女優の中村ゆりと玉城ティナが5日、都内で実施された稲垣吾郎主演の映画『窓辺にて』(全国公開中)の公開記念舞台挨拶に若葉竜也、今泉力哉監督とともに登壇した。稲垣との共演を振り返って「すごく心動かされた」「助けられました」などと語った。本作は、稲垣と今泉力哉監督がタッグを組んだ完全オリジナル脚本のラブストーリー。ある悩みを持つ主人公・フリーライター市川茂巳(稲垣)らを中心とした濃密でほろ苦い愛にまつわる群像劇を展開する。市川の妻にして編集者の紗衣を演じた中村は、本音が言えない夫婦にチャレンジ。稲垣との共演について「私にとって理解をするのが難しい役だった。浮気をしている妻なんですけど、本当にある気持ちみたいなものを探りながらやったときに、初めて稲垣さんと対峙して、二人でお互いの気持ちを初めて吐露し合うシーンのときに、稲垣さんのお芝居にすごく心動かされた。ダメなんですけど、本では理解できていなかったことがストンと自分の中に落ちた瞬間があった。それくらいすごく繊細に心でお芝居をしてくださる方でした。だいぶ助けられました」と感謝を込めた。また、東京国際映画祭のレッドーカーペットを歩いたときのエピソードにも言及。「私とティナちゃんがすごく薄着で、すごい寒い日だった。それをずっと横で『寒くない?』と気遣ってくださった。『風強いね』とかやっとそのとき初めて、歩きながら何気ない話ができた」と笑顔を見せた。高校生作家・久保留亜を演じた玉城は「私は稲垣さんとのシーンがほとんどだった。お互いに『演技こういう風にします』というタイプでもないですし、カメラ前で、お互いが持っている感情を差し出し合うような関係性のお芝居ができたかなと思っている」と充実感を口に。「私も稲垣さんに助けられた。私のほうが年下ですけど、役で引っ張っていかなきゃいけないところもあった。『何でも来い』という感じで受け止めてくれたのが印象的です」と話した。自らのキャリアや妻との関係に悩むスポーツ選手を演じた若葉は「(稲垣は)小さい頃からずっと拝見していた方。自分が(テレビなどで)見てきた方を目の前にすると独特の緊張感がありました。手の届く距離に稲垣吾郎という人がいるんだ、と。本気出せば肩を叩けるんだな、(肩を)ポンポンってできるんだな、と思うと不思議でした。昔、自分の手が稲垣吾郎さんの肩に届くと思っていなかったので不思議でした」と共演の率直な感想を語り、会場の笑いを誘った。本作にちなんで、“何かを得るために手放した経験”を問われて中村は「ラーメン大好きなので、ラーメンのためなら行列に並ぶ。時間は手放しているかな……」と照れ笑い。玉城は「人との縁も物も、何かを手放したからこそ得られるものが常にあると思っている。買い物とかするときも、一個手に入れると、捨てたり友達にあげたりする。割と断捨離しています。循環はしていると思います」と明かした。また、誰にも言えない悩みがあるときどうやって解決するかと質問されて中村は「私の場合は、悩んでいる状況から逃げます。どんな方にも悩みは常々あると思う。一回そこへ入り込むと、抜け出すまでしんどい。だからさっさと逃げ出して、海とか入りにいきます(笑)」と答えた。なお稲垣は、新型コロナウイルス陽性で本イベントを欠席。メッセージを寄せて「日々回復に向かっています」と語った。○■稲垣吾郎が寄せたメッセージ全文本日は『窓辺にて』公開記念舞台挨拶にお越しいただき誠にありがとうございます。現在療養中のため、今泉監督や出演者のの皆様と一緒に登壇できずとても残念です。先日【「第35回東京国際映画祭」コンペティション部門観客賞】といいう素晴らしい賞をいただきました。これも、いつも応援してくださっている皆様がいらっしゃるお陰だと感謝しています。そして、ずっとご一緒させていただきたいと思っていた今泉監督の作品に出演できたことは僕にとって素晴らしい宝物となりました。日々、回復に向かっています。中村さん、玉城さん、若葉さん、今泉監督、そして観客の皆様とまたお会いできるのを楽しみにしております。『窓辺にて』をどうぞ宜しくお願いいたします。
2022年11月05日●「人に期待せず、すべてを受け止める」自身と重なった主人公役数々の作品で独特の存在感を放ち、見る者を魅了する稲垣吾郎。11月4日に公開を迎えた映画『窓辺にて』では、「ここまで役作りをしない役はないのではないか」と言うほど、自然体で主人公を演じたという。稲垣にインタビューし、役と重なる自身の人生観や、新しい事務所で新たな一歩を踏み出してから5年経った今の気持ちを聞いた。本作は、『愛がなんだ』『街の上で』などの今泉力哉監督によるオリジナル作品で、創作と恋愛を軸に描く大人のラブストーリー。妻の浮気を知るも何も感じない自分に悩むフリーライター・市川茂巳を稲垣が演じ、茂巳の妻・紗衣を中村ゆり、高校生作家・久保留亜役を玉城ティナが演じた。稲垣は「今泉監督の作品はすごく好きで、以前から興味ありました」と言い、自分も参加したいという思いがあったと明かす。「きっと自然に今泉さんの世界に溶け込むことができるのではないかなと思っていたかもしれません。割と前向きに考えてしまう男なので。映画は監督の色がとても出るもの。好きな映画があると、自分も出てみたいなという気持ちになって、この現場に俳優として呼ばれてお芝居したらどうなるのかよく考えるんです。今泉さんの作品もそういう風に見ていたので、今回参加できてうれしかったです」今泉監督からは「ナチュラルな芝居」を求められたという。「今泉監督は表現を最小限に抑えてほしい方。お芝居お芝居して見得を切ったり、型にはまった芝居をするのを嫌う方なので、爪痕を残そうとか、うまく演じようとか、そういうことはせず、役の気持ちを表現しすぎないように。今泉監督のスケール感にチューニングを合わせた芝居をするというのは、すごく面白い体験でした」続けて、「より繊細な演技が求められましたが、繊細な演技をしようとするとおかしいし、お芝居って難しいですよね」と笑いながら吐露。「でも、書かれていることを真摯に受け止めてセリフを言うと、そう見える。それが監督の脚本のすごいところだと思います」と今泉監督の脚本を称えた。今泉監督は稲垣をイメージして主人公・市川茂巳を書いたと話していたが、稲垣も「自分と重なり、感情をすごく理解できた」と言い、「彼がしゃべる言葉に共感を持つことができたので、お芝居しているようでしてない、そこに到達することができました」と手応えを口にする。市川との共通点として「冷めているところ」を挙げ、「あまり人に期待しない。そして、すべてを受け止める。冷めているというより、ちょっとカッコつけているというか、斜に構えるところはもう直らないですよね」と説明。「みんなが熱くなっていると急に冷めちゃったり、本当に悲しいときこそ悲しいと言えなかったり。無理に天邪鬼にやっているつもりはないですけど、悲しいときほどすっと冷めてしまう。自分でもよくわからないですが、人は結局、個人なのかなと。その中でほんの一瞬でも相手と心を通わせて生まれるものがあったら、その記憶でずっと生きていくこともできる」と語った。また、「相手に依存はしないように。『相手に期待をしない』というのが僕の座右の銘なのですが、それはとても大事なことだと思っています」と座右の銘も紹介。「相手に期待しすぎたら、その期待通りにならなかったときに苦しい。この作品も、浮気したら普通怒るでしょ? というのが一般論としてありますが、普通って何? って。相手に期待しすぎないというのも、優しさなのではないかなと思います」と話した。冷めた感じや相手に期待しないという考えは、子供の頃からそうだったという。「子供の頃から芸能界にいたので、いろんなことに動じない、ショックを吸収できる心になったのかもしれません。もちろん相手と分かり合っていくことも大切なことだと思いますが、分かり合っているつもりでいいのかなと。そういう僕の人生観とこの作品は重なるところがあって、共感できました」●新しい地図は「グループではなく仲間」 草なぎ&香取から刺激も2017年9月にジャニーズ事務所を退所し、草なぎ剛と香取慎吾とともに「新しい地図」を立ち上げてから5年が過ぎた。稲垣は「本当にいい時間でした」とこの5年を振り返る。「30年も同じ会社で同じグループで同じような状況でずっとやってきたので、全く環境が変わって最初は不安もありましたが、やっていくと、できることも増えたし、ソロになったからこその仕事もいただけて。例えばラジオのパーソナリティーも、こういう役もそうだと思います」そして、「グループだとどうしてもグループの中での自分の立ち位置や世間のイメージがあって、5色だったら、あなたは赤であなたは青、となってしまう。赤も青もあるのに。皆さんそれだけではないと思っていたと思いますが、グループの中での自分の居方やポジションを大切にしてきたので。今はそれがないからこそできる仕事もあるのかな」と、グループとソロの違いに言及。「逆にグループで培ってきたもののおかげでいただけている仕事もありますし、新しい地図としての5年間は本当にいい時間を送ってこられて幸せいっぱいです」と充実した表情を見せた。また、感謝の思いを日々感じていると語る稲垣。「こうして活動できているのは応援してくださるファンの方のおかげだし、取り上げてくれるメディアもそうですし、支えてくれるスタッフの方もいて成り立っている仕事ですから、とても感謝しています」草なぎと香取の活躍からも刺激を受けているという。「舞台『burst!~危険なふたり~』も見に行きましたが、素晴らしかったです。本当にこの人たち心がきれいだなと。120%の力で芝居をしていて、30公演あるのにペース配分を考えないで全力でやっていて、こういう姿を見てもらって喜んでもらえているのだなと。作品も素晴らしかったですが、仕事に対する熱量や情熱、向き合う姿勢、そこに改めてすごく影響を受けましたし、感動しました」また、3人の関係について「僕らはグループではなく、1つの仲間。グループという形でやってきたことはあれがすべてなので、そういった意味でもグループという言葉は簡単には使いたくないという思いがあります。大切なものだったから」との思いを明かし、「新しい地図をグループと思って見てくれる人がいてもいいのですが、僕の中ではソロでみんな頑張って、たまに集まる仲間。歌やバラエティなど、これまでの財産を生かして3人だからできることもあるので、そういうことをやっていけたら」と語った。今年12月8日に49歳を迎えるが、今後をどのように思い描いているか尋ねると、「今の環境が本当に幸せだから、現状維持できたら」と、現状維持を目標に。そう言えるのは今が充実しているからであり、稲垣は「現状維持と言うとすごくつまらない言葉に感じるけど、いい言葉だと思いますよ」と述べ、「もちろんやったことないこともまだまだあるので、いろんな経験をしていきたいですし、ベースとして心も体も健康に。そこは気をつけながら、ファンの人たちとの絆も大切にやっていきたいです」と語った。■稲垣吾郎1973年12月8日生まれ、東京都出身。1991年CDデビュー。2017年9月に稲垣吾郎、香取慎吾と「新しい地図」を立ち上げた。2010年に映画『十三人の刺客』の演技で第23回日刊スポーツ映画大賞・助演男優賞、第65回毎日映画コンクール男優助演賞、2019年に主演映画『半世界』にて第31回東京国際映画祭で観客賞、第34回高崎映画祭で最優秀主演男優賞を受賞。近年は、映画『海辺の映画館─キネマの玉手箱』(20)、『ばるぼら』(20)、ドラマ『きれいのくに』(21/NHK総合)、『風よ あらしよ』(22/NHK BS4K・BSプレミアム)、舞台『君の輝く夜に~FREE TIME,SHOW TIME~』(18・19)、『No.9─不滅の旋律─』(15・18・21)、『サンソン─ルイ16世の首を刎ねた男─』(21)、『恋のすべて』(22)などに出演。また、『7.2新しい別の窓』(ABEMA)、『ワルイコあつまれ』(NHK Eテレ)などにレギュラ―出演中。
2022年11月05日「第35回東京国際映画祭」(TIFF)のクロージングセレモニーが2日、都内で開催され、『窓辺にて』(今泉力也監督/稲垣吾郎主演)が観客賞を受賞した。ステージに登壇した今泉監督は「このたびはこのような光栄な賞をいただきありがとうございます」と感謝。「私の作品は個人的な小さな悩み、特に恋愛の映画をずっと作り続けています。世界にはさまざまな問題がある中で、本当に小さな小さな悩みとか個人的な問題を恋愛を通じて、コメディ的なことも含めて描こうと思って作り続けています」と語り、「ここに立てていることをうれしく思います」と喜んだ。主演の稲垣は、新型コロナウイルスに感染したことが10月31日に発表されたばかり。今泉監督は稲垣について「公開初日も登壇できないという状況があります」と話した上で、「まだコロナや、世界にはいろんな問題がありますが、そこにある小さな喜びとか、自分なりにできることをこれからも考えていきたいと思います」と語った。なお、今年のコンペティション部門は、107の国・地域から寄せられた1,695本もの応募の中から15作品が選ばれ、日本からは『窓辺にて』(今泉力也監督/稲垣吾郎主演)、『山女』(福永壮志監督/山田杏奈)、『エゴイスト』(松永大司監督/鈴木亮平主演)がノミネートされた。
