ANAグループは4月25日にネパールで発生したマグニチュード7.8の大規模地震に対し、救難・復興支援者の輸送協力を無償で行うほか、緊急支援物資の無償輸送やマイルによる寄付を実施することを発表した。無償航空券はNGOネットワークであるジャパン・プラットフォーム(以下、JPF)や日本赤十字社、公的機関から派遣もしくは派遣要請される団体を通じて救援で渡航する人に対して提供する。支援期間は4月29日~5月31日で、対象路線はANAグループが運航する成田発着のデリ-線となる。緊急支援物資の無償輸送も同じく4月29日~5月31日の期間に実施する。輸送要件は、依頼主(荷主)および荷受人が、日本赤十字社、JPF、および日本政府・自治体等、営利目的ではない公的機関であり、依頼主および荷受人の連絡先が明確になっていること。また、出発地および到着地は成田・デリーの空港で、出発地および到着地での通関諸手続き、地上配送が依頼主により手配されていることが必要になる。輸送品目は、テント・毛布・衣類・医薬品・保存食料品・飲料水等の救援物資で、危険物など航空機搭載制限品を含まなず、原則として1件あたりの総重量が原則として1t以下、貨物寸法 300cm×220cm×150cm以内。搭載希望日の前日午前中までに搭載の申し込みが必要となり、分割輸送を含め搭載便の確定はできず、到着するまでには猶予期間が必要になる。マイルによる寄付は、ANAマイレージクラブ会員へマイルの寄付を呼びかけ、寄せられたマイル寄付相当額をJPFや日本赤十字社を通じて被災地での救難活動の支援に役立てられる。 3,000マイル(3,000円に相当)を1口で、ANAホームページより受け付ける。1回の操作で10口まで申し込みができ、11口以上の申し込みはその操作を繰り返すことで可能となる。受付期間は4月30日10:00~5月31日23:59(日本時間)。
2015年04月29日ANAは日本の航空会社として初めてボーイング787-9型機の国際線仕様機を受領し、5月5日より運航を開始する。今回受領する国際線仕様の初号機は787-8型機に比べ46席多い215席仕様で、5月5日より羽田~ミュンヘン線にて運航される。ANAは2014年7月に日本で初めて787-9型機を受領し、翌8月より世界で初めての定期便運航を国内線で開始した。今回の国際線仕様は、ビジネスクラス、プレミアムエコノミー、エコノミークラスそれぞれにANAの最新シートを搭載し、快適な空の旅をサポートする。サービス面では、日本で初めてとなる上空でテレビ番組が楽しめるサービス「ANA SKY LIVE TV」を開始する(無料)。ANA SKY LIVE TVの開始により座席に装着されているシートモニターにて、リアルタイムで最新ニュースやスポーツ中継などを視聴できる。また、ANAの787型機としては初めて、機内インターネット「ANA WiFi サービス」(有料)も開始する。787-9型機は787-8型機の胴体を延長したモデルで、787-8型機よりもさらに高い23%(※)の燃費性能を有しながら、約1.2倍の座席と貨物を搭載することが可能になり、運航コストの低減と、国際線を中心としたANAの事業拡大に寄与する機材。高い燃費性能で運航コストの低減と環境性能の向上が期待されるほか、787-8型機と同様、新たなテクノロジーの採用により客室内湿度、耳への気圧負担感、窓の大きさなど、機内環境の快適性を実現している。この最新鋭機の投入により、ANAは新規路線開拓や既存路線の増便などの成長戦略を加速させると同時に、さらなるサービスの拡充により利用者の利便性向上を狙い、競争力強化を実現していくという。ビジネスクラス・プレミアムエコノミー・エコノミークラス全てに、最新シートを採用する。ビジネスクラスでは全席通路側になるスタッガードシート配列」を採用し、フルフラットになるベッドシートで心地よい眠りをサポート。大型テーブルにクラス最大級のタッチパネル式液晶スクリーンを備えている。さらに、一部座席に可動式パーテーションも設置している。プレミアムエコノミーは、ゆとりのシートピッチと座席幅、レッグレスト、フットレスト(2列目以降)仕様。大型テーブルとタッチパネル式液晶スクリーン、PC電源、USB充電ポートを完備している。エコノミークラスは34インチ(86cm)のシートピッチにフットレスト(前に座席がない席を除く)、タッチパネル式液晶モニター、PC電源、USB充電ポートを備えている。ANA SKY LIVE TV サービスで視聴可能な番組は、NHK WORLD PREMIUM、CNN、SPORT24となっている。ANA WiFi サービスは、現在777型機ならびに767型機で提供しているものと同様で、787-9型機の全クラスにて利用できるようになる。乗客が所有する無線LAN対応端末(スマートフォンならびにタブレット端末での利用を推奨)が利用でき、30分=6.95ドル、3時間=16.95ドル、24時間=21.95ドルとなっている。サービスの詳細はホームページを参照。なお、787型機の対象機材は787-8型機も含め、今後順次拡大する予定となっている。その他787-9型機において、電子書籍「e-booksサービス」を拡充し、一般雑誌や旅行雑誌、マンガ、実用書などのコンテンツを提供する。また、「ANAスカイマップ」は従来の2Dから3Dマップに進化し、立体的な地形表示や様々なアングルからの航路図など、多機能マップシステムを搭載する。※燃費効率は767-300ER比較
2015年04月29日スカイマークとインテグラル及びANAホールディングスは4月22日、民事再生手続下にあるスカイマークに対して、インテグラルとANAホールディングスが共同して支援を行うことについて合意し、基本合意書を締結した。スカイマークは2月4日の民事再生手続の開始決定発令後、翌日の5日付にてインテグラルと再生支援基本契約を締結し、同社の支援の下で早期の事業再生に取り組んでいる。さらに同月12日には、事業価値の維持及び増進を図る観点より、スカイマークに各種支援を行うスポンサーを広く募集・選定するため、スカイマークはGCAサヴィアンをフィナンシャルアドバイザーとして任命し、スポンサー選定手続を開始した。選定手続の結果、スカイマークは、他の本邦航空会社の再生に携わった経験を有し、販売、調達、整備等で幅広くスカイマークの事業価値に資する支援を提案したANAホールディングスをインテグラルとの共同スポンサーとすることを決定し、インテグラル及びANAホールディングスとの間で本基本合意書を締結するに至った。ANAホールディングスは、フルサービスの航空運送事業を担う全日本空輸、ANAウイングス、エアージャパンや、LCC事業を担うバニラ・エア、旅行事業を行うANAセールス、商社事業を行う全日空商事などの株式を保有する持株会社であり、「安心と信頼を基礎に、世界をつなぐ心の翼で夢にあふれる未来に貢献する」ことを経営理念に掲げ、60年以上にわたり日本の航空運送事業の一翼を担ってきた本邦最大の航空企業グループを統括している。今後、スカイマーク、インテグラル及びANAホールディングスは、東京地方裁判所及び監督委員の監督のもと、本基本合意書に基づき具体的な協議を進め、スポンサー契約の締結及び本民事再生手続における再生計画案の策定を行う。基本合意書は、インテグラルとANAホールディングスが共同して、独立した企業としてのスカイマークの再建を実現し、スカイマークの発行する株式を早期に再上場させることを目標として、スカイマークを支援する際の基本的条件を定めることを目的としている。