おもちゃや服、使ったものなど、子どもはすぐに出したまま、使ったままにしてしまいますよね。親としては自分から率先して片付けてくれる子になって欲しいのに、その願いはあまり叶うことはありません。とは言え、中には自分から物を片付けられる子だっていますよね。そこで今回は、子どもが率先して片付けたくなる部屋に共通するポイントを3つご紹介していきましょう。1. 入れるだけ、かけるだけ大人は、おもちゃをキレイに整頓したくなりますよね。ブロックはここ、パズルはここ、細かいものはこれにまとめてこっちに入れるなど、種類によって分けて入れておきたいと考えます。しかし、これを子どもにさせようと思っても「めんどくさい」、「むずかしい」と感じられ、どう片付けたら良いのかわからなくなってしまいます。子どもが自分で片付けおうと思わせるには、なんでもいいからただ入れるだけ、ジャンバーやコート、パーカーなどのアウター類はかけるだけ。 これを徹底しましょう。どんなものでも、ワンステップで終わるようにすることで、子どもが自分で片付けやすくなるのです。整理しながら片付けるのは、教えなくとも年齢と共に自ずと覚えます。子どもが小学生低学年のうちまでは特に、簡単に片付けられる環境を作ってあげましょう。2. 色分けをする子どもはゲームが大好き。トランプ、じゃんけん、かくれんぼなど、どんなことでも全力で取り組みますよね。そこを利用し、片付けを「ゲーム」として認識させてしまいましょう。子どもには、色を見分ける能力が長けています。赤を「あか」とわかっていなくても、見比べて同じ色だという事はわかるはず。そこで、片付けを「色分けゲーム」とするのです。おもちゃを入れる場所に直接「色シール」を貼り、おもちゃにも同様に入れる場所の色に合わせたシールを貼ります。そうすることで、片付けをするときに、「同じ色のところを探してみよう!」とゲームのように始められるのです。時にはシールの色を変えてみると、毎回同じ場所に入れることもないので飽きずに続けることができますよ。おもちゃを片付けるのを苦手とする子どもは、どう片付けたらいいのかわからないからということが多く、片付けやすい状況を作ってあげることで改善するのです。3. 音楽のかける時計で意識付けを子どもは片付けが苦手。そのうえ、遊んでいるうちに片付けのことが抜け落ちてしまっているということも少なくありません。そこで、時計のアラーム機能を使い、「片付けの時間」というのを設けてみましょう。アラームも、普通のピピピという音より、子どもの知っている音楽が鳴るものがオススメですね。幼稚園では、片付けを音楽に合わせてするというところが多いです。自分の子どもの幼稚園や保育園が流すお片付けの音楽を知っていれば、一緒に歌って楽しく片付けができるかもしれませんが、わからなければ自分の家のお片付けの音楽を設定してみましょう。「歌が鳴り終わるまでに終われば合格!」など、親がノリノリで片付けを促してみると、子どもも楽しく片付けが出来るかもしれませんよ。片付けは、子どもを楽しい気分に出来た方が早く楽に終わるのです。いかがでしたか?子どもは楽しくなければ何もしません。ブロック遊びも塗り絵もお絵かきも、楽しいからするのであって、楽しくないと感じる子は他の楽しいと思える遊びをしますよね。片付けは楽しくないこと、そう子どもにインプットされているから率先して片付けられないのです。片付けが楽しいと思わせるためには、親の協力が必要なのですよ。
2019年01月23日片付けの話。相変わらず散らかすばかりの子どもたちです。黙って見守ってても誰も片づけないので最終的には・・・「片づけなさい!!!」と怒鳴る羽目になります。一度怒鳴ったくらいで片付くならいいのですがほらこれも!そこも!途中でさぼらない〜〜とどんどんエキサイト。ギスギスする空気と、「ああ〜また怒ってる」とため息をつく旦那。片づけなさい!と注意してるときの旦那のため息もイヤなもので…旦那本人にそのことを言ってみたのですが、どうやら無意識で出てるらしい。私はただ家の中をキレイにしたいだけなのに・・・。なんだか一人でワーワーいってるのがアホみたいじゃん?数日間、何も言わず、私が積極的に片づけもしなかったら(最低限の掃除などはしていましたが)散らかった部屋を見て、「片付けは大事」と気が付いてくれるかな?と思い、2日間ほどスルーしてみました。平和と引き換えに散らかっていく部屋・・・。(なんか荒れ果ててるんだけど、みんなこれでいいの? 気にならないの???)結果、やっぱり「片づけなさい」という怒声が響いてしまいました。片付けをしやすいように収納方法を変えてみたり出したら片づけるようにと徹底的に注意してみたのですがなかなか身につきませんね…。来年の抱負は「子供たちに片付けを習慣づける」を抱負にしたいと思います。