2022年11月02日パブリックイメージを取り入れながらやっていかないと、一流の俳優とは言えない稲垣吾郎は、とても不思議な存在だ。国民的な知名度を誇り、「吾郎ちゃん」と言えば、誰しもが一定のイメージを持っている。通常、役を演じるときに本人のイメージは妨げになりかねない。だけど、稲垣吾郎は世間の思う「吾郎ちゃん」像を巧みに活用しながら、現実と虚構の間を自在に行き来している。「やっぱりパブリックイメージがあるからこその面白さっていうのはあるから、どんな俳優でもそこは認めた方がいいと思う。確かにパブリックイメージが邪魔をすることも時にあるけど、そこをちゃんとうまく取り入れながらやっていかないと一流の俳優とは言えないんじゃないかな」ワイン好きのキャラクターを活かしたドラマ『ソムリエ』を筆頭に、これまで様々なキャラクターを演じてきた。高い評価を受けた『No.9 -不滅の旋律-』も日本でベートーヴェンを演じられるのは稲垣吾郎しかいないと思わせるキャスティングだったし、今年上演したミュージカル『恋のすべて』の小粋な探偵役も稲垣吾郎らしさ溢れる役どころだった。かと思えば、新境地開拓となった『十三人の刺客』や『半世界』のようにイメージを覆す役柄にも意欲的に取り組んできた。「僕のイメージにまったくない役も作品に恵まれればあるけど、それも逆の意味で世の中が持っている僕のイメージを利用していると言える。見る人はどうしても最初はパブリックイメージありきで見ますからね。この人だから見ようというのは絶対ある。そこはもう有名になれたということなんだと思って、うまく受け入れながらやっていくことが大切だと思います」妻が不倫していると知ったら、僕なら固まっちゃうかもしれない最新主演映画『窓辺にて』で演じた市川茂巳という役も、稲垣吾郎のパブリックイメージがプラスに作用したキャラクターと言える。「映画の中でパチンコをするシーンがあるけど、あそこも稲垣吾郎がパチンコをやっているからおかしさが出る。あれが誰も知らない俳優だと誰も何も思わないじゃない?ヘルメットかぶらされてバイクを2ケツ(2人乗り)してるのも、稲垣吾郎のパブリックイメージがあるから面白いと思うんだよね」妻の不貞に気づきながらも怒りがこみ上げてこない自分に戸惑う茂巳。その恬淡とした物腰は、どこか稲垣本人に重なる。監督の今泉力哉が稲垣のために書き下ろした人物だ。「自分にぴったりだなと思いましたし、とても演じやすかったです。実際、茂巳みたいな人っていると思うんですよ。感情をあらわにすることが得意ではないとか、そういう自分が好きではないとか。あとは、感情的になっているところを人に見られたくないとか。そういうところはすごくわかるし、今泉監督もきっと僕にそういう一面を感じ取ってくれたから、こういうお話になったのかなと思いました」稲垣自身も、みだりに感情を出すことをあまり好んではいないという。「ちょっとしたことの方が出せるかもしれない。あまり喜怒哀楽を溜め込む方ではないので、日々のちょっとした喧嘩とかは普通にしますけど、茂巳のように妻が不倫してとなるとどうだろうな。意外と固まっちゃうかもしれない」(C)2022「窓辺にて」製作委員会人との絆は、過ごした時間や会う回数ではない映画の中で稲垣が演じる市川茂巳という役は、何に対しても、誰に対しても距離がある。どこかですべてをあきらめているような男だ。「僕もそうなんですよね。根本的に人に期待をしないところがある。人に期待しすぎるからいろんなトラブルになるわけで。だから、あんまり期待をしたくないんですけど、そうするとそれはそれで愛がない人間みたいになっちゃうから難しいよね、こういうのは」他人に期待をしない、というスタンスは共感する人も多いのではないだろうか。家族にしても、恋人にしても、友人にしても、「こうあるべき」という勝手な理想や期待があるから、そのズレが生まれたときにマイナスの感情が引き起こされる。だが、人に期待をしないことは、人に深入りしないということに近い。そうやって、価値観が成熟していくほどに、他者との関係性がどんどん希薄になっているような寂しさも同時に湧いてくる。「その気持ちもわかります。でも、人との距離感ってあってもいいのかなって。一度でもつながり合えた人となら、たとえ物理的に離れたとしても、精神的な距離はずっと近くでいられるというか。一瞬でも心通い合ったなら、その一瞬を永遠のものにできるような気がするんですよね。ベタベタくっついてることがすべてではない。むしろ一瞬通じ合えたものが生涯続くこともある。自分が今までふれてきた映画や本を振り返ってみても、そういう人とのつながりを描いているものの方に憧れを感じるんですよね。人の絆って、共に過ごした時間とか、会う回数ではないのかなという気がします」この『窓辺にて』で例えるなら、玉城ティナ演じる高校生作家・久保留亜との関係がそれだろう。文学賞の受賞会見で知り合った茂巳と留亜は奇妙なシンパシーでつながっていく。「あの関係性ってすごく面白いですよね。別に何かあったわけじゃないけど、通じ合っちゃったという。しかも話してみたら意外と普通の女子高生で拍子抜けというところも、なんだか面白くて。人との関係性に、こうでなければいけないなんて決まりはないんじゃないかなと思わせてくれる2人でした」映画の中で「理解とか期待って時に残酷だからさ」という台詞がある。この言葉に、稲垣自身も深く共感を寄せる。「期待って時に残酷なんじゃないかということは、最近僕も感じるところです。今って、みんな共感を得ようとしすぎている。共感することとで安心したいんでしょうね。たとえば映画の中で志田未来さん演じる有坂ゆきのが『浮気されたのに怒らないのはおかしい』って言いますけど、これも浮気されたら怒るものだというある種の期待があって、その期待を裏切られたから生まれる感情ですよね。でも本来、人間の感情はもっと自由であっていい。これが常識だというものを決めつけすぎるのも良くない気がするんです」(C)2022「窓辺にて」製作委員会ミニマリストに憧れはするけど、なかなかね…(笑)茂巳の留亜の会話の中で「手放す」という言葉が印象的に用いられている。稲垣吾郎にとって「手放す」という感覚は近いものがあるだろうか。「それがなかなか手放せないんですよ。ミニマリストみたいなものに憧れがあって。物が少ない中で生きてる方が得られるものも大きいし、身も心も楽になる気がして、断捨離とか実践はしてますけど、なかなかね…(笑)」そう困ったように苦笑いを浮かべる。度重なる断捨離を経ても捨てられないものと言えば何があるのだろうか。「やっぱり自分の今までの作品とかCDとかは捨てられないですよね。別に捨てる必要はないんだけど。自分の作品を見返すかといえばそうでもないから、データだけ残して、物は捨てるというのも考えはするんだけど、やっぱりそこは今までやってきた証として残しておきたいというか。単にデータだけ残っても、それだけじゃないしねっていう気持ちがあります」捨てられない悩みは尽きない。「あとは人からいただいたものとか。絵とかもそうですし、記念品とかトロフィーとか。もうどうしようもなくて、うちの物置部屋にまとめて全部置いてあります。けど、よく考えたら物置部屋って何だよっていう話じゃないですか。まったく生産性がない(笑)。もはやこの部屋そのものが何十年後かのためのタイムカプセルみたいになっている。で、結局何にも捨てられないまま、『私はこんなミニマムに暮らしてます』っていう感じのYouTubeを見て、『本当かよ』と言ってる人間です(笑)」そうクスクスと笑っている吾郎ちゃんの横顔に、謎に包まれたヴェールの向こう側が少し見えた気がしてうれしくなる。生活感がないのに、親近感がある。稲垣吾郎はやっぱり不思議な存在だ。取材・文:横川良明撮影:鬼澤礼門ぴあアプリでは稲垣吾郎さんの限定カット&アプリ読者に向けたインタビューをご覧いただけます。ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=26fd672c-5dd5-477b-b989-76ce8d72f9ff&contentTypeId=2) すると、この記事内に掲載されています。
2022年11月01日イラストレーション:高松啓二今週末(11月3日〜5日)の公開映画数は25本。全国100館以上で拡大公開される作品が稲垣吾郎主演の『窓辺にて』、マ・ドンソク主演の『犯罪都市 THE ROUNDUP』、ジュリア・ロバーツ×ジョージ・クルーニーの『チケット・トゥ・パラダイス』と個性豊かな役者が並んだ3本、中規模公開・ミニシアター系が22本です。今回はその中から『窓辺にて』をご紹介します。『窓辺にて』いま、日本映画で恋愛を描くのが上手いのは誰か、といったら今泉力哉監督の名前がまずあがる。ラブストーリーといっても、恋が成就するハッピーエンドのラブコメではない。自分に自信がないとか、ありすぎるとか、恋愛に臆病とか、つまり面倒な人たちの愛だの、恋だの。その中に、今の空気が確実に流れている。これまでの作品は、テアトル新宿などのミニシアター数館で限定公開し、口コミで広がっていくパターンが多かったが、今回はなんたって稲垣吾郎主演、TOHOシネマズ日比谷をメインシアターに全国100館以上の拡大公開。メジャーのパッケージである。だからといって、テーマが変わるわけではない。この映画は、いってみれば、“こじらせ”夫婦の物語。今泉監督のオリジナル脚本だ。稲垣吾郎が演じているのは、一度だけ小説を書いたことがあるが、それっきりで、いまはフリーライターをしている市川茂巳。妻・紗衣(中村ゆり)は編集者で、担当している新進作家荒川円(佐々木詩音)と不倫関係にある。それを知ってしまった茂巳は悩む。裏切られたとか心が傷ついたとかではないその悩みとは、「妻の不倫を知っても何も感じなかったことが、ショックだった」というもの。やはり、相当面倒なオトコである。妻は妻で、道ならぬ愛に燃えているわけではない。どこか冷めている。普通は、不倫といえば、背徳のイメージがあり、それが興奮剤のように作用し、恋に落ち、恋の相手しかみえないようになっていくのだが、紗衣は一方でちゃんと茂巳のことを愛しているのだ。こちらも一筋縄ではいかない。茂巳は文学賞の取材で、受賞した高校生作家・留亜(玉城ティナ)に出会い、その作品に興味を抱く。感性の合うふたりは、たがいに好感を持ち、デートのように会って話をするが、留亜の自由でとぎすまされた感覚は茂巳にとっては、刺激的だった……。「今回、浮気とか不倫をしている人がたくさん出る話にしようと思った。だけど、みんな罪悪感に縛られていたり、こういうの良くないね、っていっているだけで、誰も恋愛を楽しんでいない(笑)。誰も楽しんでいない浮気を描きたくて」と今泉監督。やはり、監督も相当面倒な感じがする。そのあたりが、そこはかとないユーモアともなり、今泉映画らしい独特の味となっている。そして何よりこの映画の魅力は、主演の稲垣吾郎にある。「新しい地図」の3人の中では、いちばん目立とうとしていないように見えるし、喜怒哀楽が外にでない、クールな印象。穏やかに微笑んでいる好人物に見える。それが映画出演となるとかなりくせのある役もこなす。なかでも注目を集めたのが三池崇史監督の『十三人の刺客』の狂気をはらんだ暴君役だった。今泉監督は、「ある種の謎めいた得体の知れなさを複雑に秘めた方じゃないかと思った」という。そのヨミはぴたり。今回のややこしいオトコの役に、これほどはまった役者はいない。優れた感覚の監督は小物の使い方が巧み。今泉監督作品もたいてい、いくつか、観た後で人に話したくなるシーンがある。今回は、フルーツパフェが妙に気になる映画だった。フルーツパフェでこんなに会話が続くとは……。文=坂口英明(ぴあ編集部)(C)2022「窓辺にて」製作委員会
2022年10月30日積水ハウス株式会社より、これからの家づくりをテーマに家づくりの各領域に精通するメディア編集長が対談、今後の家のあり方を模索する動画「住まいの未来予報」が10月25日(火)より公開されました。生活者の「疑問」や「あるある」を、メディア編集長が代弁積水ハウスでは、家づくりの参考になる情報を定期発信していますが、2022年春には、家を建てた・これから建てる男女1,000人を対象に独自調査を行い、家づくりで議論されそうな「疑問」や「あるある」を顕在化、男女間や年代によって異なる価値観を分析し家づくりのトレンドとして発信しました。またユーザーの「疑問」や「あるある」に答えるインタラクティブなオンラインイベント「SEKISUI HOUSE DAY」シリーズも展開しています。今回公開した動画は、1,000人調査をベースに導き出された生活者の「疑問」や「あるある」を、各領域に精通したメディアの編集長同士がその意見の代弁者となり議論し、理想の家づくりへの道筋を見つけ出すという試みで、Lightning、AERA、Esquire、Forbes JAPAN、BRUTUS、レタスクラブのメディア協力の下に制作されました。対談のテーマは、調査やイベントの中でも特に男女間・夫婦間でも関心の高かった「子育て」「リモートワーク」「キッチン」の3つ。異なる価値観の読者層を持つ男女の編集長3組が、白熱した議論を展開しています。それぞれの編集長が考える各テーマの現状とこれから、そしてそれを実現する理想の間取りやスペースの在り方に関して忌憚のない意見が交わされた今回の対談。議論の中身が視聴者の抱える悩みを解決に導くひとつのヒントになるかもしれません。そして、この対談の裏では積水ハウスの設計士がスタンバイし、それぞれの編集長が求める住空間を、ディスカッション内容も採り入れながらその場で設計、提案していきます。それぞれの編集長たちの意向がどのような間取りで実現されるのか、また両者の異なる意見がどのように融合し、さらなる理想像へ昇華されるのかが動画で明らかになります。子育て・リモートワーク・キッチンをどう考える?動画のテーマは3つ。それぞれ編集長たちが熱く語り合います。【テーマ:子育て】 Lightning × AERA「寄り添う?自由?子育てどうする?」Lightning 編集長 小池彰吾 / AERA 編集長 木村恵子【テーマ:リモートワーク】 Esquire × Forbes JAPAN「次世代リモートワークの姿とは?ワークスペースはどう変わるか?」Esquire デジタル 編集長 小川和繁 / Forbes JAPAN Web 編集長 谷本有香【テーマ:キッチン】 BRUTUS × レタスクラブ「みんなが幸せになれる、理想のキッチンとは?」BRUTUS 編集長 田島朗 / レタスクラブ 編集長 前田雅子これから家を建てようと思っている人、リフォームを考えている人はもちろん、引越しの予定がある人にも参考になるかもしれません。動画を見ながら、一緒に家づくりについて考えてみませんか。【参考】※特設サイト URL
