辻村深⽉の⼩説『かがみの孤城』がアニメ映画化。2022年12月23日(金)に公開される。ベストセラー小説『かがみの孤城』をアニメ映画化『かがみの孤城』は、累計発⾏部数160万部を突破している直⽊賞作家・辻村深⽉のベストセラー⼩説。本屋⼤賞15年間の歴史の中で歴代最多得票数を獲得し、2018年本屋⼤賞を受賞した人気作だ。2019年にはコミカライズ、オーディオブック化、2020年には舞台化されるなど様々なコンテンツで注目を集めている。そんな『かがみの孤城』がアニメ映画化。青春期独特の繊細な感情や感性をリアルに描いたファンタジーミステリーが、アニメーションとしてスクリーンに映し出される。<アニメ映画『かがみの孤城』あらすじ>学校での居場所をなくし、部屋に閉じこもっていた中学生・こころ。ある日突然部屋の鏡が光り出し、吸い込まれるように中に入ると、そこには不思議なお城と見ず知らずの中学生6人が。さらに「オオカミさま」と呼ばれる狼のお面をかぶった女の子が現れ、「城に隠された鍵を見つければ、どんな願いでも叶えてやろう」と告げる。期限は約1年間。戸惑いつつも鍵を探しながら共に過ごすうち、7人には一つの共通点があることがわかる。互いの抱える事情が少しずつ明らかになり、次第に心を通わせていくこころたち。そしてお城が7人にとって特別な居場所に変わり始めたころ、ある出来事が彼らを襲う―。果たして鍵は見つかるのか? なぜこの7人が集められたのか? それぞれが胸に秘めた〈人に言えない願い〉とは?すべての謎が明らかになるとき、想像を超える奇跡が待ち受ける―。直木賞作家・辻村深⽉が原作者原作者の辻村深⽉は、2004年『冷たい校舎の時は⽌まる』でデビュー。映画化もされた『ツナグ』で第32回吉川英治⽂学新⼈賞、『鍵のない夢を⾒る』で第147回直⽊賞を受賞。⽇本アカデミー賞を含め多数の賞を受賞した『朝が来る』や、2022年5⽉に劇場公開となる『ハケンアニメ!』など、これまでにも数々の作品が映画化されている人気作家だ。當真あみが主人公の声に&北村匠海、宮﨑あおいら豪華キャストも『かがみの孤城』の主人公・こころの声を演じるのは、當真あみ。話題の新人女優が抜擢された。また、北村匠海、宮﨑あおいをはじめ、吉柳咲良、板垣李光人、横溝菜帆、高山みなみ、梶裕貴、麻生久美子、矢島晶子、美山加恋、池端杏慈、吉村文香といった豪華俳優陣・声優陣も集結。■主人公・こころ…當真あみ学校での居場所をなくし部屋に閉じこもっていた中学生。■リオン…北村匠海サッカーが得意で、誰にでもフラットに接する爽やかな少年。■アキ…吉柳咲良しっかり者で、皆のお姉さん的な存在。■スバル…板垣李光人飄々とした、どこか浮世離れした雰囲気の少年。■フウカ…横溝菜帆幼少時から生活全てをピアノに費やす眼鏡女子。■マサムネ…高山みなみゲーム好きな皮肉屋。■ウレシノ…梶裕貴恋愛気質で惚れっぽく、マイペース。■こころの母…麻生久美子■喜多嶋先生…宮﨑あおいこころを優しく見守るフリースクールの先生。■オオカミさま…芦田愛菜オオカミのお面を被った謎の少女。「鏡の中の城」にこころを含めた中学生7人を集める、物語の鍵となる人物。■伊田先生...藤森慎吾こころの担任教師。■養護の先生...滝沢カレンこころが通う中学校の養護の先生。監督は原恵一『かがみの孤城』のアニメ映画化を手掛けるのは、“泣けるアニメーション”の名手と称される原恵一監督。『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』『河童のクゥと夏休み』『カラフル』『百日紅~Miss HOKUSAI~』などを代表作に持ち、2018年には高畑勲、大友克洋に続き、アニメーション監督では3人目となる紫綬褒章を受章するなど、国内外で高い評価を得ている。また、制作は『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』『心が叫びたがってるんだ。』など、名作青春アニメを多数世に送り出してきたA-1 Picturesが担当する。主題歌は優里による書き下ろし「メリーゴーランド」映画『かがみの孤城』の主題歌は、優里による書き下ろし楽曲「メリーゴーランド」。優里初の映画主題歌となる。優里は「メリーゴーランド」について、「この曲がみなさんの"一人じゃない"未来に寄り添っていけたら嬉しいです」とコメントを寄せた。日本アカデミー賞 優秀アニメーション作品賞受賞第46回 日本アカデミー賞にて、映画『かがみの孤城』が優秀アニメーション作品賞を受賞。2023年3月10日(金)に開催予定の第46回 日本アカデミー賞 授賞式にて最優秀賞が発表される。【詳細】アニメ映画『かがみの孤城』公開日:2022年12月23日(金)原作:辻村深⽉『かがみの孤城』(ポプラ社)監督:原恵一〈声の出演〉出演:當真あみ、北村匠海、吉柳咲良、板垣李光人、横溝菜帆、高山みなみ、梶裕貴、麻生久美子、宮﨑あおい、矢島晶子、美山加恋、池端杏慈、吉村文香、芦田愛菜、藤森慎吾、滝沢カレン配給:松⽵アニメーション制作:A-1 Pictures
2022年02月27日辻村深月の本屋大賞受賞作「かがみの孤城」が、劇場アニメーションとしてこの冬、公開されることが決定した。学校での居場所をなくし、家に閉じこもっていた中学生のこころ。ある日突然、部屋の鏡が光り始め、吸い込まれるように鏡をくぐり抜けると、城のような不思議な建物に行き着く。そこには、こころと似た境遇の7人が集められていた。城の中には秘密の鍵が隠されており、その鍵を見つけた者は、何でも願いが叶うという――。「朝が来る」「ハケンアニメ!」の映像化でも注目を集める辻村さん。「かがみの孤城」は、本屋大賞15年間の歴史の中で歴代最多得票数を獲得し1位に輝いたほか、ダ・ヴィンチBOOK OF THE YEAR2017、2021など9冠を獲得し、TV・新聞など各メディアでも絶賛された、累計発行部数125万部突破の話題作。また、コミカライズ、オーディオブック化、舞台化もされている。青春期独特の繊細な感情や感性をリアルに描いた最高純度のファンタジーミステリーである本作。この冬、子どもから大人まで、全世代が共感できる青春映画の新たな金字塔として珠玉の感動作が誕生する。『かがみの孤城』は冬、公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:かがみの孤城 2022年冬、公開予定©2022「かがみの孤城」製作委員会
2022年02月24日2018年本屋大賞受賞、累計発行部数125万部突破の辻村深月によるベストセラー小説『かがみの孤城』が劇場アニメ化し、2022年冬に公開されることが決定した。原作は、本屋大賞15年間の歴史の中で歴代最多得票数を獲得し1位となったほか「王様のブランチブック大賞2017」や「ダ・ヴィンチBOOK OF THE YEAR2017」など9冠を獲得し、 TV・新聞ほか各メディアでも大絶賛の話題作。2019年にコミカライズ、オーディオブック化、2020年には舞台化されるなど様々なコンテンツでメディアミックスされ注目を集め続けている。大人も子どもも夢中になるファンタジーミステリーとして幅広い世代から支持され、累計発行部数は今年に入り125万部を突破。原作者の辻村深月は、2004年『冷たい校舎の時は止まる』でデビュー。映画化もされた『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、『鍵のない夢を見る』では第147回直木賞を受賞している。その他、日本アカデミー賞を含め多数の賞を受賞した『朝が来る』や、今年の5月に劇場公開となる『ハケンアニメ!』など数々の作品が映画化されてきた。主人公は、学校での居場所をなくし家に閉じこもっていた中学生・こころ。ある日突然、部屋の鏡が光り始め、吸い込まれるように鏡をくぐり抜けると、その先にあったのは城のような不思議な建物。そこには、こころと似た境遇の7人が集められていた。城の中には秘密の「鍵」が隠されており、その鍵を見つけた者は、何でも願いが叶うという。なぜこの7人が集められたのか。鍵はいったいどこにあるのか。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。『かがみの孤城』2022年冬公開
2022年02月24日グローバルボーイズグループ・JO1の初主演ドラマ『ショート・プログラム』のヒロインキャストが15日、発表され、矢作穂香、貴島明日香、岡本夏美、小川紗良、秋田汐梨、小西桜子、馬場ふみか、柳ゆり菜、久保田紗友、莉子、桃月なしこの出演が明らかになった。2019年の結成から3年目に突入し、アーティスト活動や多方面でもさらなる活躍をみせるグローバルボーイズグループ・JO1。昨日の金城碧海の活動再開発表と、あだち充原作のドラマ『ショート・プログラム』のビジュアルやドラマ詳細の情報解禁は、SNSでも大きな話題となった。そしてこのたび、ヒロインキャストが発表され、ビジュアルも新たに公開された。また、主題歌「Dreamer」のミュージックビデオが、15日17時よりJO1公式YouTubeにて公開。ドラマのシーンと撮り下ろしの歌唱シーンで構成され、役を演じている彼らと、アーティストとしての彼らが見られるドラマ主題歌ならではのミュージックビデオとなっている。○『ショート・プログラム』主演&作品タイトル概要■「スプリングコール」主演:大平祥生(新庄公平役)ヒロイン:矢作穂香(谷村奈央役)■「近況」主演:川尻蓮(杉井和彦役)ヒロイン:貴島明日香 (高沢亜沙子役)■「プラス1」主演:川西拓実(今井一郎役)ヒロイン:岡本夏美 (一ノ瀬知里役)■「なにがなんだか」主演:木全翔也(片岡圭一役)ヒロイン:小川紗良(西島さとみ役)■「若葉マーク」主演:金城碧海(田所岬役)ヒロイン:秋田汐梨 (森山若葉役)■「途中下車」主演:河野純喜(松村渡役)ヒロイン:小西桜子 (小宮慶子役)■「どこ吹く風」主演:佐藤景瑚(田原正平役)ヒロイン:馬場ふみか(道子役)■「ショート・プログラム」主演:白岩瑠姫(戸田星也役)ヒロイン:柳ゆり菜 (森村直美役)■「ゆく春」主演:鶴房汐恩(上原謙司役)ヒロイン:久保田紗友 (坂本友見役)■「メモリーオフ」主演:豆原一成(戸志野はじめ役)ヒロイン:莉子(野々村まなみ役)■「交差点前」主演:與那城奨(竹地春彦役)ヒロイン:桃月なしこ(山根美里役)※3月1日より順次公開。上記は公開順とは異なる。公開スケジュールは後日発表○ヒロインキャスト11人のコメント【矢作穂香】自分の気持ちを伝えるのが下手な少年少女達の葛藤や、目標に向かって歩む姿。たくさんの方に共感して頂ける作品だと思います。儚い想い、キラキラした気持ち。なんといっても青春感。ぎゅっと詰まっています。撮影も楽しく、とても充実した日々を過ごさせて頂きました。是非、公開を楽しみにしていてください!【貴島明日香】JO1さんとの初共演がまさかドラマだとは思っていなかったので正直驚きましたが、最初にヒロインのオファーが来た時はとても嬉しかったです。“青春”が題材の作品だったため、私自身も学生時代の気持ちを掘り起こしながら臨みました。上村監督と随時話し合いながら撮影を進めていくことができたので“高沢亜沙子”として納得した作品に仕上がったと思います。また、明るく雰囲気の良い現場だったので、楽しみながら作品作りに挑むことができました。青春時代を思い出しながら観ていただけたらと思います。【岡本夏美】渡部監督をはじめ、スタッフ、キャスト皆様、情熱に溢れた優しい方々で、数日間の撮影が寂しく感じるほど素敵な現場でした。優しく朗らかでちょっぴり甘酸っぱい、あだち充先生節炸裂の作品になっていると思います。皆さま是非楽しんでください!【小川紗良】大好きなあだち充先生原作ドラマのヒロインを演じられるなんて、夢のようでした。シチュエーションもセリフも男女のすれ違いも、あだち充ワールド全開です。クスッとしたりキュンとしたり、愛しい時間をお楽しみに。【秋田汐梨】私が演じた若葉は、自分の夢のために一生懸命頑張る女の子です。ですが、自分の本当の気持ちはうまく伝えられず一人で抱え込んでしまうような一面もあります。このドラマは、金城さん演じる岬くん目線で物語が進んでいくので、視聴者の方は岬くんと一緒に騙されたりドキドキしたりと、とても濃い時間になると思います。ドラマの最後の最後に隠された真相がわかるので、最後まで見逃せない作品です!【小西桜子】撮影は短い期間でしたが、あだち充先生の原作らしい、一夏の楽しさや切なさがぎゅっと詰まったような数日間でした。渡部監督のもと、河野さんの真っ直ぐで瑞々しい主人公が生まれていくのを目の前にして、私自身も、純粋な気持ちを思い出させてもらいながら臨みました。素敵な作品に参加できて光栄です。是非、楽しんでいただけるとうれしいです。【馬場ふみか】あだち充先生ならではの、青春がつまった「どこ吹く風」に出演しました。幼馴染のもどかしくもキラキラと、どこか懐かしい作品になっていると思います。演じていて私もこんな青春送ってみたかったな、と羨ましく思いました。楽しんでご覧ください。【柳ゆり菜】私が出演させて頂く「ショート・プログラム」は、不器用な二人のすこし歪な"好き"を描いた物語です。爽やかな中に痛みがある。この物語、とても好きでした。JO1ファンの皆様に寄り添えるドラマになっている気がします。お楽しみに!【久保田紗友】あだち充さん原作の作品に自分が出演できる日が来るとは想像していなく、とても光栄です。私が演じさせて頂いた友見は、聡明で謙虚な女の子です。配信を観て下さる皆さんと、切なく、儚い時間を友見と共に過ごして頂ければと思います。【莉子】あだち充先生の世界観に没頭しながら撮影する時間は全てが新鮮でとても楽しかったです。メモリーオフはなんだか不思議で甘酸っぱいお話になっています。最後の方につれて謎が解き明かされていく感覚を楽しんでいただけたら嬉しいです。是非ご覧ください。【桃月なしこ】私自身ヒロインの役というものが初めてだったのですが、いつもの交差点前で繰り広げられる2人の恋模様にキュンとするシーンはもちろん、クスッと笑ってしまうシーンがあったりと見ていて楽しい物語になっています。ぜひ沢山の方に楽しんで見ていただけたら嬉しいです。(C)あだち充・小学館/吉本興業
