しっかり塗ったはずのファンデ。しかし時間が経つと、「あれ。。浮いてる?」という状態になってしまうこともありますよね?そんな時は、ファンデの塗り方を見直してみましょう!オススメのテクニック&アイテムをご紹介します。ファンデショーンの”塗り方”を見直そう!春夏の季節にオススメなのが、「パウダリーファンデーション」を使用すること。薄づきでもカバー力のあるものもたくさんあり、さらに皮脂なども浮きにくいです。そして、毛穴をしっかりカバーして、ナチュラルなのに美肌に仕上げてくれる優秀なブラシも必要アイテムです。オススメの塗り方おでこ・両頬・顎の3箇所から、くるくると外側に向かってブラシを動かしていきます。特に、顔の中でももっとも皮脂が出やすい小鼻には“トントン”とのせるイメージで、“薄く”塗りましょう。たくさん塗りすぎてしまうと、ファンデが浮いてしまう原因にもなります。”ファンデ浮き”を防ぐ!オススメのパウダリーファンデーション①ジルスチュアート/エヴァーラスティングシルク パウダーファンデーション クリスタルパーフェクション5,400円(税込)出典:@cosmeより軽やかなヴェールによって、毛穴まで美しくカバーすることができるパウダーファンデーション。透明感&ツヤ感のある仕上がりです。肌への密着力に優れた透明感の高いパール成分である、“高密着クリスタルパウダー”配合。スポンジやブラシで磨くように塗布すると、よりツヤ感が増し、透明感のある肌を演出します。また、薄膜なのに安心感のあるカバー効果もあります。皮脂を吸着、さらに皮脂に濡れてもくすみにくい粉体が配合されているので、美しい化粧膜とクリアな発色が持続します。クリスタルフローラルブーケの香り。”ファンデ浮き”を防ぐ!オススメのパウダリーファンデーション②SUQQU(スック)/ルーセント パウダー ファンデーション7,560円(税込)出典:@cosmeより粉感を感じさせないなめらかな仕上がりのパウダーファンデーションです。バランスよくミックスされた2種類のビーズを肌の上に整列させることによって、粉っぽさを感じさせない感触に仕上げてくれます。トリプルグロウパウダーがフォギーなツヤと透明感、カバー力を実現し、明るく涼しげな印象を演出。またグロウリキッドを配合することで、地肌がくすんでも肌表面は暗く見せずに均一なツヤ感をキープします。パウダーながらしっとりとした質感を追求し、美容液を含んでいるかのようなしっとりとしたつけ心地です。”ファンデ浮き”を防ぐ!オススメのパウダリーファンデーション③Nature & Co/コットンベール ミネラル ファンデーション1,620円(税込)出典:@cosmeより肌に負担感のないミネラルパウダーを配合しています。コットンのようにふんわり軽やかでキメ細かい肌に仕上げる、やさしいつけ心地のミネラルファンデーション。化粧下地なしでも肌にぴたりとフィットし、キメ細かくムラのない均一な肌に仕上げます。コットンのようにふんわりと明るいセミマットな仕上がりで、シミ・ソバカスを目立たせません。”ファンデ浮き”を防ぐ!オススメのブラシ①MiMC エムアイエムシー/リンパドレナージュパウダーブラシ9,504円(税込)出典:@cosmeよりフェイスマッサージしているような心地よさで、メイクの仕上がりを格上げする植物由来繊維配合のパウダーブラシ。パウダーが肌にしっかり密着することで、朝の仕上がりを日中もキープしメイク崩れをカバーしてくれるでしょう。熊野筆だからできた美しいグラデーションカーブと弾力により、難しいテクニックを使わずにムラなくふんわりと仕上げることができます。”ファンデ浮き”を防ぐ!オススメのブラシ②フェリセラ/スライドパウダーブラシ2,700円(税込)出典:@cosmeよりお肌にやさしいやわらか毛先です。チクチクしない新感覚にはまってしまうことでしょう。フェイスパウダー・ファンデーション・チーク等、ふんわりメイクもしっかりメイクもこれ1本で自由自在。スライドタイプだから持ち運びも便利。”ファンデ浮き”を防ぐ!オススメのブラシ③アディクション/パーフェクトラウンドブラシ7,344円(税込)出典:@cosmeより「つくし」のような形によって、細かい部分から広い部分までしっかりフィットするブラシ。適度なコシ、肌あたりのやさしさ、粉含みのよさ、発色も仕上げる範囲も自在にコントール。さまざまな用途に使うことができるブラシです。ベースが崩れやすい春夏はやはり“肌作り”を徹底しましょう!パウダーファンデとブラシにこだわって、春夏でも美しい肌をキープしましょう!
2017年05月03日今では多くの家庭で見かけるようになった空気清浄機。飲食店などで目にすることも多いですよね。ハウスダストや花粉、生活臭など、空気中には人間にとって不快なものがたくさん!外出中なら仕方ないと思えるかもしれませんが、 自宅の室内となるとなんとかして除去したいもの です。空気清浄機の機能も飛躍的にアップしており頼もしい存在ですが、多機能になり機種も多くなるとどれを選べばいいのか悩んでしまいますよね。そこで今回は、空気清浄機のタイプや、選ぶ際に気をつけたいポイントをご紹介したいと思います。●空気清浄機のタイプ一般的に知られているのは、ファンで空気を吸引し、フィルターを通すことで汚れを集めてキレイになった空気を排出するというもの。ホコリなどの大きなチリを取り除くフィルターや、花粉などの小さなものを取り除くフィルターなど、目的にあったフィルターを複数備える ことで幅広いゴミを効率的にキャッチすることができます。もうひとつが電気の力でホコリやチリを集める“イオン式”タイプ。フィルタータイプと違い、ファンのように物理的に動く部分がないため、静音性に優れ本体が小さい ことがメリットです。寝室など、駆動音をさせたくない場所に適してると言えます。これに加え、加湿機能を備えた“加湿空気清浄機”や、空気中の嫌なニオイを除去することに特化した”脱臭機”も。ペットを飼っていたり、特に生活臭が気になったりするという場合には脱臭機も有効です。ただし、集塵能力には劣ることが多いため、目的に合わせて使い分ける必要もあるでしょう。●適用床面積の目安空気清浄機には、適切な効果を得るための適用床面積が示されています。面積が広いものほど空気を吸い込む量も増えますが、そのぶん本体も大きくなってしまうため、過剰に広いものを選ぶのも考えものです。目安は、使いたいと思っている部屋の2〜3倍ほど のものを選ぶこと。一般社団法人日本電機工業会によると、適用床面積というのは“規定の汚れを30分でキレイにできる広さ”を表しています。目安として書かれている面積は「キレイにすることが可能な面積」とイメージした方がいいでしょう。さらにフィルタータイプであれば、ゴミが溜まっていくほど効果は衰えていきます 。6畳の部屋で使いたいという場合には、12畳以上の広さに対応した機種を選ぶとしっかりと効果を実感することができるはずです。●メンテナンス方法の違いメンテナンスをせずに使い続けてしまうと、効果が弱くなったり、機械の寿命を縮めてしまったりすることもあります。このメンテナンス方法が面倒なものだと、せっかくの空気清浄機も次第に使わなくなってしまいますよね。最近では「フィルター交換不要」「フィルターの寿命が10年」というものもよく見かけますが、これはあくまで交換が不要なだけであり、フィルターに詰まったホコリなどは定期的に取り除く必要があります 。維持コストは高くなってしまいますが、手入れが苦手という人はメンテナンス不要でフィルター交換のみで済むものも検討してみましょう。----------ある人にとっては最適な機種も、目的が違えば効果を感じることはできなくなってしまいます。自分が必要としている機能は何なのかを事前に把握しておくことで、空気清浄機選びもスムーズにいくはず。お部屋の空気をキレイにして、スッキリとした毎日を過ごしたいものですね。【参考リンク】・空気清浄機 | 一般社団法人日本電機工業会()●文/パピマミ編集部●モデル/坂井由有紀(央将くん)
2017年03月27日REVSONICは3月28日、「GLAPS」(グラップス)ブランドの第1弾製品として、空気清浄機「V1」を発売した。希望小売価格は税別39,800円。カラーはシルバーとブラック。GLAPSは、アビー代表取締役の坂口信貴氏をクリエイティブディレクターに迎えた家電ブランド。環境への配慮やミニマリズムを追求するデザインを特徴とし、「10年先も使い続けたい製品」の開発を目指す。V1は、強い紫外線を使用した光触媒技術「MaSSC」を採り入れた空気清浄機。細菌やウィルスを分解して除菌する。プレフィルターには、消臭、抗菌、抗アレル物質、抗ウイルス効果のある「アレルキャッチャー」を使用している。本体サイズはW215×D100×H258mmで、重量は約2.2kg(プレフィルター含む)。
2016年03月28日シャープは3月28日、除湿と加湿、空気清浄機能を一台に集約した除加湿空気清浄機「KC-GD70」を発表した。発売日は4月21日で、価格はオープン、推定市場価格は100,000円前後(税別)の見込み。「ホコリ」、「ニオイ」、「湿度」、「温度」、「照度」という5つのセンサーを搭載。「おまかせワンボタン」機能を使うと、部屋の状況や明るさなどに応じて除湿、加湿、空気清浄を自動的にコントロール。たとえば、春から夏は部屋が明るい日中に空気清浄運転をして花粉やPM2.5を集じん。人が部屋にいない夜間は、除湿運転でカビや部屋干しなどの湿気を除去する除湿運転に切り替わる。秋から冬は、日中は人の肌に潤いを与える加湿運転、夜は結露を抑制する除湿運転に切り替わる。「衣類乾燥モード」を搭載し、部屋干しの生乾き臭をプラズマクラスターイオンで抑制。通常の空気清浄運転時は、本体ななめ後ろ20°から送風するが、衣類乾燥モード時は、上下最大110°スイングして送風。HEPAフィルターを通した清浄な風を、直接衣類にあてて乾燥させられる。また、「スピード循環気流」機能により、遠くのホコリも引き寄せて集じん。0.3μmの微小な粒子を99.97%以上集じんする「静電HEPAフィルター」、タバコ、ペット、料理の匂いなどを脱臭する「脱臭フィルター」、大きなホコリをブロックする「抗菌・防カビ・ホコリブロックプレフィルター」という3つのフィルターによって、集じんと脱臭を行う。本体サイズはW405×D337×H687mm、重量は約17.4kg。高濃度プラズマクラスター7000の適用床面積の目安は約18畳(約30平方メートル)。空気清浄適用床面積の目安は最大32畳、最大風量は7.0m3/分、運転音は20~52dB。除湿はコンプレッサー方式で、除湿能力は最大8.0/9.0L/日(50/60Hz)、排水タンク容量は約3Lだ。加湿方式は気化方式で、加湿量は最大630mL/h、給水タンク容量は約3.0Lとなる。
