12月に入り、JALやANA、エールフランス航空、デルタ航空、カタール航空などの各社は、ホバーボードなどリチウム電池で作動する小型乗りものの機内持ち込みおよび受託手荷物を、発火危惧の理由により禁止することを発表している。対象となるのは、ホバーボードや電動スケートボード、エアーウィール、小型セグウェイなど、リチウムイオン電池で作動する電子機器。航空会社によっては歩行が不自由な乗客が使用する電動車椅子や電動スクーターなどは、引き続き受託手荷物として対応している。JALは日本トランスオーシャン航空(JTA)など全グループ会社で規制を適用し、コードシェア便に関しては運行会社の規定に準じるとしている。JALは12月13日より、ANAより12月14日より規制を適用しており、両社ともに歩行が不自由な乗客が使用する電動車椅子や電動スクーターなどは、引き続き受託手荷物として対応する。
2015年12月18日スルガ銀行はこのたび、14日よりANA支店などの一部のインターネット支店にて、「冬の定期預金キャンペーン」を開始すると発表した。キャンペーン対象となる2つの定期預金を取扱いしている各支店で、キャンペーン特典が受けられるとしている。○「スペシャルギフト付き定期預金」特別金利キャンペーンの概要実施期間:12月14日(月)~2016年2月29日(月)対象支店:ANA支店、Dバンク支店(クラブを除く)、ソネット支店、Tポイント支店対象商品:「スペシャルギフト付き定期預金」内 容:キャンペーン期間中、「スペシャルギフト付き定期預金」を特別金利で預入れることができる。1口300万円以上の場合は年利0.35%(期間1年・税引前)、1口300万円未満の場合は年利0.32%(期間1年・税引前)○「ジャンボ宝くじ付き定期預金」宝くじ増量キャンペーンの概要実施期間:12月14日(月)~2016年2月29日(月)対象支店:ドリームダイレクト支店、ANA支店、ソネット支店、OCN支店、Tポイント支店対象商品:「ジャンボ宝くじ付き定期預金」内 容:キャンペーン期間中、「ジャンボ宝くじ付き定期預金」を300万円新規作成・増額ごとに、2016年「ドリームジャンボ宝くじ」を通常届け分に5枚ずつ増量しプレゼントする
2015年12月10日ユーグレナは12月1日、横浜市、千代田化工建設、伊藤忠エネクス、いすゞ自動車、ANAの協力の下、2020年に向けた国産バイオジェット・ディーゼル燃料の実用化計画を推進すると発表した。ユーグレナは、2010年5月よりバイオジェット燃料の研究を、2014年6月よりいすゞ自動車と共にバイオディーゼル燃料の研究開発を開始しており、2015年6月にはバイオ燃料製造技術の1つであるバイオ燃料アイソコンバージョンプロセス技術に関するライセンス契約およびエンジニアリング契約を米国Chevron Lummus Global & Applied Research Associatesとの間で締結している。具体的には、2018年前半からの日本初のバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントの稼働と、2020年のバイオジェット・ディーゼル燃料の実用化を目指した計画を推進する。今後、横浜市が「環境・エネルギー分野の拠点形成」を目指す京浜臨海部の旭硝子株式会社京浜工場内(予定)で、2016年夏よりバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントの建設を開始し、2017年内の竣工と2018年前半の稼働開始を予定。実証プラントの稼働を経て商業用プラントの計画を推進していくとしている。今回の計画では、ユーグレナが持つ微細藻類ユーグレナに加えて、国内でその他のバイオマス油脂も調達することで、安定供給を目指す。実証プラントでは、日産5バレルの製造能力で、年間125KLのバイオ燃料を製造する計画。125KLのバイオ燃料をすべてジェット燃料として使用した場合、羽田・伊丹間を10%混合で毎週1往復程度、運航可能な量に相当するという。このバイオ燃料は、ジェット燃料およびディーゼル燃料としての利用が見込まれている。
2015年12月02日ANAは国内線プレミアムクラスを対象に、年末&年始の特別サービスを実施。12月10日~31日(予定)にはクリスマス「シャンパン特別サービス」を、2016年1月1日~3日の一部路線では新春「おせちサービス」を行う。「シャンパン特別サービス」は通常のスパークリングワインにかえて、シャンパン「シャンパーニュ・シャルル・コラン・ブリュット」を提供する。ピノ・ノワールを主体にシャルドネを加え、厚みのある味わいに仕上がっているという。なお、在庫状況により予定より早く終了する場合もあるという。1年の幕開けに相応しく縁起のいい品々を盛り合わせた新春「おせちサービス」は、羽田/千歳/伊丹/福岡発の朝食・昼食時間帯に提供する。なお、「おせち」は温かい食事ではなく、「Premium SABO」と夕食「Premium GOZEN(コラボレーション)」は通常メニューでの提供となる。
2015年11月30日エアー沖縄とグランドシステム沖縄は10月16日、2016年4月1日を目処に経営統合し、同日よりANAホールディングスの資本参加を受け、ANAグループの一員として那覇空港における地上支援業務を展開していくことで基本合意した。那覇空港は沖縄が持つ地域の魅力や東アジアの中心に位置する地理的優位性が国内外で高く評価され、近年はLCCや外国航空会社の就航が大幅に増加している。さらに、ANAグループによる「沖縄貨物ハブ」でもあり、今後もさらなる事業拡大が期待されている。エアー沖縄およびグランドシステム沖縄は、今までも那覇空港においてANAからの委託を受け、国内外の航空会社の旅客サービスや運航支援、グランドハンドリング等の地上支援業務を実施してきた。今後は那覇空港を取り巻く事業環境の変化に対応すべく、「経営統合」ならびに「ANAグループへの参画」を果たすことにより、さらに高品質なサービスと安定したオペレーションをより効率的に提供できる事業体制の構築を図っていく。エアー沖縄およびグランドシステム沖縄がこれまで51年間にわたり那覇空港で培ってきた空港地上支援業務のスキル・ノウハウをベースに、ANAグループに参画することにより得られる様々なサポートを効果的に活用していく。加えて、当地企業のDNAを継承する空港ハンドリング会社として、引き続き沖縄の経済・産業発展に貢献する企業となることを目指すとしている。
2015年10月19日ANAは10月25日より、日本のエアラインとして初めてベルギーのブリュッセル空港に就航する。この就航と同時に、同空港をハブとするブリュッセル航空とのコードシェアを開始する。この提携により、ブリュッセル航空のフライトをANA便名で利用することが可能となる。なおブリュッセル航空は2009年より、ANAと同じスターアライアンスに加盟している。さらに年内には、デュッセルドルフをハブ空港のひとつとしている、ジャーマンウィングスとユーロウィングスの欧州路線のフライトにおいても、コードシェアを開始する。従来のフランクフルトおよびミュンヘン経由でのネットワークに加え、欧州路線における共同事業(JV)のパートナーであるルフトハンザグループの傘下3社と新規にコードシェアを行うことにより、ANAは乗客により多くの選択肢を提供し、利便性を向上することができるという。※政府認可申請中
