オーストラリアにはコアラやカンガルーを始め、さまざまな野生動物が生息しています。そのオーストラリア最大の野生動物保護団体『WIRES』では毎日のように、助けを必要とする動物についての通報が寄せられるそうです。排水管の中から見つかったのは?この日も『WIRES』の救急隊員のネッドさんは、ある動物の救助に向かいました。工事現場の排水管の中に、タスマニアデビルの子供が入り込んで出られなくなっていたのです。タスマニアデビルはほかの動物の匂いをたどって排水管に入り、動けなくなったと思われました。タスマニアデビルは幸いケガはしていませんでしたが、痩せ細り、体温が高かったのだとか。ネッドさんは慎重にタスマニアデビルを排水管から取り出して、冷たく濡らしたタオルで体を拭いてあげました。その後、3か月半にわたって献身的な世話とリハビリを行った後、元気になったタスマニアデビルは野生に帰されたということです。『WIRES』がFacebookでこの出来事を報告すると、ネッドさんたちに称賛の声が上がりました。・僕だったらそのパイプに手を突っ込まないと思う。あなたたちは在来の野生動物を助けるために素晴らしい仕事をしているよ。・救助チームのみなさん、ありがとう!・このタスマニアデビルは救助してもらえてラッキーだったね。人に慣れていない野生動物を助けるのは、人に危険が及ぶ場合もあるでしょう。それでも『WIRES』のスタッフは24時間365日休むことなく対応し、年間で13万匹以上の野生動物の保護や支援をしているとのこと。この地球上で人と動物が共存するために尽力している人たちに、感謝したいですね。[文・構成/grape編集部]
2024年05月07日大人気マンガシリーズ、エトラちゃんは見た!さんの『入浴中、突然激痛に襲われた話』を紹介します。主人公はようやく体内から石を出し、尿管結石から解放されました。そしてその後は、二度と結石ができないよう食事に気をつけるようになったのです。しかし今度は暑さで気分を悪くしてしまい…。≪HPはこちら≫前回のあらすじ23出典:エトラちゃんは見た!123123出典:エトラちゃんは見た!1次回予告出典:エトラちゃんは見た!親切な通行人に助けられた後、病院へ向かった主人公。どうやら熱中症だったようで、点滴を打って様子を見ることになりました。そして主人公が横になっていると、隣のベッドから「痛い!」と叫ぶ声が聞こえてきたのです。イラスト:エトラちゃんは見た!※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(愛カツ編集部)
2024年05月05日夫婦漫才コンビの宮川大助・花子(宮川大助=74、宮川花子=69)が23日、大阪・なんばグランド花月(NGK)の本公演(レギュラー興行)に5年ぶりの出演を果たした。イスに座ってセンターマイクをはさみ、1日2ステージ、息のあったボケ・ツッコミで爆笑を誘った。2019年12月に花子が血液のがんの一種、多発性骨髄腫であることを公表。大助が介助し、二人三脚で闘病・リハビリに励んできた。2022年10月には心肺停止寸前で救急搬送されるなど一進一退。それでもあきらめず、昨年5月1日にNGK地下の「YES THEATER」でイベントを開催。同月には、NGKの特別公演で漫才師として復活した。そこから約1年、人気芸人がそろう本公演に帰ってきた。花子が大助を「こちら大谷翔平です」「(結婚して)今年で48回忌」とイジるなど、エンジン全開で2ステージを完遂。闘病の様子もネタにし「抗がん剤とリハビリで生きてる。あんたはやってないから、あんたの方が先(逝くん)やで」と笑い飛ばした。さらに出番後には取材会に出席し、しゃべりを“延長”。花子は「なんとか生きて帰ってこられました」といきなりボケて、大助に「全然頑張れてなかった」とダメ出しを繰り広げた。一方で、花子は車イスを押す夫の「介護男子」ぶりに感謝。自宅でも身の回りのことはもちろん、排便や導尿の管の挿入まで、徹底して寄り添ってくれるという。大助は「第二の恋愛の最中」「どんな形であれ元気でいてそばにいてほしい」と愛あふれた。「男やのにようやるなー」という考えを一切否定。大助は「女房やし、恋愛で好きになって、その女房を大事にするのは当たり前と違うの?なんで俺がこんなことせなあかんねんという概念は100%ない」と言い切り、「一番尊きことを女房から教えてもらってますね」と相思相愛だった。
2024年04月23日テレビで尿漏れや頻尿に関するCMを度々目にしていましたが、まさか自分にも尿漏れ対策が必要になるとは思っていませんでした。特に30代から40代の前半は、尿漏れなんて遠い先のこと!ぐらいに考えていたのですが、妊娠・出産を経験した私にとって尿漏れは実は身近なものだったのです。ある日、くしゃみをしたら尿漏れ…30代後半で2人の子どもを出産し、40歳過ぎまでは子どもの世話で目が回るような忙しい日々を過ごしていました。その後40代半ばには、子どもは2人とも小学生になり少し自分の時間が持てるように。そういうホッとした時期に風邪をひいて、ある朝くしゃみが止まらなくなりました。そのとき「あれ?」と感じたのが尿漏れ! おりものかな?と感じるほどの少量でしたし、下着にはライナーを付けていたので気にしないでいました。でも、その後くしゃみをするたびに「あれ?」と感じることが増え、下着に付けたライナーが明らかに濡れていると感じるレベルになっていったのです。自分が尿漏れしているだなんて恥ずかしくて誰にも言えず、くしゃみが出そうになると股間を手で押さえてみたり鼻をつまんでくしゃみを抑えたりして、くしゃみと尿漏れとの闘いが始まりました。風邪をひいたときの外出はライナーでは不安なので、生理用のナプキンを使用することもありました。それでも、まだなんとかなるレベルだと軽く考えていたのです。自治会の運動会で尿漏れが決定的に!子どもたちが小学生になると、学校行事や地域の行事に参加することが増えました。そのころ住んでいたのは規模の大きいマンションで、子育て世帯が多く、自治会の活動も盛んでした。子どもたちも友だちがたくさんいるので、自治会の行事にはいつも参加していました。自治会の年間行事の中でも一番盛り上がったのが市民運動会! 私の地域の市民運動会は自治会対抗でおこなわれ、競技に参加するたびに食料品や家庭用の雑貨などがもらえます。ですので出られるものは何でもエントリーするといった感じで盛り上がります。そしてママ友に誘われて出ることになった大縄跳び! これが衝撃の事実を私に突き付けることになったのです。市民運動会が近づくと、マンションの敷地内にある公園は自治会対抗競技であるリレーや玉入れなどの練習をする住民でいっぱいになります。自治会対抗で優勝すれば米やじゃがいも、インスタントラーメンなどが大量にもらえるので優勝を目指してみんな必死に。もちろん大縄跳びの練習もおこなわれました。そして、せーのっ!で跳んだ瞬間、ドバッと尿漏れを起こしたのです!尿漏れ対策に骨盤底筋トレーニング実は、大縄跳びの練習中に着替えに帰ったママ友が複数いました。お互いに「だよねー」と苦笑いしながら、私だけではなかったんだというホッとした複雑な感情が湧いてきました。市民運動会当日は「夜用の生理ナプキンが必要やね」と笑いながら参加しましたが、私だけではないとわかってもやはりショックでした。このことを70代の母に話すと母にも経験があったらしく、「骨盤底筋のトレーニングをすると改善するよ」と言われました。実際に母は骨盤底筋トレーニングで尿漏れが治まったと言うのです。方法は簡単で、腟と肛門の筋肉に力を入れて数秒間キープし緩める。これを1日に何回かおこなうだけ。そんなことで治るの?と疑問に思いましたが、一番身近な経験者の言うことなので試してみることにしました。効果がなければ病院に行こうと思っていたのです。そして、テレビを見たり料理をしながら思い立ったらキュッと力を入れてみる感じで続けてみました。市民運動会が10月末だったのですが、半年ほど骨盤底筋トレーニングを続けた翌年の春に思い返せば、その年の冬は風邪をひいてくしゃみをしても尿漏れを起こすことがなかったのです。まとめ意識をしていたわけではなく気付くと……という感じでしたが、半年もたたずに効果が表れた骨盤底筋トレーニング。妊娠・出産を経験すると骨盤底筋が緩んで尿漏れを起こしやすくなるとネットを検索して知りました。尿漏れにはいくつかのタイプがあるようで、私の場合は腹圧性尿失禁といわれるタイプのようです。くしゃみや運動、重たい物を持つなどおなかに力を入れたときに尿漏れが起こるタイプで、骨盤底筋を鍛えるのが効果的であるとわかりました。「尿漏れ対策」でネットを検索するとさまざまな骨盤底筋トレーニングが出てきます。時間もお金もかからずいつでもできる骨盤底筋トレーニングを続け、尿漏れの心配なく日々の生活を楽しく送りたいと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。著者/川口まみこ(52歳)中高生2児の母。バブル真っ最中に社会人になり、仕事もプライベートも充実。肌と体のケアには無頓着で不規則な生活送る。そのツケが今になって現れ、美容と健康を取り戻そうと頑張るアラフィフ。猫になりたい。
2024年04月20日一般社団法人日本排尿機能学会(理事長:高橋 悟 日本大学医学部泌尿器科学系泌尿器科学分野 主任教授)は、下部尿路症状に関する疫学調査(疫学調査実行委員会 委員長:三井 貴彦 山梨大学医学部 泌尿器科学講座 教授)を約20年ぶりに実施し、その結果を2024年に公開いたしました。その結果、約8割の方が尿に関して何らかの症状を訴えているものの、実際の受診率は4.9%にとどまっていることがわかりました。【調査の背景】尿に関する様々な症状である下部尿路症状の有病率や生活の質(QOL)への影響に関しては、海外での疫学調査に加えて、2002年に本邦で行われた疫学調査の結果でも明らかとなり、現在でもこのデータが広く引用されています。しかし、その疫学調査から20年以上経過し、本邦が他の先進国と比べても未曾有の超高齢社会を迎えていることもあり、下部尿路症状の有病率、QOLへの影響などを改めて調査する必要があると考えました。【主な調査結果】■みんなが一番困っている尿に関する症状は?一番困っている症状を挙げていただくと、夜間頻尿が男女とも高い傾向にありました。その他男性では尿を出す症状が、女性では尿漏れに関する症状が高かったです。最も困っている症状■男性は「チョイ漏れ」、女性は「力み漏れ」に悩み排尿が終わった後に、尿で下着を濡らしてしまうといったチョイ漏れ(排尿後尿滴下)。今回の疫学調査では男性の20代-30代で約23%程度と、若年層でもチョイ漏れの経験があることがわかりました。また、くしゃみをしたり、重いものを持ったりした際に、尿が漏れてしまう力み漏れ(腹圧性尿失禁)は女性に多く、高齢者では半分近くの方が腹圧性尿失禁を経験していることがわかりました。チョイ漏れ(排尿後尿滴下)力み漏れ(腹圧性尿失禁)■20歳以上の約1,300万人が過活動膀胱に罹患急に尿がしたくなって我慢できないといった尿意切迫感を伴って「尿が近い」「トイレに間に合わない」といった症状を呈する過活動膀胱はQOLに大きな影響を与える疾患です。今回の調査では有病率は加齢とともに上昇し、50歳以降急激に伸びてくることがわかりました。過活動膀胱の有病率■今回の調査を通じて下部尿路症状の全体的な有病率は、年齢とともに上昇し約8割の参加者が何らかの下部尿路症状を訴えていました。これら下部尿路症状のQOLへの影響ついては、参加者の12.4%が日常生活に影響があると回答しており、その影響は年齢とともに増加していました。その一方で、医療機関への受診率は極めて低かったです。「下部尿路症状は加齢に伴うもので病気ではない」と考えている人が多いという現状についても今回の疫学調査では示されており、今後のさらなる啓発活動が必要であると考えられました。