ホラー漫画界の巨匠・楳図かずおと伊勢丹新宿店内TOKYO解放区がコラボレーションして、夏の限定イベント「Summer border’s」を2017年8月9日(水)から21日(月)まで開催する。楳図かずおを代表する「赤白ボーダーファッション」や漫画「まことちゃん」の世界観がファッションブランドとのタッグによってモダンに進化。漫画「まことちゃん」でお馴染みの”ぐわし”は、日本の刺繍職人技によって本格的な刺繍に。ブラック、レッドの限定スカジャンの胸元に配されて登場する。背中には、楳図かずおの作品中に登場する毒々しい花々のモチーフが添えられている。また、楳図かずおがチャーミングに着こなす「赤白ボーダー」アイテムは、マイパンダ(my panda)とのタッグによってアップデート。着心地のよいポーチ付きカットソー、パンダの刺繍入りバッチになって販売される。さらに、ミルクボーイ(MILKBOY)、エックスガール(X-girl)、キワンダ(Kiwanda)といったファッションブランドや、吉田ユニなどのアーティストも参加してTシャツやポーチ、コンパクトミラーなどのファッションアイテムや雑貨などを揃える。なお、これらのアイテムは、ジェイアール京都伊勢丹でも8月9日(水)から22日(火)まで販売される。【イベント詳細】「Summer border’s」■東京開催期間:2017年8月9日(水)~21日(月)会場:伊勢丹新宿店本館2階=センターパーク/TOKYO解放区住所:東京都新宿区新宿3丁目14-1■京都開催期間:8月9日(水)~22日(火)会場:ジェイアール京都伊勢丹 5階=特設会場住所:京都府京都市下京区 烏丸通塩小路下ル東塩小路町 京都駅ビル<アイテム例>・楳図かずお×伊勢丹限定スカジャン 37,800円・楳図かずお SACRIFICE TEE 8,865円(MILKBOY)・my panda ポーチ付きカットソー 10,260円・my panda バッチ 1,080円©楳図かずお/小学館
2017年08月11日琳派の伝統美を受け継いだ神坂雪佳の「燕子花図屏風」をモチーフにした「雪佳燕子花図屏風チョコレート」が、2017年2月1日(水)から14日(火)まで、日本橋三越本店で先行販売される。金地の屏風に燕子花の群生を描いた「燕子花図屏風」をモチーフにしたボンボンショコラが誕生した。フレーバーは、桜×抹茶、木苺×イチジクといった和を感じられるものから、マスカルポーネ×コーヒー、ゴルゴンゾーラ×オレンジピールといった洋風なものまで、個性豊かなバリエーションが揃う。今年は食感にもこだわり、サクサクとした歯触りの粒も織り交ぜている。はんなりと美しいビジュアルは、コーヒータイムを至福の時間にしてくれそうだ。そのほか、伊藤若冲「孔雀鳳凰図」や尾形光琳「菊図屏風」をモチーフにしたチョコレートも揃う。 【アイテム詳細】岡田美術館チョコレート販売期間:2017年2月1日(水)~14日(火)会場:日本橋三越本店本館7階催物会場住所: 東京都中央区日本橋室町1-4-1※岡田美術館ミュージアムショップでも販売予定。住所:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493−1・雪佳燕子花図屏風チョコレート 2,601円(税込)・光琳菊図屏風チョコレート 2,601円(税込)・若冲孔雀鳳図チョコレート 2,601円(税込)・ボンボンショコラセレクション 2,601円(税込)・失恋チョコレートバー 1,801円(税込)・スライスオレンジ 1,001円(税込)・アマンドショコラ 901円(税込)
2016年11月21日X-girl(エックスガール)が、楳図かずおと再びコラボレーション。2016年11月18日(金)より全国のX-girl直営店にて発売する。『漂流教室』『まことちゃん』など著名な作品を世に送り出してきた、ホラー漫画の第一人者・楳図かずお。2度目のタッグとなる今回は、「神や意識とは何か」といったテーマに基づき、SF長編マンガ『わたしは真悟』にフォーカスを当てた。ラインナップは、クルースエットやコーチジャケットなど、日本のストリートで好まれるウェア。原作のコミック名に合わせて、「MY NAME IS SHINGO」と名付けられたウェアが、新コレクションを飾る。また、代名詞とも言える赤白ボーダーを脱ぎ捨て、楳図かずお自らモデルとして参加。ストリートなウェアに身を包んだ、クールな楳図かずおに会えるのも本企画の魅力である。【アイテム詳細】X-girl×楳図かずお発売日:2016年11月18日(金)取扱い店舗:全国のX-girl直営店および公式サイト<アイテム例>・MY NAME IS SHINGO スウェット トップス 11,000円+税・MY NAME IS SHINGO ニット トップス 13,000円+税・MY NAME IS SHINGO コーチ ジャケット 16,000円+税・MY NAME IS SHINGO S/S ビッグ T 8,000円+税【問い合わせ先】X-girl storeTEL:03-5772-2020
2016年11月10日エス・テー・デュポン(S.T.Dupont)より、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いたウィトルウィウス的人体図からインスパイアされた「ダ・ヴィンチ コレクション」が登場。ライター、筆記具、アクセサリーを2016年11月よりエス・テー・デュポン直営店(東京、京都、大阪、福岡など)などで発売する。ウィトルウィウス的人体図とはローマ時代の建築家ウィトルウィウスの「建築論」にインスパイアされたレオナルド・ダ・ヴィンチは、1490年、人体のプロポーションを支配する法則を示す研究を行っていた。この時に描いたドローイングが現在「ウィトルウィウス的人体図」と呼ばれている。アクセスコレクション(世界限定1490個)アクセスコレクションでは、万年筆、ローラーボール、ボールペンを展開。パラディウムで装飾されたライターは、両サイドにウィトルウィウス的人体図とレオナルド・ダ・ヴィンチのシグネチャーを配置。筆記具は、ブラックの純正漆で装飾されたバレルと、ウィトルウィウス的人体図が刻まれ、パラディウムでコーティングしたキャップとのコントラストが特徴だ。プレミアム コレクション (世界限定1490個)プレミアム コレクションは、貴重なイエローゴールドに自然で暖かいハバナの色合いを融合。ライターは、イエローゴールドに刻まれたレオナルド・ダ・ヴィンチの有名な図面で装飾され、筆記具は、純正漆で装飾された独特のキャップとイエローゴールドのウィトルウィウス的人体図が特徴。プレステージカフリンクスには、綿密にウィトルウィウス的人体図が刻まれ、イエローゴールドで覆われている。この新しいリミテッドエディションでは、ペン、インク、洗浄液を用いて紙に描かれたオリジナルの図面の再現を試みた。【詳細】ダ・ヴィンチ アクセスコレクション(世界限定1490個)発売日:2016年11月発売予定ライター 価格:140,000円万年筆 価格:130,000円ボールペン 価格:90,000円展開店舗:銀座ブティック、西武池袋本店、新宿タカシマヤ、そごう横浜店、大丸京都店、大丸梅田店、大丸心斎橋店、小倉井筒屋店ダ・ヴィンチ プレミアム コレクション (世界限定1490個)発売日:2016年11月発売予定ライター 価格:210,000円ボールペン 価格:150,000円カフリンクス 価格:50,000円展開店舗:銀座ブティック 西武池袋本店 新宿タカシマヤ そごう横浜店 大丸京都店 大丸梅田店 大丸心斎橋店 大丸福岡天神店 小倉井筒屋店
