乃木坂46の齋藤飛鳥、山下美月、梅澤美波が出演する、映画『映像研には手を出すな!』が25日より全国映画館で上映されている。原作は『月刊! スピリッツ』(小学館)にて大童澄瞳が連載中の人気同名コミックで、TVアニメ版は3月度のギャラクシー賞も受賞。“最強の世界”を夢見てアニメーション制作を志す3人の女子高校生の姿をいきいきと描き出し、リアルとアニメーションの世界が交わるようなイマジネーションあふれる表現も話題となっている。4月より放送されたドラマ版も大好評で、満を持しての映画上映に。迷彩帽に迷彩リュックで人並外れた想像力を持つ浅草みどり(齋藤)、カリスマ読者モデルでアニメーター志望の水崎ツバメ(山下)、金儲けに異常な執着を見せる金森さやか(梅澤)ら、個性的なメンバーがスクリーンで暴れ回る。今回は齋藤、梅澤にインタビューし、作品の魅力やキャラクターの魅力、そして3人の関係性の変化などについて話を聞いた。○■作品への反響、殻を破った成果――テレビドラマも好評でしたが、周囲からの反響はありましたか?2人:見つめ合う梅澤:どうぞどうぞ!齋藤:私かあ(笑)。反響はすごくいただきました。作品自体が注目されていたのはもちろんですけど、演じていた役も濃かったので、乃木坂46で活動している普段とは違う面しかなくて、驚いている方もいました。嬉しかったのは、関係者の方々からすごく評判が良かったことです。もちろん、いろいろな方に響く作品だと思うんですけど、テーマ的にクリエイターの方にも響く内容だと思っていたので、実際に反響をいただいたのが嬉しかったです。監督もけっこう、映画仲間の方から「良かったよ」と言われたらしくて。梅澤:私も、お仕事に行った先で「映像研、良かった!」と声をいただくことが多かったです。放送もステイホーム期間でたくさんの方が見てくださったのだろうなというのを感じました。ファンの方の声をリアルタイムで見て、「今まで見たことない、こんな一面があったんだね」と言っていただくことが多かったので、殻を破って演じた時間たちが実った気がして嬉しかったですね。――オンライン会見でも、浅草の姿が流れると「かわいい〜!」と盛り上がっていましたが、齋藤さんが演じた浅草のどんなところにかわいさ、かっこよさがありましたか?齋藤:……かわいいか!?(笑)梅澤:かわいいです~! もう、かわいくてたまんないですよ!!齋藤:ほんと?梅澤:愛おしくなる! 人見知りですけど愛嬌ありますもんね齋藤:たしかに、愛嬌がある! なんだろう、なんかしてくれるんじゃないかと思って見てしまいます。梅澤:期待感ある。齋藤:自分では、恥ずかしいですね。本当に恥ずかしい(笑)。演じている時は「これが私の浅草だ」と思ってやっているので、自信満々なんですけど、いざ世の中の人の目に触れると……。また、ファンの方から「飛鳥ちゃん、意外と浅草っぽいところあるよ」「昔の飛鳥ちゃんって、浅草だよ」と言われたりすると、「私、これ!?」みたいな。ちょっと気恥ずかしいような照れ臭いような嬉しいような、むずがゆい気持ちになります。梅澤:いや、かわいいです! 私が金森として演じてると、すごく腹立たしいところもあるんですよ。浅草が、金森をおちょくってきたりとか(笑)。金森にだけ見せる顔もあって、いらっともするけど、だからこそ許しちゃうんだなというのがわかる! さらに、かっこよさもあるし。たとえば締め切りが近づいているときに、浅草は絶対諦めず、自分の理想が叶うまでちゃんと追い求めるところがかっこいいと思います。――山下さんが演じた水崎ツバメについてはいかがでしたか?齋藤:水崎は、もう山下なんだよなあ……。2人:笑梅澤:本当に、イメージが!齋藤:はまってた! 山下だからなのかな? キャラクターと一緒になっちゃって。なんだか憎めない感じもあるし。かと思ったら、金森と浅草が言い合いしているところを冷静な一言でスパっと切る部分もある。カリスマ読者モデルなので、周りの人の視線を集められて、一瞬で空気を変えられるような力を持っているなと思います。梅澤:サービス精神もすごい。あっけらかんとして明るいイメージがあるけど、アニメ制作のことになると、ちゃんと自分を持っていて、二面性があるというところもすごくかっこいいなと思います。弱さを見せないと言うところは可愛くもありかっこ良くもあるなと思います。――それでは、梅澤さんが演じた金森さやかは。梅澤:金森氏はもう、パートナーにしたいですね。隣にいてほしい!(笑) マネージャーさんだったらいいなと思って。齋藤:たしかに!梅澤:厳しいけど、ちゃんと冷静に見てくれて、「絶対大丈夫」という安心感はすごいと思う。でも演じていて、金森の弱さが少し見えた時に愛おしさも感じました。普段しっかりしているからこそ、たまに見える弱さや隙がかわいいと思います。齋藤:完璧な人に見えるけど、実は人間としては未熟なんじゃないかと思って。明らかに自分が悪い状況で、「ごめんなさい」を言わずにその分を取り返して来て、それを大袈裟にアピールしてくる(笑)。銭湯のシーンも、戦場の後みたいな感じで帰ってきて、「何事!?」と注目を集めていたので、そういうところも子供っぽくてかわいらしいなと思いました。○■3人の仲が深まった撮影――アニメ制作がテーマになっていましたが、お二人が印象に残っているアニメはありますか?梅澤:『美少女戦士セーラームーン』です。もう、ちっちゃい頃から大好きで、原作もアニメもミュージカルも全部好きで、今でも見ちゃいます。昔からセーラープルートが好きで、かっこいい女の子に憧れがありました。小さい子って、かわいらしいピンクとか好きなことが多いと思うんですけど、私はずっと緑が好きだったし、背が高くてすらっとしてクールな女の子が好きで、幼いながらに憧れていたんだと思います。ドラマも大好きで、毎週早起きして見ていました。齋藤:『Dr.スランプ アラレちゃん』です。アラレちゃん、好きなんですよ(笑)。小さい頃も見ていたけど、むしろ今の方が楽しんで見ています。世界も好きだし、アラレちゃんの奇想天外なところも好きで、なんとなく浅草に似ている部分もある。『映像研』に携わって、浅草を愛おしく思うようになってから、似たものも全部愛おしく思えちゃって、そこからアラレちゃんもハマっています(笑)。――撮影では3人の絆が深まったとのことですが、どのような雰囲気だったんでしょうか?梅澤:飛鳥さんが距離を縮めてくれました。この作品に入る前はあまりしゃべったこともなかったし、不安もあったんですけど、現場でも普段よりもギアをあげていてくださってたので、救われましたし、さらっと気遣いもしてくれるんです。台本を読んで、「このシーン、本当に難しいんですよね」という話をしていたら、その撮影の日に「大変な日だから」とチョコをくれたりとか、かっこいいんですよ! 私たち後輩から動こうとしても限度があって、なかなか壁を壊すことはできないけど、飛鳥さんが開いてくださったので、本当に感謝しています。ありがとうございます。齋藤:……まあ、戦略ですね(笑)。すべては取材の時に話してもらうための戦略です。――逆に齋藤さんは後輩2人に感謝していることなどはありますか?齋藤:クランクインした日に驚いたんですけど、梅澤が仕上げて来てたんですよ! 山下は読み合わせの時点でもうツバメでハマり役だなと思っていたけど、梅澤は映画も初めてだし、どんな感じでくるんだろうなと思っていたら。根がすごく真面目なので、きっと家でセリフも練習してきただろうし、金森というキャラクターを分析してきたんだろうなということを感じ取れるくらいだったから、「仕上げてきてる」と思って嬉しかったし、頼もしかったです。そこで安心したし、3人が互いの空気を読み合って、投げてくれたセリフを噛み砕いて応えることができて、すごく助けられました。○■作品自体の魅力は?――原作、アニメ、実写とすごく好評ですが『映像研』の作品自体の魅力はどのようなところにあると思いますか?齋藤:(梅澤をじっと見つめる)梅澤:「答えて」って言ってます(笑)齋藤:考えておくから、答えて(笑)梅澤:なんだろう……演じているときは夢中すぎて、金森氏であることに一生懸命だったんですけど、完成した作品を見て、感動したんですよね。笑いの中にもグッとくるところがあって。例えば映像研がロボ研と和解するシーンでは、私が過去に抱いてこなかった気持ちを持ってるキャラクターたちのことを羨ましく感じました。自分には、何かが好きでとことん追いかけてきたことがあまりなかったかもしれないと思ったら、みんなかっこよく見えてきたんです。金森氏としては「こいつら、何言ってるんだろう」と思っていたけど、泣きながら好きなものについて語る姿がまぶしくてしょうがなくて、そういうのが詰まっている作品だと思います。大人が見てもどこか懐かしくなる、そういう気持ちを思い起こさせてくれるところが魅力です。齋藤:『映像研』の魅力はたくさんあるんですけど、何よりも多様性が認められてきている今の時代に合っているように思います。浅草って、スカートも履いているし女の子なんだけど、別に性別はどちらでもいいというか、どちらでもない感じがするのも、今っぽい。SNSが発達していたり、人の目を気にするような時代でもあると思うし、周りに合わせる文化が強いと思うんですけど、まっすぐに自分の好きなものを突き詰めて、周囲に反対されても自分の意志を貫く人たちってこんなに美しいものなんだと感じたので、どんな年齢層の人が見ても届くと思うし、届いてほしいなと思います。■齋藤飛鳥1998年8月10日生まれ、東京都出身。2011年に乃木坂46の1期生オーディションに合格し、活動をスタート。2018年には映画『あの頃、君を追いかけた』でヒロインを務める。主な出演作にドラマ『ザンビ』(19年)、『リモートで殺される』(20年)、舞台『あさひなぐ』(17年)など。スタイリスト:市野沢 祐大(TEN10) 衣装:ベスト、トップス、パンツ(全てKOH’S LICK CURRO)、バングル(PHILOSOPHY Arts./ワールドスタイリング)、イヤリング(FUMIE TANAKA/DO-LE co ltd.)、その他スタイリスト私物■梅澤美波1999年1月6日生まれ、神奈川県出身。2016年に乃木坂46の3期生オーディションに合格し、活動をスタートする。主な出演作にドラマ『ザンビ』(19年)、乃木坂46版 ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』『七つの大罪 The STAGE 』(18年)など。スタイリスト:市野沢祐大(TEN10) 衣装:シャツ(SATORU SASAKI)、コルセット(AOI WANAKA)、ピアス(PHILOSOPHY Arts./ワールドスタイリング)、その他スタイリスト私物