2022年10月28日映画『窓辺にて』が本日10月26日(水)にTOHOシネマズ 日比谷にて東京国際映画祭の舞台挨拶を実施。主演の稲垣吾郎と今泉力哉監督が参加し、撮影エピソードや、本作に込めた思いなどを語った。稲垣さんと今泉監督との出会いは、いまから4年前。2018年の東京国際映画祭で稲垣さん主演作『半世界』と今泉監督の『愛がなんだ』が上映、映画祭で出会いを果たし、その後、雑誌の対談で再会。当時、稲垣さんから「僕を主人公に映画を作るなら?」という質問をしたそうだが、実はそのときすでに企画は進行していたという。当時をふり返って今泉監督は「実は今考えているところです、とは言えずに誤魔化しながら話しました」と苦笑い。脚本を読んだときには、今泉監督が生み出した言葉だと感じるセリフがあったとし、「僕をイメージして作ってくださった脚本だと伝わってきました」と笑顔の稲垣さん。MCからは「ホテルで女性(玉城ティナ演じる高校生作家の留亜)がシャワーを浴びているときに、布団をかぶっているシーンが稲垣さんっぽい!」と指摘される一幕があり、「それは初めての指摘です」「確かに、あの状況になったら同じことをするかも…」と答えた。また、今泉監督らしい言葉が散りばめられている本作。そういった言葉が生まれる理由について今泉監督は「自分が感じていることを書くことが多いです。映画のセリフは決め台詞にすると現実世界からかけ離れてしまいます。それは避けたいので、普段使っている言葉で書くことは意識しました。ただ、今回の場合は、茂巳の役が小説家なので、しゃべり言葉と文語的な言葉が混ざっていても成立するのかなとは思っていました」と解説。さらに「稲垣さんのこれまでの経験、人生が役にのった気がしています」と稲垣さんが話すことでセリフが説得力を増したという。一方稲垣さんは「もし僕が結婚して妻が浮気をしていたら、ショックはショックだと思います。でも、その場でうまく感情表現ができないかもしれません。どのくらい落ち込んだらいいのか、どのくらい怒ればいいのか、ある種の“線”を考えてしまう自分がいると思います」と想像しながら、「人の価値観はそれぞれだけど、(映画では)いろいろな登場人物が幸せになろうとしています。自分で言うのもなんだけど、彼らがとてもチャーミングに感じられる作品です」と語った。そして「パブリックイメージやこんな風に演じてほしいというイメージにあてて書くあて書きではなく、素の僕にあてて書かれているように感じました」と印象を明かした稲垣さん。「僕が言いそうな言葉が出てくるので、監督には僕が思っていることを見透かされている気がしました」とちょっぴり恥ずかしそう。「(現場で)自然に佇んでいれば茂巳としていられました。お芝居しすぎない今泉組のお芝居のスタイルに自分をチューニングしていく形であわせていきました。僕にとって最高の経験でした」と撮影をふり返った。目指したのは、現実世界で良い・悪いとされていることへの“問い”だという今泉監督。「例えば、手放すことがマイナス、続けることがプラスとされているけれど、実は手放すことは次に進むために必要なことだったりします。これがいけない、これがいいということを“疑おう”という作品です。共感やみんなが知っている感情は主題になりやすいですが、僕は他人には理解されないような小さな悩みを主題にしています」と本作のテーマについて丁寧に解説する場面も見られた。『窓辺にて』は11月4日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:窓辺にて 2022年11月4日より全国にて公開©2022「窓辺にて」製作委員会
2022年10月26日俳優の稲垣吾郎が24日、東京・日比谷で行われた「第35回東京国際映画祭」(TIFF)のレッドカーペットに登場した。「コンペティション」部門で上映される『窓辺にて』で主演を務める稲垣は、共演の中村ゆり、玉城ティナ、今泉力哉監督とともに登場。「皆さんこんばんは、稲垣吾郎です。寒い中、ありがとうございます」と笑顔を見せ、「国際色豊かな東京国際映画祭にお招きいただきまして、とても感激しております」と語った。「東京国際映画祭」は、日本で唯一の国際映画製作者連盟から公認を受けた国際映画祭。日比谷・有楽町・銀座エリアに会場を移して2年目となる今年は、10月24日から11月2日まで開催する。今回、丸の内ピカデリーや丸の内ピカデリーなども会場として加わり、主要9部門の上映本数も昨年の86本から110本へと増加。海外ゲストの招へいも本格的に再開した。コンペティション部門は、107の国・地域から寄せられた1,695本もの応募の中から15作品が選ばれ、日本からは『窓辺にて』(今泉力也監督/稲垣吾郎主演)、『山女』(福永壮志監督/山田杏奈)、『エゴイスト』(松永大司監督/鈴木亮平主演)が選出されている。撮影:蔦野裕
2022年10月24日新しい地図の稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が20日、都内で行われた「~みんなのボトルを、みらいへ!~生まれ変わって、次の人に届く ペットボトルポスト 記者発表会」に出席した。サントリーグループは、ペットボトルの100%サステナブル化の実現に向けて、さまざまな活動を展開中。稲垣、草なぎ、香取が出演する新テレビCM『ボトルは資源!』が10月11日から全国で放送開始され、リサイクルの日となる10月20日には、3人が正しい使用済みペットボトルの分別をダンスで表現するWEB動画がサントリー公式YouTubeチャンネルにて公開された。発表会ではテレビCMとWEB動画がスクリーンに流され、3人も鑑賞。ダンスしているWEB動画について、香取が「最近あまり踊ってない。久々にこれだったので、てんてこまいでした。完成のやつはよくできていました。あれは何テイク目ですかね?」と苦労したことを打ち明けると、稲垣は「5テイクぐらいはやりました」と返した。そして、草なぎが「正直グズグズですよ。よく見たらそろってない」と完成した動画にツッコミを入れると、稲垣も「そろってないのが個性であり味みたいな感じにとれるけど、本当はダメです」とダメ出し。草なぎは「よ~く見るとちょっとバラバラ。味ですね」とプラスにとらえた。この動画は、正しい使用済みペットボトルの分別を伝えることが目的であり、その点については「わかりやすい」と納得の様子の稲垣。草なぎは「手話も取り入れている」と言い、「ちゃんと分別して、ゴミではなく次の方に届けるんだようというメッセージが一番大事なので、僕らの踊りは二の次にしてください」と伝えた。
2022年10月20日稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾による新しい地図が、会員限定イベント『NAKAMA to MEETING Vol.2』を開催することを発表した。新しい地図の会員限定イベントが有観客で行われるのは、2019年2月から4月まで全国5都市で開催された『NAKAMA to MEETING_vol.1』以来3年8カ月ぶり。2020年2月からは「vol.2」が行われる予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響により中止となっていた。今回は12月14日・15日の東京・国立代々木競技場第一体育館を皮切りに、2023年5月27日・28日の北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナまで全国5都市を巡る予定。新型コロナウイルス感染拡大に備え、公演は約1カ月ごとの開催で、チケットの申し込みも各公演ごととなる。<イベント情報>新しい地図『NAKAMA to MEETING Vol.2』東京・国立代々木競技場第一体育館2022年12月14日(水) 17:302022年12月15日(木) 13:00 / 17:30大阪・大阪城ホール2023年1月18日(水) 17:302023年1月19日(木) 13:00 / 17:30東京・国立代々木競技場第一体育館2023年2月25日(土) 13:00 / 17:302023年2月26日(日) 13:00福岡・福岡国際センター2023年3月28日(火) 17:302023年3月29日(水) 13:00 / 17:30愛知・日本ガイシホール2023年4月11日(火) 17:302023年4月12日(水) 13:00 / 17:30北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ2023年5月27日(土) 16:002023年5月28日(日) 13:00【チケット料金】全席指定:NAKAMA会員限定8,000円(記念品付)車イス席:NAKAMA会員限定8,000円(記念品付)※全席着席での観覧となります。※新型コロナウイルス感染拡大に備え、公演の開催は約1カ月ごと、チケットのお申し込みも各公演ごとに行います。お申し込みの詳細は「新しい地図」公式サイトで発表いたします。新しい地図 公式サイト:
2022年10月18日札幌に現れた国際派鮨店オープン間もないお店の暖簾をくぐると、威勢のいい声がこちらを迎えてくれます。綺麗に磨かれたカウンター席につき、乾いた喉を潤そうとメニューを見ると、そこにはラーデベルガー・ピルスナーの名が。ドイツ最初の首相ビスマルクが愛飲したというザクセン州の古典的なビールを最初に出すなんて珍しいと思い尋ねると、親方は若いころミュンヘンで暮らしていたという。「修行したのは日本ですが、鮨屋やりたいと思ったのは暮らしてたのはドイツだったんで、そんな思いもあってドイツビールを用意してみました。もちろんお酒は、日本酒中心に、各種用意しています。」テンポよくいくつかつまみが出てきます。つまみは写真禁止です。いつも同じものを出すわけじゃないし、お客様にマンネリ感を与えるのも嫌だし、とのことでしたので、少し書くにとどめます。ムギイカやマコガレイの昆布締め、メヌキなど10品ほどをいただきました。食材は北海道の季節のものを中心に、日本中から取り寄せているそうです。印象的だったのは、虎杖浜の毛ガニをほぐした上にイバラ蟹の内子をかけたもの。それと、根室のもずく、襟裳のツブ貝、積丹のバフンウニをトマトのジュレで合わせたもの。いずれも内子やもずくのおいしさが際立っていました。合わせてもらったお酒は「吉田蔵 u 百万石乃白」、「紀土純米大吟醸」、「写楽純米吟醸」など爽やかな印象です。なぜ北海道で鮨屋を、と訊くと、縁はなかったが奥様が湧別出身だったということ。ただ北海道に魚を仕入れるルートはなく、食べ歩きながらコネづくりをしたとのことです。「今は豊洲を通さないで日本中からネタ引っ張ってますが、いずれは北海道ものだけでやりたいですね」と親方。鰊の握りの旨さに驚くさて握りです。萩の白イカからスタート。焼津の金目鯛、カスゴと続きます。カスゴは酢おぼろ締めです。萩の白イカ焼津の金目鯛カスゴそして、網走のおおすけ。天然のキングサーモンです。背側と腹側の2種類を同時にいただきます。背側の旨みと腹側の脂味が同時にしゃりと絡んで、上質な鮭の一体感が味わえます。おおすけもなかなか出会えません。ケイジより珍しいかもしれません。こういうのが味わえるのが北海道の魅力です。しゃりはハツシモという岐阜のコメ。粒が大きくて甘い。酢は赤と白を使い分け、煮切は、まぐろ、ヒカリモノ、白身、イカなどネタによって変えているようです。「大間のまぐろです。今までイカ食べてたから味が出なかったですが、ようやくイワシとかサバを食べ始めて酸味と風味が出てきたと思います。」砂ズリも出てきました。筋が厚くて柔らかく脂がよく乗っています。肉厚の鰊です。北海道らしい握りが出てきました。「鰊って、握って旨い魚なんですよ。でも骨の手当てが大変だからあまり皆やりたがらない。東京は夏はシンコに行っちゃってますけど、札幌の夏はこれだと思うんですよね。」と親方は嬉しそうです。確かにこれだけ厚く丁寧に握ってもらうと、鰊の旨さが際立ちます。そして積丹のムラサキウニとバフンウニの軍艦。ムラサキウニのクリーミーな感じとバフンウニの甘さが程よく合わさって美味。牡蛎のつまみをはさんで、ミディアムレアな茹で感のいいエビ、スイカの奈良漬、でアナゴです。「対馬のアナゴを使います。皮目が旨いので何度も炊いて旨みを中に凝縮させてます」と、ふっくらした濃いめの味のアナゴで締め。世界を見て来た親方ゆえ、接客もスマートだし、これはまた札幌の鮨をひとつ前に進める店になるのではないかと思いました。最後の会計も明朗で、頼んだお酒や追加分までちゃんと記載されています。このへんにも国際派の片鱗は見て取れます。鮨 草平【エリア】円山公園/西28丁目【ジャンル】鮨・寿司【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】20,000円 ~ 29,999円
2022年10月17日日常では何かと理不尽なことも多く、モヤモヤするような出来事はありませんか?今回は実際に募集したそんなモヤモヤを吹き飛ばしてスカッとさせてくれるエピソード「子どもに怒鳴る医院長」を漫画にしてご紹介します!「子どもに怒鳴る医院長」出典:lamireまだ泣いているのか?出典:lamire怒鳴り続ける医院長…出典:lamire医院長の奥さんが…!出典:lamireそれを聞いた医院長は…出典:lamire奥さんが医院長にはしっかりお説教、子どもにはシールを渡していてとても素晴らしい対応でした!大人でも痛い治療に耐えた子どもには怒鳴り声ではなく称賛をあげたいですね♪以上、スカッと体験談でした。次回の「スカッと体験談」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを漫画化しています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。(lamire編集部)(イラスト/緋龍高弘)"
