俳優の稲垣吾郎が25日、都内で開催中の「第36回東京国際映画祭」(TIFF)内で行われた映画『正欲』(11月10日公開)のワールドプレミア舞台挨拶に、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香、岸善幸監督とともに登壇した。コンペティション部門に選出されている『正欲』は、朝井リョウ氏による同名小説が原作。家庭環境、性的指向、容姿――異なる背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく。検察官として横浜検察庁に務め、妻と息子と3人でマイホームに暮らす主人公・寺井啓喜を演じた稲垣は、「大きな覚悟が必要な役を皆さん演じた。それが報われるような形で監督が素晴らしい作品に仕上げてくださって感謝しています」と語った。稲垣の主演作は同映画祭で観客賞を2度受賞。2018年は『半世界』、2022年は『窓辺にて』で受賞した。稲垣は、主演作が再び東京国際映画祭で上映されることが決まったときの心境を聞かれると、「うれしかったですね。またこの場所に帰ってこられたというのは光栄に思っています。東京国際映画祭は映画を愛するみんなにとって特別な場所。世界中の人に見ていただけるこういう機会は本当にうれしく思っています」と喜びを述べ、「ちょっとドキドキしますね。皆さんに見ていただくのが初めてなので、早く皆さんが見終わったあとの声が聞きたいです」と笑顔で話していた。
2023年10月25日俳優の磯村勇斗が25日、都内で開催中の「第36回東京国際映画祭」(TIFF)内で行われた映画『正欲』(11月10日公開)のワールドプレミア舞台挨拶に、主演の稲垣吾郎、新垣結衣、佐藤寛太、東野絢香、岸善幸監督とともに登壇した。コンペティション部門に選出されている『正欲』は、朝井リョウ氏による同名小説が原作。家庭環境、性的指向、容姿――異なる背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく。検察官として横浜検察庁に務め、妻と息子と3人でマイホームに暮らす寺井啓喜を稲垣、広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月役を新垣、両親の事故死をきっかけに広島に戻ってきた夏月の同級生・佐々木佳道を磯村、ダンスサークルで活動し、大学の準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也を佐藤、大也と同じ大学に通う神戸八重子を東野が演じた。磯村は本作で稲垣と初共演。「稲垣さんとのシーンはわずかだったんですけど、忘れられないぐらい、稲垣さん演じる寺井が空気も含めて怖かったです」と振り返り、「とても助けていただいたというか、あの空気を出していただいたので、もう何もしなくてよかったという感じでした。それぐらい引っ張っていただきました」と感謝した。稲垣も、新垣と磯村と初共演した感想を聞かれると「普段からいろんな作品で拝見している素晴らしい俳優さんたちなので共演できるというのは本当にうれしく思いました」と喜びを述べ、「普段見させてもらっている表情と違った、映画の登場人物になりきった、新垣さんなら夏月、磯村さんなら佳道としてそこに存在していたので、僕も自然とその世界に誘われて気持ちよく演じることができました」と称賛していた。
2023年10月25日映画『正欲』(11月10日公開)のワールドプレミア舞台挨拶が25日、都内で開催中の「第36回東京国際映画祭」(TIFF)内で行われ、主演の稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香、岸善幸監督が登壇した。コンペティション部門に選出されている『正欲』は、朝井リョウ氏による同名小説が原作。家庭環境、性的指向、容姿――異なる背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく。検察官として横浜検察庁に務め、妻と息子と3人でマイホームに暮らす寺井啓喜を稲垣吾郎、広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月役を新垣結衣、両親の事故死をきっかけに広島に戻ってきた夏月の同級生・佐々木佳道を磯村勇斗、ダンスサークルで活動し、大学の準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也を佐藤寛太、大也と同じ大学に通う神戸八重子を東野絢香が演じた。稲垣は、新垣と磯村と初共演した感想を聞かれると「普段からいろんな作品で拝見している素晴らしい俳優さんたちなので共演できるというのは本当にうれしく思いました」と喜びを述べ、「普段見させてもらっている表情と違った、映画の登場人物になりきった、新垣さんなら夏月、磯村さんなら佳道としてそこに存在していたので、僕も自然とその世界に誘われて気持ちよく演じることができました」と称賛。さらに、新垣の演技について「今まで新垣さんのいろんな作品とかビジュアルとかコマーシャルとか見てきた中で、それぞれ描く新垣さんのイメージってあるじゃないですか。僕もそれを覆された。映画の現場で会ったときは本当にびっくりしました。普段イメージする新垣さんと全く違っていて。たぶん皆さんもびっくりすると思います」と語った。新垣は、稲垣との共演について「ご一緒できたシーンが濃密というかシリアスというか重要なシーンだったので濃い時間を共に過ごして一つのシーンを作り上げるのに、一緒に力を尽くすことができたというのはとても光栄でした」と振り返った。
2023年10月25日第36回東京国際映画祭にて、映画『正欲』ワールドプレミア舞台挨拶が10月25日(水)、都内劇場にて開催され、出演する稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香、そして岸善幸監督が登壇した。『正欲』は、第34回柴田錬三郎賞を受賞した朝井リョウ同名原作を映画化。横浜に暮らす検事の寺井啓喜(稲垣さん)、広島のショッピングモールで販売員として働く桐生夏月(新垣さん)、両親の事故死をきっかけに広島に戻ってきた夏月の同級生・佐々木佳道(磯村さん)など、異なる背景を持つ人々を同じ地平で描写。「人が生きていくための推進力になるのは何なのか」というテーマを炙り出していく物語。稲垣さんは新垣さん&磯村さんらと初共演。感想を尋ねられると、稲垣さんは「普段からいろいろな作品で拝見している素晴らしい俳優さんたちなので、共演できるのをうれしく思いました。現場では新垣さんや皆さんは、普段の表情と違った映画の登場人物になりきった人になっていて、そこに存在してくれて。自然といざなわれて気持ちよく演じることができました」と絶賛。すると、ぺこっと新垣さんが会釈をした。新垣さんも「(稲垣さんと)ご一緒できたシーンが本当に濃密というか、シリアスというか、重要なシーンだったので、濃い時間をともに過ごしました。ひとつのシーンを作り上げるのに、一緒に力を尽くすことができてとても光栄でした」と丁寧に語り、稲垣さんも照れたようにぺこりと会釈で返していた。すでに行われているマスコミ試写では、キャストの演技が話題になっている。新垣さんの芝居について、稲垣さんは「僕もイメージを覆されたというか、映画の現場で会ったときは普段の新垣さんとまったく違っていて本当にびっくりしました。皆さんもびっくりするのでは、と思います」と太鼓判を押す。この日は映画祭上映とあって、英語の通訳が入る構成になっていた。キャストがしゃべった後英語の通訳が入るたび、稲垣さんたちは何だかそわそわ。佐藤さんが「会話のテンポが難しいっすよね!」と口火を切ると、稲垣さんは強くうなずき、「僕もワンセンテンスが長かったかなって!ずっと1個1個(佐藤さんに)聞いてたんですよね!」と話していた。映画『正欲』は11月10日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:正欲 2023年11月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2021 朝井リョウ/新潮社ⓒ 2023「正欲」製作委員会
2023年10月25日女優の新垣結衣が23日、東京・日比谷で行われた「第36回東京国際映画祭」(TIFF)のレッドカーペットに登場した。コンペティション部門に出品された映画『正欲』(11月10日公開)に出演している新垣は、主演の稲垣吾郎、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香とともにレッドカーペットに登場。ブラックのパンツコーデで美貌を放ち、フォトセッションでは笑顔を見せながらカメラに手を振っていた。今年の「東京国際映画祭」は、10月23日から11月1日の10日間、昨年に引き続き日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。上映作品数は昨年の174本から219本に増加し、海外ゲスト数も昨年の104人から600人以上と大幅に増える見込みとなっている。コンペティション部門は、114の国・地域から寄せられた1942本の中から15作品が選ばれ、日本からは『正欲』(岸善幸監督/稲垣吾郎主演)、『曖昧な楽園』(小辻陽平監督/奥津裕也主演)、『わたくしどもは。』(富名哲也監督/小松菜奈&松田龍平主演)の3作品が選出されている。撮影:蔦野裕
2023年10月23日映画『正欲』(11月10日公開)に出演する稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香が23日、東京・日比谷で行われた「第36回東京国際映画祭」(TIFF)のレッドカーペットに登場した。コンペティション部門に選出されている『正欲』は、朝井リョウ氏による同名小説が原作。稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香を出演者として迎え、家庭環境、性的指向、容姿――異なる背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく。フォーマルな衣装でレッドカーペットに登場した5人。稲垣は「すごい華やかですね。華やかな映画祭の祭典、東京国際映画祭にお招きいただきありがとうございます」と挨拶し、本作について「出演者みんなそれぞれ覚悟の必要とした作品だったのですが、それが報われる素晴らしい作品に仕上げていただきました。ぜひ映画館で見ていただきたいと思います」と自信をのぞかせた。今年の「東京国際映画祭」は、10月23日から11月1日の10日間、昨年に引き続き日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。上映作品数は昨年の174本から219本に増加し、海外ゲスト数も昨年の104人から600人以上と大幅に増える見込みとなっている。コンペティション部門は、114の国・地域から寄せられた1942本の中から15作品が選ばれ、日本からは『正欲』(岸善幸監督/稲垣吾郎主演)、『曖昧な楽園』(小辻陽平監督/奥津裕也主演)、『わたくしどもは。』(富名哲也監督/小松菜奈&松田龍平主演)の3作品が選出されている。撮影:蔦野裕
