『トゥルー・グリット』『エンダーのゲーム』のヘイリー・スタインフェルドが、若者向け恋愛小説の映画化『The Statistical Probability of Love at First Sight(原題)』に主演することになった。監督と脚色を手がけるのは、『ミルク』のダスティン・ランス・ブラック。その他の情報スタインフェルド演じる主人公は、父の二度目の結婚式のためロンドンに向かう途中、ニューヨークの空港で、イギリス人の青年に出会う。ふたりが乗るのは同じ便で、偶然にも隣の席。ふたりの間にはロマンスが芽生えていく。スタインフェルドの最新作は、来月北米公開となるトミー・リー・ジョーンズ監督作『The Homesman(原題)』。来年は、ドラマ『Ten Thousand Saints(原題)』、アクションコメディ『Barely Lethal(原題)』などが控えている。文:猿渡由紀
2014年10月30日キアヌ・リーヴスが、SFスリラー『Replicas(仮題)』に主演することがわかった。リーブスはこの企画に立ち上げの段階からたずさわっており、プロデューサーも兼任する。リーヴスが演じるのは、家族を交通事故で亡くした科学者。愛する家族をよみがえらせるため、彼は政府や警察、科学の限界など、あらゆるものに挑戦する。監督は『ヒステリア』のターニャ・ウェクスラー。『トランスフォーマー』、『RED/レッド』シリーズのロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラもプロデューサーに名を連ねる。リーヴスの最新作『John Wick(原題)』は、現在北米公開中。来年は、レネ・ゼルウェガー共演の『The Whole Truth(原題)』や、スリラー『Knock Knock』、ドラマ『Daughter of God』の公開が控えている。文:猿渡由紀
2014年10月29日ベネディクト・カンバーバッチが、マーベル・スタジオのスーパーヒーロー映画『ドクター・ストレンジ』への主演を交渉していることがわかった。カンバーバッチが演じるのはステフェン・ヴィンセント・ストレンジ。元神経外科医のストレンジは、不可思議な脅威から地球を守るべく戦うことになる。マーベルは以前からこのコミックの映画化を企画しており、『マイティ・ソー』や『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』などでもストレンジの存在をちらつかせてきた。いずれは、このキャラクターを『アベンジャーズ』シリーズにも出していくつもりのようだ。『ドクター・ストレンジ』は、2016年北米公開予定。監督は『NY心霊捜査官』『地球が静止する日』のスコット・デリクソン。文:猿渡由紀
2014年10月28日ポール・グリーングラスが、『The Tunnels』を監督することになった。原作は、グレッグ・ミッチェルの著書。その他の情報『The Tunnels』は、1989年のベルリンの壁崩壊直前、西ベルリンに住む数人のドイツ人たちが、自分たちにとって大切な東側の人々を西側に逃げさせようとする物語。その過程で彼らは、アメリカのテレビ報道局の手助けを借りることになる。実話だが、これまで知られてこなかったヒューマンストーリーらしい。グリーングラスの最新作は、昨年の『キャプテン・フィリップス』。監督デビュー作『Bloody Sunday(原題)』をはじめ、『ユナイテッド93』『グリーン・ゾーン』など、政治色のある実話をスリル満点に映画化してきたグリーングラス監督は、この企画に適役と言えそうだ。文:猿渡由紀