骨子として、「出資及び債務の弁済」「取締役会」「従業員の雇用」「将来の再上場」の4つを定めている。まず「出資及び債務の弁済」に関しては、出資総額は180億円を予定しており、その全額が再生計画案の認可決定の確定時に負担する債務(共益債権、優先債権及び再生債権)の弁済に充てられる。スカイマークは再生計画案において、100%減資を実施する旨の規定を定めている。再生計画案の認可決定が確定した後、スカイマークは第三者割当増資を行い、インテグラル及びANAホールディングス等がこれを引き受けて出資し、新たな株主となる予定。出資比率及び議決権比率については、インテグラルが50.1%、ANAホールディングスが最大19.9%とし、残りの出資については今後両社で協議の上、再生計画案提出までに決定される。また、スカイマークの事業運営に必要な運転資金の確保のため、インテグラル及びANAホールディングスの支援の下、別途金融機関との間でコミットメントラインを設定する予定となっている。「取締役会」に関しては、再生計画案認可決定が確定した後のスカイマークの取締役の員数は6人とし、3人をインテグラルが、1人をANAホールディングスがそれぞれ指名し、その他の2人については他の出資者も含めて両社で協議の上、今後決定する。なお、インテグラルが指名する取締役のうち1人を会長に、ANAホールディングス又はその他の株主が指名する取締役のうち1人を社長に選定する予定となっている。「従業員の雇用」に関しては、スカイマークの従業員の雇用は原則として維持される。そして、「将来の再上場」に関しては、インテグラル及びANAホールディングスは、相互に協力してスカイマークの企業価値を向上させ、出資時から5年以内にスカイマークの発行する株式を再上場させることを共通の目標として、最大限の努力をすることで合意している。今後については、5月29日に再生計画案が提出される予定となっている。インテグラル(本社: 東京都千代田区、代表取締役: 佐山展生氏、山本礼二郎氏)は、日本国内の上場・未公開企業等を対象とした独立系プライベート・エクイティ投資会社で、自己資金・ファンド資金の両方を用いた独自のハイブリッド投資により、長期的視野に立ったエクイティ投資を行っている。資本金は10億5,900万円。ANAホールディングス(本社: 東京都港区、代表取締役社長: 片野坂真哉氏)は、グループの経営戦略策定、経営管理及びそれに付帯する業務を担っている。資本金318,789百万円(2014年9月30日時点)。
2015年04月23日4月20日、広島空港では視界不良のため、ANAは全便欠航、JALは19:15羽田発・20:40広島着以外の便を欠航、IBEXエアラインズは全便欠航、春秋航空日本は19:20広島発・20:50成田着のみ運航予定となっている。なお、JALは運航する便においても、天候の状況によっては運航に影響が発生する可能性があるとしている。4月14日に起きたアシアナ航空(本社: 韓国・ソウル)のOZ162便着陸事故の影響で、広島空港は16日まで空港の閉鎖が継続されていたが、国土交通省の発表により17日午前より、滑走路の運用を暫定的に再開している。しかし、空港施設の損傷で運航可能な気象条件に制限がかかっており、現在も広島空港の天候状況によって運航に影響が出ている。ANAは20日、広島空港発着の便を全て欠航し、近接空港の岩国空港を発着する臨時便を設定。7:00羽田発・8:40岩国着、9:20岩国発・10:55羽田着、18:00羽田発・19:40岩国着、20:25岩国発・22:00羽田着の4便を設けて対応する。
2015年04月20日ANAはウォルト・ディズニー・ジャパンと「スター・ウォーズ」ブランドを活用するプロモーション・ライセンス契約に基づき、世界で初めてスター・ウォーズキャラクターをデザインした特別塗装機の発表を皮切りに、2020年3月までの5年間にわたる「STAR WARSプロジェクト」を始動する。「スター・ウォーズ」は1977年に全米で映画が公開されて以降、世代を超えて世界の方々に親しまれている。特に10年ぶりの新作映画の公開を控えた今年は、スター・ウォーズイヤーとして世界中でますますの盛り上がりが期待されている。ANAは「STAR WARSプロジェクト」を通じて、グローバルマーケットと日本をつなぐ存在として、ANAブランドの認知拡大やLCCを含む他社との差別化を図っていくという。プロジェクトの第1弾として、米国・アナハイムで4月19日まで開催されているスター・ウォーズファンイベント「STAR WARS CELEBRATION」において、特別塗装機のデザインを披露。また今後、様々なプロジェクトの最新情報を紹介するANA「STAR WARSプロジェクト」特設サイトも開設した。サイト内には、特別塗装機の動画も公開している。ルーカスフィルム社、マーケティング、バイス・プレジデント、カイリーン・ウォルターズ(Kayleen Walters)は、「世界のリーディングエアラインであるANAとのパートナーシップをとても喜んでおります。R2-D2特別塗装機のデザインは、革新的で素晴らしいです。このR2-D2ジェットが世界を飛び回り、世界中のスター・ウォーズファンのみなさんに喜んでいただけることをとても楽しみにしています」とコメントしている。ボーイング787-9型機にデザインされた特別塗装デザインのコンセプトはANAのブルーカラーとの親和性があり、その仕事ぶりから信頼感の高い人気キャラクター「R2-D2」をボーイング787-9型機の全面にデザイン。今秋、国際線での就航を予定している。また、ANAそのものは、6月12日の成田~ヒューストン線就航に向け、スター・ウォーズを活用したプロモーションを展開していくという。
2015年04月17日フランス現地時間の4月8日~9日にかけて、フランスの管制機関の一部組合によるストライキが計画されている影響で、JALとANAはともに欠航するフライトを発表した。このストライキに伴い、フランス域内を飛行する航空機の交通量に制約が生じることをふまえ、フランス当局は該当期間にパリを離発着する運航便数の削減を各国の航空会社に指示している。そのため、JALは9日のJL415(成田14:00発・パリ19:30着)、JL416(パリ21:55発・成田翌16:30着)を、ANAは9日NH215(羽田10:25発・パリ15:45着)、NH206(パリ17:30発・成田翌12:10着)を欠航することを発表している。欠航を発表した便以外は現在、平常通りの運航を予定している。
