トーガ(TOGA)が、ロンドンファッションウィーク期間中の2月17日、2018-19年秋冬コレクションを発表。
2018年02月20日トリー バーチ(TORY BURCH)がニューヨークファッションウィークで開催する2018-19年秋冬コレクションショーをライブストリーミング配信する。日本時間2月10日0時(現地時間9日10時)より。中継はこちらからもご覧いただけます。※会場の状況により開始が遅れる場合あり。
2018年02月08日モスキーノ(MOSCHINO)は1月14日、ミラノファッションウィークメンズで2018-19年秋冬メンズコレクションとウィメンズの2018プレフォールコレクションを発表した。今回のコレクションのテーマは「Overt/Covert」。明白なもの(Overt)と隠されたもの(Covert)だが、ウィメンズは徹底したフェティッシュ。サスペンダーやガーターベルトで吊られた破壊されたテーラードやタキシード、パンツ、ホワイトシャツ、パーカ…。インナーはブラックPVCのボディスーツとマスクで覆われ、ウールのコートにはカマーバンドとオーバーブラ。ピンストライプの梳毛(covert)のスーツのジャケットはセクシーに破壊され、ピンナップガールを思わせる。“HOT”、“SPANK”、”CHERRY”、”X-rated”などの文字が全面に安全ピンで留められたコートやジャケット、モッズパーカ、あるいは大きく安全ピンが拡大されたプリントのモチーフのコートなど、パンクとフェティッシュなアイテムが黒とグレー、カーキのカラーを中心にハードに展開される。メンズもそれに呼応するかのようにテーラードなアイテムにくすぐりを入れたジェレミー・スコット(JEREMY SCOTT)お得意の饒舌なジョークスタイリング。テーラードコートのヘムをフェザーでフェミニンに仕上げたり、タキシードコートの前だけカットしたジャケットにはPVCのアンダーパンツにブーツ。肩を切り取ってサスペンダーをあしらったスーツやワンショルダーのピンストライプのダブルジャケットなど、マスキュランとフェミニンをミックスすることで、ジェンダー論争をからかった。ビザールで過激な見せ方ながら、後半のフォトプリントのドレスやMA—1をベースにしたドレスやジャケット、パテントレザーのコートなど、マーケットインしたアイテムへの落とし込みは流石。フィナーレにはつながったタンデムのタキシードを着たジェンダーレスなモデルをデュオで登場させ、相反と同一をミックスするモスキーノ・ワールドを締めくくった。Text: Tatsuya Noda
2018年02月05日ポール・スミス(Paul Smith)の2018-19年秋冬コレクションが、パリ・ファッション・ウィーク最終日の2018年1月21日(日)に発表された。この日の天気はあいにくの雨。今回のファッションウィークは雨続きで、どんよりした空気に少し嫌気がさしていた。そかし、そんな雰囲気と気分を払拭してくれたのがポール・スミスのショーだった。ドリーミーな色使い、幻想的なモチーフや刺繍によって、会場は来場者皆の気分を躍らせるポジティブなムードに溢れた。カラーパレットは、挿絵画家のエドマンド・デュラックにインスパイアされたロマンティックなコード。ミッドナイトブルー、バーガンディ、エメラルドグリーンなど。絵画のようなプリントは、サイケデリックなフラワーモチーフや優美な月明かりに照らされた風景でとにかくハッピーだ。なかでも、“Dreamer”プリントは特別な存在で、ウールやモヘアのニットに編み込まれている。表が一見トラッドなグレンチェックやブラックウールだとしても、裏地にはたくさんの色を用いたカラフルな世界が広がっている。一方で、あくまでテーラリングがベースなのは、これまでとは全く変わっていない。ただ少し違うのは、ジャケットの着丈を少し長くすることでリラクシングな着こなしを提案していること。これは、80年代にポール・スミスが積極的に提案していたスタイルに基づいたものだ。滑らかなサテンのラペルとプリーツのディテールが特徴的なテーラードコートは、ウールジャカードの袖に踊る妖精のモチーフを表している。シングルジャケットは、千鳥格子とプリンスオブウェールズの2種類のチェック柄をパネル使いで組み合わせたり、暖かく肉厚なウールコートの袖にレザーを組み合わせたりと、色柄のミックスによって構築されている。スーツというアイテムを尊重しつつも、素材、デザイン、着こなしをモダナイズしているのが今季らしさなのだろう。
2018年01月27日ケンゾー(KENZO)の2018年秋冬コレクションが、2018年1月22日(月)に発表された。今季も、メンズ・ウィメンズの合同ショーで、パリ・ファッション・ウィークの最後を飾る。会場では、デザイナーのウンベルトが、お姉さんの結婚式の前の日に髪を染めて怒られたという実体験を劇団員たちが再現し、それをリアルタイムで大きなスクリーンに映し出した。まるでひとつの映画館のような空間。映画は見た瞬間だけではなくて、私たちの心に大きく残る。これまで人々に大きな影響を与えてきた映画のその魅力を、ワードローブにも投影したのだ。テーマは「My Sister’s Wedding」だ。ウエストラインを強調したサファリジャケット、大胆なプリントのタイトスカート、パンクなレザーのボディコンシャスなドレス……。スタイリングも同様。例えば、ボックス型のクラシカルなモヘアコートはトラックスーツと合わせた。ファーストルックから続けて登場するフェミニンとマスキュリンが交差するルックに、ケンゾーの多彩なものを積極的にとり入れるその姿勢を感じる。中盤になるファブリックが刺激を帯びる。花柄は蛍光カラーが織り交ぜられ、エキセントリックなスタイルへ。一方で、メンズでも採用されていたシルクサテンの桜のジャカードは、ローゲージのざっくりとしたニットに組みあわせられ、ペールカラーも相まってフェミニンな印象で登場。ナイトパティーを想わせるアシンメトリーなドレス、シースルーのアンサンブルなどセンシュアルなエッセンスもスタイリングの中に微量に交えていく。最後はグリッターに満たされる。この煌びやかさは、ランウェイというひとつの映画のフィナーレを飾るかのよう。スパンコールがミラーボールのように輝き、ケンゾーのランウェイ、そしてパリコレクションを締めくくった。今シーズンは彼の思い出も交えて、皆の思い出になるワードローブだと余韻を残して。
