女優の中谷美紀が12月11日に東京・新宿ピカデリーで行われた4年ぶりの主演作『繕い裁つ人』(三島有紀子監督)の完成披露試写会に出席。この日は、10数年来の親交があるという友人がデザインした衣装に身を包み「作品を観たイメージと、三島監督への尊敬の念を鑑みてデザインしてくれた。私にとっては、とても大切な友だち。今日はこの客席に来ている。どうもありがとう」と女性の名を呼び、感激の涙を流した。その他の写真池辺葵のコミックを原作に、祖母が始めた洋裁店を受け継いだ2代目の店主・市江(中谷)と、店の常連客、さらに彼女の服に魅せられ、ブランド展開を持ちかけるデパートの営業マンら市江を取り巻く人々の生活を繊細に描く。「愚直なまでにまっすぐ演じることを心がけた」と中谷。役作りのために、約1カ月間足踏みミシンの練習をしたそうで、「ミシンを前にすると、まるで瞑想のように楽しくなり、撮影後にプライベートでとてもいいミシンを買った。それ以来触っていませんけど」と笑いを誘った。完成披露試写会には中谷と三島監督をはじめ、三浦貴大、片桐はいり、黒木華、杉咲花、中尾ミエ、伊武雅刀が出席した。共演陣は「共演は15年ぶり。役に向き合うストイックさに、主演女優たるものこうあるべきと教えられた」(片桐)、「すごく優しくしていただいたおかげで、フラットな気持ちで撮影に臨めた」(杉咲)と中谷の人柄を絶賛。三島監督が「こだわりが強く、誇り高い職人を演じることができ、なおかつ凛とした空気感で現場を包み込める女優さんを考えたら、中谷さんがパッと思い浮かんだ」と語ると、当の中谷は恐縮しきりだった。『繕い裁つ人』1月31日(土) 新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2014年12月11日講談社ハツキスで連載中の人気漫画を中谷美紀の主演で映画化する『繕い裁つ人』の予告映像が解禁された。職人気質な町の仕立て屋を演じる中谷の凛とした美しさと、神戸でオールロケを慣行したという異国情緒漂う街並み、そしてクラシカルな雰囲気の漂う“南洋裁店”のシーンが印象的な内容となっている。『繕い裁つ人』本予告映像本作は、祖母の洋裁店“南洋裁店”を引き継いだ2代目の店主・市江(中谷)を主人公に、職人スタイルを貫き、古びたミシンで作るオーダーメイド服に魅せられたなじみの客たちと、市江の才能に惚れ込み、ブランド化を依頼するデパートの営業マン・藤井(三浦貴大)ら、彼女を取り巻く人間模様を描いた作品。本予告映像は、“先代の服の仕立て直しとサイズ直しが仕事のすべて”という市江のもとに、営業マンの藤井が訪ねてくるところから始まる。「着る人の顔が見えない洋服は作れない」とブランド化を頑なに断り続ける市江と、そんな彼女を「頑固ジジイ」と呼ぶ藤井だが、ふたりは南洋裁店で互いの別の一面に気付き、関係にも変化が出てくる。予告映像には、市江が仕事服として着ている深く鮮やかな青色の服など、印象的な衣装が次々と登場する。これらはデザイナーとして舞台、映画など多岐に渡って活躍する伊藤佐智子が手がけたもので、市江の仕事服は、伊藤自身が布を染め、祖母が遺した洋裁店にとらわれて生きている市江のキャラクター性を反映させるため、丈の長さにも意味を持たせているという。本作にはほかにもキャラクターひとりひとりの生き方や、心情を反映させた色彩豊かな衣装の数々が登場する。『繕い裁つ人』1月31日(土) 新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
2014年11月19日歌手の平井堅が、中谷美紀主演の映画『繕い裁つ人』(2015年1月31日公開)の主題歌を担当することが10日、明らかになった。合わせて、映画の予告編とポスターも公開された。同映画は、漫画家・池辺葵が漫画雑誌『ハツキス』(講談社)で連載中の『繕い裁つ人』が原作。祖母が始めたこだわりの洋裁店を受け継いだ2代目の店主・市江を、女優の中谷美紀が演じる。2015年にデビュー20周年を迎える平井堅。主題歌に決まった「切手のないおくりもの」は、コンセプトカバーアルバム『Ken’s Bar III』に収録されており、70年代に発表された財津和夫の名曲を平井がジャズのテイストでカバーしたもの。歌詞に登場する様々な"あなた"に歌を届ける「私」と、依頼主の心に寄り添う洋服を作り続ける「市江」の生き様がリンクし、作品の世界観を広げる。同曲が主題歌に決まったことを受け、平井は「驚きと共にとても嬉しく思っています」と喜び、「大切な気持ちを伝え送るこの歌が、最後に映画をふんわり包み込んでくれる事を願っております。一針一針心を込めて仕立てる誰かの為の一生の一着。歌手として、僕もそんな歌を一曲でも多く作れたら最高に幸せだなと思いました」とコメントを寄せた。また、今回公開された予告編では、中谷美紀演じる市江が見事な手つきでミシンを使いこなし、色鮮やかな洋服を仕立てる姿が映し出されている。"人生で一番似合う服"を作り続ける市江と、周囲の人間とのかけあいにも注目。三浦貴大、片桐はいり、杉咲花、中尾ミエ、伊武雅刀、余貴美子らキャスト陣がどのように物語に関わってくるのかにも期待が高まる内容となっている。ポスターにも"こだわり"があり、縫い針のイラストがあしらわれたタイトルロゴは手編みの刺しゅうで制作。水色の生地のデザインも、劇中で市江が仕立てる洋服のテキスタイルで、市江の洋服さながらの温かみを持ったポスターとなっている。(C)2015池辺葵/講談社・「繕い裁つ人」製作委員会
2014年10月10日中谷美紀主演の映画『繕い裁つ人』のポスター画像と予告編映像が公開になった。今年でデビュー20周年を迎える平井堅が主題歌を手がけており、予告編にも主題歌『切手のないおくりもの』が使用されている。『繕い裁つ人』予告編映像本作は、池辺葵の人気コミックを『しあわせのパン』『ぶどうのなみだ』の三島有紀子監督が映画化したもの。このほど公開された予告編は中谷演じる本作の主人公、市江が営む町の仕立て屋“南洋裁店”が映し出される場面から始まる。祖母がはじめた洋裁店を引き継いだ市江は、着る人の顔が見える服作りにこだわっており、彼女のもとを訪れた百貨店の営業員・藤井は市江を「ガンコジジイって感じです」と評する。しかし、丁寧に布を裁断し、足踏みミシンでひと針、ひと針を丁寧に仕上げていく市江の姿はとても凛々しく、美しい。映画は、市江と彼女の周囲の人々のドラマを繊細に描き出した作品だが、ポスター画像も、タイトルロゴを手編みの刺繍で作成し、劇中に出てくる市絵が仕立てる洋服のテキスタイルを使用するなど、彼女の“洋服へのこだわり”が伝わってくるデザインになっている。主題歌『切手のないおくりもの』は、財津和夫の名曲を平井がカバーしたもので、先ごろリリースされたアルバム『Ken’s Bar III』にも収録されている。平井は「大切な気持ちを伝え送るこの歌が、最後に映画をふんわり包み込んでくれる事を願っております。一針一針心を込めて仕立てる誰かの為の一生の一着。歌手として、僕もそんな歌を一曲でも多く作れたら最高に幸せだなと思いました」とコメント。平井の歌声が、中谷をはじめ、三浦貴大、杉咲花、片桐はいり、黒木華、余貴美子らが出演する予告編映像に見事にマッチしている。『繕い裁つ人』1月31日(土) 新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