2022年02月15日2012年に『anan』で連載スタート。そして2022年5月、ついに実写映画化となった、辻村深月さんによる『ハケンアニメ!』。アニメ制作に携わる人たちに取材し、現場の空気や熱量をリアルに描きます。ここでは、映画化に寄せて辻村さんと吉野耕平監督のインタビューをお届け。“働く人”として、“作り手”として、同世代の2人が作品に込めた想いとは?辻村さんスペシャルインタビュー:世界が変わるほどのアニメとの出合い。高校生の時、『少女革命ウテナ』で受けた衝撃を今もよく覚えています。何にも似ていない新しさがあって、これがオリジナリティというものかと度肝を抜かれました。高校生という多感な時期にこの作品に出合えたことは幸せだったと思います。他にも『新世紀エヴァンゲリオン』や『絶対無敵ライジンオー』など、成長過程で寄り添ってもらった名作がたくさんあります。『ハケンアニメ!』でも一生モノのアニメとの出合いを通じてこの業界に入ったという話がありますが、私自身そういう出合いをしたから今も小説家をやっているのだろうと思うし、そういう人たちをこの作品で描きたかったんだろうなと思います。映画化のお話をいただいた時、プロデューサー・須藤泰司さんの「ものづくりに関わる人間として、この小説を映画にしたい」という気持ちをすごく感じたんですよ。その熱量に打たれておまかせしますとお返事したんですけど、その後も何かが決まるごとに、まるで身内のような熱量で報告してくれて、原作者のことも一緒に映画を作る仲間として引き入れてくださって、あたたかい現場だなと感じました。私はといえば、俳優さん、声優さんが決まるたびに悶絶していました(笑)。子どものころから憧れていた声優さんもキャストにいらして、しばらくしてから涙が出てきました。アニメに関しては、ここまで作ってくださったことに対する感謝しかないです。劇中でも言っているように、覇権をとるようなアニメであるということを大事にしてくださって。スタッフのお名前を見た時は、なんて贅沢なんだろう!って。しかもみなさんそれぞれ自分の色がある方たちなのに、王子や瞳だったらどう作るだろうと創造性を寄せてくださったところも、プロのクリエイターだなあと感動しました。『ハケンアニメ!』を書いた時、アニメ監督さんやプロデューサーさん、アニメーターさんに取材させてもらったんです。今回、映画化にあたり吉野監督が同じ取材先にも行かれたと伺って、10年ぶりの里帰りみたいで、感激しました。つじむら・みづき小説家。2004年「冷たい校舎の時は止まる」で第31 回メフィスト賞を受賞し、デビュー。’12年『鍵のない夢を見る』で直木賞を受賞。’18年『かがみの孤城』で本屋大賞を受賞。最新作はホラーミステリー『闇祓』。吉野さんスペシャルインタビュー:監督とはなんだろうと考えた作品。『ハケンアニメ!』は、実は映画化のお話をいただく前から好きで、映像化してみたいと思っていた作品でした。『エンドローラーズ』という作品で葬儀業界を取り上げてから仕事ものに興味を持ち始めたんですが、アニメが好きなのでアニメの現場を描いた作品って何があるのかなと思って探していた時、『ハケンアニメ!』に出合ったんです。この作品はいろんなことがすごくニュートラルに描かれているところがいいですよね。アニメ業界って特別な世界だと思われがちだけど、実はすぐ近くでがんばって働いている人たちなんだということがわかるというか。上司やクライアントの急な指示に振り回されるとか、そういう“あるある”が働く人目線で書かれているのが面白いなと思いました。映画化にあたって気をつけたのは、特別な仕事の人々の物語にはしないということ。疲れたらコンビニ菓子をかじって乗り切って、帰ったらまた洗濯物洗えてなくて、みたいな。帰りの電車ですぐ横に座ってる人の話、くらいの空気を大事にしたいなと思いました。業種は違えど僕も映像業界の人間なので、映画版の瞳監督には経験がかなり込められています。編集画面を見ながらブツブツ言うけど、言葉足らずでいまいち伝わらずキーッてなるところとか(笑)。監督としては、誰よりもその作品に長い時間をかけるということを一つの拠り所にしています。映画の現場って、監督を立ててくれるんですよ。だけど「監督だから従う」ではなくて、この人はここまで考えてるんだなと信頼してもらえるようになりたいんですよね。それに、監督がスタッフに無理をさせるために普段やさしくするとか、そういうのって一見魅力的に映るけど、どこかズルいなと思っていて。作品のために必要だからやる、それをスタッフに命じるのは監督の責任なので。だから瞳がぎりぎりで変更をかけるシーンも、スタッフを囲い込むのではなく、あくまで瞳がそうしたいからやる、という形にこだわりました。そこは吉岡里帆さんとも「監督ってなんだろうね」と深く話し合いました。よしの・こうへい映画監督、脚本家、CM ディレクター、CG アーティスト。『君の名は。』では回想パートのCGと空間デザインを担当。昨年、初の長編作品『水曜日が消えた』が公開。ミュージックビデオやCM、アニメなど幅広く活動中。『ハケンアニメ!』2014年に刊行された『ハケンアニメ!』(小社刊)を原作とした実写映画。監督/吉野耕平脚本/政池洋佑配給/東映2022年5月公開。情報解禁に先駆けYouTubeに予告編がアップされ、ネット上でも話題に。アニメ『サウンドバック 奏の石』特報アニメ『運命戦線リデルライト』特報※共にYouTube「東映映画チャンネル」内。©2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会※『anan』2021年12月8日号より。取材、文・尹 秀姫(by anan編集部)
2021年12月03日2012年に本誌『anan』で連載がスタートした『ハケンアニメ!』。アニメを愛する辻村深月さんが、アニメ業界で働く人々を描いた本作は、創作に関わる人たちの苦悩と幸せ、働くことの大変さと喜びが丁寧に描かれ、おおいに共感を呼びました。2022年5月、ついに実写映画版が公開!創作と仕事のリアル…。見事に詰め込まれた作品。企画スタートから足掛け7年、『ハケンアニメ!』の実写映画化がついに実現!大勢の人が関わるアニメ制作の現場は、監督といえども思い通りにいかないことばかり。そんな『ハケンアニメ!』の物語を、『水曜日が消えた』の吉野耕平監督が映画という形で新たに表現。実は吉野監督は、映画『君の名は。』にCGアーティストとして参加した経験を持つ。同世代でもある辻村さんと吉野さん、2人のクリエイターがアニメ制作の現場を取材し、アニメと本気で向き合って誕生した『ハケンアニメ!』。劇中アニメのすごすぎるクオリティとともに、公開を楽しみにしてください!アニメ制作現場の熱量をこの4人が体現!作品のすべての責任を担う監督と、監督を支えるプロデューサー。何もかも異なる2組の激突を熱く、生きいきと演じる4人をご紹介します。トウケイ動画敏腕プロデューサー行城が新人・瞳監督を抜擢。『サウンドバック 奏の石(かなでのいし)』(通称サバク)を制作。吉岡里帆/監督斎藤 瞳天才・王子監督との覇権争いだが負けるつもりは毛頭ない。内なる闘志を秘めた凛々しさと、新人らしい初々しさの対比に注目を。柄本 佑/プロデューサー行城 理敵に回すと憎らしいほど手強く、味方にいると頼もしいけど何を考えているのかよくわからない、つかみどころのない行城を好演。スタジオえっじ香屋子の念願だった王子監督とのタッグ。『運命戦線 リデルライト』(通称リデル)は7年ぶりの新作。中村倫也/監督王子千晴天才ではあるものの、実は自分で天才っぽさを演出している泥くさい一面を持つ。そんな王子の独特なかわいさを見事に表現。尾野真千子/プロデューサー有科香屋子「自分の尊敬するクリエイターを守る」という気概を持つ香屋子は包容力の塊。王子を見守るやさしい眼差しは、香屋子そのもの。辻村深月さんが撮影を見学。スタジオ、絵コンテ、作画風景…。物語が現実に動きだしています。見学日当日、撮影現場の入り口には、リデルとサバクの美術さんが作ってくれたリアルな垂れ幕とポスターが。それに迎えられた辻村さんは、「あれを見た時、『あ、これ、私が書いた!』と興奮しました。私の頭の中にだけあったものを、こんなにもたくさんの人たちが形にしようとしてくれて、頭の中にあった姿以上のものを再現してくださっていて、すごく幸せだなと感じました」映画を撮影するにあたって、東映アニメーション所属の梅澤淳稔(あつとし)さんが監修を務め、アニメ制作現場のリアルな再現にこだわった。「それぞれの場面での登場人物の心の動きや作業している仕草が現実に沿っているか。また机や棚などの配置や作業道具の置き方など、アニメ業界を知らない方にも登場人物たちが今何をしているのかわかりやすく、かつ業界の方にも『あれなら納得』と言っていただけるように心がけました。アニメ制作の工程で、『なぜ今この作業をしているのか』『この時点で何を思っているのか』や、専門的な道具の使い方などはレクチャーしましたが、出演者のみなさんの理解力と呑み込みの早さには本当に驚きました」(梅澤さん)最近はアニメ業界にもデジタル化の波が。王子監督は手描きで、瞳監督はデジタルで、という対照的な2人の制作スタイルがセットでも表現されている。つじむら・みづき小説家。2004年「冷たい校舎の時は止まる」で第31 回メフィスト賞を受賞し、デビュー。’12年『鍵のない夢を見る』で直木賞を受賞。’18年『かがみの孤城』で本屋大賞を受賞。最新作はホラーミステリー『闇祓』。『ハケンアニメ!』2014年に刊行された『ハケンアニメ!』(小社刊)を原作とした実写映画。監督/吉野耕平脚本/政池洋佑配給/東映2022年5月公開。情報解禁に先駆けYouTubeに予告編がアップされ、ネット上でも話題に。アニメ『サウンドバック 奏の石』特報アニメ『運命戦線リデルライト』特報※共にYouTube「東映映画チャンネル」内。©2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会※『anan』2021年12月8日号より。取材、文・尹 秀姫(by anan編集部)
2021年12月02日直木賞作家・辻村深月の小説『ハケンアニメ!』が実写映画化。2022年5月20日(金)に公開される。主演は吉岡里帆。辻村深月の小説『ハケンアニメ!』を実写映画化原作小説の『ハケンアニメ!』は、直木賞作家・辻村深月がアニメ業界の舞台裏を描いたお仕事ドラマ。本屋大賞にもノミネートされた人気小説が、7年の時を経て実写映画化される。アニメの頂点【ハケンアニメ】の称号を手にいれろ!物語の主人公は、地方公務員からアニメ業界に飛び込んだ斎藤瞳。瞳は、監督デビュー作で、憧れのスター監督・王子千晴と覇権を争うことに。王子は過去にメガヒット作品を生み出したが、その過剰なこだわりとわがままぶりで、監督降板が続いていた。そんな崖っぷちの王子を8年ぶりに監督復帰させるべく、プロデューサーの有科香屋子は、人生を懸けた大勝負に出る。瞳は、クセ者プロデューサー・行城理や、個性的な仲間たちと共に、汗と涙と鼻水にまみれ、アニメの頂点【ハケン(覇権)アニメ】の称号を手にするべく、熾烈な“戦い”に身を投じていくのだが...。吉岡里帆がアニメ業界で奮闘する新人監督に主演を務めるのは、『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』『見えない目撃者』などで幅広い演技を見せてきた吉岡里帆。その他、中村倫也、柄本佑、尾野真千子ら実力派俳優陣が集結した。主人公・斎藤瞳...吉岡里帆アニメが持つ力を信じ、チャンスを掴んだ新人監督。目標に向かって努力するも、不器用がゆえ壁にぶち当たる日々の中で、それでも懸命に前に進む。王子千晴...中村倫也かつて伝説のアニメを世に打ち出し、天才として名を馳せるが、その後はヒット作を出せず、もう後がない崖っぷちの天才監督。行城理...柄本佑仕事はできるが超クセのある性格で、瞳を振り回す敏腕プロデューサー。有科香屋子...尾野真千子かつて「伝説の制作進行」と呼ばれた、王子の才能に人生を懸ける名プロデューサー。アニメ業界を支える人々に多彩なキャストその他にも、多彩なキャストが出演。アニメの顔として表舞台に出ることの多い監督や声優だけではなく、アニメーターや編集、宣伝マンなど...アニメ業界を盛り上げるために不可欠な人々の姿がしっかりと描かれる。宗森周平役...工藤阿須加アニメの企画で秩父を盛り上げようと奮闘する市の観光課職員。実直な青年。