【調査の詳細】「下部尿路症状に関する疫学調査(JaCS 2023)」超高齢社会を迎えた本邦で、尿に関する様々な症状である下部尿路症状の有病率やQOLへの影響に関して、実態を把握することを目的に疫学調査を実施しました。調査期間 :2023年5月31日-2023年6月5日調査方法 :調査会社(株式会社マクロミル)のパネル利用によるインターネット調査対象者 :全国の20代~90代の男女※各年代において総務省統計局国勢調査の人口比率に基づき、男女、年代、地域性を考慮し実施回収サンプル数:6,210人(男性3,122人、女性3,088人)【一般社団法人日本排尿機能学会について】本学会は昭和48年に神経因性膀胱研究会として発足し、平成26年10月には一般社団法人日本排尿機能学会となり、2023年に50周年を迎えました。会員数は2,048名(令和4年7月末時点)になり、泌尿器科だけでなく神経内科、産婦人科、リハビリ科、看護学科、生理学、薬理学、薬学などの各領域からエキスパートが参加している学際的な学術団体です。年1回の学術集会の開催、年2回の学会誌の発行、各種ガイドラインの作製、学会自主研究の導入などを中心に活動しています。【会社概要】名称 : 一般社団法人日本排尿機能学会理事長 : 日本大学医学部泌尿器科学系泌尿器科学分野 主任教授 高橋 悟事務局所在地: 東京都千代田区霞が関1-4-2 大同生命霞が関ビル(日本コンベンションサービス株式会社 内)HP : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月17日キッチン掃除の中でも排水管の掃除は特に大変ですよね。また、洗剤でこまめに掃除をしていてもすぐ汚れてしまう箇所の1つです。そんな排水管ですが、手間と時間を掛けずに掃除をする方法があります。排水管を手軽に掃除する方法家事代行やエアコン掃除など、生活関連の予約サービスを行う『くらしのマーケット』のInstagramアカウントは、排水管を手軽に掃除する方法を紹介しています。以下で紹介する方法は洗剤やブラシなどの掃除用具は使いません。そのため、手間がほとんど掛からないのがポイントです。早速、方法を見てみましょう。※写真は複数枚あります。左右にスライドしてご覧ください。 この投稿をInstagramで見る くらしのマーケット【公式】(@curama.jp)がシェアした投稿 『くらしのマーケット』が紹介したのは『お湯』だけで排水管を掃除する方法です。まず、水を入れたビニール袋で排水管にフタをしたら、44℃に設定したお湯をシンクの半分くらいまで溜めてください。45℃以上のお湯にすると排水管を傷める可能性があるので、注意が必要です。最後にフタを取り、溜めたお湯を一気に流しましょう。排水管に付着した油分を落としてくれるだけではなく、汚れの蓄積防止に効果的だといいます。『くらしのマーケット』が紹介した方法は、ブラシなどでは手の届かないところまで掃除できるほか、手間や時間の短縮にもなるのでおすすめですよ。[文・構成/grape編集部]
2024年04月05日エル・ローズが運営するコンセプトショップの「sowat by サンテラボ」ではこのほど、フェムケアブランド「hinna(ヒンナ)」から尿もれに特化した「吸水型アクアテックショーツ」の販売を開始しました。■99%の消臭機能にくわえ6層構造でしっかり吸収販売を開始したのは、尿モレに特化した吸水機能付きショーツ。今年1月にサンテラボの利用者(20歳~60歳女性)を対象に実施した調査にて、46%が尿モレ経験があるという結果となった事から、開発に至ったアイテムとなります。同商品では、アンモニア特有のツンとする尿臭を99%消臭するほか、時間経過でアルカリ性に傾く尿を中和し、肌に近い中性~弱酸性にコントロールする機能を搭載しました。6層構造で高い吸水性を実現し、尿の成分由来の不快感を軽減。水分を吸っても厚さは変わらないため、普段のショーツのように着用できます。また、女性特有のボディラインに合わせた立体仕様を採用。身体にフィットする完全無縫製のシームレスとなっています。■商品概要商品名:hinna 吸水型アクアテックショーツカラー:チャコール、ベージュサイズ:M、L、LL、3LURL:(フォルサ)
2024年03月17日腎臓や尿管、膀胱に結石と呼ばれる石ができる病気である尿路結石症。特に働き盛りの男性に発症しやすいといわれており、私の夫もその1人です。若いころから尿路結石症を繰り返していた夫が、再び尿管結石に苦しみ、手術をする事態になってしまった体験談を紹介します。また…石が落ちてきた!私の夫は20歳より尿路結石症を繰り返し、開腹手術まで体験している尿路結石症のエキスパート。普段から「石製造マシーン」と自称していたので、今回症状が出たときも、またか! という感じで、あまり心配はせず見守ることに。腹痛に苦しむ夫に「大丈夫? 病院へ行く?」と提案しますが「対処法はわかっている。いつもと同じ感じだから大丈夫だ」と豪語する夫。これまでも繰り返し経験している病気なだけに、本人に任せればいいか……と、それ以上強く受診を勧めることはしませんでした。尿路結石症は、腎臓で作られた結石が、尿管と呼ばれる細い管に下りてくることで、突然の激しい腰痛や腹痛(せん痛発作という周期的に反復する痛み)、血尿といった典型的な症状が現れるそうです。小さい結石であれば尿とともに排出され症状が軽快するため、夫は自然に出るのを待とうとしたようです。しかし、まだ石は出てこない尿管結石による痛みは夜間や早朝に発生しやすく、3~4時間続くケースが多いといわれているそうです。夫ももれなく毎晩襲ってくるせん痛発作にもだえ苦しんでいましたが「まだ耐えられる! じきに出てくるよ」と、病院を受診する素振りは見せませんでした。その後も「本人がそう言うなら大丈夫か……」と、トイレから漏れ聞こえる夫のうなり声を聞きながら、病院受診を再び勧めることはしませんでした。ところが数日後、夫の病状は悪化し、痛みは1日中続くように。普段より水分を多くとるなど、夫なりの対処法を実践していましたが、一向に結石が出てくる気配はありません。「こんなに長く放置していいのだろうか……」と、本人の大丈夫との言葉をうのみにしていた私もだんだんと心配になってきました。「でも熱は出てないし、深刻な状態ではなさそうだから大丈夫かな?」と、思った矢先、トイレから出てきた夫を見て驚がく! 血尿が止まらず顔面は蒼白(そうはく)、今にも倒れるのではないかという状態まで病状は悪くなっていました。即入院が決定し手術!さすがに病院を受診するべきだと思い、フラフラの夫を連れ近所の泌尿器科クリニックへ行きました。夫の状態を診た先生は、すぐに大きな病院を受診したほうが良いと判断。紹介状を持って総合病院へ受診した結果、即入院となりました。入院した時は微熱程度で、重症化はしてないだろうと思っていましたが、腎盂腎炎(じんうじんえん:腎盂やその周辺の組織が細菌によって炎症を起こす病気))になる一歩手前の状態だと告げられ衝撃を受ける結果に。結石は1cm以上の大きなもので、自然に排出されるサイズではありませんでした。翌日には手術をすることになり、急展開の事態にただただ驚くばかり。主治医からも「どうしてここまで放置したんですか!? 取り返しのつかない事態になっていたかもしれないですよ!」と、夫婦でお叱りを受けるはめに……。夫も、いつものものだと尿路結石症を軽視して対処したことを猛反省していました。手術は尿道から細いカメラを入れて結石を砕く、内視鏡手術でした。開腹する手術までに至らなかったことが不幸中の幸いです。術後の経過は良好で、入院して3日後には無事退院、普段の生活に戻ることができました。クリニックを受診したその日のうちに紹介状をもらい、即入院、そして翌日には手術。と、目まぐるしい数日間でしたが、それよりも最悪の事態を免れることができてホッとしたことを今も覚えています。悪い意味で耐性がつき限界まで我慢する事態に20歳で発症し、今回の出来事が起こったときの夫は44歳。20年以上も付き合っている病気のため、結石ができやすい体質だと慣れが出ていたように思います。繰り返し経験してきた結石による痛みも、悪い意味で耐性がつき、今回のように限界まで我慢する事態へとつながる結果になってしまいました。夫は「結石が再発しないよう気を付けているつもりだったけど、なおざりになっていた。これからは軽く考えないようにするよ」と、改めて尿路結石症と向き合うようになりました。私自身も、症状が出たらまずは受診を促すよう心がけていこうと決心。今回の出来事は、今までの健康に関する考え方を夫婦で見つめ直すきっかけにもなり、忘れられないエピソードになりました。まとめ慣れている病気だからと本人任せにしていた今回の尿路結石症。「大丈夫」という夫の言葉をうのみにし、病院への受診を促さなかったことを後悔する結果になりました。新婚時代なら心配をしてもっと早く声をかけていたかも、と思う節も。さらに状態が悪化し、取り返しのつかない状況になっていたら……と考えるだけでも背筋が凍る思いです。今後は尿路結石症だけでなく、体調不良のときは早めの受診を促すなど、妻としてできることをしていきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。著者/ささきなみ(37歳)体力の衰えを感じ、年齢に抗うなにかを始めようと摸索中のアラフォーです。趣味はキャンプ。自然の中で飲むお酒を楽しみに日々を頑張っています。健康や夫婦生活についてなど、アラフォー世代の気になる体験談を執筆中です。
2024年02月24日「すぐにトイレに行きたくなる」「排尿するときに痛い」、そんな症状をきたす膀胱炎。実は、意外と多くの女性が経験したことのある病気の一つです。しかし、その原因や予防策については意外と知られていないことが多いもの。この記事では、女性に膀胱炎が起きやすい理由と効果的な予防策について解説していきます。膀胱炎とは何か?膀胱炎にはいくつか種類があるのですが、ここでは一般的に膀胱炎と呼ばれる急性膀胱炎についてお話していきます。急性膀胱炎は、細菌の感染によって膀胱で炎症が起こる病気です。女性に多く、実は男性ではほとんど起こらないとされています。急性膀胱炎は健康な女性でも起こるのですが、ストレスがあるときや体調を崩したときに起こりやすいとされています。尿意があるのについついトイレを我慢してしまったりすることも原因となります。症状としては、頻繁にトイレに行きたくなる(頻尿)、排尿時の痛みや焼けるような感覚(排尿時痛)、排尿しても出きっていない感覚(残尿感)、下腹部の痛みなどがあります。炎症が強くなると、尿が濁ったり、血尿が出たりすることもあります。女性が膀胱炎になりやすい理由女性の尿道の長さは男性に比べて短いため、細菌が外部から膀胱に侵入しやすい構造になっています。また、外尿道口の近くに肛門や腟があり、細菌が尿道に入り込みやすいことも理由といえます。特に、性行為による物理的な刺激は、細菌が尿道を通じて膀胱に入る一因となり、膀胱炎を誘発することも……。免疫力が低下しているときには、本来ならば害を及ぼさない細菌も病原性を持つことがあるのです。膀胱炎の予防策デリケートゾーンの清潔保持デリケートゾーンは常に清潔に保ち、細菌の繁殖を防ぎましょう。入浴時は、デリケートゾーン専用の刺激が少ないソープを使用し、しっかりと清潔に保つことが重要です。また、月経中は腟内に雑菌が繁殖しやすい状態になっているため、特にケアが大切。ナプキンは定期的に取り替えて、経血量が少ないときでも一日中つけっぱなしにするなどは避けるようにしましょう。性行為の後は必ず排尿する性行為も膀胱炎の原因になることがあります。そのため性行為の後は必ず排尿することが重要です。