2020年09月29日アイドルグループ・乃木坂46の齋藤飛鳥が5日、さいたまスーパーアリーナで開催された「第31回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2020 AUTUMN/WINTER ONLINE」(TGC)に出演した。「17kg」のステージのトップバッターを飾った齋藤は、白のニットにふんわりとした透け感のあるスカートを合わせたコーディネートを披露。ランウェイの先端では、笑顔で“指ハート”ポーズを見せ、画面越しに視聴者を魅了した。同ステージには、乃木坂46の堀未央奈、山下美月、日向坂46の小坂菜緒、また、ゆきぽよこと木村有希、よしあき&ミチ、伊藤桃々も出演した。TGCは、「日本のガールズカルチャーを世界へ」をテーマに2005年8月から年2回開催されている国内最大規模のファッションイベント。今回、新型コロナウイルスの感染状況などを踏まえ、オンライン開催となり、すべてのコンテンツを無料でLINE LIVEにて配信。オンラインならではの新しい試みに挑戦した。なお、2月に開催されたTGCもオンライン開催で行われた。
2020年09月06日窪田正孝や「Mr.Children」などを撮影してきた“ろう”の写真家・齋藤陽道のドキュメンタリー映画『うたのはじまり』の公開が決定。特報映像とポスタービジュアル、場面写真も到着した。齋藤さんは、現在配信中デジタルカレンダーなどで窪田さんとタッグを組み、先日は2020年カレンダーでコラボ5弾が決定。ほかにも、「Mr.Children」「クラムボン」などのアーティスト写真も手掛けている。20歳で補聴器を捨て、カメラを持ち、「聞く」ことよりも「見る」ことを選んだ齋藤さん。そして同じく“ろう”の写真家で妻・盛山麻奈美との間に息子を授かり、「うた」を嫌いになってしまった彼が、自分の口からふとこぼれた子守歌をきっかけに、ある変化が訪れる。本作は、生後間もない息子の育児を通して、嫌いだった「うた」と出会うまでを切り取った記録。到着した特報映像では、「ただの振動」と音楽について語る部分や、息子を抱きしめる姿などが映し出されている。今回監督を務めた河合宏樹は、劇場公開に寄せて「うた、音楽、の本来の役割とは何だったのか。齋藤陽道と共に考えた数年間。誰しもが持つ歌心に対して、または、現在の音楽との接し方について、今一度、その根源を思い出して欲しいと思いこの映画を制作しました」と映画への思いをコメントしている。『うたのはじまり』は2020年2月22日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか順次公開。(cinemacafe.net)
2019年11月21日アイドルグループ・乃木坂46の新センター遠藤さくらが、20日に放送されたラジオ番組『乃木坂46の「の」』(文化放送/毎週日曜18:00~18:30)の中で、齋藤飛鳥とペアでライブパフォーマンスした際のエピソードを明かした。遠藤は同じく4期生の金川紗耶、そして3期生の先輩メンバー・梅澤美波とおよそ30分にわたりトークを展開。なお、遠藤が同番組に出演するのはこれが初となった。2019年も残り2カ月とちょっとということで、梅澤から“今年の思い出に残っている仕事”について聞かれると、遠藤は夏に開催された『乃木坂46 真夏の全国ツアー2019』を話題にあげた。そのツアーの中で遠藤は齋藤と「他の星から」をペアで披露したが、振付師のSeishiroが考案したダンスの振り入れに苦戦したという。一方の齋藤は覚えが早く、その姿をまざまざと見せつけられ「2人で振り入れをしていたんですけど、(齋藤は)覚えるのがすごい早いので……。その時点でもう無理だと諦めそうになりました」とエピソードを明かした。遠藤と齋藤はお互いを「あすぴーさん」「えんぴー」と呼び合う仲だ。これについて遠藤は「お仕事をご一緒する機会が1番多いし、1番お話する先輩だと思います」とコメント。そんな2人の姿を普段から見ている梅澤は「2人を見ているとすごいほっこりする」と明かし、金川も「わかります」と同調していた。
2019年10月21日アイドルグループ・乃木坂46の齋藤飛鳥が28日、千葉・幕張メッセで開催された「Rakuten GirlsAward 2019 AUTUMN/WINTER」に出演した。齋藤は、乃木坂46のメンバー13人が出演した「GRL」ステージのトップバッターとして登場。タートルネックのニットにコートをあわせたコーディネートで花束を抱え、キュートな笑顔を見せながらランウェイを歩いた。先端では、花束に顔を近づけてキュートな表情を披露。さらに、大きな笑顔を見せ、会場を沸かせた。「GirlsAward」は、2010年から年2回、「渋谷からアジアへ。そして世界へ。」をスローガンに開催している日本最大級のファッション&音楽イベント。20回目となる今回は幕張メッセにて、“女の子のわがままが全部詰まったKIRA KIRAの魔法に包まれる夢のような空間”という意味を込めた「KIRA KIRA CELEBRATION」をテーマに、人気モデルによるファッションショーやアーティストによるライブステージなどを開催した。撮影:蔦野裕
2019年09月30日アイドルグループ・乃木坂46の齋藤飛鳥、星野みなみ、堀未央奈、山下美月、与田祐希が11日、都内で行われた「みんなの献血」記者発表会に出席。齋藤は、最近始めたこととして「メンバーとのコミュニケーション」を挙げた。5人は、献血を通じて体験できる出会いや感動を届け、人と人とを“つなぐ”プロジェクト「みんなの献血」のイメージキャラクターに就任。齋藤は「少しでも献血という言葉を広げていけたらいいなと思います」と意気込みを語った。同プロジェクトでは、バレンタインやハロウィンなどさまざまなプロモーションを展開。オープニングを担当する齋藤は、「一緒に始める」というキャッチコピーにちなんで“最近始めたこと”を聞かれると、「最近ちょっとした空き時間とかに、メンバーとコミュニケーションをとることにしました」と打ち明けた。そして、「今までも普通に仲は良かったんですけど、何か始める前とか1人で集中しちゃうタイプだった。最近はちゃんと人の目を見てしゃべることを覚えたのでうれしくなっちゃって、ちょっとした空き時間にもメンバーとしゃべってみたり、他愛もない話をしてみたり」と説明し、「だいぶ大きな進歩でして…」と照れ笑いを浮かべた。バレンタインのプロモーションを担当する山下は、「スタッフさんにチョコを渡したり、メンバー同士でお菓子を交換する」とバレンタインについて語り、「今年は意外な方からお菓子をいただきまして、隣にいる齋藤飛鳥さんなんですけど、ライブのリハーサルのときにメンバーにかりんとうを。後輩にも配ってくださって、つながりを感じました」とエピソードを披露した。堀は、メンバー内で顔交換のアプリなどで遊んでいることを明かし、「飛鳥も一緒にふざけて最近盛り上がっている」と齋藤の変化を語った。
2019年06月11日乃木坂46の齋藤飛鳥が、ソニー・ミュージックエンタテインメント本社で行われた23rdシングル「Sing Out!」(5月29日発売)視聴会に出席し、同曲とミュージックビデオ(以下MV)について語った。「Sing Out!」は、乃木坂46にとって今年初のシングルで、クラップを取り入れるなど、グループにとって新ジャンルに挑戦した楽曲となっている。音源とMVの解禁を迎える前にマスコミ向けに披露され、4回目のセンター(単独では3回目)を務める齋藤飛鳥が取材に応じた。なお、同曲は5月1日のニッポン放送『乃木坂46のオールナイトニッポン』(毎週水曜25:00~27:00)で初オンエア、MVは5月3日早朝からの情報ワイド番組、同日正午より公式YouTubeチャンネルでフルサイズが公開される予定となっている。○■自然とあふれ出る笑顔――「Sing Out!」の第一印象は?単独でセンターをやらせていただくのが3回目。今までは夏曲で結構楽しげな曲だったので、「今回もそういう感じなのかな」と思って聴いたら、明るい曲調ではあるけど、楽しさよりも最初に「力強さ」みたいなものが伝わってきたので、歌詞の世界観も含めて「力強くて明るい、でも聴いてると楽しくなってくるような曲」という印象を受けました。――ハンドクラップもあったり、観客も一緒に楽しめる曲。そういう曲は、今までの乃木坂46ではなかった曲ですよね。確かにそうですね。今までの楽曲にはない雰囲気があるし、クラップは特にファンの方にも一緒にやっていただきたいなと思って、MVでもクラップのシーンは結構印象的に使われていると思います。――レコーディング時、歌詞に込めた思い、こだわりは?私が個人的に思ったのは、歌詞だけを見ると「Happy」や「smile」が入っていて、その印象が強くなってしまうので、気持ちを込めて歌ったとしてもそういうのが薄っぺらい言葉になったら嫌だなという思いがありました。2コーラス目に「もし泣いている人がどこかにいても理由なんか聞いたって意味がない」とあるんですけど、この明るい曲調で未来に向かう力強い楽曲なのにそういう歌詞があるのが個人的には好きなので、そういうジメッとした部分も隠さずに伝えた方が「Happy」の明るい方と差がついてより明るい部分も伝わるのかなと思いながら歌っていました。何度か歌って踊ってだいぶ馴染んできて、すごく歌いやすい曲だと思います。――MV撮影で事前に監督とやりとりは?一応、そういうお話もありましたし、振り付けのSeishiroさんとも「こういう感じで」というお話はしました。基本的には「力強い、女性の強さを出せたら」だったり、「爽やかな印象」だったり、「見た後にちょっと泣けてくる」みたいな。みんなが笑顔でクラップしてるんだけど、見てる側はその笑顔もグッと来る。そういう状況を作れたらいいなというのは、監督さんともお話をしながら、私の中でもそういう意識がありました。――ダンスシーンで印象の残っているシーンは?