2014年10月27日アワードシーズンで最も早く発表になるゴッサム賞のノミネーションが発表された。最多ノミネーションは、リチャード・リンクレーター監督の『6才のボクが、大人になるまで。』で、作品部門、俳優部門(イーサン・ホーク)、女優部門(パトリシア・アークエット)、ブレイクスルー俳優部門(エラー・コルトレーン)の4部門で候補入りした。その他の画像ほかには、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』、ウェス・アンダーソン監督の『グランド・ブダペスト・ホテル』、アイラ・サックス監督の『ラブ・イズ・ストレンジ(原題)』、ジョナサン・グレイザー監督の『アンダー・ザ・スキン種の捕食』が作品部門にノミネートされている。俳優部門の候補者は、ホークのほかに、マイケル・キートン(『バードマン~』)、ビル・ヘイダー(『The Skeleton Twins(原題)』)、オスカー・アイザック(『A Most Violent Year(原題)』)、マイルス・テラー(『Whiplash(原題)』)。女優部門には、アークウェットのほかに、ジュリアン・ムーア(『Still Alice(原題)』)、スカーレット・ヨハンソン(『アンダー・ザ・スキン』)、ミア・ワシコウスカ(『Tracks(原題)』)、ググ・ンバータ=ロー(『Beyond the Lights(原題)』)が候補入りしている。授賞式は現地時間12月1日。文:猿渡由紀
2014年10月25日ジェームズ・ワン監督が、ホラー映画『死霊館』の続編でも監督を務めることに決まった。その他の情報ジェームズ・ワンが監督したオリジナルは、昨年、2000万ドルの予算で製作され、全世界で3億2000万ドルを売り上げる大ヒットとなった。ワン監督は、現在北米公開中のスピンオフ『Annabelle(原題)』でもプロデューサーを務めている。『死霊館2』は来年夏に撮影の予定で、北米公開は2016年。『ソウ』シリーズ、『インシディアス』など、ホラーのジャンルでヒットを生み出し続けているワン監督だが、次回公開作は『ワイルドスピード』の7作目。同作品は、今年夏公開予定だったが、昨年11月のポール・ウォーカーの事故死を受けて、来年4月公開に延期された。文:猿渡由紀
2014年10月23日サンタバーバラ映画祭が俳優に対して贈る最高賞、モダン・マスター賞の受賞者に、マイケル・キートンが決まった。サンタバーバラ映画祭は、毎年1月末から2月初めにかけて行われる。小規模だが、賞レースの真っ最中に実施されるため、オスカーに向けてのキャンペーンに有効と考えられている。キートンは、現在北米で限定公開中のアルハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督作『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』に主演。主演男優部門で有力候補とささやかれている。映画祭側は、キートンの長くユニークなキャリアに対してこの賞を贈ると声明を発表しているが、『バードマン…』での名演が選考に大きく影響したのは明らかだ。『バードマン…』でキートンが演じるのは、かつてスーパーヒーロー役で大人気を集めたハリウッド俳優。近年はキャリアがまったくぱっとせず、ブロードウェイで劇を演出し、復活をはかろうとする。共演はエドワード・ノートン、ナオミ・ワッツ、エマ・ストーン、ザック・ガリフィアナキスら。日本公開は2015年の春。文:猿渡由紀
2014年10月22日2002年のホラー映画『キャビン・フィーバー』がリメイクされることになった。オリジナルの監督兼脚本家イーライ・ロスは、エグゼクティブ・プロデューサーを務める。リメイク版の監督は、トラヴィス・ザリウニー。リメイク版は、オリジナルとまったく同じ脚本を使うそうだ。ロスは、「僕が書いたオリジナルの脚本に対して、トラヴィスはとても興味深いビジョンを持っている。僕自身がホラー映画のファンなので、彼の語るその映画を、ぜひ観てみたいと思った。彼も今回のキャストも、みんなオリジナルのファン。リメイク版も、ホラーのクラシックと呼ぶにふさわしい作品になると思う」とコメントしている。オリジナルは150万ドルの低予算で製作され、全世界で3000万ドルの興行成績を上げた。その後、続編2本が作られたが、ロスはいずれにも関わっていない。文:猿渡由紀