排尿することで、尿道に侵入した細菌を体外に洗い流すことができるとされます。排泄後の正しい清拭方法トイレットペーパーで拭く際は、前から後ろに拭くことで、肛門周辺の細菌がデリケートゾーンへ移動するのを防ぎやすくなります。逆の方向に拭くと、細菌が尿道口に入りやすくなり、膀胱炎の原因になることがあるので注意しましょう。さいごに膀胱炎は軽度であれば自然に治ることもあります。ですが、なかなか改善しない場合は、自己判断せずに医療機関を受診することが大切です。繰り返し発症する場合は、婦人科や泌尿器科での専門的な診断と治療が必要になります。日々の少しの注意と予防策で、膀胱炎を防ぐことは可能です。安心して健やかな毎日を送るために、今回ご紹介したような対策を実践してみてくださいね。©leszekglasner/Adobe Stock ©Pixel-Shot/Adobe Stock筆者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは4人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は15万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2024年02月23日胃酸が逆流して食道に炎症を起こす「逆流性食道炎」。40~50代に多い病気ですが、実は意外な日常習慣が原因になることも。症状や注意するべきポイントについて、きくち総合診療クリニック院長の菊池大和先生に教えてもらいました。教えてくれたのは…監修/菊池大和先生(医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長)地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。逆流性食道炎の症状とは?逆流性食道炎とはどんな病気でしょうか?「逆流性食道炎とは胃液や食べ物など胃の内容物が逆流し、食道に炎症を起こす病気です。胃液に含まれる胃酸は強力な酸性であるため、症状が進むと食道のただれ、食道潰瘍(しょくどうかいよう:食道の粘膜に深い傷が見られる症状)を引き起こします」(菊池先生)どんな症状が起こりますか?「初期症状としては胃の内容物がせり上がったことによる胸焼け、げっぷが見られます。げっぷは健康なときでも出ますが、逆流性食道炎の場合は頻回なのが特徴です。慢性化してくると食道のダメージが深くなり、食べ物が飲み込みにくくなる、喉から胸にかけて痛みが生じるなどの症状が現れます」(菊池先生)逆流性食道炎の主な原因は?原因1:暴飲暴食・早食い「暴飲暴食や早食いをすると、胃酸の分泌が増えます。また胃の中に食べ物が長く残っているため食道に逆流しやすい状態になります」(菊池先生)原因2:食べてすぐに横になる「食後、すぐに横になると胃の内容物が食道に流れやすくなり、逆流性食道炎を招く原因に。食べ物を消化するには時間がかかるため、夕飯は就寝の2時間前には済ませるようにしましょう。特に胸焼けが強いときは食べる量も少なめにしてください」(菊池先生)原因3:脂っこいものやアルコールのとり過ぎ「脂肪の多い食事やアルコールは胃酸の分泌を促します。アルコールは胃の入り口を締める下部食道括約筋を緩みやすくします」(菊池先生)原因4:ストレス「ストレスにより自律神経のバランスが崩れると胃酸の分泌が過剰になり、逆流性食道炎の原因になります」(菊池先生)原因5:便秘「便秘で腹圧が高まると胃が圧迫され、食べ物が腸に流れず食道に逆流しやすい状況になります」(菊池先生)40~50代はストレスから来る逆流性食道炎に注意逆流性食道炎は中高年の患者さんが多いと菊池先生は言います。「子育てや仕事、介護と多方面でストレスを抱えやすい40~50代は逆流性食道炎に注意したい年代です。加齢により、下部食道括約筋の働きも低下しますから、規則正しい食生活を心がける、できるだけリラックスする時間を作るなどして日ごろから予防に努めましょう」(菊池先生)逆流性食道炎になったら早めに受診を逆流性食道炎の市販薬もありますが、どんなときに受診すると良いでしょうか?「食道の病気の中でも、逆流性食道炎は軽症の部類です。とはいえ、食道がんなど大きな病気が隠れている恐れもありますから、症状があったら受診しましょう。病院に行くまでの応急処置として、市販薬を使用してください。セルフケアとしては消化の良いもの、小食を心がけて胃酸の分泌を抑えるようにすると良いですね。20年くらい前までは食道潰瘍になる患者さんが多くいましたが、近年は良い薬が出ているので重症化するケースはあまり見られなくなりました。逆流性食道炎は生活習慣の改善と処方薬で十分治る病気です」(菊池先生)まとめ心と体の負荷は意外なところに現れます。げっぷ、胸焼け、喉のつかえ……。気になるときは逆流性食道炎を疑って、病院を訪れてみることをおすすめします。取材・文/中澤夕美恵(50歳)出版社、編集プロダクションを経てフリーになって約20年。スポーツジム通いに目覚め、せっせと運動に励むものの1年で1kgしか減量しておらず、ズッコケる。いつか痩せると信じて今日もジムへ……。著者/監修/菊池 大和 先生医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長。地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。
2024年02月23日冬は排水管が詰まりやすい季節。水の流れが悪い、ゴポゴポと音がするという時は、排水管のお手入れをすることで改善するかもしれません。排水管の掃除に役立つものを探していたところ、100円ショップの『セリア』で便利な掃除グッズを見つけました。その商品とは、全長約65cmの『パイプクリーナー』で、税込み110円の商品です。気になった筆者が購入して使ってみたので、使い心地などをレポートします。セリアの『パイプクリーナー』で排水管を掃除!『パイプクリーナー』は柄付きの長いブラシで、排水管の奥のトラップ部分に溜まった汚れを掃除ができるのが特徴です。早速、洗面所の排水管を掃除してみましょう。まず、排水口のゴミ受けを取り外し、ブラシをゆっくり差し込みます。排水管のトラップの底にあたったら、回したり上下に動かしたりして掃除しましょう。ゆっくり引き抜くと、ブラシに髪の毛や汚れが絡みついて取れました!排水管の奥のほうに溜まっていたようです。あまりにも汚かったため、写真は割愛しました。続いて、台所の排水管も掃除してみました。台所の排水管はブラシの途中までしか入りませんでしたが、無理に押し込むと抜けなくなる恐れもあるようなので、ここで止めて掃除してみます。ゴシゴシこすって引き上げると、汚れがベットリ付いてきました。排水管内はかなりきれいになったのではないでしょうか。『パイプクリーナー』を使えば、普段手の届かないところもしっかり掃除ができて便利です。長さがあるので、直接手に触れない点も嬉しいですね。気になった人は『セリア』で探してみてください。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2024年02月19日40代後半くらいから、尿のキレが悪くなったと感じるように。しっかり拭いても、下着に少しシミが付いてしまうのです。尿漏れまではいかないし、いつもではないのですが、下着のシミが不快で気になっていました。シミ予防のため、使い捨てのおりものシートを使う日が多くなり、それが今では毎日に。ただ、毎日着けるのは不経済だし、肌トラブルも心配。そんなとき、思い出したのは……。下着のシミ予防に布ナプキンが良い!?以前、友だちが使い捨てのナプキンでデリケートゾーンがかぶれたことがありました。でも、布ナプキンに変更したらかぶれなくなったと言っていたのを思い出しました。布ナプキンとは、使い捨てではなく布でできた生理用ナプキンのことで、布を何層か重ねて作られています。友だちの話を聞いて布ナプキンに興味を持っていたのですが、生理のときに使って洗うことを考えるとハードルが高く、使用するまでには至りませんでした。それが尿のキレが悪く、下着のシミが気になるようになったとき、シミ予防のために布ナプキンを使ったらどうかと思いついたのです。生理と違って、尿のシミだけなら洗うのも簡単だし、洗って何度も使えるならリーズナブルだと思いました。それに布ナプキンはオーガニックコットンガーゼなど肌にやさしい布を使用していることが多く、通気性も良くて、毎日着けても肌トラブルが回避されるのではと思いました。布ナプキンにも多い日、普通の日などの種類が布ナプキンについて調べてみると、いろいろな種類があることがわかりました。生理の多い日用、普通の日用、軽い日用、おりもの用などがあり、重ねてある布の枚数が違ったり、防水シートが入っていたりするようです。また、形や大きさも用途によってさまざま。私は下着のシミを予防するためなので、2〜3枚重ねの比較的薄いものから試してみました。いかにも生理用ナプキンという形(生理用ナプキンの羽付きみたいな形)では洗濯して干すとき恥ずかしいと思い、ひし形に近いものにしました。おりものの汚れや、少しの尿のシミは薄い布ナプキンで大丈夫ですが、やはり量があると下着ににじみ出てしまいます。次に4枚重ねの少し厚いものにしてみました。今度は着け心地が少しゴワゴワしますが、にじみ出るのはだいぶマシになりました。厚い物でもふんわり着け心地が良い物もあるようです。本当にたくさん種類があるので自分の好みのものを探すのも楽しいです。私はお風呂で手洗いしていますが、洗濯ネットに入れて洗濯機で洗っているという人もいます。洗濯機で洗ってもすぐに傷むことはないようです。布ナプキンにポケットが付いていて、そこにカイロを入れて温めるというものもあります。使った友だちの話ではじんわり温まり、冷え性が改善されたとのことでした。私も今後チャレンジしたいと思っています。布ナプキンは値段もデザインもさまざま布ナプキンは生協などの通販でも見かけますし、ネットで布ナプキンと検索すれば、たくさんの通販サイトがあります。天然コットンなど素材にとことんこだわった物やデザインがかわいい物など、見ていてどれにしようか本当に迷います。私はフリマアプリで探しました。手作りの布ナプキンだと正直品質はどうなの?と思いましたが、たくさんの方が出品されていて、値段も質もさまざまでした。いくつか買い求めましたがどれも値段相応であり、満足のいく品物でした。かなりリーズナブルな物もありました。まとめ気になってはいたけれど、使ったことがなかった布ナプキン。実際に使ってみて、使い捨てナプキンに比べて洗うという作業が少し面倒ではありますが、天然素材の布ナプキンは通気性も良く、着け心地がよく、かわいいデザインの物を使うと気分も上がります。更年期で気分が暗くなりがちなときに、毎日使うものに気をつかうことで前向きな気持ちにもなれました。肌にも環境にもお財布にもやさしい布ナプキンをこれからも使い続けていこうと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。著者/山川 結希子(50歳)大学生二人の母。閉経間近の更年期真っ只中! 心も体も不調を日々感じまくっていますが、人生100年を見据えて、ただいま生きがいを模索しています♪
