Appleは7日、フランスのラグジュアリーブランド「エルメス」とのコラボレーションモデル「Apple Watch Hermès コレクション」において、新色のレザーストラップを装着したモデルを発表した。19日の発売を予定しておりApple Storeでの価格は税別(以下同)138,000円から。また、レザーストラップのみの単体販売も新たに行う。「Apple Watch Hermès コレクション」のレザーストラップは、手首に二重で巻きつける仕様が特徴の「ドゥブルトゥール」、クラシックなスタイルの「シンプルトゥール」、馬具から着想したという幅広の「カフ」が用意されている。これまでのカラーバリエーションは、「ドゥブルトゥール」がフォーヴ色のヴォー・バレニア、ブルー・ジーン、カピュシーヌ、エタン色のヴォー・スウィフトの4タイプ、「シンプルトゥール」がフォーヴ色のヴォー・バレニア、または黒のボックスカーフの2タイプ、「カフ」にはフォーヴ色のヴォー・バレニアがラインナップされていた。新たに加わるのは、「ドゥブルトゥール」と「シンプルトゥール」でブルー・パン、ブルー・サフィール、白、フー色のヴォー・エプソンの4タイプとなっている。なお、「カフ」に新モデルの追加はない。レザーストラップ単体での価格とラインナップは以下の通り。○シンプルトゥール: 45,000円ヴォー・バレニア(フォーヴ)38/42mmボックスカーフ(黒)38/42mmヴォー・スウィフト(カピュシーヌ)38mmヴォー・スウィフト(エタン)42mmヴォー・エプソン(ブルー・パン)42mm ※新色ヴォー・エプソン(白)38mm/42mm ※新色ヴォー・エプソン(ブルー・サフィール)38mm/42mm ※新色ヴォー・エプソン(フー)38mm/42mm ※新色○ドゥブルトゥール: 65,000円ヴォー・バレニア(フォーヴ)38mmヴォー・バレニア(フォーヴ)38mm XLヴォー・スウィフト(エタン)38mmヴォー・スウィフト(カピュシーヌ)38mmヴォー・スウィフト(ブルー・ジーン)38mmヴォー・エプソン(ブルー・パン)38mm ※新色ヴォー・エプソン(ブルー・サフィール) 38mm ※新色ヴォー・エプソン(白)38mm ※新色ヴォー・エプソン(フー) 38mm ※新色○カフ: 87,000円ヴォー・バレニア(フォーヴ)
2016年04月07日Appleは、世界自閉症啓発デーにあわせて、デューク大学とケープタウン大学が、自閉症の研究を進めるためにResearchKitをどのように活用しているのかを紹介した映像「ディランを紹介します。」を公開した。Appleが提供している医学・医療研究および健康リサーチ向けに設計したオープンソース・ソフトウエアフレームワーク「ResearchKit」は、早い段階で自閉症研究者の間で導入が始まった。昨年10月には、デューク大学とケープタウン大学との協同で「Autism & Beyond」というiPhoneアプリが公開されている。同アプリでは、iPhoneの前面に搭載されたFaceTime HDカメラを利用し、顔認識アルゴリズムと組み合わせ、生後18カ月の幼児のビデオに対する情緒的反応を分析することで、発達障害の可能性を検出する。子供を専門家と対面させなくても検査できるので、より早期での発見と治療を行えるという。このアプリは最初の1カ月で、その前の9カ月間にわたる実地研究を上回る参加者を集めることができたとのことだ。4月はAutism Acceptance Month(自閉症受容月間)であり、「ディランを紹介します。」は4月2日の世界自閉症啓発デーにあわせて公開された。世界自閉症啓発デーは、2007年12月18日に国連総会で採択され、以来、世界各国でさまざまなイベントが行われている。自閉症とは、脳の中枢神経の機能障害で、定型発達者と同じように周囲の物事や状況が脳へと伝わらないために、 結果として対人関係の問題やコミュニケーションの困難が生じるといったことがある。日本では、ネットスラングが膾炙するとともに、その字面から心の病気であると、間違った認識を抱いている人も少なくない。映像では、「ずっと、みんなと繋がりたいと思っていた」「でも誰も分かってくれなかった」「コミュニケーションの手段がなかったんだ」「多くの人たちが、僕に心があることを分かってくれない」「自分をコントロールできない人としてしか見てくれない」とディランが訴えかける。だが、iPadを手にしたことで、彼の人生は劇的に変化する。iPadを使い始めてから、行き交う言葉を捉えられるようになり、思考も纏められるようになったとディランは言う。「声を持つことで人生が、がらりと変わった」とも。映像の最後は中学校の卒業式のシーンで、ディランの「僕達が心で思い描いたものが現実を作っている」「だから心を開けば、何だってできるんです」というスピーチで締めくくられている。周囲の無理解、これは自閉症を持つ人々にとっては切実な問題であるが、この映像は障害を抱えるということがどのようなことなのであるかを顕在化させ、共にいられるという意識を分かち合えるよう促してくれる。彼らは決して、心を閉ざした存在ではない。周りの人々も臆断せず、理解を深めることこそが重要なのだ。他方、この映像は彼らをユニークな存在として捉えることに成功している。ディランは「僕はこの世界をユニークに体験しているんだよ」と伝えるが、自閉症であることは、その人の個性と受け止めるべきことでもあるのだ。だから、自閉症を障害として治療すべきではないと主張する人々も多く存在する。Appleが示したのは、単に克服すべき課題があるということだけではなく、そこに存在する多様性なのである。ともあれ、まずは特設サイトの映像をご覧頂きたい。ディランの生き生きとした表情はまた、我々の人生が、実り多きものであるということをも教えてくれる。
2016年04月05日4月1日に創業40周年を迎えたAppleが、本社キャンパス(カリフォルニア州クパチーノ)に海賊旗を掲げた。この旗は、Macintosh開発チームの一員だったSusan Kare氏が1983年に描いた海賊旗のレプリカだ。Steve Jobs氏の「It’s better to be a pirate than join the navy. (海軍に入るくらいなら、海賊になったほうがいい)」という言葉を表現している。Macintoshの開発は、当時の経営陣からLisaの担当を外されたJobs氏が、理想のパーソナルコンピュータを目指して進めたプロジェクトだった。社内の本流プロジェクトではなかったが、作品と呼べるような製品を作っているという誇り(リアルアーティストシップ)、そして世の中を変えるという気概(海軍よりも海賊になれ)を植え付け、開発チームを奮い立たせた。Macintosh開発は困難を極め、週80時間以上も働いても計画は遅れたが、開発の志が疲弊したチームを支えた。1983年、80人以上の部門に成長したMacintoshチームは「Bandley 3」という大きなビルに移った。Macintoshチームのオリジナルメンバーの1人Andy Hertzfeld氏の「Pirate Flag」によると、Lisaチームから移ってきたプログラマーのSteve Capps氏が、Macintoshチームが自分たちのことを海賊というなら海賊の旗を立てるべきと提案した。そしてCapps氏が黒い布を縫って旗を作り、UIデザイナーのKare氏がMacintoshチームの志を表現した海賊旗に仕上げ、日曜の夜中にビルに忍び込んで旗を立てた。Macintosh部門になっても、Macintoshチームは海賊であり続けることを示した。Macintosh開発、Lisaチームとの対立から生まれた海賊旗だが、今では「1984」や「Think different」と同じようにAppleのカウンターカルチャーや革新・開拓精神の象徴になっている。以下の動画はAppleが3月21日に米カリフォルニア州サンフランシスコで行ったスペシャルイベントのオープニングを飾った「40 Years in 40 Seconds」というビデオだ。Appleが誕生してから40年の歴史を40秒にまとめている。
2016年04月02日米Appleは3月30日(現地時間)、Webブラウザ「Safari」のテクノロジープレビュープログラムを開始し、Safari Technology Preview Release 1(OS X 10.11.4以上)を公開した。Google ChromeやMozilla FirefoxのBetaプログラムと同様、今後Safariに組み込む予定の新しいWebテクノロジーや新機能のプレビュー、最新のパワフルな開発ツールへのアクセスを提供し、フィードバックを収集する開発者向けプログラムだ。SafariのブラウザエンジンであるWebKitにも「WebKit Nightly」という開発者向けプログラムがあるが、Safari Technology PreviewはSafariの機能を備えたSafariのテスト版であり、Nightlyよりも安定している。Appleによって署名されているので、iCloudとの連携(ブックマークやリーディングリスト、履歴のクラウド同期など)といったAppleのサービスを利用可能。Mac App Storeにも対応しており、最初にAppleの開発者向けサイトからダウンロードしてインストールしたら、その後はOS XのApp Storeを通じて数週間ごとにアップデートが提供される。Safari Technology Previewはスタンドアロンのアプリケーションとして動作し、OS X標準の製品版Safariと併用できる。履歴、ブックマーク、クッキー、キャッシュといったローカルデータは、製品版のSafariとは別に保存される。Release 1は高速なB3 JavaScript JITコンパイラを搭載し、ECMAScript 6のサポートの向上が図られている。また最新のShadow DOM仕様に対応し、Content Security Policy Level 2をサポートする。現時点でSafari Technology PreviewはOS X版のみ。iOS版のSafariにもテクノロジープレビューが拡大するかは不明だが、Safari Technology Previewのサイトには「OS XおよびiOSの来たるべきWebテクノロジーをスニークピーク」という記述がある。
