お笑いコンビ 令和ロマンの高比良くるまと松井ケムリが、30日に都内で行われた映画『笑いのカイブツ』(公開中)の公開記念トークイベントに滝本憲吾監督とともに登壇した。同作は“伝説のハガキ職人”ツチヤタカユキの類まれな半生を描いた同名私小説の実写化作。15歳から6年もの間、一心不乱に大喜利番組に投稿し続けたツチヤ(岡山天音)は、念願かなってお笑い劇場の作家見習いになる。しかし、純粋に笑いだけを追求するだけでは生きていけない大人の社会に負けてしまう。その後、ラジオ番組への投稿が注目を集め“伝説のハガキ職人”となったツチヤは、尊敬する芸人から声をかけられ大阪から上京。必死に馴染もうとするが。もがきながらも「笑い」に人生を捧げる不器用すぎるツチヤと、その熱量に突き動かされていく人たちの姿を描く。○■令和ロマン、『笑いのカイブツ』で描かれたリアルすぎる大阪の作家に「心がキュッとなった」今作で仲野太賀と板橋駿谷が演じた劇中のお笑いコンビ・ベーコンズの漫才指導を担当した令和ロマン。同作の印象について松井は「大阪の劇場の作家さんがちょっとリアルすぎる。ベテランの方々との関係性とか、芸人への当たり方とかがリアルすぎて、心がキュッとなった(笑)。こういう人に怒られたことあるな~と思いながら」と実体験と重なる部分もあったと話す。高比良も、お笑いを題材にした他作品とは違うと感じたそうで「本当に(ツチヤみたいな)こういう人っていっぱいいるんです。世間の芸人のイメージって“クラスの人気者”とか“おしゃべりな人”が多いと思われているかもしれないですけど、芸人でも“おもしろいこと言いたいけど、しゃべり方がわからない”みたいなやつが大半。だんだんしゃべれるようになってきて、結果が出始める。内向的におもしろい人が多い」と分析。松井も「お笑いの作家さんが主人公って珍しい。漫才とかを題材にした作品はいっぱいあるし、我々からすると気になる部分もあったりするけど、(今作は)一切なかった。“お笑い界のリアル”ですよね」と絶賛していた。
2024年01月30日映画『笑いのカイブツ』(1月5日公開)の公開記念トークイベントが30日に都内で行われ、お笑いコンビ・令和ロマンの高比良くるまと松井ケムリ、滝本憲吾監督が登壇した。同作は“伝説のハガキ職人”ツチヤタカユキの類まれな半生を描いた同名私小説の実写化作。15歳から6年もの間、一心不乱に大喜利番組に投稿し続けたツチヤ(岡山天音)は、念願かなってお笑い劇場の作家見習いになる。しかし、純粋に笑いだけを追求するだけでは生きていけない大人の社会に負けてしまう。その後、ラジオ番組への投稿が注目を集め“伝説のハガキ職人”となったツチヤは、尊敬する芸人から声をかけられ大阪から上京。必死に馴染もうとするが。もがきながらも「笑い」に人生を捧げる不器用すぎるツチヤと、その熱量に突き動かされていく人たちの姿を描く。○■『M-1』王者 令和ロマン、『笑いのカイブツ』トークイベントに登場!令和ロマンは、今作で仲野太賀と板橋駿谷が演じた劇中のお笑いコンビ・ベーコンズの漫才指導を担当。昨年末に開催された「M-1グランプリ 2023」で第19代王者に輝いた令和ロマンだが、撮影は2022年の秋に行われ、キャスティングについても偶然だったという。松井が「吉本が僕らを適当に選んだだけ(笑)」と明かすと、高比良は「僕たちを見出したみたいにニュースになってましたけど、完全に偶然。ただ単に2022年に撮っただけです。本当に良かったですね、僕らが優勝して! マジラッキー!」と話し、笑いを誘った。仲野・板橋へどのように漫才指導したかと聞かれると、高比良は「(ツチヤさんが書かれた)台本を何パターンかいただいて、僕らがやるならどうする? と監督に言っていただいた。オリジナルを足しちゃうと違うと思ったので『ここは言わないですね』とか『セリフがかぶってます』とかちょっとずつ変えて」と振り返る。練習では高比良×仲野、松井×板橋とコンビをシャッフルしたこともあったそうで、高比良は「めっちゃ楽しかった! 本当にケムリ先生の7倍くらいツッコミがうまくて……」とこぼす。これに松井は「そんなことない! そんなことない! じゃあお前太賀さんとM-1出たらいいだろ!」と返し、会場を盛り上げた。
