。NHKスペシャル「又吉直樹第二作への苦闘」は2月26日(日)今夜21時~、ドラマ「火花」は23時~、NHK総合にて放送。(笠緒)
2017年02月26日グラビアアイドルで女優の池上紗理依が、30日発売の『週刊ヤングマガジン』(講談社)9号の表紙とグラビアに登場する。池上は1995年10月19日生まれの21歳。現在公開中の映画『イタズラなKiss THE MOVIE~キャンパス編』に出演し、フジテレビ系ドラマ『クズの本懐』(毎週水曜25:55~)ではキーパーソンとなる絵鳩早苗を演じる。読者からの支持を受け『ヤンマガ』表紙&巻頭初登場となった池上は、「行きたかった」というグアムで”美ボディー”を余すとこなく見せつけた。ビキニ姿だけでなく、鋭い切れ込みのワンピース水着や、服のまま濡れるのも厭わず海に入るなど、大人な姿も披露した。また同誌のグラビアには他、アイドルグループ・まねきケチャの5人が登場。日本ツインテール協会によってプロデュースされた同グループは、萌えを超えた”福”を招くために全力のパフォーマンスを披露し、話題を呼んでいる。グラビアでは、メンバーが天使の休日をイメージしたナチュラルなショットに挑戦した。
2017年01月30日世界をフィールドに活躍する写真家の石川直樹による初の大規模個展石川直樹「この星の光の地図を写す」が、17年2月26日まで茨城県の水戸芸術館現代美術ギャラリーにて開催されている。石川直樹は、日本写真協会新人賞や、講談社出版文化賞などの受賞歴を持つ写真家。22歳で北極点から南極点までを人力で蹴破し、23歳では七大陸最高峰の登頂も達成しており、各地を旅しながら人類学や民俗学などの観点を取り入れた独自のスタイルによる写真作品を発表している。同展では、北極、南極、ヒマラヤ8,000m峰などの極地を撮影した各シリーズを中心に、初期作から最新作までの作品を総合的に紹介。ニュージーランドの原生林を撮影した「THE VOID」や、ポリネシア地域に浮かぶ島々を写した「CORONA」、世界各地の洞窟壁画を巡った「NEW DIMENSION」、日本列島の南北に広がる島々を探索した「ARCHIPELAGO」などの作品が展示される。その他、石川が遠征で使用した装備や、旅先で収集した道具や品物なども展示。初の海外一人旅で訪ねたインドを撮った高校生時代の写真や、熱気球による太平洋横断の挑戦の映像までが展開され、石川の全貌に迫ることのできる機会となっている。さらに、空間構成の一部は、16年のヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展で特別表彰を受賞した日本館出品建築家の一組であるドット・アーキテクツ(dot architects)が担当している。また、17年2月12日には水戸芸術館ACM劇場にて、石川とサウンドデザイナーの森永泰弘が世界各地でそれぞれ撮影・録音した写真と音源を使った初のビジュアル&ディスクジョッキーイベントも行われる予定だ。【イベント情報】石川直樹「この星の光の地図を写す」会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー住所:茨城県水戸市五軒町1-6-8会期:12月17日~17年2月26日時間:9:30~18:00(入場は17:30まで)料金:一般800円、団体600円、中学生以下・65歳以上・障害者手帳保持者は無料休館日:月曜日
2017年01月12日小学館の漫画誌『週刊ビッグコミックスピリッツ』53号(11月28日発売号)より、第153回芥川賞を受賞したお笑いコンビ・ピースの又吉直樹の同名小説を原作とする新連載『火花』がスタートすることが21日、明らかになった。原作者・又吉のラブコールに応えて『火花』を漫画化するのは、『鈴木先生』などで知られる漫画家・武富健治。又吉は「もともと武富先生のファンだったので楽しみですね」と喜んでいる。そして、「武富先生の漫画は文学を読んでいる感覚で読めるんです」とコメント。「たとえば、『火花』を読んでいない人に『内容話しといたで』と友達から言われたら、そういうことちゃうねんって思うじゃないですか。でもそいつが噺家さんとか喋りのプロやったら、ありがとうございますって思う。『火花』をわかりやすく伝える必要はなくて、漫画版の『火花』という作品として成立してもらいたい」と期待している。さらに、「原作と読み比べてもらってもいいですし、漫画を楽しんだあとに、小説はあんまり読まへんけど試しに読んでみようかなと、手にとってもらってもありがたいですね」と、さまざまな楽しみ方をしてほしいと話している。(C)武富健治・又吉直樹/小学館
2016年11月21日ジャーナリスト・池上彰が、10月3日放送のテレビ東京系ニュース番組『Newsモーニングサテライト』(毎週月~金曜 5:45~)に緊急生出演し、アメリカ大統領選を生解説することが発表された。大統領選を取材するため、テレビ東京NY支局に長期出張中の池上。テレビ討論会や、激戦州の現場を取材しながら大統領選を解説していく。このたび第1弾として、10月3日にNY支局スタジオから生出演し「池上彰が観たアメリカ大統領選」コーナーで、有権者達の動きについて語る。第2弾以降は10月下旬~11月初めに放送する予定だ。2012年の大統領選でも、NY特別特派員として活躍した池上は「4年前に続き、今年も米大統領選を直接取材しようと、冬のアイオワから始まって、夏の共和・民主両党の党大会に続き、いよいよニューヨークに拠点を置いて、じっくり取材することになりました」と経緯を説明した。また、池上は「2001年9月11日の同時多発テロから15年が経ちました。この間、アメリカは大きく変化しました。ドナルド・トランプ氏のような人物が有力候補者として生き残ったという事実もまた変化の一つと言えます」と、トランプ氏を象徴として挙げた。さらに「選挙取材を通じてアメリカの行方を見定めたいと思っています」と抱負を述べた。テレビ東京 嘉瀬隆幸プロデューサーは「選挙といえば『テレビ東京×池上彰』。アメリカ大統領選でも池上さんの無双ぶりを発揮してもらいます」と期待を語り、「TPPや安保問題など日本への影響も大きな今回の大統領選。池上特派員の取材にも大注目です」と太鼓判を押した。
2016年09月30日テレビ朝日の情報番組でキャスターを務める羽鳥慎一と橋本大二郎が、20日(19:54~22:06)に放送される同局系ニュースバラエティ番組『池上彰のニュースそうだったのか!!』(レギュラーは毎週土曜19:54~20:54)に初出演する。『ワイド!スクランブル』の橋本はNHK時代、同番組MC・池上彰の1年上の先輩でともに社会部の記者であり、池上に原稿の書き方を指導していたという関係。かつて、橋本がキャスターを務めていた夜のニュース番組に、池上がレポーターとして昭和天皇のご溶態を中継したこともあり、最近話題の天皇陛下の生前退位について、議論を交わしていく。この2人のやり取りに割って入っていくのが、『羽鳥慎一モーニングショー』の羽鳥。収録は盛り上がって予定より1時間近くオーバーし、池上は「2人のせいに違いない(笑)」と要因を語る。池上は、収録を終えて「そりゃもう、楽しかったです! 先輩(橋本)をいじることもできましたしね(笑)」と満足の様子。羽鳥については「面白い人ですよね。あのとぼけ方は(笑)」と評し、「今日の収録でも、大二郎さんも羽鳥さんも本当は答えを知っているくせに…と思うところもありましたよ(笑)」とキャスターの2人を分析していた。今回の放送では、若い世代の代表として、アイドルグループ・Mr.KINGのメンバーで、17歳の現役高校生・高橋海人が、ジャニーズ事務所の先輩・中丸雄一とともに出演。池上は高橋を「かわいらしかったですね」といい、「彼が今の典型的な17歳ということではないでしょうけど、同世代のみなさんにも親しみをもって番組を見てもらえればと思います」と話している。