2023年10月23日ホテルのオープニングには、デュシタニ京都を展開するデュシット・インターナショナルの会長、京都市長、タイ国大使を迎えてテープカットが行われ、歴史の長い日本とタイの文化を美しく融合させたい旨が述べられました。周囲の景観に溶け込む4階建てのホテルは、美しい中庭を取り囲むように147室の部屋が用意されており、いたるところにタイを象徴するアイコンやデザインが取り入れられています。それらが違和感なく京の古い街並みと調和していて、こちらを和ませてくれます。レストランは、注目の【Ayatana(アヤタナ)】をはじめ、鉄板焼き【紅葉(こうよう)】、バー【Den Kyoto】など5店舗あり、スパやインドアプールも完備しています。チェックインして、シャワーを浴び、地下1階にある【Ayatana】に向かいます。【Ayatana】とはタイ語で、仏教哲学上の六感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、心)の意味だそうで、すべての感覚をダイナミックに体験できる場所にしたい、との思いから。レストランの入口には個々人の扇子が用意されています。エッセンシャル・オイルの香りが沁み込ませてあり、それでまずは一服するという趣向です。それから中庭を抜けてダイニング・エリアに移動し、そこでオーガニック・ハーブの水で手を洗います。これらは一連の儀式のようになっており、それぞれ嗅覚や触覚に潤いを与える構成になっています。今回はバンコクから、【Bo.lan(ボー・ラン)】のオーナーシェフであるディラン・ジョーンズさんが来日して、ウエルカムフードをサーブしてくれました。五味五法のタイ料理メインダイニングは広く、中庭を眺めながらゆっくりと食事ができるようになっています。アミューズは5種類です。それらが精進料理の五味五法(5つの味付け、5つの調理法)にのっとったスタイルで提供されます。使われている器は、一期一会の料理を乗せることを意識してか、日本人の美意識に根ざした「わびさび」を感じさせるデザインになっています。「季節ごとにアミューズは変わりますが、5という数字が意味を持ちます。それは5つの味(甘味、塩味、苦味、酸味、旨味)、食材の5つの色(緑、赤、黒、黄、白)、5つの調理法(焼く、燻す、蒸す、茹でる、生)です」との説明がありました。さて、アミューズですが、5品登場します。まずは、梨とエビの前菜から。薄くスライスした梨の下に、ココナッツやエシャレット、生のエビが入っていて、爽やかな酸っぱさが特徴です。色は白、味は酸味、調理法は生ということでしょうか。次は少し塩辛いライスサラダで、タイ南部で食べられているスタイルだそうです。ライムをしぼっていただきます。確かに南っぽい感じはします。色は緑、味は辛み、調理法はライスだから蒸すですね。卵料理として出されたのは、カラメルココナッツと蟹を卵のネットで包んだもの。食感の面白さとカラメルの甘さが特徴です。これは黄色、甘み、そして揚げでしょうか。松茸とガランガルのレリッシュ。ガランガルは日本の生姜に近い感じです、サンドイッチ風に巻いていただきます。赤色で、松茸の旨味、焼きが調理法で使われています。最後はゴーヤと豚の角煮ですが、鰯の出汁で煮てありゴーヤがスパイスで使われています。沖縄風ですが、ここは色は黒、味は苦み、調理法は煮るが強調されています。お酒ももちろんありますが、最初の3品にはスイカをベースにしたモクテル(ノンアルコール・カクテル)が合わせられ、4品、5品めにはそれぞれ別のものが用意されました。コクを出すために白みそが使われていたり、かなりユニークなものです。それらが、前菜5品の複雑な味わいに添えられて、味の広がりの面白さを感じさせてくれます。私は、ワインとモクテル、両方を合わせてみました。「宿泊予約は今のところ8割くらいが海外のお客様ですが、レストランは日本人の予約のほうが断然多いです。食材はタイから持ってくるものと、京都で我々がつくっている野菜なども取り入れて、お互いのベストミックスを考えています」とスタッフの方が説明してくれます。調味料はすべて手ですりつぶしているそうです。ココナッツも手絞りです。これはおいしさの秘訣ですね。味の振れ幅の妙、それぞれのおいしさそして、ご飯が出されます。ジャスミンライスと日本のお米のブレンドで、これはまた面白い食感と風味になります。わかめやあさりの入ったココナッツスープが添えられ、ご飯に合わせた料理が5品、登場します。『豚肉のサラダ、柿の赤色ドレッシング』『ししとう、唐辛子、バジルで炒めた鶏レバーときのこ』『ビーフリブのぺナンカレー』『豚肉とエビ、ココナッツクリ ームで煮込んだサバ/京野菜各種と、野菜のレッドカレー・フリッター』『タイ東北部風の蒸し魚』今回はこの5品。これらをテーブルの皆で取り分けて食べるスタイルで、五味五法のスタイルはここでも生かされています。思わぬところに感じたことのない刺激が潜んでいて、なかなかユニークな食体験です。味の振れ幅は、その輪郭がつかめないほどに大きいのですが、ちゃんとそれぞれ、「おいしい」に落とし込んでくるところが、さすがだなと感心しました。同時にタイ料理の深さを再認識させられたような気もします。デザートにジャスミンキャンドルで香りをつけた焼き菓子、かき茶などが出てきました。調理を終えた【Bo.lan(ボー・ラン)】のディラン・シェフと、この【Ayatana】のシェフに就任したフェリックス・シュレンバーク・シェフがテーブルに来てくれ、今日の料理やこれからについて話をしました。「バンコクも京都も古い都で伝統がある。それらのいいところをミックスするのはもちろんだけど、その伝統の故郷をいつまでも守るという意味で、サステナブルということにも最大限の配慮をしている」とディランさん。味がかなり複雑だったけど、と訊くと、うなずきながらも、でもこのスタイルは変えないつもりとのことでした。「僕はキャンベラ生まれだけど、タイでは北から南まですべての食材を研究しました。同じようにこれから日本には季節ごとに来て、あらゆる食材を勉強します」と。今のところ彼のお気に入りは京都のおでんだそうです。フェリックスさんはドイツ人で、スイスでパティシエだったそうですが、【Bo.lan(ボー・ラン)】のスーシェフとして働き、タイ料理の魅力に憑かれた人。彼もまた独自の視点で、伝統と最先端のはざまでこれから意欲的にチャレンジしたいとのことでした。レストランを出るとき、ありがとうございました、おやすみなさいの意味を込めたシンキングボールの音がしました。これで一連の食体験の流れが終わるわけです。京都でタイ料理って、ちょっと不思議な感じもしたのですが、意外とマッチしていると感じたのは、やはり伝統の力と、そして若いチャレンジャーたちの国を越えた情熱のなせるわざかもしれません。勉強になりました。Ayatana【エリア】京都駅【ジャンル】タイ・ベトナム料理【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】20,000円 ~ 29,999円
2023年10月23日稲垣吾郎主演の舞台『多重露光』が10月6日(金)、日本青年館ホールにて初日を迎えた。初演の前に報道陣向けに舞台挨拶および、公開舞台稽古が行われた。小説家としても活躍する横山拓也のオリジナル脚本で、ミュージカル『ドリームガールズ』、音楽劇『海王星』、など近年、多彩な作品を手がけている眞鍋卓嗣が演出を務める本作。稲垣が演じる主人公の純九郎(すみくろう)は町の小さな写真館の2代目の館主。戦場カメラマンとしてベトナムに赴いた父(相島一之)とは一度も会ったことがなく、亡くなった母親(石橋けい)は夫の存在を誇りに思い、息子の純九郎に対し常に、町の写真屋で終わるのではなく「生涯をかけて、撮りたいものを見つけなさい」と言い続けてきた。そんな過剰な期待は、ある種の“呪い”となって純九郎を縛り付けており、子どもの頃からごく一般的な幸せな家庭を経験できなかったこともあってか、純九郎は偏屈な“こじらせ男”の40代を迎えている。貴重な収入源であるはずの、近所の学校から請け負った遠足などの行事の写真さえも真面目に取り組まずに、生徒ではなく風景ばかりを撮るなど、プロとして問題のある行動も多く、なかなか観客の共感や理解を得にくい主人公だが、そんな小難しいタイプの男を稲垣がリアルに好演している。純九郎の写真館に、ある日、麗華(真飛聖)と息子のミノル(杉田雷麟と小澤竜心のWキャスト)がやってくる。麗華はこの町の出身で、幼い頃から写真館でたびたび、家族写真を撮影しており、離婚を機に町に戻ってきた麗華は、ミノルとの記念写真を純九郎に依頼するのだが、実は麗華の母は少年時代の純九郎の憧れの“奥様”であり、麗華(=お嬢様)を含め、一家は幼い純九郎の理想の家族であった。タイトルの“多重露光”とは、1枚の写真に複数の画像を写す写真の技法のこと。ミノルが古いカメラに興味を持ち、試しに麗華と純九郎が並んだ姿を撮影するが、それが偶然、多重露光によって、その前に撮影した麗華とミノルの画像と重なってしまい、期せずして純九郎、麗華、ミノルがまるで理想的な家族のように並んだ写真が出来上がる。物語を通じて、多重露光の写真のように、様々な人々の価値観、理想、エゴが重なり合い、思いも寄らない人生模様が合成されていく。だが、ひとりひとりの人物の思いは「良かれと思って」の善意、個人の理想に過ぎないものなのだが、それが重なり合う中で、そうした思いが勝手な価値観の押し付けや“呪い”と化していき、やがて隠された罪や秘密、歪みが明らかになっていく。引きこもり気味の息子を心配し、生まれ故郷で気分を一新して再スタートを切ろうとする麗華、いつも純九郎を心配し、写真館に顔を出す幼馴染の隣人・二胡(竹井亮介)、自身の思い出の場所でもある写真館の存続を願い、純九郎に学校の仕事を回し、何とか純九郎にやる気を出させようとする教師・木矢野(橋爪未萌里)など、どこにでもいそうな人々の「良かれと思って」が気づかぬ内に、身近な人間の重荷となったり、苦しめる結果となるさまに、胸が痛くなる……。カメラマンとしての夢を家族よりも優先させてベトナムへと旅立ち、その後も自分の思いのままに生きた父親、息子に理想を説き続けた母親、親からの期待と呪いに40を過ぎても縛られ続ける純九郎――いったい、誰の人生が“正解”なのか?心から共感できる登場人物がほとんどいないのに、そこで描かれる感情やドラマに思わず「わかる…」と頷き、身近な物語に感じてしまう。舞台挨拶で稲垣が語ったように「誰もが抱えている過去への思いに優しく寄り添ってくれる物語」となっている。<公演情報>『多重露光』脚本:横山拓也演出:眞鍋卓嗣演出:稲垣吾郎 /真飛聖杉田雷麟・小澤竜心(ダブルキャスト)竹井亮介橋爪未萠里/石橋けい相島一之2023年10月6日(金)~10月22日(日)会場:東京・日本青年館ホールチケット情報公式サイト
2023年10月10日稲垣吾郎さんの最新舞台は、近年、劇作した『あつい胸さわぎ』が映画化されたり、小説『わがままな選択』で小説家デビューを果たすなど、注目を集める演劇ユニット・iakuの横山拓也さんの書き下ろし『多重露光』。多重露光とは、1枚のフィルムに複数の画を重ねるカメラの撮影技法のこと。親から継いだ町の写真館を営みながらも、どこか手応えなく生きている主人公・純九郎(稲垣)。そんな彼の元に、子供時代から毎年家族写真を撮りに来ていた憧れの一家の娘・麗華(真飛聖)が、ひとり息子・実(杉田雷麟・小澤竜心/ダブルキャスト)を連れて訪れたことから始まる物語。過去に閉じ込めてきた想いが発露した先に、見えてきたものとは――。横山拓也(以下、横山):最初にお話をいただいたときは驚きました。稲垣さんといえば、僕が昔からテレビで拝見していた方でしたから、「僕でいいですか?」ってところからでした。稲垣吾郎(以下、稲垣):僕は横山さんの小説も読んでいましたし、今回オリジナルで書いてくださるのがとても楽しみだったんです。しかも演出家の眞鍋卓嗣さんも初めてで、ワクワクしているんですよ。真飛さんとは、鈴木聡さん作の舞台シリーズで、最初にご一緒してからもう…10年?真飛聖(以下、真飛):えっ、もうそんなに経っているんですか?稲垣:初共演は2012年だから、もう10年以上。真飛:その頃の私、ピチピチしてました?稲垣:当時から全然変わってないですよ。あのときの『恋と音楽』のシリーズはミュージカルで、僕は単独主演のミュージカルなんて初めてだったから、真飛さんにものすごく助けていただきましたから。真飛:それはこちらもです。私は宝塚歌劇団を退団して初めてのミュージカルでしたし。稲垣:でも初共演のときに驚いたんですよ。宝塚でトップスターまでされていた方なのに、いまだにこんなに役や作品のことを考えるんだって。僕も真飛さんも人見知りで、稽古が始まってから2週間くらい、全然会話していなかったんですけど…。真飛:たぶん「おはようございます」くらいですよね。稲垣:そんななか、ある日芝居のことを相談されて、すごく真面目な方なんだなと思ったし、本当にお芝居が好きな方なんだなというのが伝わってきたんですよね。真飛:あのとき、私が役のことで悩んでいるのに気づいて、吾郎さん、わざわざ連絡をくださって、じっくり話す機会をもうけてくださいましたよね。稲垣:あの当時はグループの仕事が忙しくて、稽古場にあまりいられなかったから…。真飛:それまでパブリックイメージもあって、近寄り難い人のように感じていたけれど、そこでお互いの話もして距離が縮まって、お芝居が楽しくなったんです。それで吾郎さんと「いつかストレートプレイも一緒にやりたいね」って話してたんで、叶って嬉しいです。稲垣:本当だよね。横山:僕の中で真飛さんは、かっこいいクールなイメージがあったんです。それで最初は“お嬢様”っていう記号的なところからスタートして、後半で壊れていって僕らの知らない部分を見せてもらえたらなと思って、そういう役として書かせていただきました。そしたら稽古が始まって、自分の役に対して引っかかる部分を僕に言ってくださったんですよね。僕ら作り手と同じ熱量で作品に向かってくださっているってことだから、すごく嬉しかったし、信頼のおける俳優さんだなと思って。真飛:何回も「文句じゃないですよ」って言いながら…。横山:でも、ああやって言ってくださったことで、僕だけでは気づけなかったことに気づかせていただいたので、本当にありがたかったです。