2016年10月29日X-girl(エックスガール)から、漫画家・楳図かずおの作品『わたしは真悟』とコラボレートしたコレクションが登場。2016年8月27日(土)より全国の店舗および公式オンラインストアにて発売される。日本が世界に誇るホラー漫画の第一人者で、『漂流教室』『まことちゃん』など著名な作品を世に送り出してきた楳図かずお。コラボレーション第二弾となる今回は、「神や意識とは何か」といったテーマで熱狂的なファンを獲得し、ミュージカル化も決定したSF長編マンガ『わたしは真悟』にフィーチャー。迫力のある前半部分のクライマックスシーンや、扉絵からピックアップしたSF感漂う絵柄を落とし込んだTシャツ、iPhoneケース、ハンドタオルが展開される。【商品情報】X-girl × KAZUO UMEZZ 『わたしは真悟』発売日:2016年8月27日(土)取扱店舗:全国のX-girl、公式オンラインストア【問い合わせ先】X-girl storeTEL:03-5772-2020
2016年08月25日楳図かずおのSF漫画『わたしは真悟』がミュージカルとして上演される。1980年代にビッグコミックスピリッツ誌上で連載、小学生の純粋な恋愛の危うさや、意識を持った産業用ロボットが進化していく様を重厚かつ奇抜なタッチで描き、特異な魅力を放つ傑作だ。演出・振付はフランスのフィリップ・ドゥクフレ、真鈴役を高畑充希、悟役を門脇麦が演じることも大きな話題に。初共演でW主演となるふたりに話を聞いた。【チケット情報はこちら】「楳図さんにドゥクフレさん、と普通は集まりようがない人たちが集まる。何か化学反応が起こるのではという期待感があります」と、言葉を探りながら話す高畑。「(NHKの)朝ドラ(『とと姉ちゃん』)が終わったら、今までチャレンジしていなかったことをやってみたくて。この作品はすごく面白そう、興味を引かれました」。いっぽうの門脇は、ミュージカル初挑戦。「ワクワク半分、不安半分。ミュージカルは、バレエをやっていたこともあり昔から身近にあったものなのですごく興味がありました。歌はこれからですが、ずっとやりたいと言っていたので、とても嬉しい」と、意欲を見せる。原作は30年以上前に発表された異色作だが、「普段はグルメ漫画などを読んでいる(笑)ので、いつも読んでいるのとは違うなあと。何かこう、すごく“圧”のある作品ですね」(高畑)、「スケールが大きくて、宇宙規模。(昔の作品だが)むしろ新しく感じる。逆にあの時代だったからこそ、生まれた作品なのかな、と腑に落ちるところも」(門脇)と、既にその不思議な魅力に囚われたよう。「観ておいたほうがいい。この先、こんな作品が現れるかどうかわからない!」という高畑は、初の海外演出家との仕事に「がっつり染められようと思うんです。“私を好きにして”と(笑)!」。対する門脇の役柄は、小学生の男の子。「私、中身は男の子みたいな感じなので(笑)」と、違和感はない様子だが「普段から女の子っぽいファッションや趣味に興味がない。興味あるのは“食”、ですね(笑)」という。すると、この日初対面のふたりが「美味しいもの食べよう!」と完全に意気投合。公演で訪れる先々で美味しい料理に舌鼓、という楽しみも増え、「地方のお客さんに、ぜひ観ていただきたい」(高畑)、「目撃してほしい、体感してほしい!」(門脇)。誕生したばかりの絶妙なタッグ──。刺激に溢れた充実の舞台となるだろう。公演は12月2日(金)より神奈川・KAAT神奈川芸術劇場(プレビュー公演)、中旬から下旬に静岡、富山、京都で公演ののち、2017年1月8日(日)から26日(木)まで、東京・新国立劇場中劇場で上演。チケットの一般発売は8月20日(土)午前10時より。なお、東京公演のプリセールを実施中。受付は8月16日(火)午後11時59分まで。取材・文:加藤智子
2016年08月10日アート作品における数ある技法の中に、細い紙を丸めたものを多数集めてひとつの作品を完成させる「クイリング」という技法がある。ルネサンス期の修道士たちが編み出し、後に19世紀の貴族女性たちが発展させたものといわれている。アメリカ・マサチューセッツ出身の女性アーティスト、リサ・ニルソン(Lisa Nilsson)はこのクイリング技法に和紙を用いるという意外な方法で作品を生み出し続けている。圧巻という一言がふさわしい彼女の代表作でもある“Tissues”というシリーズは、和紙のクイリングで人体の解剖図を表現したもの。人の内蔵や組織が和紙を丸めたモノで表現され、枠内にぎっしりと詰め込まれた作品からはグロテスクさもあるが美しさを感じることができる。リサ曰く、手染めされた和紙は色のバリエーションが豊富でプロジェクトにぴったりだったとのこと。また布地のように扱いやすく密度の高い仕上がりを可能とさせる点もお気に入りのようだ。ある日リサイクルショップでアンティークのクイリング作品を見かけた際に、以前手がけた“Boxes”というプロジェクトで使っていた素材と技法をクイリングと組み合わせたら面白くなるかも、と思いついたという。リサはこのシリーズを通して、人体というテーマを取り扱ってアート作品の官能的な快楽とグラフィックとしての強さを組み合わせること、科学的な標本への詳細なアプローチ、そして聖骨箱の持つ畏敬の念に満ち信心深い性質の表現を目指したのだそうだ。最近では“Tapis Series”と名付けたカーペットの模様を和紙のクイリングで表現したシリーズも展開しており、こちらも“Tissues”とは違った魅力を味わうことができる。彼女の作品は、ニューヨークのPAVEL ZOUBOK GALLERYで取り扱われており購入も出来るそうだ。※本記事は (引用元: に許可を得て、翻訳・執筆を行っております。
2016年05月31日Google Japanは4月1日、新しい日本語入力IME「Google日本語入力 物理フリックバージョン」を発表した。毎年恒例のエイプリルフールネタとして、2013年の「パタパタバージョン」、2014年の「マジックハンドバージョン」、そして2015年の「ピロピロバージョン」に続き、2016年は意外と正統派(?)な「物理フリックバージョン」が登場。PC用キーボードのキーを押す感覚を、フリック入力が受け継ぎ、Googleいわく「キーのぬくもりがキー(重要)」として開発された物理フリックバージョン。対応機器は、Bluetooth SPPプロファイル対応のPCやChrome、Androidなどで、デスクトップPCの前に置き、通常のキーボード代わりに使用できるスグレものだ。数字&アルファベットのほか、絵文字版も用意されるようす。この他の仕様は、キーピッチが29mm、ストロークが左右10mm、上下8mm、押し下げ0.7mm。本体サイズはW240×D180×H50 mm(スタンド含まず)、重量が600.13g。発売の予定はないが、基板回路や3DプリンタのデータがGitHubで公開されているので、気になった人は自作する手もあるかもしれない。
2016年04月01日サイバネットシステムは3月17日、シノプシスの自動車用照明設計ソフトウェア「LucidShape」と「LucidDrive」の最新バージョン「LucidShape 2.1」、「LucidDrive 2.1」の販売を同日より開始すると発表した。LucidShapeはヘッドランプ、 テールランプ、 デイタイム・ランニング・ランプをはじめとする自動車用の各種照明器具の設計、解析、見栄え評価を行うソフトウェアで、"期待する光の拡がり(照明の性能)から逆に形状を導く"逆解析が可能なアルゴリズムが搭載されており、ターゲットとする照明の性能を満たすように最適な設計をすることができる。また、設計した製品の見た目を評価するためのレンダリング画像を作成する機能を搭載しているため、試作品を作らずに見栄えの評価も行うことができる。LucidShape 2.1では、Human Eye Vision Image (HEVI)インターフェースに、観測者の年齢や視野を考慮できるグレアモデル(VosやHolladay)、2次元および3次元フォーマットで実測した拡張型の双方向散乱分布関数(BSDF)マテリアル形式、Henyey-Greensteinに位相を含めた表現モデルであるGegenbauerモデルを搭載するなどした。一方のLucidDriveは設計したヘッドランプの配光分布を取り込むことで、実際に夜間を走行している状況を再現するナイトドライブシミュレーションソフトウェア。夜間走行において非常に重要なヘッドランプの視認性確認などの評価が行うことができ、マトリックスビームの再現も可能となっている。今回リリースされたLucidDrive 2.1では6個、または8個のLED光源用のソリューションとして用意された、新しいマトリックスビームの評価用スクリプト、色温度と色順応の新しい設定、左側通行用の新たな車両モデル、ヘッドランプのスイブルあるいは調光するためのMATLABサンプルスクリプトが追加された。また、コンパクトヘッドライトのビームパターンを評価するためにユーザーインターフェイスも改良されている。
