トッズ(TOD’S)の2020年春夏コレクションがイタリア・ミラノで2019年9月20日(金)に発表された。トッズだから成せる軽快なレザーの表現朝一番に開催されたショーは、心が浄化されるような爽やかなムードたっぷり。トッズの真骨頂であるレザーもまたそのオーラを纏い、気品に満ちていて、シルクのような滑らかさも、コットンのような軽やかさも表現している。レザーを知り尽くしたトッズだからこそ成せる、エレガントなレザーの世界が今季も繰り広げられる。レザージャケットは、襟下にジッパーを施して故意的に切り込みを入れることで、動きを出した。スカートやコートには、ランダムにサークル状のカッティングを施して、まるでレースのような繊細さを演出。そういった多面的な表情は、マニッシュなスタイルにも、レディライクなスタイルにも万能に適応している。上質なレザーのテクスチャーと共存させたのは、シルクの滑らかさと、プリーツの軽快さ。ミックスすることで、より一層春夏らしい清々しい 表現を可能にした。リブニットは、サイドに大胆なスリットを入れたり、大胆な肌見せを楽しむバックスタイルにしたりして、体の動きとしなやかに連動するよう工夫を凝らしている。足元は、飾りすぎぬよう、抜け感のあるピンヒールサンダルや、スクエアトゥのパンプスを提案。小さなコインケースを連ねたような小さなバッグや、ゴールドのTが輝く小さなショルダーバッグをあわせた。ノーブルな雰囲気に似合うこれらのバッグは、まるでお気に入りのアクセサリーのように何気なく馴染んでいる。
2019年09月23日カロリーナ・カスティリオーニ(Carolina Castiglioni)がクリエイティブ・ディレクターを務めるプランシー(Plan C)が9月20日、ミラノで3シーズン目となる2020年春夏コレクションを発表した。
2019年09月23日グッチ(GUCCI)が、クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)による2020年春夏コレクションをミラノで発表した。
2019年09月23日ジル サンダー(JIL SANDER)の2020年春夏ウィメンズコレクションが2019年9月18日(水)にイタリア・ミラノで発表された。正反対のものから生まれる新しいハーモニージル サンダーのクリーンでノーブルなクリエーションの中に、今季は、正反対のものを組み合わせた。かっちりとしたテーラードジャケットに、流れるラインのフェミニンなドレスをあわせる試みは今季のキースタイルのひとつとなっている。フォーマル定番のネイビーやグレーの厳格な印象は、サイケデリックなパターンで中和されている。序盤に登場した極めてミニマルなアウターやボトムスは、ランウェイが進むごとにクラフトに溢れた表現を伴いだす。シャツは、とろけるように滑らかなシルクのロングドレスとなり、直線が重なる複雑なパターンで構成される。柔らかな光沢をもつリネンや躍動的なプリーツは、素材の遊びで個性的な魅力を放ちだした。後半になると、まるでアートのような装飾が追加されていった。その中で、まずひとつ例を挙げるならダイナミックなラフィアの遊びだ。都会的なセットアップに加えられた、正反対ともいえる野性的なラフィアは、フリンジのように胸元や首元にあしらわれ、その素材の軽やかさから自由な動きを見せている。さっきまで“女性らしい”シルエットを築いていたロングドレスでさえ全く違うテイストとなった。また、自然の風景を描くドローイングプリントや精緻な刺繍、クロシェレースの組み合わせも、洗練されたミニマリズムと重なり合い、穏やかな表情を浮かべている。終盤に登場した古典的なレースの装飾は、最初に見たセットアップと基本軸は同じなのに、荘厳な雰囲気も繊細な雰囲気も抱合していて、多様性に溢れている。ジル サンダーのシグネチャーであるボックスバッグは、レザーやスエードの素材を用い、大小様々なサイズで展開している。クラッチバッグには丸い持ち手を施すことでオブジェのような雰囲気を醸し出した。そして夏らしいバスケットバッグは、六角形に裁断されたオフホワイトのレザーがパッチワークで配されており、クラッチバッグと同じくクラフト感を垣間見るアイテムとなっている。
2019年09月23日マックスマーラ(Max Mara)の2020年春夏コレクションが、2019年9月19日(木)にイタリア・ミラノで発表された。強く生きる女性像を、架空の“女性スパイ”をもとに描くナターシャ・ウォルターの作品から、女性スパイが活躍する架空の映画を描いた今季のマックスマーラ。ナターシャと言えば、女性の社会進出がまだ珍しかった時代に、その在り方を変える作品を発表したフェミニスト作家だ。今季のランウェイでは、彼女を失望させまいと、「007」さながらの快活の女性像が具現化されている。シャープなショルダーのジャケットとベスト、バミューダパンツのスリーピースを筆頭に、軸に置いたのはマニッシュな風貌だ。サファリシャツはタイトなシルエットで、ハーフパンツには揺れ動くアウトポケットを取り付けて、あるいは足元にシースルーのハイソックスをあわせて、強くありつつも女性らしさは忘れない。ジャケットにはエポレットや、古典的トレンチコートに倣う長めのアンブレラヨークを配した。片手にはアイコニックなホイットニーバッグを携えているが、今季はビッグサイズをメインに採用して冒険への準備も万端といったところだ。身体のラインを浮き彫りにする淡いペイズリー柄のドレスは、クラシックなグレンチェックのジャケットと交わることで新たな表情を手に入れた。ペールトーンのカラーパレットも、今季ばかりはフェミニンな印象に留まることなく、序盤から続いたセットアップや、バックスタイルにストラップを取り入れたスポーティなドレスルックにも採用されている。ディテールに目を向ければ、ダブルステッチが走り、ミリタリー感を助長している。ある意味繊細に打ち込まれたステッチは、まるで強い女性像を強調する縁取り線みたいだ。
2019年09月23日クリエイティブ ディレクター、ポール・アンドリュー(Paul Andrew)によるサルヴァトーレ フェラガモ(Salvatore Ferragamo)が9月21日、ミラノで2020年春夏ウィメンズコレクションを発表した。
