女優の松たか子(42)が2月10日(日本時間)に、ロサンゼルスで開催された第92回アカデミー賞授賞式に出席した。松は歌曲賞にノミネートされた映画『アナと雪の女王2』の主題歌「イントゥ・ジ・アンノウン」を、米国女優イディナ・メンゼル(48)を中心に世界9カ国のエルサ役と共に熱唱した。日本人がアカデミー賞授賞式で歌唱するのは初めてのこと。14年に公開された前作に引き続き、同作で日本語吹き替え版のエルサ役を務めた松。そのパフォーマンスが評価され、アメリカ本社から直々にオファーを受けたという。松は参加するにあたり、こうコメントした。「この度は、大変光栄な役目をいただき、感謝しております。各国のエルサ達に会える、というのは大きな喜びであり、自分以外のエルサに出会う、というのも滅多にない機会だと思います。御覧になる方々にとって楽しいひとときになるとよいなと思っています」アカデミー賞のTwitter公式アカウントは、同日に歌唱の様子を動画で投稿した。15時の時点で233万回以上再生され、世界中から注目を集めている。松はレッドカーペットで見せた和装から着替えて、光沢感のある白いドレス姿で歌声を披露した。同作で英語版声優を務めたイディナ・メンゼルといえば、ブロードウェイのトップスターだ。13年にアメリカで公開された前作の劇中歌『レット・イット・ゴー』は、第86回アカデミー賞歌曲賞を受賞。これを機にイディナは世界的スターに輝いた。「松さんはイディナの舞台『ウィキッド』をNYで鑑賞したことがあったそうです。その時にイディナの歌声に圧倒されたと語っていました。共演の神田沙也加さん(33)から、イディナが『イントゥ・ジ・アンノウン』で限界まで挑戦したと聞いた時は動揺したそうです。大きなプレッシャーを感じていた松さんですが、必死にイディナの歌声を聴いて収録に挑んだと話していました」(映画関係者)ネットでは、大役を果たした松を讃える声が溢れている。《公式が「イントゥ・ジ・アンノウン」のパフォーマンス動画をあげてくれてる…………イディナ・メンゼルのお隣で披露する松さん凄いよ…………》《松たか子さんが素晴らしくて誇らしくて少し涙出た。私も涙もろくなったな》《パフォーマンスを見て、思わず涙が溢れました!たくさんのエルサが歌い継ぐさまが圧巻でした。 松さんも大役をしっかり果たされていて、かっこよかったです》
2020年02月10日武井壮(46)が1月5日、DA PUMPのKENZO(34)と海外旅行を楽しんでいたところで車上荒らしにあったと報告した。さらにKENZOは紅白で着用していた衣装も盗まれたという。新年早々、ハプニングに見舞われてしまった2人を心配する声が上がっている。12月31日、自身のInstagramアカウントにフランス行きのチケットをアップし《trip to EU》とつづった武井。エッフェル塔の様子や、《グランメゾン東京観てたからどうしてもフレンチ食べたくてパリに来て良かった》といった投稿とともに料理の写真をアップし満喫ぶりを明かしていた。そして1月2日に武井はKENZOとのツーショットをアップし、《KENZOがシャンゼリゼ通りでほふほふしている件。。楽しいようだ。。》と投稿した。以降は武井のアップした動画にKENZOが参加したり、スペインに移動した後に武井が《バルセロナのグラシア通りはマジで走りやすい登り坂や 将来居を構えるに相応しいかもしれん》《パエリアって大地と海の融合よね》とつづるとKENZOも絵文字をリプライするなど仲良しぶりを見せていた。しかし5日、武井は車の窓ガラスの割れた様子をアップ。そして、こうつづった。《車上荒らしやられたー!!!スーツケースも鞄も洋服も全然盗まれたあー!!!総額とんでもねえ!!!!KENZOもスーツケースと紅白の衣装やられたー!!可哀想!!!被害甚大!!パスポートと財布は無事!!!2人で手ぶらで帰る!!!スペインのいい思い出が濁る!!!》その後、武井は《現地の日本人の子達が助けてくれて警察に届出出せてレンタカーも交換して、保険も効いてなんとか事態は収まったよ!!》とInstagramで報告。しかし、ブーツの写真をアップし《今回の旅でお無くなりになった バレンシアガのブーツ 10回も履けなかった さようなら お幸せに》と悲しみをつづっている。またTwitterで武井は《僕らが被害に遭ったモンセラットも美しい素敵な観光地》《悪いのはそうした不法行為を生業にする犯人だから、地元警察には他の人が被害に遭わないよう検挙して欲しいなあ》と投稿し、《オレの旅について来てくれたKENZOにも不安な思いと盗難被害に遭わせてしまって申し訳無い気持ちだし、ファンの皆さんにご心配をおかけしたことを申し訳なく思ってます。。ごめんねえ。。》と謝罪している。新年の思わぬ幕開けとなった武井とKENZO。ネットでは2人を心配し、気遣う声が上がっている。《怖っ!武井さん!!KENZO君!!大変な事に……。命を取られなくて良かった。心配…気をつけてください》《自国でもショックなのに海外でなんて心細いですよね ひどい》《もっと怒ってもいいと思います…結構価値の高いものが盗られてしまったと思うんですけど、大丈夫でしょうか…ホントに心配です…》また紅白の衣装が盗難されたKENZOについて《紅白の衣装まで盗んだとは許せん 犯人こらしめてやりたいわ》といった怒りの声や、《あの衣装また見たいのもあるし、KENZOさんにとって、紅白の衣装がどれほどのものだったか…》《DA PUMPの紅白の衣装を盗まれるなんて、、もう見れる機会ないのかって思うとちょっと悲しい》と悲しむ声も上がっている。同日、《でも2人とも無事に帰路に着きますので皆さんご安心ください。。またいつかリベンジにくるぜ!!待ってろバルセロナ!!》とツイートしている武井。“百獣の王”が再びその地に降り立つ日は近いかもしれない?
2020年01月05日「第74回毎日映画コンクール」において、各賞のノミネート作品&ノミネート者が発表された。『火口のふたり』と『蜜蜂と遠雷』が最多8ノミネート、男優主演賞には池松壮亮、柄本佑、成田凌ら、女優主演賞には蒼井優、岸井ゆきの、シム・ウンギョンらが選ばれた。国内で最も歴史のある映画賞「毎日映画コンクール」。今回は、2019年1月1日から12月31日までに、国内で14日間以上劇場公開された映画(アニメーション、ドキュメンタリーは完成または上映した作品)が対象となっている。まず、「日本映画大賞・日本映画優秀賞」候補作にあがったのは、『火口のふたり』、『新聞記者』、『ひとよ』『蜜蜂と遠雷』、『宮本から君へ』の5作品。また「男優主演賞」には、池松壮亮(『宮本から君へ』)、稲垣吾郎(『半世界』)、柄本佑(『火口のふたり』)香取慎吾(『凪待ち』)、成田凌(『カツベン!』)。「女優主演賞」には、蒼井優(『宮本から君へ』)、岸井ゆきの(『愛がなんだ』)、シム・ウンギョン(『新聞記者』)、瀧内公美(『火口のふたり』)、筒井真理子(『よこがお』)、松岡茉優(『蜜蜂と遠雷』)。なお、成田さんは『愛がなんだ』と『さよならくちびる』で「男優助演賞」、シム・ウンギョンは『ブルーアワーにぶっ飛ばす』、松岡さんは『ひとよ』で「女優助演賞」にもノミネートしている。今回最多ノミネートとなったのは、『火口のふたり』と『蜜蜂と遠雷』。男優主演賞(柄本佑)、女優主演賞(瀧内公美、松岡茉優)、監督賞などで8ノミネートに。続く、男優主演賞(稲垣吾郎)など7ノミネートで『半世界』、『カツベン!』と『ひとよ』は5ノミネートとなった。ほかにも、「外国映画ベストワン賞」には『グリーンブック』や『ジョーカー』、『運び屋』など話題作が選ばれ、「アニメーション部門」では、『海獣の子供』『きみと、波にのれたら』『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』『天気の子』が選ばれている。なお、発表は来年1月下旬の毎日新聞・スポーツニッポン新聞紙上にて、表彰式は2月13日(木)にミューザ川崎で行われる予定だ。「第74回毎日映画コンクール」主なノミネート【作品部門】日本映画大賞・日本映画優秀賞『火口のふたり』『新聞記者』『ひとよ』『蜜蜂と遠雷』『宮本から君へ』外国映画ベストワン賞『グリーンブック』『ジョーカー』『象は静かに座っている』『運び屋』『バーニング劇場版』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』【俳優部門】男優主演賞池松壮亮『宮本から君へ』、稲垣吾郎『半世界』、柄本佑『火口のふたり』、香取慎吾『凪待ち』、成田凌『カツベン!』女優主演賞蒼井優『宮本から君へ』、岸井ゆきの『愛がなんだ』、シム・ウンギョン『新聞記者』、瀧内公美『火口のふたり』、筒井真理子『よこがお』、松岡茉優『蜜蜂と遠雷』男優助演賞渋川清彦『半世界』、鈴木亮平『ひとよ』、成田凌『愛がなんだ』、成田凌『さよならくちびる』、長谷川博己『半世界』、吉澤健『凪待ち』女優助演賞池脇千鶴『半世界』、市川実日子『よこがお』、片岡礼子『楽園』、シム・ウンギョン『ブルーアワーにぶっ飛ばす』、松岡茉優『ひとよ』スポニチグランプリ新人賞(男性)佐藤結良『僕はイエス様が嫌い』、鈴鹿央士『蜜蜂と遠雷』、細田佳央太『町田くんの世界』、皆川暢二『メランコリック』、YOSHI『タロウのバカ』スポニチグランプリ新人賞(女性)秋田汐梨『惡の華』、佐久間由衣『“隠れビッチ”やってました。』、関水渚『町田くんの世界』、玉城ティナ『惡の華』、森七菜『地獄少女』(cinemacafe.net)■関連作品:蜜蜂と遠雷 2019年10月4日より全国にて公開(C)2019 映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会新聞記者 2019年6月28日より全国にて公開©2019『新聞記者』フィルムパートナーズ火口のふたり 2019年8月23日より新宿武蔵野館ほかにて公開©2019「火口のふたり」製作委員会宮本から君へ 2019年9月27日より全国にて公開Ⓒ2019「宮本から君へ」製作委員会ひとよ 2019年11月8日より全国にて公開(c)2019「ひとよ」製作委員会
