12月6日に新たにオープンした「PORTER CLASSIC 銀座」。 内装は“旅する帆船”をテーマに映画美術監督の種田陽平と東宝映像美術が手掛けています。今回のリニューアルでは新しい店舗の在り方を試行錯誤しブランドの世界観を創るパートナーに映画美術の専門家集団を招き入れ、「旅する帆船」をテーマに映画のセットのような店舗を実現しました。店舗面積は約100平方メートル。広さを生かし、大きなマストを持つ船の甲板が設置されています。その演出は天井の空や窓からのぞく光景が朝から夕闇まで徐々に変化するという仕掛けにまで至っており、細部まで拘り抜かれた空間は訪れるお客様をポータークラシックの世界へと誘います。同社会長の吉田克幸が収集したヴィンテージ小物が並ぶ「KATSU’S ROOM」、お針子たちの手仕事を間近で見られる「OHARIKO MAFIA SPACE」、ブランドに関する映像作品を観られる「PC CINEMA LOUNGE」を用意。会計をするレジ周りは船内のバーカウンターを模すなど、船内を回遊するように店にいることを楽しんでもらえるようにデザインされています。同店ではジュエリーやヴィンテージウォッチ、限定のコレクションなど、銀座店でしか購入できない商品の数々を取りそろえています。「KATSU’S ROOM」「PC CINEMA LOUNGE」「MAIN DECK」「OHARIKO MAFIA SPACE」「CHECKOUT COUNTER」リニューアルオープン後初となるイベント「SASHIKO LOVE GINZA 2022」を開催「モノを大切にする心」から生まれた「刺し子」*。これを現代から次の世代へ伝えるため糸・織・染・裁ち・縫いのすべての過程において試行錯誤し製品にしています。そんな「刺し子」に敬意を表し銀座限定の一点モノのアイテムやイベント期間中は店頭でアイテムを購入すると希望の言葉やイニシャルが刺しゅうできるお針子によるカスタムサービスを実施する他、当日はお針子(職人)も在中し様々なイベントを予定。*刺し子とは人々が厳しい環境の中で少しでも快適に過ごそうという暮らしの知恵から生まれた刺繍技法の1つ【GINZA EXCLUSIVE】PC KENDO CHINESE JACKET HANDWORK VIP CUSTOM -OLD BLUE税込 60万5,000円開催日時12月24日(土)~12月28日(水) 12:00~20:00PORTER CLASSIC 銀座104-0061 東京都中央区銀座5-1 GINZA FIVE 2FTEL:03-3571-0099HP:
2022年12月25日広島市現代美術館では、「リニューアルオープン記念特別展Before/After」を、2023年3月18日(土)から6月18日(日)まで開催する。広島市現代美術館がリニューアルオープン2年3か月の改修工事を経て、2023年3月にリニューアルオープンする広島市現代美術館。これを記念して開催される「Before/After」展では、美術館の改修工事を契機に生じる「前/後」を起点として、劣化や修復、原爆ドームといったキーワードをたよりに、「まえ」と「あと」にまつわる現象や状況に着目してコレクション作品や本展のための新作を紹介する。美術作品を通して「まえ」と「あと」を考察本展では、社会の変化やシステムにおける綻び、隠された過去や歴史に光をあて、作品として発表してきたアーティストの作品を展示。たとえばコレクションからは、世の中に存在する不条理、抑圧、暴力などをテーマに作品を手がけるシリン・ネシャットの《Land of Dreams》を初公開する。2点の映像と複数の写真から構成される本作では、その映像の一部で広島の被爆者の言葉が取り上げられている。一方、田中功起の《everything is everything》は、2006年に台北で発表された作品。同作は、現地で購入した日用品の新たな用途を探る様子を撮影した映像と、実際に使用された日用品から構成される。本展では、劣化を避けられない作品の問題に着目し、作家とともに新たな保存のあり方を探る実践を試みる。8名の作家による新作も発表また、会場では、石内都や髙橋銑、竹村京などの新作も公開。石内都は、広島平和記念資料館に収蔵される被爆者の衣服などを撮影する「ひろしま」シリーズに継続的に取り組んできた。本展では、2019年の台風による浸水で被害を受けた自身の作品プリントを被写体とする「The Drowned」シリーズから、未発表の新作を交えて紹介する。彫刻の保存修復と作家活動を行う髙橋銑は、ブロンズの保存技法をそのままニンジンに適用した代表作「Cast and Rot」シリーズや、移ろう香りを素材とする新作を展示。さらに、壊れた陶器の破損部分を絹糸で縫い直す「修復」シリーズなどを手がける竹村京は、美術館の改修工事を進めるなかで意図せず破損した回廊のガラスや、役割を終えた品々を用いた新作を発表する。展覧会概要リニューアルオープン記念特別展Before/After会期:2023年3月18日(土)〜6月18日(日)会場:広島市現代美術館住所:広島県広島市南区比治山公園1-1開館時間:10:00〜17:00(入場は閉館30分前まで)休館日:月曜日観覧料:一般 1,600円(1,250円)、大学生 1,200円(900円)、 高校生・65歳以上 800円(600円)、中学生以下 無料※( )内は前売および30名以上の団体料金■出品作家靉嘔、石内都、伊藤公象、井上覚造、大岩オスカール、岡本太郎、デニス・オッペンハイム、 オノ・ヨーコ、河原温、コウミユキ、笹岡啓子、鴫剛、四國五郎、下道基行、 新生タイポ・プロジェクト(岡澤慶秀、岡本健+)、SUPERFLEX、菅井汲、ナンシー・スペロ、 髙橋銑、高山良策、竹村京、田中功起、田村友一郎、蔡國強、土田ヒロミ、殿敷侃、 毒山凡太朗、2m26、シリン・ネシャット、ダラ・バーンバウム、浜田知明、 ジョン・バルデッサリ、平田尚也、吹田文明、キース・ヘリング、細江英公、松澤宥、南薫造、 宮川啓五、ヘンリー・ムーア、森村泰昌、ヤノベケンジ、横山奈美、若林奮、和田礼治郎【問い合わせ先】広島市現代美術館TEL:082-264-1121 (代表)
2022年12月10日美術印刷・美術商品・ミュージアムグッズの製造販売を手掛ける株式会社便利堂(所在地:京都市中京区)は、公式オンラインショップ「京都便利堂オンラインショップ( )」にて、2022年12月1日(木)~2022年12月12日(月)までの期間中、公式オンラインショップ限定で「感謝祭2022(30%OFF)」を実施いたします。明治20年の創業以来、135年にわたって「ひとつひとつの作品の色彩を忠実に再現すること」を徹底してきた便利堂だからできる、品質を大切にした丁寧なものづくりで生まれた商品を「感謝祭2022」だけの特別価格でお届け。京都便利堂でしか買えない絵はがきや美術グッズがお得に購入できるチャンスです。“感謝祭2022”12月1日より開催!公式オンラインショップ: ■開催概要新規ショップ会員登録でどなたでもご利用いただける30%OFFクーポンを配布いたします。期間 : 2022年12月1日(木)18:00~12月12日(月)10:00の12日間対象商品 : 絵はがき、ステーショナリー、雑貨、掛け軸等インテリア、書籍(※一部対象外商品あり。詳細は次ページの「詳細情報」をご参照ください。)適用条件 : ショップ会員入会のうえ、クーポンコード【thanks2022】の入力(入会済みの方もご利用いただけます)。特設ページ: 《詳細情報》■クーポン対象商品(※一部をご紹介)(1) アート作品の魅力を詰め込んだ《絵はがき》クーポン対象商品の中でも注目は、アート作品の魅力を詰め込んだ絵はがき。誰もが一度は見たことのある浮世絵や琳派の作品をはじめ、近代の著名画家や人気写真作家の作品、今話題の東京国立博物館所蔵の国宝などの絵はがき1,600点以上を販売しております。季節のお便りやポストクロッシングなどの郵趣活動にはもちろん、額縁とセットで購入することで、部屋のインテリアとしてもお楽しみいただけます。明治・大正頃の作品や北斎、国芳の浮世絵絵はがき等が多数!※絵はがき1枚定価102円(税込)~(2) 人気商品! 高山寺公式認定《鳥獣人物戯画》グッズ日本の美術の中で最も有名な《鳥獣戯画》。その愉快で愛らしい動物達をモチーフにした雑貨やステーショナリーは京都便利堂商品でも取り分け一番人気。商品化するにあたっては、所蔵先である高山寺様に許諾をいただいており、ご購入いただいた金額の一部を高山寺様にお納めし、文化財保護・境内整備のためにお使いいただいております。大人気! 鳥獣戯画の雑貨やステーショナリー(3) 手軽に日本美術を鑑賞! 古今の名品複製「日本の美術をより身近に感じていただきたい」その思いから、《唐獅子図屏風》や《四季花鳥図巻》といった有名作品の複製を製作販売しております。日々の生活になじむよう、小さなサイズに仕立てた縮小屏風や縮小絵巻物シリーズや、名品の迫力をそのままご自宅でお楽しみいただける原寸大の複製など、多数制作販売しております。どの商品も、文化財複製の制作ノウハウが活かされた本格仕様。部屋の和洋室を問わずインテリアとしてはもちろん、事務所やお店のディスプレーに用いれば空間の引き締め役としても活躍します。(※一部仕立て品については、来年2月からの価格改定が予定されており、今回のセール期間中のお買い求めがおすすめです。)縮小屏風《樹花鳥獣図屏風》/縮小絵巻物《四季花鳥図巻》左/縮小屏風《樹花鳥獣図屏風》右隻 定価5,029円(税込)右/縮小絵巻物《四季花鳥図巻》上・下 各定価4,620円(税込)日本美術モチーフのアイテムを幅広く取り扱っています。■京都便利堂について明治20年(1887)創業の京都にある美術印刷・出版会社。明治35年(1902)より絵はがきの制作販売を始め、「絵はがきの便利堂」として一世を風靡する。「アートのある暮らしで彩りを」をコンセプトに古典の名品から現代の作品まで、さまざまな美術作品をモチーフとした美術商品をプロデュース。また、文化財の複製や撮影の老舗として知られ、160年前のプリント技術「コロタイプ」で海外での認知度も高い。<本社>〒604-0093 京都市中京区新町通竹屋町下ル弁財天町302番地TEL : 075-231-4351(代表)FAX : 075-231-2561E-mail: info@benrido.co.jp (代表) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年12月02日カラー ビーコン(kolor BEACON)が、現代美術作家・加賀美健とコラボレーションした2023年春夏シーズンの新ビジュアルを発表。ルックブックは、カラー直営各店にて2022年12月23日(金)より、購入者を対象に配布する。現代美術作家・加賀美健とコラボレーションカラー ビーコンは、カラーのメインコレクションとは異なり、コンセプトに捉われず、1点1点にフォーカスしたアイテムを展開するライン。そんなカラー ビーコンが設立11年目の幕開けに向けて、現代美術作家・加賀美健とコラボレーションしたプロダクトシュートを発表。シンプルな商品画像に、加賀美健独特のユーモアあふれるデザインを加えて、クスっと笑える世界観を演出した。新ビジュアルを収録したルックブックの表紙には、ユニークな字体で書かれた「カラー ビーコン春夏2023」をデザイン。なお、2023年春夏のアイテムは、2023年2月上旬に発売される予定だ。【詳細】・カラー ビーコン×加賀美健 2023年春夏新ビジュアル公開日:2022年12月16日(金)公開場所:カラー 公式ウェブサイト・カラー ビーコン 2023年春夏ルックブック配布開始日:2022年12月23日(金)対象店舗:カラー直営各店サイズ:A3
2022年11月27日ズレをテーマにゆるやかな手法で多様な作品を制作する美術家・中﨑透による、美術館では初の大規模な個展『中﨑透フィクション・トラベラー』が11月5日(土)〜2023年1月29日(日)、水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催される。言葉やイメージは通常、人々に共通認識をもたらすツールとして使われている。しかし、思い浮かべるものは人それぞれであり、そのズレから誤解や問題も生じやすい。いやいや、そのズレこそ「個」の豊かさだろう、と見方を変えてみせるのが中﨑の興味深いところだ。野田智子、山城大督(だいすけ)とともにアーティストユニット「Nadegata Instant Party」で主に参加・体験型のアート・プロジェクトを行う一方、ソロでも活動してきた。1976年水戸市で産声をあげた中﨑は、18歳の頃に水戸芸術館の活動に出会ったのち美術家になり、2007年に同市に戻り活動を続けている、生粋の水戸市民でもある。近年は、空き家など、ある特定の場に関わる人々にインタビューを行い、そこから抽出した言葉をもとに独自の視点で物語を編み直し、その場の歴史や特質にちなんだものなどをインスタレーションする作品を展開してきた。今回は、水戸芸術館にそれぞれ縁のある男女5名にインタビューし、水戸芸術館設立に関わる著書をリサーチしたうえで、水戸と水戸芸術館をめぐる「もうひとつの物語」を浮かび上がらせる。なかには中﨑の両親によるインタビューも含まれ、自伝的な色合いを帯びた多層的な空間となる。また、初期から「看板」をモチーフとしたシリーズも制作しており、会期の前半は、注文を受けたものの公開制作も行う。後半には完成した集合看板が展示されるというから楽しみだ。展覧会タイトルの『フィクション・トラベラー』は、中﨑作品の特色でもある虚構と現実のはざまを表し、観客も旅の一員となる。「冗談のような嘘が、時として夢のような現実を生む力になることをきっと信じているんだと思う」と中﨑。イベントも多数あるのでチェックして出かけよう。中﨑透《color or white》2007撮影:柳場大中﨑透「Poolside Snowman」展示風景2021撮影:門間友佑中﨑透《welcome girl》2020撮影:大谷健二中﨑透《地雷注意!》2002撮影:柳場大【開催概要】『中﨑透フィクション・トラベラー』会期:2022年11月5日(土)〜2023年1月29日(日)会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー開館時間:10:00〜18:00(入場は閉館の30分前まで)休館日:月曜(1月9日は開館)、2022年12月27日〜2023年1月3日、1月10日料金:一般900円公式サイト:
2022年11月01日株式会社加島美術(以下、加島美術)と株式会社ビーエスフジ(以下、BSフジ)は、2022年11月5日(土)から11月13日(日)にかけて、「美術品入札会 廻 -MEGURU-」Vol.12を共同開催します。会期中は、加島美術(東京 京橋)にて下見会を実施します。「美術品入札会 廻 -MEGURU-」Vol.12「美術品入札会 廻 -MEGURU-」は、絵画から茶道具、工芸品まで、日本美術を中心に多彩な作品を取り扱う入札型オークションです。2019年の開始以来、全国の出品者からお預かりした作品を美術愛好家の方々にご紹介するプラットフォームとして多くのお客様からご支持いただき、この度12回目を迎えます。今回は、古画、近代絵画、洋画、筆跡、彫刻など約360点を出品いたします。作家特集では、河鍋暁斎、東山魁夷、近藤浩一路の魅力に迫ります。また、戦後日本の彫刻界を牽引した佐藤忠良や富永直樹ら近現代彫刻の巨匠たちのブロンズ作品特集も必見です。さらに、円山應挙や伊藤若冲、横山大観、棟方志功、渡邊省亭、山下清など著名な作家の優品も出品いたします。美術品との暮らしは、私的な空間で繰り返し作品を鑑賞できる醍醐味があります。美術品を所有し、作品と対峙する時間が、皆様の暮らしに潤いをもたらすひとときとなれば幸いです。加島美術とBSフジは、お客様と美術品との出会いの場をお届けし、「美術を観る」から「美術と暮らす」ライフスタイルをご提案します。■開催概要下見会 :2022年11月5日(土)~11月13日(日)入札締切日:2022年11月13日(日)18時開札日 :2022年11月15日(火)会場 :加島美術〒104-0031 東京都中央区京橋3-3-2Tel:03-3276-0700 Fax:03-3276-0701出品作品数:約360点主催 :加島美術、BSフジアクセス :地下鉄銀座線「京橋駅」出口3 徒歩2分/有楽町線「銀座一丁目駅」出口7 徒歩3分/都営浅草線「宝町駅」A4出口 徒歩5分/JR「東京駅」八重洲南口 徒歩9分アクセス■下見会について「美術品入札会 廻 -MEGURU-」の下見会では、出品作品がガラスケースなしでギャラリー一面に展示されます。作品の鑑賞はもちろん、実物のコンディションやサイズをご確認いただける絶好の機会です。お目当ての作品が決まれば、その場でご入札いただけます。来場予約不要・入場無料ですので、どうぞお気軽にお立ち寄りください。※下見会で常時展示されていない作品もございます。ご希望の作品がありましたら、スタッフまでお申し付けください。※ご来場になれないお客様で、作品の詳細を知りたい方には、コンディションレポートをご用意しております。お気軽にお問い合わせください。下見会の様子■無料カタログ配布中全出品作品が掲載されたカタログを無料で配布しています。ご希望の方は、以下からお申し込みください。カタログイメージ→ 出品作品は「美術品入札会 廻 -MEGURU-」公式サイトからもご覧いただけます!→ ■「美術品入札会 廻 -MEGURU-」Vol.12の見どころ●河鍋暁斎 特集幕末・明治期に人気を博した河鍋暁斎は、花鳥画から歴史画、風俗画、戯画、妖怪画まで自在に描きました。その反骨精神とユーモアに富んだ画風は、現代も多くの人を惹きつけてやみません。今回は、近年評価の高まる暁斎の実子、暁雲と暁翠の作品も併せてご覧いただけます。河鍋暁斎「三福神」《最低入札価格》¥680,000河鍋暁斎「三福神」●東山魁夷 特集「道」や「緑響く」など数々の傑作を発表し、戦後の日本画壇の代表画家として国民的な人気を誇った東山魁夷。今回は、魁夷の真骨頂ともいえる繊細優美な風景画をはじめ、制作過程が垣間見える素描やスケッチ、墨絵などの小品も取り揃え、画家の多面的な魅力に迫ります。東山魁夷「春の林」《最低入札価格》¥2,500,000東山魁夷「春の林」●近藤浩一路 特集山梨県に生まれ、明治から昭和にかけて活躍した画家、近藤浩一路。東京美術学校で洋画を学び、挿絵や漫画で名を馳せたのちに日本画を志します。水墨画に西洋画の陰影表現を取り入れた作品には、豊かな墨色に清新な光が舞います。「光の水墨画」と呼ばれた浩一路作品が放つ無比の魅力をご堪能ください。近藤浩一路「春水」《最低入札価格》¥100,000近藤浩一路「春水」●ブロンズ 特集人物を題材に具象彫刻の可能性を追求し、戦後の彫刻界を牽引した佐藤忠良。彫刻家に加え工業デザイナーとしても活躍した富永直樹。仏教美術の古典技法を用いつつ、彫刻の枠を超えた立体作品を生み出し続ける薮内佐斗司など、日本の近現代彫刻史を代表する巨匠たちのブロンズ作品を特集します。佐藤忠良「ともちゃん」《最低入札価格》¥500,000佐藤忠良「ともちゃん」■「美術品入札会 廻 -MEGURU-」Vol.12の ハイライト作品円山應挙「紅葉四十雀図」《最低入札価格》¥800,000渡邊省亭「春秋花鳥雙幅」《最低入札価格》¥680,000横山大観「霊峰富士」《最低入札価格》¥7,000,000山下清「花火」《最低入札価格》¥1,800,000棟方志功「思瞳の柵」《最低入札価格》¥3,800,000棟方志功「天平の柵」《最低入札価格》¥5,000,000■「廻 -MEGURU- オンライン」の出品作品も特別展示会期中は「廻 -MEGURU-」のインターネットオークション「廻 -MEGURU- オンライン」の出品作品を第2会場にて特別展示いたします。下見会と併せてご高覧ください。◆「廻 -MEGURU- オンライン」第41回オークション会期 :2022年11月1日(火)~11月14日(月)21時出品数:約60点※「美術品入札会 廻 -MEGURU-」の出品作品とは異なります。※「廻 -MEGURU- オンライン」につきましては次ページ「ご参考」を参照ください。鏑木清方「八つ橋」エミール・ガレ「花文花瓶」≪ご参考≫■「廻 -MEGURU-」とは「廻 -MEGURU-」とは、「日本美術をもっと気軽に、安心して、正しく売買してもらいたい」という思いから、2019年に始まった日本美術に特化したオークションです。全国から出品された作品を取り揃え、美術品を売りたい人と買いたい人をつなぐプラットフォームとして、これまで国内外のお客様にご利用いただいてきました。「美術品入札会 廻 -MEGURU-」に加え、2021年にはインターネットオークション「廻 -MEGURU- オンライン」を開始し、美術品を安全で、気軽に、便利に取引できるプラットフォームへと進化し続けています。◆「美術品入札会 廻 -MEGURU-」下見会を伴う入札型オークションです。2022年より年に4回開催いたします。カタログやWebサイトで出品作品を閲覧後、下見会または公式サイトからご入札いただけます。下見会で実物を見ながらゆっくり作品を選べる点が特徴です。現在価格は非公開で、会期終了後に落札結果が開示されます。◆「廻 -MEGURU- オンライン」インターネットで常時開催しているオークションです。毎月新しい出品作品が公開されます。ライブで現在価格を見ながら入札が可能で、ご請求金額の確認、精算まですべての手続きはWebで完結します。また、落札する度、落札金額の3%※のポイントが付与され、次回以降の精算から1ポイント=1円でご利用いただけます。※開催月によって変更となる場合があります。「美術品入札会 廻 -MEGURU-」会期 :年4回(2月、5月、8月、11月)※2022年入札形式:非公開入札型開札 :会期終了後公開下見会 :あり「廻 -MEGURU- オンライン」会期 :毎月開催入札形式:公開ライブビッド(競り上がり)開札 :即時公開下見会 :なし■「廻 -MEGURU-」を利用する流れ「廻 -MEGURU-」では、全国の出品者から作品をお預かりし、美術品愛好家の皆様にご紹介しています。出品をご希望の方に向けて作品の無料査定を行い、最低入札価格を提示します。売却のタイミングや価格によって「美術品入札会 廻 -MEGURU-」または「廻 -MEGURU- オンライン」のいずれかへの出品をご提案いたします。また、美術品をお探しの方は、2つの「廻 -MEGURU-」からご希望の作品をお探しいただけます。出品者と購入者間の交渉や手続きは事務局が代行しますので、売買に伴う負担を最小限に抑えることが可能です。■「廻 -MEGURU-」を利用するメリット◆美術品を買いたい人のメリット●メリット1<美術の専門家が厳選した作品だから安心>すべての出品作品は、古美術の街・東京の京橋で長年店舗を構えてきた加島美術が査定し、厳選しています。美術の専門家によりクオリティが認められた作品群が揃っていますので、美術品の購入が初めての方も安心してお選びいただけます。●メリット2<ビギナーもコレクターもご満足いただける充実のラインナップ!>「美術品を購入したいけど、初めてで不安…」というビギナーの方から、作品を豊富に所有するコレクターの方まで、皆様にご満足いただけるバラエティに富んだ作品をラインナップしています。掛け軸、絵画、筆跡、茶道具、工芸など多彩なジャンルの作品からお選びください。また、最低入札価格の価格帯が幅広く、手の届きやすい小品から、優品までお求めいただける価格帯の幅広さも魅力です。●メリット3<いつでも・どこでもお好きな方法で作品をチェック!オンライン入札もOK>「廻 -MEGURU-」では、すべての出品作品をオンラインでチェックし、入札することができます。ご自宅や外出先から、PC・スマートフォンなどお好きなデバイスでサービスをご利用ください。美術品の購入に関する詳細は、以下2つのWebサイトをご参照ください。「廻 -MEGURU- オンライン」→ ※常時開催「美術品入札会 廻 -MEGURU-」→ ※年4回開催◆美術品を売りたい人のメリット●メリット1<美術品を市場価格で売却!思わぬ高値で売れる可能性も!>「廻 -MEGURU-」では、美術品を売りたい方からお預かりした作品を、中間業者が入ることなく入札者へ直接売却します。そのため、下取価格ではなく、市場価格に近い価格で作品を売却できます。また、売却価格が見えるので安心です。入札者との巡り合わせによっては、思わぬ高値で落札される可能性もあります。●メリット2<老舗古美術商による安心の査定・価格設定>東京京橋で長年古美術商を営んできた加島美術が作品を査定し、出品者の方とご相談しながら最低入札価格を設定します。様々な要素により市場価値が変動する美術品を、経験豊かな古美術商が確かな審美眼に基づき見極めます。査定相談は無料です。鑑定が必要な場合は、正式な鑑定機関への依頼もお手伝いいたします。●メリット3<面倒な売却手続きを代行!>「廻 -MEGURU-」では、美術品売却の手続きをすべて代行いたしますので、査定後、出品作品をお預かりした後は面倒な手続きはありません。掛け軸、絵画や陶磁器などの焼き物類、茶道具など、お手持ちの美術品の整理をお考えの際は、ぜひ「廻 -MEGURU-」へのご出品を検討ください。美術品の出品に関する詳細は以下のWebサイトをご参照ください。「美術品入札会 廻 -MEGURU-」→ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年10月31日2022年は、日本で初の鉄道が新橋〜桜木町間に開業してから150年になる年。この節目を記念し、東京ステーションギャラリーで10月8日(土)より『鉄道と美術の150年』が開催されている。150年の間に発展を遂げた鉄道、および美術の歴史を振り返る展覧会だ。2023年1月9日(月・祝)までの開催となる。今から150年前の明治5年(1872年)は、新橋―桜木町間にかけて鉄道が開業した年。と同時に「美術」という言葉が日本で初めて使われた年でもあるという。同展は、この150年にちなみ、鉄道にまつわる作品を150件紹介し、さまざまな視点から鉄道と美術の関係を明らかにするものだ。「幕末の鉄道絵画」、「拡張する鉄道」、「東京駅ビフォー&アフター」、「美術に見る終戦直後の鉄道の様相」など、様々な独自の切り口でピックアップし、そして時系列で紹介してく。左:横尾忠則《終りの美学》1966年 個人蔵(京都国立近代美術館寄託) 右:《ディスカバー・ジャパン no.4》1971年 鉄道博物館蔵歌川芳虎《鉄道開業新橋夜景図》は、鉄道開業式当日の「新橋ステーション(新橋駅)」の夜の様子を描いた浮世絵。歌川広重(三代)《東京汐留鉄道御開業祭礼図》は、開業式の模様を描いた物。開業式には明治天皇のほか、政府高官、外国の講師、在日外交官、お雇い外国人らが参加した。一般市民も鉄道沿線に集まり、大変な賑わいを見せていたという。左:歌川芳虎《鉄道開業新橋夜景図》1872年 鉄道博物館蔵右:歌川広重(三代)《東京汐留鉄道御開業祭礼図》1872年 鉄道博物館蔵《蒸気運転絵》は勝海舟が参内して鉄道の説明を行った際、宮中から支給された紙に揮毫したものだという。だれもかれもが150年前、鉄道に夢中だったのだ。中央:勝海舟《蒸気運転絵》1872年 鉄道博物館蔵印象派の画家、クロード・モネが駅や鉄道を絵のモチーフにしたように、日本の洋画家たちも駅や鉄道、線路をこぞって描いた。小絲源太郎《屋根の都》は上野の山から見た浅草方面の情景。画面の奥には朝もやにまぎれて凌雲閣(浅草十二階)がぼんやりと描かれている。左:小絲源太郎《屋根の都》1911年 東京藝術大学蔵中:近藤浩一路《京橋》1910年 東京藝術大学蔵右:鹿子木孟郎《津の停車場(春子)》1898年 三重県立美術館蔵左:小林猶治郎《タイトル不詳》1928年 板橋区立美術館蔵右:佐藤哲三《赤帽平山氏》1929-30年宮城県美術館蔵鉄道が開業し、美術の世界も著しく発展、多様化していく。鉄道をモチーフにした美術作品も、単なる風景画にとどまらなくなっていく。谷中安規は、蒸気機関車をモチーフに、幻想的な世界を作り出していった。左:谷中安規《幻想集 6.空》1933年 東京国立近代美術館右:谷中安規《作品2夜四題のうち街の本(渋谷)》1933年 京都国立近代美術館蔵また、表現手法も多様化する。笹本恒子は米軍に接収された列車で働く女性車掌を、林忠彦は復員した兵士の姿を捉え、ユージン・スミスは日立製作所での電車の製造風景を皮切りに、稼働する駅や車両、風景をカメラに収めた。左:林忠彦《復員(品川駅)〈カストリ時代〉より》1946年 東京都写真美術館右:笹本恒子《米軍専用車》〈昭和・あの時・あの人〉より 1946年 東京都写真美術館蔵W.ユージン・スミス〈日立〉より 1961年 東京都写真美術館蔵また、駅や電車そのものが芸術作品の「現場」となることもあった。村井督待は、高松次郎、中西夏之、窪田登、村田記一らが山手線の車内や駅構内で行ったパフォーマンス「山手線事件」の記録を撮影した。村井督待《「山手線フェスティバル」ドキュメンタリー写真》 1962年(プリント1998年) 東京ステーションギャラリー蔵駅や鉄道は、社会を反映する場にもなる。田中佐一郎は戦後の引き上げ列車の情景を、佐藤照雄は戦後約10年にわたり、上野駅構内での生活を余儀なくされた人々の眠る姿を描き続けた。炭鉱で働き、その暮らしを記録していた山本作兵衛は、石炭輸送のため開通した鉄道のため廃業を余儀なくされた船頭(舟頭)の姿を描き、中村宏は理想に燃え、待遇改善を勝ち取ろうとする国鉄マンを誇張なく描いている。左:田中佐一郎《三人掛け(引き上げ列車)》1947年 板橋区立美術館蔵 右:佐藤照雄〈地下道の眠り〉1947年-56年 東京都現代美術館蔵左:山本作兵衛《舟頭と陸蒸気》(コロタイプ複製)1965年田川市石炭歴史・博物館蔵右 :中村宏《国鉄品川》1955年 浜松市美術館蔵21世紀に入っても、鉄道や駅は美術と密接に関わり続けている。本城直季《new tokyo station》の手前に置かれた作品はアーティスト集団Chim↑Pom(当時)の《LEVEL7 feat.『明日の神話』》だ。2011年の5月にChim↑Pomは渋谷駅構内に掲げられている岡本太郎《明日の神話》の作品の横に、本作をゲリラ的に設置。大きな騒動となった。左:本城直季《new tokyo station》2012 東京ステーションギャラリー蔵手前:Chim↑Pom《LEVEL7 feat.『明日の神話』》2011 岡本太郎記念館蔵鉄道や駅、それをとりまく社会を幅広く扱った展覧会だが、会場となる東京ステーションギャラリーもまた重要文化財でもある東京駅舎内にあり、当時のままに残されたレンガ造りの壁面なども残されている。150年の歴史をたっぷりと楽しんでみよう。取材・文:浦島茂世【開催情報】『鉄道と美術の150年』10月8日(土)~2023年1月9日(月・祝)、東京ステーションギャラリーにて開催