2022年10月16日10月11日に都内で行われた映画『窓辺にて』完成報告イベントに、稲垣吾郎、中村ゆり、玉城ティナ、今泉力哉監督が出席した。本作は『愛がなんだ』や『街の上で』などを手掛けてきた今泉力哉監督による完全オリジナル作品。彼の17作目にして、稲垣が今泉組に初参加となる。今泉ワールドの特徴でもある等身大の恋愛模様に加え、これまで以上に「好きという感情そのもの」について深く掘り下げた、美しくも少し可笑しい大人のラブストーリーだ。キャストには、妻についてある悩みを持つ主人公のフリーライター・市川茂巳を稲垣、市川の妻・紗衣役に儚げな存在感で観客を魅了し続け『母性』の公開が控える中村ゆり、高校生作家・久保留亜役に『ホリック xxxHOLiC』など多数の話題作に引っ張りだこの玉城ティナ。さらに市川の友人でプロスポーツ選手の有坂正嗣役に今泉監督作の常連で『街の上で』で主演を務めた若葉竜也、有坂の妻・ゆきの役に幅広い役柄でキャラクターを演じ分ける志田未来、そして紗衣と浮気する売れっ子小説家・荒川円役に今後が期待される若手俳優・佐々木詩音らが集った。今年の「東京国際映画祭(以下、TIFF)」コンペティション部門への出品が決定している本作。実は稲垣主演の『半世界』と今泉監督作品の『愛がなんだ』がともにコンペティション部門に出品された2018年の「TIFF」が稲垣と今泉監督の出会いだったという。完成報告イベントで、まず稲垣は「俳優として初めてレッドカーペットに立ちました。それまでは、メンバーが出演する映画を観たり、取材をする立場での参加だったので、すごく印象に残っています」と当時を回想。稲垣との思い出を聞かれた今泉監督は、雑誌での対談に触れ「リモートでの対談でしたが、きちんとお話しするのはその時が初めて。途中で電波が悪くなってしまい、僕が(電波がよく届く場所を探しながら)公園まで移動したりして(笑)。10分以上お待たせしたのですが、ずっと笑顔で待ってくれました」と明かすと、稲垣が「監督の後ろに公園の噴水や遊ぶ子どもたちの姿が映っていましたよね」と嬉しそうに話していた。対談では稲垣から「僕を主演にするならどんな映画にしますか?」と質問が飛んだそうが、その時には既に今泉監督は本作の準備を進めていたという。それについて今泉監督は「準備中です!とは言えないので、なんかちょっとズレが対談をした気がします」とはにかむ。主人公・市川は喜怒哀楽が明確に出るタイプではなく、理解できない人にはまったく理解されない、さらに恋愛感情が乏しいというキャラクター。今泉監督は説明も演じるのも難しいと思ったが、衣装合わせで稲垣から「『知ってる感情です。わかりますよ』と言っていただき、すごく安心したことを覚えています」と安堵したという。本作の役と稲垣のイメージとのギャップがあまりないという声は確かに多い。この反響に稲垣は「今泉監督がある程度僕をイメージして(脚本を)書かれたと思います。『なぜ、こんなにも僕のことをわかっているんだろう』って思うくらいスピリチュアルな体験でした(笑)。僕のパブリックイメージとは違う、(本当の僕の)心の内側まで分かっている気がしました」と話した。一方で今泉監督は「(本当の稲垣さんのことは)分かっていないと思います」と恐縮しながら、「多分、分かっていないけれど、写真集やこれまでのインタビューなどを拝見して、稲垣さんはこういう人と想像してみました」とキャラクターの誕生秘話を披露。この話を聞いた稲垣は「自分はこういうイメージでしょ?と自分で勝手に決めつけている部分があって。でも役には素の自分って溢れてしまうんだなと思いました。それを上手に今泉監督が汲み取ってくれた気がします。真に迫ったというのかな。多分、今泉監督は僕のことが好きなんだと思います」と分析した。稲垣演じる市川の妻、紗衣を演じた中村は稲垣の印象について「ほとんど話す機会はないままクランクインしたのですが、対峙した時に『こんなにも心でお芝居してくださるんだ』と感じました。妻としても私自身としても同じような感覚になり、いろいろな感情を湧き上がらせていただいた印象があります」とコメント。さらに「本来、自分が台本で気づかなければいけないのですが(笑)、稲垣さんと(芝居を)やってから気づく感情が多かったです。とても新鮮な体験でした」と続けた。これを受けて稲垣は「一緒の撮影は3日間。だけど演じるのは長年連れ添っている夫婦。そういうことをするのが僕たちの仕事の面白いところです」と笑顔。中村が「稲垣さんは(今のように)マイクがあったら喋ってくれるけれど、マイクがないと……」と話す場面では、稲垣が「話さないからね、シャイなので」と返答する。さらに「でも(あまり話さなかったからこその)緊張感があって、シリアスなシーンも多かったけれど、中村さんによって引き出されたものも多かったです」と感謝を伝えた。そしてイベントは今泉監督の「長回し」が何度も話題に。中村はクライマックスのシーンの撮影を振り返り「現場では『長くないですか?できません!』とブーブーでしたが(笑)、出来上がったものを観たら『これが今泉監督の狙いだったのか』と納得しました」と振り返る。長回しにした理由について今泉監督は「(長回しは)芝居が成り立たなければ無理なのですが、稲垣さんと中村さん、ふたりの演技を見て決めました」と説明。この言葉に稲垣は「役者としては最高に嬉しい言葉です」と満面の笑み。ただ、ワンカットで撮る予告がなかったので「いつになったら、カメラの位置が切り替わるんだろう」と考えながら芝居をしていたという。結果、8分のシーンが12分になったことについて今泉監督は「この4分はふたりが生み出した感情です」と自身ありげ。稲垣は、この言葉に感激した様子で「嬉しいですね。でも、いつカメラの位置が切り替わるのか気にしていたのに『ハイカット、撤収!』と言われて、中村さんと『え?終わり?』と目があったのを覚えています」と笑った。稲垣演じる市川との絡みが多い、高校生作家の留亜を演じた玉城は「撮影当時は24歳で。実年齢と離れた高校生役を演じるのは難しいかなと思っていましたが、脚本を読んでいると私自身が10代に感じたことのある、どこか知っている感情が描かれていたので、好き勝手やらせてもらった印象があります。それを稲垣さんが受け止めてくださった」と語る。稲垣は「楽しかったですよね?こちらも長いシーンが多かったけれど……俳優にとっては挑戦」としみじみ。また長回しについて玉城が「緊張感はあるけれど、自分で緩めることもできる。自分で調整できるのが面白い」と話すと、稲垣も「舞台の用な感じだよね?ぶつ切りじゃなく、ずーっとやれるというのは面白いかった」とした。また今泉監督特有の印象に残るセリフや言い回しがたくさん登場する本作。これについて稲垣は「映画や文学で見たことのないセリフが登場します。喜怒哀楽だけでは表せないような心の機微が繊細に描かれています」と丁寧に解説。その中でも特に「理解なんてされない方がいいよ」というセリフが印象に残っているそうで「こういう仕事をしていると理解されることは嬉しいけれど、同時にプレッシャーにもなるから、そういうところは共感できると」と明かした。他にも中村は「悩んでいるくらいなら体を動かしなよ」というセリフを挙げ「(普段)ヨガをしている時に雑念しかないから、ものすごく分かるなと思いました(笑)」と照れながら述べると、稲垣が「無心になるのってなかなか難しいよね」と頷きながら同調する。玉城は「人生には手に入れ、手放すことしかない」という表現を挙げ「17歳の留亜が言っていることも良く分かります」と自身の役柄の説得力についても言及。さらに恋愛観に関しての質問が飛ぶ場面も。稲垣は「自然な成り行きに任せるというのが基本。湧き出る感情を拒まない、迷わないことが大事。意外と本能系なのかもしれません。恋愛については無邪気かも。でも今年49歳になるから無邪気というのもちょっと……」と考える仕草を見せ、「そろそろ最後の恋を。いや、それも違うな」と呟いた。しばらく考えた後、今泉監督のフォローもあり「毎回最後の恋だと思うけれど、また次の恋がやってくることもある、みたいなことかな」とまとめた。「恋愛観って難しい」と口にした中村が「好きって理屈じゃないと思うんです。歯ブラシもタオルも共有できるくらいの……」と語ったところで、稲垣と今泉監督は「歯ブラシはちょっと」と苦笑いのひと幕も。そこに玉城が「分からなくもないけど、共有しなくてもいいかな」と割り込むと、中村は「愛が足りない」と跳ね除け、自身の恋愛観を貫き通して笑いを誘う。最後に稲垣が「色々な登場人物がいて、言葉にできないいろいろな感情が溢れている映画です。自分が共感できる感情を汲み上げ、映画からの思いを受け取ってください」と呼びかけて、イベントを締めくくった。『窓辺にて』11月4日(金)公開
2022年10月12日モデルで女優の玉城ティナが11日、都内で行われた映画『窓辺にて』(11月4日公開)の完成報告イベントに、主演の稲垣吾郎、中村ゆり、今泉力哉監督とともに登壇した。本作は、『愛がなんだ』『街の上で』などの今泉力哉監督による完全オリジナル作品で、創作と恋愛を軸に描く大人のラブストーリー。妻についてある悩みを持つフリーライター・市川茂巳を稲垣が演じ、市川の妻・紗衣役を中村ゆり、高校生作家・久保留亜役を玉城ティナが演じた。玉城は「稲垣さんと一緒のシーンが多かったんですけど、高校生役を。撮影当時24歳で、実年齢と離れている役をやることが最初どうなんだろうな、難しいのかなと思ったんですけど、脚本を読んでいるとどこか知っている感情や、10代の頃に感じたことのあるものが多かったので、好き勝手やらせてもらいましたし、稲垣さんがそれを受け止めてくれていたのが現場で伝わったなと思います」と撮影を振り返った。稲垣演じる茂巳と玉城演じる留亜がババ抜きをするシーンが登場するそうで、稲垣が「トランプをやるシーンが面白かったですよね」と切り出すと、玉城は「そうですね。こっち(ババ抜き)にも集中しながらセリフを言うのが面白くなっちゃってツボに入った記憶があります」と回顧。監督が「玉城さんの笑いが止まらなくなって」と言うと、玉城は「変な状態に陥りました」と笑っていた。
2022年10月11日女優の中村ゆりが11日、都内で行われた映画『窓辺にて』(11月4日公開)の完成報告イベントに、主演の稲垣吾郎、玉城ティナ、今泉力哉監督とともに登壇した。本作は、『愛がなんだ』『街の上で』などの今泉力哉監督による完全オリジナル作品で、創作と恋愛を軸に描く大人のラブストーリー。妻についてある悩みを持つフリーライター・市川茂巳を稲垣が演じ、茂巳の妻・紗衣役を中村ゆり、高校生作家・久保留亜役を玉城ティナが演じた。デコルテや美脚がのぞくシースルードレスで登場した中村は、「稲垣さんとほとんどお話しする機会もなくクランクインしまして、対峙したときにこんなに心でお芝居をしてくださるんだと感じて、いろんな感情を引き出してくださったというか、湧き上がらせてくださったというのが印象的でした。寂しかったんだなとか、こう言ってほしかったんだなとか、やってから気づく感情が多くて、新鮮な体験でした」と稲垣との共演の感想を語った。稲垣が「3日間とかそのくらいで、長年ずっと寄り添っている夫婦を演じるというのが、僕らのお仕事の面白いところなんですけど、確かにあまりお話はね。僕もマイクがあると話すんですけど。本当はしゃべりたかったです」と話すと、中村は「ガンガンしゃべりかければよかった」と笑顔で返し、また、稲垣が「僕も楽しかったですし、中村さんによって引き出していただいたものも多かったです」と言うと、中村は「いやいやいや」と恐縮していた。
2022年10月11日俳優の稲垣吾郎が11日、都内で行われた主演映画『窓辺にて』(11月4日公開)の完成報告イベントに、中村ゆり、玉城ティナ、今泉力哉監督とともに登壇した。本作は、『愛がなんだ』『街の上で』などの今泉力哉監督による完全オリジナル作品で、創作と恋愛を軸に描く大人のラブストーリー。妻についてある悩みを持つフリーライター・市川茂巳を稲垣が演じ、茂巳の妻・紗衣役を中村ゆり、高校生作家・久保留亜役を玉城ティナが演じた。稲垣は「去年の夏に撮影していた映画なんですけど、ようやく完成して皆様に披露できることをうれしく思っています。自分も満足のいく、今泉監督の繊細で美しい映画に仕上がったと思います。皆様にも早くご覧になっていただきたいです」と手応えを口にした。また、「ある程度僕をイメージして監督も書かれたと思いますが、すごく不思議だったのが、僕のことを何でこんなにわかっているんだろうと。初めて脚本を読んだとき、僕の心の内側のことまでわかっているなという印象でした」と話した。恋愛観について聞かれると、「自然な成り行きに任せるということが基本ですよね。来る自分の感情は拒まないというか、あまり迷わない。意外と本能的なのかもしれないですね。恋愛に関しては無邪気かもしれないです」と述べ、「恋愛は無邪気」と司会者が繰り返すと、「見出しになったら嫌ですけど」と苦笑い。「今年で49歳なので、そろそろ最後の恋をね。これからも楽しみですね」と期待した。また、茂巳と恋愛観で重なるところはあるか聞かれると、「すごくあります」と即答。「無邪気、本能的って言いましたけど、相手がいると遠慮してしまったり妙に冷静になってしまったり……。共感できました」と語った。
2022年10月11日俳優の稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が出演する、サントリー・「#素晴らしい過去になろう」プロジェクトの新CM「ボトルは資源!」編ほか2本が、11日より放送される。新CMでは、同社でそれぞれCMキャラクターを務める稲垣、草なぎ、香取の3人が集結。自宅のベランダで香取が、空港の入り口で稲垣がそれぞれ商品を飲んだ後、「正しく捨てれば、何度でも何度でもよみがえる」と心の中で唱えながらペットボトルの分別作業を行い、「君たちは、ゴミじゃない。資源だもんね」と語りかける。そして、がペットボトルの回収作業を行う清掃員役の草なぎが分別されたペットボトルを見て「助かるわ~」と喜びを表現する。撮影では、稲垣と香取は飲んだ後を描くという初体験の撮影に驚きつつも、持ち前の自然体の演技と落ち着いたトーンのセリフ回しで一発OKを連発。一方の清掃員を演じる草なぎは、「すごく重要な役どころを任されました」、「2人とは心構えが違います」と自らがキーマンであることをアピールした。監督のリクエストに応えて、さまざまなニュアンスの表情やセリフを収録し、最もメッセージが伝わるベストショットを追求していた。■稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾インタビュー――CM撮影の感想をお聞かせください。草なぎ:吾郎さんとちょっとだけ絡むシーンがあって、短い時間でしたが、久しぶりに一緒にお芝居できて新鮮でした。稲垣:テレビCMといっても、状況とかはお芝居や映画、ドラマと同じだもんね。香取:そうだよね。草なぎ:日常の世界観でしたし、稲垣吾郎くんのおかげで、僕もすごくフラットに、自然体で演じることができたんじゃないですかね。稲垣:途中まで、草なぎさんだと気付かなかったんですよ(笑)。草なぎ:そんなに(笑)? じゃあ役にハマってたってことだね!稲垣:うん。そういう役柄の役者さんがいらしたのかと思って。草なぎ:それは役者冥利に尽きる言葉です。役に同化できているということだもんね。稲垣:いやもう、さすがですよ。香取:似合っています。草なぎ:ありがとうございます。結構ブルー好きだしね。心爽やかなんで、僕。稲垣:サントリーカラーだしね。草なぎ:最高でしたよ。出来上がりが楽しみです。――飲んだ後を描くという珍しい内容の撮影についてはいかがでしたか?香取:飲んだ後の話をするCMって、なかなかないじゃないですか?草なぎ:そうですね。香取:おいしそうに飲んだ後、「おいしー」っていうのみカット、すっごい好きなんですよ、僕。コマーシャルを見るのが好きなので。だけど、飲んだ後から一番伝えたいことを言うCMは初めてだった。