2015年04月09日ANAグループは4月1日、ANA羽田空港 機体メンテナンスセンター格納庫にて2015年新入社員のグループ合同入社式を実施した。今年はグループ32社1,189人(男性326人、女性863人)が入社し、同社の合同入社式としては最大規模となった。○ボーイング777-200も歓迎式はボーイング777-200が駐機された格納庫で実施。同日付でANAホールディングス代表取締役社長に就任した片野坂真哉氏が、「安全こそが全て」という言葉から代表講話を行った。「今年度は、過去に全日空が起こした雫石事故から44年目、松山沖事故から49年目、羽田沖墜落事故から50年目になります。『二度と悲惨な事故を起こしてはならない』という固い決意の下、航空事情に携わる全ての関係者が航空機の安全運航のために弛(たる)まぬ努力を続けることは、お客様に安心してご搭乗いただくための、根元となる私たちの責務なのです。そして安全は決して、航空事業に携わる社員だけのテーマではありません。ANAグループ各社がそれぞれにお客様に対して、安全、安心を守る必要があります。世の中では、小さなミスや不注意が企業イメージに大きな打撃を与え、会社の命運を左右する事件もあります。皆さんには、安全を守る、お客様に安心してANAグループを選んでいただくことの大切さをしっかりと胸に刻んでいただきたいと思います。繰り返しますが、『安全こそが全て』なのです」。○「自分でグローバル化革命を起こす」また、式の中ではANAグループのスタッフたちによるオーケストラ「ANA Music Service」が演奏し、音楽で新入社員を歓迎。この「ANA Music Service」はグループ内の会社や職掌の枠を超えて結成されたオーケストラで、現在は43人のメンバーが所属している。空の日やクリスマスなどのイベントで一般にも披露しており、今回の入社式では17人が演奏を行った。新入社員1,189人を代表し、ヌーリ マルワンさん(ANA 総合職事務職)が英語と日本語で決意表明を行った。マルワンさんはANAグループのフランス・パリ支店でマーケティングを担当していたが、本社でもっと高いレベルの仕事に携わりたいと希望し入社を決めたという。「ANAとしてはグローバル化を掲げていますが、まだまだだなぁと個人的に思うことがあります。自分でグローバル化革命を起こすような勢いで頑張りたいと思っています」と語った。式の最後には、「Making it happen together!! 」と書かれたボードに新入社員がそれぞれの想いを記した。その中には、「北の大地からフレッシュさと笑顔ですべての人にあたたかさを届けます!! 」「ITでANAの翼と安全を支える!! 」「ANAグループを支える土台になる!」「日本を越え、世界の皆様から愛されるように頑張ります」などが記されていた。また、新入社員とともに、片野坂社長とANA代表取締役社長の篠辺修氏も、「次は宇宙へ」(片野坂社長)、「より高く、より強く、より楽しく! 」(篠辺社長)という想いを寄せた。「私が入社した時の社内報の中にも、『将来のANAは宇宙を飛んでいたい』と書かれていました。それはこの10年間では無理かもしれませんが、次のフロンティアに若い人たちが進んで行ってほしいと思っています。実はこの宇宙というのは空の宇宙だけではなく、それぞれ社員が、自分が着手していないチャレンジしていない分野を指してもいるんです」(片野坂社長)。片野坂社長は代表講話の最後にも、ひと際大きな声で「頼みますよ」とコメント。グループ32社1,189人がそれぞれの地でANAグループの新しい力となる。
2015年04月01日全日本空輸(以下、ANA)とジェーシービー(以下、JCB)ならびにセブン&アイ・ホールディングス傘下の金融サービス事業会社であるセブン・カードサービス(以下、セブン・カードサービス)は、非接触決済ツールとしてキーホルダー型「ANA QUICPay+nanaco(エイエヌエイ クイックペイプラスナナコ)」を共同開発し、4月1日より発行を開始する。ANAとJCBは1988年7月より「ANA JCBカード」の発行を開始し、また、ANAとセブン&アイホールディングスはマイルとnanacoポイントとの相互交換などの包括的な提携をしている。このほど、ANA、JCBならびにセブン・カードサービスの3社提携により、各社の機能が一体となったキーホルダー型の非接触決済ツールを共同開発することとなった。「ANA QUICPay+nanaco」は、事前予約をすれば空港で搭乗手続きをパスできる「スキップサ-ビス(国内線)」、JCBが推進するチャージ不要の後払い型電子マネー「QUICPay(クイックペイ)」、セブン・カードサービスが提供する前払い型電子マネー「nanaco(ナナコ)」がセットになったキーホルダー。大きさは縦44.9mm、横51.2mmで、ANAの尾翼デザインを採用した。ANA JCBカードを既に持っている、もしくはこれから入会する人が対象(ANA JCB 法人カードは対象外、ANA JCB スーパーフライヤーズカードは対象)。全国のセブン-イレブンをはじめとする全国のQUICPay加盟店・nanaco加盟店で利用でき、また、4月以降順次、国内空港売店「ANA FESTA」でnanacoが利用できるようになる(一部店舗・商品を除く)。発行手数料は税別300円。募集は4月1日からで、申し込みはJCBホームページにて、もしくは、JCB実施のANAJCBカード入会受付空港カウンター(新千歳・仙台・羽田・中部国際・伊丹・福岡・宮崎・熊本・鹿児島・那覇)にて受け付ける。さらに、「ANA QUICPay+nanaco」の発行開始を記念して、デビューキャンペーンを実施する。4月1日~6月30日の間に「ANA QUICPay+nanaco」に入会すると、Oki Dokiポイント167ポイント(500マイル相当)をもれなくプレゼント。また、同じく6月30日までの間に入会し、「ANA QUICPay+nanaco」に7月31日までに1,000円以上nanacoをチャージすると、nanacoポイント200ポイント(100マイル相当)がもらえる。キャンペーンの詳細はホームページを参照。
2015年03月31日ボーイングは現地時間の3月27日、ANAが787-10ドリームライナー3機を正式発注したことを発表した。787-10を国内の航空会社で導入するのはANAが初めてとなり、787ファミリー全3機種を運航するのもアジア初となる。ANAは787のローンチカスタマーであり、現在、世界最多の34機の787を受領している。計画では、787-10の初号機の引き渡しは2018年を予定しており、2019年度から2020年度にかけて国内線に導入される。787-10は現在ある同規模の航空機に比べて25~30%程度、効率的になるという。
2015年03月29日ANAグループは3月20日、航空業界の格付け会社である英国SKYTRAX(スカイトラックス)社が運営するエアライン・スター・ランキングにおいて、2013年、2014年に引き続き、2015年も最高評価となる「5スター」を獲得したことを発表した。3月20日現在、2015年の「5スター」認定を受けているのは国内キャリアの中でANAだけであり、世界でもANAを含め7社となっている。空港から機内に至るあらゆるフロントラインスタッフのサービスレベルが一貫して高いことや、増え続けるグローバルカスタマーのニーズも踏まえてサービス品質の改善を継続的に行ってきたことなどが評価され、3年連続の「5スター」認定に至ったという。
2015年03月20日ANAと三井住友カードは4月1日より、両社が提携して発行しているANA VISA カードとANA MasterCard(以下: ANAカード)の会員を対象に、ANAマイレージクラブのマイルから三井住友カードの「iD バリュー」への交換サービスを開始する。ANAカードには2014年10月より、小額決済シーンで幅広く使えるチャージ不要の後払い電子マネー「iD」を標準搭載している。貯まったポイントを「iD」の利用代金にキャッシュバック(充当)できるサービスとして「iD バリュー」があるが、今回新たにマイルから「iD バリュー」に交換が可能になる。本サービスはANAカードの限定サービスで、航空会社のマイルが「iDバリュー」に交換できる初めてとなる。さらに、「iD」を利用するとクレジットカードの利用分と合算されてワールドプレゼント(※1)のポイントが貯まり、貯まったポイントは「iD バリュー」や「マイル」に交換することができる。1万マイルが1万円分のiDバリューとなる(※2)。また、本サービス開始を記念して、4月1日から6月30日までの期間、換算レートが5%アップするキャンペーンを実施する。※1 ワールドプレゼントは、カード利用金額に応じて三井住友カードが提供するポイントサービス。通常、毎月のカード利用金額の合計1,000円(含む消費税等)ごとに1ポイントが貯まる。ポイント累積数に応じて希望の景品との交換や、他社ポイントへの移行が可能。ポイントの有効期間は獲得月から2年間※2 同一年度内(4月1日~2016年3月31日)に累計3口(3万マイル)以上、パートナー特典で交換する場合は1万マイルで5,000円分のiDバリューとなる
