テレビ朝日を退社したフリーアナウンサーの小川彩佳が、12日に放送されるTBSラジオ『ACTION』(毎週月曜~金曜 15:30~17:30)に生出演する。小川は16時30分頃のゲストコーナーに登場し、金曜パーソナリティのライター・武田砂鉄とともにトークを繰り広げる。6月よりTBS系報道番組『NEWS23』(毎週月~木曜23:00~23:56/金曜23:30~24:15)のメインキャスターを務めている小川。さまざまなメディアのニュース番組をどう見ているか。自身の番組を通じて伝えたいことなど、武田と「ニュース番組論」を語っていく。
2019年07月05日大屋根が印象的な斬新な外観文教都市・浦和の閑静な住宅街。戸建てが建ち並ぶ中、ひときわ大きな屋根が目に飛び込んでくる。小さな家型の平屋と、白くシンプルな2階建ての家を大きな切妻屋根でつないだ斬新な外観である。Yさんご一家がこの家で暮らし始めて2年が過ぎた。「中古物件を購入したため、ここには古い家が建っていました。取り壊して建て替えるにあたり、建築家を探し、出会ったのが井上玄さんです。井上さんの作品は、シンプルで格好よく、奇抜すぎないところが気に入りました。年齢も近く、家族構成も似ていたので、生活のイメージが伝わりやすいかなと思い、設計を依頼しました」。自宅で仕事をするYさんがまず出したリクエストは、仕事場と居住空間を分けたいということ。また、敷地が三方道路に面しているため、庭から子どもが道路に飛び出す危険性を懸念し、子どもが安全に遊べる場所がほしいと伝えたという。その要望を受けて井上さんが提案したのは、仕事場と居住空間を離して配置しつつも大屋根でつなぎ、2階に半屋外空間を造るというもの。これは、子どもたちが自由に遊べる庭であり、ダイニングと一体となったアウトドアリビングでもある。この半屋外空間は地上から約2mの位置に設置し、壁は視線を遮る最低限の高さに設定。開口を3つ設け、風と視線が抜けるようにしたことで、街に対して開放的でありながらプライバシーも程よく守られた心地よい空間となった。「こういう家は全く想像していなかったので、専門家の発想力はすごいと思いました」と、井上さんのアイディアにYさんも脱帽だったようだ。ピンクのレンガタイルが美しい家型の部分はYさんのオフィス、奥の白い家がYさん夫妻と2人の息子さん(7歳、5歳)が暮らす住居スペース。大きな屋根の下に登場したアウトドアリビングは2階に位置する。隣家の緑も借景に一役。玄関を開けると、土足で上がれる階段がある。昇りきったところからアウトドアリビングに出ることができる。アウトドアリビングへの出入り口手前、階段脇にあるシューズクローゼット内に洗面台を設置。部屋に入る前に手が洗えて衛生的。譲り受けたレンガタイルピンクのレンガタイルが印象的な家型の平屋部分はYさんの仕事場。「雑誌を見ていて、このレンガタイルを使いたいと井上さんに相談したら、そのレンガタイル会社の社長と連絡を取ってくれて会わせてもらえたんです。交渉の末、“中途半端に余っているものなら売ってもいいよ”と譲ってもらえることになり、オフィス部分や住居スペースの一部に使っています。全部レンガにするよりも、ポイントに使うことで、かえってかわいい感じに仕上がりました」。2階のダイニング・キッチンとアウトドアリビングの床は、譲り受けた白化粧タイルで統一。大屋根裏の軒天と屋内の天井はロシアンバーチ材を使用し、床とともに一体感を演出している。グリーンで彩られたオフィスへのアプローチ。シンボルツリーのアオダモは、夜にはライトアップされ、美しい葉の影が軒天に映し出される。色関係の仕事をするYさん。仕事柄、照明は大事とのことで、オフィスをはじめすべての照明は専門家にお任せした。作業台として使用しているのは、カール・ハンセン&サンの「PK52」。オフィスの扉は井上さんのデザイン。ドアに取っ手や鍵穴がなく、まるで窓のよう。フレームに手をかけて開ければよいのだが、どうやって開ければいいか、迷う人がほとんどだそう。フィンランドのガラスアーティスト、オイバ・トイッカのロリーポップシリーズがズラリ。バードシリーズ(右)は、住居スペースにも大小の鳥たちが置かれていた。オフィスにはミニキッチンやトイレ(左)も完備。右奥の階段から住居スペースへ。ダイニングから一続きのアウトドアリビング。床は白化粧タイルで統一。ダイニングテーブルは自作、ダイニングチェアはカール・ハンセン&サンの「CH88」。子ども用の椅子は、最初茶色だったストッケの「トリップトラップ」をYさんがペインティングした。ホコリをためない部屋造り「ホコリがたまりにくく、掃除がしやすい家というのもテーマのひとつ」というYさん。各部屋、ホコリ対策も万全である。家具はなるべく造作にし、ファブリック類は極力使用していない。キッチンには、吊り戸棚を設けず、キッチンボックスを造作。収納する家電のサイズを全て図り、ぴったり収まるようにした。2階のダイニングから、存在感を究極まで抑えた極薄の鉄の階段を上がると、2.5階にあたるリビングフロアに。ホコリがたまりやすいソファを避け、フリッツ・ハンセンの「PK22」や柳宗理の「バタフライスツール」を置いた。ダイニング同様、レザーや木にこだわり、さりげなく名作たちを配置している。また、掃除機がかけやすいフローティングタイプの壁面収納には扉を付け、エアコンも収納の中に。ホコリ対策を徹底している。畳の小上がりは、子どもたちがゴロゴロできるスペース。「最初、和室のキッチン側の建具はなかったのですが、住み始めてから心臓が飛び出るくらい危険だと感じ(笑)、慌てて自身がデザインしたものを取り付けてもらいました」。真っ白でシンプルなキッチン。カーブを描いた入り口がかわいらしいキッチンボックスには、冷蔵庫をはじめとした家電から食材、食器、給湯器類のリモコンまで収納。天窓からの光がスツールを美しく照らしていた。ダイニングからリビングへ上がる階段は、「できるだけ薄くしたかった」と踏板に鉄を使用。蹴込み部分は強度のためにやむなく半分設置した。手すりは1本のラインでつながっているようなイメージに。2.5階のリビングから2階を見る。床の白化粧タイルと天井までの大きな開口が明るい空間を印象づける。Y邸の家具は木とレザーが中心。奥の窓からシンボルツリーがのぞく。腰掛けるのにもちょうどよい和室の小上がり。無印良品の家具の上に設置された建具は、Yさん自らデザインしたもの。収納は扉を付け、ホコリの侵入を防ぐ。エアコンも収納し、使用するときには扉を開けられるようになっている。動線を考え尽くしたスキップフロアキッチンから数段降りた1.5階には、サニタリールームと家事室がある。このフロアはテラスの物干しスペースと同じレベルでつながっているため、洗濯後、すぐに干すことができて便利。また、洗面台の下には、以前から使用していた衣装ケースのサイズに合わせた収納を設置。洗濯物を取り込んだら、作業台でたたみ、そのままケースに収納と、家事動線に無駄がない。また、「こういうのがあったらいいな、という妻の発想から生まれました」というのが、サニタリールームと家事室をしっかり仕切ることができるパネル。シーツなど大きな洗濯物を乾燥させるときには閉め切ったほうが効率もよい。また急な来客時などは家事室の目隠しとして重宝しているという。家事室の下には、約8畳の床下収納室がある。「仕事で使用する資材をたっぷり置けるスペースがほしい」というYさんのリクエストだったが、期待以上に広いスペースが確保でき、プライベートのものも充分に収納できるという。さらに、半階下の子ども部屋は将来2つに区切ることを想定。現在置かれたベッドには、転落防止のためにかわいらしいパネルが張られている。これはYさんがDIYしたもの。大きな板をホームセンターで購入し、カーブを描いたデザインに切断。淡い色を塗り、子供らしく楽しい雰囲気を盛り上げている。そして、奥の階段を上がるとYさんのオフィスにつながる。居住スペースとの程よい距離感がYさんも気に入っているという。洗面室から洗濯機などが見えないように置いた。右側のドアから大屋根の下に出ることができ、物干しスペースに。奥の下がったところが物干しスペース。壁により、道路から洗濯物が見えない設計に。夏は子供のプールスペースとしても活用。サニタリースペースと家事スペース。作業台を広くとっている。作業台の下には衣類を収納。衣装ケースのサイズに合わせて造作した。洗面室と家事室の間のパネルを閉めると、完全に仕切ることができる。約7畳の子ども部屋。将来は2部屋に区切れるようにしている。ベッドまわりはYさんがDIY。仕事で使う資材を中心に収納した、床下収納室。高さ140cmで約8畳のスペースは広々とした空間。子ども部屋がコンパクトなため、子ども部屋の前に約3畳のウォークインクローゼットを設置。遊び場がたくさんあり、子どもたちも大喜び。家まわりもオシャレに美観にこだわるYさんは、エクステリアも妥協しなかった。玄関前の駐車スペースには、直径を変えた円を描き、その隙間に芝や花を植えた。また、人通りの多い道路側には季節によって表情が変わる花木をセレクト。Yさんの街へ緑を提供する視点や遊び心が、道行く人の目を楽しませている。「近所の方に、いつも楽しませてもらっていますよ、と声をかけていただくと嬉しくなりますね。2階のテラスもそうですが、子どもと一緒に植物の名前を覚えたり、グリーンを植えて育てたりする時間は豊かな気持ちになれます。これからもそんな時間を大事にしていきたいですね」。Y邸のインターホンは最低限のボタンのみ表に出したデザイン。表札もシンプルにかっこよくと、Yさん自ら彫った。トイレにも木をさりげなく使い、アクセントに。照明が美しい。2階のテラスまわりにはプランターが置けるスペースを確保。水をあげると、下の植栽にもかかるようになっている。幼稚園や駅に向かう人が行き交う道路側の植栽。花などを話題に近所の方たちとのコミュニケーションの場でもある。三方道路に囲まれた敷地。駐車スペースに施した円が軽やかな気分にさせてくれる。「福島の田舎育ちなので自然が大好き」というYさん。グリーンに囲まれ、読書やティータイムを過ごしてリフレッシュ。Y邸設計株式会社 GEN INOUE所在地埼玉県さいたま市構造木造規模地上2階延床面積138.61㎡