2019年09月23日ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)の2020年春ウィメンズコレクションがイタリア・ミラノで2019年9月19日(金)に発表された。キーワードから見る“洗練の境地”ミニマリズムを推奨するクリエイティブ・ディレクターのダニエル・リーは、今季、その中でいくつかのキーワードを掲げている。自らの初シーズンでも重要視したセンシュアリティ、ソフトネス、ジェンダーレス、そしてエフォートレスなど。そぎ落とすこと、そしていくつかのキーワードで見えたのは“洗練の境地”だ。ファーストシーズンを進化させたのが、今回のコレクションのため、前回同様のデザインも多々登場している。打って変わって新しい試みは、“自然”へのリスペクトを表現したこと。分かりやすい例で言えば、スカーフをぐるりと巻き付けるホルターネックトップに描いた猿やパイナップルのモチーフだ。また、カラーパレットにはネイビーやブラックのスタンダードカラーとオレンジやアイスブルーのアクセント、そして“タピオカカラー”を採用。ベージュよりもほんの少し白に近い、愛らしい名前のこの色は、私たちがよく知る黒いタピオカの原料の色。つまり自然の色だ。ワードローブや「アルコ」バッグだけでなく、会場床に配されたブランドのアイコニックな編み込み「イントレチャート」にも採用されている。ダニエルがこだわるレイヤリングの手法は、きっと「イントレチャート」をアイコンとしてきたボッテガ・ヴェネタの伝統とも相性がいい。複雑なリブニットはイントレチャートのような編み込みのディテールとレイヤリングを同時に表現している。メッシュニットにビーズを編み込んだタンクトップは、袖と身頃が分解されていて、パーツを組み立てることで1枚のロングスリーブトップスが完成する仕組み。クラフツ感を肌で感じられる1着だ。真骨頂であるレザーは上質で柔らかく、ソフトネスという言葉がぴったりと当てはまる。エポレット付きのマニッシュなレザーコートは、シワ加工によって柔らかさを増し、程よいユーズド感を醸してデイリーユースへの適応性を発揮する。そして最後に「イントレチャート」のデザインの可能性の模索に目を向けたい。今回は進化版として、斜めに編み込む技術が採用されている。模索においては小物の存在も重要で、サンダルは、編み込みによる上質なレザーの程よいボリュームで優しい足当たりを実現し、クッションソールを採用してエレガントさと快適な履き心地を追求。バチカウッドとゴールド、シルバーを太目の「イントレチャート」と組み合わせた新たなクラッチバッグや、より柔らかなレザーを用いた巨大サイズの「アルコ」バッグなども登場する。
2019年09月23日モスキーノ(MOSCHINO)の2020年春夏コレクションが、2019年9月19日(木)にイタリア・ミラノで発表された。ジェレミー・スコットの飛び出すアート!?デザイナーのジェレミー・スコットは、今シーズン“芸術”に目を向けた。招待状は絵の具をのせたパレットと筆のセットで、来場者皆がそのパレットをもって参加する。大勢の“アーティスト”が集うショーなのだから、ジェレミー・スコットも気合を入れて、とびきり大きな金色の額縁を、会場のランウェイのスタート口と中央部分に用意した。モデルたちは、まるで絵画の世界から飛び出すように、その額縁をくぐって闊歩していく。“アーティスト”たちも納得のアートの世界は、大胆な筆致の現代アート風から、キュビズムの世界を思わせるものまでジャンルは様々だ。色彩豊かにドレスやスーツを彩っていく。今回のジェレミーが提案した“芸術”は、ジャンルレスなテクニックで描く過去に類を見ないゴージャスな大作のようだ。蝶々の羽根のように広がった袖や歪なシルエットのドレスは、まるで立派な彫刻。ふんわり広がる袖や極端に膨らんだバルーン型のスカートなどは、陶芸を連想させる。モノクロで女性の裸体を描いた写生絵画は、きちんと額縁に納めてドレスに仕立てた。“芸術”は絵画だけでなく、音楽へも派生する。大きなチェロのドレスやバイオリンのクラッチバッグなどクラシック音楽に欠かせない弦楽器が登場したかと思えば、ベルベットやドットのタイトドレスなどスペインの情熱に溢れる伝統的フラメンコものぞかせる。セピア色に色褪せた古い楽譜は、ドレスに落とし込み、音楽をファッションに転換させている。ベースには、きわめてクラシカルな表現も多い。肩の強調したジャケット、バッスル風のドレス、コルセットのディテールなどがその好例だ。そして前述した“壺”のような大きく膨らんだ袖も中世ヨーロッパの貴族たちを真似てのことかもしれない。その中に、闘牛士やオリエンタルな表現など国境をまたぐ表現もプラスしている。
2019年09月23日アンテプリマ(ANTEPRIMA)の2020年春夏コレクションが、イタリア・ミラノで2019年9月19日(木)に発表された。心躍るバカンスムードたっぷりの2020年春夏コレクションバカンスムード満点の今季のアンテプリマは、心が躍るようなワードローブのオンパレードだ。オフショルダーのニットセットアップ、大胆なスリット入りのホルターネックワンピース、ラフィアで編んだ爽やかなウエストマークがポイントのロングスカートなど、リゾート感たっぷりの要素を挙げればきりがない。色彩溢れるテキスタイルは、マルチストライプやボタニカルパターンなど。さらに、シースルーの軽やかなメロディーと、フリンジやアコーディオンプリーツのアップテンポなリズムが加わっていく。上品な光沢をもつリネンや、メッシュ、クロッシェレースの共演も楽しげだ。特に目に留まったのは、マルチボーダーのジャンプスーツに、シースルーまたはメッシュがハイブリッドされたチュニックやワンピースをレイヤードするスタイリング。陽気で快活なスタイルをフェミニンなベールで覆って、愛らしい女性像を浮き彫りにしている。手元にはアンテプリマのアイコニックなワイヤーバッグを携えた。あるいは、リゾートを思い切り楽しめるようにと、アクティブな人に向けた便利なウエストバッグも提案している。