2019年12月26日講談師の神田松之丞が12月1日、東京・護国寺の講談社で『講談えほん 全6巻』(各1,500円税抜 講談社刊)の発売記念イベントを行った。テレビなどの出演して人気を博している講談師・神田松之丞が監修した本書は、次世代に伝えたい講談のお話を絵本にしたもの。社名の由来が講談でもある講談社で発売イベントが行われ、小学生とその親を対象に、神田が講談の面白さを伝えた。イベント後には報道陣向けの囲み会見が行われ、小学生を前にしたイベントの感想として「お子さんが笑ってくれたので良かったなと思います。お子さんが聞いて身振り手振り漫画チックで良かったですよ。今日は程々に受けてましたね」と満足げ。本書を監修した理由については「講談社さんが110年ということで、講談社さんの講談は我々の講談から来ているんです。今講談に光があたってブームになっていますが、以前よりも脚光を浴びているという時に、講談社さんも110年ということで一つ力を貸そうというか、面白そうだから絵本を出そうということになったんだと思います」と説明し、「今まで講談の本を出しても売れなかったんですよ。売れないから出さないという悪循環でしたが、今回こうやって舵を切っていただいたので、講談の裾野が広がるし、講談というものが商売になるんだというところまで広げられたらなと思っています」と期待を寄せた。講談がブームになった要因を「僕のおかげでしょうね。素直に(笑)」と笑いを誘いつつ、「周りの師匠や環境のお陰だと思いますが、色んな縁があって講談師全員が頑張っていると思います。一応僕が野暮に色んな発言をしていますが、みんなが頑張って少しずつ良くなってきた気がします」と回答した。神田は、来年2月11日に六代神田伯山を襲名。「頑張って色んな本やテレビ、雑誌メディアに出させていただいてうれしいんですが、"伯山"になったらそれ以上に松之丞を超えるぐらい頑張って活動しなくてはいけないプレッシャーはありますね」としつつ、「"伯山"は6代目で全員が名人なんです。僕は名人になれるか分かりませんが、"伯山"は落語で言うと"三遊亭円朝"、歌舞伎で言うと"團十郎"に匹敵する名前。"伯山"の名前の価値を分からせるのが次のストーリーだと思っています」と意欲を見せていた。
2019年12月02日KARAの元メンバーで歌手のク・ハラさんが亡くなったことを受け、タレントの武井壮が25日、ツイッターで悲痛な思いをつづった。24日夜、ハラさんの訃報が韓国メディアによって一斉に報じられた。同日にソウル市内の自宅で遺体が見つかったという。武井といえばKARAのファンとして知られ、過去にはツイッターで「KARAのJUMPINのMV最強!!」「でもKARAのLUPINが1番好きなPVだな。。」「身体がバキバキすぎて、KARAのハラとスンヨン連れて火鍋でも食べに行きたい気分。。」などと投稿。ハラさんと日本の芸能事務所・尾木プロダクションの契約が発表された際には、「ハラちゃんがんばれ」とメッセージを送っていた。訃報を受け、「ハラちゃん。。悲しすぎるよ。。」とショックを隠せない様子の武井。「ルパンの頃に戻ってもう一度やり直せたら何か変わるんだろうか。。」と思いを馳せ、「どうか安らかに。。」と追悼している。
2019年11月25日今週公開を迎えるディズニーアニメーション映画『アナと雪の女王2』より、松たか子と神田沙也加が吹き替える本編映像が到着した。前作に引き続きエルサを松さん、アナを神田さんが担当している吹き替え版。今回到着したシーンは、前作で姉妹の絆を取り戻し、アレンデール王国で幸せに暮らす2人が、オラフやクリストフ、スヴェンと一緒にジェスチャーゲームを楽しんでいる場面だ。まず最初にアナは、口を尖らせ、眉間にシワを寄せたり、脚を蹴り上げたりと、体全体で表現。しかし、「黒くま」「ハンス王子」「人生最大の過ち」などと次々に当てにかかるも、全員不正解。続いて挑戦するのは、ムードメーカーのオラフ(声:武内駿輔)。前に出たオラフは、「字覚えたから簡単だもん!」とここで新事実を発表。自由自在に姿を変形させながら、「ユニコーン」「城」「ティーポット」「エルサ」などと次々と問題を出題するが、即座にクリストフ(声:原慎一郎)が当てまくり、男子チームが勝利!和気あいあいと楽しいひとときを過ごす仲間たちにほっこりする映像となっている。そんな幸せな日々を送りながらも、なぜ自分だけが周りの人と違い、特別な力を持っているのかという疑問を抱き、どこかで“このままではいられない”と感じ、その謎を解き明かすために新たな世界へ進むエルサ。一方のアナも、エルサとの幸せな生活を壊したくないと願い、彼女のことを守るためエルサと共に旅に出る。『アナと雪の女王2』は11月22日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:アナと雪の女王2 2019年11月22日より日米同時公開Ⓒ2019 Disney. All Rights Reserved
2019年11月19日今年で32回目を迎える「東京国際映画祭」の開幕に先立ち、本映画祭来場予定ゲストが発表された。今回も世界各国から監督・俳優たちがゲスト参加予定となっている「東京国際映画祭」。注目のオープニング作品は、国民的人気を誇った映画シリーズの50作目『男はつらいよお帰り 寅さん』。本作からは山田洋次監督をはじめ、シリーズお馴染みのキャストたちが登壇。GALAスクリーニング作品『カツベン!』からは、周防正行監督、成田凌、黒島結菜、高良健吾、竹野内豊ら。そして映画祭の顔となるコンペティション部門の審査委員長はチャン・ツィイーが務め、足立紳監督が自身初の自伝的小説を映画化した『喜劇 愛妻物語』からは濱田岳と水川あさみ、手塚治虫の問題作を、手塚治虫生誕90周年を記念して初映像化した『ばるぼら』から手塚眞監督らが来場。そのほか、「特別招待作品」の『アースクエイクバード』からアリシア・ヴィキャンデルや小林直己。『殺さない彼と死なない彼女』から間宮祥太朗、桜井日奈子。『ひとよ』の白石和彌監督。「特別上映」の『その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-』から今市隆二。「Japan Now」の『宮本から君へ』から池松壮亮。『37セカンズ』から大東駿介など、ほかにも多くのゲストが登場予定となっている。※以上、現10/10(木)時点での情報となります。随時変更の可能性がございますのでご了承下さい。「第32回東京国際映画祭」は10月28日(月)~11月5日(火)の期間、六本木ヒルズ、EXシアター六本木、東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場ほかにて開催。(cinemacafe.net)
2019年10月13日俳優の池松壮亮(29)が9月28日、都内で行われた主演映画「宮本から君へ」の公開記念舞台挨拶に出席した。新卒の営業マン・宮本浩(池松)が、仕事に恋に不器用に奮闘しながら成長する姿を描いたストーリー。一部スポーツ紙によると、サプライズで同作の主題歌「Doyouremember?」を歌うロックバンド・エレファントカシマシの宮本浩次(53)が登場。池松は「見えないかもしれませんが、鳥肌が立った」と大興奮で、「主題歌が映画のレベルをものすごく上げてくれた」と感謝したという。「若いころから演技派として注目を浴びていた池松さんですが、以前は『一番苦手なものは舞台挨拶』と公言するほど。あまり気の利いたコメントができませんでしたが、場数を踏んでいるうちにどんどんコメント力もアップ。今回も絶妙なコメントで会場をわかせていました」(舞台あいさつを取材した記者)同作は、出演するピエール瀧(52)が麻薬取締法違反で有罪判決となったことでも話題に。製作委員会の判断が注目されたが、最終的には改編や追加撮影は行わず公開することが決定していた。「8月に行われた完成披露試写の舞台あいさつで、池松さんはピエールさんについて言及。『共演者として、ピエールさんを一番近くで見ていた。あの人の目は本気でした。作品に大きな力を注いでくれた』など15分にわたって熱弁したのです。以前ならば考えられないような彼の姿に、観客や共演者らも心打たれたようでした」(前出・取材記者)
2019年09月29日映画『宮本から君へ』(公開中)の公開記念舞台あいさつが28日、都内で行われ、池松壮亮、蒼井優、一ノ瀬ワタル、真利子哲也監督、原作の新井英樹、宮本浩次が出席した。公開2日目となったこの日は、主演の池松壮亮らが登壇して舞台あいさつ。池松は「こんなに作品で"俺"って主語を使った作品はありませんでした。このご時世、"俺"って使う人は宮本浩次さんかローランドさんしかいませんから」と笑いを誘った。蒼井は「初めて週休6日で撮影したいなと思いました。基本的に馬車馬のように働いた方がノリやすく、パンチドランカー的に撮影が進んだ方が好きなタイプなんですけど、今回は3日目で体力や気力を使った感覚があり、ペース配分を間違えたと思いました」とハードな撮影に苦労したようだが、「スタッフさんやキャストの皆さんに助けられ、鼓舞して最後までやりました」と周囲の人々に感謝した。舞台あいさつ後半には主題歌「Do you remember?」を手掛けた宮本浩次も登壇し、キャスト陣らにバラの花束を贈呈して「本当に感動しました。何気なく心を揺さぶるシーンが随所に散りばめられていて本当に素晴らしい映画でした」と絶賛。すると池松は「今日まで2年半、宮本と対峙していましたが、すごく手強い人で、ずっと今日の今日まで宮本に試されているような気分でした。昨日、撮影以来台本を開くと面白いことが書いてあって、池松壮亮や宮本の人生なんてどうでもいいと、突っ切った先に振り向いたら宮本が浮かび上がればいいと思いました」と苦闘した自分を振り返り、涙ぐんだ。新井英樹の同名漫画を真利子哲也監督が実写映画化した本作。人生負けっぱなしの男・宮本(池松壮亮)が愛する靖子(蒼井優)の笑顔を取り戻すため、一世一代の勝負に挑む姿を感動的に描き出す。