2018年12月22日散らかり放題の部屋を子どもに片付けさせるのは至難の業だ。「掃除しなさい!」という言葉も功を奏することは少なく、大抵はむなしく響くのみだが、こんなありふれた声がけが信じがたい悲劇を生んでしまった。FOX10ほか、米国の複数のメディアが報じている。米アリゾナ州のリッチフィールドパークに住むイヴォンヌ・ウッダードとドイル・W・ハバートの夫婦は先週の土曜日、同居している11歳の孫に朝から「部屋を片付けなさい」と言い続けていた。2人は孫の保護者で、両親はいない家庭だったようだ。リビングルームでテレビの前に座った祖母が何度目かの「自分の部屋をきれいにしなさいよ」と声がけをした後のことだった。地元警察署のスポークスパーソンによると、孫はおもむろに祖父のハンドガンを手に取り、背後から祖母の後頭部を撃ち抜いたという。祖父は逃げた孫を追いかけるも、すぐに踵を返した。妻に駆け寄り、手当を始めようとしたその瞬間、再び銃声が響いた。孫が今度は自分自身を撃ったのだ。祖父は銃を取り戻し、911に電話をかけた。だが、祖母も少年も死亡した。詳しい状況は捜査中だが、この孫に、他人もしくは自分を傷つける衝動は見られなかったという。
2018年11月08日気温も下がり、そろそろ扇風機を片付けようと思っているご家庭も多いのではないでしょうか。毎年の作業ではありますが「扇風機ってかさばるし、収納しづらいな」と思うことありませんか?わが家では「収納法」をイチから見直してみました。スッキリ片付けるための3つのプロセスをご紹介します。■ 1.まずは労いの気持ちをこめて「ホコリ」の除去まずは扇風機の分解です。プロペラを覆うカバーを取り外し、プロペラを取り外します。分解完了!扇風機の頭部を分解すると、本体は意外にもコンパクトに感じます。ひと夏の汚れとはいえ、ホコリがものすごい!汚れを除去できる布や掃除用具で、ホコリをきれいにお掃除します。扇風機は夏の代名詞だからでしょうか?掃除している間、この夏の思い出が頭をよぎります(笑)。■ 2.ジャストサイズのダンボール収納をDIYわが家ではよくある「扇風機カバー」をかぶせて、そのまま物置に入れていました。扇風機は形もいびつだし、自立させたまま収納しなければならないので、物置に「どん」と置いてそれで終わり。しかし、その姿のまま収納すると、扇風機の上に物が置けません。わが家の物置は狭いので、ちょっとでも多く物を積み上げたいところ。そうなると、欲しくなるのがジャストサイズの「ダンボール」。ですが扇風機を買った時のダンボールは、とっくの昔に捨て去りました。ここにきて後悔するハメになるとは思いもよらず……。ないなら作るしかない!不要になったダンボールで作るジャストサイズのダンボール!今回は扇風機よりやや大きめサイズのダンボールを用意しました。ちなみに、ダンボール収納の詳細については「ピッタリサイズのダンボール収納」をご覧ください。■ 3.スペースが「20%減」に!分解して収納頭部を分解してお皿のように重ねると、とてもコンパクト。その頭部のかたまりを、扇風機本体のお腹に抱えるように収納してみます。これまでは扇風機そのままの姿で収納していましたが、分解して収納すると、高さが低くなって収納スペースを20%も節約できるんです!横幅だけでもプロペラ部分の出っ張りがなくなって、10%ほどコンパクトになりました。ダンボール収納になると、蓋が開けっ放しになるのが気になりました。今回はダンボールの都合で、観音開きになってしまったのでなおさらです。そこで見つけてきたのがダイソーの「ダンクリップ」。一時期テレビでも話題になった商品です。日本製!使い方は簡単です。