メゾン マルジェラ(Maison Margiela)が、2021年春夏Co-Ed コレクションを発表した。2021年春夏のCo-Edコレクションは、人々が離れ離れの生活を余儀なくされている今こそ、 人との繋がりに新たな価値を見出し、直感と信頼を頼りに二人でステップを踏む“pas de deux(パドドゥ)”の協調を、タンゴを通して解釈。活気に溢れた激しいダンスにはカタルシス(精神浄化作用)があり、古い魂を解き放ち、前に進もうとする強い熱情を刺激する。また、それを受け入れようと強く心を動かし、新たな始まりを告げ、 変化を呼び込むのだ。タンゴというカルチャーの中心にあるコミュニティーの感覚や家族の価値観、世代間のやりとりを通して、メゾン マルジェラのエコシステム(生態系)を明らかにした。前回の「アーティザナル」(オートクチュール) でローンチしたフィルム・プロジェクトの’S.W.A.L.K. ’ 第二弾にして最後となる今回のCo-Edコレクションのフィルム では、「アーティザナル」 コレクションで提起されたテクニックがプレタポルテでどのように アーティスティックに製品化されているかを実証する。>>その他のメゾン マルジェラの記事はこちらから
2020年10月07日ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、任天堂のキャラクターとその世界をテーマにした世界初となる壮大なエリア「SUPER NINTENDO WORLD」を2021年春に開業することを決定した。また、全世界待望の新エリア開業に先駆け、マリオの世界をいち早く楽しめる「マリオ・カフェ&ストア」を「SUPER NINTENDO WORLD」のエリアとは別に、パーク内ハリウッド・エリアに16日(金)オープンする。同施設では、マリオとルイージの帽子をデザインしたモニュメントや、イメージカラーである赤と緑を基調にした外観など、マリオの世界をユニバーサル・スタジオ・ジャパンに再現。カフェ内にはハテナブロックや土管をはじめとした、ゲームでもお馴染みのコースをイメージした壁面や、マリオの世界では欠かせない“キノコ”をイメージしたカラフルなテーブルの数々を用意する。マリオとルイージの帽子をモチーフにした「パンケーキ・サンド マリオの帽子 ~いちごのショートケーキ~」や「フルーツ・クリームソーダ マリオのいちごクリームソーダ」などのほか、「スーパーキノコ・ドリンクボトル」なども登場するという。カフェと隣接するショップには、マリオ&ルイージの帽子や、ピーチ姫のクラウン(王冠)など、ゲームでお馴染みのアイコンをモチーフにした、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン オリジナル・グッズが登場。「WHOSE CAP?(誰の帽子?)」と描かれたデザインが特徴的なシリーズを中心に、アイコニックでおしゃれなラインアップがズラリ!来春のエリア開業を盛り上げそうだ。画像提供:ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(C)&(R) Universal Studios. All rights reserved.(text:cinemacafe.net)
2020年10月07日クロエ(Chloé) 2021年春夏コレクションが発表された。アイキャッチなアートワークを主役に褪せたネオンやブリーチニュートラル、暖かみのあるミネラルカラーを基調にした今シーズン。落ち着いたパレットの中だからこそ、ひと際存在感を放っていたのが、アメリカ 人 アーティスト 、コ リー タ・ ケントによるアートワークのモチーフだ。女 性 な ら で は の 視 点 で、 世 界 情 勢 を シ ル ク ス ク リ ー ン ア ー ト に 映し出す彼女の作品は、力強いメッセージと共に、ポップなカラーが印象的。コレクションの中では、プリントやニット、織りといった手法で、Tシャツや襟付きシャツ、カットソーといったアイテムを象り、クロエのシンボルと融合することで、反抗的なフェミニティの精神を映し出している。異素材&パターンを“コラージュ”こうしたアートの“コラージュ”する手法はコレクション全体にも反映されていて、異なる素材・モチーフを複数ミックスしたピースが、ランウェイに溢れていることにも気付かされる。例えば華やかなフローラルのスカートが目を惹くドレスは、ビスチェをレイヤードしたようなユニークなパターンで前身頃を切り替え。また花の蕾をモチーフにしたアーティスティックなショート丈のドレスには、オーセンティックなシャツを差し込んだように、首元とスリーブをクラシカルなストライプ柄で構成している。ロマンティックなディテールも一方で、単色で染め上げたミニマルなレディ・トゥ・ウェアには、繊細なディテールでクロエらしい上品なムードをプラスして。中でも繊細なヴァランシエンヌレースを あしらったクレープドレスは、愛らしいピンクとサイドのプリーツデザインも相まって、ロマンティックなムードたっぷりの一着に仕上がっている。エアリーな空気にアクセントを流麗なシルエットを主流とする今シーズンは、大ぶりのレザーベルトでウエストマークすることで、エアリーな空気感を程よく引き締めているのも印象的。また足元には、レースやキーホールディテールが特徴的なレザー製のサンダルブーツをスタイリングすることで、大地を堂々と闊歩するような力強さも演出している。そのほか真鍮を彫刻的に仕上げたハードウェア “Chloé Kiss”をあしらった新作ホーボーやクラッチバッグ、ジュエリーといったアクセサリーがアクセントとして取り入れられていた。
2020年10月07日パトゥ( Patou) 2021年春夏コレクションが発表された。アーティスティック・ディレクターのギョーム・アンリによる3シーズン目となる今季は、ドレススタイルを中心にした華やかなムードで満ち溢れている。“新生パトゥ”による新しい1ページ80年代以降に活動を休止した後、2020年春夏コレクションでフレッシュに再起した新生「パトゥ」。100年以上続く老舗メゾンでありながら、“古くて若い”特殊な歴史を持つパトゥの物語は、まだまだ始まったばかりだ。今シーズンは、そんなメゾンの序章を盛大にセレブレートするような、ドリーミーなドレススタイルがコレクションを席巻。カルヴェン(CARVEN)やニナ リッチ(NINA RICCI)で経験を積んできたギョームによる、新たな1ページが開かれる。ロマンティックなドレスルックそれはまるで、パトゥのパーティーを覗いているかのようだった。足元に決まってエレガントなヒールシューズを合わせたモデル達は、ちょっぴり個性的な思い思いのドレスを披露している。大きな風船ほど膨らんだバルーンスリーブに、幾重にもフリルを重ねたスタンドカラー、胸元まで広がるレース襟…。そんないささか“大袈裟”すぎるほどの装飾やディテールが目を惹くが、メゾンならではのクチュリエ的な表現で、ロマンティックに仕上げているのが今季のムードだ。フレンチシックを根底にまた華やかなスタイルでありながら、どこか“親しみやすさ”も感じられるのは、ギョームらしい“フレンチシック”なワードローブの要素が紛れているかもしれない。例えば、ケープコートの特徴的なディテールを残すピースには、レースのフリル付きのボリューミーなスリーブを合わせたことで、ドレッシーな一着へとチェンジ。また胸元から大きなリボンがなびく真っ白なピースは、上品なスタンドカラーのブラウスを、ドレスとして再解釈したもののようにも感じられる。煌めくメタリックカラーパーティーに相応しい、エレガントなフラワーモチーフに加え、艶やかな光沢を放つメタリックカラーで溢れていたのも今季の特徴だろう。中でも印象的だったのは、ボリューミーなブラウスと合わせたパンツルック。本来甘さを抑えたハンサムな印象をもたらすスタイルだが、淡いピンク×スミレ色のメタリックカラーを合わせたことで、ドレスに引けをとらない華やかな表情に。おまけにパンツの裾にはフサフサと揺れるフェザーをたっぷりと飾ったことで、ドリーミーなムードをより一層盛り上げている。アクセサリーもアップデート2020年春夏コレクションから、毎シーズン登場していたハットシリーズも、パーティースタイルに合わせてアップデート。フランス・ブルターニュ地方に伝わる伝統的なハットを着想源に、大ぶりのフリルテープでぐるりとデコレーションしているのが特徴だ。またジュエリーとしては、煌く真鍮製ゴールドのイヤリングやブローチが登場。いずれも大きなハートをモチーフにした、愛らしいデザインに仕上げている。