2015年10月17日ANAは10月25日(搭乗分)より、ラテンアメリカを代表する航空会社・アビアンカ航空とコードシェアを新たに開始する。この提携により、日本から米国および英国経由でコロンビア、エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラスの4カ国に、ANA便名で渡航することが可能となる。アビアンカ航空は航空機を約150機有するラテンアメリカの航空会社で、ボコダ(コロンビア)やサンサルバドル(エルサルバドル)等に複数のハブ空港をもっている。同社は2012年にANAも加盟しているスターアライアンスへ加盟した。今後、両社のマイレージ会員は継続してマイレージの積算と特典の利用が相互に可能となり、また、スルーチェックインやスルーバゲージも出発時の空港において継続して利用できる。さらに、太平洋路線における共同事業のパートナーであるユナイテッド航空とのコードシェアも拡大する。10月25日(搭乗分)より、新たにヒューストン経由での日本=サンティアゴ(チリ)のフライトにおいても、ANA便名で利用できる。中南米へのネットワークについては、従来から行っているユナイテッド航空およびTAM航空とのコードシェアに加え、今回の拡充によってより多くの選択肢を提供し、利便性の向上を目指していくという。
2015年10月13日東京・赤坂の「ANAインターコンチネンタルホテル東京」37階 鉄板焼「赤坂」では、「インターコンチネンタル ホテルズグループ」(IHG)が展開するプログラム「食の親善大使」の一人である京料理「たか木」(兵庫県芦屋市)のオーナーシェフ、高木一雄氏とコラボレーションし、京料理をベースとした鉄板焼の特別メニューの提供を開始。「IHG食をめぐる旅」プログラム」とは、料理ジャンルごとに注目度の高い一流シェフ7名を「食の親善大使(Culinary Ambassodor)」として起用し、特別に開発された選りすぐりのオリジナルメニューをアジア・中東・アフリカ地域のグループホテルで提供するプログラム。国内では「ANAインターコンチネンタルホテル東京」をはじめとする18のホテルで8月15日(土)から11月15日(日)まで展開されている。京料理「たか木」の高木一雄氏は、2010年から連続でミシュラン2つ星に輝き、国内にほか2店舗(鍋料理「芦屋 たか木 好日」と弁当専門店「日々」)、台湾に1店舗を展開。海外での日本料理イベントなど国際的に幅広く活躍している注目料理人のひとり。「食の親善大使」には今年からプログラムに参画している。高木氏と鉄板焼「赤坂」の特別メニューでは、“鉄板焼”に京料理の真髄である季節感や、素材の味わいを活かした繊細さ、和食ならではの彩りを取り入れたディナー全8品(21,000円)、ランチ全5品(8,000円)を提供。京料理の料理人である高木氏ならではの新しい切り口で展開する鉄板焼の世界を提案する。高木氏は、今回のコラボレーションについて次のように話す。「ホテルの鉄板焼レストランは、料理のカテゴリーとしては、一見和食のようにも思えるが、料理人はフレンチ出身のシェフであることがほとんど。コースの締めには、ガーリックライスと赤出汁というのが定番です。和食のようであるけれども、どちらかと言えば洋食寄り。そこで今回は、日本料理の視点を取り入れて再解釈した新しいスタイルの鉄板焼に挑戦してみました」。菊の花に見立てた先付けの「渡り蟹の酢ゼリー和え」からスタートするコースの中では、これまでの鉄板焼には見られなかったメニューが続々と登場する。「鱧と松茸の蒸し焼き」は、高木氏が普段、土瓶蒸しで提供する素材を使い、「土瓶蒸しを鉄板で作ったらどうなるか?」という“鉄板焼×土瓶蒸し”の着想から生み出された一品。鉄板で焼を入れた鱧の食感と松茸の芳醇な香りを楽しみながら、鱧の骨から取った出汁のスープと共にいただく。鉄板焼のスタイルとして新しいだけでなく、同時に鉄板焼で広がる日本料理の世界があることに気づかされるだろう。メインディッシュは、和牛のサーロイン、またはフィレを選択。目の前の鉄板の上で炎を上げながらダイナミックに調理されたステーキは、お好みで海と山の塩、または、さっぱりポン酢、玉ねぎや香辛料をマリネした特製ソース、醤油ベースに生姜とニンニクの風味をきかせたソースにつけて味わう。デザートには、ホテルのペストリーシェフが本コースの流れを汲んで考案した特製の洋梨のシロップ煮を用意。「今回の鉄板焼コースは、女性にもぜひ楽しんでいただきたい。特にランチコースはおすすめです。野菜をたっぷり食べていただきながら、デザートまで喜んでいただけるように気を配りました」と高木氏。洋梨の上にキャラメルアイスクリームがトッピングされ、ベリー等のチップスも散りばめられた見た目もスタイリッシュなデザートは、女性心をくすぐる。コースと共にすすめられるワインは、オーストラリアの高級ワインブランド「ペンフォールズ」。和食の繊細な味わいをも引き立て、いずれの料理にもよく合う。ディナーはデートやビジネスの接待で、ランチは女性同士の集まりなどにもおすすめ。ホテルなではの落ち着いた雰囲気と、東京タワーを望む37階の高層階からのパノラマを満喫しながら、鉄板焼のパフォーマンスと共に、洗練された和食の世界を堪能してみてはいかがか。なお、今回の特別メニューの提供は、2015年12月30日(水)までとなるが、高木氏とのコラボレーションは来年以降も継続される予定。(※表記価格は、税・サービス料別)(text:Miwa Ogata)
2015年10月13日ANAは10月5日より、簡単・スピーディーな操作を実現する「新自動チェックイン機」を松山空港から導入した。2015年度中に順次、ANAが就航する国内の全51空港において自動機の刷新を図っていく。これまでANAは国内の他社に先駆けて、乗客自身で座席指定などの手続きができる自動チェックイン機(1989年6月)や、空港で必要な手続きを事前化し、直接、保安検査場に進めるSKiPサービス(2006年9月)を導入してきた。新自動チェックイン機は、操作画面が17インチから19インチに拡大し視認性が向上したほか、画面のデザインも一新することで必要な手続きが画面の案内にそって簡単にできるようになっている。また、増加する海外からの乗客に対応するため、日本で初めて日本語、英語、中国語(繁体・簡体)、韓国語の4カ国語・5言語の案内を用意した。従来通りの機能であるチェックインや航空券新規購入などに加えて、今まではカウンターで行っていたサービス(新株主優待券の利用、欠航や遅延時などの予約変更や払い戻し、チェックイン済みの乗客の座席変更やマイル登録・領収書の発行、国際線航空券を所有する乗客の国内区間チェックイン)なども随時、新自動チェックイン機で対応できるようになる(一部の機能は2016年春導入予定)。今後の導入予定10月: 松山 中部 福島 釧路 富山 青森 佐賀 函館 女満別 秋田 旭川 新潟 紋別11月: 稚内 岡山 熊本 仙台 米子 宮古島 神戸 利尻 中標津 広島 五島福江 岩国 大分 庄内 宮崎 大館能代 鳥取 徳島 新千歳 静岡 壱岐 能登 萩石見12月: 羽田 新石垣 長崎 対馬 八丈島 小松 関西 高松 山口宇部 成田2016年1月: 伊丹 那覇 福岡 鹿児島 高知
