松たか子主演、川村元気が企画・プロデュースを担い、岩井俊二が監督を務める映画『ラストレター』。この度、『Love Letter』(‘95)で繊細な演技力と圧倒的な存在感で人々を魅了した中山美穂と豊川悦司が、再び2人揃って岩井監督作品に出演することが明らかになった。これまで数々の名作を世に送り出してきた岩井監督。本作は、20年以上ものキャリアの中で巧みにその時代を切り取りながら様々な愛の形を表現し、いずれも熱狂的なファンを生み出してきた岩井監督が、初めて出身地である宮城を舞台に、手紙の行き違いをきっかけに始まったふたつの世代の男女の恋愛と、それぞれの心の再生と成長を描くオリジナルストーリー。主演の松さんのほかにも、広瀬すず、福山雅治、神木隆之介と豪華俳優陣が集結した本作だが、今回新キャストとして、各映画賞を総なめにし、世界でも絶賛された『Love Letter』に出演した中山さんと豊川さんの参加が決定。豊川さんが松さん演じる裕里の姉・未咲の元恋人・阿藤を、阿藤の同居人・サカエを中山さんが演じ、未咲の過去に絡む、本作において非常に重要なパートを担う。中山さんは『Love Letter』以降、岩井俊二プロデュース作品『新しい靴を買わなくちゃ』(’12)でタッグを組んで以来となるが、岩井作品へ出演するのは、中山さん、豊川さん共に24年ぶり、2人の共演も映画作品では24年ぶりとなる。「お元気ですか?」の名ゼリフがブームになった『Love Letter』公開から約四半世紀。今回の出演は、岩井監督からのオファーで実現。2人共に、岩井監督から声をかけてもらったことに喜び、二つ返事で出演を快諾したという。中山さんは「いつかまた豊川さんとの共演はもちろんのこと、岩井監督作品に出演できたらいいなと思っていたので、今回声をかけていただき、とても嬉しかったです」と今回の参加を喜び、「豊川さんとは、今回共演シーンは少ないのですが、それでも今までの二人の歴史があるので、短い共演シーンの中でも積み重ねてきた何かがスクリーンには映っているのではないかと思います」とコメント。また、豊川さんも「中山さんとまたこうして二人で出演できてとても嬉しい」と喜び、「中山さんは、冷凍保存されてきたみたいで(笑)、全然変わっていないです。もう少しご一緒にお芝居をしたかったです。それは、また次回に。20年後といわず来年くらいにでもご一緒したいですね」と中山さんとの再共演を願った。そして岩井監督は、2人との撮影をふり返り「撮影は夏の盛りの仙台でしたが、なにかそこが冬の小樽で外は雪が降ってるような気分になりました。『ラストレター』と『ラブレター』が地続きの同じ世界の物語に一瞬思えました」と語っている。ほかにも、裕里の父母役として鈴木慶一、木内みどりが出演する。『ラストレター』は2020年1月17日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ラストレター 2020年1月17日より全国東宝系にて公開ⓒ2020「ラストレター」製作委員会
2019年10月30日映画『ラストレター』が、2020年1月17日(金)に公開。主演・松たか子×岩井俊二監督。岩井俊二監督の描く、世代を超えた淡いラブストーリー映画『ラストレター』は、『花とアリス』『Love Letter』『四月物語』の岩井俊二監督によるオリジナルストーリー。20年以上ものキャリアの中で、その時代を切り取りながら様々な愛の形を表現してきた岩井が、初めて地元・宮城を舞台にしたラブストーリーを描く。“小さな嘘と手紙の行き違い”をきっかけに、<過去と現在>、2つの世代を通して紡がれる淡く切ない恋の物語が始まる。松たか子主演、広瀬すず×福山雅治×神木隆之介が共演物語を彩るのは、日本を代表する豪華キャストたちだ。主人公・岸辺野裕里(松たか子)姉・未咲の死をきっかけに同窓会に参加。そこで再会した初恋相手・鏡史郎(福山雅治)に対して、“姉のふり”をして不思議な文通を通わすことになる。岸辺を演じる松たか子は、自身初主演の映画『四月物語』以来約21年ぶりに岩井監督とタッグ。遠野鮎美(広瀬すず)主人公・岸辺野裕里の姉・未咲の娘にあたる遠野鮎美。鮎美は、母・未咲宛ての同窓会の案内を裕里に渡して、これをきっかけに裕里は未咲の死を知らせに同窓会に行くことになる。演じる広瀬すずは、未咲の高校生時代も演じており1人2役。乙坂鏡史郎(福山雅治・神木隆之介)乙坂鏡史郎は、学生時代に学校のヒロインだった未咲を好きになる。同窓会で姉の死を伝えにきた裕理を未咲だと勘違いする。好きだった人だと思って、裕里と文通を始めることになる。裕里も、未咲のふりをして、手紙を書き続ける。現在の鏡史郎を福山雅治、そして高校時代を神木隆之介がそれぞれ務める。森七菜や庵野秀明も出演そのほかキャストには、『天気の子』でヒロインを務めた森七菜をはじめ、『シン・エヴァンゲリオン』シリーズなど数々の名作を世に送り出してきた庵野秀明、歌手として活動する水越けいこ、小室等など、マルチな分野で活躍するユニークな顔ぶれが勢ぞろい。そして、松たか子演じる裕里と庵野秀明演じる・宗次郎の息子・岸辺野瑛斗役として、Dragon Ash降谷建志と女優・MEGUMIの長男・降谷凪が起用され、本作で俳優デビューを果たす。さらに95年の岩井監督映画『Love Letter』で共演した中山美穂と豊川悦司が、再び岩井作品に出演する。森七菜が、本作の主題歌で歌手デビューなお主題歌「カエルノウタ」を歌うのは、『ラブレター』に出演する新人女優の森七菜。森は、本作で歌手デビューを飾る。<あらすじ>裕里の姉の未咲が、亡くなった。裕里は葬儀の場で、未咲の面影を残す娘の鮎美から、未咲宛ての同窓会の案内と、未咲が鮎美に残した手紙の存在を告げられる。未咲の死を知らせるために行った同窓会で、学校のヒロインだった姉と勘違いされてしまう裕里。そしてその場で、初恋の相手・鏡史郎と再会することに。勘違いから始まった、裕里と鏡史郎の不思議な文通。裕里は、未咲のふりをして、手紙を書き続ける。その内のひとつの手紙が鮎美に届いてしまったことで、鮎美は鏡史郎と未咲、そして裕里の学生時代の淡い初恋の思い出を辿りだす。ひょんなことから彼らを繋いだ手紙は、未咲の死の真相、そして過去と現在、心に蓋をしてきたそれぞれの初恋の想いを、時を超えて動かしていく―――【詳細】映画『ラストレター』公開日:2020年1月17日(金)監督・原作・脚本・編集:岩井俊二音楽:小林武史キャスト:松たか子、広瀬すず、庵野秀明、森七菜、小室等、水越けいこ、木内みどり、鈴木慶一、豊川悦司、中山美穂、神木隆之介、福山雅治配給:東宝
2019年09月07日松たか子、広瀬すず、神木隆之介、福山雅治ら豪華俳優陣を迎えた岩井俊二監督の最新作『ラストレター』から、待望の特報・予告編が解禁。公開日が2020年1月17日(金)に決定した。『Love Letter』『スワロウテイル』『四月物語』『花とアリス』など、数々の名作を世に送り出してきた映画監督・岩井俊二が、20年以上ものキャリアの中で、初めて出身地である宮城を舞台に、手紙の行き違いをきっかけに始まったふたつの世代の男女の恋愛と、それぞれの心の再生と成長を描いたオリジナルストーリー。主人公・岸辺野裕里を演じるのは、自身初主演映画の『四月物語』(’98)以来約21年ぶりの岩井監督作品となる松たか子。主人公の姉・未咲の高校生時代とその娘、“母娘”を広瀬すずが一人二役で待望の岩井組初参加。未咲に恋をし、再会を願って同窓会に参加、ひょんなことから裕里と文通を始める乙坂鏡史郎役には、監督が出演を熱望した福山雅治。そして、その高校生時代は同じく岩井組には初参加となる神木隆之介。さらに、松さんや蒼井優ら、数々の実力派女優を発掘してきた岩井監督が、現在大ヒット上映中の『天気の子』でヒロイン・天野陽菜役をつとめる森七菜を、松さん演じる裕里の娘・颯香と高校生時代の裕里の二役に抜擢した。「拝啓乙坂鏡史郎様私のこと覚えていますか?」「拝啓遠野未咲様君のことをどれくらい覚えているかと聞かれたら、それはまるで昨日のことのように、鮮明に覚えています」この度、到着した予告編では、手紙のやりとりをする2人の姿が。だが、姉のふりをして手紙を書いていた妹。小さなうそと手紙の行き違いをきっかけに、過去と現在、ふたつの時代を織り交ぜながら淡く切ないラブストーリーが紡がれていく。稀代の映像作家・岩井俊二だからこそ描くことができる、感情が震える人間ドラマと珠玉のラブストーリーを期待させる90秒の映像。“岩井美学”といわれる独特の美しい映像美も見どころとなっている。また、この予告編の中には、岩井監督に影響を受け、大ファンを公言する『天気の子』新海誠監督からの“ラブレター”も贈られている。新海誠(『天気の子』監督)コメント「ラブレターのいくつもの誤配や錯綜が、人生を作っていく。その美しさを教えてくれるのは、傘をさした二人の少女だ。岩井俊二ほどロマンティックな作家を、僕は知らない。」『ラストレター』は2020年1月17日(金)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ラストレター 2020年1月17日より全国東宝系にて公開ⓒ2020「ラストレター」製作委員会
2019年09月04日2019年に4月1日(月)のエイプリルフールにネタとして発表された、まるか食品の新商品「ペヤングソースやきそば超∞超大盛GIGAMAX365」。この度“改めて”本当に登場することが発表され話題となっています。「ペヤングソースやきそば」とは?1975年3月に発売され、東日本を中心に長年愛されてきた即席カップ焼きそばです。商品名の由来は、若いカップルに一つのものを食べて欲しいという願いから「ペア」+「ヤング」を掛けたもの。2004年に超大盛りサイズが登場し、2018年には「ペヤングソースやきそば超超超大盛GIGA MAX」が登場。日本食糧新聞社制定の第37回食品ヒット大賞(2018年)にて、優秀ヒット賞を受賞しています。新商品「ペヤングソースやきそば超∞超大盛GIGAMAX365」1日1個まで、と注意書きされたほどの「ペヤングソースやきそば超超超大盛GIGA MAX」の約365倍サイズという前代未聞の世界最大級サイズの新商品「ペヤングソースやきそば超∞超大盛GIGAMAX365」。総カロリーはなんと781830kcal。成人男性の一日の摂取基準(約1,500~2,500kcal)を圧倒的に上回ります。※成人男性の摂取カロリーは目安ですエイプリルフールネタじゃなかった!? 伊勢崎駅前に本当に登場2019年4月1日(月)に“本日はエイプリルフールです”という注意書きとともに発表された「ペヤングソースやきそば超∞超大盛GIGAMAX365」。しかしその後、改めてエイプリルフールネタではなく、実際に製品化を目指していることが発表されました。伊勢崎駅前にてギネス記録に挑戦!「ペヤングソースやきそば超∞超大盛GIGAMAX365」は、2019年5月5日(日)JR「伊勢崎駅」前にてお披露目予定。令和元年における、日本の即席ラーメン・スナック麺メーカーとしてギネス記録への初挑戦が行われます。GWに開催される一大イベントで、奇跡の瞬間に立ち会ってみてはいかがでしょうか。「ペヤングソースやきそば超∞超大盛GIGAMAX365」概要商品名ペヤングソースやきそば超∞超大盛GIGAMAX365商品サイズ横幅約180cm×奥行約130cm内容量160,235g登場日2019年5月5日(日)場所JR両毛線「伊勢崎駅」前(群馬)