段ボールの閉じる部分をお互い挟んでクリップするだけ。「サクッ」と挟まりますよ。これで、ぴったりと蓋が閉じました。季節ごとなどに何度も開け閉めが必要なダンボールには最適です。いちいちガムテープを使うと、開閉部分が「がっさがさ」になるという現象を防げそうなアイテムですよ。わが家の物置で来年の夏を待つ扇風機の様子。どこか清々しさを感じるのは筆者だけ?上部をご覧ください。これまでは天井に頭がぶつかって、窮屈そうに頭をかがめていた扇風機ですが、今年からは収納スペースに余裕が生まれました。扇風機そのままの姿で収納している方や、かさばりが気になる方は「考え方をリセットする収納方法」をいちど試してみてはいかがですか?(written by キタノ)
2018年09月30日典型的な「ザ・適当男子」な長男。ある夜。ランドセルから出したふでばこがそのまま出しっ放しになっていたので、ちゃんとなおす(片付ける)ように言うと、まさかの「わざと出してる」発言。しかし、その後使われることなく、再度注意したものの、「ちゃんと自分でなおすから!!」の一言。「分かった。じゃあお母ちゃんもう何も言わないからちゃんと自分でランドセル入れや~」というと、「はいは~い。大丈夫大丈夫~!!」しかし翌日。ランドセルに入れられることなく、ぽつんと放置されたままのふでばこを発見。もう、こんな感じのことが週に何度もあって、毎回↑な顔になってます(笑)
2018年05月30日「夫がそこらじゅうにものを置くから片付かない」「夫が着ない服をなかなか処分しなくて困っている」など、片付けられない夫に対してイライラを募らせる女性は少なくないもの。「30オトコの本音に向き合う」ビジネスマン向けサイト『R25』が20~30代の既婚女性200人に「これだけは許せない夫の習慣」を調査した結果でも、第1位が「衣服・靴下などを脱ぎ散らかす」、第2位が「ゴミをいろいろなところに置く」となり、「使った文具や工具などを片付けない」や「使ったバスタオルを所構わず置く」もランクインしました。この結果に、「わかるわかる!」と思う方も多いのではないでしょうか。『片づけられない・捨てられない夫を変えて汚部屋がキレイになりました』(まきりえこ著、扶桑社)では、物を捨てて部屋をスッキリさせたい著者が、いかにして夫や家族の協力を得られるようになったのかがコミックで書かれています。今回は本書の中から、夫が片付けられるようになる方法をご紹介します。■1:まずは1ヶ所だけを片付ける著者の夫の場合、一人暮らしをしていたころはそれなりに自分で片付けていたのですが、結婚後、妻がバタバタと片付けている姿を見ると何をしていいか分からなくなっていたといいます。しかし、あるときテレビで「トイレ掃除をすると運がよくなる」と言っているのを見た夫が、思い立ってトイレ掃除をしてみると達成感があり、自分の部屋も片付けてみようという気になったそうです。これは、スポーツや学習などの上達法である「スモール・ステップ」を実践しているようなもの。いきなり大きな目標に挑むのではなく、乗り越えやすい小さな課題をクリアする経験を積み重ねながら、最終目標に近づいていくやり方です。そもそも、夫は片付けが苦手なわけではなく「週末は机を片付けて、パソコンブースを作ろう!」などと楽しみながら片付けをするタイプだったのです。それなのに妻が「あなたは片付けができない」というレッテルを貼り、一気に片付けようとするのでついていけなくなってしまっていたのです。夫側に片付けたいという気持ちがあっても、妻のペースを押し付けられるとやる気が失せてしまうもの。妻がイライラしながら片付けている様子をみると尚更です。片付けをするのはいいことですが、相手の性格やペースを考慮することも大切。そうすれば夫も自分から片付けるようになるはずです。■2:夫を「中古品を売る係」に任命する片付けられるようになったとはいえ、なかなか物が捨てられず、「溜め込み癖」が直らなかった夫。ところが、中古品を売りに行く係として家電や服を売りに行くようになってから、徐々にものを手放せるようになったといいます。特に服は思い入れがあり、もう着られないと自分でもわかっているのになかなか捨てられないもの。