2015年10月06日10月2日の午後、ANAとウォルト・ディズニー・ジャパンのコラボ企画「STAR WARSプロジェクト」の一環としてデザインされた、スター・ウォーズキャラクターの特別塗装機第一号「R2-D2 ANA JET」(ボーイング 787-9型機)が羽田空港に到着した。「R2-D2 ANA JET」は10月17日、初めて一般が搭乗するフライトとして羽田空港発着の遊覧フライトを実施する。その後、10月18日の羽田=バンクーバー線(ANA116便)から定期便として就航を開始し、順次アメリカ(サンノゼ・シアトル)やヨーロッパ(ミュンヘン・パリ・ブリュッセル)、シドニーや北京、ジャカルタなど世界各地に就航する。同機は国際線仕様機ではあるものの、10月20日、22日、31日の3日間限定で、羽田発着の宮崎/函館/松山/広島/鹿児島/伊丹線に導入される。なお、この機内ではイベントを行わず、機用品は国内線仕様となる可能性がある。また、特別ツアー企画「『R2-D2 ANA JET』で行くシンガポール5日間」(11月12日01:30~03:00羽田出発、11月15日羽田帰国)も予定しており、旅行代金は17万4,800円~22万800円(2人1室利用/エコノミークラス席/おとな・こども同額)で、宿泊は7つのホテルから選択できる。発着地は羽田だが、国内線特別代金プランを利用して札幌・名古屋・伊丹など全国各地からも参加できるようになっている(チャーター便の運航は関係当局の認可を前提)。スター・ウォーズキャラクターの特別塗装機は今回の「R2-D2 ANA JET」のほか、12月18日公開の新たなる3部作の1作目「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」に登場する新キャラクター「BB-8」が全面に描かれた「BB-8 ANA JET」(ボーイング777-300型機)と、両サイドに「BB-8」と「R2-D2」が描かれた「STAR WARS ANA JET」(ボーイング767-300型機)がある。「BB-8 ANA JET」機は2016年3月頃、北米路線を中心とした国際線に、「STAR WARS ANA JET」は11月頃に国内線に就航する予定となっている。
2015年10月03日ANAインターコンチネンタルホテル東京はこのほど、2F「ピエール・ガニェール パン・エ・ガトー」で販売するクリスマス商品の予約受付を開始した。「ピエール・ガニェール パン・エ・ガトー」は、3つ星シェフのピエール・ガニェール氏がプロデュースするパティスリー専門店。今年は「スノー・クリスタル」をテーマとしたホテルメイドケーキのほか、特製ローストチキンなどのフードも販売する。ホテルメイドケーキの主力商品は、「ビュッシュ・ド・ノエル(クリスマスの薪)」。同商品は、タヒチ産バニラを使用したホワイトチョコレートのムース「ビュッシュ・ド・ノエル ヴァニーユ・タヒチ」(6,480円)と、ビターチョコレートのムースにアールグレイが香る「ビュッシュ・ド・ノエルショコラ」(6,480円)の2種類を展開する。また、苺やブルーベリー、ラズベリーなどを使用した角型ケーキ「ベリーベリークリスマス」(1万5,800円)や、大粒のフレッシュストロベリーを飾った「クリスマスショートケーキ」(15センチ4,500円、18センチ5,500円)も販売する。そのほか、「クリスマスプディング」(3,780円)や「シュトーレン」(2,500円)といったスイーツのほか、「ローストチキン」(4人用6,480円)や「クリスマスオードブル」(2人用6,480円、4人用1万800円)などのフードも用意。予約受付期間は12月11日まで。受取期間は12月19日~25日。一部商品は12月1日より販売となる。※価格は全て税込
2015年10月02日ANAとLEXUSは10月1日より、ANA運航の国際線ファーストクラス利用者に羽田空港における乗り継ぎサービスにてLEXUS車を用意し、国内線と国際線ターミナル間をよりスムーズに移動できる日本初の乗り継ぎサービスを開始する。使用する車両には、「LEXUS LS/LX」というラグジュアリーサービスにぴったりなフラッグシップ車両となっている。同サービスは、羽田空港にて第2ターミナル発着のANA運航国内線とANA運航国際線を乗り継ぎ(最終目的地までの搭乗手続きおよび手荷物の預かりが完了済み)、かつ、国際線区間をファーストクラス利用者が対象となる。サービス車両は指定できない。なお、11月からはLEXUSのフラッグシップセダンLSの「L-Select」から青と白で内装を仕立てた「Escape Journey」仕様車を導入する。このサービス車両は、予告なく変更になる場合がある。
2015年10月01日ANAは9月29日、伊丹空港において国内線プレミアムメンバー向け最上級ラウンジ「ANA SUITE LOUNGE」の供用を11月5日より開始することを発表した。同ラウンジは2014年に開始した那覇空港に続くもので、今後、新千歳空港や福岡空港においても順次展開していく。同ラウンジは伊丹空港南ターミナル2階の国内線ANA LOUNGEで、106席の快適なラウンジスペースを備え、ワインやプレミアムビール、パンやスープなどの軽食も提供する。なお、現在3階にある「ANA LOUNGE」に関しては、今後も利用できる。伊丹空港内の「ANA SUITE LOUNGE」では、日本に初めてベルギーワッフルを紹介した「マネケン」の一番人気であるプレーンワッフルを用意する。本場ベルギーの伝統製法にこだわり、毎日伊丹空港内の店舗で焼きあげたものをラウンジにて提供する。ベルギー産パールシュガーが入った、外はサクッと中はふんわりとした食感が特徴となっている。
2015年09月29日ANAは9月30日より、国内線空港内での空席待ちの呼び出し順を変更し、マイレージサービスの最上位会員であるダイヤモンド会員を優遇して案内する。従来は、種別Aであるダイヤモンド・プレミア・ブロンズサービスメンバーやスーパーフライヤーズカー会員、スターアライアンスゴールド・シルバーメンバーから優先で案内をしていた。それに続いて、種別Sのプレミアムクラス希望者、種別Bの普通席希望者、種別Cのシニア空割・スカイメイト割引(種別A~B以外)となっていた。9月30日からは種別Sをダイヤモンドサービスメンバーのみとして最優先に案内し、続いて、ダイヤモンドを除く従来の種別A、従来の種別S・B、従来の種別Cの順で案内する。