真飛:吾郎さんは、普段はクールに見える方ですけれど、内面が本当に優しいですよね。初共演のときに、吾郎さんですごく印象的だったことがあるんですけど…。当時、宝塚を辞めたばかりで女子としてどう居たらいいかもわからない状況だったんですね。そんななか私が低いヒールを履いていたら、吾郎さんに「なんで高いの履かないの?」って聞かれたんですよ。「私、背が高いですし、そんな女子がヒールって可愛げなくないですか?」って言ったら、「ヒールは女の子の特権だよ。綺麗に見えるんだから、気にしないで履いていいんだよ」って言ってくれて、なんて男前なんだって思って、ちょっと泣きそうになったんです。横山:僕は以前から稲垣さんのラジオをよく聴いていたんですが、昔思っていたイメージよりずっと生っぽい方なんだなというのが印象にあったんです。稲垣:嬉しいですね。横山:あと、昨年観た『窓辺にて』という映画で、ナチュラルにミステリアスな演技をされている稲垣さんが衝撃的で。あの生っぽさとかリアルな感じとか、今回結構参考にさせてもらった部分があります。稲垣:これまでわりと普通の人間じゃない…ファンタジーも多いですし、そういう人を演じることが多かったですからね。僕、以前に真飛さんが言った言葉ですごく面白いなと思ったのがあって、宝塚時代のことを“竜宮城にいたみたい”だって表現したんです。僕もその感覚がよくわかるから、勝手に使わせてもらってるんだけど。真飛:使ってるんですね(笑)。稲垣:本当に不思議なんだよ。僕は人に見られるのも苦手だし、人見知りだし、本当は舞台なんて好きじゃないはずなのにやってるんだから。なんでこの仕事やってるんだろうって思うくらい。だから、なんで紅白歌合戦とか出られてたのか全然わからないし、いまとなっては夢だったんじゃないかって思うこともあるくらい(笑)。真飛:だいぶやってますし、ここにいる全員が見てますよ(笑)。でも根がすごく優しい方だから、みなさんに求められていると思うと、やってしまうんでしょうね。塩対応に見えて意外と…。稲垣:ひとりが好きとか言いつつ、結局、共演者とかスタッフとか、お客さんも含めてみんなで共有している時間っていうのが好きなのかもしれない。意外に、自分の中に人間らしさを感じたりして…。真飛:私は役があると人前に出るのも大丈夫なんですけどね…。稲垣:わかる。真飛聖を演じてるから、あんな大きな劇場で羽根を背負って立ててたってことあるよね。真飛:そうなんです。立場がそうさせてくれていたというか。稲垣:僕も、さっきの話じゃないけど紅白歌合戦とか東京ドームとか、よく立ってたなって思っちゃうもん。ただやっぱり幼い頃からこの世界にいて世間知らずではあるんで、今回のような知らない職業だったり知らない感覚をお芝居の中で体験できるっていうのは、すごく面白いです。自分が見たことのない景色を、役を通して擬似体験していく感覚とか。でも、横山さんが書かれているキャラクターって、一見普通だけれど、ちょっと変わっていますよね。横山:これは僕自身もそうなんですけれど、自分が過去に傷ついたことだったり寂しいと思う気持ちだったりを、大人になる過程で、蓋して気づかないふりができるようになってきたと思うんです。その過去を閉じ込めている感覚がどこかアナログカメラに通じる気がして、そこが家族の物語としてうまく重ねられたらいいのかなと思ったんです。ただ、ここまでそれなりにごまかしながらうまくやっていたのが40代に入って、自分の中の欠落しているものや処理できていないことに対して埋めたい想いがだんだん発露し始めて…ってところから今回のドラマが始まるんですけれど。稲垣:僕もだんだん器用になって、そういうことに鈍感になっちゃったけど、やっぱり解決できないこととか執着していることとかありますからね。横山:そういうことって、誰にもきっとありますよね。稲垣:とても面白くて興味深い脚本だなと思いました。真飛:あと会話がすごく面白いですよね。普通に人が話すようなテンションですし言葉のチョイスも面白くて。ただ、私が演じる麗華に関しては、まだつかめてない部分が多いです。そんな私に、演出の眞鍋さんが、すごく歩み寄ってくださって、感情がちゃんと流れているかとか、何か疑問がないかとか、すごく聞いてくださるのでありがたいです。台本の読み合わせの段階から、横山さんの書いたセリフに対しての解釈をみんなでディスカッションする時間を作ってくださいましたし。横山:眞鍋さんと「このセリフって氷山の一角だよね」という話をよくするんですが、しゃべっている言葉の下に隠された感情というのがあって。眞鍋さんは、稽古場で、俳優さんと話し合いながらそこを見つけていこうとしてくださる演出家だなと思います。稲垣:読み終わってもまだ、これはどういうことだったんだろうってわからない部分もあるんですけど、その余韻が残る感じもとても演劇的な作品だと思います。(写真中央)いながき・ごろう1973年12月8日生まれ、東京都出身。弊誌の映画連載も好評。近作に映画『窓辺にて』、ドラマ『風よ あらしよ』など。11月10日に主演映画『正欲』が公開予定。(写真右)まとぶ・せい1976年10月13日生まれ、神奈川県出身。元宝塚歌劇団花組トップスター。現在、出演ドラマ『姪のメイ』(テレビ東京系)が放送中。近作に、『落日』(WOWOW)。ブラウス¥37,400(ソブ/フィルム TEL:03・5413・4141)スカート¥35,200(ダブルスタンダードクロージング/フィルム)その他はスタイリスト私物(写真左)よこやま・たくや1977年1月21日生まれ、大阪府出身。自身が主宰するiakuの作・演出を手がけるほか、外部への作品提供も多数。iaku『モモンバのくくり罠』は11月に開幕。『多重露光』写真館の2代目店主のカメラマン・山田純九郎(稲垣)の元に突如現れる麗華(真飛)。その息子と関わっていく中で純九郎はかつて求めた家族の愛情に触れられる予感を持つ。作/横山拓也演出/眞鍋卓嗣出演/稲垣吾郎、真飛聖、杉田雷麟・小澤竜心(ダブルキャスト)、竹井亮介、橋爪未萠里、石橋けい、相島一之10月6日(金)~22日(日)日本青年館ホールS席1万2500円A席7500円車イス席1万2500円※『anan』2023年10月11日号より。写真・魵澤和之(まきうらオフィス)スタイリスト・栗田泰臣(稲垣さん)津野真吾(impiger/真飛さん)ヘア&メイク・金田順子(June/稲垣さん)yumi(Three PEACE/真飛さん)インタビュー、文・望月リサ撮影協力・シャングリ・ラ 東京(by anan編集部)
2023年10月06日俳優の稲垣吾郎が主演を務める舞台『多重露光』の舞台挨拶が6日、東京・日本青年館ホールで行われ、稲垣、真飛聖、相島一之、演出の眞鍋卓嗣氏が登壇した。劇作家・横山拓也氏が脚本を手掛け、読売演劇大賞演出家賞を受賞の眞鍋卓嗣氏が演出を務める『多重露光』は、町の写真館を細々と営むカメラマンの物語。写真館の2代目店主・山田純九郎(やまだ・すみくろう)を稲垣が演じ、純九郎の同級生で憧れの一家の“お嬢様”であった菱森麗華を真飛、純九郎の父で戦場カメラマンだった山田建武郎を相島が演じる。舞台挨拶では、相島がカメラを首にかけて登場。カメラが大好きだという稲垣は、「カメラが大好きで、特にこのLeica M3はみんなが大好き」と満面の笑みを見せ、使い方をうれしそうに説明していく。稽古でも稲垣がカメラについて熱く語ることがたびたびあったようで、相島は「カメラどうやって使うんだろうねって話していたら“稲垣吾郎カメラ講座”が始まって、これが面白いんですよ」と話した。舞台上には暗室のセットも。稲垣は「あれが暗室で、ここで現像するですけどね」などと説明。そして、「僕の家にも暗室があるんですよ。カメラが好きすぎて自宅に暗室を作ってしまいまして、赤色灯に包まれながら写真現像を楽しんでいます」と明かし、相島が「主人公の純九郎さんそのままですよね」と言うと、「そうなんですよ」と返した。カメラ愛あふれる稲垣は、「携帯でも撮れますが、わざわざ現像して1枚の写真にする良さがあるので、それをプライベートでも楽しんでいます。この劇を見て、写真やりたいなとか、フィルムで撮る楽しさの興味をもっていただけたらと思います」と語っていた。舞台『多重露光』は10月6日~22日に東京・日本青年館ホールにて上演。
2023年10月06日稲垣吾郎主演の映画『窓辺にて』のBlu-rayとDVDの発売が決定。10月1日12時よりCHIZUSHOPにて受注予約がスタートした。昨年11月4日に公開された本作は、『愛がなんだ』『街の上で』などの今泉力哉監督による完全オリジナル作品。今泉監督と言えば、一筋縄ではいかない繊細な恋人たちの心の機微を描き、その恋愛観が熱烈に支持されてきた。17作目となる完全オリジナル作品『窓辺にて』は、今泉組に初参加となる稲垣吾郎を迎え、今泉ワールドの特徴でもある等身大の恋愛模様に加え、これまで以上に好きという感情そのものについて深く掘り下げた、美しくてちょっぴり可笑しい大人のラブストーリーとなっている。特典映像には、未公開シーンやメイキングを収録。また、NAKAMA会員限定の購入特典にはA6サイズのクリアファイルがつく。完全受注予約で、CHIZUSHOPのみでの販売。受注期間は10月1日12時~11月12日23時59分で、12月中旬より順次発送予定。(C)2022「窓辺にて」製作委員会
2023年10月01日2019年に開店した稲垣吾郎がディレクションを務める「BISTRO J_O」が、10月4日に4周年を迎えることを記念し、10月3日から4th Anniversaryの記念メニューがスタートする。4周年記念のコースメニューには毛ガニ、ラム、秋ナス、柚子、など旬の素材がふんだんに使われている。1カ月間のみの提供となる。さらに期間中は来店者全員にBISTRO J_O 4周年記念ノベルティをプレゼントする(なくなり次第、終了)。同期間中は周年を祝って、同店のイメージカラー、パープルにちなんだドリンクを各種用意。ノンアルコールドリンクはオリジナルカクテルを2種用意。秋の夕暮れ、紫色の空を想わせる幻想的な一杯となっている。青い花を使ったバタフライピージュースにレモンを加えたことによる色の魔法が楽しめる。さらに、同店人気銘柄「パープルレイン」のスパークリングが登場。周年期間中はスパークリングとスティルをセットで楽しめる「Purple Set」も提供する。紫色の秘密は「チョウマメ」という植物、無着色の華やかな白ワインとなっている。併設の「J_O CAFE」でも人気ドリンク、ほうじ茶SPARKLINGが期間限定で復活する。ほうじ茶とオレンジの爽やかな炭酸ドリンクで、グラデーションが楽しめる(PLAカップ)で提供する。ほうじ茶は京都の老舗、一保堂茶舗の茶葉を贅沢に使用。人工甘味料を使用しない優しい甘さのソーダだ。
2023年10月01日ラグビー日本代表の稲垣啓太選手の妻で、モデルの稲垣貴子さんが、2023年9月29日にInstagramを更新。フランスで開催中のラグビーワールドカップで日本が2勝目をあげた、サモア戦後の『夫婦ショット』を公開し、話題を呼んでいます!ラグビー稲垣啓太の『夫婦ショット』に「最高です」日本時間の同日未明に行われた1次リーグD組の第3戦で、サモアを破った日本代表。2大会連続の決勝トーナメント進出に大きく近付きました。貴子さんは、「選手、スタッフのみなさん、ご家族、ファンのみな様、すべてがワンチーム!!改めてそう強く感じた瞬間でした」とつづり、日本の勝利を祝福。投稿された写真では、『笑わない男』として知られる稲垣選手が、妻の肩を抱きながら柔らかい表情を浮かべています!※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る Kiko Inagaki(@kikoarai)がシェアした投稿 また、稲垣選手が客席にいる貴子さんにハグをしてグラウンドへと向かう姿や、遠くから撮影しているカメラに気付いた稲垣選手がサムズアップをするおちゃめなシーンも公開。夫婦愛があふれる投稿には、「まじで素敵な夫婦」「最高です」など2人をうらやむ声が相次ぎました。・2人の絆を見せていただき感謝です!優しいハグで、号泣してしまいます…。・親指を上げるところ!これは貴子さんでないと撮れないですね。・嬉しい動画をありがとうございます!応援でお疲れでしょうから、少しでも身体を休めてくださいね。今大会でも数々の活躍を見せている稲垣選手ですが、その裏には妻である貴子さんのサポートがあるのでしょう。「次も全力応援です!!」と次戦への意気込みを見せている貴子さんの応援は、稲垣選手にとって大きなパワーとなるはず。稲垣選手の今後の活躍から、目が離せませんね![文・構成/grape編集部]
