ランダ(RANDA)とファッションディレクター・三浦大地(Daichi Miura)のコラボレートしたサンダルが登場。2018年5月11日(金)より発売される。自身のオートクチュールブランド「Dosqa Tokyo」のほか、小嶋陽菜や浜崎あゆみなどアーティストの衣装や、CM・ステージ衣装等幅広い分野で多才な能力を発揮する三浦大地。今回2018年で15周年を迎えるランダとのコラボレーションでは、「ハート サンダル(Heart sandals)」と「ジョシー サンダル(Josie sandals)」の2型を展開する。「ハート サンダル」は、真っ赤なハートのモチーフをたっぷりと飾ったラブリーなウェッジサンダル。ハート模様を描いたインソールに加え、ストラップにも刺繍で立体的に表現したハートを連ねた。またサンダルには、どの角度からみても、足をすっきりとしたシルエットにみせてくれる10㎝のヒールを採用。存在感のあるデザインは、カジュアルなジーンズに合わせても好相性だ。「ジョシー サンダル」は、三浦大地の描く、ショッピングの大好きな女の子"ジョシー"を主役にしたフラットサンダル。イラストのランダムなイメージをそのままに、ゆらゆらと揺れるイヤリングや、別生地で縫い合わせたサングラスやリップのモチーフなど、細部にはキュートな拘りをたっぷりと詰め込んだ。インソールには、クッションライニングを使用しているため、履き心地の良さも抜群だ。【詳細】三浦大地×ランダのコラボレーションサンダル発売日:2018年5月11日(金)販売店舗:ランダ全店、CAMILLE BIS RANDA全店、公式オンラインストア ※アウトレット店舗、ピエリ守山店を除く価格:・「ハート サンダル」(レッド) 10,900円+税・「ジョシー サンダル」(ピンク、ブラック) 8,900円+税■関連情報店内商品12,000円+税以上購入の人に先着で「三浦大地×ランダ」折り畳み傘プレゼント※対象期間は5月11日(金)~※無くなり次第終了【問い合わせ】ランダお問合せ専用窓口TEL:06-6451-1248
2018年05月13日劇作家で俳優の野田秀樹が作・演出・出演する英語劇第4弾『One Green Bottle』が4月30日、ロンドンのソーホー劇場で開幕した。【チケット情報はこちら】大小の劇場が立ち並び、世界中からの演劇ファンが集まるウエストエンドの中心にあるソーホー劇場は、わずか150席の小さな劇場でありながら、常にチャレンジングな作品を上演し、感度の高い若者を中心に人気を誇る劇場だ。過去には『THE BEE』『THE DIVER』を上演し、ロンドン演劇界に野田秀樹の名前を大きく知らしめることとなったソーホー劇場にて、満を持して約10年ぶりの英語版最新作の上演となった。濃密な劇場空間は、野田の最新作が上演されると聞きつけた観客が詰めかけ、立ち見が出るほどの大盛況で初日が開幕。出演の野田、キャサリン・ハンター、グリン・プリチャードの3人による丁々発止の台詞の応酬に、序盤から客席は大きな笑いに包まれた。野田が英語で書き下ろしただけでなく、日英ハーフの若手脚本家・ウィル・シャープと文化的な翻訳を行い、練り上げられた台詞や、歌舞伎の型を取り入れた独特な身体表現、田中傳左衛門の鼓の生演奏などの演出は、ロンドンの観客に多いに受け入れられた。後半の息をのむ展開には客席は水を打ったように静まりかえり、幕が下りるや否や割れんばかりの大きな拍手や感嘆の声。小さな劇場空間を揺らす大反響となり、熱気あふれるヨーロッパ公演の幕開けとなった。興奮冷めやらぬ、初日の幕が下りた直後に野田は「今日の初日は、舞台に出た瞬間から観客の反応がとても良かった。イギリスでプレスナイトは、目の肥えたプロが観にくる日なので、観客の反応が固いことがあるんですが、ロンドンで上演してきた今までの作品のオープニングの時と比べても、今日の観客の反応には十分な手応えを感じることができました。まだ、(劇評がでていないので)これから何が起こるかわからないけれど、自分の中では、いい芝居だった。と思います。いい始まりになったと思います。」 とコメント。5月19日(土)までのロンドン公演の後、6月8日(金)・9日(土)にはルーマニア国立ラドゥスタンカ劇場での上演も予定されている。なお、野田による日本での次回公演はNODA・MAP第22回公演 『贋作 桜の森の満開の下』がすでに発表になっており、9月1日(土)から12日(水)まで東京・東京芸術劇場プレイハウス、10月13日(土)から21日(日)まで大阪・新歌舞伎座、10月25日(木)から29日(月)まで福岡・北九州芸術劇場 大ホールにて。その後、9月28日(金)から10月3日(水)までフランスの国立シャイヨー劇場でのパリ公演の後、11月3日(土)から25日(日)まで、再び東京芸術劇場プレイハウスにて東京公演を上演する。
2018年05月02日「RADWIMPS」の野田洋次郎と、女優・夏木マリがボイスキャストを務めることでも話題のウェス・アンダーソン監督最新作『犬ヶ島』。この度、野田さんと夏木さんが「第68回ベルリン国際映画祭」に日本人ボイスキャストを代表して参加することが決定した。カンヌ、ベネチアと並んで世界三大映画祭のひとつとして数えられるベルリン国際映画祭。「第68回ベルリン国際映画祭」では、オープニング作品として上映&コンペティション部門への正式出品もすでに決定している本作。今回2人は、そんな盛大な祭典のオープニングで開催されるレッドカーペットに初参加!野田さんは、「ひょんな流れから出演のお話をもらい、まさか映画祭にまでお邪魔できるとは想像もしていませんでした。せっかくなのでまだ出会っていない共演者、監督たちと共に楽しんできたいと思っています」と参加が楽しみと話し、一方夏木さんは、「ある日、私がiPhoneで録音した声がベルリン国際映画祭のオープニングになるなんて、ビックリ仰天!!!!!」喜びのコメントを寄せている。さらに発表にあわせて、アンダーソン監督独特の世界観を感じられる場面写真も到着。愛犬を探す主人公の少年と、首輪、服、犬種から個性的際立つ犬たちの姿が公開。風変りな性格を持つキャラクターたちを数々生み出してきた監督だが、今作での犬たちはそれぞれどんなキャラクター性を持ち合わせているのだろうか?『犬ヶ島』は2018年5月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2018年02月09日発達障害を抱えるピアニスト・野田あすか初の全国ツアー『野田あすかピアノ・リサイタル ~全国ツアー2018~』が3月から開催される。野田あすかピアノ・リサイタル チケット情報昨年、「金スマ」(TBS系)でも紹介され話題を呼んだ野田。22歳で生まれつきの脳の障害・発達障害と診断されるまで、人とコミュニケーションをうまくとれないことに本人も家族も苦しんできた過去を持つ彼女が奏でるピアノは、その温かくやさしい響きで多くの人の心を掴んでいる。初の全国ツアーへの想いを聞いた。ツアーが決定しての感想を尋ねると「全国ツアーってテレビで見るような人がやるものだと思ってた」と笑う野田。「去年は、私がしあわせな気持ちで弾いて、お客さんもしあわせになってくれるといいなと思ってやっていました。だけど最後の浜離宮朝日ホール(東京凱旋公演)では『私がいっぱい希望をもらったリサイタルだったな』と思ったら泣いちゃって。そういう気持ちを東京や大阪の大きな街だけじゃなくて、いろんなところに届けられるのはすごくしあわせだし、楽しみです」リサイタルは第一部はクラシック曲、第二部は自作の曲を披露する二部構成。第一部の曲は「光」をテーマに選んだと言い、「去年、お客さんに希望をもらったから、その希望が出す“光”をテーマにした曲を弾きたくて」と、『月光ソナタ(ピアノソナタ第14番)』全楽章(ベートーヴェン)や『月の光』(ドビュッシー)を披露するという。中でも『月光』への挑戦は野田にとって大きく、「今まで私はソナタ全楽章を人前で弾いたことがなくて。ソナタの全楽章を人前で弾くのはすごく大きなチャレンジなんです。と語り、「だけど温かい気持ちで見守って下さい!」とニコリ。第二部では『心がホッとするCDブック』収録曲のほか新曲『木もれびの記憶』も披露予定。これも「光」にまつわる曲で「小学生の頃、昼休みに先生が『みんな外で遊びなさい』と言うんだけど、私は『遊びなさい』だけじゃ何をしていいかわからなくて。大きな楠の木の下に45分座って、みんなを眺めていました。楠の木に寄りかかっていると、木と話しているような気がして。上を見ると楠の木は緑が薄いから、太陽が当たると緑色の光になって私を照らして。自分を守ってくれてるような気がしていたのを思い出して、タイトルにつけました」。「来たときより少しだけにっこりして帰ってくれるような演奏会になると思います」という全国ツアーは3月21日(水・祝)にスタート。島根、新潟、高知、静岡、愛知、大阪、兵庫、宮崎とまわり、東京では紀尾井ホールにて7月13日(金)に開催。取材・文:中川實穂
2018年02月08日筋肉がプロフェッショナルを物語る!!陸上の神野大地さんが磨き上げられたカラダをカメラの前で披露、またそのカラダの秘密を教えてくれました。しなやかな腕を振り、目指すは東京オリンピック。’15年の箱根駅伝で、箱根の山を登る第5区で区間新記録を打ち立て、“3代目山の神”と呼ばれたのが、神野大地選手だ。「もともと野球をやっていたんですが、背が伸びず、中学でクラブチームに入ったけれど、レギュラーも取れなくなって…。中学2年の時、僕の野球人生における限界を感じました。野球をやりながら、学校の部活では陸上をやっていたので、野球をやめて、陸上に専念することにしたんです。とはいえ、その頃の僕は全然速い方じゃなくて。箱根を走るレベルの選手って、中学時代にすでに1500m走で3分台が当たり前なんですが、僕はなんと5分4秒(笑)。でも、練習を重ねると必ずベストタイムが更新できたので、“陸上は、努力すればちゃんと結果が出るスポーツなんだ”と感じて、その面白さにのめり込んでいきました」神野さんのカラダは、とにかく細く、削ぎ落とされたラインが印象的。無駄がなく、彫刻のように美しい。このカラダに42km強という長距離を走れるスタミナがあるのが、とても不思議。「走っていると、無駄な脂肪はどんどん落ちていく。ただ、確かに絞りすぎてもエネルギーを溜め込めないので、そこが難しいところ。僕は、本当に太れないタイプなので…。ちゃんと食べないと、あっという間に痩せちゃうんです。でも逆に考えれば、試合前に節制するストレスもないので、そこは良かったと思います。あ、ひとつ我慢するものがあった。コーラがめちゃくちゃ好きなんですが、試合前2週間は、我慢します(笑)」憧れは、ケニア人選手のような、“空中を飛ぶ”走り。それを身に付け、夢は東京オリンピックのマラソンでの、金メダル。「脚を前に出すというより、後ろに蹴り上げ、空中にいる時間をなるべく長くしたい。そこに少しでも近づくために、太ももの後ろにある筋肉、ハムストリングを徹底的に鍛えています。あと、走る競技は実は腕振りが大事。しっかり腕を振れるよう、肩甲骨まわりの柔らかさは意識しますね。日頃からグルグル回していますが、レース前は特に念入りに。肩を回している選手がいたら、それは青学出身者と思って間違いないです(笑)」休みの日は、アラームをかけずにゆっくり寝るのが最近の喜び。好きな野球を神宮に観に行ったり、のんびり過ごすそう。「デートもアクティブより、まったり系がいいな。家で、二人でたこ焼きとかおこのみ焼きを焼いて、食べたりしたいです」かみの・だいち1993年9月13 日生まれ、愛知県出身。青山学院大学卒、現在はコニカミノルタ所属。’15年の箱根駅伝5区を驚異の新記録で走破し、母校の優勝に貢献。今年の12/3、福岡国際マラソン大会で、初マラソンに挑戦予定。日本テレビが毎年11月に実施している「カラダWEEK」キャンペーン。その企画の一つとして、昨年に引き続きトップアスリートたちの「カラダ写真展」を開催。今年はananが撮影した、「筋肉美」がテーマの“アスリートのカラダ”が、大きな写真で鑑賞できます。「なりたいカラダ」「理想のカラダ」「憧れのカラダ」に触れれば、カラダのために何かしたくなるかも!日程/2017年11月6日(月)~11月17日(金)時間/10:00~18:00※月~金曜のみ開催場所/汐留・日本テレビタワー2階ロビー料金/入場無料※『anan』2017年11月1日号より。写真・伊藤彰紀(aosora)インタビュー、文・河野友紀スタイリスト・壽村太一(by anan編集部)