2018年01月25日フェンディ(FENDI)の2018-19年秋冬メンズコレクションが1月15日、ミラノファッションウィークで発表された。空港のバゲージ受け取りターンテーブルを再現したランウェイ。アナログ形式フライト掲示板には到着する都市の名前が次々とリストアップされる。フィナーレにはFAMILY、FRIEND、FREEDOM、FANCY、FAITHFUL、FABULOUS、FENDIと表示され、Fロゴの答えをバックにシルヴィア・フェンディ(Silvia Fendi)が笑顔で両手を挙げて登場した。ターンテーブル上にフェンディロゴのトランク、アタッシュケース、ロゴでテーピングされた梱包などが流れる中、ダブルFのロゴに彩られたアイテムが次々に登場する。ロゴがダイアゴナルになったファーはブルゾンだけでなく、グラブ、ガーメントバッグやスリッポンや胸のタグや襟がロゴファーになったレザージャケット、パンツの側章、ナイロンコートの裏地、トランスペアアレントになったレインコート、ウエストバッグなど、多様なロゴアイテム展開されている。空港のカートを押すモデルのユニフォームジャケットにはロゴのオキシジェントタグ、胸にはFのワッペンがあしらわれ、アスレジャーにも対応。斜めにキルティングされたダウンやファーなど、今シーズンは斜めのストライプにデザインされるロゴやチェック、色使いのアクセントが特徴的だ。ブラウン、イエローのメゾンを象徴する色使いは今シーズン、ビッグチェックやグレンチェックのアイテムが若々しさを演出する。クラシカルなツイードコートやウエストがシャーリングされたワークジャケット、ナイロンコーティングのブルゾンやジャケットなど、切り替えやパッチワークされたコートも楽しい。インナーにもチェックのアイテムがスタイリングされる。コラージュプリントのシリーズはパーカ、裏毛のコート、バックパックやキャップやハットさらにはヘッドストラップのミニ傘なども登場し、話題を集めそうだ。Text: Tatsuya Noda
2018年01月25日阿部千登勢によるサカイ(sacai)が1月20日、リベラシオン紙が入居していたことでも知られる北マレ地区のガレージを会場に2018-19年秋冬メンズコレクション、2018年秋冬ウィメンズプレコレクションショーを行った。同ショーではアグ(UGG®)とコラボレーションした限定コレクションも発表された。ニューヨーク・タイムズ紙が昨年行ったキャンペーンで使用した「Truth(真実)」をキーワードとし、同紙の宣言を出発点として真理・知覚・信頼性の概念を探求したという。そうして、クリイティヴィティーを阻害するものに立ち向かい、自身の信念とアイデンティティーに正直でありつつ新たなものを創造する、と高らかに宣言。その強固な意思が現われる、力強いコレクションとなっていた。冒頭はフェアアイル・ニットからインスパイアされたアイテムで構成。ボリューム感あるフリンジを飾ったニットプルや、ミリタリーパーツを配したブルゾンなど、ゆったりしたサイジングの暖かそうアイテムが主流。特にブルゾン類については、コクーンのように身体を包み込むシルエットにすることで、その日の気分によって異なる着方が出来るよう工夫されている。今季のトレンドともいえるチェックやタータンチェックをあしらったアイテムのバリエーションも豊富だ。ミリタリーディテールのボンバース風ジャケットやブランケット風のコート、そしてダウンジャケットなど、そのどれもがこのブランドらしい異素材ミックスの妙を見せるものばかり。アロハシャツの老舗メーカー、レインスプーナー(reyn spooner)とのコラボレーションによるフローラルプリントも眩い。ミリタリーのディテールを配してコントラストを付けることにより、現代へのアイロニーをも感じさせた。UGG®のクラシックブーツをベースに、サカイのハイブリッドの美学を落とし込んだ限定コラボコレクションでは、UGG®のアイコニックなシープスキンブーツの甲へ、ストライプのニットを取り付け再構築。 全3色、2種類のシャフトの高さで展開される。発売は2018年秋、サカイ直営店、ドーバー ストリート マーケット、UGG®公式サイトでの展開を予定。
2018年01月25日クリスチャンダダ(CHRISTIAN DADA)の2018-19年秋冬コレクションが、パリ・ファッション・ウィーク最終日の2018年1月21日(日)に発表された。ところどころにドラムが置かれた、渦巻状に客席が並ぶ円形の会場。外はどんよりした雲行きで、雨が降り続いているにも関わらず、会場の中は爽快感や解放感で溢れている。テーマは「SPIRAL(螺旋)」。“螺旋は上昇·下降を繰り返す円環である。この螺旋は、私にとって進化を表象する円環なのである”という、映画監督デヴィッド·リンチの言葉にインスパイアされた。ドラムのパーカッションとともに、ランウェイはクラシカルなムードからスタートした。コーティングレザーのブーツカットやボディコンシャスなデニムがそこに加わり、パーカッションの音楽と共に一気にリズムを加速させる。メイントピックは、中盤に差し掛かるころ登場したカッパ(Kappa)とのコラボレーションだろう。MA-1やトラックスーツのアーム部分、トラックパンツのサイドライン、プルオーバーのフロントなどにはお馴染みのブランドマーク。面白いのは、スポーツブランドの概念を取り払ったことだ。ストライプのフォーマルシャツには、袖に沿ってマークがあしらわれている。全体的にはビッグシルエットが先行している。こなれ感の出るオーバーサイズのアウターは、クロップドパンツやスラックスに合わせてバランスを図った。肩の張ったジャケットが見せるどこか懐かしい男らしさは、ディテールやカラーでフェミニニティをプラスして新鮮な印象に。後半になるにつれ、より目立ったハイウエストのラップパンツにトップスをタックインするナードな着こなしも今季の特徴のひとつだ。そして何より、森川自身が意図する「スパイラル」が存在している。ボタン位置のズレたセットアップは、着用者の体を軸にまるで回転しているようにみせたデザインだ。めくるめく変わる素材のなか、クリスチャンダダらしい日本的要素を交えた表現は今季も健在。リンチのアート作品「スパイラル」へのオマージュとして織られた、京都・西陣織のセットアップ、そしてインディゴ染の生地を手縫いでつなぎ合わせたパッチワークのジャケットは、西洋のシルエットに日本の伝統美を落とし込んだルック。そして、モデルたちが最初から身に着けていた薔薇は、リンチの映画からインスパイアされたという。時代を超え、形状を変え、様々な要素を取り入れつつ新しいものを生み出していく進化を、リンチの作品と重ね合わせてワードローブに投影した今季。見るもの、着るものに、今までとは異なる形で美しさを再認識させる。