2023年09月29日朝井リョウによるベストセラー小説を、稲垣吾郎と新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香を迎え岸善幸監督が映画化した『正欲』が、第36回東京国際映画祭コンペティション部門に正式出品されワールドプレミア上映されることが決定。キャスト陣5人のコメントと新場面写真が解禁された。原作小説は、家庭環境、性的指向、容姿、様々に異なる背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく衝撃的な物語。これをある種のラブストーリーとして、『あゝ、荒野』『前科者』などを経てその手腕にさらに期待が高まる演出家・岸善幸と、原作を大胆に再構築しながら監督の演出の可能性を拡げていく脚本家・港岳彦が映画化した。検察官として横浜検察庁に務め、妻と息子と3人でマイホームに暮らす寺井啓喜役に稲垣吾郎。広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月役に新垣結衣。両親の事故死をきっかけに広島に戻ってきた夏月の同級生・佐々木佳道には、磯村勇斗。そして佐藤寛太がダンスサークルで活動し、大学の準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也、東野絢香は大也と同じ大学に通う神戸八重子を演じている。物語が進むにつれ、別の場所でそれぞれの人生を歩んできた彼らの関係は、少しずつ交わっていく。この度の出品決定に際し、本作メインキャスト陣からコメントが到着。さらに、豪華キャスト陣の出演シーンを写し出した新たな場面写真も解禁。家族団らん中のはずが、啓喜(稲垣さん)を見る妻・由美(山田真歩)と息子・泰希(潤浩)の表情は穏やかではない様子。ショッピングモールでの接客中の夏月(新垣さん)は何かをこらえるようにうつむき、佳道(磯村さん)は何とも言えない表情で一心に誰かを見つめているようだ。ダンスサークルのリーダー・高見優芽(坂東希)が同席する中、学祭実行委員として大也(佐藤さん)にイベント出演依頼をする神戸(東野さん)や、啓喜にある事件の資料を渡す検察事務官の越川秀己(宇野祥平)、パソコン画面をのぞき込む子どもたちと由美、右近(鈴木康介)。目を閉じて一心不乱に水を浴びる中学生時代の夏月(滝口芽里衣)と佳道(齋藤潤)など、物語を彩る様々な登場人物たちの気になる場面写真が到着している。キャストからのコメント◆稲垣吾郎観た後、それぞれ違った感じ方をしていただきたい映画になっていると思います。全てに疑問を持ちながら、純粋な気持ちで演技に向き合うことができました。◆新垣結衣問われている感覚が、原作を読んだ時から、映画が完成した後もずっとそばにあります。自分が想像しえない世界は確実にあって、そこにいまも生きている人がいる。それがどういうことなのかを常に考えながら撮影した作品でした。◆磯村勇斗観終わった後、温かい気持ちになり、自分を大切にしようと思いました。この『正欲』を通して、我々と観て下さった方が「何か」を共有し育み、互いに勇気を持って、一歩でも半歩でも自分の人生を進めていけるようなれたら嬉しいです。◆佐藤寛太善く生きるということ。人と共存するということ。人生の意義を考えること。暮らしのなかでは保留することができる答えのない問いが、映画という実態を伴って眼の前に現れました。僕はこの作品を引きずって大人になっていこうと思います。◆東野絢香完成された『正欲』は、人間の命がとても美しく描かれた映画でした。上手に息が吸えない私たちに、今を生きるための酸素を送り届けてくれる作品です。この映画が、少しでも多くの方に届く事を、心から願っております。『正欲』は11月10日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:正欲 2023年11月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2021 朝井リョウ/新潮社ⓒ 2023「正欲」製作委員会
2023年09月27日俳優の稲垣吾郎と女優の新垣結衣が共演する映画『正欲』(11月10日公開)が、「第36回東京国際映画祭」(10月23日~11月1日)のコンペティション部門に正式出品されることが27日、明らかになった。朝井リョウ氏による小説『正欲』を、監督・岸善幸氏、脚本・港岳彦氏で映画化。家庭環境、性的指向、容姿――様々に異なる背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく物語を、原作とは違い、ある種のラブストーリーとして描く。検察官として横浜検察庁に務め、妻と息子と3人でマイホームに暮らす寺井啓喜役に稲垣吾郎。広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月役に新垣結衣。両親の事故死をきっかけに広島に戻ってきた夏月の同級生・佐々木佳道には、磯村勇斗。そして佐藤寛太がダンスサークルで活動し、大学の準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也、東野絢香は大也と同じ大学に通う神戸八重子を演じている。このたび、「第36回東京国際映画祭」のコンペティション部門に正式出品されることが決定。同映画祭が『正欲』のワールドプレミアとなる。出品決定に際し、メインキャスト陣からコメントが到着。稲垣は「観た後、それぞれ違った感じ方をしていただきたい映画」、新垣は「自分が想像しえない世界は確実にあって、そこにいまも生きている人がいる。それがどういうことなのかを常に考えながら撮影した作品」と述べ、磯村、佐藤、東野もそれぞれコメントで寄せている。さらに、新たな場面写真も公開。家族団らん中のはずが、啓喜(稲垣)を見る妻・由美(山田真歩)と息子・泰希(潤浩)の表情は穏やかではない様子で。ショッピングモールでの接客中の夏月(新垣)は何かをこらえるようにうつむき、佳道は何とも言えない表情で一心に誰かを見つめているようだ。ダンスサークルのリーダー・高見優芽(坂東希)が同席する中、学祭実行委員として大也(佐藤)にイベント出演依頼をする神戸(東野)や、啓喜にある事件の資料を渡す検察事務官の越川秀己(宇野祥平)、パソコン画面をのぞき込む子供たちと由美、右近(鈴木康介)、目を閉じて一心不乱に水を浴びる中学生時代の夏月(滝口芽里衣)と佳道(齋藤潤)など、物語を彩るさまざまな登場人物たちの気になる場面写真が到着した。○■稲垣吾郎観た後、それぞれ違った感じ方をしていただきたい映画になっていると思います。全てに疑問を持ちながら、純粋な気持ちで演技に向き合うことができました。○■新垣結衣問われている感覚が、原作を読んだ時から、映画が完成した後もずっとそばにあります。自分が想像しえない世界は確実にあって、そこにいまも生きている人がいる。それがどういうことなのかを常に考えながら撮影した作品でした。○■磯村勇斗観終わった後、温かい気持ちになり、自分を大切にしようと思いました。この『正欲』を通して、我々と観て下さった方が「何か」を共有し育み、互いに勇気を持って、一歩でも半歩でも自分の人生を進めていけるようなれたら嬉しいです。○■佐藤寛太善く生きるということ。人と共存するということ。人生の意義を考えること。暮らしのなかでは保留することができる答えのない問いが、映画という実態を伴って眼の前に現れました。僕はこの作品を引きずって大人になっていこうと思います。○■東野絢香完成された『正欲』は、人間の命がとても美しく描かれた映画でした。上手に息が吸えない私たちに、今を生きるための酸素を送り届けてくれる作品です。この映画が、少しでも多くの方に届く事を、心から願っております。(C)2021 朝井リョウ/新潮社(C)2023「正欲」製作委員会
2023年09月27日「SHIGUCHI」のオーナーはイギリス生まれのショウヤ・グリッグさん。名宿「坐忘林」を立ち上げた一人として有名ですが、若いころはパンクバンドで活躍した経験もあるというアーティスト。ここは彼の作品を中心に彼が収集した絵画や陶器、古美術品などが展示された森の中の芸術空間になっています。移築された古民家3棟に5つの宿泊施設が用意され、それぞれ地、水、火、風、空と名前が付けられています。ギャラリー・ステイを謳うだけあって、森のなかの美術館に滞在する感覚です。ショウヤさんは言います。「若いころ、息苦しさを感じて旅をするうち辿り着いた北海道で、自転車で4か月かけて北海道を全部回ってみたんです。なによりこの自然に圧倒され、日本人の凄さに圧倒されました。そして歴史を掘り下げていくうち、ここが縄文時代から続く豊かな大地だってことに気づいたんです」。それ以来彼の日本暮らしはもう30年になるといいます。ニセコの地価が暴騰するまえに原野を購入し、そこに自分のアートライフの拠点を創り上げていきました。数年前に開催されたイベント「ダイニング・アウト」で私はここを訪れていますが、羊蹄山を目の前にいただいた、ミラノの徳吉シェフの料理には感動しました。ただそれがショウヤさんの家の庭だったとは。ショウヤさんから見せてもらった作品は、モノクロームの写真を和紙にプリントし、手彩色を加えたものでしたが、水墨画の趣があり、観ているとだんだんと心が落ち着いてくる自分に気づきます。とくに作品の中に占める余白が、私には非常に魅力的に映りました。「日常生活で頭の中は雑音、雑念でいっぱい。でもこの深い自然と対峙しているといろんな気づきがあります。見えないものが見える気がする。作品の余白はそれらを現しているのかもしれない」と彼は言います。目に見えないけど意味のある余白、それは見えているものを引き立てる役割があります。引き算の美学と称して、素材を引き立てるために余計なことをしない日本料理にもつながっていくようです。ギャラリーにはそのほか、北海道の歴史やアイヌ文化を学べる作品も多くあり、宿泊用の部屋にも細部にまで凝った意匠がみられます。滞在者にとって、もうひとつの魅力は、目の前を流れる川の音を聞きながら入るお湯でしょうか。石をくりぬいた湯舟には24時間源泉かけ流しの湯が張られ、ゆったりと外の緑を眺めながら、ぼーっとする時間。この時間こそ至福なのかもしれません。エクスペリエンス・ショウ・ダイニングさて、彼のこんな世界観はどう料理に落とされていくのでしょう。ギャラリーでアペリティフをいただいていたらショウヤさんがディナーに誘ってくれ、私はメインダイニングの円形の大きなテーブルにつきました。メインダイニングの名前は【SOMOZA】、これはショウヤさんの3人の子どもたちの名前を掛け合わせたそうです。ここでも仕口がなされていますね。BGMはここでも静かに流れる川の音。グラナディエゾのグジェールでシャンパーニュをいただいていると、シェフの小関達弥さんが大きな塩釜を持ってきてくれました。蓋をとるとスモーク。中には地鶏と蛸のクロケットや松ぼっくりで燻したほっけの昆布締めなど。縄文をイメージしたインパクトのある料理で、本物の縄文土器が添えられています。「当時の文献や資料を調べ、再現しています。もちろん技法や味付けや食材は現在のもので、当時よりおいしいと思いますが、縄文人が今現れて食べても懐かく感じてくれるようなものをイメージしています」とシェフ。いきなりの縄文スタイル料理には驚きましたが、ショウヤさんはここでの食事を「エクスペリエンス・ショウ・ダイニング」と名付けたいと言いました。自分の世界観を具現化したギャラリーと食がつながると、いろんなイメージやストーリーがうまれるし、それを体験した人には新しい気づきが与えられるはずと。「人間、自然、環境、料理、あらゆるものがつながって面白い動きが生まれたらもっといいんです。生きている映画と同じで、お客がさんが自ら俳優になって動くような空間をつくりたい」。帆立とふきのとうのコンフィに続き、短角牛ミスジが出てきました。牡蛎の燻製と山菜が敷かれ、マグロ節の出汁をかけてしゃぶしゃぶ風にしていただきます。ソムリエは余市を中心にした日本ワインを合わせてくれます。「縄文パン」ですと出てきたのが、やま芋、そば粉、くるみ、たまごなど縄文時代の人がたべていたであろう食材を中心につくられた特製のパン。どことなく懐かしさを感じる味わいです。「すでに当時パンも焼かれていたという証拠が残っています。動物の血を混ぜたりもしていたようです。おそらく専門に料理をする人もいて、栄養価の高い組み合わせを考えたんだと思います」と小関シェフ。そう思って味わうと、遠い昔にイメージが広がります。それを余市の「パンセ」というワインと合わせます。人間は考える葦であると言ったパスカルの著書と一緒で、「考えよ」と言う意味です。意味深ですね。サーモンのベニエが出てきました。これがスペシャリティだとシェフ。鮭はアイヌの人たちには神聖なものですし、それを自分の学んだフレンチの技法で当時の要素を入れながら調理していく作業は、ショウヤさんの行為にも近いものなのでしょう。ニセアカシアとオリーブオイルのヌガーグラッセを口直しでいただいた後は、北十勝ファームの短角牛サーロインの塩釜焼きです。