グローバルワーク(GLOBAL WORK)の2018-19年秋冬コレクションが、2018年3月22日(木)に東京・渋谷ヒカリエにて発表された。「ツイスト ア トラディション」今季のテーマは「ツイスト ア トラディション(Twist a tradition)」。世界の民族から生み出されてきた伝統をベースに、アイテムには、スポーツやストリートアートなどのセンスが織り交ぜられた。メインパターンに「チェック」コレクションのメインパターンとなったのは世界の様々な民族がルーツにある「チェック」。タータンやマドラス、ハウンドトゥースといったあらゆるチェックパターンがアイテムに取り入れられた。グラフチェックのパターンは英国風ジャケットとパンツのセットアップで。綺麗なボックスシルエットが生み出されるのは、身幅を大きくとる設計によるもの。インナーには季節感のあるニットを合わせてドレスダウンすることにより、デイリーウェアを提案するブランドらしいコーディネートが成立している。グローバルワークの特徴であるキッズラインからもチェックのアイテムが登場。マルチなカラーで構成されたルックはキッズらしいアクティブさを表現。一方でトップス、ボトムス、そしてタイツまで落ち着いた色味のチェックで統一されたスタイリングは、かわいらしさを残しながらも、どこかクールな雰囲気を醸し出す。時には現代的に何体か登場した、足元をダッドシューズで固めたルック。膝下丈のパンツ、ハイソックスの組み合わせは、重くなりがちな秋冬のスタイルに軽やかなモードのエッセンスを落とし込んだ。ストリートアーティストとのコラボレーションもまた、今季はフランスのストリートアーティスト・K-NARFとのコラボレーションによるTシャツがコレクションへ。インパクトのあるグラフィックが大胆に配置されたこちらは、エスニックな雰囲気が漂うショーとは対照的な存在。しかし、今季のテーマにもあるように、エスニックとストリート、お互いのテイストが巧く"ツイスト"することで、ジャンルの融和による新しいファッションの可能性が示された。今、地球の問題を考えて表現したかったのは、表面的な世界の民族文化だけではない。温暖化や生物資源の減少など、今地球で起こっている問題を考え直し、それをブランドなりに解釈。素材には再生素材やフェイクファーが使用された。"ファッションを通じて少しでも地球問題を解決の方向に向かわせることが出来れば"という、ブランドの想いは直接目で見えなくとも、アイテムの上でしっかりと表現されていた。
2018年03月25日アールビーティ(RBTXCO)の2018年秋冬コレクションが、「Amazon Fashion Week TOKYO 2018 A/W」4日目の2018年3月22日(木)、東京・ヒカリエで発表された。テーマは「極楽・混沌」東京コレクションに初参加となるアールビーティは、「問題をまたがない」をモットーにファッション業界が抱える様々な問題に取り組むブランド。今季のコレクションでは、「極楽・混沌」をテーマに掲げ、様々な素材やスタイルを組み合わせたピースを展開する。また、ランウェイに登場するモデルたちの採用にも拘り、あらゆる垣根を超えた者たちが集まる。デザイナー・東哲平は、全ての者がファッションを楽しむ権利があるという強いメッセージを発している。時代も超えて繰り広げられるショー和太鼓の力強い音色が響く会場では、生のボイスパーカッションのライブが行われた。琴の弦を弾くような古代の日本を彷彿させるものから、現代のポップな要素を含んだものまで、音色には様々なアレンジが加えられる。そこに登場するモデルたちの様は、まさに"混沌"だ。神社に仕える巫女のようなピースを纏っている者から、冠を被り、オリエンタルな柄をあしらったドレスを纏う者、Iphoneを片手に歩く現代的なルックの者まで。モデルの出てくる順番に統一性はなく、突如タイムスリップをしたような感覚に陥る。キッチュな絵柄のプリント散見されたのは、キッチュな絵が描かれたプリント。大仏の顔や、苺、スカル、狐、女性の顔・・・。ひとつのファブリックには、あらゆる要素の入り混じったモチーフが広がっている。フラワーモチーフを描いた、オーガンザのファブリックと重ねられたドレスは、まるで全てのものが1つの花畑の中に広がっているかのようだった。ハイブリットなデザインが主流様々な生地を繋ぎ合わせたハイブリッドなデザインも目立った。オーガンザの羽織物には、チャイナブロケード生地を袖元に、サテン生地を裾に配して。また、レース生地を腰元に巻くなど、スタイリングにもアレンジをきかせる。そこには、何の規則にも縛られないブランドの自由な世界観が広がっていた。足元を飾った、ファー付きサンダル今季のアールビーティのスタイルを決めるのは、デコラティブなフットフェア。モコモコのファーを飾ったサンダルやスニーカーは、ピンクやパープル、ブルー、ホワイトといった、様々なカラーリングで彩られ足元にも個性を与えた。
2018年03月25日タエ アシダ(TAE ASHIDA)の2018年秋冬コレクションが、2018年3月23日(金)16:30より、グランド ハイアット 東京にて発表される。ファッションプレスでは、その模様をライブ配信。前回の2018年春夏コレクションでは、モノトーンの幾何学模様がプリントされたドレスや、鮮やかなマルチストライプのドレスなど、エレガントなシルエットにグラフィカルなパターンを施したアイテムを展開。写実的なボタニカルモチーフが描かれたブラウスやスキニーパンツも目を惹いた。最新コレクションは、"生きる力-Power of Life"をテーマに約60点を発表予定。華やかなデイウエアから優雅なドレスまで、どのようなルックで魅了してくれるのか期待が高まる。【詳細】タエ アシダ 2018年秋冬コレクション開催日時:2018年3月23日(金) 16:30~
