東京では2年ぶりとなる美輪明宏の「音楽会」が9月から始まる。その間、全国で歌いながら、あるいは、子ども番組などのテレビに出演しながら感じ取ってきたことが、今度のプログラムには盛り込まれる予定だ。それぞれの選曲への思いを語る美輪の根底には、人をやさしく見つめる眼差しがあった。【チケット情報はこちら】「今、各地で歌っていて感じるのは、みなさん、心の安寧を求めていらっしゃるということです。目先の欲にかられていると言われようとも、生きるために必要なことを選び取るしかない生きづらい世の中で、みんな生きることに精いっぱいなんだなと感じます。ですから、少しでもみなさんのお役に立てる、心の栄養補給になるような歌をお届けできたらと思っているんです」。2016年の音楽会について、まずそんなふうに語った美輪。ここのところずっと、“生きる”というテーマが自身のなかにあるそうで、今回は、生きる力になる歌を選んでいくつもりだ。たとえばそのひとつは、美しいメロディを持つ曲。「日本にはかつてきれいな曲がたくさんありました。そういった聴くだけで心が穏やかになるような曲を求めていらっしゃるのがわかるので、古臭いと言われても、歌っていこうと思っているんです」。今年の春から、監修を務める齋藤孝氏に請われて『にほんごであそぼ』(Eテレ)に出演していることも、その志を後押しした。「むずかしい和歌や俳句を理解する子どもたちに感心するとともに、ユーモアたっぷりの演出もすばらしいと思ったんです。そこで、昔よく歌われた明治時代の歌で、ほんわかした気持ちになっていただければなと思っています」。ほかにも、第一部には、今のお父さん・お母さんの悲哀を歌ったオリジナル曲も登場。そして、『ヨイトマケの唄』でそれでも力強く生きていこうと励ましてくれる。ラテンやシャンソンの大人の歌で愛の深淵を見せる第二部は、「悲劇の歌もたくさん出てきます。それを聴けば、つらいのは自分だけじゃないとわかるはずです。劣等感や悩み、苦しみ、痛みを持っていない人間はこの世にひとりもいません」と、こちらにも力づける歌を揃える。第二部の舞台美術には星空を用意した。「宇宙に同じ星がないように、人間もさまざまでいいんです。その自然の法則も感じていただければと思っています」。誰にも生きる価値がある。美輪明宏の歌にはそんな懐深い愛が込められている。美輪明宏/ロマンティック音楽会2016は9月10日(土)から25日(日)まで、東京・東京芸術劇場プレイハウスで上演。その後、全国を周る。取材・文:大内弓子
2016年08月02日~私が“本当の愛”を知り、教わったある出来事〜 今月は“恋愛の伝道師”に徹する前に、私の経験談をお聞きください。歌手デビュー以後は順風満帆だった人生が、仕事の方針転換や株や金銭詐欺で生活は困窮、そのどん底の時代に知り合った一人の青年。人懐っこく礼儀のある純朴な彼は私が頼んだ訳でもないのに、献身的に私の世話を焼いてくれました。しかし、当時の私は彼に甘える一方で、若さに任せて他の恋の火遊びを繰り返していました。お互い自由を束縛しないという約束もあり、彼も私を見て見ぬふりで私を責めたことはありませんでした。何年かたったある時、彼はそっといなくなりました。彼がいなくなって初めて私は溢れるような愛を与えてもらっていたことに気づきました…。そして初めて本当の愛とは“与えるもの”だと教えられた気がしました。与えっぱなしで見返りを求めない気持ち、これが本当の愛だと。だから“恋愛の伝道師”として、皆様にも“本当の愛”を伝える使命があるのです。
2016年08月02日~一人一人の心の文化が!〜 美意識を世に広めたいと美声と警句で奮闘した歌手・淡谷のり子さん。確固たる美学を持ち、戦時中、特攻隊への慰問で訪れた先で「国の為に死にゆく兵隊さんを見送るのに汚い格好は失礼!美しい衣装で唄う日本の美しい歌を聴いて旅立って頂きたい!」と軍刀を突き付けられても決してモンペを履かなかった反骨精神と覚悟。彼女は、戦争中だろうが何だろうが、どんな時でも人間には心に文化や美意識は必要という強烈なメッセージと心意気を貫き通しました。日本は戦後復興の頃と同じ位の国難と呼ばれる苦しい時を過ごしてまいりました。震災当初は""生きていくため""の事が最優先で、文化は後回しにされました。しかし。淡谷さんが命掛けで示した心意気を政財官界を含め国民も今もう一度再認識しましょう。大人は常に心に文化を持つべきもの。一人一人の心の栄養、文化が結局は国全体の為になるのです。by:美輪明宏麗人だより
2016年07月28日~俯瞰してその次に大切な"心眼"で見る〜 世の中や物事を俯瞰しただけでは、真実や真理、本質は見えてきません。その内面の二重三重構造の奥底をも""心眼""で見る必要があります。人間は肉眼で見えるものしか信じようとしません。しかし、目では見えないところに真理や真実、本質本性はあります。それらを見抜くためには、心の眼で観ることです。具体的に言えば、物事を表面だけではなく、その背景や根本の原因、逆の見方など視点を変えて観察する。もし人の場合は、年齢・性別・容姿服装・肩書きなど見た目だけで判断せず、その人の生まれてこれまでの家庭環境や人生のトラウマの背景や環境などを観ることなどです。表面の現象だけで物事を判断するのではなく、冷静に思いやりを持って見えていない深い部分を観て考察することが必要です。それが心眼で観るということです。追伸…焦って直ぐに結論を出すと間違った判断が多いのです。
2016年07月25日~魂(霊魂)はエネルギー体!?〜 ダイヤは原石をカットして磨き上げ、その眩い光を輝かせるには大変な日数と労力を要します。ダイヤもピンからキリまであり、霊魂もまた同じです。魂を純度の高い上質な美しい純粋なエネルギー体にするには人生学校の中で精製練磨する厳しい精神修行が必要なのです。これには大変な時間と手間がかかります。あの純粋エネルギー体そのものであるお釈迦様でさえ、生まれ代わり、死に代わりを繰り返しとても長い時間がかかっております。地球上の人間の霊魂は人間でいえば小学校レベルの修行です。この世の人生学校を卒業できなければ落第生と同じで何度も何度も生まれ変わって修行のやり直しとなるのです。そうやってあらゆるパターンの喜怒哀楽を勉強し霊魂は磨かれ純粋なエネルギー体となってようやく今度は中学生レベルの霊界での修行となるのです。ダイヤも霊魂も、美しい光を輝き放つまでには大変な時間と労力がかかるのです!