2019年09月29日池松壮亮と蒼井優が共演する、バブル崩壊直前の日本で最も嫌われた伝説の漫画の実写化『宮本から君へ』(真利子哲也監督)から、宮本浩次が横山健をギターに迎えた主題歌「Do you remember?」が長尺で聞くことができる90秒の予告編が到着した。今回到着した主題歌「Do you remember?」が流れる予告編では、池松さん演じる人生負けっぱなしの男・宮本が、愛する靖子(蒼井さん)の笑顔を取り戻すため、一世一代の勝負に挑む姿が映し出される。幸せそうな宮本と靖子の姿から一転、拓馬(一ノ瀬ワタル)が登場し、2人の関係を打ち砕く“衝撃の事件”が起こってしまう!涙を流す宮本と靖子や、宮本が叫びながら拓馬に向かっていくも一瞬でやられてしまうシーンなど、宮本の全力で立ち向かう様子が覗ける。そして映像の最後では、スタントなしで挑んだ注目の宮本と拓馬の“非常階段の決闘シーン”の新たな映像が収録されている。なお、本作をいち早く鑑賞した著名人からは「原作を知っているのに涙が溢れてくる」(堀江貴文)、「がんばれ!宮本!」(向井秀徳)などと絶賛とエールを送るコメントが到着している。『宮本から君へ』は9月27日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:宮本から君へ 2019年9月27日より全国にて公開Ⓒ2019「宮本から君へ」製作委員会
2019年09月21日表面の空気は静かで穏やかだが、内側から伝わってくるのは確かな熱。それがなければ、7年にもわたって1つの作品と向き合うことなど不可能だろう。22歳のときに原作漫画に出会い、連続ドラマの形を成したのは昨年4月。そして、まもなく映画の公開を迎える『宮本から君へ』を、池松壮亮はたっぷりの愛情を滲ませながら「非常に振り回された作品(笑)」と表現する。「(映画の)完成という形で、僕の中でも決着がついた気がしていて。正直に言って、ほっとしました。細かい経緯を語るつもりはこの先もありませんが、苦労しましたから。あらゆる人たちが映像化しようとして、何度も駄目だったのが『宮本から君へ』。きっと、人間が触れちゃいけない領域に触れた漫画だったからでしょうね」。作品は「新しい時代に向けての精一杯のギフト」作品タイトルにもなっている“宮本”は、文具メーカーで働く営業マン。不器用過ぎるほど不器用で愚直な彼を、池松さんは全身全霊などという言葉が空回りして聞こえるほどの熱で演じた。その宮本がサラリーマンとして這いつくばり、あがいていたのが連続ドラマ。映画では、生半可な気持ちであがくことすら許されない“壁”が彼に迫ってくる。「ドラマのときの宮本には挑むべきものが明確にあったし、自ら困難に向かう節すらあった。困難への体当たりを繰り返すたびに、自分自身の傲慢さや行き過ぎた気持ちと葛藤している部分もあったと思います。でも、映画ではそんなことを言っていられない。決して乗り越えられない大きな壁が、向こうからやって来るんです。自分がどうとか、“俺は何者なんだ?”なんて考えていられない状況になってしまう」。物語の中心には宮本と、ドラマにも登場した女性・靖子(蒼井優)がいる。仕事仲間を通して出会い、やがて惹かれ合い、人生を交錯させる2人の物語が展開していくのだが、映画の宮本を演じるうえでは「ざっくり言うと、覚悟みたいなもの」が必要だったという。その「覚悟」は劇中で精神的、肉体的痛みに晒されてなお立ち上がろうとする宮本の姿と重なり、「苦し紛れのギフト」となって観客に届けられた。「作品に携わった全員から、新しい時代に向けての精一杯のギフト。そんな気でいます。7年かかったからには、この時期に完成して世に出る必然を願う気持ちで。ただ、22歳のときも29歳のいまも、宮本に対する思いはあまり変わらない。当時のイケイケだった池松が彼をヒーローとして見ていたときより、振り回された分だけいまは愛憎が入り混じっていますけど(笑)」。「でも、22歳で演じられたとして、そのときにはないものが、いまの僕が演じた宮本にはあると信じたい。余計なことまで知ったうえでやったほうがよかったのか、知識量がない状態でやったほうがよかったのか。それは分からない。いまは宮本をやると体が痛いけど、当時なら平気だったかもしれない(笑)。それも分かりませんけど」。どんなにやり切っても達成感は同じ「そうやって進んでいく」「どうしたって、俳優は受け仕事」と言う池松さんは、“俳優・池松壮亮”を1本の線上で語ることを嫌うかもしれない。けれど、近年の主演作だけに目を向けても『夜空はいつでも最高密度の青色だ』があり、『君が君で君だ』があり、『斬、』があり、『宮本から君へ』があり…。太くて濃い線の先にあるものに目を向けたくもなる。「う~ん、月9ですかね(笑)?それは冗談として、“停滞してたまるか”という気持ちは常にあります。ただ、数年先に『宮本から君へ』があると思ってやってきたわけではなく、1つ1つやって来た先にあっただけで。それはどの作品も同じ。あえて語弊のある言い方をするなら、あまり期待されると困るかも(笑)」。燃え尽き症候群になることは?こう訊くと、「なりますよ」とあっさり。「なりますけど、そのままでいるわけにはいかない。宮本になぞらえて言うなら、どんなに頑張っても彼がすべての問題を解決できるわけではないのと同じように、どんなにやり切っても、僕がもらえるのはコップ1杯の達成感。本当に、そのレベルで。撮影が終わった直後ですら、疲弊しながらも“次はどうしようかな?”と考えていますからね。宮本に“勝ち”がないように、僕もそうやって進んでいくんだと思います」。進むには、「出会い」が重要だとも。では、出会いを引き寄せるためにすべきことは?「願うこと…かな?言葉にすると、超簡単ですけど。僕を含め、願わずして奇跡が起こるものだとみんなが思い過ぎているような。待っていても、何も始まらないですからね。長い人生で考えれば、その人にとっての喜びが向こうからやって来ることもあるかもしれないけど。苦労せずして、何かが始まるのを期待するのは間違っている気がする」。1つの作品と長い時間を共にした。何人もの名監督たちと組んだ。映画賞の授賞式で壇上に上がりもした。走り抜けた分だけ、出演本数が増えた。来年の7月で、30歳。30代を楽しみにしているか?と最後に訊ねると、少し考え込んでから表情を和らげた。「26~28歳のころは焦っていましたけど。令和にもなっちゃいましたしね。仕事だけでなく、いろいろ楽しみ。それに、宮本をやって熱さをふりまいた奴が、“いやあ、楽しみがなくて”なんて言っちゃいけない。うん、楽しみですよ」。(text:Hikaru Watanabe/photo:You Ishii)■関連作品:宮本から君へ 2019年9月27日より全国にて公開Ⓒ2019「宮本から君へ」製作委員会
2019年09月19日9月27日公開の映画『宮本から君へ』で共演する蒼井 優さんと池松壮亮さんが語る、お互いの意外な共通点とは。蒼井:池松君のことは15年以上前から知っているけど、子どもの頃からあまり変わってないよね。昔から大人だったというか、媚びない感じ。池松:昔はお互いもうちょっと尖ってましたよね(笑)。僕、よく言われるんですよ。「蒼井優さんに似てるね」って。蒼井:それは私も言われる…。池松:しっかり共演させてもらったのは映画『斬、』(2018年公開)がはじめてでしたけど、僕は「いつかこの人と組む日が来るんじゃないか」ってずっと思ってました。蒼井:俳優同士のそういう“香り”って私もあると思う。でもまさか、こんなにヘビーな作品で立て続けに共演するとは思わなかったな(笑)。池松:今回共演させていただいた映画『宮本から君へ』は、去年放送されたテレビドラマ版の続編。ドラマの撮影時からものすごい熱量だったのが、映画版ではさらにパワーアップしたという感じで…。蒼井:ここまで高カロリーな映画ってなかなかないと思う。クランクインして、私は3日で疲れ切っちゃった。池松:僕たち、映画では恋人同士なのに、ずっと叫んだり、罵り合ってましたよね。蒼井:池松君が演じた主人公の宮本は熱い男だけど、私の靖子役もなかなかのものだったよ。そもそも宮本と靖子は似たもの同士だよね。池松:しかもそんなふたりが一緒にいることで、お互い覚醒し合ってさらにヤバイことになっているという…。蒼井:あそこまで動物的になれる相手に出会えるって、すごいことだと私は思うけど。池松:ちなみに、靖子役との相性はどうでした?蒼井:私は「黙りたい」って常に思ってた(笑)。泣き叫びすぎて、休憩中はずっと道に生えてる草を見てたし。基本的に穏やかに生きたいと思っている人間ですから…。池松:目指せ、凪の人生(笑)。蒼井:ただ、宮本や靖子ほど青くはないけれど、歪んだことや理不尽なことに対して妥協できない感じは、私たちにも共通するところがあるかも。池松:そういう時、僕はわりと考えてから意見するけど、蒼井さんはすぐ反応して、あとで後悔するタイプですよね。蒼井:うん、吠えちゃう。池松:でも逆に、僕が感情的になった時はパッと引いて、「まあまあ」ってなだめてくれる。その察する能力にずいぶん助けられました。蒼井:池松君は私にとって、諦めない映画作りが一緒にできる、“同志”だと思ってるから。次に共演する時は、静かな作品をやろうね(笑)。池松:『凪』っていうタイトルはどうですか?蒼井:映画『凪 ~吠えない私たち~』。これで決まり!あおい・ゆう1985年8月17日生まれ。福岡県出身。映画『宮本から君へ』ではヒロインの中野靖子役を務める。出演映画『ある船頭の話』『ロマンスドール』も近日公開予定。ドレス¥19,000(クーパー ストリート)ブーツ¥19,000(マリアン) 共にスピック&スパン ルミネ新宿店 TEL:03・5905・7620いけまつ・そうすけ1990年7月9日生まれ。福岡県出身。主演を務める映画『宮本から君へ』が9月27日(金)公開。1990年代に人気となった新井英樹氏による同名漫画が原作。※『anan』2019年9月4日号より。写真・野呂知功(TRIVAL)スタイリスト・田畑アリサ(蒼井さん)ヘア&メイク・赤松絵利(ESPER/蒼井さん)取材、文・瀬尾麻美(by anan編集部)