2019年09月23日エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)の2020年春夏コレクションが、2019年9月19日(木)にイタリア・ミラノで発表された。エレガント&リラクシングなデイタイム軽やかなテキスタイルが、春風を匂わせる序盤。シースルーの素材感が緩いシルエットとマッチして、エフォートレスな雰囲気を醸し出す。イタリアンエレガンスを語る上でも欠かせないこのムードは、今季一層強く押し出された。薄いタフタはシアーな素材と対を成して立体感がありながらエアリー。シワ加工やプリーツによって躍動感を得たテキスタイルは、動けば動くほど魅力を増していく。ヘビ柄はラメを蓄えて輝きながら、ラグジュアリーな印象を増していて、シアー素材とも好相性をみせている。クロップドのトップスとショートパンツのセットアップには、大胆なスリット入りのペールグリーンのオーガンザワンピースを靡かせた。ブラウスのように薄く軽いジャケットと、ウエストがゴムになったワイドパンツや、ジョガーパンツの組み合わせでスタイリングも同様リラックスしたもの。時に、足元にはハイテクソールのスニーカーをあわせて、アクティブにも装っている。アウターであってもボトムスであっても、それらテキスタイルから構成されるワードローブは、総じて堅苦しさがなく、まるでルームウェアのようにリラクシングに提案されている。幻想的なナイトタイムランウェイ中盤で暗転し、後半に続くナイトタイムのワードローブ。一気にドレッシーなニュアンスへと加速していく。しかしながら、エフォートレスなムードは変わらず、ビジューやスパンコールで飾られたドレスルックは、背中がざっくり開いていたり、キャミソールオールインワンは、ランジェリーのようなシルクのテクスチャーだったり。足元には、パーティーシーンを連想するヒールシューズでなく、フラットサンダルを合わせているのも魅力的。今季の“透ける”風合いは足元にも続いており、クリア素材に大きなビジューをあしらったポインテッドトゥのフラットミュールや、小さなクリアバッグも目を引いた。そして終盤は、まるで星をかき集めたみたいに光輝くドレスルックが続き、エンポリオ アルマーニの幻想世界が止まらない。「EA」のロゴを入れたウエストマークをセットしたランダムヘムのドレスは、極めてシンプルだからこその抜け感があり、ナチュラルに女性らしさが表現されている。
2019年09月22日MM6 メゾン マルジェラ(MM6 Maison Margiela)の2020年春夏コレクションが、プレゼンテーション形式にて2019年9月18日(水)に発表された。ジョン・レノンとオノ・ヨーコの活動「ベッドイン」を着想に今季の着想は、ジョン・レノンとオノ・ヨーコが起こした平和のための活動「ベッドイン」。この活動は、1969年に結婚した2人が、ベトナム戦争で世界が混乱する中、マスコミに大々的に取り上げられる自分たちのハネムーンを平和のコマーシャルにしようと行ったものだ。会場を縦横無尽に歩き回るモデル達は、手にスピーカーを持っており、そこからジョン・レノンの「イマジン」、車のクラクション、街の人々の話し声、教会の鐘、ロックミュージック……と、各自様々な音を流している。通り過ぎる際に生まれる調和と不協和音が、平和を忘れかけた混沌とした世界を再現するかのようにも思える。複数のアイデンティティが混在する中での進化の模索これらの演出もそうだが今季のワードローブには、「時に交わり、時にぶつかる複数のアイデンティティが共存すれば進化の可能性が見える」というMM6 メゾン マルジェラの考えがある。だからこそコレクションには、ジャケット、トラックスーツ、ドレスルック、ブラックレザー、デニムパンツなどあらゆるものが混在している。アクセサリーは“アクセサリーらしさ”のあるものだけでなく、大きなハウスキーやコルク栓、安全ピンなどをモチーフに再考された。“何がこうあるべき”だという線引きは皆無だ。2人の活動に倣うウェディングを連想させるものそんな中、そもそもジョン・レノンとオノ・ヨーコのウエディングに際した「ベッドイン」が着想なことから、ウェディングを連想させるルックが多数登場する。揺れ動くチュールに不釣り合いなカットソーのドッキングや、白いベールに包まれたシャツブラウスなどがその好例。ウィメンズでは、ヌードボディスーツを巧みに使用して、ドレスルックさながらのベアトップを装いつつも、ボトムスには男性的なワイドスラックスやデニムパンツをセットした。一方、メンズのタキシードジャケットは、解体されたシルエットで、既成イメージを取り払っている。英国と日本の伝統の交わり今季の疑問への答えを導くため、ジョン・レノンとオノ・ヨーコの生まれ故郷である英国と日本の伝統も、同じく寄せ集めたようだ。特に顕著に表れたのがジャケットスタイル。紳士的なジャケットは、まるで着物のような前合わせのスタイルで提案している。素材はジャケットだからと言ってフォーマルに限らず、ホワイトサテンや濃淡のあるデニムを使用しているのも面白い。多様性ある世界で伝える“愛”そして象徴的に用いられた花束は、「ベッドイン」の際に発表した、花に囲まれ、白いシーツと布団に覆われたベッドの中で微笑む2人の写真が伝えた、柔和な空気と同じ“愛”の温かさを感じさせる。混沌とした世界に平和をもたらすメッセージとした「ベッドイン」が伝えた“愛”の表現は、多様性のある世界が乱雑にならず進化への一途をたどる、その源となっているようだ。
2019年09月22日グッチ(GUCCI)が、クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレによる2020年春夏ウィメンズ&メンズコレクションショーを、9月22日23時(現地時間同日16時)よりライブストリーミング配信する。ショーの様子はこちらから放映(※会場の状況により開始が遅れる場合あり)。
2019年09月22日ヌメロ ヴェントゥーノ(N21)の2020年春夏コレクションが、イタリア・ミラノで2019年9月18日(水)に発表された。花々とスタートした軽快なリズム小さな花が咲き誇る序盤。ジャケット、パンツ、ドレスなど、ピンクやグリーン色の小さな花々が軽快なリズムを刻みだす。それは、やがてブランドのアイコニックなカラーである鮮やかなグリーン、淡いピンクやオレンジなどを経て重厚な色彩へと変わっていく。カラーパレットが流れるように変化しても変わらない柔らかかつ軽やかなニュアンスは、今季の特徴である肌見せの緩急が生んだ。ワンピースはジッパーを施したり、ショルダーにボタンをあしらうことで開閉を可能にし、躍動感を加えている。トップスからボトムスまで肌の見せ方は様々で、ダイヤモンド型に胸元がざっくりと開かれていたり、切り込みが入っていたりする。フェミニンなドレスルックの中、時折混じるマニッシュなジャケットのスタイルは、袖の内側がざっくりと開いており、まるで“ショール”のように袖裾を躍らせているからか、特有の堅苦しさがない。フォーマルなニュアンスのシャツも同じく、袖の剣ボロ部分が肘上まで施されて、風を受けるような仕組みだ。素材もその躍動的な服に拍車をかけるものばかりで、特に目に留まったのが柔らかなシースルーの素材。分量たっぷりの袖が蝶々の羽根のたようにはためき、後ろ姿を豪快に美しく見せる。今季の象徴的な存在でもある“リボン”を絡ませたようなドレスは、グリッターのきらめきを蓄えて、一層生命感にあふれている。