2016年07月21日~日本を救うのは言葉、言葉の力を信じて…〜 日本の豊かな言葉は強い力を持っています。これまで日本人は言葉や様々なモノを変化、発展進化させ生き延びてきました。漢字がひらがな、カタカナに発展し、更にローマ字も加わり4種類の多様な言葉を持ち、その多様な言葉の紡ぎ合わせがより美しい言葉に昇華し、日本人の繊細で洗練された感性を培ってきました。戦後は欧米文化に毒され、YESかNOかはっきりさせることが正義でデリケートなあいまいさは悪徳のように非難されてきましたが、これからの微妙な世界情勢の中で、外交や厳しい経済情勢のかけひきの社会生活では、この微妙な表現こそ力を発揮します。現に、米国をはじめYES/NOハッキリしたがる欧米各国が国際会議では終始あいまいな表現に終始しているでしょう?日本人は今こそ、日本語の洗練された表現や言葉の力を信じ、国語力の向上を図りましょう。若者のはやり言葉だけでは困りますよねぇ。
2016年07月11日~織姫と彦星の年に1度のロマンスに乾杯〜 どんなに愛し合っている恋人同士でも節度ある距離は保つべきです。熱愛中のカップルは「親しき仲にも礼儀あり」なんてフッ飛ばしてついつい無遠慮になってしまうもの。時にはケダモノになって人間の理性を壊す力を持つのも恋愛のパワーです。しかし、“遠距離恋愛”はそれが出来ません。その代わりに、遠距離恋愛は簡単に会えないからこそ逆にお互い想いを募らせ、それが切なくやるせない素敵な恋愛になります。その遠距離恋愛の代表が、今宵夜空に輝きを放ちます。そう、7月7日、本日は七夕、織姫と彦星が1年に1度デートを許される日です。素敵なロマン溢れる物語、古の日本人が味わってきた夏の風情です。「あぁ、恋や恋、ただなかぞらになすな恋」、今宵は夜風にはためく笹の葉に願いを込めた七色の短冊を結び、織姫と彦星の永遠のロマンに自分たちをなぞらえてみるのも一興です。しばし、物語の主人公になって時を過ごしましょう。
2016年07月07日~"責任"のもてる人間は幼少からが勝負!〜 責任をしっかり持てる人間への第一歩は、子供の頃からしっかりと「あなた自身を育てるのは、あなた自身です」と叩きこむことです。責任の所在を子供の頃から明らかにしておき、親や学校の先生はただ成長の手助けをするだけで、どんな時でも自分の行動には自分に責任があるのだとわからせておくのです。武家社会では、15歳前後で元服をさせて自立することを早くから教えていました。現在では、親はいつまでもペットのように子供を可愛がり過保護すぎるあまり、子供がいつになっても赤ん坊のままで自立せず、何かにつけて責任を他人や他のことになすりつけ、結果自分にも仕事にも社会にもすべて責任を持てない大人が増えました。しっかりと自立し、責任感が強く自分にも社会にも責任を持てる立派な大人に育てるには、幼少からしっかりと「自分を、自分の人生を育てるのは自分だ」と意識させることが肝要です。
2016年07月06日~実はふくよかな、恵比須顔の方がモテるんです!〜 スタイルが良く、痩せて小顔の男女が持て囃されます。ファッション誌などに出てくるモデルさんに憧れ、自分もスタイル良くなりたいと相変わらずのダイエットブームです。しかし、実際はスタイルが良くどんな服も似合うモデルのような方よりも、えびす顔でがっしり、それでいてニコヤカな男性や、ふくよかで母性本能の溢れるお母さんタイプの女性の方が、現実にははるかにモテます。何故かというと、痩せてスタイルが良く、頬がこけている人は貧乏神の容姿で、福運に遠く、人が寄りつきたくない暗いマイナスオーラを出しているので、意外に孤独です。一方でふくよかで丸顔の人は、人相がニコヤカ、大黒様・恵比寿様お多福の容姿で、金運にも恵まれ精神的にも余裕のある方が多く、陽のオーラが漂っているので、何か良い事がありそうと自然に人が寄ってきます。可哀想でもスタイルの方が良いか、スタイルは良くなくても余裕のえびす顔で運に恵まれる方が良いか、どちらを選ぶかはあなた次第です。
2016年07月05日~長く誰からも愛される作品とは○○っぽい…〜 音楽やお芝居、小説や絵画など芸術全般において、“通俗的”という言葉が使われます。わかりやすく言えば、「俗っぽい」とか「ありふれている」と言ってその作品に対する否定的な感想が込められたもの。しかし、全く逆な見方をすれば、「一般的でわかりやすい」「王道で誰からでも愛される」という肯定的な評価になります。そもそも「俗っぽい」とは、エセインテリや知識人かぶれの卑しい根性の愚か者が格好つけインテリぶるために使う言葉に過ぎません。俯瞰して冷静に見てください、昔から名作や傑作と言われる作品は、わかりやすく誰でも知っていて楽しめ感動できるものばかりです。だから長きにわたり大衆の支持と賛美で愛され続けているのです。わかりやすいからこそ、何十年たっても多くの方から支持を得ているのです。「俗っぽい」、実は結構な言葉なんですよねえ!