2020年10月06日ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)の2021年春夏メンズ・ウィメンズコレクションが発表された。色彩に眩く──ニュージーランド出身のアーティスト、レン・ライ(Len Lye)は、芸術作品のなかにおける“動き”を追求した先駆的存在とされる。1920年代から40年代にかけてライは、フィルムに直接描く・スクラッチでモチーフをつける手法による実験的な映画作品やキネティックアートを制作した。今季のドリス ヴァン ノッテンはレン・ライをテーマに、鮮やかな色彩のコントラストと動きに満ちたフォルムによって、鮮烈な目眩と陶酔へと誘う。ドレスに捉えた“動き”薄く繊細なオーガンザで仕立てられたドレスは、軽やかに布地をはためかせ、衣服が示す“動き”をもっとも直接的に、生気に溢れたかたちで捉えている。一方で、豊かにあしらわれたラッフルは身体の上をうねるように走り、鮮やかに階調をなす色彩とともに、眩くばかりの華やかさでもって迫ってくる。鮮烈な色彩レッドやグリーン、イエローといった鮮烈な色彩は、グラデーションやぶれなどを駆使しつつ、表情豊かにコレクションを彩っている。闇夜に鮮烈なスポットライトを当てたかのような円形は、ウエストから裾にかけて広がるドレスなどにのせられ、地のブラックとともに目眩の感覚を誘うかのような激しいコントラストを織りなす。また、バルーンスリーブのシャツに見るような、オプ・アートを彷彿とさせる歪んだストライプパターン、あるいはしなやかなラインを描くトレンチコートにのせた色とりどりのライン模様など、柄自体にも力強く沸き立つような動きを感じられる。金属的なきらめき他方で、ジャケットやショートパンツなどに見るように、シルバーやゴールドといったメタリックカラーも随所に用いられ、鮮烈な色彩にはとどまらない力強いきらめきをもたらしている。金属的なきらめきに引きつけるならば、ネックレスにも用いられているメタルリングを連ねることで構築したジレも、アクセサリーとウェアとの垣根を侵食するような独特の存在感を放っているといえよう。軽やかにコントラストを織りなすメッシュメッシュ素材のウェアも目を惹く。大ぶりなメッシュを使ったドロップショルダーのプルオーバーなどは、ほかの衣服に重ねることで立体感を生み出してはいるが、その量感は極めて軽やかだ。ウエストをベルトで絞ったジャケットと合わせたメッシュのスカートも、存在感がありつつも意外な軽やかさを示しており、トップスの重量感と鮮やかなコントラストを織りなしている。繊細な模様力強い色彩だけでなく、随所に現れる繊細な模様にも注目したい。ブラウスやトップスの刺繍や、レザーに施したレースを思わせるレーザーカットには、伝統的な手仕事とテクノロジーに支えられた技術、それらいずれに対しても固有の表情を見出す姿勢が見て取れる。Photo: Viviane Sassen
2020年10月05日リック・オウエンス(Rick Owens)は、2021年春夏ウィメンズコレクションをパリ・ファッションウィークにて発表した。ダンテ『神曲』の「フレゲトン」がテーマ2020年7月に発表されたメンズと同様に、テーマは「フレゲトン(PHLEGETHON)」。「フレゲトン」とは、ダンテの『神曲』に登場する川の名前であり、その川は地獄「インフェルノ」の中心へと向かう道中にある。身の毛がよだつような恐怖に晒された時に見せる反抗、脅威に対峙した時にかき立てられる刺激をデザインに落とし込んだ。“反抗”を象徴するショルダー2020-21年秋冬コレクションに続いて登場している、極端に誇張された肩はまさに「反抗」「抵抗」を象徴するデザインだ。テーラードジャケットやレザージャケットは拡張した立体的なショルダーから袖を取り、そのハードな質感が強張った緊張感を連想させる。また、細かくラッフルを配したローブや、構築的なパターンメイキングのボンディングウールケープ、コットンポプリンのチュニック、上に向かって尖ったショルダーに仕立てたチュールのトップスなど、異なるフォルムでの強調の仕方が見て取れた。開きのある襟から突き出したような肩のデザインを配したジャケットには、リサイクルプラスチックから作られたカスタムメイドのスパンコールを散りばめ、煌びやかなアクセントをプラスしている。マイクロ丈のショートパンツ&サイハイブーツボリューム感のあるトップスには、マイクロ丈のショートパンツ、サイハイブーツをスタイリング。極限まで丈を短くカットし、裾から裏側のポケットが見えているショーツは、ウエストにタイトに密着したベルトのようでもある。サイハイブーツはボリュームのあるソールと、尖ったフォルムがソリッド。カラーは、ブラックに加えレッドやピンクといった色彩が印象的に用いられている。チュールやシフォンのしなやかなドレスも硬さのある造形のピースが目を引く一方で、しなやかなチュールやシフォン素材のドレス、ニットが好対照を描いている。艶やかなブラックのケープに重ねたシフォン素材のドレスにはジェラートのようなブラウン、ピンク、ホワイトのグラデーションプリントを施し、風を受けて揺れる布地に柔らかさを加えた。タイトなニットは袖の通し方によって、布地を重ねて覆う部分、肌を晒す部分が変化。その一方で、身体を全て覆うチュールのロングワンピースは、軽快さをもたらしつつも、どこかミステリアスな余韻を残していく。
2020年10月05日ロジェ ヴィヴィエ(Roger Vivier)は、2021年春夏コレクションを“ゲーム仕立て”のインタラクティブなムービーを使って発表。テーマは「ホテル ヴィヴィエ シネマテーク」。舞台、オペラ、パフォーマンスアート、キャバレーなど、さまざまな芸術表現と融合させてこれまでコレクションを発表してきた、クリエイティブ・ディレクターのゲラルド・フェローニ。そんなゲラルドが今季目を向けたのは「シネマ」だ。視聴者参加型の“ゲーム仕立て”のムービーを通して最新コレクションを発表する。フランスの大女優イザベル・ユペールを迎えて…ムービーのホストとなるのは、フランスの大女優イザベル・ユペール。マウロ・ボロニーニ監督の『椿姫』、ミヒャエル・ハネケ監督の『ピアニスト』など、数々の名作に出演してきた俳優が、ロジェ ヴィヴィエの最新コレクションをアテンドする。ムービーは、「ホテル ヴィヴィエ シネマテーク」のロビーからスタート。イザベル・ユペールに導かれ、右と左どちらの階段へ進むか選択したり、くちばしに鍵をくわえた二羽の鳥のうち一羽を選んだり…と、なぞなぞに答えながら先に進んでいく。次の部屋に入るには、正解して鍵を手に入れなけれず、不正解であれば戻ってやり直せなければならない。5つの質問にクリアすると、その先には…。“夢のスプリングガーデン”のような新作シューズ&バッグ美しい花々や、おいしそうなフルーツと一緒に並んだ、ロジェ ヴィヴィエ2021年春夏コレクションがお出迎え。新作シューズ&バッグは、見ているだけでハッピーになれるカラフルな仕上がりだ。アイコニックなシグネチャー“クリスタルバックル”をあしらったシューズは、デリケートなペールグリーンやライラックに彩られ、ロマンティックなムード。アッパーをハート型にカッティングしたパンプスや、上質なサテン地のピンヒール、ワントーンでまとめたキトゥンヒールのパンプスなどがラインナップする。今季のスペシャルピースは、マルチカラーの花々が手刺繍であしらわれた「ヴィヴィエ フラワースライド」。サテンのプラットフォームサンダルで、ストラップだけでなくヒール部分にも繊細な花々が描かれた、華やかな仕上がりだ。“まるでアート作品”のような新作バッグ「ミスヴィヴィエ フラワーバッグ」もチェック。ボックス型のボディには、ハンドペイントで鮮やかな色彩のフラワーがあしらわれて、ストラップには大胆にブランドロゴを配した。今季は“夢のスプリングガーデン”と称されるほど、ドラマティックなカラフルなムード。纏うだけで元気をもらえるようなエネルギッシュなコレクションとなっている。
2020年10月04日ジョルジオ アルマーニ(Giorgio Armani)は、2021年春夏ウィメンズコレクションをメンズとともにミラノ・ファッションウィークにて発表した。時間を超越したエレガンス着る人を中心に据え、エレガンスの追求を続けるジョルジオ アルマーニ。着る人を様々な制約から解放し、個性を主張する一助となる服を目指してきた。厳格さと官能性、都市と異国情緒、純粋さといった要素に新たなエッセンスを取り込みながら、時間を超えたスタイルを構築していく。流れるようなシルエット今季、重要な鍵を握るのはシルエット。マニッシュなセットアップ、ロングドレス、ロングコートなど、しなやかなテキスタイルで形作る、流れるような縦長のシルエットが散見された。テーラードジャケットは、丈を短く仕立て、ウエストをシェイプさせることで重心を上にあげ、緩やかな分量感のタックワイドパンツとあわせて絶妙なバランス感の佇まいに。緩やかなドレープを描く淡いグリーンのノースリーブドレスは、斜めに落ちる裾が優雅な雰囲気を演出する。落ち着いた色彩と柄カラーパレットは、グレー、ベージュといったニュートラルな色彩や、柔らかなブルー、グリーン、シャープなブラックを採用。チェックジャカードや幾何学模様、花柄、植物柄など多彩なテキスタイルが登場するが、いずれも凪いだように落ち着いた表情なのが印象的だ。生地の風合いやアクセサリーで華やかさをプラス装飾的なディテールの少ないミニマルなデザインである分、素材の風合いやアクセサリーで華やかさを演出している。透け感のあるフラットなジャケットには大ぶりなモチーフのネックレスを合わせ、ランダムにシワを刻んだプリントスカートとコーディネートすることで表情豊かな着こなしを提示。また、フリンジを配したクラッチバッグやプリーツを刻んだミニハンドバッグ、格子柄の編地で仕立てたハンドバッグなど、バッグ類も目を引いた。エキゾチックなムードエキゾチックなルックも特徴的だ。大きなボタンをあしらったグリーンのジャケットには、アシンメトリーなスカート、リラクシングなパンツ、フラットサンダルを重ねてオリエンタルなスタイリングに。ノーカラージャケットやコートのウエストには帯のようにして太いリボンを結び、手描きのようなタッチの植物柄ジャケットは和服を彷彿させる合わせに仕立てるなど、オリエンタルなムードを漂わせている。シャイニーなイブニングウェア終盤に登場したイブニングウェアは、ビーズ刺繍やメタリックな生地を用いた、シャイニーなデザインで展開。シースルーのブルーのドレスにはきらびやかな刺繍を配し、その上からブラックの華やかなビーズを連ねて細やかなきらめきをプラス。メタリックな幾何学模様のビスチェドレスには、花のビーズ刺繍をあしらい、大胆さと繊細さを同時に表現した。