2017年10月25日昨年大ヒットしたアニメ映画「君の名は。」の主題歌で大ブレークした人気バンドRADWIMPS。メンバーの中でもボーカル・野田洋次郎(32)は異例の活躍をみせている。 RADWIMPSとしては2月から5月まで全国ツアーを開催。また12年から始動しているソロプロジェクト「illion(イリオン)」の楽曲「BANKA」は、7月公開の映画「東京喰種 トーキョーグール」で主題歌に起用された。 さらに野田は、俳優としても活躍中。4月クールのテレビ東京系ドラマ「100万円の女たち」で連ドラ初主演を務め、15日に最終回を迎えるTBS系ドラマ「ハロー張りネズミ」でもキーパーソン役として出演している。 「これまでRADWIMPSはコアなファン層に支えられていましたが、『君の名は。』で一躍全国区になりました。ツアーはどこの会場も満席です。俳優としても15年公開の映画『トイレのピエタ』で主演を務めており、デビュー作ながら映画賞を受賞。演技力も高く評価されていました。15年に初エッセイ集『ラリルレ論』(文藝春秋)も発売していますが、こちらもかなり好評。今後、執筆業のオファーも増えそうです」(レコード会社関係者) 音楽界の枠を超えて成功を収めた野田だが、抱いている“ある願い”だけはなかなかかなわないままだという。 「ドラムの山口智史(32)が、15年9月末から持病であるフォーカル・ジストニアと呼ばれる神経症のため無期限休養中なのです。いまだにメドが立たたないままで、ドラムはサポートメンバーを入れて活動を続けています。野田もほかのメンバーたちも、山口の1日も早い復帰を願って励まし続けています」 再び4人でステージに立つ日を願って、野田は活動を続けている。
2017年09月09日世界累計3,000万冊の発行部数を誇る、石田スイの話題沸騰の超人気コミックを実写映画化する『東京喰種トーキョーグール』。この度、「RADWIMPS」野田洋次郎のソロプロジェクト、illionによる本作の主題歌「BANKA」をフィーチャーした特別予告が公開された。人の姿をしながらも人を喰らう怪人「喰種(グール)」。水とコーヒー以外で摂取できるのは人体のみ、という正体不明の怪物たちが、人間と同じように暮らしている街・東京。ごく普通のさえない大学生の金木研(カネキ/窪田正孝)は、ある日、事故に遭い重傷を負ってしまう。病院に運び込まれたカネキは、事故のとき一緒にいた知人のリゼという少女の臓器を移植されたことで、半喰種となってしまう。自分が喰種化したことで苦悩するカネキは、以前から通い詰めていた喫茶店「あんていく」で働き始め、そこでアルバイトをしている女子高生・霧島董香(トーカ/清水富美加)と出会う。「あんていく」は喰種が集まる店で、トーカもまた喰種なのだった。トーカはぶっきらぼうな態度を取りつつもカネキを助ける存在となっていく。カネキは愛する人や友人とどう向き合うか葛藤する中、喰種を駆逐しようとする人間側の捜査官・CCGとの熾烈な戦いが始まるのだった…。到着したのは、6月17日(土)より新宿ピカデリーを皮切りに、全国の劇場で上映される特別予告。映像では、「本物の喰種、初めて見た?」という蒼井優演じるリゼの印象的なセリフと共に、赫子と呼ばれる触手のような捕食機関が腰から生え、人間から喰種となってしまったカネキ(窪田正孝)の姿や、クインケと呼ばれる喰種対策用の武器を振りかざす亜門(鈴木伸之)、真戸(大泉洋)が。いままでベールに包まれていた“喰種”と、それに対抗する“人間”の姿が映し出される。また、人間の敵であるとされる喰種にも家族や友人がおり、普通の生活があることが垣間見える姿も描かれることで、「人間と喰種、2つの世界に居場所を持てるただ一人の存在」であるカネキの葛藤も描かれている。そして今回の映像には、野田さんのソロプロジェクト、illionによる主題歌「BANKA」の音源が解禁。illionは、これまでヨーロッパやアジアでのリリースや、ロンドン、ハンブルグでライブを行うなど、海外のオーディエンスにも大きな支持を得ており、その高い音楽性に共鳴した映画側からのラブコールにより、illionによる初の映画主題歌書き下ろしが実現。儚くも美しいillionの調べにのせて、切々と歌い綴られていく壮大な詩曲が完成した。illionは、「作品全体から原作の石田先生やファンの方たちへのリスペクトが溢れていました。『やり切る、届ける』という覚悟のような想いと共に主題歌提供のお話を頂き、自分もこの映画のスタッフ、キャストの皆さんの熱量に追いつきたいと思いながら曲作りをしていきました。スクリーンの中でもがくすべての登場人物たちの未来に、わずかでも光がありますようにと願いながら。映画『東京喰種 トーキョーグール』に参加させて頂き、光栄に思います」とコメント。萩原健太郎監督は、「どのジャンルにも捉われないillionとしての野田さんの世界観に惹かれ、オファーしました」と語り、「救いようのない現実が突きつけられ、絶望で胸が締め付けられました。それでも最後に訪れる微かな光に涙せずにはいられませんでした。映画『東京喰種』が持つ、“醜さと背中合わせの美しさ”をまさに凝縮した楽曲にしてくださった野田さんの才能に驚愕しました」と楽曲について語っている。なお、7月21日(金)に主題歌「BANKA」が、110の国と地域で配信がスタート。 また26日(水)には、最新作「P.Y.L」に主題歌「BANKA」を追加収録したデラックス盤のリリースも決定。パッケージデザインも新たに、期間生産限定盤として販売される。『東京喰種トーキョーグール』は7月29日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:東京喰種トーキョーグール 2017年夏、全国にて公開(C) 2017「東京喰種」製作委員会
2017年06月14日これまで幾度も再演を重ねてきた『ふるあめりかに袖はぬらさじ』。有吉佐和子が杉村春子のために書き下ろし、数々の名優たちが演じてきたこの名作に、大地真央が初めて挑戦する。それも、宝塚歌劇団気鋭の演出家・原田諒演出のもと、音楽劇として立ち上げるという。幕末の三味線芸者・お園が見せる悲喜劇が、大地の魅力を存分に活かして蘇る。舞台『ふるあめりかに袖はぬらさじ』チケット情報『ふるあめりかに袖はぬらさじ』が描くのは、幕末の横浜での遊郭の話である。攘夷運動が高まる中、思い合う相手がいながらアメリカ人に見初められてしまった花魁・亀遊が、自ら命を断ってしまうことから物語は始まる。亀遊を思い、この悲劇を客に語って聞かせるようになるお園。だがやがて、“異人を拒んで死んだ攘夷女郎”という虚像ばかりが膨らんでいくことに……。そこから見えてくる人間のおかしさと悲しさに演じる難しさもある。大地は言う。「今までいろんなヒロインと言われる人物と出会ってきましたけど、お園さんはちょっと違うといいますか…。世話好きでお調子者でかわいらしくて、それでいて、時代に翻弄されながらもたくましく生きる強さも感じる。本当に人間味あふれる人なんです。ですから、演じるのはひと筋縄ではいかないんですけど。それだけに挑戦しがいがあるなと思います」。演出を手がける原田については、宝塚での作品を観て、「才能あふれる演出家」と前々から感じていたそうだ。「昔から変わらない宝塚の良さを残しつつ斬新な挑戦をしていらっしゃって。とにかく台本が面白いなと思っていたんです」。となれば、この名作が音楽劇になることにも期待が膨らむ。「歌や踊りが加わることで華やかさとテンポが出て、新たな『ふるあめりかに袖はぬらさじ』になるのではないでしょうか。しかも盛りだくさんではありながら、締まるところは締まってほろりとくる。そんなドラマチックなものを目指したいですね」。さらに大地には、三味線の弾き語りという初挑戦も待っている。「まだまだ、日々修行中なんですけど(笑)、“三味線の音色とか好きだな”と思えてきているので、あとは努力のみです!粋を感じてもらえるところまでいけたらいいんですけど」と意気込む。明治座という時代劇の似合う劇場で観ることで、よりその世界観を味わうこともできるだろう。「かわら版から人の噂が広まっていく当時と現代のネット社会は近しいものがあるし、意外に自分たちと共通する点があると感じます。それも含めて、明治座ならではの空間で、新しい “ふるあめりかに袖はぬらさじ ”を楽しんでいただきたいですね」と大地。華やかさの中で、いつの時代も変わらないものが突きつけられることにもなるだろう。公演は7月7日(金)から8月6日(日)まで東京・明治座にて。取材・文:大内弓子