2024年01月30日岡山天音主演、滝本憲吾監督作『笑いのカイブツ』より、場面写真が解禁された。Web連載で熱狂的に支持され、書籍化された“伝説のハガキ職人”ツチヤタカユキ氏による同名私小説を原作とする本作。笑いに取り憑かれた男の衝撃の実話を映画化した。この度解禁されたのは、孤高のハガキ職人“ツチヤタカユキ”役・岡山天音ほか、仲野太賀、菅田将暉、松本穂香、片岡礼子ら豪華共演陣たちが捉えられた場面写真7点。お笑い劇場での夢が破れ、失意のどん底から這い上がるように、ラジオ番組を聴きながら投稿のネタを考えるツチヤタカユキ(岡山天音)の姿や、ツチヤの才能を見出し大阪から東京へ構成作家の見習いとして呼び寄せるお笑いコンビ・ベーコンズの西寺(仲野太賀)。また日銭を稼ぐためホストクラブでバイトをするも酔いつぶれて追い出されたツチヤと出会うピンク(菅田将暉)、ネタを考えるため、フードコートに長居をするツチヤの姿に惹かれ声をかける店員・ミカコ(松本穂香)。不器用で猪突猛進な息子を心配そうに見守るツチヤのおかん(片岡礼子)、と笑いに取り憑かれた男・ツチヤタカユキの半生に彩りを添える豪華な顔ぶれが揃う。不器用にしか生きられないもどかしさを抱えて、傷だらけになるツチヤと彼を取り巻く登場人物たち。その先にどんなドラマが待ち構えているのか…。期待が高まる場面写真となっている。『笑いのカイブツ』は2024年1月5日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:笑いのカイブツ 2024年1月5日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©︎2023「笑いのカイブツ」製作委員会
2023年10月25日映画『笑いのカイブツ』が、2024年1月5日(金)より公開される。主演は岡山天音、監督は滝本憲吾。“伝説のハガキ職人”ツチヤタカユキの半生映画『笑いのカイブツ』の原作は、Web連載媒体「cakes」で連載され、書籍化された同名小説。“伝説のハガキ職人”ツチヤタカユキの類まれな半生を描いた作品で、もがきながらも「笑い」に人生を捧げる不器用すぎるツチヤと、その熱量に突き動かされていく人たちが描かれている。監督・滝本憲吾が映画化、劇中ネタはツチヤタカユキが提供そんな人間ドラマ『笑いのカイブツ』を、井筒和幸、中島哲也、廣木隆一など名だたる名匠のもとで助監督を務め、「ポイズンドーター・ホーリーマザー」、「サワコ ~それは、果てなき復讐」などのドラマの演出を手掛けてきた気鋭監督・滝本憲吾がメガホンを取り、映画化。劇中のネタは原作者であるツチヤタカユキが提供したもので、⼤喜利のお題や回答、漫才のコントなど多数のネタを本人自ら書き下ろしている。ツチヤタカユキが提供した50本を超えるネタの中から、監督や制作陣がよりストーリーやキャラクター、世界観に合うものをピックアップして採用したという。高校時代からテレビやラジオ番組へのネタ投稿を続け、"伝説のハガキ職人”だけにとどまらず、ケータイ⼤喜利「レジェンド」、ラジオの構成作家とその名を刻んできたツチヤの渾身のネタを至るところで堪能できそうだ。岡山天音が主演、笑いに人生を捧げるツチヤ役に主演は岡山天音が務め、仲野太賀、菅田将暉、松本穂香、片岡礼子、前原滉、板橋駿谷ら個性豊かなキャストが出演する。ツチヤタカユキ…岡山天音毎日気が狂うほどに“ネタ”を考えて過ごす、笑いに人生を捧げた男。念願叶ってお笑い劇場の小屋付き作家見習いになるが、愚直で不器用な性格によって他人には理解されず淘汰されてしまう。⾃暴⾃棄になりながらも「笑い」を諦め切れず、ホスト、カラオケ店員、コンビニ店員、皿洗い、配達員...…と苦手なバイトに挑戦しながら、ラジオ番組にネタを投稿する“ハガキ職⼈”に。次第に注⽬を集め、尊敬する芸⼈から声が掛かる。西寺…仲野太賀人気芸人ベーコンズの一人。ツチヤの才能を見出し、東京へと呼び寄せる。ピンク…菅田将暉全く異なる境遇ながらツチヤと意気投合するキーパーソン。笑いに猛進するツチヤを面白がり、気にかけていく。どことなくやさぐれた“治安悪い系”。ミカコ…松本穂香ツチヤが想いを寄せるヒロイン。ツチヤの努力を素直に尊敬する。