個人的にすごくこのミュージックビデオが好きで、それがなんでなんだろうなと考えた時に、楽曲が結構「大衆的」というか、幅広く受け入れていただけそうな歌詞だからそっちに寄せてもよかったはずなのに、MVはストイックな撮り方をしていて映像として生々しい。そこのギャップがすごく好きだったので、ダンスもあまりごまかしたくなかったし、振りもちょっとした目線の動きとか手の角度もあまり妥協せずに撮れたらいいなと思っていました。――常に笑顔ではなくて、時々笑みがこぼれるような表情。そのあたりも監督の意向で?ラストにかけては笑顔が強くなるんですけど、でもその笑顔もただの笑顔じゃなくて、「何か意志を強く持った笑顔が良いから、笑おうと思って笑うのではなくて、踊っていて自然と『今、自信持ててるな』と思った時に笑顔になってくれればいい」と言われていたので、今回は「無理して笑顔を作らなきゃ」というわけではなく、ただただ踊っていて楽しい瞬間だったり、気持ち良い瞬間があったので、自然と笑顔になりました。――気に入っているシーンは?結構、全部結構好きなんですけど……どこだろう……他のメンバーのところだと、2番で私と白石と生田が踊っていて、3人が分かれて生田だけになったところに高山が入ってきたり、その「入れ替え」。その時の生田と高山が踊っているシーンで、すごく2人とも本当に楽しそうで、それこそ笑顔がこぼれちゃったような表情をしているので、そのシーンは見ているとホッコリするというか、良いシーンだなと思います。○■大園桃子と泣きそうになりながら――「仲間」を印象付ける歌詞がありますが、「仲間」についてあらためて感じたことは?「一人ぼっちじゃないんだよ」とか、「仲間の声が聴こえるか?」という歌詞があるんですけど、MVの撮影中はその2つのフレーズで、私と大園は泣きそうになりながらやっていて、2人で「グッと来るね」と言いながら撮っていました。完成したMVを観た感想としても、この楽曲のいろいろな良さが詰まっていると思ったんですけど、その中に「チームであることの良さ」も含まれていて、それが伝わってくるような感じがしたので、MVを観てもらったらみなさんにもそれが伝わるんじゃないかなと思います。――泣いてはいない……?えーっと……ちょっとだけ(笑)。――衣装が乃木坂46カラーの紫。世代交代の中での令和初のシングルは、メンバー間で「新生・乃木坂46」のようなイメージはありましたか?平成だろうと令和だろうと関係なく……ふふふ(笑)、いわゆるヒット曲というか、誰もが口ずさめる楽曲ができるといいねと、ずっと前からメンバーのみんなとしていて、そういう意味では今回の楽曲はすごく頭に残るし、みんなもすごく口ずさみやすい歌だと思うし、クラップとか真似しやすいだろうし、途中で英語も入ってきたりするので、日本だけとは言わずに世界中で「Sing Out!」ブームが巻き起こったらいいなという願望はあります。みなさんも先程一度聴いてからMVを観ていただいて。楽曲を2回聴いていると思うんですけど、2回、3回聴くと頭にこびりついて離れなくなるので、無意識に口ずさんでしまうなと思っていて。結構、メンバーもみんなそう言っているので、「好きになろう」とか、「好きになってもらおう」と意識せずとも、なんとなくスーッと入ってくるような楽曲。みなさんにとってもそうであるとうれしいです。
2019年04月26日アイドルグループ・乃木坂46の齋藤飛鳥、生田絵梨花、秋元真夏、山下美月、与田祐希が17日、都内で行われた炭酸飲料「ファンタ」のPRイベント「ファンタ坂学園」入学式にお笑いコンビ・メイプル超合金とともに出席。与田が、齋藤から「いつもおどおどしている」と言われる場面があった。体調不良のため欠席した大園桃子を加えた乃木坂46の6人がこのたび、「ファンタ」の新イメージキャラクターに就任。6人が出演する新テレビCM『ファンタ坂学園 変顔ボトル』編が23日より全国で放送される。新CMは「ファンタ坂学園」という学校が舞台。22日より発売される全46種類の“変顔”がデザインされた「ファンタ」ハジける変顔ボトルを使って6人が遊ぶ様子を描いている。この日のイベントでは、新CMで着用している制服衣装で登場。そして、変顔ボトルの中から、メンバー同士がお互いのキャラクターにぴったりな“変顔”を選んだ。齋藤については、目を見開いている“変顔”を与田が選び、「飛鳥さんの目にすごい似ている気がして」と説明。齋藤は「こんなに可愛い目だって」と喜んだ。続いて齋藤が、与田に合う“変顔”を選択。「よだっちょのいつもな感じをお伝えしたいので」と顔面蒼白のような“変顔”を選ぶと、与田は「いつもこんな感じですか!?」と驚いた。そして、齋藤が「いつも別に何をするわけでもなくおどおどしているから。いつも何かに慌てている。ライブのときも」と指摘すると、与田は「それはありますね。確かに」と納得。秋元も「ライブ中、キョロキョロしていることが多いので合っているかもしれない」と言い、与田は「リハ中はこんな感じで、本番はさっきの飛鳥さんみたいって言われるように頑張ります。キラキラになりたいです。修行します」と宣言した。
2019年04月17日アイドルグループ・乃木坂46の齋藤飛鳥が3月30日、神奈川・横浜アリーナで開催されたファッションイベント「マイナビ presents 第28回 東京ガールズコレクション 2019 SPRING/SUMMER」(以下TGC)に出演した。齋藤は、「R4G」ステージのトリを務め、デコルテ部分がシースルーになった黒のワンピースで登場。歓声を浴びながらランウェイを歩き、先端では人差し指を唇に当てるポーズで会場を沸かせた。同ステージの最後に出演者が再登場した場面では、プレゼントの投げ入れを実施。ここではキュートな笑顔を見せ、ファンを魅了した。TGCは、「日本のガールズカルチャーを世界へ」をテーマに2005年8月から年2回開催されている国内最大規模のファッションイベント。28回目となる今回は、「自分の好きを思いっきり楽しんで、自分が時代をつくろう!」という思いを込めた「it ME」をテーマに、ファッションショーをはじめ、アーティストライブやスペシャルステージなどを展開し、会場には約3万1,800人の観客が詰めかけた。撮影:蔦野裕
2019年04月01日待望のベストセラーの文庫化2月7日、歌手でミュージシャン、フィトテラピスト(植物療法士)、元ピチカート・ファイヴの野宮真貴氏によるエッセイの文庫本『赤い口紅があればいい いつでもいちばん美人に見えるテクニック』が発売された。幻冬舎は2016年9月に同名の単行本を刊行しており、ファッションのカテゴリーでAmazonベストセラー1位を獲得。今回発売されたのはその文庫版となる。文庫化された同書は500円(税別)の価格で発売中である。全ての女性は「美人」か「美人予備軍」である1981年、大手化粧品会社のCM曲「女ともだち」でデビューした野宮真貴氏は、1990年にピチカート・ファイヴに3代目ボーカルとして加入。「東京は夜の七時」をヒットさせるなど、日本だけでなく、海外においても1990年代の音楽シーン「渋谷系」ムーブメントを巻き起こしている。また、野宮氏はファッションや美容、健康の分野のプロデュース、ナレーター、エッセイストなどとしても活躍。『おしゃれはほどほどでいい 「最高の私」は「最少の努力」で作る』などの著作もある。『赤い口紅があればいい』では、全ての女性を「美人」か「美人予備軍」ととらえ、赤い口紅で手に入る洗練と優雅さなど、美人に見えるかどうかを重視した実用書でエッセイでもある。また、美人は幸せの絶対条件ではないとして、費用と労力はほどほどにして自分の好きなことに使うべきだとも説いている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※赤い口紅があればいい いつでもいちばん美人に見えるテクニック - 株式会社 幻冬舎
2019年02月12日アイドルグループ・乃木坂46の齋藤飛鳥、星野みなみ、堀未央奈、山下美月、与田祐希が9日、都内で行われた「はたちの献血」キャンペーン記者発表会に出席。齋藤の顔の小ささについて、堀が「誰も敵わない。人類は隣に並んじゃダメです」と話す場面があった。同キャンペーンは、新たに成人を迎える二十歳の若者を中心として広く国民に献血に対する理解と協力を求めることを目的に、1月1日~2月28日に実施。新キャンペーンキャラクターに、乃木坂46の齋藤、星野、堀未、山下、与田が就任し、5人が出演する新テレビCM『エール』編が1月より全国で放映されている。昨年8月に二十歳を迎えた齋藤は「今までは献血が自分の生活とは強く結びつかないと思ってしまっていたんですけど、今回キャンペーンキャラクターに就任させていただいて、そうではないと気が付いたので、私たちを通してみなさんにも献血についていろいろと知っていただけたらなと思います」と意気込みを語った。齋藤は、CMやメインビジュアルなどでセンターに立ち、ほかのメンバーより一歩前に。報道陣から「顔が小さいから?」という質問が飛ぶと、「いやいや、気のせいです。幻覚です」と苦笑。星野は「さすが、小さい!」、堀は「誰も敵わない。人類は隣に並んじゃダメです」と話して笑いを誘い、ほかのメンバーも頷いていた。
2019年01月09日アイドルグループ・乃木坂46の齋藤飛鳥が22日、都内で行われた「WEIBO Account Festival in Japan 2018」に、秋元真夏、松村沙友理とともに登場。背中&肩出しドレスで美貌を放った。日本初開催となる同アワードは、中国最大のソーシャルメディアである微博(WEIBO/ウェイボー)で活躍し、中国で大きな影響力を持つ著名人や企業などを表彰するもの。WEIBOでのフォロワー数や投稿、フォロワーからの反応などから評価する。乃木坂46は「年間人気アイドル賞」に選出され、代表して秋元、齋藤、松村が出席。齋藤は、白をベースにした肩出しのドレスで、美背中も披露した。レッドカーペット沿いのボードにサインを書くときには、書きやすそうな中心部ではなく下の位置をチョイス。3人とも座ってサインした。その後、ステージで3人それぞれ中国語であいさつ。トロフィーを受け取った齋藤は「まさかこんな賞をいただけるとは思ってもいなかったのですごく光栄に思っています。今後もグループでたくさんアジアに行けたらいいなと思っています」とアジアでの活動に意欲を示した。そのほか、「最も影響力あるアーティスト賞」を受賞した赤西仁、「年間人気アーティスト賞」の片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、「お笑い芸人才能賞」の渡辺直美、「アクティビティアーティスト賞」のGACKT、「ファッションアーティスト賞」の加藤ミリヤ、「ロック歌手賞」のMay’nらが出席した。