2018年03月25日マドモアゼル・ユリアが展開するグローイング ペインズ(GROWING PAINS)の2018-19年秋冬コレクションが2018年3月20日(火)、東京・コスモプラネタリウム渋谷で発表された。今シーズンのテーマは「メテオール(METEOR)」。これまでテーマに沿った女性像を描いてきたブランドだったが、デザイナー・ユリアの意向によって、性別や年齢など様々な要素に捉わられることのないファッションと世界観を展開した。「メテオール」「メテオール」は日本語で"流星"という意味。ユリアが幼いころから憧れを抱いていた「宇宙」がデザインのベースだ。『美少女戦士セーラームーン』、『マクロス』シリーズなど幼少期に見ていた「宇宙」に関連するアニメや映画のフューチャリスティックな世界への羨望をアイテムに落とし込んだ。また、RMK(アールエムケー)とのコラボレーションによる煌びやかなメイクがルックに施され、さらなる"宇宙感"がラインウェイに演出された。宇宙空間からのインスピレーションラメを使ったセットアップは流れ星や宇宙の輝く恒星を連想させるアイテム。ブラックなど暗めの色がアイテムのメインカラーとして使用されるショーの中で、このセットアップには光沢のあるオレンジが採用され、一際大きい存在感を放った。「メテオール」と並ぶキーワード「ダークマター」も併せてアイテムにデザイン。ショーの随所で登場したロングスリーブTシャツは、今シーズンのメインビジュアルのグラフィックと、片仮名のスリーブプリントによって、ストリートなテイストを含んだアイテムに仕上げられた。変形MA-1やジャケットなど、宇宙服から着想を得たアイテムが多数登場する中でも目を惹いたのが、このロングダウンコート。襟が開き、身幅は上から下へと向かっていくに連れて広がっていく全体のシルエット。ユニセックスサイズであるため、女性が着ればビッグシルエットになり、男性が着れば、ジャストの袖丈と広がった裾によって不思議なサイズのコントラストが生まれてくる。ありそうでなかったシルエットは、まさに"未知なるもの"を表現したかったと話すユリアの構想と合致するデザインだ。ファッションの自由また、ルックがアクセサリーとして持っていたのがPVCトートバック。現代的かつ実用的なこちらのアイテムは、片面を『ポプテピピック』など大量の日本アニメの缶バッジでカスタム。それは、アグレッシヴな雰囲気のショーの中で異彩を放ちつつも、違和感なくスタイルの一部として取り込まれていた。「好きなものを好きなように飾り付ける。」「ジャンルの垣根を越えてデザインに作用し合う。」―カスタマイズされたPVCトートバッグの存在は、ブランドが"何かに縛られることのないファッション"を提示する手段だったのかもしれない。
2018年03月23日アカネウツノミヤ(AKANE UTSUNOMIYA)が2018-19年秋冬コレクションを発表。
2018年03月18日パリ・ファッションウィークの公式スケジュール最終日となる3月7日、ビューティフルピープル(beautiful people)が2018-19年秋冬コレクションを発表した。パリでのコレクション発表は3回目となるが、今季は初めてショー形式での開催。同日の午前にショーを行ったシャネル(CHANEL)の会場グランパレ(Grand Palais)近くに、真っ白なランウェイの特設会場を設けた。先シーズンのテーマ“MAKE LOVE”のラブストーリーの続編かのように、今季のテーマは“偶然の出会い”と銘打ち、男女の出会いから交わりを、バイアスカットを用いて服で表現した。特にアウターが豊作で、ステンカラーコート、トレンチコート、ライダースジャケット、テーラード、ポンチョなど多岐に渡る。それらはメンズウェア発祥だが、対角線を意識したバイアスカットにより、体に拘束と解放を与えることで女性らしいシルエットを引き出す。一枚のブランケットのように見えるドレスやスカート、捻じるデザインで対角線を作ったドレス、ロング丈のプリーツスカートもバイアスカットによって流動的な美しいドレープが強調された。直線と曲線、ニットとニットの重ね着、表と裏を設けないリバーシブルのアイデアなど、さまざまな対峙をバイアスカットによって融合させ、絶妙なハーモニーを奏でる。一見クラシックで単純に見えるかもしれないが、非常に複雑なパターンで構成されており、パタンナーとして経験を積んだ熊切秀典の卓越した技が発揮されたコレクションだった。ランウェイで数秒目にするだけでは飽き足りず、ディテールまでしっかり見たいと好奇心を駆られるような“ものづくり”が基盤にある良質な服だ。熊切がパリで綴るラブストーリーの行く末を、引き続き見届けたい。