2019年07月01日ライフスタイルと両立する家「100年経っても色あせない家をつくりたいと最初にお伝えしました」。こう話すのはKさん。「シンプルで普遍的なものであり、かつ、家具なども含めた自分たちのライフスタイルと両立する家にしたい」。そんなことも最初の打ち合わせ時に建築家に話をしたという。奥さんが「それと“ガレージがほしい”“家族の気配が感じられるつくりにしたい”あと“開放的な間取りにして、できたら風の流れも意識してつくってほしい”というのもはじめにお話しをしました」と補足する。1階のリビング。テラスの右手にダイニング・キッチンがある。西海岸の空気感も感じられる室内の素材は素朴で素材感の感じられるものが選ばれ、また、さまざまな素材を使いながらも全体としての調和が図られた。設計者にとって施主のライフスタイルを考慮するのは家づくりにおいて必須だが、Kさんは自身、経営する会社でファッションを軸に食や住も含めたライススタイルの提案を行っていて人一倍ライススタイルへの思いは強い。そこで建築家の井上さんはこのKさんの「生活の中に入っていって」設計のための事前調査を行ったという。「井上さんは、僕がどんな本を読んでどんな曲を聴き、またどんな絵を飾っていてどんな食器で食事をしているのかをすべて調べた上で、それを彼の中で進化させたものを提案してくれて」1階リビング。左手にテラス、奥には階段室がある。ベイマツの梁とスチール梁との組み合わせ・対比がデザイン的にとてもうまくきいている。リビングの壁に設置された棚にはKさんがアメリカを中心に世界各地を旅して集めた種々さまざまな小物が置かれている。テラスに開かれたL形プラン「家もものづくりなので設計者と施主がセッションしていかないとダメだと思う」とも話すKさん。夫妻との“セッション”を重ね、徐々に現在のL字形の平面の周りに4枚のコンクリート壁を置く案が出来上がっていった。テラスに面した部分だけは全面開放に近いつくりとし壁は設けていない。コンクリート以外の部分で木造を多用し、木の梁にさらに鉄骨の梁を組み合わせた特徴的ともいえるつくりも、K夫妻とのセッションを経て井上さんが導き出したものだ。「西海岸のカジュアルなファッションを扱うところから仕事をスタートされていて、Kさんがそういう世界観がお好きだというのはわかっていました。ただその一方で以前うちの事務所でつくったコンクリート住宅のテイストもお好きということで、それにライススタイルも考えあわせたうえで提案をしました。Kさんから見せていただいた写真の中には西海岸の住宅のものも当然ありましたね」奥にこの部屋のために製作されたオリジナルスピーカーの置かれたリビング。天井をやや低めに抑え落ち着いた色合いのこのスペースはしっとりとした大人の空間。居心地の良い距離感「部屋の間の仕切りがなくて行き来がスムーズ」(奥さん)というのはオープンなスタイルが好まれる西海岸らしい部分かもしれない。リビングとダイニング・キッチンのある1階ではテレビボードの壁以外にはスペースを仕切る要素がない。この壁はダイニングとリビングをゆるく仕切っていて「なんとなくいることはわかるみたいな感じの居心地の良い距離感」(奥さん)をつくり出している。コンクリートでつくられた1階のテラスがまた「行き来がスムーズ」という感覚をつくり出すのに大きく寄与している。リビングとテラス、またダイニングとテラスの間で気軽に出入りすることができ、テラスを経由してのリビングとダイニングとの行き来もとてもスムーズなのだ。「とってもいいですね、あそこは」と奥さんが話すこのテラスは、もちろん、配置、スケール感、緑との関係などがしっかりとつくりこまれていて家族5人がのんびりとくつろげるスペースとなっている。ダイニング・キッチンから緑の美しいテラスを見る。緑はSOLSOのプランニングをもとに実際に畑で実物を見て選んだものが植えられている。ダイニングからリビングを見る。中からも行き来できるが、テラスを通っても気軽に移動できる。井上さん(左)とK夫妻。緑に囲まれたテラスでの集まりは自然と話が弾む。リビングからテラスを見る。ダイニング・キッチン部分の梁がそのまま外へと突き出して庇の下まで続く。手前はイームズのラウンジチェアとオットマン。Kさんはここで音楽を聴くことも多いという。左の収納には冷蔵庫が入っていて、テラスにいても気軽にビールを取り出せて便利という。ベンチ回りは数人で話をするのに小さくも大きくもなくちょうどいいスケール感。リビングの上は主寝室とウォークインクローゼット。右に置かれているのがアカプルコチェア。ダイニングからテラスを見る。リビングからテラスを見る。テラスのベンチの後ろには道路に下りる階段が設けられている。帰宅後のクールダウンにこの家に住み始めてから1年ほど。Kさんが「あそこが僕の指定席です」と指差したのはテラスに置かれたアカプルコチェア。「いつも夜の11~12時くらいに帰ってきてあのチェアに座って30分くらい音楽を聴きながらクールダウンするんですが、そのひと時がとてもいいですね」奥さんも「気に入ってるのはやはりテラスですね。夜は夜で、リビングのソファのところからテラスの緑を見ているとほっとする」と話す。また「緑も心地いいですけれど、光の変化というものもあって都心のわりには四季を感じ取ることができて気に入っています」とも。ダイニングからキッチンとテラスを見る。キッチンとテラスの間では食べ物、飲み物のやり取りが容易に行える。コンクリートの壁は出目地になっていて、光の当たり具合でさまざまに表情を変える。「壁そのものがアートになっているって素晴らしい」とKさん。1階の階段近くの壁にかけられているのはイームズがデザインした「レッグ・スプリント」。裏に照明が仕込まれている。階段途中からイームズのアームシェルチェアを見下ろす。開口を通して見える緑もSOLSOのプランニングによるもの。トイレもミニギャラリーとの思いで置くものすべてに気を配っている。2階の階段上はトップライトになっていて1階に下る階段を明るく照らす。2階。左手奥に主寝室。右に子ども部屋が3つ並ぶ。このうちは最高だよねKさんも「このテラスは都心にいながら鳥のさえずりも聴こえるし、太陽も空も見えるし、スノーインサマーの花が咲いたりと、そういった日々の変化も含めていいですよね」と話す。「3日にいっぺんは“このうちは最高だよね”って言っている」というKさん。建築好きの友人がたずねてきたときに「あーっ、アメリカの解釈ってこういうものもあったんだね」と言われたそうだ。アメリカのデザインやライフスタイルをそのまま移入するのではなく、井上さんとのセッションを経て、さらに家具や小物、さらに照明などで自らの世界観も表現してここにしかないオリジナルな空気感を創り出したKさんにとって、思わず膝を打った言葉だったのではないだろうか。地下1階の玄関側から奥のギャラリーを見る。正面が玄関、左にガレージがある。階段の厚みは「もう少しシャープにしたい」というKさんの希望で少し薄くした。夜にはネオン管を使ったアート作品で「すごく色気のある空間になる」という地下1階奥のギャラリースペース。「ここでお茶を飲みながら話をしてから1階に上がってまた違う空間を楽しんでもらう」というストーリーも考えられたという。玄関入ってすぐのギャラリースペース。ギャラリースペースの外部には大きなサボテンが置かれていて意外性の演出も。Kさんが「アメリカの普通の家のガレージみたいにモノをいっぱい突っ込んでおもちゃ箱にしてある」という地下1階のガレージ。地下2階の書斎。ゲストルームとしても使用できる。道路から見た外観。コンクリート、石、木の素材感の対比が生きている。右に白い花が咲いているのが見えるのがスノーインサマーの木。右の木の部分が地下1階のガレージ。テラスで話し込むKさん(右)と井上さん。K邸設計井上洋介建築研究所所在地東京都世田谷区構造RC造+S造+木造規模地上2階地下2階延床面積297.92㎡