2018年12月22日アイドルグループ・乃木坂46の秋元真夏、齋藤飛鳥、松村沙友理が22日、都内で行われた「WEIBO Account Festival in Japan 2018」に登場した。日本初開催となる同アワードは、中国最大のソーシャルメディアである微博(WEIBO/ウェイボー)で活躍し、中国で大きな影響力を持つ日本企業や日本人アーティストなどを表彰するもの。WEIBOでのフォロワー数や投稿、フォロワーからの反応などから評価し、各ジャンルで選定する。乃木坂46は「年間人気アイドル賞」に選出され、代表して秋元、齋藤、松村が出席。華やかなドレスに身を包んでレッドカーペットを歩いた後、ステージでそれぞれ中国語で受賞の喜びを語った。秋元は「このような賞をいただくことができて本当にうれしく思っています。これからもグループ一同みんなで協力して、みなさんに知っていただけるよう頑張りたいと思います」と決意を新たにし、齋藤は「まさかこんな賞をいただけるとは思ってもいなかったのですごく光栄に思っています。今後もグループでたくさんアジアに行けたらいいなと思っています」とアジアでの活動に意欲。松村は「素敵な賞をありがとうございます。これからもみんなで楽しい活動をしながら精進していきたいと思います」とあいさつした。
2018年12月22日アイドルグループ・乃木坂46の齋藤飛鳥が10日、都内で行われたLINE NEWS PRESENTS「NEWS AWARDS 2018」表彰式にノースリーブのロングドレスで登場。2018年を彩る“話題の人”をLINE NEWSが表彰する同賞のアイドル部門を受賞した。齋藤は「今の時代、アイドルの方がたくさんいらっしゃるので、私はその大勢の中の1人のはずなんですが、こうやってLINEのニュースの方にたくさん取り上げていただいて、見つけていただいて、すごくありがたいなと思っています」とコメント。「可愛らしいトロフィーもいただけてすごくうれしいです。ありがとうございます」と感謝した。今年10月にはヒロインを務めた映画『あの頃、君を追いかけた』が公開。「お芝居の経験があるわけではなかったので、『本当に私でいいんですか?』とスタッフさんに聞き回った記憶があります」と明かし、「台湾とかで人気のある作品だったのでプレッシャーが多少あったんですが、ファンのみなさんには喜んでいただけて、私も得るものがたくさんあったので貴重ないい機会をいただいたなと思います」と語った。アイドルと女優で違いがあるか聞かれると、「そんなに別に…。どちらも私は中途半端な感じでやっているので、ごまかしごまかしやっているだけなので…」と謙遜。司会者が「実力だと思いますよ」と言葉をかけると、「褒めていただいて…。たくさん報道の方もいらっしゃると思ってなかったのでなんか申し訳ない。そんなたいそうなことはしていないので申し訳ないですけど…本当にありがたいなと日々感謝しながらやっております」と恐縮しきりだった。8月に20歳を迎えた齋藤。「そんなに差はなかったと思うんですけど、10代って周りの方が気を遣う要因なのかなと思うので、それがなくなってちゃんと大人扱いしていただけるのがうれしいし、アイドルって気を遣われる職業だなと思うので、そういうのがなくなったのはうれしいなと思います」と語り、「普段静かに過ごしているタイプなので、20代はもっとアクティブにいろいろなことに挑戦して、お仕事もプライベートも充実させられたらなと思います」と意気込みを語った。齋藤のほか、実業家・政治家部門は前澤友作氏、文化部門は福田雄一監督、アスリート部門は槙野智章、芸人部門は野性爆弾のくっきー、俳優・女優部門は浜辺美波が受賞。福田監督と浜辺はスケジュールの都合で表彰式は欠席し、福田監督の代理で元乃木坂46の若月佑美が出席した。
2018年12月10日乃木坂46の齋藤飛鳥が、13日放送のラジオ番組『POP OF THE WORLD』(J-WAVE/毎週土曜6:00~8:00)で、年内で同グループを卒業する西野七瀬について語った。リスナーからメールで「西野七瀬さんの卒業にまだ心の整理がついていません。飛鳥ちゃんはどうですか?」と問われた齋藤。西野と齋藤は乃木坂46の初期メンバーとして2011年から約7年間にわたり活動を共にしてきた仲として知られている。この質問に対して斎藤は「寂しい気持ちはもちろんある」としつつ、テレビ東京で放送されていた乃木坂46のレギュラー番組『乃木坂工事中』の中で、西野がスタッフから「悔いはないですか?」と問われていたことを取り上げて「『全くない』ってすごいすがすがしい顔で答えていたので」と、仲間の決断に理解を示した。さらに「最近のななは何かを吹っ切った感じでやっているので、何かすごい楽しそうでいいなぁと思って。私は好きですね」と西野への想いを語り、最後には「でも、ファンの方は寂しいですよね」と西野を応援してきたファンのことを気遣った。
2018年10月16日1期生最年少メンバーとして走り続けて7年。最新曲のセンターを務めつつ、初出演の映画も公開間近。活動の幅を広げる齋藤飛鳥さんが抱く乃木坂46への思い、そしてこれから。まるで夢見るように繊細な眼差しでカメラをじっと見つめ、この日の撮影場所である和室を幻想の世界に変える齋藤飛鳥さん。そのイノセントな存在感で10月5日公開の映画『あの頃、君を追いかけた』の清楚な優等生ヒロインを演じる。一方で、最新曲『ジコチューで行こう!』では堂々のセンター。映画、乃木坂46、そして将来のこと。20歳の飛鳥さんの今の思いとは。――初出演映画の公開が間近ですが、スクリーンで試写を観た感想はいかがでしたか。齋藤飛鳥:正直、達成感より反省が先に来ました。映画の本格出演は初めてだし、そもそも演技の経験が浅い。今作で演じたヒロインの真愛(まな)は、クールな優等生で、自分と少し重なるけど違う部分もある。その自分とのちょっとした差を演じるのが難しかったです。演技に「正解」はないと思っているけれど、完成版を観て「もう少し正解に近い演技があったのではないか」と反省しました(笑)。――自分に厳しい…。でも今回は台湾の名作恋愛映画の日本版ということで、プレッシャーもひとしおだったのではないですか。齋藤:そうですね。台湾版の良さを生かしつつも、日本のオリジナリティを出したいと思ってスタッフみんなで試行錯誤しながら。迷った時は台湾版を何度も観直して…。みんなも私も台湾版を大切に思っているので。――とはいえ普段は、恋愛モノの映画が苦手だとか。齋藤:そうなんですよ!いつもならラブストーリーは飽きて最後まで観られないんですけど、この台湾版を初めて観た時は最後まで全く飽きることなく物語の世界に浸れました。「どうしてかな」と自分でも思ったんですけど、それはたぶんこの作品が恋愛以外でも大切なことを伝えているからなんです。話の中心は山田裕貴さん演じる浩介と、私が演じる真愛の高校時代から10年間の恋の話。でも恋の行方だけでなく“戻らない青春という時”の儚さも描いている。時間が巻き戻ったりするタイムワープ系の作品も少なくないこの時代に、戻らない時間がどれほど貴重かを打ち出している。そこに意味があると思ったんです。――なるほど。20歳になった今、振り返って飛鳥さん自身の青春はどのようなものでしたか。齋藤:ふふ、私の場合は完全に乃木坂46です。いわゆるスクールライフ的なキラキラしたものは経験してこなかった。だからこそ、この映画に出るまでそういう「10代らしさ」みたいなものにコンプレックスを持っていて。「別にそんなもの経験しなくても、私は立派な大人になれますから!」みたいに思って肩肘張っていました(笑)。でもいざ映画の撮影に入ったらキャストの皆さんが映画の世界観そのままでびっくり。男子が楽屋でふざけていて、まさに私が映画の中で男子に何度も言う「幼稚!」って台詞を言いたくなるかんじ(笑)。で、その様子を見て共演の松本穂香ちゃんと「まーたやってる」って呆れるという…。でも「あ、これが青春というものなのか」とは思いましたね。――乃木坂46の楽屋とはだいぶ雰囲気が違っていそうですね。齋藤:そうですね。撮影の合間に若い俳優さんたちがギャグを言って私たちを笑わせようとするんですけど…あのノリにしばらく慣れなくて(笑)。これは後から聞いたんですけど、最初は「飛鳥ちゃんの壁が厚すぎて、これはもう無理なんじゃないか」って男性陣は話していたそうです。でもおかげで、普通のスクールライフというものをちょっとだけ経験させてもらえました。――貴重な経験になりましたか。齋藤:ふふ。「まあ青春もそう悪いものではないのかもな…」と思いはしました(笑)。さいとう・あすか1998年8月10日生まれ、東京都出身。乃木坂46最年少メンバーとして13歳でデビュー。最新曲『ジコチューで行こう!』で2度目の単独センターを務める一方、今秋公開の映画『あの頃、君を追いかけた』で映画初主演。アイドル界きっての小顔で、モデルとしても活躍中。ワンピースはスタイリスト私物『あの頃、君を追いかけた』2011年、空前のヒット作品となった台湾映画『あの頃、君を追いかけた』。あの名作が日本を舞台に生まれ変わった。山田裕貴さん演じるまっすぐな主人公・浩介と齋藤飛鳥さん演じる優等生ヒロイン・真愛との10年にわたるピュアな恋。そして二度と戻らない“青春”を描いた、愛しく切ない物語。10月5日全国ロードショー。※『anan』2018年10月3日号より。写真・横浪 修スタイリスト・高垣鮎美(LOVABLE)ヘア&メイク・KUBOKI(Three PEACE)インタビュー、文・大澤千穂(by anan編集部)#タレント記事をさらにチェック!#映画をもっと覗いてみる!※日差しで頭皮ヤバーッ! アラサー女子が噂のシャンプーをお試し[/hidefeed]