2017年06月13日「RADWIMPS」の野田洋次郎が、テレビドラマ初出演&初主演を務める「100万円の女たち」の取材会が本日3月30日(木)に行われ、野田さんをはじめ、福島リラ、松井玲奈、我妻三輪子、武田玲奈、新木優子が登壇した。青野春秋の同名人気コミックを原作とした本作は、売れない小説家・道間慎(野田洋次郎)が、家賃兼生活費として毎月100万円もの大金を支払う5人の謎の美女たちと、ひとつ屋根の下で暮らす様子を描いた密室ミステリードラマ。物語が進むにつれて、彼女たちとの奇妙な共同生活を通じ、女たちの過去や存在理由などが少しずつ解明されていき…というストーリー。取材会では、売れない小説家・道間慎を演じる野田さんは、「本当にわからないことだらけで、そういう人が主演で心もとないと思うんですけど(笑)」と話し、「あんまり既成の枠というものに縛られずにやりたいなと。あんまり固まった意思を持たずに、ふっと来て、その場で感じたことを素直にやれたらと思います」とコメント。また本作には、慎と一つ屋根の下で暮らす謎の5人の女性たちとして、今回登壇した女性キャストたちが登場するのだが、それぞれの印象を求められると、「ひとりひとりですか?そういう話になります?そうですか…何の会ですかこれは」と笑いつつも、ほうじ茶を愛する女に扮する我妻さんについては、「役とかけ離れていて、普段ずっと喋っています」と明かし、家では全裸の女を演じる福島さんについては、「常に家の中で裸なので、とてつもないオーラを発してるんですけど、だんだん裸がなじんできまして。カメラが止まっているときでも喋れる(笑)。リラさん自身は現場でもお姉さん的雰囲気。女性ばかりの現場なので、美容グッズとか、コラーゲン的なものを初めていただいたりして」と普段のバンド活動では無い雰囲気を楽しんでいるよう。ほかにも、「すごくしっかりしている(新木さん)」、「“シュッシュ”をいただいて…すごくいい香りが部屋に充満するんで、びっくりしちゃって…すごくありがたい(松井さん)」、「あんまり喋らない。あまり仲良くなった実感がない(笑)。ちょうどひと回り違うので、ひと回り上のおじさんから喋られても困ると思うので、距離を保ちながら、遠くから『元気かー?』って(笑)(武田さん)」とそれぞれのエピソードを披露した。一方、女性陣からは「結構気さくな方で。初日から前に会ったことがあるんじゃないかというような感じがしました」(福島さん)、「すごく思っていたよりも気さくで、優しくて、誠実な方」(新木さん)、「食卓のシーンではワイワイ喋りすぎてしまって。全然話を聞かないなんてことが起きてしまうときに、野田さんが『ちゃんと話を聞こうね』ってみんなをひっぱってってくれるようなところも頼もしいなと思っています」(松井さん)とそれぞれ信頼を寄せていると話していた。木ドラ25「100万円の女たち」は4月7日(金)よりNetflixにて独占配信開始、13日より毎週木曜日深夜1時~テレビ東京ほかにて放送。(cinemacafe.net)
2017年03月30日4月よりテレビ東京にて新たに新設される「木ドラ25」第1弾、「RADWIMPS」の野田洋次郎が主演する「100万円の女たち」。この度、野田さん演じる主人公が一つ屋根の下で暮らす謎の5人の女性キャストが決定し、同時に野田さんのコミックの雰囲気そのままの劇中ビジュアルも到着した。道間慎(野田洋次郎)は売れない小説家。彼は半年前から5人の謎の美女たちと一つ屋根の下で暮らしている。女たちは家賃兼生活費として毎月100万円もの大金を慎に支払う。この共同生活にはいくつかルールがあり、彼女たちに対する質問は一切禁止されている。5人の美女たちの年齢は10代から30代と幅広いが、彼女たちがなぜこの家に集まってきたのか、普段は何をやっているのかなど一切は謎に包まれている…。しかし、彼女たちとの奇妙な共同生活を通じ、女たちの過去や存在理由などが少しずつ解明されていく。同時に彼自身の身にも思いもよらなかった変化が起き始め、彼を取り巻く環境はどんどん変わっていく。そしてある日、美女たちとのちょっと奇妙な共同生活に幸せを感じ始めていた慎に、すべてを崩壊させる事件が起きる――。原作は、「ビックコミックスピリッツ」(小学館)にて連載された青野春秋の同名コミックを基に描く、謎が謎を呼ぶ密室ミステリードラマ。テレビドラマ初出演&初主演となる「RADWIMPS」の野田さんが演じるのは、売れない小説家・道間慎。ある日どこからともなくやってきた、全く素性の知れない5人の美女たちとひとつ屋根の下で暮らすことになるという役どころだ。そして今回、そんな共同生活をしていく5人の女たちが発表。女たちは、家賃兼生活費として毎月100万円の家賃を慎に支払っているのだが、100万円もの家賃を支払える女たちにはそれなりの背景がある。彼女たちがなぜこの家に集まってきたのか、普段は何をやっているのか。様々な謎が毎回少しずつ明らかになっていくという。そんなミステリアスなストーリーを彩る女たちのひとり、コーヒーを愛し家の中では常に全裸、妖艶な魅力と得体の知れないオーラを放っている白川美波役を、『ウルヴァリン:SAMURAI』にメインキャストとして出演し、話題作『ゴースト・イン・ザ・シェル』にも出演する福島リラ。また紅茶を愛し、なぜか無類の読書好きで常に本を読んでいる、ヨガ好きな女・塚本ひとみ役に、元「SKE48」松井玲奈。ほうじ茶を愛し、言葉数が少なく無駄話をしないが、たまに優しい一面を見せる小林佑希役を『ヒロイン失格』や連続テレビ小説「とと姉ちゃん」など話題作に出演する我妻三輪子。アセロラジュースを愛し、生い立ちに何か秘密を抱えている陰のある高校生・鈴村みどり役を「non-no」専属モデルで女優としても活動する武田玲奈。牛乳を愛し、一見とらえどころがないが大物感が漂うオーラを放つ・開菜々果役に「ゼクシィ」の8代目CMガールに起用され注目を集めた新木優子が扮する。今回、“家にいるときは裸で過ごす女性”という役柄に、戸惑ったと話す福島さんは、「でも、原作マンガを読み進めるにつれ、そんなことは全く気にならなくなるほどその奇妙独特な世界に引き込まれ、白川美波という女性に魅かれてしまいました」と役柄について語り、「悶々と小説を書く一人の男と、彼を取り巻く5人の女性陣。ナゾだらけの女たちと道間慎の不可解な関係がどう展開するのか、私も楽しみです。そして女性5人、力を合わせて道間慎をいじり倒したい!」と気合十分だ。また、「私が演じる塚本ひとみは、私と同じ位置にほくろがあり、ほかにもたくさんシンパシーを感じる部分があります」と話す松井さんは、「原作を読んだときの衝撃をドラマでも感じていただけるよう、体当たりで演じたい」と意気込み、我妻さんは「誰だってこの物語にでてくる誰かに当てはまる瞬間があるはずです。ギクッとする瞬間があるはずです。私が演じさせて頂く小林佑希からも、そんな瞬間をお届けできるよう、私の精一杯で努めさせて頂きますので、ギクッとしてもらえたら光栄です」と見どころを語った。「100万円の女たち」は4月7日(金)よりNetflixにて独占配信開始。4月13日(木)より毎週木曜深夜1時~テレビ東京にて放送。(cinemacafe.net)
2017年03月21日不思議な光の世界に引き込まれそうな泊まれるアート「光の館」金沢21世紀美術館の「ブルー・プラネット・スカイ」など、光と空間を駆使した現代アートで知られるアーティスト、ジェームズ・タレルの作品「光の館」は、第1回「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」(2000年)で生まれたもの。この実験的な作品は彼の作品世界を滞在生活の中で体験できる、世界にも例を見ないものであり、瞑想のためのゲストハウスとして構想されました。谷崎潤一郎の『陰翳礼讃(いんえいらいさん)』から着想を得た、この作品は、伝統的な日本家屋における親密な光と、自らが制作してきた光の作品との融合を実現。和室の広間の可動式の天井の大きく開けられた四角い穴からは、遮るものひとつない青空を見ることができます。寝転がって、普段眺めることのない大きな空を見てみると、普段感じることのできない自然との一体感を得ることができます。地域の魅力を体感できる越後妻有里山現代美術館[キナーレ]「大地の芸術祭」の里の拠点施設とも言える美術館。「キナーレ」は、地元の方言で「来なされ(おいで)」という意味だとか。季節ごとの企画展は、もちろん常設展示も、ただ見るだけでなく五感で感じることのできる作品も多くあります。金沢21世紀美術館のプール作品で有名なレアンドロ・エルリッヒの「トンネル」は、越後妻有ならではのトンネルやかまぼこ型倉庫に着想を得た視覚トリックを使った作品。カールステン・ヘラーの「Rolling Cylinder, 2012」は、赤青白の螺旋模様が回転するトンネルを通り抜け、平衡感覚が揺さぶられる作品。動脈と静脈に由来しているとも言われるこの色合いは、まるで、遠くからの来場者との循環を暗喩しているかのよう。そのほかにも国内外で話題の現代美術作家の作品を多数展示。建物内には、日帰り温泉やミュージアムショップ、レストランもあって、1日いても飽きなさそう。「大地の芸術祭」会期中以外でも、越後妻有の土地の魅力と一緒に楽しめそうです。イベント情報イベント名:「大地の芸術祭」の里 越後妻有 2017 冬 SNOWART催行期間:2017年01月14日 〜 2017年03月12日住所:新潟県十日町市本町6電話番号:025-761-7767
2017年03月19日「Netflix」とテレビ東京の強力タッグで贈る、「RADWIMPS」野田洋次郎主演の新ドラマ「100万円の女たち」。この度、本作の主題歌を「第40回日本アカデミー賞」最優秀アニメーション作品賞を受賞した『この世界の片隅に』の音楽を担当したコトリンゴが手掛けることが分かった。道間慎(野田洋次郎)は売れない小説家。半年前から5人の謎の美女たちとひとつ屋根の下で暮らしている。女たちは家賃兼生活費として毎月100万円もの大金を慎に支払う。この共同生活にはいくつかルールがあり、彼女たちに対する質問は一切禁止されている。5人の美女たちの年齢は10代から30代と幅広いが、彼女たちがなぜこの家に集まってきたのか、普段は何をやっているのかなど一切は謎に包まれている…。しかし、彼女たちとの奇妙な共同生活を通じ、女たちの過去や存在理由などが少しずつ解明されていく。同時に彼自身の身にも思いもよらなかった変化が起き始め、彼を取り巻く環境はどんどん変わっていく。そしてある日、美女たちとのちょっと奇妙な共同生活に幸せを感じ始めていた慎に、すべてを崩壊させる事件が起きる――。木曜深夜にドラマ枠「木ドラ 25」を新設し、その第1弾として配信&放送される本作は、「ビックコミックスピリッツ」(小学館)にて連載された青野春秋の同名コミックを基に、謎が謎を呼ぶ密室ミステリードラマを描いていく。主演には「RADWIMPS」のボーカルで、『トイレのピエタ』では日本アカデミー賞新人俳優賞受賞するなど役者としても類まれな才能を開花させた野田さん。テレビドラマ初出演&初主演となる今回は、ある日どこからともなくやってきた全く素性の知れない5人の美女たちと、ひとつ屋根の下で暮らすことになる、売れない小説家・道間慎役を演じる。そして今回、本作の主題歌を『この世界の片隅に』のテーマをはじめ、劇中歌、BGMの全てを手掛け、第40回日本アカデミー賞優秀音楽賞、毎日映画コンクール音楽賞、おおさかシネマフェフティバル音楽賞を受賞したコトリンゴさんが書き下ろすことが決定。コトリンゴさんは、「主人公である道間さんの流され漂っている感じ、割り切れない感情、それからミステリアスな状況をどう表現できるだろうと思い試行錯誤しています。どうぞ、お楽しみに!」とコメントを寄せている。主題歌決定にはすごく悩んだと言うプロデューサー・五箇公貴は、「今回、野田さんにはRADの全国ツアーの合間を縫って連続ドラマの主演をやっていただくという、相当な負担をかけることになります。その上楽曲を書き下ろして頂くということは、当初から現実的ではないなと思っていました。もちろん『RAD』の楽曲という選択肢は浮かんだけれども書き下ろしができない中で、果たしてその選択肢が正解なのか。野田さんご本人とも議論しましたし、悩みました」と明かし、「悩みながら脚本を作っていく過程で、ふと今回のテーマは女性が歌うべきなんじゃないかという思いがどんどん強くなっていきました。その上で、このドラマはショッキングなことが沢山起こるストーリーなので、見終わったときにやさしい気持ちになれると読後感がいいなと考えました。そしてドラマの中で野田さん演じる主人公の慎が書いている小説、『漂う感情』の世界観も音楽で表現できたらかなり素敵な作品になるのではないかという思いに至りました。そう思ったら私の中で主題歌は『コトリンゴさんしかいない!』となっていました」とコトリンゴさん起用までの経緯を語った。木ドラ25「100万円の女たち」は4月7日(金)よりNetflixにて独占配信開始、13日より毎週木曜日深夜1時~テレビ東京ほかにて放送。(cinemacafe.net)