2018年03月12日ポール & ジョー(PAUL & JOE)は、パリ・ファッション・ウィーク最終日となる2018年3月6日(火)に、2018-19年秋冬ウィメンズコレクションを発表した。キーワードとなったのは、デザイナーのソフィーの幼少期の想い出と、ブランドが得意とする70’s要素の掛け合わせだ。今季の気分はちょっぴりギーク。黒ぶちメガネをかけた内向的な雰囲気の女の子が着こなすのは、母のクローゼットから借りてきたかのような懐かしみのある洋服。統一感のない色合いに半端なズボン丈が可愛らしくみえる。子ども部屋を覗いているかのようなプレイフルなモチーフが多く用いられた。キッズ向け壁紙に落書きされてしたようなプリントのコートに子どもが書いた絵のように編まれたニット。絵の具が飛んでしまったのを表現したのか、ニットやマフラーからカラフルな糸が飛び出している。印象的に差し込まれた肉厚のニットには、小さい頃のソフィーの姿とペットのジプシーという名の猫をモチーフにしたものである。民族的なディテールが加えられたアイテムも目立つ。ジャケットの前身頃を横断するように縫い付けられたフリンジやウエスタンな印象のメタルビーズで描かれた模様、ボヘミアンな肩口のビジューの装飾。フレアな裾のパンツや、往年のロックスターのような全身をスパンコールで覆ったルックといったわかりやすいアイコンに加え、ロングからショートに至るまでのブーツやタッセルローファーなど、多く見られた厚底の靴がより70年代の空気感を高めている。
2018年03月11日ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)の2018-19年秋冬ウィメンズコレクションが、フランス・パリで、2018年3月2日(金)に発表された。山本耀司の作る黒ーノワール一色にまとめられたその世界はとても静かな始まりだった。ファーストルックから繰り返し続いたアウター群。秋冬らしい暖かみのあるウールで仕立てられたコートは、解体され再構築され独自のフォルムで佇んである。身体を包みこむコート、それとは別に肩から脱ぎかけのようなもう一枚のアウターが、時が止まったように静かに存在する。時間の流れとともにウールコートのシルエットはバリエーションが豊かになる。開ききった襟、デコルテを美しく見せる首回り、アームの下から不可思議に伸びるもう一本のアーム。前身頃に整列したボタンたちと相反して、サイドやバックスタイルのシルエットは自由で開放的だ。そこに現れた印象的なピース。これまでの変幻自在なシルエットと対峙する、シンプルなロングドレスだ。無駄な装飾は1つとしてない。そしてこのドレスの登場とともに、新しいノワールの世界の扉が開く。続くのは、序盤と同じ解体と再構築、そしてレイヤードを繰り返して生まれたピースだ。しかし先と異なり大きな動きは全くない。静かであるからこそ浮き立つドレープの美しさやタックで作った豊かなボリューム。テキスタイルが見せる優美でなめらかな動きに心惹かれる。フィナーレに向けて山本が投じたのはレザーのシリーズだ。黒の世界に放たれたブラウンのジャケットはパワフルにその存在感を発揮する。そしてそのレザーはスタイルを変え、黒のジャケットへと変わり、さらにコルセットへと姿を変える。始まりは身体を重量感たっぷりのテキスタイルで始まったショー。ラストはそれらの洋服が剥ぎ取られ、女性本来の美しさを浮かび上がらせるようにシンプルでプレーンなものになっている。
2018年03月05日ジバンシィ(Givenchy)は、2018-19年秋冬コレクションを、日本時間の2018年3月4日(日)18:00にパリで発表する。ファッションプレスではその模様をライブ配信。前シーズンは、元クロエ(Chloé)のクレア・ワイト・ケラーを新アーティスティック・ディレクターに迎えた初のコレクション。メンズ・ウィメンズを同時に披露した。メンズとウィメンズが呼応するように寄り添う形で作られたウェアが目を惹く。ウィメンズはショルダーラインを大きく広げると、メンズは反対にストレートなラインを描き、結果的には双方ともシャープなスタイルに。トレンチコートなどの英国文化の要素や、伝統的な「4G ロゴ」の復活など、ジバンシィの新たな幕開けを印象付けるコレクションが展開された。最新コレクションも、メンズ、ウィメンズ合同ショーで発表される。どのようなスタイルがランウェイを飾るのか、期待が高まる。【詳細】ジバンシィ(Givenchy) 2018-19年秋冬コレクション開催日時:日本時間 2018年3月4日(日)18:00現地時間 2018年3月4日(日)10:00
2018年03月04日ラコステ(LACOSTE)が、フランス・パリでメンズ・ウィメンズの2018-19年秋冬コレクションを発表した。パリ・ファッション・ウィーク3日目の2018年2月28日(水)のことである。今シーズンは、ブランドの創業者ルネ・ラコステにまるわる一つのエピソードから始まった。第二次世界大戦初期多くの人が強制労働を強いられるなか、ルネ・ラコステと妻のシモーヌは、地元の人々を集め、ファミリーゴルフコースの設計を計画。当時農林従事者は徴兵制から守られていたため、このルネの試みは多くの労働者たちの安全を確保したといわれてている。共感、親切、希望を示したこのエピソードを起点に、今季はクリエーションを進めた。会場は、大きな1本の木を囲むように芝が広がっていて、ゴルフコースさながらの開放的なムード。モデルたちは、ゴルフを楽しむ人々のように芝の周りをくるくると回ってキャットウォークする。歩みを進めると、マキシ丈のフード付きレインコートやハンティングポンチョは帆をはるように裾を大きく広げてみせ、サイドにスリットを入れたタートルニット、バックスタイルにもう一枚ニットをかませたトップス、アシンメトリーにカッティングされたスカートなどは風をきるように動きまわる。ルネ・ラコステらのゴルフ場製作の思い出は、プリントやモチーフになって綴られる。フーディコートの上にプリントされたのは、ゴルフコースやクラブハウスなどを捉えたフォト。ニットの上にのっているのは、スイングするゴルフ選手の姿だ。足元はラバーブーツが多用されていて、植木職人たちの姿を想起させる。ブランドのアイコンであるワニのワッペン付きポロシャツは、ストリートテイストにアレンジ。生地をスウェット地にして、裾をアシンメトリーにカットアウトし、遊び心あふれるピースへ昇華させている。