並澤和奈役...小野花梨劇中アニメ「サバク」と「リデル」に参加する作画スタジオ「ファインガーデン」所属のアニメーター。“神作画”で話題の人気アニメーターとして、瞳たちから頼りにされる。群野葵役...高野麻里佳「サバク」の主人公・トワコ役を務める声優。アイドル的人気で支持を集めており、監督の瞳とは何かと衝突することも!?演じるのは、「ウマ娘 プリティーダービー」「デジモンアドベンチャー: 」で知られる人気声優・高野麻里佳。俳優として、自身初の実写映画出演を果たす。根岸役...前野朋哉「サバク」の制作会社「トウケイ動画」の制作デスク。越谷役...古舘寛治「トウケイ動画」の宣伝マン・越谷役。根岸と越谷は仕事柄一緒にいることも多く、二人でドライな行城を目の敵にしているが、それぞれ実はアニメ制作にかける熱い思いを秘めている。前山田役...徳井優「サバク」の脚本・シリーズ構成の脚本家。関役...六角精児「ファインガーデン」の社長兼アニメーター。河村役...矢柴俊博「サバク」の作画や画面作りを統括する作画監督。白井役...新谷真弓カット毎に撮影されたデータを絵コンテに準じて繋ぎ合わせる「サバク」の編集。田口役...松角洋平アニメ表現をより効果的に見せる事を担当する「リデル」担当演出。逢里哲哉役...水間ロングッズの王道・フィギュアを生み出すフィギュア会社の企画担当。星役...みのすけ視聴率が高いアニメを放送する事が命題の「リデル」放送局の重役。アニメショップの店員役...前原滉『水曜日が消えた』吉野耕平が監督監督は、新海誠監督のアニメ映画『君の名は。』にCGクリエイターとして参加し、中村倫也主演の映画『水曜日が消えた』で長編映画デビューを果たした吉野耕平。また、老舗アニメ制作会社・東映アニメーションが監修を行い、変化の激しいアニメ業界の“今”のリアリティを徹底的に追求した。劇中アニメはProduction I.Gらが制作劇中アニメ『サウンドバック 奏の石』『運命戦線リデルライト』の制作には『攻殻機動隊』シリーズなどで知られるProduction I.Gなど、日本を代表するアニメプロダクションが参加。スタッフ、声優キャスト共に、劇中アニメとは思えぬ豪華な布陣となっている。■劇中で吉岡里帆が演じる瞳が監督する『サウンドバック 奏の石』監督:谷東『テルマエ・ロマエ』『若おかみは小学生!』キャラクター原案:窪之内英策『ツルモク独身寮』『ワタナベ』『ショコラ』メカデザイン:柳瀬敬之『機動戦士ガンダム00』シリーズ、『マジンガーZ/INFINITY』声優キャスト:梶裕貴、潘めぐみ、木野日菜、速水奨■中村倫也が演じる王子が生み出す『運命戦線リデルライト』監督:大塚隆史『プリキュア』シリーズほか『ONE PIECE STAMPEDE』キャラクター原案:岸田隆宏『デュラララ!!』『ハイキュー!!』『魔法少女まどか☆マギか』声優キャスト:高橋李依、花澤香菜、堀江由衣、小林ゆう、近藤玲奈、兎丸七海、大橋彩香主題歌はジェニーハイの新曲「エクレール」主題歌は、小籔千豊、くっきー!(野性爆弾)、新垣隆、中嶋イッキュウ(tricot)、川谷絵音(ゲスの極み乙女。/ indigo la End)から成るスペシャルバンド、ジェニーハイ。川谷絵音が作詞・作曲/編曲を手掛け、新曲「エクレール」を書き下ろした。楽曲タイトルは、吉岡里帆演じる主人公・斎藤瞳の好物としてたびたび劇中に登場する「エクレア」をモチーフにしている。映画に出演している人気声優陣が参加しているのも、新曲「エクレール」の見逃せないポイント。ゲストボーカルとして高野麻里佳が歌うほか、梶裕貴、潘めぐみ、高橋李依、花澤香菜といった面々も掛け声で参加している。映画『ハケンアニメ!』あらすじテレビアニメの年間制作本数300本以上、マーケットは2兆円を超えるとも言われるアニメ業界。今や世界中が注目する日本のアニメ業界だが、その制作現場では、最も成功したアニメの称号=「覇権(ハケン)」を取るため、日夜熾烈な闘いが繰り広げられている。そんな世界に飛び込んだ斎藤瞳は監督デビュー作で、憧れのスター監督・王子千晴と覇権を争うことに!過去にメガヒット作品を生み出し、天才として名を馳せる王子は、プロデューサー・有科香屋子とタッグを組み8年ぶりに監督復帰を果たすのだ。瞳は、クセ者プロデューサー・行城理や、個性的な仲間たちと共に、汗と涙と鼻水にまみれ、アニメの頂点【ハケン(覇権)アニメ】の称号を手にすべく、奮闘を重ねるのであったー。【詳細】映画『ハケンアニメ!』公開日:2022年5月20日(金)原作:辻村深月「ハケンアニメ!」(マガジンハウス刊)監督:吉野耕平脚本:政池洋佑出演:吉岡里帆、中村倫也、柄本佑、尾野真千子制作プロダクション:東映東京撮影所配給:東映
2021年11月28日3児の母で、『ほったらかしレシピ』や『地味ご飯』など、育児中の人ができるだけ力を抜いて子育てに向き合えるよう、さまざまな活動をしている和田明日香さん。テレビでも大人気で、炊飯器の早炊き機能と競いながら調理をする姿や、等身大で家族や育児と向き合う姿に共感する人も多いはずです。そんな和田さんがInstagramに投稿した、『いつも心に松蔭寺太勇で子育てうまくいく説』が話題となっています。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 和田明日香(@askawada)がシェアした投稿 その内容は、いわずと知れた、お笑い芸人ぺこぱ・松蔭寺太勇さんの『ツッコまないツッコミ』を使って、育児中に使う言葉を置き換えてみるというもの。・「いいかげんにしなさい!」⇒「いいかげんに…!やるくらいなら本気でぶつかりあえ」・「ゴミは捨てなさい!」⇒「ゴミは捨て…!るべきだが君にとってはゴミじゃないのかもしれない」・「やめなさい!」⇒「やめなさい…といわれてもやめないその強い気持ちを誇りに思う」つい、感情的に出てしまいそうな言葉を、心の中で一度松蔭寺太勇さんの言葉に置き換えることで、冷静になれる…とのこと。ぜひ試してみてくださいね。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2021年11月26日直木賞作家・辻村深月による、アニメ業界で奮闘する者たちを描いたお仕事ドラマで、本屋大賞にもノミネートされた大人気小説『ハケンアニメ!』(マガジンハウス刊)が発売から7年の時を経て遂に映画化。2022年5月に公開(配給:東映)されることが決定した。また本作の映画化決定のニュースに併せて、ティザービジュアル・特報も公開に。さらには、キャスト・監督・原作者からコメントが届いた。テレビアニメの年間制作本数300本以上、マーケットは2兆円を超えるとも言われるアニメ業界。今や世界中が注目する日本のアニメ業界だが、その制作現場では、最も成功したアニメの称号=「覇権(ハケン)」を取るため、日夜熾烈な闘いが繰り広げられている。そんな世界に飛び込んだ斎藤瞳は監督デビュー作で、憧れのスター監督・王子千晴と覇権を争うことに。過去にメガヒット作品を生み出し、天才として名を馳せる王子は、プロデューサー・有科香屋子とタッグを組み8年ぶりに監督復帰を果たすのだ。瞳は、クセ者プロデューサー・行城理や、個性的な仲間たちと共に、汗と涙と鼻水にまみれ、アニメの頂点【ハケン(覇権)アニメ】の称号を手にすべく、奮闘を重ねるのであった。主演を務めるのは、数々の映画やドラマに引っ張りだこの人気俳優・吉岡里帆。アニメが持つ力を信じ、チャンスを掴んだ新人監督・斎藤瞳が、目標に向かって努力するも、不器用がゆえ壁にぶち当たる日々の中で、それでも懸命に前に進む姿をひたむきに演じ、新たな一面で魅せる。また、かつて伝説のアニメを世に打ち出し、天才として名を馳せるが、その後はヒット作を出せず、もう後がない崖っぷちの天才監督・王子千晴に、多彩な演技力で人々を魅了し続ける中村倫也。仕事はできるが超クセのある性格で、瞳を振り回す敏腕プロデューサー・行城理を、演技力と個性で近年ますます活躍の場を広げる柄本佑。かつて「伝説の制作進行」と呼ばれた、王子の才能に人生を懸ける名プロデューサー・有科香屋子に日本を代表する実力派俳優・尾野真千子。豪華俳優陣が揃い、2組の<アニメ監督×プロデューサー>が覇権をかけて火花を散らす。監督は、映画『君の名は。』にCGクリエイターとして参加、数々のCMやPVを手掛ける注目の映像作家で、中村倫也主演の映画『水曜日が消えた』で長編映画デビューを果たした吉野耕平。また、老舗アニメ制作会社・東映アニメーションが監修を行い、変化の激しいアニメ業界の“今”のリアリティを徹底追求した。劇中アニメ『サウンドバック 奏の石』『運命戦線リデルライト』の制作には『攻殻機動隊』シリーズなどで知られるProduction I.Gをはじめ、日本を代表するアニメプロダクションが参加。また、実はこのアニメ2作品は、本情報解禁に先駆けて、YouTubeに予告編がアップされ、ネット上では“謎のアニメーション”と話題となり、2週間で併せて10万を超える視聴数を記録している。徹底的にこだわり尽くした劇中アニメにもぜひ、注目してほしい。本作初の映像解禁となる特報は、軽快な音楽に載せ、劇中アニメ『サウンドバック 奏の石』と、『運命戦線リデルライト』の映像をバックに、吉岡演じる瞳が「アニメは魔法を超える力を与えることができる!」と真剣な表情で訴えかけるシーンから始まり、瞳、王子(中村倫也)、行城(柄本佑)、香屋子(尾野真千子)がアニメ制作に奮闘する姿と、慌ただしい制作現場の風景がテンポよく描かれる。そして、「2022年 覇権を手にする アニメは何か!?」のテロップが現れると、新人監督の瞳が天才監督の王子に「私、負けません。全部勝って、覇権を取ります!」とまさかの勝利宣言。不敵な笑みを浮かべる王子、驚いた顔の行城、香屋子のアップが映し出される。 アニメ業界で働く者たちの熱い想いと、覇権を取るための熾烈な争いが垣間見える、熱血感溢れる仕上がりとなった。併せてティザービジュアルも公開。<瞳×行城>チームは『サウンドバック 奏の石』、<王子×香屋子>チームは『運命戦線 リデルライト』と、それぞれが作っているアニメのメインキャラクターを背負い、真剣な表情で正面を見据える4人の姿と、「覇権を掴め。」「己を超えろ。」のキャッチコピーが。覇権を賭けた熱い闘いが、これから繰り広げられることを想像させるビジュアルに仕上がっている。映画『ハケンアニメ!』は2022年5月公開。■映画『ハケンアニメ!』特報映像<アニメ予告>・『サウンドバック 奏の石』特報・『運命戦線リデルライト』特報<キャスト・スタッフコメント>■吉岡里帆公務員出身の新人アニメ監督、斉藤瞳を演じさせて頂きました。1本のアニメが生まれるまでの軌跡と、アニメーター達の死闘を描く今作。日本の宝とも言えるアニメーション作品ですが、その裏では想像の何倍も何十倍も地道な作業が繰り返されています。アニメーター達の底知れない才能が日夜コンテとなり原画となり動画へと昇華されていく…素晴らしいアニメを見た時、抑え切れない感動を覚えるのと同じようにそんなアニメ作品を作る人々の想いに触れた時きっと今までにない感動が届くと撮影をしながら毎日思っていました。どうぞ『ハケンアニメ!』をよろしくお願い致します!■中村倫也王子千晴役、中村倫也です。台本を読みながら何度も「ある、ある。」と、この職業独特の〝クリエイター熱〟に頷いてしまいました。覇道に足を踏み込みながらも、悩み多き、王子という人間を演じることができて幸せです。きっと多くの人が、魂を削りながら仕事への情熱を注ぐ彼らを見て、日々を生きるエネルギーを受け取っていただけると思います。監督・吉野耕平の世界を乞うご期待!!■柄本佑行城はクセが強めなのですが同時に人間臭くもあるヤツだと思い現場に臨みました。吉野監督は線が細く声が小さく、挙動不審なところがありますがその見た目からは想像できないほど頑固で芯の通った男らしさがありました。アニメ業界を生きる骨太な人間ドラマが時に軽妙に、時に深刻に描かれます!是非楽しみにしていて下さい!■尾野真千子希望、夢、憧れ、進むべき道、そんなキラキラした物語の中にいました。久しぶりに恋なんかしたりして。妖精のような吉野監督とのやりとり楽しかったです!どんな風に繋がっていくのか楽しみです!■吉野耕平(監督)本作は、もともと自分が映画化したかった原作企画を、逆に監督オファーを頂くという幸運に恵まれた作品でした。ちょうど自分自身が長編第一作目を撮った直後の、新人監督としての記憶も生々しいこの時期に、同じ新人監督の物語を描けたことの幸運と、さらに、素晴らしいキャスト・スタッフと共にその作品に挑めたことの幸運を、今は噛み締めています。様々な映像ジャンルを横断した、この作品ならではの共演をぜひお楽しみいただければと思います。願わくばこの作品が、スクリーンの向こうの誰かの幸運な出会いにつながりますように。幼い頃からずっと憧れてきたアニメの世界と、この作品を通じて関わることができたのは、本当に一生の幸運でした。■辻村深月(原作)『ハケンアニメ!』は私の小説の中では最も映像化が難しいタイトルだと思っていました。理由は、作中に登場する二本のアニメ。「その期の覇権をとる」と言われるようなクオリティーのアニメを現実に映像内に再現してもらうのはまず無理だろうと諦めていました。だけどーー今回、素晴らしいスタッフとキャストの皆さんの力を借りて実現しました。私の描いた王子が、香屋子が、瞳が、行城がここにいる。彼らの作るアニメがここにある。劇場で彼らの軌跡を目撃できるのが、今から楽しみでなりません。映画『ハケンアニメ!』2022年5月公開