2016年08月18日ジャーナリスト・池上彰の出演する、テレビ東京系特別番組『教科書に載っていない20世紀 戦後ニッポンを創った昭和天皇とマッカーサー』(7日 19:54~)が放送されることがわかった。同番組は戦争を考えるSP番組の第8弾で、2010年からシリーズで放送している。池上は、番組内でアメリカ・バージニア州ノーフォークにあるマッカーサー記念館に赴き、あるメモに注目した。それは終戦後、日本政府内で昭和天皇の退位が取りざたされていることを示す文書について、マッカーサーが手書きで記したメモだった。池上は現在、天皇陛下の生前退位について話題になっていることに触れ「実は天皇陛下の父・昭和天皇も生前退位を考えられたことがありました」と紹介。「昭和天皇は一体どのような機会に生前退位をお考えになったのか。当時の昭和天皇とマッカーサーの2人の関係に焦点をあてると、2人が関わった戦後の6年間がいまの日本を形作ったことが見えてくるんじゃないでしょうか」と呼びかけた。また、番組の主旨について池上は「今の日本がどのように形作られたのかということを、戦争を思い出すみなさんと一緒に考えたいということです」と語った。
2016年08月05日お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が、27日に放送された日本テレビ系バラエティ番組『しゃべくり007』(毎週月曜22:00~23:00)で、芥川賞を受賞した小説『火花』に続く2作目について、「年内には完成させたい」と語った。相方の綾部祐二とともに出演した又吉。くりぃむしちゅーの上田晋也から「次の目標はなんなの? また賞とりたいという目標があるの?」と聞かれると、「賞というよりは、またちゃんと書いて…。せっかく賞をいただいたので、このまま何も書かずにっていうのはさすがによくないと思うので」と話した。上田が「芥川賞とると次の作品も大変だろうな。2作目コケるわけにもっていうプレッシャーもあるだろうし」と言うと、又吉は「やっぱりプレッシャーはありますね」と打ち明け、「できるだけ早く書きたい」と吐露。「今書いてます。年内には完成させたい」とめどを明かした。また、又吉は「綾部さんが横からいろいろ言ってくる」と言い、「60代くらいのマダムと知り合うっていう設定はどうかな」などと意見してくると苦笑。上田は「先生は官能小説書いてらっしゃるわけじゃないから」と突っ込み、有田哲平が「それは綾部が書けばいい」と提案すると、上田も同調し、「ノンフィクションでいっぱいかけるだろ」と熟女好きで知られる綾部をいじった。
2016年06月27日ジャーナリストの池上彰が9日、都内のスタジオで行われた『池上彰×テレビ東京プロジェクト』特別番組の制作発表に登場し、2カ月連続特番の放送を発表した。24日に『池上彰の今、知りたいニッポンの大問題(仮)』(19:54~21:48)、5月15日に『今、地方を知れば日本がわかる! 「池上彰のご当地裏事情」』(19:54~21:48)が放送される。池上は、「テレビ東京はいつも実験や冒険をしますから」と、同局のことを評価。また、池上とテレビ東京の選挙特番が毎回話題となっているが、今年の夏の参院選について「7月の可能性のある日曜日は全部、テレビ東京に押さえられている」と明かした。24日の特番では、他局が速報スーパーで終わらせる衆院選の補欠選挙も取り上げると明言。また、「はてな匿名ブログ」への「保育園落ちた日本死ね!」という書き込みで話題になった保育所問題等についても扱う。池上は、書き込みについて「ちょっと下品な発言だったんですけど」と前置きをしつつ、「悩んでるのは若い人ですよ。若い人が投票に行くことによって、政治が動くことを実感して欲しいなと思います」とメッセージを送った。5月の特番では、地方の問題を中心的に取り上げる。実は地方記者を目指したことが原点という池上は「地方の問題が、ひょっとすると、日本全国に共通している問題なのかもしれないし、都会に取っても深刻になるのかもしれない」と語り、「ローカルを見ることによって、日本の明日が見えてくるのではないかと思っています」と、番組の意義について説明した。選挙特番については、これまでテレビ東京が行った「候補者の脱力プロフィール」が話題となり、他局が追随するようになった事に触れ、「滑ってますけど」とバッサリ。「切磋琢磨が起きればいい事なんじゃないかな」とフォローしつつ、「テレビ東京が追われる立場になることはこれまでなかったと思うので、これから何ができるかなってところが面白いですよね」と今後の展開へ意気込みを示した。
2016年04月09日ジャーナリストの池上彰が、前ウルグアイ大統領のホセ・ムヒカ氏と対談するフジテレビの特別番組『"世界でいちばん貧しい大統領"ムヒカ来日緊急特番~日本人は本当に幸せですか?~』が、4月8日(19:00~20:54)に放送されることが27日、分かった。ムヒカ氏は、2010年から2015年までウルグアイの大統領を務め、2012年に国連の会議で「貧乏な人とは、少ししかものを持っていない人ではなく、欲深くいくら持っても満足しない人だ」とスピーチしたことが世界中で話題となった人物。給料の9割を慈善事業に寄付し、外遊はエコノミークラス、自家用車は中古のフォルクスワーゲン、街の食堂で庶民と一緒に昼食をとるといった姿勢で親しまれ、"世界一貧しい大統領"と呼ばれている。フジテレビでは、情報番組『Mr.サンデー』(毎週日曜22:00~23:15)で、これまで2回にわたってムヒカ氏を特集して大きな反響があったことから、同氏が4月5日に初来日することを受けて、特番の放送を決定。池上氏がムヒカ氏と対談し、思想や哲学を解説するほか、宮根誠司キャスターが、日本人にとっての本当の"幸せ"について、ゲストの伊集院光、柴田理恵、千秋、中島健人(Sexy Zone)、大沢ケイミとともに考えていく。ムヒカ氏は来日を前に「今回の日本への旅は観光旅行ではないし、すべての疑問に対する手がかりや答えを得ようとしているわけでもない。そうではなくて、技術的に非常に発展した日本との相互理解を深めるものにしたい」と意向を語っており、「私は日本人に問いたい。日本国民は幸せなのか?」とメッセージを寄せている。
2016年03月28日著書「火花」が第153回芥川龍之介賞を受賞した又吉直樹が、このたび新たにZEROキャスターに加わることが明らかとなった。「ZERO(原点)にかえって、はじめる」「世の中の様々なことをZEROから考え直してみる」をテーマとして掲げる同番組。すでに嵐の櫻井翔や、桐谷美玲らが毎週ZEROキャスターとして活躍しているが、今後、又吉さんは月1回程度のペースで、ZEROに出演することとなる。又吉さんが自ら取材し伝えるのは、「働く」こと。驚きの「職場」、一流の「職人」、最高の「技術」…。さまざまな形で「働く現場」を切り取っていく。又吉さんは東日本大震災5年のテーマで、3月にもZEROに出演予定だが、自身のコーナーへの初回出演は4月28日(木)を予定している。このたびの起用にあたり、又吉さんは「今、日本や世界で起きていることに敏感でありたいです。あらゆる問題に対して簡単に答えを決めず、迷い、悩み、考え抜きたいと思います」と意気込みのコメントを寄せた。また、ZEROのテーマ曲も4月4日(月)から生まれ変わることに!宇多田ヒカルが新たに書き下ろした楽曲が使用されるという。さまざまな分野で才能を見せる又吉さんの、キャスターとしての活躍にも期待したい。「NEWSZERO」は毎週月~木曜23時~放送、毎週金曜23時30分~放送。(text:cinemacafe.net)
2016年03月04日竹尾は、100人のクリエイターから届いた年賀状を展示する『「クリエイター100 人からの年賀状」展 vol.11』を開催する。会期は1月21日~2月26日(土日祝休廊)、開館時間は10:00~19:00(1月21日は17:00まで)。会場は東京都・神保町の竹尾見本帖本店2F。入場無料。同展は、竹尾が毎年開催している恒例の新春企画で、同社に届いた100人のクリエイターからの年賀状を一般公開するもの。それぞれの年賀状では、「紙とデザインにのせた、クリエイターからの新年のメッセージ」が楽しめるとのこと。参加クリエイターは、相澤千晶、秋山孝、池上直樹、池澤樹、犬塚達美、井上庸子、井山高秀、内田繁、エマニュエル・ムホー、遠藤享、原研哉、北川一成、太田徹也、大谷有紀、奥村靫正、グエナエル・ニコラ、工藤強勝、窪田新、隈研吾、groovisions、小泉均、左合ひとみ、佐藤晃一など120組以上となる予定。なお、同社の展示会Webページでは、参加クリエイターのリストが公開されているほか、随時更新も行われるということだ。