2016年03月31日「プライバシー保護」と「テロとの戦い」でAppleとFBIが対立している問題が急転、FBIがAppleとは別の第三者(サン電子のイスラエル子会社と報じられている)の力を借りて、容疑者のロックされたiPhoneのデータへのアクセスに成功した。28日にAppleに対する提訴の取り下げを申請し、長期戦も予想されたFBIとAppleの争いはひとまず幕引きとなった。議論が四方八方に広がって、いささかうんざりするところもあったけど、個人的には法廷審理への関心が高まってきたところだったので残念でもある。というのも、下院法務委員会においてFBIのJames Comey氏がAppleは暗号技術を用いてスマートフォンを「warrant-proofにしている」と非難したことが新たな論争となっていたからだ。warrant-proofとは令状があっても踏み込めないことを意味する。誘拐、テロといった犯罪を未然に防ぐ、または被害を最小限に食い止められるように、法に従って捜査機関はプライベートな場所も捜査できる。ところが、Appleの暗号化はそれを不可能にする。Comey氏は「建国者たちはショックを受けていることだろう」とも発言したという。そうした状況は21日にAppleが行ったスペシャルイベントにおけるTim Cook氏の発言にも現れていた。「We did not expect to be in this position — at odds with our own government,」- 米国の自由な魂を重んじるAppleが、その政府と対立することになるとは思いもしなかった。治外法権など数々の例外はあるものの、令状があれば捜査を執行できる。Comey氏の指摘はほぼ筋が通っている。しかし、新しい技術を用いて犯罪者を寄せ付けないように作られた最新の鍵が、上出来過ぎて開けられないと警察から文句を言われる筋合いはない。全てのセキュリティやテクノロジが捜査当局に協力的なものであるべきというのは拡大解釈が過ぎる。デジタル科学捜査を専門とするJonathan Zdziarsk氏は、米国では捜査に対するプライバシー保護もまた認められており、利用者のプライバシーを保護するように製品を設計する権利や責任をAppleは有すると述べている。だから、warrant-proofという言葉は、むしろAppleがアピールすべきであると主張していた。FBIのwarrant-proof発言によって、AppleとFBI、どちらが米国の精神を反映しているかという議論に発展していたところで、FBIから待ったがかかって議論がうやむやに……というのが現在である。でも、今回FBIが容疑者のiPhone 5cにデータにアクセスできたからといって、問題が解決したわけではない。Appleは今後もプライバシー保護の技術を強化していくだろう。同じような対立が将来再び起こることは容易に想像できる。warrant-proofという言葉がどちらのためのものであるべきか、という議論は、これからのテクノロジーの発展の礎になり得る。たとえば、米国で評価を高めている米Amazonのワイヤレススピーカー型のデジタルアシスタント「Echo」である。スピーカーなので常に電源に接続されており、スマートフォンのデジタルアシスタント(Siri、Google Nowなど)と違って、同じ部屋にいて話しかけるだけでいつでもAlexa(Amazonのデジタルアシスタント)を利用できる。たとえば筆者はよくGoogleで度量衡換算をしていたが、今は「Alexa, what is 5 miles in kilometers?」というように話しかけるとEchoがすぐに答えてくれる。本当に便利である。話しかけるだけというアクセスしやすさがEcho最大の魅力だが、Echoがもし部屋の片隅で常にユーザーの会話に聞き耳を立て、会話を記録していたとしたら不気味である。実際には「Alexa」と呼びかけた時から、Echoに話しかけたことをモニターする。それが分かっているから、ユーザーは安心して利用できる。Echo(Alexa)はユーザーのことをよく知っているが、Echo(Alexa)から第3者がユーザーの生活を調べることはできない。ユーザーが安心して便利に使えるようにプライバシーが保護されたEchoは、捜査当局がwarrant-proofと敵視すべきデバイスだろうか?IoT市場が成長する中、静かに私たちの生活をモニターするデバイスが、これから私たちの身の回りに増えていく。それらを便利なものにするためには、ユーザーがどのような情報収集に許可を与え、情報をどのように保管して利用するか、データの共有や保護をしっかりとユーザーが自身でコントロールできる環境づくりが重要になる。そうした仕組みを安定させておかなければ、インターネット普及期のようなプライバシーに関する混乱が起こるだろう。その点で、プライバシー保護や安全保障の原則の論争に発展していたAppleとFBIの対立は、いま泥沼の法廷闘争になっても、結果次第ではこれからの社会の変化を加速させる基盤になっていたかもしれない。
2016年03月30日噂されていたAppleのオリジナルTVプロジェクトの内容が明らかになった。The Black Eyed PeasのメンバーであるアーティストWill.i.amと、「The Office」「Jane the Virgin,」などのエグゼクティブプロデューサーとして知られるBen Silverman氏と共に、アプリ・エコノミーに関するリアリティショーを制作している。New York Timesなどに対して、AppleのEddy Cue氏(シニアバイスプレジデント、インターネットソフトウエア&サービス)が明かした。Appleはテイラー・スウィフトの1989ツアー、Viceのドキュメンタリーシリーズなど、数々の独占コンテンツを提供してきたが、アプリに関するTVシリーズで初めて音楽以外の分野にオリジナルコンテンツを拡大する。App StoreについてCue氏は、モノ作りの力やクリエイティビティを引き出す人々の優れたアイディアが同ストアを素晴らしいものにしていると述べている。しかしながら、TVシリーズがどのような内容で、どのようにアプリ・エコノミーを扱うのかは不明だ。タイトル、リリース時期、エピソード数、視聴方法など、詳細は一切明かしていない。アプリに関するショーというアイディアは、Silverman氏のアイディアから誕生したという。Silverman氏は約10年前にiTunesで「The Office」を配信し始めた時にCue氏と知り合った。映像コンテンツのオンラインストリーミング配信では、NetflixやAmazon.comがオリジナルコンテンツの提供に力を注いでいるが、AppleのオリジナルTVプロジェクトは、それらに対抗するものではないという。現時点でTVシリーズや映画の制作を大きな事業にする計画はなく、音楽と同様にAppleらしい独占プロジェクトに取り組み続けていくという。AppleのオリジナルTVコンテンツについては、ドクター・ドレ主演の作品を制作中であるという噂が報じられていた。
2016年03月25日米Appleは、3月21日(現地時間)に開催されたスペシャルイベントにて、iPhoneを分解するロボット「Liam」を紹介した。現在、Liamの作業風景を映した動画を、同社WebサイトやYouTubeで公開している。Appleはスペシャルイベントにて、製品リサイクルの取り組みを紹介。使用済みのiPhoneを分解するロボットとして、Liamを開発したと説明した。年間で120万台のiPhoneを分解できるという。Liamは、製品から再利用できる部品を検出し、分離させる作業を行う。たとえば、バッテリーからコバルトとリチウムを、カメラから金と銅を取り外すほか、メインロジックボードから銀とプラチナを抽出する。同社は使用済みのApple製品を下取りする「Apple Renewプログラム」を開始しており、MacとiPadはオンラインで、iPodとiPhoneはApple Store実店舗で下取りを受け付けている。
2016年03月22日Appleは22日、個人用の健康ケアアプリを開発するのに便利なフレームワーク「CareKit」を発表した。4月にオープンソースプロジェクトとして提供を開始する。CareKitを使って開発されたiPhoneおよびApple Watch用アプリは、個人が自分の症状や投薬状態を記録/モニターしたり、その情報を医師や家族と共有できる。たとえば薬を飲んだらボタンを押して記録する、定期的にApple Watchで脈拍を図る、アプリ上でリハビリのためのゲームをする、傷口の写真を撮影する、といったようにひとつひとつの情報を記録して医師らと共有することで、患者は自分の病気の治療に積極的に関わっていくことができ、医師はリアルタイムに患者の情報を管理して、発作の前触れを感知したり、投薬内容を検討することが効率良く行えるようになる。また、アプリはiPhoneやApple Watch本体の加速度計なども利用できるため、体が大きく揺れたり、倒れたりしたときにリモートでモニターすることもできる。どの情報を誰にどのくらい提供するかはユーザーが決められるため、プライバシーも守られるとしている。CareKitはアップルが医療機関と難病治療のためのプロジェクトとして展開中のフレームワーク「ResearchKit」の技術を応用している。ResearchKitでは、喘息、てんかん、皮膚ガンなどの研究・治療のために患者の情報を収集し、研究機関と共有できる。