2018年01月25日ニウク(NÏUKU)の2018-19年秋冬コレクションがフランス・パリで発表された。90年代ファッションを、今よりもう少し先の未来で懐かしんだら、こんな感じに着るだろうか。今季のニウクのテーマは「レトロ フューチャー」。懐かしさと新しさが同時にクリエイションの中で表現された。腰巻きしたネルシャツやカーディガン、ボックスロゴといったノスタルジックな90年代的要素で構成されたルック。特有の気だるい空気感は、シルエットを細身に絞ることやダメージのないアイテムを使用することで取り払われている。クリーンでスタイリッシュな90年代ファッションは、十分に未来的と言えるだろう。タグを外側につけたインサイドアウトに見えるコート、マフラーの様に巻きつく変形カラー、縫い目をあえて見せたバックポケット。実用性と装飾性を同時に叶えた多くのディテールは、ブランドのアイデンティティである二面性を感じさせる。挑戦的で細かな仕掛けの数々に反して、ベースとなったアイテムの空気感は崩れていない。中にはベーシックな印象まで感じるアイテムも。たくさんの要素を取り入れた今季でさえも、ブランドらしいミニマルさを保っている。
2018年01月23日ハンティング ワールド(HUNTING WORLD)がミラノで初のランウェイとなる2018-19年秋冬コレクションを、ミラノファッションウィークの最終日1月15日に発表した。ホワイトマウンテニアリング(White Mountaineering)の相澤陽介をクリエイティブディレクターに迎え、昨年6月にフィレンツェで行われたピッティウオモ92でデビューコレクションを行い、ミラノでは今回がお披露目、初の秋冬コレクションということでも注目が集まった。前回のデビューコレクションが同ブランドのDNAである“旅”をテーマに、春夏シーズンらしく軽快なアイテムを、アイコンであるバチュークロスのバッグとともに若々しく提案。今シーズンは同ブランドが設立された1965年に立ち戻って、65年から70年頃の時代の空気感をテーマにコレクションを構成した。クラシカルなウィンドウペンのウールのコートに、フロントへナバホ柄を配したバチュークロスのバッグでショーはスタート。チェックのウールにデニム、スエードをミリタリーなアイテムに落とし込んだ当時のアメリカンカジュアルを、ネイティブ柄のバッグストラップをアクセントにコーディネートされている。シカゴのギターストラップメーカー、ソルジャー社とのコラボレーションというこのストラップのアイデアはウッドストック・フェスティバルの開かれた1969年からのイメージだろう。ショーのサウンドも全編ハードなギターロック。それ以外にも今回はアメリカのサブカルチャーのアイコンをホワイトスカルプチャーとして遺跡化した作品が、ミュージシャンやデザイナーに人気の高い現代美術アーティスト、ダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)とも作品が協作されており、ラストに登場した白黒のスタジアムジャンパーに白のダッフルバッグはマーケットでも話題を集めるだろう。特に今シーズン目立ったのはウィメンズラインの充実。イタリアのコモに残されていた同ブランドの大量のスカーフのデザイン画から起こされたプリントファブリックがシルクやナイロンなど多岐にわたり展開された、ドレスやブラウス、パンツなどフェミニンなアイテムともに、マウンテンジャケットなどアウトドアなアイテムにもこのアーカイブ柄が使用され、ポンチョ、ダウンコートやバルキーニットなどとともにスポーティーなタウンカジュアルにまとめられた。サイケデリックに処理したブランドロゴの入ったスウェット、Tシャツやネイティブ柄のパターン・オン・パターンなど、相澤陽介らしいテイストがブランドカラーと上手くマッチしている。Text: Tatsuya Noda
2018年01月22日ハンティング・ワールド(HUNTING WORLD)は、2018-19年秋冬コレクションをミラノ・ファッション・ウィークの2018年1月15日(月)に発表した。今季は、クリエイティブディレクターに相澤陽介を迎えて初のミラノコレクションだ。冒険における、探究心と発見。自由と個性を尊重するアメリカンスピリッツを、今季のハンティング・ワールドは再構築した。インスピレーションは60~70年代のもので、特に1965年、ブランドの基盤にもどりアメリカにおける様々な背景の人が団結し、新しい文化に触れた当時の独特な文化をリライト。一見相いれないものも、男性的であるという共通項をもつディテールや素材を用いることで、強い男性像を具現化している。序盤に登場したのは、トラッドなウールチェックと温もりあるトライバル。民族調のテキスタイルを用いたシャツには、同じテイストを匂わせるサルエルパンツ、そして対照的なテイストを匂わせる寒い冬にも対応できるアーバンな機能的ダウンコートがコーディネートされている。チロリアンのモチーフも、ベルトやバッグのストラップといったディテール部分に採用されている。過去の時代を着想としてるからとはいえ、新しさを感じるのはテイストミックスが効いているためではないか。中盤以降、その想いが強くなったように感じられた。通常はクラシックと思えるシャツとスラックスのスタイルにもエスニック柄が効いていたり、スエードのサファリジャケットとスマートなトラウザーを合わせたり。終盤になると、モダンなストリートの要素も垣間見えるようになり、スタジャンやロゴ入りプルオーバーなどのアイテムも登場している。また、ファブリックは今までも述べてきた通り豊富で、特にハンティング・ワールドが発明したバチュー・ファブリックは、耐水性ポリウレタンでコーティングされたナイロンで、 衝撃吸収性や耐引裂性などを兼ね備えた高機能ファブリックだ。今回は小物類で活躍し、バッグ、バックパック、ベルトバッグなどに採用されている。そこには、自由であることを私たちに思い出させるコレクションにおいて、旅行すること、探検することを容易にさせる意図も汲まれている。