2016年01月12日ほっこりした笑いがちりばめられた作風で知られる西加奈子さんと、プロのお笑い芸人である又吉直樹さん。お互いに“笑いのツボが似ている”というおふたりにとっての笑いとは?笑うこと、笑われることへの優しさがあふれる対談が実現!***西:又吉さんとは、最初はイベントでお会いして。私が『炎上する君』という短編集を出した時に帯コメントをお願いしたんですよね。又吉:それがきっかけでお会いするようになって、最初はすごく質問されたんです。興味を持って聞いてくださっているのかなと思ったけれど、だんだん、研究されてんのかなと思えてきまして…。西:つい聞いてまうねん(笑)。「今なんでそれ言ったん?」「今、最後に言ったやつは、最初から頭の中にあったん?」とか。又吉:「最初から頭にあって、はやく言いたいと思いながら喋ってました」と言ったら「ほう…」って。西:だって又吉さんは、どうしたら思いつくんだろうってことを言うから。又吉さんの笑いには2種類あると思うねん。ひとつは、例えば小学校の授業中に校庭に犬が入ってきて興奮する、という思い出みたいな笑い。それって、うちの世代にとっては「あるある」やん?でも、そんなこと人に言われるまで思い出さないでしょう?又吉さんは「ああ、そういうことあった!」って思い出させて、私の中の体温をあげてくれるの。もうひとつは、私の体の中にはまったくなかった熱が、隕石が落ちたようにバーン!と入ってくるような笑い。又吉さんが、どちらの笑いも持っていることにおののいてしまう。又吉:自分ではあまり分からないですね。「こうなったらこうなる」とは考えずに、「こんなんあったら面白いな」とは思うんですけど。西:又吉さんは自分はどっちもできまっせ、みたいに気取ってないでしょう。超フラット。帯コメントをお願いしたのは、そんな人が、もしも自分の本を「面白い」と言ってくれたら、すごく自信になるなって思ったから。又吉さん、昔、「優しい人は必ず面白いです」って言ってましたよね。又吉:言ったかもしれません。西:その時は、すぐには分からなかった。「面白い人は優しい」なら分かる。誰かを楽しませようって気持ちは美しいし、誰かに笑われてもいいっていうのは、心が大きいことだし。その逆が分からなかったけれど、今は分かる。又吉さんは絶対にスカさないし、どんな無茶なことや寒いことを言われても「そうですね」と受け入れてますよね。又吉:ああ、それだけは決めているかもしれないです。自分たちがMCをする番組に後輩が来ると、めっちゃ緊張して訳の分かんないこと言い出す奴がいっぱいおるんです。その時に「何言うてんねん」とは言わず、一回そいつの言葉を信じて、質問していくんです。それでおもろなる時があります。西:おもろなくなる時もあるでしょう?又吉:そん時は、みんなでおもろない方向に突っ走っている1~2分がおもろなっているというか。それが芸人としていいのかは分からないですけれど。「芸人やったら笑われんと笑かせ」とは、先輩たちが言うてきた言葉ですけれど、僕はあまり気にしいひんというか。西:『火花』にもそういう話がありましたよね。又吉:そう、自分の小説に書いた時、先輩から批判されるかなと思ってたんです。でも、木村祐一さんがいろんな芸人さんたちにインタビューした映画が京都国際映画祭で上映されたんですが、そのタイトルが『ワレワレハワラワレタイ』なんです。むっちゃいいタイトルだと思って。木村さんに話したら、「俺も先輩に怒られるかと思ったけれど、でもみんなの話を聞いていて、そう思ってん」って。嬉しかったですね。西:人から笑われたいって、めっちゃ懐深いことだと思う。又吉:自分が笑っていたいんです。人が笑っているのを見るのは嬉しいですし。◇にし・かなこ 1977年、テヘラン生まれ、大阪府育ち。’04年に『あおい』でデビュー。『通天閣』で織田作之助賞、『ふくわらい』で河合隼雄物語賞、『サラバ!』で直木賞受賞。◇またよし・なおき 1980年、大阪府生まれ。芥川賞作品「火花」の、俳優・堤真一による朗読CDが発売中。2016年春にはNETFLIXでのドラマ『火花』が配信スタート予定。※『anan』2015年11月18日号より。写真・森滝 進(まきうらオフィス)取材、文・瀧井朝世
2015年11月12日難しそうな問題も、中立な立場でわかりやすく解説してくれるジャーナリストの池上彰さん。聞くに聞けないさまざまな疑問を解決してくれる、頼もしい存在です。『池上彰のニュース そうだったのか!! 1 日本人なら知っておきたい「実はみんな知らない日本」』(池上彰著、SBクリエイティブ)は、テレビ朝日の同名人気番組を書籍化したもの。なかなか人には聞けない数々の話題について、わかりやすく解説してくださっています。きょうはそのなかから数字に関連したトピックをご紹介しましょう。■3種類の文字を使う国は日本だけ日本ではひらがな、カタカナ、漢字が使われていますが、このように3種類の文字を使っている国は日本だけ。世界中のほとんどの国は1種類で、多くても2種類の文字しか使われていないのだそうです。■大和言葉を表す文字がなかったところで、日本でもともと使われていたことばを「大和言葉(やまとことば)」といいます。しかし大和言葉には、それを表す文字がなかったというのです。そこで中国から漢字を輸入し、その漢字を崩して書いているうちに、ひらがなやカタカナが生まれていったということ。では漢字に加え、ひらがな、カタカナと2種類も文字があるのはなぜなのでしょう? それは平安時代に、それぞれ違う人が文字をつくってしまったからだというのですから驚きです。■ひらがなをつくったのは女性?ひらがなは手紙を書くために誕生し、平安時代の女性貴族が恋文によって流行らせたのだそうです(ただし、諸説あり)。最初は漢字で書いていたのを、女性が崩し字で書いているうちにひらがなが生まれたというわけ。平安時代の貴族たちは、1日に何度も恋文のやり取りをしていたのだとか。■カタカナはお坊さんがつくったそしてカタカナは、中国から仏教が入ってきたとき、仏教の経典を書き写した人たち、すなわちお坊さんが生み出したもの。当時のお坊さんは、経典を読むために漢字の横にメモを書いており、これがもとでカタカナが生まれたということです。■1,500字ぐらいの漢字が日本産最後は中国に約8万5,000種あるのに対し、日本の漢和辞典に載っている漢字の数は5万字ほど。その多くは中国から来たものをそのまま使っていますが、「鰯」「峠」「畑」など日本で独自につくられたものも。これらを見ればわかるとおり、日本でできた漢字は意味がすぐわかるのが特徴で、1,500字くらいが日本でつくられたそうです。なお、同じ漢字でも音読みと訓読みがあって読み方もいろいろなのは、「いつ中国から入ってきたか」によって異なるのだといいます。*他にもためになる情報満載。字も大きく読みやすいので、お子さんと一緒に楽しむのにも最適です。(文/書評家・印南敦史)【参考】※池上彰(2015)『池上彰のニュース そうだったのか!! 1 日本人なら知っておきたい「実はみんな知らない日本」』SBクリエイティブ