2021年11月25日「Play fashion!」をミッションに掲げる株式会社アダストリアが展開する Andemiu(アンデミュウ)は、CM・広告など幅広く活躍するファッションモデル・貴島明日香(きじま あすか)さんと共同開発した「ON・OFF着まわせる好印象モテ服」コラボアイテムを、2月26日に販売開始いたします。また、1月28日 12:00より公式WEBストア .st(ドットエスティ)にて先行予約をスタートいたします。20代後半~30代前半の働く女性をターゲットとしたブランド、Andemiuは、CM・広告など幅広く活躍するファッションモデル・貴島明日香さんとコラボレーションし、「ON・OFF着まわせる好印象モテ服」スペシャルコラボアイテムを共同開発しました。今回で第4弾となる大人気のコラボレーション最新作は、春の雰囲気漂うラインアップです。貴島さんからは「今期もAndemiuとコラボ商品を出せることになってとっても嬉しいです。今回は明るい気持ちになれるような、さわやかなSpringアイテムを作りました! みなさんにたくさん着てhappyになってもらいたいです!」とのコメントをいただいています。貴島さん自身がAndemiuの商品チームとともに、素材選びからカラー、デザイン、丈の長さやシルエットなど、細部にまでこだわって制作しました。また今回のスペシャルコラボレーションを記念し、貴島さん自身がコラボアイテムを着こなしてスペシャル動画に出演。動画は特設サイトにて公開します。■ON・OFF着まわし「好印象」コーディネートムービーについてON・OFF着まわせる好印象モテ服」をそれぞれ着用した貴島さんの、時には色っぽく、時にはカジュアルな表情を捉えました。URL:■ON・OFF着まわせる「好印象モテ服」スペシャルコラボアイテム14Gリブニットsetop 1万5,400円(税込)ライム/ピンク/ブルー12GランダムリブLS 8,250円(税込)グレージュ/オフホワイト/ミント/パープルチュールレイヤードSK 9,900円(税込)ピンク/ベージュ/ミント販売店舗:全国のAndemiu店舗公式WEBストア .st(ドットエスティ)特設サイト:■プロフィール貴島 明日香(きじま あすか)1996年2月15日生まれファッションモデルファッション&ビューティ誌『non-no』専属モデルを務め、GIRLS AWARD、神戸コレクションなどのショーにも出演、CM・広告など幅広く活躍するファッションモデル。また日本テレビの朝の情報番組『ZIP!』にお天気キャスターとしてレギュラー出演し、お茶の間の人気を博している。■Andemiu(アンデミュウ)について変化を恐れず自立した美しさを持つ女性たちへ、リアルなライフスタイルを提案するレディースブランドです。 20代後半~30代の働く女性達へ向け、オン・オフ楽しめるトレンドスタイルを豊富に提案しています。公式WEBストア:■アダストリアについて株式会社アダストリア(代表取締役 会長兼社長:福田三千男)は、「グローバルワーク」「ニコアンド」「ローリーズファーム」など、グループで30を超えるブランドを国内外で約1,400店舗展開するカジュアルファッション専門店チェーンです。「Play fashion!」をミッションに掲げ、ファッションを通じてお客さま一人ひとりの毎日に「もっと楽しい」選択肢をご提案しています。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2021年01月30日モデルでお天気キャスターの貴島明日香とファッションブランド・Andemiuのコラボシリーズ第4弾「ON・OFF着まわせる好印象モテ服」が、2月26日に発売される。先行予約は、公式WEBストア「.st(ドットエスティ)」できょう28日に開始した。春の雰囲気が漂う今回のラインナップ。貴島自身がAndemiuの商品チームとともに、素材選びからカラー、デザイン、丈の長さやシルエットなど、細部にまでこだわって制作した。貴島は「明るい気持ちになれるような、さわやかなSpringアイテムを作りました! みなさんにたくさん着てhappyになってもらいたいです」とコメントを寄せている。また、貴島自身がコラボアイテムを着用したスペシャル動画も公開。色気のある表情やカジュアルに着こなす姿に注目だ。
2021年01月28日●東京ゲームショウで実感「こんなにも楽しくて」『ZIP!』お天気キャスターを務める貴島明日香が、昨年10月に公式YouTubeチャンネル「あすかさんち。」を開設した。その内容は、「ASMR」「100の質問」などYouTube定番の人気企画から、料理や朗読、ゲーム実況まで様々。そこには生き生きとした表情が映し出され、これまで見せることのなかった新たな一面を印象付ける。高校卒業後に上京し、夢やぶれて地元に帰ることも頭をよぎったという貴島。『ZIP!』で新たな道が開けたその先にあったのは、かつてゲーマーだった自分と「好きなことを仕事にしたい」という新たな希望だった。今回、貴島がスナックのママに扮して飲みトークを展開する「スナック明日香」の撮影現場に潜入。終了後、その分岐点を改めて見つめ直してもらった。○■仕事が決まらなかった不遇の時代――東京ゲームショウのイベント出演が貴島さんに大きな影響を与えたそうですね。モデルからはじめて『ZIP!』に出させて頂くようになってから、自分の中で勝手に「イメージを崩しちゃいけないのかな」という気持ちがあって、ツイッターやインスタでも自分の素をなかなか出せずにいました。そんな中、東京ゲームショウで大好きなゲームに携わるお仕事を頂けて、自分の好きなものがこんなにも楽しくてやりがいがあることなんだと改めて感じることができて。初めて行った東京ゲームショウに高揚して、終わった後も一人で回ってしまいました(笑)。そんなことがあって、自分の好きなことを仕事にできないか考えていた時、良いタイミングで事務所から「YouTubeやってみない?」と言われたんです。――YouTubeで過去に上がっている動画の中では、『ZIP!』が決まらなければ芸能活動を続けていなかったともおっしゃっていましたね。もちろん夢があって上京しましたが、なかなか仕事も決まらず、厳しい世界だと実感しました。『ZIP!』が決まるまでの約2年、うまくいくことがあっても「もっと自分を知ってもらうためにはどうしたらいいんだろう……」とネガティブに考えてしまうこともあって。このまま続けていくべきか悩んでいた時に受けたのが、『ZIP!』のオーディションでした。――そこで道が開けたんですね。実は、『ZIP!』のオーディションは一度落ちてるんです。もう一度オーディションのお話を頂いた時、正直、「自分には向いてないんじゃないか」と自信を失いかけていたんですけど、「2回目のチャンスを無駄にしたくない」「今の切羽詰まった状態をなんとかしたい」という思いで、マネージャーに「アナウンスの勉強がしたいです」とお願いをしました。しっかりと準備をして自分に自信をつけて臨んだのが、2度目の『ZIP!』オーディションです。――その頃も、プライベートでゲームをやっていたんですか?ゲームは好きでしたが、高校からモデル活動をはじめてから離れてしまって。でも、東京ゲームショウのご縁があって、根本的に好きなものだったとここ最近気づくことができました。○■FPS没頭の時間も「大切にしています」――お兄さんの影響でゲームに興味を持つようになったそうですね。兄の影響で、小学4年生の頃にネットゲームにハマって、全国の人とやりとりしながら楽しんでいました。――家庭内でプレイ時間の制限はありましたか?兄が2人いましたし、親もそこには寛容でした。でも、さすがに夜遅くまでやっていると怒られることも(笑)。グラフィックデザインとかに興味があって、中学はプログラミングの学校に行きたいと伝えたら、すごく喜んでくれました。実際には情報処理のコースには行かなかったんですけど、小さい頃からパソコンを触るのが好きでした。芸能活動をしなかったら、そういう職業に就いていたんじゃないかなと思います。――YouTubeの「100の質問」企画では、中学生の頃に初めて買ったゲームが『コールオブデューティ』とおっしゃっていましたね。兄がFPSが好きで、小さい頃からやっているのを隣で見ていて、「自分もやってみたい」と思ったのを覚えています。実は、『コールオブデューティ』は兄から「テストで高得点をとったら買ってあげる」と言われて。あまり勉強は得意じゃなかったんですけどその時期にめちゃくちゃ頑張って、求められた以上の点をとって買ってもらいました。なので、「買ったゲーム」というより「買ってもらったゲーム」ですね(笑)。やっぱり、私はオンラインからゲームを始めたので、世界の人とゲームで繋がれることがすごく楽しかったです。――ずばりFPSの醍醐味は?没頭できるところですかね。飽きが来ないです。FPSは経験値を溜め込む作業もなくて、スキルさえあれば誰とでも勝負できる。何時間でもやってしまいますね(笑)。毎日午前3時15分頃に起きているので、ゲームのために削るとしたら睡眠時間ぐらい(笑)。それでも私の中では、ストレスを発散できる趣味の時間でもありますので、大切にしています。●もしも『ZIP!』が決まらなかったら……――今、こうして仕事にも繋がると、趣味との向き合い方も変わりそうですね。趣味が仕事につながると、そのゲームについてもっと勉強しようとか、練習しようという気持ちにもなれる。もともと私は趣味が少ない方なので、仕事を通して自分の趣味が深められるのは本当にありがたいです。最近は「貴島さんだからお願いしたい」と頂けるお仕事が増えました。やっぱり、誰でも務まる仕事より、自分しかできない仕事としてお願いされる方がうれしいです。小さい頃の自分にとっては想像もつかないような毎日。ゲームが仕事になっていることもそうですが、グラフィックデザイナーとかプログラマーとか裏方の仕事を夢見ていた自分としては、芸能界にいること自体が衝撃的な出来事です。――あきらめて地元に帰らなくてよかったですね。そうですね。『ZIP!』が決まらなかったら、今の自分はどうなっていたんだろう。それはそれで地元で幸せに暮らしているかもしれないんですけど、今はこの選択で良かったなと思います。家族がすごく応援してくれていて、父は『ZIP!』を毎日録画して保存してくれて。悩み事があった時は、母に相談をします。いつも私の味方でいてくれますが、しっかり厳しい言葉も投げ掛けてくれます。○■父への結婚報告ドッキリで感動――YouTubeの結婚報告ドッキリでは、お父さんが「あなたの人生だから反対はしない」とおっしゃっていたのが印象的でした。あのドッキリをやる前までは、相手のことを知らない限り結婚は認めてくれないと思っていたので、あの言葉はめちゃめちゃびっくりして、私も感動しました。優しい父ですが、厳しい面もあって。私を信じてくれているからこその言葉だったので、うれしかったです。でも……お父さん、ごめんなさい(笑)!――いずれ本当に報告する時に、どんな反応か楽しみですね(笑)。確かにそうですね! 今度はドッキリを疑われちゃうかもしれない(笑)。○■今だからこそ感謝を伝えたい人――YouTubeでは、今後どのようなことをやっていきたいですか?コロナ禍で始めたYouTubeなので、ロケに行けてないんですよね。もともとインドアなタイプなので、コロナが落ち着いたらロケに出て新しい発見や楽しいことを見つけていけたらいいなと思います。――「100の質問」では「感謝の心を忘れない」ともおっしゃっていました。今、感謝を一番伝えたいのは誰ですか?感謝を伝えたい人……うーん……もちろんたくさんいて……ど真ん中の答えかもしれませんが応援してくれる人に感謝を伝えたいです。以前、カレンダー発売イベントをやったのですが、私が17歳の頃から応援してくれている女の子が来てくれました。イベントがあれば来てくれて、いつまでも応援してくれて。そういう方々のおかげで、自分の成長も確認することができます。関西にいる頃は、自分にとって親しい存在の人から応援の声が届いていたんですが、『ZIP!』に出てからは全国のいろいろな方から応援して頂けるようになりました。小学生の子に「明日香ちゃんだ!」と声を掛けられた時はすごくうれしくて。あとは、『ZIP!』に毎朝観覧に来てくださる方、新橋勤務で出社前に来てくださる方、散歩のついでに来て下さる方……本当にありがたくて、そういう応援の声がモチベーションにも繋がるし、家族も喜んでくれます。最近は演技にも挑戦させて頂いています。新しいことに挑戦するのはすごく勇気のいることですが、自分ができることを増やすのはとてもやりがいがあります。演技のお仕事が別のことにも活かせると思うので、がんばっていきたいです。■プロフィール貴島明日香1996年2月15日生まれ。兵庫県出身。身長170センチ。高校3年からモデル活動をスタートし、卒業後に上京。2017年4月から『ZIP!』のお天気キャスターを務め、2018年からは『non-no』(集英社)専属モデルを務めている。2020年10月に、公式YouTubeチャンネル「あすかさんち。」を開設。