2016年07月04日~変化なきものが人間を狂わせる〜 正負の法則と並ぶ地球上の法則が「変化」です。地球上ではものにしても人間にしても全てのものは変化します。人間の一生も、初めてこの世に生まれ、初めて学校に行き、初恋も初めて、働くことも、セックスに目覚めることも、失恋をすることも、親になること、お爺ちゃんお婆ちゃんになることも全てが変化して変化して初めての経験を積みながらカルチャーショックの連続で死んで行くのが人間。つまり基本は「変化」なんです。それに逆らい変化がないと人間はおかしくなります。例えば、無機質で変化のない建物、変化を拒み権力と立場にしがみつく老害政治家、メロディーも単調でリズムの強弱も同じの現代音楽など、変化がない=地球上の法則に合わないものは物事も人もおかしくなります。時代の流れを読み、変化することが当然と思い、どんな変化も楽しめる人になってください。
2016年07月04日~水商売を甘く見ていませんか?〜 世間一般では、何故か“水商売”“玄人”を見下す風潮があります。特にサラリーマンや世の男性などは、恩恵を授かっているにも関わらずその傾向が強い。中にはお店で「いつまでもこんなことしていてはダメだよ」などと説教する輩も…余計なお世話です!水商売の人間は誰よりも精神力が強く心身共にタフです。しかも、毎日異なる年代・職種・性癖・趣味趣向の人間を接客し観察しているから人を見る眼が養われている。お酒が入れば人間は本性や欲望をむき出しにしてきます。だから、世の中の誰よりも人間をわかっていて、夜な夜な繰り広げられる様々な人種の人間模様から、素人の誰よりも世間というものをわかっている。世の中の景気や動向、その裏まで水商売に携わる人間は不思議と見透かしているものです。水商売は自分が強くなければできないし、そもそも仕事に上下優劣などないのですから、おかしな偏見は捨てましょう。
2016年07月04日~言葉はあなたの人柄です!〜 この世に生きていれば、思い通りにいかないこと、理不尽なことに直面し、不平不満や愚痴を言いたくなることもあるのは当たり前です。特に嫉妬や妬みから来る不平不満はタチが悪い。そんな時は人より、自分を振り返り、自分の過去、現在を考えましょう。羨望の眼で見られる人や人並み以上に頭一つ出ている人は、他人の何倍も働き、頭脳労働、肉体労働などいろいろな面で努力の限りをつくし苦しい思いをしています。逆に、自分の好きな楽なことばかりやってロクに努力せず、グダグダ生きている人は貧乏で恵まれなくて当たり前です。他人に嫉妬して不平不満や悪口を言う暇があるのなら、自分を振り返り、反省し、「あの人は自分より何倍も努力している。人生はやった者勝ち、自分も負けてられない」と奮起して頑張りましょう。懸命にガムシャラに頑張ってさえいれば、周りなど眼に入らず、当然不平不満愚痴を言っている暇はありません。そしてやがて、それを云う必要のない恵まれた状況の自分になっていることに気がつくでしょう。目出度し、目出度し~。
2016年07月01日~口から毒を入れれば病気になる〜 現代の子供が昔の子供に比べて虚弱体質になったと言われて久しいですが、これは食生活の変化が大きく影響しています。人間の細胞の基は食生活にあります。子供の頃から、お水やお茶ではなく、炭酸飲料や人工飲料などを飲み、ジャンクフードやインスタント食品などの不健康極まりない食品や栄養の偏った美味しいものばかりを食していたら丈夫な身体になる筈がありません。大袈裟でも何でもなく、口から毒を入れているのですから、病気や虚弱体質になって当然。子供にはしっかりとした栄養バランスのあるものを食べさせて、ジャンクフードや人工飲料を過剰に与えない。大人も同じく、健康で若く美しく長生きしたいのなら、腹八分目である程度粗食に徹し、フルコースや喫煙を含め、食欲をコントロールできる強い意志が必要です。また、身体に良い物は“良薬口に苦し”と言って、決して美味しくはないけれど、日常的に食していれば健康で長生きができます。苦あれば楽あり、これも正負の法則なのです。
2016年06月30日アイドルグループ・関ジャニ∞が、テレビ東京系大型音楽番組『テレ東音楽祭(3)』(29日18:25~22:48)で、歌手・俳優の美輪明宏とコラボすることがわかった。同番組は2014年に『テレ東音楽祭(初)』として放送、今年で3年目の放送となる。総合司会は3年連続でTOKIO 国分太一が務め、テーマは「思わず歌いたくなる! 最強ヒットソング100連発」。テレビ東京の人気番組とのコラボレーションを多数企画している。関ジャニ∞は、出演するバラエティ番組『ありえへん∞世界』(毎週火曜19:00~)の企画として、美輪明宏と歌のコラボを行う。また、『所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!』(毎週金曜21:00~)では、清水ミチコがものまねメドレーを披露する。『THE★カラオケバトル』(毎週水曜18:55~)の企画では、歌手の城南海が生放送でカラオケ採点に挑戦。『世界ナゼそこに? 