リサイクルショップに売りに行き、まとめて何百円にしかならない現実を目の当たりにしたとき、もう手放そうという決心がついたそうです。また、著者が行った「ご褒美作戦」も効果あり。「片付いたら新しい服を買っていいよ」という言葉で、夫はウィンドーショッピングをしたり、ネットで流行をチェックしたりしてワクワクする気持ちになったそうです。ものを手放すタイミングは人それぞれ。誰かに無理強いされると、余計に捨てたくなくなってしまうこともあります。相手の気持ちが熟すまで待ちつつ、うまく提案できるといいでしょう。■3:お互いがラクになる収納方法にする著者は以前、衣類を引き出しに隙間無くきっちりとしまっていました。しかし、スペースなく詰め込まれていると、次にものを入れようとしたときに入らず、他の家族にとっては使いづらいものになってしまいます。また、すぐにぐちゃぐちゃになった引き出しを見てイライラするという悪循環も生まれます。そんな事態を避けるためには、お互いにとってラクな収納をすること。引き出しの中身に余裕を残しておけば、家族が片付けるときもどこに入れればいいのかがすぐわかります。また、「保留用の引き出し」を用意しておくのもポイントです。どこに入れればいいか迷ったものはその引き出しに入れるようにしておけば、床などに置きっ放しのものが減り、お互いにストレスを減らすことができるでしょう。*著者は自分一人が片付けを頑張っているときにはイライラしがちで、いつも空回りしていたといいます。しかし、ただやみくもに片付けるのではなく、家族がラクに片付けられるような空間をつくることで、夫や子供も協力してくれるようになったそうです。他人を無理やり変えようとすれば反発が起こるもの。お互いにどんな環境で生活するのが快適なのかを考え、相手のペースも尊重しながら片付けを進めましょう。(文/平野鞠) 【参考】※まきりえこ(2016)『片づけられない・捨てられない夫を変えて汚部屋がキレイになりました』扶桑社※妻が絶対許せない「夫の習慣」1位は-R25
2016年06月28日【女性からのご相談】34歳OLです。片付けるのが苦手です。片付けをするとなると気が重くなりなかなか進みません。アドバイスをお願いします。●A. “捨てる、捨てない”以外の選択肢を作りましょう。ご相談ありがとうございます。ライターの渦マキです。まず、相談者さまは片付けになると気が重くなってきてなかなか動けないとのことですね。筆者もそうなのですが、“必要ないもの、必要なもの”に分けるのが苦手なのだと思います。それが難しいために、苦痛になってしまう……。選別に時間がかかりすぎて「今日のところは、これでいいや」と中途半端なことになっていませんか?結局は広げてみたものの大して進行しないまま、物をまた元通りにしまい込んでおしまい……といった具合ですね。片付けが苦手な人は、・決断するのが苦手・優先順位を決めるのが苦手です。そういった理由から、大切なことが後回しになってしまいます。●見分ける作業は肩の力を抜いて“捨てる”ことが前提なので、必要以上に力が入り自分で気分を重くしているのかもしれませんね。“決断”は大切なのですが、それによって気が重くなっていては今までの繰り返しです。もっと気楽に見分けるように工夫 してみてはいかがでしょうか。たとえば、身につけるもの……衣類やアクセサリーなどで考えたとき・使う・使わないに分けます。しかし、その他にすんなり選別できない、“あいまいなもの”が出てきたりします。それは「使わないけれど大切な思い出がつまっている」といった思い入れがあるものたちが多いもの。そこで手をとめずにとりあえず・あいまいなものとして分けておきます。●“あいまいなもの”と向き合う仕分けが難しい“あいまいなもの”は「使わないけれど、思い入れがあるから捨てられないもの」 ですよね。そこで“思い入れる”理由を3つに分けてみましょう。たとえば、・旅の思い出に購入したなど捨てるのが忍びないもの・母親から受け継いだ指輪やネックレスなどお金では買えないもの・高価だったから捨てるのがもったいないものこのように3つに分けて収納しておけば、後からいつでも眺めて楽しんだり吟味し直したりすることができます。●高価だったからもったいないものは?