2018年09月27日アイドルグループ・乃木坂46の齋藤飛鳥が7日、東京・渋谷ヒカリエで行われた女性ファッション誌『sweet(スイート)』(宝島社)のファッションイベント「sweet collection 2018」に出演した。乃木坂46の齋藤飛鳥スペシャルゲストとして登場した齋藤は、大きなドット柄のスカートに、ピンクのオフショルダーのトップスをあわせたコーディネートで登場。美しいデコルテを輝かせ、「調子乗って頭にちょうちょを…」と蝶柄のヘアアクセを照れながらアピールした。また、「普段はメイクしない」と明かした。同イベントは、650組1,300人の読者を招待し、日頃の感謝を込めてファッションショーやトークショーなどを展開するファッションイベント。今回は「PINK!(ピンク)」をテーマに、ドレスコードもピンクとして、おしゃれ女子が集結した。齋藤のほか、小嶋陽菜、マギー、石田ニコル、AKB48の加藤玲奈、野崎萌香らが出演。司会はお笑いコンビ・三四郎が務める。撮影:宮川朋久
2018年04月07日■手っ取り早く“おしゃれ”を楽しむための基本――おしゃれにまつわる野宮さんの書籍は、1年ぶりです。前作の『赤い口紅があればいい~いつでもいちばん美人に見えるテクニック~』も記憶に新しいですが、今作とはどんな違いがあるのでしょうか。前作は、歌手という仕事を36年間してきたなかで見つけた、自分を美しく見せるコツをまとめた本です。出版記念のトークショーやサイン会では、読者の方とお話する機会もありました。本を買ってその場に来てくださる方々だから、皆さんおしゃれしたい気持ちはある。でも、「どうしていいかわからない」とおっしゃる。そのころ対談をしたジェーン・スーさんにも「素敵だと思った服は、とにかく着ちゃえばいいのよ」とアドバイスしたら、「何が好きなのかわからない場合はどうしたらいいの」と言われて。そこでようやく「あぁ、そうか。おしゃれが苦手だと思っている方々は、自分の好きなものすらわからないくらいに悩んでいるんだな」って気づいたんです。だから今回は、前作よりも実践的に。おしゃれに苦手意識を持っている方々に向けて、とにかくわかりやすく伝えることを心がけて作りました。そのために、自分にとって苦手なことってなんだろうって考えてみたら、私、お料理があんまり得意じゃないんですよね。ファッションならいろいろと想像力が働くし、自分に引き出しがあるから悩まずにできるんだけど、お料理はそうはいかない。だから変わった組み合わせの献立になってしまったり、同じような味のお料理を並べちゃったり……うどんのつゆを作るのにお酢とみりんを間違えたときは、酸辣湯だと思って食べちゃいましたけど(笑)。で、そんなことを考えていたころ、ちょうど土井善晴先生の著書『一汁一菜でよいという提案』を読んだんです。日常の食事は、具だくさんのお味噌汁とごはん、それにお漬け物があればいい。出汁もとらなくていいし、味噌が薄くても濃くてもそれぞれの味わいがある。具だってトマトやチーズを入れてみたり、前日の残り物を入れたりしてかまわない――そんなコツを読んでいたら、お料理への苦手意識がやわらいで、楽しくなってきたんですよね。だから、おしゃれが苦手な方はきっと“おしゃれの基本”がわからないんじゃないのかなって。そこで今作の『おしゃれはほどほどでいい~「最高の私」は「最少の努力」で作る~』では、手っ取り早くファッションを楽しむための“基本”が書けたかなと思っています。――どおりで、「服もメイクも基本は、赤・白・黒」「いつも同じ服でもいい」「Tシャツにもアイロンをかける」など、すぐ具体的にイメージできるTIPSが並んでいるんですね。開いたページに書かれているテクニックを、今日からでも試してみたくなります。普段実践していることをピックアップしたら、意外とチャプターが多くなってしまったんですよね。一つひとつは決して大げさなことではないけれど、前作を経て伝えておきたいと思ったことや、日々アップデートされている私なりのテクニックをまとめています。それから、私が信頼して何十年も通っているお洋服屋さんにも相談してみました。カラーリングやコーディネートのことは、苦手なら自分で考える必要はありません。その道のプロがいるんだから、どんどんそういう方々を活用して、自分のことを客観的に見てもらいつつ、似合うアイテムを揃えていけばいいんです。そうやって手に入れたお洋服を着ていると、絶対に誰かから「素敵ね」と言ってもらえます。そのうれしさが自信になって、おしゃれを楽しもうという気持ちにつながっていくんです。そんな経験が続くうちに「私にはこれが似合うんだな」ってわかるようにもなってくるでしょう。おしゃれに関心がないならそれもいいんだけれど、もし興味があるなら、そういう積み重ねを大切にするだけでも変わっていくはず。忙しくてなかなかファッションに時間がかけられない方も、こういうツボを押さえておけば間違いないと思います。■ささいな変化に気づくときが、おしゃれをアップデートできるタイミング――こういう本を読んだり、自分なりに試行錯誤をしたりして、おしゃれの基本を身につけたとします。そのあと、自分なりの個性を磨いていくには、どうすればいいでしょうか?私は、好きなものがその人のトレードマークになっていくと思っているんです。たとえば、いつも選んでしまう色やシルエット、気になるアイテム。そういう小さな選択を続けていくことで、その人の個性ができてくる。“個性を磨く”って、なにも突拍子のないキャラクターを作るってことじゃないんですよね。いつも自分で選ぶ好きなものを意識して、それに磨きをかけることだと思います。「この人が好き」「こういうふうになりたいな」って憧れるファッションを、モノマネしてみるのでもいい。あなたにはあなたなりのルックスがあるんだから、誰かのファッションを真似したとしても、そこに自分なりのスタイルができていくものだと思います。だからまずは、「これを着ていると心躍るな」とか「しっくりこないわ」みたいな感覚に気づくこと。自分に関心を持って、気持ちの変化をキャッチできれば、自然と世界は広がっていくんです。――仕事やプライベートに追われていると、ファッションに意識が向かず、そういう変化をつい通り過ぎてしまうことがありそうです。でも、おしゃれになれるきっかけは、日常のなかにあるんですね。良いことも悪いことも含めて、ささいな変化に気づくときが、アップデートできるときだと思います。たとえば私は40代のころ、「まだまだ若い」という中身と、日々うれしくない変化をしていく外見が、うまく一致しない時期がありました。いつも自信を持って着ていた洋服が、なんだか似合わないなと思ったりして。でも、人は日々変わっているんだから、ずっと同じでなんていられない。そんなときにも自分に興味を持っていれば、そういう微妙な変化を見逃さずに、年齢に応じて適切なアップデートができるものだと感じています。老眼が始まったときも、とてもショックでした。でも、無理に小さい文字を読もうとして眉間にしわが寄るのもイヤだったから、おしゃれな老眼鏡を買いに行ったんです。そうしたら全然気に入るものがなくて……JINSさんと一緒にオリジナルのリーディンググラスを作っちゃいました。一番のお気に入りは、この映画女優のようなローネット。素敵なレストランでメニューが読めないなんてときも、小さなパーティーバッグからこれを取り出して見れば、仕草も含めてエレガントに変身できます。老眼だけではいやなことだけど、年齢を重ねたからこそ使えるおしゃれアイテムが増えたと思ったら、楽しくなってしまう。年を取るといい意味での図々しさも出てくるから、好きじゃない人とは付き合わなくていいと思えたり、人の目をあまり気にしなくなったりして、心身の自由は増えてくるんですよね。だから、年を取るのもなかなか悪くないんです。■自分を大切にすることで、人生がもっと楽しくなる――では最後に、おしゃれが女性に何をもたらすか、野宮さんのお考えを聞かせてください。どちらにしろお洋服は着なくてはならないし、せっかく女性はアイテムのバリエーションも多いんだから、楽しんだほうがハッピーなんじゃないかなと思うんです。自分が着て心地よいとか、うれしいとか、自分をよりよく見せてくれるとか、そういうファッションを選ぶと、人生がもっと楽しくなってくる。つまりおしゃれは、自分を大切にしてあげることなんだと思います。でも、そのためにつらい我慢はしなくていい。毎日何気なく続けられるくらいの努力でいいんです。たとえば、特別なダイエットの代わりになるべく階段を使ったり、外にいるときだけ姿勢をよくして颯爽と歩いたり。自分に使える時間がなかなか取れないときは、マニキュアだけでもキレイに塗る、とか。子育てでとにかく忙しかったとき、ふと美しい爪が目に入った瞬間、ちょっと気持ちが上がる――そんな経験は私にもあります。そういうささいなことから、自分に目を向けてあげるといいんじゃないでしょうか。いつかのために準備ばかりするんじゃなくて、その日その日を楽しむこと。いつも「いまの自分って案外悪くないな」と思える自分でいることが、大切なんだと感じます。そのために、自分の持っているものを最大限に活かすおしゃれを身につけてほしい。そうすればきっと、もっと豊かで楽しい人生がひらけてくると思います。『おしゃれはほどほどでいい~「最高の私」は「最少の努力」で作る~』書籍情報出典:おしゃれはほどほどでいい「最高の私」は「最少の努力」で作る著者:野宮真貴発行:幻冬舎単行本:229P発売日:2017/10/25価格:1300円+税[公式サイト]著者野宮真貴さんプロフィールシンガー・フィトテラピスト(植物療法士)。1981年『ピンクの心』でデビュー。「ピチカート・ファイヴ」3 代目ヴォーカリストとして、90 年代に一世を風靡した「渋谷系」ムーブメントを国内外で巻き起こし、 音楽・ファッションアイコンとなる。 その後も独創的な存在感と歌声で、音楽、アート、ファッションなど多岐に亘って活動。2010 年に「AMPP 認定メディカル・フィトテラピスト(植物療法士)」の資格を取得。現在、音楽活動に加え、ファッションやヘルス&ビューティーのプロデュース、エッセイストなど多方面で活躍中。 2017年10月にはアルバム『野宮真貴、ホリデイ渋谷系を歌う。』を発売。また『赤い口紅があればいい』『おしゃれはほどほどでいい』など著書も多数。JINSとコラボした老眼鏡「美人リーディググラス」も話題となっている。Text・Photo/菅原さくら