2019年08月31日この秋上演の舞台、NODA・MAP『Q』:A Night At The Kabukiで2人のジュリエットとして共演する松たか子さんと広瀬すずさん。役者同士の相性を伺いました。昨年撮影の映画で共演。そして、この秋上演の野田秀樹さんの舞台『Q』:A Night At The Kabukiに共に出演する松たか子さんと広瀬すずさん。松:昨年、映画の撮影現場でお会いしたことがありましたが、すずちゃんってどの現場でも、軽やかな感じで順応されている印象があります。広瀬:よく、現場にスッといるよねとは言われます(笑)。松さんも、カメラの前でも自然にすとーんとしていらっしゃいますよね。力が入っていないようなんだけれど、立っているだけですごく意味を感じさせるので、自然と役のことを知りたくなるというか。松:今度の舞台に向けて、去年から何度か野田さんのワークショップがおこなわれていたんですが、すずちゃんがセンターに立った時、広い空間の中でそこにピントが合う感じがあって、それだけで私は「好き」って思っちゃった(笑)。そういう空気を纏えるってすごいことだし、誰にでもできることじゃないから。広瀬:あの時は、初めてのことばかりで戸惑いしかなかったです。歩き方や声の出し方から教えていただいて、映像とは違うんだって…。松:私もまだ戸惑うことも多いですよ。ただ、本稽古の前に失敗を恐れずにいろいろ試せるし、野田さんに役と自分との相性を見極めてもらうためにも、ワークショップの時間を有意義に感じています。広瀬:確かに、その場で渡されたテキストに書かれた役で、共演の皆さんと即興でお芝居をしたんですけれど、声を聞いたり、触れ合ったりするだけで、相手の方との距離感とか温度差が掴めるんですよね。私は人見知りなので、お芝居を通して共演者の皆さんとコミュニケーションをとれたことで安心感がありました。松:私も冷めているのかもしれないけれど、現場を無理に盛り上げなくてもいいのかなと。結局のところ、作品を面白くしたいという思いで集まっている人たちですし、やるべきことに真摯に向かっていれば、作品は自然と面白くなるし、それが現場にいい空気を運んでくれると思うんです。今日はなんかいい感じかもっていう空気を、現場にいる全員が落とさずに上手くパスし合えたなって瞬間がたまにあって。それはすごく嬉しい。広瀬:その感じ、わかります。でもこれが姉(広瀬アリスさん)のように近い距離感の人が相手だと、自分の情が入って役として共有しにくかったりするんですけれど。松:(笑)。ひとりひとりの考え方や、アプローチの仕方が違っても、作品の前では全員がフェア。そこがとてもいいなって思っているんです。まつ・たかこ1977年6月10日生まれ。東京都出身。ドラマ『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)に出演中。11月に吹き替えを担当した映画『アナと雪の女王2 』が公開。来年には主演映画『Last Letter』が公開に。トップス¥68,000スカート¥55,000ネックレス¥39,000靴¥83,000(以上MM6 Maison Margiela/MM6 Maison Margiela Omotesando TEL:03・3408・8681)ひろせ・すず1998年6月19日生まれ。静岡県出身。放送中の連続テレビ小説『なつぞら』(NHK)で主演。初舞台となるNODA・MAP『Q』:A Night At The Kabukiは10月から東京、大阪、北九州で上演。ドレス¥48,000(バウム ウント フェルガーデン/ジャーナル スタンダード レサージュ 青山店 TEL:03・5778・4003)リング、人さし指・中指¥105,000薬指¥75,000(共にSHIHARA/SHIHARA Lab TEL:03・3486・1922)シューズはスタイリスト私物※『anan』2019年9月4日号より。写真・野呂知功(TRIVAL)スタイリスト・梅山弘子(KiKi inc/松さん)佐藤里沙(bNm/広瀬さん)ヘア&メイク・赤松絵利(ESPER/松さん)河北裕介(広瀬さん)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年08月31日池松壮亮主演映画『宮本から君へ』の公開に先立ち、先日行われた完成披露舞台挨拶に池松さんをはじめ、蒼井優、井浦新、一ノ瀬ワタル、真利子哲也監督らが参加した。この日、盛大な拍手で迎えられたキャストたち。主人公・宮本を演じた池松さんは「いよいよこういう日を迎えられて幸せに思います」と挨拶。出演しているピエール瀧について「あの人の目は本気でしたし、この作品にとんでもなく大きな力を注いでくれていたと思っています」と触れつつ、「もうあの瞬間に戻ることはできないというくらいスタッフ全員がパワーを注ぎ込んだ作品となっています」と並ならぬ思いを語っていた。また、ヒロイン・中野靖子役の蒼井さんも「生半可な気持ちでは立ち向かえない作品でした。すごい熱量の作品でしたので、自分たちもぼろぼろになりながら平成の終わりにみんなで挑みました」と言い、「その熱量が少しでも観客の方々に届けば」とコメント。さらに、靖子の心に住み着く元彼・風間裕二役の井浦さんは「これからとんでもないことが起きるので宮本から振り落とされないようにしっかりとしがみついて楽しんでください」と観客の期待を煽った。また、撮影中の驚きのエピソードを披露する場面も。愛する人のため“絶対に勝たなきゃいけないケンカ”に挑む撮影では、なんと、池松さんが撮影で自らの“歯”を抜こうとしていたという!「多くの人の人生のバイブルになっている作品なので、歯くらい捧げないと原作の新井先生にも認めてもらえないんじゃないだろうか」と心配していたゆえの行動だったそうだが、新井さんらに止められ、蒼井さんにも「歯は大事だよ」と言われた池松さんは、「なんか母親に止められているような、妙な説得力があって…皆さんも踏みとどまりたいことがあったら、蒼井さんに止めてもらうといいですよ」と会場の笑いを誘った。そして最後に、池松さんが「人間讃歌であり、壮大なラブレターのような作品になったと思います」とメッセージを送ると、真利子監督も「もちろん新井さんの描かれた『宮本から君へ』があってこそですが、自分が客観的に見てもすごい映画になりました」と本作への自信を覗かせていた。『宮本から君へ』は9月27日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:宮本から君へ 2019年9月27日より全国にて公開Ⓒ2019「宮本から君へ」製作委員会
2019年08月23日池松壮亮演じる熱血営業マン・宮本浩の暑苦しくも切ない生き様を描いた極限の人間讃歌エンターテインメント映画『宮本から君へ』。この度、本作の主題歌入り本予告映像が到着した。今回到着したのは、宮本浩次が横山健とコラボした主題歌「Do you remember?」の楽曲が流れる予告編。楽曲に合わせて、幸せそうな宮本と靖子(蒼井優)が映し出されるがそれは一瞬。拓馬(一ノ瀬ワタル)が登場すると、“究極の愛の試練”に直面した宮本と靖子が涙、そして靖子は「守ってくれるんじゃなかったの」と責めるシーンも。しかし、歌声に背中を押されるかのように、人生負けっぱなしの男・宮本が、愛する靖子と一緒に試練を乗り越えるため奮闘!まるで楽曲に宮本が呼応するかのような映像となっている。またラストでは、「本当に映画化できるのか?」と注目されている、宮本と拓馬の“非常階段の決闘シーン”も。実在する高層マンションの非常階段でスタントなしで挑んだ必見の場面だ。『宮本から君へ』は9月27日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:宮本から君へ 2019年9月27日より全国にて公開Ⓒ2019「宮本から君へ」製作委員会
