最近ブームの「谷根千」、その谷中にある天台宗寺院・浄名院があります。毎年十五夜に咳や喘息の効験を願う、ヘチマの加持祈祷で有名ですが、実は、都内で「最も恋愛に効く御寺」、アンリのイチオシなのです。1666年に向かいの寛永寺三十六坊の一つとして創建され、4代将軍徳川家綱の菩提所となって今の浄名院と改名しました。お地蔵様だらけのちょっと不思議なお寺、なんとその数は84,000体と膨大!なぜこの数か?と言うと、仏教用語で84,000とは「数が多いこと」を表すからだそうです。いろいろ恋愛に効くパワースポットは巡ってみたけど、全く効果なし!と言う方、諦める前に是非、行ってみて下さい。まずは本殿に参拝を済ませ、お地蔵様に恋愛祈願をするだけで、お地蔵様たちがあなたの「ご縁」を探しに出かけて下さるのです。ここでまず、ポイントなのがお参りの仕方です。アンリ流秘技がありますから伝授しますね。20日間に3回、必ずお参りをするのです。なぜ3回かと言うと、風水では「3」が願いを早く叶えてくれる数字だからです。切羽詰った人は、立て続けに行くほうが良いのですが、一度言って運を頂き、ご自身に定着するまで3日はかかりますので、最低3日はあけてからお出かけくださいね。また参拝時間は、朝10時から午後3時までにすませてください。JR鶯谷駅より徒歩10分ちょっととアクセスもよく、初夏のお散歩にはちょうどよいところです。また、この向かいに寛永寺がありますが、徳川幕府の安泰と国の平和を祈願して、江戸城の鬼門(東北)にあたるこの地に徳川家康の側近として名高い南光坊天海により建立されました。天海は、言わずと知れた風水師だったようで、徳川繁栄のために風水立地の良い、ドンピシャの地にこの寺を建てたのでしょう。隣接する浄名院は、子孫繁栄を願って建てられた寺院のようですから、恋愛祈願に効く!とは納得ですよね。東北の鬼門の発想は、日本だけでなくインドの風水においても、一番高貴な方位であり、神につながる方位にあたります。癒しの波動を受け、祝福と幸運をもたらすと言われています。風水の源流はインドではないかと言われていますが、まさに古の知恵を振り返れば、仏教伝来とともに風水もインドから渡来したと考えることもできます。以前から、アンリは東京が関東一のパワースポットであると提唱していますが、まさにそのヘソのような場所が上野です。江戸を活性化する最大のエネルギーが巡る場所は、今も変わりなく、最強のパワースポットですよ。さらに参拝前に近くでミネラルウォーターなど買っておき、現地で一服いただくのがアンリ流。お水と一緒に都の東北、最強エネルギーを飲み込んで体内へチャージします。「婚活疲れ」などと結婚に前向きな考えに水を差すようなことが言われていますが、行き詰まりを感じたら、落ち込む前にまずは浄名院を参りましょう。また、谷中界隈は商店街が続き、下町情緒たっぷりの楽しい街。新たな発見もあるかも。ヒンヤリ感を味わいたい方にお勧めなのが、お隣の日暮里駅に程近い臨済宗全生庵。8月の1か月間ですが、秘蔵の幽霊画を公開しています。これは落語界の大御所、三遊亭円朝遺愛のコレクションであり、菩提寺であるこのお寺に寄贈されました。猛暑の最中、幽霊画を見て涼しさを味わうのもオツな江戸っ子の納涼の過ごし方ではないでしょうか?納涼ついでにもうひとつご紹介したいのが、根津神社近くの「お化け怪談」、もとい、「お化け階段」。階段の数を数えると、登りと下りで違うという不思議なトリック階段です。そのトリックは是非登って確かめてみて下さい。ちょっとしたことなのですが、だまし船のような原理です。注目の谷根千探索のコースに是非、恋愛祈願も盛り込んでみてくださいね。この夏、アンリの一番のお勧め楽・近・早開運スポットです。浄名院(上野)〒110-0002 台東区上野桜木2丁目6-4寛永寺(上野)〒110-0002 東京都台東区上野桜木1丁目14-11 公式サイト 全生庵(上野)〒110-0001 東京都台東区谷中5丁目4−7