2016年03月17日米ケイデンス・デザイン・システムズ(ケイデンス)は3月14日(現地時間)、最先端のWL-CSPのファンアウトに対応したICパッケージ設計および解析ソリューションの販売を開始したと発表した。今回発表されたICパッケージ設計および解析ソリューションは、同社のOrbitIO Interconnect Designer、System-in-Package (SiP) Layout、Physical Verification System (PVS)を含み、同製品群によりダイのI/Oパッドリングからパッケージ、システム基板まで、複数の基板を跨ぐ配線パスの設計、調整、製造性検証、サインオフが実現可能となる。また、新たにPVSとも統合されたSiP Layout WLCSPオプションにより、シリコンウエハーベースのパッケージングの一般的な設計メソドロジが提供され、すでにTSMCのInFO(Integrated Fan Out)プロセスにおいても妥当性が確認されている。さらに、OrbitIO Interconnect Designerの機能向上により、2.5次元インターポーザーパッケージ設計を強化し、マルチダイ、シングルパッケージにおける最適な配線設計環境を提供する。これにより、複数サブストレートが混在した集積デバイスにおいて信号性能を最適化した最小限サイズのハイ・パフォーマンス・デバイス設計が可能になるとしている。ケイデンスは「モバイルおよび無線に対応する製品は、スマートフォンから車、さらに家庭電器製品に至るまで、あらゆる電子機器製品のトレンドです。スリムで軽量、低消費電力にもかかわらず、高いパフォーマンスを持つデバイスがあらゆる製品のコアとして必要です。WLCSPはまさにそれを可能とし、今後膨大な数の設計において採用されるでしょう。ケイデンスの最新リリースにより、広範なWLCSPに対応する設計、およびファウンドリー、さらにOSAT(後工程受託製造)サインオフを実現し、ファブレス半導体企業やシステム企業が最新のファウンドリーやOSAT ICパッケージ製造手法を用いて、モバイルに焦点を合わせた極薄のデバイスを実現できるよう支援します。」とコメントしている。
2016年03月15日Mentor Graphicsは2月25日(米国時間)、同社の半導体設計エミュレーションプラットフォーム「Veloce」のOS「Veloce OS3」のバージョンアップ、ならびに同プラットフォーム上での設計効率や検証効率の向上を実現するさまざまなアプリケーションを「Veloce Apps」の名称のもと、展開していくことを明らかにした。Veloceを用いるエミュレーションの流れとしては、RTLデザインをVeloceのコンパイラを介してゲートレベル設計に落とし込み、自社開発のエミュレーション専用FPGA「Crystal 2」を16チップ搭載したエミュレーションボードを複数枚搭載したシステム「Veloce2」で実行させることで実現される。Veloce2は1セットで最大10ゲート、MHzクラスのハードウェアテストを実行可能で、ハードウェア検証のみならず、回路合成や出力される各種の波形などもすべて見ることができるので、ソフトウェアデバッグも可能といった特徴がある。今回のアップデートにより、そのVeloce2に搭載されるOSが最新版「Veloce OS3.16.1」へと引き上げられることとなる。同バージョンでは、これまで回路設計に際し、1個1個作成していたゲートについて、複数のゲートを仮想的にまとめる手法(ブロック化)を取り入れることで、階層のフラット化ならびにブロック化により、より少ないメモリでのコンパイルを可能とした。これにより、コンパイル時間の50%削減を実現したほか、波形を目視で確認するまでの時間を2倍高速化したとのことで、ランタイムとデバッグの高速化が可能になったという。また、Veloce Appsだが、これまでも開発効率の向上にむけたアプリケーションは複数提供されてきたが、それらを1つのブランドの元に統合したものとなるほか、今回のリリースに併せて、「Deterministic ICE」、「DFT」、「FastPath」の3つのアプリケーションも追加された。「Deterministic ICE」は、物理デバイスを接続したICE環境でよくある再現性の問題を100%再現可能にすることを可能とするアプリ。ICEを接続して実行する際に、「Replay DB」と呼ぶデータベースがそのすべてのデータを記録。物理デバイスを外しても、Replay DBに蓄えられたデータを活用することで、同じ症状を再現することを可能とする。ほかの仮想技術のユースモデルへのアクセスも提供できるため、ハード/ソフト協調検証などにも応用することが可能だという。「DFT」は、文字通りDesign For Testを念頭においた開発をエミュレータを用いてできるようにするアプリ。通常の開発で、DFTを実行しようと思うと、テープアウト後であったりして、問題を見つけても手遅れ、ということが多い。それをテープアウト前の時点で、できるようにすることで、テスト時間の短縮などを実現しようというものであり、同社によると、センサの場合、DFTシミュレーションで3.1日かかっていたものが、90秒に、WidoIOの場合、83.3日が120分に、グラフィックスの場合、2.7日が58秒へと短縮することが可能であるとしている。そして「FastPath」は、マルチクロックSoC設計の検証において、ユーザーが何かを追加で行うことなく、エミュレーションの効率を制約しかねない設計上の特質を認識し、その実行時間を最適化するアプリ。これにより、ランタイムの50%以上の最適化が可能になるという。こうしたアプリの拡充を進める背景について、同社エミュレーション事業部 プロダクトマーケティングマネージャーのGabriele Pulini(ガブリエーレ・プリーニ)氏は、「カスタマのニーズが多様化しており、エミュレーション本体以上に、周辺アプリを含めた形で、さまざまな検証に使いたい、という声が高まってきている」と説明。今回のVeloce Appsというカテゴリも、目的に応じたアプリがあることをカスタマに分かりやすく伝えるために設けられたものであり、今後もオートモーティブやセキュリティなど高いニーズの領域に向けたアプリを中心に拡充を図っていくとのことで、アプリの拡充によるより高度な設計・検証支援を行っていき、半導体ベンダの成長を手助けしていきたいとしている。