ちゃんとラベルを剥がしたり、中を洗って、キャップを外して捨てたりすることが、サステナブルな未来のためだけじゃなくて、ツヨポンが演じてたけど、清掃員の方の助けにもなるんだって。稲垣:そうだね。草なぎ:たくさん仕事がある中で、ちゃんと分別していただくと、その手間が軽減されますから、ゴミを捨てる時、先の人がいることを考えることも大事ですよね。今回、僕はその役を演じました。稲垣:代表というか、全国の清掃員さんの気持ちを代弁しているよね。草なぎ:撮影ですが、やっぱりちゃんと分別されていると、すごく気持ちいいなと思いました。香取:ペットボトルは、ゴミじゃなくて資源なんだよね。草なぎ:そうなんです。香取:そのことを今回、草なぎ剛の演技が気付かせてくれました。稲垣:僕も清掃員と思ってしまったぐらいの演技でね。香取:ほんと、スタジオに入ってきた時、誰も気付かなかったよ(笑)。草なぎ:昨日から役作りしてきましたから。――それぞれサントリー商品のCMにご出演されていますが、今回は3人とも同じCMで共演することになった感想をお聞かせください。稲垣:めちゃめちゃ楽しかったです。3人そろってというのがね! ひとり一人はお世話になってたりするんですけど、3人そろっての撮影は楽しかったです。日常生活が舞台だったので、僕たちのリアルな生活を、なんでこんなに知ってんの、という感じがして、普段どおり落ち着いて臨むことができました。そんな僕たちの自然体な姿を見ていただけたらなと思います。――サントリーが2030年に全世界でペットボトルの100%サステナブル化を目指していることに関連して、香取さんが2030年に向けて100%成し遂げたい目標をお聞かせください。香取:つい先日、草なぎさんのギターの「はっぴょうかい」を見に行った時、本当に刺激を受けて、ツイートもしたんですけど、もっと熱くいきたいなと思いまして。ツヨポンのギターと歌に、何かパッションを感じたというか。草なぎ:いいね。香取:いろんな活動ができていますが、やりたいことをもっと熱く、日々いろんなことに挑戦していきたいなと思いました。草なぎ:ありがとうございます。そう感じていただいて。今度、2人で舞台もあるしね。香取:その舞台では、草なぎ剛よりも良かったって、みんなに言われるように頑張ります!草なぎ:いいですね。お互い刺激し合って。――「素晴らしい過去になろう」というCMのメッセージにちなんで、草なぎさんがここ最近、未来を思って行動したことをお聞かせください。草なぎ:未来を変えるのは、やっぱり今の行動ですからね。僕は元々古いものが好きなので、そういう感覚は地球に優しいんじゃないかなと。ものを大切に使ったりとか、ちょっとした考えが未来を変えていくんじゃないかなと思ってます。ちなみに、「ヤンチェ_オンテンバール」のTシャツで、余った素材で作っているTシャツがあると聞いて、サステナブルで非常にいいなと思います。香取:ありがとう! びっくりしちゃった。急に僕のブランドの名前が出てきたから。草なぎ:なかなか地球に優しいなと思って。それはサステナブル的なことを考えて?香取:はい。草なぎ:そういうみんなの、ちょっとした意識が未来を変えるんじゃないかなと思っています。――CMをご覧になる視聴者の方にメッセージをお願いします。香取:今回、サステナブルがテーマのテレビCMです。僕たちも普段から意識して未来を思って、ペットボトルを捨てるようにしたいと思います。皆さんもぜひ一緒に取り組んでいきましょう。草なぎ:皆さんも、しっかりと「ボトルはゴミじゃなく、資源」ということを覚えていただいて、普段からペットボトルを正しく捨てるように意識してもらえるとうれしいです。稲垣:3人で描く日常のサステナブルに注目していただきたいと思っています。皆さんも日常生活からボトルは資源ということを意識してもらえるとうれしいです。新しいテレビCMご期待ください。
2022年10月06日稲垣吾郎主演映画『窓辺にて』が11月4日(金)に公開となる。この度、本ビジュアルと予告編が公開された。本作は『愛がなんだ』や『街の上で』などを手掛けてきた今泉力哉監督による完全オリジナル作品。彼の17作目にして、稲垣が今泉組に初参加となる。今泉ワールドの特徴でもある等身大の恋愛模様に加え、これまで以上に「好きという感情そのもの」について深く掘り下げた、美しくも少し可笑しい大人のラブストーリーだ。妻についてある悩みを持つ主人公のフリーライター・市川茂巳を稲垣、市川の妻・紗衣役に儚げな存在感で観客を魅了し続け『母性』の公開が控える中村ゆり、高校生作家・久保留亜役に『ホリック xxxHOLiC』など多数の話題作に引っ張りだこの玉城ティナ。さらに市川の友人でプロスポーツ選手の有坂正嗣役に今泉監督作の常連で『街の上で』で主演を務めた若葉竜也、有坂の妻・ゆきの役に幅広い役柄でキャラクターを演じ分ける志田未来、そして紗衣と浮気する売れっ子小説家・荒川円役に今後が期待される若手俳優・佐々木詩音が抜擢された。主題歌はスカートが手掛け、ノスタルジー溢れるポップスで物語を彩る。さらに劇伴は、抒情派エレクトロ・ダブ・バンドのあらかじめ決められた恋人たちへの池永正二が担当。物語の主人公は編集者である妻・紗衣が、担当している売れっ子小説家と浮気をしているのを知るフリーライター・市川。彼はそれを妻には言えずにいた。また、浮気を知った時に自分の中に芽生えたある感情についても悩んでいた。ある日、とある文学賞の授賞式で出会った高校生作家・久保留亜の受賞作『ラ・フランス』の内容に惹かれた市川は、久保にその小説にはモデルがいるのかと尋ねるが……。解禁となった本ビジュアルには、稲垣扮する主人公の市川が、高校生作家・久保留亜と喫茶店でコップに反射した光に手をかざす姿と、彼の妻で売れっ子作家と浮気している編集者・紗衣の物憂げな表情が切り取られている。そして“たとえ、パーフェクトじゃなくても。”というキャッチコピー。これは夫婦の関係性を指すのか、それとも人生そのものを示しているのか。これまでも一筋縄ではいかない恋愛や人生のうまくいかなさを、どこかユーモアを交えて肯定的に描いてきた今泉。彼の作風をうまく表現したコピーと温度のあるスチールが合わさったデザインとなっている。あわせて公開された予告編では、映像の質感や、スカートが手掛る温かな主題歌の一旦を垣間見ることができる。『窓辺にて』11月4日(金)公開
2022年09月21日稲垣吾郎、中村ゆり、玉城ティナ、若葉竜也らが出演する、ちょっぴり可笑しい大人のラブストーリー映画『窓辺にて』の本ビジュアルと予告編が公開された。本作は、オリジナルラブストーリーに定評がある今泉力哉監督17作目となる完全オリジナル作品。今泉組に初参加となる稲垣さんが、妻についてある悩みを持つ主人公のフリーライターを演じ、今泉ワールドの特徴でもある<等身大の恋愛模様>に加え、これまで以上に<好きという感情そのもの>について深く掘り下げた、美しくてちょっぴり可笑しい大人のラブストーリーとなった。本ビジュアルには、主人公の市川と高校生作家・久保留亜(玉城ティナ)の喫茶店でのカットと、市川の妻で売れっ子作家と浮気している編集者・紗衣(中村ゆり)の物憂げな表情が切り取られたカットが使用された。また予告編では、スカートが手掛る温かな主題歌「窓辺にて」が流れ、市川と留亜がパフェを食べながら会話するシーンや、市川夫婦の何やら不穏な場面も確認することができる。『窓辺にて』は11月4日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:窓辺にて 2022年11月4日より全国にて公開©2022「窓辺にて」製作委員会
2022年09月21日朝井リョウの小説『正欲』が実写映画化。出演者に稲垣吾郎や新垣結衣を迎え、2023年11月10日(金)より公開される。朝井リョウによる衝撃作『正欲』が実写映画化朝井リョウの小説『正欲』は、2021年3月に発売され、第34回柴田錬三郎賞を受賞した作品。2009年に『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を、2013年『何者』で直木賞を受賞した朝井が、作家生活10周年の節目に書き上げた。家庭環境、性的指向、容姿など様々に異なった“選べない”背景を持つ人たちが、生きていくために模索する姿をリアルに描写している。その中で「人が生きていくための推進力になるのは何なのか」というテーマを炙り出していく衝撃的なストーリーが波紋を呼び、“共感を呼ぶ傑作”か、“目を背けたくなる問題作”かと、今もなお話題を集めている。岸善幸×港岳彦で原作を再構築映画化にあたっては、『あゝ、荒野』『前科者』の監督・岸善幸と、脚本家・港岳彦がタッグ。原作を大胆に再構築しながら、家庭環境、性的指向、容姿など、様々に異なる背景を持つ人たちの人生を、ある種のラブストーリーとして描き出す。尚、『正欲』は第36回東京国際映画祭コンペティション部門に正式出品。本映画祭が、『正欲』のワールドプレミアになる。稲垣吾郎&新垣結衣が出演映画『正欲』には、稲垣吾郎と新垣結衣が出演。息子が世間から断絶されることを恐れる寺井啓喜を稲垣吾郎が、自ら世間との断絶を望む桐生夏月を新垣結衣が演じる。寺井と桐生の物語が、いつ、どこで、どのように交わっていくのかに注目だ。寺井啓喜(てらい・ひろき)...稲垣吾郎横浜検察庁に務める検察官。自分の力でマイホームを持ち、妻と子を養う。小学校不登校の息子が、世間から断絶されてしまう可能性を恐れている。自分のみが正しいと思っており、妻と子と意見が食い違っていく。『半世界』『ばるぼら』『窓辺にて』など、近年、映画作品に精力的に出演する稲垣吾郎が出演。桐生夏月(きりゅう・なつき)...新垣結衣広島のショッピングモールで契約社員として働く。実家暮らしで代わり映えのしない日々を繰り返している。特殊性癖を持つことを隠して生きており、自ら世間との断絶を望む。劇中では、「それでも私が、私たちが抱えている欲望は、あって良いものだと思いたい」と言う場面も。唯一、秘密を共有する佳道にだけ心を開いている。ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」や、映画『劇場版コード・ブルー-ドクター・ヘリ緊急救命-』、『GHOST BOOK おばけずかん』に出演する新垣結衣が担当。佐々木佳道(ささき・よしみち)…磯村勇斗夏月の中学時代の同級生。ふたりは誰にも言えない秘密を共有している。両親の事故死をきっかけに中学3年まで暮らしていた広島に戻ってきた。諸橋大也(もろはし・だいや)…佐藤寛太ダンスサークルに身を置く大学生で、準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ。一見華やかな場所にいるように見えるにも関わらず、人との交流を避け、心を誰にも開かずに日々を過ごす。神戸八重子(かんべ・やえこ)…東野絢香大也と同じ大学に通い、通学中や講義中も、異性と目を合わさぬよう、触れることがないようにやり過ごそうとする。学祭実行委員として大也が所属するダンスサークルにイベント出演依頼をする。寺井由美(てらい・ゆみ)…山田真歩不登校になった息子との距離を掴めずにいる啓喜に対し、徐々に気持ちが離れていく妻。越川秀己(こしかわ・ひでき)…宇野祥平啓喜とともに検察庁に勤める事務官。西山修(にしやま・しゅう)…渡辺大知夏月と佳道の中学の同級生那須沙保里(なす・さおり)…徳永えり夏月と同じ商業施設で働く妊婦の女性。夏月を気に掛けている。矢田部陽平(やたべ・ようへい)…岩瀬亮ある日をきっかけに、佳道と大也と秘密を共有するようになる小学校の非常勤講師。高見優芽(たかみ・ゆめ)…坂東希大也の所属するダンスサークルのリーダー。サークルのみならず大学内でも信頼を得ている学生。夏月と佳道の中学時代の担任教師…山本浩司中学時代、夏月と佳道の担任をしていた教師。主題歌はVaundy「呼吸のように」映画『正欲』の主題歌は、Vaundyの未発表楽曲「呼吸のように」。Vaundyが映画主題歌を手掛けるのは本作が初となる。かけがえのない人との繋がりを歌う、映画世界とリンクした楽曲に注目だ。映画『正欲』あらすじ不登校の息子が世間から断絶されることを恐れる検事の啓喜。ひとつの秘密を抱え、自ら世間との断絶を望む寝具販売員の夏月。夏月の中学の同級生で、夏月と秘密を共有する佳道。心を誰にも開かずに日々を過ごす大学生・大也。自分の気持ちに戸惑いながらも心に従おうと邁進する、大也と同じ大学に通う八重子。無関係に見えたそれぞれの人生が、“ある事件”をきっかけに交差する……。【作品詳細】映画『正欲』公開日:2023年11月10日(金)原作:朝井リョウ『正欲』(新潮社刊)監督:岸善幸脚本:港岳彦出演:稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香、山田真歩、宇野祥平、渡辺大知、徳永えり、岩瀬亮、坂東希、山本浩司配給:ビターズ・エンド