2014年10月10日女優・中谷美紀を主演に迎え、「ハツキス」(講談社刊)にて連載中の人気コミックを実写映画化する『繕い裁つ人』。このほど、本作の童話の挿絵ような可愛らしいポスター・ビジュアルと予告編が公開された。さらに、主題歌を平井堅が務めることが明らかとなった。本作の舞台は、頑固でこだわり深い仕立て屋によって“人生で一番自分に似合った服”に出会える、町の仕立て屋・南洋裁店。祖母が始めたこだわりの洋裁店を受け継いだ2代目の店主・市江(中谷美紀)が、古びたミシンで作るオーダーメイド服は大人気。しかし職人スタイルを貫くため量産は出来ず、百貨店の営業マン・藤井(三浦貴大)からのブランド化の依頼も断り続けている。市江はその人だけの服を繕う日々で十分だったのが――。今回届いた予告編では、中谷さん演じる市江が、見事な手つきでミシンを使いこなし、色鮮やかな洋服を仕立てる姿が映し出される。世界に1着しかない“人生で一番似合う服”を作り続ける市江と、そんな彼女を「頑固じじい」と評する藤井役の三浦貴大を始め、黒木華、片桐はいり、杉咲花ら豪華キャスト陣扮する彼女に魅せられた周囲の人々の掛け合いにも注目だ。また、平井さんが歌う本作の主題歌となるは、70年代に発表された財津和夫の超名曲をジャズ・テイストにアレンジした楽曲「切手のないおくりもの」(コンセプトカバーアルバム「Ken’s Bar III」に収録)。平井さんからは、「今回、僕がカバーした『切手のないおくりもの』が、この映画の主題歌に起用して頂けると聞いて、驚きと共にとても嬉しく思っています。大切な気持ちを伝え送るこの歌が、最後に映画をふんわり包み込んでくれる事を願っております。一針一針心を込めて仕立てる誰かの為の一生の一着。歌手として、僕もそんな歌を一曲でも多く作れたら最高に幸せだなと思いました」とコメントが寄せられている。『繕い裁つ人』は2015年1月31日(土)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月10日女優の中谷美紀が30日、都内で行われた第27回東京国際映画祭のラインナップ発表会に登壇し、映画に対する思いや、同映画祭の思い出などを語った。東京国際映画祭の顔として、主要イベントなどで盛り上げるフェスティバル・ミューズに就任した中谷美紀は、「私自身、一人の映画人である前に、ただの映画のファンです。人生において、苦しい時もいつも映画が私を救ってくれたように思います」と語り、「日常を少しでも彩るような、何か大変なことからエスケープできたり、夢を抱いたり、豊かにするようなツールであってほしいと願っています」と映画に対する思いを伝えた。中谷は、過去に5回、東京国際映画祭に参加。一番の思い出について「19歳の時に初主演させていただいた『BeRLiN』の時に、特別招待作品として呼んでいただいたことが、本当にうれしくて」と振り返った。そして、「いまだにコンペ作品に出演したことがない」と言い、「コンペ作品を持ってレッドカーペットを歩くというのが夢です」と今後の目標を掲げた。また、「映画を愛する者として、日本、東京を愛する者として、何か貢献できれば」とフェスティバル・ミューズとしての意気込みを述べ、「映画人と一般のお客様の交流の場でもあるので、その交流をさらに深めていきたいと思いますし、映画人同士も、国、宗教、人種を越えて、交流の場となったらいいなと心から願っています」と期待。さらに、「公開規模が小さかったり、日本では公開されないような小さな作品にも注目していきたい」と語った。
2014年10月01日アメリカのファッションブランド「ポロ ラルフローレン (POLO Ralph Lauren)」のアウトレットショップが、2013年8月9日(金)酒々井プレミアム・アウトレットに出店。御殿場、鳥栖、土岐、神戸三田にはインテリアや家具などが揃う「ラルフ ローレン ホーム(RALPH LAUREN HOME)」のアウトレットショップが2013年8月16日(金)から順次オープンする。酒々井プレミアム・アウトレットにオープンする「ポロ ラルフローレン」には、メンズやウィメンズ、キッズのカジュアルウェアからビジネスウェア、フォーマルウェアまで、幅広いアイテムがアウトレット価格で揃う。ラルフローレンのホームコレクション「ラルフ ローレン ホーム」は、御殿場、鳥栖、土岐、神戸三田に出店。寝具を中心に生活雑貨、インテリアなどを低価格で展開する。同ブランドのアウトレットショップの展開は関西地区、九州地区では初めてのこと。さらに、2013年8月16日(金)から8月25日(月)までの10日間は「プレミアム・アウトレットバーゲン」と題した半期に一度のバーゲンも行われる予定。【店舗概要】■ポロ ラルフローレン酒々井プレミアム・アウトレットオープン日:2013年8月9日(金)■ラルフ ローレン ホーム土岐プレミアム・アウトレットオープン日:2013年8月16日(金)御殿場プレミアム・アウトレットオープン日:2013年9月6日(金)鳥栖プレミアム・アウトレット※九州初出店オープン日:2013年9月13日(金)神戸三田プレミアム・アウトレット※関西初出店オープン日:2013年9月20日(金)元の記事を読む
2013年08月09日初開催のファッションイベントに参加決定女優の酒井法子が6月22日にシンガポールで開催される予定の一大ファッションイベント「ASIA STYLE COLLECTION by style×style.com」(ASC)に、モデルとして出演することが明らかになった。9日、発表されたもので、酒井は日本、中国、韓国、シンガポールなどアジア各国の最新トレンドを発信するという、初開催のこのイベントに、アジアを代表する女優として招待されたそうだ。(画像は「style×style.com」トップより参考イメージ)モデルとしての登場に注目集まるかねてよりアジアで人気の高い酒井だが、今年中国で開催された「ファッションアワード」でアジア最優秀ファッション女優賞を受賞しており、この受賞がゲスト出演を決めるきっかけになったと伝えられている。ASCは、日本最大級のファッションと音楽の祭典として知られる「TOKYO GIRLS COLLECTION」、中国の「TGC Girls Collection」、韓国の「K-POP COLLECTION」とタイアップして開催されることとなった初のイベントで、シンガポール・エキスポを会場としている。プロデュースするのは、株式会社アルファエッジと、ファッションや美容のオンラインポータルサイト「style×style.com」を運営する総合メディアグループのメディアコープ社だ。当日は各国のスペシャルステージが展開される予定で、すでに日本でも人気の高い、韓国の人気女性アイドルグループ、少女時代や2NE1の出演も決定している。豪華なアーティストやモデルが集結するイベントに、スペシャルなゲストモデルとして登場するという酒井。どのような姿を見せるのか、注目が集まっている。元の記事を読む
2013年04月10日玉木宏が初舞台にして初座長を務める舞台『ホテル マジェスティック ~戦場カメラマン澤田教一 その人生と愛~』(3月、東京・大阪・名古屋で上演)。今作品はベトナム戦争を撮影し、ピュリツァー賞を受賞した戦場カメラマンの澤田教一とその妻、そして同僚や友人らとの人間模様を描くオリジナルストーリーだ。実在したカメラマン澤田を演じる玉木にインタビューした。『ホテル マジェスティック ~戦場カメラマン澤田教一 その人生と愛~』チケット情報玉木は役への心構えについて「戦場カメラマンというとかなりシリアスなイメージをもたれる方もいるかもしれませんが、それよりも澤田さんの人間らしさを表現できればと思っています。資料を読む限り、澤田さん自身、最初からカメラの腕が飛びぬけてうまかったり、完璧な人というわけではなかったんです。ピュリツァー賞をもらい評価されていく中で『これじゃダメだ』と自分が変わっていったような方なんですよね。そういう人間くささが出せればいいなと今の時点では思っています」と気負いがない。また、澤田が撮影した写真を見てこんな感想をもったという。「戦場カメラマンの方って、撮った後はどうしてるんだろう? といつも気になっていたんです。澤田さんの代表作である『安全への逃避』という写真は家族が川を渡りながら逃げ惑っている姿を捉えたものですが、これを撮った後、澤田さんはやはりこの家族を助けたそうなんです。そういう人間性があるからこそ撮れるものなのかもしれないと思う」。初舞台については「舞台は20代半ば頃からずっとやりたいと思っていたんです。いろんなタイミングが重なって今回ようやくできることになった。とにかくうれしいというのが一番でした」と率直な気持ちを語った。共演は酒井美紀、徳山秀典、秋山真太郎(劇団EXILE)、紫吹淳、別所哲也ら。脚本は劇団方南ぐみの樫田正剛、演出は星田良子が担当する。公演は東京・新国立劇場中劇場にて3月7日(木)から17日(日)まで上演。その後、大阪・森ノ宮ピロティホールにて3月20日(水祝)から24日(日)まで、名古屋・名鉄ホールにて3月26日(火)から27日(水)まで巡演する。チケットは12月22日(土)より一般発売開始。なお、玉木宏のインタビュー全容はチケットぴあ『今週のこの人』のコーナーにて掲載。