2021年01月15日日本一の大学サークル美人を決めるミスコンテスト「MISS CIRCLE CONTEST 2020」が6日、都内で行われ、日本女子大学の森明日香さんがグランプリに輝いた。「MISS CIRCLE CONTEST 2020」は、日本一の大学サークル美人を決めるコンテスト。2010年に初めて開催され、初代グランプリにはフジテレビの宮司愛海アナウンサーが選ばれるなど、これまで在京キー局アナウンサーやタレント、モデルやアーティストなどを多数輩出している。6回目を迎える今年は、日本女子大学の森明日香さんがグランプリを獲得した。名前を呼ばれて思わず涙ぐんだ森さんは「まずはじめに、ここまで私のために時間を費やして応援してくださった皆さん、支えてくれた友だち、見守ってくれた家族に感謝します」と支えてくれたすべての人々に感謝の言葉を口にし、「ここまで来るために毎日毎日大変で、悔しくて泣くことも辞めたいと思ったことも何度もありましたが、ここまで頑張ってきて良かったと思います」と感慨深げ。続けて「これからもこの素晴らしい賞を胸に、将来に向けて大きく羽ばたけていけたらと思います。本当にありがとうございました」と今後の活躍を誓った。日本女子大学の3年生である森さん。今年10月に引退したものの、それまではテニスサークルに所属していたそうで、現在は「将来はアナウンサーや出版系のお仕事に興味があり、就活真っ只中です」と就活に奮闘しているといい、「歴史が好きなので歴史に関わることや、学校で幼児教育を学んでいるので子どもに関われる仕事をアナウンサーとしてできたらと思います」と将来の希望も。そんな森さんの姿を目の当たりにしたゲスト出演の山賀琴子は「私もこういうコンテストに出場したことを思い出しました。皆さんに一生懸命さや若わを感じたし、原点回帰じゃないんですけど、初心を思い出させていただきました。皆さんに感謝しています」と祝福していた。森明日香さんが獲得したグランプリ以外では、準グランプリに愛知淑徳大学の薬真寺伽帆さん、法政大学の小山倫可さん、審査員特別賞に宮崎公立大学の工藤ありささん、日本大学の石井美帆さん、早稲田大学の海野名津紀さんがそれぞれ選ばれた。
2020年12月07日50周年記念映画『STAND BY ME ドラえもん 2』が公開中。大のドラえもん好きで、映画の脚本も手掛けたことがある小説家の辻村深月さんが、お気に入りエピソードと共にその魅力を語ります。マンガも、アニメも、劇場版も。幼少期から今までずっとドラえもんを愛してきた、作家の辻村深月さん。今年50周年を迎えたドラえもん。これだけ長く愛されてきた理由を伺うと、まずは物語としてとても面白く、読んだり見たりすると元気になる、作品としての圧倒的な魅力がある、と語ります。「特にそれは、原作のマンガを読んだときに強く感じます。たった10数ページの長さにもかかわらず、起承転結がしっかり詰まっていて、しかも少しシリアスな作品でも、最後の1コマでちゃんと笑いに落としてくれる。どれも物語のお手本のような構造なんです。ほとんどのお話が、日常の中でのび太が感じた小さな不満や望みがきっかけになり、ドラえもんがひみつ道具を出し、話が展開していくわけですが、ひみつ道具によって生み出されるさまざまな“不思議”や“異世界”が、日常のすぐ隣にある、という設定も魅力的。例えばそれは、タイムマシンの入り口が偉い博士の研究室ではなくのび太の学習机の引き出しだったり、畳の裏が宇宙につながっていたり…。誰もが子供のときに妄想したであろう、“あったらいいな”な世界が描かれているところも大好きです。私の好きなお話の『天の川鉄道の夜』で描かれる夜空をSLが駆けるというシーンは、そんなドラえもんの世界観の象徴的なエピソード。きっぷにハサミを入れるとSLが迎えに来てくれるという展開も、ロマンが溢れていて心が躍ります」また、大人になってから読み返すと、幼い頃には読み取れなかったメタファーやメッセージに気が付くことも多々ある、とも。「子供のときはただただ展開が面白かったマンガでも、今読むと、ひみつ道具の持つ強い社会性や、風刺、また“こんな意味があったのか!”と驚かされることがたくさんあります。最近改めて、強くそう思ったのが、『おそるべき正義ロープ』と、『悪魔のパスポート』の2つ。『おそるべき~』は、自分の正義が絶対で、他人の正義は許さない、という、昨今の世の中の風潮にとても近い物語。また『悪魔の~』は、どんな悪いことでも許されてしまう権力を持ったらどうなるか…という内容です。いずれのひみつ道具も、最初はのび太がいい気になって使うのですが、途中で罪悪感に苛まれたり、道具の持つ怖い側面に気が付いたりして、自ら濫用を止めようとします。寛容さや、“過ぎる正義”とは何か、考えさせられる名作だと思います」日常にある不思議の面白さと、SF的な恐怖が共存する物語。『天の川鉄道の夜』ドラえもん20巻スネ夫からSLに乗った自慢話を聞かされ、「僕もSLに乗りたい~」と泣きつくのび太。断られたものの、ドラえもんがうっかり落としたSL型宇宙船のきっぷを勝手に使い、裏山に鉄道を呼ぶ。のび太たち4人と車掌だけを乗せた鉄道は、宇宙に向け出発するが…。正義が暴走すると、手がつけられなくなる…!!『おそるべき正義ロープ』ドラえもん23巻「いつでも俺が正しい!」と暴力を振るうジャイアンに泣かされるのび太。そこでドラえもんは、悪者は絶対許さないという、つる草のサイボーグ〈正義ロープ〉の種を蒔く。罪の重さで縛られ方が変わるというこのロープ、果たして街の平和が保たれるのか?!悪いことへの憧れと罪悪感。その戦い、どちらが勝つ?『悪魔のパスポート』ドラえもん13巻欲しいマンガが我慢できず家のお金を盗もうとしたのび太に、ママは「泥棒!ろくなものにならない!」と激怒。「ならば世界一の悪人になってやる」と宣言。どんな悪いことでも許されるひみつ道具〈悪魔のパスポート〉を使い、悪事(でも規模は小さい)を重ねる。ドラえもん全45巻藤子・F・不二雄22世紀からやってきたネコ型ロボットのドラえもんと、勉強もスポーツも苦手なのび太くんの物語。’70年より連載がスタート。絵のかわいらしさに悶絶!各¥454(小学館)©藤子プロ・小学館つじむら・みづき小説家。1980年生まれ、山梨県出身。『映画ドラえもん のび太の月面探査記』(’19年)の脚本を担当。現在、原作映画『朝が来る』が公開中。『STAND BY ME ドラえもん 2』原作:藤子・F・不二雄監督:八木竜一脚本・共同監督:山崎貴声の出演:水田わさび、大原めぐみ、かかずゆみ、木村昴、関智一、宮本信子、妻夫木聡全国東宝系で公開中。※『anan』2020年12月2日号より。(by anan編集部)
2020年12月01日大のドラえもん好き小説家・辻村深月さんが「ただただ大好きな話だから、読んでほしい!!」というイチオシのエピソード、『ドラえもんに休日を!!』をご紹介。50周年を迎え映画『STAND BY ME ドラえもん 2』の公開を記念して、お送りします。「“ドラえもんを休ませてあげよう”という、のび太のまるで雇用主のような上から目線がなんともいえませんが(笑)。今でも、疲れた日の終わりにこれを読むと、特に最後の1コマが胸にグッときます。きっと皆さんの心にも響くと思います」いつ出会い、なぜ好きになったのか。その時期や理由も思い出せないくらい、いつの間にか日常に存在し、大事な存在になっていたというドラえもん。「そこにあることが、そして一緒にいることが当たり前すぎて、“好き”という思いがいつ明確になったのか、正直今でもよくわかりません(笑)。でも、自然にアニメや漫画を繰り返し見ていて、気が付いたら家の柱にシールが貼られていた。初めて観に行った映画もドラえもん。私だけでなく、きっと多くの人にとって、ドラえもんってそういう存在だと思うんです。ドラえもんという物語は、藤子・F・不二雄先生が描いたストーリーと、私たちがドラえもんと過ごした想い出という物語、この2つで構成されているような気がします。自分の家族の記憶や、友達との経験などを思い出すと、きっと誰でも1つや2つは、ドラえもんとつながった想い出があると思います。その“私とドラえもん”のストーリーをみんなで語り合えるのは、大人になった今だからこそ味わえる幸せなのではないでしょうか」よくある日常の一日だけど、のび太は確実に成長しました。『ドラえもんに休日を!!』ドラえもん35巻「僕なんか年中無休だぞ」と言うドラえもんに、1日休日をあげるのび太。ドラえもんは万が一のために〈よびつけブザー〉を預け、仲良しのネコちゃんと島へおでかけ。1人になったのび太はさまざまな困難に遭遇するものの、ドラえもんを呼び出さずに一日を終える。ドラえもん全45巻藤子・F・不二雄22世紀からやってきたネコ型ロボットのドラえもんと、勉強もスポーツも苦手なのび太くんの物語。’70年より連載がスタート。絵のかわいらしさに悶絶!各¥454(小学館)©藤子プロ・小学館つじむら・みづき小説家。1980年生まれ、山梨県出身。『映画ドラえもん のび太の月面探査記』(’19年)の脚本を担当。現在、原作映画『朝が来る』が公開中。『STAND BY ME ドラえもん 2』原作:藤子・F・不二雄監督:八木竜一脚本・共同監督:山崎貴声の出演:水田わさび、大原めぐみ、かかずゆみ、木村昴、関智一、宮本信子、妻夫木聡全国東宝系で公開中。※『anan』2020年12月2日号より。(by anan編集部)
2020年11月26日モデルでお天気キャスターの貴島明日香が、31日(19:00~)に自身の公式YouTubeチャンネル『あすかさんち。』にて、ハロウィンのコスプレ姿を配信する。今月15日に開設された貴島の公式YouTubeチャンネルでは、お酒好きが高じてハイボールを飲みながら生配信を行った「貴島明日香 YouTube! ハイボール生配信」や、普段と違うメイクに挑戦する「ギャルメイクしたら、キャラが変わってしまいました。」が、誌面やテレビとはまた違う一面を見ることができると話題に。31日19時に配信するハロウィン企画動画では、貴島の愛猫である「とわ」と「たいが」が、どこまでのコスプレ姿なら貴島だと気づいてくれるのかを検証する。動画では、合計3 着のコスプレを披露。まず「金髪の女神」姿で猫たちの前に登場すると、普段猫たちの目に映る姿も「女神」なのか、徐々に近づいて来る貴島のキラキラ光るドレスに絡み甘えモード全開の様子。2着目はガラリと雰囲気を変え、黒いミニスカワンピース姿の「黒猫」に変身し、顔が分からないように仮面も着用。同じ姿になった貴島に、愛猫たちはどんな反応を見せるのか。最後の驚きのコスプレでは、見たことのない貴島の姿に猫たちが呆然。貴島は「あいつはにゃんだ! って言ってるね」と反応を分析しながら「これだけ怖がられるとショック……」と肩を落とす一面も。驚きのコスプレ姿に注目だ。
2020年10月31日モデルでお天気キャスターの貴島明日香が、公式YouTubeチャンネル「あすかさんち。」を開設し、あす16日20時から開設記念として生配信を行う。貴島は2017年から日本テレビ系情報番組『ZIP!』のお天気キャスターに就任、“天気予報の女神”と呼ばれるほどの人気に。今回開設したチャンネルでは、テレビや雑誌では見せていない貴島の「おうちでの姿」をテーマに、プライベートな空間でくつろぐ様子を配信する。お酒が好きな貴島ならではのほろ酔いトークや、ファンの間では有名な、愛猫“たいが”“とわ”との撮影企画、韓国から人気に火がついたヌッパン(ベッドに寝ながらの1人トーク)、ギャルメイクへの挑戦、視聴者からの相談コーナーなど、盛りだくさんのコンテンツを予定。貴島は、「今まで見せることのなかったプライベートの部分や、好きなこと、好きなもの、たくさん楽しいことを共有出来たらいいなーと思っています。宜しくお願いします!!」と意気込みのコメントを寄せている。あすの生放送では、このチャンネルを始めるにあたっての素直な気持ちを語る。20時30分頃からは、1本目の動画となる「午前3時から始まる一週間」を公開。『ZIP!』出演のため、平日は毎日3時に起床している貴島の生活とは。
2020年10月15日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回はモデル、お天気キャスターの貴島明日香さんです。「平日は3時台起床。オフの日も6時に目覚めちゃいます」と語る貴島さんの素顔に迫りました。猫たちと暮らせれば幸せ。そのために仕事も頑張ります!『non-no』専属モデル、そして『ZIP!』(日本テレビ系)のお天気キャスターとしても活躍。「『ZIP!』は4年目になりました。関西出身なので、標準語で話すのも、夜中に起きる生活も、慣れるまでは大変でした。でも、できることの幅が広がると自信につながるし、新しいことにチャレンジするのが好き。次は演技に挑戦してみたいです」。大の猫好きとしても知られ、Twitterの呟きは猫だらけ。「2匹の愛猫が生活のすべて。夏休みは1週間ほぼ家にいて、ゲームと猫。結構“陰キャ”なんです(笑)」趣味のゲームを活かしたお仕事も。8月からOPENREC.tvにてゲームチャンネルを持っています!その日の気分で香りをチョイス。香水が好きでたくさん持っていて、「今日はどれかな」と選ぶのも楽しい。猫を飼う夢を去年叶えました!シンガプーラの男の子、たいが&とわ。出会った瞬間、運命感じました!きじま・あすか1996年生まれ。CMや広告など幅広く活躍。先日まで開催されていた「ねこがかわいいだけ展」ではにゃんバサダーを務めた。最新情報はTwitter(@asuka_kijima)で。※『anan』2020年9月23日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子(by anan編集部)