2016年02月26日IDC Japanは1月19日、個別設計サーバに関する国内ユーザー調査の結果を発表した。同調査では、情報サービスを提供する企業と、それ以外の企業に分けて分析されている。調査の結果、サーバの調達に際して、要求仕様に合致する機種が見つからないケースの有無については、「要求仕様に合致する機種が見つからず、スペックダウンして調達した、もしくは調達を中止したことがある」とする回答が、259社の41.3%に当たる107社であった。さらに、107社の88.8%にあたる95社が「要求仕様に合致する個別設計のサーバを供給できるベンダーがあれば採用したい」と回答したという。要求仕様に合致しなかった項目として、「CPUの単体性能」「メモリー容量」「CPUの搭載数」「採用メモリーの種類」の4つの項目が、20%以上の回答があった。一方、個別設計サーバによって差異化し得る「消費電力(省電力性)」「電源仕様」「内蔵ストレージの容量やスロット数」「搭載可能な内蔵ストレージ(HDD、SSDなど)の種類」「動作条件(温度/湿度など)」「障害検知機能」といった項目が要求仕様に合致しなかったとする回答はすべて15%以下と、相対的に低いという結果となった。同社では、x86サーバの大半が搭載するx86プロセッサやチップセットの供給はインテルに頼っており、サーバベンダーが個別設計サーバを提供することで自ら解決できる項目では、ビジネス機会が相対的に小さいと考えられると分析している。また、ODMがODMダイレクトなどの個別設計サーバを一般企業に対して拡販しても、その費用対効果は低い可能性が高いと同社は考えている。その理由としては、国内企業がベンダー選定において最重要評価項目として回答した項目で突出して多かったのは「ベンダーの信用力(業界実績/財務体質/継続性など)」であり、国内市場においてはODMよりもサーバベンダーの方が一般企業における実績が多く、長期にわたり事業展開しており、さらに財務状況を日本語で開示してきたことから、より信用力が高いと一般企業が認識していると想定されるとしている。同社のエンタープライズインフラストラクチャ グループマネージャーの福冨里志氏は「一般企業における市場機会は必ずしも大きくはないが、クラウドサービスプロバイダーからの個別設計サーバに対する需要は今後も堅調に推移し、2019年には国内x86サーバ市場における個別設計サーバの出荷台数は10万8000台(構成比21.9%)、出荷額は363億4000万円(同12.6%)になる」と予測している。なお、「個別設計サーバ」の定義は、マザーボードや筐体を特定の顧客や用途向けに設計したサーバや、オープンソースの設計に準拠したサーバとしている。
2016年01月20日日本電気(NEC)は1月19日、C言語ベースLSI設計サービスの提供を開始したと発表した。同サービスは、C/C++プログラムをハードウェア化したいが開発可能な設計者がいない、ハードウェア設計する工数が足りない、ソフトウェアが複雑すぎてハードウェア化できないといった課題を持つ顧客を対象としたソリューション。C/C++言語プログラムを同社が預かり、同社製の高位合成ツール「CyberWorkBench」を用いて、デバイスに最適化されたRTL(VerilogHDL、VHDL)やFPGA用ネットリストを提供する。同社が開発したアルゴリズムからのRTL合成にも対応可能となっている。また、CyberWorkBench導入を検討の際には、通常の納品物のほかに設計環境一式、設計ノウハウ、Cプログラムをハードウェア向けのC記述に変更する技法などが提供されるという。
2016年01月19日細田守監督の『バケモノの子』がBlu-ray&DVDとなって2016年2月24日に発売されるが、本作のBlu-ray&DVDパッケージ展開図や細田守監督書き下ろし短編小説表紙&タイトルが公開された。『時をかける少女』(06年)で人生のある瞬間にだけ訪れるきらめくような青春の断片を、『サマーウォーズ』(09年)では人と人との絆が生み出すパワーが世界を救う奇跡の物語を、そして前作『おおかみこどもの雨と雪』(12年)ではオオカミと人間との間に生まれた「おおかみこども」を育てる姿を通じ、「母親」の無限の強さと優しさとを描き出した細田守監督の3年ぶりとなる最新作『バケモノの子』。『バケモノの子』は、Blu-ray&DVDのスタンダード・エディションとBlu-rayスペシャル・エディションの3ラインナップが用意されるが、DVD&Blu-rayスタンダード・エディションは、くるみ三方背ケースの中にデジパック、ブックレット(劇場パンフレット縮刷版)を封入。Blu-rayスペシャル・エディションには同様のデザインのデジパック、ブックレットに加えて、『バケモノの子』細田守監督書き下ろし短編小説「バケモノの晩ごはん」と、細田守監督のインタビューを収録したオーディオコメンタリー副読本「『バケモノの子』テキストコメンタリー[Interview&Artwork]」が封入される。細田監督書き下ろし短編小説の表紙は、作画監督・山下高明氏描き下ろしのもの。本文中の挿絵も山下高明氏の描き下ろしとなっており、まさにファン必携の特典。さらにはオーディオコメンタリー副読本も作画監督・山下高明氏描き下ろしのイラストが箔押し加工された豪華な表紙となっている。短編小説「バケモノの晩ごはん」は、細田守監督がこのパッケージのために新たに書き下ろした『バケモノの子』のスピンオフ作品。さらにこちらの表紙・挿絵も作画監督・山下高明氏の描き下ろしとなっている。『バケモノの子』のBlu-ray&DVDは、2016年2月24日の発売予定で、価格はDVDスタンダード・エディションが4,800円(税別)、Blu-rayスタンダード・エディションが5,800円(税別)、Blu-ray スペシャル・エディションが8,800円(税別)となる。発売・販売元はバップ。(C)2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2016年01月18日TSUKUMOブランドでPCおよびPC周辺機器を販売する、ヤマダ電機グループのProject Whiteは17日、同社のゲーミングPCブランド「G-GEAR」より、「機動戦士ガンダムオンライン」の推奨ゲーミングPCを発売した。標準構成での価格は税別125,800円から。「機動戦士ガンダムオンライン」運営元のバンダイナムコオンラインが定める動作基準に準拠したデスクトップPC。CPUにIntel Core i7-6700K、グラフィックスにNVIDIA GeForce GTX 960を搭載する。購入者には特典として「ガンダムEz-8」もしくは「シャア専用ザクII S型」のゴールド設計図が付属する(プレイヤーが所属する陣営によってどちらか入手できる)。標準構成は、CPUがIntel Core i7-6700K(4.0GHz)、チップセットがIntel H170(ASUS製マザーボード)、メモリがPC4-17000 8GB、ストレージが1TB SATA3 HDD、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 960、電源が500W 80PLUS BRONZE、OSがWindows 10 Home 64bitなど。
2016年01月15日ネットワールドは12月18日、仮想化データセンターの設計・展開・運用を包括的に最適化する米PernixData(パーニックスデータ)の最新ソフトウェアプラットフォーム「PernixData Architect(アーキテクト)」の国内販売を開始した。単独パッケージ「PernixData Architect Standalone」および「PernixData FVP Standard/Enterprise エディション」、バンドルパッケージの2通りのパッケージングで提供し、PernixData Architect Standaloneの参考定価は税別で29万400円(1ホスト、2ソケットCPUまで)。PernixData Architectは、アプリケーションと仮想化インフラストラクチャの中間に位置するハイパーバイザーの膨大な情報を活用し、さまざまな手法でリアルタイムに解析しつつ、仮想化データセンターの問題点に対するプロアクティブな対応やトラブルシューティングのコスト削減、設計・展開・運用などデータセンターの包括的なライフサイクルマネージメントの最適化を支援する。また、アプリケーションからストレージの詳細までデータセンター全体を単一ウィンドウで直感的に見通すことが可能で、ドリルダウンやピボットテーブルなどのアドホック解析を随時実行しながら、詳細な解析やレポートも行うことができる。さらに、同ソフトウェアの販売開始に伴い、30日間の無償評価版の提供やPernixData認定トレーニング、およびWebセミナーの提供なども行う。