2022年10月14日日本やアジアの現代美術を紹介している一般財団法人 軽井沢ニューアートミュージアム(所在地:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1151-5(館長:松橋 英一)は、今春まで展覧会を開催していたフィリピンのアーティスト「ロナルド・ヴェンチューラ」を広く紹介するために日本で初めての大型作品集を限定出版いたします。出版に際して現代アートに興味のある皆様と一緒に作品集を作り上げていくため、さらに作品集制作のサポートをお願いするために「ロナルド・ヴェンチューラ作品集」のサポーターをクラウドファンディングサイト「READYFOR」にて募集中です。「READYFOR」クラウドファンディングサイト 軽井沢ニューアートミュージアムヴェンチューラの作品(宇宙)ヴェンチューラの作品(キリスト)ヴェンチューラの作品(ハイパービースト)■開発背景世界的に活躍しているアーティスト「ロナルド・ヴェンチューラ」は海外での知名度に比べて日本での知名度はまだまだです。日本のアニメをモチーフに多数の作品を制作しているこの作家の事を少しでも知っていただきたいと思い、制作を進めています。■特徴(1) B4判変形の大型サイズでフルカラー4巻(画集)+解説付録の5冊で構成されている決定版。(2) ヴェンチューラの本格的な画集としてはおそらく日本で初めての出版。(3) 制作にはヴェンチューラ スタジオが積極的に関与した内容で初めて公開される写真を多数含み、素材はスタジオから提供されたものを多く使用。(4) 特装版はオリジナルの版画が付属したコレクターズエディションとなり、世界初(※)の試みです。※ 当館調べ■リターンについて(1) 5,000円 返礼品 ヴェンチューラ オリジナルトートバッグ(2) 10,000円 返礼品 ヴェンチューラ オリジナルTシャツ、トートバッグセット(3) 24,000円 返礼品 ロナルド・ヴェンチューラ 作品集通常版(4) 325,000円 返礼品 ロナルド・ヴェンチューラ 作品集特装版、オリジナル版画付■プロジェクト概要プロジェクト名: 幻想的な美術とアニメや現代社会を融合し独自世界を表現した作品集制作期間 : 2022年9月29日(木)~11月30日(水)23:00URL : <製品概要>商品名 :ロナルド・ヴェンチューラ作品集種類 :全4巻+別巻1巻、監修 伊東 順二、協力 ロナルド・ヴェンチューラ スタジオ内容 :B4変形判、各p51~p57フルカラー上製本、日英中3か国語サイズ :タテ 34.5cm ヨコ 26.0cm 5冊セット販売場所:軽井沢ニューアートミュージアムおよび海外アートフェア会場一般書店での販売無し■会社概要名称 : 一般財団法人 軽井沢ニューアートミュージアム館長 : 松橋 英一所在地 : 〒389-0102 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1151-5設立 : 2012年4月事業内容: 美術館URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】一般財団法人 軽井沢ニューアートミュージアムTEL:03-3567-8091 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年10月13日10月8日(土)より、東京ステーションギャラリーでは、『鉄道と美術の150年』が開催される。明治5(1872)年、新橋―横浜間で開業した日本の鉄道は、今年150周年を迎えたが、実は、これまで「書画」などと呼ばれていた創作活動に「美術」という言葉が当てられるようになったのも、明治5年。そこで同展では、鉄道と美術、150年の様相を、鉄道史や美術史はもちろん、政治、社会、戦争、風俗など、さまざまな視点から読み解き、両者の「ただならぬ」関係を明らかにする。その関係のひとつは、「鉄道は常に美術を触発し、美術は鉄道を挑発する」ということだ。開業前後から、鉄道は多くの絵師たちが浮世絵に遺し、やがて洋画家や日本画家もモチーフとしてきたが、一方、駅や電車内で,パフォーマンスや作品の発表が行われるなど、まるで挑発するかのように、美術が鉄道を制作行為に巻き込んできたこともしばしばだ。このような鉄道と美術の関係を掘り下げて紹介する同展は、まさに駅舎の中にある東京ステーションギャラリーならではの展覧会といえるだろう。絵画では、鉄道が開通する前に河鍋暁斎が想像で描いた「極楽行きの汽車」(『地獄極楽めぐりの図』より)から、炭鉱で栄えた生まれ故郷、福岡県田川市のモチーフが炸裂する立石大河亞の《香春岳対サント・ビクトワール山》まで、近現代の鉄道絵画の傑作が勢ぞろい。また写真では、W・ユージン・スミスや本城直季ら個性的な写真家による作品、現代アートでは、アートユニット、パラモデルによるプラレールを使った《極楽百景第八景-新世界パーク温泉斬新な入浴-》など、とにかく鉄道に関するアート作品が満載だ。鉄道開業150周年だからこそ実現した同展は、今年大注目の希有な展覧会であること間違いない。平田実《「路上歩行展」と通勤者たち(中村宏・立石紘一作): 東京駅~京橋かいわい》1964年(プリント2016年)、東京ステーションギャラリー香月泰男《煙》1969年、山口県立美術館河鍋暁斎『地獄極楽めぐり図』より「極楽行きの汽車」1872年、静嘉堂文庫美術館 画像提供:静嘉堂文庫美術館/DNPartcom*展示期間:10月8日~11月6日木村荘八《新宿駅》1935年、個人蔵パラモデル《極楽百景 第八景 –新世界 パーク温泉 斬新な入浴-》2007年、和歌山県立近代美術館 (c)paramodel/photo:yasuhiko Hayashi中村宏《ブーツと汽車》1966年、名古屋市美術館【開催概要】『鉄道と美術の150年』会期:2022年10月8日(土)〜2023年1月9日(月)※会期中展示替えがあり会場:東京ステーションギャラリー時間:10:00~18:00、金曜は20:00まで(入館は閉館30分前まで)休館日:月曜(10月10日、1月2日、1月9日は開館)、10月11日(火)、12月29日(木)~1月1日(日)料金:一般1,400円、大高1,200円公式サイト:
2022年10月07日10月8日(土)より、国立新美術館では、『国立新美術館所蔵資料に見る1970年代の美術—— Do it! わたしの日常が美術になる』が開催される。『国立新美術館開館15周年記念李禹煥』の連動企画として開催される同展では、写真家・安齊重男(1939-2020)のアート・ドキュメントをもとに、国立新美術館のアーカイブに所蔵されている美術関連資料を公開し、1970年代日本の現代美術の諸相を読み解いていく。1964年の東京オリンピックや、1970年の日本万国博覧会(大阪万博)を経て、高度経済成長を遂げた60年代後半以降、日本の芸術は、世界の現代アートの動向と呼応して、写真、映像、印刷物、通信、イベント、パフォーマンスなどと多様化していった。そうしたなか、展覧会が終われば解体されるその場限りの作品や、パフォーマンスなど追い、シャッターを切り続けたのが写真家・安齊重男だ。そんなANZAIフォトアーカイブから約100点を公開し、1970年代のパフォーマンスやコレクティヴ(集団制作)の系譜を時系列で展観。写真から伝わる当時のアート・シーンの熱気に圧倒されるに違いない。そのほか、チラシやポスター、冊子などで、自分たちの芸術活動の記録を流通させた関西拠点の美術家集団「THE PLAY」、各個人がそれぞれの場所で記録したデータを青焼きやゼロックスなどでコピーして郵送する一連の行為を不可視的美術館と想定した「精神生理学研究所」など、印刷物など複製できるメディアをたくみに使い、距離を超えて展開した美術家たちの活動や、自宅といった作家個人が日常生活を送る空間を舞台にして同時多発的に行われた展示を指示書や写真によって記録した「点展」なども紹介する。1970年代を代表するアーティストたちの興味深い活動とともに、彼らの制作意識や発表方法の広がりに着目しながら資料を読むことの重要性も感じることができるだろう。国立新美術館 ANZAÏフォトアーカイブ 「リチャード・セラ 《To Encircle Base Plate Hexagram, Right Angles Inverted》設営風景 東京都美術館 」1970年 (c)Estate of Shigeo Anzaï国立新美術館 ANZAÏフォトアーカイブ 「菅木志雄 《状為論(為相)》 常盤公園、東京」1977年(c)Estate of Shigeo Anzaï第6回「精神生理学研究所」原本 1970年島州一《南側》記録写真 「点展」戸塚、神奈川 1973年【開催概要】『国立新美術館所蔵資料に見る1970年代の美術—— Do it! わたしの日常が美術になる』会期:2022年10月8日(土)~11月7日(月)会場:国立新美術館企画展示室2E時間:10:00~18:00、金土は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)休館日:火曜料金:無料公式サイト:
2022年10月05日ピッチ上のカオスを「一枚の絵」で表す株式会社カンゼンはカタール・ワールドカップを前に、 これまで現代のフットボールの最先端の現代サッカーを"異端用語"を駆使して「一枚の絵」で解いてきた異端のアナリスト庄司悟氏によるフットボール批評の骨太連載を『現代フットボールの主旋律ピッチ上のカオスを「一枚の絵」で表す』というタイトルで待望の書籍化‼『現代フットボールの主旋律』書影これを読まずして現代サッカーを語ってはいけない“異端のアナリスト”庄司悟はこれまでピッチ上で起こる様々な「主旋律」を、誰もが一目でわかる「一枚の絵」で表してきた。「2軸」「非対称」「皿と団子」「同期・連動」「連動→連鎖→連結→連続」「志・智・儀」といった“異端用語”を駆使しながら、ペップ・グアルディオラ、ユルゲン・クロップ、ユリアン・ナーゲルスマン、ハンス=ディーター・フリックたちが標榜する世界最先端の現代サッカーを「一枚の絵」で明らかにする。サンプルページ「一枚の絵」の変遷「現代フットボール」の時系列Op.1 第4楽章 90分のコンセプトを「一枚の絵」で表すOp.2 第1楽章皿と団子Op.2 第3楽章修正→構築→継続目次目次Ouverture〈序曲〉はじめにPraludium〈前奏曲〉・起源・クロップ魔法陣Op.1〈第1楽章〉ゲーゲンプレス2.0〈第2楽章〉複数で突っ走る〈第3楽章〉「レコード」は「データ」にあらず〈第4楽章〉90分のコンセプトを「一枚の絵」で表す〈Zugabe〉木を見て森を見ずPause〈休憩〉Jの主旋律Op.2〈第1楽章〉皿と団子〈第2楽章〉有効性か効率性か〈第3楽章〉修正→構築→継続〈第4楽章〉情報≠知見〈Zugabe.1〉志・智・儀〈Zugabe.2〉ハイブリッド型0局面Das Finale〈終曲〉おわりにプロフィール庄司悟(しょうじ・さとる)1952年1月20日生まれ、東京都出身。1974年の西ドイツワールドカップを現地で観戦し1975年に渡独。ケルン体育大学サッカー専門科を経て、ドイツのレコード配信会社IMPIRE(現Sportec Solutions、ブンデスリーガの公式データ、VARを担当)と提携し、ゴールラインテクノロジー、トラッキングシステム、GPSをもとに分析活動を開始。著書に『サッカーは「システム」では勝てないデータがもたらす新戦略時代』(ベスト新書)。書誌情報書名:現代フットボールの主旋律ピッチ上のカオスを「一枚の絵」で表す著者:庄司悟ISBNコード:978-4-86255-664-6定価:1,980円(本体1,800円+税)判型:四六判ページ数:248P発売日:2022年10月17日出版社:カンゼンamazon : Rakutenブックス : 商品情報 : 【この件に関する問い合わせ先】株式会社カンゼン営業部担当:伊藤真TEL:03-5295-7723MAIL: ito@kanzen.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年10月05日加島美術(東京・京橋)は、2022年10月15日(土)から10月30日(日)にかけて、美術品の展示販売会「美祭 撰 05」を開催いたします。「美祭 撰 05」はその名の通り、加島美術が厳撰した日本美術の逸品だけをご紹介する特別な催しです。第5回となる今回は、円山應挙、葛飾北斎、横山大観など、選りすぐりの約40作品が一堂に会します。ギャラリーでの展示販売に加え、全ての出品作品を掲載したカタログを発行しておりますので、全国どこにいても作品を見て、ご購入いただけます。美の祭典「美祭 撰 05」で彩り豊かな芸術の秋をお過ごしください。「美祭 撰 05」メインビジュアル加島美術内観イメージ■2022年秋「美祭 撰05」3つの見どころ1. ガラスケースのない格別の鑑賞体験!会期中は、加島美術にて出品作品をガラスケースなしで展示しております。「美祭 撰」でご紹介するのは、国内外の美術館の展示や収蔵品に加わる事もある、まさに美術館クオリティーの珠玉の作品ばかり。日本美術の巨匠たちの唯一無二の作品を、間近にご覧いただける貴重な機会です。作家の筆遣いや古美術品特有の経年美、紙や岩絵の具の質感までも、どうぞ心ゆくまでご鑑賞ください。2. 見て、読んで楽しい!充実のカタログ全国の日本美術ファンの皆さまに「美祭 撰」をお楽しみいただくため、毎回、趣向を凝らしたオリジナルカタログの制作をしております。作品写真をオールカラーでご紹介するのはもちろん、日本美術の魅力を深掘りするコラムやインタビューなど、読み物ページも充実しています。特別ゲストをお招きしてお話を伺う「Art Interview」では、直島・地中美術館初代館長の秋元雄史先生をお迎えして古美術から現代アートまで、時代とともに変化する美術の魅力をお教えいただきます。コラム「数寄がたり」では書のスペシャリスト、高橋利郎先生が上杉謙信ら戦国武将の書状について見どころを解説。また、「日本美術を支える人々」では、河鍋暁斎の大コレクターである藤田昇氏をお迎えし、暁斎の魅力についてお話しいただいています。さらに、カタログの新規購読お申込み特典として、初回2冊を無料*にてお届けします。ご希望の方はお気軽にメールやお電話にてお申し込みください。*ご新規登録の方のみ対象となります。美祭 撰カタログイメージ3. 2022年秋「美祭 撰05」の注目作品!「美祭 撰」でご紹介するのは加島美術が自信を持ってお届けする美術品のなかでも、とくに選りすぐりの逸品ばかりです。今回、出品する約40作品のなかには、円山應挙「竹虎図」や狩野一信「四季草花小禽図」、横山大観の富士の大作「秋色」、戦国武将 上杉謙信の「印判状」など、見どころのある作品が勢揃いしています。