2016年03月28日ダイソンは3月24日、空気清浄機能付きファンの新製品「Dyson Pure Cool Link」の発表会を都内で開催。製品開発担当のヒューゴ・ウィルソン氏がプレゼンテーションを行った。Dyson Pure Cool Linkは、ダイソンが2015年4月に発売した「Dyson Pure Cool」の後継機。その名が示すとおり、新モデルでは本体にWi-Fi機能を搭載し、無線LAN経由でスマートフォンと接続できるようになった。専用アプリはiOS・Androidともに対応。アプリの主な機能は、製品の遠隔操作と空気のモニタリングだ。アプリでは、室内だけでなく屋外の空気のデータも確認できる。データ分析会社のBreezoMeterと提携しており、全世界主要都市に設置された数千台のセンサーに基づくデータから、ユーザーが選択したエリアの情報をアプリに表示する。空気の状態の他に、気温、湿度、天気の情報もチェック可能だ。また、ホコリとニオイを検知するセンサーを新搭載。センサーから得た情報を空気のモニタリング結果としてアプリに表示させるほか、空気の汚染度に応じて自動で風量をコントロールするオート運転モードを実現した。気温や湿度ではなく、「空気の汚染度に応じて」という点が、空気清浄機能の進化を示している。ダイソンの空気清浄機能付きファンは、前モデルから超微小粒子状物質PM0.1を99.95%取り除けることをうたっている。今回の新製品も、独自開発の「360°グラスHEPAフィルター」を継続採用。6.6メートルのマイクログラスファイバーを200回以上プリーツ状に折り畳んだ高密度フィルターで微粒子をとらえる。また、吸引口とフィルターが円筒形で、360度全方位から空気を吸い込むことが可能。内側はニオイを吸着する活性炭フィルターで覆われた一体型構造である点も特徴だ。さらに、吸引部のパネルとフィルターは分離できるように改良されている。8畳を清浄する時間の目安は、タワー型が27分、テーブル型が30分。日本電機工業会の規定に基づく適用床面積はそれぞれ10畳、8畳となっている。これは一般的な空気清浄機と比べるとやや低めの数値だが、ダイソンはその理由を「PM2.5よりもさらに小さなPM0.1の捕集率を高めるため」と説明する。というのも、超微粒子であるPM0.1はその軽さゆえ、気流が速すぎるとフィルターに当たって反発したり、勢いにのってフィルターを透過してしまうおそれがあるのだという。発表会では、ダイソンが第三者機関に委託し、国内での売上台数上位25モデルを対象に行った試験の結果を報告。PM0.1の放出率が30%を超える機種もある一方で、Dyson Pure Cool Linkはわずか0.05%に留まったと自信を見せる。そのほか、北里環境科学センターなどで行った試験結果では、浮遊ウイルスを90分で99.9%以上減衰させる効果が認められており、PM0.1レベルの空気汚染物質に対する高い捕集能力が実証されたとしている。また、新たに「ナイトモード」も搭載。「オートモード」の運転時に設定しておけば、空気清浄のレベルを高めた場合でも、風量を4までに抑えて静かに運転する。LEDディスプレイも減光するので、ユーザーの睡眠を妨げずにすむとのことだ。開発にあたっては、流体力学、フィルターシステム、気流やソフトウェア開発などを専門とする2,000人以上のエンジニアが24カ月にわたって問題解決に挑み、365個のプロトタイプを制作した。また、ユーザーインタビューを通して既存製品のフィードバックを実施。ナイトモードは、東京のユーザーの声を反映するかたちで生まれたものだという。ウィルソン氏は「さまざまな国の家庭に設置してテストを重ね、どのような家庭環境でもオートモードで室内の空気を浄化できるようなアルゴリズムを作成した」と、Dyson Pure Cool Linkの能力をアピールしていた。
2016年03月25日シャープは3月17日、プラズマクラスター空気清浄機「蚊取空清」(型番:FU-GK50)の製品発表会を開催した。蚊取空清は、蚊の習性と空気清浄機の吸引力を利用して蚊を捕獲する空気清浄機だ。蚊取空清の特徴は、本体背面にあるプレフィルターの上に、蚊を捕獲するための「蚊取りパネル」「蚊取りシート」を備えていること。蚊取りパネルの内側にUVライト(蚊は360μmの紫外線を好む)を照射し、本体の小窓に蚊を誘い込む。そして、空気清浄機の吸引力を利用し粘着式の蚊取りシートに吸着する仕組みだ。シャープ 健康・環境システム事業本部空調・PCI事業部の冨田昌志氏によると、蚊は自らの存在を目立たなくするために濃い色を好むことから、本体カラーはブラックを採用。また、暗がりや物陰に隠れたがる習性があるため、蚊取りパネルには小窓を設けたという。蚊取空清は、2015年9月のマレーシアを皮切りに、ASEAN諸国で先行販売されている。ASEAN、特にマレーシアの人々にとって、生活空間で一番怖いのは蚊だという声を聞き、現地スタッフやマレーシア保健省医療研究所(IMR)とともに開発をスタートさせた。開発にあたり、シャープは日本環境衛生センターに委託して蚊の捕獲試験を実施。日本に多く生息しているアカイエカ、チカイエカ、ヒトスジシマカの3種類を約22立方メートル(6畳相当)の試験空間に放ち、22時間運転した。捕集率は、アカイエカが約95%、チカイエカが約98%、ヒトスジシマカが約88%だったという。ASEAN向けモデルと異なり、国内向けモデルは集じん用のフィルターに「静電HEPAフィルター」を採用。脱臭フィルターもより高性能なものを使用した。また、蚊取りシートを、2つ折りにして畳んで捨てられる仕様に変更している。蚊取空清は、いわば「逆輸入」的な製品だと言えよう。シャープ 執行役員の沖津雅浩氏は「プラズマクラスター製品は世界100カ国で展開している。これまで国内向け製品を海外に展開する取り組みを行ってきたが、海外市場の強化にはローカルニーズに対応した製品が必要」と説明。国内での販売を決めた経緯については、2014年に感染が確認された「デング熱」など、日本でも蚊に関する社会問題が増加していることが起因していると話した。
2016年03月18日シャープは3月17日、蚊取り機能を搭載したプラズマクラスター空気清浄機「蚊取空清」(型番:FU-GK50)を発表した。発売は4月23日。価格はオープンで、推定市場価格は税別50,000円前後。FU-GK50は、東南アジア各国にて2015年9月から先行発売していた製品だ。このたび愛称を「蚊取空清」とし、日本国内でも販売を開始する。紫外線に近寄るという蚊の習性に合わせて、本体にUVライトを搭載。加えてボディカラーにブラックを採用し、複数の小窓を設けるなど「蚊が好む環境」を作り出すことで蚊を呼び寄せる。呼び寄せた蚊は空気清浄にともなって吸引し、粘着式の「蚊取りシート」で確保。蚊取りシートは使用後、2つに折りたたんで廃棄できる。空気清浄機能としては、高濃度プラズマクラスター7000を採用し、「スピード循環気流」機能を搭載。微細な粒子が壁に付着するのを防ぎながら、本体から離れたところにあるホコリを引き寄せる。このほか、センサーの感度を高める「花粉運転」、前面のモニターを消灯し、蚊を取りながら静かに運転する「おやすみ運転」なども利用できる。フィルターは、0.3μmの粒子を99.97%以上集じんできる「静電HEPAフィルター」のほか、「脱臭フィルター」「プレフィルター」の計3種類を装備。サイズはW391×D281×H540mm、重量は約5.9kg。8畳の空気清浄にかかる時間は12分。
2016年03月17日●空清は魔法の機械にあらずいよいよ到来した花粉シーズン。花粉以外にもPM2.5や各種ウイルス対策のために、空気清浄機を導入する家庭が増えているが、一度設置したきりで、その後のメンテナンスを怠ってはいないだろうか?空気清浄機は、ただ置いただけで空気をキレイにしてくれる魔法の機械ではない。どの製品も、吸い込んだ空気をフィルターでろ過して浄化した後に再放出するというのが基本的な原理だ。なかでも重要なのがフィルター。メーカー側が表記しているフィルター寿命は、一定条件で使った場合の目安に過ぎない。空気清浄機の設置環境や稼働状況は千差万別だが、プレフィルターなどをこまめに手入れしてメンテナンスすることで、フィルター寿命を延ばし、空気清浄機としての機能をより良い状態で維持できる。極端な話、空気清浄機はトイレと同じようなものだと筆者は思っている。便器を掃除をしなければ不衛生になるのはもちろん、詰まりの原因にもなるように、空気清浄機も手入れしなければ、外側だけでなく内側も汚れていき、汚染された空気を部屋へ送り出すことに……。●「フィルターお掃除伝道師」として○空気清浄機メンテナンスすべし何年にもわたって、何台もの空気清浄機を使ってきた筆者は、常日頃から空気清浄機メンテナンスの大切さを周囲に説いてまわっている。「メーカーが謳うフィルター寿命を鵜呑みにしないこと」「定期的にフィルターをチェックすること」「汚れが目立ったら新品のフィルターに交換すること」「目に見えるところに付いたホコリは掃除機や乾いた布で取ること」などだ。そんな筆者宅では、3年以上ブルーエアの空気清浄機「Blueair Classic 450E ダストフィルターモデル」(直販価格は税別76,000円)を常設している。半年ごとのフィルター交換が推奨されており、税別8,000円(直販価格)のフィルターを年2回購入しなくてはならない。ランニングコストは高くつくが、もともと空気をキレイにすることを目的とした機械だ。内部に何年間もの汚れを蓄積した状態で使い続けるのは本来の目的と相反するので、必要な投資であると納得のうえ、受け入れている。半年ごとにきちんとフィルター交換をして3年。ちょっと気になるのは内部の手入れだ。筆者が使っている450Eは、フィルター交換の際にフタを開けると、ファンやモーターがすき間から見える。しかし、そこまでは手が届かなくて掃除できない。メーカーが推奨するとおりにフィルター交換をしてはいるものの、すき間から入り込んだホコリや、中にはフィルターを通り抜けた微粒子もたまっているかもしれない。○3年使った空気清浄機を開けてみたい!筆者がブルーエアの450Eを使い続けている理由の一つに、分解清掃サービスが用意されていることも挙げられる。有料ではあるが、往復の送料も含めて税別4,762円で、清掃と保守・点検を専門の技術者が行ってくれるのだ。そこで今回、このサービスを利用して3年あまり使用した筆者宅の空気清浄機をメンテナンスしてもらうことに。通常は工場にて行われるが、今回は取材も兼ねて、ブルーエアの日本総代理店セールス・オンデマンドの東京都内にあるオフィスで、同内容の作業を特別に実施してもらった。まずは外側から汚れを簡単にチェック。作業を担当してくれたスタッフによると、筆者宅の450Eは比較的キレイに保たれているとのこと。