2020年10月04日マルニ(MARNI) 2021年春夏ウィメンズコレクションが発表された。デジタルショーでの実施となった今シーズンは、ミラノ、ロサンゼルス、ニューヨーク、ダカール、上海、ロンドン、パリ、ロンドン…など世界各地を舞台にした、40以上の物語で構成。新コレクションを纏うモデルたちのルックは、そんな彼らが住まう地域のストリートで撮影されたものだ。エネルギッシュなアートワークコレクションに溢れるのは、まるで路地裏で見つけたストリートアートのような、力強いアートワーク。大胆に文字を走らせた真っ赤なロングコートに、真っ白な壁にピンクのペンキを浴びせたかのようなシャツ×パンツ、「MARNI LOVER」の文字と共に、ポップなオレンジでメッセージを綴った黒のレザーコートといったアイテムによって、ストリート感溢れるエネルギッシュなムードに満ち溢れている。“タフ”なボーダー柄街中で頻繁に見かけるストライプ柄は、まるで残ったペンキで“適当”に描いたような荒々しい仕上がりで、そこには本来もつカジュアルなムードは感じられない。中でも目を惹いたのは、イエロー×ブラックのストライプを組み合わせた2ピースのルック。トップスは、まるで手で切り裂いてしまったかのような“傷跡”をあえて残すことで、ハードなイメージをよりプラス。またトップスとボトムスの裾にはいずれも、傷んだ生地がほつれてしまったのようなディテールが加えられている。ストリート×クチュール一方でクチュール×ストリートを組み合わせた、フェミニンライクなルックも印象的だった。ポップな花模様に、チュールをたっぷりとあしらったドレッシーなピースは、わざとドレスの中心を破いてしまったかのように、トップスの裾が乱雑にカットされているのがユニーク。またドレスに似つかわしくない“超ロング丈”の袖、下駄のような角ばったソールを持つスニーカーを合わせることで、ブランド独自のストリートスタイルを確立している。ハイブリッドなピースもデニム×レザーを繋げたロングボトムスのパンツ、左右で生地を切り替えたテーラリングジャケットなど、マルニらしい遊び心溢れるハイブリッドなピースも目立つ。貼り付けたり、破ったり、ペイントを重ねたり…。本来ある完全な姿からあえて形を崩した“豪快”な姿でありながら、絶妙な均衡をもたらしているのは、職人たちによる丁寧な手作業が存在するから。そのアイロニックな構造が、纏う者だけでなく、見る者にもファッションの楽しさを教えてくれるのだろう。
2020年10月03日エトロ(ETRO)は、2021年春夏ウィメンズコレクションを、ミラノ・ファッションウィークにて発表した。果てしないイタリアの夏を探検今季は、果てしなく続くイタリアの夏を探検。クリエイティブ・ディレクターのヴェロニカ・エトロは、魅惑的なムードに満ちた夏の美しい光景や生き生きとしたライフスタイルにアイディアを得て、フレッシュで明るい、タイムレスな魅力を携えた海辺のスタイルを表現した。“航海”をキーモチーフにロープモチーフやマリンチェーン、アンカー、貝殻、セイルボートといったマリンテイストのモチーフを描いた、“航海”を思わせるルックが登場。1992年のアーカイブプリントを採用したブラトップとショートパンツをはじめ、フラッグやロープモチーフを描いたシャツドレスやスカート、ブラウス、タイトなフィットのカプリパンツなどが展開された。また、ホワイトやネイビーのジャケットやショートパンツにはゴールドのボタンを並べ、ユニフォームライクなデザインに仕上げている。ペガサス&トリトンをハイブリッドしたシンボルクロップド丈のニットベストやシンプルな白Tシャツ、ボーダーニットにはペガサス-トリトンといった2つの象徴的なアイコンをハイブリッドした新たなシンボルマークをオン。バケットハットに白のスーベニアTシャツ、ショートパンツのコーディネートは90年代の雰囲気を漂わせ、クロップド丈のニットベストにはブラウスを重ねることでトラッドな要素を取り入れている。イエローやターコイズなどトロピカルな色彩ライムイエローやターコイズ、オレンジなど、トロピカルな雰囲気を演出する色彩も目を引く。軽やかなシフォンのロングドレスやケープ、上品な光沢感のサテン地で仕立てたカフタン、シャツドレスには、ターコイズカラーでスカーフ柄をあしらい、清涼感のある佇まいに。コンフォートなシフォンドレスにはバケットバッグを組み合わせることで、90年代のエッセンスを添えた。光を受けてより明るさを増す、柔らかなライムイエローは、空気を含む軽やかな生地のビスチェドレスや、プリントを配したコンパクトなニットのセットアップなどに採用し、軽快さを演出。総柄のビキニには、連動したテキスタイルのフロントオープンスカート、足首に紐を巻き付けたフラットサンダルを組み合わせ、リラクシングなリゾートスタイルを展開した。また、ゴールドのような輝きを放つイエローのペイズリー柄ドレスや、裏地にイエローを採用した総柄シルクのガウンも登場。鮮烈な色の強さと、精巧に描かれた柄の華やかさによって、エネルギッシュな存在感を放つ。
2020年10月03日ヴァレンティノ(VALENTINO)は、2021年春夏ウィメンズコレクションを、メンズとともにミラノ・ファッションウィークにて発表した。個々の進化したアイデンティティを探求感受性や主観に重きを置く「ロマンティシズム」は“物事や人生に対する最初のまなざし”であり、そこに基準はない。今季のヴァレンティノは、画一的な美ではなく個々の足並み、パーソナルなスピリットに着目。それぞれの“本来の姿に気付く”ことによって形作られる、より進化したアイデンティティの探求がコレクションのテーマになっている。ショート/ロングの両極端なシルエット象徴的なのは、両極端なシルエット。ミニドレスやタイトなショートパンツといった、コンパクトなスタイルと、ロングシルエットかつ分量感のあるドレスの両方が登場。ブラックやホワイト1色のミニドレスやホットパンツのルックはミニマルなムードを際立たせ、総レースの装飾的なミニドレスは軽快な華やかさを見せる。細やかなカットワークで植物を表現したレースのワンピースやトップス、ショーツにはカラフルな花の装飾を施し、快活さをプラスしている。一方、流れるような仕立てのロングドレスには、そのダイナミックな布地の動きを活かすようにして、フラワーモチーフを大胆にオン。イエロー、グリーン、レッドといったはっきりとした鮮やかな色彩が、躍動する布地と呼応しながら生き生きと個性を発揮する。鮮やかな色の存在感コレクション終盤に登場したシフォン地のシースルードレスも、1つ1つの色彩が余韻を残していく。ヴィヴィッドなフューシャピンクや、植物を思わせるグリーン、繊細なパープル、エネルギッシュなオレンジ、レッドなど、フリルとドレープによってロマンティックに演出された“色”の存在感が目を引いた。アーシーな色彩鮮やかな色彩に加えて、アーシーな色使いも印象的だ。柔らかな色味のブラウンに彩られたクロシェ編みのドレスには立体的な花の装飾をあしらい、オパール加工を施したロングドレスには、淡いベージュを採用することで身体との境界を曖昧に見せた。また、プリーツやスパンコール、フリルを駆使して動きのあるデザインに仕上げたピースも展開。細やかなクラフトとクチュールをアースカラーに組み合わせることで、表情豊かな佇まいを生み出している。リーバイスとコラボレーションまた、リーバイス(Levi’s)とのコラボレーションも発表された。1960年代に誕生したリーバイスのアイコニックな「クラシック 1969 リーバイス 517」ブーツカットジーンズを再解釈したデニムパンツが登場。ウィメンズのルックにおいては、ボリューム感のあるシフォンブラウスやテーラードジャケットといったマスキュリンなスタイリングにコラボレーションジーンズが用いられた。