2015年09月28日アドビ システムズ(以下、アドビ)は9月15日、東京都・赤坂のANAインターコンチネンタルホテル東京にて、年次カンファレンス「Adobe Digital Marketing Symposium 2015」を開催し、クロスチャネルキャンペーン管理ソリューション「Adobe Campaign」の国内市場における本格展開を開始すると発表した。Adobe Campaignは、同社の提供するデジタルマーケティングソリューション「Adobe Marketing Cloud」を構成する8つのソリューションの中の1つ。WebサイトやEメール、ソーシャルメディア、モバイルなどのオンラインチャネルと、コールセンターやダイレクトメール、POS端末などのオフラインチャネルによるオムニチャネルでのマーケティングを自動化することで、より効率的に顧客とのOne to One コミュニケーションを実現する。今回の日本国内における本格展開に際し、同社デジタルマーケティング事業部門にてAdobe Campaign 米国担当バイスプレジデントを務めるシュテファン ディートリッヒ氏が来日し、記者説明会に登壇。「従来型のマーケティングは、Webやソーシャルなどチャネルごとにデータベースを持ち、結果として、それぞれが一貫性のないエクスペリエンスを提供していた」と説明する。一方、Adobe Campaignでは、データソースの連携により一元化された顧客プロフィールを生成し、クロスチャネルで統一されたエクスペリエンスの提供を実現。分析ソリューション「Adobe Analytics」やWebコンテンツ管理ソリューション「Adobe Experience Manager」等のAdobe Marketing Cloudソリューションと連携することで、企業は顧客の興味・関心をリアルタイムに把握することもできる。また、同ソリューションは2014年の提供開始以降、世界90カ国にて600社以上に導入されており、日本では全日本空輸(以下、ANA)が先行導入を実施。導入は、クラウドだけでなくオンプレミスでの対応も可能で、個人情報やCRMの情報はオンプレミスで管理し、Eメールやモバイルメッセージの配信のみクラウドで行うといったハイブリッド型も実現する。なお、同社は今後、日本市場のニーズに対応するため、国内通信事業者各社の携帯メールやSNSなど日本特有のチャネルへの対応も進めていくほか、Adobe Campaignの基本的な機能を日本語にてわかりやすく紹介する「クラスルームトレーニング」も提供。同社のコンサルティングサービスであるAdobe Consultingや、トランスコスモスやシンフォニーマーケティング、ディレクタスといったパートナーによるカスタマイズしたサービス設計の選択肢も用意する。○旅割のサイト訪問者に対し、スピーディーなフォローアップが可能に同記者発表会には、Adobe Campaignの導入先として、ANAのマーケティング室マーケットコミュニケーション部 デジタルマーケティングチームにてリーダーを務める冨満康之氏も登壇した。同社は2015年4月の組織改編に伴い、ペイドメディアとオウンドメディア、アーンドメディアという3つのメディアを活用した「統合的なコミュニケーション」と、顧客のプロファイルや行動データに基づく「パーソナライズ化されたコミュニケーション」の実現を目指し、取り組みを強化しているという。「弊社はこれまで、Adobe Analyticsを導入しておりましたが、4月にAdobe TargetとAdobe Audience Manager、Adobe Socialを新たに導入し、顧客の行動データやプロファイルデータを掛け合わせることで、顧客のターゲティングとコンテンツの出し分けを行ってきました」(冨満氏)これにより、たとえばANAの旅割でも、顧客によって表示されるコンテンツが異なる仕組みを実現。しかし、LP(ランディングページ)やWebサイトへ顧客を誘導するという流入フェーズにて課題が残っており、解決策としてAdobe Campaignの導入に至ったと説明する。「現状、一度訪問し離脱した顧客に対し、リターゲティングメールを用いてパーソナライズされたコンテンツを最適なタイミングでプッシュしています。チーム全体が驚いたのですが、これまでのシステムでは、今日や昨日に旅割を閲覧した顧客に対し、その翌日、パーソナライズされたコンテンツをメールで送るということができなかった。これを実現したことで、メールの開封率やサイトへの再訪率が格段に向上しました」(冨満氏)同氏は最後に、「私たちの目指すコミュニケーションの実現は、マーケティングプラットフォームによって推し進めることができると考えていますし、そういった意味でAdobe Campaignには期待している」と述べた。
2015年09月15日ANAは8月27日、世界的に著名なシェフなどプロフェッショナルたちが機内食をプロデュースする「THE CONNOISSEURS(ザ・コノシュアーズ)」のメンバーに、新たに4人のパートナーを迎え入れて総勢25人になることを発表した。新メンバーにはイタリア発の「illycaffe」のアンドレア・イリーCEOも加わり、日本発着欧米・シンガポール路線ファーストクラスでコーヒーのプロデュースを予定している。"その道を極めた目利き・匠"を意味する「THE CONNOISSEURS」は、著名シェフおよびお酒やコーヒーのプロフェッショナルに加え、ANAシェフチームで構成されている。メンバーはANA国際線(日本発)と一部の国内線プレミアムクラスの食事・飲み物をプロデュースする。9月からは「京都吉兆」総料理長である徳岡邦夫氏や、フレンチ「ESqUISSE(エスキス)」のシェフ・エグゼクティブであるリオネル・ベカ氏、中華料理「チャイナブルー」の料理長であるアルバート・ツェ(謝 偉城)氏、そして、「illycaffe」のCEOであるアンドレア・イリー氏が加わる。徳岡邦夫氏は2016年3月より日本発欧米路線のファーストクラスにて軽食メニューを、リオネル・ベカ氏は12月より日本発欧米・シンガポール路線でファーストクラスの洋食メニューを、アルバート・ツェ氏は12月より成田・羽田空港の国際線ANA SUITE LOUNGE内で中国料理を、それぞれプロデュースする予定となっている。
2015年08月27日全日空商事は運営するANA公式ECサイト「ANAショッピングA-style」にて8月26日18時より、2015年ボジョレー・ヌーヴォーの予約販売を開始する。 2015年に販売する9種類には、ANAファーストクラス、ビジネスクラスの機内サービスワインにも採用実績があるワイナリーが手掛けたワインも含まれている。「ANAショッピングA-style」では、専属ソムリエが厳選したボジョレー・ヌーヴォーを2012年よりANA限定オリジナルラベルとして販売している。また、2013年からはANAの機内サービスワインに選ばれているワイナリー「メゾン・ジョゼフ・ドルーアン」の商品をラインナップしている。中でも、ANA限定ラベル「メゾン・ジョゼフ・ドルーアン ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー」(税込3,390円・税込)は2013、2014年ともに一番人気を獲得しているという。同ワインはANA国際線ファーストクラス・ビジネスクラス(一部路線)にて、解禁日(11月19日)に提供される。11月14日までの予約であれば、解禁日に配送となる。限定数量に達し次第、予約は終了となる。単品商品以外にもお得なセット商品や、ANAロゴ入りギフト箱商品なども展開する。そのほか詳細はホームページを参照。