2015年12月18日国際的な建築設計組織であるフォスター+(アンド)パートナーズの半世紀に及ぶ設計活動を総合的に紹介した、森美術館が主催する日本初の展覧会「フォスター+パートナーズ展:都市と建築のイノベーション」が、16年1月1日から2月14日まで六本木ヒルズ森タワー展望台 東京シティビュー内スカイギャラリーにて開催される。フォスター+パートナーズは、1967年に建築家のノーマン・フォスターによって設立された建築設計組織。世界45カ国で300のプロジェクトを遂行しており、これまでにベルリンのドイツ連邦議会新議事堂・ライヒスタークなど現代史上数々の名作を生み出してきた。また、日本の国宝建築に相当する英国保護登録建築物最上級グレード1の指定を受けた建物の建築にも携わっている。今回開催される「フォスター+パートナーズ展」は、2009年よりアメリカ、アジアなどを巡回してきた展覧会「Foster+Partners:The Art of Architecture」を森美術館独自の視点で再構成したもの。模型や映像、CG、家具、プロダクトなどの膨大な資料を用いて、フォスター+パートナーズを代表する約50プロジェクトが紹介される。会場では、大英博物館中庭のグレートコートなどでも用いられた、最先端技術を使いつつ伝統的建造物の歴史的背景や地域環境にも配慮した独自のメソッドを紹介。アップル新社屋のアップル・キャンパス2、月面の砂を素材に3Dプリンターで制作する月面住宅など、近未来の都市と建築を予感させるプロジェクトにも触れられる。また、20世紀を代表する工学者で思想家のリチャード・バックミンスター・フラーとの12年間に渡る協働プロジェクトについての資料も展示される予定だ。その他、トークセッションやワークショップも開催。1月17日の14時から16時までは、都市と建築の未来について語る「都市と建築のイノベーション」が、1月24日の10時から12時30分までは、“構造体”をテーマにした子ども向けワークショップが行われる。1月16日の14時から15時まで、1月28日の19時から20時まで、2月4日の19時から20時までは、専門家と同館のスタッフがそれぞれの視点から展示を紹介するギャラリートークも実施される予定だ。【イベント情報】「フォスター+パートナーズ展:都市と建築のイノベーション」会場:六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー内スカイギャラリー住所:東京都港区 六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階会期:16年1月1日~2月14日時間:10:00~22:00(最終入場は21:30)料金:一般1,800円、高大学生1,200円、4歳~中学生600円、65歳以上1,500円会期中無休
2015年12月18日ボーイングは現地時間の12月2日、787-10ドリームライナーの詳細設計を完了したことを発表。787-10はファミリーの中で最長の胴体を備えた最新鋭のメンバーで、今回の設計完了は計画より2週間ほど早く進められた。詳細設計の完了を経て今後、787-10の主要な組み立ては2016年に始まり、2017年に初飛行、2018年に初納入が予定されている。787-10は2014年に就航した787-9の胴体をそのまま延長したもので、優れた効率性と最大のコモナリティ(共通性)を備えるよう設計されている。設計と部品の95%は787-9と同一で、複雑さやコスト、リスクが生産システム全体で軽減される。同機の航続距離は1万1,910km(6,430海里)と、世界の双通路機路線の90%以上をカバーする燃料効率性を備えている。また、代替する航空機と比較して25%以上、将来の競合機種と比較して少なくとも10%の優位性を誇るという。同社は現在までに787-10を世界の航空会社9社から164機受注しており、この受注数は787の総受注数の14%に相当している。
2015年12月04日○1. 課題と解決策製造業に限らず事業が市場で成功するための必須の3要素は、1に良いものを、2に安く、3に早く、市場に供給することですが、製品の設計開発における基本的な課題もこの3つの要素と同じです。無線組込機器設計の電気電子エンジニアも常に、他社製品よりも優れた性能・品質で、低価格(低コスト)な新製品を、他社よりも早く市場に出すことを求められています。たとえば、製品に組み込む無線モジュールや電子部品などの選定作業も重要な設計課題の1つですが、エンジニアは安くて良い部品を早く選定し、試作品が完成したら早く正確に性能や品質を評価することを目指さなければなりません。その次の段階には、設計仕様を満足させるためのデバッグ評価があり、製造出荷の前には電波法規制のクリアが設計課題として待ち構えています。主な設計課題:無線通信モジュール(通信方式)の選定設計仕様を満たしているかどうかの技術的なデバッグ評価電波法規制のクリアフィールド・トラブル時の原因究明と対策エンジニアは職人ですが、ベテランの職人は優れた道具を使いこなして早く正確に仕事をこなすことで周囲から尊敬され、信頼されます。上述の課題を解決するために、エンジニアの強い味方として、道具=測定機器があります。では、無線組込機器設計時に使う道具=測定機器にはどのようなものがあり、どのように使いこなせば良いのでしょうか?○2. 測定器の種類は? 何を測定する?無線組込機器の設計で使われる測定器というと、主には周波数や電力を測定することのできる「スペクトラム・アナライザ(以下、スペアナ)」が定番ですが、周波数ドメインの測定機器としては他にも、EMIレシーバ、シグナルアナライザ、電界強度計、RFパワーメータ、周波数カウンタなどさまざまな測定機器があります。また最近は、オシロスコープにスペアナを内蔵させて、周波数ドメインと時間軸ドメインの相関測定ができる新しい測定器も開発されています。これらの測定機器が使われる目的・用途は大きく2つに分かれます。1つ目が「デバッグ評価」、そして2つ目が「法規制評価」です。デバッグ作業では設計開発要求の性能・仕様を満足しているかどうかを測定機器で評価し、法規性評価では、EMI/EMCのノイズ規制値や電波法の法規制値をクリアできているかどうかを測定機器で評価します。これらの測定機器の主な用途と基本性能を知っておくことで、どのような場面でどのような測定器を使用したら良いか判断することができ、設計の効率を上げることができます。(1) EMIレシーバ主にCISPRなどのEMI/EMCノイズ規制適合証明などの法規制評価の用途で、電波暗室内やシールドルーム内で使用され、周波数に対する電力値を測定します。広いダイナミック・レンジ、内部ノイズが少ない、QP(準尖頭値)検波機能があるなど、高精度・高性能の基準器的な測定器ですが、その分、測定速度は比較的遅く測定評価には多くの時間を要します。価格は500~1,500万円と高価な測定器です。(2) スペアナ無線組込機器設計では最も汎用的に使われる測定器で、周波数と電力の測定が主な用途ですが、空中線電力や、スプリアス(不要輻射)、隣接チャネル電力比(ACPR)などの法規制の測定機能がある製品もあり、デバッグ評価だけでなく、法規制評価の事前検証(プリ・コンプライアンス試験)にも使えます。スペアナには、旧来のスーパーヘテロダイン技術を使用したアナログ掃引型のスペアナと、FFT(高速フーリエ変換)の技術を使用したFFT方式のスペアナがありますが、どちらも価格は30~300万円と比較的安価です。(3) シグナルアナライザ主にデジタル無線通信のデバッグ評価に使われます。位相変調などの複雑なデジタル通信の変調方式を評価するためには、時間軸で信号の位相変化と信号品質(EVMなど)を測定評価できる機能が必要になります。位相の変化は複素数のベクトル値でサンプリング測定しますので、ベクトルアナライザとも言われます。無線モジュールの選定時に、複数のベンダの試供品の信号品質を比較検討する場合に、EVM値の測定結果を比較の選定要素にすることができます。価格は300~1000万円と比較的高価です。