2017年11月29日パリ通・野宮真貴が仕掛ける大人ネイルパリのネイルカラーブランドで日本でも人気の「キュアバザー」から、ミュージシャンの野宮真貴がプロデュースする「野宮真貴コレクション」が登場する。ミュージシャンにしてファッショニスタの野宮真貴は、高い音楽性とファッションセンスで時代を牽引してきた存在。「渋谷系」の代名詞でもありながら無類のパリ通である彼女が今回プロデュースしたのは、日本の女性にもパリの女性にもフィットするよう「フレンチシックで大人女性の手に映えるネイルカラー」2色だ。「桜」で魅せる2つの表情テーマは「桜」。フランスのさくらんぼをイメージしたというダークチェリーの<パリジェンヌ Parisienne>は、野宮のパーソナルカラーでもあるレッドのネイルだ。レッドのネイルはパリでも最も人気が高く、今期特に注目を集めているカラーだという。大人の指に映える<パリジェンヌ Parisienne>の深いレッドは単色でも美しいが、ピンクとの相性も抜群。トレンドカラーとして、使い勝手のいいネイルに仕上げられている。もう一色は、女性なら誰でも目を奪われるだろうピンクのネイル<コスモス Cosmos>。その名の通り、日本のコスモスをイメージしている。野宮のイメージとはやや異なる驚きのカラーチョイスだが、青みとライラックカラーを含んだピンクなので、子供っぽくならないのはさすが。大人のピンクを楽しめる。日本とパリで同時発売各色共に2,484円(税込)。11月15日(水)より全国のコスメキッチンとパリ(ボンマルシェ・ギャラリーラファイエット・The Nail Kitchen Paris)にて先行発売がスタートしており、2018年2月15日(木)には全国販売となる。(画像はプレスリリースより)【参考】※プレスリリース※キュアバザー「野宮真貴コレクション」
2017年11月18日俳優の山田裕貴と乃木坂46の齋藤飛鳥が25日、台湾で映画『あの頃、君を追いかけた』(2018年秋公開)のクランクアップを迎え、会見を行った。同作は多感な十代の記憶を呼び覚ますラブストーリーとして、台湾でヒットした映画の日本版。クラスメイトとつるんでバカなことばかりしている高校生・水島浩介(山田)は、担任教師によってお目付役に任命された優等生・早瀬真愛(齋藤)と距離を縮めていく。撮影は9月27日から台湾で行われ、10月25日にクランクアップを迎えた。平溪石底橋で2人で天燈(てんだん)を飛ばすシーン、平溪街のデートシーン、菁桐駅プラットフォームで再会するシーンを撮影し終えると、山田が泣き、齋藤も泣き、長谷川康夫監督まで泣き出す感動的なオールアップに。現地での注目度も高く、記者会見には、台湾メディアが20社参加した。山田は「ひとりでも多くの方に見てもらえるように、ただ必死で“君”を追いかけてみました」と撮影を振り返り、「全然終わった感じがしないのは、本当のアップは観客の皆さんに見てもらった時だと思っているからかもしれません」と心境を吐露した。台湾版では、「家の中では裸族」という設定やキスシーンもあるが、山田は「鍛えた肉体をアピールするというより、拳法が好きな普通の高校生男子の肉体的リアリティを求めてみました」と明かす。一方で「キスシーンは内緒!」とかわし、「僕の裸も、キスシーンも映画を見てのお楽しみです」とアピールした。齋藤は「真愛に選んでいただいた時、どうして私なんだろうと思いました。乃木坂46のメンバーだったらより取り見取りなので」と率直な気持ちを語る。「乃木坂46から一定の期間離れて他のことにかかわったことも、この撮影のスタッフさんに娘のように接していただいたことも新鮮でした」と振り返り、「お芝居の楽しさは分かりましたが、そんなことを言えるレベルではないので。でもこれからも挑戦していければいいなと思います」と今後の活動への希望を見せた。また、映画好きであるが恋愛映画は観ない、という齋藤は「最初は大丈夫かなと少し心配でした」と明かす。「でもこの映画を演じてみて、嫌な感じのしない恋愛ものもあるんだなと、これからは恋愛ものも見てみたいと思います」と笑顔を見せた。(c)『あの頃、君を追いかけた』フィルムパートナーズ
2017年10月27日アイドルグループ・乃木坂46の齋藤飛鳥が16日、千葉・幕張メッセで開催された「Rakuten GirlsAward 2017 AUTUMN/WINTER」に出演した。「evelyn」ステージのラストを務めた齋藤は、黒のノースリーブミニワンピースにピンクのアウター、黒ブーツというコーディネートを披露。美脚をのぞかせながらランウェイを歩き、キュートな笑顔で観客を魅了した。途中でアウターが肩から落ちると、二の腕もチラリ。恥ずかしそうに笑って直していた。乃木坂46は今回、GirlsAward最多出演アーティスト更新となる10回目の参加を果たし、トリで19thシングル「いつかできるから今日できる」(10月11日発売)など4曲を熱唱。また、齋藤のほか、白石麻衣、西野七瀬、久保史緒里、衛藤美彩、北野日奈子、桜井玲香、堀未央奈、松村沙友理がモデルとしてランウェイを彩った。「GirlsAward」は、2010年から年2回、東京・代々木第一体育館を拠点とし、「渋谷からアジアへ。そして世界へ。」をスローガンに開催してきた日本最大級のファッション&音楽イベント。16回目となる今回は、同イベント初となる新天地の幕張メッセに場所を移して開催した。モデル151人、アーティスト14組(130人)、ゲスト31人が出演し、観客3万1,000人が駆けつけた。撮影:蔦野裕
2017年09月17日映画『素晴らしきかな、人生』の試写会イベントが2月14日(火)、都内にて開催され、タレントのぺえと歌手の野宮真貴が出演。ぺえさんがこれまでの人生をふり返り、恋愛に消極的な人々にメッセージを送った。同作は、『プラダを着た悪魔』(’06)で恋に仕事に奮闘しながら、人生で一番大切なことの見つけ方を描き、世界中の女性を夢中にさせたデヴィッド・フランケル監督が贈るヒューマンドラマ。キャストには、主人公の“人生ドン底男”ハワード役のウィル・スミスを始め、ケイト・ウィンスレット、キーラ・ナイトレイ、エドワード・ノートン、ヘレン・ミレンら、アカデミー賞受賞&ノミネート俳優が結集し、ストーリーのみならずキャストの演技力にも注目が集まっている。トークでは、映画の内容にちなんで「人生最大の試練」が話題にあがった。ぺえさんは「逆に試練しかなかったのかなと思うくらい谷ばかりの人生」と回顧。「特に、中2のときからオネエに目覚めて、そこから、周りからいじめられたりとか色々と経験はしてきました」とふり返った。「ですが、私は私だし、これは変えられることができないのだから、学生時代から絶対に隠さずに行こうと思って、そこは貫いて、いまでもがんばっています」と目を輝かせた。「両親に相談したら、『あんたはあんたなのだから自分らしく生きなさい』と後押しをしてくれたので、それがきっかけになって、いまがあるのかなと思います」とも。野宮さんは「デビュー35年なのですが、最初の10年は本当にもう、鳴かず飛ばずで、売れない時代がありました」と述懐し、歌うことが好きだったため諦めずに続けたエピソードを紹介した。悩み相談コーナーでは、観客からの「恋は必要だと思いますか?」との質問が2人に向けられた。ぺえさんは、「私は恋愛体質なので常に恋をしています。いまもライフセーバーの方で好きな人がいて、恋をしているのですが」と、うふふな笑顔。「自分を磨くためには、恋は絶対に必要なのではないかなと思います」といい、「私も、大学4年のときに90キロ体重があって、そこから30キロ、40キロのダイエットをするきっかけ、きれいになるきっかけをくれたのも、恋をして好きな人に振り向いてもらおうという気持ち」と続けた。「きれいになり自分を磨くためには恋は必要なのではないかなと思います」と力強く言葉にした。ぺえさんの話を聞いた野宮さんも、「恋愛って、そういう力になりますよね。失恋を恐れて恋しないというのは寂しいので」と同意。「とにかく経験をしないと何も始まらないといいますか、恋をすると世界が色々と広がりますから。ぜひ、たくさん恋をしてください」とメッセージを贈った。同作の感想を尋ねられると、ぺえさんは、「キーラ・ナイトレイの赤とパープルのコーディネートがお気に入りです。マイタウンの原宿にはない、ハリウッドのファッションの素晴らしさといいますか、ダイナミックさ」と感動を隠し切れない様子。「もっとハリウッドのファッションを勉強して、私自身、今年から取り入れていきたいなと思いました」と、カリスマ店員として、さなる飛躍を思い立った様子。しかし、そんなぺえさんは、「実は1回も海外に行ったことがなくて。今年は、お仕事で海外に初めて行くことが目標なのです」と明かしていた。野宮さんは、映画の舞台にもなっている米ニューヨークが大好きといい、ぺえさんがニューヨークに行ってみたいと夢を語ると、「絶対、ニューヨークはいいと思う」と全力で同意。ぺえさんの当日のファッションを眺めながら、「これくらいのスタイリングでも日本みたいに目立たないから。もっとやってもいい感じ」とアドバイスを送っていた。『素晴らしきかな、人生』は、2月25日(土)より全国にて公開。(竹内みちまろ)■関連作品:素晴らしきかな、人生 2017年2月25日より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS NORTH AMERICA INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT, LLC