2018年03月03日サンローラン(Saint Laurent)の2018-19年秋冬コレクションが、パリ・ファッション・ウィーク2日目の2018年2月27日(火)に発表された。昨シーズン同様会場は、エッフェル塔を目の前にしたトロカデロ庭園に設置。ボックス型の会場には小さなライトが無数に取り付けられ、またランウェイ上の天井にも隙間なくライトが散りばめられている。ショーのスタートと共に天井一面に取り付けられたライトが発光。サウンドに合わせて波のように点灯したり消灯したりを繰り返す。そこに浮かび上がるように登場したのは、サンローランのコード、ブラックで統一されたルック。トップスはどれもスリムなシルエットで、アイコンのスモーキングジャケットをはじめ、ベルベット地やスパンコール、ビジューなど光沢ある素材や装飾で彩られたジャケットなどがラインナップ。ボトムスは、アンソニー ヴァカレロが得意とするセンシュアリティを打ち出しているのか、極短のショートパンツで統一だ。続くドレスルックは、ショルダーを強調し胸元を大きく開けたドレス。逆三角形の尖ったシルエットでやはりジャケットスタイル同様に黒で統一されている。ウィメンズのモデルが続くと、次に現れるのはメンズモデル群。スリムフィットなパンツにタイトなジャケットのセットがお決まりのようで、上半身にラメ入りの生地やベルベッドなど光沢素材を取り入れて遊びを加えている。合わせたのは、70年代のロシアンコレクションを彷彿とさせる、ビックサイズのロシアン帽。中には首元にボリューミーなニットマフラーを巻いているモデルもいる。暗転して2章目に映るかのようにパッと明かりが灯ると、現れたのは先ほどとは打って変わって色鮮やかなルックの数々。スパンコールのエンブロイダリーなどで、花のように模様が描かれたジャケット、ドレスが続いた。ワンショルダーであったりボックス型のショルダーであったり、シルエットは様々だが共通しているのはウエストの位置にポケットがあること。そこに両手を入れて同じスタイルでモデルたちはランウェイを颯爽と歩いていく。先までピンヒールだった足元も、チャンキーヒールのブーツで統一されている。
2018年03月03日ジョルネ(JOUR/NÉ)の2018-19年秋冬コレクションが、パリ・ファッション・ウィーク2日目の2018年2月27日(火)に発表された。ピガール周辺の劇場で行われた今シーズンは、パリのアーティストとコラボレーション。ショーは2部制に分かれていて、間にフランス人ラッパーのライブパフォーマンスが行われた。コレクションのキーワードはパッチワーク。ジャケット、ドレス、スカートあらゆるピースに異なる素材がドッキングされている。ギンガムチェック、花模様のジャカード地、シンプルなブラック生地。そして音楽のインスピレーションからか音符をモチーフにしたプリントシルクも揃った。それらは規則性を持つことなくボディの上で花を開かせている。女性らしさを感じさせるピースが多く、ビスチェやバルーンスリーブのワンピース、フリルのついたロングコート、スリット入りスカートがなどがラインナップ。それらを可愛らしく着こなすのではなく、足元にごついハイキングブーツを合わせてカジュアルダウンさせるのが、今季のジョルネのスタイルだ。
2018年03月03日ディオール(Dior)の2018-19年秋冬ウィメンズコレクションが、パリ・ファッション・ウィーク2日目の2018年2月27日(火)に発表された。アメリカン・ヴォーグのエディターとして活躍したダイアナ・ヴリーランドの言葉がコレクションノートには記されている。1963~1971年にかけて“カリスマ”として活躍した彼女は、60年代は自由に溢れ素敵な時代であったこと、そして女性たちは自分自身を進化させていたと語っている。当時のパリといえばデモが多発。多くの人がこれまでの当たり前な事柄から解放されることを求め、自由の獲得を目指していた。ディオールのブティックの前でもプラカードを掲げてミニスカートをはいた女性たちが行進する「ミニ スカート フォーエバー」というデモが起きたという。ロダン美術館に隣接させたショー会場には、当時のあらゆるファッション雑誌の表紙、そして「ミニ スカート フォーエバー」の写真がパッチワークのように組み合わされ、60年代のファッション界を視覚的に表現している。マリア・グラツィア・ キウリが提案するシーズンピースは、こういった60年代の影響を受けながらも現代の女性たちへ向けて、ファッションを自由に楽しもうという強いメッセージ性が込められているもののように映る。序盤は、チェック柄のセットアップスタイルのオンパレード。クラシックなジャケット、プリーツスカートを同じように身に着け軍隊のようにモデルたちが行進する。規則性のある柄、統一されたコーディネート、そういった要素もデモを起こす前の保守的な世界を描いているようにも見える。