2020年10月02日アンテプリマ(ANTEPRIMA)の2021年春夏コレクションが発表された。新しい日常を“自分らしく”生きる女性たちにアンテプリマの今シーズンのテーマは、「DEAR WONDER WOMEN」。身体的、精神的、社会的に豊かな状態を意味する“ウェルビーイング”を意識し、日常生活の中で小さな喜びを見つけること、自分の感性に忠実であることを重視しながら、“新しい日常”を自分らしく生きる女性たちに向けたコレクションを作り上げた。キーワードとなるのは、“媚びることのない女性らしさ”。アンテプリマが得意とするエレガントなムードはそのままに、自分の感性を大切にする女性たちがデイリーに着こなせる、エフォートレスな雰囲気のウェアが揃う。ルーズシルエットが主流ウェアは、毎日気負わず纏うことができるルーズシルエットが主流。ブラウスは肩をぐっと落としたオフショルダーのオーバーサイズで。ざっくりと開いた胸元も相まって、リラクシングなムードを醸し出している。ノースリーブのジャケットは、クラシカルな趣を残しつつも、さらりと羽織れるゆったりとしたシルエットに仕立てている。プレイフルなパターンや自由な着こなし“好きなものは好き”に楽しむ女性たちを応援するかのような、プレイフルな提案も。カモフラージュ柄×ストライプという意外性のある掛け合わせのブラウスや、フェイスモチーフ&ドット柄を大胆に落とし込んだトップスなどがその好例だ。遊び心溢れる提案は、アイテムだけでなくスタイリングにも及び、パンツにスカートをレイヤードするなど自由な着こなしを披露している。ワイヤーバッグにも多様な選択肢をブランドを象徴するワイヤーバッグも、自分らしい毎日を生き抜く女性たちに向けて、多様な選択肢を用意。驚くほど小さなミニサイズバッグがあるかと思えば、荷物がたっぷりと入る実用的なトートバッグや、イブニングシーンにもぴったりのクラッチバッグも揃う。
2020年10月02日ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA) 2021年春夏コレクションが、イタリア現地時間9月23日(水)に発表された。「シチリアのパッチワーク」をテーマに今シーズンのテーマは、「シチリアのパッチワーク」。ブランドと深い絆がある場所としても知られるシチリアは、その長い歴史の中で、スペインやアラブ、ノルマン、フランスなど、様々な国の文化にも影響を受けてきた土地。今なお息づくその多様な物語を、様々な生地を繋ぎ合わせる“パッチワーク”を通して表現した、シチリアへの愛に溢れるコレクションに仕上げている。コレクションに溢れる、多彩なモチーフ毎シーズン、豪華絢爛なレディ・トゥ・ウェアで人々を魅了するドルチェ&ガッバーナのショー。“パッチワーク”という手法で、あらゆるモチーフを繋げた今季は、より一層その華やかさが増しているように感じられる。例えば、さらりと纏った一枚のドレスに広がるのは、レオ―パ―ドやストライプ、ポルカドット、複数のフローラル…といったムードの異なるモチーフ。頭にも、リップと同じ“真っ赤”なヘッドピースを飾って、高揚感溢れる春夏のムードを盛り上げている。異素材が導く、エレガントなルックシフォンや、ブロケード、シアー素材、コットン。ひとつのルックには、こうした異素材がミックスされることで、より一層パッチワークが生み出す多彩な表情が引き立てられていく。中でも印象的だったのは、シフォンブラウス×ブロケードのパンツを合わせたルック。首元に大きなリボンが揺らめくシフォンブラウスは、その軽やかな質感によって、生地に広がるポップなパッチワークを幻想的な表情へとチェンジ。そこに色柄を計算した、艶めくブロケードのパンツをスタイリングすることで、柄×柄でありながらも、“奇抜さ”を一切感じさせないエレガントな女性像を描き出しているのだ。リアルクローズもミックス一方で今シーズンは、カジュアルな“リアルクローズ”を取り入れたスタイリングも散見された。優美なガウンの下に纏ったのは、白Tシャツ×デニムパンツというラフな組み合わせ。また高い職人技が伺えるテーラードジャケットにも、パッチワークを加えたデニムパンツを合わせることで、モダンなムードへとアップデートさせている。新たな価値を宿して本コレクションを製作している際、70年代にインスパイアされた1993年のコレクションとも、類似点を見出したというデザイナー。しかしながら、アーカイブから新たに作り出されたジャケットやスカート、パンツ、シャツといったアイテムは、“スタイル”であり、確固とした新しいビジョンを持っている。そして熟練した技術を活かし、伝統的な手作業によって作られたアイテムひとつひとつは、現代に通じる新たな価値を宿しているのだ。
2020年10月02日マメ クロゴウチ(Mame Kurogouchi )の2021年春夏コレクションが、2020年9月29日(火)にパリ・ファッションウィークにて発表される。“窓”から考える記憶の物語デザイナーである黒河内の服作りには、日常の何気ない瞬間や、旅で出会った風景が欠かせないことだ。旅で見た一瞬の景色と感情を慈しみ、それを服に落とし込む。今季はそんなブランドの創作の原点を改めて振り返るようなシーズンとなった。テーマには、日常生活に欠かせない存在である“窓(Window)”を掲げている。「どうしたことか、自分の撮った写真の中には昔から窓の写真ばかりがある。」そう話す黒河内は、どうしてこんなにも窓が気になる存在なのか考えてみた。特に気になったのがカーテンの存在だ。カーテンは引っ越してから誰もが真っ先に決めるものである一方、引っ越し後に忘れ去られるものでもある。誰もいなくなった部屋につるされた哀愁漂うカーテンに、黒河内は、一緒に過ごしてきた人の“記憶の色”があるのではと考える。ひとりぼっちのカーテンには、その部屋で過ごしてきた人との時間がしみ込んでいるはずだと。今季を俯瞰してみると、“黒河内が見た窓”の世界が広がっている。“黒河内が見た窓”のはずなのに、なぜかそれは懐かしくて、自分の思い出に触れるような感覚に陥る。カラーパレットは、新品の真っ白なレースカーテンを想わせるピュアホワイト、長く時を過ごし日に焼けたカーテンを想わせるエクリュ、窓に差し込む太陽の光を感じられるイエロー、夕暮れ時の空色のような淡いグレイッシュブルー。そこにあるのは、どこか懐かしく、温もりのある風景だ。ドレスやスカートは、ぐるりと身体にレースカーテンを巻き付けるかのような、ふくよかなシルエットで構成されている。プリーツスカートはタックの入り方がランダムで、風にそよぐカーテンの不規則な動きを再現するかのよう。ブラウスは、カーテンをレイヤードした窓そのもので、カーテンタッセルでまとめるかのように、ギャザーが寄せられている。カーテンを選ぶように服を選んでもらえたら、という気持ちを込めて製作した多彩なファブリックは、窓に見る物語を一層膨らませてくれるもの。和風の建具によく見る乳白色の磨りガラスからヒントを得たデザインは、まさに今季のテーマを如実に表す。ニットジャカードを薄く立体的に編んだワンピースのトップは、パイピングのディテールを窓枠に見立てることで、窓を体現している。この窓枠からの着想も今季のポイントで、小さな四角が並ぶチェック柄はそれを起点としている。
2020年10月02日フェンディ(FENDI) 2021年春夏ウィメンズコレクションが、ミラノファッションウィークにて発表された。フェンディのルーツを辿る旅今シーズンのイメージソースとなったのは、フェンディ一族にまつわる“思い出”。ローマにある生家に訪れた、フェンディ創業家の3代目にあたるシルヴィア・フェンディは、大切にしまっていた家族の物語をコレクションで表現することを決意した。シルヴィアの瞳に映し出される光景、そして胸に秘めるパーソナルな想い。そんな大切な思い出を、パッチワークのように繋ぐようにして、繊細に表現していく。“窓”を表現した透かし素材今シーズンの大きな鍵を握るのは、モデルの肌を幻想的に透かせるシアー素材。実は“窓(ウィンドウ)”をメタファーとしたというこのテクスチャーは、実際に窓のモチーフをプリントしているのが印象的。ヌーディーカラーのワンピースには、光を浴びて窓に映し出された“シャドウ”が、真っ白なランウェイの上でより一層引き立てられている。インテリアを着想源に家の“窓”を通し映し出される、寝具や食器、そして母から子供へと伝えられるメモリアルな品々。そういったシルヴィアにとっての大切なアイテムは、フェザーの装飾や刺繍といったディテールで、抽象的に表現されていく。例えば最高級のダウンといわれる“アイダーダウン”をガウンのようにして纏ったルックには、刺繍入りのシアートップスに、いかにも柔らかなそうなフェザースカートを組み合わせ。そのソフトなイメージとは対照的に、足元は無機質なブラックのパンプスで、アクセントを加えているのも、ブランドならではのユニークさを感じられる。伝統的な高いクラフトマンシップコレクション全体を通して感じられるのは、フェンディの伝統を突き詰めた、高いクラフトマンシップ。直線的なラインが特徴のはしご刺繍や、花が乱れる透かし模様、繊細に紡いだニットが、春夏のレディ・トゥ・ウェアへと姿を現している。しかしながら同時にフォーマルな要素を和らげたアプローチも印象的で、シャツの袖やコートの背中のボタンは外したラフな着こなしが登場。さらにハウスコートやフレアーチュニックといった、家庭的なウェアでコンフォートなムードも導いている。カラーパレットカラーは、ホワイトやブラック、ベージュといったベーシックカラーを基調に、鮮やかなレッドや淡いブルー、明るいイエローなどを差し色として取り入れて。時折登場したブラックやブラウンのグラデーションカラーのアイテムからは、1色では伝えきれないエモーショナルな記憶を表現しているようだった。