2019年06月24日運河沿いの物件を求めて東京の下町、門前仲町の運河沿いにひっそりと建つ5階建ての小さなビル。このビルを自宅兼事務所として住んでいるのが、アトリエハコ建築設計事務所を営む七島幸之さんと佐野友美さんご夫婦。二人で事務所を構えておよそ15年目。世田谷から門前仲町に自宅と事務所を移して2軒目の住処だ。「このあたりを散歩していて貸しに出ているのを見つけたんです。良かったのは、賃貸だけど改装してもいいという物件だったことです。ここはそもそも舟屋さんだったみたいです。その後いくつかの会社が入ったりしていたみたいですが。それまで住んでいたマンションが事務所を兼用するには使いにくかったこともあり、これはおもしろそうだね、と借りることにしました」。1階の入り口と、七島さんの仕事場。右側の天井高は2mほどと低い。左側は吹き抜け。吹き抜けからの見下ろし。2人分の仕事スペース建物は、1フロア20㎡に満たない広さの空間が5層になっている。入り口を入ると吹き抜けのある七島さんの仕事机と吹き抜けに目いっぱいの高さで備え付けられた本棚に圧倒される。「狭いけれど、この吹き抜けの高さがあるのが気に入って借りました。本棚は大工さんにつくってもらって。天井が全体的に少し低いのですが、吹き抜けもあるし窓も多くて光が入ってくるので圧迫感は少ないです」と佐野さん。2階は佐野さんの仕事場。ちょうど目線の高さに桜の木の葉と運河がみえる。「ここにいると気持ちよくて仕事がはかどらないんです」と笑う佐野さん。吹き抜けの開口で階下の七島さんの仕事場とゆるやかにつながる。「このぐらいの距離感がお互いにちょうどいいんです」。入り口から奥を見る。左側の天井高が低いため、高低差をさほど感じない。階段周りは白く塗装して明るく。フロアごとに使い方を決めて3階から上はプライベートのフロアになる。こちらも桜の木と運河が目の前に臨めるリビングダイニングスペース。舟底天井の和室だったこのスペースは天井をはがした。というのも、キッチンを窓側から奥に移動するのに配水管を通し一部床上げしたため。一段床が下がっているキッチンカウンター奥の作業スペースに立つと、自然とカウンター向かいに居る人や景色とちょうどよい高さ関係になる。「水が近くにあるので少し涼しいんですよね。桜もここだけ咲くのが遅いんです」。ベランダには景色を楽しめるようテーブルを置いている。「ここでごはんを食べたり、友人を呼んでお花見をするときに使ったりしています。お花見の時期、窓も開けて楽しんでいると、通りかかった人が飲食店と間違えて来ることもあるんです」。4階は寝室と浴室。大工に合板で洗面台をつくってもらい、自分たちでタイルを張った。障子は元々あったものを残して、やわらかく光を取り入れている。5階は納戸として使っているが、見晴らしのいいテラスで思い切り洗濯物を干せる。元は和室だった3階のリビング。ベランダにはテーブルを。キッチンカウンターのガスレンジは作業スペースをとるために設置方向を工夫した。もともと台所があった場所の壁のタイルはそのままに。4階寝室のトイレは古い建具をそのまま利用。布団の下を収納に。左はOSB合板で仕切ったウォークインクロゼット。障子を開ければ見晴らしのいい景色が広がる。自分たちでタイルを張った洗面台。4階で洗濯し、5階のテラスで干す。この建物に新たに設置した風呂場。コンパクトだが、浴槽は普通サイズを縦方向に入れているので、湯船にはゆったり浸かれる。数字にこだわらず、工夫する仕事でも狭小住宅を手がけることが多いという二人。「東京で家づくりを考えると、その後の暮らしが不安になるぐらい高い土地を買わなければいけないですよね。でも、何LDKだとか、何平米だとかっていう数字にこだわらなければ、いくらでもやりようはあると考えています。この家はその実験台。自分たちで日々の生活を工夫しながら実践しているんです。打ち合わせで施主の方がここに来られると、みなさん安心した表情で帰っていかれますね」。階段の上り下りの不便さや、断熱ができずに少し寒かったりするこの家と、バランスを取り合う二人。家の中を探検するような、発見する楽しみのある暮らしぶりが伺えた。運河と桜の木を見下ろせる、気持ちのいいテラス。外観。木々の緑がカーテン代わり。
2019年06月10日時間とともに植物と建物が一体となる世田谷区内の緑道と車道が交わる角地に建つ、構造設計士の多田脩二さん、由喜さんの住まい。建物から溢れるような植栽が緑道の緑と一体になり、この一角が大きく豊かな緑の空間になっている。建物の各層から緑がこぼれる立体庭園というコンセプトの住まいは、外から中の様子は伺えないが、一歩建物の中に入ると、外とつながる広々とした空間が広がる。設計は建築家の新関謙一郎さん。実は多田邸は、脩二さんよりも由喜さんが積極的に住まい造りにかかわったのだそう。「夫の仕事が忙しく、週末の家族サービスといえば夫が構造設計に関わった物件のオープンハウスに行くことでした。中でも、新関さんの設計した建物は、中に入ると外観からは予想できない広がりがあって、その空気感やデザイン性が素晴らしく、いつかは新関さんの設計した建物に住みたいと思うようになりました」美しい緑は、作庭家の長濱香代子さんが手がけた。竣工から5年目の今年、土を替えるなどの植栽の手入れを行ったそう。「長濱さんは、埼玉の農家の方と一緒に土作りからしっかり行っているので、手をかけなくても植物が生き生きと育ちます」緑のプランターが建物の各所に設けられていて、上下の位置を少しづつズラすことで、それぞれの場所で雨と光が当たるようになっている。「植栽のプランターは鉄筋コンクリートの構成の一部になっていて、梁の役目も果たしています」竣工5年目の多田邸。年月とともに緑のボリュームが変化していく。緑道の樹々と一体となった建物。緑に歓迎されながら洗い出しの階段を昇り、2階の居住スペースのあるテラスへ。新関さんの設計らしい物語性のある階段。窓を開け放てば、内と外がゆるやかにつながる。開放感が感じられる住まい。最上階は、低い窓の外に屋上の緑が広がる。茶室にいるかのような落ち着く空間。最上階の屋上の緑。ベンチの後ろのコンクリートのスラブの中にも深型のプランターがセットされている。最上階のプランターにはアガパンサスが植えてある。水やりはタイマーがセットされた潅水ホースで行うので手間がかからない。こだわり抜いたキッチンの設計由喜さんはご自宅で料理教室「こゆきの食卓」を開催していることもあり、キッチンの設計には細かな部分までこだわった。「調理器具や食器の数が多いので、効率よく収納できるよう引き出しの大きさを考えました。調理器具には電気を使うものが意外と多いです。後で困らないようにあらかじめコンセントの位置や数にもこだわりました」キッチンのカウンターの高さは92cm。「背の高い方や男性でも使いやすい高さです。たくさんの方が楽しく集まれる空間を創っていきたいと思っています」奥のI型キッチンの天板とカウンターテーブルは共にコンクリート打ち放し。ガスコンロはカウンター側に作った。長女の大学2年生の美久璃さん。そして弟が2人の5人家族。収納力抜群のキッチン。引き出しの高さは、あらかじめ収納したいものの大きさを測って決めたのだそう。モルタルのカウンターテーブルの裏側にもコンセントを設置。テーブル越しにも緑が見える。スタッキングできるグリーンの椅子はアンティーク。「テーブルは友だちからのお下がりのロイズ・アンティークスです」コンクリートの打設に立ち会い、頑丈な家に3階のバスルームは、まるでリゾートホテルにいるかのような非日常空間。煤を混ぜた黒いモルタルで壁や浴槽が作られている。「新関さんと沖縄のリゾートの仕事をご一緒させていただいた時、バスルームが素晴らしかったので、我が家にも作っていただきました」半地下には脩二さんの事務所がある。「以前は住まいと事務所が別々だったので、経費の面では一体になって良かったかもしれません」そして2階から4階が住居スペースの、計4層の建物になっている。「当初は木造で作ることも考えたのですが、4層はやはり難しく、RCで造ることにしました。しっかりした躯体を作りたかったので、コンクリートを打設する際は現場に来て、自分も手伝いながらコンクリートが密になるようにしっかり打ちました。コンクリート内の気泡は少ないほうが頑丈な建物にになるんです」頑丈な躯体と、年月とともに変化を見せる植物。これから先、さらに素敵な家になっていくに違いない。2階の浴室。床は玄昌岩、壁や洗面カウンター、浴槽は、煤を混ぜたモルタルに防水加工を施してある。幅広の水が滝のように流れる水栓。緑道に面した事務所のエントランス。「この入口はほとんど使っていないので、どんどん葉が茂ります(笑)」脩二さんの事務所。天井高3mのたっぷりとした空間。天窓からコンクリートの壁に落ちる光が美しい。約1m下げて半地下の事務所空間を作った。
2019年05月29日SABONの「Green Valley Series」毎年、初夏にだけ出会うことができる「Green Valley Series」が、2017年5月18日(火)SABONにて販売をスタート。フレッシュな青りんごとすずらんの花を思わせる香りが爽やか。深呼吸をしたくなるような、心地良い香りだ。ボディケアアイテムは、Shower Oil 3,400円(税込み)、Body Scrub 5,500円(税込み)、Sorbet Body Gel 4,000円(税込み)、Shower Gel 2,100円(税込み)、Butter Scrub 5,500円(税込み)、Bath Foam 3,300円(税込み)の6種類。Shower Gelは、表参道本店のみで購入可能。Butter Scrub、Bath Foamは、表参道本店、六本木ヒルズ店、自由が丘店、梅田阪神店、京都烏丸店、銀座松屋通り店、大丸神戸店のみで販売。ハンドケアアイテムは、Hand Soap Glass Bottle 3,200円(税込み)と、Hand Cream 1,800円(税込み)の2アイテム。ホームアイテムは、Aroma 6,000円(税込み)、Fabric Mist 3,000円(税込み)の2アイテムが登場。数量限定の贅沢キット「Green Valley Early Summer Kit」初夏限定のGreen Valley Seriesを、全身で楽しむことができるスペシャルキット「Green Valley Early Summer Kit」も、2017年5月18日からSABON 全店で販売をスタート。キットには、Shower Oil、Body Scrub、Sorbet Body Gelの3アイテムが入っている。販売価格は12,000円(税込み)。(画像はSABONより)【参考】※SABON