2015年08月26日ANAはウォルト・ディズニー・ジャパン(以下、WDJ)とコラボした「STAR WARSプロジェクト」の一環として、「スター・ウォーズ」の世界を体感できるアトラクションタイプのシューティングゲーム「スター・ウォーズ:バトル ポッド」を成田空港に設置している。同プロジェクトはWDJと「スター・ウォーズ」ブランドを活用するプロモーション・ライセンス契約に基づいたもので、世界で初めてスター・ウォーズキャラクターをデザインした特別塗装機の発表を皮切りに、2020年3月までの5年間にわたって実施される。「スター・ウォーズ:バトル ポッド」では、エピソード4~6の激戦を再現した5つのステージを用意。全身が映像に包まれるドームスクリーンを使い、映画に登場する乗りもののパイロットとなって、映画の名場面を体験できるという。現在、成田空港第4サテライトのANAラウンジに設置しており、ラウンジ利用者は無料で体験できる。ANAはバトルポッドの利用にラウンジスタッフへの声かけを呼びかけており、混雑状況によっては利用できない場合もあるという。詳細はホームページを参照。
2015年08月26日全日空商事は運営するANA公式ECサイト「ANAショッピング A-style」にて、8月12日よりANA777のシートベルトを使用したバッグの新商品を200個限定で発売している。航空機部品は一定の基準によって定期的に交換されており、同商品はANA航空機材の整備の際に取り下ろされた部品を再利用した「Reproduced goods(リプロデュースドグッズ)」シリーズとなっている。2014年よりスタートした同シリーズは、これまで様々な航空機部品を使用した商品を数量限定で発売しており、6月からは航空機の窓「アウターペーン」の廃材を利用したシリーズも販売している。今回の「シートベルトバッグシリーズ」は、ANA機で使用されていた取り下ろし品やストック材のシートベルトバックルをボディバッグのベルト部分に再利用して商品化したもの。過去には747と787のシートベルトバックルを使用したショルダーバッグを数量限定で展開していた(現在は完売)。今回の777モデルは、摩擦や引き裂き、穴空きに強い優れた耐久性のコーデュラツイルナイロンと牛革を使用。シートベルトならではの「カチッ」とした音を楽しめるのも特徴で、シートベルトのパーツナンバーが書かれたタグも付いている。およそのサイズは縦24cm×横15cm×奥行き5cmでカラーはネイビー。価格は税込1万5,500円。
2015年08月13日ボーイングは現地時間の8月7日、ANAと787ドリームライナーの「ゴールドケア」に加入した航空会社への支援で提携することを発表した。今回の提携は、ボーイングが持つ航空機に関する深い知識や膨大なフリートのデータに、ANAの整備や運航に関する知識や経験を組み合わせるというもの。ボーイングがこのような提携を航空会社と行うのは初となる。ANAは787型機のローンチカスタマーであるとともに、世界最大のオペレーター(40機が運航中で43機を発注済み)であり、他のどの航空会社よりも787型機の離着陸回数と飛行時間が多くなっている。今回の提携によって、両社は787型機を初めて運航する「ゴールドケア」の航空会社に対して、新機材導入期間中の整備管理とライン整備の監督を協力して支援していうこととなる。ボーイング民間航空機部門コマーシャル・アビエーション・サービス担当シニア・バイス・プレジデントであるスタン ディール氏は、「787型機の運航と整備に関するANAの豊富な経験と専門性を、ボーイングは高く評価しています。787型機は世界最先端の技術を採用している航空機で、ANAはその運航にかけて世界のリーダー的な存在です。ボーイングの航空機メーカーとしての知識とサービス事業は業界で最も深く広範なもので、それがANAの専門性によって補完されることになります」とコメントしている。ボーイングの「ゴールドケア」は、エンジニアリングとメンテナンスを統合して提供する航空会社向けのサービスプログラムであり、それぞれの航空会社に合わせた柔軟な組み合わせを行っている。7月31日現在、ボーイングはこれまでに世界の航空会社60社から計1,095機の787型機を受注し、そのうち304機を納入してる。
2015年08月07日●ANA支援案で想定されるメリット - 「A380」はあり得るのか迷走したスカイマーク再建問題は、8月5日の債権者集会でANA支援案が大差の勝利を収め決着した。今後は本筋の再建計画がどう策定され実行されるかに焦点が移るが、これまでの一連の動きを整理することで残る問題の所在を明らかにし、スカイマークの今後を見ていく上での視点を整理してみたい。○なぜ対抗案提出という異常事態になったのか債権者集会の結果を見てみると、ANAが支援するスカイマーク案への賛成は議決者174人中135.5人、議決権総額の60.25%となった。一方、デルタ航空が支援するイントレピッド案への賛成は債権者37.5人、債権総額は38.13%にとどまった。その前に、そもそもなぜこのように再生案が2つ並ぶ事態になったのだろうか。インテグラル、スカイマーク、ANAホールディングス、金融団の4社合意ですんなりまとまるかに見えた再建案が急転したのは、最大債権者と称する米・航空機リース会社のイントレピッド・アビエーションがANAから同社機材の引き受け拒否を受けたことが一因だろう。そこでイントレピッドはANA支援案に反対し、機材を活用できる別スポンサー探しを始めた。ここでの疑問は、なぜANA側と投資契約に合意しているインテグラルが、イントレピッドのスポンサーにも名を連ねたかということだ。しかも、もともとインテグラルは90億円の出資が限界としていたものを、暫定的とはいえ180億円を拠出するという対抗案となった。一連の経緯から、インテグラルが「ANAに支援されるより独立性の高い相手と組んで"第三極"として再建できる方がよい」との考えに立ち戻り、二股をかけた可能性が大きいと考えられる。スカイマーク経営陣においても破綻直前にANAから設備資材買取りを拒否され民事再生に至った経緯から、同種の思惑があったことが想像される。また、イントレピッドという日本の航空業界になじみの薄い会社が、単独でANAとの抗争にデルタを呼び入れてプロキシファイトに持ち込んだとも考えにくい。その周辺には、2017年3月末まで戦略投資を国交省から禁じられているJALの存在も絡めながら、中小航空会社の総ANA化を防ぎたい日本側からのアドバイスがあった可能性もある。実際、イントレピッドのANA案反対が明らかになった直後に、JAL大西賢会長が「共同運航での支援は可能」とのアドバルーンを揚げている。今回の争奪戦は、再建案の評価は弁済の多寡や再生の実効性という点よりも、経営権争奪ゲーム的な興味で見られてしまった点は否めない。水面下で多くのプレイヤーがそれぞれの利害・思惑で動いたことが、事態をより複雑にしたと言えるだろう。○各社がANA支援策を選んだ理由債権額による議決権争いでは、イントレピッドがエアバス、ロールスロイス、米・航空機リース会社のCITのうち1社でも取り込めば過半数を取れる状況にあった。他方、債権者数の過半を押さえるという点では、差入保証金など少額の債権を持つ日本の旅行会社などが多数あり、今後の商売を考えてもANAに乗る方が得策という事情からANAの圧倒的な優位は確実視されていた。