2019年09月22日アルベルタ フェレッティ(ALBERTA FERRETTI)の2020年春夏コレクションが、ミラノファッションウィーク中の2019年9月18日(水)発表された。“エレガンス”を根底に日常を謳歌する女性像カジュアルからドレッシーまで、日常を謳歌する女性のあらゆるスタイルを描くようにランウェイを構成したアルベルタ フェレッティの2020年春夏コレクション。極めてマニッシュなルックから甘くセンシュアルなルックまでが揃う中、今季も変わらず根底に置いたのは“エレガンスであること”だ。特に目に留まったのは、技巧的なディテールの数々。シースルーのカクテルドレスにはビジューがドラマティックに施される一方、スエードのシャツには小さなスタッズや編みの刺繍が規則正しく並ぶ。クラシカルなケープ風のクロップド丈トップスには、揺れとともに光を浴びて煌めくビジューを配した。レザーパッチワークのセットアップ、カットワークと刺繍を施したブラウスやドレスも繰り返し登場している。今季はボトムスのバランスも面白く、クロップド丈のトップスには、レトロ感漂うブーツカットを組み合わせた。肩を抜いて着るクリーンなシャツやボヘミアンなブラウスは、ハイウエストのタック入りパンツでウエストマークとともにスタイリングしている。ミニスカートやショートパンツも同様、ハイウエストの持ち味を思い切り活かして着こなす。思い切りマニッシュに舵を切るわけでもなく、ナードな印象でもないこれらのルックは、エレガンスという言葉がしっかり当てはまっている。赤、オレンジ、パープル、イエローなどの鮮やかな色味と、サイケデリックなテキスタイルの混合は70年代のムードを漂わせると同時に、野性味を加えている。サロペットやセットアップに、タイダイ染めを提案しているのも印象的だ。こうして生まれた個性は、古典的なエレガンスを多角的かつモダンに昇華させる。
2019年09月22日アレッサンドロ・デラクア(Alessandro dell’Acqua)によるヌメロ ヴェントゥーノ(N21)がミラノで2020年春夏コレクションを発表。
2019年09月20日ポーラ最高峰ブランド「B.A(ビーエー)」は、2020年春夏のポイントメークアップ「B.A カラーズ 20SS コレクション」を2020年2月21日(金)に発売する。“スティック形状”スマートなコスメ「B.A」のポイントメイクアップ「B.A カラーズ」第5弾となる新作は“スティック形状”のスマートなシルエットが特徴。チークとしても使えるリップカラー、アイカラーともにスリムなスティックタイプで、ポーチインしやすいコンパクトなデザインで登場する。リップ&チークにOKなマルチカラー「B.A カラーズ コレクティッド カラースティックリップカラー・ブラッシュ」は、唇にもほほにも自由自在に色をのせられるマルチなカラーアイテムだ。発色は唇・肌の質感を生かして色をのせる、透明感のある仕上がり。鮮やかなカラーでありながらも、口元、頬にのせると肌色を明るくみせてくれ、自然な艶と立体感を与えてくれる。カラーは全4色。いずれも大人の女性になじむカラーラインナップとなっている。BR トフィーブラウン:赤みを帯びたテラコッタブラウン。素の唇の赤みとなじんで、深みのある大人カラーを演出。OR クロムオレンジ:顔色を明るくみせる大人のオレンジ。朱赤にイエローベージュを混ぜているので、快活でありながら気品あふれる表情を作り出してくれる。PI ベリーピンク:落ち着いたピンクにローズレッドを効かせた大人のピンク。PL プラム:赤とバーガンディのミックスカラー。透明感のある質感だからこそ肌なじみがよく、唇にのせるとアクセントに。いずれのカラーも水分をたっぷり抱え込んだ美容オイルとリップグロスにも配合される厚みのあるオイルをバランスよく調合した。そのため、唇とほほをふっくら整え、うるおいを与えてくれる。6種類以上のパール入りアイカラー同時発売となる「B.A カラーズ コレクティッド カラースティックアイカラー」は、繊細なパールを含んだアイカラー。1色につき6種類以上のパールを組み合わせることで、自ら自然な光を放ち華やかな目元を演出してくれる。カラーは、アジア人女性の目もとに自然に溶け込む色を採用。肌なじみがよいのに、こだわりパールが、陰影を自由に操り、1色で立体的な目もとへと導いてくれる。BE サンドベージュ:肌なじみのよいゴールドを中心に9種類ものパールを配合。ブロンズ、黒のパールが光と影を操り立体感を演出してくれる。TA トープ:赤系パールと黄味系パールをバランスよく組み合わせたブラウン。ぼかすと大小さまざまなゴールドパールが輝き、華やかなアイメイクが楽しめる。RC ローズコパー:赤、バイオレット、コパーのパールを含んだ上品なローズ。忍ばせた繊細なゴールドパールが肌を明るくみせてくれる。SA シマーアメジスト:肌と調和するソフトなラベンダーに黒のパールを効かせた、モーヴパープル。華やかと上品さを両立させた落ち着きのあるカラー。いずれもうるおいで包み込むような柔らかなテクスチャーがポイント。テクニックいらずでぼかせるので1色でもメイクアレンジが可能だ。まぶたにのせると濡れたようなツヤをプラス。滑るような軽いタッチで、肌に溶け込むかのごとく一体感のある膜を形成してくれる。【詳細】B.A カラーズ 20SS コレクション発売日:2020年2月21日(金)・B.A カラーズ コレクティッド カラースティックリップカラー・ブラッシュ 全4色 各4,200円+税・B.A カラーズ コレクティッド カラースティックアイカラー 全4色 各4,200円+税【問い合せ先】ポーラお客さま相談室(フリーダイヤル)TEL:0120-117111
2019年09月20日MM6 メゾン マルジェラ(MM6 Maison Margiela)が、ミラノで2020年春夏コレクションを発表した。
2019年09月19日バーバリー(BURBERRY)が、ロンドンで2020年春夏コレクションを発表した。© Courtesy of Burberry© Courtesy of Burberry