2012年12月21日玉木宏の初舞台となる「ホテル マジェスティック ~戦場カメラマン澤田教一その人生と愛~」の製作発表会見が12月21日(金)に都内で行われ、玉木さんを始め、共演の酒井美紀、徳山秀典、秋山真太郎(劇団EXILE)、紫吹淳、別所哲也らが出席した。1965年、単身ベトナムへと飛び込んだカメラマン・澤田教一。戦場を駆け抜け、凶弾に倒れた彼の人生を、妻のサタやサイゴンで世界中のジャーナリストが集う“ホテル マジェスティック”で出会った人々との交流などを通じて描き出す。初舞台にして初主演を務める玉木さんは「20代の半ばくらいから(舞台を)やりたいと思ってました」と明かす。この日が顔合わせで稽古も年明けからということで「稽古をやってみないとまだ分からないですね。どういう順番でスタートしていいのかも分からない状態なので。つまずくこともあるかと思いますが、みなさんのお力を借りたい」と心境を語った。教一の11歳年上の妻・サタを演じる酒井さん。女性として惹かれる部分も多かったようで、「サタさんの強さに心が震えました。夫が戦場に行くことに当然、反対しながらも潔い覚悟も持っている。そこで戦争をしている国に彼女も住んでしまうというのはすごいですね。強さとかわいらしい部分もあり、また純粋な家族への思いを表現できれば」と意気込みを語る。サタさんは現在、87歳で青森県弘前市で暮らしており、この日は出演陣に向けてサタさんから届いたメッセージも読み上げられた。玉木さんも酒井さんも感激しきりで「ぜひ公演に足を運んでいただけたら」と語っていた。紫吹さんは女性戦場カメラマンを演じたが、先日、シリアで亡くなった女性カメラマンの山本美香さんの存在に触れ、「私は恥ずかしながら山本美香さんの事件があるまで女性で戦場に行かれている方がいるとは知りませんでした。どういう気持ちで写真を撮っていたのか?思いを伝えたいと思います。カッコいい女性に書いていただいたので、(宝塚時代の)男役が役に立つかなと思っています」と語る。紫吹さんは、初めて顔を合わせた玉木さんにメロメロの様子。「宝塚を辞めて8年になりますが、私が宝塚でやったカッコいい男役のような人はいないと思ってたんですが、唯一ステキと思ったのが玉木さんだったんです!私は(男役を演じるとき)洋画を参考にしてたんですが、日本にもこんな人がいるんだって思いました」とラブコール。“妻”酒井さんを差し置いてのあまりに熱烈な告白に、すかさず別所さんが「落ち着きなさい(笑)」と待ったをかけ、「オレも20年前はこんな風にシュッとしてた」と割って入り、紫吹さんは慌てて「みなさん、素敵ですよ。イケメン揃いで幸せです」とフォローし会場は笑いに包まれた。別所さんはこれまで、ミュージカルでは「ミス・サイゴン」などベトナム戦争をテーマにした作品に出演してきたが、今回はストレートプレイということで「いまの時代のようにSNSで誰もが発信できるわけではない時代に、伝える側にいた人はどういう気持ちだったのか?セリフに込められた言霊を表現したい」と思いを口にした。「ホテル マジェスティック ~戦場カメラマン澤田教一その人生と愛~」は12月22日(土)よりチケット発売。2013年3月7日(木)より17日(日)まで東京・新国立劇場にて、3月20日(水)より24日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて、3月26日(火)、27日(水)に名古屋・名鉄ホールにて上演。公式サイト:
2012年12月21日俳優・玉木宏が2013年3月、東京・大阪・名古屋の3都市で行われる舞台『ホテル マジェスティック ~戦場カメラマン澤田教一 その人生と愛~』で初舞台にして初座長を務めることが発表された。今作は、ベトナム戦争を撮影し、アメリカジャーナリズム界の最高峰“ピュリツァー賞”に輝いた戦場カメラマン、澤田教一とその妻サタ、そして同僚や親友たちとの人間模様を、ベトナム戦争時に世界中のマスコミが使用したホテルマジェスティックを舞台に描くオリジナルストーリー。脚本は樫田正剛、演出は星田良子が手掛ける。玉木は主人公の澤田教一を演じる。澤田教一氏が愛用していたカメラを使っているなどカメラが趣味の玉木は「自分と澤田教一さんは共通点もあると感じています。現在は、舞台に向けて勉強している最中です」と抱負を語った。共演は妻・サタを演じる酒井美紀ほか、徳山秀典、秋山真太郎(劇団EXILE)、紫吹淳、別所哲也ら多彩な顔ぶれが揃う。公演は東京・新国立劇場中劇場にて2013年3月7日(木)から17日(日)まで上演される。その後、大阪・森ノ宮ピロティホールにて3月20日(水祝)から24日(日)まで、名古屋・名鉄ホールにて3月26日(火)から27日(水)まで巡演する。チケットは12月22日(土)より一般発売開始。
2012年10月23日女優の水野美紀が大人気刑事シリーズの完結編『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』でシリーズに復帰していることが8月23日(木)、東京国際フォーラムで行われた同作の完成披露試写会で明らかになった。柏木雪乃を演じる水野さんは上映後の舞台挨拶に、織田裕二らキャスト陣と共にサプライズ登壇し、「ただいま~。何年ぶりだろう?7年ぶり!?どうもすみません(笑)。これで最後なのは残念ですが、戻ってこられて良かった」と喜びを爆発させた。今回、ユースケ・サンタマリア演じる夫・真下正義が湾岸署署長に就任しており「いつの間にか夫が署長になりまして、みなさんにはお世話になりました」と“再会”に感慨深げ。ユースケさんも「雪乃が帰ってきてくれた」と大喜びだった。上映後の舞台挨拶には織田さん、水野さん、ユースケさんを始め、柳葉敏郎、深津絵里、伊藤淳史、内田有紀、小泉孝太郎、佐戸井けん太、北村総一朗、小野武彦、斉藤暁、小栗旬、甲本雅裕、遠山俊也、川野直輝、滝藤賢一、真矢みき、筧利夫、脚本を手がける君塚良一、メガホンを取った本広克行監督という総勢21名の“チーム踊る”が集結!割れんばかりの拍手に包まれながら、ステージに登場した織田さんは「最高です!」と雄叫び。「この作品に携わることができて本当に良かった。みなさんの声援があったからこそ、ファイナルが生まれた」と感謝しきりだ。15年という時間をふり返り「長いような、短いような…。嬉しいこと、ちょっと寂しいこともありましたが、こんなに幸せを感じられる現場はない」としみじみ語った。客席を埋め尽くす4,000人の“踊る”ファンからは「やめないで」の悲鳴も飛んだが、「しめっぽいのは似合わない。これでさよならです」と断言。それでも感極まったのか、男泣きを見せる場面もあった。『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』は9月7日(金)より全国東宝系にて公開。■関連作品:踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望 2012年9月7日より全国東宝系にて公開© 2012 フジテレビジョンアイ・エヌ・ピー
2012年08月23日文芸誌「パピルス」にて2005年12月号から連載している中谷美紀氏のエッセイが、この度、一冊の本としてより幻冬舎から刊行される。およそ6年振りになる、待望の単行本発売だ。「自宅のベランダにひと粒だけなった南高梅」「厄落としと体質改善を兼ねての断食チャレンジ」「旅先で出会った忘れられない味と人々」など。何気ない毎日が、愛おしく思えてくる、珠玉のエッセイ集。自身による写真も多数掲載している。今回、著者・中谷に刊行にあたってのインタビューを行った。●中谷さんにとってエッセイを綴ることとは?様々な場面での素晴らしい出逢いについて、口から発する言葉では伝えきれないことを、文字にしています。●作品を書くことと、女優として演じること。その共通点と相違点は?他人の価値観を演じるストレスを自著で発散するのが初期の目的でしたが、いつしか演技と同様、私個人の気持ち云々よりも、優れた先人の話に耳を傾け、媒介に徹して書くことが心地よくなって来ました。●自分のエッセイを映像化するとしたらどう演出したい?今回のエッセイに書かせていただいた方々は皆さん魅力的なので、ドキュメンタリーで長期にわたって追いかけたいです。●今回の作品のオススメ点は?7年の間に、成長と後退を繰り返しながらずいぶんと変化を遂げましたが、「女心と秋の空」のタイトルのごとく、不確かな人生の変遷を見守っていただけたら嬉しいです。●最近他にハマっていることは?糖質制限で、強靱な肉体と精神を培っています。●今後チャレンジしたいことは?質問力を磨いて、人間の本質に迫りたいです。お問い合わせ:幻冬舎 tel. 03-5411-6211