日本人~知られざる波乱万丈伝~』(毎週月曜21:00~)からはユースケ・サンタマリアが登場し、世界で最も歌われている日本の歌を紹介する。さらに、『出没! アド街ック天国』(毎週土曜21:00~)からは薬丸裕英とV6・井ノ原快彦が登場。『テレ東音楽祭(3)』総合司会のTOKIO・国分太一と3人で、薬丸が28年前に在籍していたジャニーズのアイドルグループ・シブがき隊の楽曲「100%…SOかもね!」を歌うことが決定している。■発表済みの出演アーティストTOKIO、KinKi Kids、V6、NEWS、関ジャニ∞、Hey! Say! JUMP、A.B.C-Z、ジャニーズWEST、EXILE THE SECOND、三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE、E-girls、GENERATIONS from EXILE TRIBE、AKB48、SKE48、NMB48、乃木坂46、欅坂 46、髙橋真梨子、平井堅、 globe(小室哲哉&Marc Panther)×神田沙也加(TRUSTRICK)、華原朋美、PUFFY、鈴木 亜美、Kiroro、コブクロ、一青窈、ORANGE RANGE、スキマスイッチ、DAIGO、西野カナ、 城南海、SEKAI NO OWARI、モーニング娘。’16、きゃりーぱみゅぱみゅ、大原櫻子(順不同)
2016年06月25日~恋上手な人間は手品師と同じ自分を見せない〜携帯メール、ブログ、twitterなど自分発信できるメディアが隆盛です。特に若い方は、「これからご飯」「きょうは暇ナウ」など、自分の行動をいちいち発信する習慣ができています。自分を知って欲しいという心の底にある寂しさからなのでしょう。しかし、人間は見えない想像する部分、ミステリアスな部分に魅かれるもの。手品の箱と同じで恋上手な人間は、相手に決してすべては見せない。会うたびに新しい一面を見せて、次々繰り出す魅力やギャップで、相手を虜にしていくのです。もちろん、“魅力ある一面”という引き出しを増やす努力が必要です。少なくとも、自分の行動をいちいちつぶやく、日常を開けっ広げにすることは手品の種明かしをして、手の内を相手にすべて見せること。「なあんだ」と相手に引かれることも早い。恋をしている時は、簡単に自分をさらけ出してはなりません。
2016年06月23日~今一度考えたい、「結婚=幸せ」なのか?〜 本日は「今一度考えたい」がポイント。日本が豊かになり女性が自由と独立を得て結婚をしたがらなくなった時代を経て、不況や不安定な時代になったことで女性の意識が又結婚に向かうことは良い事でしょうか?女性が結婚して子供を産むことは日本にとっては良い事です。特に少子化、少子化と叫ばれていますから。ただ、女性が子供を持ち育児をしながら働ける環境が整っていません。慢性的な不況で夫の給料だけでは厳しく、女性も働かなければ一家は食べていけない位厳しい時代、女性の社会進出も盛んな時代、国は「産めよ、増やせよ」という割には、保育所の問題や現実離れした産休・育休制度など何もせず、俯瞰して冷静に見れば結婚・出産しても大変なのが現状でしょう。外的環境が「結婚=問題山積み」です。そこを今一度考えましょう。
2016年06月20日~男性の純粋無垢に惚れてこそ…〜フランスの女優ジャンヌ・モローは、「あなたは男性に何を求めますか?知性、名誉、財力、どれを持つ人が?」と記者に聞かれ「いいえ、そんなものは私が全部持っています。殿方はただセクシーで美しければそれだけで結構」と答えました。お見事、これぞ一流の女です。女性は見かけの職業や地位、学歴、収入などに惑わされます。しかし、本当に成熟したカッコイイ女はそんな見せかけに惑わされません。肉体労働で自分の身体でコツコツと稼いでいる男性や、華やかではないが一途で真面目に働いている、純粋無垢な男に魅かれるもの。男の純粋さだけを愛おしく感じられるようになってこそ、成熟した女になった証です。モローの「殿方はただセクシーで美しければ」とは、男性の純粋な部分をにユーモラスに表現したもの。カッコイイ洗練された女性はちょっと違いますねぇ!※美輪明宏公式サイト「美輪明宏 麗人だより」より
2016年06月18日~簡単に結果が出るはずがありません〜 Q…「本日の言葉」のアドバイスを出来るだけ実践することを心掛けていますが、本当に身についているという実感も持てません。焦りも出てきます。これでいいのでしょうか?A…何事も簡単に結果なんて出ません!日常生活の中でほんの少しづつでも「本日の言葉」を実践することを意識し何度も上達と失敗や諦めを反復していれば、そのうち自然と身についてきます。焦りは禁物です! <解説>…現代ではタイムイズマネーで何事もせっかちに結果を急ぎ過ぎます。スポーツ、芸能、職人技、誰もが初めから名人になるわけはありません。赤ちゃんの歩行訓練のようにあせらず、知識と教養の日々の積み重ねが大切です。徐々にレベルを上げて行き、それに見合う器が出来て、結果や成果が実感できるのです。それには時間が掛かって当然です。人生修行の結果に至ってはもっと時間と辛抱が大切です。むしろ、死ぬ間際に天界人と魔界人の割合が6対4くらいになっていれば上出来なくらいです。焦ることはありません。どんな聖人や偉人もそれで悩んだのですから。