2012年07月21日インタビュー場所として案内されたのは、彼のブランド「BACKLASH」の店舗。だが何の看板も案内もないその建物を外から見て、これがデヴィッド・ベッカムやリアム・ギャラガー(Oasis)が顧客として名を連ねるレザーブランドの店舗がある建物だと気づく者はいないだろう。店の中に彼はいた。片山勇、43歳。メイド・イン・ジャパンのレザーを武器に世界に挑むサムライ。彼の生活に文字通り密着したドキュメンタリー『イサム・カタヤマ=アルチザナル・ライフ』が公開を迎えた。監督を務めたのは、東京スカパラダイスオーケストラ(=スカパラ)のツアーを追った『SMILE〜人が人を愛する旅〜』の牧野耕一。片山さん、牧野監督に映画について語ってもらった。2人の出会いは10年前にさかのぼる。片山さんの存在は、強烈な印象を監督に残した。「(本作にも出演している)スカパラの谷中敦さんに紹介されたんです。6月のかなり暑い日なのに、片山さんは上下黒の革ジャン、革パンで相当目立ってました。最初は『どこのロックスターじゃ!?』って感じでビビりました(笑)。そこで、会った初日にいきなり身の上話をされたんです。普通の大人って、身の上話を避けたりするじゃないですか。でも、片山さんはその日にライフストーリーを全て語ってくれました。信用されてるんだなとも感じたし、自分の中にある“本物・ニセモノセンサー”の本物ランプが光ってましたね」。監督が今回の映画製作を思い立ったのはその出会いから7〜8年を経たのち。「出会ってそれだけ経っても色あせないオーラを持っていた」と片山さんを評す。一方の片山さん自身は、メディアに対する不信感があったと語り、監督からの話に「すごく戸惑いました」と明かす。「メディアは表面的なことしか伝えずにイメージを植え付けてしまう。僕についても『レザーやってる=バイカー。怖い』とか。そういう不信感はありました。でも、僕自身は好きでこういう格好をしてるし、多くの人に革を着たり、自分が魂を込めて作った製品を知ってもらいたいと思ってる。ドキュメンタリーという形なら、一面だけを切り取るのではなく、全てを撮ってもらえると思った。こんな格好でも普段は笑顔の自分とかね。それから監督の映画を観て、映像がすごくきれいだった。自分のよく知ってる人物がそれを撮っているということに素直に『すごいなぁ』という気持ちがわいてきたし、自分がこのきれいな映像の中に入ったら…ということは頭をよぎりましたね」。映画では、片山さんが中学生の頃に亡くなったお父さんの当時の年齢(42歳)を越えた、ということが重要なテーマの一つとして描かれている。監督は、この点についてこう語る。「亡くなったお父さんが、年齢的にはだんだんお兄さんのようになって、やがて自分より年下になる。一人の人間に対する距離が変わっていくという部分が自然にこの映画のストーリーになっていきました。同時に、彼がなぜあんなに、血が繋がっているわけでもない自分のスタッフや知り合いのミュージシャンたちの世話を焼くのか、家族のように付き合うのかということが分かった気がしました」。片山さんも、映画に参加する上で、当初から父の存在は頭にあったという。「すごく意識はしてました。純粋に父親の年齢を越えたということで自分の中に変化も感じますし、それを映画で迎えるということで感じる変化もありました。まさにこのときにちょうど映画を撮影していたということが、偶然なのか?それとも必然なのかは分からないですが…」。そして、完成した作品について、2人からはこんなメッセージが。「とにかく映像がきれいです。そういう部分がきっかけでもいいので、そこから『この人、男臭いな』だけでもいいので(笑)、何かを感じていただければ嬉しいです」(片山さん)。「婚活の参考にしてもらいたいですね(笑)。世間では草食系と言われるような男子が多いようですが、僕らはダイレクトな昭和の男たちです!この映画は男しか出てこない、(女性にとって)究極のエロムービー。『男って何じゃ?』というのを考えるきっかけになってくれれば嬉しいです」(牧野監督)。現代を生きるサムライの姿を目に焼き付けてほしい。牧野耕一監督・構成・撮影・編集1973年岐阜生まれ。2004年長編映画『CATCH THE RAINBOW〜東京スカパラダイスオーケストラロードムーヴィー』で監督デビュー。以後、『SMILE〜人が人を愛する旅〜』、『カーネーション/ROCK LOVE』などで監督・構成・撮影・編集の全てを一人で担当。強烈な色彩が話題を呼ぶ。「隣にいる、好きな人」を撮り続けるのが信条。片山勇BACKLASHオーナー兼デザイナー1965年広島生まれ。革とバイクが好きだった父の死をきっかけにレザーファッションデザイナーを志す。父親と過ごした少年時代の記憶が彼の創作の原点。手染めや複雑な加工を施したレザーウエアは芸術的でさえあり、世界中のミュージシャンやデザイナーから支持されている。2004年春夏コレクションからパリコレクションに参加。以後、パリやミラノでメイド・イン・ジャパンの革を発信し続けている。■関連作品:イサム・カタヤマ=アルチザナル・ライフ 2009年7月25日よりシネマライズにてレイトショー公開、夏、ライズエックスにて公開© 2009BACKLASH AMENICAM
2009年07月27日