2019年09月18日ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)が2020年春夏コレクションを発表。
2019年09月17日サポートサーフェス(support surface)の2020年春夏コレクションが、2019年9月10日(火)に発表された。ブレることの無い“軸”のある服作りショーの舞台となったのは、東京国立博物館 表慶館。デザイナー研壁宣男が切望したというこの歴史ある建造物での開催は、2019年春夏コレクションに次ぐ、2度目となる。今シーズンのキーワードになったのは「Vanishing point」。直訳すると“消点”という意味を持つこの言葉は、一方で、デザインの“起点”のような意味も持つのではないか。研壁はそんな思いを巡らせながら、デザインの“起点”となるようなブレることのない軸を意識して、シルエット作りに取り組んだ。構築的でありながら柔らかなニュアンスを持つシルエット研壁が生み出すデザインの軸となっているのは、構築的なディテールを備えつつも、人が動いた時に柔らかなニュアンスを孕むように設計したシルエット。洋服を纏った女性の動作によって生まれる布の動きを想定し、フォルムを作り込んでいる。たとえば、ノーカラーのシャツドレスは、一枚の布を身体に覆い被せたかのようなビッグシルエットでありながら、サイドに丸みを帯びた深いスリットを入れることで、裾が軽やかに揺れ動くように仕立てている。ドット柄のパンチングを施したアシンメトリーなブラウスは、細やかなプリーツが腕の動きによって異なる表情を生み出し、エレガントなムードを放つように設計した。透け感のあるテキスタイル透け感のあるテキスタイルを起用しているのも今シーズンのポイント。歩くたびに空気をふわりと含むキュプラのシャツドレスや、格子柄のパフスリーブブラウス、バックスタイルにレース生地を配したジャケットから、素肌を覗かせることにより、フェミニティ薫るスタイルに仕上げている。研壁があまり使用することのない新鮮なボーダー柄トップスにも、シースルーのファブリックを織り交ぜた。多彩なパターンや鮮やかなカラーコレクションにリズムを生むのは、多彩なパターンや鮮やかなカラー。千鳥格子のハイウエストスカートや煌めきを纏ったマルチストライプのパンツ、カラフルな花柄のシャツドレスなどが、ランウェイに華を添える。レッド、ブルー、ピンクなど様々なカラーのフリンジを組み合わせたノースリーブワンピースも、存在感を放っていた。遊び心溢れる小物遣いコーディネートにアクセントを加える小物使いにも注目。スタイリッシュなパンツスタイルにも、上品なスカートスタイルにも、足元には一貫してスニーカーを合わせて、アクティブなムードを演出している。ブラウン、モノトーンといったベーシックカラーのパンツやワンピースには、クリア素材のベルトを取り入て、遊び心溢れるスタイリングに仕上げた。
2019年09月13日アキコアオキ(AKIKOAOKI)が2020年春夏コレクションを8月30日、プレゼンテーション形式にて発表した。ギリシャ語で「ひとつ」を意味する「monos」をタイトルとしたコレクションのテーマは、“ユニフォームと⺠族衣装”。
2019年09月09日景色がマジ、ヤバイ沖縄県第2の都市である沖縄市周辺で行われる「第28回2020おきなわマラソン」のエントリー受付が始まっています。公認コースのフルマラソンの他に10kmの部があり、伴走者を伴う視覚障がいを持つ人も参加ができる大会です。開催日は、2020年2月16日(日)。沖縄の青い海がひろがり、景色がこの上なく綺麗なのでついつい脇見をしてしまう、そんな贅沢な体験ができる大会です。前半の走りがカギを握るコースは、おきなわマラソン会場である沖縄県総合運動公園をスタート。フィニッシュも同様になります。世界遺産の勝連城跡を横目に見て、米軍基地内を走ることができることができ、沿道の声援や充実したエイドもあります。アップダウンが続く難コースで、後半には厳しい上り坂が待ち構えています。前半の走り方が重要になります。制限時間は、6時間15分、走りやすいコースではありませんが人気の大会です。(画像は公式サイトより)【参考】※おきなわマラソン公式サイト
2019年09月07日エズミ(EZUMi)の2020年春夏コレクションが、2019年9月3日(火)に発表された。タイトルは「Untitled:0339」。サンティアゴ・カラトラバの建築から着想デザイナー・江角泰俊がJALの新制服を手掛けたことでも話題を集めているエズミ(EZUMi)が、2年ぶりにファッションショーを開催。今シーズン、インスピレーションの源となったのは、サンティアゴ・カラトラバが手掛ける建築や彫刻作品だ。彼は人体構造、骨、鳥の翼など自然界の理にかなった構造形状から発想した建築作品でその名を馳せるスペインの建築家・構造家である。ベルトやドローコードを多用デザイナーの江角は、サンティアゴ・カラトラバの建築や彫刻作品における構造表現や、力のつり合いからインスパイアされた構造やディテールを、コレクションピースに落とし込んだ。具体的にはベルトやドローコードなど布をつる力を持つディテールを洋服に取り入れることで、独自のシルエットを生み出している。たとえば、コントラストを効かせたバイカラーのブラウスにはドローコードを組み込むことで、ウエストとスリーブをぐっと絞った。江角が得意とする美しいプリーツを取り入れたワンピースも、胸元にベルトをぐるりと巻き付けることで新鮮な表情を加えている。グラフィカルなチェック柄また、サンティアゴ・カラトラバの作品が持つ形態の反復による強いビジュアルは、グラフィカルなチェック柄で表現。3種類のチェックを組み合わせ、トレンチコートやドレープスカートなど多彩なアイテムに取り入れることで、コレクションをリズミカルに仕上げている。チェック柄を構成する鮮やかなカラーは、アートディレクターの多田明日香が手掛ける、人間の骨格を押し花で表現したアート作品にもインスパイアされたもの。マジェンダ、イエロー、グリーンなど豊かな色彩を織り交ぜている。