2019年08月12日平成仮面ライダーのシリーズ20作目にして、令和へバトンを繋ぐ『仮面ライダージオウ』。常磐ソウゴ/仮面ライダージオウを演じる、奥野 壮さんが主演への思いやこの夏公開の『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer(オーヴァークォーツァー)』について話してくれました。ジオウを通して、自分で考えて伝えられるように憧れの存在は、小学校3年生のときに観ていた、瀬戸康史さん主演の『仮面ライダーキバ』。スーツのデザインがかっこいいんです。僕はクラシックバレエを11年間習っていたのですが、プロダンサーになる夢を諦めて喪失感に襲われていたとき、父の勧めでジュノン・スーパーボーイ・コンテストを受け、賞をいただきました。ジュノンボーイ出身の先輩がたくさん出ている仮面ライダーシリーズでチャンスを掴みたいと、このオーディションを受けたんです。デビュー作でいきなり主演なので、お芝居について何も知らず、戸惑いながらでしたが、「俺はできる!」っていう自信だけは、なぜかありましたね(笑)。でも、いま思い返すと、そう自分に言い聞かせないと弱気になりそうだったからかもしれません。実際に、撮影が進むにつれて、自分の演技の未熟さでは表現しきれていないと感じる場面にも遭遇しました。今回の映画は、自分が“ありがたく受け取っていた”はずのものが、“実は奪ったものだった”と気づく物語。当たり前のように信じていたことが実は違った、と打ち砕かれる点は、自分が仮面ライダーを演じる中で感じた挫折や葛藤にも似ていたように思います。それでも仮面ライダーの撮影を通して、自分で物事を考えたり、意思を伝えられるようになった一年でした。共演した押田 岳くん(明光院ゲイツ/仮面ライダーゲイツ)と刺激し合いながら、人間的にも成長できたんじゃないかなと思います。『仮面ライダージオウ』のことは「平成最後」とか、「令和に繋げる」とたくさん言われてきましたが、僕たちはジオウが一番の作品だと思って撮影してきたし、これからもそう思い続ける。令和ライダーになっても、自分たちの作品を一番いいものにするという心意気でつくっていってほしいです。今後はどんな役でも挑戦したいし、どんなジャンルの作品でもお芝居したい。年を重ねるごとに自分の可能性を広げていきたいです。おくの・そう2000年生まれ。男劇団 青山表参道X のメンバー。「第30回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でフォトジェニック賞、明色美顔ボーイ賞をダブル受賞。本作がデビュー作で初主演作。『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』ソウゴたちは、仮面ライダードライブ消滅の危機を救うため戦国時代へタイムトラベル。織田信長と出会い、歴史上の戦いに巻き込まれる。歴史の管理者“クォーツァー”と、仲間だったはずのウォズも立ちはだかって……。原作/石ノ森章太郎脚本/下山健人監督/田崎竜太出演/奥野壮、押田岳ほか丸の内TOEIほか全国公開中。劇場版「ジオウ・リュウソウジャー」製作委員会 ©石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映※『anan』2019年8月7日号より。写真・TAKA MAYUMI取材、文・栗本千尋(by anan編集部)
2019年08月04日些細なことがきっかけで人生が思わぬ方向に転がり落ちることは、誰の身にも起こりうること。そこで、ある出来事が原因で仕事も恋人も失ってしまった女性が繰り広げる復讐を描いた話題作『よこがお』をご紹介します。今回は、こちらの方に見どころについてお話いただきました。写真・黒川ひろみ(筒井真理子)主演を務めた筒井真理子さん!【映画、ときどき私】 vol. 247映画、テレビ、舞台などで幅広く活躍し、多くの名監督から愛されている女優の筒井さん。本作は、「筒井さんの美しい横顔を撮ってみたい」という深田晃司監督たっての希望から生まれたヒューマンサスペンスです。そこで、現場の様子や演じるうえでの苦労などについて語っていただきました。―深田監督とは、脚本の執筆段階から話し合われていたそうですが、筒井さんから具体的に何か提案したことはありましたか?筒井さんプロットを受け取ったときに少しお話をさせていただいたくらいですが、そのときに話した私の実体験をひとつだけ脚本に入れていただきました。ネタバレになるので多くは言えませんが、市川実日子ちゃん演じる基子が子どもの頃に友達としていた“ある秘密の遊び”を妹に見られてしまったと語るシーン。それは、私が幼稚園のときに姉と友達がその遊びをしていたのを見てしまったというエピソードなんです。私は変わった話だと思っていたんですけど、監督もプロデューサーも意外なことに「子どもの頃ってそういうおかしなことするよね」と共感してくださって、採用していただきました。―役柄について、女性ならではの視点で意見されたこともありましたか?筒井さん深田監督は女性を描くのが上手な方なので、それは特になかったですね。監督は登場人物を書くときに、まずは性別を取り払って考えるそうですが、だからこそ「こんなこと言わないよね」みたいな違和感がないんです。それを聞いてから、女性を描くことに苦労されている方は、男と女が違うということを意識しすぎているのかもしれないと思うようになりました。―深田監督とは『淵に立つ』でもご一緒されていますが、筒井さんから見てどんな監督ですか?筒井さん深田監督はすーっと空気みたいな方で、不思議な安心感がある監督ですね。現場では、言いたいことや疑問を全部言ってきたので、妙な信頼関係があるように感じています。監督と一緒の取材で「いまだから聞きたいことはありますか?」と質問されたんですが、お互いに何もなくて……。気になることといえば、プライベートくらいかな。(笑)監督のおかげで現場は柔らかい雰囲気だった―それほど現場ではすべてを見せ合っていたんですね。筒井さんそうですね。おそらくそれは脚本を読んだだけで信頼感が生まれていたからだと思います。そのおかげで自分を追い込むことも安心でした。深田監督は「リラックスしてもらうのが一番」と考えているような方なので、現場はとにかく柔らかい雰囲気。だから「よーい、スタート!」とピリッとする感じではなく、「よーい、はいっ」みたいにふわっと入っていく感じです。―本作は「現在」、「過去」、「4年後」が交錯して描かれており、そのたびに容姿や内面において変化を求められたと思います。かなり繊細な表現が求められるなかで、難しさを感じたことはありませんでしたか?筒井さん特に前半部分の追いつめられるところでは、市子がどのくらい心身ともに疲弊しているのかということをちゃんとやらないと伝わらないだろうと思っていました。そこは台本にもいろいろと書き込んだ部分でもありますが、今回私がイメージとして使ったのは、花のしおれ具合。たとえば、「このシーンは花びらが1枚落ちるような感じ」とか、「ここは最後まで残っていた茎が折れる」とか、「ここから枯れ始める」とか、そういったことを頼りに演じていきました。―いままでも役作りをするときは、具体的に何かをイメージして取り組まれていたのですか?筒井さんここまで細かくイメージして挑んだのは、初めてだったと思います。『淵に立つ』のときは、前半と後半でわけて演じられましたが、今回は落ちていく過程がすさまじかったので、それぐらいしなければいけないと感じました。―市子ほどの強い復讐心を抱くことはなくとも、そういう気持ちがある種の原動力となることは多くの人が共感できる部分だと思いますが、筒井さんはどのように感じましたか?筒井さんそこに関しては意外と淡白なほうなので、自分のなかにそういう感情はあまりないんですよね。けっこうボヤっとした性格というのもあるかもしれませんが……(笑)。あとは、プライベートでつらいことがあったら仕事に夢中になるとか、逆に仕事でつらかったら友達と飲みに行くとか、私の場合はそういう気持ちをリリースしてしまうほうなんですよね。しかも、復讐というのは執着がないとできないものですが、私はここまでの執着がない性格。なので、この作品のなかでも監督と一番話し合ったのはその部分でしたし、そこをとらえるのは私にとって一番難しいところだったと思います。でも、市子の場合は、仕事もプライベートもすべてを失ってしまうわけで、どこにもぶつける場所がなくなってしまうわけですよね。そんなふうに「私はどこにも生きていく場所がないんだ」と感じたら、ああいう行動も理解することはできました。市子にとっては、復讐というよりも、生きるための拠り所だったのかもしれないと思っています。役者としての課題を感じた瞬間とは?―共演者の方々についてもおうかがいしますが、まずは物語のカギを握る基子役の市川実日子さんの印象について教えてください。筒井さん実日子ちゃんは明るいし、とにかくかわいかったですね。なので、最後のほうで実日子ちゃんに対して激しい感情を抱かないといけないシーンでは、違うことを思い浮かべないとできないなと思ったほどです。実日子ちゃんが好きなので、「かわいいな」とつい思ってしまって……。そういうところが、私の役者としての課題かなとも感じました。(笑)―ちなみに、どんなことを思い浮かべていたのでしょうか?筒井さんつらかったときに出会った人たちの顔をコラージュしたイメージやそのとき自分のなかでグッとくるものなどです。そうやって実日子ちゃんへの思いを自分のなかで打ち消しながら演じていました。―そして、市子の復讐に欠かせない人物でもある和道を演じたのは池松壮亮さんですが、ご一緒されてみていかがでしたか?筒井さんこれまで映画や舞台を拝見させていただきましたが、素晴らしい俳優さんだと思っていたので、ご一緒できてうれしかったです。実際に会ってみると、すごく落ち着いていますし、包容力もあるので、精神年齢がすごく高い方だなと思いました。―印象に残っているシーンはありますか?筒井さん今回、池松さんと最初に撮ったのは、行く場所がなくなった市子が絶望から道で吐いているシーン。しかも、そのときは髪の毛を染めたりする関係上、頭は白髪交じりでしたし、吐いてばかりいるひどい顔。そんな状態で「初めまして」となりましたが、それでも池松さんがいい感じで受け止めてくださったので、本当にありがたかったです。ベッドシーンでは「こんなに年が違うのにごめんなさい」と思いながら、演じていました。それを言葉にしたら終わっちゃうと思っていたので、ずっと言わずにいたんですが、心のなかでは申し訳ないと思っていたんですよ。(笑)そのほかにも私が勘違いして間違ったことをしても、何も言わずにニコニコしてくれて、「なんていい人なんだろう」と思いました。すべてが仕事に繋がってしまうのが役者―タイトルの『よこがお』に込められているように、誰でももうひとつの横顔を持っているものですが、筒井さんにもあまり知られていない一面がありますか?筒井さんそもそも私は自分が客観的にどう見られているのかということをあまりわかっていないので、どうなんでしょうか。ただ、役者というのはすべてが仕事に繋がってしまうところがあるので、プライベートとの境目があまりないように感じています。