2024年02月17日私はもともとトイレに行ってもすんなり用を足すタイプだったのですが、ある日突然、排尿に違和感を覚えるように。真っ先に尿に関係する臓器の病気を疑いましたが、よく調べてみると違う臓器の異常だったのです……。今回は、私が41歳のころに体験した病気・手術の詳細を紹介します。トイレに行くのが苦痛に…当時、私は友人と同じタイミングでトイレに行っても、必ず自分のほうが早く終わっていました。健康そのものだと思っていたある日、排尿の際に何か引っかかるような感覚が。尿を出したいのに出が悪く、満足に出ない……。そして、残尿感まで……。今まで排尿時に違和感を覚えたことはなかったので、明らかな異常でした。さらに、トイレに行くと1番に出てきていた私がなかなか出てこなくなったため、友人は私を心配するように。気をつかうし、次第にトイレに行くことがストレスになりました。これは膀胱炎かな? いや、もしかしたら腎臓が悪いのか!? と不安な気持ちは増す一方です。モヤモヤした日が続き、怖くなったため病院を受診することを決意しました。どこの病院に行くべきなのか、何科を受診したらよいのかなど、何もわからなかったので、とにかくネットで検索! 「膀胱に違和感何科」などと調べると出てくるのは最悪のパターンばかり……。ネットは便利ですが、知りたくない情報まで入ってきてしまうのが嫌でした。 検査はまとめて1カ所で済ませたかったため、大きめの総合病院を予約し、受診日まで不安な日々を過ごしました。セカンドオピニオンで検査を繰り返して…意を決して予約した総合病院へ。膀胱や腎臓を診てもらうのは泌尿器科・腎臓内科とのこと。予約してから受診日を迎えるまではドキドキしていましたが、このころには「今まで感じていたストレスの原因がわかる!」と少し吹っ切れた気持ちすらありました。が、血液検査、尿検査の結果、膀胱や腎臓には特に問題は見つからず。症状が治まっていけば納得したのですが、その後も一向に治まる気配はありません。ここまで悩んでようやく病院に行ったのに異常なしだなんて、喜んで良いのかわかりません。このまま症状が治らずに時間がたったら……さらに悪化して大手術・長期入院になるのでは!? とモヤモヤは募るばかり。そこから違う病院をいくつか渡り歩き、セカンドオピニオンを繰り返しました。膀胱や腎臓に異常がないのなら、もしかしたら違う内臓が原因かも? と思い、婦人科を受診。なんと、そこで原因が判明しました! 巨大な子宮筋腫が見つかったのです。実はもともと子宮筋腫持ちでしたが、初めてわかったときは筋腫が小さく、経過観察でした。そこから定期的に検査をしていればよかったのですが……忙しさを理由に婦人科系の検診に行っておらず、病気の判明が遅れたというわけです。当時経過観察だった筋腫は予想以上に大きくなっており、かなり膀胱を圧迫しているとのこと。筋腫の大きさは取り出してみないとわからないが、このままでは他の臓器に影響を及ぼしてしまうので、手術したほうがいいと言われてしまいました。ただし、筋腫が大き過ぎるので、薬で少し小さくしてから2カ月後に切除が望ましいとのこと。今まで検査を怠っていたことを反省……。手術は夏季休暇を利用しておこなうことにしました。術後の筋腫、見たいけど見たくない…!手術は全身麻酔。麻酔がすぐに効いたので、緊張したのもつかの間。眠りについた次の瞬間、起こされたときにはすでに手術が終わっていました。まだ意識が完全に戻っていないためぼんやりしていると、担当医師から「手術は成功しましたよ」と告げられひと安心。すると、「これが摘出された筋腫です」と術後の筋腫を差し出されたのです! 自分を苦しめた筋腫がどんなものなのか見たいけど、体の中のものを実際に見るのが怖い……そう思いつつも見てみると、そこには予想を遥かに上回る分量の筋腫が!なんと、大きなりんごほどの大きさだったのです。こんなに大きな筋腫が自分の体の中にあったなんて……驚きです。そりゃあ尿管を圧迫するだろう、と今まで感じていた排尿の異常も納得できたのでした。まとめ意外な理由で子宮筋腫が判明した私。排尿の異常は膀胱炎や腎臓のせいだと思い込んでいましたが、まさか泌尿器科の専門外である子宮筋腫が原因だとは……。それと同時に、症状が出たころにはすでに進行している病気なのだなと怖くなったのを覚えています。この件をきっかけに、経過観察と言われても、定期的な検査で体の状況を把握しておくことが大切だと痛感しました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。イラスト/マメ美著者/よしだ れい(43歳)産まれたばかりの娘の育児を楽しみながら頑張っているアラフォーママ。年齢に負けないよう体力づくりに奮闘している毎日です。ジャンルを問わず、さまざまな体験談を執筆しています。
2024年02月15日40代に入ってまさかの初体験。咳(せき)が出たと同時におなかに力が入り、わずかな量ですが初めて尿漏れを体験してしまいました。30代のころ、産婦人科医から妊娠中や出産後に起こりやすいと聞いていた腹圧性尿失禁(ふくあつせいにょうしっきん)。加齢によっても起こると聞いていたので、「これが腹圧性尿失禁か」とわかりました。そこで、改善策の骨盤底筋トレーニングをおこなった私の体験談です。腹圧性尿失禁は女性に多い初めての尿漏れに泌尿器科の受診が頭をよぎりましたが、わずかな尿漏れが1度だけだったことから、まずは骨盤底筋のトレーニングをおこなうことにしました。それと言うのも、過去に産婦人科医から尿漏れについて聞いていたことや私の介護福祉士としての医学知識で、この尿漏れが腹圧性尿失禁だと検討がつき、トレーニングが有効だと知っていたからです。産婦人科医によると、咳をしたときや運動でおなかに力が入ったときに尿が漏れるのは腹圧性尿失禁と言い、妊娠中や出産直後の女性や40代以降の女性に起こりやすいそうです。出産前後の女性については、出産時に骨盤底筋に大きく負担が掛かるため、筋肉が緩んで膀胱(ぼうこう)や尿道をきちんと支えられず、尿が漏れることがあるとのこと。また40代以降の女性については、加齢や更年期によって女性ホルモンが低下することで骨盤底筋が弱くなって緩み、尿漏れにつながるとも産婦人科医は言っていました。筋肉の衰えが原因にあるため、骨盤底筋のトレーニングをおこない筋肉を鍛えることで、尿漏れの改善や予防が期待できるそうです。私はトレーニングをおこなっても尿漏れが続けば泌尿器科の受診を考えましたが、幸い初めての尿漏れから1年以上たっても2回目の尿漏れは起きておらず、トレーニングに励む日々です。トレーニングは座ったままでも産婦人科医から聞いていたトレーニング方法は、座ったままおこなうものと、寝転んでおこなうものの2通りです。疲れていると両方できないこともありますが、体調不良でなければどちらかのトレーニングは毎日おこなうようにして1年以上が経過しています。座りながらおこなうトレーニングは、意識しながらおしり周りの筋肉を締めたり緩めたりするだけのラクなトレーニングなので、読書中やテレビを見ながらいつでも気軽におこなえました。トレーニングの前に深呼吸などで全身の力を抜いて神経を骨盤周りに集中して、なるべくリラックスしておこないます。背筋を伸ばして座ったまま肩の力を抜き、足やおなかに力が入らないようにしながら、おしり、腟、尿道をおなかのほうへ引き上げるような感覚で5秒から10秒ぎゅっと締めて、その後緩めます。これを繰り返すだけです。5回から10回繰り返すのですが、慣れてきたら回数を増やしておこなうこともよくありました。電車の中や行列の待ち時間などで立っているときにおこなっても良いそうです。生活の中で無理なく取り入れやすいので、トレーニングを続けやすく感じました。力んでしまうと逆効果寝転んでおこなうトレーニングは、まずあお向けに寝て足を少し開いて膝を立てて体の力を抜きます。息を吐きながらおなかには力を入れないようにして、おしり、腟、尿道を5秒から10秒かけておなかのほうへ引き上げる感覚でぎゅっと締めていき、その後30秒くらいリラックス。これを5回から10回繰り返します。次に同じようにおしり、腟、尿道を締めては緩めるという動作をもっと早く1秒ずつくらいのテンポでリズミカルにおこない、5回から10回繰り返します。これを1セットで1日に4セットおこないます。私の場合、過去に産婦人科医からトレーニングを教わった妊娠中のころは、大きなおなかへの負担を避けるため、あお向けになれず、座ったままのトレーニングのみのことも。出産後の痛みが回復してからは、寝転んでおこなうトレーニング4セットも加えました。今は寝る前に4セットおこなっていますが座ったままでも寝転んででも、動くときに肩などに余計なところに力が入ると逆効果になるそうで、特におなかに力が入らないように気を付けています。毎日続けていきたかったため疲れているときは無理せずセット数を減らしたり、座ったままのラクなトレーニングだけおこなったりする日もあるのが正直なところです。まとめ私の場合、出産前後の腹圧性尿失禁はなかったのですが、今思えば尿漏れ予防のために妊娠中や出産後に骨盤底筋のトレーニングをおこなっていたことがよかったのかもしれません。育児に追われていた何年もの間トレーニングをおこなっていませんでしたが、再開した今、筋肉を締めたり緩めたりする感覚を体が覚えていて助かりました。今は尿漏れなく過ごせていますが、それもゆったりとしたペースではあるもののトレーニングを毎日続けているからかもしれません。これから年を重ねて筋肉が衰えることに備えてトレーニングの回数を意識的に増やすことも考えつつ、毎日のトレーニングを続けていこうと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。イラスト/sawawa著者/岡野(42歳)介護福祉士。40代になって最初の変化は、涙もろくなったこと。夫と子どもと、3人暮らし。なんでもない平凡な1日が暮らせたら、それだけで感謝。
2024年02月07日蛙化現象という言葉を耳にしたことはありますか?これは主に女性に起こる現象で、急に恋人や気になる人のことが嫌になってしまうものです。今回は、男性に対する恋愛感情や興味が一変してしまう蛙化現象の典型的な特徴を3つお話しします。相手に対する感情が変わる恋愛経験が少ないと、想像どおりの相手ではなくなったときに衝撃を受けてしまい、蛙化現象が起こることがあります。こうなると、想像と現実のギャップが蛙化現象を引き起こす最大の原因となります。恋人の顔を見るのも億劫好きだった人の顔を突如見るのが辛くなってしまうことも、蛙化現象の象徴的な現象です。好意を抱いていた相手の写真やフィルムを見ても、目の前で顔を見るのが苦痛に感じてしまうことがあります。「なんだか気持ち悪く感じてしまう…」と感じてしまうのは、蛙化現象の一部と言えるでしょう。恋愛に対する自信を失う蛙化現象を味わうと、恋愛自体を恐れたり自信を失ってしまうことがあります。結果的に、自分が相手を嫌ってしまったこと自体に罪悪感を覚え、自己嫌悪に陥りかねません。そのように感じてしまう場合は、もっと男性を理解するための努力が必要かもしれません。男性の特性を理解し、円滑なコミュニケーションを取ることで、より蛙化現象が起こりにくくなることでしょう。恋愛を楽しもう蛙化現象に悩んでいる女性の中には、なんとなく恋愛に不快な感情を抱いている方もいるかと思います。蛙化現象の引き金はさまざまですが、完璧主義を捨ててみるといいかもしれません。開き直り、恋愛を素直に楽しむ姿勢が、新たな恋愛を進めるきっかけになるでしょう。(Grapps編集部)