プレフィルターは吸気側も排気側も、掃除機で定期的にホコリをとっていたから、その成果だろう。通常、メンテナンスサービスに出される空気清浄機は、外側の網目部分にもホコリがぎっしりと詰まっているのがほとんどだそうだ。いよいよ掃除スタート。外側や目に見える部分は乾いた雑巾でキレイに汚れを拭き取り、それだけでは取れない汚れはメラミン樹脂製のスポンジでこすって落とす。きょう体はスチール製のため、水でぬらした雑巾は避けたほうがいい。水分が残っているとサビの原因となってしまうので、乾いたもので掃除するようアドバイスを受けた。次に、通常はユーザーが開けられない側のカバーを、ネジを外して解体。ふだんの掃除では手が届きにくいところなので、ホコリがたまっているのが目立つ。吸気口とフィルターの間にある「イオナイザー」という部品は何となく繊細そうなのであまり触れないようにしており、先端にホコリがたまっていた。以前、この部分を掃除機でうっかり吸い込んだのか、一部欠損していることも発覚。清掃と同時に、追加料金ナシで補修もしてくれた。●開けてみて発覚したのは……○パーツの交換もしてもらえることにいよいよ、筆者が気にしていた、ふだん目に触れない部分の清掃だ。思ったとおり、開けてみるとホコリが目につく。驚いたのは、ホコリやニオイを検知するセンサー部分に、けっこうな量のホコリが付着していたこと。清掃してくれたスタッフは、「おそらく外側から掃除している際に、中にホコリを押し込んでしまったのでは」と分析。空気清浄機が部屋の空気状況に合わせて的確に運転するために重要なパーツなので、ここも新しいものへ交換してもらった。ユーザーの不注意や故意で故障させてしまった場合は例外となるが、こうした保守の費用もメンテナンス料金に含まれているのは良心的だ。空気を吸い込むために風を起こすファンのすき間には、ススのような微粒子も……。フィルターでろ過されているとはいえ、3年以上使っていると、取りきれないものがこうしてたまっていってしまうのだろう。○やっぱり空気清浄機も掃除するべき!このように、ユーザー自身では難しい箇所まで念入りに清掃をしてくれるサービスがあるメーカーは珍しい。ブルーエアの製品は本体購入時の価格も、ランニングコストも高いが、きょう体にスチールを使用していることなども含めて、長期間使い続けることを前提に販売されているのだ。今回の分解結果を見てもわかるとおり、空気清浄機は使い続けただけ内側までかなり汚れている。ブルーエア製品に限らず、ユーザー自身による定期的なメンテナンスはどんな空気清浄機でも不可欠だ。すでに設置している人は、自宅の空気清浄機を点検し、正しい手入れ方法でキレイにしたほうが安心して長く使える。これから導入を考えている人は、メンテナンス方法や製品寿命なども考慮して、自分に合った空気清浄機を選んでほしい。
2016年02月24日カドーは1月21日、輪島漆器を制作・販売する千舟堂とコラボレーションした空気清浄機「カドー空気清浄機 輪島塗モデル」を発売した。「波千鳥(なみちどり)」と「根来(ねごろ)」の2モデルを用意。価格(税別)は波千鳥が450,000円、根来が350,000円。「cado」ブランドの空気清浄機「AP-C110」ボディ全面に輪島塗を施したモデル。すべて千舟堂の職人たちの手作業によって数カ月かけて制作された一点ものとなる。漆黒の波千鳥と朱赤の根来の2モデルを用意した。AP-C110の空気清浄機としてスペックは、適応床面積が~20平方m(12畳まで)、最大機器風量は160立方m/時。上面から空気を取り込み、本体下部全周からキレイにした空気を送り出す。ニオイセンサーを搭載し、自動で風量をコントロール。0.09μm以下の物質をキャッチする除菌・消臭・脱臭フィルターを搭載し、光触媒によってフィルターをセルフクリーニングする機能も持つ。サイズは直径250×高さ340mm、重量は4.3kg。運転音は弱運転で30dB、急速運転で61dB。
2016年01月22日アイリスオーヤマは12月21日、玄関に設置することを想定した空気清浄機「花粉空気清浄機 KFN-700」を発表した。発売は2016年1月11日で、価格はオープン。推定市場価格は税別14,800円前後。外出した際に衣類へ付着した花粉を帰宅時に捕集するために、玄関に置くことを想定している。スペースの限られた玄関に設置しやすく、かつ落ちる花粉を効率良く吸引するために、幅18×奥行き26.4×高さ70.5cmのスリムなデザインを採用。本体にはハンドルも備えられている。吸引タイプは「前面吸引」方式。HEPAフィルターを搭載し、0.3μmの粒子を99.9%以上キャッチする。そのほか、人感センサーを搭載。玄関に設置すれば、帰宅時だけでなく、人が動くことにより床から舞い上がった花粉などを効率的に吸引できるという。重量は約4.3kg。適用床面積は8畳。風量は「強」と「弱」の2種類から選択可能だ。運転音は強で48dB、弱で33dB。
2015年12月21日セールス・オンデマンドは12月9日、空気清浄機の新製品「Blueair Sense+(ブルーエア センス プラス)」と、室内の空気をモニタリングする「Blueair Aware(ブルーエア アウェア)」の発売延期を発表した。発表当初、12月9日に発売するとしていたが、「諸般の事情」により延期する。Blueair Sense+とBlueair Awareは10月に発表されたブルーエアの新製品。当初、12月9日に発売・出荷開始するとされていたが、諸般の事情に伴い延期する。12月中に発売・出荷開始する予定で、確定次第改めてアナウンスするとしている。10月16日から開始した予約受付については継続。直販価格(税別)はBlueair Sense+が54,500円、Blueair Awareが25,000円だが、オンラインショップで発売前に予約した場合はいずれの製品も5%オフとなる。
2015年12月09日パナソニックは11月30日、同社とJR東日本テクノロジーが共同で開発した「nanoe」デバイス搭載の空気清浄機が、同日より運行を開始している東日本旅客鉄道(JR東日本)の山手線新型通勤電車(E235系)量産先行車に搭載されたと発表した。同製品は「nanoe」デバイスをパナソニック システム・ネットワークがJR東日本テクノロジーに供給し、JR東日本テクノロジーが制御電源装置を組み込むことで空気清浄機として製品化したもの。「nanoe」は水に包まれた微粒子イオンで、同デバイスは脱臭(250L試験空間での30分後の効果)・菌の抑制(1m3の密閉空間の20分後の効果)などの効果があるとされる。通勤電車に搭載することで、車両天井部から「nanoe」が放出され、車内の快適な空気環境を提供することができるという。
2015年11月30日ライトエアは11月17日、都内のスウェーデン大使館にて(ライトエアはスウェーデンの企業)、フィルターレス空気清浄機「ライトエア イオンフロー50」の製品説明会を行った。科学誌「ネイチャー」にて発表された、同製品を使用したインフルエンザの空気感染実験についても解説があった。○スタイリッシュな電気式空気清浄機説明会ではライトエアの代表取締役社長ロジャー・ソヤ氏が登壇。ライトエア イオンフロー50(以下、イオンフロー50)の特徴について解説した。一般的な空気清浄機は、室内の空気をファンで取り込み、目の細かいHEPAフィルターなどに空気を通すことで、見えない空気中のゴミを除去する。このため、使用後のフィルターは定期的なメンテナンスや買い替えが必要だった。さらに、フィルターの目よりも小さな粒子は除去できないというデメリットもある。一方、イオンフロー50は「電気(イオン)式」を採用。空気中に大量のマイナスイオンを放出し、アレルゲン物質やカビ、ウイルス粒子に付着させる。イオンフロー50の集じんプレートはプラスの電荷を帯びているため、マイナスイオンが付着した粒子は、磁石に集まる砂鉄のように、プレートに吸着されるという。○ファンもフィルターも必要なし電気式を採用したため、イオンフロー50の最大の特徴といえるのは「フィルター」と「ファン」が必要ないこと。使い続けることで、本体の集じんフィルターは吸着したゴミで汚れるものの、プレートを外して水で洗えば簡単に汚れを落とせる。このため、フィルター交換などが必要なく、半永久的に使用可能だ。さらに、ファンも搭載しないので静音性も高い。また、従来のHEPAフィルターでは除去できなかった微細粒子まで清浄化できる。一般的なHEPAフィルターが除去できる粒子の大きさは、おおよそ0.1μmだ。しかし、ライトエア イオンフロー50は、その700倍小さい0.007μmの微粒子も、99.9%除去できるという。ちなみに、たばこの煙は粒子サイズが0.01から0.5μm、冬に猛威を振るうインフルエンザウイルスは0.09から0.17μm、感染力の強いノロウイルスは0.02から0.04μmとのこと。多くの有害物質はHEPAフィルターだけでは防げないが、イオンフロー50ならば、これらの有害物質を効果的に除去できるとした。○ほかの電気式空気清浄機との違いとはマイナスイオンで空気を清浄する「電気式」空気清浄機は、他社からも発売されているが、イオンフロー50は発生する「マイナスイオン」の量に優位性があるとアピール。従来の電気式空気清浄機が発生するマイナスイオン量は、1立方センチメートルあたり約7,000個。対してイオンフロー50は、1立方センチメートルあたり約61万個のマイナスイオンを生成する。マイナスイオンには寿命があり、数十秒ほどで減少してしまうのだが、イオンフロー50は減少するマイナスイオンを、発生量を増やすことで補っているとのこと。また、マイナスイオンを発生する機器の多くは、同時にオゾンを発生させる。オゾンは殺菌や消臭にも利用されるが、高濃度になると人体に悪影響があるといわれている。しかし、イオンフロー50は酸素からマイナスイオンを生み出す方式のため、オゾンの発生がない点も強調した。○インフルエンザ空気感染実験説明会では、ライトエアの事業開発ディレクター、ジュリアン・リー氏による、イオンフロー50を使用したインフルエンザの空気感染実験についての解説もあった。実験は、インフルエンザに感染したモルモットAと、健康なモルモットBを異なるケージに入れて、同じ部屋に24時間置くというもの。モルモットAとモルモットBは接触していないにも関わらず、健康なモルモットBの4匹中3匹はインフルエンザに感染していた。しかし、同じ実験をイオンフロー50を動作させた環境で行ったところ、モルモットBは1匹もインフルエンザに感染しなかったという。リー氏によると、これは世界最大級の医学系単科教育研究機関・カロリンスカ研究所で行われた実験で、ライトエアからの資金提供などは一切ない学術的な研究結果だとした。この実験結果は、科学誌「Nature」のオンライン定期刊行物「Scientific Reports」にて発表されている。実験により、空気中に浮遊するウイルスの感染能力が低下したのは、ウイルスが集じんプレートに集められるからではないとわかった。マイナスイオンが付着したウイルスは死んでしまうため、空気中のウイルスが無力化されるのだという。ただし、この理由についてはいまだ研究段階のため、詳しいメカニズムはわかっていない。あくまで実験結果の1つとも付け加えた。