ツチヤのおかん…片岡礼子不器用な息子を心配しながらも信じ続ける母親。氏家…前原滉べーコンズが出演する人気ラジオ番組の放送作家。水木…板橋駿谷べーコンズ西寺の相方。映画『笑いのカイブツ』あらすじ主人公・ツチヤは、15歳から6年もの間、一心不乱に大喜利番組に投稿し続けた笑いに人生を捧げる男。念願かなってお笑い劇場の作家見習いになるが、純粋に笑いだけを追求するだけでは生きていけない大人の社会に負けてしまう。その後、ある芸人のラジオ番組への投稿が注目を集め“伝説のハガキ職人”となったツチヤは、尊敬するベーコンズの西寺から「東京に来て一緒にお笑いやろう」と声をかけられ大阪から上京。ツチヤは東京で必死に馴染もうとするが……。【作品詳細】映画『笑いのカイブツ』公開日:2024年1月5日(金)出演:岡山天音、片岡礼子、松本穂香、前原滉、板橋駿谷、淡梨、前田旺志郎、管勇毅松角洋平、菅田将暉、仲野太賀監督:滝本憲吾原作:ツチヤタカユキ『笑いのカイブツ』(文春文庫刊)脚本:滝本憲吾、足立紳、山口智之、成宏基企画・制作・プロデュース:アニモプロデュース配給:ショウゲート、アニモプロデュース宣伝協力:SUNDAE©2023「笑いのカイブツ」製作委員会
2023年06月29日文:滝本誠(映画評論家)新宿K’s cinemaで昨年より始まった<奇想天外映画祭>は、なかなか映画館でみることのできない歴史的な旧作群、それもかぎりなく珍無類のいわゆるカルト系作品に的を絞っての上映のこころみである。昨年はトッド・ブラウニング『フリークス』、コンラッド・ルークス『チャパクア』を筆頭にエド・ウッドの最低な(エドに対する誉め言葉)3本、フランク・ヘネンロッタ―の愛すべき『バスケット・ケース』、そしてレナード・キャッスルの『ハネムーン・キラー』など計11本が1日3作品×14日間のスケジュールで上映された。今年はコロナ禍で開催が危ぶまれたが、昨年よりもさらに規模拡大3週間のスケジュールでとりおこなわれる。ちなみに、初日29日(土)の『ウィッカーマンfinal cut』上映後に特殊翻訳家、映画評論家の柳下毅一郎さんと小生の舞台両端に距離をとってのトークショーが組まれているが、どうなることか。88分ヴァージョンはこれまでわが国を含め、世界で公開されてきた。今回初めて劇場公開となる『ウィッカーマン final cut』の尺は94分、40周年記念上映(2013)の際、監督のロビン・ハーディがヴィデオでは流布していた99分ヴァージョンも参照しつつ再編集した決定版ということになる。ハーディ格別の感慨があっただろう。とにかく、呪われたフィルムであったからだ。その意味は文字通り、ポスト・プロダクションの最終段階で、フィルムの廃棄がひそかに、というかあからさまにおこなわれたからだ。映画の内容が会社のボスに嫌悪され、会社はあがっていた88分ヴァージョンをキャスト、スタッフのだれにも知らせず、ニコラス・ローグ『赤い影(原題Don’t look now)』の添え物として公開、そのまますませようとした。この映画に主演し、ロード・サマーアイル役を存分に楽しんだクリストファー・リーはあわてて、新聞、雑誌の映画担当に連絡し、見てもらった記者にはチケットを用意するという前代未聞のできごとが勃発した。した。リーはそれぐらいこの作品を自らの代表作として愛していて、もし存命であったなら今回の上映をとてもよろこんだであろう。唯一の幸運は、88分の公開ヴァージョンではなく、102分の長尺ヴァージョンがアメリカ公開のための参考扱いでロジャー・コーマンのもとに送付されていたことだ。つぎはぎ魔のコーマンのもとへ送ることは普通、恐怖でしかないが、『ウィッカーマン』は、逆に救われたのである。少女の失踪事件捜査のため、サマーアイル(夏の島)という桃源郷めいたスコットランドの孤島に小型水上飛行機で降り立った警部を迎えたものは、楽しく卑猥なメイ・ポール・ダンスだけではなかった。とにかく、ウィッカーマンのヴィジュアルが衝撃的だった。興味深いのは、この祭儀は、時を経て、遠い異国の米津玄師の「Wooden Doll」のMVに飛び火したことだ。日時:8月29日(土)~9月18日(金)配給:アダンソニアトークショー8月29日(土)『ウィッカーマン Final Cut』14:30の回、上映後登壇者:滝本誠(映画評論家)、柳下毅一郎(映画評論家)