横山大観「秋色」横山大観「秋色」絹本 着色 共板 額装横山大観記念館登録O第14号本紙51×66cm/全体77×92cm¥20,000,000■出品作品(一部)円山應挙「竹虎図」双幅 紙本 水墨本紙98×30cm/全体183×42cm¥6,500,000狩野一信「四季草花小禽図」絹本 着色本紙113×45cm/全体197×57cm¥12,000,000河鍋暁斎「化猫図」紙本 着色本紙129×30cm/全体208×42cm¥3,800,000上杉謙信「印判状」紙本 吉川弘文館「演習古文書選古代・中世編」所載本紙27×37cm/全体110×45cm¥8,500,000白隠慧鶴「龍杖拂子図」紙本 水墨 佐竹龍洲箱書本紙128×29cm/全体222×43cm¥2,800,000棟方志功「むさしののひめかみの柵」木版画 額装 棟方巴里爾鑑定書 棟方志功鑑定委員会鑑定登録証本紙33×27cm/全体58×51cm¥8,000,000田中一村「観世音菩薩」紙本 着色 共箱本紙134×60cm/全体219×77cm¥7,000,000※価格は全て税込、作品の画像は部分です。[開催概要]日時: 2022年 10月15日(土)~10月30日(日)10:00~18:00 会期中無休会場: 加島美術 東京都中央区京橋3-3-2URL : ※新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、営業日時が変更となる可能性がございます。予めご了承ください。[会社概要]株式会社加島美術〒104-0031 東京都中央区京橋3-3-2地下鉄銀座線「京橋駅」出口3 徒歩2分地下鉄有楽町線「銀座一丁目駅」出口7 徒歩3分都営浅草線「宝町駅」A4出口 徒歩5分JR 「東京駅」八重洲南口 徒歩9分 SNSでも随時情報公開中Facebook : Twitter : Instagram: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年09月20日日常では何かと理不尽なことも多く、モヤモヤするような出来事はありませんか? 今回は実際に募集したそんなモヤモヤを吹き飛ばしてスカッとさせてくれるエピソードをご紹介します!美術部の展示高校時代、初めて美術部に入部したときの話です。早速、文化祭へ展示するための絵を下描きしていました。すると、高3の先輩がその絵を見て、「ふうん、まあまあね。」と言って去っていき…近くで絵を描いていた子に向かって、「すごい。あの子と比べ物にならないくらい上手ね」と私の方へ聞こえるように言いました。出典:lamireショックで怒りが湧きましたが、頑張って絵を完成させました。文化祭当日。先輩達が、展示している絵を見ながら何か話し合ってました。その中のひとりが、「見て、あなたが展示した絵のところに人が集まっているよ。あなたってすごい才能があるのね」と話してくれました。翌日、美術部へ行くと、私をバカにしていた先輩から、「今までごめんね。絵の魅力に気づけなかった、これから仲良くしてください」と言われました。絵の才能を認められて本当に嬉しかったです。(女性/主婦)あなたの周りでもこんなこと、ありませんか?人に対して嫌な態度を取る人は、放っておいて正解かもしれませんね。反面教師として、自分は周りの人に対して優しくありたいものですね。以上、スカッと体験談でした。次回の「スカッと体験談」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。"
2022年08月28日軽井沢のセゾン現代美術館では、「セゾン現代美術館コレクション展Art belongs to everyone」を、2022年9月3日(土)から11月23日(水・祝)まで開催する。セゾン現代美術館のコレクションを紹介1981年8月に開館し、2021年に40年を迎えたセゾン現代美術館。建築の設計は菊竹清訓によるものであり、庭園全体のプランは戦後を代表する彫刻家・若林奮が制作した。広大な庭園には、数々の彫刻作品が点在している。「セゾン現代美術館コレクション展Art belongs to everyone」では、20世紀初頭から現代に至るセゾン現代美術館のコレクション作品を紹介。ワシリー・カンディンスキーやパウル・クレー、マルセル・デュシャン、マン・レイ、ジャクソン・ポロック、加納光於、中西夏之、横尾忠則、宇佐美圭司、大竹伸朗などの作品を展示予定だ。展覧会概要「セゾン現代美術館コレクション展Art belongs to everyone」会期:2022年9月3日(土)〜11月23日(水・祝)会場: セゾン現代美術館住所:長野県北佐久郡軽井沢町長倉芹ケ沢2140開館時間:10:00〜18:00(11月は17:00まで)※入館は閉館30分前まで休館日:木曜日(11月3日(木・祝)は開館)入館料:入館料 一般 1,500円(1,400円)、高校・大学生 1,000円(900円)、小・中学生 500円(400円)※( )内は20名以上の団体料金■出品予定作家ワシリー・カンディンスキー、パウル・クレー、マルセル・デュシャン、マン・レイ、ジョアン・ミロ、マーク・ロスコ、ジャクソン・ポロック、ロイ・リキテンスタイン、ジャン.ティンゲリー、イヴ・クライン、アンディ・ウォーホル、ジャスパー・ジョーンズ、アンゼルム・キーファー、菅井汲、堂本尚郎、加納光於、中西夏之、横尾忠則、荒川修作、宇佐美圭司、山本富章、大竹伸朗、中村一美、小林正人 ほか※出品作家は変更となる場合あり【問い合わせ先】セゾン現代美術館TEL:0267-46-2020
2022年08月22日皇室に代々受け継がれてきた美術品類を収蔵する三の丸尚蔵館の至宝に、東京藝術大学のコレクションを加えた81点の作品で日本美術の歴史をたどる展覧会『日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱』が9月25日(日)まで東京藝術大学大学美術館で開催中。昨年、三の丸尚蔵館の収蔵品として初めて国宝に指定された5つの作品も公開されている。三の丸尚蔵館は、国に寄贈された昭和天皇の遺品を管理・保存することを目的に生まれた美術館。1993年に開館し、皇室に代々受け継がれた美術品を中心に、現在約9,800点の美術品類を収蔵している。同展では、この三の丸尚蔵館の至宝に東京藝術大学大学美術館のコレクションをあわせて紹介し、日本美術の魅力に迫っていく。展覧会は4章の構成。序章「美の玉手箱を開けましょう」では、明治天皇の許可のもと9年の歳月をかけて制作された《菊蒔絵螺鈿棚》のように、宮内省と東京美術学校によって後世に伝えるべく作られた名作や、岡倉天心の『日本美術史』講義ノートや、法隆寺金堂模型など美術を学問的に捉えるためにつくられた資料を展示。日本美術の魅力へと鑑賞者をいざなっていく。手前図案:六角紫水、蒔絵:川之邊一朝ほか 海野勝珉《菊蒔絵螺鈿棚》明治36年(1903年)三の丸尚蔵館蔵第1章「文字からはじまる日本の美」は、平安時代に生み出された仮名文字が発展し、美の概念へ結びつき、展開していく過程をたどっていく。藤原佐理の流麗な文字が美しい《恩命帖》は、宛名はないもののへりくだる表現から佐理が上位者へ宛てたお詫びだと考えられている。伝藤原行成の《粘葉本和漢朗詠集》は、竹製の紙に亀甲や牡丹などの文様が雲母で擦りだされた唐紙に『和漢朗詠集』が書き写され、秀麗さが際立つ。昨年、国宝に指定された小野道風の書として知られる《屏風土代》は9月6日(火)より、この章で展示される予定だ。手前 藤原佐理《恩命帖》平安時代 天元5年(982年)三の丸尚蔵館蔵(9月4日まで展示)伝藤原行成《粘葉本和漢朗詠集》平安時代(11世紀)※場面替えあり第2章は「人と物語の共演」。人々が創り出した数々の物語をもとにした美術作品が紹介される。狩野永徳の制作と伝えられている《源氏物語図屏風》は、本来は襖絵であったものと考えられている。左隻は「若紫」、右隻は「右上に常夏」、左上に「蜻蛉」の場面が描かれた、重厚であり、可憐さも感じさせる作品だ。奥伝狩野永徳《源氏物語図屏風》桃山時代(16〜17世紀) 三の丸尚蔵館蔵(9月4日まで展示)《伊勢物語図屏風》は、明治から昭和にかけて活躍した画家による作品。伝統的な画題を、近代の画家たちはいかに継承し発展させたかを感じ取ることができる。山崎朝雲《賀茂競馬置物》は昭和天皇の皇太子時代に結婚を祝う献上品として制作されたもの。細部まで精緻に表現されている。第2章で展示される三の丸尚蔵館の国宝は《蒙古襲来絵詞》と《春日権現験記絵 巻四、五》。どちらの作品も9月6日より巻き替えを行う。手前:高取稚成/前田氏実《伊勢物語図屏風》(右隻)大正5年(1916年)三の丸尚蔵館蔵(9月4日まで展示※9月6日より左隻を展示)手前山崎朝雲《賀茂競馬置物》大正13年(1924年)三の丸尚蔵館蔵その大きさも圧巻の国宝《唐獅子図屏風》第3章「生き物わくわく」は、江戸から昭和にかけての生物をテーマにした作品を多く取り揃える。狩野永徳、狩野常信による国宝《唐獅子図屏風》(8月28日まで展示)や、8月30日からは伊藤若冲の国宝《動植綵絵》全30幅のうち10幅がならぶ空間はこの展覧会のクライマックスとも言えるだろう。《唐獅子図屏風》は、右隻を狩野永徳が桃山時代に、左隻を狩野常信が江戸時代に描いたもの。その巨大さはもちろんのこと、永徳の迫力あふれる獅子、そして永徳の獅子よりも若干落ち着きのある経信の獅子、両者の違いも見比べてみよう。右隻:狩野永徳 左隻:狩野常信国宝《唐獅子図屏風》右隻 桃山時代(16世紀) 左隻 江戸時代(17世紀)三の丸尚蔵館蔵(8月28日まで展示)また酒井抱一の《花鳥十二ヶ月図》や、葛飾北斎の肉筆画《西瓜図》、重要文化財である高橋由一の《鮭》など、絵師や画家たちの表現手法が際立つ作品にも注目だ。酒井抱一《花鳥十二ヶ月図》江戸時代文政6年(1823年)の一部(8月28日まで展示)左:葛飾北斎《西瓜図》江戸時代 天保10年(1839年)三の丸尚蔵館蔵(8月28日まで展示)右:重要文化財 高橋由一《鮭》明治10年(1877年) 東京藝術大学大学美術館蔵第4章「風景に心を寄せる」は、自然や風景をモチーフにした作品を紹介。江戸時代の蒔絵から、明治、大正、昭和時代の七宝や洋画なども並ぶバラエティ豊かな空間だ。初代飯塚桃葉《宇治川蛍蒔絵料紙箱・硯箱》江戸時代 暗永4年(1775年)三の丸尚蔵館蔵(8月28日まで展示)左:高橋由一《栗子山隧道》明治14年(1881年)右:五姓田義松《ナイアガラ景図》明治22年(1889年)いずれも三の丸尚蔵館蔵新施設への移行のため、現在は休館中の三の丸尚蔵館の作品をまとめて見られる貴重な展覧会。繊細な作品が多いため展示替えとなる作品も非常に多い。目当ての作品をしっかり見られるよう、事前に公式Webサイトにある出品リストなどで展示日程をきちんと抑えたうえで美術館へ出かけよう。取材・文:浦島茂世【開催情報】『日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱』8月6日(土)~9月25日(日)、東京藝術大学大学美術館にて開催※会期中展示替えあり
2022年08月15日株式会社加島美術(以下、加島美術)と株式会社ビーエスフジ(以下、BSフジ)は、2022年8月20日(土)から8月28日(日)にかけて、「美術品入札会 廻 -MEGURU-」Vol.11を共同開催します。会期中は、加島美術(東京 京橋)にて下見会を実施します。「美術品入札会 廻 -MEGURU-」Vol.11「美術品入札会 廻 -MEGURU-」は、絵画から茶道具、工芸品まで、日本美術を中心に多彩な作品を取り扱う入札型オークションです。2019年に開始して以来、全国の出品者からお預かりした作品を美術愛好家の方々にご紹介するプラットフォームとして多くのお客様からご支持いただき、この度11回目を迎えます。今回は、古画、近代絵画、洋画、筆跡、工芸品など約420点を出品いたします。特集では、華やかで洗練された画風、斬新な構図などにより国内外で根強い人気を持つ琳派、近代日本画の祖・橋本雅邦とその門下・川合玉堂の作品を取り上げます。また、円山應挙や長澤蘆雪、横山大観、鏑木清方、伊東深水、棟方志功、北大路魯山人、河井寛次郎など著名な作家による名品も必見です。美術品との暮らしは、私的な空間で繰り返し作品を鑑賞できる醍醐味があります。美術品を所有し、作品と対峙する時間が、皆様の暮らしに潤いをもたらすひとときとなれば幸いです。加島美術とBSフジは、お客様と美術品との出会いの場をお届けし、美術を観るから、美術と暮らすライフスタイルをご提案します。■「美術品入札会 廻 -MEGURU-」Vol.11開催概要日時 :下見会 :2022年8月20日(土)~8月28日(日)入札締切日:2022年8月28日(日)18時開札日 :2022年8月30日(火)会場 :加島美術〒104-0031 東京都中央区京橋3-3-2Tel :03-3276-0700Fax :03-3276-0701出品作品数:約420点アクセス :地下鉄銀座線「京橋駅」出口3 徒歩2分/有楽町線「銀座一丁目駅」出口7 徒歩3分/都営浅草線「宝町駅」A4出口 徒歩5分/JR「東京駅」八重洲南口 徒歩9分アクセス■下見会について下見会では、「美術品入札会 廻 -MEGURU-」の出品作品が加島美術のギャラリー一面に、ガラスケースなしで展示されます。作品の鑑賞はもちろん、実物のコンディションやサイズを確認し、飾った際のイメージを持つ絶好の機会です。コンディションを十分ご確認いただき、お目当ての作品が決まれば、その場で申込書にご記入・入札いただけます。ぜひ下見会にご来場いただき、お気に入りの1点を見つけていただければ幸いです。※下見会で常時展示されていない作品もございます。ご希望の作品がありましたら、スタッフまでお申し付けください。※ご来場になれないお客様で、作品の詳細を知りたい方には、コンディションレポートをご用意しております。お気軽にお問い合わせください。下見会の様子■無料カタログ配布中全出品作品が掲載されたカタログを無料で配布しています。ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。→ 出品作品は「廻 -MEGURU-」Webサイトからもご覧いただけます!→ (2022年8月上旬公開予定)■「美術品入札会 廻 -MEGURU-」Vol.11の見どころ●琳派 特集桃山時代後期に本阿弥光悦や俵屋宗達が興し、江戸中期に尾形光琳・乾山が大成させ、続く酒井抱一、鈴木其一が定着させた一大総合芸術・琳派。日本の伝統美を新しい感性で捉えた華やかで意匠性に富んだ琳派の作品は、日本美術の中でも特に人気があります。今回の特集では、酒井抱一や鈴木其一、池田孤邨、中村芳中など江戸後期の作家を中心に約20点を出品します。琳派では、世襲や直接指導は重視されず、作家の多くが先人に私淑することによって画法を学び、流派を継承してきました。琳派ならではのユニークな着眼点や構図、意匠性にどうぞご着目ください。酒井抱一「朴の葉虫画賛」●橋本雅邦と川合玉堂 特集近代日本画の祖と称され、明治期に岡倉天心が率いる日本画改革運動を支えた橋本雅邦。東京美術学校(現東京藝術大学)で教鞭を執り、横山大観や菱田春草、下村観山など後の日本画壇を代表する作家の育成に力を注ぎました。雅邦に入門した作家の一人に川合玉堂がいます。京都で幸野楳嶺に師事していた玉堂は、内国勧業博覧会で観た雅邦作「龍虎図屏風」に感銘を受けて上京を決意し、雅邦の門を叩きます。師の導きを経て、雅邦が受け継ぐ狩野派と、自らが培った四条派を融合した新しい風景画を完成させます。