2020年09月17日日本テレビ系朝の情報番組『ZIP!』でお天気キャスターを務める貴島明日香が、27日発売の『週刊ビッグコミックスピリッツ』31号で初表紙を飾った。貴島明日香が『週刊ビッグコミックスピリッツ』の表紙とグラビアに登場「第16回 好きなお天気キャスター/天気予報士ランキング」第2位に輝いた貴島が、朝のキャスターとして見せる顔とは一味違う表情でグラビアに登場。表紙では白シャツ姿ですらりとした美脚を披露している。また、美しいデコルテがまぶしいカットもこのたび公開された。なお、貴島のグラビアメイキングムービーがスピリッツ公式サイトで6月27日~7月5日まで期間限定配信。スピリッツグラビアサイト「スピリッツアイランド」では、貴島のアザーカットを公開しており、無料会員登録するだけで見ることができる。(C)小学館・週刊ビッグコミックスピリッツ
2020年06月27日モデルで女優の川津明日香が、24日発売の『週刊少年サンデー』(小学館)30号の表紙&巻頭グラビアに登場した。川津明日香が『週刊少年サンデー』表紙&巻頭グラビアに登場『Seventeen』(集英社)のモデルとして活動していた川津が、『サンデー』に初登場。表紙は、美しいデコルテを大胆に披露した笑顔のショットで、「人懐っこい笑顔と華麗なスタイルが……この夏を彩る!!!!!」と紹介されている。29日には、デジタル写真集『川津明日香ココロ美人』も発売予定。『サンデー』掲載のグラビアを愛蔵版として再構成した内容で、お手製マスクを作ったり、海ではしゃぐことを想像しておうち水着をしたり…そんな姿が収められる。
2020年06月24日映画『朝が来る』の原作となった小説の作者・辻村深月さんと、実写映画版の監督・河瀬直美さん。“ひとつの物語”を別の手法を用いて表現する、語り手同士のまなざしは何を見据えているのか。そこには二人が築き上げた信頼が垣間見えました。――辻村深月さんの小説『朝が来る』は、実の子を持てない夫婦と、中学生で出産した少女の運命が、特別養子縁組によって繋がっていく物語です。河瀬さんがこれを映画化しようと思ったきっかけは?河瀬:辻村さんの作品は前から知っていましたが、『朝が来る』は人から薦められて読みました。自分も養女として育っているので、共感するところがいっぱいあって。その時はすでにテレビドラマ化が決まっていたんですが、薦めてくれた人に「これは女性監督が映画化したほうがいい」と言われ、そこから始まったんですよね。辻村:連絡があった時にはすごくびっくりしました。河瀬フィルムはファンとして観てきましたが、自分の小説の映画化なんて、こっちが頼み込まないと実現しないだろうし、頼んだからといって監督の気持ちが乗らなければ到底無理。それなのに、まさか河瀬さんのほうから手を挙げてくださるなんて。実は映画化の話もいくつかオファーがあってどれも魅力的だったのですが、河瀬監督がいちばん、想像がつかないものを見せてくれるんじゃないかと思いました。河瀬:あはは。それで、まだ何も決まっていない時にホテルのラウンジで会ったのが、4年くらい前だったかな。辻村:監督の『光』(2017年)が公開される前年でしたね。監督が現れて、時候の挨拶もなく開口一番「この映画を撮るにあたって、朝斗のまなざしというものは必要不可欠だと思っています」っておっしゃって。あ、これが世界の河瀬直美かと圧倒されました(笑)。河瀬:本当に失礼な出会いでしたねえ(笑)。――朝斗というのは、養子となった男の子のことですね。辻村:そうです。『朝が来る』は、養親となった佐都子と、産みの親であるひかりという、2人の母親の物語と言われることが多かったし、私もその角度から話すことが多かったんです。でも監督は、朝斗という子供の目線をあの原作から感じ取ってくださった。この小説の余白みたいな部分を、監督であれば埋めてくださると思いました。後から河瀬さんご自身も養子だったということも聞いて、監督のところに送り出したいという気持ちがさらに強くなりました。――そこからお二人の交流が始まったのですか。辻村:いっぱい対話をして、私もすごく勉強になりました。『朝が来る』が文庫化された時には解説を書いていただきましたし。紆余曲折あって映画化は無理かと思う瞬間もあったけれど、そんな時も実現させようという監督の熱意を間近に見せてもらいました。通常、映画の原作者って撮影が決まってから関わると思うんですけれど、今回は、僭越ですけれど、河瀬さんと友達の関係性を作りながら映画に携わっていく形になって、すごく楽しく、かつ刺激的でした。河瀬:ありがたいお言葉です。『光』を公開した時には奈良までトークイベントに来てもらって、小説と映画の違いについても話しましたよね。私は深月ちゃんの小説は、文字で表現されているものの裏側に読み取れることが多くあると感じていて。映画は、その文字の裏側を具体的に描かないといけないと思うんですよ。文字をそのまま映像化したほうが原作の読者は安心するんだろうけれど、私の場合、原作に書かれたエピソードを多少変えてでも、作者が本当に言わんとしていることが届くところを目指している。『朝が来る』は、“2人の母親と子供”という説明で伝わるほどシンプルじゃない部分がそれぞれの登場人物にありますよね。そこを丁寧に描いていこうと思いました。私の映画はたいてい、一か所に滞在して撮ることが多いんですが、これは全国6か所で撮ったし、登場人物が一番多いし、撮影そのものに2か月かけるという長期戦で。チャレンジでしたね。辻村:完成作品を観た時、河瀬さんとスタッフ、キャストの皆さんが長い旅を終えてここに来てくれた感じがしました。それは物理的な距離もだし、何より登場人物それぞれが生きてきた時間がまるごと映画に入っている。養親となる佐都子と清和が、恋人同士のような二人の時間を過ごしてから親になっていく過程をじっくり見られたのも嬉しかった。小説では、母親になったから急に何かが変わるわけではない、ということを意識していたんですが、そこを大事にしてもらえたと思いました。もうひとつ、大事にしてくださったのは、中学生で産みの親となるひかりが、初めてつきあった男の子とどういう時間を過ごしたのか、というところ。大人からは頭ごなしに「まだ中学生なのにバカなことをした」と断じられてしまうような時間を、そうではなかったんだと丁寧に描いてくださったおかげで、ひかりを肯定してもらえたと感じました。それと、河瀬さんにお願いしたからこそこういう世界が見られたと思ったのが、特別養子縁組を斡旋するNPO法人の浅見という女性がインタビュー形式で答える場面。あそこは完全に浅見さんの物語になっていて、浅見さんもまた朝斗のお母さんなんだ、と気づかされました。――佐都子と清和がNPO法人「ベビーバトン」の説明会に出席する場面や、ひかりが浅見さんのもとで過ごす時間の場面は、ものすごくリアリティがありますね。河瀬:私はドキュメンタリストでもあるので、説明会はドキュメンタリースタイルにしました。NPO法人の方に協力していただいて、実際に養子縁組した人たちに出演してもらったんです。そこに、佐都子を演じる永作(博美)さんと清和を演じる井浦(新)さんに、俳優としてでなく、佐都子と清和という夫婦としていてもらったのがあのシーン。辻村:監督は順撮りで撮影されているので、二人が結婚して、不妊治療に悩んで、というシーンを先に撮影してから、あの場面に臨んでいるんですよね。河瀬:そう。だから二人は本当に佐都子と清和としてそこにいる。あの場面は流れだけ決めて、全部実際に彼らの言葉で語ってもらっています。いわばアドリブでした。辻村:河瀬さんは撮影期間中、原作者の私より何倍も『朝が来る』について詳しかったと思う。永作さんも、私以上に佐都子の理解者だったと思います。最初に「朝斗のまなざしが必要」とおっしゃった時、河瀬さんは私とご自分に対して約束をしてくれた気がしたんですが、完成作品を観て、その約束を果たしてくださったと思いました。最後まで観るとそれがよく分かる。だから絶対、エンドロールが終わるまで席を立ってほしくない!河瀬:はい!そこに秘密が隠されています(笑)。実の子を持つことを諦めたところ、特別養子縁組の取り組みを知った佐都子と清和の夫婦は、中学生で妊娠、出産した少女・ひかりの子供を養子にすることを決める。赤ん坊の受け渡しの日に会った3人の運命はその後…。養子となった朝斗と3人で、東京で暮らす佐都子と清和。幼稚園での多少のトラブルもまた、平穏な日々の証。その時はまだ、突然かかってきた一本の電話によって、家族のしあわせな日常が脅かされることになるとは、誰も思っていなかった。NPO法人「ベビーバトン」を主宰する浅見静恵。ひかりを見守り、出産に付き添い、佐都子たちと生まれた赤ん坊の養子縁組の間に立つ彼女の存在感が際立つ。実際に養親になった人たちに出演してもらった説明会の場面のリアリティは胸に迫るものがある。かわせ・なおみカンヌ映画祭をはじめ各国で受賞多数。代表作は『萌の朱雀』『殯の森』『2つ目の窓』『あん』『光』など。「なら国際映画祭」では次世代育成に力を入れる。東京2020オリンピック競技大会公式映画監督。つじむら・みづき2004年に『冷たい校舎の時は止まる』でメフィスト賞を受賞しデビュー。’11年『ツナグ』で吉川英治文学新人賞、’12年『鍵のない夢を見る』で直木賞、’18年『かがみの孤城』で本屋大賞受賞。『朝が来る』[映画]特別養子縁組によって息子を得た夫婦のもとに、謎の女から一本の電話がかかってきて…。監督・脚本・撮影/河瀬直美出演/永作博美、井浦新、蒔田彩珠、浅田美代子近日公開予定。[小説]特別養子縁組で繋がる産みの親と育ての親、それぞれの物語を辻村さんならではのミステリーとして描く。不穏な冒頭から、ラストは圧巻。文庫版は解説を河瀬監督が寄せている。文春文庫¥700※『anan』2020年5月27日号より。写真・深野未季(文藝春秋/辻村さん)取材、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2020年05月23日生田斗真主演「俺の話は長い」の第9話が12月7日オンエア。議員秘書の仕事を紹介してもらうことになり悩む満。それを知った明日香が満に残した伝言に、視聴者からは「ささる」「かっこいい」などの声が寄せられている。本作で生田さんが演じるのは起業に失敗しそれからニート生活に。31歳になるいまも独身、職無し、実家暮らし、でも屁理屈を言わせりゃ右に出るもの無しの岸辺満。満の家族として自宅の建て替えのため実家に一時的に戻ってきた満の姉・秋葉綾子に小池栄子。バンドでデビューしたこともあるが綾子と結婚したことで音楽を封印、ついに会社を退職しニートとなった秋葉光司に安田顕。高校受験を控える綾子の元夫の娘の春海に清原果耶。満と綾子の母親・岸辺房枝に原田美枝子。また、満行きつけの「Bar クラッチ」で働くバーテンダーの駒野海星役で杉野遥亮が、クラッチのオーナーで満に惚れ込むもその後別離した明日香に倉科カナといったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回は春海が高校に進学せずラジオパーソナリティーを目指すと言い出して、慌てた綾子たちが満に説得を頼みこむ。楽しみにしていたとんかつを食べようとしていた満は不満を漏らしながら春海と話すことに。高校生としての経験を積んでからでもラジオパーソナリティーを目指すのは遅くないと春海を諭す満に、春海はがっかりする…という「トンカツと占い」。光司は自分が不採用だった議員秘書の仕事が、満には向いてると思いつく。そんななか満は綾子や房枝たちが参加するフリーマーケットを手伝う。そこに檀野(長谷川初範)がやってきて議員秘書の話を進め出す。これに怒る満だが「クラッチ」に寄り「ずっと探してた答えがこれでいいのか」と悩む。実は店には明日香から満へのたった2文字の伝言が残されていた…という「ラーメンとフリーマーケット」の2本をオンエア。満が議員秘書の仕事に就くか悩んでいること知った明日香から、満へのたった2文字の伝言。それは「やれ」というもの。短いながらも満の背中を押すこのワードに「「やれ!」の一言ささるなあ」「やれって言葉だけ残すのかっこいい」「今夜は特に刺さる…!!」などの声が続々集まっている。また「本当に終わらないでほしい。面白さの中に大事なことが詰まってる」「あと2クールくらい続いてくれ」など、次週でいよいよ最終回を迎える本作の終了を惜しむ声も多数。最終回を前にすでに“ロス”状態に陥っている視聴者も出現している模様だ。(笠緒)