2024年02月05日意外と多い?“蛙化現象”とは好意を持ってくれる男性に対して、なぜか興味を持てなくなってしまったり、引いてしまったりすることはありませんか?今回はそんな「蛙化現象」について解説します。相手のレベルが低いと思ってしまう自分自身に自信がなかったり、自分を嫌いだと感じている場合、好きになってくれた男性の価値を低く見てしまうことがあります。「こんな自分を好きになるなんて、その人には魅力がないのかもしれない」「その人は視野が狭くて見る目がないのかもしれない」と思ってしまい、自分より劣っていると感じる人には興味を持てなくなってしまうのです。自分を過小評価しすぎる自分のことを好きになる行動を勘違いだと感じたり「普段の自分は地味だし、たまたま着飾った時に好かれたのかもしれない」と謙遜したりします。相手の気持ちに反発してしまい「あの人は素敵な人だから自分とは釣り合わない」「自分を素直に受け入れてもらえることを恐れているのかもしれない」と思って、自分が素敵な人と付き合うことに抵抗を感じてしまうのです。彼氏への理想が高い自己評価が高まるような素敵な人と付き合いたいと思うことはよくあります。そのため、自分を好きになってくれる人が理想の条件に合わない場合「そうでもない人に好かれても…」と思ってしまいませんか。結果として、自分の理想とは異なる人を求めてしまい、恋愛が成就せずに悩むこともあるかもしれません。自信を持って自分には十分に愛される価値があり、魅力的な女性であることに気づいてください。愛するためにはまず自分を認め、自分を愛することが大切です。あなたには魅力がたくさんあります。自信を持って恋愛に臨むことで、素敵なパートナーシップを築くことができるはずです。(愛カツ編集部)
2024年02月03日たとえば急に立ち上がるときや、物を持ち上げようと踏ん張ったとき。人には言いづらいけれど尿漏れの心配をしたことはありませんか?今回はヨガインストラクターの筆者が、尿漏れやぽっこりお腹の予防にもなる、「骨盤底筋を鍛えるための簡単習慣」をご紹介します。骨盤底筋は“弾力を取り戻す”ことが大切ふとした瞬間の尿漏れや、ポッコリとした下腹など、下半身のデリケートな悩みが増えてくるのが、大人世代。なかなか人にも言いづらいので、自分でなんとかしたいと思う方が多いですよね。そこで出てくるキーワードが「骨盤底筋」。年齢を重ねたら鍛えよう!という声を聞くことも多いのではないでしょうか。ただ、冷えや骨盤の歪みなどでカチカチに固まっていたり、凝っていて弾力を失っている場合も多いようです。また、鍛えようとしても骨盤底筋を上手く動かせない、そもそも鍛え方がわからないという方も、たくさんいるのではないでしょうか?骨盤底筋において大切なことは、弾力を取り戻すこと。そして骨盤を本来の正しい位置に戻し、姿勢を整えれば、骨盤底筋は自然と働きやすくなるはず。鍛えるよりもまず整える、その方法をお伝えします。骨盤は立てる骨盤がゆがんでいたり、後傾・前傾していると、骨盤底筋を鍛えるトレーニングをしてもうまく動かせません。まずは日々の生活の中で、骨盤を床に対してまっすぐ立てるよう意識しましょう。ポイントは肛門を真下に向ける意識です。とはいえ、骨盤が傾いた姿勢が定着している人は、骨盤周りの動きが悪く、骨盤を立てる姿勢が辛いはず。その場合は、毎日の隙間時間を利用して、股関節を回すのがおすすめです。方法は、両脚を適度な広さに広げて、脚の付け根から横に円を描くように回すだけ。腰回りの筋肉がほぐれて、骨盤が立ちやすくなりますよ。骨盤を本来の正しい位置に整えることはポッコリお腹の改善にも効果が期待できます。ポッコリお腹にも! 骨盤を整え弾力を取り戻すトレーニング©上村由夏1.仰向けに寝ます。2.両膝と足先をウエスト幅程度に開き膝を曲げ脚を立てます。3.両腕は体側におろしましょう。4.骨盤を少し丸める意識で背中と腰を床にぴったりくっつけます。©上村由夏5.息を吸いながら腰が浮かないように注意し、両脚を天井方向に伸ばしながら両腕を頭上へ。6.自然に下腹に力が入るのを確かめましょう。©上村由夏7.息を吐きながら両腕と脚を下ろし、足の裏が床に下りたら、お尻を持ち上げます。8.膝が開きすぎないよう注意しながら、太もも、お腹、肋骨のラインがまっすぐになるところまで持ち上げます。9.お尻、太ももの後ろと内側に自然と力が入るのを確かめましょう。これを1セットとし、5~10回繰り返します。慣れてきたら、5、8のポジションのときに、膣をお腹の奥に引き上げるよう意識してみてください。動作を変えるときは力をゆるめて、ポーズをきめるときは力を入れるのがポイントです。日々の意識とともにケアも取り入れて硬くなってしまった骨盤底筋は筋力を鍛えようとしても動きづらく、感覚もわかりません。まずは日々の姿勢の意識と、弾力を取り戻すケアをしましょう。段階を踏みながら慣れていってくださいね。©kei907/Adobe Stock筆者情報上村由夏「マナヨガ」代表。20代の頃、ストレス過多で喘息が再発。ヨガセラピーを学び始める。 現在はヨガで重要なエネルギーワークのエッセンスが残る古代ヨガをベースにしたセラピーと、日本古来の体の使い方ナンバのエッセンスを利用し、骨格を整える姿勢ケアをホリスティックな視点で体系化した【マナセラピー】を全国を出張しながらレッスンをしている。 2023年より「心と体と女性の生き方」講座として日本人古来の豊かな感性と心体の整え方、これからの時代のウェルビーイングを提案する【美道】講座を開講。文 / 上村由夏
2024年02月02日「尿漏れ」と聞くと、多くの方が年齢を重ねてからの問題と捉えがちです。加齢も尿漏れの原因となるため、年齢を重ねるとともに有病率が上がるのは事実。ですが実際のところは、20代や30代の若い世代でも尿漏れは決して珍しくないのです。この記事では、若年層の女性に多い尿漏れの原因と対策について解説していきます。尿漏れが起こりやすいタイミング尿漏れとは、自分の意思とは関係なく尿が漏れてしまうことです。尿漏れが起こるタイミングとして以下が挙げられます。また、トイレに行く途中に尿意を催して尿を漏らしてしまうこともあります。咳をしたとき笑ったとき物を持ち上げたときくしゃみをしたとき若年層の女性における尿漏れの原因尿漏れの原因は人によって様々ですが、若い女性の場合は、主に骨盤底筋のゆるみや筋力低下にあることが多いと考えられます。特に、妊娠・出産は骨盤底筋に大きな影響を与えるため、尿漏れの最も大きなリスクファクターであることが知られています。ただ、出産経験のない人であっても尿漏れを経験することは珍しくありません。また、肥満の人や重い物を頻繁に持つ生活習慣がある人も、尿漏れのリスクが高いとされています。早期対策の重要性尿失禁にはいくつかの種類がありますが、そのほとんどは「腹圧性尿失禁」と「切迫性尿失禁」です。または、両方を合併しているケースもあります。症状が進むと改善が難しくなるため、もし現時点で尿漏れを感じたことがある場合は、対策を講じるのがおすすめです。尿漏れの対策骨盤底筋トレーニング骨盤底筋を鍛えるトレーニングは、尿漏れの予防と改善に有効であることが多くの研究で報告されています。尿道括約筋や肛門挙筋を鍛えることで、尿道を閉鎖する力を増強し、骨盤内臓器をしっかりと支えられるようになります。骨盤底筋を鍛えるには、肛門・尿道・腟全体を締めるようなイメージで、陰部全体をじわじわっと引き上げる感じの運動を繰り返しましょう。目安は5~10秒程度で、寝た状態でも座った状態でも構いません。日常的に骨盤底筋トレーニングを行うと、尿漏れのリスクを減らすことにつながります。生活習慣の見直し過体重の人は、肥満を解消するために適切な食生活を心がけましょう。重い物を持つ際の正しい姿勢など、日常生活の見直しも尿漏れ対策には不可欠です。おわりに若い世代の女性でも起こり得る尿漏れ。しかし、早期対策として骨盤底筋トレーニングや生活習慣の見直しに取り組めば、症状の改善も可能です。尿漏れの初期症状を感じたら、ぜひ早めに対策をしましょう。もし自分でできる対策をしてもなかなか症状が改善しない場合は泌尿器科で相談してみてくださいね。©polkadot/Adobe Stock ©Choi_ Nikolai/Adobe Stock筆者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは4人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は15万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2024年01月27日仕事が忙しかったころのこと、尿意はあるのに尿が出にくいと感じていました。「大丈夫だろう」と思っていたら血尿が出てしまい……急いで病院へ行くことになりました。残尿感が気になるも放置前兆は受診する1週間くらい前からありました。尿意はあるのに思うように尿が出ず、何度もトイレに行く日が続いていたのです。そのときは仕事がとても忙しく、トイレに行く回数を減らすために水分をあまりとらないようにしていました。そして、仕事が忙しくてトイレに行くことすら忘れてしまうことも。そのため、「大したことないだろう」と思ってしまったのです。血尿が出て病院へそんな毎日を過ごしていると、ある日、血尿が出ました。これはただ事ではないと感じ、仕事を早めに切り上げて病院へ。その日は三連休の中日だったため休日診療所へ行ったのですが、症状を話したところ「すぐに総合病院へ行ってください」とのこと。急いで総合病院へ向かいました。検査の結果は総合病院で検査をしたところ「膀胱炎(ぼうこうえん:膀胱の中で細菌が繁殖し、膀胱の粘膜に炎症を起こす病気)であることはたしかだけど、腎盂腎炎(じんうじんえん:腎盂やその周辺の組織が細菌によって炎症を起こす病気)までは進んでいない」とのことでした。薬を処方してもらい、その後、尿は正常に戻りました。しかし、一度、膀胱炎になると繰り返す人が多いため、今後の生活を見直すよう医師からアドバイスがありました。膀胱炎を予防するためには、水分を十分にとることが重要だそうです。膀胱炎が腎盂腎炎に移行すると、入院での治療が必要だとも言われました。あのとき、「病院が休みだから」という理由で、もし受診を先延ばしにしていたら……もっとひどい状態になっていたかもしれません。まとめ仕事が忙しいと、自分の体に負担がかかっていることを忘れてしまいます。しかし、体を壊してしまったら、その後の仕事に支障を来すことにもなりかねません。どんなに忙しくても水分の摂取や栄養のバランスを考えた食事をとるなど、基本的なことはしっかり実行していこうと思った出来事でした。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。文/azatohkoイラスト/サトウユカ著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2024年01月09日閉経後の女性に見られる病気の1つである「尿路結石症」。腎臓にできた結石が尿管などの尿の通り道を通過することで、激痛をもたらす病気です。どうして閉経後の女性の罹患率が高いのか。泌尿器科医の窪田徹矢先生にお伺いしました。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。どうして閉経後にリスクが上がるのか閉経によるエストロゲンの減少尿路結石症の主な原因は暴飲暴食や運動不足といった生活習慣の乱れです。しかし、体内のホルモンの分泌が減ることでも尿路結石症になるといわれています。尿路結石症の罹患は男女比が2:1と男性に多い病気。男性は食生活が乱れがちな30〜44歳の罹患率が最も高いのに対し、女性は閉経を迎える40〜50代に多い病気とされています。なぜ、男女間で罹患する年齢差があるのでしょうか。「女性ホルモンであるエストロゲンは、尿中のシュウ酸を減らす働きがあります。結石の種類で代表的なのがシュウ酸カルシウムなので、エストロゲンの分泌が活発なうちは結石ができにくい状態です。そのため、エストロゲンが減少すると結石ができやすくなり、尿路結石症に罹患する可能性が高まります。ですから更年期に入り閉経を迎えた女性は、同年代の男性に比べて尿路結石症の発症リスクが高くなっています」(窪田先生)男性ホルモンと尿路結石症の関係女性ホルモンであるエストロゲンが尿路結石症のリスクを下げるのとは反対に、男性ホルモンであるテストステロンは尿路結石症の発症と大きく関わっています。