2020年08月24日オンライン朗読劇『FAKE MOTION -卓球の王将-』のリハーサルが17日に行われ、森崎ウィン、板垣瑞生、ジャン海渡、弓木大和が登場した。同作は「卓球戦国時代と化した20××年の東京」を舞台に、高校生たちが激しいピンポンバトルを繰り広げる物語。EBiDAN所属の人気若手俳優が集結し、2020年4月期にドラマ第1弾が放送され、舞台版、及びドラマ第2弾の製作も決定している。今回配信のオンライン舞台では、連ドラで描かれなかった「恵比寿長門学園」「薩川大学付属渋谷高校」「都立八王子南工業高校」のアナザーストーリーが描かれ、この日は18日~19日に公演を予定している「都立八王子南工業高校」のストーリー『命の灯』のリハーサルが行われた。物語は、ドラマ版の1年前に遡る。西東京のトップ10にのし上がっていた近藤勇美(森崎)、土方歳鬼(板垣)、市村哲(ジャン)ら都立八王子南工業高校だったが、部長の近藤が国立秀英高校の芹沢飛鳥(弓木)により引き抜かれ、試合で対峙することになってしまう。さらに土方の過去の話も絡む中で、彼らの絆が感じられる物語が展開される。新型コロナウイルス感染防止のため、リハーサルは全員がフェイスシールドをつけ、演出上でも接触しないという対策のもと行われた。出演者であるジャンも「うちのグループ(SUPER★DRAGON)は全部触らないようにしてる」と、気を使っている様子だ。ドラマ版から出演していた3人に加え、朗読劇で登場した芹沢というキャラクターを演じた弓木は、その場でも最年少。「金にモノを言わせる、イヤミなお坊ちゃん」という役柄ながら、ついかわいさが出てしまったのか、演出・ドラマ第2弾監督の滝本憲吾から「全然金にモノ言わせてないやん!」とつっこまれてしまい、思わず森崎も「かわいい~!」と笑顔を見せる。また実際の感覚を掴むため、滝本監督の財布を小道具がわりに渡された弓木に、森崎は「本当にお金出していいから!」とアドバイス。弓木が滝本監督の財布から札をばらまくと周囲は爆笑し、監督は「出してもいいけど、もっとちゃんとじっくりお金を見せて! 千円札しか出してないし!」と演出を入れていた。芹沢が自己紹介をするシーンでは、監督の指示で演じる弓木がアドリブで"金持ちキャラ"のエピソードを足すことに。「マウンテンバイクを何台も買い占めた!」と叫ぶ弓木に、板垣は「マウンテンバイクなの!?」と爆笑し、監督からは「単なるチャリ好きやんけ!」とツッコミが飛ぶ。実際にどんなエピソードが飛び出すかは、本番のお楽しみ。もちろん、先輩たちもアドリブについては予告を受け、監督からの「本番ではここで何かの音を足すから、リアクションして。事前に何の音にするか、言っておいた方がいい?」という無茶振りに、板垣とジャンは「内緒で大丈夫です」と頼もしく答えていた。一方で、朗読劇ならではの難しさも感じているようで、特に熱のある掛け合いの多い森崎と板垣は「ここは間があった方がいい?」「俺が溜めすぎたかな」と細かい部分も調整しつつ、つい互いの顔を見てしまう。"オンライン朗読劇”という形式のため、基本は掛け合いでも正面を向いていなければいけないという演出に、気持ちの持っていき方も含め「結構難しいことやってる! みんなよくやってる」(森崎)、「なんでできたんですか!?」(板垣)と苦笑する2人だが、「超特急は最後の20ページをほぼ本番で仕上げた」と聞かされると、「すごいなあ!」と感嘆していた。ますます白熱する後半のシーンでは、後輩の弓木に先輩たちから演技のアドバイスも。板垣は「芹沢は、ここで勝てなかったら父親から認められないわけだから、熱量が上がるんだよ。自分がリアルにEBiDANで頑張っていかないといけない時や、ライブの時の気持ちを思い出して」と実際の状況に紐づけて感情を引き出すように声をかける。リハーサルの中で成長を見せる弓木に、監督からは「今良かったよ! 良くなってる」という言葉もあり、全員で協力しながら物語を作り上げていた。生配信は18日12時30分、14時30分、19日17時、19時30分からと計4回行われる。
2020年07月18日