2015年03月12日ANAグループでは3月3日のひなまつりに、女性スタッフたちによる「ひなまつりフライト」を実施。フライトはANA333便(名古屋/中部12:50発・熊本14:25着)とANA33便(羽田16:00発・伊丹17:10着)の2便で、ANA33便は女性スタッフたちに見送られながら、233人の乗客を乗せて飛び立った。同フライトは、ANAグループ女性スタッフ(副操縦士、整備士、グランドハンドリングスタッフ、客室乗務員、グランドスタッフ)により実施されるフライトで、スタッフたちは桃の節句の桃にちなみ、ピンク色の制服やベストを着用。CAもピンク色のスカーフを身に付けていた。なお、機長のみ、男性スタッフが担当した。○手書きメッセージ付きのひなあられを500個用意搭乗前には、乗客たちにひなあられをプレゼント。用意された500個のひなあられには、女性スタッフたちが手書きしたメッセージを添えられており、一つひとつ異なるメッセージが記されていた。整備士やグランドハンドリングスタッフも加わり、乗客と会話をしながらひなあられを手渡ししていたところ、CAと違ってなかなか会えないこともあってか、「整備士に女性スタッフもいることがなんだか新鮮です」と話す乗客もいた。ボーイング777-200型機を用いたANA33便には、副操縦士を含む18人の女性スタッフが担当。飛行機を滑走路に押し出す(プッシュバックする)車「トーイングカー」にも、この日だけ桃の花がデザインされていた。また、飛行機の側には水で「ANA 2015 ひなまつりフライト」とデザイン。同便を担当したスタッフも含めて、女性スタッフたちが飛行機が飛び立つ直前まで手を振って見送りを行った。
2015年03月03日インターコンチネンタルホテル大阪は、府内で開催中の展覧会「ティム・バートンの世界」とのコラボメニューを展開する。期間は2月27日から4月19日まで。パティスリー「ストレス(STRESSED)」では、「チョコレートとベリーのコーヒーロール」(680円)を提供する。これは、バートンの代表作『ブルーガールとワイン』をモチーフとしたケーキで、チョコレート生地に甘酸っぱいラズベリーピュレを注入。コーヒー風味の生クリームをロールすることで、ほろ苦くも甘酸っぱい魅惑の世界を表現した。一方、バー「アディ(adee)」では2種類のカクテルが提供される。『ブルーガールとワイン』や『絶滅寸前』に登場する、バートンのアイコニックなマークにインスピレーションを得たのが「ティム・バートン グルグル(Tim Burton Guru Guru)」(1,800円)。アップルブランデーを使用したフローズンカクテルで、チョコレートソースを混ぜながらデザート感覚で楽しめる。また、「バルーンボーイ(Balloon Boy)」では同名の映画のイメージを、柑橘系のすっきりとした甘さ、レモンスカッシュのように爽やかなフレーバーで表現した。
2015年03月02日ANAとAKB48は2月27日、ニコファーレ(東京都港区)にてANAとAKB48の共同プロジェクト「Challenge for ASIA by ANA × AKB48」の集大成となるイベント「Challenge for ASIA by ANA × AKB48 in Tokyo」を実施した。2013年よりANAとAKB48が実施している「Challenge for ASIA by ANA × AKB48 in Tokyo」は、日本を含めたアジア地域で活躍する若者たちを応援する共同プロジェクト。今回のイベントには、AKB48から小嶋菜月さん、岡田奈々さん、鈴木まりやさん、西野未姫さん、込山榛香さん、向井地美音さんの6人が出演した。会場を航空機機内に見立て、360度全壁面と天井まで埋め尽くされたLEDモニターで機内を再現。AKB48のメンバー6人が2月1日より10年ぶりにリニューアルしたANAの客室乗務員の新制服で登場した。リニューアル後の制服を着用した小嶋菜月さんは、「小学生の時の夢がCAになることだったんですが、バカでなれないとあきらめていたので、今日こうして制服を着させていただいて幸せです」と喜びを表現した。また会場には、過去10世代分の制服を着用したAKB48メンバーのパネルも設置された。今回のイベントではこれまでのANAとAKB48の共同プロジェクトを振り返り、アジアの魅力、日本の魅力、旅の楽しさをAKB48が語った。その中では、ANAがスポンサーとして行ったSNH48初のコンサートでのことや、台湾や上海でのイベント、ANAの格納庫に東北の被災者を招待したイベントなども紹介された。ANA×AKB48の共同プロジェクト一例2013年4月)プロジェクト発足2013年6月)AKB48がANAの実施する第58回すずらんの花贈呈式に参加2013年12月~2014年1月)ANAオリジナルAKB48番組を提供2014年3月)AKBグループが香港イベントを実施2014年3月)東日本大震災の被災者を招いたANA格納庫イベント2014年6月)AKB48がANAの実施する第59回すずらんの花贈呈式に参加2014年7月)AKBグループが上海イベントを実施2014年10月)AKBグループが台北イベントを実施
2015年03月01日ロールス・ロイスは2月25日、ANAホールディングス(以下、ANA)が追加購入する3機のボーイング787ドリームライナー向けに、ANAより1.3億米ドル(※155億円)相当のTrent1000エンジンを受注したことを発表した。Trent1000は、これまでANAから80機のドリームライナー向けに選ばれており、今回が4度目の受注となる。Trent1000は、ANAをローンチカスタマーとする787ドリームライナーに搭載され、2011年より運行されている。飛行時間はすでに65万時間を超え、定時出発信頼性は99.9%を誇っている。※1ドル=119円で換算
2015年02月25日ANAグループでは3月3日のひなまつりに「ひなまつりフライト」を実施する。同フライトは、ANAグループ女性社員(パイロット、整備士、グランドハンドリングスタッフ、客室乗務員、グランドスタッフ)により実施されるフライト(機長は除く)。桃の節句の桃にちなんで、当日はピンク色の制服やベストを着用する予定となっている。対象便は、ANA333便(名古屋/中部12:50発・熊本14:25着予定)とANA33便(羽田16:00発・伊丹17:10着予定)。対象便の搭乗ゲートにはANAグループ女性社員が搭乗者をお見送りし、記念ひなあられを配る予定となっている。