これが「1勝1敗で仕切り直し」との大方の予想につながったわけだが、結果的にANAが外資3社を全て押さえたことをみると、各社に対し相応のコミットをしたものと思われる。外資各社の合意を取り付けるには、感覚論・人情論だけでは到底できないのが通例だ。一部報道では「A380の引き受け」という見方もあったが、これは最もあり得ない選択だと思われる。おそらく既購入機種(A320やA321)の追加購入か、A330の将来の導入を約束したのではなかろうか。A330は運航距離も長く、ANAグループの国際旅客便及び貨物便を担うエアージャパン、また、ANAホールディングスが100%支援するバニラエアによるハワイ・アジア向け観光路線での使用は十分あり得る。加えて、購入時にセールアンドリースバック方式でCITとのビジネスを新しく作ることもできる。●スカイマーク再建への最大の問題はインテグラルとANAの協調○デルタ案への懸念また、多くの債権者は今後スカイマークの早期再生、同社との取引継続を望んでおり、ANA支援案の方がそれを実現する可能性は高いと考えたのだろう。デルタが共同運航すると言っても自社便との乗継旅客しか搭乗者はいないわけだから、座席の固定買取りは行えず収入の下支え効果は薄い。その他、デルタが挙げた支援策も定性的なものばかりでデルタ側の日本での地盤拡大の色彩が強く、外資が第三極を支配することへの違和感・忌避感と相まって支持を得ることができなかったと思われる。加えてこれまでの報道では明らかでないが、デルタ案でピースが埋まっていない資金、すなわちインテグラル90億円+デルタ35億円(20%弱)では180億円に不足する残り50億円超の出し手を見つけられなかったのではないか。さらに、国交省が一貫してANA支援を後押しした状況も見られる。破綻前のスカイマークがJALとの共同運航を打ち出した際には、いち早く「8.10ペーパー(JAL再生への対応について)との関連で厳しく対応」との大臣談話が出た。そして、デルタ参入が明らかになった際には、「羽田枠を国内線から国際線に転用することは認められない」とデルタの将来の可能性を打ち消す発言もあった。これらは当然、官邸・与党の意向と無縁ではなく、「民主党政権の残した成果がJAL再建」というレッテルと、ANAのたくみな政界工作が生み出した帰結とも考えられるだろう。○再建に3社の思惑がぶつかる今回の決着を持ってスカイマーク再建は軌道に乗るのだろうか。最大の問題はインテグラルとANAの協調がずっと図られるかだが、独立第三極としての再生を世に示したいスカイマークの佐山展生会長と株主に本投資の説明責任を負うANA経営陣とは、今後、随所に思惑の違いが表面化することが考えられる。運賃政策、路線の開設や廃止、システム依存などにおいては必ずしも両社の利害は一致しないからだ。スカイマークが安売りや路線拡充を図ろうとすると、ANAは共同運航の買取り路線・席数を減らす等で自重を促すなどの展開もあり得る。他方、A330就航と地方路線拡大で膨らんだ生産規模に対し、雇用を全て維持したまま適正化することにも無理があり、現在のスカイマークのユニットコストは上昇していると見られる。そのため、さらなる路線の休廃止や組み替えもANA路線との利害調整をしながら行わざるを得まい。これらにおいて出身母体の異なる経営陣がどのように挙党一致の方針を立てていくのか、興味深いところである。また、中期的なゴールを考えても、インテグラルは5年をメドに株式を高値で再公開してエグジットしたいのに対し、ANAは国交省から再建の目途が立ったら関与を解消せよと言われている問題が残っているので、早い内にピカピカの会社にすることには魅力を感じていないはずだ。当事者間の思惑だけでなく、業界全体の活性化と利用者利便の向上を常に意識した世論のウォッチと、行政当局の競争環境づくりが強く求められるところだ。「同じボートに乗っているのだから信頼し合ってやっていく」と両社は言うが、今後は「ボートはどこに向かうのか」を両社で一致させねばならない。「さすがプロの投資家」「さすが航空業界の盟主」と言われるようなスカイマーク再建を成し遂げてくれることを期待したい。○筆者プロフィール: 武藤康史航空ビジネスアドバイザー。大手エアラインから独立してスターフライヤーを創業。30年以上におよぶ航空会社経験をもとに、業界の異端児とも呼ばれる独自の経営感覚で国内外のアビエーション関係のビジネス創造を手がける。「航空業界をより経営目線で知り、理解してもらう」ことを目指し、航空ビジネスのコメンテーターとしても活躍している。
2015年08月07日民事再生手続き中のスカイマークは8月5日に東京地方裁判所にて債権者集会を行い、投票の結果、スカイマークが提示したANAホールディングスが支援する再生計画案が採択された。今回、イントレピッドからもデルタ航空が支援する再生計画案が提示されていた。今回の結果を受け、デルタ航空の日本支社長である森本大氏は、「債権者案にご投票いただいたスカイマークの債権者、取引先の皆様に感謝申し上げます。スカイマークへの出資はできなくなりましたが、スカイマークが日本の三大航空会社のひとつとして再生されることを願っています。デルタ航空では引き続き、日本のお客様向けのサービスの充実とネットワークの拡充を図っていきます」とコメントしている。今後、再生計画認可決定に対して不服申し立てがなければ、同決定が裁判所により官報に掲載された日の翌日から2週間が経過した後に同決定が確定となる。再生計画では、債権者への弁済(基本弁済)は再生計画認可決定の確定日から2カ月経過した日の属する月の末日までに行われる。スカイマークは今後、再生計画認可決定の確定を含めた民事再生手続の進捗について随時公表し、「今後も再生債務者は債権者の皆様の信頼に応えるべく事業の再建に社員一同全力を挙げて取組む所存です」とコメントしている。
2015年08月05日アドビ システムズは、全日本空輸(ANA)がマーケティング活動のデジタル化を促進し、さらなる業績向上を目的として、アドビのデジタルマーケティングソリューション「Adobe Marketing Cloud」を本格導入したことを発表した。同社によれば、ANAは航空券の多くを自社のWebサイトで販売しており、オンライン上での商品購入体験の改善によってさらなる売上げの向上を目指してきたという。また、競合エアライン各社のデジタルマーケティングへの取り組みが急速に進んでいることから、より高いレベルのマーケティング施策の早期実現を課題として認識していたとのことだ。こうした状況の中でANAは、自社におけるマーケティングをより強化するため、以前より導入していた分析ソリューション「Adobe Analytics」に加え、あらたにテストとターゲティングソリューション「Adobe Target」、オーディエンス管理ソリューション「Adobe Audience Manager」、ソーシャルメディア管理ソリューション「Adobe Social」をアドビのプレミアパートナーであるトランスコスモスを通じて導入したという。また、導入にあたっては、これまでに蓄積してきた消費者行動に関する分析データをそのまま活用して、テストおよびパーソナライゼーションが可能であること、ソーシャルからの流入を最終的な航空券購入まで結びつけた包括的な視点で評価できること、さまざまなデータソースを統合して訪問者像をより精緻に明らかにできるなど、デジタルマーケティングに必要な機能を網羅しており、それらがあらかじめ統合され、戦略を素早く実践に移すために必要な要素が整っていた点が高く評価されたという。さらに、マーケティング活動を定量化して評価するバリューエンジニアリングプログラムの存在と、これらの技術を活用するためのコンサルティングサービスがあった点も導入の決め手のひとつになったということだ。今回の導入について、ANA マーケティング室 マーケットコミュニケーション部リーダー 冨満康之氏は、「PDCAサイクルに基づくマーケティングの本格実践のため、デジタルテクノロジーを積極的に活用し、またアドビ、トランスコスモスをはじめとした社外の方々の知見とノウハウをお借りしながら業務プロセスの改革を確実に実現させていきたいと考えています」と述べている。