「なんでこんなに気にならないんだろう」とすごく大雑把なときもあれば、けっこう暗いなと自分で思うときもあるんですよね。たまに、深刻な気持ちで目が覚めたりすることもありますが、そういう朝は勢いよくバーッとカーテンを開けて、気分を変えるようにしています。―それでは最後に、ananwebの女性読者に向けてメッセージをお願いします。筒井さん私の経験から言うと、若い頃に観た映画や読んだ本というのは、自分のなかに残るもの。たとえば、私は遠藤周作さんの「わたしが・棄てた・女」を中学時代に読みましたが、そのときは男女の機微や社会のヒエラルキーなんてわかっていませんでした。それでも残ったのは、女性の踏みにじられた思いや男性の後ろめたさといった複雑な感情を追体験した記憶。そして、社会に出てから理不尽な思いをしたときに、「あのときの感情と同じだ」と感じることができたんです。もし、あの本を読んでいなければ「私が変なのかもしれない」という狭い考えに陥っていたかもしれませんが、「本がベストセラーになったということは多くの人が共感していることなんだ」と思えましたし、その瞬間に救われました。なので、みなさんもこの作品で市子と同じ経験を味わってもらえれば、きっとそれが自分の血となり、肉となるはずです。本当にいろいろな見方ができる作品ですし、「いままで観たことがない映画だ」と言ってくださる方が多いので、ぜひそういうところも覗きに来ていただきたいと思います。インタビューを終えてみて……。妖艶でミステリアスなイメージのある筒井さんですが、柔らかい笑顔とおっとりとした雰囲気には一瞬で魅了されてしました。まさに「美しい大人の女性」のお手本のような存在感。近づくことはできないとわかっていても、見習いたいと思いました。劇中で堪能することができる筒井さんのさまざまな“よこがお”にも注目です。予期せぬ展開に圧倒される!不条理な世界で絶望の淵に立たされたひとりの女性が、再び希望を見出して歩き出すまでを描いた本作。市子の叫びに、あなたの心も思わず共鳴してしまうはずです。いくつもの才能がぶつかり合って生まれた新たな衝撃作をお見逃しなく。ストーリー周囲から信頼されていた訪問看護師の市子。恋人との結婚も控え、順風満帆な日々を過ごしていた。ところがある日、訪問先の女子中学生が失踪し、意外な人物が犯人として逮捕されることに。その後、ある人物によってねじ曲げられた事実が世間に広められてしまい、市子は事件の関与を疑われることとなる。すべてを失った市子は復讐を誓い、ひとりの男性の前に姿を現すのだった……。ざわつきが止まらない予告編はこちら!作品情報『よこがお』7月26日(金)より角川シネマ有楽町、テアトル新宿他全国公開出演:筒井真理子/市川実日子池松壮亮/須藤蓮小川未祐/吹越満脚本・監督:深田晃司配給:KADOKAWA©2019 YOKOGAO FILM PARTNERS & COMME DES CINEMASヘアメイク:在間亜希子〔MARVEE〕スタイリスト:齋藤ますみ紺リボンワンピースVELLA(ベラ)/アクセサリーGOLDY
2019年07月25日『淵に立つ』の深田晃司監督オリジナル映画『よこがお』より、この度本作で初共演となった筒井真理子と池松壮亮の本編冒頭映像が到着した。本作は、無実の加害者に仕立てあげられた女・市子が、自分を見捨てた人生に復讐するため、自由奔放な“リサ”へと姿を変えてある計画を実行するという、女の哀しくも危険な復讐を描く極上のヒューマン・サスペンス。今回到着した映像は、美容院で筒井さん演じるヒロイン・市子と池松さん演じる和道が会話を交わすシーン。リサと名乗る市子は、「どこかでお会いした気がするんですけれど」と言う和道に対し、「いえ、初めてです」と答え、自分の身の上話を続ける――。いたってよくある美容院での会話にみえるが、市子が和道をじっと見つめる意味ありげな横顔からは、このあとの物語の波乱を予感させるかのよう。深田監督は、市子(リサ)と基子、2人の女性の間で揺れ動く美容師を演じた池松さんについて「和道役は、筒井さんと『演技力でも釣り合いながら対峙できる俳優さんでなければ』と思って池松さんにお願いしました」と起用理由を明かし、さらに「脚本ではもっとチャラい美容師役でしたが、20代後半とは思えない落ち着きぶりの池松さんが演じることで、ニュアンスが変わっていきました」とコメントしている。『よこがお』は7月26日(金)より角川シネマ有楽町、テアトル新宿ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:よこがお 2019年7月26日より角川シネマ有楽町、テアトル新宿ほか全国にて公開© 2019 YOKOGAO FILM PARTNERS & COMME DES CINEMAS
2019年07月24日タレントの武井壮が20日、ツイッターを通じて「失敗したら全部悪じゃねえ、失くすべきは『悪』そのものだよな?」と投げかけた。お笑いコンビ・雨上がり決死隊の宮迫博之、ロンドンブーツ1号2号の田村亮の謝罪会見を受けての投稿とみられる。宮迫と亮は20日、都内で開いた会見で一連の闇営業騒動を謝罪。一方で、吉本興業から会見を阻止されるなど、圧力があったことを告発した。武井は、「みんな守りたいものがあるよ」と切り出し、「悪い事や、失敗しちまった時は。。誰だって少しでも何かを守れたらと思うもんだろう?立場が違って守る物が違って、嘘ついちまったり、それを更に大きなものが守ろうとしたりして歪んだり、色んな事あるよ。失敗したら全部悪じゃねえ、失くすべきは『悪』そのものだよな?」と主張。また、「ただ著名なタレントは明らかに高額の報酬を頂く。それは番組の出資者であるスポンサーが商品やサービスを周知するために多額の資金を投下し、広告の視聴者を増やす事が主たる目的の一つで、我々はそのために高い規範意識を持ちイメージの向上に努める義務があり、それが高い報酬の対価」と出演料の仕組みを解説した。そして、「色々な事を肝に命じて、テレビ局、スポンサー、ファンの皆様、視聴者の皆様に感謝しつつ、全ての方々に楽しいエンターテイメントをお届けできるよう自分自身の日々の行動や意識を律し、楽しく幸せで平和で笑顔溢れて感動できるタレント活動を目指していこうと思います」と決意を新たにしている。
2019年07月20日講談師・神田松之丞が、6月29日に東京・サンリオピューロランドで開催された「問わず語りの松之丞の会 in サンリオピューロランド」に出演し、ハローキティとコラボした。オーケストラやオペラなど、今まで数多くのコラボイベントに出演してきた松之丞だが、キャラクターとの二人会は初めて。TBSラジオ『神田松之丞 問わず語りの松之丞』(毎週金曜 21:30~22:00)のオープニングでおなじみの口上から松之丞が登場し、さっそくハローキティを呼び込むと、ハローキティは珍しい着物姿で登場した。トークコーナーでは、松之丞からの質問に、ハローキティは身振り手振りを交えて返答。松之丞からのいじわるな質問には、思わず困ったような仕草もみせた。松之丞は、この日のために作ってきた「ハローキティ一代記」を披露。今年で45周年を迎えるハローキティの誕生秘話や知られざるエピソードを紹介し、「1974年10月、多くの国民が落胆をした長嶋茂雄の現役引退…、そのヒーロー長嶋と入れ替わりのように現れたのが、ハローキティでございます」と言うと、客席からは大きな笑い声と拍手が起こった。この他にも、子どもたちとの質問コーナーや、松之丞の言い立てに合わせてハローキティが張り扇を叩く講談体験コーナーなど、この日ならではの内容だった。ハローキティを送り出してからは、講談「違袖の音吉」(浪速侠客伝より)を披露。約30分にわたる熱演で、客席は笑いに包まれた。また、会場ではサンリオ監修による神田松之丞のキャラクターグッズ「みんなのまつのじょう」も販売された。同グッズは、TBSストア(赤坂店、東京駅店)、TBS公式オンラインショップTBSishopにて販売中だ。
2019年07月09日家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今回は、東京五輪を来年に控え五輪ムードが高まりつつあるいま、飛び込み競技をテーマにした映画『ダイブ!!』をご紹介します。■『ダイブ!!』Blu-ray発売中。価格/5,184円(税込み)。発売・販売/株式会社KADOKAWA’08年公開ながら、多数の要望により11年の時を経てBlu-rayが発売された本作。五輪選考会に向け、飛び込み競技に懸ける10代の3人の青春スポ根モノです。なんといっても見どころは、林遣都・池松壮亮・溝端淳平と、今や実力派俳優として人気の高い3人の10代のころが見られること。すでに活躍しつつも、当時は今後が期待される若手イケメンの位置にいた3人。現在の人気ぶりからこの作品を見てみると、11年前からすでにその才能の片りんを見せていることがわかります。平凡で素直な中学生・知季を林遣都が、両親が飛び込み選手という天才でクールな高校生・要一を池松壮亮が、大胆な技を持つ大人っぽい高校生・飛沫を溝端淳平が、と3人それぞれが役柄を見事に体現しているのです。そして撮影にあたって体脂肪率を1桁台まで絞ったという彼らの肉体美も特筆すべき点。飛び込み選手としてのリアリティを持たせている水着姿は必見。飛び込みも猛練習したそうで、スタントなしでダイブしているシーンもあります。五輪という大舞台を目標に、挑んだ者だけが体験しうるかけがえのない時間。3人の俳優が瑞々しい演技でそれを見せてくれます。