(4) 電界強度計主にフィールド用途で使用します。放送や無線通信のサービスエリア、妨害波などの電波の強度をV/m やdBμV/mを単位とした電界強度の絶対値で測定します。アンテナ係数付のアンテナが必要です。価格は5~150万円と比較的安価です。(5) RF(高周波)パワーメータ主に、空中線電力測定の用途で、法規性評価で使われ、広帯域な送信出力の平均(実効値)電力の測定が主な用途ですが、ピーク電力の測定と、パルス波や変調信号でも簡便に正確なパワー測定ができるので、デバッグ評価でも使用されます。価格も30~80万円と比較的安価です。(6) 周波数カウンタ主に正弦波の無線キャリア周波数や矩形波、三角波などの単純な波形の周波数を高精度で測定する用途で法規制評価やデバッグ評価時に使用されますが、変調信号のような複雑な波形の周波数は原理的に正確な測定はできません。価格は20~150万円と比較的安価です。(7) USBリアルタイム・スペアナスペアナの汎用性とシグナルアナライザの高機能を合体させて低価格化を実現した新しい測定器です。デバッグ評価にも、法規性評価の事前検証(プリ・コンプライアンス試験)にも、デジタル通信の品質評価にも使えるオールマイティな測定器です。アンテナ係数付のアンテナを使うと電界強度も測定できます。手のひらサイズの小型・軽量なのでフィールドでも使用でき、価格も40~60万円と比較的安価で、これからの無線組込機器設計においては、エンジニアの必需品にもなるかもしれません。(8) ミックスド・ドメイン・オシロスコープオシロスコープとスペアナ、ロジック・アナライザの3台の測定器を1台に合体して時間軸の相関評価を可能にした新しい測定器です。主にデバッグ評価の用途で使われますが、アナログ(オシロスコープ)、デジタル(ロジック・アナライザ)、RF(スペアナ)が合体したことで、トラブル時の原因究明・切り分けと、対策に要する時間短縮の効果を得られる有用な測定器です。著者紹介中塚修司(なかつか・しゅうじ)元テクトロニクス社 アプリケーション・エンジニア
2015年11月12日サンワダイレクトは10日、Surface Pro 3専用設計のUSB 3.0ハブ「400-HUB032SV」と、SDカードリーダ「400-SADR305SV」を販売開始した。直販価格は前者が税込2,980円、後者が税込3,480円。○400-HUB032SV専用設計で、Surface Pro 3側面のエッジに一体化する形状のUSB 3.0ハブ。USB 3.0ポートを3ポート搭載し、標準で1ポートのみとなる本体のUSBポートを増設できる。外付HDDなど、消費電力が高いUSB機器を接続する場合に備え、給電用のmicroUSBポートも搭載する。主な仕様は、インタフェースがUSB 3.0、消費電力が最大150mA、スタンバイ時が最大40mA。本体サイズはW69.5×D24.4×H9.5mm、重量は約14g。対応機種はSurface Pro 3のほか、Surface Pro 2、Surface Pro、Surface 3、Surface 2でも使用できるが、Surface Pro 2 / Proで使用した場合はボリュームボタンに干渉。また、Surface 3で使用した場合はmicroUSBポートに干渉する。対応OSはWindows 8 / 8.1 / 10。○400-SADR305SVSDXC対応のSDカードリーダ。こちらも専用設計で、Surface Pro 3の側面のエッジに沿って装着できるデザインとなる。対応カードはmicroSD/microSDHC/microSDXC、miniSD、SDHC/SDXC。このほか、USB 3.0ポートを2基搭載する。主な仕様は、インタフェースがUSB 3.0、消費電力が最大150mA、スタンバイ時が最大40mA。本体サイズはW69.5×D24.4×H9.5mm、重量は約15g。対応機種はSurface Pro 3のほか、Surface Pro 2、Surface Pro、Surface 3、Surface 2でも使用できるが、Surface Pro 2 / Proで使用した場合はボリュームボタンに干渉。また、Surface 3で使用した場合、microUSBポートに干渉する。対応OSはWindows 8 / 8.1 / 10。
2015年11月10日サードウェーブデジノスは16日、同社のゲーミングPCブランド「GALLERIA」のデスクトップPCに対し、専用設計のゲーミングキーボードを採用すると発表した。「GALLERIA」のオリジナルゲーミングキーボード「GALLERIA Gaming Keyboard」は、かな表記付きの標準的な日本語109キー配列を採用。キー入力方式はメンブレンで、キーの内部にプランジャーを搭載し、スムーズな打鍵をサポートするという。磨耗に強い材質を用いることで、1,000万回の打鍵に耐えられる耐久性を備える。ゲーム向け機能として、複数のキー同時入力にをサポート。USB接続時は最大13キー、PS/2接続時には24キーの同時入力に対応する。また、WindowsキーとAppキーを無効化するゲーミングモード搭載。加えて、PS/2接続時には連射機能も利用可能で、3段階でキーリピート回数を切り替えることができる。キーピッチは19mm、キーストロークは4mm。押下圧は50g±10g。インタフェースはUSBまたはPS/2。本体サイズは約W441×D136×H27.5mm、重量は730g。
2015年10月16日既報の通り、ベルギーimecとEDAベンダであるCadence Design Systemsは5nmプロセスを用いたテストチップの設計を完了した(テープアウト)。2015年10月時点で最先端プロセスとなる5nmのテープアウトはいかにして実現されたのか、imecで5nmテストチップの設計を担当しているプリンシプル・エンジニアのPraveen Raghavan氏(写真)にインタビューする機会を得たので、詳細をお届けしたい。――具体的的にEUVリソグラフィとArFリソグラフィはどのように使い分けるつもりか?次のような3通りの方法を試そうと思っている。SAQP(自己整合4重露光) 193i(波長193nmのArF液浸リソグラフィ)でライン・パターンを形成し、カットマスク・パターンやビアはEUVリソグラフィを用いてて1回露光でパターニングする。SAQP 193iでライン・パターンを形成し、カットマスク・パターンやヴィア形成には193iの多重露光を用いる。ラインもビアもすべてEUVリソグラフィだけでパターニングする。SAQPを用いないので、カットマスクは必要ない。――テストチップは具体的に何か?マイクロプロセッサとそのためのTEGだ。――用いたEDAツールは?Cadenceの「Innovus Implementation System」という最新型の配置配線ツールを用いて、5nmに向けてデザインルール、ライブラリ、配置配線技術をCadenceと一緒に最適化した。SoC開発者がInnovus Implementation Systemを用いて設計すると最適なPPA(Power/Performance/Area:消費電力・性能・および専有面積)が得られると同時にTTM(Time To Market)を加速できる。大規模並列処理アーキテクチャにより、従来のツールに比べてPPAが1~2割改善され、フロー全体で実行速度を高速化しながら大きな回路規模への対応を実現できるフィジカル・インプリメンテ―ション、システムだ。――ニュースリリースに添付されている図面は何か?9トラック・ライブラリを使ったM2(最下段から数えて2番目のCuメタル層)の配置配線例だ。M2は下から2番目のメタル層だが、最初のルーチンなメタル層である。M1はタングステンのコンタクト層が含まれていて複雑で、ルーチンなパターンではない。図の中で、規則的に並んだ赤い横線がM2のラインで、色付けされたさまざまな縦のバ―はカットマスク・パターンである。これによってM2ラインをカットして所望の回路パターンを得るわけだ。最初に述べたリソグラフィ手法の(1)では、カットマスクパターンはEUVを用いて1回露光で形成できる。(2)ではカットパターンは193iを用いて多重露光で形成する。(3)ライン形成にもビア形成にもEUV用いる場合は、直接M2パターンを形成できるのでカットマスクパターンは無用である。