2012年07月19日堺雅人と中谷美紀が出演する映画『ひまわりと子犬の7日間』の特報動画とポスターが公開された。『ひまわりと子犬の7日間』特報動画『ひまわりと子犬の7日間』は、2007年に宮崎県で実際に起きた出来事をもとに、管理所に収容され、命の期限が決められた母子犬と、職員たちの姿を描いた物語。山田洋次監督のもとで20年にわたって脚本家、助監督として経験を積んだ平松恵美子監督がメガホンをとり、堺、中谷の他に、でんでん、若林正恭 (オードリー)、吉行和子、夏八木勲らが出演する。このほど公開された動画では、宮崎県の農家で夫婦の愛を受けてすくすくと育った子犬が、ある事情からひとりぼっちになり、管理所に収容されるシーンが描かれている。本作の原作は、宮崎県中央動物保護管理所に収容された母子犬をめぐる実話を記録した山下由美の著作『奇跡の母子犬』(PHP研究所刊)。ポスターには、「首輪を失った母犬“ひまわり”。もういちど、きみに、愛を伝えたい」とあり、“ひまわり”という名前は、太陽の下を堂々と歩いてほしい、そんな思いを込めてつけられた名前だという。本作で堺は管理所職員の彰司を、中谷は彰司を見守る幼なじみの獣医・五十嵐美久を演じる。これまで、『武士の一分』、『母べえ』、『おとうと』などで“家族”と“生と死”をテーマに人間ドラマを深く描いてきた平松監督が、初監督作品となる本作で、どのような物語を描くのか注目したい。本作は、2013年3 月16日(土)新宿ピカデリーほか全国で公開される。『ひまわりと子犬の7日間』2013年3月16日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
2012年06月22日堺雅人が故郷の宮崎を舞台にした、実話に基づいて作られる映画『ひまわりと子犬の7日間』に主演することが決定。『壬生義士伝』以来となる中谷美紀との共演を果たしていることも明らかになった。映画の原案となったのは山下由美の手による「奇跡の母子犬」(PHP研究所刊)。宮崎県のとある農家でのちに“ひまわり”と名付けられる子犬が飼い主の老夫婦の元ですくすくと成長するが、悲しい事情でひまわりは一人ぼっちに…。やがて、彼女は愛くるしい子犬たちを授かるが、近所からの通報がきっかけで管理所に収容されることになる。飼い主が見つからなければ、7日後には母子ともども“処分”されてしまうことになるが、管理所の職員やその家族、仲間たちは必死に子犬を守ろうとするひまわりの姿に心打たれ…。全国で殺処分されてしまう犬と猫は毎年約23万匹。管理所に収容されて生きて出られるのはわずか10%ほどで、7日間の「命の期限日」を過ぎるとその命は消されてしまうという現状がある。映画の冒頭では、犬の目線で世界を描くことで母犬の想いや子犬たちの“生命”を深く訴えると共に、こうした悲惨な現状に対し、少しでも多くの小さな命を救うべく一石を投じる。家族や管理所に関わる人間たちの衝突や葛藤をも描くことで、単なる動物愛護にとどまらず幅広い層に訴えかけていく。管理所の職員・神崎を演じる堺さん。過去に、故郷の宮崎に凱旋し舞台「宮城野」に出演したことはあるが、映画で宮崎の人間を演じるのは初めて。「『宮崎が舞台の作品』ということで、一も二もなく飛びつきました。18歳で上京しましたが、故郷の人間を演じるのは初めてのことです。幼い頃からなじんだアクセントで芝居をすることは、長年の夢でした。中年にさしかかったいま、こうしたお仕事をいただいたことは、俳優としても何か意味があるような気がしています」と喜びを語る。さらに「宮崎県では去年、口蹄疫が発生しました。自らの手で、大切に育ててきた命を終わらせなければならない日々は、本当につらかったことと思います。また、今年は東日本大震災もありました。そうしたこともあり、この仕事は僕にとって、『命と向き合う』作業になるのではないかとも思っています」と作品への強い思いを明かしてくれた。撮影も宮崎で行われるが、中谷さんとの久々の共演に触れ「なんだか生まれ育った土地にお迎えするような照れ臭さも感じますが、彼女の、精魂こめた、力強い演技を間近で見られることを、本当に楽しみにしています」とも。現在放送中のTVドラマ「南極大陸」に続いて犬と縁の深い作品が続くが、犬たちとの触れ合いも楽しみなところ。中谷さんが演じるのは、獣医・五十嵐美久。映画について「動物を飼うことの幸福な面だけではなく、その影に隠れた悲しい現実に目を向けた上で、それでも動物とふれあうことの喜びを伝える作品であることに共感を覚えました」と語ると共に、役柄について「動物と子供と向き合うことになるので、虚飾のない素直な心で演じたいと思います」と意気込みを語る。さらに、堺さんとの共演については「市井の人を魅力的に演じるという一見簡単そうでとても難しいことをサラリとなさる方という印象があるので、今回の作品での共演を楽しみにしています」と期待を口にする。『壬生義士伝』公開からおよそ9年。その間、数々の映画やドラマ、舞台に出演してきた2人が再共演で起こす“化学変化”に注目したい。監督を務めるのは山田洋次監督の下で映画を学び『十五才学校IV』、『武士の一分(いちぶん)』、『母べえ』、『おとうと』では共同脚本、『たそがれ清兵衛』、『隠し剣 鬼の爪』で助監督を務めた平松恵美子。「“憎しみの連鎖”ではなく、“愛情の連鎖”というものが本来あるべきことではないか。それがこの作品のテーマ」と語り、宮崎ロケについても「抜群のロケーションを最大限に生かして、ひまわりが巡り会う大切なシーンを丁寧に撮影したいと思います」と抱負を語った。これまで『クイール』、『犬と私の10の約束』、『きな子〜見習い警察犬の物語〜』など動物を扱った数々の感動作を世に送り出してきた松竹だが、ここに山田洋次監督が育んできたエッセンスを注入!そして地元・宮崎で堺さんがどのような輝きを見せるのか?撮影は12月まで行われる予定だが、完成が楽しみだ。『ひまわりと子犬の7日間』は2013年春、全国にて公開の予定。■関連作品:ひまわりと子犬の7日間 2013年春、全国にて公開
2011年11月17日堺雅人と中谷美紀が2013年春に公開される映画『ひまわりと子犬の7日間』で共演することが発表され、新作への想いを語った。その他の情報映画は、宮崎県中央動物保護管理所に収容された母子犬をめぐる実話を記録した山下由美の書籍『奇跡の母子犬』を原作に、山田洋次監督のもとで脚本家、助監督として経験を積んだ平松恵美子監督がメガホンをとる。タイトルにある“ひまわり”とは、太陽の下を堂々と歩いてほしい、そんな思いを込めて母犬につけられる名前。堺は、“命の期限日”が付けられる母子犬と対面する管理所職員を演じ、中谷は獣医役だという。平松監督は「“憎しみの連鎖”ではなく、“愛情の連鎖”というものが本来あるべきことではないか。それがこの作品のテーマです」と語る。宮崎県出身の堺は、「“宮崎が舞台の作品”ということで、一も二もなく飛びついた。幼い頃から馴染んだアクセントで芝居をすることは、長年の夢だった」と喜び、「宮崎県では去年、口蹄疫が発生し、今年は東日本大震災もあった。この仕事は僕にとって、“命とむきあう”作業になるのではないかと思っている」と意欲的。獣医役を「虚飾のない素直な心で演じたい」と話す中谷は、「動物を飼うことの幸福な面だけではなく、その影に隠れた哀しい現実にも目を向け、その上で動物とふれあうことの喜びを伝える作品で、共感を覚えた」と語っている。ふたりが映画で共演するのは『壬生義士伝』(滝田洋二郎監督)以来、約9年ぶり。本作は今年の11月から宮崎で撮影を開始し、2012年3月の完成を目指す。『ひまわりと子犬の7日間』2013年春全国ロードショー