2017年05月22日共通ポイント・サービス「Ponta(ポンタ)」を運営するロイヤリティ マーケティングは12月17日、スマートフォンを利用した訪日客向けの共通ポイント・サービスを提供開始した。同社によると、同様のサービスは国内初という。新サービスは、訪日客が日本国内のPonta提携店舗で買い物をする際に、スマートフォン向けアプリで動作する「デジタルPontaカード」機能を利用することで、共通ポイント・サービスの利用が可能になるもの。訪日客は自身のスマートフォン画面を店頭で提示すれば、日本で簡単にポイントを貯めて使うことができるという。日本で貯めたポイントは帰国後に自国のポイントに自動移行し、自国内でも利用できるとのこと。また、Ponta提携企業にとっては、訪日客向けサービスの拡充を日本のPonta会員向けの顧客対応と同様の店舗オペレーションで実現可能なため、拡大するインバウンド需要に対応できるとしている。同サービスの第1弾として、台湾の共通ポイント事業者であるEastern Integrated Marketing(EIM)と12月17日から業務提携し、EIMが運営する台湾における共通ポイント・サービス「得易Ponta」の会員向けにサービスを開始するとのこと。得易Pontaはロイヤリティ マーケティングによるブランド・ライセンス提供を受け、EIMが2014年12月に開始した台湾の共通ポイント・サービスであり、2015年12月現在で会員数が約180万に上るという。得易Ponta会員は、訪日時にスマートフォン向けの得易Pontaアプリで会員証バーコードを店頭で提示すれば、ポイントを貯めて使うことができるとのこと。12月17日の時点では、ローソン、ローソンストア100、ナチュラルローソン、ルートインホテルズ」(個人の直接予約のみ)、セガ エンタテインメント(合計1万3,284店舗)が同サービスを導入し、今後も順次、対象店舗を拡大していく予定としている。ロイヤリティ マーケティングは、台湾を皮切りとしてアジアを中心に対象となる国やサービスを拡大すると共に、同様のサービスを日本のPonta会員向けに提供することも検討するとのことだ。
2015年12月18日ISC 2015で開催されたGraph500 BoFで第10回のGraph500のリストとGreen500のリストが発表された。Graph500は、2のSCALE乗(SCALE 40では約1兆)のノードとノードを繋ぐ2のSCALE+4乗のエッジを持つグラフの1ノードからスタートして、全ノードに到達する最短の経路を求めるという問題を解くのに要する時間を測定するベンチマークである。今回のGraph500は、京コンピュータがスコアを約2倍の3862GTEPS(Giga Traversed Edges Per Second)に引き上げて1位に返り咲きいたのが大きな変化であるが、それ以外は同じ顔触れである。マシンとしては、中国の天河二号が前回と同じ6位に入っているが、それ以外のシステムは、設置場所は変わっても、すべてIBM製のBlue Gene/Q(BG/Q)である。そして、同率7位の5システムは4096ノードのBG/Qであり、性能も1427GTEPSとまったく同じで面白みがない。Green500は2010年6月に、ビッグデータのグラフ処理性能を測定するベンチマークとして提案され、2011年の11月に最初のリストが公開された。この時のエントリはわずか9件であったが、今回は192エントリまで増加している。192エントリの内、米国が83エントリ、日本が54エントリで、この2カ国で72%を占める。その次は9エントリの中国で、米国と日本以外での普及が課題と思われる。次の図は、Graph500の1位、8位と全エントリの合計のGTEPS値を合計したものの年次推移を示したものである。2012年11月までは急速に性能が向上してきたが、その後は大型スパコンの設置も鈍化しており、性能の伸びが鈍っている。実は次の2枚の図は2014年11月のもので、Kogge先生が間違って古いスライドを入れてしまったとのことである。しかし、この分析は前回とほとんど変っていないので、これでも良いと断って説明していた。次の図は横軸にシステムのノード数を取り、縦軸はノードあたりのGTEPS値を取って各システムをプロットしたものである。図の下に書いてあるように、シンボルの色や形はシステムの形態を表している。この図で分かるのは1ノードのシステムはGTEPS/Nodeが高く、ノード数が多くなると性能が低下して行く傾向にあるという点である。シングルノードのシステムではすべてのグラフデータが共通メモリに入っており、通信コストが低いので高い性能が得られ、ノード数が増えると、通信の時間が増えるので性能が低下するためと考えられる。横軸にSCALEを取り縦軸をGTEPSにしたのが次の図である。大きな問題を分散メモリのマシンで処理した場合の性能は、破線で示したように、問題規模に比例して性能が上がっている。これは、問題規模を大きくしたから性能が上がるという訳ではなく、大きな問題が格納できるメモリ容量とするためには、一般的にノード数が大きい巨大マシンとなるのでCPUのパワーも大きくなっていることから、ウイークスケーリングが成り立っていることの表れと思われる。一方、共通メモリのマシンは、通信のオーバヘッドが小さいので、分散メモリのマシンの破線のラインより高いGTEPS性能を実現している。○Green Graph500Green Graph500については、ETH ZurichのTorsten Hoefler准教授が発表を行った。Green Graph500は、ベンチマークプログラムや性能の測定に関してはGraph500と密に連携し、電力の測定に関してはGreen500の方式と互換になるようにしているという。今回のGreen Graph500へのエントリデータを問題規模のSCALEとMTEPS/W性能でプロットすると、次の図のようになっている。全般に、問題規模が大きくなるとエネルギー効率は低くなる。また、SCALEが33以下でシングルノードのマシンでの測定と、32以上のSCALEで多数のノードを持つマシンでの測定ではMTEPS/Wの値が大きく異なる。前の図から、Small Dataの処理とBig Dataの処理は基本的に異なるカテゴリであることが分かる。次の図の右下の棒グラフは、SCALEごとのエントリされた測定結果の数を表したものである。そして入れ込みになった小さいグラフはエントリされたデータのSCALE値の累積グラフである。この両方のグラフを見ると、SCALEが30以下、あるいはエントリ数が半々になる程度のSCALE値で区分するのが妥当であると思われる。とHoefler先生は述べているのであるが、SCALE 38のJUQUEENの効率は5.41MTEPS/W、SCALE 40のMilaの効率は4.42MTEPS/W、同じくSCALE 40のSequoiaの効率は3.55MTEPS/Wであり、Big Dataリストの上位に来るシステムがシングルノードでその10倍近い効率であることを考えると、筆者としてはこの分け方で良いのかと思う。そして、SCALE 30で区分したSmall Dataのリストは次のようになっている。ジョージワシントン大のColonialというGPUを使うマシンが、SCALE 20で122.18GTEPS、445.92MTEPS/Wという高い性能を達成している。そして、スマホ用プロセサを使う九州大学のGraphCRESTの結果は1GTEPS程度の性能で、200MTEPS/Wを若干超える程度になっている。一方、Big Dataの方は、SCALE 30のグラフで31.33GTEPS、62.93MTEPS/Wで解いた九州大学のSandyBridgeベースのGraphCRESTのマシンが1位となった。このリストはBig Dataのリストであるが、この図に載っているマシンはすべてシングルノードのマシンであり、通信オーバヘッドが出てくる、大規模、巨大規模の問題を分散メモリのシステムを使った結果ではない。次回のリストはSC15に合わせて2015年の11月に公表される予定であり、測定結果の提出期限はGraph500と同じにする予定であると言う。