2015年10月13日米Googleは29日(現地時間)、Nexusシリーズの新モデル「Nexus 6P」を発表した。"エレガントな設計"をうたうアルミ製の5.7型Androidスマートフォンで、OSにはMarshmallow(マシュマロ)の開発コード名で知られる最新のAndroid 6.0を採用。価格は74,800円から。2,560×1,440ドットのWQHD解像度(518ppi)となるAMOLEDディスプレイを採用した、5.7型のSIMフリーAndroidスマートフォン。丸みを帯びたアルミ製で、背面のカメラ部分が盛り上がったデザインだ。OSはAndroid 6.0 Marshmallow。背面に指紋センサーを備え、Android 6.0の特徴でもある指紋認証でロック解除などが行える。高性能なカメラ機能も特徴。背面に12.3Mピクセル、前面に8Mピクセルのカメラを内蔵し、赤外線レーザーによるオートフォーカス機能や、4K/30fps動画撮影が行える。フラッシュはデュアル。前面にはデュアルステレオスピーカーを搭載。また、ノイズキャンセリングマイクを前面に2基、背面に1基装備する。充電・通信用にUSB Type-Cポートを1基搭載するほか、nanoSIM用スロットを内蔵する。プロセッサは、64bitのQualcomm Snapdragon 810(2.0 GHz/オクタコア)を採用する。メモリは3GB。ストレージは32GB/64GB/128GBの3モデルを用意するが、30日時点では128GBモデルは国内で購入できない。カラーはアルミニウム、グラファイト、フロストの3種類。本体サイズは159.3×77.8×7.3mm、重量は178g。バッテリ容量は3,450mAhで、10分の充電で最長7時間使用できるとする。通信機能は、IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN(2×2 MIMO)、Bluetooth 4.2、NFC、GPS/GLONASS、デジタルコンパスなど。センサー類は、指紋、加速度、ジャイロ、気圧計、近接、周囲光、ホールセンサーなど。LTEの対応バンドは、LTE FDDが1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 9 / 17 / 19 / 20 / 28、LTE TDDが38 / 39 / 40 / 41、CA DLがB1-B5、B1-B8、B1-B19、B3-B3、B3-B5、B3-B7、B3-B8、B3-B19、B3-B20、B3-B28、B5-B7、B7-B7、B7-B20、B7-B28、B39-B39、B40-B40、B41-B41。同社のハードウェア製品を扱うGoogleストアの価格は、32GBモデルが税込74,800円、64GBモデルが税込80,800円、128GBモデルが税込92,800円。ただし、128GBモデルは日本向けには出荷されず、Googleストアでは購入不可となっている。32GB/64GBモデルはGoogleストアで30日から購入でき、現時点では32GBモデルが3~4週間以内に、64GBは4~5週間となっている。
2015年09月30日情報処理推進機構(IPA)はこのほど、自動車や家電などのIoT製品のセーフティ設計・セキュリティ設計に関する実態調査を実施し、結果を公開した。調査では、自動車、スマートフォン、ヘルスケア、スマート家電の4分野において、「セーフティ設計」と「セキュリティ設計」の取り組み、「設計品質の見える化」の取り組み状況を調べたもの。関連するメーカーなど320社に郵送・メールによるアンケート調査を実施し、68件(有効回収率21.3%)の回答を得られた。これによると、セーフティ設計・セキュリティ設計の実施状況は、セーフティ設計の場合が、自動車分野が86.4%と最も多く、最も少ないところでもスマート家電分野の71.4%の企業が実施。セキュリティ設計の場合は、自動車分野では87.5%の企業が、自動車分野以外の3分野すべての企業がセキュリティ設計を実施していることがわかった。製品開発におけるセーフティ設計・セキュリティ設計の必要性について確認したところ、回答企業すべてにおいて「どちらか必要」または「両方とも必要」という回答を得られた。製品開発における安全性やセキュリティの方針を示す「設計に関する基本方針」の有無は、セーフティ設計の場合が64.9%、セキュリティ設計の場合が54.4%の企業で「明文化されたものはない」ということがわかった。製品開発において、遵守対象の法令や設計手法の選択などの具体的な基準となる「設計ルール」の有無は、セーフティ設計・セキュリティ設計いずれも約半数の企業が「明文化されたものはない」と回答した。さらに、設計ルールを有していない企業の半数以上が「リーダーなどの判断に任されている」と回答した。セーフティ設計・セキュリティ設計を行ううえで必要となるそれぞれの要件が発注者側から提示されているかどうかは、約3割が「提示されていない」という結果となった。セーフティ設計・セキュリティ設計の判断への経営者層の関与は、「経営層が関与」と回答した企業がセーフティ設計は26.4%、セキュリティ設計は29.8%にとどまった。IPAは、製品開発において、企業全体の基本方針や設計ルールに基づき、想定される安全性のリスクやセキュリティ上の脅威を分析したうえで、コストを踏まえた判断が必要となるが、経営層はあまり関与しておらず、開発現場の判断に依存している傾向があるとまとめている。
2015年09月17日インフィニシスは16日、間取り図作成ソフト「一軒楽着 8 for Windows」を発売した。価格はオンライン版が3,980円、CD版が4,980円、2台以上で利用する場合の1ライセンス追加は980円(いずれも税込)。なお、9月30日までは、オンライン版を1,980円で販売する。「一軒楽着」シリーズは、手軽に間取り作成が行える2D CADのデザインソフト。図面のオブジェクト(床や家具など)に画像ファイルを貼り付けられる「テクスチャー」機能を搭載している。間取り図作成を応用することで、地図やフローチャート、鉄道模型、配線図といった図形の作成も可能。主な新機能として、画面上で自由にパレットを配置できるようになったほか、配置後の壁を修正せずにドアを描ける「ドアツール」を追加。テクスチャー面では、画像(bmp、jpeg)の回転に対応し、斜めのオブジェクトにテクスチャーをかける際の角度設定コントロールを追加した。また、通常のテキストやベクターテキストにもテクスチャーを適用できるようになった。その他、オプションメニューへ「ライブラリ管理」項目の追加、ワンクリックでテキスト入力といった改善を行った。対応OSは、Windows XP(SP3) / Vista / 7 / 8 / 10。
2015年09月16日2015年4月より放送されたTVアニメ『ハイスクールD×D BorN』から、10月25日に発売されるBlu-ray&DVD第3巻のジャケットと展開図が公開された。○TVアニメ『ハイスクールD×D BorN』Blu-ray&DVD第3巻【初回生産特典】1. 特製デジパック&特製クリアケース仕様(みやま零&ごとうじゅんじ描き下ろしイラスト)2. みやま零カラーイラストカード3. 特製ブックレット・石踏一榮書き下ろし小説・アイキャッチイラスト4点収録・設定資料4. 妄想爆発ぷるるんカードバトル「ハイスクールD×D」シリアルコード(有効期限:2015/12/27まで)【毎回特典】1. 石踏一榮完全監修! 妄想爆揺解除オリジナルビデオ Vol.3 「小猫の仙術治療にゃん」2. 石踏一榮完全監修スペシャルドラマCD「究極!!お兄ちゃん仮面 前篇」3. ハイスクールD×D BorN WEB動画ラジオ「D×D STATION NexT」#3 (出演:浅倉杏美・加隈亜衣)4. BD/DVD CM集5. ピクチャーレーベルオリジナル特典アニメは小猫ファン必見! あられもない、可愛い姿を披露してくれる!? TVアニメ『ハイスクールD×D BorN』の第5話と第6話が収録されたBlu-ray&DVD第3巻は、2015年10月25日の発売予定で、価格はBlu-ray版が7,000円(税別)、DVD版が6,000円(税別)。(C)2015 石踏一榮・みやま零/株式会社KADOKAWA 富士見書房刊/ハイスクールD×D BorN 製作委員会