2019年09月06日アキコアオキ(AKIKOAOKI)の2020年春夏コレクションが、2019年8月30日(金)に発表された。現代のユニフォーム×東洋の民族衣装今シーズン、デザイナーの青木明子が取り組んだのは、以前から服作りのベースとしていた“ユニフォーム”に、東洋の民族衣装の要素を加えるというアプローチ。現代社会を生きる人々ならば誰でもそのシルエットが思い浮かぶテーラードジャケットやYシャツといった“ユニフォーム”を、それとはかけ離れた存在である東洋の民族衣装と掛け合わせることにより再構築した。一枚の布から生み出されるシルエットを意識コレクションのベースとなったのは、グレンチェックのテーラードジャケットや、ピンストライプのシャツなどマスキュリンな“ユニフォーム”たち。そこに、東洋の民族衣装から着想を得て、一枚の正方形の布から生み出されるドレープやボリューム感を意識したディテールを落とし込み、フェミニンなピースに仕上げている。例えばブラックのシャツは、歩くたびに空気を含み、裾が美しく揺れ動くドレスに姿を変えている。グレンチェックのテーラードジャケットも、ボリューミーなドレープを取り入れたオールインワンに再構築された。青木が今まで意識してきた西洋の構築的な服作りから脱却し、一枚の布を身体に巻き付けて服を創り出すような東洋的なアプローチを試みたという。男性的な“ユニフォーム”にフェミニティをプラスまた、下半身に布をたっぷりと使いつつも、胸元やサイド、バックスタイルを大きく開けて肌を露出させることで、フェミニティをプラス。ウエストにリボンやテープを結んだり、コルセット風のベルトを配したりと、青木が得意とするディテールを取り入れることで、男性的な“ユニフォーム”を女性的なシルエットへと昇華する手法も見て取れた。フューチャーリスティックな演出披露の舞台となったのは、宇宙を意識したフューチャーリスティックな空間。強いライトが差し込む真っ白なフロアに、鏡面を配した柱状のモニュメントが立ち並んでいた。またRMK(アールエムケー)とのコラボレーションによるメイクアップも、ブルーのアイシャドウやホワイトのアイラインを駆使した未来的な仕上がり。フューチャーリスティックな演出で、民族衣装をコンセプトとしたコレクションピースを引き立たせた。
2019年09月02日東京2020オリンピック・パラリンピック公式ライセンス商品の《東京2020エンブレムバナナカスタードケーキ》が2019年夏に販売開始されました。米粉仕立てのもっちりとしたケーキで、ほどよい甘さのバナナカスタードを包んだお菓子なんです♪来年の開催に向けて、ひと足先に気分を盛り上げてみませんか?特別感のある東京2020大会エンブレムがデザインされたパッケージ♪左:8個入り1,050円(税別)右:4個入り530円(税別)いよいよ来年に迫った東京2020オリンピック・パラリンピック。せっかくだから、今から気分を盛り上げていきたいですよね!《東京2020エンブレムバナナカスタードケーキ》はエンブレムの入った公式ライセンス商品で、手に取るだけでもなんだかワクワクしてきます。もちろん実際に東京2020大会が開催されたときには、特別感のあるお土産として想い出を持ち帰るのにもぴったりですよ♪バリエーションは画像の8個入り、4個入りの他に12個入り(1,550円/税別)もあるので、お好みに合わせて選びましょう。個包装でシェアにもおすすめ!中身はすべて個包装になっているので、手軽に食べられますよ。職場や友人への差し入れやシェアとしても◎。一つひとつに「TOKYO2020OFFICIALLICENSEDPRODUCT」の文字が入っているのもポイントです。おうちでのティータイムや観覧のおともにティータイムはもちろん、オフィスでの軽い休憩や、おうちでTVを見ながらパクっとつまむのもいいですね。口当たりはしっとり、中のカスタードクリームがなめらかです。バナナのやさしい風味とほどよい甘さに、なんだかほっとして疲れも癒やされそう♪主な販売店舗●HANAGATAYA(JR東京駅1F)●1stTreeby東京ばな奈(東京スカイツリータウン・東京ソラマチ1Fイーストヤード11番地ソラマチ商店街)●特選洋菓子館(羽田空港国内線第1旅客ターミナル2Fマーケットプレイス17)●TIATセントラル(羽田空港国際線旅客ターミナルゲート内)●Edo食賓館(時代館)(羽田空港国際線旅客ターミナル4F江戸小路)●Fa-So-LaTAXFREE(成田国際空港第2旅客ターミナル3Fナリタ5番街)●Fa-So-LaTAXFREE(成田国際空港第1ターミナル南ウイング3Fnakamise)●萬(関西国際空港第1ターミナルビル3F国内線ゲート内)※2019年7月10日(水)時点。東京土産は《東京2020エンブレムバナナカスタードケーキ》で決まり!東京2020公式ライセンス商品の、《東京2020エンブレムバナナカスタードケーキ》をご紹介しました。こうしてエンブレムの入った商品を見ると、来年の開催に向けて気分も上がりますよね♪個包装で手軽に食べられて、差し入れやシェアはもちろん自分用のお菓子としてもぴったりなので、ぜひチェックしてみてください。
2019年08月27日エンジニアド ガーメンツ(ENGINEERED GARMENTS)は、2020年春夏ウィメンズ&メンズコレクションを発表した。“フランス”から着想今シーズンのテーマは“フランス”。フランスならではの多民族性や、フランスの作家・ジャズトランペット奏者のボリス・ヴィアンから着想を得たコレクションを展開する。軽快でアヴァンギャルドな雰囲気の漂うプリントTシャツや、様々なファブリックを使ったウェアからは、多様な主張を受容するフランスの空気を読み取ることができる。ジャカードやプリントなど多彩なファブリック注目したいのは、トロピカルなハワイアン柄のファブリックや、一見パッチワークのように見える、様々な柄を組み合わせたプリント、カラフルなマドラスチェック、小花柄など、多様性を表現するかのように多彩なテキスタイル。アクティブなベージュのブルゾン、カーゴパンツには、ホワイトのシャツ、エスニックジャカードのベストを組み合わせて、着こなしにアクセントをプラスする。淡いピンクやライトブルーのストライプのジャカード生地は、凹凸のあるソフトな質感が特徴的。ポンチョとワンピースを組み合わせることで、軽快で開放的な着こなしに。目の異なるチェックを組み合わせたマドラスチェックのワンピースには、同柄のジレを重ねることで流れるようなドレープが加わり、より遊びのあるシルエットを作り出す。ツイードジャケットやボーダーカットソーなど加えて象徴的なのは、ツイードで仕立てたノーカラージャケットだ。一見するとシックなオーラを放つものの、中に着た活動的なジャケットや、ラフなワンピースと組み合わせることで、カジュアルな雰囲気に溶け込んでいく。身頃には、紋章を思わせるゴールドのブローチを複数飾り、華やかに仕上げた。また、フレンチシックを彷彿させるボーダーのフーディーやカットソー、パンツなども展開する。フラワー刺繍デニムのオールインワンやジャケットカラフルなフラワーモチーフの刺繍を配したインディゴデニムは、ジャケットやベスト、パンツ、オールインワンに用いられている。柔らかな肌触りと表情豊かなシワ感に、花の色彩が映え、春夏らしい穏やかな空気感を作り出す。オールインワンには、細かいドットの半袖パーカー、ボーダーカットソーを組み合わせることで、爽やかな雰囲気を演出する。バブアー、キーンとコラボまた、バブアー(Barbour)とコラボレーションしたアノラックパーカーやショートジャケット、コートは、洗いにかけた、独特の風合いが印象的。キーン(KEEN)とコラボレーションしたサンダルも登場する。