「尿路結石症の結石は、シュウ酸カルシウムやリン酸カルシウムなどの塊です。テストステロンにはシュウ酸を増やす作用があり、シュウ酸は結石の成分になります。シュウ酸が体内に増えれば増えるほど、シュウ酸が体内に吸収されてしまい結石ができてしまうのです。特に筋肉質な人は男性ホルモンを多く分泌しているので、尿路結石症になりやすいとされています」(窪田先生)男性更年期などでテストステロンの分泌が減ってしまったという人は、尿路結石症のリスクは下がります。ホルモン注射などで男性ホルモンを足したとしても、正常値の範囲内であれば問題ないそうです。40代から増えるあの症状も尿路結石症?尿路結石症は痛みが先にやってくる!尿路結石症の症状の1つに「頻尿」があります。40代を過ぎると、骨盤底筋の緩みや過活動膀胱による頻尿に悩まされる人も多いですよね。尿路結石症と過活動膀胱などによる頻尿には大きな違いがあります。尿路結石症による頻尿は、結石が膀胱の中やその周辺を刺激することで起こります。それよりも先に、結石が腎臓から尿管までの尿の通り道である尿路を通過するので激痛が発症します。過活動膀胱などによる頻尿は慢性的なものであり、痛みを伴いません。何だか最近トイレに行く回数が増えたな……と思うだけにとどまります。激痛で救急車を呼ぶ人もいるくらい尿路結石症とは急性的な病気です。なので、頻尿になったら尿路結石症だということはありません。まとめホルモンの分泌が減ると、心身にさまざまな変化が起こりますよね。尿路結石症もその変化の1つ。ただ、ホルモンの分泌が減っても尿路結石症の予防策はあります。まだまだ長い人生、健康に過ごしていきたいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/ウーマンカレンダー編集室著者/監修/窪田 徹矢 先生くぼたクリニック松戸五香院長。獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。
2023年12月31日腎臓にできた結石が尿管などの尿の通り道である尿路を通ることで、突発的な激痛を引き起こす病気である「尿路結石症」。その痛みに耐えきれず、救急車を呼んで病院へ行く人もいます。「二度と尿路結石症にはなりたくない!」という人も多い病気ですが、予防法はあるのか。泌尿器科医の窪田徹矢先生にお伺いしました。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。こんな人は尿路結石症に要注意!暴飲暴食は控えて適度な運動を尿路結石症は男女ともに発症するリスクのある病気。男性は女性の2倍ほど尿路結石症に罹患しています。男性の中でも特に発症しやすい年齢は30〜44歳の壮年期とされています。しかし、40代、50代になっても発症する人は多くいます。「発症の原因は水分不足、乱れた食生活、運動不足など生活習慣と密接に関係しています。尿路結石症になった患者のうち、約40%が肥満傾向にあり、生活習慣病を抱える人の発症リスクは高くなっています。壮年期の男性は働き盛りで、宴会や会食の機会が多くあります。そのため、暴飲暴食、過度なアルコールの摂取などにより食生活が乱れてしまうことも。女性も同じく、つい食べ過ぎたり飲み過ぎたりすることはあまりよくありません。女性の罹患率が男性の半分であるとはいえ、尿路結石症を発症するリスクはあります。また、近年はコロナ禍の影響で運動不足になっている人が多い傾向にあります。食事だけではなく、適度な運動も尿路結石症の予防になります」(窪田先生)尿路結石症の予防法は?水分摂取とバランスの取れた食事が大切生活習慣と大きく関係する尿路結石症の予防には健康的な生活が大切です。では、健康的な生活とは一体どのようなものなのでしょうか。「まず、尿路結石症を予防するにはとにかく水分が大切です。できれば1日2リットルは飲んでください。一気に飲むのではなく、こまめに飲むこと。それから、冷やした水でも構いませんが、体が冷えてしまうのでなるべく常温の水を摂取したほうが良いでしょう」(窪田先生)お茶でも良いのでしょうか?「麦茶などカフェインの入っていないお茶なら構いません。ですが、やはり水が1番です。1日に2リットル以上の水を飲めば、尿路結石症の再発リスクは60%下げることができるといわれています」(窪田先生)食事についてはいかがですか?「脂肪、塩分、糖分のとり過ぎは良くありません。また肉や魚など、動物性たんぱく質の多い食品は控えたほうが良いですね。動物性たんぱく質は尿が酸性に傾きやすく尿路結石症のリスクを高めます。では、野菜ばかりを食べればいいかというと、そうではありません。野菜は尿をアルカリ性にしてしまいます。動物性たんぱく質も野菜もどちらもバランス良く食べることが大切です。また結石がカルシウムで構成されていることからカルシウムを取らないほうがいいと思う方もいますが、シュウ酸と一緒に摂取すれば逆に尿路結石症の予防になります。シュウ酸を多く含む食品は尿路結石症の発症リスクを高めますが、カルシウムと合わせれば問題ありません。例えば、・コーヒーに牛乳を入れる・ほうれん草とちりめんじゃこを混ぜる・たけのこにかつお節をのせるこのように、食事内容を工夫すれば食べられるものはたくさんあります」(窪田先生)食事に気を付ける、とは言っても…食事内容に気を付けるとは言っても、あれもダメ、これもダメとなってしまうと食事が苦痛に思えてしまうことも……。毎日のことなので、どうせならおいしく楽しく食事をしたいですよね。「何でも偏って食べるのがダメなのであって、バランスの取れた食事であれば何を食べても構いません。アルコールもプリン体が入っていて尿酸が高くなるので過剰に摂取するのはよくはありませんが、適度な量であればアルコールと同じくらいの分量の水をチェイサーとして飲めば問題ありません」(窪田先生)クエン酸も予防に良いともいわれていますよね。「病院では尿路結石症の患者さんに、クエン酸の薬を処方します。クエン酸はレモンやオレンジ、グレープフルーツなどの果物に多く含まれています。ですが、これらの果物には尿路結石症の発症リスクを高めるシュウ酸が含まれています。食べ過ぎてしまうと今度はシュウ酸を摂取してしまうことになるので、サプリでクエン酸そのものをとるようにしたほうが良いですね」(窪田先生)まとめ食事や運動といった基本的な生活習慣を正すことが尿路結石症の予防に大きく貢献します。きちんとした生活は他の病気の発症リスクも下げることができるので、今一度自身の生活習慣を見直しておきたいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/ウーマンカレンダー編集室著者/監修/窪田 徹矢 先生くぼたクリニック松戸五香院長。獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。
2023年12月25日前触れもなく突然おなかに激痛が走り、救急車を呼んで病院へ行く人も多いという「尿路結石症」。男性に多いイメージがありますが、患者の男女比は2:1と、実は女性にも多く見られる病気です。閉経後の女性に見られる病気の1つである「尿路結石症」とは一体どのようなものなのか。泌尿器科医の窪田徹矢先生に教えていただきました。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。尿路結石症とは?尿管に石が詰まってしまう病気尿路結石症とは、腎臓(右腎・左腎)から尿道までの尿路に結石ができる病気のこと。結石はシュウ酸カルシウムやリン酸カルシウムなどの塊で、形状はギザギザとした形をしています。その結石が、腎臓から膀胱のほうへと下りて尿路をふさぐことで痛みをもたらします。結石が腎臓から膀胱へとつながる尿管という細い管を通るとき、脇腹や腰、背中に強い痛みを感じることになります。腎臓から尿管、膀胱、尿道と尿が通る道のことを尿路と言い、結石はそのすべてを通過するため、尿路結石症という病名になっています。尿路結石症の主な原因は、以下の4つが挙げられます。・水分不足・高カロリー、高脂質な食生活・運動不足・内分泌異常「水分不足は尿の濃度が上がり、尿路結石症のリスクが高くなります。尿酸値などが高くなると、尿酸結石という結石ができることもあります。内分泌異常というのはホルモン分泌の異常のことです。甲状腺などのホルモンの分泌が過剰になったり不足してしまったりすることも尿路結石症の原因の1つ。閉経後の女性はエストロゲンの分泌量が減ってしまうので、尿路結石症になってしまうということもあります。また、尿路結石症は生活習慣と密接に関係しています。尿路結石症の患者さんの約40%が肥満で、糖尿病や痛風などの生活習慣病のある方がなりやすい病気になっています」(窪田先生)では、尿路結石症は生活習慣病の一種なのでしょうか?「いいえ、生活習慣病ではありません。ただ暴飲暴食をしたり、糖質を多く摂取したりということが生活習慣病の原因になるのですが、そういう生活習慣をしていると尿路結石症になりやすいということです」(窪田先生)尿路結石症の症状は?突然おなかに激痛を感じる尿路結石症の結石はギザギザとした形状をしているため、結石が尿管を通る際、どのような症状が起こるのかというと……。「基本的には尿によって結石が押し出されてきます。背中側に腎臓があり、そこから前側の膀胱に向かって尿路があるため、・腰や下腹部への突発的な痛み・痛みに付随した吐き気、倦怠感がよく見られます。突発的な痛みは夜間〜早朝にかけて発生することが多く、その原因は睡眠中の水分不足にあります。また、結石が感染結石などで炎症や細菌感染を起こしている場合は発熱することもあります。この他にも頻尿や残尿感などがよく見られる症状です。結石による尿管の損傷で血尿が出たり、結石が尿管に詰まって尿が排出されず、腎臓が腫れてしまうといったような腎臓へ影響を及ぼしたりする場合もあります」(窪田先生)突発的な痛みよりも先に尿路結石症だと疑えるような症状はありますか?「先行して発熱したり、血尿が出たりする場合もありますが……やはり激しい痛みを感じて受診される方が多いですね」(窪田先生)手術の可能性も!? 治療法は?結石の大きさによって治療法が違う尿路結石症による激痛に、救急車を呼ぶ方も多いそう。では、尿路結石症はどのような治療をおこなうのでしょうか。「治療法は結石のある場所や、大きさなどで変わってきます。言いだすとキリがないのですが……大体3つに分けられます。まずは薬ですね。よく薬で結石を溶かせますか?と聞かれるのですが、それができると尿管も溶けちゃうんですよね。予防的な観点で言えば結石をできにくくする薬はありますが、それは前立腺肥大など別の病気を治すための薬だったりします。なので、結石の排出を促す薬を処方することが多いです。手術は、体外衝撃波による砕石と内視鏡によるレーザーでの砕石があります。体外衝撃波による砕石は大きい石を細かくしてあとは排出を待つだけの手術です。麻酔も使わず、1時間くらいで処置が終わります。内視鏡によるレーザーでの砕石は全身か下半身の麻酔が必要ですが、10〜15分で処置も終わり石を完全に取り切れるようになっています。現在は内視鏡での手術が主流になっていますね。手術をするかどうかは結石の大きさで決まります。5mm以下なら排出できますが、10mm以上なら手術になります。5〜10mmの間なら薬を飲みつつ、様子を見ますね」(窪田先生)どのくらいの期間で結石は排出されるのでしょうか?「人それぞれですね。1日で出る方もいますし、何カ月も出ない方もいます。ただ、結石が出ないと尿管が詰まって腎臓が腫れてしまっている状態が続くので、腎臓が悪くなる可能性があります。3カ月くらい出なければ、手術したほうがいいと思います」(窪田先生)尿路結石症の市販薬はないのでしょうか?「市販薬はありません。結石が自然と流れて排出されることはありますが、体内で溶けて勝手に消えたりすることもありません。」(窪田先生)まとめ「もう二度となりたくない!」と言う患者さんがいるほどの激痛をもたらす尿路結石症。激痛の他にもさまざまな症状があります。最近ちょっと太ってきたかも、暴飲暴食をしてしまっている、と心当たりのある方は生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか?※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/ウーマンカレンダー編集室著者/監修/窪田 徹矢 先生くぼたクリニック松戸五香院長。獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。