2019年04月08日岩井俊二が手がけた中国映画『チィファの手紙』が日本上陸。2020年9月11日(金)より公開される。岩井俊二監督が手がけた初の中国映画、日本上陸『チィファの手紙』 は、『Love Letter』をはじめ、『スワロウテイル』、『リリイ・シュシュのすべて』、『花とアリス』 、『リップヴァンウィンクルの花嫁』、原作がアニメーション映画になった映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』といった話題作の数々を手がける岩井俊二が、初めて手掛けた中国映画だ。もうひとつの“ラストレター”松たか子、広瀬すず、福山雅治といった面々が出演する『ラストレター』と同じく、自身の小説「ラストレター」を原作に描いた物語が展開される。もうひとつの“ラストレター”ともいえる『チィファの手紙』 では、中国を舞台に、過去と現在、2つの世代を通して淡く美しいラブストーリーが描かれる。あらすじ亡くなった姉・チーナン宛に届いた同窓会の招待状。 妹のチィファ(ジョウ・シュン)は、姉の死を知らせるために同窓会に参加するが、 姉の同級生に姉本人と勘違いされた上に、初恋相手の先輩・チュアン(チン・ハオ)と 再会する。姉ではないことを言い出せぬまま姉のふりをして始めた文通があの頃の初恋の思い出を照らし出す―。ジョウ・シュン、チン・ハオなど豪華キャスト出演主演のチィファ役は、アジア映画賞の女優賞を総なめにし、中国四大女優と称されるジョウ・シュンが演じる。初恋相手・チュアン役は、日中合作映画『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』にも出演したチン・ハオが務める。その他、日本版同様に豪華キャストが集結した。プロデュース・脚本・編集・音楽を岩井俊二が担当岩井俊二はプロデュース、脚本、編集、音楽を担当。撮影監督は日本版『ラストレター』でも撮影を務めた神戸千木、プロデューサーはアジア映画業界の巨匠ピーター・チャンが務めた。岩井俊二は『チィファの手紙』を振り返り、「僕自身初めての中国映画であるということ。みずからの原案を複数の国で撮影するということ。なかなか挑戦的なプロジェクトで実現に相当な時間もかかりましたが、無事完走出来て、改めて振り返るとすべてが忘れ難い思い出です」とコメントした。『チィファの手紙』は中国では2018年11月に公開され、中国映画としてはその週の興行ランキング1位を獲得。北米、オーストラリアほか各国でも称賛を浴び、中国のアカデミー賞とされる第55回金馬奨では、最優秀主演女優賞・助演女優賞・脚本賞の3部門でノミネートされた。詳細『チィファの手紙』公開時期:2020年9月11日(金)監督:岩井俊二脚本:岩井俊二出演:ジョウ・シュン、チン・ハオ、ドゥー・ジアン原作・編集・音楽:岩井俊二原題:「你好、之華」配給:クロックワークス
2018年08月06日数々の名作を生み出してきた稀代の映像作家・岩井俊二によるオリジナルラブストーリー『Last Letter』が来年公開されることが決定。松たか子、広瀬すず、神木隆之介、福山雅治ら豪華俳優陣を迎え、夏の宮城を舞台に、手紙の行き違いをきっかけに始まったふたつの世代の男女の恋愛と、それぞれの心の再生と成長を描いていく。■あらすじ岸辺野裕里(松たか子)は夫と子ども2人の4人暮らし。裕里は姉・遠野未咲の葬儀で、母親の死を受け入れられずにいる未咲の娘・遠野鮎美(広瀬すず)と久しぶりに再会する。裕里は未咲宛に来ていた同窓会の知らせを見つけ、後日、未咲の死を伝えるために同窓会に参加することに。そこで学校のヒロインだった未咲と間違われた裕里は、自分が妹であることを伝えられず、その場を乗り切ってしまう。しかし、そのことがきっかけで、自身の初恋の相手であり、小説家として暮らす乙坂鏡史郎(福山雅治)と再会することに。鏡史郎は裕里を未咲と誤解したままで、連絡先を交換。“君にまだずっと恋してるって言ったら信じますか?”鏡史郎から未咲宛のメッセージを受け取る裕里の胸中は複雑。だが、未咲と間違われながらも初恋の人との交流に胸を躍らせ、夫にやりとりが知られぬよう、手紙には自分の住所、返信先を載せないで鏡史郎へ手紙を送る。一方、返信先の無い手紙を受け取った鏡史郎は、未咲の実家に返信を送るが、いまそこに住んでいるのは未咲の娘の鮎美。亡き母宛に立て続けに送られてくる手紙には、学生時代の鏡史郎(神木隆之介)と未咲(広瀬すず)の淡い思い出話が綴られていた…。■岩井俊二、初めて故郷をロケーションに設定し描く名作『Love Letter』(’95)を感じさせる世界観でありながら、全く新しいエンターテイメントとして作り上げていく本作。監督・原作・脚本・編集を務めるのは、『花とアリス』の前日譚、長編アニメーション映画『花とアリス殺人事件』や『リップヴァンウィンクルの花嫁』を手掛ける岩井監督。自身の原体験を詰め込んだ集大成として、初めて出身地である宮城でのロケーションで本作に挑む。また、『告白』『君の名は。』など数々のヒット作を世に放ち続ける川村元気が、企画・プロデュースとして念願の岩井監督とタッグを組む。岩井監督は、「ご一緒するのが初めての俳優さんもいるし以前お仕事をしたことのある俳優さんもいます。プロの俳優さんもいればそうでない方もいます。そこからどういう化学反応が起きるか今から楽しみです」とコメントしている。■松たか子、広瀬すず、神木隆之介、福山雅治…超豪華俳優が共演!本作の主人公で主婦の岸辺野裕里を演じるのは、初主演映画『四月物語』以来約20年ぶりの岩井監督作品への出演となる松たか子。裕里の姉・未咲の高校生時代と、未咲の娘(裕里の姪)遠野鮎美という“母娘”を、今回岩井組初参加の広瀬すずが一人二役で演じる。また、同級生の未咲に恋をし、ひょんなことから裕里と文通を始めることになる乙坂鏡史郎を、岩井監督が出演を熱望した福山雅治に決定。そして、高校生時代の鏡史郎役を神木隆之介が演じる。■キャストコメント到着(一部抜粋)松たか子「”今”の仕事になるよう…」岩井監督と仕事をするのは、本当に久々で、『四月物語』から時間を経て、再びお話しをいただけてとてもうれしかったです。このお仕事をしていて、新しい方と出会うことも面白いことではありますが、一度ご一緒した方に声をかけてもらえると「あっ、嫌われてはいなかったのかな」とも思ったりします(笑)。でも時間は経っているので、”今”の仕事になるよう、一生懸命頑張りたいと思っています。広瀬すず「嘘なく演じられるよう頑張ります」岩井さんの作品に参加させて頂けることが、とにかく嬉しいです。岩井さんの作られる映画の空気が大好きなので、カメラの前で感じられた空気、温度を大切に、嘘なく、演じられるよう頑張ります。キャストの皆様もご一緒させて頂いたことがある方が多いので、楽しみです!神木隆之介「嬉しさとプレッシャー」僕にとって憧れでもある福山雅治さん。今回は福山さんの学生時代を演じさせて頂くので、嬉しさとプレッシャーでいっぱいですが、先輩の胸をお借りするつもりで丁寧に演じたいと思います。広瀬すずさんは、以前ドラマでご一緒させて頂きましたが、また共演することが出来て嬉しいです。素敵な共演者の皆さんに囲まれて芝居が出来る喜びを噛みしめながら、日々撮影に励みたいと思います。福山雅治「それぞれの出会いにとても興奮」唯一無二の美しさで描かれる岩井監督作品への初参加、そして、松さんとはおよそ20年ぶりにご一緒させていただけること、それぞれの出会いにとても興奮しています。監督からオファーをいただいた「乙坂鏡史郎」という役柄は、監督自身のドキュメントを色濃く反映しているキャラクターだと感じています。その役を、監督の故郷である夏の仙台で撮る。岩井監督が平成最後の夏に『Last Letter』という作品を撮られることの意味、そしてその現場に立ち会えることの幸運を全身で感じながら撮影に臨ませていただきます。■バラエティに富んだキャストも参加!そのほか、数々の美少女を発掘してきた岩井監督が新たに出会った新人・森七菜が、松さん演じる裕里の娘・颯香と高校生時代の裕里の2役に挑戦。また、裕里の夫で漫画家の岸辺野宗二郎役に庵野秀明、裕里の義母・昭子役に歌手・水越けいこ、そして教師役で小室等ら、ユニークなキャスティングが実現した。『Last Letter』は2019年、全国東宝系にて公開予定。(cinemacafe.net)
2018年08月03日映画監督・岩井俊二の最新作『Last Letter』(2019年公開)が映画化されることが3日、明らかになった。松たか子、広瀬すず、神木隆之介、福山雅治らが出演する。同作は岩井俊二監督によるオリジナルのラブストーリーで、夫・子供2人と暮らす岸辺野裕里(松)が、姉・未咲の死をきっかけに初恋の人・鏡史郎(福山/神木)と再会し、そこから始まった手紙の行き違いが姪・鮎美(広瀬)を巻き込んでいく。20年以上のキャリアで熱狂的なファンを生み出してきた岩井監督が、自身の原体験を詰め込んだ集大成として、初めて出身地である宮城でのロケーションで挑む。主演の松は、初主演映画の『四月物語』(98)以来約20年ぶりの岩井監督作品への出演となり、映画では『小さいおうち』(14)以来、約4年振りの主演に。また広瀬は裕里の姉・未咲の高校生時代と、未咲の娘である遠野鮎美という"母娘"を一人二役で演じる。福山が演じるのは、同級生であった未咲に恋をし、再会を願って同窓会に参加、ひょんなことから裕里と文通を始めることになる乙坂鏡史郎。神木が高校生時代の鏡史郎役を務め、二人で一役を演じる。さらに、数々の美少女を発掘してきた岩井監督が出会った新人・森七菜は、松演じる裕里の娘・颯香と高校生時代の裕里の二役を演じる。数々のアニメーションや実写映画で監督を務める庵野秀明、歌手として活躍する水越けいこ、小室等といった様々な分野で活躍するユニークなキャスティングが実現した。音楽は小林武史、企画・プロデュースは川村元気とヒットメーカーが集結。岩井は「かつて『Love Letter』という映画を作りましたが、当時は手紙のやりとりのあった時代でした。あれから通信手段は激変し、SNSでやり取りできてしまうこの時代にあって、手紙を使った物語は現代においては不可能だと思っていましたが、ある日それを可能にするアイディアを思いついてしまったところからこの物語の構想がスタートしました」と振り返り、「どういう化学反応が起きるか今から楽しみです」と期待を寄せた。