2015年08月25日2014年11月のGreen500では、ドイツのGSI Helmholtz Centerの「L-CSC」というマシンが5,271.81MFlops/Wで1位、高エネルギー加速器研究機構(KEK)の小型スーパーコンピュータ(スパコン)「Suiren(睡蓮)」は4,945.63MFlops/Wで、惜しくも2位となった。しかし、既報のように、ソフトウェアのチューニングにより、このほど全区間電力での性能として、L-CSCを超える5452MFlop/Wを達成したと発表された。睡蓮スパコンは高エネルギー加速器研究機構(KEK)の計算機センターに設置されている。このセンターの主要マシンは「SAKURA」と「HIMAWARI」というIBMのBlueGene/Qシステムであり、睡蓮は、そのマシンルームの端のコンピュータ室空調機(CRAC)と壁の間の隙間に設置されている。上記の写真に写っている人物がExaScalerのCOOである齊藤公章氏で、同氏が背中を付けているのがコンピュータ室空調機で、壁までの距離は1.5m程度しかない。本来、コンピュータを置くスペースではないのであるが、睡蓮が小さく、液冷なので冷気を供給する必要がないので置けてしまったということになっている。各液浸槽には8枚のマザーボードが垂直に挿入された形で入っており、各マザーボードは2ソケットで、Xeon E5 2660 V2 CPUが2個搭載されている。そして、各Xeon CPUから、PCI Express経由で4枚のPEZY-SCボードが接続されている。ということで、睡蓮全体は32マザーボードで、Xeon E5 2660 V2が64チップ、PEZY-SCボードが256枚で構成されている。液浸槽にはマザーボードの上端を少し超える高さまで、冷媒のフロリナートが入っているが、透明で、よく見ないと液体が入っているのが分からない。32枚のマザーボードからは各2本のInfiniBandケーブルが出ており、液浸槽の間に置かれたMellanox製のIBスイッチで相互接続されている。液浸槽でPEZY-SCやCPUを冷却して、温まったフロリナートはパイプで室外に引き出され、ポンプで冷却器に送り込まれる。冷却器はエアコンと同じようなもので、フロリナートを冷却する。そして手前に見えるのはエアコンの室外機に相当する部分で、外気に熱を排出する。なお、冷却系は冷却槽ごとに独立であり、基本的に同じものが4系統設置されている。この冷却系は、睡蓮が止まっている状態では15℃以下にフロリナートの液温を下げることができるが、稼働している場合の液温は30℃~35℃程度になる。各液浸槽に余裕を持たせるためと、種々の熱交換器の効率を確認する目的で、各液浸槽に2台の冷却器が設置されており、この2台を直列接続するか並列接続するかを実験的に切り替えられる構成になっている。このため、パイプが多く、複雑な配管になっているという。なお、この実験から得られた知見は、次のExaScaler-1.5に反映していくという。
2015年04月02日2014年11月のGreen500では、ドイツのGSI Helmholtz Centerの「L-CSC」というマシンが5,271.81MFlops/Wで1位、高エネルギー加速器研究機構(KEK)の「Suiren(睡蓮)」は4,945.63MFlops/Wで、惜しくも2位となったが、このほど、ExaScalerとPEZYは、HPLプログラムの改良により、L-CSCの記録を上回る性能/Wを達成したと発表した。Green500は実行性能/消費電力で求められるエネルギー効率でスーパーコンピュータ(スパコン)のランキングを行っている。実行性能MFlopsは、Top500と同じHPL(High Performance Linpack)で計測された性能であり、それをLinpackを実行している時の消費電力Wで割る。この電力の測定であるが、コンピュータの消費電力は動作状態で変化する、また、消費電力の大きいスパコンは壁のコンセント1個では電源を供給できず、多数の電力計を必要とする。このため、Green500の電力測定には3つのレベルの測定法が規定されており、そのなかで一番測定が容易なLevel 1という基準が使われることが多い。Level 1では、システムの一部(ただし、全体の1/64以上)の電力を実測するだけで良く、また、HPL実行期間の開始直後の10%と終了直前の10%の期間を除いた部分の内の20%の時間の消費電力を計測すれば良いという規定になっている。この図に示すように、HPL実行時の消費電力は、終了に近づくと減少するのが一般的で、開始から70%~90%の時間で電力を測ることで計測上の消費電力を減らし、高いMFlops/W値を登録するということが一般的に行われている。しかし、これはおかしいということから、Green500のユーザグループでは、HPL実行の一部ではなく、全区間の平均消費電力を使うべきという意見がでている。2014年11月にGreen500で1位となったL-CSCはこの全区間の平均の消費電力を使っており、消費電力が減る70%~90%区間の消費電力を使うと6,010MFlops/Wになると発表された。一方、2位となったExascaler-1の結果は、70%~90%区間の消費電力を使い、また、消費電力にはノード間を接続するInfiniBandスイッチの電力を含まないというものであり、Level 1の規定に合致しているのは当然であるが、L-CSCとの実力の差は20%以上存在した。これに対して、2014年11月のGreen500の発表以降、ExaScalerは睡蓮でのHPLプログラムの改善を続け、このほど、70%~90%区間の電力を使うと6217MFlops/W、全区間の電力を使った場合でも5,452MFlop/Wと、L-CSCの6010/5272MFlops/Wを上回る性能を達成したと発表した。2014年11月から25%あまりスコアを改善した主因はソフトウェアのチューニングであり、ExaScaler-1のハードウェアはまったく変わっていない。Exascaler-1の1つのノードの構造は次の図のようになっており、睡蓮システムでは、左側のIB(InfiniBand)のネットワークインタフェースから32ノードを接続するIBスイッチに接続されている。HPLの計算は、係数行列の左辺と上辺を計算し、その結果を使って、残りの部分をアップデートするという処理の繰り返しになるが、計算量としては残りの部分のアップデート計算が主要な計算処理となる。従って、この部分をアクセラレータに担当させるようにプログラムを書くことになる。しかし、この計算のためにはその時点での行列全体のデータを(分割して)アクセラレータに転送し、アクセラレータでの計算が終わると、残った行列の全部のデータを(分割して)アクセラレータからホストCPUのメモリに転送する必要がある。これに対して、元の行列をCPUのメモリではなく、PEZY-SC側のデバイスメモリに格納するようにHPLプログラムを書き換えることにより、必要な転送データ量を削減した。行列をデバイス側のメモリに置くという計算法は2008年にTop500の1位となったRoadrunnerでも使われており、PEZY-SCでの独創ではないが、PEZY-SCの場合はDDR3 DRAMを使い32GBのメモリを登載しており、CPUメモリとの転送データ量をより少なくすることができるので、効果的である。また、デバイス側のメモリを使うことにより行列のサイズを896000元から960000元に増加させることができ、これも性能向上に貢献している。これらの改善によりLevel-1でのGreen500のスコアは6,217MFlops/W と25.5%向上し、Linpack性能も202.64TFlopsと13.8%向上している。
2015年04月02日共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営するロイヤリティ マーケティングは、キャラクター「ポンタ」の初となる短編アニメ作品「ポンタ劇場」を製作した。同作品は、キャラクターサイト「Ponta World」内の特設サイトにて本日より公開されている。「ポンタ劇場」は、Pontaカードの表面に描かれているキャラクター「ポンタ」と家族のゆかいな日々をショートアニメ化した作品。「Ponta」の世界観が、キャラクター「ポンタ」の特徴や仕草、 そしてどこか懐かしさを感じるメロディーとともに表現されている。アニメは1話につき30秒の全6話構成で、週に2話ずつ公開されるという。本日20日は、ポンタが学校でラーメンに変身する「01 ポンタのへんしん」と、ポンタのことが大好きな宇宙人を描いた「02 ポンタと謎の宇宙人」の2本が公開された。なお、同作品のアニメーションは、文化庁メディア芸術祭10周年記念イベント「日本のメディア芸術100選 エンターテイメント部門」の第1位に選ばれた「やわらか戦車」で有名なFlashアニメクリエーター・ラレコ氏が手掛けている。