2017年03月10日野田秀樹が故・十八代目中村勘三郎へのオマージュの意を込めて書いたNODA・MAP『足跡姫~時代錯誤冬幽霊~』が開幕。公演に先立って、17日に公開舞台稽古が行われた。NODA・MAP『足跡姫~時代錯誤冬幽霊~』チケット情報物語の時代は江戸。幕府から御法度とされている女カブキが、河原で上演されている。三、四代目出雲阿国座の看板踊り子、三、四代目出雲阿国(宮沢りえ)と、踊り子ヤワハダ(鈴木杏)が妖艶な踊りを見せるこの女カブキを、歌舞伎の『伊達の十役』ならぬ、“伊達の十役人”(中村扇雀)は様々に役を変えながら取り締まろうとする。阿国の弟、淋しがり屋サルワカ(妻夫木聡)ら男たちが踊り子達にすり替わり難を逃れるが、サルワカは一座の座長、万歳三唱太夫(池谷のぶえ)の逆鱗にふれ、一座に紛れ込んだ、腑分けもの(野田秀樹)、戯けもの(佐藤隆太)ら、さらには阿国までが、一座を追い出されそうになってしまう。そこで弟の窮地を救い、一座に残るべく、阿国は座長に嘆願し、出雲阿国座の再興の夢を託して、サルワカに女カブキの「筋」となる台本を書かせる。しかし、大衆をあっと言わせる「筋」など書くことができないサルワカの前に、売れない幽霊小説家(古田新太)が現れ、サルワカの台本に手を加え、その「筋」が、座長に気に入られて、新作「足跡姫」が上演されることに……。舞台には、花道やスッポン、下座音楽や大向こうなど、歌舞伎の趣向がたっぷり。その中に野田流のテンポの良い言葉遊びが混じり、さらに、幕府への謀反を企てた由井正雪、歌舞伎の創始者である出雲の阿国ら、実在の人物の名が虚構と溶け合って、重層的な世界を作っていく。そこには、芸術への情熱や、冒険心、反骨精神などが溢れている。これらは全て、十八代目勘三郎が目指したもの、あるいは、勘三郎という存在に人々が求め託したものだ。つまり、彼は直接的には登場しないが、舞台のそこここにその面影が、足跡がある。観客は、ひたむきな阿国を鮮やかに演じる宮沢、無邪気なサルワカを瑞々しく演じる妻夫木、コミカルな演技と共に能風の所作や殺陣でも魅せる古田、出演者中唯一の歌舞伎俳優である扇雀ら俳優達の生き生きとした演技に引き込まれ、やがて、野田の舞台芸術への強い想いを目の当たりにするだろう。人は皆、辛い現実を前にした時、これは虚構であってほしいと願う。一方で舞台人は常に、虚構を現実であるかのように演じたいと願う。野田は戦友の死を通して、今回の『足跡姫』に、先人の肉体が滅びても残った者が連綿と継いでいく芸能や精神と、一回毎に終わってはまた始まる舞台そのものを重ねた。野田が舞台を通して描く、死と再生という無限の物語は、観た後も私達の胸にどこまでも響き続ける。まるで足跡のように。取材・文:高橋彩子
2017年01月24日大地の芸術祭の里・越後妻有で行われる冬のプログラム。雪花火や企画展など、見逃せないコンテンツが満載です。今回は、その中の一つである「SNOWART TRAIL」についてご紹介します。大地の芸術祭の里・越後妻有で「冬」のプログラムが開催!「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」は、日本有数の豪雪地・越後妻有を舞台に、2000年から3年に1度開催されている世界最大級の国際芸術祭です。アートを楽しめるのは、3年に1度のトリエンナーレだけではありません。大地の芸術祭の里・越後妻有では、通年を通したアートの展示も行われ、近年では季節毎にテーマを設けたプログラムも実施されています。雪道を歩いて新作アートを観に行こう!大地の芸術祭では、現代の合理化・効率化の対極として徹底的な非効率化を試みています。集落に散在されたアートを移動するのは、一見不便かもしれません。しかし、それが大地の芸術祭の魅力の一つで、豪雪の中でもそのスタイルは変わりません。歩いて巡ってアートを楽しみましょう!まつだい「農舞台」から出発!トレッキングツアー雪道トレッキングでアートを巡るガイド付きツアーの出発点は、まつだい「農舞台」。雪国農耕文化を体感できる、総合文化施設です。この時期ならではのトレッキングツアーの詳細をチェックしましょう!受付は公式サイトのフォームから可能です。2日前までの予約受付となっているので、注意してください。●里山とアートを最も体感できる「まつだいエリア」トレッキングツアーが開催されるのは「まつだいエリア」です。周辺に広がる里山には、草間彌生「花咲ける妻有」をはじめ、世界的なアーティストの作品が点在しています。雪のない時期には徒歩でも1~2時間で散策が可能。里山の大地に映える色彩豊かな造形、現代アートの魅力を里山の四季と共に堪能できるとあって人気の高いエリアです。●この冬だけのアートを鑑賞!雪の中で対面する作品たちは、この冬のために構想された新作ばかり。作品はこのトレッキングツアーでしか鑑賞できない貴重なものです。雪原の中でのアートとの出会いは、感動の体験になること間違いありません。マーリア・ヴィルッカラ林舜龍高橋匡太その他にも様々なプログラムが用意されている、大地の芸術祭の里。この冬、とっておきの思い出を作りにお出かけしてみてはいかがでしょうか。【イベント詳細】開催期間:2017年2月25日(土)〜3月12日(日)定休日:水曜所要時間:各回約1時間予約:2日前までに要予約→公式サイトフォーム受付場所:まつだい「農舞台」ギャラリー受付2F※30分前から受付開始料金:一般1,000円、小中学生500円(作品鑑賞料、ガイド料含む)参加作家:マーリア・ヴィルッカラ、林舜龍、高橋匡太、ほか※レンタル長靴、カンジキの貸し出しもあります。※ご自分の長靴をお持ちの方はできるだけご準備ください。※数に限りがございます。場合によっては足カバーになる事がございます。※2017冬共通チケット提示で1回無料参加が可能
2017年01月21日3年に1度の世界最大級の国際芸術祭「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」の舞台となる、越後妻有地域「大地の芸術祭の里」で、冬のプログラムが開催されます。今回は、冬の夜空を彩る「越後妻有 雪花火/Gift for Frozen Village 2017」についてピックアップ!3月4日開催、1日限りの特別なイベントの詳細をチェックしてみましょう。大地の芸術祭の里で『SNOWART』(スノワート)の世界を楽しもう「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」は、日本有数の豪雪地・越後妻有を舞台に、2000年から3年に1度開催されている世界最大級の国際芸術祭です。越後妻有では、トリエンナーレ以外にも季節毎にプログラムを開催。2週間ほどの集中期間を設け、各施設での特別企画展やアーティストによるワークショップ、イベント、パフォーマンスなどが連動した大規模な企画が実施されています。今回実施されるのは、「冬」シーズンのコンテンツです。世界有数の豪雪地・越後妻有で、『SNOWART』(スノワート)の世界を堪能しましょう。冬の夜空を彩る雪花火なんといっても大注目なのは、大雪原に打ちあがる「雪花火」です。越後妻有の長い冬の終わりを告げる雪花火が、今年も真っ白な雪国の夜空を彩ります。 雪上に花咲く3尺玉は見逃せません!第4回を迎える今回は、広大な自然が広がるあてま高原へと会場をうつし、よりダイナミックなプログラムに。会場は光を操る高橋恭太による“光の花畑”「Gift for Frozen Village 2017」やDJのセレクトした音楽で、非現実的な空間に早変わりします。屋台も出展されるので、花火を見ながら新潟名物を味わうなんてことも可能です。●シャトルバスで楽々アクセス会場へは、無料シャトルバスの運行が予定されています。シャトルバス乗り場は、越後湯沢駅東口、十日町駅西口、越後妻有里山現代美術館[キナーレ]などです。最新の情報は、公式サイトを確認してください。イベント詳細名称:越後妻有 雪花火/Gift for Frozen Village 2017会期:2017年3月4日(土)「Gift for Frozen Village 2017」鑑賞時間: 17:30~20:00打ち上げ時間:19:00~(数分間)料金:一般1,500円、小中学生500円場所:あてま高原リゾート・ベルナティオ※冬プログラムを全て鑑賞できる共通チケット提示で無料となります※販売開始日、販売場所は追って告知されます
2017年01月20日3年に1度の世界最大級の国際芸術祭「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」の舞台となる、越後妻有地域「大地の芸術祭の里」で、冬のプログラムが開催されます。雪アートや雪花火など、豪雪地・越後妻有ならではのプログラムが目白押し。今回はその一部をご紹介します。世界最大級の国際芸術祭の里で楽しもう!●「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」とは「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」は、日本有数の豪雪地・越後妻有を舞台に、2000年から3年に1度開催されている世界最大級の国際芸術祭です。農業を通して大地とかかわってきた「里山」の暮らしが今も豊かに残っている地域で、「人間は自然に内包される」を基本理念としたプログラムは、国内外から注目を集めています。●『SNOWART』(スノワート)の世界を堪能越後妻有では、季節毎に2週間ほどの集中期間を設け、各施設での特別企画展やアーティストによるワークショップ、イベント、パフォーマンスなどが連動した大規模なプログラムが実施されています。今回実施されるのは、「冬」シーズンのコンテンツです。世界有数の豪雪地・越後妻有の魅力をアートの力で掘り起こします。スノーリゾートとは一味違う『SNOWART』(スノワート)の世界を堪能しましょう。大注目!2つのコンテンツをご紹介●冬だけのとっておき!「キナーレ」の観て遊べる展覧会越後妻有里山現代美術館「キナーレ」では、冬の企画展が開催されます。雪国の生活の中で多様に活用されてきた雪は、アートの素材としても多くの可能性を秘めています。 今回は4組のアーティストが雪に向き合い、この時期だけのとっておきの空間を演出します。雪景色に色鮮やかなアート、雪上を滑ってあそぶ「雪板」、全長40mのエアドームに、ピンホールカメラ、スケートリンクなど、心も体もポカポカになるアートが盛りだくさん。 冬ならではの幻想的な瞬間を楽しみましょう。【詳細情報】会期:2017年1月14日(土)~3月12日(日)休館日:水曜時間:10:00~17:00(最終入館16:30)※淺田創、磯辺行久、曽谷朝絵、KEEN&KURAKAKE+NUART Sculptureの作品は公開日限定です。詳しくは公式HPを確認してください。