今回の特集では、雅邦と玉堂の風景画や動物画など約20点を出品します。日本画壇の黎明期を築いた師弟の名品の数々を、どうぞご高覧ください。橋本雅邦「夏山行旅図」川合玉堂「春浦駘蕩」■「美術品入札会 廻 -MEGURU-」Vol.11の ハイライト作品長澤蘆雪「亀図」渡邊省亭「秋草蝶図」竹久夢二「暮笛」白隠慧鶴「秋葉山大権現」伊東深水「涼風」中村岳陵「菊」東郷青児「塔」棟方志功「大守護妙黄不動明王尊」河井寛次郎「三色扁壷」北大路魯山人「赤呉須雁木文馬上杯」■「廻 -MEGURU- オンライン」の出品作品も特別展示下見会期間中、特別企画として「廻 -MEGURU-」のインターネットオークション「廻 -MEGURU- オンライン」で開催中の第38回オークションの作品を、第2会場にて特別展示いたします。下見会と併せて、どうぞご高覧ください。※「美術品入札会 廻 -MEGURU-」の出品作品とは異なります。※「廻 -MEGURU- オンライン」につきましては次ページの「ご参考」を参照ください。【ご参考】■「廻 -MEGURU-」とは「廻 -MEGURU-」とは、「日本美術をもっと気軽に、安心して、正しく売買してもらいたい」という思いから、2019年に始まった日本美術に特化したオークションです。全国から出品された作品を取り揃え、美術品を売りたい人と買いたい人をつなぐプラットフォームとして、これまで国内外のお客様にご利用いただいてきました。「美術品入札会 廻 -MEGURU-」に加え、2021年にはインターネットオークション「廻 -MEGURU- オンライン」を開始し、美術品を安全で、気軽に、便利に取引できるプラットフォームへと進化し続けています。◆「美術品入札会 廻 -MEGURU-」下見会を伴う入札型オークションです。2022年より年に4回開催いたします。カタログやWebサイトで出品作品を閲覧後、下見会または公式サイトから、オンラインで入札いただけます。下見会で実物を見ながらゆっくり作品を選べる点が特徴です。現在価格は非公開で、会期終了後に落札結果が開示されます。「美術品入札会 廻 -MEGURU-」→ ◆「廻 -MEGURU- オンライン」インターネットで常時開催しているオークションです。毎月1日・15日(※)に新しい出品作品が公開されます。ライブで現在価格を見ながら入札が可能で、ご請求金額の確認、精算まですべての手続きはWebで完結します。また、落札する度、落札金額の3%のポイントが付与され、次回以降の精算から1ポイント=1円でご利用いただけます。※開催月によって会期が異なる場合があります。2022年8月は、8月10日~31日の1回開催。「廻 -MEGURU- オンライン」→ ■「廻 -MEGURU-」を利用する流れ「廻 -MEGURU-」では、全国の出品者から作品をお預かりし、美術品愛好家の皆様にご紹介しています。出品をご希望の方に向けて作品の無料査定を行い、最低入札価格を提示します。売却のタイミングや価格によって「美術品入札会 廻 -MEGURU-」または「廻 -MEGURU- オンライン」のいずれかへの出品をご提案いたします。また、美術品をお探しの方は、2つの「廻 -MEGURU-」からご希望の作品をお探しいただけます。出品者と購入者間の交渉や手続きは事務局が代行しますので、売買に伴う負担を最小限に抑えることが可能です。■「廻 -MEGURU-」を利用するメリット<美術品を買いたい人のメリット>メリット1美術の専門家が厳選した作品だから安心すべての出品作品は、古美術の街・東京の京橋で長年店舗を構えてきた加島美術が査定し、厳選しています。美術の専門家によりクオリティが認められた作品群が揃っていますので、美術品の購入が初めての方も安心してお選びいただけます。メリット2ビギナーもコレクターもご満足いただける充実のラインナップ!「美術品を購入したいけど、初めてで不安…」というビギナーの方から、作品を豊富に所有するコレクターの方まで、皆様にご満足いただけるバラエティに富んだ作品をラインナップしています。掛け軸、絵画、筆跡、茶道具、工芸など多彩なジャンルの作品からお選びください。また、最低入札価格の価格帯が幅広く、手の届きやすい小品から、優品までお求めいただける価格帯の幅広さも魅力です。メリット3いつでも・どこでもお好きな方法で作品をチェック!オンライン入札もOK「廻 -MEGURU-」では、すべての出品作品をオンラインでチェックし、入札することができます。ご自宅や外出先から、PC・スマートフォンなどお好きなデバイスでサービスをご利用ください。美術品の購入に関する詳細は、以下2つのWebサイトをご参照ください。「廻 -MEGURU- オンライン」→ ※常時開催「美術品入札会 廻 -MEGURU-」→ ※年4回開催<美術品を売りたい人のメリット>メリット1美術品を市場価格で売却!思わぬ高値で売れる可能性も!「廻 -MEGURU-」では、美術品を売りたい方からお預かりした作品を、中間業者が入ることなく入札者へ直接売却します。そのため、下取価格ではなく、市場価格に近い価格で作品を売却できます。また、売却価格が見えるので安心です。入札者との巡り合わせによっては、思わぬ高値で落札される可能性もあります。メリット2老舗古美術商による安心の査定・価格設定東京京橋で長年古美術商を営んできた加島美術が作品を査定し、出品者の方とご相談しながら最低入札価格を設定します。様々な要素により市場価値が変動する美術品を、経験豊かな古美術商が確かな審美眼に基づき見極めます。査定相談は無料です。鑑定が必要な場合は、正式な鑑定機関への依頼もお手伝いいたします。メリット3面倒な売却手続きを代行!「廻 -MEGURU-」では、美術品売却の手続きをすべて代行いたしますので、査定後、出品作品をお預かりした後は面倒な手続きはありません。掛け軸、絵画や陶磁器などの焼き物類、茶道具など、お手持ちの美術品の整理をお考えの際は、ぜひ「廻 -MEGURU-」へのご出品を検討ください。美術品の出品に関する詳細は以下のWebサイトをご参照ください。「美術品入札会 廻 -MEGURU-」→ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月10日西洋アンティーク、東洋美術、近現代美術など幅広い作品が登場ニューアート・エストウェスト オークションズでは、7月23日(土)・24日(日)に美術品オークションを開催いたします。作品下見会(7月20日(水)-22日(金)※入場無料)にぜひお越しください。創業38年の美術品オークションハウス、ニューアート・エストウェスト東京五反田セールルームにおいて、美術品オークションを開催いたします。エミール・ガレやドームなどアール・ヌーヴォー、アール・デコの西洋アンティーク、唐代の仏頭や近代陶芸、茶道具などの東洋美術、そしてモダンアート、コンテンポラリーアートなど、全550ロットが登場。7月20日(水)-22日(金)には事前登録不要、入場無料の作品下見会を開催いたします。スタッフ一同、皆様のご来場をお待ちしています。<オークション出品作品>アール・ヌーヴォー&アール・デコ、西洋アンティーク、東洋美術、近代陶芸、茶道具、近代美術、現代美術<オンラインカタログ> <オークション参加方法> 前日の19時までにご登録をお済ませください。※参加登録費無料:会場参加(当日会場にてお客様ご自身でご参加いただきます):電話入札(スタッフが当日、お客様と電話をつなぎ参加します):書面入札(入札金額を事前にご提出いただきます):オンラインLive bid(当日、オンラインシステムにお客様ご自身がログインし入札にご参加いただきます。)*ご登録はオークション前日(22日19時)までにお済ませください。詳しくはお電話もしくはメールにてお問い合わせください。<お問い合わせ先>【HP 】 【Email】 info@newartest.com 【電話】0120-70-3722 / 03-5791-3131<会社概要>株式会社ニューアート・エストウェストオークションズ美術品オークション会社として日本で最も歴史があり、1984年の創業以来、数多くのオークションを開催。現在はアジア最大のオークション会社を目指し年4回程オークションを開催しています。2021年10月、羽田空港での保税下オークションでは国内最高落札総額26億円を記録。オークションご参加へのお問い合わせをお待ちしています。〒141-0022東京都品川区東五反田2-5-15Login • Instagram : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年07月13日近現代美術、西洋アンティーク、東洋骨董など幅広く募集いたします1984年創業、株式会社ニューアート・エストウエストオークションズでは、7月23日(土)・24日(日)開催のオークションへの出品作品を募集しています。お持ちの作品を、公開型の会場オークションで販売してみませんか?まずは無料の価格査定から、お気軽にお問い合わせください。オークション参加の経験がない方、購入したことはあっても、売ったことはないという方もご安心ください。創業38年の美術品オークションハウス、ニューアート・エストウェストでは、お持ちの作品の市場価格やオークション出品のタイミングなど、ご相談にお答えいたします。海外との行き来がまだ難しい現在でも、2008年より香港にてオークションを行ってきた弊社には海外顧客が多く、国内市場では知名度のない作品も高額落札を記録することがあります。作品の価格査定は無料、その価格をご覧いただいてから出品をご検討ください。募集作品【現代美術】奈良美智、草間彌生、KYNE、Backside works、ロッカクアヤコ、BANKSY、その他日本戦後美術など【西洋装飾美術】ガレ、ドーム、ラリックなどアール・ヌーヴォー&アール・デコのガラス作品、西洋陶磁器など【東洋骨董】近代陶芸、金工、蒔絵、漆器、書画、中国・李朝骨董など【出品方法】 【作品査定申し込み】 6月10日(金)まで作品出品申込みを受け付けております。*出品作品は弊社規定に基づき査定を行わせていただきます。詳しくはお電話もしくはメールにてお問い合わせください。<お問い合わせ先>【HP 】 【Email】 info@newartest.com 【電話】0120-70-3722 / 03-5791-3131<会社概要>株式会社ニューアート・エストウェストオークションズ美術品オークション会社として日本で最も歴史があり、1984年の創業以来、数多くのオークションを開催。現在はアジア最大のオークション会社を目指し年4回程オークションを開催しています。昨年度の羽田空港での保税下オークションでは国内最高落札総額26億円を記録。オークションご参加へのお問い合わせをお待ちしています。*現在は主に東京、香港でのオークションを開催しています*〒141-0022東京都品川区東五反田2-5-15 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年06月02日Ground Y(グラウンド ワイ)は、現代美術家・笹田靖人とコラボレーションしたコレクションを、2022年5月27日(金)よりGround Y 直営店などにて発売する。細密画を描く現代美術家・笹田靖人とコラボ現代美術家の笹田靖人は、0.3ミリペンを使って細密画を描くアーティスト。Ground Yやヨウジヤマモトとも、度々タッグを組んできた。木炭、水彩画、パステル絵具のアートをシャツ&Tシャツに今回のコラボレーションでは、木炭と水彩画、パステルの絵具を組み合わせたアートをフィーチャー。いずれもメイドインジャパンのシャツやTシャツを展開する。ギンガムチェックのシャツの上からファンタジックなアートをプリントしたシャツや、抽象的な肖像のグラフィックを配したシャツ、Tシャツなどが登場。中には、ヨウジヤマモトのデザイナー、山本耀司をシュールな世界観で描いたグラフィックTシャツも展開される。尚、キービジュアルのモデルには、女優の那須ほほみ、ダンスボーカルグループ「超特急」のメンバーとして活動する小笠原海を起用した。【詳細】Ground Y×笹田靖人 アートコレクション発売日:2022年5月27日(金)展開店舗:Ground Y 直営店舗(ギンザ シックス/ラフォーレ原宿/渋谷パルコ/心斎橋パルコ)、公式オンラインストア「ザ ショップ ヨウジヤマモト」・シャツ 2種 57,200円/61,600円・グラフィックカットソー 4種 各13,200円※全てユニセックス、フリーサイズ展開【問い合わせ先】ヨウジヤマモト プレスルームTEL:03-5463-1500
2022年05月26日近鉄グループの文化事業である大和文華館では、2022年5月20日(金)から6月26日(日)まで、「朝鮮美術の精華 ― 絵画と工芸 ―」を開催いたします。アジア大陸の東端に位置する朝鮮半島には、長い歴史の中で高句麗、百済、新羅、高麗、朝鮮王朝などの国々が建ち、中国大陸の美術などを受容しながら、独特な芸術文化がそれぞれの時代に築かれました。代表的な仏教を厚く信仰した高麗(918~1392)の、細緻で華麗な仏画、美しい青磁、そして朝鮮王朝(1392~1910)の宮廷画家達を中心に描かれた荘厳な山水画、素朴な味わいの民画、白磁などの工芸、日本を訪れた朝鮮通信使ゆかりの墨画などがあります。本展観では、大和文華館コレクションのうち、朝鮮半島の歴史文化に育まれた多彩な美術と、それに関連する中国と日本の美術、計50件を展示します。楊柳観音図 高麗時代青磁象嵌花文合子 高麗時代雲山図 李長孫ほか筆 朝鮮王朝時代展覧会:「朝鮮美術の精華 ― 絵画と工芸 ―」の詳細についてはこちら 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年05月16日株式会社すみや亀峰菴(本社:京都府亀岡市、代表取締役社長:山田智)は、世界的に活躍する現代美術家・柳 幸典(やなぎ・ゆきのり)氏の構想に基づき大規模なリノベーションを行ってきましたが、「現代アートの中に泊まれる」140平米の客室が2022年4月28日にオープンしました。アートルームプロジェクトとして新たに誕生した客室の名称は「呼風(こふう)」となり、WEBサイトは以下URLとなります。URL: 「呼風」の宿泊予約のWEBサイトは以下URLとなります。URL: (1)アートルーム「呼風」についてアートルーム「呼風」は、現代美術家・柳幸典氏の作品世界を一晩滞在しながら体験していただく、露天風呂付きスイートルームです。昨年4月にリニューアルオープンしたロビー兼ギャラリーと共通する鉄製の扉を入ると、柳作品の象徴とも言える回廊が出迎え、その先にはベッドルームやダイニングルーム、そして2つの独創的な露天風呂があります。陶芸家・石井直人氏、帯匠十代目・山口源兵衛氏、左官職人・久住章氏、和紙職人・ハタノワタル氏ら、京都・丹波を拠点に伝統の技を振るう作家・職人たちと、柳氏との協働によってつくりあげられた現代アート作品としての空間では、料理長・細井久仁彦によるお料理とともに、唯一無二の宿泊体験をお愉しみいただけます。天と地をつなぐイカロスの回廊夕暮れとともに虹があらわれる天の風呂久住氏の左官技と石井氏の織部釉の陶板による地の風呂※写真をご利用の際は「写真:泉山朗土」など明記いただけますと幸いです。