2015年02月20日SC14でのGreen500の1位に輝いたのは、ドイツのダルムシュタットにあるヘルムホルツセンターの「Lattice-CSC」というスパコンである。スコアは、5271.87MFlops/Wで初めて5GFlops/Wを超えた。2位は高エネルギー加速器研究機構(KEK)のSuiren(睡蓮)の4945.63MFlops/W、3位は東工大のTSUBAME-KFCの4447.58MFlops/Wで、4GFlops/Wを超えたのはこの3システムだけである。恒例であるが、1位から3位には表彰状が手渡され、その後、1位のチームは、どのようにして高スコアを実現したかなどについて発表を行うことになっている。L-CSCは量子色力学の計算を行うために設置されるシステムで、計算ノードは、ASUSの2ソケットサーバで、CPUは10コアのIvy-Bridgeを2個使用し、それに4台のAMDのFirePro S9150 GPUを接続している。最終的には160ノードのシステムになる計画であるが、まだ、システム構築中で、今回の結果は56ノードで測定されている。ソフトはGPLライセンスで入手できるオープンソースのCALDGEMMとHPL-GPUをカスタマイズして使っているという。次の図に示すように4GPUまでは完璧に性能がスケールしている。次の図に示すように、実線のCPU処理時間が破線のGPU処理時間を下回っていれば、パイプライン処理がうまく働き、全体の95%以上でこの条件が成立している。そして、DGEMMはGPUだけでやらせる方法とCPUとGPUで処理分担する方法を実装しており、両者を使うと2-5%性能が高くなるが、GPUオンリーの方が3-4%エネルギー効率が高い。このため、両者をダイナミックに使い分けているという。なお、このグラフで、GPUオンリーの処理の場合、CPU時間は非常に短く、GPU処理時間が長くなっている。一方、両者を使った場合は、GPU処理時間は多少減り、CPU処理時間は長くなっているが、それでも、概ね、GPU処理時間を下回っている。また、DTRSMについてもGPUに一部オフロードすると、残った行列のサイズが大きい場合は性能上有利であるが、行列サイズが小さくなると逆転するので、これもダイナミックに切り替えてその時点で最良のものを使っている。また、CPUはDVFSを使って最良の条件で動かしている。一般的には低いクロックの方が効率が高いが逆転する場合もあるので、それぞれの時点で最適のクロックを選んでいる。これらの動作条件のダイナミックなチューニングに加えて、GPUにもDVFSを適用し、処理の初期のCPU負荷の小さいときや処理の終盤のGPU負荷の小さいときは、不要なCPUやGPUは低電力状態にしてしまってエネルギーを節約している。そしてハードウェアとしては、HDDを使わない、温度にあわせてファンの速度を調節して電力消費を減らしている。Level 1ではルール上は、コアフェーズの最初と最後の10%の期間を除いた、20%の期間の消費電力を測れば良いことになっているが、70%-90%の期間をとると最後に消費電力が減っているので、この登録ではコアフェーズ全体の消費電力を計測した。結果として56ノードで5295MFlops/Wとなったが、これにInfiniBandスイッチの消費電力257Wを追加して、5271MFlops/Wの値をGreen500に登録したという。これを電力が減少する70%-90%の区間で測定すると、InfiniBandスイッチの電力を含まない値であるが、6010MFlops/Wとなり、問題の規模を小さくして測定すると、6900GFlops/Wまでスコアを上げられるという。このため、電力測定は20%の区間でなく、コアフェーズ全体とすべきと主張している。Level 1ではシステムの1/64を測定すれば良いという点では、一部の良いノードだけが選択的に測定されてしまう恐れがあるので、全体を測定すべきという意見と、100kW以上の大電力を高精度で測るのは難しいので、部分的な測定を認めるべきという両方の意見を併記している。
2014年12月09日11月20日に、スパコンの性能/電力を競うGreen500の新しいランキングが発表された。1位は、ドイツのGSI ヘルムホルツセンターの「L-CSC」というマシンで、5271.8MFlops/Wである。このマシンは「Xeon 2690 v2」をCPUとして使い、アクセラレータとしてAMDの「FirePro S9150」を使っている。そして、高エネルギー加速器研究機構(KEK)に設置されているExaScaler/PEZYの「Suiren(睡蓮)」が、4945.6MFlops/Wで2位にランクされた。そして、前回チャンピオンの東京工業大学のTSUBAME-KFCは4447.6MFlops/Wと前回の4389.8 MFlops/Wからスコアを伸ばしたものの3位となった。Suirenは、Xeon E5-2660 v2を2ソケット、それに1024コアのPEZY-SCを2チップ搭載したアクセレレータを4台接続したものが構成単位のノードとなっており、全体では32ノードを4台のESLC-8液浸冷却槽に収容している。システム全体ではXeonを64個、PEZY-SCを256個使用しており、これでLINPACK性能187.1TFlopsを実現している。そして消費電力は37.8kWで、結果として4945.6MFlops/Wというスコアを実現している。なお、ExaScalerとPEZYは、11月6日に153.7TFlopsで4020MFlops/Wという値を発表しているが、最終的にTop500やGreen500に提出した数字は、これらよりも20%あまり高い数字になっている。また、11月14日には191.0TFlops、4450MFlops/Wという値を発表しているが、これと比べると、最終的な性能は若干下がったものの、Green500の評価尺度であるMFlops/Wでは10%あまり改善しており、TSUBAME-KFCに差を付けた。なお、SuirenはTop500では369位にランクされており、NVIDIA、AMD、Intel以外のアクセラレータを使っている唯一のマシンである。PEZYの社長でExaScalerの創立者である齊藤元章氏は、「ExaScaler/PEZYは両社を合わせても技術者が20人あまりという小さな所帯であるが、小回りが利き、全員が一丸となってGreen500の上位入賞を目指して頑張った成果である」という。本当にTop500にランクインできるか、Green500で上位入賞できるか、直前までわからない状況であったが、とにかく頑張って、LINPACK性能を上げるチューニングと消費電力を減らすチューニングを頑張ったことで今回のGreen500 2位を実現できたという。今後も、来年6月に向けて改善を続け、Top500やGreen500のスコアを改善して行く。また、それと並行して、KEKを始めとするユーザと協力してSuirenの利用を進めることと、ユーザからみた性能の改善に引き続き努力していくとのことである。
2014年11月21日JALとロイヤリティ マーケティング(以下、LM)は11月10日、業務および資本提携を発表。2015年春より、JALマイルとPontaポイントの相互交換サービスが開始される。○直接交換サービスは2015年春開始JALは、約2,840万人の会員を抱える「JALマイレージバンク」(以下、JMB)を、LMは提携社数81社107ブランド(11月1日時点)、国内約6,635万人(10月末時点)の会員を有する共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営している。両者は2010年3月より「JMBローソンPonta VISAカード」を通じてポイント交換サービスを提供してきたが、本提携により、さらにJALマイルとPontaポイントの利便性を高まる。2015年春からは、JALマイルとPontaポイントの相互交換サービスを開始する。JALマイルからPontaポイントへの交換は3,000マイルから可能で、3,000マイル以上1万マイル未満では1マイル/0.5Pontaポイント、1万マイル以上では1マイル/1Pontaポイントとなる。また、PontaポイントからJALマイルへの交換は2Pontaポイントから可能で、2Pontaポイント/1マイルとなる。このサービスは「JMBローソンPonta VISAカード」利用者でなくとも交換が可能。今後、会員の満足度をより高めていくために、両社は新しいサービスを提供していくという。なお、本提携において、JALはLMの第三者割当増資によって15%の資本参加を行った。LMの株主構成および所有割合は、三菱商事(47.37%)、ローソン(20.00%)、リクルートホールディングス(15.00%)、日本航空(15.00%)、ゲオホールディングス(2.63%)となっている。