しかしながら、単調なリズムは少しずつ壊れていく。スカートのレングスが変わり、シースルー素材が取り入れられ、ボトムスがパンツに変化。サウンドがリズミカルに転調すると、音楽の高まりと連動するようにコレクションピースも多彩に変わっていく。様々な色柄を組み合わせたキルトジャケット、数種類のプリントデニムを貼り合わせたスカート、メンズライクなバイカージャケット。どれも個性的で主張が強いピースだ。マリアらしいシースルーのロングドレスの上には、華やかなフラワーエンブロイダリーをのせ、大きなサイズのニットにはメゾンを代表する8を、Tシャツには女性の姿を描いた。それらは、アイテム一つ一つが持つムード、例えばシースルードレスであればフェミニン、バイカージャケットであればマニッシュ、Tシャツであればカジュアル。そういったイメージを破壊するようにコーディネートされる。フリルののったドレスの下にはブランドロゴ入りブラトップを忍ばせ、ウエストは大きなDロゴのバックルベルトをセット。Tシャツにはフレアなスカートが組み合わされている。その姿は自由で開放的。60年代の女性たちが求めていた、何かにカテゴライズされずに自由に楽しむスピリットを体現しているようにみえる。
2018年03月03日ラコステ(LACOSTE)は、2018年秋冬コレクションをパリにて日本時間2018年2月28日(水)18:00より発表する。ファッションプレスでは、その模様をライブ配信。前回の2018年春夏コレクションは、85周年を機に再びパリへ帰還してショーを開催。創業より大切にしてきた"タイムレスでヘリテージ"をキーワードに、スポーツをインスピレーションの源としつつもストリートを意識した現代化を図り、新たなラコステワールドを築き上げていた。前シーズンから引き続き、パリで発表される最新コレクション。ラコステがどんな新しい世界を魅せてくれるのか、注目したい。【詳細】ラコステ 2018年秋冬コレクション開催日時:日本時間 2018年2月28日(水)18:00現地時間 2018年2月28日(水)10:00
2018年03月02日ウジョー(Ujoh)の2018-19年秋冬コレクションが、ミラノファッションウィーク最終日の2018年2月26日(月)に発表された。今季もブランドの得意とする斬新なパターン、カッティングの魅力が存分に発揮された。ブリティッシュ・トラディショナルが素材やピース分けの遊びによって品良く崩されていく。前シーズンに引き続きアシンメトリーのディテールが目立つ。片足のみ重ね履きされた着脱可能なテーラリングパンツ、片方のみ襟の広げられたジャケット。変則的なパーツを組み合わせつつも美しいシルエットを保っている。特徴的に用いられたマテリアルはダウンとジャガード。ダウンの弾むようなラインはルックに軽やかな印象を与え、ジャガードは繊細な縫製の仕掛けによりチェックが立体的に見えるよう工夫されている。今回ブランドが初めて取り入れたデニムは、老舗デニムブランドポプソン(BOBSON)とのコラボレーションだ。ゆるやかなシルエットは「着崩し」を楽しんでいた80年代の日本のファッションシーンからインスパイア。ずり落ちているかにも見える太いオーバーレングスのパンツや肩に引っ掛けたように見えるアウターを現代的な空気感のまま取り入れている。
2018年03月02日ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)の2018-19年秋冬コレクションが、2018年2月25日(日)にイタリア・ミラノで発表された。今シーズンは、モデルではなくバッグが宙を舞ってランウェイに登場する新感覚の演出から幕明け。ライゾマティクスとのコラボレーションにより、赤、黒、白3色のバッグがドローンにつるされキャットウォーク。ターンをしたり上下に動いたり。その姿はモデルがポージングしているようにチャーミングで、近未来のファッションショーを見ているようだった。モデルたちによるランウェイショーもまた、パワフルなピースが揃い明るい未来を感じさせる。特に、10代など若い世代がデイリーワードローブとしているデニムジャケットやTシャツといったピース、またヒップホップやスポーツスタイルといった要素を感じさせるカジュアルウェアが、ドルチェ&ガッバーナらしい煌びやかな装いに姿を変えているのが印象的である。デニムジャケット、モッズコート、スカジャンは、ビジューやファー、刺繍をたっぷりとあしらってデコラティブなアウターにチェンジ。フーディはシースルー素材を、サイドラインパンツはベルベット地を用いることでラグジュアリーな表情に変化させた。様々なパターンを詰め込んだスウェットトップスには“AMORE"というメッセージ忍ばせて、愛に溢れたドルチェ&ガッバーナらしいスタイルに。また、ブラックのレースドレスやシフォンワンピース、イタリアのモチーフを乗せたプリントドレスなど得意とするドレスルックも、コーディネートを変えてモダンにアップデート。カラータイツを合わせたり、ネオンカラーのパンプスを合わせたり…と、ポイントカラーを足元に添えパンチの効いた着こなしを提案している。