2019年12月08日松坂桃季さん主演で映画化されたベストセラー『ツナグ』の続編『ツナグ 想い人の心得』について、作者の辻村深月さんに話を聞きました。あなたが会いたいのは誰?あの名作の続編登場。松坂桃季さん主演で映画化もされ、ベストセラーとなった辻村深月さんの『ツナグ』。一度だけ、一晩だけ会いたい死者に会わせてくれるツナグという使者をめぐる連作長編小説だ。このたび待望の続編『ツナグ 想い人の心得』が刊行された。辻村さんが続編を書くのはこれが初めて。「いろんな人が『ツナグ』を読んでくださって、“自分だったらこの人に会いたい”“死者に再会を拒否されたらどうなるんですか”といったフィードバックがすごくあったんです。1年に1編くらいのペースで続編を書いてきました。1年間他の仕事をしながらツナグのことを考えて温め続け、締め切りがきたら2日間で一気に書きあげるのは、すごく充実感がありました」ツナグの少年・歩美にまた会えると期待を高めてページをめくると、「おやっ?」と思うはず。「私も小説の続編を読んで“あれっ”となって惹き込まれた経験がたくさんあるんです。だから自分でもやってみたかったんです(笑)」前作から7年後という設定の本作。各編、設定や展開に工夫あり、深いドラマあり。どの話も胸打たれる場面が必ずあり、改めて著者のストーリーテラーっぷりが堪能できる。ツナグに会えるかどうかは、“ご縁”次第だが、この続編自体が、さまざまな“ご縁”で生まれている。「映画化の影響は大きいですね。公開当時キャストの方々がよくインタビューなどで“死んだ人に会えるとしたら誰に会いたいですか”と聞かれていて。その時、松坂桃季さんが宮本武蔵、桐谷美玲さんが沖田総司と答えていたんです。歴史上の人物という発想が自分の中になかったので、そういう話も書こう、と思いました。ただ、あまりに時代が異なると同じ日本語であっても言葉が今と異なるかもしれない。そこをどう見せるかも考えたかった」一方、以前『東京會舘とわたし』を執筆した際の取材で“ご縁”があり、亡くなった娘に会いたいと願う母親の話が生まれたという。「戦時中に東京會舘で結婚式を挙げた女性にお話をうかがっていたら、結婚後お嬢さんを2人産んで、でもお一人は成人後に亡くなったそうで…。娘さんを亡くした後の人生を聞いているうちに、どうにかして『ツナグ』でその方とお嬢さんを会わせたい、という気持ちに駆られ、書かせてほしいとお願いしました」実は『ツナグ』の執筆中、辻村さん自身も担当編集者の死を体験した。「血縁以外で、そばにいて当たり前だと思っていた人がいなくなってしまうのは初めてのことでした。身近な人を喪うとはどういうことか、歩美と一緒に考えたので、当時の気持ちもすごく入っていると思います」本作では、社会人となった歩美の内面的な前進も読みどころだ。「前作で、歩美は生きている人間の都合で死者を呼び出していいのか悩みますが、それは私の悩みでもあったんです。でも次第に、みんなが再会するのは死者本人というより、依頼者が会いたいと望んでいるその人の姿、鏡のような存在なんだと思えてきて。そう考えた時、死者に対して“どうぞいらしてください”と書こうと、作者の心も決まりました」またツナグに会えたことが、心から嬉しくなるこの続編。「書き終えたあとも、歩美や、新しい登場人物の今後も気になって。時間がかかるかもしれないけれど、ライフワークとして書き続けていきたいと思うようになりました」辻村深月『ツナグ 想い人の心得』顔も知らない父親、戦国時代の領主、最愛の娘…。死者との再会を望む人々と使者ツナグの物語。前作未読でも大丈夫。でも、2作合わせてぜひ。新潮社1500円つじむら・みづき1980年生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』でメフィスト賞を受賞し、デビュー。‘11年『ツナグ』で吉川英治文学新人賞、翌年『鍵のない夢を見る』で直木賞、‘18年『かがみの孤城』で本屋大賞を受賞。ほかに『青空と逃げる』『傲慢と善良』など著作多数。※『anan』2019年12月4日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2019年11月29日11月15日、元AKB48でタレントの倉持明日香(30)がラグビーW杯日本代表の稲垣啓太選手(29)と交際していると報じられた。各スポーツ紙によると倉持が数年前にラグビー取材をしたことを機に、共通の知人から稲垣選手を紹介されたとのこと。今年の夏前に交際へ発展したという。倉持といえば元プロ野球選手の倉持明氏(67)を父に持ち、芸能界でも指折りのスポーツファンとして知られている。とりわけ、プロ野球とプロレスへの造詣の深さは有名だ。倉持はそんな強みを生かし、「スカパー!プロ野球PRアンバサダー」として16年から4期連続で就任。Amazon Prime Video配信番組『有田と週刊プロレスと』でもシーズン1からMCとして活躍している。実はそんな倉持とラガーマンである稲垣選手には、“共通点”があった。中学時代は野球少年として過ごした稲垣選手は、野球から運動動作の基本を身に着けたという。10月22日に開催されたプロ野球日本シリーズ「巨人VSソフトバンク」の日本テレビ系中継番組では、スペシャルゲストとして生出演。稲垣選手の名解説ぶりは視聴者から称賛の声が相次いだ。SNSでは倉持と稲垣選手の交際を祝福する声があふれている。《めっちゃいい~こーゆう付き合いって応援したくなる》《倉持明日香とラグビーの稲垣選手が付き合っているとは!爽やかなカップルだな ラガーマンは知的で良いと思うよ もっちぃもプロ野球選手の娘さんということでここまで誠実で真面目な生き方をしてきているのが伝わる とてもお似合いだと思う このままゴールインとなれば言うことないな》《倉持明日香 さんってお父さんプロ野球選手だったもんねぇ 稲垣さんすっごいしゃべくりみて好感度高くて ワールドカップのときもトライしてむっちゃ嬉しかったんだよ ゴールインしてほしいなぁ》さらには、倉持が「神」と崇める元プロレスラー・小橋建太氏(52)も同日にTwitterで盛大に祝福のメッセージを寄せた。《朝起きてテレビを見たらビックリ……… 倉持明日香ちゃんと“笑わない男”ラグビー日本代表・稲垣啓太選手と交際発覚のニュースが!!だから最近、大人っぽく綺麗になっていたのかおめでとう!!》
2019年11月15日辻村深月による長編小説『朝が来る』が、河瀨直美監督で実写化。2020年10月23日(金)にTOHO シネマズ 日比谷ほか全国公開。“2人の母”を描く、辻村深月の感動ミステリードラマ原作『朝が来る』は、人気小説家・辻村深月が手掛ける感動のミステリードラマ。長く辛い不妊治療の末、自分たちの子を産めずに特別養子縁組という手段を選んだ夫婦と、中学生で妊娠し、断腸の思いで子供を手放すことになった幼い母の2つの人生を丹念に描いた作品は、多くの読者の心を掴み、17万部を超えるベストセラーとなった。監督に河瀨直美そんな人気作品を映像へと落とし込むのは、これまで数々の賞を受賞してきた女性監督・河瀨直美。樹木希林を主演に迎えた『あん』や、オリジナル脚本による『光』、ジュリエット・ビノシュを迎えオール奈良ロケで挑んだ『Vision』などを手掛けてきた彼女が、人気ベストセラー小説をどのように描くのか高い期待が寄せられている。<あらすじ>1度は子どもを持つことを諦めた栗原清和と佐都子の夫婦は「特別養子縁組」というシステムを知り、男の子を迎え入れる。それから 6 年、夫婦は朝斗と名付けた息子の成長を見守る幸せな日々を送っていた。ところが突然、朝斗の産みの母親“片倉ひかり”を名乗る女性から、「子どもを返してほしいんです。それが駄目ならお金をください」という電話がかかってくる。当時14歳だったひかりとは一度だけ会ったが、生まれた子どもへの手紙を佐都子に託す、心優しい少女だった。渦巻く疑問の中、訪ねて来た若い女には、あの日のひかりの面影は微塵もなかった。いったい、彼女は何者なのか、何が目的なのか──?登場人物&キャスト繊細な物語を紡ぐ登場人物達には、実力派キャストが集結。『八日目の蟬』で日本アカデミー賞を 受賞した永作博美や、話題ドラマの出演が続く井浦新を物語のキーを握る夫婦役として迎えるほか、浅田美代子ら人気キャストがそろう。その配役とともに、それぞれの人物像をおさえてシアターへと足を運んでみて。栗原佐都子役 - 永作博美栗原清和役 - 井浦新実の子をもつことが出来なかった夫婦。14歳の少女を繋ぐ「特別養子縁組」によって、男の子・朝斗を迎え入れる。片倉ひかり役 - 蒔田彩珠同級生に本気の恋をし、望まぬ妊娠をしてしまった。14歳にして出産。生まれた子どもへの手紙を佐都子に託す、心優しい少女。演じる蒔田彩珠は若くして是枝裕和監督作品に抜擢されている期待の女優。浅見静恵役 - 浅田美代子栗原夫婦と片倉ひかりを引き合わせる。その他ひかりの家族役には、中島ひろ子、平原テツ、駒井蓮らが出演する。原作者・辻村深月からコメントも『朝が来る』の実写化にあたり、辻村深月からのコメントも到着。「脚本を読みながら、河瀨監督に何度も感謝を覚えた。登場人物思いがより強く届くためにどうしたらよいのかを、心を砕いて考えてくれている人がいるということに対する途方もない感謝だ。作家として幸せを感じた。ラスト、“原作でもこうすればよかった”と思える構成がある。けれど私が小説で書いてもきっとその光景には届かなかった。映画だからこそ監督が彼らをここに送り届けてくれたのだということが、はっきりわかる。」と、熱い感謝の念を寄せている。カンヌ国際映画祭公式作品「CANNES 2020」へ正式に選出なお、カンヌ国際映画祭公式作品「CANNES 2020」へ正式に選出決定。通常のカンヌ国際映画祭では、部門ごとに公式選出リストを提示していたが、今回は、2021年春までに劇場公開を予定している作品の中から56作品をセレクトした。70年以上のカンヌ国際映画祭の歴史の中で初の取り組みとなる。【詳細】『朝が来る』公開日:2020年10月23日(金)TOHO シネマズ 日比谷ほか全国公開※2020年6月5日(金)公開予定だったが延期。原作:辻村深月『朝が来る』(文春文庫)監督・脚本:河瀨直美脚本:高橋泉キャスト:永作博美、井浦新、蒔田彩珠、浅田美代子、佐藤令旺、田中偉登、中島ひろ子、平原テツ、駒井蓮、山下リオ、森田想、堀内正美、山本浩司、三浦誠己、池津祥子、若葉竜也、青木崇高、利重剛制作・配給:キノフィルムズ(木下グループ)
2019年06月02日『あん』の河瀬直美監督最新作が、2020年に公開されることが決定。新作は、作家・辻村深月の「朝が来る」を映画化する。故・樹木希林さんを主演に迎えた『あん』(’15)をはじめ、『光』(’17)、『Vision』(’18)のほか、CM演出、エッセイ執筆などジャンルにこだわらず表現活動を続ける河瀬監督。待望の新作に河瀬監督が選んだのは、「鍵のない夢を見る」で第147回直木三十五賞を受賞し、今年公開された『映画ドラえもんのび太の月面探査記』では自身初となる映画脚本を手掛けたことでも話題となった辻村氏による長編小説「朝が来る」。2016年にはオトナの土ドラ枠第2弾として、安田成美出演でドラマ化もされた。長く辛い不妊治療の末、自分たちの子を産めずに“特別養子縁組”という手段を選んだ夫婦。中学生で妊娠し、断腸の思いで子どもを手放すことになった幼い母――。それぞれの人生を丹念に描き、第13回本屋大賞にて第5位に選出、17万部を超えるベストセラーとなった感動のミステリードラマだ。今回監督兼脚本(共同脚本:高橋泉)も手掛ける河瀬監督は、「原作『朝が来る』をこの世界に誕生させた辻村深月の才能に嫉妬する」と言い、映画化について「その物語を映画化できる喜びに打ち震えている」とその心境を明かす。そして「小説の中で、二人の母をつなぐ子供『朝斗』のまなざしが表現されている部分を読んだとき、ああ、この世界を映像化できれば素晴らしいなと感じた。その『まなざし』が見る未来を美しく描くことができればと願っている」と意気込み。一方、原作者の辻村氏は「『この映画を撮るにあたって、朝斗のまなざしというものは必要不可欠だと思っています』河瀬直美監督と初めてお会いしたホテルのラウンジで、正面に立った監督が開口一番、私をまっすぐに見つめて、そう言った。まだ互いに自己紹介もしていない、目が合った瞬間のことだった」と監督との出会いを明かし、「原作『朝が来る』はよく、産みの母親と育ての母親、『二人の母の物語』だと言われてきた。しかし、河瀬監督はそこに、幼い『朝斗』のまなざしなくしては成立しない世界をはっきり見ておられた。その瞬間、震えるような感謝とともに、この人に、朝斗と二人の母親を、『朝が来る』の世界を託したい、と強く思った」と通ずるものがあったという。そして「映画『朝が来る』。私が見たもの、河瀬監督がその先に見たもの、幼い子ども『朝斗』が見た世界を、できることなら、あなたにもぜひ見てほしい」と力を込めた。なお、本作はすでにクランクインし、東京の湾岸エリア、栃木、奈良、広島、似島(広島市)、横浜と、日本全国6か所での撮影を敢行中で、クランクアップは6月上旬を予定。また、気になるキャスト発表は後日、行われるようだ。『朝が来る』は2020年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2019年05月30日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回はモデル、女優の川床明日香さんです。飛行機で4年間通い続けた、ローティーン誌専属モデルを卒業。「撮影のために、週末に地元の福岡と東京を往復する生活にも慣れました!テスト勉強も移動時間を有効活用します」と話す、しっかり者の川床さん。デビューのきっかけは、友達と一緒に受けたオーディション。「専属モデル卒業までの4年間は本当に一瞬!でも、いつの間にかモデルのお仕事が体に染みついていたみたいです。お芝居では、モデルの時とはまた違う、自然な視線を研究中」。意外にも、私生活では優柔不断な一面も!?「服を買う時はいつも迷うので、家に帰ってお母さんに相談します(笑)」フィルムカメラで地元のよさを再発見。お花や空を撮るのが好き。目的もなく、地元をふらふら歩くのが楽しい!映画は、原作小説を読んでから観る派。授業中に読んだこともあります(笑)。今は『横道世之介』に夢中です。仲良しの友達と、タピオカティーを飲みに。甘いものは我慢するようにしていますが、ご褒美のタピオカがお気に入り。かわとこ・あすか2002年生まれ。’14年、雑誌『nicola』専属モデルでデビュー。4/26公開の映画『ピア~まちをつなぐもの~』、動画アプリ「WATCHY」のドラマ『きょうも片想い』出演。※『anan』2019年4月17日号より。写真・土佐麻理子(by anan編集部)