2015年10月09日お笑い芸人として初の快挙となる芥川賞を受賞したピースの又吉直樹が、フジテレビにて放送される「ほんとにあった怖い話・夏の特別編2015」にて、芥川賞受賞後初のドラマ出演、さらに自身初となるホラー作品への出演を飾ることが明らかとなった。1999年に放送スタートし、フジテレビ夏の風物詩となっているオムニバス形式のリアルホラードラマ「ほんとにあった怖い話(通称:ほん怖)」。本番組では、日本中から届いた本当に起きた心霊現象や不思議な体験を忠実にドラマで再現、恐怖VTRを見た「SMAP」の稲垣吾郎をナビゲータとした“ほん怖クラブ”のメンバーたちがスタジオで怖さを吹き飛ばすおまじないを唱えるのが定番となっている。又吉さんは、アパートで同じフロアに住む家族の秘密を描き、日常に潜む不可思議で怖い体験を描いた作品「つきあたりの家族」に出演。「“ほんとにあった怖い話”のシリーズは好きですね。(過去の作品も)よく見ていて、怖いものもあったり、あったかいものもあったりで好きだったので、この話が決まってうれしかったです」と初出演の喜びを口にした。芥川賞作家としてのドラマ出演は、「きれぎれ」(’11)で第123回芥川賞を受賞した町田康が「いま何待ち?」(2002年10月~2003年3月放送)に出演して以来となる。作家としての次回作にも注目が集まる又吉さんだが、ホラー作品への挑戦について話が及ぶと「ホラーは特殊な技術がいるということは聞いていて、そう簡単に書けるものではないことも分かってるんですけど、怖いものは割と好きなので、一回書いてみたいですね」と意欲をにじませた。“Jホラーの父”と呼ばれる鶴田法男監督が繰り出すリアリティーあふれる演出と、又吉さんや、玉森裕太(Kis-My-Ft2)を始めとする豪華俳優陣の出演による恐怖実話が見どころの「ほん怖」。「季節的にも(怖い話は)最高ですし、やっぱり怖い話を見て涼むっていうのもいいですし、不思議な話は家族で見てもひとりで見てもどこかワクワクするような魅力がありますし。期待して見ていただきたいと思います」と語る又吉さんが本編で体験する恐怖とは?寝苦しい夜が続くこの夏の、涼しいひとときとなりそうだ。「ほんとにあった怖い話・夏の特別編2015」は8月29日(土)21時~フジテレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年08月12日タレントで作家の又吉直樹が6月20日(土)、都内の書店で「芸人と俳人」(集英社)の刊行記念イベントを行った。又吉さんは著書「火花」が今年上半期の芥川賞候補となったばかり。多くの報道陣が駆けつけるなか、7月16日(木)の発表を前に心境を語った。芥川賞といえば、純文学作家の登竜門として国内で最も注目を集める文学賞。「うれしいですけど…不安もあります」といまの率直な思いを語り、「受賞するしないというよりは、(審査員に)どう読んでもらえるかという期待と怖さがある」と緊張しきり。それでも「いままで好きになった作家さんが、芥川賞に選ばれることも多いので…」と静かに闘志を燃やしていた。実は芥川賞候補になるには、主催の日本文学振興会から意思確認があるそうで、「正直、聞きなれない名前だったので、移動中にお電話をいただいたときは、何かしでかして、偉い人に怒られるんじゃないかと思った」のだとか。又吉さんの俳句入門として、2012年10月号からスタートさせた「すばる」でのコラム連載「ササる俳句 笑う俳句」をまとめた「芸人と俳人」。気鋭の俳人・堀本裕樹さんに弟子入りし、徐々に俳句の面白さに開眼する過程を追い、独自のセンスを生かした20句を超える実作俳句や、書き下ろしエッセイを収録している。「学生時代から興味があって、句集を買うのも好きでした。難しい句もあり『理解したいな』とずっと思っていた。基本的なルールを覚えればすごく楽しいですよ」(又吉さん)、「優秀な生徒さん。吸収が早いし、読書家でボキャブラリーが多いから、(俳句を詠むとき)役に立っているはず」(堀本さん)と良き師弟ぶりを披露していた。「芸人と俳人」は発売中。(text:cinemacafe.net)
2015年06月20日東急電鉄の池上線はJR山手線の五反田駅とJR京浜東北線の蒲田駅を結んでいる。全線が複線で、全列車が各駅停車。追い越しもなく、3両編成の電車が行ったり来たりするだけのシンプルなダイヤだ。趣味的にはおもしろくないけれど、効率の良い平行ダイヤだから利用者には便利なはず。そして、輸送状況に合わせて巧みに運行本数を調整している。その池上線のダイヤの工夫を紹介しようと思ったら、不思議な列車の存在が浮かび上がってきた。増発したけれど終点から戻ってこない。その列車がどこへ消えたか、その謎を推理しよう。まずは東急池上線の列車ダイヤを見てみよう。画像をクリックして拡大してみたほうがわかりやすいと思う。1日を圧縮してみると、かなり運行本数が多い様子がわかる。列車ダイヤも密度が濃くなっている。列車の速度が同じで途中駅の追い越しもない。典型的な平行ダイヤだ。池上線は人口が多い地域を走るけど、列車は3両編成と短いから、これだけの本数を走らせないと乗客を乗せきれないのだろう。乗客にとっては、乗り過ごしても次の電車がすぐにやって来るという安心感がある。路面電車に似た感覚で、手軽に利用されていると思われる。朝のラッシュ時と夕方のラッシュ時はさらに線の密度が濃い。通勤通学用に増発するからだ。池上線は沿線に私立学校も多く、制服を着たお子様も多い。そして注目は朝ラッシュ時。五反田~雪が谷大塚間の区間列車がとても多い。朝は沿線各駅から五反田方面に通勤する人が多く、都心から遠ざかる蒲田方面の乗客は比較的少ないようだ。ちなみに雪が谷大塚駅には電車の車庫がある。朝のラッシュ時間帯を拡大してみよう。朝の5時になると、五反田駅から蒲田駅行、雪が谷大塚駅から五反田駅・蒲田駅行の始発列車がいっせいに出発する。少し遅れて蒲田駅から五反田駅行が発車する。雪が谷大塚駅の電車は車庫から出発。五反田駅と蒲田駅の電車は前日の夜から待機しているようだ。蒲田駅発の列車が少し遅れている理由も、ダイヤを見ると納得できる。雪が谷大塚駅から五反田駅行の列車に続行したときに、他の列車と運行間隔をそろえるためだ。この後、朝のラッシュ時に向けて、雪が谷大塚駅始発の電車が次々に追加されていく様子も読み取れる。少し時刻を移動して、朝のラッシュ時を表示した。やはり五反田~雪が谷大塚間の区間列車が多い様子がわかる。 雪が谷大塚~蒲田間は日中より少し運行間隔が狭い程度だ。そして、この中に謎の列車がある。7時台に雪が谷大塚駅始発で蒲田へ向かったまま、9時台まで帰ってこない列車だ。謎の列車を赤く塗ってみた。さらに観察すると、図で「A」と示した時間帯は蒲田駅行が多く、「C」の時間帯は蒲田発五反田行が多い。その間の「B」の時間帯の列車は少ない。終点に着いた列車は折り返して戻ってくるはずだけど、どうも数が合わない。ちなみに蒲田駅の池上線の線路は2本だけ。たくさんの列車を留置できない。○行先は東急多摩川線だった!では、蒲田駅であふれそうな列車たちはどこへ行ったか? 正解は、蒲田駅から東急多摩川線に入り、多摩川駅へ向かっていた。では、池上線のダイヤと東急多摩川線のダイヤを上下に並べてみよう。東急多摩川線の起点は多摩川駅で、列車ダイヤも多摩川駅を上にするところだけど、今回は蒲田駅を上にしてみた。これで池上線とのつながりがよくわかる。池上線で蒲田駅に到着した列車たちが、東急多摩川線の増発列車に使われている。その時間帯、東急多摩川線のダイヤの密度が濃くなっている。この列車たちが戻ってくるまで、池上線のダイヤは隙間ができている。種明かしをすると、池上線の雪が谷大塚駅の車庫は、池上線と東急多摩川線の両方の電車を収容している。だから東急多摩川線の電車は雪が谷大塚駅から池上線を通って蒲田駅に行き、折り返して東急多摩川線の列車として運行する。そして1日の運行が終わると、始発列車用に多摩川駅と蒲田駅に残した電車を除いて、雪が谷大塚駅に帰ってくる。朝、本来は回送列車として出庫させる東急多摩川線の電車を、乗客が利用できるように池上線で営業運転を行う。だから、旅客列車のデータだけをダイヤで表すと、池上線の電車の一部が行方不明になったように見えてしまうというわけだ。池上線と東急多摩川線は別の路線だから、蒲田駅で折り返すときは別の列車となる。そのまま「雪が谷大塚駅発、蒲田経由、多摩川行」なんて直通運転してくれたらおもしろいと思うけれど、利用者が混乱するからやらないのだろう。ちなみに、東急多摩川線は「東急多摩川線」が正式な路線名。「東急」とわざわざ付ける理由は、西武鉄道にも「多摩川線」があり、明確に区別するため。また、現在の田園都市線渋谷~二子玉川間はかつて「新玉川線」の名称で、現在も新玉川線と呼ぶ人がいて混乱するかもしれないから、といわれている。