2018年01月19日1月6日から8日まで、2018-19年秋冬ロンドン・メンズ・ファッションウィークが開催された。今季はJWアンダーソン(J.W.Anderson)、マーティン・ローズ(Martin Rose)、ミハラヤスヒロ(MIHARA YASUHIRO)など約10ブランドが不参加となり、日程も1日短縮された。ポンド暴落で経済状況も悪化が進むイギリス。ロンドンの若手らしい活気と奇抜さでファンション業界を盛り上げられるか期待される中、ジョン ローレンス サリバン(JOHN LAWRENCE SULLIVAN)が開幕トップを飾った。ロンドンでのショー開催は3度目となる。今季は米ドラマ『ツイン・ピークス(Twin Peaks)』や映画『タクシードライバー(Taxi Driver)』から着想を得て、サイコキラーやサイコパスをコンセプトに掲げた。先シーズンのドイツのカルチャーから着想を得たコレクションからストリート要素は削られ、デザイナー柳川が強みとするテイラードが際立つコレクションとなった。カウボーイブーツ、ループタイ、ヒップベルトなどアクセサリーで取り入れたウエスタン調はテイラードと相反しながらも、不気味で多面的なパーソナリティを引き出しているようだった。鋭いフォルムのサングラス、タイトなレザーグローブ、前かがみがちで早歩きに過ぎ去るモデルは、ブランドのDNAであるボクシングスタイルを漂わせる。美しく紳士的に着るだけではない、テーラードの多面的な魅力を見せ、存在感を増しつつあるジョン ローレンス サリバン。世界的に活躍する日本人デザイナーとして、期待せずにはいられない存在だ。
2018年01月09日秋冬は、ファッションが重たくなる分ヘアスタイルはナチュラルなストレートロングヘアで、透明感を出すのがおすすめ。イメージは、最近妊娠・結婚を発表し、幸せオーラ全快の武井咲さんです。秋冬ロングヘアのキーワードは「透明感」武井咲さん風ストレートロングは長さがあるため、ヘアアレンジバリエーションも多く、万人ウケをする好感度ヘア。秋冬は、髪に透け感を出すことで、重たくなりがちなファッションにヌケを作るのがおすすめです。そんなヘアスタイルのキーワードはずばり「透明感」!!”色っぽロング”は「清潔感」命カラーリングで透け感をロングヘアを美しく見せるためには、清潔感が大事!長くて綺麗な髪はとても素敵だけど、汚ない髪には周囲も困惑。透明感のあるナチュラルなツヤツヤストレートは、女性ならではの魅力を引き立たせてくれる武器の1つです。美しい髪に見せるためには、日々のケアが必要負不可欠。そして、カラーリング1つでも、美髪に見える透け感は取り入れられます!!あなたに合った艶カラーに、挑戦してみるのもいいかも?!武井咲さん風ストレートロングヘアアレンジやはりオトコモテNO.1!!センターパートストレートロングヘアはバリエーション豊かなヘアスタイルを楽しむことができるけど、やっぱりなによりモテるのは、センターパートのストレート。ナチュラルなサラツヤヘアは嫌いな人などどこにもいないため、女性たちの一番の味方ではないでしょうか。大事な日は、頑張ってオシャレをして、きっちりキメたスタイルで臨むのもありですが!気取らない自然なスタイルこそが、あなたの魅力を1番引き出してくれるのです。正面のみならず、うつむいたときのシルエットも、とても上品。360度、あなたの魅力を高めてくれるはず。ふとした瞬間に、あなたの虜になる人が続出の予感です。ふんわりパーマ風スタイリングで愛され女子!ストレートヘアに飽きてしまったときや、たまには雰囲気を変えたいときは、巻き過ぎないふんわりパーマ風スタイリングはいかがでしょうか。前髪をセンターで分けるだけではなく、ギザギザにふんわりかき上げることで、「大人の色気+フェミニン」に仕上がる欲張りスタイルです。片方の髪だけ耳にかけてあげると、女っぽさ大爆発。こちらのヘアスタイルであれば、愛され女子確実です。スタイリング剤で質感を楽しむのもアリスタイリング1つで、同じスタイルでも違った楽しみ方ができるのもヘアアレンジの魅力のひとつと言えます。ストレートヘア・ふんわりパーマ風ヘアともに、「オイルやシアバターで“ツヤ髪ウェット”」、「柔らかめのワックスやパウダースプレーで“ふんわり透明感” 」など、その日の気分やファッションに合わせてスタイリングの方法を変えてみると、アレンジの幅がぐんと広がるはず。「今日はどんなヘアスタイルに仕上げよう」なんて考えるのも、朝の楽しみの1つにもなりますね。お呼ばれにも使える「三つ編み×三つ編み」アレンジプライベートやお呼ばれにも使える、ちょっぴり個性的なダウンスタイルアレンジは、「三つ編み×三つ編み」のエアリーアレンジ。方法は、髪全体を3つに分けて三つ編みし、三本できた三つ編みで、もう一度三つ編みするだけ!一見難しそうに見えますが、三つ編みを繰り返して崩しただけの簡単アレンジなので、コツさえ掴めば誰でも真似できます。そのまま下ろしてダウンスタイルも可愛いですし、毛先を織り込んでいくとまとめ髪にもできちゃう、万能スタイルです。やってみると意外と簡単なので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。”透け感女子”で秋冬スタイルを100倍楽しむ!いかがでしょうか??ナチュラルから攻めナチュラルまで、ポイント1つで大きく変わる今年の秋冬スタイル「ストレートロング」。こんなヘアを楽しめるのは女の子の特権です。創りすぎないラフなスタイルで、素顔のあなたを魅せていきましょう♪すると、武井咲さんのような、幸せオーラ溢れるハッピーガールになれるかも?!