2015年07月24日日立製作所は7月14日、ANAが利用する新たなITインフラ環境としてプライベートクラウドを構築し、従量課金制のPaaS型クラウドサービスとして提供開始したことを発表した。日立は、ANAに対してプライベートクラウドを従量課金制のサービスとして提供。ANAはこれまで各部門が個別に構築・運用・管理していた業務システムの大半を、同プライベートクラウド上に統合・集約する。これにより、各業務システムの要件に応じて、最適な性能、容量、信頼性を備えたITリソースを必要な時に必要な量だけ柔軟に利用し、ITインフラの運用・管理にかかる業務負荷やコストを低減することが可能になる。同プライベートクラウドの基盤には、統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」やディスクアレイシステム「Hitachi Virtual Storage Platform」、統合システム運用管理「JP1」などを採用するとともに、日立のクラウド「Hitachi Cloud」の提供を通じて培ってきたシステム構築ノウハウを活用した。今後、ANAは2019年までに運航系システムや整備系システムなどANAグループの大半の業務システムを本プライベートクラウド上に順次移行する予定。
2015年07月15日ボーイングと日本の主要な航空業界関係者は7月8日、数百万人が日本を訪れると見込まれる2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックまでに、持続可能な航空機用バイオ燃料を開発する方針を発表した。持続可能な航空機用バイオ燃料を開発する5カ年のロードマップを策定したのは、航空業界各社と日本政府などで組織するコンソーシアム、次世代航空機燃料イニシアティブ(INAF)。同コンソーシアムには、ボーイングやANA、JAL、日本貨物航空、日本政府、東京大学など46の企業・組織が参画している。米国エネルギー省によれば、持続可能な方法で生産されたバイオ燃料を使うことで、従来の石油由来燃料と比較してCO2排出量をライフサイクル全体で50%から80%削減できる。ボーイング ジャパン社長のジョージ マフェオ氏は、「当社の長年にわたる日本との関係を足がかりとして、航空機のCO2排出量と化石燃料依存の低減に貢献していきたいと考えています」とコメントしている。INAFでは、東京オリンピック・パラリンピックは日本とその航空業界にとって環境コミットメントを広く知らしめる「絶好の機会」とし、東京大学大学院の鈴木真二教授(航空宇宙工学)は、「持続可能なバイオ燃料を開発・利用することで航空機による環境負荷を低減できます。日本にとって、これは環境問題と同技術へのコミットメントを示す素晴らしい方法です」と述べている。今回の報告書での主な結論としては、日本のエネルギー安全保障を支え、航空機の温室効果ガス排出量を削減するため、産官学が連携して持続可能な航空機用バイオ燃料の導入を推進する必要があるとした。また、日本において持続可能な航空機用バイオ燃料の生産に利用できる供給原料は、都市ゴミと微細藻類、天然油脂、廃食用油、非可食バイオマス、木質草本系バイオマスの6種類があり、航空機用バイオ燃料の利用を成功させるには、次世代航空機燃料の導入を推進する政策インセンティブが必須要件であると定めた。
2015年07月10日「インターコンチネンタルホテル」などを運営する「インターコンチネンタル ホテルズグループ」(IHG)は、世界一流シェフ7氏のシグネチャーディッシュを楽しめる「IHG食をめぐる旅」プログラムを、アジア・中東。アフリカ地域の3つのホテルブランド(インターコンチネンタル、クラウンプラザ、ホリデイ・イン)で展開。国内では「ANAインターコンチネンタルホテル東京」をはじめとする20のホテルで8月15日(土)から11月15日(日)まで提供する。同グループでは、昨年10月より「食の親善大使(Culinary Ambassador)」として、シンガポールのモダンチャイニーズのサム・レオン氏やオーストラリアの人気シェフ ロス・ラステッド氏など、世界的に注目度の高い各国の一流シェフ5名を迎え、特別に開発された選りすぐりのオリジナルメニューをアジア・中東・アフリカ地域のグループホテルで提供するプログラムを展開してきたが、新たに日本料理に京料理「たか木」の高木一雄氏とインド料理にビカス・カンナ氏の2名を「食の親善大使」に起用したことを発表した。8月15日からスタートするIHG「食をめぐる旅」では、7名となったIHG「食の親善大使」がプロデュースするコースメニューが提供され、期間中、2週間ごとにひとりのシェフとそのメニューがフィーチャーされていく。いずれのコースも、前菜2種、メインディッシュ2種、デザート2種の中からゲストが好みでセレクトできる。本プログラムを展開するにあたり、6月11日(木)ANAインターコンチネンタルホテル東京にて、日本料理の高木雄一シェフとオーストラリアでモダンオーストラリア料理の旗手と評されるロス・ラステッド氏を迎えてのメディアイベントが開催され、提供メニューのデモンストレーションが披露された。兵庫県芦屋市「京料理 たか木」のオーナーシェフ高木一雄氏は、季節感あふれる料理で2010年から連続でミシュラン2つ星に輝き、国内にはほかに2店舗(鍋料理「芦屋 たか木 好日」と弁当専門店「日々」)、台湾に1店舗を展開、海外での日本料理イベントなど国際的に幅広く活躍している。今回IHGのグループホテル向けに、世界各地で調達可能な食材を考慮したうえで、田楽、出汁(Umami)ジュレ、タルタル風の刺身など、正統派の日本料理の技術と現代的なセンスでグローバルな日本料理の20メニューを考案。イベントで登壇した高木氏は、メニューを創作するにあたり工夫した点として、海外の人々にも出汁の味わいをよりよく分かってもらうために、味のコントラストをしっかりつけたと説明。前菜「車海老とホタテ、季節の野菜のゼリー和え」では、ゼラチンで固めた出汁を裏ごしして和え衣にするなど、海外で和食を提供するという経験が豊富な同氏ならではの独創的なアイデアが盛り込まれている。またIHG「食の親善大使」の起用されたことについては、「世界的に和食がブームと言われているが、海外和食レストランのうち、日本人経営によって本物の和食の味が提供されているケースはまだまだ少ないのが現状。そうした中で、今回のプロジェクトは、本物の和食の味わいや日本の素晴らしい料理のテクニックを、世界各地のIHGグループホテルを通して世界の人々に伝えられる良い機会であると感じている。今後も和食の素晴らしさを国内外に向けて発信していきたい。」と抱負を語った。(text:Miwa Ogata)