2017年02月15日元「ピチカート・ファイヴ」の野宮真貴が著述家の湯山玲子らと共に1月29日(金)、伊勢丹新宿店で開催された映画『キャロル』とのコラボパーティ「キャロルナイト」に出席した。1950年代、ニューヨークで出会い、恋に落ちた貴婦人・キャロルと若きテレーズの姿を描いており、ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラがそろってアカデミー賞にノミネートされたことで注目を集めている。2人の出会いがテレーズが働く百貨店だったことから、ファッションブランド「LUGHA(ルーガ)」とのコラボが実現。湯山さんのプロデュースによる一夜限りのスペシャルパーティが開催され、代官山のヴィンテージショップ「EVA fashion art」のオーナー・宮崎聖子氏も出席した。3人はそれぞれに映画や1950年代にインスパイアされたファッションで登場。特に野宮さんは赤い帽子にキャロルをイメージしてデザインされた「LUGHA」の新作、映画の中にも登場する「フェラガモ」の靴という、映画の中から抜け出てきたような佇まいで会場をわかせていた。映画について、湯山さんは「ここ2~3年の映画でベスト!この映画をテーマにひと晩語り明かしました」と絶賛。野宮さんは「50年代という、まだまだ保守的な時代に強く生きるキャロルが印象的でした」とキャロルに深く共感を覚えたよう。また、劇中で展開するキャロルとテレーズの恋についても、湯山さんは原作者のパトリシア・ハイスミスを「“サスペンスの女王”と呼ばれていますが、アメリカの向田邦子です(笑)。人情の機微を意地悪に描いている」と語り「年上の女性が年下の人に惚れた時、こうやって恋愛を進めていくのか…というお手本のよう。エレガントにモデラートに、相手を尊重しながら恋をする。モラルを感じます」とキャロルの恋愛スタイルを“教科書”として称える。「彼女は全てを自分の責任として引き取っていく。心強さを感じます」と語った。一方、野宮さんは、キャロルとテレーズの関係について“誘惑”がポイントであると強調!「すごくキレイな誘惑で、キャロルのような人に誘われたら、どうなってもいいですね(笑)」と恍惚の表情で語っていた。『キャロル』は2月11日(祝・木)より公開。(text:cinemacafe.net)
2016年01月30日ケイタマルヤマ(KEITAMARUYAMA)のデザイナーの丸山敬太が、ライブイベント「野宮真貴、渋谷系を歌う-2015-。」で野宮真貴が着用する衣装のデザインを手掛けた。ライブは11月13日にビルボードライブ大阪にて、11月19日、20日にビルボードライブ東京にて開催される。野宮真貴が“フレンチ渋谷系”をテーマに開催する「野宮真貴、渋谷系を歌う-2015-。」。当日は野宮真貴が自身もモデルとして登場した00年のパリコレクションで発表された丸山敬太のメモリアルな作品と、同ライブのために丸山が特別にデザインした衣装を身に纏ってステージに登場する。野宮は丸山のドレスについて「敬太さんのライブ衣装はいつでも“愛のオートクチュール”。彼の衣装はいいパフォーマンスを引き出してくれます」とコメントしている。ライブでは11日発売の野宮の新譜『世界は愛を求めてる。~野宮真貴、渋谷系を歌う。~』からの楽曲や、ピチカートファイブ時代の楽曲、野宮が影響を受けたというバート・バカラックの楽曲を織り交ぜて届けるという。また、会場ではミネラルファンデーションのMiMCとのコラボレーションで口紅「サプリルージュ」を製作した野宮真貴がプロデュースした、“パリ、東京、赤いルージュ、女性力アップ”がテーマの“恋するカクテル”を提供。赤いルージュをイメージし、美肌効果が期待出来るローズウォーターを用いて製作された同カクテルは、野宮プロデュースの口紅と同じ名前の「PARIS RED」、「TOKYO RED」の2種類で展開される。
2015年11月11日表参道の「パスザバトン(PASS THE BATON)」では、11月11日(水)にリリースされる野宮真貴のニュー・アルバム「世界は愛を求めてる。~野宮真貴、渋谷系を歌う。~」 の発売を記念して、10月22日(木)~11月23日(月・祝)まで「時代を超えて、歌い聴きつがれる音楽=PASS THE BATON, PASS THE SONG」をテーマにしたスペシャルコラボレーション企画 “PASS THE BATON,PASS THE SONG vol.2” を開催する。「ピチカート・ファイヴ」のヴォーカリスト、元祖渋谷系の女王こと野宮真貴は、80年代ニューウェイヴシーンを代表する存在。2010年に「AMPP 認定メディカル・フィトテラピスト」の資格を取得するなど、現在、音楽活動に加え、ファッションやヘルス&ビューティーのプロデュース、エッセイストなど多方面で活躍中だ。ニューアルバム「世界は愛を求めてる。~野宮真貴、渋谷系を歌う。~」は、バート・バカラック ~ ロジャー・ニコルズ ~ 村井邦彦 ~ はっぴいえんど ~ ユーミン ~ 小西康陽 ~ 小沢健二まで、野宮が選曲する90年代に世界を席巻した渋谷系のスタンダードナンバーを一挙収録した一枚となっている。イベント期間中、PASS THE BATON LITTLE PAVILION(パスザバトン表参道店内)では、野宮真貴の私物コレクションや過去の音楽作品で着用された衣裳などが展示販売される予定。さらに「“PASS THE BATON, PASS THE SONG vol.2” サポーターズ」として野宮真貴と親交のあるクリエイターや文化人からもアイテムが出品され、応援コメントとともに、アルバムタイトルにちなんで「世界は○○を求めてる。」コメントも多数寄せられている。「“PASS THE BATON, PASS THE SONG vol.2” サポーターズ」には、akiko、イヴルルド遙華、内山奈津子、梅山弘子、カジヒデキ、如月まみ、SHOKO、信藤三雄、田中知之、TOWA TEI、冨沢ノボル、早坂香須子、まつゆう* 、丸山敬太、森本容子、山田英幸、湯山玲子、レスリー・キーなど、錚々たる顔ぶれがそろった。11月22日(日)には、スペシャルライブ&トークイベントも開催される予定だが、昨年に引き続き、満員必至のスペシャルなイベント。ぜひお見逃しなく。またビルボードライブ「野宮真貴、渋谷系を歌う-2015-。」が、11月13日(金)にはビルボードライブ大阪にて、11月19日(木)・20日(金)はビルボードライブ東京で開催される。あわせてチェックを。(text:Miwa Ogata)
2015年10月19日野宮真貴のニューアルバム『世界は愛を求めてる。~野宮真貴、渋谷系を歌う。~』の発売記念企画展「野宮真貴 × PASS THE BATON “PASS THE BATON, PASS THE SONG vol.2”」が10月22日からパスザバトン表参道店内で行われる。11月11日に発売される同アルバムを記念して、“時代を超えて、歌い聴きつがれる音楽 = PASS THE BATON, PASS THE SONG”をテーマに行われる同企画展は、ファッションアイコンとしても注目される野宮の私物コレクションや、過去の音楽作品で着用した衣装などを展示。さらに、野宮と親交のあるクリエイターや文化人からもアイテムと応援コメントが届けられる。出品サポーターズ予定リストは、丸山敬太、カジヒデキ、レスリー・キー、田中知之、まつゆう*など。また、11月22日にはスペシャルライブ&トークイベントも開催される(※時間は未定)。【イベント情報】「野宮真貴 × PASS THE BATON “PASS THE BATON, PASS THE SONG vol.2”」会期:10月22日~11月11日会場:PASS THE BATON OMOTESANDO住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10表参道ヒルズ西館B2F時間:11:00~21:00(日祝は11:00~20:00)料金:無料
2015年10月15日トッズ(TOD’S)表参道店にて9月12日、歌手の野宮真貴によるライブパフォーマンスが行われることが明らかとなった。これは、同日に開催されるファッション誌『ヴォーグ(VOGUE)』主催のショッピングイベント「VOGUE FASHION’S NIGHT OUT 2015」に合わせて行われるもの。当日は、11月に渋谷系スタンダードナンバーを収録したニューアルバム「世界は愛を求めてる。」の発売を控える野宮真貴の歌声が、ドレスアップした人々で賑わう表参道を華やかに彩ることとなる。【イベント情報】「野宮真貴 ライブパフォーマンス」会場:トッズ表参道店1階住所:東京都渋谷区神宮前5-1-5 トッズ表参道ビル会期:9月12日時間:19:00~19:30入場無料
2015年09月07日赤とは、特別な色だ。そう、考える人は少なくないだろう。想像してみてほしい。ナチュラルなメイクアップの日であろうとも、唇の上にさっと滑らせるだけで表情を一変させてくれる口紅であればなお。スティック状の佇まいもまた、女性であることを意識させてくれるアイテムだろう。“塗る”という所作にエレガントさ付与してくれるものだからだ。そう、思わせてくれる対象のひとつに、アーティスト野宮真貴さんの存在がある。そんな彼女が、このほど口紅をプロデュースした。それも、オーガニックコスメブランドMiMC(エムアイエムシー)との恊働制作という。“サプリルージュ”と名付けられたその口紅とはどんなものであるのか。その誕生のきっかけを野宮真貴さんに訊いた。「女性は一生に7本もの口紅を食べていると言われていると聞きました。そうであるならば、職業柄、口紅が欠かすことのできない私は、きっともっとたくさんの本数になると思います。だからこそ、口紅に塗るたびに悩みに働きかけるスキンケア効果で、唇を美しく整えてくれるものを求めた」と言う野宮真貴さんとMiMCのコレボレーションが誕生された。補遺を意味する『supplement』と、赤や口紅を意味するフランス語の『Rouge』を併せ持たせた造語“サプリルージュ”を名に付した口紅だ。「毎日使うものだからこそ、塗るたびに美しい唇へと導いてくれるものを欲しいと考えました」と言い、「肌とは、年齢と共にくすんでくるもの。だからこそ、『サプリルージュ』(全2種 PARIS RED、TOKYO RED 各3500円・限定品)のような赤い色を唇の上に乗せて欲しいのです。赤い口紅ひとつで、肌を美しく見せてくれるばかりか、キチンとした感じ=上品な印象をプラスしてくれるはずです」と続ける。自身のライブでは『フィトカクテル』なるオリジナルのカクテルも提供する野宮さんは、フィトテラピー(植物療法)に造詣の深いことでも広く知られ、気分や女性力の向上を目指した提案でも活動。そんな彼女が、初めて口紅をプロデュースした。話題の『プエラリアミリフィカ』など、厳選されたオーガニック植物美容成分を豊かに配合しながらも、野宮さんの考える“モード感”を備えた一本に仕上がっている。「オーガニック=ナチュラルではない、その一歩先のモードへと昇華するものでありたかったし、目指しました。赤い口紅は、女性であることの誇りです。皆さまの人生がさらに輝きますように」【問い合わせ先】MiMCTEL: :03-6421-4211