○松たか子コメント岩井監督と仕事をするのは、本当に久々で、『四月物語』から時間を経て、再びお話しをいただけてとてもうれしかったです。このお仕事をしていて、新しい方と出会うことも面白いことではありますが、一度ご一緒した方に声をかけてもらえると「あっ、嫌われてはいなかったのかな」とも思ったりします(笑)。でも時間は経っているので、"今"の仕事になるよう、一生懸命頑張りたいと思っています。だいぶ大人になって岩井さんとまたお仕事できる楽しみが今回の役にはあるのかなと思っています。この作品には切ない気持ちみたいなものが溢れていますが、決して岩井さんがそれだけを思っているのではないのかも、とも思います。回想シーンがまるで“今”のように描かれていますので、うまくそれがつながっていくといいなと思います。緊張したまま終わるのかなって思いますが、それでもいいかなって思っています(笑)。○広瀬すずコメント岩井さんの作品に参加させて頂けることが、とにかく嬉しいです。岩井さんの作られる映画の空気が大好きなので、カメラの前で感じられた空気、温度を大切に、嘘なく、演じられるよう頑張ります。キャストの皆様もご一緒させて頂いたことがある方が多いので、楽しみです!○神木隆之介コメント岩井監督の作品に初めて参加させて頂くことになりました。過去作品も拝見しており、人間味溢れる暖かい作品が多い印象なので、今回演じる乙坂鏡史郎として、岩井監督が撮られる世界観の中で精一杯生きたいと思います。そして、僕にとって憧れでもある福山雅治さん。今回は福山さんの学生時代を演じさせて頂くので、嬉しさとプレッシャーでいっぱいですが、先輩の胸をお借りするつもりで丁寧に演じたいと思います。広瀬すずさんは、以前ドラマでご一緒させて頂きましたが、また共演することが出来て嬉しいです。素敵な共演者の皆さんに囲まれて芝居が出来る喜びを噛みしめながら、日々撮影に励みたいと思います。○福山雅治コメント唯一無二の美しさで描かれる岩井監督作品への初参加、そして、松さんとはおよそ20年ぶりにご一緒させていただけること、それぞれの出会いにとても興奮しています。監督からオファーをいただいた「乙坂鏡史郎」という役柄は、監督自身のドキュメントを色濃く反映しているキャラクターだと感じています。その役を、監督の故郷である夏の仙台で撮る。岩井監督が平成最後の夏に『Last Letter』という作品を撮られることの意味、そしてその現場に立ち会えることの幸運を全身で感じながら撮影に臨ませていただきます。(C)2019「Last Letter」製作委員会
2018年08月03日"JY"名義で歌手活動している女優の知英が、映画監督・岩井俊二氏とのコラボレーションにより新曲をリリースすることが21日、発表された。この音楽プロジェクトは、岩井氏が作詞を手掛けた「星が降る前に」を、5人のプロデューサーがそれぞれ楽曲を制作するというもの。『スワロウテイル』や『リリイ・シュシュのすべて』など岩井監督作のファンだったというJYが、ロサンゼルスで偶然出会ったことがきっかけで実現したという。JYの新曲「星が降る前に」は、岩井氏が作詞、ミュージックビデオ監督、楽曲プロデュースの3役を担当。同乗したタクシーの移動中、JYがしきりに空に浮かぶ星と月を見上げる姿にインスパイアされ、歌詞が生まれた。追って発表される参加プロデューサー陣には、ビッグネームから新進気鋭のトラックメーカーまでが名を連ねているという。岩井氏プロデュース楽曲のMVは、氷点下を記録するなど寒さ厳しい1月末に撮影。同曲は、ネスレ日本の「2018年度『キットカット受験キャンペーン』」のキャンペーンソングに採用された。なお、今作は完全生産限定商品となり、LPサイズの特製ジャケット仕様。豪華ブックレットとオリジナルトートバッグ付属の豪華な内容となっている。■JYコメント初めてLAでお会いした時に、私がつぶやいた一言をきっかけに歌詞を展開してくださったと聞いてとても特別な思いがしました。歌詞が映画のワンシーンのような情景です。MV撮影もずっとわくわくしていました。撮影現場での岩井さんの姿からは、映像へのこだわりが伝わってきました。岩井さんの世界に入れて楽しかったです。リップシンクをすべて2倍速で撮ったので出来上がりがとても楽しみです。映画のようなMVになると思います。■岩井俊二氏コメントジヨンさんとロサンゼルスでお会いした時、車中でふと見つけた月を無心に眺めていた姿が印象的でした。国を超えて活躍する彼女にとって星や月はどこから見ても変わらない心の拠り所なのかもしれないと勝手に想像しました。それがこの詞の原点でした。
2018年02月21日初主演映画『レオン』の公開が控える知英こと歌手のJYが、映画監督の岩井俊二とタッグ。岩井氏が作詞、およびMV監督を手掛ける新プロジェクトを発動する。動画再生サイトにて関連動画含め4000万回以上の再生を誇るなど、デビュー1年半にして多くの注目を集めるJY(=知英)。2017年には、一人七役を演じ分けたドラマ「オーファンブラック ~七つの遺伝子~」で連続ドラマ初主演。さらに、まもなく初主演映画『レオン』が公開されるなど、女優としても大きな活躍を見せているJYの新たなる一手は、映画監督・岩井俊二とのコラボレーションによる音楽プロジェクト。完全生産限定の企画EPとしてリリースされることも合わせて発表されている。このプロジェクトは、岩井氏が作詞を手掛けた「星が降る前に」と題された共通の歌詞をもとに、5名のプロデューサーがそれぞれ楽曲を制作する新しい試み。『スワロウテイル』や『リリイ・シュシュのすべて』など、かねてより岩井監督作品のファンだったというJYと岩井氏が、ロサンゼルスで偶然出会ったことに端を発して実現したという。リード曲となる岩井氏自身がプロデュースした楽曲は、ネスレ日本の2018年度「キットカット」受験キャンペーンのキャンペーンソングにも抜擢されている。岩井氏とJYが同乗したタクシーの移動中、しきりに空に浮かぶ星と月を見上げるJYの姿からインスパイアを受けて書かれたという歌詞に、複数のプロデューサーがそれぞれ魂を吹き込んだ作品群は、JYのアーティスト活動の新たな分岐点となるはず。また、岩井氏は作詞のみならず、Music Video監督・楽曲プロデュースの3役を務める。共通の歌詞で、複数のプロデューサーがそれぞれ楽曲を制作するのは他に類をみない新しい挑戦。追って発表されるという参加プロデューサー陣には、ビッグネームから新進気鋭のトラックメーカーまで多くのサプライズが隠されているという。岩井氏が、自らのプロデュース楽曲で監督したMusic Videoは、氷点下を記録するほどの寒さ厳しい1月末に撮影。同氏の世界観が存分に詰め込まれた作品となりそうだ。完全生産限定商品となる今作は、LPサイズの特製ジャケット仕様で、豪華ブックレットとオリジナルトートバッグが付属する。岩井俊二氏コメントジヨンさんとロサンゼルスでお会いした時、車中でふと見つけた月を無心に眺めていた姿が印象的でした。国を越えて活躍する彼女にとって星や月はどこから見ても変わらない心の拠り所なのかもしれないと勝手に想像しました。それがこの詞の原点でした。JYコメント初めてLAでお会いした時に、私がつぶやいたひと言をきっかけに歌詞を展開してくださったと聞いてとても特別な思いがしました。歌詞が映画のワンシーンのような情景です。MV撮影もずっとわくわくしていました。撮影現場での岩井さんの姿からは、映像へのこだわりが伝わってきました。岩井さんの世界に入れて楽しかったです。リップシンクをすべて2倍速で撮ったので出来上がりがとても楽しみです。映画のようなMVになると思います。完全生産限定盤「星が降る前に」は3月28日(水)より発売。(text:cinemacafe.net)
2018年02月21日映画クレヨンしんちゃんシリーズ26作目となる新作、『映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~』が、2018年4月13日(金)に公開される。あらすじ春日部にある中華街、アイヤ―タウン。マサオの誘いで伝説のカンフー、ぷにぷに拳を習うことになったしんのすけたちカスカベ防衛隊は、カンフー娘(ガール)・ランと共に修行に励んでいた。一方アイヤ―タウンでは、謎のラーメンが大流行。その名も“ブラックパンダラーメン”は、1度食べるとヤミツキになり、凶暴化してしまうおそろしいラーメンだった…。突然襲ってきたラーメンパニック。アイヤ―タウンを救うため、カスカベ防衛隊が立ち上がる。果たして彼らは、街の平和を取り戻すことができるのか?抱腹絶倒、腹筋崩壊の作品となっている。ヒロイン玉 蘭(タマ・ラン)役に潘めぐみ本作のキーパーソンであり、しんのすけたちカスカベ防衛隊と共に“ぷにぷに拳”の修行に励むカンフーガールでヒロインの玉 蘭(タマ・ラン)役を、アニメ「HUNTER×HUNTER」のゴン=フリークス役など、数々の人気作で活躍する潘めぐみが担当する。伝説のカンフー"ぷにぷに拳"の最終奥義の鍵をにぎる精霊・ぷにぷにの精役には、ブルース・リーやジャッキー・チェンと名だたるカンフー映画で共演を果たしてきたサモ・ハン・キンポーの吹き替えを長年担当してきたベテラン声優・水島裕。また、悪の組織・ブラックパンダラーメンの刺客・ヌンを「地獄先生ぬ~べ~」の鵺野鳴介や「スラムダンク」の三井寿を演じた置鮎龍太郎が、同組織の刺客・チャックを「ブリーチ」コンの声優を務める真殿光昭が担当し、悪役コンビを演じきる。さらに地上げ屋役を勝杏里、悪の組織・ブラックパンダラーメンの大ボス、ドン・パンパン役を廣田行生が務める。ゲスト声優にANZEN漫才のみやぞん・あらぽんゲスト声優として、ANZEN漫才のみやぞん・あらぽんと、関根勤が参加。みやぞんは、悪の組織・ブラックパンダラーメンの刺客“ミヤ・ゾン”役、あらぽんは、ブラックパンダラーメンを食べ凶暴化してしまう客役を務める。また、クレヨンしんちゃんへの出演は2度目17年ぶりとなる関根勤は、カスカベ防衛隊に伝説のカンフー“ぷにぷに拳”を教える師匠という、映画のキーマンとなる役を演じる。また、監督を務めるのは、シリーズ22作目『映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』で初監督を務め、24作目『映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大襲撃』で興行収入21.1億円のヒットを記録した髙橋渉。ももいろクローバーZが4人体制初の主題歌、声優としても出演主題歌「笑一笑 ~シャオイーシャオ!~」を担当するのは、4人体制となり、結成10周年を迎える新生ももいろクローバーZ。中国語で「笑って!」「笑おう!」という意味のタイトルが付けられた楽曲は、作品の世界観にマッチした書き下ろしだ。さらに、ゲスト声優として、メンバー4人全員でアイドルグループ“くろぐろクローバーZ”として登場し、アイヤータウンで巻き起こるラーメンパニックの一助を担う。その他、劇中歌も担当する。作品情報映画『映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~』公開日:2018年4月13日(金)原作:臼井儀人(らくだ社)/「月刊まんがタウン」(双葉社)連載中/テレビ朝日系列で放送中監督:髙橋渉脚本:うえのきみこ声の出演:矢島晶子、ならはしみき、森川智之、こおろぎさとみゲスト声優:関根勤、みやぞん(ANZEN漫才)、あらぽん(ANZEN漫才)主題歌:ももいろクローバーZ「笑一笑 ~シャオイーシャオ!~」(EVIL LINE RECORDS)©臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2018※短縮:©U/F・S・A・A 2018