2022年09月15日朝井リョウの小説『正欲』が、監督に岸善幸、出演に稲垣吾郎、新垣結衣を迎え、映画化されることが決定した。原作小説は、2009年『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞、2013年『何者』では直木賞を受賞した朝井リョウが、作家生活10周年で書き上げた渾身の一作。発売されるやいなやその内容が波紋を呼び、第34回柴田錬三郎賞を受賞した話題作で、自身も「小説家としても一人の人間としても、明らかに大きなターニングポイントとなる作品です」と語る通り、共感を呼ぶ傑作、目を背けたくなる問題作と評価が分かれ、「この衝撃は読んでみないとわからない」「もう読む前の自分には戻れない」と、今も続々と読者が増え続けている。家庭環境、性的指向、容姿……様々に異なった”選べない”背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを軸とする衝撃的なストーリーを、ある種のラブストーリーとして映画化するのは、『あゝ、荒野』、『前科者』などを経てその手腕にさらに期待が高まる演出家・岸善幸と、原作を大胆に再構築しながら監督の演出の可能性を拡げていく脚本家・港岳彦。横浜検察庁に務める検察官であり、自分の力でマイホームを持ち、妻と子を養う寺井啓喜役には、『半世界』、『ばるぼら』、そして公開を控える『窓辺にて』などで精力的に映画に出演し、その演技・役柄の幅広さを不動のものとした稲垣吾郎が挑む。そして、広島のショッピングモールで契約社員として働き、特殊性癖を持つことを隠して生きる桐生夏月役は大ヒットドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』や映画『劇場版コード・ブルー-ドクター・ヘリ緊急救命-』、『GHOST BOOKおばけずかん』に出演、今や国民的人気を誇る新垣結衣が務める。難役に挑むにあたり、稲垣は「難しい題材にチャレンジする、監督、スタッフの皆様と共に丁寧に演じていきたいと思います」、新垣は「考え続ける事、他を想像し続ける事をいつも以上に大切にしながら、制作に臨めたらと思っています」とそれぞれコメントを寄せている。小学校不登校の息子が世間から断絶されてしまう可能性を恐れる寺井と、自ら世間との断絶を望む夏月が、いつ、どこで、どのように交わっていくのか。生きることと死ぬことが目の前に並んでいるとき、生きることを選ぶきっかけになり得るものをひとつでも多く見つけ出したい……。そんな映画に込める想いをふたりがどう昇華させていくのかが見どころになっている。映画は現在絶賛撮影中で、10月下旬にクランクアップを予定している。キャスト・スタッフ<コメント全文>稲垣吾郎脚本を読み終えた時、この作品に関われる事を嬉しく思いました。難しい題材にチャレンジする、監督、スタッフの皆様と共に丁寧に演じていきたいと思います。新垣結衣原作を読んで、何かを問われたような気持ちになりました。それは、「何が正しいか」とかそういう単純なものではないような、でも実はとてもシンプルなことのような気もしました。考え続ける事、想像し続ける事をいつも以上に大切にしながら、制作に臨めたらと思っています。岸監督とは初めてご一緒しますが、初顔合わせから親身に役についての相談などを聞いてくださり、とても心強く、感謝しています。撮影では、自分なりに、夏月達が生きる世界を必死に生きたいと思います。監督・岸善幸原作の衝撃と感動がずっと消えません。朝井さんの“視点”が生み出した登場人物たち、その感情をどう表現するべきか、模索が続いています。稲垣吾郎さん、新垣結衣さんをはじめとするキャストの皆さんとの対話を重ねて、少しずつ輪郭が浮かび上がってきたところです。人と人のつながりを描こうと思います。大切なのに、難しい、つながり。世界から「普通ではない」と片づけられてしまう人たちの、歪みのないつながりを描こうと思います。原作・朝井リョウ言葉にするとは線を引くということです。明確に名付けがたい感情や現象に無理やり輪郭を与えてしまうのが、言葉です。映画には、表情、声色、沈黙など、言葉以外のものが沢山映ります。それらが、私が書きながら取りこぼしていったものたちを一つでも多く拾い上げてくれることを願っています。そして、この物語の核が、いい映画を創るという意思以外の部分で歪められることのないよう、緊張感とともに祈っています。『正欲』2023年 全国公開
2022年09月12日俳優の稲垣吾郎と女優の新垣結衣が、2023年公開の映画『正欲』で共演することが12日、発表された。原作は朝井リョウ氏による小説『正欲』。監督は岸善幸氏が務める。原作小説は、2009年『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞、2013年『何者』では直木賞を受賞した朝井リョウ氏が、作家生活10周年で書き上げた渾身の一作。2021年3月に発売されるやいなやその内容が波紋を呼び、第34回柴田錬三郎賞を受賞した話題作で、自身は「小説家としても一人の人間としても、明らかに大きなターニングポイントとなる作品です」と語っている。家庭環境、性的指向、容姿――様々に異なった“選べない”背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく衝撃的なストーリーを、ある種のラブストーリーとして映画化するのは、『あゝ、荒野』(2017)、『前科者』(2022)などの演出家・岸善幸氏と、原作を大胆に再構築しながら監督の演出の可能性を拡げていく脚本家・港岳彦氏。この2人のタッグにより、生きていくための原動力が、「当たり前」とは違う形である人たちの人生を大胆な演出表現をもって映像として浮かび上がらせる。横浜検察庁に務める検察官であり、自分の力でマイホームを持ち、妻と子を養う寺井啓喜(てらい・ひろき)役に、『半世界』(19)、『ばるぼら』(20)、公開を控える『窓辺にて』(22)など精力的に映画出演を務め、その演技と役柄の幅広さで多くの人を魅了している稲垣吾郎が挑む。そして、広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月(きりゅう・なつき)役に大ヒットドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』や映画『劇場版コード・ブルー-ドクター・ヘリ緊急救命-』(18)、『GHOST BOOK おばけずかん』(22)に出演、今や国民的人気を誇る新垣結衣。特殊性癖を持つことを隠して生きる夏月という難役に挑む。小学校不登校の息子が世間から断絶されてしまう可能性を恐れる寺井と、自ら世間との断絶を望む夏月が、いつ、どこで、どのように交わっていくのか。生きることと死ぬことが目の前に並んでいるとき、生きることを選ぶきっかけになり得るものをひとつでも多く見つけ出したい――映画に込める想いをどう昇華させていくのかが見どころになっている。映画は現在絶賛撮影中で、10月下旬にクランクアップを予定している。○■稲垣吾郎脚本を読み終えた時、この作品に関われる事を嬉しく思いました。難しい題材にチャレンジする、監督、スタッフの皆様と共に丁寧に演じていきたいと思います。○■新垣結衣原作を読んで、何かを問われたような気持ちになりました。それは、「何が正しいか」とかそういう単純なものではないような、でも実はとてもシンプルなことのような気もしました。考え続ける事、想像し続ける事をいつも以上に大切にしながら、制作に臨めたらと思っています。岸監督とは初めてご一緒しますが、初顔合わせから親身に役についての相談などを聞いてくださり、とても心強く、感謝しています。撮影では、自分なりに、夏月達が生きる世界を必死に生きたいと思います。○■監督・岸善幸原作の衝撃と感動がずっと消えません。朝井さんの“視点”が生み出した登場人物たち、その感情をどう表現するべきか、模索が続いています。稲垣吾郎さん、新垣結衣さんをはじめとするキャストの皆さんとの対話を重ねて、少しずつ輪郭が浮かび上がってきたところです。人と人のつながりを描こうと思います。大切なのに、難しい、つながり。世界から「普通ではない」と片づけられてしまう人たちの、歪みのないつながりを描こうと思います。○■原作・朝井リョウ言葉にするとは線を引くということです。明確に名付けがたい感情や現象に無理やり輪郭を与えてしまうのが、言葉です。映画には、表情、声色、沈黙など、言葉以外のものが沢山映ります。それらが、私が書きながら取りこぼしていったものたちを一つでも多く拾い上げてくれることを願っています。そして、この物語の核が、いい映画を創るという意思以外の部分で歪められることのないよう、緊張感とともに祈っています。
2022年09月12日稲垣吾郎、新垣結衣を迎え、朝井リョウによる小説「正欲」を『あゝ、荒野』の岸善幸監督が映画化。制作決定に伴い、各キャスト・監督・原作者よりコメントが到着した。原作小説は、2009年『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞、2013年『何者』では直木賞を受賞した朝井リョウが、作家生活10周年で書き上げた渾身の1作。2021年3月に発売されるやいなやその内容が波紋を呼び、第34回柴田錬三郎賞を受賞した話題作。自身も「小説家としても一人の人間としても、明らかに大きなターニングポイントとなる作品です」と語っている。家庭環境、性的指向、容姿ーー。様々に異なった“選べない”背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく衝撃的なストーリーを、ある種のラブストーリーとして映画化するのは、『あゝ、荒野』『前科者』などを経てその手腕にさらに期待が高まる演出家・岸善幸と、原作を大胆に再構築しながら監督の演出の可能性を拡げていく脚本家・港岳彦。稲垣吾郎×新垣結衣、奇跡のタッグ横浜検察庁に務める検察官であり、自分の力でマイホームを持ち、妻と子を養う寺井啓喜(てらい・ひろき)役に、『半世界』『ばるぼら』に加え、公開を控える『窓辺にて』など精力的に映画出演を務め、その演技・役柄の幅広さを不動のものとした稲垣吾郎が挑む。そして、広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月(きりゅう・なつき)役に、大ヒットドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」や映画『GHOST BOOKおばけずかん』などに出演、いまや国民的人気を誇る新垣結衣。特殊性癖を持つことを隠して生きる夏月という難役に挑む。小学校不登校の息子が世間から断絶されてしまう可能性を恐れる寺井と、自ら世間との断絶を望む夏月が、いつ、どこで、どのように交わっていくのか…。生きることと死ぬことが目の前に並んでいるとき、生きることを選ぶきっかけになり得るものをひとつでも多く見つけ出したい。映画に込める想いをどう昇華させていくのかが見どころになっている。コメント到着稲垣吾郎脚本を読み終えた時、この作品に関われる事を嬉しく思いました。難しい題材にチャレンジする、監督、スタッフの皆様と共に丁寧に演じていきたいと思います。新垣結衣原作を読んで、何かを問われたような気持ちになりました。それは、「何が正しいか」とかそういう単純なものではないような、でも実はとてもシンプルなことのような気もしました。考え続ける事、他を想像し続ける事をいつも以上に大切にしながら、制作に臨めたらと思っています。岸監督とは初めてご一緒しますが、初顔合わせから親身に役についての相談などを聞いてくださり、とても心強く、感謝しています。撮影では、自分なりに、夏月達が生きる世界を夏月達のように必死に生きたいと思います。監督・岸善幸原作の衝撃と感動がずっと消えません。朝井さんの“視点”が生み出した登場人物たち、その感情をどう表現するべきか、模索が続いています。稲垣吾郎さん、新垣結衣さんをはじめとするキャストの皆さんとの対話を重ねて、少しずつ輪郭が浮かび上がってきたところです。人と人のつながりを描こうと思います。大切なのに、難しい、つながり。世界から「普通ではない」と片づけられてしまう人たちの、歪みのないつながりを描こうと思います。原作・朝井リョウ言葉にするとは線を引くということです。明確に名付けがたい感情や現象に無理やり輪郭を与えてしまうのが、言葉です。映画には、表情、声色、沈黙など、言葉以外のものが沢山映ります。それらが、私が書きながら取りこぼしていったものたちを一つでも多く拾い上げてくれることを願っています。そして、この物語の核が、いい映画を創るという意思以外の部分で歪められることのないよう、緊張感とともに祈っています。『正欲』は2023年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2022年09月12日「食を取り巻く社会環境や生活様式は、この2年で劇的に変わりました。 実際にお店へ足を運び、レストランの味やサービス、雰囲気を楽しむことが外食の醍醐味でしたが、 今では、自宅にいながら全国各地のトップシェフの逸品が気軽に楽しめます。私自身、普段からさまざまな土地の料理人や生産者のもとへ足を運ぶのですが、 この2年は、とくに地方の素晴らしさを再確認することができました。 そんななか出会った“おいしさ”を、いくつかご案内します」(ヒトサラ編集長・小西勝博)- ラインアップ -『松阪牛 国会カレー』~東京美食Labo~『Nameryチーズケーキセット』~東京美食Labo~『サバ文化干し特大4枚』~越田商店~『サバ文化干し特大6枚』~越田商店~『ふかひれチャーハンセット』~銀座 飛雁閣~『ぜいたく飲茶セット』~銀座 飛雁閣~【東京美食Labo】“日本の美食を繋げて世界中の人を笑顔に”をスローガンに、斬新な新規事業の立ち上げや商品開発を行う企業。松阪牛のようなブランド牛をはじめとした和牛を無駄なくおいしく効率的に消費するため、特選松阪牛を使用したレトルトカレーを開発するなど、食品ロス削減にも注力しています。『松阪牛 国会カレー』普段は食べることができない、国会の味をご自宅で「国会カレー」という言葉の響き通り、衆議院内の飲食店で実際に提供されているカレーがベース。歴代総理大臣をはじめ、政府関係者、海外からの要人、大使館関係者が食した歴史のあるインドカレーに、東京美食Laboが取り扱っている松阪牛を加えた高級レトルトカレーです。『Namery チーズケーキセット』パーティーの席がぱっと華やぐ、デコラティブなチーズケーキ滑らかなチーズケーキをリラックスした空間で食べる、そんなコンセプトから生まれたのが、チーズケーキ専門店【Namery(ナメリ)】。こちらのチーズケーキは、クリームチーズとマスカルポーネを絶妙な分量で配合した“滑らかさ”が特徴です。「ヒトサラCHEF’S MALL」では、定番フレーバーが楽しめる6種セットを販売いたします。【越田商店】銚子港にほど近い、茨城県波崎で51年続く干物屋「越田商店」。3代目の越田英之さんと4代目の竜平さん、母の伸江さんの3人で営まれています。鯖の文化干しを主力に、製造・卸・販売をしており、特製のつけ汁と伝統の製法でつくりあげた、唯一無二の「越田の鯖」が人気です。『サバ文化干し(特大)』プロの料理人から支持される、唯一無二の鯖の文化干し脂がのった大型のノルウェー鯖を特製のつけ汁につけ、陰干しした鯖の文化干し。創業から約半世紀にわたり継ぎ足し続けた“熟成つけ汁”が味の要。脂と塩気のバランスも絶妙で、干物とは思えないほど身がふっくらとしています。こちらは、プロの料理人の間で口コミで広がった、プロお墨付きの商品です。【銀座 飛雁閣】銀座中央通りにある、完全予約制の中国料理店【銀座 飛雁閣(ヒガンカク)】。アールデコ・スタイルの調度品を配した特別な空間で味わえるのは、本場広東の有名酒家で腕を磨いてきた料理人がつくる料理の数々。全品化学調味料不使用にこだわった、本格中国料理を提供しています。