にんにくや生姜や味噌のつまった椎茸や舞茸が添えられます。ソースに蕪の藁焼きが使われ、これもどこか懐かしさを感じるテイストです。お酒が進むとショウヤさんは饒舌になり、イメージは過去に未来に広がります。我々はセックスピストルズと京都の哲学の道と、間宮林蔵とワインと文化人類学と室町時代の話をしているうち、すっかり夜が更けてしまいました。部屋にもどってふたたび静かに風呂に入りました。そこにあるのは夜のとばりの降りた静寂です。聞こえるのは川の水の音だけ。大きな余白の中に自分ひとりだけいる感覚。新たな気づきがあるということ話はこれでもういいのかもしれませんが、やはり朝のことも少し触れておくことにします。朝、少し散歩してから、遅めの食事をいただきました。採れたて野菜や鳥の味噌汁をいただき、笹の葉で巻いた卵焼きにときしらず。シェフと少し話をしました。【ミシェル・ブラス・トーヤ】でキャリアをスタートし、フランスで学んだシェフは、帰国して出張料理人をしていたときにショウヤさんから声をかけられたそうです。ショウヤさんの考えに賛同するところが多かったため、試行錯誤しながらではあるが創造的な料理人生活をおくれているとのこと。とくに先人の叡智をリスペクトしている点が2人の共通点で、そこに自分のクリエーションを入れていけるところが楽しいとのことでした。「土器ができたとき料理は飛躍的に進歩したと思います。それまでは焼くか燻すかくらいだったところに、煮炊きや蒸しといったことが加わって料理のバリエーションは広がりました」とシェフ。「ショウヤさんにはいろんな気づきをもらいました。目の前に笹がいっぱいあることは知ってはいましたが、それを料理に使うとは気づかなかった。彼と働くまでは見えてなかったんですよ。そういうことが今朝の卵焼きにつながったりしています」。新たな気づきという豊かさ。そういった意味ではこういったエクスペリエンスこそが本当の贅沢なのかもしれません。ちょっと幸せな気分でコーヒーをいただいています。SOMOZA【エリア】ニセコ/倶知安【ジャンル】イノベーティブ・フュージョン【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】30,000円 ~
2023年09月27日稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香を迎え、朝井リョウによる小説を監督・岸善幸、脚本・港岳彦で映画化した映画『正欲』から、30秒予告と本ビジュアルが解禁された。本作は、家庭環境、性的指向、容姿――様々に異なる背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく衝撃的な物語。原作とは違い、ある種のラブストーリーとして映画化する。解禁となった30秒予告映像は、「自分がどういう人間か、人に説明できなくて息ができなくなったことってありますか?」と夏月(新垣さん)が啓喜(稲垣さん)に問いかけるシーンから始まる。正義で世界を測る検事の啓喜は「社会の“バグ”は本当にいるの。悪魔みたいなやつがいるんだよ!」と語り、そのセリフとともに登場人物たちの意味深で印象的な表情が次々と映し出される。「あんたが想像もできないような人間はこの世界にたくさんいるんだよ」と語る大也(佐藤さん)。「誰にもバレないように、無事に死ぬために生きてるって感じ」とつぶやく佳道(磯村さん)。検事の啓喜は一体何と対峙していくのか…。違う場所、違う人生、違う境遇で生きていて、まったく接点がないように見える彼ら5人の距離は少しずつ近づいていき、予想もできなかった“ある事件”をきっかけに交差する。「生きるために必死だった道のりをありえないって簡単に片付けられたこと、ありますか?」と、問いかける夏月。そして、水浸しのベッドに横たわる夏月の画とともに映し出されるタイトルが興味を引く。併せて本作の本ビジュアルも解禁。何か遠くを静かに見つめる啓喜と、無言で前後に並びバスに揺られる夏月と佳道、そして「観る前の自分には戻れない」のコピーが印象的な1枚となっている。さらに本作の主題歌を、若者を中心に幅広い世代で絶大な人気を誇るVaundyが担当することが決定。Vaundyが映画主題歌を手掛けるのは本作が初めてで、主題歌となったのは未発表楽曲である「呼吸のように」。書き溜めた未発表の曲から、映画の世界観に合うものをVaundyが選び提供。まるで書き下ろしたかのように映画世界を端的に凝縮した、かけがえのない人とのつながりを歌う楽曲は深い余韻を本作の最後にもたらしている。『正欲』は11月10日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:正欲 2023年11月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2021 朝井リョウ/新潮社ⓒ 2023「正欲」製作委員会
2023年09月19日俳優の稲垣吾郎と女優の新垣結衣が共演する映画『正欲』(11月10日公開)の30秒予告と本ビジュアルが19日、公開された。また、主題歌はVaundyに決定したことも発表された。朝井リョウ氏による小説『正欲』を、監督・岸善幸氏、脚本・港岳彦氏で、稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香を迎え映画化。家庭環境、性的指向、容姿――様々に異なる背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく衝撃的な物語を、原作とは違い、ある種のラブストーリーとして描く。検察官として横浜検察庁に務め、妻と息子と3人でマイホームに暮らす寺井啓喜(てらい・ひろき)役に稲垣吾郎。広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月(きりゅう・なつき)役に新垣結衣。両親の事故死をきっかけに広島に戻ってきた夏月の同級生・佐々木佳道(ささき・よしみち)には、磯村勇斗。そして佐藤寛太がダンスサークルで活動し、大学の準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也(もろはし・だいや)、東野絢香は大也と同じ大学に通う神戸八重子(かんべ・やえこ)を演じている。物語が進むにつれ、別の場所でそれぞれの人生を歩んできた彼らの関係は、少しずつ交わっていく。どうしたって降りられないこの世界で、生き延びるために大切なものを、強い衝撃や深い感動とともに提示する。このたび30秒予告が公開。映像は、「自分がどういう人間か、人に説明できなくて息ができなくなったことってありますか?」と夏月が啓喜に問いかけるシーンから始まる。正義で世界を測る検事の啓喜は「社会の“バグ”は本当にいるの。悪魔みたいなやつがいるんだよ!」と語り、そのセリフとともに登場人物たちの意味深で印象的な表情が次々と映し出される。「あんたが想像もできないような人間はこの世界にたくさんいるんだよ」と語る大也。「誰にもバレないように、無事に死ぬために生きてるって感じ」とつぶやく佳道。検事の啓喜は一体何と対峙していくのだろうか……。家庭環境や指向、見た目など、様々に異なる5人。違う場所、違う人生、違う境遇で生きていて、まったく接点がないように見える彼らの距離が少しずつ近づいていき、予想もできなかった“ある事件”をきっかけに交差する。「生きるために必死だった道のりをありえないって簡単に片付けられたこと、ありますか?」と、問いかける夏月。そして、水浸しのベッドに横たわる夏月の画とともに映し出されるタイトル「正欲」。その言葉の意図するものとは? 交差した彼らの人生はその後どこに向かうのか?あわせて本ビジュアルも公開。何か遠くを静かに見つめる啓喜と、無言で前後に並びバスに揺られる夏月と佳道、そして「観る前の自分には戻れない」のコピーが印象的な一枚となっている。さらに本作の主題歌を、若者を中心に幅広い世代で人気を誇るVaundyが担当することが決定。Vaundyが映画主題歌を手掛けるのは、本作が初となる。主題歌となったのは、Vaundyの未発表楽曲である「呼吸のように」(SDR)。書き溜めた未発表の曲から、映画の世界観に合うものをVaundyが選び提供。まるで書き下ろしたかのように映画世界を端的に凝縮した、かけがえのない人とのつながりを歌うその楽曲は、深い余韻を本作の最後に響かせる。果たしてどんな主題歌になっているのか。○■Vaundyコメント自由でいることの窮屈さや、共鳴を求めてしまう心の寂しさが描かれているこの映画ですが、必ずしも共感をしなくてもいい、できないのもいいのかもしれない、と僕は感じました。生きるということは息を吸うということ。少しでも長く君と同じ空気を吸っていたいのさ、というシンプルな想いをこの曲にこめています。自分の中に溶けていくような音楽になるよう心がけたので、映画館で最後まで浸ってもらえたら嬉しいです。Vaundy(C)2021 朝井リョウ/新潮社(C)2023「正欲」製作委員会
2023年09月19日モボ・モガプロデュース最新作、稲垣吾郎主演の「多重露光」より、ティザー映像とチラシビジュアルが解禁された。写真館の2代目店主山田純九郎(稲垣吾郎)は、戦場カメラマンだった父(相島一之)には会ったことがなく、子ども時代には、町の写真館の店主として人気のあった母(石橋けい)から理不尽な期待を背負わされた。45歳になった純九郎の元に、毎年、愛に溢れた家族写真を撮る裕福な同級生の“お嬢様”であった麗華(真飛聖)が訪ねてきた。またその息子、実(杉田雷麟・小澤竜心 ダブルキャスト)と関わっていく中で、自分の求める愛を人生の中に収めようとするが…。いまもっとも期待されている劇作家、横山拓也が書き下ろし、読売演劇大賞演出家賞を受賞の俊英、眞鍋卓嗣の演出による本舞台。タイトルの「多重露光」とは、1コマの中に複数の画像を重ね写し込むことを意味する。解禁されたチラシビジュアルではカメラを持つ稲垣さんの姿が切り取られ、タイトルの通りその表情からは様々な思いが「重なって」いるようにも見える。併せて、ティザー映像も同時解禁。落ち着いたピアノの音色とともにモノクロのキャスト陣が映し出され「自分の求める愛を、人生の中に収めることができるだろうか」という問いかけが響く、本作品の世界観が伝わってくる映像となっている。「多重露光」は10月6日(金)~10月22日(日)、日本青年館ホールにて上演。(シネマカフェ編集部)
2023年09月14日俳優の稲垣吾郎が主演を務める舞台『多重露光』のチラシビジュアルが14日、公開された。劇作家・横山拓也氏が脚本を手掛け、読売演劇大賞演出家賞を受賞の眞鍋卓嗣氏が演出を務める『多重露光』は、町の写真館を細々と営むカメラマンの物語。写真館の2代目店主・山田純九郎(やまだ・すみくろう)を稲垣が演じる。このたび、『多重露光』のチラシビジュアルが完成。「多重露光」とは、1コマの中に複数の画像を重ね写し込むこと、を意味するように、カメラを持つ稲垣の表情にさまざまな思いが重なって見えてくる。愛おしさ、憧れ、狂おしさ、恨み……どんな感情を読み取るか。稲垣をはじめとする出演者たちの感情が重なり合う舞台となる。さらに今回、本作の世界観が伝わるティザー映像も同時公開。「自分の求める愛を、人生の中に収めることができるだろうか」という問いかけが心に響く映像となっている。舞台『多重露光』は10月6日~22日に東京・日本青年館ホールにて上演。