料金:一般1,000円、小中学生500円(常設展入館料を含む)※スケート体験は専用貸靴代500円別途必要となります※2017冬共通チケットで何回でも入場可能です(スケート体験除く)※混雑時のスケート体験は1回30分までとなる場合があります※スケート体験される方は帽子・手袋を持参してください●越後妻有の冬を贅沢に楽しむツアーアートが散りばめられたスケートリンクやアートスノートレッキングなど、他のスノーリゾートでは味わえない楽しいプログラムが満載の越後妻有の冬。毎年大好評の「雪見御膳」や雪国体験も、ツアー限定で開催が決定しました。宿は日本三大薬湯の松之山温泉です。越後妻有の冬を贅沢に楽しみましょう。●SNOWARTと越冬のごちそう「雪見御膳」ツアー雪道トレッキングでしか観に行けない豪雪アート体験や滑ってあそべるスケートリンク、さらに大人気のスカイランタン(つなん雪まつり)やスノーキャンドル(雪原カーニバルなかさと)を体験できるスペシャルツアーです。ツアー限定のおもてなし・地域のお母さんたちによる「雪見御膳」と日本酒を堪能しましょう。宿は三大薬湯の松之山温泉。心も体も大満足のツアーです。【詳細情報】SNOWARTと越冬のごちそう「雪見御膳」ツアー開催日:2017年2月25日(土)~26日(日)、2017年3月11日(土)~12日(日)料金:一般 34,000円~、小学生以下 28,000円~定員:各日25名※バス代、1泊2食付宿泊費、雪見御膳(昼)代、冬共通チケット(スケート体験以外全プログラム鑑賞可)、保険代含む※宿、グループ人数により金額が異なります●SNOWART・雪花火と越冬のごちそう「雪見御膳」ツアー日経BPランキングでも4位にランクインした話題の「越後妻有 雪花火」、雪道トレッキングでしか観に行けない豪雪アート体験、そしてツアー限定のおもてなし・地域のお母さんたちによる「雪見御膳」と日本酒を堪能しましょう。宿は日本三大薬湯の1つ松之山温泉、隠れた名湯「美人の湯」として親しまれている越後田中温泉のいずれかを選べます。【詳細情報】開催日:2017年3月4日(金)~5日(土)料金:一般 39,000円~、小学生以下 31,000円~※バス代、1泊2食付宿泊費、雪見御膳(昼)代、冬共通チケット(全プログラム鑑賞可)、保険代含む※宿、グループ人数により金額が異なります交通手段定員:50名他にも気になるコンテンツが目白押し●まつだい「農舞台」冬の企画展「北の地平線」北海道を拠点に活動する国松希根太による展覧会。 北の大地で制作された作品が、雪深い冬の越後妻有にやってきます。開催期間:2017年1月14日(土)~3月12日(日)●あてま高原リゾート・ベルナディオ「越後妻有 雪花火/Gift for Frozen Village 2017」越後妻有の長い冬の終わりを告げる雪花火が、今年も真っ白な雪国の夜空を彩ります。 第4回を迎える今回は、光の花畑の舞台を広大な自然が広がるあてま高原へと移し、3尺玉が雪上に花咲きます。開催日:2017年3月4日(土)●越後妻有の豪雪とアートを体感!「SNOWART TRAIL」大地の芸術祭の魅力は、歩いて巡ってアートを楽しむこと。まつだい「農舞台」では、雪道トレッキングでアートを巡るガイド付きツアーが行われます。雪の中で対面する作品たちは、この冬のために構想された新作ばかり。このトレッキングツアーでしか鑑賞できない作品は必見です。開催期間:2017年2月25日(土)~3月12日(日)●「森の学校」キョロロ企画展「里山のお米展-にぎやかな田んぼのめぐみ-」里山のお米づくりがもたらす多様な環境や生物の多様性、そして恩恵がわかりやすく紹介されます。キノコ探しなどイベントも注目です。開催期間:開催中~2017年6月25日(日)●木造小学校に泊まろう!懐かしい木造校舎が宿泊施設としてリノベーション。地元の食材をつかった手作り献立も味わえる「三省ハウス」にも宿泊が可能です。三省ハウス:さまざまなコンテンツが目白押しで、今冬も目が離せない大地の芸術祭の里・越後妻有。『SNOWART』(スノワート)の世界へ、お出かけしてみてはいかがでしょうか。
2017年01月19日元AKB48で女優の前田敦子とロックバンド・RADWIMPSの野田洋次郎が1日、それぞれ自身のツイッターを更新し、一部で報じられた交際報道を否定した。前田は「全く、ないですよ!!」と否定。「そんな根も葉もない噂で出ちゃうと相手方にも、ファンのみなさんに申し訳ないです。全くありませんよ」と続け、「なんで!! びっくり!! !! !!」と驚いた。野田も「なんだろう。熱愛報道みたいなのが出てるみたいですがまったくの事実無根です」と否定。「正月早々。相手方にも申し訳ないので、伝えさせてもらいます。なんだかなぁ」とつぶやいた。
2017年01月01日こんにちは。Dr.コパです。日々健康にいきいきと過ごしていきたいですよね。しかし、仕事で帰りが遅かったり、ストレスがたまっていたりして身体をいたわれないことも多いでしょう。そんなあなたのために、大地の力を得て身体から幸せになるための秘訣をお教えします。■忙しい日々でも、自然に親しもう一番簡単に身体を健やかにする方法は、自然に触れること。とはいえ、家の窓から外を見ても緑が見えないという場合もあるでしょう。そのせいか、現代では根気がなく不健康な人が目立つのかもしれませんね。少し疲れたときにこそ、休日には近場で自然に触れられる場所に出かけてみましょう。また、昼休みなどもオフィスにこもっているばかりではなく、近くを散歩してみてください。ただ、もっと効果があるのは直接大地に触れることなのです。■どうやって大地のパワーをもらえばいいの? 私が一番おすすめしたいのは、裸足になって歩くこと。公園のベンチに腰掛けて、靴下を脱いでリラックスするだけでもよいでしょう。もし、人目が気になってできないというのならば、露天風呂もおすすめです。ただし、露天風呂に行く際は、吉方位をしっかりチェックしてから出かけてください。しかし、より簡単に大地のパワーを吸収する方法もあるのです。それは、普段履いている靴を見直してみること。いくら高価な靴でも、汚れていたり底がすり減っていたりすると大地の力を得られませんからね。つい怠りがちかもしれませんが、こまめな手入れをすることで、健康運に恵まれるようになるでしょう。 ■運気が入ってくる場所! 玄関はいつもキレイにまた、大地のパワー吸収だけでなく、家と自然をつなぐために欠かせないのが、玄関です。ここが汚れていると肝心のパワーも吸収できませんし、自然の運気も取り込めません。普段は使わないものを出しっ放しにしてはいないでしょうか? 健康運が下がってしまいますよ。できれば、毎日水ぶきをしてきれいにしましょう。そうでなくても、いらないものはしまって運の通り道をつくっておいてください。大地が力を与えてくれて、健康運の上昇につながっていきます。いかがだったでしょうか。時間がないときには、外に出て空気を吸うだけでも構いませんよ。ストレスがたまっていると感じたら、身体の中から厄を追い出すイメージで深呼吸を3回しましょう。それだけでも、すっきりするはずですよ。 ・なまえだけで驚愕的中!【陽気な幸運オヤジDr.コパ】開運姓名判断
2016年12月15日「自分が演劇を本当に志したいと思うきっかけになったのが野田さんの作品なので、どこか“ホーム”に帰るような感覚があります。帰るからには、成長した姿を見せなくてはというプレッシャーもありますし、今までNODA・MAPを見てくださった方たちが見たことのない、新しい私として表現したいですね」NODA・MAP第21回公演 『足跡姫』チケット情報約3年ぶりにNODA・MAPに参加する心境を、そう話す宮沢りえ。2004年の『透明人間の蒸気』以来、自身にとって7作目の野田秀樹作品『足跡姫~時代錯誤冬幽霊~』(あしあとひめ ときあやまってふゆのゆうれい)に、初共演となる妻夫木聡ら充実のキャストで挑む。「稽古場でアイディアを提供し合ったり、挑発し合えることが、すごく楽しみです。自分が出した音に響いてくれる人がいて、その反応がまた私に響いてくる。そうやってお互いが鳴らし合う鐘が、より高いところへ行くガソリンになる。妻夫木さんは、その鐘にいちばん大切な“誠実さ”が溢れている人。ハッとするような瞬間が、積み重なっていくといいなと思っています」絶大な信頼を寄せる古田新太との共演も心強い。二心同体の役を演じた『MIWA』をはじめ、「なぜかカップリングされることが多いんです」と笑顔を見せる。「古田さんは、大きな視野で周りを客観的に見る目をちゃんと持ちながらも、挑戦することを恐れない人。頼もしいし、負けていられない気持ちになります。トランポリンを使った今回のチラシの撮影でも、先に撮り終えた古田さんと妻夫木さんがとても上手だったと聞いたら俄然、闘争心が湧いてきて。お陰でたくさん跳んで、筋肉痛になりました(笑)」江戸時代が舞台になる本作品。野田によると、“残ることのない、肉体を使う芸術”をモチーフに、生前深い親交があり、歌舞伎『野田版 研辰の討たれ』などをともに生み出した故・中村勘三郎へのオマージュを書き下ろすという。「野田さんがそれを照れたりせず潔く表明されたことに、まず驚きましたし、感動しました。こういう具体的な言葉を発表するのは、とてもエネルギーの要ること。野田さんの新しい挑戦に対する意気込みを感じます」「心と体をストレッチして」そんな野田の思いに応えたいという宮沢。「1+1=2にならないのが野田さんの作品で、肉体から湧き出るとても創造的な表現が常に求められます。1+1=100になっても、0になっても、それに対してピタッと吸着できる自分でありたいし、できれば時折、野田さんのイメージをいい意味で壊せるくらいでありたい。“そんな見せ方もあるんだ!”と驚く野田さんの顔が見られるように、脳みそを柔軟にして稽古に臨もうと思います」公演は1月18日(水)から東京芸術劇場 プレイハウスにて。チケットの一般発売は12月10日(土)午前10時より。なお、チケットぴあでは11月3日(木)午前11時まで無料会員向けインターネット抽選先行「プレリザーブ」を受付。取材・文/岡﨑 香
