優雅に美しい、日本の藤を分析コスメメーカーとしても知られるコーセーが、日本で古くから親しまれている藤の花の香り解析を実施、再現することにも成功したと25日、発表した。目にも上品で美しく、香りも華やかな藤だが、開花時期が短いこともあって、これまで香り等の研究報告はごく少なかったといわれている。毎年、4~5月頃に開花する藤。古来、古事記や万葉集にも詠みこまれ、気品ある流麗な姿と淡い青みもある紫の色、かぐわしい香りが特徴の花だ。和柄のモチーフとしてもしばしば用いられるので、なじみ深い。香気成分を発見!抗酸化効果もありコーセーでは、日本固有種のヤマフジ系とノダフジ系の2種に着目して解析を進めたそうで、研究の結果、ヤマフジ系からは華やかさのあるホワイトフローラルの香り、ノダフジ系からはさわやかなグリーンフローラルの印象をあたえる香気成分が検出されたという。この成分情報を元に、これまでなかった藤の花の香りの再現にも成功したという。また、この藤の香気成分が抗酸化効果を有していることも発見されたそうだ。高貴な香りとうれしい抗酸化効果とくれば、将来のコスメなど美容アイテムにぜひ活かしてほしいところだ。今後の開発が期待される。元の記事を読む
2012年01月28日