2023年09月14日稲垣吾郎主演の舞台「多重露光」が10月に上演される。気鋭の作家・横山拓也のオリジナル脚本による本作。街の写真館を営むも、親が遺した言葉や期待に苦しむ40代半ばの男・山田純九郎(すみくろう)の姿を描き出す。相手役の麗華(れいか)を演じるのはミュージカルコメディ「恋と音楽」シリーズで稲垣と長く共演してきた真飛聖。稲垣、真飛、横山の3人が本作への思いを語ってくれた。本当の自分の生き方を見つけられていない男――横山さんはどのように今回の物語の着想を得たのでしょうか?横山自分が書いてきたものを見返してみると、親と子のドラマ――親子の軋轢や素直になれない部分というのをいろんな作品で書いてきているんですよね。自分が何にこだわって親子関係ばかり描いているのか? それはいま言語化できないでいるんですが、今回の物語で言うと、僕自身もそうだし、純九郎も麗華もそうなんですけど、自分が傷ついていることとか、「寂しい」と思っていることとについて、うまく“フタ”をできるようになって40代を迎えている人って多いんじゃないかなと感じています。その感覚を作品にしたというのがありました。純九郎は、この物語が始まる前の時点で、決してそこまで社会性がないわけではなく、それなりにうまくやってきたんだろうと思うんですよね。でも、この年齢(45歳)を迎えて、欠落しているものに対して「埋めたい」という思いや、処理できない気持ちが発露しはじめた瞬間から物語がスタートしているんです。なので、もともとこういう人物だったというわけではなく、いま、こじれている時期がきたんだなと(笑)。我々は社会でうまく生きていくために、こじらせずに何とかやっていますけど、そこでこじらせちゃった人がいたらドラマになるなと思いました。――稲垣さん、真飛さんは脚本を読まれていかがでしたか?稲垣本当に繊細な人間たちのお話だなと。自分はいつから無神経というか、鈍感になってしまったんだろう――? と思うような……。真飛「僕も優しくなろう」とかおっしゃってましたよね(笑)。稲垣そういう気持ちを忘れかけていましたよね。家族の話であり、両親の言葉の“呪縛”で自分を締めつけてしまって、四十を過ぎてもいまだにどう生きたらいいのか? 何かから脱することができずに、本当の自分の生き方を見つけられていない男ですよね。自分が理想とする家族の形で生きていくことができず、思い悩んでるんですよね。そういう感覚は、僕自身、あまりなかったんですよね。あまり家族のことで悩んだことがなくて、それは恵まれていることだし、こういうことを言うこと自体、無神経でイヤなんですけど……(苦笑)。両親の愛情をいっぱいに受け取っていたし、そこに不満や寂しさを感じることもなかったけど、(純九郎のように感じている人は)きっと世の中にたくさんいるだろうし、いまだに生き方を模索して、「本当の自分でいられない」という思いを抱えている人もいると思います。僕はどこかでそういう思いを割り切って生きていけるようになってしまったというか、この芸能界で“鈍感力”を身に着けてしまったのか……(苦笑)。たくましくなっちゃって、自分と重なることはあまりなかったけど、いろんな人を「知っていきたい」という思いはあるし、その意味ですごく興味深い脚本でした。真飛横山さんの書く会話劇って、日常会話が本当に面白いんですよね。言葉のチョイスだったり、日常で普通に人が話すようなテンションだったりが、いい意味で演劇チックではないんですよね。物語の中で、写真というものへの執着――人それぞれの写真への思いや、思い出というものに対する思い。撮る側、撮られる側の気持ちみたいなものに初めて触れる部分もあって、「そうか、撮る人って撮られたことがあまりないのか!」と気づかされたりしました。日常の中でありそうだったことが、この人には足りなかったのか? ということを知ることができる、すごく繊細な舞台で、結末を含めて見る人に想像させる物語であり、面白く感じていただけるんじゃないかと思います。「解決できていないこと」を抱えた多くの人に響けば――純九郎の“欠落”であったり、たびたび見せる理解しがたい言動に関しては、どのように受け止めていますか?稲垣稲垣根本的な話として、俳優が役柄について100%理解できなくてもいいとは思っていて、実際にこの純九郎も理解できないキャラクターなんですよね(笑)。理解しようとはするけど、神秘的な存在であってほしい部分もありますし、横山さんが描くキャラクターって一見、普通なんですけど、どこかおかしいんですよ(笑)。純九郎だけでなく、(回想で登場する)お父さんもお母さんもおかしいんだけど一見、普通なんです。よくある人情ドラマでは全然なくて結構、不思議だなと思うし、その不思議さはとっておきたいなと思うんですよね。見る側にとっても「わかる!わかる!」だけじゃないし、僕は全然理解できていないし、それでいいかなと思っています。表現する上で、自分の中での整合性とか辻褄は合っていないといけないとは思いますけど、自分と役との距離があるから演じていて面白いです。横山さんがおっしゃった「フタをしていた」という言葉はすごく印象的で、先ほど自分は「鈍感になってしまった」と言いましたけど、「とりあえずフタをする」ということに関して、器用になってしまっている部分があるんですよね。家族のことについては先ほど「悩んだことがない」と言いましたけど、それ以外のことで、まだ執着しているものだったり、解決できていない出来事だったりは僕もあります。それが何かは言えませんけど(笑)。ちょこちょこ夢に出てきますよ。まだ解決できていないこと――それは人間関係のことですけど――、それは誰でもそういうことってあると思うし、いろんな人に響くといいですよね。生っぽい、リアルな感じをストレートプレイの舞台に――稲垣さんと真飛さんはこれまでも共演されていますが、お互いの印象や魅力についてお聞かせください。稲垣(「恋と音楽」シリーズでの初共演から)もう10年くらい?真飛最初が2012年? もうそんなに!?稲垣僕のiPhoneに残ってる一番古い写真が2012年なんですけど、「恋と音楽」シリーズの頃の写真が出てきました(笑)。懐かしいなって。僕はミュージカルは初めてで、本当に真飛さんに助けられてきました。歌が本当に苦手で、どうして歌とかやってきたのか? なんで紅白に出たりしてるんだろう? って思いながらやってきたので…(苦笑)、本当に助けていただいた大切な存在です。そうしたミュージカルでのイメージがあったし、ドラマでもクールな役が多かったんですけど、驚かされたのが草彅剛くん主演の『ミッドナイトスワン』。僕がよく知っている、大好きな魅力的な真飛さんがいて、すごく素敵でした。市井のバレエの先生の役で、感情をむき出しにするお芝居も素晴らしかったですよね。「(今回のような)こういうお芝居を一緒にやりたいね」という話を実はずっとふたりでしてたんです。人間を描くストレートプレイでね。なので今回、すごく楽しみです。真飛私は(「恋と音楽」シリーズが)宝塚を退団して初めての舞台だったんですけど、いきなり稲垣さんの相手役ということで「ウソでしょ?」って感じでした。宝塚の仲間たち以外と個々で集まって芝居を作るという現場が初めてで、現場にどんなふうにいたらいいのかもわからないし、それまで男役を極めてきたので「女子ってどんなの?」って感じで…(苦笑)。ヒールもそれまで履いてこなかったので、低いヒールでやってたら、吾郎さんが「なんでヒール履かないの?」と聞いてきて「私、背も高いのでかわいげなくないですか?」と言ったら「高いヒールは女子の特権だよ。履いたほうがキレイに見えるんだから、気にしないで履きな」とおっしゃって、何て男前なんだ!! と(笑)。ちょっと泣きそうになりました。普段はクールだけど、内面は本当に優しいんですよ。――横山さんは、おふたりについてどのような印象をお持ちで、純九郎、麗華という役柄がどのように表現されることを期待されていますか?横山真飛さんは、稽古が始まってすぐに、役について引っ掛かることについて言ってくださって、同じ気持ちで作品に向かってくださっているのがすごく嬉しかったです。そこでバーッと書き直させていただいたんですが、僕が気づけなかったところに気づかせていただき、良い改稿をさせてもらえました。稲垣さんは、映画『半世界』でのお父さん役も意外でしたし、『窓辺にて』は、いままでで一番素敵な稲垣さんを見せていただけて、あのミステリアスな感じは衝撃的でしたし、今回の役にも参考にさせていただきました。あの生っぽさ、リアルな感じをこれまでと違う感じでストレートプレイの舞台上に上がったら素敵だなと思っています。シンプルに「やりたい」と思えた脚本――登場人物の心情や物語の結末を含め、「理解できない」と感じる部分も多い、解釈に幅のある今回のようなストレートプレイの魅力をどのような部分に感じていますか?おふたりとも、幅広い層の人々に向けて作られた大規模な作品に数多く出演されてきましたが、そうした作品との違いや面白さを感じる部分はどんなところですか?稲垣全国ネットのテレビでも東京ドームでも小劇場であっても、やることは変わらないですし、区別はしてないです。ただ、もしかしたら、エンターテイナーやアイドルという存在は、なるべく人を傷つけず、広く万人に“合格点”をもらえるようにやっていかなきゃいけないという思いはどこかにあったかもしれません。いまでもその思いはありますけど、もう少し自分がやりたいことをやろうという気持ち、決して多くの人に理解はされないかもしれないけど、やってみたいという気持ちはグループを解散してから出てきているのかな? と思いますね。いや、昔からあったのかもしれないけど、やれなかったし、求められてもいなかったのかもしれないし、やりたいことと求められることで悩むというのはこの世界、よくあることですよね。ただ、今回の物語に関しては、まず何より、この本に魅力を感じてシンプルに「やりたい」と思えたというのが一番の理由です。真飛私はミュージカルをやることが多かったですけど、プロローグからエピローグまで、ひとりの人物の人生を描いたり、ものすごい時間が流れたり、壮大なスケールで描くことが多いですよね。見る方にとっても、それは丁寧でわかりやすいとは思います。横山さんの作品は、みんなが見た後に「あれってさ…」と話したくなるんですよね。理解できなかったり、感情移入できない人物もいたりするし、でもどこか憎めない……。私自身、まだ理解できていない部分もあるんですけど、結末も含めてわからなかったりするからこそ、余韻があって、「面白がる」ことができるんですよね。ドラマと違って、毎日、同じことをやるけど、同じものはなくて、“答え”もなくていいんですよね。そこを演じる側も観る側も面白がっていけたらいいのかなと思っています。取材・文:黒豆直樹撮影:藤田亜弓ヘアメイク:(稲垣)金田順子(June)、(真飛)yumi(Three PEACE)スタイリスト:(稲垣)栗田泰臣、(真飛)津野真吾(impiger)衣装協力(真飛)=ソブ(ブラウス¥37,400税込)ダブルスタンダードクロージング(スカート¥35,200税込)その他スタイリスト私物取材協力:シャングリ・ラ 東京<公演情報>『多重露光』脚本:横山拓也演出:眞鍋卓嗣演出:稲垣吾郎 /真飛聖杉田雷麟・小澤竜心(ダブルキャスト)竹井亮介橋爪未萠里/石橋けい相島一之2023年10月6日(金)~2023年10月22日(日)会場:東京・日本青年館ホールチケット情報公式サイト
2023年09月12日稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香を出演者として迎え、朝井リョウによる小説を映画化した『正欲』から、主要キャストが登場する新場面写真が解禁された。本作から新たに解禁されたのは、稲垣さん、新垣さんら主要キャストたちのワンシーンを切り取った場面写真。稲垣さんが演じるのは、検察官として横浜検察庁に務め、妻と息子と3人で暮らす寺井啓喜。息子が不登校になり、教育方針を巡って妻とは度々衝突している。今回解禁された場面写真では、戸惑いの表情で誰かをまっすぐ見つめる寺井の姿が。彼の視線の先にいるのは、一体誰なのか。新垣さんが演じるのは、広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月。実家暮らしで変わり映えのしない日々を繰り返している磯村さんが演じるのは、両親の事故死をきっかけに広島に戻ってきた夏月の同級生・佐々木佳道。新たな場面写真では、夏月と佳道が、無言で前後に並びバスに揺られる姿が写し出されている。また、佐藤さんが演じるのは、ダンスサークルで活動し、大学の準ミスターに選ばれた諸橋大也。東野さんは、そんな大也と同じ大学に通い、学園祭実行委員としてダイバーシティフェスを企画し、彼が所属するダンスサークルに出演依頼をする神戸八重子を演じている。微妙な距離感の2人の間に、何が起きたのか?それぞれに人生を歩んできた5人だが、少しずつ彼らの関係は交差していく。なお、本作のムビチケカードが9月15日(金)より発売決定。稲垣さん演じる寺井と新垣さん演じる夏月が交錯するかのようなデザインに。さらに、ムビチケの前売り特典となる「クリアしおり」は、主要キャラクターたちの印象的な表情を切り取ったものとなっている。『正欲』は11月10日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:正欲 2023年11月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2021 朝井リョウ/新潮社ⓒ 2023「正欲」製作委員会