2016年06月09日~文句があるならまずは自分を振り返る!〜 世の中や社会や他人に文句や愚痴や悪口を言いたい人は大勢いるでしょう。ただし、その前に「自分を振り返って、自分の性格、能力、知識、教養、技術を考えた上でものを言うべし、妬むべし、ひがむべし!」。怠惰、愉快・快楽に溺れてばかりいる人は飛躍もなければ一生悲運のままです。一生懸命まじめに働いている人は一応人並みの生活ができる。人並み以上に働いている人は、やった者勝ちで頑張った分だけ恵まれる。“全ての平等は不平等”と言い、苦労と努力をした人は報われる、努力もしない人が努力をした人と同じだなんて正直者がバカを見る世の中ではありません。さて、あなたは自分を振り返っていかがですか?まだまだ努力をして頑張らなければとお思いですか?悪意で嫉み妬みひがみで文句や愚痴を言っている暇はないのです。他人の10倍努力して、やっと頭一つ分抜きん出ることが出来るのです。そう「働かざる者食うべからず」なのです。※美輪明宏公式サイトより
2016年05月26日~正負の法則を意識も、大切なことはその先です〜 "頭はクール、心はホット"と並び、お話していることは「正負の法則」の意識です。地球上の絶対の法則で、いいこともあれば悪いこともある、人生プラスマイナスはゼロ。これをわかっていれば、嫌なことがあっても動じないし、良い事があっても自分を律することが出来ます。また、正負の法則を常にすべての事態や事柄に当てはめ意識していれば、人間関係においても、他人を嫉妬したり羨んだりすることもなくなり、物事を冷静に俯瞰して見ることもでき落ち込みません。何よりも、正負の法則を意識することは、究極のプラス思考なのです。なぜなら、負を背負っても「その裏にプラスもある」と想像し、直ぐに気持ちを切り替え、発想の転換で次の正につなげることができるのですから。「良いことも悪いことも同じくらいあるのが人生」を念頭に、色んな困難にも立ち向かってください。
2016年05月23日寺山修司作『毛皮のマリー』が、美輪明宏の演出・美術・主演で、7年ぶりに上演される。日本一ゴージャスな男娼マリーと、マリーに愛される美少年・欣也の過剰なまでの親子愛、そして、それを取り巻く寺山ならではの見世物的世界は、どう描かれるのか。寺山が認めた美輪にしか生み出せない舞台に、期待が高まる。舞台『毛皮のマリー』チケット情報寺山が美輪に『毛皮のマリー』を書き、初演されたのが、1967年のこと。修辞的な台詞で描かれたその戯曲には、人生哲学が散りばめられていると感じたという。「たとえば、『世界は何でできているか考えたことある?水夫さん。表面は大抵、みんな嘘でできているのよ』という台詞も、とても大事なことを言っているんです。だって、人間はみんな嘘をついているでしょう。まず、服を着て、化粧をして、決して生まれたままありのままでは生きていません。自分の出世や安定のために権力におもねって嘘をつくこともあります。表ではいいことを言っている政治や経済もすべてそうです。と、そんなふうに、台詞についての解釈を寺山に話したら、『あなたは恐ろしい人だ。それでけっこうです』と返ってきました(笑)。私の出すアイデアには、寺山自身が気づいていないものもあったみたいです」。以来、寺山からの絶大なる信頼を得た美輪は、初演を含めこれまでに7度、『毛皮のマリー』を上演。前回の2009年版は、「決定版に近いものができたと思っています」と自負している。それだけに今回は、さらなる決定版をとの思いが募る。「寺山修司の世界はコンテンポラリーで、何でもありの世界です。ですから、寺山の出身地である東北の民謡を使った土着的な匂いから、フランスの古き良き時代のエレガンスな匂い、レトロな匂いと、あらゆるものを混在させて、ごった煮にしたいと思っているんです」。何でもありを象徴するような下男の醜女のマリー役を、ワハハ本舗の梅垣義明が初めて演じることも決まった。「劇中劇のショーで鼻から豆を飛ばしていただく予定です」というから、一層それは、醜悪で美しい世界となっていくことだろう。寺山だけでなく、三島由紀夫や江戸川乱歩など、今は亡き天才たちが描き出したかった芸術の真の姿を体現できる数少ない表現者である。「60年来の友人に『あなたしぶといわね』と言われましたが(笑)、台詞を、その世界観を自分が演じられると思う限りは、簡単に引退なんてしません」。最後にうれしい言葉が聞けた。公演は4月2日(土)から東京・新国立劇場 中劇場、4月27日(水)から東京・PARCO劇場にて。取材・文:大内弓子