2017年10月05日ファッションに敏感な女性達へ女性下着を販売する「AMO’S STYLE by Triumph」の新ブランド『Dress(ドレス)』は9月7日、2017秋冬シーズンにおける最新シリーズの発売を開始した。ファッション・トレンド感度の高い女性を意識した『Dress』の最新作は、ヨーロッパ風の繊細なレースを使い肌にとけこむようなデザインを作り上げながらも、アウターに響かない着こなしを追求。秋冬トレンドファッションを一層楽しめるランジェリーとなっている。ランジェリー選びから始まるファッションヴィンテージ風のレースで大人のエレガントさを表現した「AMSTDR026」は、バストポイントを内側に寄せたことで脇のラインがスッキリ。ふっくらと丸みのあるバストを作りながらも着ぶくれを防止。タイトなシルエットのニットでも、ランジェリーのラインが響かず美しく着こなせる。アイラッシュ風エンブロイダリーレースのフェミニンな縁取りが印象的な「AMSTDR027」は、カップが華奢なためデコルテを美しく見せてくれる。オーバーシルエットな着こなしに、ぜひ合わせたいランジェリーだ。スペインのイタルマーレ社のプリント生地を採用した「AMSTDR028」は、軽くストレッチ性のある素材。アンダーフリー設計で、軽い着け心地とナチュラルに美しいバストメイクを両立してくれる。各シリーズの価格およびサイズ、カラー展開は、下記プレスリリースにて。今年の秋冬コーディネートは、ランジェリー選びから始めよう。(画像はプレスリリースより)【参考】※プレスリリース
2017年09月24日化粧品ブランド「パラドゥ」では、働く女性に向けて、「パラドゥ ミニネイル」の新色を展開。9月20日より、セブン‐イレブン、セブンネットショッピングにて発売を開始します※。※2017年秋冬の季節限定にて販売予定。一部お取扱いのない店舗がございます。■「パラドゥ ミニネイル」新作の特徴「パラドゥ ミニネイル」は、シーズンのトレンドカラーをオフィスシーンでも使いやすいようにアレンジし、使い切りサイズに閉じ込めたネイルカラーシリーズです。2017年秋冬のカラーテーマは「リラックス モード」。肌にしっくりとなじむ、赤みを帯びたスモーキーな全5色をラインアップ。鮮やかでボリューム感のあるような今季の秋冬のトレンドファッションでも、このネイルカラーを合わせることで抜け感が出るため、余裕のある大人のファッションが完成します。お直しのときに助かる速乾タイプで、1個¥300のプチプライス。躊躇せず「大人買い」もできます。■製品概要製品名: パラドゥ ミニネイルカテゴリー名: ネイルカラー色数: 全6色※2017年4月より発売中の既存色1色を含む容量: 各4.0ml価格: 各¥324(税抜¥300)(お問い合わせ先)パラドゥ カスタマーセンターTEL 0120-335-413
2017年09月18日ヴィンテージパーツを使用したボリューミーなイヤリングやハーネスが話題となり、2016年秋冬シーズンのデビューながらも日本のレディースファッションシーンに大きなインパクトを与えているブランド、THE Dallas(ザ・ダラス)。17年秋冬に描くのは同性までも魅惑する、硬派な色気を放つ女性。絨毯のようなガウンやヴィンテージのナイトウェアのようなワンピース、そこに強さを強調するレザー小物やマスキュリンなシルエットのパンツを差し込み、単なる美しさでは終わらせない独特のバランスで私たちを魅了する。THE Dallas 2017AW LOOKTHE Dallasデザイナー田中文江が手がけるレディースブランド。2016年秋冬シーズンよりスタート。ちょっとしたこだわり。凛とした女性をイメージし、セクシーでありながら自立した女性のための服。自身が自由に自分らしく表現できるauthenticな服。Instagram
2017年07月21日2017年3月に発表されたAmazon Fashion Week TOKYOで2017年秋冬コレクションを発表したtiit tokyo。ファッションショーを新たなクリエイションが生まれる場として、様々なクリエーターとのコラボレーションを実践。今回のショーのバックステージムービー、アートビジュアル作品、コラボアイテムが発表されました。ショーの臨場感を垣間見るバックステージムービーtiit tokyo 2017年秋冬コレクション "hers" のバックステージムービーが先日公開されました。撮影は東京の次世代を象徴するファッションブランドを「Modern-JAPONISM」をコンセプトに手がける映像作家 udocorg が担当。ショー本番とバックステージムービーに使用したオリジナル楽曲の製作を担当したのは、ベルリンを拠点に活動するアーティストGerhard Geising。今最も旬な女優の小松菜奈、ファッションモデルや女優としても活躍する松井愛莉、世界のコレクションでショーモデルとして頭角を現している福士リナ、モデル業に限らずクリエーターとしても注目されている宮本彩奈など、ショーでは注目のモデル・女優が勢揃い。儚く美しく、憂げな表情を浮かべながらランウェイを歩く彼女たちの素の表情をご覧ください。udocorg / ビデオグラファー1983年宮崎生まれ。東京の次世代を象徴するファッションブランドを「Modern-JAPONISM」をコンセプトに手がける映像作家。tavgallalyにて個展「れいより40℃も高熱」を開催。またShowstudio fainalistにも選出される。tumblrGerhard Geising / アーティストベルリンを拠点に活動するアーティスト。現在、ブレーメン芸術大学で複数のプロジェクトに携わる。 近年、Vera Molnar、Axel Rohlfs、Gustavo Mendez、HannesHölzlらと、アート、デザイン、ファッションと音楽の関係性を調査するプロジェクトに従事。手がけるプロジェクトは、映画、インスタレーション、広告など多岐にわたり、2017年のフェレロのアートディレクションおよびオーディオ/ビジュアルコンセプトも担当した。舞台裏のその瞬間をファッションショーの舞台裏の様子をアートディレクター/フォトグラファーであるPeng Yu独自の視点で切りとったアートビジュアル作品も公開。一冊の写真集にまとめられたような詩的な世界観は、ぜひファッションショー本番の動画と合わせて見てみてください。Peng Yu / アートディレクター/フォトグラファー東京をベースに、ニューヨーク・パリ・上海など国内外にクライアントをもつ。ロフィシャルなど海外誌やブランド広告のプロデュースも手掛ける。Instagram漆のバッグORISHIKI今回のコレクションで一際目立っていたのが、艶やかに光る長方形のクラッチバッグ。「ORISHIKI」と呼ばれるこのバッグは、漆の素材研究と新しい実用を研究するKenji Toki Studioとの共同製作で東北の伝統工芸である漆塗りを用いたコラボレーションアイテムとして発表されました。名前は折り紙の「折り—Ori—」と風呂敷の「敷ーShiki—」、方法ややり方を表す「式ーShiki—」を組み合わせた造語。 三角形の素材がつながり合い、折り紙のように折れ曲がり風呂敷のように包み込む、二次元から三次元に変化するユニークな構造をしています。川本尚毅 / インダストリアルデザイナーN and R Foldings Japan代表。 1980年広島生まれ。東京で環境デザインを学んだ後ロンドンに渡り、2つの大学で工業デザイン工学の修士号を取得。フリーランスを経て、国内外でさまざまなアーティストや企業のプロジェクトに関わる。tiit tokyo 2017AW コレクション “hers”