(2)アートルームプロジェクトを手掛けた柳幸典氏からのコメントすみや亀峰菴でのプロジェクトは、旅館という宿りのための日本の伝統的空間と現代美術の融合という試みである。旅人達を迎え入れるロビー兼アートギャラリー「百代」からアートと一体となったプライベートな客室「呼風」までを内と外、天と地、を表象する隧道でつなげるという構想で始まった本プロジェクトは、李白の詩「夫れ天地は万物の逆旅にして、光陰は百代の過各なり」の一節、そしてギリシャ神話でのイカロスが幽閉されていた迷宮から着想を得ている。「百代」から続く鉄板による重厚な扉を開くと、天に向かう隧道と地に向かう隧道が過客(旅人)を迎える。天を表象する客間は空(くう)をイメージする透明でミニマルな水の立方体の浴槽によるプリズムからの虹が視覚的な天を表現している。洋間の菊の作品の壁とイカロスの回廊の壁は和紙職人・ハタノワタル氏にお願いした。対する地の表象としては、陶芸家・石井直人氏による登り窯の1200度を超える高温で焼かれ変形した破れ壺を、壺の裂け目から揺らめく焔とともに天に対峙させた。加えて左官職人・久住章氏による地に抱かれるような浴槽と、日没の前にひときわ焼ける夕日を思わせる土壁、そして裏山の木々の緑と鏡合わせに石井氏の織部釉の緑の陶板を壁にしつらえ、大地の生命感と死と再生の胎動を表現した空間となっている。そして、天と地の狭間の和室の客間には、帯匠・山口源兵衛氏によりインスピレーションされた若冲の菊花が配される計画である。禅語における「呼風」とは、風を呼ぶ力があるということから、不可思議な素晴らしい能力を持つ者についていう場合もあるとのことだが、まさしくそのような能力を持つ匠とのコラボレーションによる空間は、日本の伝統文化と現代美術が融合した新しい風を呼んでくれるものと願っている。そして天の間にしつらえた菊の紋様の壁と地の間にしつらえた日本刀による私の作品「菊と刀」から、現代の日本の再生の物語-天に近づきすぎて翼が焼かれ墜落するイカロス-について夢想していただけたなら、百代の過各をお迎えする逆旅としての本望である。柳氏によるアートルームプロジェクトのコンセプトドローイング■すみや亀峰菴の概要屋号 : すみや亀峰菴会社名 : 株式会社すみや亀峰菴事業内容: 宿泊及び料理の提供 日本旅館協会加盟創業 : 1955年10月役員 : 代表取締役社長 山田智(やまだ・とも)取締役副社長 井野毅(いの・たけし)従業員 : 約65名資本金 : 2千万円所在地 : 〒621-0036 京都府亀岡市稗田野町柿花宮ノ奥25番地アクセス: 京都駅からJR嵯峨野線 亀岡駅下車 車で15分程度客室数 : 26室電話 : 0771-22-7722URL : ■現代美術家・柳幸典(やなぎ・ゆきのり)氏について 1959年福岡県生まれ。イエール大学大学院美術学部彫刻科修了。1993年、第45回ヴェネチア・ビエンナーレに選ばれ、アペルト部門を日本人で初めて受賞する。以後ニューヨークにスタジオを構え、1996年サンパウロ・ビエンナーレ(ブラジル)、1997年ビエンナーレ・ド・リヨン(フランス)など多くの国際展に招待される。2000年のホイットニー・バイアニュアルでは、ニューヨーク在住の作家として外国人で初めて選ばれる。1992年に直島コンテンポラリー・アート・ミュージアム(当時)の開館に伴い個展に招待された際に銅の精錬所廃墟がある犬島に出会い、1995年「犬島 アートプロジェクト」を着想する。2008年、明治の近代産業遺構と昭和の三島由紀夫のメッセージに自然エネルギーの技術を融合させた美術館、「犬島精錬 所美術館」を完成させる。ニューヨーク近代美術館やイギリスのテート・ギャラリーなど多くの美術館に作品が収蔵され、ユーモアと社会性を帯びた挑発的作品は常に物議を起こし、その創作活動は美術の枠に収まらない。柳幸典氏 Photo by Hideyo Fukuda■すみや亀峰菴のリノベーションの概要柳幸典氏の構想によるすみや亀峰菴の大規模なリノベーションは2期に分けて行いました。まず200平米のロビー兼ギャラリー「百代(はくたい)」の工事を完成させ、2021年4月26日にリニューアルオープンいたしました。このたびお披露目する「現代アートの中に泊まれる」140平米の客室は2回目の工期において完成するものとなります。設計は、柳幸典氏と彼の建築チーム「YANAGI+ART BASE」(協力:広島大学八木研究室)が担っており、鉄の素材を大胆に使用するなど柳氏の作品らしさが存分に感じられる内装となります。リノベーションには、柳氏とともに、左官職人・久住章氏や陶芸家・石井直人氏、帯匠・山口源兵衛氏、和紙職人・ハタノワタル氏など、京丹波に在住する日本屈指の職人たちが携わっています。<昨年4月の1回目の工期でリニューアルオープンしたロビー兼ギャラリー「百代(はくたい)」>百代(はくたい)のWEBサイトURL: 旅館のエントランスに常設展示されている葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」を引用した作品 Study for Japanese Art -Hokusai-茶釜が置かれた一枚板のブビンガのカウンター越しに見える、久住氏が再現した「待庵」の土壁と柳氏の作品柳氏の造形的・建築的センスが光るロビー兼ギャラリー旅館のエントランスに常設展示されている葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」を引用した作品Study for Japanese Art -Hokusai-(国旗や紙幣などの砂絵を蟻に掘り崩させる「アント・ファーム」シリーズの一つとしてすみや亀峰菴のために制作)と久住氏の壁とのコラボレーション柳氏の造形的・建築的センスが光るロビー兼ギャラリー茶釜が置かれた一枚板のブビンガのカウンター越しに見える、久住氏が再現した「待庵」の土壁と柳氏の作品 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年05月06日株式会社加島美術(以下、加島美術)と株式会社ビーエスフジ(以下、BSフジ)は、2022年5月14日(土)から5月22日(日)にかけて、「美術品入札会 廻 -MEGURU-」Vol.10を共同開催します。会期中は、実物をご覧になりたいお客様に向けて加島美術(東京 京橋)にて下見会を実施します。「美術品入札会 廻 -MEGURU-」Vol.10「美術品入札会 廻 -MEGURU-」は、絵画から茶道具、工芸まで、日本美術を中心に多彩な作品を取り扱う入札型オークションです。10回目となる今回の作家特集では、日本画を代表する江戸期の大家・円山應挙の動物画や花鳥画、「シベリヤ(シベリア)・シリーズ」で名高い昭和を代表する洋画家・香月泰男の風景画や静物画などを出品します。また、近代から現代までの女性美をたどる美人画特集、幕末・明治期に厚い信頼関係を結び、昨今大河ドラマでも注目を集めた徳川慶喜と渋澤栄一の筆跡作品を集めた特集など、見どころ豊富なラインナップでお届けします。さらに、伊藤若冲、浦上玉堂、横山大観、北大路魯山人、河井寛次郎など著名な作家たちの作品も必見です。美術品との暮らしは、プライベートな空間で繰り返し鑑賞できる醍醐味があります。美術品を所有し、作品世界を味わう時間が、皆様の暮らしに潤いをもたらすひとときとなれば幸いです。加島美術とBSフジは、お客様と美術品との出会いの場をお届けし、美術を「観る」から、美術と「暮らす」ライフスタイルをご提案します。■「廻 -MEGURU-」とは「日本美術をもっと気軽に、安心して、正しく売買してもらいたい」という思いから、2019年に始まった日本美術に特化したオークションです。全国から出品された作品を取り揃え、美術品を売りたい人と買いたい人をつなぐプラットフォームとして、これまで国内外のお客様にご利用いただいてきました。「美術品入札会 廻 -MEGURU-」に加え、 2021年にはインターネットオークション「廻 -MEGURU- オンライン」をスタート。そして2022年5月、より便利で気軽に美術品購入をお楽しみいただくため、「美術品入札会 廻 -MEGURU-」の価格帯を変更し、一部作品を「廻 -MEGURU- オンライン」へ移行します。美術品を便利で気軽に取引できるプラットフォームへと進化し続ける「廻 -MEGURU-」に、今度もどうぞご期待ください。「美術品入札会 廻 -MEGURU-」会期 :年4回(2月、5月、8月、11月)※2022年予定入札形式 :非公開入札型開札 :会期終了後公開下見会 :あり最低入札価格:15万円~ ※一部作品を除く「廻 -MEGURU- オンライン」会期 :常時開催入札形式 :公開ライブビッド(競り上がり)開札 :即時公開下見会 :なし最低入札価格:1,000円~ ※一部作品を除く◆「美術品入札会 廻 -MEGURU-」定期開催の入札会と下見会を伴うオークションです。カタログやWebサイトで出品作品を閲覧後、下見会またはオンラインで入札いただけます。下見会で実物を見ながらゆっくり作品を選ぶことが可能です。現在価格は非公開で、会期終了後に落札結果が開示されます。2022年5月より、一部作品を除き最低入札価格15万円以上の作品を中心に取り扱います。◆「廻 -MEGURU- オンライン」常時開催しているインターネットオークションです。ライブで価格を見ながらオンライン入札が可能で、すべての手続はWebで完結します。また、2022年5月より「美術品入札会 廻 -MEGURU-」で取り扱ってきた15万円未満の作品が「廻 -MEGURU- オンライン」へ移行。出品作品が拡充し、より豊富なラインナップでお届けします。■「廻 -MEGURU-」の仕組み「廻 -MEGURU-」では、全国の出品者から作品をお預かりし、美術品愛好家の皆様にご紹介しています。出品をご希望の方に向けて作品の無料査定を行い、最低入札価格を提示します。売却のタイミングや価格によって「美術品入札会 廻 -MEGURU-」または「廻 -MEGURU- オンライン」のいずれかへの出品をご提案いたします。また、美術品をお探しの方は、2つの「廻 -MEGURU-」からご希望の作品をお探しいただけます。出品者と購入者間の交渉や手続きは事務局が代行しますので、売買に伴う負担を最小限に抑えることが可能です。■「廻 -MEGURU-」の魅力<美術品を買いたい人のメリット>メリット1 美術の専門家が厳選した作品だから安心すべての出品作品は、古美術の街・東京の京橋で長年店舗を構えてきた加島美術が査定し、厳選したものです。美術の専門家によりクオリティが認められた作品群が揃っていますので、美術品の購入が初めての方も安心してお選びいただけます。メリット2 ビギナーもコレクターもご満足いただける充実のラインナップ!「美術品を購入したいけど、初めてで不安…」というビギナーの方から、作品を豊富に所有するコレクターの方まで、皆様にご満足いただけるバラエティに富んだ作品をラインナップしています。掛け軸、絵画、筆跡、茶道具、工芸など多彩なジャンルの作品からお選びください。また、 最低入札価格が「廻 -MEGURU- オンライン」は1,000円~「美術品入札会 廻 -MEGURU-」は15万円~(一部作品を除く)と、手の届きやすい小品から、優品までお求めいただける価格帯の幅広さも魅力です。メリット3 いつでも・どこでもお好きな方法で作品をチェック!オンライン入札もOK「廻 -MEGURU-」では、すべての出品作品をオンラインでチェックし、入札することができます。ご自宅や外出先から、PC・スマートフォンなどお好きなデバイスでお気軽にご利用ください。<美術品を売りたい人のメリット>メリット1 美術品を市場価格で売却!思わぬ高値で売れる可能性も!「廻 -MEGURU-」では、美術品を売りたい方からお預かりした作品を、中間業者が入ることなく入札者へ直接売却します。そのため、下取価格ではなく、市場価格に近い価格で作品を売却できます。また、売却価格が見えるので安心です。入札者との巡り合わせによっては、思わぬ高値で落札される可能性もあります。メリット2 老舗古美術商による安心の査定・価格設定東京京橋で長年古美術商を営んできた加島美術が作品を査定し、出品者の方とご相談しながら最低入札価格を設定します。様々な要素により市場価値が変動する美術品を、経験豊かな古美術商が確かな審美眼に基づき見極めます。査定相談は無料です。鑑定が必要な場合は、正式な鑑定機関への依頼もお手伝いいたします。メリット3 面倒な売却手続きを代行!「廻 -MEGURU-」では、美術品売却の手続きをすべて代行いたしますので、査定後、出品作品をお預かりした後は面倒な手続きはありません。掛け軸、絵画や陶磁器などの焼き物類、茶道具など、お手持ちの美術品の整理をお考えの際は ぜひご出品ください!出品についての詳細は廻HPよりご覧ください。 ご相談はいつでも無料で受付しています!入札会事務局(加島美術内)までご連絡ください。E-mail: nyusatsu@kashima-arts.co.jp TEL : 03-3276-0700■「美術品入札会 廻 -MEGURU-」Vol.10下見会を開催10回目を迎える「美術品入札会 廻 -MEGURU-」では、5月14日(土)から5月22日(日)にかけて下見会を開催します。約330点の出品作品が加島美術のギャラリーにズラリと並び、ご覧いただくだけでも楽しいイベントです。下見会場では、作品の状態を確認した上でご入札いただけます。下見会は入場無料です。ご来場がかなわないお客様には、コンディションレポートをご用意いたします。下見会: 2022年5月14日(土)~5月22日(日)会場 : 加島美術(東京都中央区京橋3-3-2)HP : 下見会の様子■「美術品入札会 廻 -MEGURU-」Vol.10カタログを無料配布全出品作品が掲載されたカタログは無料で配布しています。ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。 出品作品は「廻-MEGURU-」Webサイトからもご覧いただけます! (2022年1月下旬公開予定)■「美術品入札会 廻 -MEGURU-」Vol.10の見どころ●円山應挙 特集円山應挙は写生を重視した作風により、伝統的な「やまと絵」や「漢画」などの絵画観を一変させ、「円山派」に代表される多数の門下を輩出しました。本入札会では、繊細な筆遣いで生き生きと描かれる動物画、花鳥画などをご覧いただけます。日本画壇を代表する大家の卓越した画技、鋭くも慈しみに満ちた対象への眼差しを、心ゆくまでご堪能ください。円山應挙「狗児図」《最低入札価格》800,000~ 円山應挙「藤花雉子図」《最低入札価格》580,000〜 ●美人画 特集女性の美は、古来から多くの作家により描かれてきました。日本の美人画は江戸期以降に確立。作家たちは女性の容姿や内面の美しさを探り、表現方法を模索してきました。本入札会では、美人画の名手・鏑木清方や上村松園、伊東深水、伊藤小坡などによる気品あふれる優美な美人画や、現代作家・やちだ けいによるリアルな現代女性の姿など、作家独自の多彩な女性像をご覧いただけます。上村 松園「都おどり」《最低入札価格》1,000,000〜 伊東深水「雪晴」《最低入札価格》880,000~ ●徳川慶喜と渋澤栄一 特集江戸幕府最後の将軍として時代の変革期に立ち向かった徳川慶喜と、日本経済の礎を築いた渋澤栄一。