2015年08月18日世界カクテルコンペティション「ザ・シーバス マスターズ」で、アンダーズ 東京のバーテンダー齋藤隆一が3位を受賞。審査員を魅了した齋藤隆一によるカクテルが、アンダーズ 東京の「ルーフトップバー(ROOF TOP BAR)」にて提供されている。スコッチウイスキー「シーバスリーガル(CHIVAS REGAL)」が主催する、世界カクテルコンペティション「ザ・シーバス マスターズ」。第2回目となる今回は、“次世代のクラシックカクテルの探求”をテーマに12カ国でローカル大会が開催された。大会では、「シーバスリーガル」の誕生から今日に至るまでの年代を4分割し、各時代をイメージしたストーリー性のある4種類のカクテルを創作する、というお題が出された。日本大会ではアンダーズ 東京「ルーフトップバー」の齋藤隆一が優勝し、日本代表として7月13日、14日にニューヨークで開催された世界大会決勝に出場した。世界大会は6ラウンド構成で、課題やワークショップなどを行い、すべてのラウンドを通して創造性やスタイル、味わい、ミクソロジー技術などが総合的に審査された。各ローカル大会で優勝した4種類のカクテルのうちひとつが審査対象となった第1ラウンドで齋藤隆一は、クラシックカクテル「ジョンコリンズ(JOHN COLLINS)」を現代的日本版にアレンジした「パーソナルコリンズ(PERSONAL COLLINS)」を披露。審査員を魅了し、総合で3位に輝いた。なお、“2015 シーバスマスター”となる優勝はイギリス代表のジョシュ・レイノルズ(Josh Reynolds)が獲得した。現在、「ルーフトップバー」では、国内大会で優勝を勝ち取り、世界大会でも賞賛された齋藤隆一のカクテル「パーソナルコリンズ」が提供されている。
2015年08月06日例えば、香水やブローチ。女として生まれたなら、きっとだれもが何か一つは心ときめく、あるいは生きていることを実感するモノがあるはずだ。野宮真貴さんは「ハイヒールを履き続けたい」と言った。美しい弧を描きながら、女性に足もとから優美さを付与するハイヒールに、歌い続けたいと願うノーブルな野宮さんの姿を重ねる。■Hint 3 美:ずっとハイヒールを履き続けたいという思い――LOOKER(ルックス至上主義)を提唱する、野宮さんにとっての美の基準は。野宮さん:ロックとか洋楽を知った時、最初に心奪われたのが、グラムロック(glam rock)だったんです。ロック音楽のジャンルのひとつで、デビッド・ボウイ(David Bowie)やT・レックス(T. Rex)に夢中でした。中でも好きだったのは、ニューヨーク・ドールズ(New York Dolls)。男性がお化粧を施し、タイトでキラキラ光るグリッター・ファッションにオレンジなどに染めた髪という姿でステージに立つ!スーパースターとはこういう人たちを言うのだと思いました。その思いはいまでも変わりませんし、私にとっては不変の美の象徴です。グラムロックとの出会いは、それほど衝撃的なものでした。グラムロックのファッションはバッドテイストと紙一重であるような、ファッションという側面から見ると微妙な立ち位置かも知れません。でも、私にとってはファンタジーの世界へ連れて行ってくれる夢のような世界観なんです。当時、多くのミュージシャンには専属スタイリストなど存在せず、自分の好きな格好をしていたミュージシャン自身が流行を生み出していました。そのストリートから生まれたファッションからインスピレーションを得てデザイナーが後から追いついていくといった時代だったと思います。そんな“グラムロック”のファッションも私の美の基準のひとつです。だからこそ、彼らの“美”に触れた時よりも年齢を重ねた今こそ、上等なものにどこかキッチュなものをスタイルに求め、加えたいと考えてしまいます。――一方、ビューティーではどうですか。野宮さん:例えば、カジュアルなTシャツにジーンズのファッション、それにノーメイクでステージで歌うということは私には難しいです。ステージは日常とは違いますし、ビューティーについてもスポットライトを浴びた時に最も輝いて見えることが大切です。ステージに上がるには“装う”ことが必要。歌手、野宮真貴になるために必要不可欠なことですから。ステージ以外では、年齢と共に嬉しくない変化が訪れることを冷静に受け止めながら、客観的な目を持って日々アップデートしていくことが大事です。肌の状態をみても、若い頃と同じでは在り続けられません。では、外見だけなく内側から輝くためにはどうすればよいか――そう考えた末、フィトテラピー(植物療法)を学びました。それまでの私といえば、ミュージシャンにありがちな不摂生な生活を送っていましたから、とても大きな変化でした。――フィトテラピーを学ぼうとされたのはいつ頃ですか野宮さん:女性には様々なライフステージがありますが、ちょうど更年期という時期に差し掛かったころ、大好きなハイヒールを履くのも躊躇するくらい疲れも感じるようになっていることに気づいたのがきっかけです。お洒落するために健康な肉体と体力は欠かせない、と考えていることもあります。それで、自然療法でなにかないか…と探したのです。フィトテラピーとの出合いはそんな経緯からで、自然な流れの中にありました。――学ぶ前と後での意識的な変化はありましたか。野宮さん:学んでいくうちに、身体の内部から整えていかなければならない、との思いが一層強くなりました。メイクするだけでは補えないし、肌そのものの美しさが大切であることを深く知ること=知識として得たことで、さまざまなことを意識するようになりましたし、自身の身体に気を遣えるようにもなったと感じています。例えば、食べることひとつとっても今の自分にとって何を選べば良いか、とか。――その意識改革ともいえる、フィトテラピーへと導いてくれたのは“歌”への情熱であり、ハイヒールを履き続けたいという美意識なのですね。野宮さん:もう少し自分の身体をケアしなければならない、と更年期の不調を経験して、そう思いました。女性であればみな、年を重ねた先で経験することです。でも、それに対する情報があまりに少ないですよね。近年は少しずつ変化しているのかも知れませんが、私がフィトテラピーを学ぼうとした5年ほど前は、仲間内でもあまり話題にすることもありませんでしたし、デリケートな話題とは思いますが、とにかくわからないことが多かったですね。女性は一生にたったスプーン一杯の女性ホルモンによって様々な身体の変化があるわけですが、若い頃からそういった意識を持ち、ケアできていれば女性のライフスタイルも少しずつ変わっていくのではないでしょうか。そんな経験を経た今、若い人たちにフィトセラピーのことを少しでも伝えていければと考えています。――ファッションに対する意識の変化はありますか。野宮さん:好きなスタイルは変わりません。でも、年齢と共に体型も変化してしまうもの。私の場合、体重は大きく変わることはないのですが、体型はどうしても変化してしまいます。これは自然の摂理だからどうしようもない。だからこそ、工夫が必要になってくるのです。自分の好きなファッションを楽しむためには、客観的な視点を持つことが大事です。洋服の選び方とヘアスタイル、それからメイクアップを年齢に合わせてアップデートしていくと、スタイルや表情はぐっと良くなります。そのヒントになるのは、市井の中にあり、街を通り行く人も、パーティーでお会いする人も、とにかくよく観察しています。良いところも、悪いところも自分以外はすべてお手本です。それから、行きつけのヘアサロンの美容師さんやご贔屓ブランドの店員さんなど、それぞれの分野のプロフェッショナルにアドバイスを貰うのもいいですね。体型をキープするためにはエスカレーターを使わないなど、毎日の生活の中でできるくらいの運動で十分です。--インタビュー後記どんなに時代が変移しようとも、美しさを求めたい気持ちは、女性にとって永遠に変わらない。野宮真貴さんは自身の経験を生かした新しい美を提案する。化粧品会社MiMCと作った赤い口紅『サプリルージュ』は、オーガニックもモードという、一見すると二律背反の要素を兼ね、共に満足できるアイテムだ。最後に「野宮さんは今日の夜の7時は何をされるご予定ですか」と尋ねてみたところ、「息子と一緒に、彼の好きなものを食べに行きたい」とのお返事くださった。愛する人たち=家族の存在もまた、野宮さんの健やかな美しさを支えているのだろうし、活動の励みにもなっているのだろうと思い得る答えだった。そして、野宮さんの高い美意識に触れる赤いルージュをつけ、久しぶりにハイヒールを履いて出掛けたくなった。【野宮真貴 / Maki NOMIYA プロフィール】1981年『ピンクの心』でデビュー。90年代に「ピチカート・ファイヴ」に加入、渋谷系文化のアイコンとして日本及び海外の熱狂的な人気を集めた。現在、独創的な存在感と歌声で、音楽に加え、カルチャーやアート、ファッションなど多岐に亘って活動。2012年デビュー30周年アルバム『30―Greatest Self Covers & More!!!―』をリリース、昨年“渋谷系の名曲”の数々を歌い絶賛されたビルボード公演の実況録音盤CD『野宮真貴、渋谷系を歌う。~Miss Maki Nomiya sings Shibuya-kei Standards~』を発売。 また、エッセイストとしても活躍。『おしゃれ手帖』を始め、『ドレスコードのすすめ ~おしゃれ手帖PART II~』、『おしゃれに生きるヒント』(イースト・プレス 刊)、『エレガンス中毒ぎりぎりの女たち』(INFAS パブリケーションズ 刊)など多数の著書に、その審美眼とファッションセンスが光る。- new information -・New Album『世界は愛を求めてる。What the World Needs Now Is Love~野宮真貴、渋谷系を歌う。~』が11月4日発売予定。・LIVE出演情報8/13 WORLD HAPPINESS9/6 Slow Live’15 池上本門寺9/18 高崎音楽祭野宮真貴、渋谷系を歌う―2015―。~Miss Maki Nomiya sings Shibuya-kei Standards 2015~11/13 ビルボードライブ大阪11/19、11/20 ビルボードライブ東京--野宮真紀さんのインタビューを最初から読む。
2015年08月02日