2016年03月22日米Appleは3月21日(現地時間)に開催したスペシャルイベントにて、Apple TV向けOSの最新版「tvOS 9.2」を発表。同日より提供が開始され、アップデートが可能となっている。新機能として追加されたのは、Siri Remoteを使った音声によるアプリの検索や文字の音声入力機能だ。Siri Remoteはスワイプ操作が可能なTouchサーフェスを備えたApple TVのリモコン。Siriによる検索は以前から可能だったが、音声から文字を入力して検索できる。また、ユーザー名・パスワードも声で入力することが可能となる。また、ホームスクリーン上アプリを種類別に整理できるフォルダー機能を追加。iCloudフォトライブラリの全ての写真・ビデオへのアクセスや、ライブフォトの表示にも対応する。さらに、Bluetoothキーボードへの対応も発表されている。tvOS 9.2が利用できるのは2015年版(第4世代)Apple TV。アップデートは自動で行われるが、ホーム画面の「設定」から手動で行うことも可能だ。スペシャルイベントに登壇した同社CEO ティム・クック氏によると、昨年9月にtvOSを搭載した第4世代Apple TVが発売されて以来、Apple TVは過去最高の売り上げを記録し、5000を超えるアプリがApp Soreに提供されているという。
2016年03月22日Appleは22日、同日発表した4インチサイズの「iPhone SE」向けに「iPhone SEレザーケース」を発表した。Appleオンラインストアでは、出荷予定日について1営業日と記載されており、購入できるようだがiPhone SEの発売日は31日となっている。価格は税別4,500円。同製品は、iPhone SE向けの保護ケース。素材には、特殊ななめし加工と仕上げを施したヨーロピアンレザーを採用している。端末が接触する裏面にはマイクロファイバーが使われている。なお、iPhone SEとiPhone 5/5sでは、重量しかボディサイズに差がないため、iPhone 5シリーズでも使用が可能だ。カラーバリエーションはミッドナイトブルーとブラックの2色。
2016年03月22日Appleは3月21日(現地時間)開催したスペシャルイベントにて、Apple Watch用のバンドとして新たに「ウーヴンナイロン」シリーズが追加されることを発表した。ウーヴンナイロンは4層構造のナイロン素材を用いたカジュアルなデザイン。色違いの繊維がウェーブを描くようなテクスチャが特徴だ。カラーは、ゴールド/レッド、ゴールド/ロイヤルブルー、ロイヤルブルー、ピンク、パール、スキューバブルー、ブラックの7種類。価格はスポーツバンドと同じ5,800円。38mmアルミニウムケースとの組み合わせは3万6,800円、42mmアルミニウムケースでは4万2,800円。昨年発売が開始された時点でのApple Watch SPORTシリーズの価格(38mm 4万2,800円/42mm 4万8,800円)より値下げされている。併せて、スポーツバンドと組み合わせたタイプも同じ値段に値下げされている。さらに、事前に噂のあったミラネーゼループのスペースブラックが追加された他、スポーツバンドや革バンドにも新色が加わる。いずれも発表当日より販売が開始されている。
2016年03月22日米Appleは3月21日(現地時間)、Apple本社(米カリフォルニア州クパチーノ)開催したスペシャルイベントで9.7インチの「iPad Pro」を発表した。Smart KeyboardおよびApple Pencilに対応した小型版「iPad Pro」としての登場となっている。プロセッサーは、64bitアーキテクチャチップの第3世代となるA9Xを採用し、モーションコプロセッサはM9を搭載。充電ケーブルを接続していない時でも「Hey Siri」と呼びかけてSiriを利用できる。ディスプレイの解像度は2048×1536ピクセル(264ppi)で、本体サイズは240×169.5×6.1mm、重量はWi-Fiモデルが437g、Wi-Fi+Cellularモデルは444g。ディスプレイは、iPad Air 2と比較して、25%の高輝度化、色域も25%拡大した上で、反射を40%抑えているという。また、4チャンネルの環境光センサーを使い、周囲の光に合わせてディスプレイの色と明度を自動的に適応させるTrue Toneディスプレイ仕様となっている。オーディオ面では四隅にHi-Fiスピーカーを配置。高周波が最上部のスピーカーから出力されるように自動的に調整する機能を装備する。本体側面には12.9インチのiPad Pro同様、Smart Connectorを搭載し、カバーとスタンド機能を備えたSmart Keyboardを接続できる。また、こちらも12.9インチのiPad Pro同様、Apple Pencilの利用が可能である。背面のiSightカメラは12メガピクセルで、4K動画(3840×2160)撮影をサポート。Live Photosおよび1080p(120fps)、720p(240fps)のスローモーションビデオ、手ぶれ補正機能を使ったタイムラプスビデオに対応している。また、iPadでは初めて、True Toneフラッシュを搭載。前面のFaceTimeカメラは5メガピクセルで、暗い場所でディスプレイをフラッシュとして利用できる「Retina Flash」に対応した。通信機能は、全モデル共通の仕様が、Wi-Fi(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2、MIMOへの対応。Wi-Fi+CellularモデルはLTE-Advancedをサポート、また、Apple SIMを内蔵する。カラーはシルバー、ゴールド、スペースグレイ、ローズゴールドの4色。ストレージ容量は32GB/128GB/256GBの3ライン。価格は、Wi-Fiモデルの32GBが66,800円、128GBが84,800円、256GBが102,800円、Wi-Fi+Cellularモデルの32GBが82,800円、128GBが100,800円、256GBが118,800円(いずれも税抜き)。3月24日から予約受付を開始し、3月31日に発売となる。
2016年03月22日米Appleが現地21日に開催したスペシャルイベント後、Appleオンラインストアでの製品ラインナップからiPhone 5sが消えている。同イベントで発表された4インチの「iPhone SE」の登場によるものだと思われる。日本時間22日4時30分現在、Appleオンラインストアから購入できるiPhoneは、iPhone 6s Plus/6s/6 Plus/6/SEの全5モデル。なお、iPhone SEは16GBモデルと64GBモデルが用意されており、SIMフリー版の価格はそれぞれ税別(以下同)52,800円と64,800円となっている。
2016年03月22日米Appleが21日(日本時間:22日午前2時)に開催するスペシャルイベントの開始を目前に控え、Appleの日本公式オンラインストア「Apple Store」がメンテナンスに入った(日本時間21日22時の時点で確認)。スペシャルイベントにて新製品が発表されることに伴っての措置だとみられる。今回のスペシャルイベントでは、新型iPhoneや新型iPadなどの発表が噂されている。新型iPhoneは、4インチサイズのモデルが登場すると話題だ。なお、同イベントは、ストリーミング中継も行われる予定なので、注目している人はチェックしてみてはいかがだろうか。
2016年03月21日米Appleが3月21日にスペシャルイベントを開催する。イベント会場はApple本社(米カリフォルニア州クパチーノ)で、キーノートの開始時間は現地時間の午前10時(日本時間: 3月22日午前2時)だ。キーノートはライブストリーミングで生公開され、以下のような環境で視聴できる。iOS版Safari (iOS 7以上)OS X版Safari v6.0.5以上 (OS X v10.8.5以上)Microsoft Edge (Windows 10)Apple TV 第2世代/第3世代 (ソフトウエアv6.2以上)Apple TV (第4世代)イベントの招待状には「Let us loop you in.」と書かれている。Appleが建築中の新キャンパスが完成に近づいており、今回がApple本社(1 Infinite Loop)での最後のイベントになる可能性があるため”loop”という言葉を使っているのか、それとも発表内容に何か関係があるのか、招待状から読み取るのは難しい。春の製品発表イベントの準備をAppleが進めているという噂は数カ月前から報じられていた。それらの噂をまとめると、まず有力と見られているのがiPhone 5sを最後に途絶えていた4インチiPhoneの新製品だ。A9/M9チップを搭載、NFCを備えてApple Payをサポートし、そしてiPhone SEという名称になるという。ここ数年Appleは年に一度、秋のイベントでiPhoneの新製品を発表しており、4インチiPhoneの新製品を発表したら、2010年のiPhone 4以来となる夏前のiPhone新製品発表になる。そしてもう1つ、9.7インチのiPadの新製品発表の可能性も高いと見られている。噂が出始めた頃はiPad Air 2の後継となるiPad Air 3と見られていたが、12.9インチのiPad Proの小型版という位置づけでiPad Proという名称になると9to5Macが報じた。Smart Connectorを備え、Apple Pencilをサポートするという。Appleが1月に開発発表を行った「iOS 9.3」の正式版リリースも期待される。iOS 9.3は、夜間にディスプレイの表示をナイトモードに切り替える「Night Shift」、学習にiPadを活用するためのエデュケーション向け機能「Education」、そして「メモ」「ヘルスケア」「News」といった標準アプリのアップデートを含む。その他の製品では、9to5MacがApple Watch用のバンドに新しいカラーオプションや新素材のバンドが加わり、そしてHermesに続くサードパーティパートナーからのバンド製品が登場する可能性を指摘している。もう1つ注目されるのが、プライバシーとセキュリティに関するコメントである。iPhoneのロック解除をめぐるFBIとの対立は法廷闘争に発展しており、米大統領選挙の予備選挙が行われているタイミングが重なって賛否の議論が巻き起こっている。