2020年10月01日スポーツマックス(SPORTMAX)の2021年春夏コレクションが発表された。肉体の魅惑を引き立てる「肉体が魂でないのなら、魂とは一体何なのだろう?」──今季のスポーツマックスは、アメリカの詩人ウォルト・ホイットマンの一篇の詩“I Sing the Body Electric”の言葉に着想を得た。自らの肉体を通して純粋な魂を物語るように、流麗なフォルムでもって身体のラインを際立たせる、軽やかで官能的なスタイルを披露した。軽やかに素材を重ねて身体の官能を引き立てるのは、透けるように薄く柔らかな素材感だ。ハイテクな素材と柔らかな肌触りの生地をアシンメトリックに重ねたドレスは、歩みを進めるごとにたおやかにたなびき、動きに富んだ表情を生みだす。とりわけ、ニュートラルな色合いに重ねられたヴィヴィッドカラーのワンピースやトップスなどは、遊び心あふれるコントラストが織りなしている。構築と流麗アシンメトリーなデザインと深い切り込みが素肌を露わにするドレスは、なるほど身体を隠しては見せる戯れにより、その魅惑を直接的に表現するものだ。他方、テーラードジャケットには、ゆったりとしたダブルブレストジャケットや、ウエストを絞りつつも袖や丈の長さを際立たせたものが揃い、エレガントな構築性と身体のラインとがせめぎ合うようにして互いを引き立てている。身体とのコントラスト艶やかに身体に寄り添うドレスやジャケットなどに対して、アウターはそれらを包み込むかのようにゆったりと仕上げた。足元にまで達するほどの丈感に仕立てたロングコートは、シアーなハイテク素材を使用し、その下に透かしてみせる身体とのコントラストを情熱的に表現している。ニュートラルな色彩に鮮烈さを色彩の中心軸は、柔らかくニュートラルなベージュやホワイト、ブラックなどである。他方で、ブルーやミントグリーン、イエロー、オレンジなどのヴィヴィッドなカラーは、シアーな素材や光沢を放つテキスタイルにのせられ、色彩がもつ多彩な表情が引き出されている。また、虹色にきらめきを放つパンツや、サイケデリックなタイダイ柄をプリントしたスカートなども、シックさのなかに強烈な個性を接ぎ木している。
2020年10月01日マックスマーラ(Max Mara)の2021年春夏コレクションが、イタリア・ミラノで発表された。ルネサンス期や女性アーティストの作品から着想今シーズンのインスピレーション源になったのは、女性アーティスト、コリン・スウォーンによる、マルチメディアを駆使したインスタレーション作品「サイレントスティック」。ルネサンス期にイタリアで生まれた演劇「コメディア・デラルテ」に着想しており、2013年から2015年のマックスマーラ・アート・プライズ・フォー・ウィメンを受賞した作品だ。今季のコレクションは、そんなコリン・スウォーンの美学や、ルネサンス期のムードを落とし込んだもの。それと同時に、マックスマーラは今シーズンの洋服を、ルネサンス期に人々が文化の再生や復活を目指したのと同じように、今まさに“世界の再構築”に取り組んでいる現代女性たちのコスチュームとして据えている。胸元にたっぷりのギャザー特徴的なディテールは、大きく開いた胸元に入れたギャザー。ルネサンス期を生き抜く人々が纏っていたであろう装束からインスパイアされて、ブラウスやドレス、オールインワンといったアイテムの胸元に、たっぷりのギャザーを寄せている。大胆な切込みを入れたケープ風シルエット袖に大胆に切り込みを入れたケープのようなシルエットも印象的。このダイナミックなフォルムは、ピークドラペルのロングコートやトレンチコート、ストライプ地のシャツなどあらゆるアイテムに採用されており、力強い女性像を浮かび上がらせる。ルネサンス期の絵画を思わせる淡いカラーリングカラーパレットは、ルネサンス期のフレスコ画をイメージ。パステルカラーのように淡いベージュやブルーをメインに、複雑なダマスク織のパターンでアクセントを加えている。
2020年10月01日プラダ(PRADA) 2021年春夏ウィメンズコレクションが、イタリア現地時間2020年9月24日(木)に発表された。今シーズンは、ミウッチャ・プラダとラフ・シモンズが共同クリエティブディレクターとして手掛けるデビューコレクションとなる。ふたりが見つめる“プラダらしさ”これまでディオール(DIOR)やカルバン・クライン(Calvin Klein)を手掛けてきたことで知られるラフ・シモンズ。彼がプラダに加わることが発表された2020年2月から、ファッション界ではそのデビューコレクションにひと際熱い視線が注がれていた。ラフとミウッチャという、ふたりの才能あふれるクリエイティブディレクターをもとに始まる、新しい“プラダの物語”。それは、両者の異なる視点から“プラダらしさ”を見つめなおすこと。そしてふたりの個性を融合しながら、「人類とテクノロジーの関係性」に迫るコレクションに仕上げている。洗練されたミニマルなパレットの中でコレクションに溢れるのは、際立つデコレーションが見当たらない、クリーンな色使い。ホワイトやブラックといったシンプルなカラーを基調に、淡いピンクやイエローやオレンジ、ブルーといった春夏らしいパレットを交えた、洗練されたムードが漂っている。そしてそんなミニマルなカラーの中だからこそ、存在感を放っているのは、アイコニックなプラダのロゴ。トップスやドレスの首元のアクセントとして、やや大胆にあしらわれているのが印象的だ。多彩な素材使い“テクニック”を駆使したという今シーズンは、様々な素材を使用していることも大きな特徴のひとつといえるだろう。中でもブランドの核となるナイロン素材は、環境に配慮した再生ナイロンを多く採用。コレクションの中では、オーバーコートやシェルトップ、ストレッチパンツといったアイテムへと蘇らせた。“穴開き”トップスのレイヤードショーの中盤から登場したのは、ランダムに生地が繰り抜かれた“穴あき”トップス。同じようなカッティングを施したニットを重ねてみたり、ロング丈のモダンなコートと合わせてみたり。それぞれのモデル達は、自分たちの個性を引き立てるかのように、様々なスタイリングをランウェイの上で披露している。中には、そんなトップスの上に、大きなガーメントをぐるりと巻き付けたようなルックも登場した。胸元で、余った“生地”をしっかりと握るモデルのジェスチャーも印象的で、その手を離した途端、洋服はどのような姿に変わるのだろう?と、観る者の想像力を駆り立てていく。グラフィカルなアートワークミニマルなカラーで溢れるコレクションに、リズムをもたらしていたのが、グラフィカルなアートワーク。実はこのモチーフは、ラフの長年のコラボレーターとして知られるアーティスト、ピーター・デ・ポッターが手掛けたものだ。コレクションの中では、オーバーシルエットのパーカー×プリーツスカートのルックや、シャツ風アウターなどにあしらわれ、“ラフらしい”若々しくフレッシュな空気が添えられていた。
2020年10月01日サルヴァトーレ フェラガモ(Salvatore Ferragamo)の2021年春夏ウィメンズコレクションが発表された。軽やかにしてエネルギッシュ『鳥』や『マーニー』といったヒッチコックの映画に着想を得た今季のサルヴァトーレ フェラガモ。その佇まいは、風に乗るように軽くしなやかだ。なかでも『めまい』に見られるヴィヴィッドな色彩をのせた、エネルギッシュなスタイルが提案されている。鮮やかな色彩鮮やかにして爽やかな色彩が目を惹く。すっきりとしたハニカムニットドレスのイエロー、リサイクルジャージーを使用したドレスのスカイブルー、身体のラインにしなやかに寄り添うノーカラージャケットのミントグリーン、そしてナッパ製ジャンプスーツのパープルなど、いずれも軽やかな活気に満ちている。緻密なデザインフェザーの刺繍を施したスカートやニットのジレなどに見るように、緻密な職人技が光るウェアも特徴的だ。手織りのストリングスカートは、1本1本の糸が柔らかく波打つように動き、タイトながらも流麗な印象を強めている。いずれもすっきりとしたシルエットが、緻密ながらも動きのあるデザインを引き立てているといえよう。『マーニ ー』に着想を得たバッグもヒッチコックの映画作品は、とりわけ鮮やかで豊かな色彩で表現される一方で、曲線的なフォルムの新型バッグのように、『マーニ ー』のひと幕に着想を得たアイテムも登場した。