ふかひれチャーハンセット飛雁閣自慢の『五目炒飯』と 『フカヒレの姿煮』のセット普段は会食や接待で使われる完全予約制の高級中国料理店。化学調味料を使用せずにつくりあげる珠玉の一皿は、滋味あふれる味わい。今回はお店で人気の『フカヒレの姿煮』と『五目炒飯』が一緒になったお得なセットを、「ヒトサラCHEF’S MALL」特別セットとしてお届けします。『ぜいたく飲茶セット』人気の点心を集めた全9種の飲茶点心の詰め合わせご家庭で飲茶ランチが楽しめるセットです。店自慢の『エビ蒸し餃子』をはじめ、【アル・ケッチャーノ】の奥田シェフ考案の『三色水餃子』や、『広東焼売』、『季節の蒸し餃子』、『おこわの蓮の葉ちまき』、『翡翠蒸し餃子』、『大根餅』、『広東風春巻』、『黒胡麻揚げ胡麻団子』の全9種入り。東京美食Labo(トウキョウビショクラボ)おいしくて身体によい“美食”を探求し、生産者と消費者を繋げて世界に笑顔を届ける「東京美食Labo」。日本三大和牛の一つであり、肉の芸術品の異名を持つ美しい霜降り肉と独特の香り(和牛香)が特徴の松阪牛をはじめ、国会で愛された「国会カレー」、フルーツたっぷりで映える「Namery」のチーズケーキなどを取り扱う。越田商店(コシダショウテン)茨城県波崎で51年続く干物屋「越田商店」。現在は、3代目の越田英之さん、4代目の竜平さん、母の伸江さんの3人で営まれている。越田商店では『鯖の文化干し』を主力に製造・卸・販売をしており、特製のつけ汁と伝統の製法でつくりあげた、唯一無二の“越田の鯖”がプロの料理人たちから支持されている。銀座 飛雁閣(ギンザ ヒガンカク)もともとは点心関連のアンテナショップであったが、2008年に現在の店舗に改装。白を基調とした明るい空間をヨーロッパの高級調度品が飾り、落ち着いた雰囲気を醸し出し、従来の中国料理のイメージを一新するユニークなメニューを多数揃える。個室も用意され、常連顧客には政治家や財界人も多い。小西 克博(こにし かつひろ)グルメメディア「ヒトサラ」編集長大学卒業後に渡欧、北極から南極まで約100ヶ国を食べ歩く。共同通信社を経て、中央公論社で『GQ』創刊に参画。2誌の創刊編集長、IT企業顧問などを経て、現職。アールイーいまあるモノを再生(Reborn)、再利用(Reuse)、修正(Remake)することで新しい価創創造を実現する会社。コンサルティングやプロデュースをはじめ、食/農/観光を基盤とし、地方創生に貢献できる事業も展開。※今回ご紹介した商品は、通信販売専用の商品となりますお取り寄せサイト「ヒトサラ CHEF’S MALL」世界で活躍する日本のトップシェフがつくるグルメやスイーツをはじめ、全国の知られざる逸品やその土地ならではの味などを「お取り寄せ」できるECサイト。「食」をより楽しくするバラエティ豊かな商品をご紹介しています。
2022年09月08日霞ヶ浦テロワールの全部解禁日に合わせて霞ヶ浦のシラウオ、ワカサギ漁に同行しました。網を入れて水中を曳くトロール漁ですが、狙う魚種にあわせて曳く層や網の目合いなどを使い分けます。朝暗いうちから漁に出て、日が昇るころに終了。あとは獲れた魚を選別して水で綺麗に洗い出荷されるのですが、その一連の仕事を体験させていただきました。今回は獲れたてのシラウオをいただきに、霞ヶ浦の老舗日本料理店【よし町】に来たのですが、料理長の木村さんの計らいで、同時に地元の生産者をめぐって、地元の食材だけでしっかりとしたコースにしたいということで、そこにも同行することができました。漁に同行したシラウオ、ワカサギに加え、鴨、鰻、鯉がメニューに加わることになりました。まずは鴨を見せてもらいに「西崎ファーム」へ。筑波山と霞ヶ浦に囲まれた自然のなかで放し飼いにされているのは合鴨(チェリバレー種)で、ヒナから大きくなるまで一貫してこちらで育てられています。飼料は近隣で生産される飼料米に農薬不使用のトウモロコシ、保存料無添加魚粉などを混ぜたオリジナルで、人が食べても大丈夫な飼料を基本としているそうです。次に向かったのは「斎藤川魚店」。土用に重なり鰻の出荷で忙しいにもかかわらず、ご主人が丁寧に対応してくださり、天然鰻の泥を抜く作業工程などを見せていただきました。地元最大手の「小沼水産」は現社長と木村さんが同級生のようで、話がはずみます。社長は木村さんの目利き力、食材調達能力の高さに感服している様子。そして隣の「山野水産」で注文してあった生きた鯉を仕入れ、われわれは【よし町】へ向かいます。獲れたてシラウオの魅力【よし町】は東京からも多くの食通が訪れる地元の名店で、料理長の木村さんは、ワインや日本酒にも造詣が深く、フーディーでもあります。食材選びのセンスや調達力に加え、自分のフィールドワークで獲得した豊富な知識と経験が、料理に厚みを加えているように思います。先付は地元のフルーツトマトのすり流し。すっと汗が引き、食欲が沸いてきます。そして、シラウオとワカサギの登場です。シラウオは生と揚げたものの2種類をいただきましたが、生に新鮮な苦みを感じ、天ぷらにすると甘みが出ます。ワカサギは唐揚げでいただきました。ここ霞ヶ浦ではシラウオをシラスと呼ぶので、ややこしいのですが、いわゆるシラスとは違いシラウオはこれで成魚です。徳川家康が好んだという記録があり、佃島でシラウオ漁をさせたのが築地魚河岸のはじまりといわれ、まあ江戸っ子好みの魚ということなのでしょうか。塚原牧場の梅山豚を使った角煮のお椀。梅山豚の優しい脂が甘く、薫り高いお椀になっています。地元の日本酒「松盛」が【よし町】用につくった純米吟醸生原酒をいただきます。冷たく冷えたお酒が、すっと喉を降りていく気持ちのいい瞬間です。地元のものだけのコースという贅沢蓮の葉に乗せて出てきたのは鯉の洗いです。霞ヶ浦周辺は日本一の蓮の生産地ですが、実は鯉の出荷も日本一なのだとか。茨城県を代表する2つの食材がこういう形で出てくることに、これが地元料理をいただく魅力なんだなと感動します。鯉はあくまで新鮮で川魚特有のクセもなく、ほどよい歯ごたえがあって実に上品です。捌く2週間前に発注して井戸水で泥を吐かせているのだとか。湯引きした皮、揚げた鱗も新鮮でおいしい。「青菜」という古典落語を思い出しました。作業を終えた植木屋に、品のいい主人が冷えた酒と鯉の洗いをふるまうのですが、植木屋は感動して実に涼しげにこの鯉の洗いを酒で流し込むのです。なんとも粋な夏のひとこま。さて鰻です。白焼と蒲焼と2種類出てきました。これも贅沢ですね。お酒が進まないわけがない。そして加茂茄子の炭焼です。肉厚とろとろでジューシーな茄子は、これも夏っぽいお料理です。止肴で鴨が出てきました。新鮮なレバーがなんとも味わい深い。もちろん合鴨の身はしまって旨みは凝縮していますが、このレバーをいただくと、その滋味深さに驚きを隠せません。とうもろこしの炊き込みご飯をいただき、冷やし汁粉でコースはいったん終了。茨城県の魅力を存分に味わわせていただいたコースでした。なかなか行く機会がないせいか、あまり目を向けていなかった茨城でしたが、銀座からでも電車で1時間ちょっとの距離。それでこのクオリティの料理がリーズナブル価格で味わえるとなれば、頻度を上げて行かない手はないかなと思えてくるのです。よし町【エリア】土浦/取手/鹿嶋【ジャンル】日本料理・懐石・会席【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】10,000円 ~ 14,999円
2022年08月24日稲垣吾郎主演映画『窓辺にて』の公開日が11月4日(金)に決定し、ティザービジュアルおよび場面写真が公開された。本作は、『愛がなんだ』や『街の上で』などを手掛けてきた今泉力哉監督による完全オリジナル作品。彼の17作目にして、稲垣が今泉組に初参加となる。今泉ワールドの特徴でもある等身大の恋愛模様に加え、これまで以上に「好きという感情そのもの」について深く掘り下げた、美しくも少し可笑しい大人のラブストーリーだ。妻についてある悩みを持つ主人公のフリーライター・市川茂巳を稲垣、市川の妻・紗衣役に儚げな存在感で観客を魅了し続け『母性』の公開が控える中村ゆり、高校生作家・久保留亜役に『ホリック xxxHOLiC』など多数の話題作に引っ張りだこの玉城ティナ。さらに市川の友人でプロスポーツ選手の有坂正嗣役に今泉監督作の常連で『街の上で』で主演を務めた若葉竜也、有坂の妻・ゆきの役に幅広い役柄でキャラクターを演じ分ける志田未来、そして紗衣と浮気する売れっ子小説家・荒川円役に今後が期待される若手俳優・佐々木詩音が抜擢された。個性的な俳優陣が今泉組に集結し、濃密でほろ苦い愛についての群像劇を繰り広げる。主題歌は、スカートが手掛け、ノスタルジー溢れるポップスで物語を彩る。さらに劇伴は、抒情派エレクトロ・ダブ・バンドのあらかじめ決められた恋人たちへの池永正二が担当する。編集者である妻・紗衣が、担当している売れっ子小説家と浮気をしているのを知る、フリーライターの市川。しかし、彼はそれを妻には言えずにいた。また、浮気を知った時に自分の中に芽生えたある感情についても悩んでいた。ある日、とある文学賞の授賞式で出会った高校生作家・久保留亜の受賞作『ラ・フランス』の内容に惹かれた市川は、久保にその小説にはモデルがいるのかと尋ねるが……。公開されたティザービジュアルは、稲垣吾郎扮する主人公の市川が、喫茶店でひとりパフェを楽しもうとしているシーンが切り取られている。意外性のある組み合わせでありながらも、稲垣の清らかな佇まいとその表情から、店内に流れる時間まで感じられそうな雰囲気のあるデザインだ。また“ぜんぜんパーフェクトじゃない恋愛物語。”というキャッチコピーも。「失恋」や「うまくいかない恋愛」を想起させるが、パフェの語源はフランス語のパルフェ「完璧な・完全な(デザート)」。つまりパーフェクトであり、ビジュアルと合わさることで、温かみもありつつ、一筋縄ではいかない恋愛映画であることが表現されている。『窓辺にて』11月4日(金)公開
2022年08月21日シンプルだが奥深い熾火料理【SMOKE DOOR】は「HOTEL THE KNOT YOKOHAMA」の1階にあって風通しのよいカフェ風のお店です。入口のカウンターでアペリティフをいただいてから席につきました。目の前には大きな焼き台があって、薪が積まれています。いい感じのライブ感があります。シェフがあえて薪火にこだわるのは、食材ひとつひとつ丁寧に細かく火を調整し、そこから最大限のおいしさを引きだせるからだと。シンプルな調理法ゆえ、深く高度な技術が要求されるのもこの料理の魅力でしょう。そのなかでもとくにシェフは「熾火」にこだわります。熾火とは薪の芯の部分が真っ赤になっている状態のことで、この遠赤外線の力を巧みに利用して食材の脂や水分を落とし、それが火に落ちることで上がる煙で薫香を付けるのです。原始的な方法ではありましょうが、だからこそ、それを街の真ん中で味わわせてくれるお店は貴重なのです。今回はディナーで提供される代表的なメニューを数種類いただきました。ケールの葉っぱを焼いたチップスから始まり、アボカドのトーストが登場。とても美しいトーストで、自家製のカンパーニュをたまり醤油、焦がしバターにつけカリっと焼いたものの上にスモークしたアボカドが乗せられ、ミントがあしらわれています。冷えたシャンパーニュなどでいただくといいですね。夏の涼しげな料理にも熾火の技が夏っぽくさっぱりとスタートしたいと思っていたら、ソイのカルパッチョが出てきました。ここにもスモークの技は潜んでいて、カルパッチョのソースは梅干しと紫蘇なのですが、梅干しの種がバーベキューされたのちにソースに漬け込まれているそうで、独特の風味があります。そして焼いたカニの身のたっぷり入ったガスパチョ。合わせてもらったきゅうりのジントニックが爽やかななかにも味わい深い後味を残し、夏の贅沢を感じます。パンの代わりにいただいたのは、ジャガイモとガレットのパンケーキ。シェフの秘伝ソースで48時間マリネしたとんぶりの登場です。下に敷かれているのが熾火で焼いたわかめ。磯の香りにつつまれたキャビアのような食感のとんぶりを、サワークリームとともにガレットやパンケーキに乗せていただきます。旨みの凝縮、クレイジーなビーツほどなく運ばれてきたのは豚バラのグリル。皮付きの豚バラの表面はクリスピーに、中はジューシーに柔らかく火入れされたもので、三杯酢のソースがまた爽やかな深みを出してくれます。それからエビのグリル。これは熾火の中に瞬間火入れされたもので、旨みがギュッと凝縮されて出てきます。メインをすでにいただいた感じもしましたが、最後に、牛肉の添え物としてマイタケ、カリフラワー、ビーツをいただきました。どれも、熾火料理の真骨頂でしたが、なかでも特筆すべきはビーツでしょうか。ビーツを加圧して果肉とジュースを分け、ジュースはスモークします。果肉は3日間遠火で火入れしたあとジュースを吸わせ、それを熾火で焼き上げるのだとか。凝縮した旨みと甘みとがビーツであることを忘れさせます。「けっこうクレイジーでしょ」と紹介されましたが、さもありなん。デザートのアイスにはスモークしたマシュマロが練りこまれ、スモークナッツにスモークしたキャラメルソース。アイスクリームが薫香をまとうと、貴婦人の出で立ちになります。原始的な手法を使いながら、洗練されたおいしさと味わい深さがすばらしい。【SMOKEDOOR】。日本の熾火料理の魅力をさらにもう一歩前に進めてくれる、そんなお店になってくれることは間違いないと思いました。SMOKE DOOR/ホテル・ザ・ノットヨコハマ【エリア】横浜駅【ジャンル】洋食【ランチ平均予算】1500円【ディナー平均予算】7500円【アクセス】横浜駅 徒歩5分
2022年08月08日テレビ番組『ほんとにあった怖い話』(フジテレビ系)が、2022年8月20日に放送されることが発表されました。今年もやります❗️ #ほんとにあった怖い話 【8月20日(土)夜9時〜放送です】4年ぶりに真夏の夜に帰ってきました「 #はい吾郎さん 」でおなじみ #ほん怖クラブ のメンバーが夏の夜を熱く盛り上げます #ほん怖 公式では、豪華出演者の様子や制作秘話をお伝えしていきますのでお楽しみに✨ #稲垣吾郎 pic.twitter.com/h5oTkXs9f9 — 【公式】ほんとにあった怖い話 夏の特別編2022 (@honkowa_fuji) August 1, 2022 小学生を中心に構成された『ほん怖クラブ』のメンバーとともに恐怖体験を紹介し、また、実際に人々が体験した怖い話をもとにした実録心霊ドラマも放送される『ほんとにあった怖い話』。今回の実録心霊ドラマでは、俳優の神尾楓珠(かみお・ふうじゅ)さんが、シリーズ初出演で主演を務めることも発表されています。4年ぶり『ほんとにあった怖い話』夏の放送に歓喜の声同番組が夏に放送されたのは、2018年の『夏の特別編2018』が最後。4年ぶりとなる夏の放送に、同番組のファンからは「やっぱり夏に観たくなる番組」と喜びの声も目立ちます。心理的に涼しくなる怖い話は、日本の夏に欠かせないといっても過言ではありません。今回の発表に番組ファンからは「やっときた」「今から楽しみ」「怖いのは分かっているけど、つい観てしまうんだよな」とのコメントも寄せられています。なお、『ほん怖クラブ』のリーダーを務めるのは、今回も稲垣吾郎さん。今から放送を指折り数えて待つ日が続きそうです![文・構成/grape編集部]