2016年03月11日米特許商標庁(USPTO)が3月1日(米国時間)に公開した特許が話題になっている。これは米Appleが「Detachable wireless listening device」の名称で2011年3月に申請していたもので、携帯音楽プレイヤー本体とイヤフォンを分離して、ワイヤレス状態でも音楽を聴くことを可能にする方法が記されている。Appleでは、2016年秋に登場するとみられる新型iPhoneにおいて35mmのヘッドフォンジャックを廃止するという噂があり、今回の特許はその噂を補強するものと予想する声もある。今回申請が認められたのは特許番号No.9,277,309で「Detachable wireless listening device」の名称になっている。簡単にいえば「取り外し可能な無線で音楽を聴くためのデバイス」であり、イヤフォンと音楽プレイヤー本体(例えばiPhoneなど)を接続するケーブル部分をイヤフォンの耳に近い部分から外し、Bluetoothなどのワイヤレス技術で音楽を聴くことができる仕掛けだ。ワイヤレス音声伝送については特記事項はないが、イヤフォンのケーブル部分で2つに分割して無線通信化できるという点が新しい。MacBook向けのForce Touch技術を含む、同日に申請が認められた複数の特許のうちの目玉のひとつといえるだろう。前述のように、次期iPhoneといわれる「iPhone 7」の世代では従来から本体のデザインを一新する大幅更新サイクルのタイミングにあたり、ここで本体薄型化の障害になっていた35mmヘッドフォン端子を廃し、代わりにLightningのようなほかの端子やBluetooth技術を使ったワイヤレスヘッドフォン技術へと移行するのではないかという噂が存在している。今回の特許はこのヒントになるのではという意見もあるが、申請中の特許そのものは2012年10月に公開されてすでに時間が経過しており、別にiPhone 7のタイミングに合わせたものではない。特許で示される機構も従来のイヤフォンとは別の使い方を提案する側面のほうが強く、ヘッドフォン端子廃止とは別の話だ。そのため、事の真偽はもう少し情報が出てくるのを待つしかないだろう。
2016年03月03日●初めてのお小遣いでCDを買った世代からすれば、夢のよう今回は、再びApple Musicの話だ。Appleは2015年6月30日にApple Musicを開始した。Beatsを買収してから1年で、iTunesに変わる新しい音楽サービスとしてリメイクし、立ち上げにこぎ着けた。Apple Musicでは、他のストリーミングサービスと同様、膨大な数の音楽に自由にアクセスすることができる。しかしAppleの独自性は、「ハンドクラフト」だ。24時間生放送のラジオステーション「Beats 1」や、エディターと呼ばれるAppleのスタッフが世界中で大量に作り続けるプレイリストのライブラリ、そしてアーティスト自身が投稿してファンとつながるConnectの機能など、人の手が介在した音楽の楽しみ方の提供にこだわっている。Apple Musicとよく比較されるのは、ストリーミング音楽サービスの認知度を向上させてきた存在であるSpotifyだ。登録ユーザー7,000万人、有料ユーザー2,000万人といわれる同サービスに、どれだけ迫れるかが、Appleの新サービスの成否を分ける指標にもなっていた。Appleの役員が披露した最新の数字では、有料会員数は1,100万人に上り、前述のSpotifyの有料会員数の半数を上回るようになった。iOSの「ミュージック」アプリと統合されている点で、非常に大きなアドバンテージがあるが、Appleとしては、世界の85%のスマートフォンのシェアを占めるAndroidユーザーを取り込むことで、さらに会員数を伸ばすことを狙う。ところで、皆さんは音楽をどのように聴いているだろうか。筆者は2001年にiPodを使い始めて以来、iTunesに音楽を蓄積してきた。CDからリッピングして音楽を貯めてきたが、だんだんiTunes Storeで音楽を買うようになり、現在それらの音楽は丸ごと、iCloudミュージックライブラリとしてサーバにアップロードしている。お気に入りの曲の再生カウントは3桁を超えるものもあるが、そうした楽曲に付随するメタデータも含めて、なんとか15年間ファイルをキープしながら聴いている。当然だが、物理メディアではないので、再生を繰り返しても、データの劣化などは理論上ない。逆に、少し音に深みが出てくる、といったアナログチックな変化があっても面白くはあるが、まあ、そんな事はない。レコードがすり減ったり、CDに傷がついていく代わりに、再生回数や星やハート、プレイリストへの追加といったデータが蓄積されていくのだ。ただ、Apple Musicで音楽を聴くようになり、もともと持っていたアルバムも含めて、ストリーミングで聴くようになってきた。あのとき買わなかった(お金がなくて買えなかった)作品も、すべて聴けるようになったのは、初めてのお小遣いでCDを買っていたような世代である筆者からすれば、夢のような環境だと言える。無駄に世代間論争をあおるつもりはないし、音楽を買わないことを責めたいわけでもないが、筆者のように音楽を物理的なメディアで買ってきた世代と、YouTubeなどで無料で楽しんでいる世代とでは、音楽を買う、聴く、という感覚は大きく異なるだろう。筆者が「夢のよう」と書いた内容について、おそらくCDというメディアを活用せずに済んだ世代からは、全く共感が得られないのではないか、と思う。●思い切って、iTunesの音楽ファイルを消してみた音楽の聴き方が変化してきたこともあり、15年間守ってきた音楽ファイルを、先日思い切って、すべて消してみた。手元のMacのディスク容量が不足してきたため、100GBあまりのiTunesフォルダを一掃したのである。ちなみに、音楽データは消えても、前述の再生回数などのデータは削除されなかった。一応、筆者もその機能を理解した上で、それでも心配で踏み切れなかったことではあるが、ディスク容量の限界が迫りくる状況で、一線を越え、データ自体をクラウドに任せたのである。ひとまず現状、問題はない。とはいえ、ファイルの削除が伴うため、読者の皆様が行う場合には、自己責任でお願いしたい。一応、Office 365アカウントについてくる1TBのOneDriveに、iTunes Storeに取り扱いがなさそうな音楽ファイルはバックアップしてある。クラウドストレージの容量に余裕がある方は、そちらも試しておくことをおすすめする。Apple Musicのユーザー、もしくはiTunes Matchを契約していると、ユーザーのiTunesライブラリ内、すなわち手元にある音楽ファイルは、iTunesと照合され、カタログにないものはアップロード、カタログにあるものは契約期間中は自由に再ダウンロード可能になる。これらの楽曲はストリーミング再生も行える。ちなみに、iTunes Matchが別料金なのは、この再ダウンロードする音楽ファイルについて、Apple MusicやiTunes Matchの契約解除後でも再生可能にするオプションが存在するからだ。もちろん、WAVEやAppleロスレスなど、再ダウンロード可能なAAC 256kbpsの音質より高くリッピングしていたファイルについては、音質が劣化する点を留意しておきたい。ただ、2001年ごろに筆者がリッピングしたのは、ほとんどがMP3 160kbps、頑張ってMP3 320kbps程度だったので、さほど気にする必要がないだろう。ファイルの削除は、MacのiTunes上から行った。ライブラリ全体の音楽をcommand+Aで選択し、deleteキーを押す。すると、「この曲を削除してよろしいですか?」という確認が表示されるので、「ダウンロードしたものを削除」をクリックする。すると、iCloudミュージックライブラリにファイルが保存された状態で、iTunes上のファイルが削除される。iCloudミュージックライブラリ・iTunes Matchでアップロードされるのは、iTunes Store購入分を除く10万曲で、1曲あたり200MB以下、再生時間2時間以内という制限が課せられる。また、より高品質な音楽はAAC 256kbpsに変換されてアップロードされ、品質基準以下のファイルはアップロードされない。アップロードされないファイルを削除すると復旧できないため注意が必要だ。アップロードされたかどうかは、iTunesのマイミュージックのリストのクラウドのマークを確認するとよいだろう。●Appleは「やっと」音楽をモバイル化したApple Music経由での再生が増えたことも理由ではあるが、Macのハードディスクに音楽ファイルそのものが入っていないからといって、普段の音楽聴取体験に特段不便も変化もない。