2020年10月01日エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)は、2021年春夏ウィメンズコレクションを、メンズとともにミラノ・ファッションウィークにて発表。スタイル、個性、都市の対話オンライン上でムービー形式での発表を行ったエンポリオ アルマーニ。アルマーニ本社「アルマーニ / テアトロ」の建築を舞台に、躍動感にあふれたモデルの動き、映像演出によって、コンテンポラリーでダイナミックなイメージを表現した。今季のテーマは“Building Dialogues”「対話の構築」。スタイル、個性、都市が対話することで生まれる新たなバランスに焦点を当てている。軽やかで繊細な佇まい印象的に映し出されるのは、軽やかな素材とニュートラルな色彩、コンパクトでミニマルなフォルムが織り成す繊細な佇まいだ。ペールトーンのベージュのブラウスとショートパンツのセットアップや、ペプラムを配したシアーなピンクのノースリーブトップス、シースルーのフーデッドコート、淡く花柄をあしらったグレーのカットソーなど、しなやかな質感と柔らかな色彩、透明感を組み合わせ、要素の1つ1つが相互に呼応することで、重力を感じさせない軽快さと洗練を生み出した。加えて、薄いライトブルーのセットアップやミニドレスは繊細さに清涼感をプラスし、オールホワイトで仕立てたシースルーのコートやドレープを効かせたパンツ、ふわりと空気を含むようなワンピースは、イノセントな魅力を際立たせている。ソフト×シャープ、対称的な要素をリンクまた、柔らかさとシャープさをリンクさせたスタイルも特徴の1つ。流れるような仕立てのスタンドカラージャケットには、幾何学的な模様を刻んだ立体的なミニスカートをコーディネート。分量感のあるワイドパンツには、フロントに大胆なプリーツを配した構築的なトップスを、裾にノットのディテールを配したエレガントなパンツには凛とした表情のテーラードジャケットを組み合わせた。一見対照的に見える要素同士を対話させることで、何者にもとらわれない自由な雰囲気や何にも属しない個性を感じさせる。神秘的なブラックのイブニングウェアイブニングウェアは、ブラックを用いて神秘的に。布地の流れに沿うようにして、規則的にきらびやかな装飾を配したブラックのミニドレスや、光を受けて上品な輝きを携えたシースルーのジャンプスーツなど、静かでシックな空気感の中に確かな華やかさを存在させている。細やかな装飾を配したレースのノースリーブには大きなカットワークが目を引くレザーパンツを組み合わせ、テクスチャーのコントラストによって優雅さを際立たせた。
2020年10月01日トッズ(TOD’S)は2021年春夏ウィメンズコレクションを発表した。“ノンシャラン”に旅を楽しむ今季のトッズは“ノンシャラン(=無頓着さ)”がキーワード。カジュアルかつアウトドアな雰囲気を重視し、ゆったりとしたシェイプ、ヴィンテージの風合いを取り入れたウェアたちは、旅のシーンを想定して作られた。ウェアはベーシックで気負わずにコレクション内では、オーセンティックなサファリジャケットやダスタージャケット、ブルゾンなどをラインナップ。サファリジャケットとショーツのセットアップは素材にスエードを採用し、“ノンシャラン”なムードのシルエットである一方でトッズらしい上品さも漂う。他にも同様に、カジュアルとフォーマルが共存するようなアイテムが散見される。本来かっちりとしてマニッシュな印象のジャケット類は、フォルムを大き目にすることで緊張感を抑えながら、ゆったりとしたリラックス感を増幅させている。色使いの中で目を惹くのは、鮮やかなラベンダー。ジャケット、ドレス、タンクトップ、パンツなど幅広いアイテムに取り入れた。複雑で独創的なシューズやバッグベーシックさが際立つウェアの一方で、トッズが得意とするシューズやバッグのアクセサリー類はとことん独創的。中でもシューレースが足首まで届く「ゴンミーニ サンダル」は、インパクトのあるアイテムの一つ。シューレースが足首に至るデザインは他シューズにおいても複数登場し、今季のトッズのアイキャッチなディテールの一部となっている。そしてバッグは、ビビッドなカラーやホルスタイン柄などを纏ったユニークな表情で登場。トッズのアーカイブから復刻した“Tタイムレス”のモチーフをあしらったり、異素材をコンビネーションさせたりと、それぞれ捻りを効かせたトートバッグやバケツバッグなどが揃う。また、新たに登場するソフトなフォルムが特徴的なハンドバッグ「トッズ オーボエ バッグ」も注目。豊富な柄とカラーによる豊かな表情は、スタイリングにおいて存在感を発揮するトッズの新たなアイコンバッグとなりそうだ。
2020年10月01日エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)の2021年春夏コレクションが、ミラノファッションウィークにて、ショートフィルム形式で発表された。“カプリ島”から着想エミリオ・プッチの2021年春夏コレクションは、「岸辺で(Sulla Riva)」がテーマ。“カプリ島への旅”からインスピレーション源に、女性が持つ優雅さや柔らかさを表現するコレクションを発表した。ショートフィルムは、“湖畔の別荘”を舞台に描かれており、コレクションの雰囲気を反映させたロマンティックなムードが漂っている。アーカイブプリントをベースにコレクションのベースにあるのは、カプリ島の広場を表現した「Piazzetta di Capri」やマーメイドを描いた「La Canzone del Mare」、貝殻をモチーフにした「Conchiglie」という3つのアーカイブプリント。いずれも複雑な模様を描いた華やかなプリントでありながら、模様の美しさを引きたてる純白のテキスタイルに落とし込むことで、洗練されたモダンな印象に仕上げている。また花柄の「Tropicana」や「Ortensia」は、時にはプリントとして、時には刺繍として施し、リズミカルな雰囲気に導いた。ラグジュアリーなリラクシングウェアコレクション全体に流れているのは、カプリ島のような高級リゾート地を彷彿とさせるリラクシングでラグジュアリーなムード。アーカイブプリントをあしらったブラトップやパジャマ風パラッツォパンツなど、ビーチサイドにぴったりのウェアがあるかと思えば、シルクジャージの細やかなプリーツドレス、透け感のあるシルクオーガンザのワンピースなど、上質な生地で仕立てたナイトシーンに相応しいアイテムも揃う。トモ コイズミ手掛けるカプセルコレクションも同時発表また、日本人デザイナー 小泉智貴が手掛けるトモ コイズミ(Tomo Koizumi)とコラボレーションした2021年春夏カプセルコレクションも同ショートフィルム内で同時発表。アーカイブプリント「Vetrate」からインスピレーションを得たカラーパレットを用いて、トモ コイズミならではのダイナミックで立体的なシェイプが光るオーガンザのドレスなどを披露した。
2020年10月01日Netflixオリジナルアニメシリーズ『BIOHAZARD:Infinite Darkness(バイオハザード:インフィニット ダークネス)』が2021年に配信されることが発表になり、ビジュアルと映像が公開になった。『バイオハザード』は全世界でシリーズ累計出荷本数が1億本以上を超える超人気ゲーム。これまでも繰り返し映画化され、フルCG映画や、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の実写映画シリーズは大ヒットを記録した。来年はシリーズ開始から25周年を迎える記念すべき年で、シリーズ初の連続CGドラマの制作が決定。人気キャラクターのレオン・S・ケネディとクレア・レッドフィールドを主軸にした物語で、アクションだけでなくサスペンス要素も加わったドラマになるという。カプコンの小林裕幸プロデューサーが製作と原作監修を、トムス・エンタテインメントが制作プロデュースを担当。『バイオハザード:ヴェンデッタ』で制作プロデューサーを務めた宮本佳が率いるQuebicoがフル3DCGアニメーション制作を担当する。このほど公開になったティザー映像は約1分ほどで、クレアが廃屋の闇を小さな明かりで照らしながら進んでいく場面から始まる。さらに後半にはレオンが何者かを救出する場面が登場。細部まで作り込まれた映像、暗闇で何かヒントが見えるか見えないか目をこらしたくなるライティング、緊迫感を高める音響、そしてショッキングな展開……“バイオ”好きにはたまらない、来年に向けて期待値が高まる内容になっている。『BIOHAZARD:Infinite Darkness』Netflixにて2021年より全世界独占配信(C)CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