2014年10月21日『きみに読む物語』などの原作者として知られる大人気恋愛小説作家、ニコラス・スパークスの小説を映画化した『The Best of Me(原題)』が、先週末に北米公開され、彼の映画化作品には珍しくガッカリする数字に終わった。公開初週末の売り上げは1000万ドル強。ひとつ前の『セイフ ヘイヴン』の2100万ドルの半分にも達していない。また2010年の『親愛なるきみへ』のオープニング成績は3240万ドルだった。スパークスの小説は、『きみに読む物語』『ラスト・ソング』『一枚のめぐり逢い』など、これまでに9作が映画化されている。中でも最高の北米興行成績をもつのは『きみに読む物語』だ。『The Best of Me(原題)』の主演はジェームズ・マースデンとミシェル・モナハン。もともとはポール・ウォーカーが主演するはずだったが、昨年11月の事故死を受け、撮影開始直前にマースデンが代わりに引き受けた。文:猿渡由紀
2014年10月21日第87回アカデミー賞のホストに、俳優のニール・パトリック・ハリスが決まった。オスカーのホストを務めるのは始めてだが、ハリスは過去にエミー賞のホストを2回、トニー賞のホストを4回務め、好評を得た大ベテラン。歌と踊りの才能が豊かな上、テレビの人気コメディ番組で一般の視聴者への知名度もある。その他の情報ハリスは「アカデミー賞のホストをお願いされたことに、光栄と興奮を感じています。僕はアカデミー賞を見て育ち、いつもホストの方々のすばらしさに感激していました。ジョニー・カーソン、ビリー・クリスタル、エレン・デジェネレスをはじめとする過去のホストに続くことができて、死ぬまでに実現させたかった夢のひとつがかなった気がします」とコメントしている。ハリスが出演したデビッド・フィンチャー監督作『ゴーン・ガール』がオスカー候補入りするのではと言われており、ハリスの感激はさらに大きくなる可能性がある。文:猿渡由紀
2014年10月16日クリスチャン・ベールが、ウォルター・アイザックのベストセラーノンフィクション本『ジョブス』の映画化に出演を交渉中だ。その他の情報ベールがこの映画でジョブスを演じるというニュースはかなり前にも流れたが、後に「まったく根拠のない噂」との否定説が出ていた。一時はレオナルド・ディカプリオが興味を示していたこともある。監督はデヴィッド・フィンチャーが話し合いを進めていたが、最終的にはダニー・ボイル監督に決まった。脚色は『ソーシャル・ネットワーク』のアーロン・ソーキンが手がける。撮影開始は、来年春を目指しているようだ。ベールの次回作は、リドリー・スコット監督の『エクソダス:神と王』。日本公開は2015年1月30日(金)。来年は、テレンス・マリック監督作2作品『Untitled Terrence Malick Project(原題)』『Knight of Cups(原題)』の公開が控えている。文:猿渡由紀
2014年10月16日ハビエル・バルデムが『パイレーツ・オブ・カリビアン5(原題)』への出演を交渉しているようだ。役柄は悪役で、詳しいことは明らかになっていないが、幽霊の海賊で、ジャック・スパロウの船と衝突することになるという設定らしい。『パイレーツ5』は、来年1月の撮影開始を目指し、すでにオーストラリアで撮影準備が始まっている。今作には、シリーズ1~3作目に出演したオーランド・ブルームに当たるような若手男優を出してくるつもりで、現在、そのキャスティングが行われているという。北米公開は2017年7月7日。バルデムの最新作は昨年の『悪の法則』。次回作はショーン・ペンと共演する『The Gunman(原題)』で、北米公開は来年2月。文:猿渡由紀
2014年10月15日『キャプテン・アメリカ』3作目にアイアンマンことトニー・スタークが登場することになった。ロバート・ダウニー・Jr.は来年公開の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』にもアイアンマンとして出演し、同シリーズの3作目ができる場合は出演することになっているが、『キャプテン・アメリカ』シリーズにも登場するというのは、新しい展開だ。『キャプテン・アメリカ3』で、トニー・スタークは、主人公スティーブ・ロジャースと対立するという設定。アメリカ政府は、スーパーパワーをもつ人たちを登録させて、警察や政府に協力することを要請。スタークは賛成するが、ロジャースは市民の自由を脅かすとして反対し、逃走する。ダウニー・Jr.はこのストーリーでいわば悪役で、おいしい役柄のようだ。撮影は来年春開始。北米公開予定は2016年5月6日。文:猿渡由紀