慶喜は渋澤の才覚を早々と見出し、農民から幕臣へと起用して世に送り出しました。明治維新後、慶喜に感謝の心を抱き続けた渋澤栄一は『徳川慶喜公伝』を編纂。政権の表舞台から離れ余生を送る慶喜の名誉回復に努めました。本入札会では、厚い信頼関係で結ばれた二人の思想に触れられる筆跡作品を出品します。徳川慶喜「妙言無古今」《最低入札価格》800,000 ~ 渋澤栄一「業精于勤荒于嬉」《最低入札価格》450,000~ ●香月泰男特集太平洋戦争時のシベリア抑留の経験に根ざした「シベリヤ・シリーズ(シベリア・シリーズ)」で名高い香月泰男。復員後は、身近な風景や、花などをモチーフとした作品も多く描きました。本入札会では風景画や静物画を中心に出品しています。香月の作品はいずれも、生死の狭間で極限状態を経験した者にしか表現し得ない生命の煌めきを宿しています。コロナ禍、情勢不安…ありふれた日常が尊ばれる現代だからこそ、より強い光彩を放ち、観る者の胸に迫ってくるでしょう。香月泰男「チューレリイ宮殿」《最低入札価格》2,800,000~ 香月泰男「撫子」《最低入札価格》800,000~ ■「美術品入札会 廻 -MEGURU-」Vol.10のハイライト作品伊藤若冲「鶏図」《最低入札価格》2,000,000~ 浦上玉堂「気結煙霞図」《最低入札価格》6,000,000 ~ 渡邊省亭「杜若遊鯉図」《最低入札価格》280,000~ 絹谷幸二「桜花旭日富嶽」《最低入札価格》2,800,000~ 中島千波「花菖蒲」《最低入札価格》1,000,000~ 棟方志功「弘仁の柵」《最低入札価格》3,800,000~ 十一代三輪休雪「萩四方花入」《最低入札価格》150,000~ 北大路魯山人「染付 梅に兎之図大壷」《最低入札価格》500,000~ 加守田章二「湯呑」《最低入札価格》680,000~ 河井寛次郎「黒釉鐵打掛扁壷」《最低入札価格》400,000~ ■「美術品入札会 廻 -MEGURU-」Vol.10の出品作家(一例)円山應挙、伊東深水、伊藤若冲、伊藤小坡、浦上玉堂、横山大観、加守田章二、夏目漱石、河井寛次郎、河鍋暁斎、会津八一、岸田劉生、菊池芳文、菊池容斎、橘小夢、橋本 明治、芹沢けい介、熊谷守一、堅山南風、絹谷幸二、後藤純男、香月泰男、山元春挙、山口薫、山本梅逸、山本梅仙、司馬江漢、酒井三良、酒井道一、酒井抱一、十一代三輪休雪、十三代今泉今右衛門、十三代中里 太郎衛門、十四代今泉今右衛門、渋澤栄一、小泉檀山、小倉遊亀、小野竹喬、松井康成、松尾芭蕉、松尾敏男、松平春嶽、松林桂月、上村松園、新渡戸稲造、森祖仙、神坂雪佳、秦テルヲ、須田剋太、杉山寧、仙崖義梵、川合玉堂、川村清雄、川村曼舟、川端龍子、浅野弥衛、前田青邨、村上華岳、大橋翠石、大愚良寛、池大雅、池上秀畝、池田輝方、池田蕉園、竹久夢二、竹内栖鳳、中島千波、長澤蘆雪、鏑木清方、田中一村、渡邊省亭、島崎藤村、東郷青児、棟方志功、藤本鉄石、徳川慶喜、梅原龍三郎、白隠慧鶴、八代亜紀、不染鐵二、副島種臣、福田平八郎、福澤諭吉、平田郷陽、片岡球子、北大路魯山人、堀江友聲、本阿弥光悦、木村武山、木島桜谷、林武、鈴木其一、濱田庄司、エミール・ガレ、やちだけい ほか(順不同)■開催概要「美術品入札会 廻 -MEGURU-」Vol.10会場 :〒104-0031 東京都中央区京橋3-3-2Tel : 03-3276-0700Fax : 03-3276-0701Email: info@kashima-arts.co.jp Web : 日時 :下見会 :2022年5月14日(土)~5月22日(日)入札締切日:2022年5月22日(日)18時開札日 :2022年5月24日(火)出品作品数 :約330点主催 :加島美術、BSフジ入札会カタログ:約330点の出品作品が掲載されたカタログは無料で配布しています。ご希望の方はどうぞお気軽にお問い合わせください。出品作品はWebサイトからもご覧いただけます。出品作品は2022年5月上旬公開予定。 <アクセス>地下鉄銀座線「京橋駅」出口3 徒歩2分 / 有楽町線「銀座一丁目駅」出口7 徒歩3分 /都営浅草線「宝町駅」A4出口 徒歩5分 / JR「東京駅」八重洲南口 徒歩9分■「廻 -MEGURU- オンライン」会員登録受付中!競り上がりのライブ感が楽しめる「廻 -MEGURU-」のネットオークション「廻 -MEGURU-オンライン」を常時開催しています。2022年5月よりお得なポイント制度もスタート!会員登録は無料。オンライン限定の作品が多数ございますので、どうぞお見逃しなく!会員登録はこちらから: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月27日展覧会「ワニがまわるタムラサトル」が、東京・六本木の国立新美術館にて、2022年6月15日(水)から7月18日(月・祝)まで開催される。現代美術家・タムラサトルの個展タムラサトルは、1972年生まれの現代美術家だ。「ワニがまわるタムラサトル」では、代表作である「まわるワニ」のカラフルな彫刻を、約12mの巨大なワニを中心に、大型インスタレーション作品として展開する。タムラサトルが「まわるワニ」の作品を手がけるようになったのは、大学3年の秋のこと。「電気を使った芸術装置」という課題に対して、電気に関する知識のなかったタムラは、プランを発表する前夜、朝起きて最初に思いついたものを作ると決めて就寝、そして翌朝、「ワニがまわる」というイメージが浮かび、それを作るようにしたのだった。その際に制作されたのは、4.5mのワニが毎分30回転をするという作品であり、タムラ自身そのわけのわからなさに強烈な興奮を覚えたという。その後、「ワニがまわる」意味を考えながら作品制作を続けるが、「ワニがまわる」ことに意味があるのではなく、「よくわからないが、なぜかワニがまわっている」という状況こそが作品の面白さの本質をなしているのだと気づくに至った。本展では、そのようにユーモアに満ちたタムラの作品を通して、新しい視点から「アートとは何か」という問いについて考えることができそうだ。展覧会概要展覧会「ワニがまわるタムラサトル」会期:2022年6月15日(水)〜7月18日(月・祝)会場:国立新美術館 企画展示室1E住所:東京都港区六本木7-22-2開館時間:10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)※入場は閉館の30分前まで休館日:火曜日観覧料:無料【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)
2022年04月16日アーティゾン美術館が年1回、「創造の体感」を体現する展覧会として企画している、石橋財団コレクションと現代美術家の共演「ジャム・セッション」。その第3弾となる展覧会『石橋財団コレクション×柴田敏雄×鈴木理策 写真と絵画−セザンヌより 柴田敏雄と鈴木理策』が4月29日(金)より開催される。日本各地のダムやコンクリート擁壁などの構造物のある風景を大型カメラで撮影する柴田敏雄と、一貫して「見ること」への問題意識に基づき、熊野、サント=ヴィクトワール山、桜、雪、花、ポートレート、水面等のテーマをもって撮影する鈴木理策。両作家の写真作品には、人間がものを見て表現するという、近代絵画に共通する造形思考が感じられる。「ジャム・セッション」の第3弾となる同展は、両作家がその活動の初期より関心を寄せ続けていたポール・セザンヌの作品を起点に、現代の写真作品と絵画の関係を問う試み。セザンヌのほか、柴田は藤島武二やアンリ・マティス、ピート・モンドリアン、鈴木はギュスターヴ・クールベやクロード・モネ、ピエール・ボナールといった絵画の視点を織り交ぜた「写真」を、柴田・鈴木両名の新作・未発表作品約130点を含む約240点と、石橋財団コレクションより約40点、計280点を超える作品で構成する。柴田・鈴木にとって、セザンヌの自然に即しながら自己の視覚的感覚を実現することを果敢に試みた芸術家としての態度とその革新的な作品は、活動の初期より重要な参照であり続けたという。絵画と照らし合わせることにより、両作家が写真を通じて提示する作品の特異性とその魅力を感じとることができるだろう。柴田敏雄《高知県土佐郡大川村》2007年 東京都写真美術館蔵ポール・セザンヌ《サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール》1904-1906年頃 石橋財団アーティゾン美術館蔵柴田敏雄《栃木県那須塩原市》2020年作家蔵鈴木理策《りんご 21, P-13》2021年作家蔵ピート・モンドリアン《砂丘》1909年 石橋財団アーティゾン美術館蔵【開催概要】『ジャム・セッション石橋財団コレクション×柴田敏雄×鈴木理策 写真と絵画−セザンヌより 柴田敏雄と鈴木理策』会期:2022年4月29日(金・祝)~2022年7月10日(日)会場:アーティゾン美術館 6階展示室、4階展示室内ガラスケース)時間:10:00~18:00、金曜(4月29日を除く)は20:00(入館は閉館30分前まで)休館日:月曜日料金:当日1,500円/WEB予約1,200円※学生無料(事前WEB予約が必要)※『Transformation 越境から生まれるアート』、『石橋財団コレクション選特集コーナー展示ピカソとミロの版画—教育普及企画—』も同時開催展覧会公式サイト:
2022年04月14日一般社団法人日本現代美術振興協会(所在地:大阪府大阪市中央区、代表理事:森 裕一、以下、「APCA(団体の略称)」)は、クラウドファンディングサービス「READYFOR」にて、「Expandedセクション」の開催するためのプロジェクト「ART OSAKA Expanded|大型作品の発表の場を広げたい」を公開しました。皆様からのご支援を、目標金額400万円にて、4月29日(金)まで募っています。プロジェクトURL: クラウドファンディング実施中■プロジェクトの背景「ART OSAKA」は年に1度の現代美術の見本市・アートフェアです。私たちは「ART OSAKA」の開催を通じて「アートは購入できるもの」という認識を広げ、購入することでできる市民による文化支援の重要性を約20年継続して伝えて来ました。そして20回記念の今年、大型作品やインスタレーション、パフォーマンス等に特化した新セクション「Expanded」を設けました。国際的にも極小である日本の現代美術のマーケットの中で、大型作品の市場自体は皆無の現状において、その制作に取り組める作家はどれほどいるでしょうか?このセクションが対象とする作品は、明らかに購入がしやすいものではありません。一方、大規模な作品は現代美術作家の力量が存分に発揮され、映像作品やパフォーマンス等は現代美術のジャンルの多様性を示すと同時に多様な鑑賞機会を提供するという点では、重要かつ大きな魅力を持っています。公による芸術文化支援が十分とは言えない大阪において、民間の力でこのような作品を発表する場をつくり、継続することは、後に日本の現代美術文化振興へ繋がると信じており、今回このプロジェクトをスタートさせました。是非皆様、大阪での新しい現代アートの力による挑戦を一緒に実現するのにご支援をお願いいたします。Expanded会場-クリエイティブセンター大阪(名村造船所大阪工場跡地)■クラウドファンディングプロジェクト概要タイトル:「ART OSAKA Expanded|大型作品の発表の場を広げたい」URL : 目標金額: 400万円募集期間: 2022年3月23日(水)~4月29日(金)23時 37日間資金使途: Expandedセクション出展の大型作品14プランの輸送費(往復)・設営費など形式 : 通常型/All or Nothing形式リターン: 5,000円~50万円まで計13コース※All or Nothing形式は、期間内に集まった支援総額が目標金額に到達した場合にのみ、実行者が支援金を受け取れる仕組みです。※「Expandedへご招待コース」「ギャラリストによるExpandedツアーへご招待コース」「Expanded+Galleriesへ船でご招待コース」「アーティストの作品コース」「リターン不要コース」など。Expanded会場-クリエイティブセンター大阪(名村造船所大阪工場跡地)■ART OSAKA 2022 開催概要全体日程:2022年7月6日(水)~11日(月)*開場日時間は会場によって異なりますのでご注意下さい。【Galleries:ブース形式のセクション】日程 :2022年7月8日(金)~10日(日)プレビュー :8日(金) 13:00-20:00 *VIP・招待客、プレスのみ一般公開 :9日(土) 11:00-20:0010日(日) 11:00-17:00出展ギャラリー:54ギャラリー会場 :大阪市中央公会堂3階 [中集会室/小集会室/特別室](〒530-0005 大阪市北区中之島1丁目1番27号)【Expanded:大型作品やインスタレーション等に特化したセクション】日程 :2022年7月6日(水)~11日(月)一般公開:6日(水)・7日(木) 13:00-20:008日(金)~10(日) 11:00-20:0011日(月) 11:00-17:00出展作家:15人(14組)アーティスト会場 :クリエイティブセンター大阪(名村造船所大阪工場跡地)(〒559-0011 大阪市住之江区北加賀屋4丁目1番55号)【入場料】2会場チケット 2,500円 Expandedチケット 1,000円※価格は税込みです。※チケット発売は6月上旬予定※Galleriesのみ事前予約制。※小学生以下は無料。但し必ず保護者同伴下さい。※入場にはマスクの着用が必須です。※37.5度以上の発熱や体調が優れない場合は、来場をご遠慮下さい。主催 : 一般社団法人日本現代美術振興協会特別協賛 : 千島土地株式会社公式ウェブサイト: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月05日加島美術は新たに、毎年春に開催する企画展シリーズとして「宴(うたげ)」を立ち上げました。本展では毎回テーマを設け、日本美術の専門画廊である加島美術が厳選した優品を展示販売します。第一弾となる「宴 -大絵画展-」は2022年4月23日(土)~5月1日(日)まで、東京・京橋の加島美術ギャラリーにて開催。鏑木清方や竹内栖鳳など、日本の近代美術史を代表する巨匠たちの作品約25点を展示します。また、開催に先駆けて、加島美術とBSフジが主催するネットオークション「廻 -MEGURU- オンライン」の会員登録者を対象に、4月9日(土)から無料のWebカタログを先行公開します。「宴 -大絵画展-」■加島美術が新たに立ち上げた企画展シリーズ「宴」心華やぐ春の季節に相応しい圧巻の美をご覧あれ!1988年創業の加島美術(東京・京橋)は、掛軸や書画を中心に中世から近現代までの幅広い日本美術作品を扱ってきました。美術品を販売するだけにとどまらず、時代とともに新たな日本美術の見せ方を探り、暮らしの中に美術品を取り入れることの価値を発信し続けています。今回、新たに立ち上げる企画展シリーズ「宴」では、毎春、掛軸や書画、洋画など加島美術が選び抜いた日本美術の優品を展示販売します。「宴(うたげ)」という言葉には、一般に知られる「さかもり」や「楽しむ」に加えて、「やすらか」「いこふ」などの意味があります(出典:『大漢和辞典 巻三 大修館書店』)。