2015年11月18日ライトエアはこのほど、同社が開発した空気清浄の技術「イオンフロー」の機能として、空気中のウイルスの感染力を低下させる効果があることが証明されたと発表した。同社は11月17日、東京都港区のスウェーデン大使館にて記者会見を開催。その研究成果について説明した。○イオンの力でインフルエンザウイルスなどを除去同社が開発した「イオンフロー」は、毎秒数十億ものマイナスイオンを放出することで、空気をきれいにする空気清浄の技術。同技術の特徴は、空気中に浮遊している粉じんやカビなどの粒子にマイナスの電荷を与えて「イオン化」することだ。"プラス"の電荷を帯びた清浄機の収集板に、"マイナス"の電荷を帯び「イオン化」された微粒子が吸い寄せられる仕組みになっていて、結果的として有害な微粒子を取り除くことができる。同社代表取締役社長のロジャー・ソヤ氏は、「花粉やバクテリアに限らず、PM2.5やインフルエンザウイルス、ノロウイルスなどのナノ粒子(大きさが0.1マイクロメートル以下の微粒子)も除去できる」とアピール。0.007~0.1マイクロメートルのナノ粒子は99.93%以上取り除くことができるという。○「除去」するだけでなく「感染力」も低下させるインフルエンザをはじめとしたウイルスを取り除くことができるという同技術。さらに今回、「ウイルスの感染力を低下させる効果がある」ことが証明されたという。スウェーデンのカロリンスカ研究所などが行った研究では、同技術を使って「イオン化」させたウイルスの感染力を調査。研究の結果、空気中に浮遊するウイルスの感染力が97%以上低下することがわかった。加えて、インフルエンザウイルスに感染したモルモット4匹を入れたゲージAと、感染していないモルモット4匹を入れたゲージBを24時間横に並べて置き、ウイルスの感染力を確かめる研究も実施。2つのゲージの間に「イオンフロー」の技術を搭載した空気清浄機(作動中)を置かなかった場合では、Bゲージのモルモット3匹が感染した一方で、同空気清浄機(作動中)を置いた場合ではBゲージのモルモットが1匹も感染しなかった。これらの成果は、世界的に権威があるとされているオンライン科学誌「Nature Scientific Reports」にて発表されたとのこと。説明にあたった同社のジュリアン・リー氏は、「ウイルスの感染力を低下させる効果があるということを実証データで示せる空気清浄の技術は、世界でも『イオンフロー』のみだ」と強調した。同技術を搭載した空気清浄機「ライトエア イオンフロー50」は、商品のサイズによって価格が異なり、3万7,000円(税込)から購入が可能。有害な微粒子を集める収集版には水洗いが可能な金属製の部品を使っているため、フィルター交換の必要がない商品となっている。インフルエンザの流行期が近づくこの季節、予防対策の1つとして取り入れてみてもいいかもしれない。
2015年11月18日シャープは11月5日、空気清浄適用床面積~65畳の大空間向けプラズマクラスター空気清浄機「FP-140EX」を発表した。発売は11月20日。価格はオープンで、推定市場価格は税別165,000円前後だ。FP-140EXは、CADR(※)において「タバコの煙」「ホコリ」「花粉」の全項目で最高値を取得しつつ、最大運転音55dB以下を実現した空気清浄機。空気清浄の適用床面積は~65畳で、シャープは家庭のリビングだけでなく、飲食店やオフィスなどでの使用も想定している。※:クリーンエア供給率。米国家電協会が定めた指標で、空気清浄機が1分間あたりに供給する清浄な空気の量を表す。数値が高いほど部屋の空気を浄化するスピードが速い。ファンとモーターをそれぞれ2基ずつ搭載したことで、毎分14立方mの大風量を実現。これによって、大空間の空気清浄が可能になった。また、2基ずつのファンとモーターを採用したことで、ファンの回転数を抑えながらも風量をアップし、最大運転音の低減も実現している。強運転時の最大運転音は55dB、静音運転時は26dBだ。ファンには、摩擦抵抗が少ないトンボの羽根形状を応用したネイチャーファンを採用。0.3μmの微小な粒子を99.97%以上捕らえられる静電HEPAフィルターを2枚備え、CADR各項目で最高値を獲得した。プレフィルターにたまったホコリを自動で掃除する「プレフィルター自動掃除」機能を持つ。プレフィルターが上下に動き、お掃除ブラシがフィルター表面のホコリをかき取って、ダストボックス内へ回収する仕組みだ。使用環境によって異なるが、ダストボックス内のゴミは約6カ月間に1度捨てればよい。プレフィルターの目の細かさは従来モデルに比べて約1/5で、内部へホコリが侵入しにくくなった。操作は天面のタッチパネルで行う。運転停止時は電源ボタンと時刻のみを表示し、運転開始時にその他の操作ボタンが浮かび上がる。0.5μmの微小な粒子まで検知する「高感度ホコリセンサー」と「ニオイセンサー」を備え、「ニオイ」「ホコリ」「PM2.5」の3項目で空気の汚れ具合を判定。測定結果によって自動で風量を調節する機能も持つ。サイズはW549×D327×H818mm、重量は約21kg。8畳の空気清浄にかかる時間は5分。消費電力は7.7~123W。CADR値はタバコの煙で450cfm以上、ホコリで400cfm以上、花粉で450cfm以上。
2015年11月05日●ブルーエア初、クラウド連携製品セールス・オンデマンドは10月16日、スウェーデンの空気清浄機専業メーカーであるブルーエアの空気清浄機「Blueair Sense+(ブルーエア センス プラス)」(以下、Sense+)と室内の空気をモニタリングする「Blueair Aware(ブルーエア アウェア)」(以下、Aware)を国内発売すると発表し、同日より予約受付を開始した。発売は12月9日。直販価格(税別)はSense+が54,500円、Awareが25,000円。なお、発売前に予約した場合はいずれも5%オフになる。○Blueair Sense+Sense+は、Wi-Fi機能を搭載した空気清浄機。家庭内のWi-Fi環境に接続し、クラウド経由でスマートフォンアプリ「Blueair Friend(ブルーエア フレンド)」と連携する。アプリからはSense+の運転速度や電源ランプの調整、スケジュール設定などの操作が可能だ。後述するAwareが測定したデータをもとに、自動制御を行うオートモードも備える。外観デザインは前モデルの「Blueair Sense」とほとんど変わらないが、ファンを改良したことによって、推奨フロア面積が~14平方m(8畳)から、~18平方m(11畳)へ拡大。CADR値(※)は、タバコの煙が120、ホコリが140、花粉が150といずれの項目でも20%以上アップした。※:クリーンエア供給率。米国家電協会が定めた指標で、空気清浄機が1分間あたりに供給する清浄な空気の量を表す。数値が高いほど部屋の空気を浄化するスピードが速い。独自の「HEPA Silent テクノロジー」を引き続き採用。HEPA Silentテクノロジーとは、フィルターをマイナスに帯電してゴミを吸着する方式のこと。目の大きさが異なる3層を組み合わせた「3ステップ HEPASilentフィルター」は、目詰まりしにくく、風量を維持できる。サイズはW470×D170×H492mm、重量は約11kg。定格消費電力は36W。運転音はスピード1で32dB、スピード2で43dB、スピード3で53dB。カラーはPolar White、Warm Gray、Leaf Green、Midnight Blue、Ruby Red、Graphite Blackの6色。○Blueair AwareAwareは、室内の空気環境をリアルタイムで観測するエアーモニター。PM2.5やVOC(揮発性有機化合物)などの微粒子、ニオイ、温度、湿度を計測する。空気の汚れ具合は本体前面のライトで表示。汚れている場合はオレンジ、キレイな場合は青のライトが点灯し、さらに、点灯するバーの長さによってそれぞれ3段階、計6段階で空気の状態を知らせる。Wi-Fiにも対応しており、クラウド経由でスマートフォン向けアプリ「Blueair Friend」からデータを確認できる。Blueair Friendでは、日ごと、週ごと、月ごとに計測結果をグラフ化して閲覧可能だ。Awareで観測した空気の状態をふまえて、前述のSense+を自動運転できる。サイズはW80×D80×H194mm、重量は350g。消費電力は0.7W。○Blueair FriendBlueair Friendは、Wi-Fi機能を搭載したブルーエア製品と連動するスマートフォン向けアプリ。先述したとおり、Awareが観測したデータを蓄積していくだけでなく、世界各国の空気環境の情報を集めて提供する機能も持つ。対応OSはiOS 8.0以上。Android版も近日リリースされる予定だ。日本語版についても近日中に提供開始する。ダウンロードは無料。次ページでは、スウェーデン大使館にて開催されたローンチイベントの様子をレポートする。●スウェーデン大使館でイベント○空気の状態を可視化する10月16日には、東京都内にあるスウェーデン大使館でローンチイベントが行われた。17日と18日に同じくスウェーデン大使館で開催される「SWEDEN KIDS WEEK 2015」にもブルーエアを出展する。イベントには、ブルーエア アジア・セールス・ダイレクターのヨナス・ホルスト氏のほか、セールス・オンデマンド 代表取締役社長 室崎肇氏、セールス・オンデマンド 執行役員 第二事業本部長 小野寺英幸氏が登壇。新製品の詳細な説明や、日本市場での今後の展開などが明かされた。ブルーエアは1996年にスウェーデンにて設立。「人は誰でも、きれいな空気を吸う権利がある。」という思いのもと、空気清浄機を作り続けており、現在は60カ国以上で展開している。空気清浄機はその性質上、どうしても効果が目に見えにくい。ブルーエアのヨナス・ホルスト氏は、「本当に空気がキレイになっているのか? という疑問を、IoT(Internet of Things、モノのインターネット化)で解決できる」と説明した。前ページでも書いたとおり、今回発表された新製品群のキーワードはクラウド連携だ。Wi-Fi機能を搭載したAware、スマートフォンアプリのBlueair Friendを使えば、空気の状態を可視化できるうえ、空気が汚ければSense+でキレイにできる。ユーザーの居場所にかかわらず、空気の状態をチェック・空気清浄でき、「東京にいながら、香港の自宅の空気をチェックできる」(ヨナス氏)とアピールした。○空気清浄機は「買い増し」需要があるセールス・オンデマンドの小野寺英幸氏は、日本市場における空気清浄機の動向をふまえ、「各世帯への普及率は約44%だが、空気清浄機を導入して効果を感じたら、リビングだけでなく寝室、子ども部屋と空気清浄機を"買い増し"する人が増えている。他の家電は"買い替え"であるのに対し、買い増しはめずらしい現象だ。さらに、ブルーエアを購入した人のうち、60%が買い替えもしくは買い増しをしてくれている。今後はこの層にもっとアピールしていきたい」という。販売チャネルは、当初は直販のみ。その後に家電量販店といった店舗への展開も検討していくが、タッチポイントを増やすなどして、丁寧なガイダンスができる状態で販売していきたいとした。