それだけ、音楽を聴く環境が、Wi-Fiやセルラーなどでインターネットにつながっている環境だということだ。iCloudミュージックライブラリでは、Macから音楽ファイルを削除できる点に加えて、iPhoneからでも、Apple Music以外の音楽ライブラリにアクセス出来ることがメリットだ。Macに接続しなくても、1曲単位で必要な楽曲をダウンロードして、オフラインで聴くことができる。Appleは、iTunes Storeで、「音楽を購入する」という行為を、「音楽を聴く『権利』の購入」という形に変えてくれたように思う。しかしApple Musicとそれに付随してくるiCloudミュージックライブラリによって、「音楽を聴く権利をモバイル化した」と表現できるだろう。SpotifyやPandoraなど、始めからストリーミング主体でサービスを展開してきた企業にとっては、音楽のモバイル化は当たり前の話と考えているだろう。ユーザーにとっては、PCでもスマートフォンのアプリでも良いので、とにかくネットにつながって、サービスから音楽を流してくればよいだけだからだ。つまり、これらのサービスにおいては、はじめから音楽はモバイル化されていたのだ。しかしAppleには、iTunesユーザーや、iTunes Storeユーザーがおり、彼らは自分で音楽を所有してきた。そして、iPodやiPhoneに同期して、楽しんできた。こうしたユーザーに対して音楽をモバイル化するために、Appleは様々な手順を踏んでいく必要があった。iTunes Radioでストリーミング音楽を試しつつ、Appleにとって重要だったのは、iTunes Matchだと感じた。このサービスで、iTunes Storeのカタログを活用し、膨大なiTunesユーザーの音楽をクラウドへ持ち込むテストをしてきたといえる。Apple Musicは、購読型ストリーミングサービスの部分がよりフォーカスされるが、Appleにとって力を入れているのは、Apple Musicの1つの機能であるiCloudミュージックライブラリの方だろう。これにより、ユーザーが所有している音楽をモバイル化することができ、Apple Musicを受け入れてもらうだけの素地を作ることを実現したのだ。松村太郎(まつむらたろう)1980年生まれ・米国カリフォルニア州バークレー在住のジャーナリスト・著者。慶應義塾大学政策・メディア研究科修士課程修了。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。近著に「LinkedInスタートブック」(日経BP刊)、「スマートフォン新時代」(NTT出版刊)、「ソーシャルラーニング入門」(日経BP刊)など。ウェブサイトはこちら / Twitter @taromatsumura
2016年03月02日5月27日発売となるPlayStation4、PlayStation3、PlayStationVita専用ソフト『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』の最新映像と、声優キャストを務める俳優・森山未來と女優・武井咲の収録の模様を収めたメイキング映像が公開された。本作は、累計100万本以上を売り上げた「ドラゴンクエストヒーローズ」シリーズ最新作。おなじみのキャラクターたちが登場するのはもちろん、圧倒的な迫力のバトル、映画のような壮大な世界観、新しくもなつかしい「ドラゴンクエスト」らしさ、そのすべてを進化させた完全新作で、マルチプレイも可能になっているという。最新映像では、森山が演じるラゼルと武井演じるテレシアに加え、悲しみに笑う王子・ツェザール、孤高の女剣士・オルネーゼも登場。迫力の戦闘シーンが公開されている。メイキング映像では、ゼネラルディレクターの堀井雄二氏指導のもと、演技を行う2人の様子を収録。森山が、シリーズおなじみの呪文である「メラゾーマ」を唱えるシーンもあり、制作の裏側を知ることができる動画となっている。
2016年02月24日SK-IIの美白研究の集大成P&G マックス ファクター 合同会社は、2016年2月21日(日)に同社が展開するスキンケアブランドSK-IIのホワイトニングシリーズ「GenOptics(以下、ジェノプティクス)」から美白美容液「SK-II ジェノプティクス オーラ エッセンス(以下、オーラ エッセンス)」を発売した。同ブランドは2016年、最先端の研究をもとにホワイトニングシリーズ「ジェノプティクス」を展開。今回のオーラ エッセンスはそんな美白研究の成果が詰まった美白美容液だ。美白ケアをしてるのにキレイじゃないのは「肌曇り」かも毎日美白ケアをしている人の中には、「シミもないのに、なんとなく肌がキレイじゃない」と感じている人も多いという。SK-IIはそんな“くすみ以上、シミ未満”の「肌曇り」に着目。プルーンエキス、イノシトール、プラムエキスなどが配合された独自の複合成分「ジェノプティクス オーラ カクテル」がメラニンの生成を抑えてシミ・ソバカスを防ぎ、肌本来の働きを整えることで内側から輝く「オーラ美肌」を実現する。使用法は、化粧水の後に同製品をスポイト一回分、手のひらに取り、顔全体に馴染ませるだけ。気になる部分には重ねづけも。SK-IIが満を持して発表した新しい美白技術。「肌曇り」が気になる人は試してみては。(画像はプレスリリースより)【参考】・P&G マックス ファクター 合同会社 プレスリリース/Digital PR Platform
2016年02月24日5月27日発売となるPlayStation4、PlayStation3、PlayStationVita専用ソフト『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』の主人公ボイスを、俳優の森山未來と女優の武井咲が担当することが明らかになった。本作は、累計100万本以上を売り上げた「ドラゴンクエストヒーローズ」シリーズ最新作。おなじみのキャラクターたちが登場するのはもちろん、圧倒的な迫力のバトル、映画のような壮大な世界観、新しくもなつかしい「ドラゴンクエスト」らしさ、そのすべてを進化させた完全新作で、マルチプレイも可能になっているという。森山が演じるのは、ジャイワール王国出身の騎士の卵で、隣国オレンカの士官学校に留学しているラゼル。とある事件をきっかけに国家同士の戦いに巻き込まれることになる。一方の武井が演じるのは、ラゼルのいとこで同じくジャイワール王国の士官候補生・テレシア。勢いで突っ走りがちなラゼルに、的確なツッコミを入れるしっかり者という設定になっているという。24日15時からはニコニコ生放送『ドラゴンクエストヒーローズ・ザ・LIVE!』が放送され、二人の収録の様子やインタビューを収めたメイキング動画も初公開される。○森山未來コメントオファーが来た時は、今までにない興奮の仕方をしました。小さいころ、夢中になって遊んでいた『ドラゴンクエスト』。今年30周年ということで、僕の人生と同じだけ歴史のあるタイトルなわけで、それに関わることができるというだけでも驚きなのに、まさか「声」という形でこのタイトルに関わることになるとは!一番思い入れがあるのは『ドラゴンクエストIII』ですね。あとは海外にいる間はパソコンから『ドラゴンクエストモンスターパレード』もやっていました。『ドラゴンクエスト』の魅力は、冒険の中でいろいろつまずくことが出てきたとしても、必ずヒントがあって、そのヒントをたどっていくとちゃんと物語を進めていくことができる、そんな「いいあんばいの難しさ」だと思っています。そんなシリーズの生みの親である堀井さんが、収録にずっと立ち会って、演技指導までしてくれて、それはもう緊張しましたよ。でも同時に、ゲームを作る現場に一緒に立てているということにすごく興奮しましたね。僕が演じたキャラクター「ラゼル」は、いつもテンションが高い熱血のキャラクター。きっと彼からは元気をいっぱいもらえると思うので、ぜひゲームの中で会えるのを楽しみにしていてくださいね。○武井咲子供の時、両親がプレイしている間に挟まれながらずっと見ていた『ドラゴンクエスト』。幼い時から慣れ親しんでいたゲームの中の世界に、まさか自分が入る日が来るなんて、思ってもいませんでした!声の演技自体はやったことはあるのですが、『ドラゴンクエストヒーローズII』はアクションRPGなので、アクションボイスがたくさんあるんですよね。勢いや力強さを、セリフだけではなく息遣いまでまじえた声だけで演技するのは、難しさもありましたが、とても楽しく収録することができました。収録は数日に分けて行っていたのですが、すでに収録したボイスを開発の皆さんが超特急でゲームの中に組み込んでくださっていたんです。その開発段階の本作を触らせていただいて、ゲームの中から自分の声がしてくるのはなんだかとっても不思議な気持ちでした。でも、ちゃんと「テレシア」のキャラクターになっていたので、ほっとひと安心です。「テレシア」は、お姉さん気質でしっかり者。でもなんでもできちゃうわけではなくて、実はか弱い一面があったり、頑張っている姿もぜひ見ていただきたいです。いとこの「ラゼル」との関係にも注目してみてください。(C)2016 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/KOEI TECMO GAMES/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
