自分が自分らしくいられるように、心地よく暮らせる街は自分で選ぼう。24回目にご紹介する街は、東海道本線の走る街「茅ケ崎」。海のそばということもあり、サーフ文化が根強く、人と人の距離が近い街。この茅ケ崎でどんな暮らしができるのかを覗いてきました。 茅ケ崎は東海道本線で東京駅から約1時間。新宿駅からも湘南新宿ラインで約1時間という距離の場所にあります。都心へのアクセスも十分できる距離であるため、都会から移住をして海沿いの暮らしを愉しみたいという人も近年増加傾向にあるようです。海沿いの街での生活に憧れがあるとはいっても、神奈川県の沿岸部には茅ケ崎駅だけではなく、藤沢、江ノ島、鎌倉、逗子……といった様々な駅があるなかで、茅ケ崎でできる暮らしとはどんなものなのか。 その人気の秘密を探りに、街あるき、スタートです。 茅ケ崎駅の賃貸を探す*あの人気ミュージシャンの名前を冠した、メインストリート 茅ケ崎に降り立つと電車のホームから聞こえてきたのは、あの人気ミュージシャン「サザンオールスターズ」の「希望の轍(わだち)」。メロディを聞いているだけで、これからここで始まる新しい生活にワクワクしてくるような気持ちがします。そう、ご存知の方も多いでしょうが、この茅ケ崎という街はサザンオールスターズのボーカル、桑田佳祐さんの出身地。市民からの熱い要望もあり、2014年から駅ホームの発着メロディにこの曲が採用されたようです。 サザンオールスターズだけではなく、加山雄三さんも茅ケ崎育ちの有名人の一人。そのため、駅南口から海までをつなぐ通りには、こうした有名人の名前がつけられたものがいくつかあるんです。(茅ケ崎駅は北口と南口があり、北口は大きな商業施設や銀行の支店などが多数あり、南口には海や、飲食店、個人経営の店が多い印象。今回は南口を中心にご紹介していきます!) 南口の通りのうち、「雄三通り」は、茅ケ崎のメインストリート。スーパーや、雑貨屋、居酒屋などが多数あり、車通りも多く、バスも頻繁に行き来しています。茅ケ崎で生活をしていく上で欠かせない通りといえるでしょう。 もうひとつ、「高砂通り」という通りは、古くは別荘地として栄え、現在は美術館や図書館、庭園があったりするなどして、茅ケ崎の文教エリアとしてその雰囲気を今もなお残しています。 茅ケ崎市立図書館の本館。緑もあって静かなエリア。読書や勉強がはかどりそうです。 サザンオールスターズのライブも行われるという茅ケ崎公園もこの通り沿いにあり、野球場やテニスコートなどができる広大な敷地の施設もあります。 通りが一本変わるだけで景色がガラッと変わる街は面白いですね。いろんな通りを歩きながら散歩をするのも、面白そうです。 茅ケ崎駅の賃貸を探す*やっぱりあるある、茅ケ崎のコミュニティが醸成される店 海沿いの街に来ると感じる、独特のコミュニティ文化。「コミュニティ」といってしまうと仰々しく考えてしまいがちですが、都心にいるときにはあまり感じられない「人と人とのつながり」を感じられるのは、この海沿いの街の特徴といってもいいと思うのです。茅ケ崎も例外ではありませんよ。3つほど、素敵なお店をご紹介します。 まず初めにご紹介したいのが、駅直結の商業施設「ラスカ茅ケ崎」5階のセレクトショップ「EQUIP PLAS」。 駅直結の商業施設「ラスカ茅ケ崎」。都内でも人気のショップが多数入っています。 元々雄三通りでカフェを営んでいたオーナーが、ラスカ茅ケ崎の増設を機に4年前に移転。茅ケ崎での海暮らしを愉しむ方々に向けて、サーフファッションや、ライフスタイル雑貨などの販売も合わせてしています。 アウトドアグッズも豊富にありますよ。 まさに「こんなファッションをして暮らしてみたい」「こんな雑貨が部屋にあったらきっともっと生活が楽しくなりそう!」と想像が膨らむものばかり。 さらにこちらでは、カフェスタンドも併設している、珍しいタイプのお店。本格派のラテアートやコーヒーを堪能しながら、お店の方と談笑してみるといいかもしれません。 暮らしの相談から、波乗りのアドバイス、もちろんファッションやコーディネートの提案まで。ついつい何でも相談したくなります。普段は10代から70代くらいまでのサーファーが通っているようです。 こうした商業施設で顔なじみができる、というのは稀ですが、ここならそんな気軽なコミュニケーションを愉しむことができそうです。 