2017年12月04日タレントの薬丸裕英が1日、自身のブログを更新し、先月25日に心不全のため死去した俳優の藤村俊二さんへの思いをつづった。2004年に放送された『快適!住まいるナビ』(テレビ東京系)などで藤村さんと共演していた薬丸は、「訃報」というタイトルで更新。「藤村俊二さんの訃報を知り辛く悲しい気持ちでいっぱいです」と胸の内を明かした。そして、「藤村さんにはレギュラー番組でお世話になり、藤村さん経営のワインバー『オヒョイズ』でよく一緒にワインを飲ませていただきました」と思い出を記し、「オシャレでジェントルマン、そしてユーモアたっぷりの藤村俊二さん」と人柄を表現。「もうお会い出来ないと思うと残念の一言に尽きます。謹んでお悔やみ申し上げます」と悼んだ。
2017年02月01日"おヒョイさん"の愛称で親しまれた俳優の藤村俊二さんが、1月25日に心不全のため死去していたことが1日、わかった。所属事務所代表で長男の亜実さんが公式サイトで発表した。82歳だった。亜実さんは「去る1月25日(水)20時45分頃、父・藤村俊二が心不全のため入院先の病院で永眠いたしました(82歳)。生前のご厚誼を深謝し、謹んでご報告申し上げます」とつづり、「2015年12月に日本テレビ『ぶらり途中下車の旅』の番組を降板させていただいてから、復帰を目指して療養しておりましたが、最期は苦しむ様子もなく、穏やかに息を引き取りました」と報告した。また、14日12時より東京・渋谷の慈雲山 長泉寺にてお別れ会「献花の会」を行うことも発表。「お時間が許す限りご参加いただき、みなさまの献花と共に父を送り出すことができれば幸甚に存じます」と呼びかけている。
2017年02月01日俳優の坂上忍(49)が、15日に放送されたフジテレビ系情報番組『バイキング』(毎週月~金11:55~12:55)で、セクシー女優に転身した坂口杏里(25)とタレント・重盛さと美(28)がテレビとネット上で"論争"を続けていることについて、苦言を呈した。有名人のSNSで話題になったニュースを取り上げる新コーナー「今週の野次馬SNS」で、坂口と重盛の"論争"がトークテーマに。坂上は「まだやってたの?」と言うに留め、おぎやはぎ・矢作兼(45)から意見を求められると、「はい?」とはぐらかしながら、「どうぞ続けてください」と榎並大二郎アナウンサーに進行を勧めた。重盛は、かつて坂口が所属していた事務所の先輩。9月18日放送の読売テレビ『上沼・高田のクギズケ!』で、坂口との関係について「唯一連絡を取り合う後輩でした」とした上で、坂口の借金を肩代わりしようとしたと主張。これに対して坂口は、自身のツイッターで「唯一連絡取ってたって取ってなかったんだけど…さすが腹黒いや」と反論。すると、今度は重盛が10月14日のブログで「テレビで話した事は全て事実です」「連絡をとっていたのも事実です!」などと訴えるなど、テレビとネットでの"舌戦"を繰り広げた。そして今月12日、重盛は読売テレビの『特盛!よしもと 今田・八光のおしゃべりジャングル』で、「すごくかわいがってた。ごはんにも行ったことがある」と関係性をあらためて説明。坂口を見捨てる事務所に「腹が立った」と言い、仮に自身が借金苦になった時も守ってくれないのではと不安に。「500万ぐらいの借金だったら貸すと言ってあげてよ」とマネージャーに頼んだが、「そんなことで助けてあげられるなら、もう助けてる」「重盛の貯金でも足りない額」と諭されたという。重盛の一連の発言は、「事務所に確認もせず、勝手に違うところに行ってちゃんと退所もしていない。新人の子がこれから入ろうとしていて、そのお母さんが『AVに行かせるような事務所に入れない』と言って事務所の今後の未来に影響があったから、事務所を守るために」という思いから。坂口は放送後のタイミングで、ツイッターに「私は何を言われても負けない!」とつづっている。重盛の「事務所を守る」発言を、坂上は「それもよく分からない」とズバリ。「重盛さんも『なにやってんだ』って話になっちゃうじゃない?」と投げかけ、「『すごくかわいがってた』を、とればいいんじゃないの?」「僕がこういう番組に出ると必ずそれを聞かれるのが、お約束になる。だから言い方を考えないと同列に見られてしまう」とアドバイスを送っていた。
2016年11月16日タレントの重盛さと美が14日、自身のブログを更新。所属事務所の元後輩でセクシー女優に転身した坂口杏里についてテレビ番組で発言したことは「全て事実です」と主張した。重盛は9月18日放送の読売テレビ『上沼・高田のクギズケ!』で、坂口との関係について「唯一連絡を取り合う後輩でした」と説明。坂口の借金について、助けたいと事務所に相談したものの「重盛が助けられるような金額ではない」と言われたと明かした。これに対し、坂口はツイッターで「唯一連絡取ってたって取ってなかったんだけど…さすが腹黒いや」と批判した。重盛は12日のブログで坂口の"腹黒"発言に反論したが、その後削除。この日あらためて「事務所に文章が下手すぎて遠回しすぎて伝わらないと言われたのでもう1回ちゃんと書きます」と切り出し、「テレビで話した事は全て事実です!」と主張した。そして、「アヴィラからAVへ行ったと勘違いしてる人もいるから重盛から世間へ事実を話してきてほしいと言われて、事務所とたくさん話し合い、テレビでその事に関して質問されたら、どこまで話すかを考えて話しました!!」と所属事務所と相談した上で発言したと明かした。また、坂口との関係について「連絡をとっていたのも事実です!唯一プライベートでご飯に行ったりカラオケに行ったり連絡をとりあう仲でした!!」と伝え、「テレビで話した通り、ホストや激やせ報道があってからは事務所に坂口と連絡を取らないで下さいと言われとっていません」と説明した。さらに、「最初は驚いたし、とても心配していました。でも、休暇が欲しいと言って事務所に長期休暇をもらって、いきなりのAV出演、担当マネージャーさんはとても悲しんでいて、それを同じ事務所のタレントとして見ていて、正直、おかしいんじゃないかなぁ?と思いました」と思いを告白。「自分なりに考えて、昔も今も面倒を見てくれている事務所を守ろうと思いました」とつづった。
2016年10月14日10月25日(火)より開催される「第29回東京国際映画祭」のJapan Now部門で行われる「監督特集 岩井俊二」の記者会見が、10月4日に行われた。この日は、岩井俊二監督を始め、椎名保(東京国際映画祭 ディレクター・ジェネラル)、安藤紘平(「Japan Now」部門プログラミング・アドバイザー)が登壇した。昨年新たに設立された「Japan Now」部門。いま一番海外に発信したい監督にスポットを当てる本部門では、今年国内外で幅広く活躍し、アジアで絶大な人気を誇る日本を代表する岩井監督を特集する。本部門のプログラミング・アドバイザーの安藤氏は「『リップヴァンウィンクルの花嫁』を見たときに日本人に生まれて誇らしいと思ったからです。岩井監督は岩井美術と呼ばれる独特な美意識をもって現代の若者の姿を描く稀有な監督ですが、今回の作品を見てその力をさらに上げたな、と思いました」と今回の特集開催決定の経緯を説明した。本部門では、今年公開された『リップヴァンウィンクルの花嫁』を始め、『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』、『Love Letter』、『スワロウテイル』、『ヴァンパイア』といった5作品を上映。これにあたって岩井監督は「こういう機会だと、リラックスして映画ファン・映画批評家の方たちと向き合い、一緒に映画を楽しめるので嬉しいです。劇場公開の時には言い知れぬプレッシャーがあり、楽しめないので。バケーションに近い感覚があります」とコメント。今後、中国との合作は?という問には、「すでにプロデュースという形で携わり、いまもいくつか関わっております。中国だけでなく、日本もふくめ映画市場が広がり、盛り上がる方が、アート映画の居場所は作りやすい。そういう意味で可能性があると思います」と回答。また、アニメーションの制作を続けていくのか?という質問には、「現在、実はミュージッククリップを作成中で、実写とは全く勝手が違うのですが、(アニメーション制作を)もの凄くやりたい!と思っています」と明かし、「『花とアリス殺人事件』はヨーロッパでも公開されていて、ヨーロッパの人は、自分をアニメーション監督だと思っている人もいて(笑)。このままヨーロッパの人たちにも知っていただきたいですね」と語った。なお、映画祭の上映後のQ&Aに参加するゲストに、『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』の宮藤官九郎監督、現在大ヒット公開中の『君の名は。』を手掛けた新海誠監督、『ダゲレオタイプの女』の黒沢清監督らが登場することも発表された。「第29回東京国際映画祭」は10月25日(火)~11月3日(木・祝)の期間で六本木ヒルズ、EXシアター六本木(港区)ほか都内の各劇場および施設・ホールにて開催。(cinemacafe.net)
2016年10月05日ライブ配信サービス「LINE LIVE」にて、9月12日(月)今夜、「岩井俊二監督、行定勲監督をゲストに重大発表!?」のタイトルで特別番組が生配信されることが決定した。10月25日(火)より10日間にわたって開催される「第29回東京国際映画祭」のLINE LIVE初回配信となる本番組。『世界の中心で愛をさけぶ』『ピンクとグレー』などを手掛ける行定勲監督と、『花とアリス』や今年3月公開された『リップヴァンウィンクルの花嫁』の岩井俊二監督をゲストに迎える今回は、「第29回東京国際映画祭」に関する重大発表を行うという。気になる重大発表の中には、過去に季葉、岡本あずさ、山崎紘菜などフレッシュな顔ぶれが抜擢され映画祭を盛り上げた「東京国際映画祭ナビゲーター」が発表されるほか、行定監督も参加するアジアの気鋭監督3名が、ひとつのテーマのもとにオムニバス映画を隔年で共同製作するプロジェクト「アジア三面鏡」の新たな情報や、東京国際映画祭の大きな2本映画特集のひとつ「JAPAN NOW」部門にて、岩井監督の作品を改めてふり返る企画「岩井俊二監督特集」の新たな情報が発表されるようだ。「東京国際映画祭SP企画 岩井監督&行定監督登場で重大発表!?」は9月12日(月)20時~LINELIVEにて配信。(cinemacafe.net)