2019年04月16日女性作家・辻村深月さんに聞く、胸をキュンとさせる男性像とは?私が愛しいと思う男性像は、ナイト、騎士です。プリンスだったら、白馬に乗っているし家(お城)持ちだし、ヒロインの元へやって来てくれた瞬間に自己肯定感が満たされて「めでたしめでたし」と思えるかもしれない。でも、ナイトの場合は、持って生まれた持ち物に頼ることなく自分を磨くし、ヒロインを守る。だから、ヒロインにも、ナイトと一緒にこれからの人生の戦略を練っていくような、共に戦う人であってほしい。一方的にパートナーに寄り掛からず、お互いがお互いの人生を歩みながら、時に守ったり守られたりするべたつかない関係性が作品の中では私の理想です。ヒロインのために存在するような男の人にはしない、と常に意識しています。だからなのか、私が書いている男性キャラクターは、「守りたい」という気持ちが女の子ではなく、自分にとって一番大切な別のモノに向かっている場合が多い気がします。行動原理がしっかりしているというか、彼らは「本当に守らなければいけないものはこれだ」という絶対的な価値観だったり仕事だったりを自分の中に持っている。その思いが、いろんな巡り合わせを経て、「ここぞ」という瞬間に女の子のほうに向かった時、普通の男子が初めてナイトになる。その一瞬の驚きと喜びを読者に届けたいんです。でも、そういう人を書くと、なぜか不思議とダメ男になるんです(笑)。先日、たまたま『スロウハイツの神様』を読み返していたら、「一芸に秀でた駄目人間なんて素敵じゃないですか」という台詞が出てきて、私はデビューして間もない時からこの理論で書いてきているんだなと気が付きました。その台詞は、私にとっては「天才」の定義と一緒なんですよね。「秀才」には、事務処理能力がある。「天才」は、ものすごく特化している能力があるけれども、他のところがぜんぜん足りていない。「この人、ひとつの才能以外は全部ダメだ!」ってわかった時に、キュンとくる。「守ってあげたい」と思うかもしれないですね。情熱は強いけど、生活力や、あるいは他者への共感力さえも標準以下という男性たちは、人としてはダメかもしれないけれど、途方もなく魅力的。例えば、『ハケンアニメ!』で登場させたアニメ監督の〈王子〉や、『スロウハイツの神様』の小説家〈チヨダコーキ〉がそう。彼らは周りにものすごく迷惑をかけるけれども、「彼にしかできないことがある」とわかっているから、周りは彼らを全力でフォローする。他の人にはなつかない獣が自分にだけはなつく、というような関係性は書いていて楽しい。読者にも、「自分も彼を支える側になりたい」という目線で読んでほしいなと思っています。恋は、成立した瞬間に崩壊が始まるものではないでしょうか。でも、ずっとくっつかずにいると、夢とときめきは続きます。だから私の作品の中では、男の子が想いを打ち明けないことが多い。ただ、そういう気持ちって、周囲には意外とだだ漏れだったりします。「この人は気付かれてないと思ってるぞ」と気付いた時に、読者目線だとキュンとなる。ナイトというと、心にも鎧をつけて感情を出さないようにしているイメージがありますが、だからこそ、たまに見せる綻びというかちょっとした表情にぐらっときます。そういったベタさも小説を書く上ではとても大事。ベタに現代ならではの新しい意匠をまとわせ、自分なりの表現を心がけています。最初の頃は「辻村は男をいいふうに書きすぎ」と言われることも実はあったのですが、だんだん「ダメ男を書く人」と言われる人となり(笑)、最近では自分でも、「弱さも含めて魅力」だと感じられる男性が書けるようになってきたかな、と感じます。ナイトの気概を持った男子の新しい魅力を、これからも発見していきたいです。つじむら・みづき1980年、山梨県生まれ。’12年に『鍵のない夢を見る』で直木賞を、今年『かがみの孤城』で本屋大賞を受賞。※『anan』2018年11月14日号より。イラスト・長谷川ひとみ(vision track)取材、文・吉田大助(by anan編集部)
2018年11月07日辻村深月さんが新作の短編集『噛みあわない会話と、ある過去について』を上梓。作品について辻村さんに聞きました。「人って怖い!でも分かる!」と唸らずにはいられないのが、辻村深月さんの新作『噛みあわない会話と、ある過去について』。4編を収録した作品集だ。「以前“いじめをめぐる短編”を依頼された時、いじめられた側の気持ちなら分かるという読者は多いだろうけれど、いじめた側に共感したという人はなかなかいないと思ったんです。それは隠したいというより、自覚がないからかもしれない。悪意というより、“あの子は分かってないから分からせなきゃ”という気持ちが集団で起きた結果だったりする。でもそれは傍から見たらいじめに近いものに見えると思うんです」そんな思いから書いた短編「早穂とゆかり」は、小学校の同級生同士が塾経営者と彼女を取材するライターという形で再会する話だ。しかし会話にはかなりの温度差が生じ、話は過去の出来事に遡り…。この一編を書き上げた時、「全部の短編を、共感できない側から書いて短編集にまとめよう」と思い立った。「自分に都合の悪いことは忘れていたり、思い違いをしていたり。現実には回避できるような、言いにくい内容を、あえて正面切って会話させてみました。それを共感できない側から書くと、噛み合わない感じがより出るみたい(笑)。会話がどちらの方向に流れていくのか分からない緊迫感を楽しんでもらえたら」と言う通り、過去に実は何があり、その時相手はどう思ったのかが明晰に語られていく部分が非常にスリリング。これでもかというくらい相手を追い込む話もあれば、ちょっぴり不思議なテイストの短編もあり、読み応えはさまざまだ。ただ、「読者の方たちが、“自分もこういう怒りを感じたことがある”という気持ちとセットで“自分も誰かにこんな思いをさせたかもしれない”と感じた、と言う方が多いんですよ。自分を省みる視点で読んでくれるなんて、みんなすごい!(笑)」痛感するのは、過去と現在は明確に違う、ということ。「過去に何があったとしても、その後も時間は進んで、関係性は変わっている。家族でも友達でも、思い出に寄りかかって今の相手と向き合うのは甘えではないかと。この4編は、そうした甘えが通用しないと分かる話かもしれませんね」つじむら・みづき1980年生まれ。『ツナグ』で吉川英治文学新人賞、『鍵のない夢を見る』で直木賞を受賞、『かがみの孤城』で本屋大賞第1位を獲得。近著に『青空と逃げる』など。『噛みあわない会話と、ある過去について』小学校の同級生に取材するライター、人気アイドルになった生徒と再会する教師―スリリングな会話から真実を浮かび上がらせる作品集。講談社1500円※『anan』2018年7月25日号より。写真・土佐麻理子(辻村さん)大嶋千尋(本)インタビュー、文・瀧井朝世
2018年07月24日本年度の本屋大賞が辻村深月さんの『かがみの孤城』に決まった。4度目のノミネートでの栄冠だ。作家生活14年目にして進化し続ける人気作家・辻村深月さんの今、そしてこれから。開けていなかった扉を開くことができました。――新作『青空と逃げる』は、父親が交通事故に巻き込まれたのちに失踪、周囲の悪意から逃げるために母親の早苗と小学生の息子・力ちからが逃避行を続ける物語です。新聞に連載された長編ですね。辻村:連載する3年ほど前、まだ直木賞を受賞する前に依頼を受けました。毎日掲載する新聞連載に堪えうる作家だと認めてもらえたのが光栄でした。どんな話がいいか打ち合わせをしている時、「辻村さんが書く親子の話が読みたい」と言われて。私がこれまで書いてきた親子は、親にとって子どもは保護の対象であり、子どもにとって大人は反発の対象となる場合が多かった。それで今回は、母親も子どもも、お互いにきちんと対話する話にしようということになりました。「逃避行だから実際の風光明媚な場所を入れてほしい」「できれば4~5か所出してほしい」「できれば最後に泣かせてほしい」といろいろオーダーされ、そのおかげで景色を丁寧に描写するなど、それまで開けていなかった扉をここでもまた開くことができました。――母子は最初、四国の四万十へ行きます。そのあと家島や別府温泉など、場所を変えていく。実際に取材に行かれたのですか。辻村:四万十は数年前に女友達と行きました。取材旅行だったわけではないのですが、四万十川の広がりや青さ、カワエビが美味しかったことなどを思い出しながら書きました。家島は『島はぼくらと』に出てくる冴島のモデルなんです。ですから、『青空と逃げる』に出てくるこの島の女の子は、『島はぼくらと』に出てくるシングルマザーの娘さんがその後少し成長した姿をイメージしています。漁港のおばちゃんたちは同一人物だと思っていただいていいです(笑)。――そうだったんですか!この作品では『島はぼくらと』に出てくる谷川ヨシノという、地域活性デザイナーも意外なところで登場し、そんなリンクも楽しいですね。新たに取材した場所は?辻村:別府温泉には行きました。早苗が各地で仕事を探すので、「温泉地ならいろいろと仕事があるはず」と、担当者に薦められたんです。資料にあった、海辺の砂風呂でお客さんに砂をかける「砂かけ」の女性にお話を聞いたら、「砂かけは女の仕事で、ここは女の職場だから」と言われて、ああ、早苗にはここで働いてほしいと思いました。実際に取材した分、書いていて楽しかったですね。早苗たちに、もうここに住んでほしいと思ったくらい。高崎山の猿も実際に見に行ったので、読み返していてやっぱり楽しいですね。――早苗は元舞台女優ですが、出産を機に専業主婦になっている。そんな彼女が、各地で仕事を見つけ、周囲と人間関係を築いていく姿が頼もしく、痛快でした。辻村:まわりの女友達を見ていて、やる前から諦めている人が多いなと感じていたんですよね。家庭に入った女の人が、「私はもう働いてないから」と諦め口調で話していたりする。本当は使える翼があるのに長い間しまっているためにもう自分は飛べないと思っているんじゃないかな、って。早苗は閉じていた翼を開いていくんです。読んでくれた方の感想に、最後に早苗と力が“選べる自由”を獲得したことが素晴らしい、とあって。今、貧困の問題や家族の関係性などから、選べないから追いつめられることってたくさんあると思うんです。早苗も、他に方法がないから、最初はただ逃げざるをえない。彼らが自分たちの今後を選べるところに連れていくまでを、私は書きたかったのかもしれないなと後から思いました。――事件の謎が解明されたのちの、ラストが素晴らしかったです。辻村作品は緻密な構成が魅力ですが、いつも結末を考えずに書き始めるというから驚きます。『かがみの孤城』も、伏線が見事に回収されるあの見事な終盤、当初は何も考えていなかったそうですね。辻村:そうですね。『アンアン』に連載した「ハケンアニメ!」もそう(笑)。いつも何も決めずに書きだす時は、「ここ」と思える場所に辿り着けるか分からず、やっぱり怖いです。「でもこれまでも絶対、何かが降りてきてラストに辿り着けたんだから」という気持ちの積み重ねで、10何年もやってきた感じがあります(笑)。――今後の刊行予定などは。辻村:6月には短編集『噛み合わない会話と、ある過去について』が出ます。いくつかの媒体に書いた短編をまとめたものですが、実は一冊にまとめる時を見越してどれも共通する裏テーマとして、“結晶化された過去”というものを設定していました。いじめられた過去だったり、いい友達同士だと思っていた過去だったり、そうした結晶化された過去を持つ2人がその思い出について語るけれど……という。読んでくれた人から「よくぞこれを書いてくれた」という感想の声がもう届いていたりして、一冊読み終えた時には、不思議とスカッとしてもらえると思います。それと来年、『週刊朝日』に連載した「傲慢と善良」という婚活の話が刊行の予定です。つじむら・みづき1980年2月29日生まれ、山梨県出身。2004年「冷たい校舎の時は止まる」で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。‘11年『ツナグ』で吉川英治文学新人賞、‘12年『鍵のない夢を見る』で直木賞受賞。今年、4度目のノミネートである本屋大賞を『かがみの孤城』で受賞。他の著作に『朝が来る』『東京會舘とわたし』など。※『anan』2018年5月23日号より。写真・女鹿成二インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2018年05月21日