2015年02月25日ANAは2月24日より、「1マイルを1コインに交換できるサ-ビス」を全てのANAマイレ-ジクラブ(以下、AMC)会員に拡充して提供する。同サービスは1マイルを1ANA SKY コインに変換できるもので、マイル交換は1マイルから対応。従来であれば、特典交換に必要なマイルを貯めることが難しかった会員も、日常の買い物やサービスの利用で貯まったマイルを航空券や旅行商品の購入代金の一部として無駄なく利用できるようになる。なお、全てのマイレージ会員を対象として、1マイルから航空券や旅行商品の購入に利用できるサービスの提供は、日本の航空会社として初めての取り組みとなる。同社は2014年4月1日より、ANAカード会員およびAMCモバイルプラスカード会員限定で、「1マイルを1コインへ交換できるサービス」を開始し、また、2014年10月の1カ月間に限定で全てのAMC会員を対象に同サービスの提供をしてきた。今回は期間限定ではなく、このサービスを全てのAMC会員に拡充する。加えて、国内線特典航空券の片道(1区間)利用時に必要なマイル数は、これまで7,500マイルからとなっていたが、2月24日発券分(4月24日搭乗分)からは最低5,000マイルから利用できるなど、従来よりもお得なマイル数設定になる。
2015年02月23日SDLは2月10日、東京都・六本木にて「SDL Webグローバリゼーションセミナー」を開催した。同セミナーでは、全日本空輸(ANA)のグローバルなWeb戦略や多言語サイトの運営を効率化するローカリゼーション戦略が明らかとなった。○Webサイトのグローバル化、英語対応だけでは不十分?インターネットが当たり前となった現代において、大多数の企業は公式Webサイトを保有しているだろう。それだけでなく、一部の企業では、オウンドメディアやECサイトなどのWebサイトも構築・運営する。昨今、このような企業が抱える課題の1つに「グローバル戦略によるWebサイトの多言語対応」があるとSDLジャパン ランゲージソリューション部にてセールスディレクターを務める小林和久氏は説明する。「インターネット上のトラフィックを言語別に分けると、意外にも、英語は約3割だといいます。加えて、インターネットユーザーとなる約27億人のうち、英語を母国語とするユーザー数は4分の1ほどで、中国語ユーザーは英語に並ぶ勢いで増加しています」(小林氏)また、インターネットユーザー(消費者)の多言語化が進んだだけでなく、日本企業の海外進出や、グローバルに展開する企業のデジタルマーケティング施策の強化、観光・流通といったインバウンドへの対応といった経済活動においても、Webサイトの多言語化は必要性を増していると同氏は述べる。○世界に顧客を抱えるANAのグローバルなWeb戦略とは?増える国際線 - 多言語化でオウンドメディアを強化する国内外に顧客を抱える全日本空輸(ANA)は、Webサイトの多言語化に向け積極的に取り組んでいる企業の1つだ。同サイトは、日本ブランド戦略研究所が毎年実施する「Webサイト価値ランキング」にて、2013年と2014年の2年連続で1位を獲得したほか、PC版サイトでは1日あたりのUU数が約55万人、PV数が約600万を記録する。同社の旅客輸送実績の推移を前年度比で見ていくと、国内線は前年同等で推移しているのに対し、国際線は、羽田空港の国際線発着枠の拡大により前年比を伸ばしている。さらに、6月12日に開設予定となる「成田~ヒューストン線の新規就航」など、今後も国際線の売上が増加する見込みだ。「国内線の売上は、前年同期比であまり変化が見えないため、国内マーケットは今後も同様に推移するのではと考えています。一方で国際線は、平均で前年度比110%ほど。今後は、国際線事業での成長が大きな鍵を握っています」(石川氏)そう語るのは、同社 マーケティング室 マーケットコミュニケーション部にて主席部員を務める石川圭太氏。同氏は、国際線の売上拡大に向けた課題として「認知拡大」と「外部環境」をあげる。「昨年、認知度調査を実施しました。これによると、アジアの航空会社と言えばここが思い付くといった『想起率』や名前は聞いたことがあるなどの『認知率』の両方において、あまり高くはない結果となりました。中でも、北米や欧州、韓国やタイなどの東南アジアでの向上が急務だと認識しましたね」(石川氏)また、外部環境としては、ジェットスター・ジャパンの国際線進出など「LCCの台頭」や、羽田空港が国際線枠を拡充したことによる「自由化競争」などがあると説明する。このような状況にて、同社がグローバルな市場で戦っていくためには、「ブランディングの強化」と「エンゲージメントの強化」そして「オウンドメディアの強化」が重要だという。そして、オウンドメディアを強化する取り組みの1つがWebサイトの多言語展開だ。Webサイトの改善は、半永久的に続けるもの「航空券の販売を海外向けに本格始動した2010年頃から、急激に売上が伸びました。特に、現在の36カ国8言語対応となってからは明確です。しかし、一方で運営面における課題は浮き彫りになりました」(石川氏)例えば、海外向けに情報を翻訳できる担当者に依存してしまうといった「業務フロー・体制の課題」や、「マンパワーの不足」「翻訳品質のバラつき」「ページによって多言語展開ができていない」という点を同氏は指摘する。そこで導入したツールが、SDLの提供する「SDL World Server」だ。同ソリューションは、従来、手作業で行うWebコンテンツの多言語翻訳とその管理プロセスを自動化し、翻訳品質のばらつきを抑えつつ翻訳業務におけるコストの削減を目指すもの。SDLが提供する翻訳の品質と、グローバルで展開される顧客に対するフォロー体制などが大きな選定の理由だという。「Webサイトのローカリゼーションだけでなく、ユーザーの傾向に応じたパーソナライズや最適化の取り組みは、今後も続きます。重要なことは、環境変化に応じた最適化を柔軟に行えるプラットフォームの構築ではないでしょうか」と石川氏は語った。
2015年02月17日ボーイングは1月30日、ANAが787-10ドリームライナー3機の購入を計画していることを発表した。確定発注になった場合、787-10を国内の航空会社で導入するのはANAが初めてとなり、787ファミリー全3機種を運航するのもアジア初となる。また同時に、ANAは737-800を5機購入する計画をしている。787-10は2019年度~2020年度に、737-800は2015年度に導入を予定している。なおANAは、エアバスに関してもこのほど、2014年7月にA320neoを7機、A321neoを23機を確定発注したことに続いて、A321を7機(シャークレット付きのA321従来型が4機と、新型エンジンを搭載したA321neoが3機)追加発注している。追加発注のA321neoは2020年度から2021年度にかけて導入する予定となっている。
2015年01月31日エアバス(本社: 仏トゥールーズは1月30日、ANAホールディングス(以下、ANA)がA321を7機(シャークレット付きのA321従来型が4機と、新型エンジンを搭載したA321neoが3機)追加発注することを発表した。ANAは2014年7月にも30機(A320neoを7機、A321neoを23機)を確定発注している。今回、ANAが7機を追加発注したことにより、同社がすでに発注済みの30機と合わせ、合計37機が現在ANAで運航中の機材と入れ替えられる。シャークレット付きのA321を運航するのも、A321neoを運航するのも、日本ではANAが初めてとなる。エアバスのジョン・リーヒー顧客担当最高業務責任者(COO)は、「ANAのような優れたエアラインがあらためてA320ファミリーを選択されたことを非常にうれしく思います。単通路型機の中で最も快適な客室空間と優れた運航性能を提供するA321は、ANAのオペレーションに最適な機材となるでしょう」と語った。最先端の客室設計を取り入れたA321は座席幅が広く、乗客一人ひとりの快適性が高い設計になっている。また、A320ファミリーの4機種は操縦方式が共通化されているため、運航上における柔軟性も高い。単通型機として人気の高いA320ファミリーは、これまでに1万1,500機以上の受注を獲得し、400社以上の顧客に約6,400機が引き渡された。このクラスで最も広い胴体幅を持つA320ファミリーの1座席の幅は、エコノミークラスでも標準で18インチと広い。A320neoは2014年9月に初飛行に成功。現在は約3,000時間におよぶ飛行テストを行っている。初号機の引き渡しは2015年第4四半期を予定。なお、ANAが始めてエアバス機を発注したのは1987年で、この時A320を10機発注し、1995年にはA321を7機発注したという。