2016年11月02日広汎性発達障がい、解離性障がいがありながらも、数々のコンクールに入賞し、5年ほど前からソロコンサートを開いている宮崎出身のピアニスト、野田あすか。彼女が初めて東京でのソロコンサートに挑む。野田あすか ソロコンサート今回のコンサートは二部構成。前半では、ショパン「幻想即興曲」、ドビュッシー「2つのアラベスク」第1番といったクラシックを予定しているが、なんといっても注目は、後半に彼女が演奏する自作曲の数々だ。「この1年間に作った曲から何曲か弾きます。『あしたに向かって』は、明日に向かってがんばるエネルギーを充電して、爆発させるイメージの曲です。いつもがんばれるわけではないから、エネルギーを貯めるためにひと休みしたり、心をゆったりさせたりするところもあります。そういう、私の中のエネルギーの動きを曲にしました。また、『しあわせのプレゼント』を作った時は、まわりのひとや、ステージでわたしを包む光や音などを、表現したいと思いました。前半は、私がメロディで、その周りを、人や光の伴奏に包んでもらっています。後半は、幸せのメロディーを音にしました」幼いころから、障がいが原因で、いじめや転校、退学、自傷、パニック、右下肢不自由、左耳感音難聴などでの入退院を繰り返してきた野田。今も腕にはリストカットの傷が残る。しかし、今の彼女にあるのは感謝の気持ち。その情感豊かな演奏にも、紆余曲折を経て辿り着いた、明るさや優しさがあふれている。「私は今まで周りのみんなに迷惑をかけたり困らせたりしてきました。でも、ステージで演奏させていただくようになって、自分だけが練習して自分だけが舞台に立っているのではなく、たくさんの方に支えられて励ましてもらっていたことに気づいたんです。また、舞台のお手伝いをしてくれるひとやCDを聴いてくれるひとがたくさんいるんだとわかりました」他の楽器を弾いた経験もあるそうだが、ピアノのどこに魅せられたのだろうか?「ヴァイオリンやトランペットならひとつの音を自分で伸ばしたり、音を大きくしたりすることができるけれど、ピアノの音は、一度鍵盤を叩いたらあとは消えていく。その一音一音が切ないの。大事に弾き過ぎて、先生に『ちょっと遅い』と言われてしまうこともあります」はにかむように笑う姿が印象的だが、その言葉や音には、常にしなやかな強さがある。「東京でソロで弾くのは初めてなので緊張もしているけれど、心を込めて、みなさんがほっこりにっこり帰ってくれるように弾きます。いつもの私のコンサートでは泣いている人もいるけど、最後はみんな笑顔なので、ぜひ自由に楽しんでほしいです」公演は10月19日(水)東京・王子ホールにて。チケット発売中。取材・文:高橋彩子
2016年10月11日世界最大級の国際芸術祭「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」の舞台となる新潟県十日町市・津南町「大地の芸術祭の里」で、2016年10月22日(土)、アウトドア・フットウェア・ブランドのKEENとタッグを組んだウォーキング企画「KEENと歩くマタギの里・秋山郷」が開催されます。秋山郷の紅葉に囲まれて、秋の味覚をビュッフェランチで堪能。アウトドア初心者にもぴったりの五感で楽しめるツアーです。自然とアートに触れられる「大地の芸術祭の里」過疎高齢化の進む日本有数の豪雪地・越後妻有を舞台に、2000年にスタートし、3年に1度開催されている世界最大級の国際芸術祭「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」。この舞台となる地域一帯は、「大地の芸術祭の里」と呼ばれています。「人間は自然に内包される」をテーマに、1年を通して、豊かな自然の中でアートと触れ合える様々なイベントやプロジェクトを開催しています。この過疎地となった地域に再び活気を取り戻そうとする試みは、「妻有方式」として海外メディアでも多数紹介され、国内でも全国の様々な地域づくりに影響を与えるなど、美術の枠を越えた評価を得ています。アウトドア初心者も楽しめる「KEEN」とのコラボイベント「KEENと歩くマタギの里・秋山郷」は、アウトドア・フットウェア・ブランドのKEENと「大地の芸術祭の里」がコラボレーションして開催されるイベント。KEENのトレッキングシューズを履いて、マタギの里・秋山郷自然を歩く日帰りウォーキングツアーです。紅葉で彩られた秋山郷ウォーキングや、Bubb & GravityfreeとKEENが共に手掛けた、空家をリメイクしたアート作品「出逢いDEAI」の鑑賞、紅葉を眺めながら秋の味覚をビュッフェランチで楽しめたりと、本格的なトレッキング経験がない方でも気軽に参加できるプログラムです。都会の慌ただしい日常をしばしの間忘れて、秋山郷の圧倒的な自然に癒されてみてはいかがでしょうか。ツアーのポイントをご紹介!●KEENのシューズを無料レンタルアウトドア・フットウェア・ブランドKEENの機能性とデザイン性を兼ね備えたトレッキングシューズが無料でレンタル可能です。また、ウォ―キングの後は、気に入った商品を購入できます。●KEENとはKEENは、2003年にアメリカ・カリフォルニア州で生まれたフアウトドア・フットウェア・ブランド。現在は、アメリカ・オレゴン州、ポートランドに本拠を置いており、機能性とデザイン性を兼ね備えた商品の数々は、全世界で注目を集めています。「大地の芸術祭」には、2012年から参加。KEENアンバサダーであるBubb、Gravityfreeと共に空家をリメイクした「出逢い DEAI」を展開しています。●秋山郷の自然を体感マタギの里・秘境秋山郷の圧倒的な自然をほこる苗場山麓ジオパークや秋山郷周辺を地元ガイドさんが丁寧に案内します。●普段は宿泊しないと食べられない!「かたくりの宿」特製ビュッフェを堪能昼食は秋の恵みがつまった「かたくりの宿」特製のビュッフェです。かたくりの宿は、越後妻有の秘境・秋山郷で地元の子どもを見守り続けた、かつての小学校を改築した宿泊施設です。地元の食材を使った料理は非常に評判が高く人気ですが、普段は宿泊しないと食べることができません。このイベントに参加すれば、気軽にかたくりの宿の味を堪能できます。イベント詳細名称:KEENと歩くマタギの里・秋山郷開催日:2016年10月22日(土)集合場所:見玉不動尊前駐車場受付時間:10:15~10:50住所:新潟県中魚沼郡津南町秋成9687行程:11:00開会式→11:15午前の部→12:30ランチ→13:30午後の部→15:00閉会式→15:15解散参加費用:大人2,500円、小中学生以下1,500円(お昼ご飯・ガイド料・DEAI鑑賞券付き・保険料)※当日、現金にて支払い送迎車申し込みの方:9:45に十日町駅西口集合(9:50出発)※料金2,000円(往復)※雨天決行※天候などの状況等により行程変更等がある場合あります。※台風などの理由でやむをえず中止をしなければならない場合は当日6:30に決定し、電話にて連絡します。持ち物:ウォーキングに適した服装、帽子、レインウェア、折りたたみ傘、飲料水、保険証問い合わせ先:025-761-7767(「大地の芸術祭の里」総合案内所)※水曜以外9:00~18:00申し込み方法:公式サイト(から申し込み。締め切り:10月12日(水)※靴のレンタルを希望しない場合は10月19日(水)まで申込可能イベント詳細URL:
2016年09月22日日本を代表するコメディエンヌ・大地真央が主演を務めるサスペンス・コメディ『一人二役~殺したいほどジュテーム~』が10月に上演される。その製作発表が8月1日に都内で行われ、大地、森公美子、益岡徹、上演台本・演出を手がける福島三郎が登壇した。舞台『一人二役~殺したいほどジュテーム~』チケット情報本作は、“笑いとサスペンス、そして幕切れのどんでん返し”が特徴の作風で、フランスのヒッチコックと称されるロベール・トマが原作のサスペンス喜劇。1970年にパリで初演された。伯父の莫大な財産を相続したフランソワーズ(大地)は、結婚したばかりのリシャール(益岡)が実は財産目当ての乱暴な放蕩者であると分かり、離婚を考え始める。ある日、家政婦のルイーズ(森)の恋人がリシャールと瓜ふたつの弟・ミシェル(益岡/二役)だと知り、彼を利用して離婚の手続きをしようと謀る。ところがミシェルは兄と正反対な臆病者で――。果たしてフランソワーズの逆転劇は成功するのか?会見で大地は、自身がロベール・トマの作品は2作品目、森、益岡、福島との共演も2作品目であることに触れ、「2、2、2、2、って続いて、猫好きの私としては『にゃん、にゃん、にゃん、にゃん』って感じで、とっても縁起がいい作品になるんじゃないかと期待しております」と笑顔で挨拶。福島が演出プランに関して「みなさんコメディに関しては、放っておいてもおもしろいことをやってくださる方々。気をつけるとしたら、シリアスにいかないといけないところでどうしてもダジャレを言ってしまう真央さんが…(笑)」と話す通り、会見中にも大地は自身の役がスイス人だという話から「なんでも“スイス”イといく」とダジャレを言うなどし、会場を盛り上げた。また、「ストレートプレイですが、大地さんと森さんが出演するので、不自然じゃない形で歌のシーンを入れたい」(福島)と、大地と森によるデュエット曲があることも明らかに。大地の大ファンである森は喜びをあらわにした。森は「今、大人がやるお芝居が少なくなっているような気がして。(本作は)今年一番じゃないかと思うくらい平均年齢が高いお芝居になっておりますが(笑)、がんばらせていただきたい!」と抱負を、益岡は「(物語の)最後は、アゴがはずれるような、『これありか!?』という印象を持ちました。稽古に入るのも、お客様に観てもらうのも楽しみ」と話した。舞台『一人二役~殺したいほどジュテーム~』は、10月7日(金)から10日(月・祝)まで東京・THEATRE1010にて。その後、12月まで全国15会場で上演。取材・文:中川實穗
2016年08月02日RADWIMPSのヴォーカル、野田洋次郎のソロプロジェクト「illion」が2016年10月12日(水)にアルバムを発売予定だ。RADWIMPS(ラッドウィンプス)は、その独特の歌詞と音楽性で多くのファンを魅了し続ける4人組のロックバンド。2016年3月には、彼らのドキュメンタリー映画も公開され、益々注目を集めている。ヴォーカルの野田洋次郎は、2012年からソロ活動を開始し、ファーストファーストアルバム『UBU』をイギリスやドイツなど、世界8ヵ国で2013年にリリースした。より前衛的な楽曲が並び、また海外での活動を視野に入れ、多くの楽曲が英語詞で構成されており、海外のオーディエンスにも大きな支持を得ている。注目のアルバムには、2016年7月15日(金)より全世界先行配信が開始された新曲「Water lily」を含めた全10曲を収録予定だ。また、初回限定盤は、CD+DVDの2枚組で、新作アートワークをフィーチャーしたアートブックが付属する。DVDには、ロンドンで行われた初ライブの映像や、街頭ビジョンのみで公開されていたAbbey Road Studiosでの「BRAIN DRAIN」スタジオライブ映像、「MAHOROBA」「BEEHIVE」のミュージックビデオなどが収録される。【詳細】illion アルバム ※タイトル未定発売時期:2016年10月12日(水)価格:・初回限定盤 (CD+DVD+アートブック) 3,500円+税 ・通常盤 (CD) 2,500円+税 ■CD収録楽曲「Water lily」ほか10曲収録予定■DVD収録内容(初回限定盤のみ)・Live at London, O2 Shepherd's Bush Empire 2013「BEEHIVE」「LYNCH」「γ」「MAHOROBA」「BRAIN DRAIN」「GASSHOW」・Music Clip「BRAIN DRAIN (Performed in Abbey Road Studios)」「MAHOROBA」「BEEHIVE」「MAHOROBA (Music Clip Making)」