2023年09月05日俳優の稲垣吾郎と女優の新垣結衣が共演する映画『正欲』(11月10日公開)の新場面写真が5日、公開された。監督・岸善幸氏、脚本・港岳彦氏で、第34回柴田錬三郎賞を受賞した朝井リョウ氏による小説『正欲』を映画化。家庭環境、性的指向、容姿――様々に異なった”選べない”背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく衝撃的なストーリーで、稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香を出演者として迎え、2022年9月から10月に掛け撮影を行った。このたび、稲垣、新垣、磯村、佐藤、東野ら主要キャストたちのワンシーンを切り取った場面写真が公開された。稲垣が演じるのは、検察官として横浜検察庁に務め、妻と息子と 3 人で暮らす寺井啓喜(てらい・ひろき)。息子が不登校になり、教育方針を巡って妻とは度々衝突している。この度解禁された場面写真では、戸惑いの表情で誰かをまっすぐ見つめる寺井の姿が。彼の視線の先にいるのは一体─―?新垣が演じるのは、広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月(きりゅう・なつき)。実家暮らしで代わり映えのしない日々を繰り返している。磯村が演じるのは、両親の事故死をきっかけに広島に戻ってきた夏月の同級生・佐々木佳道(ささき・よしみち)。新たに登場した場面写真では、夏月と佳道が、無言で前後に並びバスに揺られる姿が写し出されている。佐藤が演じるのは、ダンスサークルで活動し、準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也(もろはし・だいや)。東野は、そんな大也と同じ大学に通い、学園祭実行委員としてダイバーシティフェスを企画し、彼が所属するダンスサークルに出演依頼をする神戸八重子(かんべ・やえこ)を演じている。絶妙な距離感のふたりの間に、一体何が起きたのか?それぞれに人生を歩んできた5人。少しずつ、彼らの関係は交差していく。誰ともつながれない、だからこそ誰かとつながりたい、とつながり合うことを希求する彼らのストーリーは、どうしたって降りられないこの世界で、生き延びるために大切なものを、強い衝撃や深い感動とともに提示する。また、映画『正欲』の前売り特典付きムビチケが、9月15日より発売されることが決定。ムビチケカードは、稲垣演じる寺井と新垣演じる夏月が交錯するかのようなデザインに。さらに、ムビチケの前売り特典として「クリアしおり」が決定。主要キャラクターたちの印象的な表情を切り取ったしおりに仕上がっている。(c) 2021 朝井リョウ/新潮社(c) 2023「正欲」製作委員会
2023年09月05日映画『正欲』の主要キャストである稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香の新たな場面写真が公開された。原作は、第34回柴田錬三郎賞を受賞した朝井リョウによる同名小説。家庭環境、性的指向、容姿など“選べない”背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく衝撃的なストーリーとなっている。稲垣が演じるのは、検察官として横浜検察庁に務め、妻と息子と3人で暮らす寺井啓喜。息子が不登校になり、教育方針を巡って妻とは度々衝突している。このたび公開された場面写真では、戸惑いの表情で誰かをまっすぐ見つめる寺井のほかに、広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月(新垣)と、両親の事故死をきっかけに広島に戻ってきた夏月の同級生・佐々木佳道(磯村)が無言で前後に並び、バスに揺られる姿も。さらに、ダンスサークルで活動し、準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也(佐藤)と、学園祭実行委員としてダイバーシティフェスを企画し、諸橋が所属するダンスサークルに出演依頼をする神戸八重子(東野)の姿も映し出されている。また、本作の前売り特典付きムビチケが9月15日(金) より発売されることが決定。ムビチケカードは、稲垣演じる寺井と新垣演じる夏月が交錯するかのようなデザインとなっている。さらに、ムビチケを購入すると前売り特典として「クリアしおり」がプレゼントされる。<作品情報>映画『正欲』11月10日(金) 公開(C)2021 朝井リョウ/新潮社(C)2023「正欲」製作委員会関連リンク公式サイト::
2023年09月05日●『多重露光』で演じるカメラマン役に共感「舞台は一番自分らしくいられる居心地のいい場所」。そう語る俳優の稲垣吾郎の新たな主演舞台『多重露光』が10月6日~22日に東京・日本青年館ホールにて上演されることが先日発表された。この舞台で「見たことない自分に出会えるような予感がしている」と期待を寄せている稲垣にインタビューし、演じる主人公への共感や舞台の魅力を聞くとともに、49歳の今の思いや最近の変化、さらに草なぎ剛と香取慎吾という仲間の存在の大切さなど語ってもらった。○■40代後半になっても解決できてないことや悩みはある劇作家・横山拓也氏が脚本を手掛け、読売演劇大賞演出家賞を受賞の眞鍋卓嗣氏が演出を務める『多重露光』は、町の写真館を細々と営むカメラマンの物語。写真館の2代目店主・山田純九郎(やまだ・すみくろう)を稲垣が演じる。ABEMA『7.2 新しい別の窓』に出演した際、カメラを150台持ち、自宅に暗室があると明かしていた稲垣。『多重露光』への出演が決定した際、「僕は最近、写真に興味を持っています。オフでも身近にカメラのある生活をしているので、この企画を伺い、『多重露光』という作品に縁を感じました」とコメントしていた。年齢は稲垣と同世代。戦場カメラマンだった父には会ったことがなく、町の写真館の店主として人気のあった母からは理不尽な期待を背負わされていた純九郎は、家族の言葉に苦しみ、家族の愛に飢えている人物だが、稲垣は「これぐらいの年齢になっても、解決できていないことは誰しもあると思う」と語る。「若い頃は、40代後半にもなったら達観していて、安心感を持って生きているだろうと思っていたけど、人生そううまくいかないもので、純九郎とテーマは違いますが自分の中にもまだまだ解決できてないことや悩みはあります。言えないですけど(笑)」だからこそ純九郎に共感する部分があるようで、「40代後半になっても悩みがあるというのは同じなので、自分の内側にあるものと向き合いながらキャラクターを作っていくことができる気がしています」と、自分の感情を生かして役作りするつもりだ。悩みはあるとはいえ、自身の人生について「とても穏やかでとても満たされた幸せな人生を過ごせていて、いい時間を積み重ねられていると思います」と満足している。○■スローワークに変わり、冷静に自分のことが見えるように年齢を重ねてきての変化を尋ねると、「以前はスピードがあって刺激のある、本当にめくるめく時間を過ごしてきましたが、もう少しゆったりと向き合えるスローライフというか、スローワークに変わってきて、冷静に自分のことが見えるようになったと思います」と答えた。そして、自分と向き合う中で「まだやっていないことがたくさんある」という気づきがあったという。「例えば僕は、まだそんなに世界を知らないなと。そこまで海外に行ってきたわけではないので、異文化や違う人種など、世界で見てきたものは少ないと思いました。この間共演した若い俳優さんが、語学に自信がないのに1人でインドに旅行に行ってきたというのを聞くと、自分はそんなことしてないなと思ったり。年々時間が過ぎていくのが早く感じるので、まだ会ってない人や体験したことがないこと、行ったことない場所、そういったものに対してもう少し貪欲になりたいと思うようになりました」さらに、「僕らの年齢だと、子供がいると違うと思う。それによって新しい風が吹き、知らない世界に出会ったり、自分も若返ったり。だからといって家族が欲しいとか、子供が欲しいという具体的なことではないですが、せっかく昔よりは余裕があるので、もうちょっと貪欲に何かしていけたら。そういう欲が出てきました」と話した。とはいえ、「今抱えているもので十分満たされていて、幸せだなと感じている自分もいます」と自己分析。「満たされている」「幸せ」と繰り返し口にする稲垣だが、そう思うようにしようという意識もあるという。「もちろん本当にそう思っていますが、言霊というか、口に出すことは大事だと思うので、自分は満たされていると思うようにしています。自己肯定感は昔から高いですが、よりその大切さを感じるように。やらされていると思ったらどんなこともつまらなくなりますし、何でも自分の考え方次第で変わってくる。だからこそ常に前向きでいたいと思います」●居心地がいいと感じる舞台の魅力を語る○■人と時間を共有できるし、1人にもなれるというのが好き今年4月に行われた『サンソン -ルイ16世の首を刎ねた男-』の取材会で、舞台について「一番自分らしくいられる場所」「とても素直に自由でいられる、自分の場所」と表現していた稲垣。それぐらい舞台は大切なものになっていると言い、「やっていないときは舞台のことは忘れてほかのことに切り替えていますが、始まるとやはり居心地のいい場所だなと感じます」と語る。そして、そう感じる舞台の魅力について、「人と時間を共有できるし、1人にもなれるというのが好きなのだと思います」と説明する。「僕は人と時間を共有したり、人と一緒にいることがすごく好きだけれど、1人の時間も大事。舞台は大勢の人たちと時間を共有できるのに、どこか孤独でもある。芝居は相手がいても、やはり1人で立ち向かわないといけないので。自分の表現をしながら共演者やお客さんと時間を共有でき、その両方が味わえるから好きなのかなと思います」舞台に限らずそういうものが好きだそうで、「スポーツだとゴルフがすごく好きですね。キャディさんや同伴競技者もいるけど、最終的にはやはり自分1人。舞台はそんな感覚に近いのだと思います」と語った。○■草なぎ&香取から常に刺激「ずっと近くにいてもらいたい」『No.9 -不滅の旋律-』ではベートーヴェンに扮し、『サンソン -ルイ16世の首を刎ねた男-』では死刑執行人を熱演、『恋のすべて』では大人の恋を表現するなど、舞台でさまざまな人物を演じてきた稲垣。今回の『多重露光』も新たな挑戦になるという。「父と子の関係などを描く家族の話で、僕はこういったヒューマンを描いた家族の話は舞台であまりやったことがない。登場人物も限られていて、スケール感も含めて今までにないなと思っています。映像的な作品でもあるので、横山さんの脚本を演出の眞鍋さんがどう作っていってくれるのか、すごく楽しみです」共演には、純九郎が憧れていた一家の“お嬢様”であった麗華役の真飛聖、町の写真館の店主として人気のあった純九郎の母役の石橋けい、戦場カメラマンだった父役の相島一之らが名を連ねる。「真飛さんは何度も共演していますし、相島さんもご一緒したことがあります。初めての方もいらっしゃいますが、このメンバーでしかできない舞台、そういう空間が生まれるのではないかなと思っています」この舞台で「見たことない自分に出会えるような予感がしている」と新たな挑戦に期待感を高めている稲垣だが、新しい地図としてともに活動している草なぎ剛と香取慎吾もさまざまな挑戦を続けており、2人の活躍について「刺激になっています」と語る。「僕はずっとグループでやってきて、今はメンバーという言い方はしないのかもしれませんが、すぐ隣に一緒に仕事している仲間の存在を感じながらずっとやってきていて、そういう癖がついているんですよね。1人で生きていけないわけではないけれど、やはり仲間がいることによって自分自身を見ることができるので、本当に大きな存在として常に刺激になっています」と述べ、「これからもそういう存在としてずっと近くにいてもらいたいです」と2人への思いを語っていた。■稲垣吾郎1973年12月8日生まれ、東京都出身。1991年CDデビュー。2017年9月に稲垣吾郎、香取慎吾と「新しい地図」を立ち上げた。映画『十三人の刺客』(10)の演技で第23回日刊スポーツ映画大賞・助演男優賞、第65回毎日映画コンクール男優助演賞、映画『半世界』(19)にて第31回東京国際映画祭で観客賞、第34回高崎映画祭で最優秀主演男優賞を受賞。映画『窓辺にて』(22)でも第35回東京国際映画祭を受賞した。そのほか近年は、映画『海辺の映画館─キネマの玉手箱』(20)、『ばるぼら』(20)、ドラマ『きれいのくに』(21)、『風よ あらしよ』(22)、舞台『No.9─不滅の旋律─』(15・18・20~21)、『サンソン─ルイ16世の首を刎ねた男─』(21・23)、『恋のすべて』(22)などに出演。また、『7.2新しい別の窓』(ABEMA)、『ワルイコあつまれ』(NHK Eテレ)などにレギュラー出演中。映画『正欲』が11月10日公開予定。