長引くコロナ禍の中、皆様が心穏やかに美を味わい、豊かな憩いの時間を送ることができるよう、選りすぐりの作品をお届けします。■明治から昭和にかけて近代日本美術を牽引した巨匠たちの優品約25点を展示!「宴」シリーズの第一弾となる「宴 -大絵画展-」では、近代(明治~昭和)の日本美術にフォーカスします。近代は約300年続いた江戸時代の終焉とともに訪れます。明治に入り、日本は文明開化を推し進め、急速に近代国家への道を歩み始めます。西洋の文化、思想、制度等が日本に伝来し、人々の価値観や生活様式も大きく変化していきました。そしてその波は、日本画壇にも大きな影響を及ぼし、新たな美意識が芽生えはじめます。画家たちは、それまでの日本美術の伝統的な技法や様式を守りながらも、これまでにない革新的な表現を生み出そうと模索したのです。本展では、この近代の黎明期から昭和にかけての作品群をご紹介いたします。近代日本画の先駆者として知られる竹内栖鳳や、美人画の巨匠と呼ばれる鏑木清方、花鳥画の名手として名高い渡邊省亭など総勢18名の画家、約25作品を取り揃えて展示販売いたします。■本展のポイント1. ご自宅でも外出先でも閲覧できるWebカタログを無料公開。「廻 -MEGURU- オンライン」会員登録で先行公開も!出展作品の画像、詳細情報、価格などを網羅したWebカタログを4月16日(土)から無料で公開いたします。※要事前申し込みまた、加島美術とBSフジが主催するネットオークション「廻 −MEGURU− オンライン」への会員登録をしていただくと、特典として4月9日(土)からWebカタログの先行閲覧が可能となります。作品は随時、お電話、メール、FAXにてお問い合わせ、ご注文いただくことができますので、ひと足早く作品をチェックできる先行閲覧がおすすめです。「廻 -MEGURU- オンライン」の無料会員登録はこちらから 2. 全出展作品をガラスケースなしに鑑賞できます開催期間中、会場では出展作品をガラスケースなしで展示いたします。ガラス越しではなかなか感じることのできない巨匠たちの筆遣いや繊細な表現、鮮やかな色彩を間近にご覧いただけます。【開催概要】企画展名 : 「宴 -大絵画展-」Webサイト: 日時 : 2022年4月23日(土)~5月1日(日)出展作家 : 鏑木清方、上村松園、竹内栖鳳、菱田春草、渡邊省亭、小早川秋聲、向井潤吉、福田平八郎 ほか作品点数 : 約25作品会場 : 加島美術〒104-0031 東京都中央区京橋3-3-2TEL:03-3276-0700アクセス : 地下鉄銀座線「京橋駅」出口3 徒歩2分地下鉄有楽町線「銀座一丁目駅」出口7 徒歩3分都営浅草線「宝町駅」A4出口 徒歩5分JR東京駅 八重洲南口 徒歩9分入場料 : 無料※新型コロナウイルスの感染拡大状況により、営業日・時間が変更となる場合がございます。変更の際には、当社Webサイトや各種SNSにてお知らせしております。加島美術 Webサイト 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月30日「特撮」のリアリティはこうして生まれた!?『生誕100年 特撮美術監督 井上泰幸展』に注目します。東京湾から襲来するゴジラ、デパートの屋上に舞い降りるラドン。昭和の子どもたちが胸躍らせた怪獣映画の破壊シーンがすべて手作りだったと聞くと驚くかも?「CG映画のなかった時代、戦争や怪獣、自然災害によって破壊される市街地など実写では撮影不可能な場面をミニチュアセットや模型を使って撮影したのが特撮(特殊撮影)と呼ばれる手法です。1954年公開の『ゴジラ』をはじめ、特撮の先駆者といわれる円谷英二監督を支え、監督が描くイメージを“実装”する役割を果たしたのが美術監督の井上泰幸さんでした」(東京都現代美術館学芸員・森山朋絵さん)徹底したロケハンと綿密なスケッチをもとに実景に忠実なセットを作り上げ、数々の名場面に貢献したほか、自ら設計した撮影所のプールで模型を使った海戦シーンを撮影、波起こし機を考案するなど、新しい手法を果敢に切り開くパイオニアでもあった。本展ではそうした業績とともに、井上さんの「表現者」としての個人史にもスポットを当てる。「太平洋戦争で片足を失い帰国した井上さんは、紆余曲折を経て28歳で大学に入り、バウハウスで学んだ山脇巌氏のもとでデザイン教育を受けています。初期の作品からは、テクノロジーを戦争ではなく芸術に向けられる喜びが伝わってきますし、同時代の前衛美術グループ〈実験工房〉が舞台パフォーマンスの装置に電飾やプラスチックなど、新しい素材を進んで用いた“総合芸術”の姿勢とも共通するかもしれません」会場ではスケッチや図面、ミニチュアなど数百点に及ぶ資料や貴重なメイキング画像が見られるほか、「昭和の特撮が令和の技術で蘇る」(森山さん)さまも見逃せない。『日本海大海戦』(1969)で使われた戦艦三笠の6mの模型も原寸大の3D画像で会場に登場する。また『シン・ゴジラ』(2016)で特撮美術監督を務めた三池敏夫氏が『空の大怪獣ラドン』(1956)の名場面、福岡・天神のデパートにラドンが舞い降りるセットを復元。このセットのみ限定で写真撮影OKなので、ぜひ自分だけの特撮シーンを!福岡・岩田屋周辺ミニチュアセットのメイキング写真、「空の大怪獣ラドン」(1956)より©TOHO CO., LTD.CGがかつて苦手としていた物体の重みを感じさせる空気感が特撮の強み。地元のデパートに本当に怪獣が舞い降りたかと九州の子どもたちを驚かせた名場面の撮影風景。怪獣・建造物設定対比図、「モスラ対ゴジラ」(1964)より©TOHO CO.,LTD.名古屋のテレビ塔、天守閣、ゴジラ、モスラの大きさの比率を示した手描きの図面。万能潜水艦アルファ号 デザイン画、「緯度0大作戦」(1969)より©TOHO CO., LTD.戦時中、海兵団に所属した井上さんは海戦ものを得意とした。この潜水艦は肖像写真で井上さんが手にしている模型と同じ「アルファ号」。いのうえ・やすゆき1922年生まれ。円谷英二(1901‐1970)のもと、特撮美術スタッフの一員としてキャリアを本格的にスタート。井上に学び協働した三池監督に加え、庵野秀明監督、樋口真嗣監督ら最前線で活躍するクリエイターたちに大きな影響を与える。2012年没。井上泰幸 アルファ企画にて、1994年 撮影:斎藤純二『生誕100年 特撮美術監督 井上泰幸展』東京都現代美術館 企画展示室 地下2F東京都江東区三好4‐1‐1開催中~6月19日(日)10時~18時(入場は17時30分まで)月曜休一般1700円ほかTEL:050・5541・8600(ハローダイヤル)※『anan』2022年3月30日号より。取材、文・松本あかね(by anan編集部)
2022年03月29日松本喜三郎らの生人形、高橋由一の油彩画を導入部として、現代の絵画と彫刻における写実表現を検証する『リアル(写実)のゆくえ現代の作家たち生きること、写すこと』が4月9日(土)より平塚市美術館にて開催される。江戸期の自在置物、鎌倉時代の仏像など、日本では昔から写実表現が用いられてきた。明治 20 年代に滞日した人類学者シュトラッツは「解剖学の知識もなしに強い迫真性をもって模写することができる」生人形師の力量に感嘆。さらに、生人形が理想化も図式化もされず、ありのままの姿であることにも着目していた。 仏師で彫刻家の高村光雲も、幼い時に松本喜三郎の生人形の見世物を見ており、後年、西洋由来ではない写実を気付かせた存在として、松本喜三郎をはじめとする生人形師を敬慕していた。同展では、東西を問わず追求され、既存の方法や感性を上書き、 もしくは書き替えながら発展してきた写実表現を、松本喜三郎、安本亀八、高橋由一、小谷元彦、深堀隆介らの作品を通して紹介。西洋の文脈のみではとらえきれない日本 の「写実」が如何なるものなのか、またどのように生まれたのか、その手がかりを探る。深堀隆介《桜升命名淡紅》2017 年、平塚市美術館安本亀八《相撲生人形》1890年、熊本市現代美術館蔵※会期中展示替えあり本田健《夏草(芝棟の土)》2021年、作家蔵中谷ミチコ《夜を固めるⅢ( 雨)》2019 年、作家蔵前原冬樹《一刻―苺―》、2017 年、作家蔵 撮影:橋本憲一【開催概要】『リアル(写実)のゆくえ現代の作家たち生きること、写すこと』会期:2022年4月9日(土)~ 6月5日(日)※会期中展示替えあり会場:平塚市美術館時間:9:30~17:00休館日:月曜料金:一般900円、大高500円(土曜は高校生無料)※同時開催『けずる絵、ひっかく絵』美術館公式サイト: www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/()
2022年03月24日展覧会「国立国際美術館コレクション 現代アートの100年」が、2022年4月2日(土)から5月29日(日)まで、広島県立美術館にて開催される。20世紀から現在まで“現代アートの100年”を辿る名品「国立国際美術館コレクション 現代アートの100年」は、20世紀の絵画に多大な影響を与えたポール・セザンヌや、西洋美術の価値観を大きく変化させたマルセル・デュシャンから、アンディ・ウォーホルや草間彌生、森村泰昌、奈良美智に至るまで、国内外の現代美術作家達の名品約70点を、国立国際美術館収蔵のコレクションから紹介する展覧会。従来の美術の見方や価値観を揺るがし、常識を覆すアートが次々と登場した20世紀は、美術界が大きく変容した時代。近代から現代をめぐる100年のアートの動向を、作品の数々を通して辿っていく。“近代絵画の父”セザンヌなど20世紀美術のはじまり会場には、近代絵画から2000年代、現在にかけてのアート作品まで、多彩なアートが集結。「すべての自然は球、円筒、円錐に基づいて肉付けされている」という考えた“近代絵画の父”ポール・セザンヌの、後のキュビスムに通じる表現が見て取れる《宴の準備》や、抽象絵画を生み出したヴァシリー・カンディンスキーの《絵の中の絵》などは、“20世紀美術のはじまり”を感じさせる作品だ。ポップアートやミニマリズムなど戦後美術また、第二次世界大戦以後の“戦後美術”にもフォーカス。アートの中心地がパリからニューヨークへと移動し、1950年代後半には「ネオ・ダダ」、1960年代以降は、アンディ・ウォーホルを筆頭としたポップ・アートが一世を風靡する。一方で、ドナルド・ジャドらによる「ミニマリズム」の気運も高まり、コンセプチュアル・アートの誕生へと繋がっていく。さらに、写真や映像といったメディアの登場以降における「絵画」「写真」といったジャンルを横断した表現や、その反対に絵画や彫刻の独自性を追求する動き、1980年代以降の、歴史や伝統を踏まえつつ不特定の人物や物語、個人的な体験や感情に訴えかける傾向などについても、その流れを辿る。奈良美智や森村泰昌など日本の現代作家もさらに、現代にかけて活躍する日本の現代美術作家による作品にも注目だ。時代の空気をまとったポップな感覚で、ユニークな佇まいの少女を描く奈良美智や、ゴッホの自画像に扮するセルフポートレイト《肖像(ゴッホ)》をはじめ、“自画像的作品”を追求する森村泰昌などによる、バリエーション豊かな表現を間近に目にすることができる。【詳細】国立国際美術館コレクション 現代アートの100年会期:2022年4月2日(土)~5月29日(日)会場:広島県立美術館住所:広島県広島市中区上幟町2-22休館日:月曜日(5月2日は開館)開館時間 : 9:00~17:00(金曜日は20:00まで)※4月2日(土)は10:00開館 ※入場は閉館30分前まで料金:一般 1,400円、高・大学生 1,000円、小・中学生 700円※前売り・20名以上の団体は当日料金より200円引き。※学生券を購入・入場の際は学生証の提示が必要。※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳及び戦傷病者手帳の所持者と介助者(1名まで)の当日料金は半額。手帳の提示が必要。前売券販売所:広島県立美術館、セブンチケット(セブンコード:093-024)、ローソンチケット(Lコード:61416)、チケットひあ(Pコード:685-953)、広島市・呉市内の主なプレイガイド、画廊・画材店、ゆめタウン広島、中国新聞社読者広報部など※開館情報に変更が生じる場合あり。最新情報は広島県立美術館ホームページなどにて告知。※来館者が多い場合は、入場制限を行う場合あり。※本展入館券の提示により、100円で縮景園に入園可能。【問い合わせ先】広島県立美術館TEL:082-221-6246
2022年03月14日今年の夏から秋にかけて開催される国際芸術祭「あいち2022」の第2弾参加アーティスト発表が2月15日(火)に行われた。これで「現代美術展」に出展するアーティストはほぼ発表されたことになり、世界31の国と地域(出身)から約80名(組)が参加することになる。また新作が全体の60%程度を占めるという。テーマに〈STILL ALIVE今、を生き抜くアートのちから〉を掲げ、選定には、やはり“ポストコロナ”という今の時代も影響を与えている。テーマの着想となった作品を発表した河原温、奈良美智ら現代アーティストのほか、サバイバル登山家の服部文祥と写真家の石川竜一によるタッグなど、通常「アート」として語られない出展者もいることも特筆すべきポイントだ。キュレトリアル・アドバイザーのひとり、島袋道浩は「アート以外の分野にもアートはあると思ったんです。生きる力、生き生きとしたものを持ってきたいと思った」と語る。「緩やかに会場ごとの特色もみえてきた」と片岡芸術監督は語る。コンセプチュアル・アートの源流や、パフォーマンス・アートと現代美術などをみせる愛知芸術文化センター。そして、一宮市、常滑市、有松地区は、その土地の文化や歴史ともリンクしたものもみられそうだ。また、「現代美術展」のチケット情報も発表された。各会場何回でも鑑賞できる〈フリーパス〉と、入場当日に限り、各会場何回でも鑑賞できる〈1DAYパス〉が発売される。発売は、4月1日から開始予定とのこと。「より多くの皆さまに何回も足を運んで頂き、現代アートはもちろんのこと、会場となるこのまちの文化や歴史をじっくりと楽しんで頂きたいと思っています」と、国際芸術祭「あいち」組織委員会会長、大林氏は話す。徐々に全貌を現してきた「あいち2022」。今後、パフォーミング・アーツなどの情報も発表されていく予定なので、楽しみに待とう。河原温ソル・ルウィットに宛てた電報、1970 年 2 ⽉ 5 ⽇《I am Still Alive》(1970‒2000)よりLeWitt Collection, Chester, Connecticut, USA(c)One Million Years Foundation奈良美智《Fountain of Life》2001/2014「奈良美智 for better or worse」豊⽥市美術館、2017(c)Yoshitomo Nara Photo:Mie Morimoto【開催概要】会期:7月30日(土)~10月10日(月・祝)【73日間】会場:愛知芸術文化センター/一宮市/常滑市/有松地区(名古屋市)「現代美術展」チケット:(フリーパス一般)前売券-2500円会期中販売券-3000円(フリーパス学生/高校生以上)前売券-1700円会期中販売券-2000円(1DAYパス)前売券-1500円会期中販売券-1800円(フリーパス学生/高校生以上)前売券-1000円会期中販売券-1200円発売日:4月1日(予定)
2022年02月28日