2011年11月17日「男性にとってはホラー映画」という水野美紀の言葉を決して笑えない。20世紀が終わりを迎える直前に渋谷のラブホテル街で実際に起こった事件にインスパイアされる形で製作された映画『恋の罪』。監督の園子温は本作を「セックス・アンド・ザ・シティ」の“裏通り版”と称したが、物語の軸となる3人の主人公たちの“女の業”がこれでもかとえぐり出されていく。近年、多彩な役柄に挑戦し、新たな境地を開拓し続ける水野さんだが、本作を経て「解放された気がする」とも。その真意は――?優しい夫と息子に囲まれながらも不倫に走る女刑事。小説家の夫を持ち、何不自由ない暮らしを送りながらも満たされない思いを抱える世間知らずの妻。昼は大学助教授、夜は売春婦という2つの顔を持つ女。それぞれの動機に動かされ、情欲に身をゆだねる姿は一見、奇異に映るが水野さんは「実は結構、リアルな気がしてます」と語る。「すごく振り切った描かれ方をされていますが、監督は女性の本質を見抜いて作っているように感じました。私が演じた吉田は職業こそ刑事ですが、特別な人間という感じはないです。こうやってインタビューを受けていても、インタビュアーが男性か女性かで感じ方がハッキリと違うのが面白いです。仕事もバリバリやって、幸せな家庭もあるけど不倫しているという彼女を、女性は割と疑問もなく受け入れるんですが、男性は『何が不満なんだ?』って。不倫に走る特別な理由が描かれていないことが怖いし、理解できないみたいです(笑)。逆に女性は『そうだよね』と最初からそこを共通言語として理解してるんです」。水野さん自身も演じる上で、この吉田という役柄をすんなりと受け入れることができたと明かす。「女性の業とか欲、性的な部分にスポットが当てられていますが、男性も幸せな家庭があってもそれとはまた違った刺激を求めて不倫をしますよね(笑)?女性は女性で種類は違うかもしれないけど同じように業を持ってると思います。女性って、一度スイッチが入ったらとことん行っちゃうという傾向もあると思うんです。吉田は何とか理性で境界線を越えずに踏みとどまってますが…。ただ自分でコントロールできない本能や性(さが)みたいなものは誰にでもあって、『それを満たしてくれるものがどこかにあるんじゃないか?』、『その先を覗いてみたい』という興味や希望を持っちゃうと転げ落ちていくんだろうなと思います」。ちなみに水野さん自身、己のコントロールを失い、転げ落ちていったというような経験は…?「気づかないものなのかな、と思うんです。周りから見たら危なっかしくなるような行動を取っていても、自分ではそういうときは気づけないんじゃないかと…。堕ちてるつもりがないんでしょうね。神楽坂(恵)さんが演じた主婦もそうですよね。自分では解決に向かってると思ってるんですから。そう考えると怖いですね(笑)」。メガホンを握った園子温は日本で数少ない“鬼才”と称される映画監督。水野さんは以前から園作品のファンで今回、念願叶って園組初参戦となった。厳しいリハーサルで知られる園監督だが、水野さんは「現場ではすごく温厚で、一回も声を荒げるところを見たことがない。とにかくエネルギーの高いプロフェッショナルな現場だった」と現場をふり返る。改めてその魅力を聞いてみた。「詩人ですね。すごく繊細で刺激的で何にも媚びていなくて、どの作品にも物悲しさがある。それが針を振り切った表現と共存しているところが面白い。お会いするとすごくシャイな方です。傷つきやすそうで、普通に生活していくのが大変そうに見えます。それが撮影現場に入ると、憑き物が落ちた仙人みたいに穏やかになって楽しそうなんです。きっと現場にいて映画を作ってないと死んじゃう人なんじゃないかって…。引いた目でモノを見てニーズに合わせて作るようなタイプではないです。切実に…自分の中にある感情を処理するため、自分の中の毒やうみを出すために映画を作って、そうやってバランスをとって生きてるように私には見えました」。映画は冒頭、水野さんがホテルで不倫相手と激しく交わるシーンで幕を開ける。「とにかく監督の作品に出たかった」とフルヌードも厭わず、文字通り体当たりの演技を見せているが、彼女の反応はあっさりとしたもの。「正直、そういうニーズは自分にはないものだと思ってました。どちらかというと男っぽい役の方が多かったし、周りの友達にも『誰もあんたの裸なんて見たくない』って言われてたんで(笑)。(今回、演じて)自分の中でも特別なことではなくなったというのはありますね。これでもう、別作品で絡みやヌードがあっても周りも騒がないだろうし、その行為だけが特別なこととして映らないだろうし。そういう意味でちょっと解放された気分です」。近年は吹き替えなしで激しいアクションをこなしたり、自ら演劇ユニット「プロペラ犬」を主宰するなど活躍の幅を広げている。「演じることが面白くなってきた」と自らに訪れた“変化”を説明する。「いろんなことがやりたくて…これまで培ってきたイメージとかも含めて、自分で自分を“遊ぶ”という感覚が出てきましたね。それが楽しいです。元々、アングラな表現が好きだったんですが、そっちの方に触手が伸びてきましたね(笑)。いま、守ろうとしているイメージも何もないので、自分の中で面白そうだと思ったものをやるようにしてます」。タイトル『恋の罪』という言葉について「愛じゃなくて恋なんです」とその意味を説く。「恋というのはある種ファンタジー。その先に何か明確な明るい未来や答えというのは…なかなかないんじゃないかと思います」。そんな悲観的な言葉を漏らしつつ、いたずらっぽく微笑む。あらゆる運命を、女の業を楽しみながら水野美紀は進む――。(photo/text:Naoki Kurozu)■関連作品:恋の罪 2011年11月12日よりテアトル新宿ほか公開にて公開© 2011「恋の罪」製作委員会■関連記事:川島なお美、園子温監督の新作『恋の罪』は…性悪女みたいなブルゴーニュワイン園子温&神楽坂恵が婚約を改めて報告「私の“恋の罪”でお騒がせして」と照れ笑い冨樫真トークショー付き『恋の罪』女子会試写会に40組80名様ご招待園子温が「稲中卓球部」古谷実の人気漫画「ヒミズ」を映画化!主演に染谷将太【カンヌレポート8】テーマが明確な作品が勝利の鍵?気になるパルム・ドールの行方
2011年11月11日中谷美紀の舞台「猟銃」・カナダでの全公演がソールドアウト中谷美紀が、初舞台にして1人3役に挑戦し、カナダ・モントリオールでの全公演をソールドアウトにした。上演後は、スタンディングオベーションで迎えられ、大成功に収めた。また、日本でのチケットの売り上げも好評で東京での追加公演も決定している。2日に、舞台「猟銃」の舞台稽古が、渋谷・パルコ劇場で公開され、主演の中谷美紀が翌日の公演初日に向け、迫真の演技を披露し「公演一つ一つを誠心誠意演じることが、わたしに与えられた役割」と、凱旋公演への意気込みを語ったという。(シネマトゥデイによる)カナダ、メディアが「光り輝く女が女王の如く」と絶賛中谷は以前、年齢や考え方、立場の違う3人の女性を1人で演じることについて「日本女性の強さ、しなやかさに魅力を感じた」と語っていたが、舞台では、その言葉通りに、躍動感あふれる動きの中にも、鬼気迫る表情ばかりでなく、可憐さ、美しさが存分に表現されており、カナダの現地メディアから「光り輝く女が女王の如く優雅に舞台に佇んでいる」と絶賛された存在感は、稽古からでも十分に伝わってくる。舞台「猟銃」は、文豪・井上靖の名作小説「猟銃」を、アカデミー賞受賞歴を持つ映画監督/演出家・フランソワ・ジラール氏が、中谷を起用して完全舞台化した作品だ。13年に渡る不倫によって翻弄(ほんろ)された妻、愛人、そして愛人の娘からの3通の手紙を通して愛憎劇が展開されていく。PARCO劇場にて10月3日~23日まで上演。東京公演後、兵庫、新潟、福岡、名古屋、京都にて公演予定だ。元の記事を読む
2011年10月04日中谷美紀が初舞台にして1人3役を務める、舞台『猟銃』がカナダ・モントリオールのUSINE Cで、9月7日(カナダ時間)に開幕した。舞台『猟銃』のチケット情報9月8日には舞台上演後、中谷と、共演者のロドリーグ・プロトー、演出のフランソワ・ジラール、翻案のセルジュ・ラモットによるトークショーが行われた。中谷は通訳を介することなく全てフランス語で受け答えする堂々とした姿をみせた。中谷は「未知なるものへの恐れの気持ちもありましたが、飛び込んでみると、そこにはあたたかく輝かしく、深い世界が待っていました。そして終演後、舞台袖にて『ようこそ、この素晴らしい舞台の世界へ』とフランソワ・ジラール監督が抱きしめてくださった時、思わず涙が溢れました」と初舞台への感想を語った。そして、「3人の女性を通して、心の奥深くに眠っている本当のご自身がみえてくるかもしれません。あなたは愛することを望みますか?それとも、愛されることを望みますか?」とこれから開幕する日本公演の観客に向けてメッセージを送った。本作は、ひとりの男の13年間にわたる不倫の恋を、妻、愛人、愛人の娘による3通の手紙によって浮き彫りにするラブストーリー。原作は文豪・井上靖が雑誌「文学界」発表第2作目となる恋愛小説。1961年には五所平之助監督により映画化されている。カナダ公演は9月10日まで行われ、その後、日本凱旋公演として10月3日(月)から東京・パルコ劇場を皮切りに兵庫、新潟、福岡、名古屋、京都にて上演される。なお、東京公演は10月6日(木)、13日(木)、20日(木)の追加公演が決定し、先行販売実施中。その他公演のチケットは現在発売中。