2014年10月15日ケイティ・ホームズが、テレビのミニシリーズ『The Kennedys: After Camelot』で、ジャッキー・ケネディ役を演じることになった。ホームズは、2011年に放映されたミニシリーズ『The Kennedys』でもこの役を演じている。今回は7話構成で、ホームズはそのうち1話を監督する予定で、エクゼクティブ・プロデューサーも兼任する。撮影は来年春にカナダでスタート。2016年に放映が予定されている。ホームズの最新作は、この夏北米公開された『The Giver(原題)』。来月は『Miss Meadows(原題)』。来年はライアン・レイノルズと共演する『Woman in Gold(原題)』が北米公開される。文:猿渡由紀
2014年10月14日『8月の家族たち』『フローズン・リバー』などに出演した女優ミスティ・アッパムが、行方不明になっている。アッパムが最後に目撃されたのは、今月5日、ワシントン州の自宅。自殺を予告する電話を受けて、警察が駆けつけたが、その時にはもう姿がなかった。アッパムの両親は、アッパムが心の病に悩まされており、薬を飲んでいたと語っている。自殺をほのめかしたこともたびたびあり、この1年に、警察は4度、彼女の家に駆けつけている。アッパムはモンタナ州生まれの32歳。『フローズン・リバー』で、インディペンデント・スピリット賞の助演女優部門にノミネートされた。次回作はジェニファー・アニストン主演作『Cake(原題)』。文:猿渡由紀
2014年10月14日ゴア・ヴァービンスキーが監督する心理スリラーに、スティーヴ・カレルが主演することがわかった。映画のタイトルは未定。脚本は『LIFE!』のスティーヴン・コンラッドが執筆する。ストーリーや、カレルの役柄はわかっていない。撮影は来年3月開始予定。その他の情報『40歳の童貞男』『エバン・オールマイティ』『ゲット スマート』などのコメディ映画やTVドラマ『The Office』で人気を集めたカレルは、近年、シリアスな作品で演技力を証明し始めている。カンヌ映画祭でプレミア上映されたブレット・ミラー監督の『フォックスキャッチャー(原題)』では、オスカー候補入りの可能性もささやかれているほどだ。『フォックスキャッチャー』は11月14日北米公開予定。文:猿渡由紀
2014年10月09日『テッド2』に出演が決まっていたスティーヴン・コリンズが、性犯罪容疑でニューヨーク警察の捜査を受けていることがわかった。ニュースを受けて、『テッド2』の製作チームはコリンズを即、解雇。コリンズは俳優組合SAG-AFTRAの役員を務めていたが、報道後に辞職している。コリンズは、前妻の親戚にあたるニューヨークに住む11歳の少女に性的暴行を加えたことを現在の妻に対して認め、ほかにも複数の11歳から13歳前後の少女を暴行したと語っている。カップルで受けたセラピーで語ったものだが、妻は密かに録音しており、そのテープがメディアに流れた。コリンズと妻は、現在離婚調停中だ。コリンズは67歳。テレビドラマ『7th Heaven』や『レボリューション2』にレギュラー出演したほか、『ファースト・ワイフ・クラブ』『ブラッド・ダイヤモンド』『恋とスフレと娘とわたし』などの映画にも出演した。『テッド2』は現在撮影中。北米公開予定は来年6月26日。文:猿渡由紀
2014年10月08日中国の女優チャン・ジンチューが、『ミッション・インポッシブル』5作目に出演することがわかった。ジンチューはすでにイギリスのロケ現場で撮影に入っているらしい。ジンチューの役柄は明らかになっていないが、ストーリー上で重要なキャラクターだという。ジンチューは、2007年のブレット・ラトナー監督作『ラッシュアワー3』でハリウッド映画デビューを果たしている。『ミッション・インポッシブル5(仮題)』は、トム・クルーズと何度もコラボレーションをしているクリストファー・マッカリーが監督。前作に出演したジェレミー・レナー、サイモン・ペッグも再登場し、アレック・ボールドウィン、『ヘラクレス』のレベッカ・ファーガソン、『裏切りのサーカス』のサイモン・マクバーニーが新たに加わる。北米公開は来年12月25日の予定。文:猿渡由紀