2019年08月20日2020年初春、全く新しい『ラ・トラヴィアータ』(椿姫)が、白河、金沢、東京の3都市で幕を開ける。【チケット情報はこちら】指揮を務めるのはスウェーデン・ヨーテボリ国立歌劇場 音楽監督でオペラ指揮のスペシャリスト、ヘンリク・シェーファー。演出を手掛けるのは海外での評価も高い“速度のある” クリエイター集団、ニブロールを主宰する矢内原美邦。ヴィオレッタには世界中の歌劇場でこれまで数々の名演を残しているエヴァ・メイが登場する。指揮のヘンリク・シェーファーは、「今回、日本で初めてオペラを指揮します!キャスト及びオーケストラの 皆さんとのリハーサルを心待ちにしています。ヴィオレッタ役のエヴァ・ メイさんは持ち前のテクニックを発揮し、役どころを魅力的に歌い上げると同時に、か弱さも表現してくれるでしょう。エネルギッシュで説得力の ある声の持ち主である宮里直樹さんとご一緒できるのはとても嬉しく、ジェルモン役の三浦克次さんはベストな声域で素晴らしいアリアを歌ってくれますし、このオペラに出てくるすべてのキャラクターの持つそれぞれ の性格の奥深さを充分に楽しんでいただけるでしょう。聴衆の皆さんとお会いできるのが楽しみです」 とコメント。演出の矢内原美邦は「この作品がいまもなお語り継がれる理由は音楽的な素晴らしさはもちろんのことですが、やはりいつの時代にも通ずる社会的な問題を孕んでいるからだと思います。 ヴィオレッタという私とは生まれも育ちもその境遇もなにもかも違う女性の生について、その死についてどう描くことができるのだろうかと、現代日本社会に生きる私は考えます。 その時代をひとりの女性として、ひとりの人間として、その人生を全うしようとした彼女の生き様をしっかりと見つめ直したいと思います」とコメントした。そして、ヴィオレッタ役のエヴァ・メイからもコメントが寄せられている。「このたび、私に幸運と成功を授け、深い縁も感じている作品に出演するため、再び日本に参りますことを大変嬉しく思っております。 ヴィオレッタは、聴衆に愛され、また私たち表現者側からも愛されている役のひとつです。 劇場にいらしてくださる皆様、このまたとない機会に、ヴェルディの音楽とヴィオレッタ・ヴァレリーの物語を楽しんでいただけたら幸いです」公演は2020年2月9日(日)福島・白河文化交流館コミネス大ホール、2月16日(日)石川・金沢歌劇座、2月22日(土)東京・東京芸術劇場にて行われる。
2019年08月20日ジョン ローレンス サリバン(JOHN LAWRENCE SULLIVAN)は、2020年春夏ウィメンズ&メンズコレクションを発表した。インダストリアル&エレクトロパンクの精神を表現「Deeper Than Night」と題した今季は、インダストリアルミュージックとエレクトロパンクの精神を表現。ノイジーな電子音楽とともに、“インダストリアル”から連想される工業的なイメージも投影し、ダークでゴスな世界観を繰り広げる。金属的な表現象徴的なのは、金属を用いたハードなデザインだ。パワーショルダーのクラシカルなコートやバイカージャケットの背中や裾、袖にはシルバージップがあしらわれ、自在に開閉する事ができる。つなぎ目を残した武骨で大ぶりなチェーンのネックレスやベルトチェーンは、スタイリングのアクセントとして用いられている。ヨシコ クリエーション(YOSHiKO CREATiON)とコラボレーションした、指を象ったリングも大胆でアイキャッチなアクセサリーだ。また、フロッキー加工やアルミの粉によって、光とともにグラデーションを描くパンツやTシャツも、無機質な表情。布地にダイレクトに人工的かつ金属的な装飾をあしらうことで、異なる物質同士を同化させた、ノイジーなムードを漂わせた。ノイジーな表情の布地ヴィンテージライクなシワ感のレザーで仕立てたセットアップや、所々褪せたような質感のデニムジャケット、風合いのある不均一な光沢感のブラックレザーコートなど、素材の表情から読み取れる退廃的な空気感も印象的だ。カットソーやシャツにあしらわれたグラフィックプリントは、デザイナー・柳川荒士の友人でもあるフォトグラファー・コリー・ブラウン(Coley Brown)が手がけたもの。陰影の中に浮かぶ木々や、枯れた花は、絵画的な美しさを見せながらも、儚い存在として写し出されている。変形可能なパターンメイキング前述したシルバージップ付きアウターも含め、変形可能なパターンで仕立てたジャケットやニット、スウェットなどが散見された。デニムジャケットやメッシュのカットソーは、袖を後ろに垂らすようにして着用し、カーキのテーラードジャケットは、バックに配したボタンを外して背中を開け、インナーを見せるようにしてスタイリング。既存の袖とは異なる部分から腕を通したトレンチコートは、パワーショルダーの造形がより際立っている。尚、前シーズンに引き続き、ランウェイショーではダークなエレクトロバンド・ダイスピープル(Dicepeople)がライブパフォーマンスを行った。