次にご紹介したいのは、雄三通りに店舗を構える器屋「日日器(ひびき)」。 元々器が好きだったという店主の南さんが、同じ場所で25年ほど器屋をやっていた方がお店を閉められるというタイミングで、引き継いで運営されているようです。 焼き物は北海道から九州まで、様々な地域のものが並んでいて、価格もとってもリーズナブル。中には茅ケ崎出身の作家さんの商品もありました。海の色を連想させる、淡いブルーが印象的です。 茅ケ崎は自宅に人を招く、ホームパーティ文化が当たり前のようで、「せっかくだったら少しテンションの上がる器を日々の生活で使いたい」という方も多いといいます。 こちらも若い女性の方から、ファミリーまで、幅広い年代の方が訪れるといい、中には奥様へのプレゼントとして買いに来てくださる男性の方もいらっしゃるよう。地元のお店にも使っていただいているといいます。気さくで明るい店主との会話もきっと弾むはず。茅ケ崎に来たらぜひ一度足を運んでみてください。 3つ目は、チーズケーキが人気のカフェ「THE CIRCUS」。 高砂通り沿いにある「たかすなヴィレッジ」という、リノベーションされたファミリー向けのマンションの敷地内にあり、ちょうどオープンから1年が経ったところだそう。 店内はおしゃれでセンスの良い内装で、落ち着いた時間を過ごすことができます。 カウンター席や、テーブル席があるほか、小さなお子様連れでも楽しんでもらえるようにと、座敷席も設けられています。普段は近所の方でにぎわっているようです。 中でも人気のチーズケーキがディナータイムでも味わえるというのもうれしいところ。甘すぎない、チーズの深い味わいが愉しめます。 23時まで開いているということで、飲んだ帰りや仕事帰りにホッと一息つきたい時に立ち寄りたい場所なんです。 ホールでお持ち帰りもできます。ホームパーティの手土産にも良さそう! シェフの脇田さん。宴会用のコース料理も、厳選された食材を使ったこだわりよう! またこのカフェの前にある広場でも、定期的にイベントも行われているようですよ。地域の方との交流にもぜひ。ほかにも、茅ケ崎はお祭りや花火大会などのイベントも年中豊富にあるようです。地域の方が、地域の方のために手を取り合って、大人から子どもまで楽しめる場所を作るということが、文化として根付いているのかもしれませんね。 茅ケ崎駅の賃貸を探す*何があっても海が味方をしてくれるここまで来たなら、やっぱり海のほうまで行かないと。そんなわけで訪れたのが、茅ケ崎の海岸沿い。以前ご紹介した鵠沼海岸(リンク)と比べて駅からは少し遠く、歩いて大体25分ほど。このあたりは自転車で生活する方が多いということなので、大体10分ほどで着けるでしょうか。 サーファーの方は若干少ないということで、鵠沼海岸と比べると落ち着いた雰囲気の海が印象的でした。犬の散歩コースにしている方や、缶コーヒー片手にぼーっとただ海を眺める女性。海が人々の日常にある風景を感じることができました。やっぱり自然の力って雄大ですね。何があったとしても、またもう一度頑張ろうと思えるような。そんな酸いも甘いも全部飲み込んでくれる、温かさをこの海から感じました。 海沿いにある「サザンビーチカフェ」は雰囲気も良い感じ。 デートや散歩ついでに訪れるといいですね。 肉厚の生ハム盛りはちょっと小腹が空いたときにもペロっとたいらげられます。 茅ケ崎駅の賃貸を探す *都心までのアクセスも良く、飲食店も豊富で生活のしやすい街、茅ケ崎。それでいて昔ながらの人と人の距離が近い文化も残っている街でもあります。いきなり引越しをしてくるのは難しいかもしれないけれど、一度サーフィンやSUPなどのマリンスポーツの体験をしながら、この街の居酒屋で飲んで、隣の人と談笑してみてください。都会からの移住者も多いこの街ではきっと、みんなが温かく迎えてくれるはず。徐々に知り合いができてきたら、勇気を出して一歩を踏み出してもいいかも。きっと今よりもっと楽しい生活があなたを待っています。 夜もとっぷりふけた茅ケ崎駅前。自分のお気に入りのお店を見つけに、ぜひ足を運んでみてくださいね。 茅ケ崎駅の賃貸を探す*茅ケ崎駅の住み心地って? 実際に茅ケ崎駅に住んだことのある人に、聞いてみました!・駅を降りたら南側に海岸があります。徒歩圏内ですが、バスでも行けます。潮風を感じながら、必要なものも商店街で揃うので便利です。