2017年07月20日ファッションウィークもひと段落。ようやくやってきた春を越えて、頭の中は秋冬のお洋服でいっぱい!前回のトレンドレポに続き、東京コレクションで見た極私的お気に入りルックを妄想シチュエーションで描いてみました。まだ袖を通すことができないお洋服たちだから、半年間は妄想して過ごすことにしましょう。LAMARCK - 箱入り娘の反抗「LAMARCK」の女の子はきっと日常に少しだけ、退屈している。育ちの良いお嬢様と言われるけども、本当はカゴから飛び出して冒険だってしてみたい。毎朝飲んでいる紅茶も、なんだか最近飽きてきた。朝の静寂に身を委ねて、裸足で飛び出す世界を妄想してみる。静けさの中に秘めた強さは、まだ誰も知らない。THEATRE PRODUCTS - 戦うレディの肖像「THEATRE PRODUCTS」のジャンプスーツを纏うレディは、まさに現代社会で戦う女戦士。寝坊して慌てて家を飛び出しても大丈夫。いつだってモードな彼女は、パジャマだってそうなんだから。体に沿って線を描くような、ほんのり色づく繊細なレースで背筋を正せば、都会の中でも凛として歩いていける。異世界への身支度はいつだって整っている。tiit tokyo - 計算する女の子レンガの壁に寄りかかって、きゅっとカバンを持っちゃって、「tiit tokyo」の女の子は誰を待っているの?きっと意中の彼に違いない。ゆるりと落としたジレの肩、チラリと目をひくベルトのイエロー。計算づくしのスタイルに、あざとさを感じるかピュアなハートを感じるか、それはきっとあなた次第。そうしてまた、自由気ままに生きる彼女に翻弄されていく。support surface - 夜空に舞う女性「support surface」の湖畔に舞い降りた一羽の黒鳥。飛び疲れてたどり着いた湖で、羽を休めるように舞う。夜空の下、静かに舞う彼女の姿に、思わず息を飲んだ。スカートのスパンコールが月に照らされ、夜露のようにキラリと光る。羽のように身体を包むシャツからのぞく白い腕。消えてしまわないようにと、息を潜めてじっと見つめる。すると彼女は、何かを見つけ出したのか、ふわりと飛び立っていった。writtenafterwards - 編みたガールの狂気夜な夜な現れると噂の「writtenafterwards」のニット妖怪。ピンク、紫、オレンジ、緑、青、黄色、とてつもなくカラフルな毛糸たちが編みに編まれて誕生した妖怪は、刺激を求めに深夜のコンビニへ。通称・編みたガールの気分はシュワッとはじけるサイダーとジャンキーなお菓子。お風呂上がり、どうしてもサイダーが飲みたくなったみたい。「髪乾いてないけどいっか、だって今すぐサイダー飲みたいし」飲みたい時に飲みたいものを、着たい時に着たいものを! 「あの服を着てあそこに行けたらいいな」「このワンピースを着るならあの人に見せたい」きっと妄想シチュエーションは誰でも心に秘めているはず。私たちが愛すべきファッションは、本来自由なもの。あれを着ないといけない、こんな格好をしないと変に思われる、なんて難しいこと考えないで、誰にも覗かれない妄想の中でファッションを謳歌してみましょう。春ですもの、遠い秋のことを想ってもいいじゃない!イラストコーデはこちら:*オフショルでエレガント&モードにTRY!*NEXTガウチョ?冒険パンツ編*東コレ秋冬トレンドillustration. Hitomi ItoText. Azu Satoh
2017年06月19日秋冬は早すぎる!?いえいえ、秋冬を先取りしましょうこれから本格的な夏。しかし、コスメの世界ではもう秋冬のアイテムがお目見えする。今年の秋冬はどのようなアイテムがトレンドなのか、一足先にチェックしてみよう。株式会社資生堂の展開するハイプレステージブランド「クレ・ド・ポー ボーテ」は、2017年7月21日(金)に2017年秋冬に向けたルージュ「ルージュアレーブル n」を発売する。エキゾチックな「シノワズリ」がテーマ同ブランドの2017年秋冬のテーマは、「Chinoiserie Chic!~美は細部に宿る~」。中世ヨーロッパで流行した中国様式「シノワズリ」にインスピレーションを得たコレクションとなっている。品質・デザイン、すべてがラグジュリーなルージュなめらかさとフィット感を追求した同製品は、リップ自体のクオリティーはもちろんのこと、パッケージの形状にもとことんこだわり、「持っている人の高い美意識」を思わせるもの。肌と調和するパウダーと立体感を演出するパウダーで、肌まで美しく見せる発色と質感を両立するラグジュアリールージュだ。商品名:ルージュアレーブル n<口紅>容量:4g12色価格:各6,000円(税込6,480円)(引用:プレスリリースより)「シルクスクロール」「チャイナドール」「バンブー」など、シノワズリをイメージしたエレガントなカラーネームも、美意識が高まるようだ。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社資生堂 ニュースリリース(PDF)
2017年06月02日ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)の2017-18年秋冬コレクションが発表された。「ファッションは人の個性を奪うようなものになってはいけない」と考えるデザイナーが今季のテーマとしたのは“個性の静かな浸透”だ。ブルゾンやパンツにリボンのモチーフを散らしたり、オレンジやピンクといったカラーを使ったりすることで、ミキオサカベらしいガーリーなテイストを残しながらも、全体的には落ち着いた、知的な雰囲気のコレクションを提示した。テキスタイルには、いつものようにパッと見て分かるような、特徴的な柄ものは登場しない。非常に細かいドット柄や、白地に同色の水玉を散らした水玉柄など、近くでよく見ないと分からない、さりげないデザインのテキスタイルが用いられた。また、ネイビーや黒といったダークトーンがメインカラーとなっている。ジャケットを羽織ったマニッシュなコーディネートが目立つが、より特徴的なのは、ジャケットなしのルックと、ジャケットを着用したルックの両方を見せている点だろう。白いオールインワンは、1枚で着るとセクシーな印象で、グリーンのジャケットをかけると爽やかな着こなし。ショルダーから袖にかけてフリルのようなシルエットの変形ニットも、黒のジャケットを合わせることで引き締まった印象へと変化している。また、膝までのロングシャツに、黒のロングジャケットとショート丈のベスト、クロップドパンツのスリーピースを組み合わせたコーディネートはさらに象徴的だ。スリーピースという正統的な様式の中に、独特なシルエットによる個性を浸透させ、テーマを表現するようなデザインを実現させた。