2019年06月24日主演に池松壮亮、ヒロインに蒼井優を迎え、熱血営業マン・宮本浩の七転八倒を描いた伝説の漫画を映画化する『宮本から君へ』。この度、初映像となる特報映像が解禁となった。連続ドラマからの柄本時生や星田英利、古舘寛治、松山ケンイチなどに加え、井浦新、佐藤二朗ら、真利子哲也監督が「この映画の顔ぶれに微塵も悔いはありません」と語る、ひと癖もふた癖もある役者陣が集結した本作。映画では、原作の後半をベースに、池松さん演じる“宮本浩”と蒼井さん演じる“中野靖子”の前に立ちはだかる“究極の愛の試練”を二人が克服していく姿が描かれる。今回解禁となった特報では、人生負けっぱなしの男・宮本(池松壮亮)が靖子(蒼井優)に、「二人で結婚しよう! けっこん! けっこん!」と迫り、激しい剣幕で「やかましいっ!」と一喝する靖子とのやりとりから始まり、感情を激しくぶつけ合う姿が。“情熱だけは半端ない”宮本は、靖子の心に棲みつく元恋人・裕二(井浦新)からの発言に衝撃をうけながら、靖子から強烈なビンタをくらっても、靖子へまっすぐな思いを向け続ける。映像には、真淵拓馬(一之瀬ワタル)の姿も!何度でも、何度でも、立ち向かっていく宮本の情熱がそのまま焼き付いた激アツの特報は、作品同様に熱量MAX!熱血営業マン・宮本浩が“絶対に勝たなきゃいけないケンカ”に挑む!宮本の暑苦しくも切ない生き様が、すでに溢れる映像となっている。『宮本から君へ』は9月27日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:宮本から君へ 2019年秋、全国にて公開予定Ⓒ2019「宮本から君へ」製作委員会
2019年06月18日サンダンス映画祭グランプリ監督、長久允が手掛ける初の長編映画『ウィーアーリトルゾンビーズ』に出演する新たなキャストが発表された。佐々木蔵之介、池松壮亮ら実力派俳優たちも出演する本作だが、今回出演していることが明らかになったのは、サブカル感満載のメンバー。ジャパニーズヒップホップの先駆者、いとうせいこうをはじめ、高円寺でスカウトされて「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のランウェイを歩いたバンドマン「プラズマ」や、アイドル「おやすみホログラム」。また、脱サラ漫画家かっぴー、大阪の寿司屋の長男にして、マウント・キンビー、ディスクロージャー、フライング・ロータスなどの海外ミュージシャンと共演を果たしている音楽プロデューサーのSeiho、エリートサラリーマン生活を捨ててミュージシャンになったクリトリック・リスとバラエティに富んだ面々が集結。さらに、長久監督作『そうして私たちはプールに金魚を、』の主演湯川ひなや、俳優・浅野忠信と歌手・Charaの息子・佐藤緋美。タレント・吉木りさは、作品の中で登場するキャラクター“蛆虫の目玉っち”として声の出演をしている。それぞれどのシーンで出演しているのかは、ぜひ本日より公開の本編で確認してみて。『ウィーアーリトルゾンビーズ』は6月14日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ウィーアーリトルゾンビーズ 2019年6月14日より全国にて公開予定©2019“WE ARE LITTLE ZOMBIES”FILM PARTNERS
2019年06月14日超新人の2人を主演に迎え、高畑充希、池松壮亮、戸田恵梨香、松嶋菜々子ら豪華キャストも出演する『町田くんの世界』が現在公開中。この度、岩田剛典と主演のひとり、細田佳央太との共演シーンが公開された。到着した映像は、町田くん(細田さん)が岩田さん演じる読者モデルで学校一の人気者の氷室の心を変えていくきっかけとなるシーン。氷室に想いを寄せる高嶋さくら(高畑さん)からのプレゼントを捨てる氷室に対し、「君はもっと人の気持ちを大事にしなきゃだめだ」「もっと自分を大事にしたほうが良い」と町田くん。観るものを思わずハッとさせるようだ。そして、普段は冷めている氷室。町田くんの一生懸命さにつられ、「なんでお前はいつも一生懸命なんだよ!そんなに必死こいて生きても意味ねぇぞ!」と、ヒートアップし、胸ぐらをつかむ場面も登場している。『町田くんの世界』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:町田くんの世界 2019年6月7日より全国にて公開Ⓒ安藤ゆき/集英社Ⓒ2019 映画「町田くんの世界」製作委員会
2019年06月14日映画『町田くんの世界』(6月7日公開)の公開記念舞台あいさつが8日、都内で行われ、細田佳央太、関水渚、岩田剛典、高畑充希、前田敦子、太賀、池松壮亮、松嶋菜々子、石井裕也監督が登場した。同作は、『川の底からこんにちは』で第53回ブルーリボン賞監督賞を史上最年少で受賞した石井裕也監督の最新作で、安藤ゆきによる同名コミックを実写化。運動も勉強も苦手で、見た目も普通な町田くん(細田佳央太)だが、困った人の事は絶対に見過ごさず、接した人みんなの世界を変えてしまう不思議な力があった。そんな町田くんに訪れた突然の出来事により、優しさに溢れていた“町田くんの世界”がひっくり返る。5回あるという公開記念舞台挨拶を、キャスト・スタッフが持ち回りでMCすることになったという同作。第1回となったこの回は太賀がMCを務め、2回目は岩田、3回目は池松、4回目は石井監督、5回目は北島直明プロデューサーが務める。緊張感あふれる太賀の様子にキャスト陣は笑いが堪えきれない様子。池松は「太賀さんの名司会ぶりに感動してます。昔からいきすぎるくらい優しかったけど、共演者として昔からの知り合いとして、誇らしく思います」と絶賛した。またキャストの「奇跡」エピソードを求め、「記事になりそうなことをお願いします」という太賀に、細田は「まだ記事になるとかわからないので」と慌てつつ、「全世界の人が映画を見るような奇跡が起きたらいいなと思っています」と熱弁。関水は「この作品に出演させていただいたことが今でも奇跡だなと思ってます」と語る。岩田は「この流れで全然映画と関係ない」と苦笑しつつ、「最近嬉しかったことは同じグループの兄貴分のAKIRAさんがご結婚されて、まさかお相手がアジアのスーパースター・林志玲さん。本当に奇跡のような組み合わせでうれしくて、自分ごとのように思っています」と祝福。太賀も高畑も「記事になりそうですね」と納得し、前田は知らなかったようで驚いていた。高畑は「あっちゃん(前田)が出産した次の日に赤子に会いにいったんですよね。19歳くらいでイメージが止まってるので、あっちゃんのお腹から人間が出てくるなんて奇跡だって思いました」と、前田とのエピソードを振り返る。前田は「みっちゃんが我が子に会いにきてくれたときは顔がパンパンだったんですけど、いますごい目が大きくて、私の子でこんな可愛い子が生まれるなんて奇跡だって」と我が子自慢し、めでたい「奇跡」続きの舞台挨拶となっていた。
2019年06月08日池井戸潤原作ドラマ「ノーサイド・ゲーム」に出演する新たなキャストが決定。松たか子、上川隆也、八代目中村芝翫が、大泉洋扮する主人公・君嶋隼人を取り巻くキャラクターを演じる。出世の道を絶たれた君嶋の再起をかけた戦いが描かれる本作。女優で歌手の松さんが演じるのは、君嶋の最大の理解者にして“夫を尻に敷く”妻・真希。池井戸作品初参加となった松さんは「池井戸さんの作品は“日々を生きている人に寄り添う”イメージで、コツコツ生きている人の大きな夢を描いたり、現実と理想を一致させてくれる展開が、見る人・読む人の共感を呼ぶのかなぁと思っています。その世界観になじんでいけるように頑張りたいと思います」と意気込み、「真希の言動で旦那さんが一歩踏み出せたりするような、無意識でも補い合えるチームワークを夫婦間・家族間で作れたらいいなと思っています」とコメントしている。また、君嶋が工場に飛ばされる原因となった企業買収先の「カザマ商事」3代目社長・風間有也役を、歌舞伎俳優の芝翫さん。君嶋を府中工場に飛ばし、ことあるごとに君嶋の前に立ちはだかる天敵、トキワ自動車常務取締役営業本部長・滝川桂一郎役を、現在「執事 西園寺の名推理」で“執事”を好演中の上川さんに決定した。大泉さんについて「“音のいい役者さん”」と表現する芝翫さんは、「今回がっちり組んでお芝居ができることで、わたしの中の新しい部分を引き出していただけると楽しみにしております」と共演に期待。上川さんは「大泉さんと現場でご一緒する機会は、これまで一度しかないのですが、画面を通して彼の姿を数限りなく見ている気がします。朗らかな印象が強いですが、今回の役回りはこれまでと一味違う『才気溢れていながら苦悩を強いられる役回り』で、わたしはその苦悩を強いる男・滝川を演じます。今までにない新鮮味を覚えています」と語り、「滝川を演じるにあたり、小細工せずにいけたらと思います。“企みながら企まない”というようなアプローチで臨みたいと考えています」とコメントしている。「ノーサイド・ゲーム」は7月、毎週日曜日21時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2019年06月08日1,000人超えのオーディションを勝ち抜いた細田佳央太と関水渚という、“まっしろ”な超新人俳優が、岩田剛典、高畑充希、前田敦子、太賀ら超豪華俳優陣と石井裕也監督のもとに集結した『町田くんの世界』。この度、町田くん役を演技経験ほぼゼロながら演じきった細田さんと、石井組常連ともいえる実力派・池松壮亮が対峙するシーンのメイキング映像が解禁となった。本作で主人公・町田一(はじめ)役に大抜擢された細田さん。本映像では「ひとりだけ異彩を放っていました。この人と組めば間違いないと16歳(当時)に思わせられました」と石井監督に言わしめた細田さんが、運動神経ゼロの町田くんを象徴する、衝撃の超低速走り=“町田走り”を披露するなど体当たりで撮影に挑む姿が収められている。そして、このシーンで相対したのは、『映画夜空はいつでも最高密度の青色だ』『ぼくたちの家族』などで石井監督が絶大な信頼を寄せる演技派・池松さん。