2015年10月16日●フィルターの掃除までおまかせ日立アプライアンスは、報道関係者向けに新製品説明会を開催。冬に需要が高まるという空気清浄機と掃除機を取り上げ、10月24日に発売予定の加湿空気清浄機「自動おそうじ クリエア EP-LVG110」(以下、EP-LVG110)、9月に発売された紙パック式掃除機「かるパック CV-PC500」(以下、CV-PC500)を紹介した。○フィルターが勝手にキレイ?説明会では、日立アプライアンス 商品計画本部 主任 湧廣修氏が登壇し、製品の開発背景やデモを交えた説明を行った。湧廣氏いわく、日立アプライアンスの空気清浄機購入者を対象に調査を行ったところ、不満点として「本体の大きさ」がトップ、「お手入れの面倒さ」が次点で挙げられたという。「普段お手入れする場所」を尋ねたところ、66%以上が「プレフィルター」と答えた。そこで、新製品となるEP-LVG110は、国内の家庭用加湿空気清浄機としては業界初となる「自動おそうじ機能」を搭載した(日立アプライアンス調べ)。自動おそうじ機能を実現したのは、本体裏面のカバーに配置された「自動おそうじユニット」。ユニットには洋服のホコリなどを除去するエチケットブラシと同じ素材の起毛生地が埋め込まれている。この起毛ブラシが、プレフィルターに沿って上下に動くことで、表面のホコリを取り除く仕組みだ。集めるだけではなく、除去したゴミを自動でダストボックスへ運ぶ。ユーザーが行う手入れは、目安として年に1回ほど、ダストボックス内のゴミを捨てるだけ。おそうじユニットは簡単に取り外せ、まるごと水洗いすることも可能だ。●フィルターは10年交換いらず○10年間交換不要な高性能フィルター空気清浄機能にとって重要なフィルターは、前述のプレフィルターと、「アレルオフ微細じんHEPAフィルター」、「洗える脱臭フィルター」の3枚構成。外気にさらされるせいで一番汚れやすいプレフィルターは、ステンレス製で汚れが落ちやすく、水洗いも可能だ。アレルオフ微細じんHEPAフィルターは浮遊ウイルスや細菌、花粉やダニのフンといったアレル物質をキャッチして活動を抑制。0.1~2.5μmの粒子を99%、0.3μm以上の粒子を99.97%以上キャッチできる。屏風状に折りたたんだ状態で収納されているが、広げると長さは約9.96mもあり、広い表面積を利用して微粒子を捕まえる。さらに、表面積を広げたことで、約10年間、フィルター交換が不要になった。洗える脱臭フィルターは、活性炭の微細孔にニオイ成分を吸着し、ペット臭やたばこ臭、排水口のニオイなどを低減するというもの。ニオイ成分が吸着するため、フィルターにニオイが残ることもあるが、気になったときに水洗いすれば、こちらも約10年間交換する必要がないそうだ。○48畳の部屋で使える強力パワーEP-LVG110のもう一つの特徴が、適用床面積48畳というパワフルさ。空気を両サイドから吸い込む「ワイドスピード集じん」を採用しており、8畳の部屋なら約6分で清浄可能。これは、家庭用の加湿空気清浄機においては業界最高水準のパワーだという(2015年10月24日の発売時において。日立アプライアンス調べ)。汚れやすいパーツにはステンレス素材を使用した「ステンレス・クリーン システム」を引き続き採用。空気吹き出し口やフラップ、プレフィルターはステンレス製で、菌が接触しても、ステンレスに含まれる金属イオンにより菌を抑制するという。気流を作り出すファンは樹脂製ではあるものの、銀イオンを練りこむことで抗菌効果を持たせた。本体表面にはガラスパネルを採用。樹脂製のパネルでは落ちにくい汚れも、ガラス製ならばサッと拭くだけで簡単に落ちる。操作ボタンは凹凸のないタッチパネル式で、こちらも拭き取りやすく、デザイン性が高い。説明会で紹介されたのは、適用床面積48畳のEP-LVG110だが、会場には適用床面積42畳のEP-LVG90と適用床面積32畳のEP-LVG70も展示。さらに、除湿機能を搭載した適用床面積31畳のEP-LV1000と、加湿機能を搭載しない適用床面積15畳のパーソナルモデルEP-LZ30も展示されていた。●紙パックは排気がにおう?○「かるパック」のプレミアムモデル空気清浄機に続いて、9月に発売済みの紙パック式掃除機「CV-PC500」についても説明された。CV-PC500は重量が2.3kg(本体のみ)と軽量でありながら、吸込仕事率が360Wと強力なのが特徴。さらに、運転音が51~57dB(目安として、普通の会話が60dBとされる)と比較的静かで、「耳障りに感じやすい」といわれる高い音を出さないよう開発されている。紙パック式は一度ゴミの中を通った空気が排出される仕組みのため「排気がにおう」と思われがちだ。しかし、CV-PC500は「ナノテク高捕じんプレミアム衛生フィルター」や「高集じんフィルター」「アレルオフフィルター」といった複数のフィルターを採用。吸い込んだゴミを99.999%逃さないため、排気臭も抑制できるという。会場では製品に大量のスモークを吸わせる実験も行われたが、CV-PC500の排気口からは、まったく煙が漏れることがなかった。
2015年10月08日ダイソンは10月6日、空気清浄機とファンヒーター、扇風機の3機能を持った「Dyson Pure Hot + Cool(ダイソン ピュア ホット アンド クール) 空気清浄機能付ファンヒーター」(以下、Pure Hot + Cool)を発表した。発売は11月5日。価格はオープンで、推定市場価格は税別68,800円前後だ。Pure Hot + Coolは、空気清浄機とファンヒーター、扇風機の1台3役を果たしつつ、サイズはW222×D222×H632mmとコンパクトな製品。ダイソンが4月に発売した「Dyson Pure Cool(ダイソン ピュア クール) 空気清浄機能付ファン」と同様、PM2.5だけでなくPM0.1レベルの超微小粒子状物質も99.95%捕らえられる「Dyson 360°グラスHEPAフィルター」を採用した。Dyson 360°グラスHEPAフィルターは0.95平方mのマイクログラスファイバーを333回折った高密度なもの。この高密度なフィルターへ、空気を勢いよく通すのではなく、あえて気流のスピードを抑えることで、微細な物質もキャッチする。フィルターでキレイにした空気は、「Air Multiplier(エアマルチプライアー)テクノロジー」で遠くまで送り出す。「ジェットフォーカステクノロジー」を搭載しており、集中的に送風する「フォーカスモード」と広範囲に送風する「ワイドモード」を備える。夏は扇風機として、冬はファンヒーターとしても使用可能だ。サイズはW222×D222×H632mm、重量は3.79kg。暖房の適用床面積(断熱材あり/なし)は、コンクリート住宅で8畳/4.5畳、木造住宅で6畳/3畳。空気清浄能力の適用床面積は30分で8畳、60分で23畳。1日12時間使用した場合のフィルター交換目安は約1年。消費電力は涼風モードが最小5.4W、最大26W、温風モードが1,200W。カラーはホワイト/シルバーとアイアン/ブルーの2色。
2015年10月06日日立アプライアンスは9月30日、プレフィルターに付着したホコリを自動で掃除する機能を搭載した加湿空気清浄機「自動おそうじ クリエア EP-LVG110」(以下、EP-LVG110)を発表した。発売は10月24日で、価格はオープン。推定市場価格は税別85,000円前後。EP-LVG110は「自動おそうじ」機能を新たに搭載する加湿空気清浄機。自動おそうじ機能とは、本体背面に配置された「自動おそうじユニット」が、プレフィルターに沿って上下に動き、ブラシでホコリを取り除くというものだ。取り除いたホコリは、自動おそうじユニット内の抗菌ダストボックスに集められる。ダストボックス内のゴミを捨てる目安は、約1年に1回(約12畳の部屋で使用し、月に約0.2gのホコリが集められた場合)。自動おそうじユニットのダストボックスとブラシは取り外して水洗いできる。従来モデル「EP-KVG900」と同様、集じん方式として、本体背面側方から空気を吸い込み、本体上方からキレイな空気を吹き出す「ワイドスピード集じん」を採用。EP-LVG110ではファンモーターをさらに高効率化し、風量は約2割アップした毎分11立方mを実現した。8畳の部屋なら約6分で清浄可能だ。ホコリやスギ花粉といった微細な粒子をキャッチする「アレルオフ微細じんHEPAフィルター」や、水洗いして繰り返し使える「洗える脱臭フィルター」を搭載。そのほか、プレフィルターやフラップ、吹き出し口にステンレスを使用した「ステンレス・クリーン システム」を採用する。前面は強化処理を施したガラスパネル製で、操作部は触ると表示される静電式タッチパネルとなっている。サイズはW360×D291×H673mm、重量は13.7kg。適用床面積は空気清浄時で48畳まで。カラーはブラウンとシャンパンの2色。日立アプライアンスは同日、加湿空気清浄機として、適用床面積(空気清浄時)が42畳までの「EP-LVG90」、自動おそうじ機能を省略した適用床面積32畳までの「EP-LVG70」、加湿機能を持たない空気清浄機として、適用床面積15畳までの「EP-LZ30」と、除湿・加湿空気清浄機として、適用床面積31畳までの「EP-LV1000」も発表。発売は10月24日で、推定市場価格はEP-LVG90が75,000円前後、EP-LVG70が60,000円前後、EP-LZ30が14,000円前後、EP-LV1000が100,000円前後だ(いずれも税別)。