2014年10月07日放映終了から25年を経て、デヴィッド・リンチの人気テレビシリーズ『ツイン・ピークス』が、2016年にアメリカで放映されることがわかった。オリジナルのクリエーターであるリンチとマーク・フロストは、現在、脚本を執筆中だという。新しい『ツイン・ピークス』は、リメイクやリブートではなく、前から続く形で、現代を舞台にするもの。オリジナルから25年の年月が流れたことは、ストーリー上で重要な意味合いをもつといい、全9話の構成になる予定だ。9話で終わりにするつもりなのか、その後も続けるのかは決めていないとのこと。キャスティングについては何もわかっていない。オリジナルの『ツイン・ピークス』は、1990年から1991年にかけて、メジャーネットワークチャンネルABCで放映された。新しいバージョンは、プレミアムケーブルチャンネル、ショータイムが放映する。新バージョンの放映開始に先立ちショータイムでは、オリジナルの再放送が行われる予定だ。文:猿渡由紀
2014年10月07日チャーリー・シーンが歯科医アシスタントに訴訟された。原告マルガリッタ・パレスティーノによると、先週、歯科医を訪れたシーンに、治療用のマスクをつけようとしたところ、シーンは怒鳴りながら椅子から飛び上がり、パレスティーノの胸をつかんだということだ。その他の情報さらにシーンは、彼女の服を脱がそうとし、ブラの紐を下げようとしたらしい。またシーンは、歯科医のひとりにナイフを突きつけたとも語っている。帰り際にシーンのアシスタントは、お詫びとして500ドルを置いていったという。シーンは治療室に入ってきた時から様子がおかしかったということで、パレスティーノは、おそらく彼はコカインをやっていると歯科医がコメントしていたと述べている。一方で歯科医は、警察の調べに対し、パレスティーノはウソをついていると語り、患者のプライバシーを侵害したパレスティーノを非難している。シーンの弁護士も、「一瞬でも有名になろうとする人が起こした、まったくばかばかしい訴訟」とコメントしている。文:猿渡由紀
2014年10月06日ホラーコメディ『ゾンビランド』の続編が、ようやく本格的に動き始めた。企画はありながらも、なかなか進展を見せなかったが、脚本家がついに『エクスペンダブルズ』のデヴィッド・キャラハムに決定。オリジナルから続投するルーベン・フライシャー監督のもと、さっそく執筆作業に取りかかる模様だ。その他の情報2009年に北米公開されたオリジナル版は、アメリカとカナダだけで1億ドルを売り上げるスマッシュヒットとなった。現在も、カルト的な人気を保ち続けており、ファンの間で続編への期待は高い。しかし、ジェシー・アイゼンバーグ、エマ・ストーンをはじめとするキャストは、この5年間に大スターに成長しており、続編にも出演するかどうかは明らかでない。文:猿渡由紀
2014年10月02日1993年に公開されたリチャード・リンクレイター監督の『バッド・チューニング』の続編が製作されることになった。タイトルは『That’s What I’m Talking About(原題)』。オリジナルと同じく大学生を描くコメディで、主人公は野球チームのピッチャー。主要キャストはほぼ全員がニューフェイスだ。この夏、北米公開されたリンクレイター監督の最新作『6才のボクが、大人になるまで。』は、アメリカで大ヒット上映中。批評家は大絶賛で、来年のオスカー候補入り間違いなしと考えられている。リンクレイター監督は、昨年のオスカーにも『ビフォア・ミッドナイト』で脚本賞部門にノミネートされている。『バッド・チューニング』は日本未公開だが、アメリカではカルト的人気を保ち続けてきた作品。『ビフォア・ミッドナイト』、『6才のボク…』の大成功の後押しで、この続編も相当に注目を集めそうだ。文:猿渡由紀