2016年02月22日米Appleは18日(現地時間)、「iOS 9.2.1」のアップデートの提供を開始した。エラー53が表示されてiPhoneやiPadが完全に機能しなくなる問題に対応した。Touch IDセンサーを搭載したiOSデバイスでは、部品の交換などによる不正行為を防ぐために、Touch IDセンサーと他のコンポーネントの適合性や動作のチェックが行われる。その際に想定外のTouch IDモジュールが検出されたり、またはTouch IDモジュールを確認できなかった場合にエラー53が表示される。そのエラー53が表示され、画面の指示に従ってiTunesに接続してもエラー状態のままアップデートも復元もできなくなる問題が報告されていた。Appleのサポート文書によると、エラー53問題の対処方法は最新バージョンのiTunesをインストールし、エラー53が表示されたデバイスを強制再起動して、デバイスの復元を試す。復元後、iOS 9.2.1は最新のiOS 9.2.1(13D20)になっている。なお、エラー53問題への対処であるiOS 9.2.1(13D20)は通常のOSアップデートとは異なる。すでに一つ前のiOS 9.2.1(13D15)にアップデート済みの場合、ワイヤレス経由ではソフトウエアアップデートは表示されない。iTunesに接続した時のみiOS 9.2.1(13D15) からiOS 9.2.1(13D20)へのアップデートが表示される。Touch IDセンサーを搭載したiOSデバイスの部品を交換した場合、安全保護のための機能が動作する可能性があり、エラー53が表示され続ける場合はAppleサポートに問い合わせるように同社は呼びかけている。
2016年02月19日米Appleがスウェーデンでは初となる独立店舗型のApple Store建設を計画していると話題になっている。同国には2012年以降、すでにショッピングモール内在型のApple Storeが3店舗展開されているが、ストックホルム市内では初の公式店舗となり、その外観は米ニューヨークの5番街にあるフラッグシップ店舗のようなガラス張りで、現地の観光スポットとして親しまれるものを目指すようだ。同件は9 to 5 Macなどがスウェーデンの現地紙Expressenの報道を引用して紹介している。場所として挙げられているのは、ストックホルム中心部に位置する王立公園(Kungstradgarden)の北端、現在はT.G.I. Friday’sが店舗を構えるHamngatan通りに面したスポットのようだ。周囲にはカフェやコンサートなどのイベントスペースもあり、そうした環境に囲まれながらApple Storeの入り口が来訪者を待ち構えているようになるかもしれない。ただExpressenによれば、現時点でいくつか交渉上のハードルが存在しており、そのあたりの問題を詰めている段階のようだ。そのうえで、早ければ2年以内には営業を開始できるとの見通しだとしている。前述のように、現在のスウェーデンにはモール型の比較的小規模な店舗しか存在しておらず、どれもストックホルムからは遠い場所に位置している。同国最初の店舗となるTaby Centrumモールの店舗は、その名前のとおりストックホルム郊外のタビーに位置しており、市内から気軽に行ける距離ではない。今後市内に公式店舗ができれば、ストックホルム観光での立ち寄りだけでなく、旅行者が何か必要に迫られてApple製品を買うのに役立つかもしれない。
2016年02月17日Appleが銀聯(China UnionPay)との提携と中国での「Apple Pay」提供を正式に認めて2カ月近くが経過するが、2月18日5時にもサービスが開始されるようだ。またフランスへの提供地域拡大や、カナダでよく利用されているデビットカードシステム「Interac」への間もなくの対応も噂されており、日本へのエリア拡大も含めたサービスの盛り上がりに注目が集まっている。同件はMacRumorsなどが報じている。それによれば、中国の広発銀行のWeChatアカウントにApple Payについて尋ねると、そのサービス概要と利用開始日について返答してくれるというものだ。iOS 9.2以上のiPhoneまたはiPad、そしてwatchOS 2.1以上のApple Watchが対象となり、銀聯カードを登録してサービスが利用できるという。もともとは春節前の1月中のローンチを目指していたといわれているが、最終的に春節終了後の2月中旬のタイミングまでずれ込んだとみられる。銀聯カードの非接触決済が中心となるため、利用範囲は現状で主に中国国内となるが、NFCによる店舗決済とオンラインでの決済の両方に対応するので、前述のようにNFCアンテナを装備しないiPadでもサービスが利用可能になるようだ。フランスへのApple Payの提供地域拡大の話題は同国のiGenが報じている。それによれば2016年前半にも何らかのアナウンスが行われるとしており、おそらくは6月上旬に開催されると思われるAppleの開発者会議「WWDC」で何らかの言及があるのではとのことだ。ライバルにあたるSamsung Payは英国とスペインでのローンチが間近といわれており、次なるターゲットとしてフランスも視野に入っているとされている。現在Apple Payは米国、英国、オーストラリア、カナダの4カ国での提供が行われており、間もなく中国での提供がスタートする。フランスやスペインなど、他の欧州諸国も順次提供地域に加わっていく可能性が高い。またカナダにおいては、同国でよく利用されている「Interac」への対応が裏で進んでいると噂されている。Interacはいわゆるデビット方式のカード決済で、同国内の複数の大手銀行らが集まって運営しており、クレジットカードなどと並んでカナダの決済トランザクションの多くのボリュームを占めている。NFCによる非接触決済対応も3年ほど前からスタートしており、今回のApple Pay対応はこの国別事情に合わせたものとなるだろう。iPhone in Canadaによれば、現在配信されているiOS 9.2.1のファイル中に決済ネットワークの一覧があり、そこに「Interac」の文字が発見できるとのことで、遠からず対応する可能性が高いはずだ。さて、問題の日本でのApple Payローンチだが、筆者が現在把握している範囲では複数方面から話が聞こえてきており、導入に向けた動きが水面下で進んでいることは間違いないようだ。問題となるのは「ローンチ時の規模」「具体的な時期」の2点に絞られており、このバランスを取りつつAppleが導入時期を判断することになると考えられる。ただ、いろいろ聞き取りを行っている範囲では小売大手での動きがやや鈍く、仮にフランスなどと同じタイミングでのローンチは小規模なものとなりやすく、難しいのではないかと考えている。現在のターゲットは最速でも2016年後半~2017年にかけてとみており、Appleが出すゴーサインを見逃さないようウォッチしてみてほしい。
2016年02月17日AppleファミリーのBeats by Dr. Dreとなってから、新規投入製品としてはこれが初となるBluetoothスピーカー「Beats Pill+」。本稿では生まれ変わった"Pill"の魅力を探っていく。先代のモデルと比べて、まず、変わったのはデザインとサイズ。ちょっとだけ大きく重くなったのだが、携行性については配慮されている。重くなったとはいえ、設置に際しての安定性は増しているので、これにも納得がいく。デザインも洗練度が高くなった。"beats"の文字は本体底面の普段は見えない部分へ、"b"ボタンは本体上部へとそれぞれ移動。ブランドの主張の仕方がさりげなく、それでいて上品になったという印象だ。先代モデルがストリートでやんちゃな小僧が持って歩いているというイメージなら、Beats Pill+はインテリアの一部として、部屋の中に溶け込むという印象がある。何と言うか、Appleファミリーとなって大人になったと言うか。操作性も向上しており、先述の"b"ボタンを含め、電源、音量などコントロール系を本体上部に集約させた。ここにはバッテリー残量を示すインジケーターも配置されている。最小限でシンプルなユーザーインターフェースだ。基本的な仕様だが、2ウェイのステレオアクティブ・クロスオーバーシステムを搭載し、ウーハーとツイーターのセットがそれぞれアンプを備えている。ツイーターとウーファーの分離には、世界中のプロレコーディングスタジオで用いられている音響メカニクスが採用されているということで、これにより、一般的なBluetoothスピーカーでは難しかった、ワイドなレンジ幅を得ることに成功した。ローがしっかり出てた上で、2KHz以上の帯域にある、ハイハットやシンバルなどの金物類は鮮やかで艶のある音を楽しめる。サイズの話に戻ると、ユーザーの使用環境は予想していたよりも広い部屋であることが分かったので、より高音質での再生が必要だと感じたらしく、結果、この大きさに落ち着いた模様だ。実際使ってみると、小さい音量で聴いても大きな音量で聴いても、上から下までちゃんと出ている。しかも、爆音に近い音量になっても、クリップすることがない。サウンドデザインの面でも一切の妥協がなく、局限まで追いつめているなという出音なのだ。Beats Pill+の大きな改良点は、iOS/Androidアプリ「Beats Pill+ App」から本体を制御することが可能になったところだ。先代モデルはNFCを搭載し、本体のみの操作で完結できるのが特徴だったのだが、Beats Pill+はNFC機能を外してしまった。これもユーザーからのフィードバックから得られた情報とのことだが、意外と、NFCを使っている人は少なかったようだ。ならばということで、iPhone/スマートフォンとの親和性を高める方向にシフトした、というのが事の経緯らしい。アプリの機能としては、2台のBeats Pill+をペアリングさせて、音量を増幅させる「増幅」モード、同じく2台のBeats Pill+をペアリングさせ、LRチャンネルにソースを分配してステレオサウンドを楽しめる「ステレオ」モード、そして、Beats Pill+に複数の端末を接続し、それぞれの端末から、それぞれのオーディオを代わる代わる送出できる「DJ」モードがある。