2015年12月28日江戸川乱歩の原作を三島由紀夫が戯曲化し、その三島自身が熱望したことから実現した美輪明宏主演の『黒蜥蜴』。三島由紀夫生誕90年、没後45年にあたる今年、再演を重ねてきたこの代表作に、美輪はどんな思いを込めるのか。三島との思い出話など、美輪からこぼれる言葉は尽きなかった。舞台『黒蜥蜴』チケット情報舞台での初演は1969年。その前年に公開された映画は世界でも評判を獲得した。以来、『黒蜥蜴』といえば美輪のほかになくなった。「三島さんからは、黒蜥蜴を演ってほしいと3度も頼まれたんです。私が出演した寺山修司の『毛皮のマリー』をご覧になって、“あの難解なセリフを、まるで歯ブラシでも使うように日常の言葉として成立させていた。僕の芝居といえばみんな気取って難し気に演じるけれど、君なら内容を解り易く演れるはずだ”と。確かに、三島さんのセリフもレトリックがすばらしく、美しい言葉がいっぱい出てきますから、それをきちんと表現し、伝えるのは、なかなかむずかしいことだと思います」。美しいのはセリフだけではない。演出・美術・音楽・衣裳も手がける美輪は、この耽美的な世界観をすべてにおいて追求してきた。「三島さんのセリフに合うのは、ドビュッシーなどフランスの印象派の音楽か、東欧のもの。衣裳も裾の長い本格的イブニングドレスを身につけなければ、本物を知る女賊の黒蜥蜴にはなれません。セットや照明も同じです。その世界を成立させるために綿密に作り上げていきますし、そのための知識や技術がなければ舞台は作れないんです。ですから、今一度、こういった正統派の舞台を見直してみるのも必要だと思います。そこでなければ得られない感動や癒し、安らぎというものがあるはずです」。美輪が演じる黒蜥蜴は、明智小五郎と対峙し、やがて愛していくことになる。明智を演じるのは2度目となる木村彰吾。そして、黒蜥蜴の愛人・雨宮には、木村と同じく『花子とアン』で注目を集めた中島歩が再び挑む。「『花子とアン』では、『ごきげんよう』という美しい言葉が話題となりました。この『黒蜥蜴』の美しい世界も、ぜひ若い方にご覧になっていただいて新鮮な感動を味わっていただければと思うんです。早替わりも多く、体力的にはとても厳しい作品なんですが、80歳の黒蜥蜴も面白いんじゃないかと思っています(笑)」。その笑みに、まだまだ作品を向上させようとする覚悟が見える。美輪にしか成し得ない『黒蜥蜴』を、心待ちにしたい。舞台は4月4日(土)から19日(日)まで東京・新国立劇場 中劇場にて。その後、愛知、大宮、神奈川、静岡でも公演。取材・文:大内弓子
2015年01月22日昨年末の紅白歌合戦で、NHK連続テレビ小説「花子とアン」の挿入歌としても使われたエディット・ピアフの「愛の讃歌」を歌い、大きな反響を呼んだ美輪明宏。普段の煌びやかな姿から一転、黒い髪に真っ白な衣装を身にまとい、歌に必要のないものを一切排除したいでたちで登場。その圧巻の歌声は視聴者に大きな衝撃を与えた。そんな彼の歌声が十二分に聴けるのが「ロマンティック音楽会」。現在ツアー真っ最中だ。ここでは、彼のルーツであるシャンソンをはじめ、カバーやオリジナルなど様々な歌を聴くことができる。昨年末に開催される予定だった公演は、急性喉頭炎により声が出なくなったため延期に。その振り替え公演を含む2015年のツアーは、1月17日(土)の千葉公演からはじまり、愛知、埼玉、東京、神奈川、静岡、福岡、大分、大阪へと続く予定。すでに完売している公演もあるため、チケットの確保はお早めに。
2015年01月16日眠りって大切なことです。ひとは眠っているあいだに夢を見て、明日へのエネルギーを養います。美容にとっても重要で、寝不足の朝って、鏡に映る自分がいつもより「うっすらと老けて」見えたりします。でも、ここにきて画期的(?)なデータが出ました。なんと、「夜更かし」をするひとはIQ(知能指数)が高いことが判明したのです!ロンドン経済学校の心理学者 金沢聡氏は、夜更かしがIQの高さと深く関連していることを発見しました。それには、4つの理由があります。1.空想する時間がある昼間は忙しく、仕事に追われていますよね。気づいたらもうこんな時間?ということもあります。「給料を頂けるのは我慢料だ」、と美輪明弘さんが言っていましたが、確かにそんな一面もあります。だけど、すべてのことを終えて夜になると、自分の時間のはじまりです。ベッドに入って面白い本を読んでいるときなどは、誰の邪魔も入らず、読書に没頭できて、時間が経つのを忘れてしまうこともあります。「眠って見る夢」より、「起きているうちに見る夢」の方が大切なのです。2.既成概念にとらわれないひとが「自然に眠る時間」に眠らない、ということは、欲求に反することです。反抗心旺盛、とも言えます。好んで夜更かしをするひとは、今の自分を変えたい、今の自分から抜け出したい、という思いが強いひとなのかもしれません。3.夜にこそ発見があるたとえば夜に「はっ!」と思いつくことって多いものです。それは、瞬間的なことです。仕事の失敗にしても、恋にしても、よく考えてみたら、「あのひとはこのことを言いたかったんじゃないか」と気づくこともあるはず。夜起きていることで発見する、ということも多いのです。眠ってしまったらそれに気づくことも、発見することもなかった、と思えば「夜更かし」の効能はあったと考えるべきでしょう。4.