2023年12月22日皆さんは、ゾッとするような体験をしたことはありますか?今回は「部屋でおきた怪奇現象」にまつわる物語を紹介します。※この物語はフィクションです友人と遊んでいるとある日の夕暮れ、部屋で友人とリバーシで遊んでいた小学生の主人公。するとリバーシを1個紛失していることに気づきました。友人と探していると背後で「カチャン」と音がして…。なんと、なくなったはずのリバーシがリバーシ盤の上に置かれていたのです。奇妙な体験に恐怖を抱きながらも、主人公はそのまま友人と別れました。その翌日、学校を休んだ友人。学校帰りに主人公が友人宅を訪ねると、暗い面持ちの友人がいました。友人は「あのさ、見ちゃったの…」と言って、昨日主人公と別れたあとの出来事を話します。電気メーターに女の子が…出典:Grapps誰も入れないマンションの電気メーターの中に女の子がいたのを見たと言う友人。それを見た友人は、突然その女の子がリバーシで遊んでいる光景が頭に入ってきたのだと言いました。するとそのとき、どこからか「もらいたかったの」という声が聞こえてきて…。明らかに友人ではない声に恐怖する主人公なのでした。日常が恐怖に…奇妙な体験をした翌日、友人からありえない場所に女の子がいたと聞かされた主人公。何気ない日常が一瞬で恐怖に変わったエピソードでした。※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。(Grapps編集部)
2023年12月17日皆さんは、不気味な現象に悩んだ経験はありますか?今回は、借家に引っ越したら不気味な現象が起きた話とその感想を紹介します。イラスト:エトラちゃんは見た!トイレに髪の毛!?主人公が、夫の仕事の都合で借家に引っ越したときの出来事です。ある日主人公がトイレに入ると、長い髪の毛がたくさん落ちていました。その後も1週間ほど同じ現象が続き、不気味に思った主人公はカメラを設置します。カメラの映像を確認すると、映っていた人物を見て主人公は「はぁ!?」と声をあげました。主人公の家のトイレに髪の毛を入れていたのは、なんと隣人の女性だったのです。隣人の家を訪ねると…出典:エトラちゃんは見た!その日の夕方、主人公は夫と一緒に隣人の家を訪ねます。カメラの映像を見せられた隣人は、必死に言い訳をしますが…。主人公が警察に届けると言うと観念して自分の行いを認め、理由を話しはじめたのでした。読者の感想隣人の女性がトイレに髪の毛を入れていたなんて、あまりの恐ろしさにゾッとしてしまいました。カメラを設置したことで、うまく解決できてよかったです。(30代/女性)主人公たちは何もしていないのに、隣人からこんな嫌がらせを受けるなんてひどい話だと思いました。今後は主人公たちが嫌がらせを受けることなく、穏やかに暮らせるのではないかと感じます。(20代/女性)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(愛カツ編集部)
2023年12月16日皆さんは、不可解な現象にゾッとした経験はありますか?今回は、家の中で起こる怪奇現象にまつわる物語とその感想を紹介します。イラスト:エトラちゃんは見た!誰もいないはずの家で怪奇現象主人公の男性は父親が亡くなってから実家で1人暮らしをしています。父親の葬儀の後、家には自分しかいないはずなのに、なぜか家具の配置が変わるなど奇妙な現象が起こっていました。不審に思った主人公は、叔母に紹介してもらった霊能者の女性に相談することに。すると「お父さんの霊が家の中で暴れている。お金をかけて除霊した方がいい」と忠告されました。しかし主人公はその話を断り、本当に家の中で父親が暴れているのか確認するために隠しカメラを仕掛けてみることにしたのです。原因が空き巣だったとしても、霊能者が話したように父親の霊がいたとしても、カメラを仕掛けるとなにかが映るかもと考えた主人公。そんなある日、出かけていた主人公が叔母と一緒に帰宅すると、家の中が大荒れになっていて…。隠しカメラを確認すると…!?出典:エトラちゃんは見た!主人公はさっそく、仕掛けていた隠しカメラを確認しました。するとそこには…。なんとあの霊能者の女性が誰もいない家の中に侵入し、部屋を荒らす様子が映っていたのです。霊能者はこっそり主人公の家の合鍵を作って侵入し、父親の霊が暴れたように見せかける小細工をしていたのでした。家の中に不法侵入してインチキをしようとした霊能者に、主人公はゾッとしてしまったのでした。読者の感想人の弱みにつけこんで悪徳な商売をするのはひどいです。偽物の霊能者が逮捕されて、主人公もこれからは平和に暮らせるといいですね。(30代/女性)悲しんでいる人の気持ちにつけ込んで、お金を騙しとろうとする霊能者に腹が立ちました。主人公がカメラを仕掛けたことで解決してよかったです。(20代/女性)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(愛カツ編集部)
2023年12月10日ananフェムケア連載「Femcare file」。今回のテーマは、今からやるべき骨盤底筋トレーニング。尿漏れやお湯漏れ、便秘、冷えなどの女性特有の悩みの原因は、骨盤底筋がゆるんでいるからかも!?自宅で簡単にできるトレーニングを習慣化して、将来に備えよう。いつかに備えて早めの対策がお守り代わりに。骨盤の底にハンモック状についているのが、骨盤底筋と呼ばれる筋肉。実はこの筋肉が衰えると、20~30代でも尿漏れなどのトラブルに見舞われるそう。泌尿器科医の中村綾子先生に、骨盤底筋を鍛える大切さについて伺いました。「尿漏れ=年配の方の症状だと思っている方も多いのですが、20~30代の女性も例外ではありません。とくに妊娠・出産をきっかけに尿漏れに悩む女性は非常に多いんです。人に相談しにくい症状ですし、そもそも病気だと認識していなくて、吸水ショーツなどをはいてやり過ごしている方もいるのでは?放置しておくと将来的に、薬をずっと飲むことになったり、最終的には手術するしかないということも。心配な方は泌尿器科を受診しましょう。尿漏れ以外にも入浴後のお湯漏れや便秘、冷えによる生理痛、性交痛が出る人もいます。これらの症状は骨盤底筋がゆるんでいるサインなので、トレーニングをして鍛えるのがオススメ。今は不快な症状がなくても、いつか出産という選択をした際に備えて鍛えておけば心強いですし、産後の排尿トラブル予防もできます」中村先生直伝!オススメの骨盤底筋トレーニング特別な道具は使わず、簡単に骨盤底筋を鍛える3つのトレーニング方法を伝授。効果を実感するためには、1か月ほどコツコツ続けてみて。1、キャット&ドッグ骨盤底筋に負担がかかる反り腰を改善。肩の真下に両手、骨盤の真下に膝がくるように四つんばいに。視線をおへそに向けながら、背中を上げて丸みを持たせるように伸ばす。視線を上げて、肩甲骨を寄せながら背中を反らし、腹部を伸ばす。2と3を繰り返し10回×3セット行う。2、カエル脚のストレッチ骨盤底筋をゆるめて柔軟性を高める!両肘を床につき、膝を床につけ、カエルのように膝を90度に曲げて脚を開きます。背中はまっすぐに、この姿勢を30秒キープ×3セット行う。3、タオルを使った運動腟と肛門を締めて&ゆるめて筋力を効率的にUP。タオルを筒状に巻き、椅子に座った状態で尿道、腟、肛門に沿わせるように置く。肛門~腟をゆっくり締めて、ゆるめてを10回×3セット行う。中村綾子先生女性医療クリニックLUNA ネクストステージ院長。日本泌尿器科学会認定専門医。雑誌やWeb媒体などで女性の排尿トラブルについて発信中。「女医のいる泌尿器科も増えているので、安心して受診してください」※『anan』2023年12月13日号より。イラスト・二階堂ちはる取材、文・岡井美絹子(by anan編集部)
2023年12月09日皆さんは、怪奇現象に遭遇した経験はありますか?今回は「家の中で頻発した怪奇現象の正体」を紹介します。イラスト:進撃のミカ排水溝に長い髪の毛が…主人公は母と妹と暮らす中学3年生です。ある日、主人公がお風呂に入ると、排水溝でとぐろを巻いた長い髪の毛を見つけました。主人公の家には長い髪の家族はおらず、家族のものではない髪の毛に恐怖を覚える主人公。さらにその後も…。怪奇現象が頻発出典:進撃のミカ主人公の服がなくなったり作り置きのおかずがなくなったり、家の中で不可解なことが立て続けに起こるように。あまりに続く怪奇現象に、主人公は「この家、何かおかしい!」と思うようになります。そんなある日、主人公が帰宅すると、昼間にもかかわらず妹がお風呂に入っていました。不審に思った主人公がお風呂場に向かうと、友達と一緒にお風呂に入る妹の姿が…。なんと友達の母親は、離婚してから、その友達にお風呂や洗濯を使わないように言っていたのです。そんな友達を心配して、家のお風呂を使わせたりご飯を食べさせたりしていたという妹。その後、派手な格好でお酒のにおいをさせた友達の母がやってきました。友達の母は「ついでだから明日も明後日も預かってくれない?」と悪びれる様子もなく言います。数日後、友達は離婚した父に引き取られることになったのでした。怪奇現象の正体立て続けに起こっていた怪奇現象の正体は、妹の友達だったとは…。友達を助けようとする妹の優しさに心が温まるエピソードでした。※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。(Grapps編集部)