「増幅」モードは、例えば、違う部屋にBeats Pill+をそれぞれ設置して、同じ音源を流す、といった状況に適している。「ステレオ」モードは、単体のBeats Pill+では左右の広がりが物足りない、と感じられるような場合に試してみたくなる機能だ。この二つのモードは先代のモデルでも搭載されていたが、アプリから制御できるようになったことで、NFCペアリングのために、いちいち設置場所から動かして、戻して、という作業をせずに済む。特徴的なのは、やはり新機能の「DJ」モードだ。これはもう、パーティーシーンを想定しての機能で、まさしく"音"を"楽しむ"ためのものである。自分のお気に入りの曲を他の人にも聴かせたいという、Beats by Dr. Dreブランドらしい発想の機能と言えよう。Apple Musicとのコンビネーションは、もう抜群で、自分のiPhone/iPadに格納したプレイリストを集まった人と共有する、などという状況がパッと目に浮かんだ。この大きな改良点は、結果として、操作体系をよりシンプルにしていると思える。電源ボタンやボリュームといった基本的な機能は本体に、グレードの高い機能はアプリにという切り分けが功を奏しているという感触だ。先ほど、iPhoneとの親和性を指摘したが、これについて、もう少し言及しておきたい。AppleファミリーのBeats by Dr. Dreブランドというのはもちろんだととしても、iOSデバイスでApple Musicを利用するという機会が増えていることから、アプリを提供することは必定だった推測される。手にしたiPhone/iPadで音楽を再生する、スピーカーに出力するという流れがまとまっているほうが、間違いなくユーザビリティは高いからだ。また、充電用のコネクタにもLightningが採用された。これも、iPhone/iPad持ってるなら、Lightningケーブルがそこらにあるよね? それ使えば? という利用スタイルが念頭にあるはずだ。Beats Pill+の連続使用時間は12時間で、大容量のバッテリーが積載されている。これで、iOSデバイスを充電することも可能だ。しかも、オーディオの再生を止めることなく、外部機器をチャージできる。ペアリングしたiPhoneのスピーカーフォンとしても使用可能だ。Class1対応のBluetoothはアップルのテクノロジーが採用されている。これは別の見方をすると、アップルの次期オーディオ製品にBeatsが培った技術が搭載される可能性を示唆しているのではないだろうか。恐らく今年の秋に発表されるであろう新型iPhone用のイヤフォンがBeats by Dr. Dreによるものだったらと想像するとワクワクする。ざっと眺めてきたが、Beats Pill+は本当に魅力に溢れた製品だ。音とデザインはBeats印。だが、より、ソフィスティケイトされている。そして、なによりユーザーフレンドリーでもある。ただひとつ気になるのはカラーラインナップが、現時点ではブラック、ホワイトの2色というベーシックな展開になっているところだ。やはり、ここは、これまでのBeats by Dr. Dre製品と同じように、有名ブランドや著名アーティストとのコラボモデルの登場を期待したい。そして、その期待は裏切られず、絶対に欲しくなるようなモデルを投入してくるに違いない。
2016年02月09日いわゆる"聴き放題"サービスの「Apple Music」。曲数では競合サービスが上回ることもあるが、人力による楽曲レコメンド機能などAppleらしい仕掛けがあり、試用期間経過後に有償会員となるユーザは多い。楽曲を転送する手間がないという点もあるが、未知の曲と出会う楽しさが評価されているからではないだろうか。一方、Appleは引き続き「iTunes Store」で楽曲のダウンロード販売を行っている。利用頻度を考えれば980円/月は割高だ、他の端末で再生できるよう楽曲ファイルを手もとに置いておきたい、という理由で買い切りを好むユーザもいることだろう。自分好みの曲がない、という場合はCDを取り込むか他のWEBサイトでダウンロード購入するしかない。ところで、Apple Musicにはもうひとつの活用方法がある。アルバムアートワークの入手先になるのだ。Apple Musicは曲の有無を検索できる。iTunesを利用すれば、CDから曲を取り込むときiTunes Storeで取り扱いのある曲/アルバムはアルバムアートワークを自動設定してくれるが、iTunes以外のジュークボックスソフトはそうもいかない。アルバムアートワークを探し回る手間を考えれば、利用しない手はないだろう。手順はかんたん。まず、Apple Musicで目当ての曲/アルバムを検索し、共有メニューを表示して『メールで送信』をタップしよう。すると、曲/アルバムのリンク先とともに、アルバムアートワークがPNG画像として添付される。この画像を、自分が利用したい(パソコンの)音楽再生ソフトで使えばいいのだ。ハイレゾ再生ソフトは、アルバムアートワークを手動設定しなければならないことが多いため、ありがたく利用したい。
2016年02月09日リクルートライフスタイルは2月3日、米Appleとモビリティパートナー契約を結んだと明らかにした。同社は無料POSレジアプリ「Airレジ」を展開しており、21万アカウント以上の小売店ユーザーが利用している。同社はAirシリーズとして、受付管理アプリ「Airウェイト」や予約管理システム「Airリザーブ」も提供しており、これらプロダクト全般でApple協力の下でiOSアプリを提供していく。一方のAppleのモビリティパートナーと言えば、IBMとの協業関係が一番わかりやすいだろう。2014年7月に発表された両社の提携は業界にとって大きなサプライズだったが、提携の骨子は「IBMのエンタープライズ向けソフトウェアのノウハウとAppleの洗練されたユーザーインタフェースをマイグレーションする」ということだ。このモビリティパートナーには、リクルートライフスタイル以外にも米Boxや米DocuSign、米MicroStrategyといったエンタープライズにおける先進企業の名が並ぶ。こうした企業の中にリクルートライフスタイルが参加することになるのだが、Apple Japanによると同社が日本初のパートナー契約となる。○モビリティパートナーで何が変わるのか具体的には、モビリティパートナーとなることで、リクルートライフスタイルは以下の3つのポイントでiOSビジネスを進めていくという。AirレジのUI変更Apple Retailにおけるイベント開催エンジニア教育Airレジのユーザーインタフェース改善は一つの大きなポイントだ。「Appleの本国エンジニアと協業してUI改善を行っています。iOSにはデザインガイドラインが存在しますが、完璧に準拠しているわけではありませんでした。これからは、Appleのエンジニアの方と、ガイドラインに準拠しつつも、自分たちのノウハウをかけあわせたUI/UXを提供したいと考えています。もちろんそれは、最終的に店舗で実際に利用する店員の方が使いやすいように、という目的のためです」(リクルートライフスタイル 執行役員 大宮 英紀氏)また、Airレジに関してはすでにAppleが先日オープンソース化を発表した開発言語「Swift」でのアプリ制作が行われている。新言語への対応は、エンジニアのモチベーションにもつながる上に、Apple協力の下で育成できることで「よりSwiftにシフトできる環境が整った」(大宮氏)という。○モビリティパートナーで世界へこのモビリティパートナーは世界への足がかりの新たなる一歩と言ってもよい。同社は2015年1月にAirレジの英語版をリリースしたが、これは「R&Dとしての位置付け」(大宮氏)のもので、国によって異なる税や商慣習に対応する必要があるPOSレジは、それぞれの国に最適化しなければならない。「いくつかテストマーケティングを行っていて、日本のようにさまざまな小売店に応用できるという地域があれば、特定の業態に特化したソリューション展開を考えている地域もある。慣れ方が地域により異なるので、そういうところをAppleエンジニアとのコミュニケーションも含めて最適化していきたい」(大宮氏)今後、Airシリーズはどのように進化していくのか。大宮氏は、世界展開と国内展開の二軸で見通しを語った。「日本では無料提供という形をとっていますが、グローバル展開ではそれがすべてではないと思っています。現地の法人市場で展開するならば、最初から有料化してプレミアムなアプリケーションとして(プロダクトを)成立させる可能性もある。今回の発表で大企業向けのビジネス支援までという文言がありますが、すでに国内大手の家電量販店さまにも導入いただいており、企業規模を問わずに使いやすいプロダクトに仕上げています。(Apple)のグローバルのモビリティパートナープログラムの中で一緒にビジネスを進めていくことになったのは、加速していく1つのポイントになったと思います。より使いやすくするだけでなく、国内では消費税増税や軽減税率などの問題があるので、企業にとってはバックヤードコストがかかる時期なので、今回のタイミングで発表できたことは大きなインパクトだと思います」(大宮氏)なお、パートナー契約のポイントの1つとして挙げたApple Storeにおけるイベント開催は3月3日の銀座を皮切りに全国5店舗で開催される。来年4月に迫った消費税増税対応や軽減税率への対応についても解説する予定だという。