彼が演じる町田くんとは対極にいる週刊誌の記者・吉高とぶつかり合う重要な場面で、「もっと頑張らないと。(池松さんに)声量で負けてるから」と石井監督にゲキを飛ばされていた細田さんは「楽しかったですし、いろんなものを、こういう表現の仕方もあるんだっていう意味でいろんなことを吸収させて頂きました」と、共演をふり返っている。一方の池松さんは、細田さんを「すごく良い目をしていて、ちょっとfunny(ファニー)な顔をされていて、ああいう人が主人公の映画って日本映画では中々ないと思いますし、顔が好きです!」と絶賛、本映像からも垣間見られる表情豊かな細田さんの演技の魅力を語った。また、本作の主演を務めた細田さんと関水さんについて、「面白かったですよ。すばらしい2人でしたし、身1つで立ち向かってくるわけですから、どっちも普段以上に気を引き締めないとやられてしまいますから」と、2人との共演をふり返る池松さん。「あの2人は令和なんです。佐藤浩市さんは昭和なんです。僕は平成なんです。世代間の話じゃないですが、平成がうかうかしてられないじゃないですか。平成はなんだったんだ? と言われるから。どう踏ん張っても。でも、大衆を、世界を相手にするには、令和だけじゃ映画はダメだと思うんです。もちろん平成だけでもダメだし、昭和だけでもダメで。だから今回、おのずとグルーブ感は出ていると思います」と、新人が主演を務め、幅広い世代の実力派が顔を揃えたからこそ生まれた特別な作品になったことを指摘している。そんな彼らの豪華共演を、ぜひスクリーンで確かめてみて。『町田くんの世界』は6月7日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:町田くんの世界 2019年6月7日より全国にて公開Ⓒ安藤ゆき/集英社Ⓒ2019 映画「町田くんの世界」製作委員会
2019年06月04日講談師・神田松之丞がパーソナリティを務めるTBSラジオ『神田松之丞 問わず語りの松之丞』(毎週金曜 21:30~22:00)の番組イベントが、6月29日に東京・サンリオピューロランドで開催される。同イベントでは、ゲストにハローキティを迎え、講談とサンリオキャラクターの異色のコラボが実現する。イベント当日は、松之丞がこの日のために書き上げた、講談「ハローキティ一代記」も披露される予定だ。6月29日に全2公演が行われ、チケットは一般券と親子券の2種類。親子券は「ローソンチケット」プレリク限定で、17日から31日まで申し込みを受付している。また、一般発売は6月8日(10:00~) にスタートする。
2019年05月18日池松壮亮が主演、蒼井優がヒロインを務める映画『宮本から君へ』の新キャストが発表された。映画では原作の漫画の後半をベースに、池松さん演じる宮本浩と、蒼井さん演じる中野靖子の前に立ちはだかる「究極の愛の試練」を克服していく姿が描かれる。そんな2人の関係をつなぐ重要なキャラクター、風間裕二役を、今年は『こはく』『嵐電』と2本の主演作が控える井浦新。裕二は、どうしようもない遊び人で、靖子の心に棲みつく元恋人だ。井浦さんは「撮影時、この作品が放つ生命感溢れる熱量に吹き飛ばされまいと、全身全霊で現場にしがみついていた。その中心で熱苦しいほどのエネルギーを生み出している池松君と蒼井さんのぶつかり合いは、正に鬼神の如く、その凄まじさを余すことなく味わえたことが、大きな喜びでした」と撮影をふり返り、「関わったシーンでの撮影では毎回がクライマックス、しかし初号を観たら始まりから終わりまで全編がクライマックスに漲っていた。なんてべらぼうな映画だ」と絶賛している。また、本作では“高層マンションの階段での決闘シーン”も描かれる。その注目のシーンで、宮本が立ち向かう怪物・真淵拓馬を演じるのは、元格闘家の一ノ瀬ワタル。ラグビー部に所属する巨漢にして怪力の持ち主で、紳士的な表と欲望に忠実な裏の2つの顔をもつ役どころだ。今回一ノ瀬さんは、体重を33kg増量し、撮影に挑んだそう。「僕が原作に出会った直後にこの役をやれるチャンスを頂き運命的なものを感じました。真淵拓馬は絶対に自分にしか出来ないという自信と強い想いがあります。この作品を撮り終わったら死んでも良いと覚悟して挑んだ作品です」と力強く語っている。さらに、真淵拓馬の父で宮本の得意先の部長・真淵敬三をピエール瀧。真淵敬三の親友・大野平八郎を佐藤二朗が演じることも発表された。原作漫画の大ファンであることから出演を即決したという佐藤さんは「僕が新井英樹作品を大好きな理由の1つが、何かを引きかえに描いてるとしか思えない、壮絶で豊饒なキャラクターたちだ。今回、そのキャラクターの1人を演じられることに悦びと畏れを感じつつ、皆で渾身の思いで拵えた作品です」と出演できたことへの喜びを語っている。なお、本作の製作委員会は“映画「宮本から君へ」の公開に際してのお知らせ”と題して、ピエール瀧の出演に関して説明する文書も発表した。以下、発表文書本作品には、麻薬取締法違反容疑で逮捕、同法違反罪で起訴されたピエール瀧氏が本作に出演をしております。尚、本作品の撮影は昨年9月29日~10月30日の期間に完了しております。事件発覚後、映画「宮本から君へ」製作委員会は幾度となく協議を重ねてまいりました。その結果、ピエール瀧氏は、今後も法律に従って裁定が下されることになり、それ以上の措置について、本作品が関与するものではないという結論に至り、製作委員会の総意として、本作品の改編・追加撮影を行わないまま、劇場公開することと致しました。議論を経ての結論であることをご理解頂ければ幸いに存じます。引き続きのご支援・ご鞭撻をお願い申し上げます。『宮本から君へ』は今秋、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:宮本から君へ 2019年秋、全国にて公開予定Ⓒ2019「宮本から君へ」製作委員会
2019年05月16日俳優・池松壮亮が主演を務める映画『宮本から君へ』(今秋公開)の追加キャストが16日、明らかになった。同作は1990 年から1994年まで講談社「モーニング」にて連載され、1992年に第38回小学館漫画賞青年一般部門を受賞した新井英樹のコミックを実写化。文具メーカー「マルキタ」の新人社員、恋にも仕事にも不器用な宮本浩(池松)の物語を描く。2018年4月にテレビ東京で連続ドラマとして放送され、第56回ギャラクシー賞テレビ部門「奨励賞」を受賞するなど大きな反響を呼んだ。この2人の関係をつなぐ重要キャラクター・風間裕二を井浦新が演じる。どうしようもない遊び人だが、靖子の心に棲みつく元恋人で、宮本と靖子の間で、奔放に振る舞いながらも2人の距離を近づけていく大切な役割を担っている。井浦は「撮影時、この作品が放つ生命感溢れる熱量に吹き飛ばされまいと、全身全霊で現場にしがみついていた。その中心で熱苦しいほどのエネルギーを生み出している池松君と蒼井さんのぶつかり合いは、 正に鬼神の如く、その凄まじさを余すことなく味わえたことが、大きな喜びでした。関わったシーンでの撮影では毎回がクライマッ クス、しかし初号を観たら始まりから終わりまで全編がクライマックスに漲っていた。なんてべらぼうな映画だ」とコメントした。同作では、原作が支持される一因ともなっている“高層マンションの階段での決闘シーン”も描かれるが、その決闘シーンで、宮本が立ち向かう怪物・真淵拓馬を一ノ瀬ワタルが演じる。ラグビー部に所属する巨漢にして怪力の持ち主で、紳士的な表と、欲望に忠実な裏の2つの顔をもつ難しい役柄となった。体重を33kg 増量し「絶対に勝てそうにない体」を作り上げた一ノ瀬はは「映画『宮本から君へ』がいよいよ公開します。僕が原作に出会った直後にこの役をやれるチャンスを頂き運命的なものを感じました。真淵拓馬は絶対に自分にしか出来ないという自信と強い想いがあります。より拓馬に近付く為2カ月間で 30kg以上の増量もしました。この作品を撮り終わったら死んでも良いと覚悟して挑んだ作品です。ありったけの魂を込めました。この映画、観てください!!!!!!!!」と気合を表した。また真淵拓馬の父で、宮本の得意先の部長である真淵敬三をピエール瀧被告が演じている。麻薬取締法違反容疑で逮捕・起訴された瀧だが、撮影は昨年の9月〜10月に行われており、製作委員会は議論の上、劇場公開を決定したという。また、真淵敬三の親友・大野平八郎は佐藤二朗が演じた。○真利子哲也監督 コメントついに実写化の舵が切られ、分厚くて重たい定本を握りしめ、ボロボロになるまで読み込み書き込み、かなり手強いこの原作をどうやったら映画にできるか、み んなで真剣に向き合いました。やがて一癖も二癖もある役者たちが集まってきて、現場はより一層の執念と活気で溢れました。 今、このタイミングにしか映画にできない自負がありました。ここで失敗したらもう誰も映像化できないという勝手な責任感もあり ました。宮本に負けず劣らず、這いつくばって完成させた映画をでっかいスクリーンで観たときの、理屈抜きで気持ちが開放され たあの感触。子供に返ったみたいに老いも若きも男も女も、みんな一緒になって朝まで語らって歌ってました。この映画の顔ぶれ に微塵も悔いはありません。○製作委員会 コメント本作品には、麻薬取締法違反容疑で逮捕、同法違反罪で起訴されたピエール瀧氏が本作に出演をしております。尚、本作品の撮影は昨年9月29日~10月30日の期間に完了しております。事件発覚後、映画『宮本から君へ』製作委員会は幾度となく協議を重ねてまいりました。その結果、ピエール瀧氏は、今後も法律に従って裁定が下されることになり、それ以上の措置について、本作品が関与するものではないという結論に至り、製作委員会の総意として、本作品の改編・追加撮影を行わないまま、劇場公開することと致しました。議論を経ての結論であることをご理解頂ければ幸いに存じます。引き続きのご支援・ご鞭撻をお願い申し上げます。
2019年05月16日