2014年10月26日ジャーナリストの池上彰とKADOKAWA・DWANGO 代表取締役会長の川上量生の2人が、10月15日に東京・六本木のニコファーレにて特別対談を実施することが明らかとなった。対談の模様は、文藝春秋が開設している公式ニコニコチャンネル「週刊文春デジタル」にて生中継される。放送は10月15日13:30から。本対談は、10月1日の経営統合で誕生した「KADOKAWA・DWANGO」の会長に就任し、若き"メディア王"となった川上量生と、朝日新聞の人気コラム「新聞ななめ読み」の掲載拒否問題で、メディアの倫理観を改めて世に問うた池上彰の2人によるもの。テーマは「メディアの未来について」で、それぞれが日本のメディアの行く末について意見を交わすという。なお、放送終了後は、同チャンネルにてタイムシフト視聴が可能なほか、対談の全文書き起し記事が会員限定で配信される。詳細は「週刊文春デジタル」まで。「メディアの未来はどうなる!?」放送日:10月15日(水)放送時間:13:30~15:30予定登壇者:川上量生、池上彰生放送:ニコニコ生放送タイムシフト視聴:週刊文春デジタル
2014年10月07日東京急行電鉄は7月7日から9月26日まで、東急多摩川線・池上線を夏季臨時ダイヤで運行する。臨時ダイヤが適用されるのは期間中の平日のみ。東急多摩川線では、朝ラッシュ時の7時から7時30分までに運行する列車を上下各1本ずつ増便するとともに、各列車の発着時刻を変更する。これにより、同時間帯に運行する列車は多摩川駅発8本、蒲田駅発7本となる。夕方にも同様に増便を実施。16~17時の多摩川駅発列車を11本に、15時50分~16時50分の蒲田駅発列車を12本にし、通常よりそれぞれ1本ずつ増やす。池上線では、朝6時30分から7時にかけて雪が谷大塚発蒲田行の運転本数を1本増やし、8本に。7時台に運転する雪が谷大塚駅始発の五反田行1本は蒲田駅始発に変更する。7時30分から8時にかけて運転する蒲田駅発列車は通常の5本から6本に増えるとのこと。
2014年06月24日(画像はテレビ東京公式サイトより)4月12日(土)、午後6時スタート4月12日、午後6時から放送のテレビ東京系特別番組「池上彰のJAPANプロジェクト」で女優の井上真央(27)がジャーナリスト池上彰氏(63)と共演する。報道番組初出演&池上氏と初共演「池上彰のJAPANプロジェクト」は、日本の近代史で重要な位置を占める「新幹線物語」「女性消費時代」「交通戦争」「公害との苦闘半世紀」がドキュメンタリードラマによって紐解かれる内容だ。井上にとって報道番組初出演&池上氏と初共演となる。井上は、4月6日の会見で、「子どもの頃からテレビで拝見している方なので、突然学校の先生と同じ教壇に立つような気分」「ご一緒する機会はなかなかないので、いっぱい学んで、純粋に楽しみたい」(映画.com より)とコメントし、池上氏との共演を心待ちにしているようだった。4月12日(土)は「池上彰のJAPANプロジェクト」をお見逃しなく!【参考リンク】▼「池上彰のJAPANプロジェクト」
2014年04月08日昨年大ヒットしたテレビドラマ『半沢直樹』シリーズ。その主人公は銀行員だが、大ヒットした理由としては、銀行という保守的なイメージが強い組織の中で、上司の圧力などを恐れず、自ら信じる正義を貫く姿に多くの視聴者が共感したことが挙げられるだろう。そこで思ったのが、日本初めての"ネット銀行"となったジャパンネット銀行を立ち上げるのに参画した銀行員たちのことだ。同行を設立した、当時のさくら銀行(現三井住友銀行)の立ち上げメンバーたちは、金融監督庁(現金融庁)との折衝や新銀行の方向性を巡っての銀行内での議論など、多くの困難と闘って新銀行を立ち上げたのではないか、という事だった。そこで、その立ち上げメンバーの一人で、現在ジャパンネット銀行の社長を務めている小村充広氏にインタビューさせていただくことにした。○ネット銀行設立というアイデアはどこから?――どういうきっかけで、新しい銀行をつくろうということになったのですか?当時のさくら銀行の岡田頭取が中心となり、新たな銀行のビジネスモデルを作ろうということになりました。従来のビジネスモデルにこだわらない特に個人向けの利便性の高いサービスということで、最終的には"三本の矢"ではないですが、ネット銀行、コンビニATM、消費者ローン、この3つをやっていこうと。ネット銀行については、ジャパンネット銀行という形で実現し、ローンに関してはアットローンという消費者ローンの専用会社をつくり、今はSMBCコンシューマーファイナンスという会社になっています。また、コンビニATMは、@BΛNKとしてam/pmの店舗にATMを出すということで実現しました。15年ほど前にスタートした企画が、現在では3つとも世の中に認知されています。――その"三本の矢"は、新たな収益源を求めて企画されたのですか?新しい銀行のビジネスモデルとして、お客様のニーズに合致して、かつ我々の収益源にもなるものということで企画されました。――そういう新しいビジネスモデルをつくろうという構想の中で、ネット銀行もその一つとしてあったということですね。小村社長はかなりアイディアマンでいらしたそうですが、もともとはマーケティングの部署にいらっしゃったんですか。商品開発やマーケティングが長く、預金商品の開発や、金利の自由化の対応、コールセンター、チャネルの開発などをやっていました。その後、総合企画部というところに行き、新銀行のモデルを作る新規事業を担当していました。○コンビニのような銀行を目指すため"ネット専業"を主張――ネット銀行をつくるにあたっては、専業にするかどうかという議論があったとお聞きしましたが、小村さんはどういう意見をお持ちだったのでしょうか?さくら銀行(現三井住友銀行)の中でネットバンキングをやってもよかったのですが…石田さんは、銀行の窓口って、最近だといつ行かれましたか?――最近、家を買ったときぐらいなので3年前ですね。そのときに、いろいろ借りるときの手続きで、1カ月の間、かなり頻繁に行ったことがあるのですが、そのほかはほとんど行ってないですね。行きたくて行くところではないですよね。しょうがなく行くところ。――そうかもしれないですね。行きたくないんです、銀行なんて。待たされるし、3時までしか開いていないし。一般の大勢の方にとって、本当に便利なのは銀行に行かなくて済むことですよね。――そうですね、確かに。お金をおろさなければいけないときは仕方がなくATMに行くけれど。ある意味、コンビニみたいな銀行を目指した方がいいのではないかと思ったわけです。――いつでも、どこでもですか。そう、いつでも、どこでも。さくら銀行(現三井住友銀行)の中で、インターネットバンキングサービスをするというよりも、コンビニのように特化した方が日常的な利便性を提供できるのではないかと。そういった利便性や、手軽さを提供するには、あえて専業で絞った方がいいし、加えてシステムも、これはコンビニでいうところの配送システムや店舗運営になるかと思いますが、百貨店のいろんな商品を扱っている仕組みと、コンビニのような限定された商品を置いているシステムとは、やはり後者のシステムのほうが柔軟性や早さを実現できます。いろんな商品を扱っている銀行の基幹システムではなくて、24時間、365日動いて、しかも柔軟で、開発するときも、ローコストでできるということを実現するためには専業の方がいいと思ったのです。――コンビニのような銀行をつくろうと思われたわけですね。そうですね。一生に1回しかないような住宅ローンというのは、メガバンクにお願いして、我々は日々の生活に必要なバンキングサービスを提供すればいいのではないかと。――銀行というところは保守的というイメージがあるのですが、小村社長が専業のネット銀行をつくろうと主張した際、社内的な壁はありましたか?意外とそうでもなかったですよ。もちろん、当然ながら法律は守らないといけないし、お客様あってのことですので、お客様に迷惑をかけてはいけないし、銀行としての道徳もありますが、そういったことさえ守ればやりたいことはできました。ただ、銀行に限らないと思いますが、打率って2割あれば十分なんです。サラリーマン社会だと、バットを振らないで見送り三振になってアンパイアに文句言う人がいるでしょう。でも文句を言う前に、まずバットを振ろうよと。イチローではないので打率3割5分なんて打てるわけがないのです。そのかわり、ボールを振ってはだめだし、あるいは大振りばっかりしていてもだめですけれども、まずバットを振るということと、打率は2割あったらいいと、そう思っています。ただし、8割の失敗の部分については、出血を抑えるためにはどうすればいいかをきちんと考えておかなければいけません。――ヒットを打つにはどうすればいいのでしょうか?