2015年01月30日ANAグループは2月1日より、フロントスタッフ約1万3,000人の制服を一斉にリニューアルする。乗客が同社を利用する各シーンを通してブランドを感じられるよう、客室乗務員、地上旅客スタッフ、ラウンジスタッフの制服を統一コンセプトでデザインした。なお、同社の制服リニューアルは10年ぶりで、客室乗務員の制服は今回が10代目となる。新制服で向かえる初便は、2月1日00:05発の羽田~ロサンゼルス便(ANA1006便)となる。また、同日の羽田空港の国際線第2ターミナル45番カウンター前では新制服イベントとして、新制服を着用した客室乗務員や地上旅客係員、ラウンジ係員と撮影できるコーナーや、子供用制服を着用できる体験コーナーも設置する。○初の外国人デザイナーによる大胆デザインこのコンセプトを創造してデザインを行ったのは、アジアから世界に羽ばたき、現在はニューヨークで活動するデザイナー、プラバル・グルン氏。同氏がデザインする洋服は、オバマ米国大統領夫人や、英国王室のキャサリン妃ら多くのセレブリティに愛用されている。同氏は今回デザインを作り上げる上で、ANAのコーポレートカラーを活用した"ブルーライン"を大胆に取り入れ、海外においても世界の人々が一目見てANAの制服であることを認知できるような新制服を設計した。○ポイントはブルーライン客室乗務員の制服は、優雅かつANAブランドを体現することで、世界のリーディングエアラインとしての品質の高さを印象付けるデザインを展開。ジャケット・スカート背面のブルーラインが特徴で、国内外の乗客が一目見ただけでもANAと認知できるデザインを目指している。 ブラウスは無地ブルー、ツイード柄のブルーとピンクの3種類。 男性の制服には、ANAカラーを取り入れたネクタイをグルン氏がデザインし、ライトグレーのジャケットとチャコールグレーのボトムスのセットアップとなっている(服装はグルン氏による監修)。地上旅客スタッフの制服は、乗客が最初に接するスタッフとして、空の旅をイメージしてもらえることをコンセプトとしている。 襟首まわりにブルーラインを取り入れることで、ANAらしさを演出。 ブラウスには七分袖を採用し、ツイード柄のブルーとピンクで「エレガント」「フェミニン」を表現している。男性は客室乗務員同様、ANAカラーを取り入れたネクタイで、ライトグレーのジャケットとチャコールグレーのボトムスのセットアップとなっている(服装はグルン氏による監修)。ラウンジスタッフの制服は、乗客がリラックスできる空間で接するため、フォーマル過ぎない制服をイメージして作られた。ブルーラインをジャケットだけでなくベストにも採用することで、「エレガント」で「フェミニン」なデザインとなっている。 ラウンジという空間特有の「リラックス」「シック」というコンセプトに基づき、全体的に落ち着いた色味の制服に仕上げた。
2015年01月30日東京・赤坂の「ANAインターコンチネンタルホテル東京」のミシュラン3つ星シェフ、ピエール・ガニェール氏がプロデュースする2階のパティスリー「ピエール・ガニェール パン・エ・ガトー」が、今年のバレンタイン商品「バレンタイン・ショコラ」(6個セット・12個セット)を2月10日(火)~14日(土)まで販売する。「ピエール・ガニェール」2015年のバレンタインチョコレートは、5つのフレーバーを特徴とし、使用素材の芳香と素材の味わいも異なる5種類のショコラを創作した。すっきりビターなカカオを使用したガナッシュと香り豊かなリンゴのピューレをキャラメリゼして混ぜ合わせた「ポム・タタン」。紅茶のアールグレイの柑橘系の高貴な香りとミルクチョコレートのまろやかな甘みをミックスした「アールグレイ」。ラム酒に溶け込んだ干しブドウの風味が大人な味わいを醸し出す「ラム・レーズン」。クレーム・ド・カシスをきかせたガナッシュにカシス風味のアーモンド・ペーストを混ぜ合わせた「カシス・ダマンド」。ピスタチオのペーストをたっぷりと使った香ばしいフレーバーの「ピスターシュ」。5種類のショコラはいずれも個性際立つ仕上がりになり、ピエール・ガニェール氏のアーティスティックで独創的な美意識が反映されたショコラが完成した。6個セット(2,500円)は、5つのフレーバーのうち、「ラム・レーズン」のみが2個入りになっており、12個セット(5,000円)は、「ラム・レーズン」と「カシス・ダマンド」が3個入りで他2個入りの内容となっている。また、バレンタイン・ショコラのほか、ハートの形をした2種のバレンタインケーキ「タルト・オ・ショコラ」(1個600円)や「クール・ショコラ」(2,160円)も用意されている。販売は2月10日(火)~14日(土)だが、1月15日(木)より予約受付も行っている。(text:Miwa Ogata)
2015年01月15日全日本空輸(以下ANA)とスルガ銀行はこのたび、「ANAマイレ-ジクラブFinancial Pass Visaデビットカ-ド」(年会費無料)を20日(火)より発行すると発表した。ANAとスルガ銀行は2004年4月よりインタ-ネット上に「スルガ銀行ANA支店」を開設し、銀行キャッシュカ-ド機能とANAマイレ-ジクラブの機能が一体化した「ANAマイレ-ジクラブFinancial Passカード」を発行するなど、業務提携を行なってきたが、このたび、更なる顧客価値の向上を目指し、新たにVisaデビット機能を追加した「ANAマイレ-ジクラブFinancial Pass Visaデビットカ-ド」を発行する。このカードは、フライトやマイル提携パートナーでの利用時はもちろん、銀行取引やVisa加盟店でのショッピングでも、スマートにマイルが貯められるという。また、海外のATMで自身の銀行口座から現地通貨を引き出せるほか、旅行傷害保険も付帯されており、スマートな旅の実現をサポートする1枚としている。○「ANAマイレージクラブFinancial Pass Visaデビットカード」についてコンセプトは「スマートに貯めよう。スマートに旅しよう。」(1)Visaデビットカード機能、(2)銀行キャッシュカード、(3)ANAマイレージクラブ機能の3つの機能が一体となっている。発行手数料・年会費は無料5つのカードの特長(1)スルガ銀行ANA支店の取引でマイルが貯まる(給与振込・口座振替など)(2)世界中で"現金感覚"でショッピングが楽しめる。マイルも貯まる(3)世界200か国以上の国と地域のATMで現地通貨が引き出せる(4)カードの付帯保険も充実(例:海外/国内の旅行傷害保険・購入商品の破損・盗難被害保険など)(5)万が一の旅行キャンセル時には、一定条件のもと、見舞金を支払いまた、「ANAマイレ-ジクラブFinancial Pass Visaデビットカ-ド」の発行を記念し、カード入会と対象サービスの利用で、最大8500マイルが貯まるキャンペ-ンを20日(火)から5月31日(日)まで実施。さらに、「ANAマイレ-ジクラブFinancial Pass Visaデビットカ-ド」の発行に併せ、20日(火)、東京・日本橋のスルガ銀行東京本部1階に、ANA支店FINANCIAL SPACEをオープンする。ANA支店のリアル店舗として、新コンセプトの「スマートに貯めよう。スマートに旅しよう。」を、顧客に体験してもらえるスペースになっているという。「現金を持ち歩くのは心配、でもクレジットカードはたくさん持っている」という顧客に、カードでありながら現金払い感覚で、かつ使いすぎる心配のないデビットカードは、ますます注目されているという。ANAとスルガ銀行は、今後も顧客のニーズに応え、豊富なサービスを各種取り揃えていくとしている。