2016年07月18日「マンガ大賞2016」の授賞式が29日、ニッポン放送イマジンスタジオにて行われ、野田サトル氏の漫画作品『ゴールデンカムイ』が大賞に選ばれた。『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で連載中の『ゴールデンカムイ』は、日露戦争の帰還兵で、"不死身の杉元"として恐れられた青年・杉元佐一が、隠された金塊をめぐって北海道全土を舞台に繰り広げる冒険劇が描かれる。アイヌ民族の少女アシリパをはじめとした魅力的なキャラクターや、ミステリー、歴史、民俗、サバイバル技術など、多様な要素が凝縮されたエンターテインメント作品となっている。受賞のコメントを求められた野田氏は、「『ダンジョン飯』に勝ててうれしい」と、同じく「マンガ大賞2016」ノミネート作で、「全国書店員が選んだおすすめコミック2016」において1位に輝いた人気コミック『ダンジョン飯』を引き合いに喜びの第一声。本作を描いたきっかけについて尋ねられると、「主人公の杉元佐一というのは自分のひいじいちゃんの名前なんです。屯田兵として戦ったひいじいちゃんの話をいつか描きたいと思っていました」と、意外な事実とともに動機を明かした。さらに、「実際になかなか話を広げていくことができずにいた時に、担当編集の大熊さんが北海道を舞台にした狩猟小説を薦めてくれました。それがおもしろかったので、その2つをくっつけちゃえばいいやと始まりました」と説明。作品で描くものにはリアリティを出すために、知床や網走刑務所など、作中のモチーフとなった場所をはじめ、現地の猟師を取材したという野田氏。さらにアイヌ文化に造詣の深い中川裕教授がアイヌ語監修を務めるなど、あらゆる面で本物を志向している。創作へのこだわりについても野田氏は、「やはり取材で、本物を見て描くようにしています。徹底的に取材して詳細に描くことで、現地の方にも、『こいつ本気だ』と思ってもらえるんです」とコメント。授賞式に参加した担当編集の大熊八甲氏も、「野田先生は、その行動力と、情報・知識量を作品に落としこむ力がすごい」と語る。式では、野田氏が描き下ろした受賞イラストも公開された。今年ノミネートされたのは、『ゴールデンカムイ』をはじめ11作品。そのほかの順位は以下となる。「マンガ大賞2016」順位大賞 野田サトル『ゴールデンカムイ』2位 九井諒子『ダンジョン飯』3位 石塚真一『BLUE GIANT』4位 三部けい『僕だけがいない街』5位 たかみち『百万畳ラビリンス』6位 沙村広明『波よ聞いてくれ』7位 眉月じゅん『恋は雨上がりのように』8位 安藤ゆき『町田くんの世界』9位 東村アキコ『東京タラレバ娘』10位 山本さほ『岡崎に捧ぐ』11位 イーピャオ 小山ゆうじろう『とんかつDJアゲ太郎』
2016年03月29日野田秀樹作・演出のNODA・MAP第20回公演 『逆鱗』が1月29日、東京芸術劇場で開幕。公演に先立ち、28日にゲネプロが行われた。NODA・MAP第20回公演『逆鱗』チケット情報物語の主な舞台は、とある水族館と、深い海の底。水族館では、館長の鵜飼綱元(池田成志)、館員のイルカ・モノノウ(満島真之介)、警備員のサキモリ・オモウ(阿部サダヲ)らがせわしなく働いている。そこに現れたのが、電報配達人のモガリ・サマヨウ(瑛太)。電報を届けようとするモガリを、館長の娘で人魚学の若き研究者である鵜飼ザコ(井上真央)が留め置く。ザコはある企みを胸に秘め、人魚学教授の柿本魚麻呂(野田秀樹)と共に水族館で“人魚ショウ”を開こうとしていた。一方、海の底では、NINGYO(松たか子)をはじめとする人魚らと、彼女達の母である逆八百比丘尼(銀粉蝶)が、神秘的な雰囲気で佇んでいる。表層的にコミカルに物事が動く水族館と、時の流れが止まったかのような海の底。舞台では、対照的なふたつの世界が、入れ替わり立ち替わり現れる。ほとんど何もない白い美術の中、舞台上を横切るアンサンブルキャストや数枚の透明パネルだけで、場所や時代が瞬時に移るさまはマジカルだ。このふたつの世界は奇妙に繋がっている。逆八百比丘尼は水族館では鰯ババアとしてお馴染みの存在だし、モガリやサキモリは夢か現かわからぬまま海中を彷徨って人魚達に出会う。そうかと思えば、人魚ショウの出演者オーディションに、本物の人魚であるはずのNINGYOが応募する場面も。時に登場人物自身も混乱しながら、水族館と海底とを往還する。やがて、重要な任務を負う“潜水鵜”として海に潜るサキモリ、モガリ、イルカらと共に、劇は怒涛の展開へ。果たして、人魚の正体とは、届けるはずの電報とは、逆さについた鱗=逆鱗とは……?無数のピースが合わさって迎えるクライマックスには息を飲む。劇中、モガリが“誰もいない海”を見ることができる人はいないと指摘する台詞があるが、そうしたものを観客が目撃し得る演劇の特性、そして観客としての責務にも、思いを巡らさずにはいられない。現実と非現実を行き交いつつ、圧倒的な真実を浮かび上がらせる、野田秀樹流ファンタジー。主要俳優陣の生き生きとした確かな演技と、アンサンブルキャスト達による息の合った動きが、独特の世界に命を吹き込んでいた。公演は2016年1月29日(金)から3月13日(日)まで東京芸術劇場 プレイハウスにて。その後、3月18日(金)から3月27日(日)まで大阪・シアターBRAVA!、3月31日(木)から4月3日(日)まで福岡・北九州芸術劇場 大ホールでも上演。取材・文:高橋彩子
2016年02月05日松たか子さんに瑛太さん、井上真央さん、阿部サダヲさんという豪華キャストが揃うNODA・MAPの新作舞台『逆鱗』。野田秀樹さんの舞台といえば、“キル→着る→KILL(殺す)→生きる”だったり、“オイル→老いる”など、単なるダジャレかと思いきや、そこから思いもよらない壮大な世界を見せてくれる。今回は、水族館に現れた人魚の物語ということだけれど…一体どんな舞台に?そして12年ぶりに野田作品に出演する阿部さんの心境は?***野田:前回、出てもらった『透明人間の蒸気(ゆげ)』から12年も経ってるんだね。まあこの間にも、何回か声は掛けていたんだけれど、台本が気に入らなかったみたいで…(笑)。阿部:いや…単にタイミングが合わなかっただけです。この12年の間にNODA・MAPの舞台も観に行ってますし!野田:そうそう『THE BEE』の時、長野まで観に来てくれたんだった。いつか俺の役をサダヲにやってほしいって言ったんだよね。阿部:(恐縮して)…ああ、はい。野田:僕が阿部さんを初めて認識したのは20年くらい前なんだけれど、その時、こういうすごい人が出てきたんだなって、とても印象に残ったんだ。それで『透明人間~』に出てもらったら、やっぱりすごく上手くて、また絶対にお願いしたいと思っていました。今回久しぶりだったけど、全然落ちぶれてなくて安心した。阿部:よかったです。野田:まあそれは冗談として、今回、阿部さんが出てくれることになって、どんなセリフを書いても、噛み砕いてもっと面白くしてくれるから大丈夫っていう安心感があったのよ。もし他の人だったら、こんなに長々書かないよなっていう昭和ギャグを連発したり…ほんとすみません(笑)。阿部:最初、半分だけいただいた台本では、ガチャガチャしたシーンばっかりで、ここからもっとふざけていくのかと思っていたんですよ。メンバー的にふざける人が多いですし。野田:確かにそうだね(笑)。阿部:でも、後半の台本を読んだらどんどん思いもよらない展開になっていって、読み終わったときには言葉が出なかったです。野田:うん。この作品に限らずだけど、ガチャガチャした芝居だと思って観ていると、いつの間にか引き返せないところにいるというか。知らず知らずのうちに作品の中に引きずり込みたいとは、いつも思ってる。阿部:ただ、台本のト書きに、でっかい水槽が運ばれてくるって書いてあるから期待してたんですけど…。野田:スタッフからも「水を使うんですか?」って聞かれたりしたからね(笑)。ただ、舞台に本物の水槽や水を出すよりも、僕は演劇のアナログ感でできることってあると思ってるからさ。演劇って言ったもん勝ちで、ここは海の底だって言ったら海の底になる。そういうリアリティって演劇ならではで、演劇をやってる身としては、やっぱり演劇でしかできない世界を作りたいし、劇場に来た人にしか感じられない衝撃を見せたいというのはあるかな。阿部:それにしても、文字を使った言葉遊びが出てきますけれど、あんなにたくさん考えるんですね。あまりの数に、じつは野田さん、暇なのかなって(笑)。野田暇なんでしょうね(笑)。◇右/のだ・ひでき劇団「夢の遊眠社」を解散後、‘93年にNODA・MAP設立。『THE BEE』『エッグ』など、国内のみならず海外でも作品を上演し、高い評価を得ている。左/あべ・さだを’92年より大人計画に参加。舞台、ドラマ、映画と幅広く活躍。バンド“グループ魂”では、ボーカルを務める。映画『殿、利息でござる!』が5/14公開予定。◇1月29日(金)~3月13日(日)池袋・東京芸術劇場 プレイハウス作・演出・出演/野田秀樹出演/松たか子、瑛太、井上真央、阿部サダヲ、池田成志、満島真之介、銀粉蝶S席9800円A席7800円サイドシート5500円当日券あり。NODA・MAPTEL:03・6802・6681www.nodamap.com大阪、北九州公演あり※『anan』2016年2月3日号より。写真・土佐麻理子インタビュー、文・望月リサ
2016年01月27日「年取ったんでしょうね」――。野田洋次郎は少し照れくさそうな笑みを浮かべてそう語るが、その口調からは年齢を重ねることを前向きに受け止めていることがうかがえる。若者を中心に絶大な支持を集めるロックバンド「RADWIMPS(ラッドウィンプス)」。その全ての楽曲の作詞作曲を担当し、ボーカルを務める野田さんが『トイレのピエタ』で映画初出演にして初主演を務めた。デビュー以来、音楽の仕事だけに集中してきた。自らが紡ぐ歌詞で、メロディで、声で、演奏で、CDが売れないと言われるこの時代に次々とヒットを飛ばし、多くの人々を熱狂させてきた男は、なぜ“いま”このタイミングで、映画のオファーを受けたのか?理由として口にしたのが冒頭の言葉である。「いまだからこそ、というのは確実にあったでしょうね。もう少し若い頃なら、お話をいただいても考えるまでもなく、もしかしたらお会いすることさえなく断っていたと思います。これまで7枚アルバムを発表してきて、特に前作(『×と○と罪と』/2013年12月リリース)は自分でも手応えのあるものができるという思いがあって、28歳になる頃だったんですが、既にその先のツアーも決まっていて、それが終わればもう29歳だな…なんて思っていた時期にお話をいただいたんですよね」。20代前半から半ばにかけてといまの最大の違いは「自信」。自分なりに外の世界に目を向けることができるようになってきた時期とオファーが良いタイミングで重なった。「若い頃は“とがってた”というのはあると思います(笑)。とがってないと守れない何かがある気がしていました。この世界、染まっていくのは簡単です。ひとつのセオリーやルーティン、誰が作ったかも分からないレールに勝手に乗せられそうになることもあって、それに必死で抗う気持ちもあった。『自分は自分だ』という思いで自分の“純度”を守ろうとしていた部分もあったし、それはよかったといまでも思ってるけど、一方で以前のように力をこめずとも、自分がやればそれは自分色になるんだというある種の自信がこの10年ほどで身についたのかなと思います。もう少し広い視野で周りのことも自分のことも見られるようになって『面白いならやってみようか』と外に向けて毛穴を開いていた時期にちょうど、お話をいただけたのも大きかったですね」。