社内を説得できるような材料を揃え、お客様のニーズをきちんと把握し、法律上の問題もクリアして、収益が一定程度は見込めて、という条件がそろえば、文句のつけようはないと思います。○新銀行設立にあたっての、金融監督庁(現金融庁)とのやり取りとは?――小村社長は、新しいネット専業銀行にはどういうビジョンを持っていらっしゃったのでしょうか?コンビニのような銀行を目指していましたので、預金、無担保ローン、決済、この3点でよく使ってもらえる銀行というビジョンを持っていました。――2000年10月に開業に至ったわけですが、新しい銀行を作るということで、金融監督庁(現金融庁)との折衝は大変でしたか?銀行免許ですか。――はい。新しい銀行をつくる上で、どの辺が金融監督庁(現金融庁)を説得させないといけない点だったのでしょうか?一つは、ネット専業銀行の社会的意義ということだと思います。――その辺は金融庁の人は理解してくれましたか。話していくうちにご理解はいただけるようになりました。――法的なクリアしなければいけない、免許をとるためにどんなものが求められるのでしょうか。行政側としては、社会的意義のほか、消費者に迷惑をかけずにメリットを与えるという点を重視していました。インターネットもまだその当時はダイヤルアップでしたし、iモードも文字ばかりの白黒でしたから、インターネット特有のリスクということに関し、どういう手段を用意しているのかということに尽きたのではないですかね。インターネットにはどういうリスクが潜在的にあるのか。それに対してどういう手を打つのか。もちろん、通常の銀行のリスク管理、コンプライアンス、市場リスク管理、オペレーショナルリスクなど、そういった点は、我々はさくら銀行(現三井住友銀行)から学ぶなり、専門家を連れてくるなりすればできるので。――初めてというところで、リスクを考えるのもそうだし、対策を考えるのも、想像力がかなり必要ですね。インターネットの、潜在的、顕在化しているリスクを銀行サービスに置き換えて、ではどういう手を打つのかということを、我々自身が考えなければいけなかったということですね。新しいイノベーションには付きものですよね、それは。恐らく、日本の銀行ではジャパンネット銀行が初めて、開業から預金通帳というものをなくしたのです。預金通帳をお持ちですか?――妻が持っていますが、私は持っていないです。要らないでしょう。――要らないです。細かいことを言うと、預金通帳をなくしたらどんなリスクがあるんだという、そういうことも含めて考えました。どこもやったことがないから。――確かに、預金通帳をなくすことでどんなリスクがあるのでしょう。紙に記載されたものがないので、電子的にサーバーに保管するとか、そんな感じで対策するものですか。一つは相続で困るのではないかと。これまでだと、誰かが亡くなったときには引き出しの中から預金通帳が出てきて、預金があったことに家族が気づいて銀行に電話しますよね。それをどうするんだとかね。――それらの対策はどうなんですか。僕は預金通帳をなくしたかったのです。お客様の利便性からしてもコストからしても。ただそういった相続などの懸念の対策として、キャッシュカードは全員に配ることにしました。また、スターターキットに綴じ込み用紙のようなものをつくって、ATMから出てきた紙を綴じておくことができる、それで代用していこうということにしました。――スターターキットの綴じ込み用紙は誰も使っていないかもしれないですね。ただ、そういう対策は必要だったわけですね。当時は必要だった。ただ今みたいにネットが当たり前になってくると、利用する側のほうが対策を考えますからね。いまや預金通帳に限らず、旅行でも飛行機のチケットはeチケットを使いますよね。――そういう形で免許をとるために金融庁当局と議論を重ねていったわけなんですね。議論というよりも、新しいことをやろうと思うと、リスクを自分たちの責任において考えなければいけないということです。A、B、Cというリスクが考えられるけれども、Aに対してはこういう手を打とう、Bに対してはこういう手を打とうと、説明してご理解していただくということです。――金融監督庁の人も、これどうなの、これどうなのということはあったのでしょうけれども。本当に支店がなくて大丈夫なんですかとか。大阪になくていいのかとか、そういう心配事がいっぱい出てくるわけですよ。――本当に支店がなくて大丈夫かというのは、どう答えられたのですか。支店がないのがウリですし、逆にいうと何で支店が必要なんですかと。――人が来なくていい銀行なのに、支店はいりませんと。行かないのに作っても仕方がないですよね。電話とメールとインターネットで十分事足りるんです。その分ローコストにして、お客様の手数料を安くとか、金利をよくということで還元していくことが、ある意味でネット専業銀行の社会的意義ですので、支店をいっぱい作ったら意味がなくなってしまいますよね。――今おっしゃっているような形で、ひとつひとつクリアしていかれたわけですね。前例がないものを、銀行のような組織の中でやるというのはかなり大変だったとご推察しますが、今の小村さんの感じだと楽しんでやってらっしゃったのかなという感じもするのですが。壁があるのは、金融庁、金融監督庁に限らず、どんなものでも壁はありますよね。それを乗り越えないと何も始まらないですね。○真正面から突破するのではなく、人間力で明るく突破――壁を突破する人間力というか、そういうのが必要なわけですね。人間力ではないですけど、明るいほうがいいかもしれないですね。壁がありますでしょう。この壁をどうやって突破しようかと思うときに、あまり真正面から行ってもしょうがないので、横から行ってみようとか、走りぬけようかとか、地下を掘ってみようとか、そういうふうに思う人のほうがいいかもしれないですね。真正面から突破しようとしていたらくたびれるし、楽しくないでしょう。――晴れて開業となった後ですが、いろいろな記事などを見ると、最初は銀行口座の開設がばっと上がったけれども、途中で停滞した時期もあったということですが。最初はテレビコマーシャルも含めて広告を出しました。お客様も珍しさもあって口座開設してくださったのですが、だんだん下火になってきまして、いろいろやっても空振りばかりで当たらなくて。そこでわかってきたのが、ネットの社会では自分で自分を勧めてもだめだということ。ジャパンネット銀行が、「ジャパンネット銀行はいいですよ」と言ってもなかなかお客様の背中を押すことにはならないのです。――自分で自分の背中を押せない。自分で自分のことをPRしてもよくなくて、第三者がジャパンネット銀行はいいよと言ってくれるほうがとても効果があるんです。自分たちが広告を出してもあまり信用してくれない、効果が薄い。やはりファクトがないとだめです。便利とか、安いとか、そういうファクトがあって、第三者がいいよと言ってくれることが重要です。2001年にヤフーオークションのオフィシャルバンクになり、それがいろいろなネットの掲示板に出て、広まっていきました。――当初は広告を打ったりされていたけれども、ネットの世界は違うと。ネットのマーケティングには、ファクトと、口コミ、連携が必要だということですね。さっきの答えと一緒ですが、銀行は言ってみれば裏方です。銀行のホームページって、見ますか?――見ないです。見ないですよね。株とか、外貨預金なんかは面白いかもしれないけれども、定期預金なんて見ても金利は変わらないんだから面白くないでしょう。車好きな人はトヨタのホームページを見ていたら楽しいし、ヤフーのホームページを見ていたら面白い、楽天だって面白い。だけど、銀行のホームページを楽しんで見る人は少ないと思います。――そうかもしれないですね。あくまで主役は消費であって、ネットでショッピングをするとか、オークションをするとか、公営競技の投票をするというのが主役なのです。そして、極力意識することなく便利に決済ができるというほうがお客様にとってはいいわけです。だから主役とどう提携するかというのが大切でした。オークションや公営競技で提携して、そこに便利な決済スキーム、あまり意識しないでも決済できるような仕組みを提供すれば、おのずとジャパンネット銀行の口座が必要になるし、そうなるようにしてきました。オレがオレが、ではなくて、こすったら出てくるくらいでちょうどいいのです。