先手を打つ自由に過ごせる夜は、いろんな考えが浮かんでくるもの。今後のことについて、いい考えが浮かぶこともあります。IQの高いひとは、「先手」を打ちます。別に、前の晩に考えたことを口に出す必要はありません。そんなことをダラダラと話しても、ひとは聞いてくれない。だったら、黙って実行する。行動を起こすことで、何かが変わる。そう思って間違いありません。とはいえ、午後10時から午前2時までの時間に眠らないと、美容上よくないって言うし……と思うひとは眠っていいのです。みんなに夜更かしを推奨する訳ではありません。「明日、デートだ!」っていうひとがいたら、寝不足でクマができてはいけないので眠りましょう。睡眠不足が肌によくないことは確かですからね。Photo by Pinterest
2014年09月28日毎回、自身による選曲・構成・演出でおくられる『美輪明宏/ロマンティック音楽会』。そこには、美輪明宏の美学や思いがすべて込められている。今回はどんな歌を選び、どう届けるのか。美輪が今、伝えたいことを聞いた。『ロマンティック音楽会』と名付けているように、美輪が歌を届ける場所と時間は、いつも、ロマンにあふれている。「ロマンティシズムというのは、人間にとっての“心のビタミン”ともいうべきものです。現代は、肉体の栄養は過剰なぐらいに充足していますが、心のほうは、栄養失調がどんどんエスカレートしているように思えてなりません。『衣食足りて礼節を知る』という言葉があります。今こそその礼節の部分、つまり心のビタミンが、最も必要だと思っているんです」。美輪がそう感じるのには理由がある。「機能性や利便性、経済性ばかりを追求した結果、建物も家具も生活用品も無機質なものが増えてきました。それだけならまだしも、音楽まで無機質になっています。単調なメロディに、叫ぶような歌声……。そんな無機質なものに囲まれていたら、心がささくれ立つのも当たり前です。ですから、せめて私の音楽会では、美しく叙情的な歌詞が綴られたメロディアスな音楽を、お届けしたいんです」。なかでも今回、中心に歌いたいと考えているのは、明治・大正・昭和の時代に愛されてきた日本の歌。「まさしく、私が語りを務めさせていただいている朝ドラ『花子とアン』の時代の歌です(笑)。『ごきげんよう』という挨拶に表れているように、あの頃は、言葉遣いも美しく丁寧だった時代。夫婦や親子の間にもちゃんと礼節がありました。その古き良き時代の雰囲気を醸し出す歌をご用意するつもりです。たとえば、松島詩子さんが歌った『喫茶店の片隅で』とか、淡谷のり子さんの『別れのブルース』か『雨のブルース』。それから、シャンソンのほうでは『枯葉』。今の時代にはどこからも聴こえてこない、美しくエレガントで安らぎがある音楽ばかりです」。リクエストの多い『愛の讃歌』や『ヨイトマケの唄』も、もちろん期待できる。また、美輪のアイデアによる舞台美術の美しさも、心のビタミンになるはずだ。「ロマンに包まれ、心が安らげば、人にやさしくなれますし、ひいては戦争だって起こらないんです」。美輪が歌に込めるメッセージは、果てしなく大きい。『美輪明宏/ロマンティック音楽会』、大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティの公演は、7月22日(火)まで2次プレリザーブ先行(抽選)を受付中。東京・神奈川・埼玉・北海道公演は発売中。取材・文:大内弓子
2014年07月18日3年ぶりに上演される美輪明宏版『愛の讃歌』~エディット・ピアフ物語~。3月、都内某所で行われている稽古場に潜入し、作・演出・美術・衣装を手がける美輪明宏、そして、キャストの木村彰吾とYOUに、この作品にかける思いを聞いた。美輪明宏版『愛の讃歌』チケット情報『愛の讃歌』はフランスを代表するシャンソン歌手、エディット・ピアフの人生を描いた物語。毎年舞台公演を行っている美輪が、今年この作品を選んだのは、たくさんの熱いリクエストがあったからだ。それらの声には、美輪が描く真実のエディット・ピアフと、美輪が歌う真実の『愛の讃歌』に触れたいという思いが含まれている。「これまでに映画や舞台で描かれたピアフは、無知でわがままで淫乱で、といった姿ばかりです。でも、私が調べたピアフはまったく違います。レイモン・アッソーという詩人に知識・教養を叩き込まれ、『愛の讃歌』の作詞もした芸術家なんです。その詞も、みなさんがよく耳にされる訳詞ではなく、“空が落ちてきたって、地球が割れたって、あなたのためならどんなことだってする”というような、スケールが大きく哲学的な内容です。その本当のピアフを私は描きたいと思っているのです」と美輪は語る。真実のピアフを描くための稽古は厳しい。台詞のなかのひとつの言葉の抑揚にも、繰り返し美輪の注意が入る。3年前の公演で、美輪が演じるエディット・ピアフの妹、シモーヌ・ベルトーを演じたYOUも「稽古が終わると、もう脳みそが大変なことになってます」と苦笑。2006年に続いてピアフの最後の恋人、テオ・サラポを演じる木村彰吾も「美輪さんに褒められることはまずありません。