2017年05月20日吉原秀明と大出由紀子によるハイク(HYKE)が3月24日、東京・中目黒のハイクショールームで2017-18年秋冬コレクションを発表した。東京のファッション・ウィーク初参加となった今回。モデルを使ったインスタレーション形式で2回のプレゼンテーションを行った。服飾の歴史、遺産を自らの感性で独自に進化させることをブランドコンセプトにしたハイク。今シーズンはライダースジャケット、フライトジャケット、アウトドアクロージングからインスピレーションを得たコレクションを提案した。ライダースジャケットのように首元の2つのボタンと斜めに走る銀のファスナー、ベルトなどを付けた、着物やガウンを思わせるオーバーサイズの襟無しコート。装飾を取り去り他のアイテムとして再解釈したライダース。袖をなくしたデザインや、前後を逆に着たように前身頃のデザインを取り去ったデザインのMA-1ブルゾン。襟もボタンもないジャケットや90年代を彷彿とさせるロングジレ。それらのアイテムを膝下まで続くロングワンピースやロングドレスとパンツの重ね着などと組み合わせる。手のひらを隠すほどの長すぎる袖などトレンドもあるものの全体の印象は禁欲的だ。ミニマリズムという言葉を思い出させるデザインとアイテム、その本質はグリーン(green)時代から変わらない。だが、ベーシックアイテムを異素材や異なるアイテムと組み合わせるデザインが続いた後、80年代、90年代の復刻や再解釈とも呼べそうなデザインが登場する中では、逆に新鮮でオンタイムにも見える。アマゾン ファッション ウィーク東京(Amazon Fashion Week TOKYO)への参加を継続するのかなど、今後の展開も注目されそうだ。
2017年03月27日ケイスケ ヨシダ(KEISUKEYOSHIDA)の2017-18年秋冬コレクションが2017年3月23日(木)、東京・渋谷ヒカリエで発表。ファッションポートニューイースト(FASHION PORT NEW EAST)の参加ブランドとして登場した。60年代のファッション写真に魅せられ立ち上げられた今シーズンのワードローブ。当時の写真に写る若い女性たちが放つ、明るくセクシーで楽しげなオーラや笑顔、自由さと50年後に当たる現代の社会に生きる人間を対比しマッチさせ、新たなファッションに昇華させる。当時を代表するブランドたちは、ファッションで明るい未来を作ろうとしていたとデザイナーの吉田は語る。装うことによってたどり着くであろうその未来をケイスケ ヨシダも、その時代を知らなかった身として考え、便利さが格段に向上した現代というフィールドで表現する。モデルたちは髪の毛が硬く整えられ、肌にはシルバーのメイクが施される。機械的に働く現代人の無機質さを表したものだ。表情を失った彼女たちが、生命感に満たされているように見えるのは、他でもない、まとっている洋服たちのエネルギーだ。ベースには、これまで得意としてきた制服のようなシルエットを採用。フーディをジップで開きセーラー服のように見立てているものや、ネイビーのアイテム、チェック柄の配置などスクールテイストな部分は散見される。従来よりも彩度の高いパレットだと感じた人も多いだろう。明暗をあえて不明にしてきたこれまでと違い、“明”に傾けた装いとの向き合い方を配色によっても表しているのである。このコレクションが50年後の未来から見たらどのように映るのか、期待したくなるコレクションとなった。
2017年03月26日ハハ(ha ha)の2017-18年秋冬コレクションが、東京ファッションウィーク2日目の2017年3月21日(火)渋谷・ヒカリエにて発表された。毎シーズン、メッセージ性のあるテーマを発信するハハが今シーズン選んだのは、すばり“東京”だ。「NEON TOKYO(ネオン トーキョー)」というテーマのもと、モノが複雑に入り組み、くっついては離れる混沌とした東京の様を、ユニークなアイデアと、蓄光素材や、ビビットな色に染めたファー、クリアPVC素材といった独特な素材使いで表現した。常に変化する東京をファッションで表すために、ハハは、ファッションを服そのものとしてというより、パーツとして捉えた。特にコレクションの序盤に登場したピースは、そのことを明確に示していた。服と分離した大きな付け襟や、袖と側面の身頃が抜け落ちたコート、ボディの中心のみとなった服…。続いて、これらが完成された服として登場する。ピンクやグリーンなどのネオンカラーで塗り分けられたジッパーに、同色のジッパーのついたパーツが繋ぎ合わされ、1着の服となっているのだ。この仕様はただ単に、カスタマイズ可能な服という斬新なアイデアを実現しただけではない。ブランドのコンセプトである“ユニバーサルファッション”、つまり、ハンディを持った人も、健常者も、また、それぞれ異なる体格の人々も、あらゆる人に着られる服を目指すブランドによる、必然的な形であるのだろう。例えば、左右で形状の異なる腕を持つ人が、異なる大きさの腕パーツを用いる必要があるなど、人によって服に求める機能が異なる現実に対応可能な、ユニバーサルなファッションが提案されているのだ。また、様々な色のクルミボタンを全身に並べたジャケットにも、ユニバーサルファッションへの思いが表現されていた。視覚にハンディを持っている人が最も視認可能な色である黄色を文字として並ることで、メッセージが浮き上がるような工夫を施した。あらゆる人々に向けて勇気が出るような語りかけを行った本コレクションは、背中に“東京オリンピック”の文字が書かれたダウンコートで幕を閉じた。2017年から2020年に向かって、混沌とした東京が進むユニバーサルな未来を示しているようだった。
2017年03月24日タイブランド「ラララブ(LALALOVE)」の2017-18年秋冬コレクションがアジアンファッションミーツトーキョー(Asian Fashion Meets TOKYO)の枠で2017年3月20日(月・祝)、東京・渋谷ヒカリエで発表された。伝統とモダンの融合をテーマに掲げ、タイの伝統織物「パーカオマー(pa kao ma)」をファンキーにアレンジ。ハッピーな“カラフルパンク”スタイルに昇華させた。「パーカオマー」の特徴である派手な色使いとチェック柄。そこにデザイナーのLinda Charoenlabは、ファニーなアニマルのプリントやロゴをのせた。例えばウィンクしながらタバコを吹かすテディベアや大きな口を開けたワニ、他にもサルやハチなどが姿を現す。またストリートを感じさせる大胆なロゴは、トップスの背中に描かれた「Talk to my spine」や「LOVE YOU LONG TIME」といった茶目っ気たっぷりの文字がその一例だ。さらに、通常はワンパターンのチェック柄を使用する「パーカオマー」だが、ラララブの手にかかればインパクトのあるブロックカラー風に。大小異なるチェック柄を様々な色合いで組み合わせており、ウェアがたちまちエッジーなデザインに様代わりしている。タイブランドらしい、可愛さも忘れちゃいない。サンダルやバックスタイルに取り入れられたリボンや、スカートの裾やトップスのショルダー、首飾りに流れる大振りフリルがコレクションにガーリーな魅力をたっぷりと注入している。そんな世界観が表れたアイテムはトップスやスカート、ドレスに始まり、スパンデックス・レギンス、ネオプレンの水着、といったラララブのシグネチャーアイテムにまで落とし込まれている。