○主戦場はネット、ジャパンネット銀行の責務――昨年社長となられてまた一層ネット銀行とのかかわりがかなり深くなられたわけですが、今後のビジョンをお聞かせいただいてもよろしいですか。やり切れていないです。それこそ、メガバンクのインターネットバンキングサービスとネット専業銀行の違いは何ですかということを聞かれた場合に、細かいところは説明できます。ですが、一般のお客様がネット専業銀行とは何なのかと認識するレベルにまではいっていないんです。たとえば、みなさんはスーパーとコンビニの違いをご存知です。スーパーとはこんなもので、コンビニとはこんなものだとご自分で定義づけていますね。まだそこまでいっていないです。新規参入銀行の中でも僕は2種類あると思っています。メガバンクがネット専業銀行をつくるのと、銀行業界以外の企業が銀行をつくるのとでは意味、目的が違うんです。メガバンクがネット専業銀行をつくるのは、ネット市場に進出するためにつくっているのです。ネットユーザーを取り込もうとしてつくっているのです。だからあくまで主戦場はネットです。他業種から参入された企業は、恐らく銀行業に参入するために形態として選んだということでしょう。ジャパンネット銀行はメガバンクがつくったネット専業銀行で、僕らはコンビニになりたいわけです。スーパーや百貨店になったら意味がないのですね。なので、純粋なネット専業銀行という意味で、僕は、いつでもどこでも誰でも、ということが必要だと思っています。そして、それをやるのはネット専業銀行というより、ジャパンネット銀行の責務だと思います。――やはり、パイオニアとしての自負ですね。本日はありがとうございました。
2014年02月06日すでに今夏ドラマ1番のヒットとも言われているTBSドラマ『半沢直樹』。老若男女から支持を集めていますが、そんな中ちらほら聞こえてくるのが「『半沢直樹』の堺雅人がたまらない!大好き!」という女性の声。半沢直樹は、その言動でサラリーマンをスカッとさせながら、一方で世の女性たちをキュンとさせてもいるのです。今回は20代の女性たちに行ったアンケートをもとに「『半沢直樹』に見る!不倫願望を掻き立てる上司の特徴」をお教えします。半沢直樹が上司だったら嬉しいですが、同時にちょっとキケンでもあるみたいです。■1.元・剣道部「半沢直樹は、慶応義塾大学経済学部卒で体育会剣道部という高スペック。ドラマの中でもかっこいい剣道シーンがあって、思わず見入ってしまった。武道に長けている人は素敵。」(22歳・大学生)一本筋の通った感じがある「武道」は、やはり女子人気抜群。ほどよく筋肉のついた体も、とても魅力的です。ちなみに、逆に惹かれない運動部は何かと聞いたところ、「バドミントン」「卓球」「テニス」「柔道」といった名前が挙がりました。どうやらユニフォーム姿がかっこいいスポーツは強いようです。■2.ワイルドなところがある「そもそもドラマのキャッチコピーは「クソ上司め、覚えていやがれ!」。半沢直樹は、敵のことを容赦なく叩きのめすんだけど、そんなところがワイルドで良い。たまに見せる野獣のような笑顔にゾクッとする。」(25歳・小売り)男性の草食化が叫ばれて久しいですが、やっぱり女が根底で求めているのはこういう「男らしさ」なのです。半沢直樹の、狂気すらはらんだワル~イ笑顔には、誰もが思わずドキドキ。堺雅人の普段の顔は柔和で優しげなだけに、ドラマだけで見せるワイルドさが女心をぐっと掴みます。不倫相手には、こういう男らしいワルさを求めてしまうものなのかもしれません。■3.頭がキレる「ドラマを見るたびに惚れ直すのが、半沢直樹の頭の良さ。こんな人になら手の平の上で転がされてもいい。しかも決して他人に付け入る隙を与えないから、不倫関係になっても上手く周りをだましてくれそう。」(27歳・マスコミ)不倫相手に求めるカッコ良さの中でも、一番大切なのはやっぱり「頭の良さ」。人として尊敬できる相手だからこそ、危険な橋を渡ってでも会いたいわけです。もしドラマのような頭脳選を目の前で繰り広げられたら、女としてはたまらないですよね。■4.部下に優しい「敵には鬼のような顔も見せる半沢直樹だけど、部下には本当に優しい。あの優しさで接せられたら、好きになる自信がある。」(24歳・事務)第三話での「中西。お前洋食派?和食派?」には癒されました。厳しい顔で戦いながらも、守るべきものは本気で守る姿にキュンとします。「甘い」のではなく「優しい」というのがポイントですね。■5.ほんわかした面がある「下手な関西弁使ったり、パンを口いっぱいに頬張ったり、奥さんに頭を撫でてもらったり、半沢直樹がふと見せるほんわかした一面がたまらなく好き。普段は男らしいのにたまにカワイイ人は魅力的。」(25歳・飲食)神経を張りつめさせた精悍な顔を見せていたかと思えば、ふとした瞬間にとぼけた顔や言動を見せたりするのが半沢直樹の魅力。女性が持つ「母性」をぐいぐい刺激してきます。不倫相手を切らせない男性は、こういうかわいらしさを持った人なのかもしれません。■さいごに色々な魅力がたっぷり詰まった半沢直樹。一回観たら虜になること間違いなしです。現実では素敵な上司に恵まれていなくても、半沢直樹との脳内不倫で女子力アップできちゃうかもしれません。(小嶋もも/ハウコレ)
2013年08月05日56万部を突破した三浦しをん氏の同名小説を松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョーらを迎えて映画化する『舟を編む』に、ピースの又吉直樹、麻生久美子らが出演することが発表された。その他の写真本作は、ある出版社の辞書編集部を舞台に、新しい辞書“大渡海(だいとかい)”の製作に奮闘する編集者たちの姿を描いた作品。又吉と麻生は、松田演じる変わり者の編集者・馬締光也を中心とした個性豊かな編集部のメンバーと関わる、辞書の装丁デザイナー上田役(又吉)と、『大渡海』をPRする役割を担う女優役(麻生)を演じる。さらに、編集部と共に辞書を作り上げていく登場人物として、宇野祥平、波岡一喜、森岡龍、斎藤嘉樹の名前も発表された。読書家として知られ、執筆活動も行っている又吉は、「辞書を読むのは好きですね。家に国語辞典だけで4、5冊あります」と、広辞苑など多数の辞書を愛用する無類の本好きだという。「今のコンビ名“ピース”も、なかなか思い浮かばなかったので、カタカナ語辞典で適当に開いて指さした単語にしようと思ったら“スカベンジャー”って出て。でも意味を見たら“ウジ虫”って書いてあって、『絶対あかんやん』ってやめたんですけど」と明かす。「日常的に辞書は引いてきました」という又吉は、「辞書作りの人のことまでは考えたことなかったので、すごい面白いなと思いました。辞書作りって、共通認識を作っていく仕事なんですよね。『アイス食べたいけど、太るからどうしよう』みたいな、言葉では言い表せられない、“精神内部で感情がぶつかり合うこの感じ”って思っていたら、『それ“葛藤”やで』って、みんなが一発でわかるように言葉を決定していくイメージ。言葉にならない感情を言っていって、横から言葉にしていくっていうものだと感じました。松田さんとオダギリさんは、やっぱり雰囲気があって声が心地よかったです」と語っていた。『舟を編む』2013年4月13日(土)丸の内ピカデリーほか全国公開