2016年09月12日岩井俊二監督の最新作『リップヴァンウィンクルの花嫁』のBlu-ray&DVDの発売を記念して7日(水)、都内でトークイベントが行われ、岩井監督とかねてより親交があるという「闇金ウシジマくん」などの人気漫画家・真鍋昌平が登壇。「闇金ウシジマくん」の大ファンという岩井監督が、「ワンカットごとに丁寧に映像化してみたい」とラブコールを送った。脚本家・北川悦吏子を介して知り合い、意気投合したという岩井監督と真鍋さんは、黒木華演じる主人公・皆川七海が体現しているメッセージについて言及。主体性がない主人公像について真鍋さんが、「(七海は)合わせることしかできなくて、翻弄されて、流されていく。それは誰にでも起こり得ることで、彼女が特別な子だからではないんですよね」と普遍性があるキャラクターであると分析すると、岩井監督も「七海に限らず、そういう弱さは誰でも持っていると思う。誰に起こっても、不思議なことではないんです」と補足して、現代社会が抱えているだろう問題を描いた本作について、一般客の前で語り合った。また、トークショーでは、岩井監督が大ヒットコミックである「闇金ウシジマくん」の大ファンであることを、真鍋さん本人の目の前で告白!読み始めた当初は刺激的な内容に驚いて挫折しかけたこともあったそうだが、やがて読み続けていくうちに「まるで奇跡のような作品」という最高の評価になったそうで、突然の賞賛の言葉に真鍋さんも大感動!さらに、「ウシジマくんのエピソードの中には撮ってみたいものもある。ワンカットごとに丁寧に映像化してみたいですね」と岩井監督が映像化への“ラブコール”を送ると、真鍋さんは「サングラスの下は泣いていますよ(笑)」と信じられないといったような面持ちで答え、会場の興奮と笑いを誘った。BD&DVD『リップヴァンウィンクルの花嫁』は発売中。(text:cinemacafe.net)
2016年09月09日『スワロウテイル』『花とアリス』を手掛け、女優たちの新たな魅力をスクリーンへと昇華させてきた監督・岩井俊二。最新作『リップヴァンウィンクルの花嫁』では日常の中で「ありえなさそうだけど、現実にはそんなこともある」事件や不条理に出会いながら成長していく女の子を描いている。今回、主人公の友人役として出演する女優・玄理と共に、本作から見る職業の真義、人間のあり方について、さらに岩井監督の心の中にあるという“憧れ”について語ってもらった。■人生の節目の音楽は世界観を変える玄理:私、台本・小説・映画の順で観たので、小説家の岩井俊二はこのシーンはこういう感情で捉えてたんだな、と映画を観たとき初めて分かり、(小説と)ラストが違うからこそ面白かったです。ラストを描いたのはどっちが先だったんですか?岩井監督:映画が先だね。小説は小説の締めくくりを考えてたから。映画は映画の流れで(小説の)構図をもってくると大体失敗するから(笑)。あれは小説ならではというかね。そこにだけ意識がいっちゃって、いっぱいあった情報が集約されちゃうから、かえってやらない方が映画の場合は良かったりするんだよね。玄理:最近公開される邦画では、盛り上がる場所でクラシック音楽を使うのが流行りから定番になってるなという感じがしてて、でも岩井さんのクラシック音楽の使い方っていうのは風格があるなと思いました。映画に寄り添っているというか、気づいたら心の深いところに入ってきてて、別になんてことないシーンでも、ちょんっと突かれたら泣きそうになる感じが3時間続いてたんですよね。岩井監督:音楽はね、普段自分で作ったりしてるんだけど、今回は結婚式のウェディングソングのCDの中から選んだんだよね。割とみんなが知っている曲が次々出てくるけど、それって基本、華々しいセレモニーのときにかかる曲じゃない?でもそれが人生のいろんな節目でかかると違って聞こえるというか。そういうところを狙っていきたかったんだよね。玄理:すごく素敵でした。岩井監督:ここまで良い効果になると思わなかった。『リリイ・シュシュのすべて』のときにドビュッシーでやったんだけど、映画にはめてみると偉大な効果を生んで、いまとなってはホテルとかで流れると立ち止まっちゃうもんね(笑)。玄理:有名すぎて聴き慣れた曲なんだけどシーンごとに曲が流れると心が持っていかれました。■外の世界を知ると同時に“自分”が見えてくる玄理:作品に出演するにあたり、いろいろ勉強したんですよ。そのなかでAV監督に話を聞く機会もあったりして。日本にいるとエロ漫画の広告とか電車の中吊りでも卑猥な単語が飛び交ってるし、AVってこんな感じでしょってイメージで分かった気になってたけど、改めてちゃんと見たらすごかった。岩井監督:大学のときに友達がAV女優になって、本人が言うには、アートなんだって。これが自己表現なんだと言ってて。自分はすごく真面目にやっているんだと切々と語るんだよね。ちょっと用があって自宅に電話したときがあって、本人だと思って話してたら、お母さんだったのよ。そしたら堰を切ったように突然「うちの娘はあんなことする娘じゃないんです」と2時間くらい話を聞かされて、もう親御さんはパニックになっているわけなんだよね。そのときから対極にあるような本人と親のそのギャップっていうのは一体何なんだろうって、自分の中に大きな宿題として残ってた。あるときそういう人たちと取材できるタイミングがあって話を聞いたんだけど、やっぱり同じ親子の修羅場があって、でも本人たちはお金のためにやっているということじゃなくて、ひたむきにやっていたり、輝いてるんだよね。俺らより生き生きしていたりして、光り輝いているものは何なんだろうって非常に興味があったんだ。もちろん簡単なことじゃないし、いろんな苦労もたくさんあるだろうけど、なんか自分たちに持ち得ていないものを持っている感じ、これは何なんだろうって。海外に行ったり違う国の人を見ると感じたりするでしょ?発展途上国と言われているところに行って、そこの子どもたちに会うと、学校に行っていないがゆえに、テレビゲームをやっていないがゆえに、天然の人間というか、輝き方が違う、元気度が違う、体内エネルギーが全然違う。そういうの見ると、自分たちって養殖されている魚みたいな生き方をさせられているんじゃないかって、自分たちの反省も含めてそこを覗いてみたいと思ったんだよね。■多様性が必要とされている時代…常に自分と違うものに憧れる玄理:何年か前に岩井さんがお食事しているときに、囲炉裏の縁の内側が通常、普通の社会だとして、外側が普通じゃない異常な世界だとしたらこの囲炉裏の縁にいる人たちを描きたいっていうことを言っていたのを私すごく覚えていて、だから今回台本を読んだとき、その人たちのことなんだなって思ったんです。岩井監督:ずっとそこをやり続けている気がするんだよね。『花とアリス』ですらそこを描いているんだと思う。普通の人の実感の中にあるものを描きたくて、だから大体みんな孤独なの。友達とつるんで和気あいあいとして最後までつるみっぱなしの作品とかほとんどやったことがない(笑)。玄理:もちろん職業に貴賎がないという言葉の通り。そうだと思うけど、そのAV監督の話を聞いたとき、一番思ったのがその職業がどうっていうことより守るものがあったり、これからできたりするのであるならば、その一線を超えるとその代償って大きいなっていうのは聞いてて思った。岩井監督:どんな世界でも人は生きているし、人を殺した人ですら同じ空気を吸って生きているわけで、それが世の中だろうから。同じ時間・空間、同じ幸せ・不幸をシェアして生きているというか。我々って自分たちのいる場所が当たり前で、それと違うものはすぐ“違和感”という言葉を簡単に使ったりして、そのセンサーがみんな正しいものって思いがち。日本の場合、民族の多様性っていうのもあまりないからなおさらだよね。同調圧力が強いって言われるけど、マイノリティーって言われる人たちの気持ちや立場をなかなか理解しないでしょ、一部の政治家とかは人としてどうかと思うくらいそういうところ欠落していたりするじゃない?自分が目を向けたいのは、そういうところ。応援したいとかではなくて、なんか憧れがあるんだよね。この真ん中の世界に生きていて、いろんなところが麻痺している劣等感があって…。玄理:確かに、(縁の)外側の人たちにしか見えないものって絶対ありますよね。岩井監督:差別は良くないけど区別くらいまでは良いと思う。人を区別するときに蔑んだり、憐れんだりするのは酷いけど、憧れるのはいいと思う。自分じゃないいろんな人たちから学習し続けたいと思ってるんだよね。(text:cinemacafe.net)
2016年03月23日岩井俊二監督の『リップヴァンウィンクルの花嫁』の完成披露試写会が3月16日(水)に開催され、岩井監督と主演の黒木華が上映前のトークに登場。誕生日を迎えたばかりの黒木さんに岩井監督から、人気漫画「東京喰種」の漫画家・石田スイによる黒木さんの似顔絵が贈られた。岩井監督にとっては『花とアリス』以来となる、国内での実写長編映画となる本作。平凡な女性の派遣教員・七海はネットで知り合った男性と結婚するが、彼の浮気が発覚し、しかも罪を着せられ彼女が家を追い出される。苦境に陥った七海は次々と斡旋される奇妙なバイトをすることになるが…。黒木さんは昨年の『小さいおうち』、そして今年の『母と暮せば』で史上2人目となる2年連続の日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞したばかり。白いドレス姿の黒木さんが、岩井監督と共に劇場のバルコニーの階段を下りて登場すると、会場は拍手と歓声に包まれた。本作は一昨年の秋に撮影されたが、七海役は「映画に愛される未来の女優を探す」というコンセプトの下、オーディションで選ばれた。岩井監督は黒木さんについて「会って率直に『この子は撮りたい子だな』と思えた。そのモチベーションだけでここまで来ました。いろんな映画のシーンが頭を巡りました」とぞっこんのよう。「出会ったときは、すでに野田秀樹さんや蜷川幸雄さんに見いだされていましたが、それから山田洋次監督に見いだされ、ベルリン国際映画祭に見いだされ(※女優賞受賞)、とにかく見いだされ続けてる。山田監督とも華ちゃんの話になって『持っているとしか言いようがないですよね』という話になりました」と絶賛していた。