2017年03月23日シャネル(CHANEL)が、フランス・パリで発表した2017-18年秋冬 プレタポルテ コレクション。会場には多くのセレブリティが駆けつけたが、その中に女優・モデルとして活躍する小松菜奈と中条あやみの姿もあった。今回は、全身シャネルに身を包んだ小松菜奈と中条あやみの当日のファッションスタイルを紹介。小松菜奈小松菜奈は、2017年春夏コレクションからマルチカラーのドレスをセレクト。鮮やかなパープルにグリーン、ブルーを混ぜ込んだ春らしい一着だ。バッグは、ドレスの差色となったグリーンと揃えて統一感のあるスタイルを作り出している。ウエストラインは太めのブラックベルトを添えてシャープに。足元も黒色で揃え、ブラックシューズを合わせている。中条あやみフレッシュイエローのブラウスを纏った中条あやみ。ボトムスも同じくイエローだがデニムを選んで、ラグジュアリーなアイテムをラフにコーディネートした。ほど良い抜け感のあるスタイルであるが、アクセサリーはゴージャスに。手元に巻いた、3連のブレスレットのウォッチ「プルミエール ロック」のブラックレザーもいいアクセントだ。【アイテム詳細】販売時期:2017年3月下旬(ファッション)【問い合わせ先】シャネル(ファッション)TEL:0120-525-195シャネル(時計・宝飾)TEL:0120-159-559
2017年03月20日ポール & ジョー(PAUL & JOE)は、パリ・ファッション・ウィーク最終日となる2017年3月7日(火)に、2017-18年秋冬ウィメンズコレクションを発表した。オフィシャルスケジュールでは、パリ・ファッション・ウィークのトリを飾ったポール & ジョー。今季は豊富なセットアップスタイルを提案している。トレンドの一つとして挙がっているベルベット素材を用いた、太いストライプ模様のパンツスタイル、フレアなクロップドのスーツスタイル。またジャケットタイプとは異なる、カシュクールのオールインワンやサロペット、パジャマシャツ&パンツなども揃っている。色彩はグリーン、ピンクなど鮮やかで、ウエストマークとして活躍するベルト、素材違いのラペルなどディテールにもこだわっている。次いで並ぶのは重量感のあるアウター。カラーファーまたはボアを取り入れたフード付きアウターやロングコート、また花模様を配したニットコートなど。どれも重量感あるフォルムに反して軽やかな配色だ。ブランドならではのプリントシリーズは、光沢感を交えて煌びやかに。ゴールドのニュアンスを帯びた花模様がフリルドレスやブラウスになって登場する。また、同じくシャイニーなスパンコール、ツヤのあるなどの装飾パーツはデコレーションとして提案。デニムジャケットやパンツ、タートルネックのニットなどにはランダムにパールがあしらわれ、贅沢で華やかなパリの夜に溶け込んでいる。
2017年03月11日ヴァレンティノ(VALENTINO)の2017-18年秋冬ウィメンズコレクションが、パリ・ファッション・ウィーク6日目の2017年3月5日(日)に発表された。ピエールパオロ・ピッチョーリによる2017-18年秋冬シーズンは、繋がることさえ想像できない、対極なものを結びつけることを到着点とした。相反するものの衝突。その答えを導き出すための一つの道しるべとなったのは、80年代にムーブメントを起こしたデザイナー集団・メンフィスの存在だ。ブラック・ブラウンがスタンダードであった当時、インテリア業界に与えた一つの衝撃。鮮やかな色彩、有機的な形状、キッチュなモチーフを並べ、インテリアそのものの楽しみを説いたメンフィスの作品は色鮮やかで、色彩のパワーに引き寄せられるようにあらゆるものが一つにまとまっている今季のヴァレンティノに通じる。ベースとなるのはロングなドレスまたはコートで、イエローやライトブルー、ピンクなど明るい色たちが服地で顔を合わせている。フリルや刺繍といったフェミニンな装飾に混じって現れる、幾何学的なパッチワーク。手書き風の花々やグッド・ピースなどの形をとった手のモチーフ、数字ロゴもプリントまたはパッチワークされている。カラーパレットとモチーフが作り出したポップな世界をより大きく羽ばたかせるのは、シルエットの遊び。ウエストラインの切り替えや細かく配したプリーツ。ショルダーは丸みを持たせ、胸元は大胆にVの字でカットした。スリットは深く大きく。パネル状になった一つ一つのテキスタイルは、まるでそれぞれに意志を持ったように動き出し、コレクション全体をリズミカルに魅せる。アクセサリーは丸ビーズのネックレスで統一して。足元はブーツまたはフラットサンダルで軽さと躍動感を投じた。
2017年03月11日モンクレール ガム・ルージュ(MONCLER GAMME ROUGE)は、パリ・ファッション・ウィーク最終日となる2017年3月7日(火)に2017-18年秋冬ウィメンズコレクションを発表した。赤く色づいた秋の山。モンクレール ガム・ルージュの今季の舞台は、見頃を迎えた紅葉たちが彩りを添える季節。テーマは「カナダへの旅」だ。会場中央には落ち葉が敷き詰められ、左右を囲うように設置された巨大なスクリーンでは、豊かな自然を動画で紹介している。ショーのスタートは音楽とともに、このスクリーン上の大自然にさっと陽の光が差し込んだ。間もなく木々は橙色に色づき、一層魅惑的な表情となる。穏やかな森の中で楽しむトレッキング、ハイキング、そういったシーンをイメージしているのだろうか。モデルたちは、ダウンジャケットやブーツ、大きなバックパック、寝袋風のマットまで装備して、いかにもアウトドアなスタイルだ。ハイキングの準備は身支度からと言わんばかりのフルレイヤードスタイルで、ジャケットやコートの上に、さらにベストを纏っている。スポーティなエッセンスは強いものの、描いているのはおそらく高貴な女性であろう。合わせたのはツイードジャケットやスカート、レースワンピースなど上品なウェアで、カラーもホワイトやピンクといったフェミニンカラーで統一されている。散りばめた花模様にはビジューをあしらって煌びやかに。ブランドロゴ入りニットで外せば、知的なアウトドアスタイルが完成する。ユニークなのは、ジップやギャザー、リボンなどによって作り出した立体的なシルエット。アーム部分はパフスリーブになっていたり、裾がフレアになっていたり、動きがあって躍動的に見せている。
2017年03月11日