2011年09月13日女優達の心のオアシス、ジュリークのミスト宝島社出版の人気女性ファッション誌の「SWEET」8月号で女優たちがジュリークのミストを褒めたたえている。女優の酒井若菜さん、モデルの橋本麗香さんもジュリークのミストが手放せないらしい。「ローズ、カモマイル、ラベンダーの3つを持っていて、日によって肌が求めている香りを使用。ミスト状なので、メイク後でもシュシュッと気軽に使えるのがポイント。毎日持ち歩いています。」女優の酒井若菜さんが「SWEET」の8月号で愛用していることをアピールした。モデルの橋本麗香さんも「メイク前にさっとスプレー!肌にスッとなじみ、活き活きとしたお肌になるのを感じます。メイク直しにも使えます。」とコメントしている。香りは3種類のオーガニックミストジュリークのミストはカモミール、ラベンダー、ローズの3種類。お肌の乾燥を防ぐだけでなく、リラックス効果も期待できる。夏の暑い日差しで焼けてしまったダメージお肌や、冷房で乾燥したお肌に心が落ち着く香りでケアができる。元の記事を読む
2011年08月23日「女優水野美紀のオフステージ」「CPサロン」を展開するCPコスメティクスで、"CPコスメティクスと女優水野美紀のコラボ企画"として、「女優水野美紀のオフステージ」が、連載されている。今回5回目がアップされ、「ソワーニュアクアフィットウォータークリームNとピコウォーターミストを使い始めて、メイクさんから肌の調子がいいと褒められることが多くなりました。といことらしい。37歳の彼女、肌のお手入れは怠り無いといったところ。ところで、水野美紀さんのフルヌードということでも話題の映画が11月に封切りされる。「見たことのない水野美紀、解禁!」シネマトゥデイで、「見たことのない水野美紀、解禁!」と報じられている作品「恋の罪」。東電OL殺人事件に触発されて製作された作品で、特設サイトでは、わずかだが予告編も見ることができる。「愛のむきだし」「冷たい熱帯魚」と、いま日本映画界で最も注目すべき監督のひとり園子温監督・脚本作品で、"愛の地獄"の物語のなかで、彼女がどれほど凄みのある演技をしているか、期待大だ。元の記事を読む
2011年08月11日人気ヒーローシリーズの劇場版最新作『劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』が公開初日を迎え、渡部秀、三浦涼介、ゲスト出演の酒井美紀らが舞台あいさつに登壇し、集まったチビっこたちやライダーファンを大いにわかせた。その他の写真敵との壮絶なバトルによって手にしたコアメダルの組み合わせによって様々なフォーム/能力を持つライダーに変身する仮面ライダーOOO(オーズ)の活躍を描く本作。映画『…将軍と21のコアメダル』では、江戸時代を舞台に、仮面ライダーオーズが徳川吉宗らと共闘しながら、世界を支配するべく甦った錬金術師ガラと壮大な戦いを繰り広げる。本作の最大の見どころは松平健が演じる徳川吉宗=暴れん坊将軍と、仮面ライダーオーズがタッグを組んで敵に立ち向かう場面だが、渡部は「おばあちゃんが『暴れん坊将軍』のファンだったのでまさか、自分が共演できるとは思ってもみませんでした」と振り返り、三浦も「僕はずっと『マツケンサンバ』が好きだったんですけど、今回、主題歌でライダーバージョンの『マツケンサンバ』を歌わせていただくことができた」と笑顔を見せた。一方、1歳4か月の息子をもつ酒井は「仮面ライダーやヒーローは男の子が“必ず通る道”ですから、自分が出演できたことでこの映画のDVDが宝物になると思います。ライダーはこの後も続いていくので、息子と一緒に劇場に来ることもあると思います」と喜びを表した。本作は、3D版での上映も行われているが柴崎貴行監督は「3Dは視覚に意識がいくので、3D版を観た後に2Dを観ると1回目では聞こえなかった音や新たな発見があるので、ぜひ2Dも観ていただければ」とPRした。『劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』同時上映『劇場版 海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE 空飛ぶ幽霊船』公開中※3D/2D上映あり
2011年08月08日第3回プラチナ・ミューズアワード受賞!いつの時代も光り輝くワーキングウーマンを選出する「プラチナ・ミューズアワード」。その第3回受賞者に女優中谷美紀が選ばれた。14日、東京都内で授与式が行われ。中谷も出席。その美しさを輝かせていた。この日のスタイルは、デコルテ部分が大きく開いたセクシーかつ上品で格のある黒のジャンプスーツにアップヘア。授与されたオリジナルデザインのプラチナ・ネックレスが非常に映えるスタイルで、彼女ならではの魅力とプラチナの輝きが見事に融合していた。プラチナのような自分磨きを!この賞は、「プラチナ・ギルド・インターナショナル」が「Domani」(小学館)とコラボレーションし、選出される賞で、過去には女優米倉涼子とフリーアナウンサーの滝川クリステルが受賞した賞だ。中谷はこれに続く3人目の受賞者となる。受賞した中谷は「とても素敵な賞をいただきうれしいです、このプラチナのようにいつまでも光り輝く女性でいられるよう、自分磨きに努めていきたい」と喜びのコメントを発表。また「プラチナはそれ自治が主役とならずに、つけている人を輝かせ、引き立たせてくれる。自分の理想とする女性像にとても近いものがあると思う」とし、「“年齢”をあきらめる理由にするのではなく、いつまでも新鮮な気持ちで挑戦し続けたい」と力強いコメントを残した。挑戦を続け、自分磨きを怠らない。プラチナのような女性像を、真の美を、追い求めたいものである。元の記事を読む
2011年07月18日「第3回 プラチナ・ミューズ アワード」が7月14日、都内にて行われ、中谷美紀が授与式に登壇した。舞台『猟銃』のチケット情報「プラチナ・ミューズ」はプラチナ・ギルド・インターナショナルと雑誌『Domani』(小学館)のコラボレーションで設立され、プラチナのようにいつの時代にも光り輝くワーキング・ウーマンを選出する。受賞した中谷は、大人の魅力を際立たせるシンプルな黒のパンツドレスで登場。「大変、有り難い栄誉ある賞をいただいて、本当に嬉しく思っています。プラチナのように輝き続けることができるように、自分磨きに努めていきたいと思います」と笑顔でコメント。プラチナのみで制作されたジュエリー、プラチナ・アラベスクを贈られると「プラチナって、こんなに輝きが美しかったということを、改めて実感しました。年齢とともに肌の輝きは減っていくのかもしれませんが、美しいジュエリーをつけることで自分自身の輝きを増すことができたらいいなと思います」と語った。時を超えても高純度に輝くプラチナ・ジュエリーにちなんで、時を超えても変わらないことについて聞かれると「年齢を諦める理由にするのではなく、挑戦し続けていきたいし、新鮮で純粋な気持ちで役を演じていくことができたらいいなと、常々思っています」と話した。トークショーでは、9月にカナダ・モントリオールで初挑戦する舞台『猟銃』について質問され「心の奥深くで秘めている本質というか、ただ、慎ましいだけではない日本女性を表現できるのではないかと思って、今まで挑戦したことのなかった舞台に挑むことになりました。もしかしたら、今は自分自身に試練を与えるべきときなのかもしれないです」と意気込みを語った。中谷の初舞台『猟銃』日本公演は、10月3日(月)から23日(日)までの東京・PARCO劇場を皮切りに、兵庫、新潟、福岡、愛知、京都にて上演する。なお、チケットぴあでは東京・兵庫・京都公演の先行抽選販売(プレリザーブ)を7月19日(火)11:00まで受付中。愛知公演は7月16日(土)11:00から20日(水)11:00、福岡公演は7月22日(金)11:00から31日(日)11:00まで、受け付ける。