2014年11月11日ハロウィンの季節、我が家で毎年登場するのがこの絵本、「Go Away, Big Green Monster!」/Ed Emberley(著)です。 ページを一枚一枚めくるごとにモンスターの顔ができあがっていくという仕掛け絵本。最初のページに現れる、“two big yellow eyes”から子ども達は絵本にくぎ付けになります。絵本の前半で、徐々にモンスターの顔が完成すると、後半はそのモンスター退治!「Go Away! (あっちへいけ!)」のかけ声とともに、今度はモンスターの各パーツを追い払います。日常でも使える「Go Away!」のフレーズを叫びながら、親子で一緒に読み聞かせを楽しめるはずです。具体的な方法を、次のページでご紹介しましょう。絵本の文中には難しい形容詞も出てきますが、イラストから意味が推測しやすいので、英語がわからなくても大丈夫。モンスターの顔を表現した“a big scary green face”のような<[数詞]+[形容詞] +[色]+[名詞]>という英語の語順のルールも、特に意識せず、読み聞かせの過程で自然と身についていくでしょう。読み聞かせると英語のルールが身につくとはいえ、そこはあくまでも読み聞かせ。英語を教える・覚えさせることに重きを置くのではなく、英語に自然に触れる・楽しむという視点を大切にして読み聞かせることをおすすめします。この絵本はまた、洋書独特の色使いや装丁も素敵なので、ハロウィンの時期にインテリアの一部として、本棚に表紙が見えるようにディスプレイするのもおすすめです。■英語で絵本読み聞かせのワンポイントアドバイス洋書絵本にはCD付きで販売されているものも多くあります。この「Go Away, Big Green Monster!」もCD付きバージョンが販売されています。CDには、ネイティブの発音で読み聞かせた音声のほか、メロディも収録されているので、さまざまな楽しみ方ができます。絵本をひと通り読み聞かせた後に、曲にのせて簡単な振り付けを考えて踊ってみても楽しいですよ。今年4歳になる私の息子も、昨年3歳のハロウィンの時点で、 「Go Away」の歌を振り付けありで教えたところ、言いやすいのか早速マスターしていました。しかも、今年もすでに、私が口ずさむ「Go Away」の歌に合わせて、とても元気に合いの手を打ってくれます。今回の絵本のメインとなっている「Go Away!」というフレーズそのものが、応用の効く言葉ですので、絵本をキッカケに、さまざまな場面での英語のアウトプットにつなげられると思います。子どもたちが好奇心を持って言葉を吸収し、しゃべったり歌ったりしている姿を見るのもまた楽しいものです。ハロウィンの時期、ご家庭で定番の1冊にしてみてください。
2014年10月03日三井住友カードと共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営するロイヤリティ マーケティングはこのたび、両社のポイントプログラムにおいて提携し、三井住友カードのポイントサービス「ワールドプレゼント」で、「Pontaポイント」への交換サービスを10月1日から開始すると発表した。三井住友カードのポイントサービス「ワールドプレゼント」では、現在22種類のポイント・マイルへの交換サービスを揃えており、カード利用で貯めたポイントの活用先として、多くの会員の人々に利用されているという。このたび、「Pontaポイント」への交換サービスを開始することで、ワールドプレゼントのポイント移行先は、カード会社のポイントサービスとしては最多(8月現在三井住友カード調べ)の23種類へと拡大し、ワールドプレゼントのポイントの利便性がさらに高まるとしている。Pontaは、1枚のカードで様々な提携企業の共通ポイントをためて、つかうことができるサービスで、国内最大級という6,531万会員を有しているという。現在、全国23,400店舗で利用でき、同提携により、Pontaのサービスがさらに広がる。両社は今後も、会員の方々のニーズに応え、魅力あるポイントサービスの提供に努めていくとしている。○ワールドプレゼント概要ワールドプレゼントは、カードの利用金額に応じて、三井住友カードが提供するポイントサービス。通常、毎月のカード利用金額の合計1,000円(含む消費税等)ごとに1ポイントが貯まる。ポイント累積数に応じて希望の景品との交換や、他社ポイントへの移行ができる。ポイントの有効期間は、獲得月から2年間。(ゴールドカードは3年間、プラチナカードは4年間)○Ponta概要1枚のポイントカードで様々な提携企業の共通ポイントを、ためる、つかうことのできる便利でおトクなサービス。会員数6,531万人(8月末日)を有する共通ポイントサービスで、 提携企業80社107ブランド、全国23,400店(9月16日)にて利用可能
2014年09月26日ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社が、今年4月に全国に向けて新発売された無糖炭酸水「GREEN SHOWER」の夏キャンペーンを実施中です。キャンペーンの内容は、JR山手線の複数駅に設置されている気化式涼風扇(アクアクールスリム(株)鎌倉製作所製)のうち、5駅6箇所で8月1日(金)~8月28日(木)まで「GREEN SHOWER」の広告ラッピングをする、というもの。このキャンペーンは涼風機の“涼しくて爽やかな風”と「GREEN SHOWER」の特長である“爽やかで清々しい”イメージが一致することから生み出されたそう。夏の駅構内って、ものすご~く暑くて蒸しますよね。通勤で毎日駅を利用する女性たちにとっても、かなりうれしいキャンペーンなのではないでしょうか。ちなみにこのラッピング涼風機が設置されているのは、JR山手線の品川駅(中央改札内・2台)、新宿駅(南口改札内・1台)、渋谷駅(南改札内・1台)、高田馬場駅(早稲田口改札内・1台)、大崎駅(北口改札前・1台)で、涼風機をラッピングするのは同社が初とのことです。同社はこのラッピング涼風機の展開に合わせて、8月5日(火)と8月6日(水)に「GREEN SHOWER」のサンプリングを実施。以下2種類の方法でサンプリングが行われました。1.自販機サンプリング商品の案内をお聞き頂いた方に自販機で冷えた「GREEN SHOWER」をお一人様1本プレゼント。2.セットサンプリング展示されている“GREEN SHOWER MONSTER”と一緒に写真を撮った方に、商品・オリジナルうちわ・オリジナルクリアファイルのセットをプレゼント。“GREEN SHOWER MONSTER”とは、「森のように青く香るその大きなからだに触れると、人は心地よい、優しい気持ちになれるという、不思議なホップの精」。「GREEN SHOWER」を飲んだ時の言葉に出来ない「香り」「味」が具現化した怪獣で、主に「GREEN SHOWER」を飲んでリフレッシュした時や、リラックスした時に現れるキャラクターなのだそう。見ているだけで暑さを瞬時、忘れさせてくれそうな爽やかな見た目をしています。そして、サンプリングの模様はというと、記者が訪れたのは平日の午前中から午後にかけてという、もっとも人が少ない時間にもかかわらず、大盛況! 夏休み中のちびっ子&ママの姿が目立ちましたが、サラリーマンが時間を割いてワクワクしながら列に並ぶ姿も印象的でした。サンプリングをもらうために並んだ人たちは、まずは“GREEN SHOWER MONSTER”のインパクトに夢中になりますが、次に注目するのがラッピング涼風機。それもそのはず、自動販売機並みの大きさなのに、強力なパワーを兼ね備えているからです。駅構内が蒸して高温のため、記者は暇を見つけてはこのラッピング涼風機にお世話になりました(笑)。ちなみにみなさんは、「GREEN SHOWER」を体験したことがありますか? 記者は今回、初めて試飲しました。まずはキャップを空けると爽やかなグリーンの香りに心が癒やされ、飲んでみるとほのかなマスカット味がして、口の中がさっぱりします。それほど炭酸がきつくないので、炭酸水初心者にも最適な味わい。リラックス&リフレッシュできそうな炭酸水で、実は炭酸水が苦手だった記者ですが、この原稿を書きながら1本、飲みきりました(笑)。駅構内でラッピング涼風機を見つけたら「GREEN SHOWER」を飲みたくなりそうです。夏の暑さを和らげてくれそうな「GREEN SHOWER」、盛夏にこそ体験してみて下さいね。ハマりますよ! ・ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社 公式サイト 「GREEN SHOWER」についての詳細は こちら
2014年08月18日共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営するロイヤリティマーケティングは14日から、東京メトロ駅構内の商業施設「Echika」「Echika fit」に立ち寄るだけでポイントがもらえるチェックインキャンペーン「Echikaによりみち。」を開催する。スマートフォンアプリ「Pontaタイム(ポンタイム)」を起動し、対象店舗に掲出しているポスターに記載のQRコードを読み込むと、1施設ごとに、「おこづかいポイント」30ポイントがもらえる。対象店舗は、「Echika表参道」「Echika fit上野」「Echika fit東京」「Echika fit銀座」「Echika fit永田町」の5店舗。全店舗を回ると、合計で150ポイント獲得できる(1店舗1回のみ)。獲得したポイントは、「Ponta」ポイントとして買い物などに使用可能。キャンペーン期間は今月23日まで。
2014年03月13日クロス・マーケティンググループとロイヤリティ マーケティングは3月4日、 Ponta会員専用サンプリングサイト『ためしてPonta』の2014年春の開設に向けて提携すると発表した。クロス・マーケティンググループは主にリサーチ事業及びITソリューション事業にて企業のマーケティング活動の支援を行っており、ロイヤリティ マーケティングは共通ポイントサービス「Ponta」を運営している。今回の提携により、企業や団体が保有する飲料品や食品、化粧品などの商品を、「Ponta」公式Webサイト『Ponta.jp』の利用登録をしているPonta会員に向けて配布するサンプリングサイト『ためしてPonta』を2014年春(予定)に開設する。サンプル提供企業はPonta会員のユーザー属性をもとにセグメントされたターゲット層に対しサンプリングすることが可能。また、商品の受渡し方法として、郵送または店頭の選択ができ、オンラインからオフラインへの誘導を促進する施策も実現できる。両社では、サンプリング提供企業は、販売促進や広告宣伝活動の施策のひとつとして、自社商品の再購入や認知度・ブランディング効果の向上などが期待できるとしている。