2015年09月15日リンクスインターナショナルは9日、スリーチャンバ設計となるAntec製フルタワーケース「S10G」を発表した。9月12日から発売し、価格はオープン、店頭予想価格は70,157円(税別)。メンテナンス性と拡張性に優れたフルタワー型のPCケース。独自のスリーチャンバ設計となっており、フロントHDDチャンバ、ボトムPSUチャンバ、メインMBチャンバで構成される。領域ごとに最適なエアフローを作り出し、冷却性と静音性を高めた。各チャンバには、取り外し可能なダストフィルタを備えている。ケース本体の両サイドはガラス製のフレンチドアパネルだ。標準搭載のファンは、フロントHDDチャンバのボトムに120mm×1、メインMBチャンバのフロントに120mm×3、トップに140mm×2、リアに120mm×1。オプションを含めて搭載可能な総ファン数は、フロントHDDチャンバのボトムに120mm×1、メインMBチャンバのフロントに120mm×3または140mm×3、トップに120mm×2または140mm×2、リアに120mm×1、ボトムPSUチャンバのフロントに120mm×1だ。オプションファンを増設しやすい電源分配ボードを備える。メインMBチャンバのフロント側には、大型ラジエータ(360mmサイズ)を増設できるスペース補確保。対応する水冷一体型ユニットとして、Kuhler H2O 1250、Kuhler H2O 950、Kuhler H2O 650が挙げられている。ベイ数は、ファンコンアクセサリ用ショートベイとなる5.25インチベイ×1、3.5インチシャドウベイ×6、2.5インチシャドウベイ×8。拡張スロットは10基、拡張カードスペースは最大317.5mm、対応CPUクーラーの高さは最大165mmとなる。前面のインタフェース類は、USB 3.0×4、オーディオ入力/出力×1。本体サイズはW230×D590×H602mm、重量は約19kg。対応フォームファクタは、SSI-CEB / E-ATX / XL-ATX / ATX / マイクロATX / Mini-ITX。
2015年09月09日任天堂は、「琳派400年」と「スーパーマリオ30周年」を記念して制作された屏風画「マリオ&ルイージ図屏風」が完成したことを発表した。「マリオ&ルイージ図屏風」は、「風神雷神図」(俵屋宗達作)をモチーフに、マリオとルイージが風神雷神として描かれた屏風。琳派の現代の継承者の一人である山本太郎氏が、琳派の技法で丹念に制作したものだという。同作品は、10月23日~11月29日にかけて、京都府・京都市の「美術館「えき」KYOTO」(ジェイアール京都伊勢丹7F)で開催される「琳派からの道 神坂雪佳と山本太郎の仕事」展にて一般公開される。開館時間は10:00~20:00(入館は19:30まで、会期中無休)、入館料は一般900円、高・大学生700円、小・中学生500円。同作品のほか、屏風や軸装、工芸など約100点の作品が展示されるということだ。
2015年08月24日オリオスペックは10日、専用設計のオーディオ回路を搭載する音楽再生用ファンレスPC「DigiFi X-24-PS」を発売した。同社のオンラインサイトで販売し、価格は148,000円(税別)。USB DACを標準で搭載する音楽再生用PC。OSにWindows 8.1を搭載し、ドライバのインストールやリスニング調整など、必要なチューニングが済ませてある。出力15W+15Wのアクティブスピーカー「Fostex PA-3」も標準で付属(付属なしも選択可能)。希望すれば音質改善ソフト「JPLAY試用版」もプリインストールしてくれる。オーディオ回路は専用設計となっており、D/Aコンバーターにはシーラスロジック製「CS4398」、DAIにはテキサスインスツルメンツ「DIX9211」を採用。背面にライン出力(RCA)を装備し、アンプなどに接続して音声ソースとしても利用できる。背面のライン出力は音量固定とボリューム可変をスイッチで切り替え可能。スピーカーなどで音量調整しにくい場合は、本体のボリュームで調整する。高音質のヘッドホンアンプも標準で搭載。CPUにIntel Celeron、ストレージにSSDを採用するなど、完全ファンレスPCとなっており、SSDは最大で1TBまでアップグレード可能。PCM24Bit / 192kHz、DSD64 / 128のハイレゾ再生にも対応する。きょう体はオーディオ機器と並べても違和感のないコンパクトデザイン。標準構成の主な仕様は、CPUがIntel Celeron N2820(2.13GHz)、メモリがDDR3L-1600 4GB、ストレージが250GB HDD、グラフィックスがIntel HD Graphics。主なインタフェースは、Gigabit Ethernet対応有線LAN×1、USB 3.0×1、USB 2.0×2、HDMI×1、3.5mm / 5.5mmヘッドホン出力、音声出力(RCA×1、S/P DIF×1)など。本体サイズはW199×D112×H52mm。スピーカーの本体サイズはW100×D130×H185mm。トラックボール付きワイヤレスキーボードが付属する。
2015年08月10日オートデスクと日本設計は8月5日、昨年9月にパートナーシップを結び推進してきた、次世代BIM(Building Information Modeling)の実現を目指した取り組みについて進捗を発表した。今回の取り組みでは"3Dモデル"と"情報"を融合させた「Integrated BIM」を確立するため、オートデスクのBIM専用ソフト「Autodesk Revit」を共通プラットフォームとして整備し、設計の"情報"を全社で標準化したという。「Integrated BIM」のポイントは、「Revit」上に情報を統合することで、さまざまな用途に応じて情報を「Revit」からアウトプットできるようにしたことだ。これによって、より見やすい図面の作成が可能となる新たな作図方法が可能となったほか、BIMの情報と概算システムを連携させることで概算の迅速化を実現した。また、従来はシミュレーションを実施するには元のデータを変換しなければならなかったが、プラットフォームを整備したことで、シミュレーションソフトにBIMからデータを直接持ち込むことが可能となり、効率の向上につながったという。さらに、同手法は建築・構造だけでなく設備の領域もカバーしており、スペースの室諸元情報や機器仕様を設計・FMに活用することが可能となっている。こうした成果について、日本設計の取締役 専務執行役員である福田卓司氏は「当初の目標を(達成した)という意味では100点。設備の連携も含めれば100点を超えている」と自信を見せる。実際、同手法を導入したプロジェクトがすでに数件進行しているとのことで、施工者から見やすくなった図面について好評を得るなど、外部の業者との連携という意味でも一定の手応えを感じている。今後は、「Revit」のアドインとして利用できるパラメトリック設計ツール「Dynamo for Autodesk Revit」を使用し、シミュレーターとパラメトリックデータを連携させることで、ライフサイクルコストを自動で計算できるようにするなど、"3D"と"情報"の融合をさらに進めていくほか、「Integrated BIM」の普及を社内外で図っていくとしている。
2015年08月06日