2019年08月17日この数シーズン、メンズのコレクションサーキットのなかで、ミラノの存在はウィークポイントになりつつある。ショーを行うブランドの足並みがそろわないことで、バイヤー、プレスがミラノをスキップし、パリから入るスケジュールに変更するケースが増えているためだ。ファッションジャーナリストの野田達哉が今のメンズファッション、そして次の10年の流れを探る。2020年春夏メンズコレクション総括レポートvol.3は、ミラノ編。グッチ2020年クルーズコレクションCourtesy of Gucci shot by Dan Leccaその兆候は2017年1月、グッチ(GUCCI)がメンズのショーを2月のウィメンズでのコーエドショーにシフトした頃からだろうか。それまでミラノメンズでショーを発表していたヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)、モスキーノ(MOSCHINO)、モンクレール ガム・ブルー(MONCLER GAMME BLEU)、ディーゼル ブラック ゴールド(DIESEL BLACK GOLD)、エトロ(ETRO)、ヌメロ ヴェントゥーノ(N°21)、などが次々にショーを休止。ジル・サンダーのようにパリへ発表の場を移すブランドもあり、今シーズンはプラダまでもが上海だけでのショー開催となった。そのプラダ(PRADA)もグッチ(クルーズコレクション)もプレス向けの展示会は、期間中ミラノで開催しているものの、ショーでのプレゼンテーションとは別物だ。ベッドフォード2020年春夏コレクションロンドンの80年代をカットバックさせる山岸慎平がデザインする日本のベッドフォード(BED j.w. FORD)やM1992、マリアーノ(MAGLIANO)、スンネイ(SUNNEI)、ユーザー(YOUSER)、ユナイテッドスタンダード(UNITED STANDARD)など若手ブランドも、ミラノのファッションウィーク期間中にショーを行っているものの、単独で海外の新規バイヤーを獲得するには難しい状況だ。MSGMも今シーズンはピッティ・ウオモでの開催となり、有名ブランドのショーの減少がミラノメンズ自体の動員力を下げている感は否めない。そのミラノメンズは今年も恒例となったエルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)からスタートした。ピッティ・ウオモ最終日の夜に、それまでの日程を1日前倒しにしてミラノ・ファッションウィーク初日の前夜祭としてエルメネジルド ゼニア クチュールがコレクションを発表するスタイルになったのは2017年1月からだ。アーティスティック ディレクターにアレッサンドロ・サルトリ(Alessandro Sartori)が復帰してから、その会場と演出はゲストを毎回驚かせている。アンゼルム・キーファー(Anselm Kiefer)の巨大な作品が使用された2017-18年秋冬に始まり、2018年春夏はミラノ大学の中庭をタンジェリンカラーに染め、2018-19年秋冬はルイージ・ボッコーニ商業大学の床一面を雪に、昨年6月の2019年春夏はオスカー・ニーマイヤー(Oscar Niemeyer)の建築であるモンダドーリ本社、今年1月はミラノ中央駅を封鎖して開催した。そして今シーズンはミラノ郊外の金網で囲まれた広大な荒れ地。指定された場所までタクシーで到着するとそこからランウェイ会場までクルマに乗って案内される。産業遺産らしき錆びた鉄の巨大な構造物の残る都会の荒れ地は不気味で、周りに積み上げられたコンクリート片の間から煙が噴き上がる仕掛けまで演出されている。ゲストは直前に降った雨と、煙の臭いもあって一様に困惑顔だ。エルメネジルド ゼニアのショー会場Photo by Tatsuya Noda © FASHION HEADLINEエルメネジルド ゼニア2020年春夏コレクションPhoto by Tatsuya Noda © FASHION HEADLINEこの場所を選んだ理由をサルトリは「ゼロから新しいモノを作り出す必要はなく、廃棄されたものから新しいものを作る技術や創造性が必要」だと説明している。つまり緑地化、居住化が計画されているこの荒地が、既存のモノから新しい生地を作る取り組みを続けているゼニアのテーラーリングの新しい解釈を象徴しているというコンセプトだ。それは「#UseTheExisting」のキーワードで発信された。先シーズンのテーマであったサスティナブルから続く、「責任感を持って生きることは現代を生きる上で重要な責務」という彼のコメントは、2020年代に向けての欧州の巨大ファッション企業グループに共通するステートメントだ。ランウェイショーはYouTubeを通じて即時、世界中に公開され、その舞台美術までを半年というタームで考えるという映画監督のような作業までを、ビッグブランドのクリエイティブディレクターは求められつつある。そのマルチな役割をファッションデザインというプロダクトと考えるという仕事において、サルトリはイタリアの“サルトリアル”を理解するデザイナーとして重要な役割を担っている。その今シーズンのゼニアのコレクションは、インダストリアルの無機質なカラーを打ち出しつつ、サマーブルゾン、ニットなどオールラウンダーなアイテムをそろえ、幅広い世代に向けたスポーティなテーラーリングを展開した。ボックス型のブルゾンやオーバーサイズコートなどとともに、細身のパンツなどを展開し、マイクロポシェットなど新しい挑戦も忘れていない、ピッティ・ウオモ 96で行われたジー ゼニア2020年春夏コレクションショー© indigitalitalia.comピッティ・ウオモ 96でのジーゼニア2020年春夏コレクションプレゼンテーションPhoto by Tatsuya Noda © FASHION HEADLINE今シーズンのミラノで数多くのブランドが砂漠のテーマが目立った。コレクション自体もアーシーなサンドカラー。ノマド風なテイストだ。地球環境に警告するとともに、その未来を再び考えるということが背景にあるようだが、20年代に向けてのアフリカ、中東、中央アジアなどの新興マーケットが透けて見えなくもない。ゼニアもピッティ・ウオモにおいてジー ゼニア(Z ZEGNA)で砂漠をテーマにコレクションを発表。メンブレンに代表される超軽量素材やテックメリノのウオッシュ・アンド・ゴーなど注目素材とともに光沢のある玉虫素材などを強調。エルメネジルド ゼニア クチュールのアーストーンとカラーのラインアップは共通しており、2020年代がハイブリッドな素材開発とともにアーシー、ナチュラルなトーンは一つのマーケットとして定着する傾向を感じさせる。メンズファッション、次の10年の流れを探るvol.2へ戻るText by Tatsuya Noda
2019年08月10日デザイナー山岸慎平によるメンズブランド、ベッドフォード(BED j.w. FORD)がミラノで2020年春夏コレクションを発表。
2019年08月08日