2015年01月15日ANAインターコンチネンタルホテル東京は2月28日まで、「ピエール・ガニェール」において黒トリュフづくしの期間限定コース料理と7種のシャンパーニュをワゴンサービスで提供している。○この時期にしか味わえない逸品黒トリュフが出回る時期、世界各国で展開する「ピエール・ガニェール」の各レストランではトリュフ料理を考案。東京店では、コース料理を用意した。使用するトリュフは、真冬が旬の黒トリュフ。前菜からデザートまで、すべての料理に黒トリュフを使用する。併せて7種類のプレミアムシャンパンをグラスで提供するシャンパーニュ・ワゴンサービスを行う。フォアグラとトリュフのコンビネーションを楽しむ一品では、ガニェール氏ならではの味わいに仕上げた。魚料理ではトリュフの香りを一層引き立てるシャンパンを用いて表現。デザートでは、黒トリュフを生地に取り入れ焼き上がったビスキュイ・スフレの香りと食感を楽しむことができるという。概要は、「グラン トリュフ ノワール」が1人3万5,000円(税・サービス料別)、「プチ トリュフ ノワール」が1人2万5,000円(同)。「シャンパーニュ・ワゴンサービス」のグラス価格は2,900円から6,900円(同)となる。「グラン トリュフ ノワール」のメニュー内容は、「フォアグラのロワイヤル、ラングスティーヌのサルピコン、ピュイ産緑レンズ豆とマーシュサラダを添えて フォアグラのテリーヌ フランボワーズ風味、ゲヴェルツトラミネールのジュレと共に」「タラバ蟹、鮑、帆立貝、ブリ・ド・モーのラヴィオリ、ブロッコリーのピューレ、ソーテルヌの香るブイヨンと共に」「ココットで焼き上げたフランス産リ・ド・ヴォーと赤ポルト酒、烏賊のポワレと冬野菜を添えて」「シャンパンの香る、フランス産平目のロースト、玉葱とベーコンのスミタン、芽キャベツを添えて」「極上霜降り黒毛和牛フィレ肉のグリエ、カシスの香る根セロリのムースリーヌ、りんごのミ・セッシェ シナモン風味、ペリグーソースと共に バターナッツのアイスクリーム、ココナッツのクランブルを添えて」「タヒチ産ヴァニラ風味のビスキュイ・スフレ、オリーブオイルをパルフェ・グラッセに、フルーツ・サラダとキャラメル・ブール・サレのソースを添えて」となる。同店の所在地は、東京都港区赤坂1-12-33 ANAインターコンチネンタルホテル東京 36階。営業時間は、ランチが、11時30分から13時30分(ラストオーダー)、ディナーが17時30分から20時30分(ラストオーダー)。月曜日は定休となる。※営業時間などは掲載時のもの
2015年01月08日ANAは1月10日~29日の期間限定で、"カスタマ-エクスペリエンス(顧客体験)"をキーワ-ドに、国際線ビジネスクラスに搭乗してもらう「体験・撮影モニタ-」を募集する。応募期間を3回に区切り、各回20人・合計60人を募集する。モニタ-に選ばれた人は、2月8日~3月7日の期間に実際の国際線フライトに搭乗し、ANAのビジネスクラスのサービスを、実際の目線に近い動画を撮影できるウェアラブルカメラで撮影する。これまでの動画とは異なり、乗客と客室乗務員とのやりとりがリアルに記録できるウェアラブルカメラの特性を生かすなど、ANAでは初めての取り組みとなる。ウェアラブルカメラで撮影された動画は、3月末よりテレビCMやWEB、各種媒体などで公開予定。その動画を通して、視聴者にANAの国際線ビジネスクラスに疑似搭乗(カスタマ-エクスペリエンス)してもらうという。動画では、形や言葉では表現すしにくい「おもてなし」や、乗客と客室乗務員のやりとりなど、ありのままのサ-ビスをより多くの人に体感してもらうことを目指している。募集期間は1月10日~29日、搭乗期間は2月8日~3月7日。路線は羽田・成田空港発着の国際線(ANA運航便に限る)で、往路のみビジネスクラス、復路はエコノミークラスとなる。募集人数は60人(毎週20人選出)で、応募方法については1月10日以降、「YOUR ANA スペシャルサイト」を参照。
2015年01月08日ANAとJCBはANAカード30周年を記念して、既存の「ANA JCBカード」シリーズについて、限定デザインの「ANA JCBワイドゴールドカード」および「ANA JCB スーパーフライヤーズゴールドカード」を2015年1月15日より2016年1月15日まで、枚数限定で展開する。今回の限定カードは、グレーを基調とした券面に787型飛行機の「3Dリップマン型ホログラム」が浮かび上がるデザインを採用。同ホログラムを非接触ICカード内部に挟み込む技術を日本で初めて用いたカードとなっている。カードは期間・枚数限定での展開となり、国際ブランドはJCBのみで発行する。限定デザインカードは新規入会に加えて、既に「ANA JCBワイドゴールドカード」「ANA JCBスーパーフライヤーズゴールドカード」を持っている会員も、税別1,000円で限定デザインカードに変更できる。「ANA JCBワイドゴールドカード」は限定1万5,000枚、「ANA JCB スーパーフライヤーズゴールドカード」は限定5,000枚となり、枚数に達し次第、受付終了となり、通常デザインでの発行に切り替わる。
2014年12月25日ANAグループは2015年2月1日より、客室乗務員、地上旅客係員、ラウンジスタッフの制服を一斉にリニューアルすることを記念して、「ANAオリジナル CAリカちゃん」を1月1日より発売する。なお、インターネット販売は先行して12月25日より発売する。ANAグループの新制服は「挑戦」「変化」をコンセプトにデザインされており、同グループ初となる外国人デザイナーのプラバル・グルン氏が、ANAのコーポレートカラーであるブルーラインを大胆に取り入れた。実物を忠実に再現したオリジナル「リカちゃん」は、機内販売とインターネット販売(ANA ショッピング A-style)の2種類の商品を用意する。機内販売のリカちゃんは、爽やかなショートボブとCA風のメイクを施した。同グループが運航する国内線・国際線で、2015年 1月1日より、国内線は5,000円(税込)、国際線は4,600円(免税)で発売する。インターネット販売のリカちゃんは、エプロンやブラウスなどの着せ替えアイテム17点をそろえたフルセット仕様。バック、キャリーカートなどの小物類もそろっている。12月25日より、8,800円(税込・送料別)で発売する。それぞれ売り切れ次第、販売終了となる。(c)TOMY