2022年08月02日俳優の稲垣吾郎が主演を務める映画『窓辺にて』(11月公開)の追加キャストが5日に発表され、中村ゆり、玉城ティナ、若葉竜也、志田未来、佐々木詩音の出演が明らかになった。本作は、『愛がなんだ』『街の上で』などの今泉力哉監督にとって17作目となる完全オリジナル作品で、今泉ワールドの特徴でもある等身大の恋愛模様に加え、これまで以上に好きという感情そのものについて深く掘り下げて描き切った、美しい大人のラブストーリー。その今泉監督作に初参加するのが、『半世界』『クソ野郎と美しき世界』などで斬新な役柄に挑んできた稲垣吾郎で、妻について「ある悩み」を持つフリーライター・市川茂巳を演じる。このたび追加キャストが発表され、市川の妻・紗衣役に、『母性』の公開が控える中村ゆり、高校生作家・久保留亜役に『ホリック xxxHOLiC』など多数の話題作に引っ張りだこの玉城ティナ、市川の友人でプロスポーツ選手の有坂正嗣役に今泉監督作の常連で『街の上で』で主演を務めた若葉竜也、有坂の妻・ゆきの役に幅広い役柄でキャラクターを演じ分ける志田未来、そして紗衣と浮気している売れっ子小説家・荒川円役に若手俳優の佐々木詩音が抜擢された。個性的な俳優陣が今泉組に集結し、濃密でほろ苦い愛についての群像劇を繰り広げる。さらに、映画『空のレストラン』の主題歌などを担当したスカートが主題歌を手掛けることが発表された。ノスタルジー溢れる温かなポップスが鑑賞後感を特別なものにする。劇伴は、抒情派エレクトロ・ダブ・バンドの、あらかじめ決められた恋人たちへの池永正二が担当した。追加キャスト5人がコメントを寄せた。○■中村ゆり稲垣さんとは、撮影中コミュニケーションを取れるような時間も余りなかったのですが、夫婦役としてお芝居で対峙した時に、物凄く繊細に丁寧にお芝居を受け取ってくださるので、予期せず心揺さぶられている瞬間が何度もありました。映画の中で、ご自身も苦悩する人物でありながら、色んな登場人物の想いを受け止めて寄り添う主人公を本当に魅力的に演じていらっしゃり、私も心が癒される想いでした。そして、今泉監督の作品は以前から拝見しているのですが、人間に対する洞察力が鋭い上に、登場人物たちの欠落している部分に対しても「大丈夫だよ」と言ってくれているような優しさを作品に感じていました。今作でも人間の、簡単には表せない心の機微を繊細に描いている素晴らしい脚本に、初見から共感し、感動しました。この映画で今泉作品に参加できた事を本当に嬉しく思っています。○■玉城ティナ久保留亜、はとても素直でいじらしく子供っぽい部分もありながら、他の人にはできないような事を平気でやってのける、自分をきちんと見据えて生きている子です。そして稲垣吾郎さん演じる市川茂巳さんは、留亜の輝きと幼さを近くで眺めてくれ、区別をせず言葉を選ばず会話をしてくれるとても大切な大人でした。撮影中は、稲垣さんとのシーンがとても多く、今泉組らしい台詞の多さに圧倒されながら、一日一日をどうにか置いていかれないように必死に過ごしていました。監督と稲垣さんで作り上げられていた世界観に、適切な形で入り込まねば、と固くなっていた時もありましたが、稲垣さんとかわす会話であったり、監督を信じる事で、どうにか留亜としての時間を保つ事ができました。今泉組のオファーを頂いた時は不安もありましたが、今は早く観てもらいたい気持ちでいっぱいです。○■若葉竜也撮影中は『こいついいやつだなぁ。』『素直だなぁ』と思いながら演じてたはずなのに...完成版みたらめちゃくちゃクズでした。不思議体験しました。○■志田未来包み込んでくださるような優しさで導いてくださった今泉監督。今作でご一緒させていただけた事をとても嬉しく光栄に思いました。私が演じさせていただいたゆきのは、妻として母として、何が正しいのかしっかりと区別できる地に足がついた女性です。ゆきのの覚悟や強さが皆様に伝わればと思って演じました。日常の一部を切り取ったような画を通して、普段、気づくことのできない人間の本質に気づかされる作品になっていると思います。また、その本質に気づいても前に進むことを躊躇してしまうこともありますが、一歩踏み出すことで、また新しい自分に出会えることも作品を通して教えていただきました。○■佐々木詩音ある日突然、今泉監督から連絡が来ました。僕の Twitter で昔に投稿した、殴り書きの日記のようなものを見て、連絡を下さりました。「あなたにならこの役が務まるんじゃないかと思っています」と。脚本を読んでみて、自分に荒川円という人間の葛藤を表現出来るか、とても悩みましたが、僕を信頼して声を掛けて下さった今泉監督を信じようと心に決めました。普遍的なようでありながら、誰しもが理解できる感情ではないもの、と同時に誰しもが共感できる感情を、本作品は描いていると思います。是非劇場で楽しんで頂ければ幸いです。(C)2022「窓辺にて」製作委員会
2022年07月05日株式会社オレンジページ(東京都港区)が発行する生活情報誌『オレンジページ』は8月17日(水)発売号より、新たに松田紀子氏を編集長に迎えることをお知らせいたします。雑誌『オレンジページ』ロゴ松田氏招聘の背景雑誌『オレンジページ』は、本日で創刊37周年を迎えました。デジタル化による情報との付き合い方、共働き世帯の増加による家族のライフスタイル、コロナ禍での「ニューノーマル」など、創刊当時には想像できないほど、生活者の暮らしは大きく変わりました。そのような中、私たちの中核事業である『オレンジページ』も、現代に暮らす読者に寄り添う「生活情報誌」として、新しいあり方が求められていると認識しています。一方、『オレンジページ』は編集部に「読者の声」を届けてもらうため、「綴じ込み封筒」を掲載するなど、創刊以来、読者の声を聞き、読者とともに歩んできたメディアです。新しい生活情報誌のあり方がどのような形であっても、読者を大切にするこの姿勢はこれからも変わることなく、むしろより一層読者の皆さんとのつながりを深め、ともに新たな価値を見出し、暮らしに寄り添う提案をしていきたいと考えております。このような背景の下、株式会社ファンベースカンパニー(東京都渋谷区/以下、ファンベースカンパニー)のディレクターである松田紀子氏と出会い議論を重ねる中で、『オレンジページ』や読者の個性を大切にしながらも、さらに広く、深く愛されるメディアとなる未来の実現に、真摯に向き合ってくださる方と確信し、新編集長として招聘するに至りました。「ファン」を大切にすることへの回帰と強化松田氏は、これまで出版業界で数々のヒットコミックエッセイを手がけた実績、生活情報誌の編集長経験を持ち、現在はファンベースカンパニーのディレクターとして、同社の提唱する「ファンベース」という考え方の下、企業やブランドが大切にしている価値を支持するファンの共感・愛着・信頼を増やし共に未来の価値を創出することで、企業やブランドの成長を支援しています。「ファンベース」のアプローチは、『オレンジページ』が創刊以来もっとも大切にしてきた価値観、私たちが改めて生活者と向き合うことで実現したい「生活情報誌の未来像」と強く符号するものと捉えています。そして私たちは、これまでの豊富な経験や知見、また実績だけではなく、「ファンベース」を実践される現在の松田氏の取り組みと熱意に共感・共鳴しました。今回松田氏はファンベースカンパニー在籍のまま『オレンジページ』編集長に就任し、ファンベースカンパニーの力も借りながら、読者=ファンのより深い理解、共感・愛着・信頼を生む取り組み、半歩先をいく提案をつくり上げていきます。編集長も「複業」の時代ファンベースカンパニーのディレクターであり、株式会社オーバーラップ(東京都品川区)が出版する『はちみつコミックエッセイ』の編集長も務める松田氏は、現在の肩書きはそのままに、新たに『オレンジページ』の編集長に就任する形となります。社会が「複業」「パラレルワーク」を受容し始めている今日、『オレンジページ』も新しい編集長のあり方を模索してきました。ひとつの所属や役割にとらわれることなく、多方面で活躍する複業人材が持つ知見やネットワーク、そして情報感度と幅広い好奇心が、生活情報誌や編集そのものをポジティブに変えていく原動力になると考えています。また、創刊以来、編集長ポストの社外登用が初となる『オレンジページ』にとって、松田氏の招聘自体が変化・チャレンジを象徴するものでもあります。生活情報誌の未来、編集長や雑誌づくりの新しいあり方など、今後の『オレンジページ』の変化とチャレンジに、ぜひご期待ください。新編集長、松田紀子氏よりこのたび『オレンジページ』編集長に就任いたしました、株式会社ファンベースカンパニーの松田紀子です。2019年まで『オレンジページ』と同じ生活情報誌業界で編集長を務め、編集メンバーと共に読者が喜ぶ雑誌を目指して誌面を刷新し、「『オレンジページ』の実売部数を超える」をひとつの目標としていました。その私が、なぜ今、『オレンジページ』の編集長就任を受けたのか。そのお話から始めたいと思います。はじまりは、以前から面識のあったオレンジページの役員の方から届いた、1本のメール。その切迫した内容からひとまずお話を伺うことになりました。そこでは、近年の売上や、編集部を揺るがした出来事など 、『オレンジページ』の状況とご苦労を切々と伺うことになりました。私が雑誌業界を離れた3年前と比べて、デジタルシフトは一層進んでいます。「大きな改革が必要な時代。ぜひ協力してほしい」という主旨でした。その時、私の胸に去来したものは、愛読している本誌のファン読者の姿でした。創刊以来37年もの間、日本を代表する生活情報誌としてその存在が認知されていることに大きな価値があります。「コロナ禍を経て、急激に部数が落ちてしまった」ということでしたが、隔週の刊行にもかかわらず10万人を超えるファン読者がいてくださるのも事実です。万が一にも、愛読誌がなくなってしまったら…とまで想像してしまい 、ファンベースカンパニーでさまざまな業界・分野のファンの声を傾聴している私にとって、胸がつぶされるような思いがしました。私にとっても、『オレンジページ』はかつての目標であり、「雑誌の代名詞」という存在。出版業界、雑誌業界に与えるダメージも計り知れず、何としても回避しなければならない―という思いが胸に深く刺さりました。現在の私が勤めているファンベースカンパニーの基本は、「ファンを大切にし、ファンをベースにして、中長期的に売り上げや価値を上げていく」考え方です。これは、商品やブランドの方向性や価値観など、目指す姿がはっきりしているものほど濃く、強く作用します。中でも雑誌ほど、ファンの力が生き生きと表現され、輝かせることができる商品はないのではないか―。この3年間、ファンベースカンパニーであらゆる企業の伴走をしてきたからこそ、コアなファンがいる『オレンジページの強さ』をあらためて感じています。ファンベースの理念を軸に、再度『オレンジページ』の価値を深掘りし、誌面に投影していきたいと思っています。競合誌が切磋琢磨し、それぞれが部数を伸ばすことは、生活情報誌全体の活性化につながるものと信じています。それが私のたった一つの願いです。37周年を迎えて、さらに新しい道へと踏み出す『オレンジページ』に、変わらぬご声援を頂戴できますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。松田 紀子(まつだ のりこ)松田 紀子氏1973年長崎生まれ。株式会社リクルート『じゃらん九州発』の編集経験後、出版社、株式会社メディアファクトリーにて300万部突破の『ダーリンは外国人』などコミックエッセイジャンルを牽引。株式会社KADOKAWA移籍後、生活情報誌『レタスクラブ』の編集長を2016年より兼任、3号連続完売、実売前年同期比146%のV字回復を果たす。2019年、野村證券の子会社である株式会社ファンベースカンパニーに転職し、ファンベースに基づいた企業のコンサルティング・伴走を実践するディレクターへ。2021年5月より出版社、株式会社オーバーラップ『はちみつコミックエッセイ』編集長を兼任。コミックエッセイの描き手を育てるオンライン講座も運営。東京FM番組審議会審査委員。TCS認定コーチングスキルアドバイザー。プライベートでは高校生男子の母であり、サーフィンとゴルフを始めました。株式会社ファンベースカンパニー「株式会社ファンベースカンパニー」ロゴ「ファンを大切にし、ファンをベースにして、中長期的に売上や事業価値を高める考え方」=「ファンベース」の理念を軸に、企業やブランドの成長を支援・伴走する会社。ファンの感情と誠実に向き合い、企業やファンと共にみんながハッピーになる未来を創りあげていきます。株式会社オレンジページ雑誌『オレンジページ』他ムック・書籍の出版をはじめ、マーケティングによる情報提供サービス、生活雑貨を中心とした通販、「食」と「暮らし」を中心としたイベント・講座の運営など、生活を軸に多方面で事業を展開。2020年8月にブランドパーパスを〈「食」を起点に暮らしをつくり、 生活者、コミュニティ、地球の、よりウェルビーイングな未来をつくる〉と設定しSDGs 達成にむけた取り組みを強化。2021 年 6 月に「生活実装する会社」をタグラインに掲げ、コーポレートロゴを新設。企業・団体との新たな協業に積極的に取り組んでいます。【本リリースに関するお問い合わせ】〒108-0073 東京都港区三田1-4-28三田国際ビル16F株式会社オレンジページ広報担当 遠藤・雫石 press@orangepage.co.jp 20220617orangepage_Editor-in-chief.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年06月17日