2014年10月01日ラッセル・クロウ、ライアン・ゴズリング主演で製作準備が進められている『The Nice Guys(原題)』に、『マジック・マイク』、TVドラマ『ホワイトカラー』のマット・ボマーが出演することが決まった。映画の舞台は1970年代のロサンゼルス。若手の探偵(ゴズリング)は、ギャング(クロウ)に雇われて、行方不明になった少女を探す。その過程で予測もしなかったことが浮上していき、ボマーが演じるキャラクターが重要な位置を占めることになるようだ。監督は、『アイアンマン3』『キスキス,バンバン』のシェーン・ブラック。ボマーをブレイクさせたTVドラマ『ホワイトカラー』は、11月に放映を開始する第6シーズンで完結する。文:猿渡由紀
2014年09月30日エマ・ワトソンとダニエル・ブリュール(『ラッシュ/プライドと友情』)が、新作映画『Colonia Dignidad(原題)』で共演することになった。実話にインスピレーションを得たスリラーで、ふたりは若いカップルを演じる。映画は、チリのクーデターに巻き込まれ、拉致されてしまったダニエル(ブリュール)を、レナ(ワトソン)が探し出そうと必死になる。しかし、彼が連れて行かれたのは近づけない場所で、潜入するためにレナは、一度入ったら抜け出せないとされるカルト集団、ザ・コロニアに入ることを決める、というストーリー。監督はフローリアン・ギャレンバーガー。撮影は今年後半にルクセンブルグ、ミュンヘン、ベルリン、南アフリカで行われる予定。ワトソンの次回作は、来年の夏に北米公開予定の『Regression(原題)』で、イーサン・ホークと共演する。ブリュールの最新作は、『誰よりも狙われた男』(日本公開10月17日)。文:猿渡由紀
2014年09月30日『エンド・オブ・ホワイトハウス』の続編となる『London Has Fallen(原題)』の監督候補に、スウェーデン人のババック・ナジャフィが挙がっている。同作品の監督はフレデリック・ボンドに決まっていたが、今月半ば映画の方向性について意見が合わず降板し、監督が不在の状態になっていた。ジェラルド・バトラー、アーロン・エッカート、モーガン・フリーマンは今回も続投。舞台はロンドンで3人は、イギリスの首相の葬式に出席。だが、テロリストはこのチャンスに世界から集まったリーダーを殺そうと狙っていた。映画の北米公開は来年10月。撮影は、1カ月ロンドンで行われた後、バトラーが『Geostorm(原題)』の撮影に入るため一時中断し、来年2月に再開することになっている。バトラーは1作目に続き、今作でもプロデューサーを兼任する。文:猿渡由紀
2014年09月29日ジョージ・クルーニーが、27日に弁護士アマル・アラムディンと結婚した。場所は、ヴェネツィアの5つ星ホテル、アマン・カナル・グランドホテル。ウエディングには、マット・デイモン夫妻、ジョン・クラシンスキー&エミリー・ブラント夫妻、ランド・ガーバー&シンディ・クロフォード夫妻、アナ・ウィンター、ビル・マーレイらも出席した。新郎新婦とゲストは、26日にシプリアーニホテルでウエディング前夜を祝い、当日は、アマンに移動。クルーニーとアラムディンはおよそ夜8時45分に誓いの言葉を交わし、出席者はロブスターやレモン・リゾットなどのごちそうを楽しんだらしい。翌日曜日には午後2時からブランチ、また夜遅くにはディナーがあり、新郎新婦は、額に入れた自分たちのポートレートをプレゼントしたそうだ。クルーニーとアラムディンの交際は、昨年10月に発覚。今年4月に婚約した。クルーニーにとっては2回目の結婚、アラムディンにとっては初めてとなる。文:猿渡由紀
2014年09月29日ティム・バートン監督で撮影準備が進められている『Miss. Peregrine’s Home for Peculiar Children』の主演候補に、『ヒューゴの不思議な発明』『エンダーのゲーム』のエイサ・バターフィールドが挙がっている。まだ最終決定ではないが、バートンの第一希望ということもあり、彼に決定するのはほぼ間違いないようだ。タイトルに登場するミス・ペレグリン役には、エヴァ・グリーンが決まっている。原作は、ランソム・リッグスによるベストセラー小説。主人公の少年ジェイコブは、特別なパワーをもつ孤児。大きな危険が訪れた時、彼は、同じような状況の仲間たちを守ろうとする。ミス・ペレグリンは、孤児たちの保護者的存在だ。バートンの次回公開作は、今年末に北米公開される『Big Eyes』。エイミー・アダムズ、クリストフ・ヴァルツらが出演する。文:猿渡由紀