そのとき買ってはみたけれど、高価で捨てるのがもったいないものとは、購入当時の“欲の象徴” を表すものですね。眺めながら「いらない!」と実感するときまで、半年サイクルで見分ける作業をしましょう。----------ものを“思い”重視で区分けするのは、衣類やアクセサリー類などです。食器類については、“目的”で区分けしていきます。とにかく、肩の力を抜いて気楽に作業することをおすすめします。【参考文献】・『捨てる勇気残す覚悟―整理できない私が変わる』土井けいこ・著●ライター/渦マキ(フリーライター)●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)
2016年06月22日ライフオーガナイザーという仕事柄、よく尋ねられるのが「なぜか部屋が散らかっちゃうんです」「どうしたら片付けられるようになりますか?」という質問。なぜ「片付けられない」ことが起こるのでしょうか? それは、自分が管理できる物量 < 実際の物量となっているからです。自分が管理できる物量と実際の物量とが等しければ、「片付けられない」という事態にはなりません。つまり、このバランスがなぜ崩れているのか、どこに片付かない癖があるのか、どこからなら直しやすいのかを分析すると、対策が立てやすくなるというわけです。「片付けられない」と悩んでいる人は、まず次のチェックで、自分の片付けられない原因を考えてみましょう。■片付けられない原因がわかる、片付けタイプチェックあなたの片付けられない原因はどこにあるのでしょうか? 当てはまる項目の数と数字をチェックしてください。<片付けタイプチェック>(1) 家より外で過ごす方が好き、または日中家にいる時間が少ない(2) 隙間を見ると「ここに何が置けるか…」と考える(3) ショッピングでは一目ぼれや衝動買いが多い(4) 好みではないものでも、もらったお土産やプレゼントは捨てられない(5) ネットやスマホ、気づくと1時間以上見ていることがある(6) 「ハサミどこ?」と電話で聞かれても、すぐに説明できない(7) もらえるものは、とりあえずもらっておく(8) 中身がわからない段ボールや紙袋がある(9) 明日でもいいことは明日やることにする(10) 鍵が行方不明になるのは、よくあること(11)「限定」や「今だけ」という言葉に弱い(12) いつか使えると思うものは、お菓子の箱でも取っておく■片付けタイプチェックの結果は…まず、チェックの数が多いほど、家が散らかりやすい傾向にあります。これは、なんとなくわかりますよね。このチェックではさらに、どの項目にチェックがあったかによって、片付かない原因もわかってしまいます。というのもこの12項目、実は4種類に分かれているんです。■(1)、(5)、(9)に当てはまった人 =「時間の使い方」に注意日々生活をしている家を心地よい状態に保つには、それをリセットするための時間が必要です。たとえば(1)、(5)、(9)の3つの項目すべてにチェックがつく場合、やっと家に帰ってきて家事をして、ちょっと気分転換にスマホでネットサーフィン、気づいたらもう寝かせる時間になっちゃった…なんていうケースが考えられます。それはつまり、少なくとも1日分の物が散乱した状態になってしまっているということです。<改善策>時間の使い方が原因で片付けられないという人は、時間の使い方と行動を見直す必要があるでしょう。家にいる時間を増やすことはできないか、自分で予定を詰め込み過ぎていないか、振り返ってみましょう。一日の流れや週の中でここだけは…とリセット時間を設けるのもよい考えです。ほかにもスマホやTVを「だらだら」見てしまうのをやめると、それだけで時間が生み出せます。たとえば5分でどれだけのことができるか、一度タイマーをかけて動いてみてください。想像以上に物が片付きますよ。■(2)、(6)、(10)に当てはまった人 =「定位置管理」に注意物は誰かが動かさない限り、勝手に移動しません。そして、家の中で物を置ける場所というのは限られています。ここにチェックが付いた人は使った物をそのままにしておく癖があったり、物を置くのに決まった場所がなかったりすることが多いです。また、隙間があるとそこにぴったり収まる収納グッズが欲しくなる人も多いです。