2015年09月30日ダイキン工業は、9月16日に発売されたコンパクトな加湿空気清浄機「加湿ストリーマ空気清浄機 MCK55S」の説明会を開催した。新型の加湿ストリーマ空気清浄機は、従来の形状とは異なるスリムタワー型を採用し、設置面積が小さくなっているのが特徴だ。説明会では、構造のちがいや大きさ、運転音など、旧モデル「MCK55R」との比較が行われた。○加湿機能付き空気清浄機の需要は増加傾向はじめに、ダイキン工業 空調営業本部 事業戦略室 住宅用事業担当課長 谷内邦治氏が、市場動向や製品開発の経緯について説明した。ダイキン工業は2008年に加湿機能付きの空気清浄機を初めて発売し、2009年には加湿空気清浄機の需要を大きく伸ばした。その後、花粉の大飛散やPM2.5が話題になり、2012年度は空気清浄機が300万台に迫る爆発的な売れ行きを記録。2013年以降、空気清浄機市場は縮小傾向にあったが、加湿機能を持たない空気清浄機から加湿空気清浄機への買い替えや買い増し需要は拡大傾向にある。特に求められているのは、リビングなどの広い空間向けより、寝室や子供部屋で使用するコンパクトな加湿空気清浄機だ。小さな空間で使用する際のニーズに応えるべく、省スペースでも置けるようなコンパクトな加湿空気清浄機を開発するに至った。○スリム化することで、部品もゼロから作り直し空気清浄機に対する1番のニーズは「しっかり集じんする」という基本性能だ。ただ、基本性能を追求すると本体が大型化し、コンパクトにしようとすると運転音が大きくなるといった、相反する技術的課題も。難しいながらも、MCK55Sでは旧モデルの集じん性能を維持しながら、コンパクト・静音の実現を目指した。特に6畳、8畳、10畳といった比較的狭い部屋に設置するには、設置スペースを小さくすることが求められるため、部品から構造に至るまで、ゼロから見直している。大きく変わったのは、部品の配列。旧モデルのMCK55Rは、前から奥に向かって部品を横に配列している。ダイキン工業に限らず他のメーカーも同じような構造を採用しており、スタンダードともいえる方式だ。しかし、この方式では、性能を維持しながら静音を実現しようとすると、本体が大型化するという欠点がある。そこで、改めて構造を見直し、MCK55Sは下から上に部品を積み上げる縦方向の方式を採用した。下から送風ファン、集じんフィルター、脱臭フィルター、加湿ユニットの順で、上部に手入れが必要な部品を集約している。その結果、旧モデルと比べると容積は約85%となり、設置面積も30%縮小、人が感じる運転音(SONE)は30%低減している。旧モデルのMCK55Sは幅が374mm、奥行きが280mmだったが、MCK55Sは幅と奥行きともに270mm。底面が正方形のすっきりしたタワー型に生まれ変わった。スリムになっても従来通りの高い空気清浄性能を維持している。独自の除菌・脱臭技術「ストリーマ」と、イオンの力で部屋に染み付いたニオイや菌を除去する技術「アクティブプラズマイオン」のダブル方式を採用しており、0.1~2.5μmの粒子を99%除去できる。さらに、吸い込み口と吹き出し口の距離が離れたことにより、吸い込みの風と吹き出しの風がぶつかってはね返ることがなく、効率よく吸引できるようになった。吸い込み領域も約20%アップし、より広い範囲のホコリを吸引できるようになったという。○手入れのしやすさも大幅に改善定期的な掃除が必要なプレフィルターを本体側面に配置したことで、フィルターを取り外すことなく、付着したホコリを直接掃除機で吸い取れるようになっている。ユーザーは掃除機の吸込口をMCK55Sの本体側面に当てるだけと、掃除の負担は軽減した。加湿用の給水タンクを本体上部に配置することで、ラクな姿勢で取り出せるようになった。しゃがむ必要がなく、立ったまま取り出せる。また、給水タンクの背の高さが旧モデルより110mm低い190mmになったことで、浅い洗面台でも給水しやすくなった。背が低くなったことで奥まで手が届きやすく、洗いやすいというメリットもある。さらに、有害物質を酸化分解するストリーマユニットは、これまで定期的なメンテナンスが必要だったが、放電部の構造を見直すことで、メンテナンス不要になった。○子どもがいても安心して使える細かい配慮小さな子どもがいる家庭では、いろいろなアクシデントを想定しておかなければならない。予想外のいたずらをする場合があるからだ。空気清浄機で多いのは、子どもが送風口にモノを入れてしまうこと。異物落下を防止するネットがあるものの、鉛筆などが入ってしまったときは、外に出せない場合がある。爪楊枝のような細長いモノは、簡単にネットを通って入ってしまい、送風口近くにある高速回転する送風ファンに当たって故障することも。MCK55Sなら上から何か異物が入ったとしても、そこにあるのは高速回転するファンではなく、ゆっくりと回る加湿ファンなので、ぶつかったとしても危険性はない。すぐに異物を取り除くことができる、今までにない構造だ。これは、子供がいる家庭にとってはうれしい改善と言えるだろう。重いモーターやファンを下に配置することにより、重心をできるだけ下げているため、子どもがぶつかってしまっても、倒れにくい。もし心配であれば、安定性を高める「置台」も別売で用意されている。小さな子どもがいる家庭なら、こういったオプションを利用するとさらに安心して使えそうだ。
2015年09月18日象印マホービンは9月1日、空気清浄機「PA-XA24」を発表した。発売は10月11日で、価格はオープン。推定市場価格は税別40,000円前後だ。PA-XA24は、短時間で一気に集じん・脱臭できる「パワーターボコース」を搭載した空気清浄機。パワーターボコースでは、フロントパネルが自動で上に開き、「強」運転時よりも約40%アップした風量で空気を清浄する。PA-XA24の適用床面積の目安は~24畳だが、パワーターボコース使用時は適用床面積34畳相当のパワーで動作する。「ニオイ&ホコリのダブルセンサー」によって、空気が浄化されたと判断すると、自動的にフロントパネルが閉まり、以前に設定していたモードに切り替える。0.3μmの微粒子を99.97%除去できる「10年交換不要HEPAフィルター」を採用。また、二層の脱臭フィルター「10年交換不要ナノテク脱臭ダブルフィルター」は、ペットやタバコ、生ゴミなどのニオイを効率よく脱臭するという。自動運転時のコースは「花粉自動モード」「エコ自動モード」「おまかせモード」の3つ。また、最大3時間の切タイマーも搭載している。本体サイズはW38×D23×H48cm、本体重量は7.5kg。8畳を清浄する時間の目安は「強」運転時で12分。
2015年09月01日●空気清浄機を「何となく欲しい」人がターゲットシャープは8月6日、空気清浄機の2015年モデル発表会を開催した。いずれの新製品も発売は9月以降。発表会では、デザイン性と省スペースに主眼を置いた新シリーズ「S-style(エス-スタイル)」などがお披露目された。○薄くてシンプルな見た目の「S-style」今回発表された新製品で目玉となるのがS-styleシリーズ。シャープが行った調査によると、空気清浄機の非保有者のうち、54.8%が「購入したい」あるいは「機会があれば購入したい」と答えている。しかし、すでに空気清浄機を持っている人が花粉・ニオイ対策として、あるいは結婚・出産などのライフステージの変化を機として、明確な動機を持って購入しているのに対し、非保有者は「何となく欲しい」と思っている人が多いとわかった。そこで今回、そうした「何となく欲しい」と思っている人に対して訴求するべく、デザイン・スタイルを重視した新シリーズを投入。空気清浄機の「FP-FX2」と加湿器の「HV-EX30」を発売する。いずれも単機能の製品だが、薄型の省スペース設計、シンプルでスタイリッシュなデザインが共通している。まずは空気清浄機のFP-FX2。適用床面積の目安は約6畳で、本体サイズはW43×D9.8×H44.4cm。適用床面積が約13畳の「FP-FX2」(2014年発売)と比較して奥行がおよそ1/2となっている。この薄型化を実現できたのは、送風ファンをスリム化したおかげ。従来ファンが幅6cmだったのに対して、新型では幅2cmと1/3になっている。薄型化したものの、トンボの羽根を模した形状のファンによって、スリムながらも送風効率を高めることに成功した。正方形に近いスクエアな見た目も特徴的だ。本体はホワイトがベースだが、部分的にシースルーとなっており、内部の構造を外から見ることができる。また、空気の汚れ度合をセンサーによって検知し、吹き出し口から付近の「きれいモニター」が光って知らせるなど、空気の状態を目で見て確認できるようになっている。加湿器のHV-EX30は、加湿適用床面積の目安がプレハブ洋室で8畳まで、木造和室で5畳まで。本体サイズはW34.5×D20.7×H34.7cmと、これまた正方形に近いデザインだ。FP-FX2と同様、デザイン性を重視。給水用のタンクがシースルーで内側がほのかに見えるだけでなく、水面を柔らかい光で照らし、水が減る様子を確認できる。本体前面が7色に光り、室内の湿度やタンクの水切れなどを表現する。●性能重視の空気清浄機新モデルも○パワフルショットで生乾きのニオイも消臭デザイン性を重視したS-styleの登場により、従来の空気清浄機における新モデルは性能・機能を重視したラインナップと位置付けられる。高濃度プラズマクラスター25000を搭載した、適用床面積16畳~26畳の大型モデルは「KI-WF」シリーズと「KI-FX」シリーズの2シリーズ。前者は、クラウド経由でスマートフォンと連携し、外出先から遠隔操作などを行える「ともだち家電」に対応するフラッグシップモデルで、後者はともだち家電に対応していない。ともだち家電以外の機能については共通だ。KI-WFシリーズとKI-FXシリーズの新機能は、窓を閉めたまま掃除機がけを行うことを想定した「掃除アシスト運転」、日本気象協会のデータをもとに雑菌が繁殖しやすい環境かどうかを知らせる「雑菌予測モニター」だ。なお、掃除アシスト運転とは、掃除機がけをした際に舞い上がったホコリをすばやく吸じんできるというもの。冷暖房運転中や花粉が気になる時期、窓を閉め切ったままの掃除機がけをサポートする。また、従来モデル「KI-EX」シリーズから継承する「パワフルショット運転」では、部屋干し衣類の生乾き臭や、30~40代特有の体臭を消臭できると、新たに実証されたという。これはKI-EXシリーズのモニター調査にて、部屋干し臭や体臭の対策にも活用されていることが分かったために、検証を行った。○子ども部屋、寝室向けモデルスタンダードモデルにあたる「KC-F」シリーズは、プラズマクラスター7000を搭載した、適用床面積11畳~17畳の製品群。最も小型の「KC-F40」(適用床面積は11畳)は子ども部屋向け、「KC-F70」(同17畳)、「KC-F50」(同13畳)は寝室向け、と用途に応じて細分化された。子ども部屋向けのKC-F40には「学習タイム運転」を搭載。部屋を十分に加湿した後、自動で25dB以下の静かな運転に切り替える。寝室向けのKC-F70とKC-F50には「静か寝運転」を搭載。部屋の照度を検知し、消灯後は15dBの静音運転に切り替える。静か寝運転中は、空気が乾燥した時でも運転音を20dBに抑えて加湿を行う。