2014年09月26日トロント映画祭が現地時間4日に開幕した。秋から冬にかけて北米公開される秀作ドラマが集まることで知られるこの映画祭では、今年も数多くの話題作が上映される。その他の情報注目されている作品のひとつは、ベネディクト・カンバーバッチ主演の『The Imitation Game』。先週末のテリュライド映画祭で上映され、“オスカー候補入り間違いなし”と絶賛を受けた作品だ。第二次世界大戦中、ナチの暗号を解こうと尽力する数学者(カンバーバッチ)を主人公にしたドラマで、共演はキーラ・ナイトレイ。やはりテリュライドで高い評価を受けた『Wild』は、母の死の後、ひとりで徒歩の旅に出る女性の物語。『ダラス・バイヤーズクラブ』でマシュー・マコノヒーをオスカーに導いたジャン=マルク・ヴァレが監督することもあり、主演のリース・ウィザスプーンにオスカー候補入りの可能性がささやかれている。また、ジェイク・ギレンホールが約13キロも体重を落として挑んだ『Nightcrawler』も必見といわれている作品だ。カンヌ映画祭でプレミアされたベネット・ミラー監督の『Foxcatcher』、サンダンス、カンヌで好評を得た『Whiplash』もトロントでオスカーに向けての勢いをさらに増そうとする。トロント映画祭は、カンヌ、ベルリン、ベネチアなどと違い、審査員を置かず、観客が投票して賞を決めるシステム。過去に『スラムドッグ$ミリオネア』『英国王のスピーチ』『それでも夜は明ける』などが、トロントの観客賞ではずみをつけ、最終的にオスカーも受賞している。文:猿渡由紀
2014年09月05日『ヒルズ・ハブ・アイズ』『ピラニア3D』のアレクサンドル・アジャの次回作『The 9th Life of Louis Drax(原題)』の主演に、ジェイミー・ドーナンが決まった。その他の情報ドーナンは、大ベストセラー小説の映画化『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ(原題)』のクリスチャン・グレイ役に抜擢されて以来、大きな注目を集めているイギリス出身のニューフェイスだ。『The 9th Life…』でドーナンが演じるのは、主人公の少年ルイス・ドラックスを診察する医師アラン・パスカル。ルイスは9歳の誕生日に、ある事故で死にそうな目に遭う。その奇妙な事故について調べていくうちに、パスカルは現実とファンタジーの境目をさまようことになる。原作の映画化権を取得したのは、故アンソニー・ミンゲラ。脚色は、ミンゲラの息子マックス・ミンゲラが行った。『綴〈つづ〉り字のシーズン』『シリアナ』などに俳優として出演してきたマックスは、今作で脚本家デビューを飾ることになる。文:猿渡由紀
2014年08月28日ハリウッドの伝説的特殊メイクアップアーティスト、ディック・スミスが亡くなった。92歳だった。スミスを師として尊敬し続けたリック・ベイカーは、訃報を受けて、「巨匠が亡くなった。僕の友人で恩師でもあるディック・スミスは、もうこの世にいない。世界は、もうこれまでと同じではない」とツィートした。スミスは1922年生まれ。イェール大学在学中に特殊メイクアップの魅力に目覚め、さまざまな技術を開発。キャリアの初期には「Dark Shadows」などテレビ番組で活躍し、後に『エクソシスト』『ゴッドファーザー』『タクシードライバー』『ディア・ハンター』『スターマン ―愛・宇宙はるかに―』などの特殊メイクを手がけた。『アマデウス』で初めてのオスカーを受賞、2011年には名誉賞を受賞した。スミスが育てた特殊メイクアップアーティストには、7度のオスカーに輝くベイカーのほか、リチャード・テイラー、辻一弘などがいる。文:猿渡由紀
2014年08月01日