・駅から出て徒歩5分圏内にスーパーがある為、食材の買い物等、遠出して帰ってからでも スムーズに行くことができます。・北口側駅近くはイトーヨーカドー、イオンなど大きなスーパーがありますが、南口はそういったお店がありません。・何より歩いて海に行ける立地!!夏にはお祭り、花火とイベントもたくさん。線路を北側には山を切り開いた里山公園もあるので 海、山と両方楽しめる。比較的夏は涼しく、冬は暖かい地域なので過ごしやすい。子供も多い印象。 茅ケ崎駅の街データ利用可能な沿線:東海道本線・湘南新宿ライン・相模線家賃相場:ワンルーム・1K・1DK/5.97万円、1LDK・2K・2DK/9.11万円、2LDK・3K・3DK/11.58万円物価の高さ:★★★☆☆治安の良さ:★★★★☆子育て環境の良さ:★★★☆☆ 茅ケ崎市の賃貸をgoodroomで探す東海道本線の賃貸をgoodroomで探す茅ケ崎駅の賃貸を探す *出典: goodroom journal 記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2019年11月08日筆者はNHKの『ブラタモリ』が好きでよく見ています。先日の放送では「湘南」が取り上げられていました。マンション会社に勤務していた時代に藤沢と茅ケ崎には何度も行っており、筆者にとって庭同然の場所です。時間がゆっくりと流れる何とも不思議な魅力がある地域ですが、海に近いというのはメリットであると同時にデメリットでもあります。今回は、海に近いエリアの物件についてのお話です。■ 「駅〇分」より「海〇分」の方が大切な不思議なエリア「湘南」がどこからどこまでを指すのかということについては諸説ありますが、不動産業界において「湘南」を積極的にアピールしているのは藤沢と茅ケ崎であるように思います。この辺りでは東海道線と海岸の間に2kmくらいの距離があり、当然ながら海に近づけばその分だけ駅から遠くなって生活は不便になります。それにもかかわらず海に近い場所に住むことは一種のステータスとなっており、「駅〇分」よりも「海〇分」が重視される何とも不思議なエリアでした。■ 海に近い場所に住むメリット駅から遠くなるにもかかわらず海の近くに住もうとするのはそれなりの理由があるからです。綺麗な「オーシャンビュー」が見れるまちゃー / PIXTA(ピクスタ)富士山や東京タワーといった「〇〇ビュー」というものは数多くありますが、その中でも「オーシャンビュー」は最強です。室内から海が見えるというのはお金には換算できない価値があるようで、こういった場所では海がよく見えるようバルコニーを囲うボードも透明にするといった工夫がなされます。「波乗り三昧」の生活が送れる湘南エリアはサーフボードを抱えた人がウェットスーツを着たままで普通に街を歩いているような地域で、波乗りをしてから仕事に向かうというような人も決して珍しくはありません。暑がりで夏が大嫌いな筆者には到底理解できませんが、このような人たちにとっては海に近いことだけが不動産の価値になります。そのためこのような海に近い地域で物件を探す場合、「サーフボード置き場」や砂を洗い流すための「外シャワー」の有無が設備面で重要になります。「箱根駅伝」で盛り上がれるしのん玄武 / PIXTA(ピクスタ)正月の恒例行事である「箱根駅伝」では3区と8区で海岸沿いの国道134号線を通過するため、近隣の人は沿道で観戦することができます。テレビ中継では辻堂付近のカメラから撮影した国道越しの富士山の映像が必ず流れますが、駅伝を愛する地域の人々にとってはこのシーンは誇りとなっています。地元の人々の駅伝愛は筆者の想像を超えていました。■ 海の近くに住むデメリット海の近くに住むのは確かにロマンティックではありますが、それだけでは済まない問題もあります。海からの「風」が強いbarman / PIXTA(ピクスタ)海岸付近は周囲に遮蔽物がまったくないため、当然のことながら風は強くなります。海岸沿いのマンションに住む人から話を聞いたことがありますが、台風の時は特に物凄いことになるそうです。砂が飛んでくるRyuji / PIXTA(ピクスタ)サザンオールスターズの『勝手にシンドバット』には「砂まじりの茅ケ崎」という歌詞がありますが、前述の『ブラタモリ』によれば、かつてこの地域では家の中にまで砂が侵入してくるのが普通だったそうです。