2014年03月05日新しい挑戦に踏み出したばかりの今を輝く女性たちのロングインタビューから、あなたの『Another Action』を探すヒントが見つかるはず。今回は、自身で原盤制作を行い、シーンにとらわれない、女性シンガーソングライターとしては非常に希有な歩みを続ける川本真琴さんのインタビューをお届け。無機質な役割を担うのでなく、信頼できるプロとして役割を任せ合いたい8月に予定されているライブを前に、着々と準備を進めている――と思いきや、「バンドメンバーに、早く曲を決めてくれって言われているんですよね。もう本当に決めなくっちゃマズいんですよ」と焦りを口にしながら、柔らかい笑顔を見せてくれた川本真琴さん。11年ぶりのワンマンライブといっても、ことさら気負った様子はない。「メジャーでやっていた当時は会社に仕切ってもらっていたなかで、演奏と歌のことだけを考えていました。それが私に与えられた役割だったというか。例えばこのセッティングをしてくれたのは誰かとか知らなくても仕事は進んでいくし、わたしは乗っかるだけ、みたいに感じることもありました。けれど今は、周囲のプロの方々の力を借りながらライブの全体像を考え、いろいろなことを自分で決めながら組み立てています。もちろんそれぞれの役割があって、自分で機材までいじろうとかは思わないんですけど、全部を自然と把握できているのが今の環境。バンドやスタッフの人たちは、CD制作などで普段から一緒にやっている人たちばかりなんです。お互いに気心が知れているから、『任せられるところは任せる』という風に自然体でやっていけるんだと思いますね」デビュー当時は、レコーディングしているときとテレビなどのメディアに出演しているときとでテンションが全く違っていたという。やがて、たくさんの仕事を抱え過ぎて集中力が途切れてしまい、生放送の音楽番組で歌詞が出てこないというハプニングを起こしたこともあった。川本真琴さんのインタビュー、続きは こちらで読んでみて。
2012年07月10日新しい挑戦に踏み出したばかりの今を輝く女性たちのロングインタビューから、あなたの『Another Action』を探すヒントが見つかるはず。今回はビヨンセのものまねで一躍注目を浴び、女子を中心に大人気のお笑い芸人 渡辺直美さんのインタビューをお届け。幼いころの夢が現実の目標に変わった 決意の瞬間は突如訪れる幼いころに描いた夢をかなえることができる人は、そう多くはない。いまやテレビに雑誌に引っ張りだこの女性ピン芸人・渡辺直美さんはその数少ない一人。幼稚園の頃からお笑いが好きだったという直美さんも、一度は夢をあきらめかけた。「小さな頃から『ものまね王座決定戦』が大好きで、コロッケさんをはじめとしたものまねの芸人さんに憧れていました。それから、『めちゃ×2イケてるッ!』の岡村隆史さんが大好きになって、お笑い芸人になりたいってずっと思っていました。でも、自分はものまねが上手いわけではなかったし、子どもの夢なんかかなうわけないと思っていました」そんな渡辺さんを本気にさせたのは、CS番組で見た『ルミネtheよしもと』のお笑いライブだった。「進路に迷っていたとき、そのライブを見て強く思ったんです。絶対に自分もあの舞台に立ちたいって。人から見たらなんてことない日常だったのかもしれませんが、このときがお笑い芸人になる夢を追っていくって決意した瞬間でした」その後、ファミレスでバイトをしてお金を貯め、2006年、東京の吉本総合芸能学院(NSC)に12期生として入学。翌年にデビューし、直美さんの快進撃は始まった。直美さんの印象的なネタといえば、何と言ってもビヨンセの当て振りだろう。本物よりもだいぶ豊満な身体なのに、動きのキレはビヨンセそのもの。このネタが彼女を一気に表舞台に引き上げた。渡辺直美さんのインタビュー、続きは こちらで読んでみて。
2012年06月08日子どもが幼稚園や小学校に行っている間に、ママ友たちとランチ。その際気になるのがオープン時間。できるだけゆっくり過ごしたいなら、11時からオープンしているレストランが狙い目。今回ご紹介するのは、緑豊かな駒沢公園近くのレストラン、「+green(アンド・グリーン)」です。1階はこだわりの調味料や有機栽培の野菜などを販売するグロサリーショップと自家製デリやオーガニック・コーヒーやジュースなどを扱うデリ&カフェ、地下1階がレストランになっている「+green」。レストランは地下ながら、白木やベージュのブロック壁などを多用しているせいか明るい印象。イスとダイニングテーブルを配した「Basic Dinning」のほか、低めソファを設置した「Cozy Room」、白を基調とした「White Bench」、そして畳敷きの個室「Kamakura」とレンガで囲われた半個室「Green Room」の5つのスペースから成っています。こちらのコンセプトは、「You are what you eat(食べたものがあなたをつくる)」。野菜は全国各地から取り寄せたオーガニックが中心で、パンやパスタに使うのも有機小麦。化学調味料は一切使わず、素材の味を引き出すべくシンプルに調理しています。ウィークデーのランチは2種類のパスタからチョイスできる「パスタランチ」\1,400、「選べる4種のデリ盛り合わせ」\1,400、「ランチーコース」\1,800など、日替わりで楽しめます。どれも、野菜の種類が豊富でボリュームたっぷりのサラダと、オリーブ茶やオーガニック・コーヒーなど6種類から選べるドリンクがセットに。もちろんパスタソースなどはすべて自家製。素材への愛情が込もったやさしい味は、体が浄化されるかのような“やさしいおいしさ”です。居心地の良さも手伝って、食後にお茶をしながらゆっくり過ごすお客様が多いというのもうなずけます。とくに印象深いのが野菜のうまみ。シェフが厳選した野菜が毎朝届くとあって、お料理の中でも野菜本来の香りや味が楽しめます。「この味、家族にも食べさせたい!」と思ったら、1階のショップへ。お店で使用しているのと同じ野菜が購入できます。「スパニッシュオムレツ」などのデリも充実しているので、テイクアウトして駒沢公園でお外ランチも一案。レストランでは「キッズプレート」も用意。ママ友とはもちろん、ファミリーでも訪れたい、体にうれしく、安心なレストランです。◆DATA+green(アンド グリーン)場所:東京都世田谷区駒沢1-2-31営業時間:レストランは11:00~22:30L.O.(ランチは平日11:00~15:00LO。土日祝日は11:00~16:00LO)デリ・カフェ・ショップは10:00~23:00L.O. 無休TEL:03-3411-6877URL: 取材/村上早苗
2012年01月25日「green gate」はデンマークの女性デザイナー、モナ・クリステンセンが立ち上げた生活用品のブランド。カップやキッチンリネン、ホームウェアなど、毎日の暮らしで使えるものがそろう。値段も手頃で日本にもファンが増えつつある。 花柄や水玉、レースの縁取りなど、女性なら一度は憧れた柄は、どこか切ないトーンでノスタルジック。もとはモナがパリのアンティーク市で競り落とした19世紀後半のテキスタイルブックから着想。フレンチデザインの黄金期のデザインを、北欧の洗練された完成でリ・デザインしてスタートした。今年の秋冬の新作が、すでに店頭に並び始めている。年2回発表する新作は毎回入れ替わり、一度完売すると同じデザインは手に入れることができない。コレクターアイテムとなっているものもあるほど。けれどもどの時期の製品を組み合わせてもまとまるのは、水色、赤、黄色、白の4色をベースにしているからだと言う。この冬のテーマも物語を感じるものばかり。ロイヤルブルーと白の洗練に、ツイードや生成りの色を合わせたシリーズ。帰郷がテーマで、古いもの、懐かしいものに再会する安心感が漂う。木目やレザー、ヴィンテージ家具との相性がよさそう。「ノルディックヘリテージ」をテーマにしたシリーズは、リラックス感ある白に赤の柄。さらに雪に反射する淡いブルー、大地や木々のブラウンから着想したトーンなど。北欧らしい清潔感と自然への感性を感じさせるデザイン。プラム色の色調をベースに、ここ数年人気が続くフューシャピンクなどを加えた甘い色のシリーズも。深みを増した大人の秋の雰囲気。 メリー・ファニークリスマスは、遊び心いっぱいのシリーズ。少女の気持ちを表現したような楽しい柄は、真っ赤な星やハンドプリント風の花やレース模様。小さな女の子へのギフトにもよさそう。伝統的な柄と色を使っているのに、そのテーマやストーリーには、どこか、心を引かれる。これからぐっと寒さを増し、お家にこもりがちな季節、グリーンゲートのアイテムで、可愛らしさを暮らしにプラスしたい。いずれも値段は手頃。どのシリーズもエプロン¥4,515、ナプキン¥1,260、キルトクッションカバー¥5,250、トートバッグ¥2,100、マグカップ¥1,890、ラテカップ¥1,470、フレンチボウル¥1,365~、プレート¥1,890T.C/タイムレスコンフォート渋谷店 tel.03-5459-1252東京都渋谷区道玄坂1-12-5 渋谷マークシティウェスト1F 公式サイト 取材/本間美紀
2011年10月15日