この間も、神の領域の芝居ができたって言ったら、『カミはカミでも紙くずね』って言われました」とユーモアを織り交ぜて話す。しかし、ずっと以前から美輪の舞台を観ていたYOUにとって『愛の讃歌』は、「出演せずに観ていたいぐらい大好き」な作品。木村も、「登場人物が全員やさしくて、こんなに愛のある舞台はない。出演できることが誇りです」という。木村が演じるテオが登場するのも、美輪明宏版『愛の讃歌』ならではだ。その思いを美輪が最後にやさしく語ってくれた。「ピアフに『愛の讃歌』を書かせた最愛の人、マルセル・セルダンを飛行機事故で亡くしてどん底に陥るまでしかほかの作品では描かれませんが、茫然自失のピアフをテオが救うところまで私は描いています。その無償の愛をこの作品で提示することで、不毛な愛がはびこる今の世の中に、本当の愛情とはそういうぬくもりのあるものなんだということを伝えたいんです」。公演は4月12日(土)から5月5日(月・祝)まで東京・新国立劇場 中劇場にて。その後、岡山、福岡、大阪、静岡、長崎、愛知、青森、宮城、新潟、神奈川でも公演。チケット発売中。取材・文:大内弓子
2014年04月04日78歳のいまも歌に、舞台に、世の悩める仔羊たちの相談にと活動を続ける、美輪明宏。そんな彼の魅力のすべてを伝える、NHKの特集番組「真夏の夜の美輪明宏スペシャル」が8月21日(水)に放送されることが決定。本番組にて宮沢りえが出演していることが明らかとなった。今年5月に、三谷幸喜が脚本・演出を務めた舞台「おのれナポレオン」で、天海祐希に代わり、見事に代役を務めた宮沢さん。本番組では、美輪さんが宮沢さんに伝えるのは「人生開運の法則」だ。今回、初めて美輪さんの自宅を訪問し、対談を敢行。今秋、彼女は野田秀樹演出の舞台「MIWA」で美輪明宏役を演じる予定だ。「どうやって美輪さんを演じれば?」――三輪さんの教えは、演技論・役者論を超えて人生論まで深まり、宮沢さんは感極まって涙を流す場面も…。一方、スタジオでは彼の人生をふり返りながら、盟友・黒柳徹子とのトークも。テレビの創成記に青春を送った2人が共に生きた“日本の青春時代”が明かされる。さらに、1968年に主演して以来、彼のライフワークともいえる舞台「黒蜥蜴」。その制作の舞台裏を半年もの間追った、芸術家・美輪明宏の素顔、また7月に故郷・長崎で音楽会を開く彼を追い、被爆した少年時代そして後の「ヨイトマケの唄」誕生の秘密にも迫っていく密着ドキュメンタリーも収められている。特集番組「真夏の夜の美輪明宏スペシャル」はNHKにて8月21日(水)22:00~放送。(text:cinemacafe.net)
2013年08月20日受け手のコンディションを見極め、それにふさわしい最善の方法で、もてなす。といってもレストランのことではない。供されるのは、音楽会。観客を迎えるのは、美輪明宏だ。秋にスタートする『美輪明宏/ロマンティック音楽会』を前に、選曲はもちろん、舞台美術から照明、衣裳まですべてに目を配る美輪が、現時点での構想を語った。美輪明宏/ロマンティック音楽会の公演情報まずは受け手の現在。美輪は世間をどう見ているのだろうか。「今は、ロマンもヘチマもありません。テレビを観ても、低次元のお笑いや、女性タレントのセックス談義。テレビマンの品性は、落ちるところまで落ちています。それに、政治も経済もどこもかしこも、いいところがない。一服の清涼剤が必要なときだと思います」。殺伐とした社会に生きる人々を癒す特効薬、それは“美”だ。今回は「もっと徹底して耽美的な世界を提供したい」と美輪は言う。「いつもは、政治批判や時事評論みたいなお説教がましいことも話したりしていましたけど、今度はそういうのはやめて、きれいな話や美しい話をしたいと思います」。また舞台美術については、「アールデコやアールヌーヴォーは使ったので、いっそのこと四次元にしたらどうかと思って。よく、天国に行って戻った方が、“お花畑のようだった”って言うでしょう? それを再現したいんです」と無邪気な笑顔で話す。曲のチョイスも気になるところだ。「会う人ごとに“どんな曲が聴きたい?”ってリサーチしています。“『ヨイトマケの唄』がなければ、あなたはいないも同然”という友人がいる一方で、『愛の讃歌』は朝と晩に聴きたいという方がいたり。今回は、自作の『うす紫』や、ピンク・マルティーニも録音した『黒蜥蜴の唄』もプログラムに入れるかもしれません」。「1900年代初頭の美が極められた時代を実感として知る最後の世代として、次に伝えていかなければならない使命が私にはあります」。そう語る美輪があふれるほどの愛を注ぎ込んだステージは、“心のビタミン”とも“命の洗濯”とも称され、リピートする観客が後を絶たない。『美輪明宏/ロマンティック音楽会』は、東京・ル テアトル銀座 by PARCOにて9月10日(月)から30日(日)まで開催。チケットぴあでは、7月8日(日)の一般発売に先がけ、7月5日(木)20:00までインターネット先着先行プリセール(座席選択可能)を受付中。東京公演の後、全国ツアーを予定している。
2012年06月26日