一方の黒木さんは、高校時代に岩井監督の『リリィ・シュシュのすべて』を見たそうで「多感な時期で、いろんなことを感じました。いまでも苦しいことがあると、思い出して観たりします」と明かし「自分がその監督の映画に出るなんて思いもよらず、幸せな時間でした」と満面の笑みを浮かべる。映画では現代の日本社会の闇やひずみが鋭く切り取られているが、岩井監督は「震災後にいろんなことがあった中で、いままでと違うムードや景色があり、モヤモヤしたものがあった。信じていたものが崩れる中で、転がるように、転びながら走る主人公が、誰と出会ったら幸せになれるのか?本当の幸せって何なのか?」を描いていると説明する。2日前の14日は黒木さんの26歳の誕生日だったが、岩井監督からは、監督自身がはまって大好きだという漫画「東京喰種」の石田スイさんの手による黒木さんの肖像画がプレゼントされた。黒木さん自身、「東京喰種」を愛読しているそうで「読んでます!面白いです!」と語り、石田さんの絵とメッセージに「嬉しいです」とニッコリ。これからの1年について「いままでと変わらず、地道に頑張っていきたいです」と抱負を口にした。『リップヴァンウィンクルの花嫁』は3月26日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月16日岩井俊二監督が、史上2人目の日本アカデミー賞「最優秀助演女優賞」2年連続受賞を果たした女優・黒木華を主演に迎えて贈る『リップヴァンウィンクルの花嫁』。このほど、日本公開に先駆け、香港、台湾でも公開されるなど注目を集める本作に、ハリウッドで『ラスト・ナイツ』を監督した紀里谷和明と、『トイレのピエタ』で日本アカデミー賞「新人俳優賞」を受賞した「RADWIMPS」の野田洋次郎がカメオ出演していることが判明。その貴重な場面写真が、シネマカフェにて解禁となった。派遣教員の皆川七海(黒木華)はSNSで知り合った鉄也と結婚するが、結婚式の代理出席を“なんでも屋”の安室(綾野剛)に依頼する。新婚早々、鉄也の浮気が発覚すると、義母・カヤ子から逆に浮気の罪をかぶせられ、家を追い出されることに。苦境に立たされた七海に、安室は奇妙なバイトを次々と斡旋する。最初は、あの結婚氏の代理出席。次は、月100万円も稼げる住み込みのメイドだった。七海は、破天荒で自由なメイド仲間の里中真白(Cocco)に好感を持つ。真白は体調が優れず、日に日に痩せていくが、仕事への情熱と浪費癖は衰えない。ある日、真白はウェディングドレスを買いたいと言い出し…。本作は、中山美穂、蒼井優、北乃きいといった女優たちの新たな魅力を、次々とスクリーンへと昇華させてきた岩井監督が、『小さいおうち』『母と暮せば』で日本アカデミー賞「最優秀助演女優賞」を2年連続で受賞した黒木さんを主演に、『64-ロクヨン-』『日本で一番悪い奴ら』など、いま最も多忙な俳優といわれる綾野剛を共演に迎えた意欲作。そんな本作に、『CASSHERN』『GOEMON』、最近ではモーガン・フリーマンやクライヴ・オーウェンといったハリウッドスターを迎えた『ラスト・ナイツ』を手がけた紀里谷監督と、ロックバンド「RADWIMPS」のカリスマティックなフロントマンであり、昨年『トイレのピエタ』で映画デビューを果たした野田さんがカメオ出演を果たしている。岩井監督は2005年よりアメリカに拠点を移しており、紀里谷監督とはロサンゼルスに在住していたころからの友人。日本に帰って来てからも親交が深く、今回の出演が実現した。劇中では、黒木さん演じる七海が代理出席のバイトで参加した結婚式で、新郎役として登場!新婦役は映画・ドラマなどに幅広く活躍する女優の中村ゆりが務めている。撮影現場の紀里谷監督は、“友人”岩井監督がどんなふうに撮影しているのかを興味深げに見守るとともに、慣れない俳優として参加したことで、俳優部の大変さを実感していたという。また、野田さんには岩井監督が直接オファー。かねてより岩井作品のファンでもあった野田さんが出演を快諾し、実現した。劇中では、七海とCoccoさん演じる真白が出逢った直後に2人で訪れるお店のピアニスト役として登場。七海と真白が歌を歌うシーンの伴奏として、あの名作ドラマ「高校教師」の主題歌だった森田童子「ぼくたちの失敗」と、ユーミンこと荒井由実が亡き愛犬を思って作った「何もなかったように」を野田さんが自らピアノで奏で、シーンに花を添えている。『リップヴァンウィンクルの花嫁』は3月26日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月10日『リップヴァンウィンクルの花嫁』の公開を控える岩井俊二監督と『ピンクとグレー』が公開中の行定勲監督によるトークセッションが2月11日(祝・木)、銀座のApple Storeにて開催。20年以上にわたる付き合いがあり“師弟”関係にある2人が互いの作品について語り合った。岩井監督の『Love Letter』『スワロウテイル』などにデビュー前の行定監督は助監督として参加しており、岩井監督曰く行定“助”監督は「一番、監督デビューしてほしくない、片腕だった」とのこと。特に「キャスティングン才能は抜群で、連れてくる子はいい子ばかりで助かってました」と明かす。行定監督はある作品の打ち上げでの出来事を述懐。「ささやくように岩井さんから『行定はいつか、映画監督になるだろうけど、それまではウチでやってよ』と言っていただき、それはずっと支えになってました」と嬉しそうに明かした。その後、岩井組を巣立った行定監督の活躍について岩井“師匠”は「元々、作家性のキツイ男で、うまくやれるか心配はあった。エドワード・ヤンやホウ・シャオシェンが日本でデビューするようなもの。それでも自分のテイストとエンターテインメントをうまく合わせてやってると思います」と目を細める。特に「不在の主人公の探索」を行定作品の永遠のテーマと分析し「『ピンクとグレー』はひとつの到達点。感無量でした」と最大限の称賛を送った。一方、行定監督も岩井組を出てから客観的に作品を見て、岩井監督のすごさを改めて実感したという。「衝撃を受けたのは、『リリィ・シュシュのすべて』。これが世に言う“岩井美学”というものか!と画面からはみ出るような圧を感じました」と語る。社会問題を取り上げつつも、色あせないのが岩井作品のすごさであると熱弁!「娘がこないだ『スワロウテイル』を見てて、実は僕も(キャストで)出てるんですが、最後の字幕に“行定勲”とあって、娘に『すごい』って言われました。これまで散々、監督として映画に名前出てるのに(苦笑)」と笑っていた。岩井監督最新作『リップヴァンウィンクルの花嫁』は、一時期、ロスで生活をしていた岩井監督の「3.11」以前と以降の心境の変化が大きく反映されている作品となっているよう。なぜ今この作品を?という問いに、東日本大震災以前の日本をロスから眺めていて「あくまで自分の脳内が感じたことなんですが、いじめが蔓延している教室のような空気を感じました。先生もいじめを知らず、反対するとその人もいじめられ、それが是となりハミ出そうとすると『KY』と言われるような空気。重要なのは、みんな、それを知ってるのにそれ以上前に進まないような状況になってると感じました」と説明する。そんなときに東日本大震災が発生!「当然そこで日本がグラッときて動いた。そこで、やっと何かが描ける状況が生まれた。そこで何を描けるのか?と見出したのがこの物語です」と語る。ひと足先に本作を見た行定監督は「嘘」の存在が本作を貫く大きな軸となっていると語る。この点について、岩井監督は、3.11以降の日本において「みんなが『正しい』と思っていることが、本当に正しいのか?と疑うようなことが日々ありました。STAP細胞の事件や最近では覚醒剤の事件があり、昔はTVでみて『バカだね』とか『嘘だよね』と言ってたことが、SNSで表に向かって言えるようになった。それが可視化され、大きな塊になって一個人に課せられたとき、とてつもない衝撃やPTSD(心的外傷)をこうむるようになる」と“正義”に警鐘を鳴らす。「“加害者”たちひとりひとりは間違ったこと言ってないし、ひとりの人間としてつぶやいただけかもしれないけど、その正義が塊となったとき、それは正義なの?ということになる。それを正義が一瞬で人の生活を踏みにじることもある。『正義がまかり通った結果だ』と考えている人がいっぱいいるとしたら、それは空恐ろしい。映画は、何が正義か悪かを描くのではなく、違うアングルから見て『それでも人間は素敵だよね、共感できるところがあるよね』ということを描くもの」と熱弁をふるい、立ち見を含め、会場に足を運んだ聴衆たちは熱心に耳を傾けていた。『ピンクとグレー』は公開中。『リップヴァンウィンクルの花嫁』は3月26日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ピンクとグレー 2016年1月9日より全国にて公開(C) 2016「ピンクとグレー」製作委員会
2016年02月12日昨年の1、2月に放送され大きな反響を呼んだ「岩井俊二のMOVIEラボ」のシーズン2の放送が決定。進行役の千原ジュニアをはじめ、堤幸彦、是枝裕和、長澤まさみといったゲストが登場する。最新作『リップヴァンウィンクルの花嫁』の公開を控える映画監督の岩井俊二が主宰を務める本番組。シーズン2の今回は、1回の放送ごとにそれぞれ「走る」「闘う」「恋をする」「嘘をつく」のテーマを設け、古今東西の映画から名シーンをセレクト。ゲストとともに、そのシーンがどうように撮影され、監督たちがどんなことを表現しようとしたのかを探求する。第1回及び第2回のゲストには、昨年『天空の蜂』を手がけた映画監督の堤監督とアクション・コーディネーターの諸鍛冶裕太が登場。第3回及び第4回のゲストには、第39回日本アカデミー賞で作品賞ほか最多12部門受賞『海街diary』の是枝監督と、同作で優秀助演女優賞を受賞した長澤さんが登場する。撮影の裏話はもちろん、岩井監督とどのような対話が繰り広げられるのかに期待がかかる。また、会場にはプロの映像クリエイターを目指す若者が聴講生として参加。「1分スマホ映画ロードーショー」として、彼らにスマホを使った1分間のミニ映画を制作してもらい、その優秀作品を講師陣が講評していく。新しい才能に対して、監督たちがどんなコメントするのかが楽しみだ。「岩井俊二のMOVIEラボ」のシーズン2は、2月4日(木)よりEテレにて毎週木曜日23時から全4回放送。(text:cinemacafe.net)