2018年03月01日ロンドン・ファッションウィーク3日目の2月18日、マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)が2018-19年秋冬コレクションを発表した。今季もメンズ・ウィメンズを統合したショーを開催。今季はいくつもの要素が融合されたコレクションであった。ハイウエストのクロップドワイドパンツやカバーオールなどワークウェア風もあれば、通常レインコートとして使われるアノラック、ミリタリー要素の強いモッズコートやベレー帽が登場。それらは柔らかいポリエステル風の素材やラグランの丸いシルエットに施すことで、軽く優しい印象へと落ち着く。さらに今季はニュアンスカラーを多彩に、トーン・オン・トーンのスタイリングで個々のアイテムが主張し過ぎず、素材感の差異を楽しんでいるように見えた。トーン・オン・トーンのスタイリングは今季のロンドンコレクションで多くのブランドが取り入れられていた。オーバーサイズのジェッケットを羽織り、シャツの袖口のボタンを外し、ビッグサイズのトートバッグを肩にかける。これら絶妙な崩しは時代の気分にマッチする、リアルなスタイリングだ。ドレスダウンした内容だからこそ、シグネチャーであるシャツはコレクション全体を引き締める役割を持ち、マーガレット・ハウエルらしいモダンな英国スタイルへと着地した。終盤は、チェックと同じく英国生まれの柄であるペイズリーが続き、華やかにショーを締めくくった。
2018年02月26日ヴェルサーチ(VERSACE)は2018年秋冬ウィメンズコレクションを、日本時間2018年2月24日(土)午前4:00にミラノで発表する。ファッションプレスではその模様をライブ配信。前回の2018年春夏コレクションでは、ジャンニ・ヴェルサーチが没後20年を迎えるにあたってのアニバーサリーコレクションを展開。ジジ・ハディッド、ベラ・ハディッド含む豪華モデルがアーカイブ作品から生まれた鮮やかなウェアを纏い、会場を盛り上げた。さらにフィナーレ後にはジャンニの栄光を讃えるかのようにナオミ・キャンベル、シンディ・クロフォードといった往年のトップモデルがドナテラ・ヴェルサーチと共に現れ、笑顔を見せていた。ミラノで発表される最新コレクションは、どのようなショーで楽しませてくれるのか、期待が高まる。【詳細】ヴェルサーチ 2018年秋冬ウィメンズコレクション開催日時:日本時間 2018年2月24日(土) 4:00現地時間 2018年2月23日(金) 20:00
2018年02月26日トッズ(TOD’S)は2018-19年秋冬ウィメンズコレクションを、日本時間2018年2月23日(金)17:30にミラノで発表する。ファッションプレスではその模様をライブ配信。前回の2018年春夏コレクションでは"イタリアの夏"をキーワードに、イエロー、サンド、ライトブルーにほんのり柔らかなニュアンスをのせて、ブランドを象徴するレザーピースを展開。またイタリアンヘリテージに、テクニカルナイロンで仕立てたショートパンツといったスポーツ要素を融合し、軽やかで都会的なルックも存在感を放っていた。ミラノで発表される最新コレクションではどのようなルックが登場するのか、期待が高まる。【詳細】トッズ 2018-19年秋冬ウィメンズコレクション開催日時:日本時間 2018年2月23日(金) 17:30現地時間 2018年2月23日(金) 9:30
2018年02月26日フェンディ(FENDI)の2018-19年秋冬ウィメンズコレクションが、ミラノ・ファッション・ウィーク3日目の2018年2月22日(木)に発表された。今シーズンのフェンディは強さと柔らかさ、相反するものをドッキングさせている。強さを象徴的に示したのは、ボックス型のショルダーだ。真四角な側面を持つパワーショルダーは、クラシカルなジャケット、ベルト付きのコート、ファーコート、短い丈のケープなどに起用されている。そういったパワフルなアイテムには、男性服などに用いられる様々なチェックパターンがよく似合う。ボクシーなシルエット、力強い色柄…そういった男性的でタフな世界の中で大きなファーラペルや中央に切り目を入れたオリジナルラペルがふわりと揺れ動き、優しいささやきを投げかけてくる。一方、ソフトな一面を打ち出すのはシルクドレスの数々。肩から裾にかけてふわりと八の字に広がったラインは、少女趣味的でロマンチック。間にはレースが組み込まれ、背中やスカート部分にあしらわれた花刺繍が可憐な雰囲気を助長する。ボックスショルダーのピースと強さ・甘さの面で対比をなすとともに、こういったフェミニンなアイテムは足元はブーツなどできゅっと締めることで、これ1体で今季のキーワードである柔らかさと強さを体現している。また、ロゴの起用も今季の象徴的な要素である。メゾンのアーカイブから選ばれたFFロゴが、スカートのスリットから、ファーコートのラペルから顔を出す。中盤以降はFFロゴのオンパレードとなり、モスグリーンやネイビー、キャメル、ブラックといった落ち着いた色彩のアウターやトップスの上で花を咲かせた。さらに、今季はアーティストとのコラボレーションによるFENDI / FILAのロゴもデビューしている。