2015年08月07日シャープは8月6日、プラズマクラスター空気清浄機の新モデルとして、「KI-WF」シリーズを発表した。発売は9月30日。価格はオープンで、推定市場価格は適用床面積が約26畳の「KI-WF100」が120,000円前後、約21畳の「KI-WF75」が88,000円前後だ(いずれも税別)。KI-WFシリーズは、従来モデル「KI-EX」シリーズと同様、高濃度プラズマクラスターイオンを前方向に集中して放出することで、ニオイや雑菌などを除去できる「パワフルショット運転」機能を搭載する加湿空気清浄機。料理やペット、タバコのニオイだけでなく、部屋干しした際の生乾き臭、30~40代特有の体臭を消臭できると新たに実証したという。窓を閉めた状態で掃除機がけするシーンを想定した「掃除アシスト運転」を新たに搭載。掃除機がけをして舞い上がったホコリの落下を抑えつつ、スピード循環気流によってすばやく吸じんする。日本気象協会「tenki.jp」が提供する「雑菌指数」に基づいた「雑菌予測モニター」機能を持つ。雑菌予測モニターとは、雑菌の繁殖しやすい温度・湿度を光の色の変化で知らせるというものだ。ユーザーをサポートするクラウドサービス「ともだち家電」にも対応。外出先からスマートフォン上で部屋の空気の状態を確認できたり、空気清浄機を遠隔操作できたりする。スマートフォンで録音した家族への伝言メッセージなどを、空気清浄機で再生できる「家族メッセージ機能」を新しく搭載した。シャープは同日、ともだち家電機能を省略した「KI-FX」シリーズ、スタンダードモデルの「KC-F」シリーズも発表した。発売は9月4日。価格はオープンで、推定市場価格は、KI-FXシリーズで適用床面積約26畳の「KI-FX100」が110,000円前後、約21畳の「KI-FX75」が78,000円前後、約16畳の「KI-FX55」が68,000円前後、KC-Fシリーズで適用床面積約17畳の「KC-F70」が58,000円前後、約13畳の「KC-F50」が48,000円前後、約11畳の「KC-F40」が40,000円前後だ(いずれも税別)。
2015年08月06日シャープは8月6日、シンプル&スマートがデザインコンセプトの「S-style(エス-スタイル)」シリーズから、プラズマクラスター空気清浄機「FP-FX2」とプラズマクラスター加湿器「HV-EX30」を発表した。発売はFP-FX2が9月19日、HV-EX30が10月20日。価格はオープンで、推定市場価格はFP-FX2が45,000円前後、HV-EX30が30,000円前後だ(いずれも税別)。S-styleシリーズは、「上質な空気のカタチ」をコンセプトにした新たな製品群。FP-FX2は、前面部に透明度の高いパネルを採用し、送風ファンの動きが透けて見える空気清浄機。空気の汚れ具合をセンサーでモニタリングし、空気がキレイになったら吹き出し口の「きれいモニター」が光って知らせる。送風ファンには、トンボの羽根の形状を応用し、送風効率を高めた薄型「ネイチャーファン」を採用した。「高感度ホコリセンサー」によって微細なゴミを検知し、PM2.5などの目安濃度を色で知らせる「PM2.5モニター」機能も持つ。0.3μm以上の微細なゴミを99.97%以上集じんし、ニオイも低減できる「静電HEPA・脱臭一体型フィルター」を搭載する。HV-EX30はタンクの水量や部屋の湿度、運転状態を7色のイルミネーションで表現する気化式の加湿器。1時間に最大300mlの加湿性能を持つ。水タンク容量は約2.4Lだ。サイズと重量はFP-FX2がW430×D98×H444mm/4.9kg、HV-EX30がW345×D207×H347mm/3.5kg。消費電力はFP-FX2が2.4~12W、HV-EX30が3.5~8W。
2015年08月06日パナソニックは8月5日、加湿空気清浄機の新製品として、適用床面積が40畳までの「F-VXL90」と31畳までの「F-VXL70」を発表した。発売は9月15日。価格はオープンで、推定市場価格はF-VXL90が91,000円前後、F-VXL70が67,000円前後だ(いずれも税別)。パナソニックによれば、花粉やハウスダストといった大きくて重い粒子は落下速度が速いにもかかわらず、空気清浄機は床に落ちた汚れを吸引できない。汚れは人が動くたびに舞い上がっては再び落下するという動きを繰り返しており、床上30cm付近には花粉やハウスダストがたまりがちだ。そこで、F-VXL90とF-VXL70では、床上30cmを強力吸引する新形状の「メガキャッチフォルム」を採用。本体前面は空気の流れを作りやすい曲線形状、下部吸い込み口は大きく開口している。また、花粉の吸引に特化した「花粉撃退モード」も搭載。ルーバーから前方30度に吹き出す強い風で「花粉撃退気流」を作り出し、下部吸い込み口から吸引する。従来モデル「F-VXK90」と比較すると、約2倍の花粉吸引スピードを実現した(約6畳のスペースにおいて)。1時間に1回、風量を強めた運転を5分間行い、花粉などを見つけやすくする機能も持つ。約0.3μmの微細な粒子まで検知できる「高感度ハウスダストセンサー」を搭載。これによって、2.5μm以下の粒子の量をモニタリングする「PM2.5解析プログラム」の精度が向上した。PM2.5の質量濃度が高い時は本体正面のサインで知らせ、風量を高めて吸引する。F-VXL90は、突起部を含むサイズがW398×D309×H640mm、重さが約11.8kg。加湿用のタンク容量が約4L。F-VXL70は、突起部を含むサイズがW398×D279×H640mm、重さが約10.2kgで、加湿用タンク容量が約3.2L。パナソニックは同日、花粉撃退モードを搭載した「F-VXL55」も発表した。適用床面積は25畳まで。推定市場価格は税別53,000円前後。サイズはW360×D230×H560mm、重さは約8.3kg、加湿用タンク容量は約2.3L。
2015年08月05日ダイキン工業は8月4日、「加湿ストリーマ空気清浄機」の新製品として、デザインを一新した「MCK55S」と「MCK40S」を発表した。発売は9月16日。価格はオープンで、推定市場価格はMCK55Sが58,000円前後、MCK40Sが53,000円前後だ(いずれも税別)。MCK55SとMCK40Sは、スリムタワー型を採用した加湿機能付きの空気清浄機。集じん性能を維持しつつ、小型化と運転音の低減を図ったモデルだ。送風ファンや集じんフィルター、加湿ユニットなどの部品の形状や内部構造を見直したことでスリムタワー型を実現。設置面積は従来の構造に比べて約30%縮小した。また、運転音の原因となる送風ファンを本体最下部に、その上に集じんフィルターを配置したことで、人が感じる運転音(SONE)の大きさを約30%低減したとする。これまで本体前面に配置されていたプレフィルターを、本体側面に設置。これにより、前面のパネルを開けずに、プレフィルターに付着したホコリを掃除機で直接吸い取れるようになった。MCK55SとMCK40SともにサイズはW270×D270×H700mm、重量は9.5kg。最大風量はMCK55Sが1分間に5.5立方メートル、MCK40Sが1分間に4立方メートル。空気清浄時の適用畳数はMCK55Sが25畳(41平方メートル)、MCK40Sが19畳(31平方メートル)。加湿時(プレハブ)の適用畳数はMCK55Sが14畳(23平方メートル)、MCK40Sが11畳(18平方メートル)。8畳を清浄するのにかかる時間は目安として、MCK55Sが11分、MCK40Sが15分。カラーはMCK55Sがホワイト、ディープブラウン、ブライトオレンジ、ミッドナイトブルー、MCK40Sがホワイト。また、ダイキン工業は同日、リビングなどに適した「MCK70S」も発表した。最大風量は1分間に7立方メートル。適用畳数は空気清浄時で31畳(51平方メートル)、加湿時(プレハブ)で18畳(29平方メートル)。サイズはW395×D287×H620mm、重量は12.5kg。推定市場価格は税別65,000円前後だ。
2015年08月04日東京工業大学で建築環境工学、空気環境を研究する鍵直樹准教授を訪ねて、花粉や粉じんなど様々な室内のホコリ対策についてお話を伺いました。睡眠中は、きれいな空気を吸って、睡眠の質を上げたいものです。換気や睡眠家電としても利用できる空気清浄機の正しい使い方についても伺いました。室内に舞う様々なホコリQ:室内に舞うホコリには、どのようなものがあるのでしょうか?鍵先生:室内には、繊維の糸くずや、花粉、ハウスダスト、ダニの死骸や糞、カビの胞子などが舞っています。しかしそれがまんべんなく室内の空気にただよっているわけではありません。ホコリは静かにしていれば重力により、やがて床に落下します。たとえば、花粉、ペットの毛やダニの死骸などはホコリとしては大きく、大きさは50ミクロン程度で、2メートルの高さから床にまで落下するのに27秒で到達します。カビの胞子や菌などは15ミクロンほどとすると、5分程かかります。1ミクロン以下のバクテリアや小さな菌などになると、16時間もかかります。これらは計算上の風や人の影響のない静かな空間での値ですが、実際のホコリは、エアコンの吹き出し空気や人の行動などによって、落下する途中で舞いあげられ、上昇したりします。こうして、室内の空気といっしょにいつも動いている状態です。空気の新鮮度には、年齢がある。Q:部屋のなかで新鮮な空気の入れ替わる指標は、どのように捉えればいいのですか?鍵先生:空気の入れ替わりの指標として,「換気回数」というのがあります。これは部屋の空気が新鮮な外気に対して1時間あたりにどの程度入れ替わったかを示す値です。また、空間でも入れ替わりの良いところと悪いところがあります。この空間場所毎を表す指標として、「空気齢」という概念があります。空気齢は、その空間での「換気の効率」を示す指標です。例えば新鮮な空気が入る部屋の給気口の近くは、新鮮な“若い”空気ですが、遠くなればなるほど“歳を取った”空気になります。給気口からその位置に空気が到達する時間を空気の年齢にちなみ「空気齢」と呼び,小さな値が新鮮な空気で,歳を取るとその空気のいる時間が長くなるので年齢が高くなり、汚れた空気がその場所に存在することを示します。換気がいいか?空気清浄機がいいか?Q:そうすると空気を新鮮に保つには、頻繁に窓などを開けて、こまめに換気をすれば良いのでしょうか?鍵先生:いいえ、実際は過度な換気は、良くありません。なぜなら、外の空気は汚れている場合が多いからです。例えば,春先においては外には花粉が浮遊していますし,今話題のPM2.5やその他のホコリなど,外気も室内より汚染されている場合には,室内に入れてしまうことになります。