2016年01月22日黒木華、綾野剛ら実力派俳優を迎え、『花とアリス』などで知られる岩井俊二監督が描く最新作『リップヴァンウィンクルの花嫁』。この度、初めて本作の劇中映像を収めた最新予告編がひと足先にシネマカフェに到着した。舞台は東京。派遣教員の皆川七海(黒木華)はSNS で知り合った鉄也と結婚するが、結婚式の代理出席をなんでも屋の安室(綾野剛)に依頼する。新婚早々、鉄也の浮気が発覚すると、義母・カヤ子から逆に浮気の罪をかぶせられ、家を追い出される。苦境に立たされた七海に安室は奇妙なバイトを次々斡旋する。最初はあの代理出席のバイト。次は月100万円も稼げる住み込みのメイドだった。破天荒で自由なメイド仲間の里中真白(Cocco)に七海は好感を持つ。真白は体調が優れず、日に日に痩せていくが、仕事への情熱と浪費癖は衰えない。ある日、真白はウェディングドレスを買いたいと言い出す…。『Love Letter』『スワロウテイル』などを手掛け、女優たちの新たな魅力をスクリーンへと昇華させてきた岩井監督が務める本作。主演には『小さいおうち』で「第64回ベルリン国際映画祭」において最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞し、「天皇の料理番」(TBS)や現在公開中の『母と暮せば』の好演が記憶に新しい女優・黒木さん。そして共演には、昨年放送された「コウノドリ」(TBS)で主演を務めた綾野さんが演じる。そのほか歌手のCoccoや原日出子、地曵豪、夏目ナナ、りりィなど俳優陣が脇を固めている。これまでに、本作の映像として公開されていたのは、劇中から引用された意味深な台詞音声に乗せて流れる「ねこかんむり」をかぶった女性の映像のみだった。そして今回の予告編も、前回に引き続いて、監督自らが制作。本作にも登場するCoccoさんの歌う楽曲に乗せた「ねこかんむり」の映像に加えて、「皆川七海さんは何て呼んだらいい?」「そんな虫のいい話を仕事にするのが、僕の仕事」など前回は音声だけだった部分に初の劇中映像がインサートされている。「どこへ行けばいいですか?」と話し涙する黒木さんが意図することとは…。監督独自の映像美と衝撃的な内容をイメージさせる映像となっている。3月の日本公開に先駆け、韓国を皮切りに、香港、台湾において実写邦画作品では初となる、アジア3か国での先行公開も決定している本作。こちらの予告編から岩井監督ならではの映像美や、黒木さん、綾野さん、Coccoさんといった個性豊かな役者が演じる印象的な台詞にも注目してみて。『リップヴァンウィンクルの花嫁』は3月26日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年01月15日山田洋次監督の『母と暮せば』でも好演を見せる黒木華が主演を務める、岩井俊二監督の最新作『リップヴァンウィンクルの花嫁』。このほど、岩井監督のアジア各国での人気ぶりを受け、本作が国内に先駆けて韓国、香港、台湾で先行公開されることが決定。また、岩井監督自らが手がけた最新予告編という“クリスマスプレゼント”も解禁となった。舞台は東京。派遣教員の皆川七海(黒木さん)はSNSで知り合った鉄也と結婚するが、結婚式の代理出席をなんでも屋の安室(綾野剛)に依頼する。新婚早々、鉄也の浮気が発覚すると、義母・カヤ子から逆に浮気の罪をかぶせられ、家を追い出されてしまった七海。苦境に立たされた七海に、安室は奇妙なバイトを次々と斡旋。最初は、あの結婚式の代理出席のバイトだった――。このほど、実写邦画作品では初めてとなるアジアでの先行公開が決定した本作。特に、3月中旬からいち早く公開となる韓国では、1999年に初監督作『Love Letter』が公開されるや、動員140万人の大ヒットを記録。ヒロイン・中山美穂の劇中のセリフ「お元気ですか?」は若者たちの間で大流行した。その人気はやがてアジア各国へと広がり、中国、台湾、香港などでも岩井監督作品は絶大な影響力を持ち、カリスマとして支持されることに。また、先日12月11~13日には、日韓国交正常化50周年を記念した岩井監督の特集上映がソウルで開催され、監督も参加。多数の韓国メディアの取材を受け、上映会では監督が登場するだけで黄色い声援に包まれるなど、アイドル並みの熱狂をもって韓国の映画ファンに迎えられていたという。そんな岩井監督から、日本のファンへのクリスマスプレゼントとして解禁されたのが今回の予告編。これまで大まかなストーリーのみで、詳細は謎に包まれたままとなっていたが、岩井監督が自ら編集した映像には、主演の黒木さんほか、綾野さん、Coccoら主要キャストたちによる物語のキーとなるセリフが散りばめられ、作品の世界観が少しずつ明らかにされている。なお、監督は公開直前となる2~3月にアジアキャンペーンとして韓国、香港、台湾を訪れる予定で、各国では再び岩井俊二フィーバーが巻き起こること必至。本作をいち早く目撃するアジアのファンの反応にも注目していて。『リップヴァンウィンクルの花嫁』は2016年3月26日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年12月24日『スワロウテイル』『花とアリス』を手掛け、女優たちの新たな魅力をスクリーンへと昇華させてきた岩井俊二監督の最新作『リップヴァンウィンクルの花嫁』の公開が決定。この度、本作の主演を女優・黒木華が務め、共演には現在ドラマ「コウノドリ」で活躍中の綾野剛、歌手のCoccoらが出演していることが明らかになった。舞台は東京。派遣教員の皆川七海はSNSで知り合った鉄也と結婚するが、結婚式の代理出席をなんでも屋の安室に依頼する。新婚早々、鉄也の浮気が発覚すると、義母・カヤ子から逆に浮気の罪をかぶせられ、家を追い出される。苦境に立たされた七海に安室は奇妙なバイトを次々斡旋する。最初はあの代理出席のバイト。次は月100万円も稼げる住み込みのメイドだった。破天荒で自由なメイド仲間の里中真白(Cocco)に七海は好感を持つ。真白は体調が優れず、日に日に痩せていくが、仕事への情熱と浪費癖は衰えない。ある日、真白はウェディングドレスを買いたいと言い出す――。『小さいおうち』でベルリン国際映画祭・銀熊賞(女優賞)を受賞、ドラマ「天皇の料理番」の好演も記憶に新しい女優、黒木さんが今回演じるのは、結婚相手からも突き放され、新たなバイトに没頭する皆川七海。そんな七海に奇妙な仕事を勧めるなんでも屋の安室には『そこのみにて光輝く』『新宿スワン』『ピース オブ ケイク』に出演する綾野剛。そのほかキャストには、七海のバイト仲間となる里中真白役のCoccoを始め、原日出子、地曵豪、毬谷友子、和田聰宏、佐生有語、夏目ナナ、金田明夫、りりィら個性派俳優陣が顔を揃える。本作を手掛ける岩井監督は「ともかく書き上げてはみたものの、これは一体何の話なんだろう、それが自分でもよく分からなかった。ただ描きたかったことはあった。それがこの物語のどこかに描けた気はする。ならばひとまず、それでよしとしようと思った。かくしてずっと悶々と向き合って来たこの原稿を締めくくることにした。311直後から取り組みはじめて、気がつけば四年半が過ぎていた」とコメント。そんな岩井監督作の出演を熱望していたという黒木さんは、「岩井俊二監督の長編映画に出られる日が来るとは、3年前、『マイリトル映画祭』のオーディションで出逢ったときには想像できませんでした。脚本、撮影、音楽、時間、全てのものを、愛おしく思います。観てくださる皆さんに、その幸せを少しでもおすそ分け出来たら嬉しいなと思います」と喜びを語った。黒木さんは岩井監督の作品でどのような輝きを魅せるのか。『シャニダールの花』で共演していた綾野さんとの息の合った演技にも注目したい。『リップヴァンウィンクルの花嫁』は2016年3月26日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月19日中京銀行はこのたび、インターネット専用支店「なごやめし支店」において、「大盛なごやめし定期 金利優遇キャンペーン」を10月1日から12月30日までの期間限定で開始した。○「大盛なごやめし定期」1年ものの適用金利を優遇「大盛なごやめし定期 金利優遇キャンペーン」は、多くの顧客に「なごやめし支店」を利用してもらえるよう「大盛なごやめし定期」1年ものの適用金利を、年0.30%から年0.39%(税引後 年0.3107715%)へと0.09%の優遇をする。
2015年10月01日花とアリスが帰ってきた。『花とアリス』の公開から11年を経て、ふたりが出会うまでの前日譚を描く『花とアリス殺人事件』。本作で岩井俊二監督は、初のアニメーション長編作品に挑んでいる。しかしながら、なぜいま花とアリスなのだろうか?そしてこのタイトルの意味は?さまざまな疑問符が浮かぶ中、稀代の映像作家である岩井監督がどんなアニメショーンを仕上げてくれるのかと、大きな期待が寄せられたはずだ。インタビューでは、前作をふり返りながらストーリーの発端となったエピソードをはじめ、新境地であるアニメ制作の裏側、さらに音楽家としての一面など多岐に渡り、稀代の才能である岩井監督の等身大の姿を垣間見ることができた。海外のキャストを迎え、全編英語で展開された『ヴァンパイア』以来、オリジナル作品としては3年ぶりとなる本作。岩井監督のフィルモグラフィーを見渡してみると、続編といったかたちで制作されたのは、『打ち上げ花火 横からみるか?下からみるか?』に続く作品として制作された『少年たちは花火を横から見たかった』があるが、こちらはドキュメンタリーという体裁をとっており、フィクション=物語としての続編作品は本作がはじめてとなる。今回の前日譚が生まれた経緯について訪ねると、「既に存在していた」と岩井監督は語る。「今回の企画自体は、前作『花とアリス』を作ったあとに、ある種続編的な位置づけで、脚本としてはその時点で存在していたんです。その時に、アニメ企画で立ち上げたんですけど、予算とかいろんな都合があって、実現のところまでいかなくて、途中で立ち消えになっちゃったんですよね。今回はたまたま、こんな企画あるんだけどって話したら興味をもっていただいて、じゃあやろうかという流れで実現しました」。実写として撮影された画をもとに、上から線でなぞるロトスコープというアニメーション手法で制作された本作。岩井監督は、昨年WEBで公開された『TOWN WORKERS』ですでにロトスコープを導入している。タウンワークとのコラボレーションとして制作されたショートストーリーの同作は、岩井監督初のアニメ作品として大きな注目を集めたが、長編アニメーションとしては今回が初となる。これまでに、その圧倒的なクオリティの美しい実写映像作品を数多く世に送り出している岩井監督だが、ロトスコープでは監督最大の武器とも言える実写映像があくまで素材として使用され、そこからロトスコープに変換されていく作業が始まる。「ふたつ分」の作業だったと語る制作過程について聞いてみた。「実写の場合は撮って編集で仕上げてしまえば終わりなんですが、今回はそこからアニメの制作が始まるので、ふたつ分の現場をやったような感じではありましたね。 まずはオーディションで役者さんを選んで、実際に撮影を行いました。ロトスコープの場合は、映像はあくまで素材になるので、ひとりで何役もやっていたりしますよ。