2023年11月20日更年期を迎え、頻尿に悩まされるようになりました。特にひどくなってきたのは、閉経を迎えてからだと思います。それまでは特にトイレが近いと意識したことはなかったのですが、加齢とともに明らかにトイレに行く回数が増え、急な尿意を覚えることが多くなりました。今回は私の頻尿との付き合い方をご紹介します。さっき行ったのにまたトイレに行きたい!「頻尿」という言葉は知っていましたが、正直、高齢者が悩む症状だと捉えており、更年期を迎えるまでは特に意識したことはありませんでした。それが3年前に50歳で閉経を迎えてから、尿意を覚える間隔が短くなったように感じ始めました。最初は、「あれ、さっきトイレに行ったばかりなのにまた行きたい!」と感じることが多くなった程度でしたが、徐々にトイレに行く頻度が増えていったのです。そのうちに、以前は仕事でオフィスにいる日は1日で2回程度だったのが、午後だけで5回もトイレに行くようになりました。私が働いているオフィスが入っているビルのフロアには他の会社も入っているのですが、トイレの数が足りていないのか、運が悪いとトイレ待ちの列ができていることも。そうなると、オフィスからトイレに行って帰ってくるだけで10分くらいかかってしまうこともあり、仕事が何度も中断されて生産性が落ちてしまいます。社内会議の場合は途中で抜けてトイレに行くことができますが、お客様との商談中は中座できないため、トイレを気にし過ぎて商談に身が入らないことも……。頻尿を意識してからは、必ず商談前にトイレに行く時間を持てるよう、早めに客先に到着するようにしました。夜中もトイレに行きたくて目が覚めるように私の頻尿問題は寝ているときにも発生するようになり、毎晩夜中に2回は目が覚めてトイレに行くようになりました。若いころは一度寝たら朝までぐっすり眠れるタイプだったのに、この変化には「おばあちゃんになったみたい」と少々落ち込みました。さらに悪いことには、トイレに行く回数が増えただけではなく、「今すぐトイレ!」というように急な尿意を感じるようになっていったことです。それはすぐにトイレに行かないと失禁してしまいそうなレベルの尿意。何かきっかけがあったわけでもなく、急にこのような症状が現れるようになりました。そのため友だちと遊びに行ったり、旅行に行ったりするときにトイレが気になって緊張するようになりました。とりあえずの対応策は、外出中にトイレを見たら入るようにすること。映画やライブの前には必ずトイレに行く。バスツアーでは休憩ごとにトイレ。レストランや居酒屋ではトイレに行ってから会計。電車に乗る前には1本遅らせてでもトイレに寄る。50歳を過ぎて人前で粗相することのないように必死になりました。頻尿も更年期症状の1つだった!頻尿の症状が続いていたので、ある日頻尿対策を調べてみようと思いネットで検索していると、女性の頻尿は更年期症状の1つであることがわかりました。あるサイトによると、私が悩んでいた「急な強い尿意」も過活動膀胱という症状で、その中には夜中の尿意も含まれるそうです。これを読んで、私の頻尿や強い尿意も更年期による泌尿器への影響であるかもしれないと思いました。さらに調べていくと、過活動膀胱は「膀胱訓練」という尿を我慢することが有効な治療法であるとのこと。なんと、私がおこなっていた「できるだけ頻繁にトイレに行く」とは真逆の行為でした。あと5分、あと10分というように少しずつ我慢する時間を延ばし、膀胱に負荷をかけることで膀胱の容量を増やす訓練だそうです。この訓練を知ってからは、自宅にいるとき、オフィスで事務仕事をしているときなど、可能な場合はなるべくトイレに行く回数を減らすようにしてみました。ただし、どうしても厳しいときは、無理に我慢はしないようにしています。まとめ膀胱訓練に4カ月ほど取り組んでいますが、現在も頻尿はまだ続いています。しかし、更年期が原因かもしれないとわかったことで、友人と出かけるときには、「更年期の症状でトイレが近いの」と正直に伝えられるようになりました。そうすることで同年代の友人たちは理解してくれ、遠慮なくトイレに立ち寄ることができるようになりました。高齢者の問題だと思っていた頻尿が、更年期症状の1つかもしれないことがわかり、女性にとって加齢の影響は大きいことを改めて感じました。なんとなく泌尿器系の症状は恥ずかしいという気持ちがありましたが、頻尿はこれからも長く付き合っていかなくてはならない問題だと思うので、膀胱訓練を継続してなるべく症状を軽減していければと考えています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。【窪田先生からのアドバイス】頻尿や強い尿意に悩んでいる場合は、まずは泌尿器科を受診してください。早期に受診すれば早期に改善する可能性が高くなります。この方の症状は過活動膀胱だと思われますので膀胱訓練はこのまま実践していただいても良いですが、できれば受診をして医師から聞いたアドバイスを実践すると安心です。著者/ST(53歳)更年期と戦いながら外資系企業で働く営業ウーマン。若い子に置いて行かれないように必死で頑張るも、年齢のせいか最近は物覚えの悪さに拍車がかかり、厳しい毎日。家族は夫と猫1匹。
2023年11月19日排尿時にしみる、膀胱炎になりやすくなったなど、デリケートゾーンの悩みは、更年期を機に増加してくるという。「もしかすると、GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)かもしれません。閉経のころから現れる外陰部や膣、尿路などのデリケートゾーン全般のトラブルを指します。デリケートゾーンは排尿などで日々消耗していく臓器ですから、GSMは40歳以上の女性なら誰にでも起こりうる病気なんです」そう話すのは、日本泌尿器科専門医で二宮レディースクリニック院長の二宮典子先生だ。聞きなれないGSMとは、これまで萎縮性膣炎や老人性膣炎と呼ばれた症状が、より広い症状を含めた新たな病名として’14年の国際女性性機能学会で提唱されたもの。日本では、40代から70代の女性のうち、10人に1人にあたる11.6%が悩んでいるという。とくに40代がトップで、閉経前から悩みを抱える人が多い傾向にある(’21年、小林製薬発表)。二宮先生によれば、海外の文献を含めると、50歳以上の女性の2人に1人が何らかのトラブルを抱えており、閉経後3~4年で表面化するケースが多いという。「主な症状としては3つあります。1つ目は排尿症状で、膀胱炎や排尿時の痛み、尿漏れなど。2つ目は膣症状で、膣の乾燥による違和感やおりものの減少、臭い。3つ目が性機能症状で、性交痛などがあります」(二宮先生・以下同)まずは、次のチェックリストで症状を確認してみよう。【GSM症状チェックリスト】□ 膀胱炎を繰り返す□ トイレが近い□ 尿漏れがある□ 排尿時の痛みがある□ 下着が擦れて膣まわりが痛い□ おりものの臭いが気になる□ 性交痛がある□ 性交渉のあとに出血があるなぜ、このような症状が出てしまうのだろうか。「閉経に向けて、女性ホルモンが不安定になり、分泌されなくなるためです。実はデリケートゾーンも女性ホルモンの影響を受けているため、膣の粘膜は潤いがなくなり、皮膚が薄くなります。乾燥しやすくなることで痛みが出るだけでなく、炎症が起きやすく、雑菌も繁殖しやすくなるのです」■お風呂でせっけんで丁寧に洗う……よかれとしている勝手な思い込みによる対処が悪化原因GSMは進行性のため、「年だから仕方がない」とほっておくと、症状を悪化させてしまう恐れも。「すでに症状がある方は、間違ったセルフケアをしているケースも少なくありません。“デリケートゾーンが汚れているから症状が出る”と思い込み、清潔にすれば症状が回復すると考えている女性は非常に多く、洗いすぎで慢性化している人がほとんどです」そこで、GSMを改善するために注意すべきことを二宮先生に挙げてもらった。【1】せっけんを使わず軽く洗い流すだけ「せっけんでゴシゴシと洗うのをやめましょう。皮膚のバリア機能まで取り除いてしまい、乾燥の原因になったり、細かい傷ができて雑菌が増え、膀胱炎や臭いのもとになります。ぬるま湯で流すだけで、汚れや雑菌は十分に落ちます」シャワーで洗い流すときは、お湯が膣内に入らないようにしよう。膣内に水がたまり、不衛生な状態になる恐れがあるという。「陰部の皮膚と粘膜部分のミゾには粘膜の反応で、こすると白いカスがポロポロ出ます。汚れと勘違いして、ツルツルになるまで取り除き、炎症を起こしている人も。粘膜部分は潤っているのが正常なのに、湿り気を取ろうと内側まで洗ったり、ドライヤーで乾かしたりする人はやりすぎです」【2】洗浄機付きトイレは厳禁当たり前のように使っている温水洗浄便座も、GSMになる一因だとか。「【1】と同じ理由で、必要なバリアを壊してしまいます」温水洗浄便座などの水圧による洗浄は、大便後でも必要なし。10秒以上の使用、強い水圧、腸内洗浄や膣洗浄のための使用は厳禁。【3】排尿後は「くるくる3回、くしゃくしゃ、ポンポン」トイレ後は、トイレットペーパーを3周分ほど手に取り、くしゃくしゃと軽く丸めたら、こすったり、べったり当てたりせず、軽く押さえるようにポンポンと拭き取るだけで十分。「それでも排尿後が気になるという方は、ある程度おしっこをためてからトイレに行くのをおすすめします。200cc以上しっかりためてから1回で出し切ると、膣まわりが汚れにくくなります」【4】ワセリンを指の第2関節まで取り、べったり塗るおりものが少ない人や、乾燥が気になるという人は、お風呂のあとにワセリンで保湿の徹底を。ワセリンを手指の第2関節までたっぷり取り、指先をこすりあわせてのばし、大陰唇全体をカバーするように十分に塗る。「ポイントは、量をケチらず、たっぷり塗ること。粘膜まわりに塗るので、ボディクリームやアルコールを含む化粧水は避けたほうが無難です」【5】パンツを履かずに寝るワセリンを塗ったあとはパンツをはかず、ゆったりとした寝間着を着て寝る。おなかの冷えが気になるなら腹巻きの着用を。「肌に触れるものがなくなるので、膣まわりの負担が軽くなります。ノーパンで通気性がよくなると、臭いが解消され、痛みやかゆみが減少します。スースー感が気になるのは最初だけ。すぐ慣れますよ」【6】綿やシルクの下着を選び、おりものシートは使わないGSMに摩擦は大敵。パンツは肌ざわりを重視し、綿やポリエステルと綿の混紡素材、シルクなど通気性のよい素材を選ぶ。おりものシートや尿漏れパッドは使わない。「昼間下着をつけるときは、肌ざわりがよく、通気性のよいものを選びましょう。摩擦が発生し、ムレてしまうおりものシートを使うのは厳禁です」“ちょい漏れ”が気になって、手放せない場合はどうすれば?「それなら、尿漏れを治すことが先決。おりものシートや尿漏れパッドを使っている人ほど尿を止めようとする意識が弱く、緊張感が失われて、止められない状態を作り出している可能性があります」尿漏れは、膀胱の筋肉の練習で改善できるという。「朝イチの排尿時に、途中でキュッと排尿を止めます。そのときに使う筋肉を覚えておきましょう。漏れそう!と感じたら、“止めるんだ”と強い意志でその筋肉に力を入れて」症状が長引いている人は、早めに婦人科や女性専門の泌尿器科を受診することも大切だ。「とくにGSMのなかでも性機能症状は、専門家に相談したほうが改善は早いかもしれません。女性用の潤滑剤で痛みや摩擦は軽減できますが、粘膜の薄さは改善しません。それより、セルフプレジャーで膣内の血流を増やすほうが症状は軽くなります」生活習慣を変えることで症状の改善や予防になる。今日から、新常識に改めて!
2023年11月17日尿漏れは、婦人科疾患が影響していることもあるようです。中には、子宮筋腫の影響で、生理前後に尿漏れがある方も……。そこで今回のMOREDOORでは、「予想外の事態に驚いたエピソード」をご紹介します。監修:森女性クリニック院長、森久仁子産婦人科専門医、医学博士。大阪医科大学を卒業後、同大学産婦人科学講座に入局、同大学産婦人科学講座助教、和歌山労災病院をへて、平成25年和歌山市に森女性クリニックを開院。産婦人科としての枠組みだけではなく、女性医療の充実を目指すべく診療を行っている。Dさんの場合……数年前から下着が濡れていることがあり、驚きました。生理前後に尿漏れすることが多く、子宮筋腫を持っているので、そのせいだと思います。子宮筋腫の影響で尿が漏れることがあるということを聞いていたのでよかったです。その後、どう行動しましたか?生理前後に吸水パッドやナプキンを使っています。事前に、どんな知識があればよかった?子宮筋腫には尿漏れが伴うと知っていれば、それほど慌てないと思います。ナプキンなどで対処できる量なので、普通に生活できています。世の女性陣へ伝えたいことは?子宮筋腫があるとさまざまな症状が出てくることがあります。尿漏れやお腹にこぶのようなものを感じるので、情報を把握しておくと安心です。(50歳/翻訳)違和感を覚えたときは婦人科へ尿漏れの原因は、子宮筋腫が影響していたというDさん。Dさんのように、同じように悩んでいる方は、吸水パッドやナプキンを使って対応すると安心です。もし、少しでも体に違和感を覚えたときは、早めに病院で受診してみてくださいね。今回は「予想外の生理エピソード」をお届けしました。※監修:森女性クリニック院長、森久仁子※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年11月16日