2011年07月15日女優の中谷美紀が「第3回 プラチナ・ミューズ アワード」を受賞。その受賞式が7月14日(木)に都内で開催され、トロフィーとプラチナのネックレスが贈呈された。プラチナ・ジュエリーの国際的広報機関である「プラチナ・ギルド・インターナショナル」が雑誌「Domani」(小学館刊)とのコラボレーションで、プラチナのように光り輝く“ワーキング・ウーマン”を表彰するというもので、過去には米倉涼子、滝川クリステルが受賞している。映画やドラマなど女優としての活躍に加え、エッセイや紀行文など多彩な活躍で広い年代に支持されているということで今回、中谷さんが選ばれた。プラチナ・ギルドのハンキンソン尚子代表は「知性あふれる凛とした佇まいがプラチナ・ミューズにふさわしい」と中谷さんを絶賛。トロフィーを手渡し、“プラチナ・アラベスク”と呼ばれる、宝石を使わずにプラチナだけで制作されたネックレスを中谷さんの首に掛けた。中谷さんは「プラチナってこんなに輝く美しいものだったのか、と改めて実感しています。年齢と共に肌の輝きは減っていくものかもしれませんが、プラチナを身につけて輝きを増すことができたら。プラチナのように輝き続けられるように自分磨きに努めたい」と喜びを語った。この日は、大胆に肩を露出しつつも、下は黒のパンツスタイル。「シンプルな服が大好きなんですが、プラチナもシンプルで控え目な輝きを持っていて気に入っています」と微笑んだ。いわば、働く女性の理想として今回の受賞に至ったわけだが、中谷さん自身が憧れる女性像を聞かれると「日本の女性は空気を敏感に読み取り、和を保つことができてすごく素敵だと思います。女優として、亡くなられた高峰秀子さんを素敵だなと思いますが、憧れの女性に近づくのにあと何十年かかるのかな、とも思っています」と明かした。映画にドラマと活躍する中谷さんだが、今年は舞台に初挑戦。井上靖原作の「猟銃」がまずカナダのモントリオールで上演され、その後、10月に日本で凱旋公演が行われる。中谷さんは初舞台で一人三役をこなす。一人の男性の不倫の愛が、妻、愛人、愛人の娘の手紙で浮かび上がってくるという物語で「日本の女性の心のマグマのようなものが表現できるのでは?と思いました」と語り、初舞台で三役、しかも初演がモントリオールという点についても「自分に試練を与えるときなのかも、と思っています」と不敵な笑みを浮かべていた。さらに「演じるときに、年齢を(役を)あきらめる理由にするのではなく挑戦し続けたい。つい惰性で日々を過ごしがちですが、常に新鮮、純粋な気持ちで演じていきたい」とさらなる飛躍に向けた決意を口にした。■関連作品:源氏物語 千年の謎 2011年12月10日より全国東宝系にて公開© 2011 「源氏物語」製作委員会■関連記事:生田斗真の恋の相手は…?『源氏物語』に真木よう子、多部未華子、田中麗奈ら出演生田斗真主演『源氏物語』に中谷美紀、窪塚洋介、東山紀之が出演!
2011年07月14日中谷美紀の初舞台となる『猟銃』。本作の演出をシルク・ドゥ・ソレイユ『ZED』の作・演出を手掛けたフランソワ・ジラールが担当する。舞台『猟銃』のチケット情報『猟銃』は、ひとりの男の13年間にわたる不倫の恋を、妻、愛人、愛人の娘の3通の手紙によって浮き彫りにするラブストーリー。原作は文豪・井上靖が雑誌「文学界」発表第2作目となる恋愛小説。1961年には五所平之助監督により映画化されている。フランソワ・ジラールは、『ZED』のほかにも、アカデミー賞を受賞した、映画『レッド・バイオリン』や中谷も出演した『シルク』など映画監督としても、世界からも注目を集めている。2008年に公開された映画『シルク』の日本での撮影中に『猟銃』と出会ったフランソワ・ジラールは、この小説にインスパイアされ、舞台化に着手。主演を務める、中谷にひとりで妻、愛人、愛人の娘を演じさせ、立場の違う3人の女性の中に秘められた“男性”への想いの共通項を浮かび上がらせる。舞台『猟銃』は、カナダ・モントリオールにて9月7日(水)から10日(土)まで公演が行われる。日本では10月3日(月)から23日(日)まで東京・PARCO劇場を皮切りに、兵庫、新潟、福岡、名古屋、京都にて上演。チケットは東京、兵庫、京都公演が7月30日(土)より発売。なお、チケットぴあでは、6月28日(火)11:00から30日(木)11:00まで先行抽選プレリザーブを受付。
2011年06月28日映画『阪急電車 片道15分の奇跡』が先日の関西先行公開に続き全国公開。都内劇場で行われた舞台挨拶に中谷美紀、戸田恵梨香、宮本信子、南果歩、谷村美月、有村架純、芦田愛菜という総勢7名の女優陣が揃って出席した。有川浩の人気小説を原作に、宝塚から西宮北口間を走る阪急今津線に乗り合わせた、様々な事情を抱えた人々の人間模様を温かく描く。最初にマイクを握った中谷さんは「素晴らしい共演者、温かい演出をなさる監督に恵まれ、関西のみなさんの協力を得て完成しました」と挨拶すると、様々な思いが脳裏をめぐったのか、しばらくの沈黙。そして、声を詰まらせながら「いま、日本中が震災の動乱で疲弊しています。温かい思いを届けられたらと思います。失敗しても傷ついても立ち上がれる――自分の人生を肯定したくなる作品に仕上がっています」と強い思いを語り、会場は温かい拍手に包まれた。関西を舞台にした本作だが、戸田さん、谷村さん、有村さんに愛菜ちゃんらをはじめ、関西に住んでいたことのあるキャストが数多く参加している。戸田さんが「全国に阪急電車を知っていただくよいきっかけになる、この映画に携わることができて光栄です」と語れば、谷村さんも高校時代に通学のために阪急電車を使っていたことを告白し思い入れを明かす。有村さんも「昔から使っていてたくさんの思い出があります。関西にお立ち寄りの際はぜひ一度乗って、気分を味わっていただけたら!」と映画と一緒に電車もアピールしてくれた。映画の内容、そして新たな季節にちなんで、この春から始めたいことは?という問いに南さんは、最近、編み物にいそしんでいることを明かし「すでにマフラーを7本くらい編んで、家族にも『もういらない』と言われてますが、編み続けます!」と宣言。宮本さんは、お子さんから誕生日プレゼントで自転車を贈られたそうだが「(自転車に乗るのが)何十年ぶりで降り方が分からなくてショックでした」と苦笑交じりに告白。「降り方から、何とかこなそうと思います」と決意を語った。監督に抱っこされて満面の笑みで登場した愛菜ちゃんは、この春から新一年生。この春の目標は「目覚まし時計でひとりで起きられるようになりたい」とのこと。さらに学校は楽しい?という質問に「楽しいです。好きな科目は国語と図工」と愛くるしい笑顔で答えてくれた。最後は、阪急電車に勤める現役の車掌さんの音頭で会場と一緒に「出発進行!」。女優陣一同、敬礼の姿勢で映画の“出発”を祝った。『阪急電車 片道15分の奇跡』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:阪急電車片道15分の奇跡 2011年4月29日より全国東宝系にて公開© 2011「阪急電車」製作委員会■関連記事:宝塚の聖地に、中谷美紀、宮本信子、南果歩、谷村美月が華麗なドレス姿で降臨!【沖縄国際映画祭】中谷美紀、涙をこらえ沖縄から被災地へエール!木村祐一監督、次回作の主役はスリムクラブ!?「M-1取るまでの軌跡を描きたい」『阪急電車』で天才子役・芦田愛菜が宮本信子の孫に!阪急沿線で撮影スタート丸刈りで登場の加瀬亮戸田恵梨香の暴走に「ハメられています」