2016年02月03日Appleは、Logic RemoteはMac上のLogic Pro Xのコンパニオンアプリの最新バージョン「Logic Remote バージョン 1.3」の配布を、AppStoreにて開始した。価格は無料。同アプリは、iPadやiPhoneのマルチタッチをフル活用し、Logicのクリエイティブな力をさらに引き出すことができるリモートコントローラーアプリとなっている。Logic Remoteを使えば、部屋のどこからでも、Logic Pro Xで録音、ミックス、演奏、トランスポートコントロールなどが行える。最新のアップデートでは、iPad Proにおけるミキサーのフェーダー、キーボード、およびその他のTouch Instrumentの使用可能範囲の拡張、Smart ControlおよびTouch Instrument使用中にキーコマンドへのアクセスが可能となるなど、iPad ProとiPhone(Logic Pro Xのみと互換性あり)での動作を新たにサポート。 また、接続性を向上させるための修正および強化、複数のiOSデバイスの同時使用が可能になるなど、多数の修正および改善点が含まれている。
2016年01月29日Apple関連で著名なあるアナリストの報告によれば、同社は今年2016年にリリースが見込まれる「iPhone 7 Plus」に相当するモデルにおいて「デュアルカメラ」を採用する可能性があるという。デュアルカメラにより物体の3D測定が可能になり、撮影後のピント合わせや切り抜き処理、距離測定が可能になるといった効果が期待できる。また光学2~3倍程度のズーム機能をサポートする可能性も指摘されており、カメラ関係での機能飛躍が期待される。同件は9 to 5 Macが、KGI SecuritiesのアナリストMing-Chi Kuoの最新レポートとして報じている。通常であれば、この手の噂は一歩ひいて話半分程度に聞き流すべきではあるのだが、Apple関係では比較的正確な情報を引き出してくるKuo氏のレポートである点と、記載内容にいくつか興味深い点があることで注目すべきソースになっている。以前にAppleはアレイカメラの技術を持つLinXという企業を買収しており、今回のデュアルカメラはそれを応用したものだと考えられる点だ。その仕組みやメリットの詳細については以前のレポートを参照してもらいたいが、最大の特徴は撮影品質を高めつつ、後処理でさまざまな効果を付与できる写真を取得できる点にある。同様の仕組みのカメラを持つスマートフォンとしてはZTEの「Axon」が知られているが、やはり高品質と「再フォーカス」可能な点をセールスポイントとしている。デメリットとしては撮影時に取得されるデータが通常のカメラ画像より多いうえ、後処理のために膨大なGPUパワーを必要とする点が挙げられる。筆者は2016年に登場するiPhoneの次期モデルで採用される「Ax」シリーズのプロセッサでは「GPUのさらなる強化や特定処理向けの回路増強」が行われると予想しているが、もしAppleがiPhoneでデュアルカメラ採用に動くのであれば、その的中率はかなり高まると考える。また現行のiPhone 6や6sのシリーズでは「本体背面にカメラモジュールが突き出ている」という構造上の問題を抱えている。もしKuo氏のいうように光学ズーム可能なレンズを抱えた場合、iPhoneのデザインがどのように変化するのかが気になるが、ASUSがZenFone Zoomで採用したHOYA製の「Cube」にみられるように、光学3倍ズームを可能にしながら比較的薄型を維持しているレンズユニットも存在し、工夫しだいではそこまで出っ張りの気にならないものを実現できるかもしれない。そして今回Kuo氏のレポートで最も注目すべき部分は「すべてのiPhone 7 Plusにデュアルカメラが搭載されるわけではない」と発言している点にある。Appleは「プレミア」に該当するハイエンド中のハイエンドモデルを製品ラインに設け、このプレミアムな機能としてデュアルレンズのシステムを提案するのだという。現在、Appleは4インチの廉価版にあたるiPhoneの派生モデルのリリースを計画していると噂されているが、これまで不動だったフラッグシップのiPhone製品においても、ディスプレイサイズ以外のSKUを追加する可能性が出てきたというわけだ。実際、筆者もAppleが今後2~3年でモデルの細分化や更新サイクルの変更を行っていくという噂を何度か耳にしており、Kuo氏のレポートもその動きをフォローするものとなっている。いずれにせよ、2016~2018年はAppleにとってもiPhoneにとっても大きな変革のタイミングになりそうだ。
2016年01月29日米Appleが仮想現実(VR)とそれに関連したインタフェース分野の専門家を雇い入れたことが話題になっている。現在のところ、AppleがVRを活用して何を目指しているのかは不明な部分が多いが、HoloLensを発表したMicrosoftをはじめとして、ライバルとされるFacebookやGoogleはVRや拡張現実(AR)の研究開発を進めており、Appleもまた自社のデバイスやサービスを絡めた何らかの取り組みを水面下で進めていると考えられる。同件は、Wall Street Journalが報じている。今回Appleに参加したのはDoug Bowman氏で、同氏は米ヴァージニア工科大学(Virginia Tech)のヒューマン・コンピュータ・インテラクション・センター(Center for Human-Computer Interaction)でコンピュータサイエンスの教授を勤めている。Bowman氏の経歴や成果は3D Interaction Groupのページにまとめられているが、VRの世界でどのようにユーザーが活動し、フィードバックを得るのかといった手法についての数々の研究プロジェクトに携わっている。例えば、WSJでも触れられている「Llamas vs. Kiwis」のYouTube動画を見ると、その一端がわかるだろう。もともとはFinancial Timesが報じていたもので、後にAppleがWSJに対してBowman氏雇用の事実を認めた。ただ、同氏がAppleに参加したこと以上の情報の提供については断っており、その背景などは不明だ。また、Bowman氏のヴァージニア工科大学名義のメールアドレスも「2016年8月まで休暇」との返信があるのみで、本人に接触できなかったようだ。ただ前述のように、ライバル各社は単にスマートフォンやタブレットの情報画面の中で情報表示が完結することなく、より生活に密着した形で情報にアクセスできたり、あるいは画面タッチやキーボード/マウスといった従来の限定的な操作インタフェースだけでなく、より自然な形でユーザーがコンピュータの世界にアクセスできる手段を模索している。現在のところ、Apple自身はOculusのような没入型のヘッドギアデバイスや、MicrosoftのHoloLens、GoogleのGoogle Glassといった装着型のデバイスを出しておらず、どのような形でユーザーとデバイス、そしてサービスを結びつけるのか不明だが、そのあたりも含めて新しい可能性を模索していくのだと考えられる。なおWSJによれば、Appleは昨年2015年5月にドイツでAR技術を開発するMetaioという企業を買収しているなど、過去に少なからずVRやARへの道筋を示す動きを見せている。今回は業界の著名研究者を引き入れた形だが、今後も買収やリクルーティング活動は続くとみられ、数年先の動向や新サービスに思いを馳せつつ、ウォッチしていると面白いかもしれない。
2016年01月26日米Appleで「Project Titan」の名称で噂される自動運転の電気自動車プロジェクトを率いていた人物が、同社を辞めると話題になっている。個人的な理由が原因とされているが、一方でApple上層部とプロジェクトチームでの意見の食い違いが存在しているという話もあり、2019年が目標といわれるプロジェクトの推移に注目が集まっている。同件はWall Street Journalが報じている。Project Titanについての詳細は以前のレポートを参照してほしいが、Appleが2014年から極秘で進めているといわれる自動運転と電気自動車(EV)を組み合わせたプロジェクトの名称とされている。同社はこれまで公式に一度もプロジェクトの存在や詳細を語ったことはない一方で、自動車業界各社から経験者を積極的に引き抜いていることが知られており、ほぼ公然の内部プロジェクトと認知されている。同部隊を率いているのはiPodやiPhoneの製品デザイン担当バイスプレジデントだったSteve Zadesky氏といわれ、実際に2014年からはProject Titanのスタートとともに同部門のトップに就任し、昨年2015年9月時点で600人超、現在は2,000人近いチームにまで膨れあがっていると噂される。Zadesky氏は1999年からすでにAppleに16年以上在籍しているが、スタンフォード大学の修士号を取得してからAppleに入社するまでの3年間は米Fordに在籍しており、自動車業界には近しいポジションにいたようだ。ただ、Project Titanそのものはあくまで噂のプロジェクトであり、2019年目標といわれる最初の自動運転車の稼働時期も含め、その最終的なゴールが電気自動車の製造販売にあるのか、あるいは要素技術の提供なのか、はたまたGoogleのように車の貸し出しサービスへの進出なのか不明な部分が多い。WSJによれば、現在Apple内のチームはゴール設定にあたりいくつかの問題に直面しており、本部から提示されるデッドラインを含めた目標設定に不満を抱いているともいう。いずれにせよ、あらゆる方面から最も注目を集めるプロジェクトの1つであることには変わりなく、Zadesky氏の動向が今後にどのような影響を与えるのかを見守っていきたい。
2016年01月25日