2012年12月19日フリージャーナリストとして幅広く活躍する池上彰氏が4日、都内で行われた米映画『アルゴ』の特別試写会に出席した。1979年にイランで実際に起きた「アメリカ大使館人質事件」における米国人救出劇を描いたサスペンス。池上氏は「非常にリアルで、よくできている。(作戦の)壮大さと細かさがすごいし、すべて史実に基づいていると念頭に置いて楽しんでほしい」とアピールした。作品の写真1979年、革命の嵐が吹き荒れるイランで、過激派によるアメリカ大使館襲撃事件が発生。間一髪、大使館を抜け出し、カナダ大使宅に身を潜めた6人の米国人大使館員にも命の危険が迫っていた。人質奪還のプロであるCIA局員のトニー・メンデスは“ニセの映画製作”をぶち上げ、イランに潜入。6人を映画スタッフとして国外に脱出させる奇策に出る…。作戦決行から18年もの間、最高機密扱いだった実話を、俳優のベン・アフレックが3作目の監督作として映画化し、主演も務めた。池上氏は「いわゆる映画の“つかみ”が非常に不思議で、最初は『あれ?』と思うかもしれないが、最後まで観ると『なるほど』と納得できるはず」とアフレックの演出手腕をベタ褒め。俳優としてのアフレックに対しても「カッコ良かったですね。同時にこの人相ならイランに溶け込めるな、という見事な役作りをしている」と太鼓判を押した。また、イランのアハマディネジャド現大統領は、映画の冒頭でアメリカ大使館を襲撃した勢力グループに属していたといわれ、「イランが今も抱える問題は、あの襲撃事件から始まったともいえる」と解説した。最近ではリビアの米領事館が襲撃され、駐在大使ら米国人4人が殺害される事件も発生。池上氏は、「今の時代も、世界各地で大使館の襲撃が起きている」といい、「かつてペルーの日本大使館で人質事件が起きた時も、日本側になす術はなかった。またいつか同じような事態になった場合、さあ日本はどうするか」と危惧していた。『アルゴ』10月26日から全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2012年10月05日お笑い界きっての本読み、ピース又吉直樹の本にまつわるエッセイ集『第2図書係補佐』が、この度発売された。劇場「ヨシモト∞ホール」のフリーペーパーへの連載分(2006年~2009年)に新たに書き下ろしを加え、尾崎放哉、太宰治から穂村弘、町田康まで47の作品を紹介している。また、芥川賞作家・中村文則との対談も実現。人気芸人でありながら、よしもとの太宰治との異名ももつ又吉直樹の、独特な世界観を楽しめる『第2図書係補佐』は、一見の価値ありだ。本書「はじめに」より抜粋タイトルは『第2図書係補佐』。「第2」で、しかも「補佐」。僕の役割は本の解説や批評ではありません。僕にそんな能力はありません。心血注いで書かれた作家様や、その作品に対して命をかけ心中覚悟で批評する書評家の皆様にも失礼だと思います。だから、僕は自分の生活の傍らに常に本という存在があることを書こうと思いました。本を読んだから思い出せたこと。本を読んだから思い付いたこと。本を読んだから救われたこと。 もう何年も本に助けられてばかりの僕ですが、本書で紹介させていただいた本に皆様が興味を持っていただけたら幸いです。 第2図書係補佐 著者:又吉直樹発売日:2011年11月22日(火)価格:¥520
2011年11月29日なぞ多き"ともだち”に迫る!!映画、マンガ、アニメなどでだれもが一度は浦沢直樹さんの作品を見たことがあるのではないでしょうか?浦沢さんの作風はスポ根からSF、ミステリーまで多岐にわたり、女性にとっても魅力的な作品が多数あります。そこで20代女性に「THE浦沢直樹作品」と思うマンガを聞いてみました。>>男性編も見るQ.THE浦沢直樹のマンガと言えば?(複数回答)1位『20世紀少年/21世紀少年』62.3%2位『YAWARA!』37.0%3位『MONSTER』22.3%4位『PLUTO』10.7%5位『MASTERキートン』9.7%■浦沢直樹マンガといえば『20世紀少年/21世紀少年』!!・「映画を見る前に読んだらはまってしまい、寝る間も惜しんで読んだから」(29歳/機械・精密機器/秘書・アシスタント職)・「映画になったことで、一番知名度があると思うから」(28歳/情報・IT/技術職)・「浦沢先生の知名度を押し上げた作品だと思うから」(27歳/建設・土木/事務系専門職)・「ストーリーの続きが待てないほど、なぞが多く面白い」(25歳/情報・IT/技術職)・「一気読みして、作者は本当に天才だと思った」(27歳/金属・鉄鋼・化学/営業職)■浦沢直樹マンガといえば『YAWARA!』!!・「なんといっても『YAWARA!』。ほかの作品も好きだし、暗い雰囲気も嫌いじゃないけど、この柔ちゃんのかわいさはどの作品にも勝る!」(23歳/金融・証券/販売職・サービス系)・「読んで柔道が好きになった。『等身大の女の子ってこうだよね』と、つくづく感じます」(28歳/通信/営業職)・「小学生のときに一番はじめに読んだこともあり、柔ちゃんの真っすぐさが胸に突き刺さった」(24歳/小売店/販売職・サービス系)・「これを見てうっかり柔道部に入ってしまった」(27歳/医療・福祉/専門職)■浦沢直樹マンガといえば『MONSTER』!!・「話が単純じゃなくて、すごく凝っているところがいい!!毎回ドキドキさせられます」(24歳/医療・福祉/専門職)・「ストーリーの構成と展開がしっかりしていて面白いから」(24歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)・「話が難しいけどスリルがあって面白かったから」(29歳/小売店/販売職・サービス系)■浦沢直樹マンガといえば『PLUTO』!!・「マンガが特に好きというわけでもない子が絶賛していたから」(22歳/その他/専門職)・「『鉄腕アトム』をモチーフにしていて、とても興味深い」(25歳/医療・福祉/事務系専門職)・「面白い!! 『鉄腕アトム』をあまり知らなくても楽しめた」(27歳/学校・教育関連)■浦沢直樹マンガといえば『MASTERキートン』!!・「1話完結という短いストーリーなのに完ぺきすぎる。ほかの作品の方がはるかに有名かもしれないが、一番オススメはこれ」(24歳/その他/事務系専門職)・「かた苦しい考古学ではなく、とても面白いと思います」(25歳/医薬品・化粧品/専門職)・「深夜にテレビでアニメを放映していて、楽しみにしていた」(28歳/その他/事務系専門職)■番外編:浦沢直樹マンガといえばこのマンガ!!・『Happy!』:「スポーツマンガで女の子が一生懸命成長していく物語。『これぞ青春、浦沢直樹だなぁ』と感じる」(25歳/自動車関連/秘書・アシスタント職)・『踊る警官』:「友達とまわし読みをしていた」(24歳/医薬品・化粧品/事務系専門職)総評62%の支持を得て見事1位に選ばれたのは『20世紀少年/21世紀少年』。3部作の実写映画も公開されたことで「一番知名度がある」という意見が多数でした。「一気読みしてしまった」、「寝る間も惜しんで読んだ」という人がいるほど、ドキドキハラハラのストーリーを作れる浦沢さんに対して「天才!」と絶賛する声も多く寄せられました。2位は、スポーツマンガの『YAWARA!』。男性の作者ながら「等身大の女の子ってこうだよね」と女子から共感される物語になっています。これを読んで「柔道が好きになった」、「柔道部に入った」という意見も。谷亮子選手の愛称となった"柔ちゃん”もこの主人公が元になっているのは有名な話です。第3回手塚治虫文化賞、第46回小学館漫画賞を受賞した『MONSTER』は3位。"スリル”と"凝ったストーリー”は浦沢作品の定番となっていますが、その中でもサスペンス要素が強く、児童虐待や東西冷戦など深刻なテーマをしっかり扱った重厚な作品です。4位は手塚治虫原作の『鉄腕アトム』のエピソードをモチーフにリメイクした『PLUTO』。続く5位は保険調査員の活躍を描いた『MASTERキートン』。「一番有名ではないかもしれないけれど、面白いのはこれ」という意見がありました。映画化されたこともあり、知名度の高い『20世紀少年/21世紀少年』が1位に。1986年から1993年まで連載が続いた『YAWARA!』は、アニメ化されたことが知名度と人気に影響を与えているようです。オリンピックのたびに"柔ちゃん”を思い出してしまいますよね。『YAWARA!』のようなさわやかなスポ根マンガからサスペンス、SFなど多彩な作品が描ける浦沢さんには、これからも日本のマンガ界を引っ張ってもらいたいですね。(文・飯塚雪/C-side)調査時期:2011年8月2日~8月16日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:女性542名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【ランキング女性編】「声まねしてみたい」と思ったことのあるアニメキャラランキング【ランキング女性編】自分の肖像画を描いてほしい週刊少年ジャンプの漫画家ランキング【ランキング女性編】小学生のころ大好きだったマンガランキング完全版(画像などあり)を見る
2011年10月24日