気密性が高いマンションでは窓を閉めていればこのような心配はありませんが、風通しを楽しみたい方にとっては苦痛かもしれません。最も重大なデメリットは「塩害」TTwings / PIXTA(ピクスタ)海に近い物件の最大の弱点が「塩害」です。塩分を含んだ空気にさらされているため設備が錆やすく、メンテナンスの頻度が増すため設備の維持管理に通常以上の費用が発生します。これも地域住民から聞いた話ですが、洗濯物がパリッと乾かないという意外なデメリットもあるようです。決して忘れてはいけない「津波」Road17 / PIXTA(ピクスタ)筆者は鎌倉が好きでよく行きますが、街のいたるところに「ここは海抜〇m」という表示があって津波に対する警戒を呼び掛けています。鉄筋コンクリート造の建物は津波に対しても強いことは東日本大震災でも実証されていますが、津波の高さによっては水没してしまうフロアがあることを覚悟しておかなければなりません。やたがらす / PIXTA(ピクスタ)海沿いの物件が持つメリットとデメリットをまとめてみました。海好きの方にとっては百も承知のことばかりではないかと思いますが、設備のメンテナンスが通常より大変ということだけは知っておいてください。
2018年10月21日湘南ステーションビルは11月20日、JR茅ケ崎駅直結の駅ビル「ラスカ茅ヶ崎」を大規模増床リニューアルオープンする。店舗面積を1.8倍に広げ、全132店舗の中には地元企業店舗が27店や湘南地区初進出店舗が27店も含み、地域に根差したショッピングセンターに生まれ変わる。ラスカ茅ヶ崎の開発コンセプトは「Active & Slow life ~毎日がもっと豊かにもっと楽しくもっと茅ヶ崎が好きになる~」。新設された増床部とともに既存部もリニューアルし、11月20日には全132店舗で全面開業する。生鮮食品や飲食・ファッション店舗のほかにも、地域コミュニティスペース「C-SQUARE」や茅ヶ崎ならではのライフスタイル提案型店舗を集めた「C-style island」を設置する。そのほか、認可保育園やホール、文化教室も備え、地域の人々が茅ヶ崎の魅力を感じ・交流しやすい施設を目指している(認可保育園は2016年4月開園予定)。1階は生鮮品・惣菜・ベーカリーを中心とした26のショップがそろい、全面開業に伴って生鮮品エリアの拡大や集中レジ対応、通路幅の拡大など、 品揃えだけでなく利用しやすさも向上したフロア構成になっている。 2階にはグローサリー・ドラッグストアなどを集積し、22時まで営業する。3階駅改札フロアには、朝から利用できる軽飲食ゾーンと老舗名菓・湘南スイーツが楽しめる23の和洋菓子ショップエリアが誕生する。その3階から5階までは、セレクトショップ・ファッショ ン・生活雑貨・コスメを中心としたフロア構成になっており、世代を問わず様々なシーンに合ったアイテムを見つけられる店舗がそろう。5階に設けた「C-style island」は、茅ヶ崎ならではのライフスタイルを提案する地元ショップを中心とした集積ゾーン。オリジナルグッズが並び、自分だけのグッズが見つけられるという。また、ワークショップも開催し、地域住人の交流の場を提供する。同じく5階の「C-SQUARE」は、NPO団体や福祉団体の活動報告や地域で活躍するアーティストの作品展示、地元で元気ショップの紹介など、湘南・茅ヶ崎の魅力を発信する地域のコミュニティスペースとなる。6階に様々なカルチャースクールが開催される文化教室やミニコンサート、展示会などのイベントから会議・パーティーなど、多目的に利用できるホール(約275平方メートル)を整備する。また、地域のニーズに応え、2016年4月に認可保育園開園を予定している。屋上広場では、南に江の島やえぼし岩、西に富士山を望むことができ、シーサイドの風を感じながらゆったりと過ごすことができる。また、イベントや地域コミュニティの発表の場としての利用も想定している。ラスカ茅ヶ崎(茅ヶ崎市元町1-1)は、延床面積約3万3,000平方メートル(既存: 約2万2,000平方メートル)、店舗面積約1万2,300平方メートル(既存: 約6,900平方メートル)の地下1階~地上7階構造(屋上階含む)で、営業時間は10:00~21:00(一部店舗を除く)となっている。
2015年09月26日