2014年12月22日全日本空輸とジェーシービー(以下、JCB)は22日、ANAカード30周年を記念し、限定デザインの「ANA JCBワイドゴールドカード」および「ANA JCB スーパーフライヤーズゴールドカード」を期間・枚数限定で募集すると発表した。同限定デザインカードは、グレーを基調とした券面に787型飛行機の「3Dリップマン型ホログラム」が浮かび上がるデザインを採用。同ホログラムを非接触ICカード内部に挟み込む技術を日本で初めて採用したカードとなるという。国際ブランドは「JCB」のみ。年会費やサービス内容などは通常の「ANA JCBワイドゴールドカード」「ANA JCBスーパーフライヤーズゴールドカード」と同様となる。販売期間は2015年1月15日~2016年1月15日。発行枚数は、「ANA JCBワイドゴールドカード」が限定1万5,000枚、「ANA JCB スーパーフライヤーズゴールドカード」が限定5,000枚。発行枚数上限に達し次第、受付を終了する。なお、同限定デザインカードは、新規入会申込みに加え、現行の「ANA JCBワイドゴールドカード」および「ANA JCBスーパーフライヤーズゴールドカード」からの変更も受け付ける。変更料金は1,000円(税別)。発売に併せて、入会・利用客を対象にマイルやOkiDokiポイントなどをプレゼントするキャンペーンを実施。キャンペーン申込期間は2015年1月15日~4月30日、参加登録期間は2015年1月15日~6月30日。
2014年12月22日全日本空輸(ANA)が11月末よりユニークなCMを公開している。最先端のウェアラブルカメラ50台を使用し、同社が提供する空間やサービスを、利用者と客室乗務員の双方の視点からありのままのかたちで伝えるというものだ。新CM「格納庫編」では、100人の乗客を集め、同社の格納庫内で実施した搭乗体験の様子を撮影。参加者らは、実際のビジネスクラスシートを実際のフライトと同じような環境で体験した。利用者視点で捉えた映像としては機内食を食べるシーンや眠りにつくシーンを紹介、客室乗務員視点で捉えた映像からは乗客への接客の様子が収録されており、今までの航空会社のラグジュアリーなCMのイメージとは異なるものに仕上がっている。同社ではこれまでも“カスタマー・エクスペリエンス(顧客体験)”という考えに基づき、「ANAでどのような体験ができるのか」を伝えるプロモーションを実施。利用者から寄せられた「乗るとやっぱり良い」「あの体験は忘れられない」といった声や、客室乗務員の「お客様の二歩先を読んで行動する」「接客をこえるおもてなし」という意識を表現する手法にこだわった結果、最先端のウェアラブルカメラを用いた今回のCMが生まれたという。なお、同社では「格納庫編」以外にも、アプリ予約から搭乗までを映す「アプリ編」、実際のビジネスクラスの機内の様子がわかる「機内編」の動画をANAスペシャルサイトで公開。今後も様々な視点から撮影した動画を制作する方針とのことだ。
2014年12月12日前回、整備士の知られざる業務の実態をANA・ドック整備部の村田勇人さん(入社歴9年)にうかがった。そこでさらに、「整備士って一言で言うとどんな人ですか?」と質問したところ、「いい意味で"馬鹿正直"だと思います」という言葉が返ってきた。その"馬鹿正直"さとは何なのか? 日常生活のちょっとした時にも反応してしまう"職業病"も含めて、現役の整備士に聞いてみた!○工具はなくせない村田さんに"馬鹿正直"だと思う一例を教えていただいたところ、「例えば、私たちは1万以上ある工具を使って整備をしていますが、安全管理のために工具の紛失は厳禁です。もしひとつでもなくなってしまったら、見つかるまでみんなでひたすら探します。工具をなくしてしまった場合、それが安全を損ねてしまう可能性がありますから」とのこと。整備士はそれぞれに工具が貸与されており、工具箱にはいつも鍵をかけて管理している。個人が持つ工具は30種程度だが、業務で必要性が高いと思った工具は申請して追加することもでき、工具には全て名前と社員番号が記されている。実際、村田さんも申請を経て追加した工具があるようだが、工具が増えてもきれいに整理さているところに、整備士ならではの工夫が表れているような気がした。また、格納庫内には工具を管理している工具室があり、そこには1万以上の工具が用意されている。○ヘルメットでその人のキャリアが分かる整備士に欠かせない道具のひとつがヘルメットだが、よく見てみると人によって色が異なる。ANAでは整備士歴1~2年目は黄のヘルメット、その後は白のヘルメットに紺のラインが入り、チーフ(アシスタントマネジャー)になると白のヘルメットに緑のライン、管理職者は白のヘルメットに黒のラインが入ったものを使っている。また、ヘルメットの両サイドには、スキル区分と保有資格を表示している。例えば、整備記録を記した航空日誌に法確認のサインをする確認主任者のヘルメットには赤のしるしがある。保有資格に関しては、整備できる機種が略称で記されている。整備士を見かけることがあれば、ぜひヘルメットにも注目していただきたい。整備そのもので言うと、パイロットの場合は特定の1機種を専属で操縦するが、整備士の場合は資格があれば複数の機種を整備することができる。整備士の資格を大きく分けると、各航空会社が設けている資格と国家資格がある。また、資格はいくつもの種類に分かれており、取得した資格によって扱える機種や業務範囲が変わってくる。簡単に説明すると、社内資格には多機種にわたって軽微な作業・整備ができる資格のほか、整備作業の内容で異なる機種別の資格があり、そうした資格を取得した後に、整備士として国家資格を取得する。通常、1機種目の資格取得までには3~5年かかり、2機種目以降は8カ月~1年程度かかる。村田さんは777、737、787の3つの資格をもっているが、整備士の中には7機種の資格をもつベテランもいるそうだ。ちなみに、村田さんが初めて取得した資格が777だったため、今でも一番思い入れのある機種は777だと言う。○日常生活でも数字が別の意味に変換!?きちんと整理された工具箱にも整備士としての性格が表れていると思ったが、日常生活にも整備士ならではのちょっとした"職業病"はないのだろうか。「暗いところを点検することがあるので、整備中はライトを腰のあたりに携帯しています。そのため、日常でも暗いところがあると、ライトがなくてもつい腰に手を当ててライトを探してしまいます。また、1万以上ある工具を使って整備をするので、忘れ物には敏感です。それは日常でもそうで、いつも忘れ物はないかチェックしていますね」(村田さん)。さらに、整備には膨大なマニュアルがあり、それらの項目にはシステムごとにナンバリングがされている。そのため、整備の現場では数字を用いることが多く、数字は日常的にも意識に上りやすいそうだ。「野球選手の背番号などを見ると、ついマニュアルの数字をイメージしてしまいます。『24は電機系のエレキシステムだな』とか」(村田さん)。そもそも整備士の中には純粋に飛行機が好きという人も多いが、飛行機のほかにも乗り物全般が好きという人も少なくない。ただ、その場合も着目点がちょっと違うようで、「例えば、『どこから入って整備をするんだろう』とか、『電気系統はどうなっているんだろう』などと考えることもあります」と村田さんは言う。また、飛行機に乗った時にも自然とシートの座り心地チェックをしてしまうそうだ。整備士には、"ライン"と呼ばれる到着した航空機を出発までに点検・整備する「運航整備部門」や、"ドック"と呼ばれる飛行機を格納庫で定期点検・整備する「機体整備部門」など、主に4つの部門がある。飛行機が出発する際、手を振って見送りしてくれる整備士は"ライン"だが、"ドック"の村田さんはというと、整備した飛行機が格納庫から発つ度に、心の中で手を振って見送りをしているという。また、村田さんは空港で自分が整備をした飛行機に再会した際、「今日も無事にお客様を送り届けている」と実感するとともに、整備士としてのやりがいを感じるそうだ。こうした整備士たちの想いも乗せて飛行機は日々運航されているということを次回のフライトの前にでも思い出していただければと思う。
2014年12月09日