2023年09月01日新しい地図の稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が24日、都庁周辺で開催された「TOKYOパラスポーツFORWARD」のスペシャルステージに登壇した。「TOKYOパラスポーツFORWARD」は、パラスポーツ体験やアスリートによる競技デモンストレーション、トークショーなど、パラスポーツを体感できるイベント。スペシャルステージには、新しい地図の3人に加え、車いすテニスの小田凱人選手、車いす陸上の佐藤友祈選手、東京都の小池百合子都知事が登壇した。パラスポーツの魅力を発信し続け、東京2020パラリンピックを盛り上げた新しい地図の3人は、パリ2024パラリンピックも心待ちにしている様子。稲垣は「楽しみですね! とても楽しみです。パリは3人で行ったこともあるんですけど、3人とも大好きな街で。文化と芸術とスポーツが融合した素敵な大会になるんじゃないかなと思っています」と語った。草なぎも「ワクワクドキドキしますよね。パリは最後に僕らが行ったゆかりの地でもある。コロナ前で、コロナがあって、東京オリンピックが行われて、乗り越えて、またパリに戻っていくというか、またスタートする気持ちもあるので、特別な地だなと。素晴らしいパラリンピックになったらいいなと思っています」と期待。香取は「東京大会での盛り上がりを受けて選手の皆さんが今までよりも応援してくれる皆さんの視線を感じたと思いますが、パリ大会ではその熱を帯びた選手たちが観客の前で見せるパフォーマンスに超期待しています」と目を輝かせた。選手たちからパリに来てほしいと言われた3人。イベント後の囲み取材で、稲垣は「小田選手から『パリに来てほしい』という言葉をいただいた。スペシャルサポーターとしてやらせていただいているのでもちろん3人そろってパリに行って、一人ひとりに寄り添って応援していきたいという気持ちでいっぱいです」と意欲。草なぎも「今からパリに行くぞ! 行きたい! と言っていれば、本当に行けるんじゃないかなと。今日もう断言しちゃったということです」と希望した。イベントの最後に「パリに僕らが行く、これは絶対だ!」と宣言していた香取は、「パリに行って応援したい気持ちはもちろんなんですけど、もし行けなくてもここ東京から皆さんと同じように、東京からの応援も必ずパリに届くと思いますので……」と行けない可能性も考えた発言をしつつ、「行きたい気持ちは絶対なんですけど、連れて行ってくれる人が決まってないんで(笑)。でも最悪3人で自腹で行きます!(笑)」と語っていた。なお、イベントの最後には、新しい地図の3人がパラスポーツ応援チャリティーソング「雨あがりのステップ」を歌唱した。
2023年08月24日新しい地図の稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が24日、都庁周辺で開催された「TOKYOパラスポーツFORWARD」のスペシャルステージに登壇した。「TOKYOパラスポーツFORWARD」は、パラスポーツ体験やアスリートによる競技デモンストレーション、トークショーなど、パラスポーツを体感できるイベント。スペシャルステージには、新しい地図の3人に加え、車いすテニスの小田凱人選手、車いす陸上の佐藤友祈選手、東京都の小池百合子都知事が登壇した。新しい地図の3人は、7月に開催されたウインブルドン選手権で優勝を果たした小田選手とこの日初対面。香取は「今日お会いできてめちゃくちゃうれしいですよ。大活躍されていて、いつ会えるかなと思っていたら、こんなに早く会えるとは思わなかったです。国枝選手が引退されて、スーパースターの引退に寂しいなと思っていたら、すぐに現れたスーパースター。ずっと応援していきます」と熱く語り、「初めてお会いできたんで『写真撮ってください』っていつ言おうかなと思ったら、あちらから言ってきてくれたのでうれしかったです」と笑顔を見せた。小田選手は、3人との対面に「小さいときから見たことあるテレビの人、有名人とイメージしかないので超緊張します」と心境を告白。そしてパリ2024パラリンピックへの意気込みを語ると、香取は「楽しみです。全員見てますから。最高の結果を楽しみにしています!」とエールを送った。
2023年08月24日ファーム・ドリヴンということ「ENOWA YUFUIN」がユニークなのは、とくに食事に関してファーム・トゥ・テーブルをより進化させた“ファーム・ドリヴン(Farm-Driven)”を謳っているところでしょうか。シェフはファーム・トゥ・テーブルの先駆けとなったニューヨークの【ブルーヒル・アット・ストーン・バーンズ】でスーシェフを務めたチベット出身のタシ・ジャムツォさん。3年前からこのプロジェクトのために来日し、この地で畑をつくるところから始めています。由布岳が見える田んぼのなかにある畑では、シェフみずからスタッフとともに野菜を育て、毎日そこから採れる野菜をベースにメニューをつくっていきます。宿泊施設は全部で19室、タイプ別になっていますが、それぞれ森に囲まれながらゆっくりとお湯につかれるようになっています。高台にあるサウナもすでに稼働しており、これからは他の施設も徐々にオープンしていく予定だとか。お湯につかり、ゆったりとした時間を過ごした後、ディナーはメインダイニングの【JIMGU】でいただきます。「そのまえにアミューズをこちらで」と案内されたのはレストラン脇のインドアガーデン。ここではハーブも育てています。ウエルカムドリンクに合わせ、アミューズを立ったままいただきます。キュウリとソラマメの爽やかなサラダにブロッコリーのディップ。菜園の入口からスタートし、メインダイニングへと誘われるような導線になっています。席に着くとアミューズの最後として、野菜のタルト、自家製チョリソ、オクラの花の天ぷらなどのお皿が出てきました。シャンパーニュとともにいただきます。それからキュウリとメロンの皿と、5種類のチェリートマトのバジルシード乗せ。シンプルですっきりした夏を感じさせてくれます。「朝、僕やスタッフが自家菜園から採ってきたものです」とシェフが説明してくれます。「旬の香りや勢いを大事にしています。なるべくシンプルに飾り付け食材そのもののおいしさを味わってほしいんです」。3年かけて築いた生産者とともに実をくりぬいたズッキーニは中でジェノベーゼのパスタになって登場です。蓋をあけると香りをまとった煙につつまれていて、あたかも朝靄の田園風景を髣髴とさせます。ビーツのソースをうまく使ったトマトのタルタルは、フレッシュトマトとドライトマトの酸味と甘みのバランスがよくて、後を引きます。次に、春キャベツと温泉卵のチェダーチーズかけと、イタリア風なメニューが続き、ワインは白のバリエーションが続きます。5種類のジャガイモをつかった皿が出てきます。バジルとベーコンのソース。それぞれが畑のなかで育っているような構成です。ここで発酵バターと自家製パンが出てきて、ソースをパンに吸わせて綺麗にいただきます。パスタ料理はラビオリです。中はリコッタチーズですが、ラビオリに練り込まれたハーブの香りが素晴らしく、コーンの甘いソースとの相性もとてもいい。スパイシーなスイカのガスパチョで少し舌を整え、魚料理は宇佐で上がったイシダイです。間引いたメロンが添えられていますが、こういった食材も処分することなく積極的につかうとシェフは言います。「我々の畑で採れないものは別の生産者からいただきます。これも3年かけて築いていった成果なんです」。出されたワインはニュージーランド、クレイターリムの若いピノノワール、これまた爽やかなものです。メインは豚の肩ロース。焼きナスが添えられ、枝豆とブルーベリーのソースにルバーブのジャム。まだお腹には余裕があるくらいのボリューム感と思っていたら、このあとまたしっかりとしたサラダが出てきました。やはり畑の野菜で気持ちよくしめてほしいということなのだとか。デザートはアイスクリーム。ヤマモモとパルメザンチーズ、ヤングコーンが使われていて甘みが優しく、下に敷かれた梅酢の酸っぱさとバランスがおいしい。もうひとつはスイカと発酵ズッキーニを使ったアイスでした。お茶をいただき、部屋でふたたびお湯につかります。木々の向こうに星空が広がる静かで優しい夜の時間です。リトリートという贅沢ぐっすり眠った朝は鳥の囀りとともに迎えます。周りを散策し、また朝湯。それから朝食です。朝食もディナーをいただいた【JIMGU】と同じ場所でいただくのですが、朝は光がしっかり差し込み、昨日とはまた違った表情を見せます。3種類のジュースはオレンジ、ニンジン+生姜、ほうれん草+リンゴ。焼きたてのパンと卵料理をいただきます。朝、畑で採れたばかりの野菜がまたおいしいし、パンケーキを出してくれるところがニューヨーク出身のシェフを感じます。自然に囲まれているだけで十分癒された気分になるものですが、そこに自家菜園の取れたて野菜を使ってシェフが料理を振舞ってくれるとなると、これは本当に贅沢な過ごし方、まさにリトリートですね。わずか1泊2日の滞在でしたが、穏やかな気持ちになっている自分を感じました。ENOWA YUFUIN【エリア】湯布院(由布)【ジャンル】オーベルジュ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】-
2023年08月22日稲垣吾郎主演舞台『多重露光(たじゅうろこう)』が、2023年10月6日(金)から10月22日(日)まで東京・日本青年館ホールで上演される。稲垣吾郎主演舞台『多重露光』草彅剛主演舞台『家族のはなしPART1』、稲垣吾郎主演舞台『君の輝く夜に~FREE TIME,SHOW TIME~』『恋のすべて』と、稲垣吾郎と草彅剛を主演に舞台を製作してきたモボ・モガ。舞台『多重露光』は、そんなモボ・モガプロデュース4作目となる作品だ。今回は主演に稲垣吾郎、演出に読売演劇大賞演出家賞に輝いた眞鍋卓嗣を迎え、劇作家・横山拓也による書き下ろし作品を上演する。主人公は町の写真館を営むカメラマン舞台『多重露光』の主人公は、「生涯かけて撮りたいものを見つけなさい」という親からの漠然とした言いつけに呪われながら、町の写真館を細々と営むカメラマン・山田純九郎。父は戦場カメラマンとして活動していたようだが会ったことはなく、子ども時代は写真館の店主として人気のあった母から理不尽な期待を背負わされながら過ごした。そんな彼の元に、愛に溢れた家族写真に写る“お嬢様”がやってくる。登場人物山田純九郎…稲垣吾郎写真館の2代目店主。本当に撮りたい写真を見つけられず、鬱々とした日々を過ごしている。父…相島一之純九郎の父。戦場カメラマンだった。母…石橋けい町の写真館の店主として人気のあった純九郎の母。麗華…真飛聖純九郎の同級生。毎年、愛に溢れた家族写真を撮る裕福な一家の娘。45歳になった純九郎の元に訪ねてくる。純九郎の幼馴染…竹井亮介取引先の中学校教員…橋爪未萠里純九郎のことを何かと気にかけるが、純九郎の欠落した愛情が埋まることはない……。【詳細】舞台『多重露光』脚本:横山拓也演出:眞鍋卓嗣出演:稲垣吾郎、真飛聖、竹井亮介、橋爪未萠里、石橋けい、相島一之、他■東京公演公演日程:2023年10月6日(金)~10月22日(日)会場:日本青年館ホール住所:東京都新宿区霞ヶ丘町4-1チケット料金:S席 12,500円、A席 7,500円(全席指定)※未就学児の入場不可。※営利目的の転売禁止。※チケット情報に関しての詳細は、公式ホームページを要確認。
2023年08月10日稲垣吾郎が出演する舞台『多重露光』が、2023年10月6日(金)から22日(日)まで日本青年館ホールにて上演されることが決まった。本作はモボ・モガプロデュースによる4作目。街の写真館を細々と営む主人公のカメラマン・山田純九郎を稲垣が演じる。−−「生涯かけて撮りたいものを見つけなさい」親からの漠然とした言いつけに、僕は呪われている。町の写真館を細々と営むカメラマンに、本当に撮りたい写真なんかあるわけない。鬱々とした日々の中、突如現れたのは、あの家族写真に写る“お嬢様”だった。−−稲垣吾郎モボ・モガプロデュースといえば、過去作品では2019年に草彅剛を主演に『家族のはなしPART1』(作・演出:淀川フーヨーハイあべの金欠)、同じく2019年に稲垣を主演に『君の輝く夜に~FREE TIME,SHOW TIME~』(作・演出:鈴木聡)、2022年『恋のすべて』(作・演出:鈴木聡)を製作・上演してきた。最新作となる今作はなんと、いまもっとも期待されている劇作家・横山拓也による書き下ろし。さらに演出は、読売演劇大賞演出家賞を受賞の俊英、眞鍋卓嗣を迎える。出演するキャストには、稲垣吾郎のほか、真飛聖、竹井亮介、橋爪未萠里、石橋けい、相島一之らが名を連ねる。■稲垣吾郎コメント僕は最近、写真に興味を持っています。オフでも身近にカメラのある生活をしているので、この企画を伺い、「多重露光」という作品に縁を感じました。稽古は始まっていませんが、まだ見たことない自分に出会えるような予感がします。皆さん、楽しみにしていてください。<公演情報>モボ・モガプロデュース『多重露光』脚本:横山拓也演出:眞鍋卓嗣出演:稲垣吾郎/真飛聖/竹井亮介/橋爪未萠里/石橋けい/相島一之他2023年10月6日(金)~10月22日(日)会場:東京・日本青年館ホール公式サイト
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