2020年09月27日JR東日本が2021年春のダイヤ改定で、山手線を含む首都圏の複数の路線で終電を繰り上げる方針を固めたことが、2020年9月3日に判明しました。産経ニュースによると、終電時間の繰り上げ内容は以下のとおりです。終着駅への到着時刻が遅くとも午前1時ごろになるよう調整する。山手線は1周に約1時間かかるため、午前0時ごろが終電の発車時間になるとみられる。産経ニュースーより引用また、電車の始発時間を遅くすることも検討されているとのこと。最終電車の時間を変更する理由としては、終電から始発までの間に実施する線路のメンテナンス作業を確保するなど、作業員の労働環境の改善を図るのだそうです。これまでは、終電から始発までの時間が短い理由で機械を使えず、人力でメンテナンスをしていたといいます。しかし、今後は路線の作業効率を上げることで、作業員が休暇を取りやすくなったり、人手を確保しやすくなったりすることが期待できるとのことです。ネット上では、さまざまな声が上がっています。・運転士さんも早く帰れるようになるのかな。だとしたらいいことかも。・遊ぶ時間は減りそうだけど、そういうことなら仕方ないか。・いい動きですね!日本全体のライフスタイルが見直されるかも…!ちなみに、JR西日本も同様の理由により、来春のダイヤ改定で最終電車を10〜30分程度繰り上げることを発表しています。終電や始発の時間が変更になると、通勤や通学の時間が変更になる人もいるでしょう。ダイヤ改定に合わせて、多くの企業や学校は、従業員や生徒にヒアリングをしたり、始業や授業を行う時間を変更したりする必要がありそうです。新型コロナウイルス感染症の影響もあり、今後もさまざまな場面で新しい生活様式に変化していくのかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2020年09月03日滋賀県立琵琶湖博物館は、6年にわたるリニューアルを経て、2020年10月10日(土)にグランドオープンします。6年のリニューアルを経て琵琶湖博物館グランドオープン「湖と人間」というテーマのもと、自然と文化の両方を扱う総合博物館である琵琶湖博物館。全国でも珍しい淡水専門の水族展示を持つ日本最大級の展示施設となった2016年の第1期リニューアル、空中遊歩道「樹冠トレイル」や標本や剥製など実物資料を手に取って楽しめる知的空間「おとなのディスカバリー」などを新設した2018年の第2期リニューアルを経て、第3期リニューアルが完了。満を持してグランドオープンを迎えます。新コンセプトは「びわこのちから」新たな琵琶湖博物館のコンセプトは「びわこのちから」。400万年の時を経てきた日本で一番大きい古代湖・琵琶湖と、生き物、人の長く深い繋がりこそが「びわこのちから」だという意図が込められています。400万年前の琵琶湖や生き物の変化を辿るA展示室第3期リニューアルでは、2つの展示室が装い新たに登場。400万年前の琵琶湖や自然、生き物の変化について、現在の環境との関わりとともに紹介する「A展示室」では、化石や地層の標本、過去の環境を体感できる復元ジオラマなどを展示。大きく変化し続けてきた琵琶湖と生き物のストーリー、琵琶湖の自然の魅力を紹介します。人と自然の向き合い方、環境史を紹介するB展示室もう1つの展示室「B展示室」では、「森」「水辺」「湖」「里」を舞台に、人は自然とどのように向き合ってきたのかを紹介。「龍」をナビゲーターとして、琵琶湖を中心とした環境史をたどっていくことで、今の人々の暮らしにどのようにつながっているかを明らかにしていきます。スポット情報スポット名:琵琶湖博物館住所:滋賀県草津市下物町1091電話番号:077-568-4811
2020年08月31日BiSやBiSHのアイドルプロデューサー、渡辺淳之介が手がけるネグレクトアダルトペイシェンツ(NEGLECT ADULT PATiENTS)は、2021年春夏コレクションを2020年8月24日(月)に渋谷パルコの屋上「ROOFTOP PARK」にて発表した。ランウェイには、BiSHのアイナ・ジ・エンドやセントチヒロ・チッチ、リンリン、アユニ・D、BiSのチャントモンキーなどが登場した。大人になりきれなかった大人による“制服スタイル”夜風の吹き抜ける屋上。ライトアップされたランウェイに現れたのは、高校生の制服を思わせるスタイルのモデル達だ。「CONSERVATiVE COLLECTiON」と名付けられた今季、大人になりきれなかった大人のフィルターを通した“制服スタイル”の様式美を見せつつ、アナーキーな姿勢を提示した。“ギャル”系着こなしやパーカースタイル一口に“制服スタイル”といっても、そのスタイルの在り方は多様だ。カーディガンにミニスカートを組み合わせ、スクールバッグのハンドルをリュックのようにして両肩にかけた“ギャル”風の着こなしや、スカートをほとんど覆ってしまうほどのゆったりとしたオーバーサイズパーカーにリュック、大ぶりなヘッドフォンを組み合わせたカジュアルなコーディネート、超ミニ丈のスカートの下にジャージを履いたスタイルなど、どこか学生時代の記憶に心当たりのある“制服スタイル”が続々と登場した。焼きそばやタピオカを片手にちなみに、ショーで麺類が登場するのはネグレクトアダルトペイシェンツおなじみの演出だが、今回登場したのはカップ焼きそば。ブラウスの上からビッグTシャツを重ね、ふくらはぎまで覆うひざ下丈のスカートを組み合わせた、抜け感のある着崩し“制服スタイル”の緩やかな奔放さを焼きそばが引き立てていた。さらに、ギャル系のコーディネートを身に着けたモデルの手にはタピオカドリンクが。小物や手に取る食べ物まで含めた、それぞれの“制服スタイル”が、個人のキャラクターや姿勢を象徴する記号になっていることにふと気が付く。制服然とした佇まいと独自性のあるディテール1つ1つのピースを細かく見ていくと、制服を意識したデザインではあるが、パターンメイキングやディテールに独自性が見て取れる。従来パリッとした生地でジャストなフィット感に仕立てられるブレザーには風になびくようにしなやかな素材を採用し、袖口や裾にはリブの切り替えを配した。カーディガンやニットベストは、ネオングリーンやネオンピンクでヴィヴィッドにカラーリングしてエッジを効かせる。一見オーセンティックに見えるタータンチェックのパンツは、ファスナーを配してボンデージパンツに仕立て、パンクな佇まいに仕上げた。また、制服だけでなく、ジャージスタイルも登場。体操着のジャージを連想させるトラックジャケットやパンツは、サイドにロゴを並べてポップに。グラデーションカラーのソールを配した、スニーカーのようなスライドサンダルとともにスタイリッシュなジャージスタイルを提示した。制服やユニフォーム然としていながら、制服では叶えられないデザインを組み込むことで、そこはかとなく反骨精神を漂わせた。ディーゼル&GR8とコラボレーションコレクションの中で、ひときわ目を引いたのがディーゼル(DIESEL)と、セレクトショップ・GR8とのコラボレーションウェアだ。フロントや袖に大きくディーゼルロゴをあしらったスウェットや、コピーライト表記を袖ロゴに用いたカットソー、ネグレクトアダルトペイシェンツのボックスロゴをシールのように剥がしたグラフィックにディーゼルロゴを重ねたフーディーなど、遊び心に溢れたロゴアイテムが展開された。また、サブスクリプション型家具ブランド・カマルク(KAMARQ)ともコラボレーションを行っている。
2020年08月28日ニードルズ(NEEDLES)は、2021年春夏ウィメンズ&メンズコレクションを発表した。ヴィンテージ感×モダンな佇まいの“ネオトラ”スタイル今季も前シーズンに引き続き、「ネオトラ」スタイルを提案。1975年前後に流行した「ニュートラ」を現代的に更新した「ネオトラ」スタイルを軸に、ヴィンテージ感溢れる素材や、ノスタルジックでスモーキーな色彩を採用したウェアを展開。肌なじみの良いレトロな雰囲気を漂わせつつ、モダンな佇まいを提示している。豊富なシャツのバリエーション中でも、豊富なシャツのバリエーションに注目だ。安全ピンで襟を留めるスタイルのブリティッシュシャツやタイブラウスをはじめ、花モチーフを刺繍したシャツや泡のような模様のジャカードシャツ、アイコニックな蝶のマークを配したワークシャツなどが揃う。ウォーミングな色彩また、ゴールドのパイピングを配したオレンジのウエスタンジャケットやパンツ、ブラウンを基調としたドット柄ポリエステルジャカード地で仕立てたジャケット、フレアパンツなど、温もりのある暖色系のウェアが目を引く。オレンジの艶やかなペイズリージャカードブラウスや、鮮やかなレッドのカーディガン、ウエスタンシャツなども登場する。レッドをベースにしたダイナミックなペイズリー模様のベルベットジャケットと、空気を含むようなギャザースカートのセットアップには、真っ赤なシフォンのベストとブラウスを重ねて。色彩には統一感を持たせる一方で、透明感のあるシアーなシフォンと、しっとりとした光沢を備えたベルベットの対照的な質感がコントラストを描いている。ハイネックを用いたレイヤードスタイルハイネックを使ったレイヤードスタイルも印象的だ。抽象的な模様を落とし込んだレッドのベルベットジャケットには、白のハイネック、チェッカーフラッグ柄のシャツを重ねてグラフィカルに。穏やかなミントグリーンのスリムフィットパンツが爽やかなアクセントを加える。また、ベージュのジャケット、チェックシャツを合わせたトラッドスタイルにも白いハイネックを差し込み、ボトムスにきらびやかなレオパードジャカードのペンシルスカートをセレクトすることでエッジを効かせた。落ち着いたトーンのテキスタイルテキスタイルのトーンは、全体的に落ち着いた雰囲気が漂う。深みのあるグリーンとホワイトを組み合わせた唐草模様のコーチジャケットとショートパンツ、影が浮かぶような模様のジャカードローブ、エキゾチックな幾何学模様を織り込んだバーガンディの開襟ブラウスなど、奥行きのあるテキスタイルが採用されている。定番のトラックジャケットやトラックパンツには、ランダムな毛並みのクラッシュベロアを用いて表情豊かに仕上げた。ラングラーやドクターマーチンコラボもまた、今季はラングラー(Wrangler)とコラボレーションしたデニムシャツやジャケット、ブーツカットパンツ、ストレートパンツが登場する他、2020年秋冬に続いてドクターマーチン(Dr.Martens)ともコラボレーション。スイコック(SUICOKE)とタッグを組んだサンダルも登場する。