2018年02月25日ヌメロ ヴェントゥーノ(N°21)の2018-19年秋冬コレクションが、ミラノ・ファッション・ウィーク2日目の2018年2月21日(水)に発表された。今シーズンのヌメロ ヴェントゥーノは、アンバランスさを楽しんでいるように映る。コレクションを通して多く登場したセンシュアルなミニドレス。スパンコール刺繍やシースルー素材などを使って幾分フェミニンに仕上げられたドレスの上には、肩を大きくドロップさせたオーバーサイズのチェックシャツやカウチンニットをセット。オーガンザドレスの透け感を楽しむように、上からファーコートを羽織ったルックもある。また、膝上20cm以上の短い丈感を利用した不均衡さも存在。スカートからすらりと長く伸びた脚は生足で、甲からつま先をヒールの低いミュールでくるりと包み込む。その様はなんとも艶っぽく、センシュアルな魅力を放っている。コーディネートだけでなく、アイテムそのものの上で異なる要素を共存させたものもある。ツヤツヤと光るビニルスカートの裾にはレースを、肉厚ニットやレザージャケットは肩周りを覆うようにスパンコール刺繍が配されている。シルエットとしてはアームラインに重量を持たせたものが多い。コートやジャケットの類は、袖めくりするかのようにアームラインをくしゅくしゅとさせている。カジュアルな印象のチェックシャツなどには、舞台衣装ばりに華やかなスパンコールフリンジが取り付けられた。アンバランスな世界に花を添えるのは、ミリタリーのエッセンス。モデルの頭にのった背の高い帽子や笛付きネックレスは、門番兵士のよう。前身頃はビジュー付きパンツだが、後ろを振り返るとカーキ色に染まったミリタリーパンツというピースもあった。
2018年02月25日マックスマーラ(Max Mara)2018-19年秋冬ウィメンズコレクションが、ミラノ・ファッション・ウィーク3日目の2018年2月22日(木)に発表された。今季のマックスマーラは力強いワーキングウーマンというイメージがぴったり。キャメルカラーやロングコートといったメゾンのアイコンは引っ提げつつも、挑発的なパターンやユニークなコーディネートによって、独自性を確立している。象徴的なのは、スカートやドレスにレギンスを重ねた着こなし。スリット入りの膝下丈スカートやベアドレス、またはスラッシュカットを入れて広がりを持たせたプリーツスカートなどに、スリムフィットなパンツを重ねる。一見エレガンスとは程遠いスタイルであるが、上質なレザーを使っていること、センタープレス加工を施していること。こういった細かなこだわりがレギンスに投影されているため、Wボトムスのレイヤードスタイルが洗練されたイメージへと昇華する。パターンは、昨シーズン登場したメゾンのアーカイブロゴ、そしてアニマルパターン、チェック模様などが見られた。ほとんどのルックは同色または同柄で揃えて全身がコーディネートされている。そこにアクセントとなるのが、プリントTシャツやスウェットトップスの差し込みだ。ブラックのコットンTシャツやスウェット地の上にのせたのは、マックスマーラのロゴとウーマンのイラスト。カジュアルなピースをあえてクラシックなコート、テーラードジャケットなどとぶつけ、ミックススタイルを楽しんでいる。シルエットはどこか一部分にボリュームを持たせたものが多い。シアリングやニットなど秋冬らしい素材で重量感たっぷりに仕上げたトップスまたはアウターには、タイトなスカートを。反対にウエストからふわりと膨らんだスカートにはTシャツを合わせて抜け感を。アイテムそのものもアームに重量を持たせたものが多く、長く伸びたフリンジをふんだんにあしらったニットなどが登場した。
2018年02月25日モスキーノ(MOSCHINO)の2018-19年秋冬ウィメンズコレクションが、ミラノ・ファッション・ウィーク2日目の2018年2月21日(水)に発表された。洗車機を会場に持ち込んだり、だまし絵の水着を登場させたり、花びらを散らせて歩くモデルがいたり…ジェレミー・スコット率いるモスキーノといえば“劇場型ランウェイショー”が鉄板。しかし今季は、一味違ったモスキーノに変身。ショー会場は郊外へ引っ越し、大きなフラワーパネルや家具が並んだオブジェなど“フォトジェニック”な装飾は排除。ランウェイは客席とフラットタイプへと様変わりし、とにかく長いロングランウェイが特徴だ。これまでと比べてシンプルだからこそ、反して高まる“ジェレミー今季は何を見せてくれるの”というワクワクする気持ち。蓋を開けてみると、今季はここ数シーズンに比べるとエンターテインメント性は低いものの、モスキーノが王道ファッションへしっかり向き合っているが見てとれる。ショーは大きく2つに分けることができ、前半はスーツ、後半はドレス・イブニングを提案。スーツスタイルは、力強いカラーを基調としながらも、立ち襟を器用に使い上品に仕上げているのがポイントだ。レッド、オレンジ、蛍光グリーン、パープル。弾けるようなビビットな色彩でウールやシアリング素材を染め上げ、2ピースに仕立てられている。中には、ミッドセンチュリーを意識したというマルチストライプ、そしてインビテーションのモチーフにもなったお菓子のパッケージ風プリントも登場している。よく見ると、それらはどれもベースはブランドアイコンのライダースになっていて、胸元のジップをぐぐっと伸ばしてワンピースタイプに再構築したり、身丈・袖共にカットオフしてショート&七分丈のジャケットに変えたり、ボタンをプラスしてコート風にしたり、ウエストベルトをバックスタイルのアクセントにしたり…と、ライダースにメスを入れてアレンジされたものになっている。イブニングドレスを含むドレスラインは、スパンコールやクリスタル装飾がキーワードに。胸元や背中が大きく開いたものや、優雅なマーメードラインを描くもの、身体にフィットしたスリムタイプまでどれも、“ジャラジャラ、ジャラジャラ…”歩みに合わせて音がするほどボリューミーな立体装飾が施されている。また、ほぼ全てのドレスは2つの素材をドッキングスタイルで提案。サテン地とスパンコール、シースルー素材とスパンコールといった具合に2種類が使用され、いずれもはぎ取ったかのようにランダムでジグザグのつなぎ目が特徴となっている。