2011年04月30日第3回沖縄国際映画祭の長編プログラム「Peace部門」出品映画『阪急電車片道15分の奇跡』の上映が沖縄国際コンベンションセンターにて行われ、中谷美紀、南果歩、三宅喜重監督がレッド・カーペット、舞台挨拶に登壇した。「フリーター、家を買う。」(幻冬舎刊)などの人気作家・有川浩の大ベストセラー小説「阪急電車」(幻冬舎刊)を映画化した本作。片道15分のローカル線、阪急今津線の電車内を舞台に、偶然同じ車両に乗り合わせた乗客たちのふれあいを描く心温まる奇跡の物語だ。沖縄に来て、沖縄の方々の笑顔から元気をもらったという3人は、東北地方の被災地へのチャリティーを目的とした映画祭に参加できた喜びをそれぞれに語った。三宅監督は、「この映画は観ると、笑顔になれるので、映画祭のテーマでもある『Laugh&Peace』のコンセプトにあっていると思います」とコメント。南さんは「これからの私の笑顔は、沖縄からもらった笑顔です。この笑顔を持って帰ります」と明るく観客の声援に答えた。沖縄が大好きで何度も訪れているという中谷さんは、劇場に多くの知人や友人たちが応援に駆けつけていることを明かした。続けて、中谷さんは「この作品は、町と町、人と人を結ぶ温かい作品です」と見どころを伝えた。ここで(東日本大震災のことが頭をよぎったのか)突然声を詰まらせた中谷さんは、「大変なときだと思います。どうぞ頑張ってください」と涙を浮かべながら被災地の方々へ向けてエールを送った。映画『阪急電車片道15分の奇跡』は4月23日(土)より関西先行公開の後、4月29日(金・祝)より全国東宝系にて公開。第3回沖縄国際映画祭は3月18日(金)から27日(日)まで、沖縄県宜野湾市の沖縄コンベンションセンターをメイン会場に開催。特集「よしもと芸人が贈る!沖縄国際映画祭2011」■関連作品:阪急電車片道15分の奇跡 2011年4月29日より全国東宝系にて公開© 2011「阪急電車」製作委員会第3回沖縄国際映画祭 [映画祭] 2011年3月18日よりカウントダウンイベント開始、22日から27日まで映画祭開催■関連記事:【沖縄国際映画祭】相武紗季、初の子持ち役で新たな境地が開けた!【沖縄国際映画祭】黒沢、鬼奴の彼氏いない歴に「映画の中だけでも恋愛しないと」【沖縄国際映画祭】私たちにも、できることがきっとある。吉本芸人が贈る映画祭開幕!映画、エンタメイベントの中止が相次ぐ中で、少しずつ開催の動きも木村祐一監督、次回作の主役はスリムクラブ!?「M-1取るまでの軌跡を描きたい」
2011年03月24日「結婚もしておらず、子供がいるわけでもないのに『なぜ?』という驚きはありました」。中谷美紀は不思議そうな表情でそう言って、しかし、心底嬉しそうに笑った。『ゼロの焦点』、『スイートリトルライズ』と“重厚”という言葉がぴったりの役柄を演じた彼女の新たな仕事は、劇場版「アンパンマン」の最新作『それいけ!アンパンマンブラックノーズと魔法の歌』でのゲスト声優。中谷美紀とアンパンマンという、どこか結びつかなさそうな組み合わせだが、インタビューで彼女の声を聞いていると、なぜこれまで、彼女にアニメーションの声優の話が来なかったのか?と逆に不思議になった。そして、この声で絵本を朗読してもらえたら、子供たちは幸せだろうな、とも。改めてオファーが届いたときの気持ちをふり返ってもらうと、冒頭の言葉に続いて、少しイタズラっぽい笑顔でこんな言葉も。「そうですね、下心…といいますか。例えば私の周りにも子供を持っている友人もいますし、そういう子供たちの顔を思い浮かべて『子供たちのヒロインになれるかも?』と思ったりはしましたね(笑)」。「アンパンマン」という作品については、「アンパンマン世代ではないので、たまたまTVで流れてるのを少し見たことがある程度だった」とのことだが、長年にわたって愛されてきたシリーズに、こう敬意を払う。「まず、戸田恵子さんをはじめ、素晴らしい声優さんたちが20年以上、ずっと変わることなく続けてこられたということに『すごいな』という思いで見てました。実際にこの仕事に携わらせていただくことが決まって、改めて拝見したのですが、子供向けの作品でありながらとても深いテーマを含んでいて驚きましたね」。実際に、アフレコに参加して、熟練の声優陣の高度なテクニックに刺激される一方、声優の仕事の“楽しさ”を強く感じたという。「今回、20人ほどの声優さんがひとつのブースで3本のマイクでアフレコする姿を拝見したんです。もちろんテクニックも素晴らしいのですが、何より印象的だったのはみなさんが活き活きと楽しそうに、子供のようにはしゃぎながら演じてらしたこと。私も、もちろん、上手に演技ができるだろうかという思いはあったんですが、それよりもまずは自分自身の心が動かされて、アンパンマンやキャラクターたちの中に入って、心がほぐされていくっていうことを改めて教えていただきました。(中谷さんが演じた)カーナの心が閉ざされていたのが解きほぐされていくのと同じように、私もみなさんとの楽しい姿を浮かべながら心が開いていきましたね」。前作『スイートリトルライズ』に関しては「難産だった」と役柄になりきる難しさを語っていた中谷さん。今回はどのようにカーナを作り上げていったのか?「最初は、子供向けということで『分かりやすく』というのを自分の中でテーマに置いていたんです。子供らしい声を作って練習したりしていたのですが、現場で監督に求められたのは、カーナというのは心を閉じている、子供らしからぬキャラクターなので、母親と対峙するとき、会話するときでも緊張感を大切にしてほしい、ということ。それを聞いて、もしかしたら『子供だから』と考えてはいけないんだ、むしろ子供の可能性を信じなくてはいけないんだな、と思いました」。シンプルでありつつも、中谷さんも語っているように、深いテーマをはらんだ本シリーズ。そのバランスが、演じる上でも難しそうだが…。「でも、演じるときに自然と、劇場で映画を観る子供たちひとりひとりの表情が浮かんできたんです。あの子たちに向かって、同じ目線で演じるんだ、と思ってからは意外なほど迷いなく演じることができました」。ちなみに、中谷さんは本作に続いて別の作品でも声優を務めることが決まっている。これまで来なかった仕事が、何の運命かひとつ決まると立て続けに決まる、というのも女優という仕事の摩訶不思議なところだが、今度は「くるねこ」(関西テレビ、東海テレビ)というTVアニメ。「実は、こちらではひとりで5匹の猫をはじめ全ての役を演じるんです。これもすごく楽しいですよ」。そう笑う彼女の声は、やっぱり優しく、心地良かった。(photo:Toru Hiraiwa)■関連作品:それいけ!アンパンマンブラックノーズと魔法の歌 2010年7月10日より銀座テアトルシネマほか全国にて公開© やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV © やなせたかし/アンパンマン製作委員会2010■関連記事:ランキング企画!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5友達にしたいアニメのキャラクターは?中谷美紀ほか舞台挨拶付き『それいけ!アンパンマン』試写会に10組30名様ご招待中谷美紀アンパンマンの少女役に「いいものですねぇ」
2010年07月09日女優の中谷美紀が6月2日(水)、都内スタジオで、アニメの声優に初挑戦する映画『それいけ!アンパンマンブラックノーズと魔法の歌』のアフレコ収録に臨んだ。声優は、デンマークの人形映画『ストリングス〜愛と絆の旅路』に続いて2度目。アニメの声優初挑戦に「最近ヘビーな役が多く、お家に帰ってグッタリしてしまうので、アンパンマンと聞いて『ぜひやらせてください』と言いました。アニメの世界に入った途端、繕っていた心や体裁、ごまかしていたいろんなことが外れ、純粋な気持ちで(お客さんに)伝えたい、と思いました」とニッコリ。アフレコを終えると「キャラクターに口を合わせるのは決して簡単ではありませんでした」と実力派らしからぬ感想も。本作はシリーズ第22弾で、中谷さんは暗闇の森に住む闇の女王ブラックノーズに育てられた、ヒナ鳥の化身の少女カーナ役。最近では、今年公開の映画『スイートリトルライズ』で不倫する人妻役、昨年のTBSドラマ「JIN-仁-」では最高位の花魁役など大人の役が続いており、ギャップのある役どころに「いいものですねぇ〜、背伸びする必要はない、しなくていいんだ、と思いました」とはにかんだ。劇中では歌にも挑戦しており、「得意ではないので、監督(矢野博之)に『ヘタですけど一生懸命やりますのでいいですか?』と聞いたら、『気持ちがこもっていればいいですよ』とおっしゃってくださったので、ヘタなりに一生懸命やりました」と報告。歌については「私たち(女優、俳優)が長い期間かけて作ってきたものより、1分とかで人の心を動かしたりするから、すごい」としみじみ。と言いつつ「よく映画でも最後に主題歌がかかったところで(観客が)泣いたりするのを見ますけど、映画と主題歌とどっちなんだろう?と思ったりします」とちょっぴり敗北感をにじませ苦笑いしていた。『それいけ!アンパンマンブラックノーズと魔法の歌』は7月10日(土)より銀座テアトルシネマほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:それいけ!アンパンマンブラックノーズと魔法の歌 2010年7月10日より銀座テアトルシネマほか全国にて公開© やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV © やなせたかし/アンパンマン製作委員会2010
2010年06月02日