2015年07月07日ANAグループでは7月7日の七夕に、羽田空港では7回目となる七夕イベントを実施した。フライトはANA61便(羽田11:00発・千歳12:35着、ボーイング777-300型機)で、浴衣姿のグランドスタッフやCA、女性パイロットたちに見送られ、420人(内、幼児が5人)の乗客を乗せて飛び立った。同便の搭乗ゲート前には笹と短冊を用意し、誰でも自由に願い事を記入できるスペースを設置。浴衣姿のグランドスタッフやCAたちが訪れた人に声をかけ、願いを託した短冊を笹につるすサポートをしながら「みんなの願いが叶いますように」と想いを込めた。中には、短冊スペースに走りよってきたものの何を書いていいのか悩んでいる子どももおり、お母さんが「プリンセスになりたいって書いてもいいのよ」とフォローしている姿も。「短冊に願い事を書くなんて、なんだか懐かしい」という年配の方もおり、それぞれが年1回のこの日を楽しんでいたようだ。これらの短冊は後日、ANAによって栃木県の足利織姫神社に奉納される。また、当日は搭乗口の天井に天の川をイメージした装飾を施し、乗客には七夕デザインのうちわとともに、「ANA Star Festival 2015.7.7」とデザインされたステッカー付きのお菓子が配布された。乗客の中には、「自分が乗る飛行機でこんなおもてなしをしてもらえるなんて。記憶に残るフライトですね」とコメントする人もいた。当日はこの七夕フライトのほか、羽田空港の出発ロビーにも笹と短冊を設置。浴衣姿のスタッフが訪れる人を笑顔で迎え、それぞれの願い事を届けるサポートを担っていた。
2015年07月07日ANAは7月1日より、ANA機内販売限定の「スターバックス ヴィア アイスコーヒー&S/S アデリータンブラー 2015」を販売している。同商品はアイスコーヒー用の「スターバックス ヴィア アイスコーヒー」3本と保冷保温に優れたステンレスタンブラー、国内のスターバックスで使えるドリンククーポン1枚がセットになったもの。340mlのタンブラーは涼しげなミンとグリーンを採用し、飛行機やヤシの木など夏旅気分を盛り上げてくれるデザインを施している。価格は、国内線では税込5,000円(ANAカード払いなら税込4,500円)、国際線では4,600円(ANAカード払いなら4,140円)となる。購入はひとり1本限定で、販売期間であっても機内搭載在庫がなくなった場合は販売できないこともある。なお現在、ANAは夏季限定(8月31日まで)で、プレミアムクラスではスターバックス ヴィア アイスコーヒーを、普通席ではANA オリジナル アイスコーヒーを提供している。
2015年07月03日ANAは日本初となる自動手荷物預け機「ANA Baggage Dropサービス」を7月1日より導入することを先駆けにして、羽田空港国内線第2旅客ターミナルにて空港到着から搭乗するまでの流れをシンプルで分かりやすい新搭乗スタイル「ANA FAST TRAVEL」を展開していく。「ANA FAST TRAVEL」は、自動手荷物預け機「ANA Baggage Drop サービス」、簡単でスピーディーな操作でチェックインができる「新自動チェックイン機」、一目で分かる「羽田空港国内線出発カウンターのデザイン」の導入・展開により、空港における手続きの極小化、待ち時間の抑制、より分かりやすい動線の提供を実現していくという。7月1日から始まる「ANA Baggage Dropサービス」は、日本のエアラインとして初めて羽田空港に導入される。これまで乗客が係員カウンターで預けていた手荷物を係員を介することなく、乗客自身が自動手荷物預け機の中に入れ、表示される操作案内に従って手荷物預けを完了させる。言語は、日本語、英語、中国語(繁体・簡体)、韓国語の4カ国語の案内を用意する。また、今秋頃に導入を予定している「新自動チェックイン機」は、操作画面を現状の17インチから19インチに拡大することで視認性が向上させる。合わせて画面のデザインも一新し、必要な手続きが画面の案内にそって簡単にできるようになるという。さらに、従来カウンターで行っていた欠航や遅延時などの予約変更や払い戻し、チェックイン済みの座席変更、マイル登録、領収書の発行、国際線航空券を所有者の国内区間のチェックインなども、機械を通してできるようになる(一部の機能は2016年冬導入予定)。言語は「ANA Baggage Dropサービス」同様、日本語、英語、中国語(繁体・簡体)、韓国語の4カ国語の案内を用意する。そのほか、2016年春頃には羽田空港第2ターミナル出発カウンターリニューアルし、一目で分かるデザインを追求するとともに、出発ロビーのレイアウトおよび案内表示を変更する。出発カウンターのレイアウトは、「ANA Baggage Drop」と「新自動チェックイン機」を中央に集約して配置する。これにより特定のカウンターの混雑を防ぎ、待ち時間の削減するという。また、案内表示については絵やピクトグラムを使用することにより、日本人のみならず外国人にとっても分かりやすい表示を実現するという。
2015年07月01日ANAは6月26日、2015年から2018年の4年間、国際水泳連盟(以下、FINA)が主催する「世界水泳選手権大会」および「世界短水路選手権大会」にオフィシャルパートナーとして協賛することを発表した。ANAは、2004年より日本水泳連盟のスポンサーとして競泳チームをサポートするとともに、日本オリンピック委員会が実施するトップアスリート就職支援ナビゲーション「アスナビ」を通じて競泳選手を採用するなど、日本における水泳競技の発展・強化に関わってきた。このたび、東京2020 オリンピック・パラリンピック競技大会(以下、東京 2020)を見据え、同大会において中核をなす競技である水泳等に対するサポートを強化することが、東京2020の成功にも寄与すると考え、同協賛を決定した。世界水泳選手権大会は、世界の約180の国と地域から2,000人を超えるトップ選手が出場し、競泳をはじめとし飛込・水球等の75種目が開催される、世界的にも大きな注目を集めるスポーツイベントのひとつとなっている。ANAは「世界水泳選手権大会」等に協賛することにより、ANAの海外での認知度向上およびブランド価値向上を目指すという。契約期間内の選手権開催国は、FINA世界選手権大会(7月24日~8月9日ロシア カザン、2017年7月~8月ハンガリー ブタペスト)、FINA世界短水路選手権大会(2016年12月7日~11日 カナダ ウィンザー、2018年12月中国 杭州)となっている(開催地は変更する可能性もある)。主な協賛権利は、エアラインカテゴリーにおける独占的マーケティング権、会場看板で「企業ロゴ(ANA)」の掲出、ANAが制作する印刷物や商品へのFINA公式マーク使用等の権利、大会関係者・選手・一般来場者へのPR活動など。
2015年06月26日