また掃除の際に、外気を取り入れると、床の上に積もっているホコリを掃除機などで吸引するより先に、舞いあげてしまうので掃除の効率が悪くなることもあるようです。Q:室内の空気をクリーンに保つには、換気よりも、空気清浄機の方が良さそうですね。鍵先生:両方を上手に使うことが良いと思います。最低限の換気は必要です。なぜならば,空気清浄機は全ての汚染物質を除去することはできないからです。しかし過度な換気は,冷房や暖房をしている空気を外に逃がしてしまうので,省エネにはならなくなってしまいます。また、空気清浄機は、なるべく人の近くにおいたほうが、その人が先ほどの「空気齢」の概念からすると、“若い”新鮮な空気が吸えることになります。床上30センチの空気Q:たとえばパナソニックやダイキンの空気清浄機は、床上30センチの空気を清浄にすることをアピールしています。どうして床上30センチの空気をきれいにする必要があるのでしょうか。鍵先生:赤ん坊がはいはいしたり、よちよち歩きしたりするとき、頭の高さがだいたい床上30センチです。また、床上近くの方がホコリの量は相対的に多いことはあります。それを狙ってアピールしているのかもしれません。しかし,先ほども申しましたように居住者の行動で常に空気は混ぜられているので、必ずしもそうとも言えません。Q:空気清浄機以外にこの床上30センチの空気を清浄に保つ方法はありますか?鍵先生:堆積したホコリには掃除をこまめにすること、室内にホコリを持ち込まないことです。たとえば外出先から帰宅したときには、特に花粉のシーズンなどは玄関で服に付着したホコリを払い落としてから室内に入るなどの工夫が必要です。掃除機をかけることそのものが床のホコリを舞いあがらせることにつながりますから、水をしぼったぞうきんなどで床を拭いてから掃除機をかけるなどの工夫が必要だそうです。鍵先生:何よりも床の上に積もったホコリを舞いあげてしまうのは、室内で生活する人間の行為なのです。床の上を歩くことなどでホコリを舞いあげてしまうのです。床に堆積していた花粉、ハウスダスト、ダニの死骸や糞などは再び舞いあがっては床に落ち、また人間が床の上を歩くことで舞いあがりを繰り返します。まずは床の上にホコリをためないことです。睡眠時の空気を新鮮にQ:睡眠と空気の関係は、どうなっているのでしょうか?鍵先生:寝室に足を踏み入れることで、やはり床上に落下していたホコリは舞い上がります。さらにベッドであっても、布団であっても、掛け布団などの寝具を動かしますよね。このときに寝具に堆積していたホコリはやはり舞いあがるのです。すると就寝しようとする時間帯や眠りについた時に空間中のそのホコリが浮遊しているので、汚れた空気を吸い続けることにはなります。Q:眠るときの空気はきれいであって欲しいものです。鍵先生:花粉症などのアレルギーを引き起こす可能性のある花粉とダニの死骸や糞は、起きていても,寝ていても,常に呼吸をすることによって取り込む危険性はあります。そのような意味では,睡眠をさまたげるとも言えます。睡眠時の空気もクリーンに保ったほうがいいでしょう。
2015年07月09日アイリスオーヤマは5月28日、ペット用家電「Design for Pets」シリーズを発表した。第1弾製品として、空気清浄機3モデルとスティック型掃除機を6月下旬に発売。価格はいずれもオープンで、推定市場価格はPM2.5 対応空気清浄機「PMAC-100S」が16,800円前後、PM2.5 対応空気清浄機モニター付の~17畳タイプ「PMMS-AC100」が19,800円前後、~25畳タイプ「PMMS-DC100」が26,800円前後、スティック型掃除機「ICP-SLDC1」が19,800円前後だ(いずれも税別)。Design for Petsシリーズは、「ペットと共に暮らす人が快適な生活を送ることができる」をコンセプトとした生活家電ブランド。シリーズ全体で、白をベースに赤の差し色を入れた統一のデザインを採用している。○PM2.5 対応空気清浄機 / PM2.5 対応空気清浄機モニター付PM2.5 対応空気清浄機「PMAC-100S」とPM2.5 対応空気清浄機モニター付「PMMS-AC100」と「PMMS-DC100」の2モデルは、「抜け毛用使い捨てフィルター」と脱臭効果のある「特殊加工活性炭フィルター」を搭載し、一般的な家庭用空気清浄機よりも、抜け毛や消臭効果に特化した。PM2.5 対応空気清浄機モニター付の2モデルは、PM2.5濃度とハウスダスト濃度をセンサーで検知し、空気の汚れ具合を数値で表示する機能も持つ。空気の汚れの推移を分・時・日単位でグラフ表示でき、時間経過による汚れの増減で空気清浄機の効果を視覚化できるのが特徴だ。さらに、モニター付タイプは、部屋のニオイが気になった際に急速脱臭が可能な「ペットモード」を搭載。ペットモード使用時、17畳の部屋なら、約11分で空気をキレイにできる。サイズと重量はPMAC-100SがW405×D162×H480mm / 4.4kg、PMMS-AC100がW400×D164×H536mm / 5.5kg、PMMS-DC100がW400×D201×H586mm / 5.6kg。○ペット用超軽量スティッククリーナーICP-SLDC1は、総重量約1.4kgと軽量な紙パック式のスティック型掃除機。ヘッドとハンディ用ノズルに、エチケットブラシの素材を使用した「超吸引毛取りヘッド」を採用しており、じゅうたんやソファなどにへばり付いた抜け毛を吸引できる。掃除モードには「自動モード」を搭載。センサーがゴミの量を感知し、汚れが多い時は強運転、少ない時は弱運転に自動で切り替えるため、不要なバッテリー消費を抑えられる。自動モードでは、最大約30分の連続使用が可能だ。サイズはW215×D140×H953mm、ダストカップ容量は0.35L。
2015年05月28日ダイキン工業は5月15日、2014年10月に告知したルームエアコン室内機と家庭用空気清浄機のリコール対象製品を拡大すると発表した。送風用ファンモーターから発煙・発火するおそれがある。対象製品のユーザーには無料で点検、修理を行う。このたび追加された機種は、2006年から2007年にかけて製造されたルームエアコンと、2006年に製造された空気清浄機「光クリエール」。機種名と品番はルームエアコンが製品下面、空気清浄機が製品側面または背面に表示されている。対象製品の使用者には無償で点検と修理を行う。ルームエアコンはファンモーターを点検したうえで、過大電流を遮断するための保護装置(ヒューズ)を取り付ける。空気清浄機は製品をいったん預かり、ファンモーターの点検、保護装置の取り付けを行う。問い合わせは同社のWebページ、またはフリーダイヤルにて受け付ける。対象機種や無償点検の申し込み方法など詳細は同社のWebページを参照のこと。
2015年05月15日ダイソンは3月17日、同社初となる空気清浄機能付きファン「Dyson Pure Cool」を発表した。2009年に発売された"羽根のない扇風機"に搭載される「Air Multiplier(エアマルチプライアー)テクノロジー」を応用した製品の第3弾となる。本稿では、同日に開催された新製品発表会の様子をレポートする。新製品発表会には、微生物学者であり、ダイソンのシニアパフォーマンスエンジニアであるトビー・サヴィル氏と、ダイソンのシニア デザインエンジニアでエアマルチプライアーテクノロジーを用いた製品開発に携わっているオラ・パピエルコゥスカ氏の2名が登壇した。○毎日吸い込んでいる空気の中には……冒頭、サヴィル氏は新製品開発の背景を説明。「私たちは毎日1万リットルの空気を鼻や口、そして肺を通じて体内に取り入れている。その中には超微小粒子状物質、いわゆる"PM"が含まれている。PMは固体と液体が複雑に混ざり合ったもので、ディーゼルの排気ガスやタバコの煙、有害な有機化学合成物などもPMの一種だ。これらを体内に取り込むことで健康に大きな害をもたらす危険性がある」と述べた。PM10より大きな物質は鼻の粘膜や繊毛がとらえ、くしゃみや咳を通じて体外に排出されるが、PM10より小さい物質は肺に取り込まれた後、気嚢(きのう)に蓄積され、そこから血流に入っていくという。物質が小さければ小さいほど体に取り込まれやすいわけだが、ダイソンでは一般的に知られているPM2.5よりさらに小さいPM0.1に着目し、このたびの新製品を開発したと説明する。PM0.1レベルの物質は肺を通じて血流に入り込み、体全体に循環して気管支炎や喘息を引き起こすおそれがある。「もっとも影響を受けてしまうのは、免疫や呼吸器の機能が衰えている老人や、それらが未発達の子どもたちだ」とサヴィル氏は指摘する。日本人の多くを悩ませている花粉は比較的大きな粒子となるが、「ダイソンは常に既存の技術に疑問を投げかけている」と、既存製品の性能は完璧ではないとサヴィル氏は説明。「既存の空気清浄機は勢いよく空気をフィルターに送り込んでいるため、PM物質がフィルターを通過して部屋の中へ再放出されている。つまり、既存の空気清浄機は"ただそこに置かれている"だけだ」とした。○PM0.1を99.95%除去できるフィルターを開発せよサヴィル氏の説明を受けて、パピエルコゥスカ氏は「こうした既存の空気清浄機の性能にフラストレーションを覚えたジェームズ(ダイソンの創業者)は、より高性能なフィルターの開発をダイソンのエンジニアたちに命じた。そうして生まれたのがPM0.1レベルの物質を99.95%除去できる空気清浄機であるDyson Pure Coolだ」と新製品をアピールした。PM0.1レベルの物質を99.95%除去するために開発したのが、円筒状の「360°グラスHEPAフィルター」である。1.1平方mのマイクログラスファイバーを254層のプリーツ状に加工したものを、Dyson Pure Cool本体の台座に搭載し、全方向から空気を取り込めるようにした。「ダイソンのフィルターは密度が非常に高いのが特徴。だからこそPM0.1という超微小な物質をとらえることができる。日本国内におけるベストセラー空気清浄機TOP10のモデルと、Dyson Pure CoolのPM0.1放出率を比較した結果、Dyson Pure Coolは放出率が非常に低かった。しかし、多いものでは24%以上も放出されてしまっている」とパピエルコゥスカ氏は胸を張る。高密度なフィルターの性能に加えて、取り込む気流をあえて制御することで、PM0.1をフィルター通過させないことに成功した。フィルターはプラスティック製のカバーと一体になっており、使い捨てタイプだ。パピエルコゥスカ氏は「フィルター交換は60秒どころか、30秒以内で行える」とアピールしていた。フィルターの交換目安は1日12時間の使用で約1年間だ。交換用フィルターの価格は税別6,000円。なお、フィルター内部には脱臭のために顆粒状活性炭層も設けている。
2015年03月18日