2020年08月12日バーバリーは、チーフ・クリエイティブ・オフィサーのリカルド・ティッシが手がけた2021年春夏プレコレクションを発表しました。コレクションのルックブックは、バーバリーの創業者であるトーマス・バーバリーの探検の軌跡から着想を得て、バーバリー・コミュニティーを讃え制作されたものです。撮影はイギリスにあるそれぞれの自宅の前で行われました。「このコレクションで私は基本に立ち返り、心地よく自分に力を与えてくれるものを作りたいと考えました。バーバリーで最初にインスピレーションを受けた、チェック、アイコンストライプやユニコーンのエンブレムなど、バーバリーのヘリテージのハウスコードを改めて振り返りました。今回はそこにアウトドアというレンズを通して、洗練とストリートの両方の要素を組み込んだのです。イギリスには世界で最も美しい数々のアンティークガーデンがあります。そこに咲く薔薇をコレクションのアイテムにプリントしたかったのです。ルックブックでは、バーバリーの有能なスタッフを集め、それぞれの個性でコレクションを体現してもらいました。ブランドの唯一無二のハウスコードだけではなく、我々のバーバリー・コミュニティーが持つダイバーシティーを表現し、その世界観にマジックをかけ生を与えているかのようなこのコレクションに私は誇りを持っています。」バーバリー チーフ・クリエイティブ・オフィサー、リカルド・ティッシウィメンズバーバリーの象徴的なギャバジン製のアウターがアップデイトされました。トレンチコートは本社住所のホースフェリープリントが施され、オーバーサイズのポケットが付着しています。カーコートはオーガニックコットンを使用したギャバジン素材に、ポケットと取り外し可能なウォーマーが付けられています。新しいモチーフとしてヴィンテージチェックのシャツにラブプリント、ストライプのウール製バーンジャケットやサテンのボンバージャケットには多様なグラフィックのアップリケを付けてアクセントに。テーラリングは格子縞に、千鳥格子チェックのウールスーツはウエストがスポーツストライプで絞り込まれ、マリーゴールドイエローのチェックのウールスーツはヴィンテージチェックのシャツと合わせて。シルククレープのパフスリーブが特徴的なシャツドレスにはイングリッシュローズがプリントされ、ウールのテーラードトラウザーと合わせました。メンズダブルブレストのウールジャケットとトラウザーはシーズナルチェックでエネルギッシュに。ウエストミンスター トレンチコートは非構造的なフーディーとドローコードのショーツに合わせて。ホースフェリープリントのカーコートはフード付きジャケットとウールモヘアのトラウザーと。ダイヤモンドキルトのバーンジャケットにはストライプが施され、日本製のローデニムとカシミアのトラックパンツを合わせています。ブライトイエローのチェックのカシミアセーターにはファネルネックのトップスとアーカイブベージュチェックのドローコードショーツでコントラストをつけています。バッグホースフェリープリントが施されたポケットバッグとソフトキューブ。バスケットバッグはストライプウールが、Eキャンバスのビーチトートにはフローラルプリントがあしらわれています。オリンピアバッグはブラックのラムスキンで再登場しました。シューズウィメンズは彫刻のようなレザーパンプスやアンクルストラップのサンダル。メンズはロゴプリントのレザーサンダルやアーサースニーカーがギンガムチェックとモノグラムプリントで刷新されました。キーカラー、キーパターン & プリントバーバリーのハウスカラーであるベージュや、バーチブラウン、ブラックやグレーにレッド、マリーゴールドイエロー、そしてシトラスでアクセントを付けて。リカルドのモチーフとなりつつある、ラブプリント、ディアプリント、イングリッシュローズと”Don’t believe everything you think”というスローガンのプリント。シーズナルチェックやストライプ、千鳥格子とアーガイル柄がバーバリーのアーカイブにモダニティを与えています。バーバリー公式サイトBurberry.comLINE @burberry_jpInstagram @BurberryTwitter @Burberry_JapanFacebook @BurberryJP企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年07月28日マックスマーラは7月20日(現地時間)、イタリア ミラノにてスポーツマックス2021年リゾートコレクションを発表いたしました。1969年ジャック・ドレー監督が手掛けたフランス映画 『太陽が知っている』 に出演したロミー・シュナイダーの輝くような美しさ、そしてあらゆるシーンで彼女から醸し出される 『je ne sais quoi(何とも表現できない魅力)』 の雰囲気からインスパイアされたスポーツマックス2021年リゾートコレクション。なめらかなライン、大胆なカラー、さわやかでやわらかな素材がスリットやネックラインの幾何学的な制約から抜け出し素肌と戯れ、スポーツマックスの新しい官能の世界観を表現します。新しいスポーツマックスのセクシーさは、女性の体を包み込むシルエットによって作られた言語のよう。アシンメトリー、レイヤード、ドレープによって、より一層その魅力が際立ちます。イエロー、ブルー、オレンジなど、目が覚めるような鮮やかな色使い、また洗練されたストレッチコットン、無地やプリントのジャージー、ラッカーで コーティングした光沢のあるハイテクな生地がコレクションにモダンな感覚を吹き込みます。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年07月22日高橋盾によるアンダーカバー(UNDERCOVER)が、2021年春夏メンズコレクションを発表。今回発表したコレクションのテーマは、“2020”。アンダーカバー2021年春夏のメンズコレクションは、COVID-19の影響で、パリファッションウィークにおける従来の形式での発表が困難だったことから、ルックを3D形式で発表した。この新たなアプローチとなる「3Dルックブック」は、現在、アンダーカバーの公式サイト(undercoverism.com)にて公開されており、ユーザーが自宅やオフィスなどにいながらも、画像内のモデルを回転させたり動かすことにより、コレクションのルック全体を360度にわたって細部まで見ることができる。COVID-19は、コレクションのプレゼンテーション方法だけでなく、デザイナーの高橋盾自身にも影響を与えた。緊急事態宣言の中、自宅にてデザインに着手しはじめた彼は、予想外の恩恵を得ることができたという。以下、デザイナーからの声明では、「2020」というタイトルが付けられたコレクションの背景が詳しく述べられている。“2020” コロナウィルスが猛威を振るい始めた3月、テーマ、アイデア出しからスタートし、4月の自粛期間中全てのデザインを自宅で行いました。自粛によって日々変わっていく世の中の流れ、今までの生活様式への疑問や仕事への向き合い方を含め様々な事柄に対しての大きな考え方の変化を実感し、この自粛期間を過ごしました。未だ収束の道は見えず大変な日々は続きますが、皆様も同じように大きな変化を実感していることと思います。そんな中初めて自宅でデザインした今回のコレクションですが、あやふやな頭のまま今まで通りの思考で作業を進めていたため、自分の中の変化とは全く別のものに仕上がりました。大きな変化の過程故、それはそれで良いのでは? と自分なりのデザインを進めた結果です。ですが今後は世の中や自分に起きた大きな変化をポジティブに捉え、元の生活に戻ることなくUNDERCOVERらしい独自の道を突き進もうと考えています。新たな生活のスタート、新たなノイズを出していこうと思います。高橋盾>>その他のアンダーカバーの記事はこちらから
2020年07月15日