もちろん、提示された物語、そして主人公への共感も引き受けた大きな理由のひとつ。松永大司監督が漫画の神様・手塚治虫が死の直前まで綴っていた日記の最後のページに“トイレのピエタ”とあったのをドキュメンタリー番組で見て、アイディアを膨らませていった。ピエタとは、聖母マリアが磔にされ命を落としたキリストの体を抱きかかえる絵画や彫刻のモチーフ。画家を志すも挫折し、無気力に日々を費やしていたが、ある日突然、病で余命わずかと宣告された宏の最後の夏を描く。「そもそも、俳優という仕事がどういう仕事なのか分かってなかったんです。ものを作る人間として、映画を作る映画監督という存在には興味があって、友人もいたんですが、役者さんに関しては正直、何をどこまでしている人なのか分からないところがあって、だから、最初にお話をいただいた時もピンと来なかったんです。でも脚本を読んで、自分が理解できない“何者”かになるのは無理だけど、理解し共感できる主人公がいて、素晴らしい物語があるから『この人を生きることならできるかもしれない』と思ってやらせていただくことにしました」。美大時代は才能を周りからもてはやされていたが、やがて壁にぶつかり挫折し、絵から離れた生活を送る宏。個展を開くまでになったかつての恋人を前にしても揶揄や自らを卑下するような言葉しか出てこない。そんな宏が野田さんは「かわいく思えた」という。「このかわいらしさって何なのか?あまのじゃくで、物事をエラそうに斜めから見て、自分は何ひとつ成し遂げてないのに世界を見下して、自分もその世界の一員なのに、どこか違うと思ってて――でも、そのひとつひとつを大真面目にやってるんですよね。近くにいたら間違いなくイヤな奴だなって思うけど(笑)、でもそのイヤなところが自分を見ているようでもあったんですよね。自分にとっては自分は特別だし、もちろんそれは誰しもそうなんだけど、そこで周りに合わせることなく生きてる宏がかわいくてたまらなかった。実は、みんなこうやって生きたいんじゃないのか?ダサいんだけど、ヒーローとは正反対でかっこよくもなければ、人を救うでもないし、優しくもないんだけど、でもある種の人の根っこにある願望――こうやって生きたいという理想を体現しているような気がしたんです」。絶望を抱えて絵から離れた宏だが、それでも宏は自分の才能をどこかで信じていると思うか?それとも信じきれなかったからこそ成功を手にできなかったのか?そんな質問に野田さんは「おれは、信じてると思う」とうなずく。「やはり音楽に置き換えて考えた時、もし世間に全く認められずに無視されたら、おれも同じように音楽を捨てていたと思うけど、それでもどこかで自分の音楽を自分だけは信じてると思うんですよね、きっと。みんなにダメだと言われても『お前らが付いて来れないんだ。何で分かんねぇんだよ』っていう気持ちで。宏が筆を置いたのは、絵というのが自分にとって大事すぎて、そこで自分で閉ざしてしまったんだと思うんです」。意地悪な言い方をすれば、成功という物差しで測ったとき、夢に挫折し清掃員として暮らす宏と20歳の若さでメジャーデビューを果たし、ヒット曲を積み重ねてきた「RADWIMPS」の野田洋次郎の間には残酷なまでの断絶がある。だがそれでも、ものを作る人間としての“業”に深くシンパシーを覚え、共鳴した。「もちろんいま、純粋に宏の気持ちに同調するかと言えば違います。でも音楽を始める時、入口に立った時はおれ自身、宏だったし、『どうだっ!こんなの聴いたことないだろう!』って気持ちはいまだにありますよ。『喰らえ!』って気持ちで毎回、曲を出すたびに思ってるし、中途半端じゃイヤだ、おれがやるからにはそこに意味がある――おれがいるからこそできることをやらなきゃしょうがない、他のヤツにできるならそいつがやればいいって思いはある。それは宏もずっと持ち続けてきた気持ちだと思うんです」。そして、しばしの準備期間を置いた上で撮影が始まった――。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:トイレのピエタ 2015年6月6日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2015「トイレのピエタ」製作委員会
2015年06月04日6月2日より、東京・新橋演舞場で三宅裕司率いる熱海五郎一座の最新作『爆笑ミステリー「プリティウーマンの勝手にボディガード」』が開幕。前日の6月1日にゲストの大地真央ほか、三宅裕司、渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、Take2の東貴博・深沢邦之が会見に出席、同作への意気込みを語った。【チケット情報はこちら】熱海五郎一座は、2004年に伊東四朗が座長となり旗揚げした「伊東四朗一座」が始まり。しかし、2006年に伊東がスケジュールの都合でどうしても参加できず、三宅裕司が座長になり“伊東ならぬ熱海”、“四朗ならぬ五郎”で「熱海五郎一座」を旗揚げ。伊東四朗一座から数えると、今年で12年目を迎える人気舞台だ。昨年、新橋演舞場に初進出し、今年も同会場でゲストに大地真央を迎え、歌あり、ダンスあり、笑いありの推理劇を上演する。三宅は大地の起用について「大地さんのダンスや歌などカッコいい振る舞いと相反するところで、沢山ボケ倒してくれればその落差で面白いものが生まれると思い、声をかけさせていただきました。予想通り見事にボケ倒してくれているので、期待していただいて良いと思います」と太鼓判を押した。そのほかの出演陣も大地について「大地さんと一緒に舞台を立てるのが嬉しい。稽古中は大地さんが高級なお菓子を毎回差し入れてくれて、本当にお金持ちなんだなと思いました(笑)」(渡辺)。「先ほど、大地さんはカッコよさとの落差があって面白いと三宅さんがおっしゃってましたが、我々コメディアンは落差がないので、我々の方がハンデがあるんだなと気づきました(笑)」(ラサール)。「こんなに報道陣が集まってくれるのは、僕らが12年頑張ってきたからではなく、大地さんの人気だと思います(笑)」(小倉)とコメント。出演陣からの絶賛を受けた大地。同作の印象について聞かれると、「ボケるのが苦手で、シリアスな私としては・・・」と語り始め、すぐさま出演陣から「それがすでにボケです!」とツッコミが。出演者の息が合った様子が伺えた。続けて大地は「面白くて楽しい皆さんの中にいるのが、本当に幸せです。このお芝居はストーリーがしっかりしていて、とても面白い。そして毎日微調整が入るので、やる側としても適度な緊張感がある。色々な方に見ていただきたいお芝居ですね。私も客席で見たいぐらいです(笑)」と語った。同作の見所について、三宅は「見所とよく聞かれるんですが、台本作りの段階から、出演者全員が均等に目立つような内容にというのを考えています。なので、入れ替わり立ち替わり見せ場があるということで、全編が見所だと思います。ラストはホロッとくるような作りになっていますので、笑って笑って最後ちょっとグッときていただきたい。嫌なことを忘れて、次の日から頑張れるようなお芝居になっていますので、ぜひ劇場に足を運んでください」と語った。熱海五郎一座『爆笑ミステリー「プリティウーマンの勝手にボディガード」』は6月26日(金)まで、東京・新橋演舞場で上演。チケットは発売中。
2015年06月03日「RADWIMPS」の野田洋次郎が映画初主演し、2015年のブレイク女子・杉咲花やリリー・フランキー、大竹しのぶ、宮沢りえらと共演する『トイレのピエタ』。つい先日、未公開シーンを含むメイキング映像や松永大司監督の過去作品の特集上映も決定した本作から、野田さん、杉咲さんの素顔が垣間見られる撮影現場の写真2点がシネマカフェに到着した。画家への夢を諦めて、フリーター生活を送っていた園田宏(野田洋次郎)。余命3か月と告げられた彼が、人生最期の夏を迎えたとき、まるで立ちはだかるように現れたのが、女子高生・真衣(杉咲花)。宏は同じように純粋で孤独、ときに激しい感情をむきだしにする真衣に翻弄されながらも、次第に心惹かれてゆく…。“マンガの神様”手塚治虫が死ぬ直前まで綴っていた病床日記にインスパイアされ、松永監督が完全オリジナルストーリーとして脚本化した本作。10代から大人の女性にいたるまで幅広く支持される人気ロックバンド「RADWIMPS」のフロントマンとはまた別の姿を、演技初挑戦にして映画初主演となる野田さんが見せることでも、早くも話題を呼んでいる。今回届いたのは、まず、ビルの窓ふきのバイトをする宏役の野田さんが、松永監督と談笑している写真。美大を卒業しながらも画家の夢をあきらめた宏は、大都会のビルに虫のようにしがみつき、窓をふくという無為な日々を過ごしていることを象徴するシーンだが、普段クールな野田さんは珍しく(?)全開のスマイルを披露。また、2枚目の写真では、プールサイドでカメラを構え、何かを撮影している野田さんの後ろで、杉咲さんがキュートにカメラ目線でポーズ。オーディションから真衣役に抜擢された杉咲さんにとって、プールでのシーンはかなり重要な場面となったはずだが、リラックスして撮影に臨んでいたことが伺える。いま最も気になる、この2人が織りなす、激しくも切ないラブストーリーが、ますます楽しみになってきた。『トイレのピエタ』は6月6日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:トイレのピエタ 2015年6月6日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2015「トイレのピエタ」製作委員会
2015年05月26日ダイヤモンドダイニングが運営する和食ビュッフェレストラン「大地の贈り物」は6月30日まで、パクチーを食べ放題メニューに加え、アジア料理に合う辛みソースを取りそろえた、「アジアン・パクチーフェア」を期間限定で開催している。○ピリッと辛めのアジア料理がおいしい季節に、食欲を刺激する料理を80種類以上のメニューが食べ放題の和食ビュッフェ「大地の贈り物」に、タイやベトナムを中心としたアジア料理と、好きな人(=パクチスト)にはたまらない人気のパクチーが食べ放題メニュー(ディナー限定)にラインナップする。さらにアジア料理に合わせる辛いソースも用意。爽やかな「サルサソース」「ハラペーニョソース」「粗挽きとうがらし」から辛い物好きも満足できる「ハバネロソース赤」「ハバネロソース緑」を揃えている。ディナー限定メニューは、独特の香りが好きな人にはたまらない「フレッシュ・パクチー」、タイを代表する世界三大スープ「トムヤムクン」、「マンゴータルト」、「マンゴーソフトクリーム」。ランチ・ディナー共通メニューは、ナンプラーの香りが心地よい春雨のサラダ「ヤムウンセン」、米粉をつかったベトナムの麺料理「フォー」、「白身魚のフライ スイートチリソース添え」、「白身魚のスパイス揚げ」、スパイスや香辛料をペーストにして作られるタイカレー「グリーンカレー」、ココナッツミルクの中にタピオカが入ったベトナムのデザート「チェー」。同店の所在地は、東京都台東区上野1-20-11 鈴乃屋ビル4F 上野黒門 しのばず屋別邸内。大人料金(税込)は、平日ランチ1,800円、週末ランチ1,990円、ディナー2,900円~。
2015年05月10日