2018年02月25日グッチ(GUCCI)の2018-19年秋冬ウィメンズコレクションが、ミラノ・ファッション・ウィーク2日目の2018年2月21日(水)に発表された。今季もメンズとの合同ショーである。テーマは「サイボーグ」。アレッサンドロ・ミケーレの世界から動物たちが姿を消した。クリエイティブ・ディレクター就任以降、彼の世界を象徴する存在として用いられていた鳥、タイガー、ネコなどが隠れ、また彼が積極的に使用していたメゾンのコード(GGロゴやウェブ)も今季は控えめになっている。代わって登場したのは「サイボーグ」というテーマにぴったりな不可思議な要素だ。ランウェイを歩いているモデルと全く同じ顔のマネキンがまるでバッグのように小脇に抱えられていたり、リュクスな素材で仕立てたドレスやコートがラップのようなシースルー素材で全面的に覆われていたり…。ニット帽には前髪風のサラサラなフリンジがあしらわれ、モデルたちの顔を覆面マスクのようなヘッドピースが覆っている。中には第3の目を持つモデルも。モチーフが控えめになったからか、素材やシルエットで遊んでいるルックが多い。ドレスにはベルベット、ラメ地といった光沢素材や総スパンコール装飾など、キラキラと光るツールを使用。袖口や胸元にはボリュームフリルがあしらわれ、裾がアシンメトリーにカッティングされたり、アームにふわっと膨らんだボリュームスリーブを組み合わせたり、不均衡なフォルムが主流になっている。また“着るジュエリー”と称するのが相応しいオールビジューのベストも存在する。演出、装飾、ファブリック…あらゆる面で新鮮さや変化を感じられるが、クリエーションの姿勢は変わらず折衷主義のようだ。特に今季は、野球から着想したスポーツスタイル、民族的なエッセンスの交差が激しい。膝丈のクラシックなスカートスーツには胸元「NY」のロゴをのせた。テキスタイルには野球のユニフォームのようなストライプ地が使用され、またスカート中央にはベースボールシャツのように縦一列にボタンをあしわれている。チャイナ服またはアオザイを解体したようなセットアップも登場。身頃には繊細な刺繍が施され“アジアの雰囲気”を感じさせるが、胸元の野球ユニフォーム風の刺繍がただの民族衣装ではないことを裏付ける。カーペットみたいなポンチョ、ターバンといったエスニックな小物も多く起用され、ミケーレの新しい世界を彩っている。
2018年02月23日モスキーノ(MOSCHINO)は、2018-19年秋冬コレクションを、日本時間の2018年2月22日(木)AM4:00にミラノで発表する。ファッションプレスではその模様をライブ配信。前シーズンは、“花”を様々なドレスで表現。一輪のピンクの花をモチーフにしたものや、ムラ染めで花びらを忠実に再現したデザイン、花そのものを模した球体のシルエット、花を寄せ集めて作った花束のようなルックなど、リアルに花を再現したドレスの数々がランウェイを飾った。また、ユニコーンのキャラクターMy Little Ponyとのコラボレーションアイテムや、チュールドレスなどと、レザーのハードなアイテムを合わせる“甘辛MIX”スタイルも散見された。最新コレクションはどのようなショーで魅了してくれるのか、期待が高まる。【詳細】モスキーノ 2018-19年秋冬コレクション開催日時:日本時間 2018年2月22日(木)4:00現地時間 2018年2月21日(水)20:00
2018年02月23日ブルマリン(Blumarine)は、2018-19年秋冬コレクションを日本時間の2018年2月23日(金)18:30にミラノで発表する。ファッションプレスでは、その模様をライブ配信。前シーズンは、ショルダーラインから長く伸びたリボン、胸元にあしらわれたフリル、ギャザーといったフェミニンなディテールと、ふわりとした曲線のシルエットで可憐な空気感を演出。シフォン、シルク、レースを中心に、柔らかな印象の素材を使い、レースを差し込んだチャイナ風ブラウスやパフスリーブのシフォンドレスなどが登場した。フラワーモチーフは繊細な刺繍やプリントで表現し、エレガントな美しさを描き出した。ミラノで発表される最新コレクションではどのようなルックが登場するのだろうか。ぜひリアルタイムでチェックしてみて。【詳細】ブルマリン 2018-19年秋冬コレクション開催日時:日本時間 2018年2月23日(金)18:30現地時間 2018年2月23日(金)10:30
2018年02月22日ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)が、ロンドンファッションウィーク期間中の2月17日に2018-19年秋冬コレクションを発表。今シーズンは、メゾン初となるウィメンズ、メンズ合同ショーとなった。
2018年02月20日トーガ(TOGA)が、ロンドンファッションウィーク期間中の2月17日、2018-19年秋冬コレクションを発表。
2018年02月20日トリー バーチ(TORY BURCH)がニューヨークファッションウィークで開催する2018-19年秋冬コレクションショーをライブストリーミング配信する。日本時間2月10日0時(現地時間9日10時)より。中継はこちらからもご覧いただけます。※会場の状況により開始が遅れる場合あり。
2018年02月08日