厚生労働省はこのほど、8月分の毎月勤労統計調査(速報)の結果を発表した。それによると、残業時間などを示す製造業の所定外労働時間は前年同月比2.7%減の13.8時間となり、1年3カ月ぶりに減少したことが明らかになった。8月の平均総実労働時間(1人あたり)は、前年同月比0.9%減の144.3時間。総実労働時間のうち、所定内労働時間は同0.9%減の134.5時間、所定外労働時間は同0.9%減の9.8時間となった。また、製造業の所定外労働時間を季節調整値で見た場合、前月より4.7%減少したことが分かった。9月給料に影響した可能性が大きい。総実労働時間を就業形態別に見てみると、一般労働者は前年同月比0.6%減の165.2時間、パートタイム労働者は0.4%減の92.0時間だった。平均現金給与総額(1人あたり)は、前年同月比0.2%増の27万4,359円。現金給与総額のうち、決まって支給する給与(定期給与)は、同0.3%増の26万1,723円、所定内給与は同0.1%増の24万3,502円となった。また、残業代や休日出勤手当などを示す所定外給与は同2.7%増の1万8,221円、ボーナスなどの特別に支払われた給与は同1.1%増の1万2,636円。実質賃金は同0.7%増加した。現金給与総額を就業形態別に見ると、一般労働者は前年同月比0.6%増の34万4,928円、パートタイム労働者は同1.1%増の9万6,869円となった。常用雇用の動きについて調べたところ、全体では前年同月比0.7%増の4,589万6,000人。就業形態別では、一般労働者が同0.5%増の3,283万1,000人、パートタイム労働者が同1.3%増の1,306万6,000人となった。また、主な産業について見た場合、製造業は同0.2%減の813万3,000人、卸売業・小売業は同0.5%減の873万4,000人、医療・福祉は同4.2%増の593万2,000人だった。同調査の統計数値は、事業所規模5人以上、常用労働者(パートタイム労働者を含む)に関するものとなっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月04日糖質制限食の開発・製造・販売を行っている小樽フィッシャーマンズキッチン(以下OFK)は、このほど糖質制限ブレッド製造ラインが完成したことを発表した。新ライン完成により、糖質制限ブレッドの生産力アップにつなげていくという。OFKは「楽しく続けられる美味しい低糖質食品」をテーマに、「糖質オフふすま食パン」や国内初の「糖質制限フォカッチャ」など様々な健康食品の開発・製造および販売を実施している。国内において糖質制限食の惣菜・スイーツの製造ラインとともに、糖質制限ブレッドの製造ラインを有しているのはOFKだけだという。この完成を記念して、OFKオンラインショップでは、新発売の「おたるキッチンの本格ブレッド糖質オフのイタリアン・フォカッチャ」を含めた全ての糖質制限パンのポイントが15倍になるキャンペーンを、8月19日まで実施している。新発売のイタリアン・フォカッチャは、イタリアのパンの定番を糖質オフで実現したもの。「プレーン」、ブロッコリーを生地に練りこんだ「ブロッコリー」、トマトとバジルが入った「マルゲリータ」の3種類がある。OFKでは他にも糖質制限食のパンとして、「ふすまロールパン」「糖質オフふすま食パン」などを販売している。血糖値対策が必要な糖尿病およびその予備軍の人だけではなく、ダイエット対策としても好評を得ているという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月07日大手各社が製造業向け商品を拡充損害保険ジャパンや東京海上日動火災保険は今年、日用品を製造する中小企業向けの商品を発売した。また、三井住友海上火災保険は10月末にも外食店を兼営する食品メーカー向けの商品を発売するなど、大手の損害保険各社がぞくぞくと商品回収費用を保障する保険商品を投入している。中小企業の需要に応え国内の損保市場は、自動車保有台数の減少などで主力となる自動車保険などが減少傾向となっている。そのため、商品を拡充し、契約件数を増やしたいとの思惑がある。これまで、回収費用を保障する保険は個別の契約となるのが一般的であったが、中小企業にとって死活問題となりえるリコールや自主回収件数が増えている今、需要が高まっていることが相次ぐ商品投入につながった。差別化で顧客をとりこむ損保ジャパンと東京海上の商品は、中小の日用品製造業向けに商品不用品の回収や修理費用などを補償する。一方、三井住友海上の新商品は回収費用に加えて、外食店で食中毒や感染症が発生した際の在庫廃棄費用なども補償するのが特徴だ。市場の需要に耳を傾けて契約件数を増やすことで、保険収支を安定させるのが各保険会社の狙いと言えそうだ。
2010年10月21日