<改善策>片付けが苦手な人にとって、物の住所を決めて守ることと、空間に適度なゆとり(隙間)を保つことは大変重要です。特に、最初の決めた場所を「守る」、まずはこれを癖づけることに注力しましょう。そのためにはラべリングをしたり、しまう⇔出すが簡単にできるようにしたり、見える収納を意識することを考えます。■(3)、(7)、(11)に当てはまった人 =「物の入り口」に注意物は誰かが家に入れない限り、勝手に入ってくることはありません。必ず誰かが入ってくるのを許可しています。片付かないと悩んでいて、ここにチェックが付く人は、まず入り口をぐっと狭くする必要があります。また、よく聞くのは、「こどもの物が片付かなくて…」という声。年齢が高いお子さんなら事情は異なると思いますが、小さいお子さんが「お買い得だったから」とか「可愛かったから」などと物を買ってくることはまずあり得ませんよね。片付かなくしているのは、実は大人なのです。<改善策>自分が物を買い過ぎていないかはもちろん、子どもの物の場合、おじいちゃんおばあちゃんからのプレゼント、お下がりの洋服やおもちゃについても考えてみましょう。もらいものに関しては、相手の気持ちを考えるときっぱりと断りにくいこともあるでしょう。しかし、物を収納できる空間は限られています。管理できなくてストレスがたまるようなら、相手との関係性も考慮しつつ、ミュニケーションを図って改善していきましょう。■(4)、(8)、(12)に当てはまった人 =「物の出口」に注意一度入ってきた物を、いつどのように家から出すのかも、片付けにおいては大きな問題です。物の出口がないと、いくら入口を狭くしても物は減りません。増えていくだけです。「もったいない」というのは素晴らしい美徳ですが、物は使われてこそ活かされるもの。どんなに高価ないただきものでも、しまいこんで使わないのでは、相手にも何だか申し訳ない気がします。まずはどうしたら活かすことができるか考えてみましょう。<改善策>「月に1回」でも、「この箱が一杯になったら」でも構いません。自分なりの時期を決めて出口を広げる作業をしましょう。「何かに使える…」と取っておいてしまうものについては、本当に使えるのか、他のもので代用できないか、どのくらいまでなら取っておいてよいのかなどを考えてみましょう。片付けで悩みたくないという場合、一度は出口を最大限広げる必要があります。これを最初にできると後がすいぶん楽になりますし、繰り返すうちに自分の管理能力に見合った出入り口を作れるようになります。以上、「片付けられない」と悩む人の特徴と改善策を見てきました。ご自分の癖や対策は見つかりましたか? できることから一つずつで構いません。それでも、進めると必ず変わっていきます。ぜひ実行してみてください。ただし、「片付けが苦手だ」という人の中には、小さな頃からどうしても片付けができないという方もいらっしゃいます。そのような場合には、専門家を頼りましょう。専門的なアドバイスを取り入れながら最初の環境作りを進めると、片付けられるようになってきます。ぜひお近くのライフオーガナイザーを頼ってみてくださいね。
2015年02月11日ワニブックスは、整理収納コンサルタントの本多さおりさんによる初の著者「片付けたくなる部屋づくり~古い2Kをすっきり心地よく住みこなす『片付けのプロ』の暮らしテクニック65~(ワニブックス 美人開花シリーズ)」を12月10日に発売した。価格は1,280円。同書では、2Kの自宅を例にあげて、毎日をラクに楽しむための収納術を写真付きで公開している。著者は「片付けやすさ」を重視しており、片付けに必要なのは本人のやる気が20%、残り80%は「片付けたくなる収納法」だと述べている。同書では「やる気を出さなくても片付くシステム」をはじめ、欲しい時間を捻出するための時短につながる暮らしのアイデア、ケースを使って衣類を「立てる」収納法などの片付け術を紹介している。なお、著者の本多さおりさんは、ブログ「片付けたくなる部屋づくり」を開設しているほか、「まる得マガジン」(Eテレ)に講師として出演しているとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月12日