20日間くらいかけて撮りましたね。それをベースに3D CGを作ったり、ロトスコープとして手描きでなぞって。さらに3D CGであがったものを手描きで修正したりとかいろんなことをやって、こういう仕上がりになった感じです」。今回の制作を振り返る中で、表現としての実写とアニメの違いについて、その“ダイナミズム”の差異について岩井監督は「実写だと普通に見えちゃうはずのものが、アニメだと妙な凄みを持つことが多々あるんです」と語る。「実写だとほぼ無理なんですけど、顔のアップをあまり使わないで済んだっていうのは意外でしたね。アニメ、とくにロトスコープっていうのは、人の全身が写っているサイズで動いてるときに一番存在感を発揮する気がしていて。その時の凄みっていうのは、なかなか実写だと出ないんです。同じサイズで人が動いててもあんまり印象に残らなかったり、なかなか間が持たなかったりするので、どうしてもアップに逃げたりしがちなんですけど。たぶんこれと同じことを実写でやったら、ややアート色の強い映画みたいな、観客が入っていけない作品に見えると思うんですよね。ところが、アニメだとそう見えなくて、全然普通に見える。そんな風に、ダイナミズム感が違うんです」。そして『花とアリス』の世界において、なによりもその魅力的なキャラクターである荒井花=“花”演じる鈴木杏と、有栖川徹子=“アリス”演じる蒼井優は本作においても出演。花とアリスとの再会は11年ぶりとなるが、岩井監督は自然と作品の世界に入っていったようだ。「蒼井優と鈴木杏に会って、久しぶりと言いつつも、不思議と前の撮影がこないだあったような感覚になるんですよね。『花とアリス』の撮影の仕上げの時期と感覚が直結してくるというか…。『花とアリス』は、映画の中で出てくるバレー教室でリハーサルをやるところからはじめたんですけど、そんな日を思い出したりしました」。そして、『花とアリス』の世界のもうひとつの大きな魅力は、美しい映像を彩るピアノとストリングスを基調とした瑞々しい音楽だ。『花とアリス』の代表的なシーンとも言える、オーディションでアリスがバレエを披露する場面の楽曲など、美しい旋律が全編で展開されるサウンドトラックは、岩井俊二自身が制作している。本作では、岩井監督自身が参加する音楽ユニット「ヘクとパスカル」が監督と同じく音楽担当としてクレジットされ、前作との制作過程の違いについて伺うと、音楽家としての顔も持つ岩井監督の妥協なきこだわりが明かされた。「前回はオールコンピュータで、ひとりでパソコンに向かい合いながらずっと音楽制作をやっていたんです。打ち込みでどこまでやれるかっていう、音を聞いてデジタルだって思われないところまでどうやってもっていくのかということに、ただひとりひたすらこだわっていました。繰り返し繰り返しエンニオ・モリコーネのサントラを一日中聞き込んで、それに近いバイオリン音源を数か月かけて探したんですけど、ほとんど駄目でしたね。その中でかろうじて使えるのが出てきたんですけど、それはもう感動でしたけどね。今回はそのスコアをベースに、『ヘクとパスカル』の桑原さんにアレンジをお願いしました。桑原さんはプロとして活動をしているので、アレンジしたらスタジオに入って演奏して終わり。基本的にはピアノは桑原さんが弾いて、弦とかは他のミュージシャンに頼んで演奏してもらいました」。『スワロウテイル』『リリイ・シュシュのすべて』をはじめ、完成された世界観と語られるストーリーの力が強く印象を残す岩井作品の中では、自然なタッチが特徴の『花とアリス』は、他の作品とは少し趣が異なるように思える。岩井監督が明かしたように、自然発生的なエピソードの数々が描かれ、自然体の岩井俊二が堪能できる本作を、自身は“エッセーのようだ”と語っている。「『花とアリス』はあの仕上がりになりつつも、なんだか食い足りなくて、エピソードゼロとして続編を考えて書いたのが今回の作品ですね。そういう意味ではゆるく長い付き合いだったと思います。考えてみると、自分の日常的な人生観とか、そういうのが意外と出やすかったというか、ちょっとエッセーに近い作品だったと思うんですよね。主人公があるできごとに出会いながら、ストーリーを解決して終わるっていうのがスタンダードとしてあると思うんですけど、ほっとけばどこまでも行ってしまうような話って、意外にありそうで少なくて、今回が初めてだった気がしますね」。最後に、今後のアニメ制作への意欲について尋ねると、少し意外にも思えるアイデアを語ってくれた。「予定はまだありませんけど、またやりたい気持ちはありますね。やっている間中おもしろかったですね。だいぶ作り方がわかったので次はもうちょっと安定的に作れたらなあと思います(笑)。ロトスコープは実は時代劇に向いてるなって思ってるんです。3D CGでも着物の表現って難しいと思うんですよね。そのときに、ロトスコープならほぼ正確に表現できるんで、時代劇はあってるんだよなっていう。ぼくがいきなり時代劇やるのって違和感あると思いますが」。インタビューの中で何より印象的だったのは、さまざまなジャンルを越境する才人としての岩井俊二の姿ではなく、実直に、ひとつひとつの創作を妥協なく繰り返してきた時間の積み重ねが、岩井俊二という存在を確かに形作っているということだった。自身を“不器用”だと語る監督の、表現を探求するものとしての真摯な姿勢、さらには、作家性の高い作品を数多く残しながらも、常に表現としてのバランスへの目配りを忘れない姿から、等身大でありながら自身の才能を発揮している岩井俊二という存在を少し垣間見ることができたように思う。アニメという新たな表現に向かいながらも、自分自身であることを貫き続ける岩井俊二。新作も控えているとのことで、これからもどんな映画を見せてくれるのか、大いに期待したい。(text:cinemacafe.net)■関連作品:花とアリス殺人事件 2015年2月20日より全国にて公開(C) 花とアリス殺人事件製作委員会
2015年08月11日岩井俊二監督が手がけた長編アニメーション『花とアリス殺人事件』のブルーレイ&DVD化を記念して、8日に池袋の新文芸坐でオールナイトイベントが開催され、上映前に岩井監督と新海誠監督がトークショーを行った。その他の写真鈴木杏&蒼井優主演の『花とアリス』(2004年)の前日譚となる本作は、後に親友になるふたりの出逢いと、友情を深めていく様がミステリータッチで描かれる。岩井監督がアニメを手がけると知って「すごくびっくりした」という新海監督は「初めてフッテージを観た時にアニメーションではなかなかやらないスローモーションが入っていて、もっとびっくりしました(笑)。アニメーションでスローモーションは、成立しにくいんですよね。その絵だけ観て、これはどうなんだろうかと想像が渦巻いてしまって。実際、完成した作品を観た時は、衝撃を受けて、素晴しくて、心配した自分を恥じましたね(笑)」と作品を絶賛。さらに「今回は、広角寄りの画が多いですよね。僕は実写の岩井監督の映画を観て、望遠で描く人物がとても美しいと思って、その望遠の使い方を参考に、岩井監督のDVD作品を再生しながら絵コンテを書いたこともあります(笑)。でも今回は、望遠がほとんどなくて、なぜ望遠を使わなかったのでしょうか?」と質問を投げかけると岩井監督は「実写の場合は引きすぎると感情移入しにくいけれど、アニメーションだと、それくらいで気持ちが入ってくるような気がする。それ以上寄ると生々しい気がして、自分にとってのアニメーションとして気持ちいいところを見つけた感じです」と説明した。最後に岩井監督は「実写のほうが、いろいろあきらめちゃう、と思いました。『秒速5センチメートル』(2007年)で人工衛星が打ち上がるシーンがありますが、実写では難しい。だから無理だなって引き下がって考えることがあるんですけど、アニメーションだと、もっとやっていいみたいなことが次々に起こって、そこが面白いなって気がするんです。いまは実写を撮っていますが、次は、ああしたい、こうしたいみたいなことは、ありますね」といい、『花とアリス』と続けて観ることで「見事なまでに物語がつながっていることがよくわかると思います。まるで突然実写になるような感覚にもなると思います」と集まった観客に語りかけた。『花とアリス殺人事件』8月12日(水)ブルーレイ&DVDリリース※レンタル同時リリースDVD(2枚組):4700円+税ブルーレイ(2枚組):5800円+税販売元・発売元:ポニーキャニオン(C)「花とアリス殺人事件」製作委員会
2015年08月11日長編アニメ『花とアリス殺人事件』のブルーレイ&DVD記念トークイベントが8月8日(土)、東京・池袋の新文芸坐で行われ、メガホンをとった岩井俊二監督と、岩井監督を敬愛する新海誠監督(『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』)が対談した。2004年に公開された実写映画『花とアリス』の前日譚を長編アニメーション化。石ノ森学園中学校へ転校してきた中学3年生の有栖川徹子(通称:アリス)が、花屋敷と呼ばれる隣家に暮らす不登校のクラスメイト・荒井花(通称:ハナ)とともに、1年前に起こった「ユダが、4人のユダに殺された」奇妙な事件の真相を追う。実写映画に引き続き、蒼井優がアリスを、鈴木杏がハナを演じ、大きな話題を集めた。本作が初の長編アニメ制作だった岩井監督は、「実写にはない苦労が多く、試行錯誤の連続だった。最後の2週間は誰も寝られないし」とふり返り、「納期を目前にひどい高熱を出してしまって。絶望的でした(笑)」と完成までの苦闘を告白。これには新海監督も「作品を見て、軽やかで自由に作っている印象を受けていた。現場は大変だったんですね」と知られざる舞台裏に驚きの表情だった。その新海監督は「カメラアングルや望遠の使い方など、過去の岩井さんの作品を参考にしていた」と言い、憧れの存在を前に恐縮した様子。それだけに、岩井監督が「またいつか、アニメを作ってみたい」と意欲を見せると、「楽しみです!」と期待を寄せていた。『花とアリス殺人事件』ブルーレイ&DVDは8月12日(水)発売。(text:cinemacafe.net)■関連作品:花とアリス殺人事件 2015年2月20日より全国にて公開(C) 花とアリス殺人事件製作委員会
2015年08月09日吉野家は6月1日10時、「鰻重(うなじゅう)」を全国の「吉野家」店舗で発売する。単品価格は、「一枚盛」が750円、「二枚盛」が1,150円、「三枚盛」が1,650円。これまで、同社の夏季限定商品だった「鰻丼(うなどん)」。今年はうなぎのサイズを大きくし、鰻重として通年販売される。タレはうなぎの香ばしさを引き立て、ご飯にも合う醤油の味を利かせている。みそ汁と漬物がついたセットもあり、価格は一枚盛が820円、二枚盛が1,220円、三枚盛が1,720円。価格は全て税込。
2015年05月29日