富士通は8日、約630gの10.1型2-in-1 PC「arrows Tab QH35/W」を発表した。10.1型液晶を搭載したタブレット型の本体に、キーボード一体型の専用カバーが付属し、ノートPCのようにも利用できる。発売日は25日。価格はオープン。店頭予想価格は税別70,000円強。タブレット本体に、着脱可能なキーボード一体型カバーが付属した、10.1型の2-in-1 PC。解像度は1,280×800ドット。プロセッサにはCherry TrailことIntel Atom x5-Z8300(1.44GHz)を採用する。本体となるタブレット部分は約630gと軽量で、カバー付きキーボードを装着した場合は約1.3kg。このほかの主な仕様は、メモリがDDR3L-1600 2GB、ストレージが64GB、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)など。OSはWindows 10 Home 32bit。付属のカバー付きキーボードは日本語83キーで、キーピッチが約17.0mm、キーストロークが約1.2mm。トラックパッドも搭載し、カバー部を折り曲げることでスタンドにもなる。通信機能はIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN、Bluetooth 4.0。インタフェースはmicroSDカードスロット、microHDMI、USB 3.0、microUSB 2.0など。センサー類は加速度センサー、地磁気センサー、照度センサー、ジャイロセンサーを搭載。Officeはタッチ操作向けの「Office Mobile」。ジャストシステムの日本語入力システム「ATOK」も搭載する。本体サイズはW259.8×D171.4×H8.9mm(本体のみ)、W275×D190×H21.5mm(カバー付キーボード装着時)。
2015年12月08日バンダイの展開するフィギュアシリーズ「S.H.Figuarts」より、2016年4月発売予定「S.H.Figuarts ピカチュウ」の予約受付が、全国の家電量販店、ホビーショップ、オンラインショップなどでスタートしている。価格は3,780円(税込)。人気ゲームソフト『ポケットモンスター』に登場するピカチュウは、アニメ『ポケットモンスター』シリーズでは主人公・サトシのパートナーとして活躍する、作品を代表するポケモン。2014年に発売されたニンテンドー3DS用ソフト『ポケットモンスターオメガルビー/アルファサファイア』では「おきがえピカチュウ」としてさまざまなコスチュームに身を包んだ姿を披露し、新たな魅力を発揮した。「S.H.Figuarts」や「D-Arts」では、ミュウツー、リザードン、フシギバナ、カメックス、ルカリオといった人気ポケモンたちが立体化されてきたが、同シリーズでのピカチュウの立体化はこれが初となる。「S.H.Figuarts ピカチュウ」は、丸みのあるボディを活用した可動機構により多彩なポージングが再現可能なモデルに。今までにもさまざまな形で立体化されてきたキャラクターながら、今回は「S.H.Figuarts」ならではの可動ギミックを備えており、愛らしい"お座り"のポーズも無理なく再現可能に。交換用表情パーツも2種付属し、表情豊かなピカチュウのかわいらしさを引き出したアイテムとなっている。全高は約100mmで、セット内容は本体に加え、交換用手首(左右)、交換用表情パーツ2種。(C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR KikakucPokemon各ショップでプレミアムポイントがもらえる!?【PR】
2015年12月04日バンダイが展開するアクションフィギュアシリーズ「S.H.Figuarts」より、「S.H.Figuarts 仮面ライダーゴースト オレ魂」の予約受付が、全国の家電量販店、ホビーショップ、オンラインショップなどで12月1日よりスタートする。2016年4月の発売予定で、価格は4,860円(税込)。「仮面ライダーゴースト オレ魂」は、10月よりテレビ朝日系で放送がスタートした特撮TVドラマ『仮面ライダーゴースト』に登場する仮面ライダーゴーストの基本フォーム。物語では「眼魔(がんま)」と呼ばれる怪人に立ち向かった少年・天空寺タケルが命を落とし、仙人の不思議な力によって仮面ライダーゴーストとなり、眼魂(アイコン)をめぐる戦いに身を投じていく。「S.H.Figuarts 仮面ライダーゴースト オレ魂」は、「S.H.Figuarts」の豊富な可動域を生かしたポージングはもちろん、胸部やベルトにクリアパーツを使用し劇中の印象を忠実に再現。基本武器であるガンガンセイバーが付属し、パーツ組み換えでソードモードからガンモードへの変形が可能に。さらに、ゴーストの特徴であるフードを被った状態もパーツ差し替えで再現可能となっている。また、劇中に登場するゴーストの相棒である「ユルセン」が初回特典として付属し、専用の台座も同梱される。(C)2015 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
2015年11月30日H-IIAロケット29号機の現地レポート・H-IIAロケット29号機現地取材 - "高度化初号機"の打ち上げを現地からレポート! 今回の注目点は?・H-IIAロケット29号機現地取材 - 打ち上げ前のY-1ブリーフィングが開催、気になる天候は?・H-IIAロケット29号機現地取材 - 機体移動が完了、高度化H-IIAロケットがついに姿を現す!・H-IIAロケット29号機現地取材 - リフトオフ! 快晴の打ち上げを写真と動画で振り返る宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業(MHI)は11月24日、種子島宇宙センターで記者会見を開催し、同日打ち上げたH-IIAロケット29号機の結果について報告した。詳細なデータの解析は今後となるものの、ロケットは計画通りに飛行し、打ち上げの4時間27分後に衛星を正常に分離したことが確認されている。H-IIAロケットはこれで29機中28機の成功となり、成功率は96.6%に上昇。連続成功の記録は23機連続まで伸びた。今回、警戒区域内への船舶の進入があったため、打ち上げが27分遅れてしまったものの、それ以外には全く問題なく、JAXA/MHIがアピールする「信頼性の高さ」「オンタイム打ち上げ率の高さ」を改めて示した形になった。初の商業衛星の打ち上げとなったMHIにとって、順調な出だしを切れた意義は大きい。MHIの阿部直彦・宇宙事業部長は「これは非常に大きな一歩」とコメント。「今回の顧客であるカナダTelesatは世界ビッグ4の大手オペレータ。衛星を製造したAirbus Defence and Spaceもメジャーなメーカーだ。日本のロケットがグローバルなスタンダードに対応できることを世界に示すことが出来た」と述べる。とはいえ、これはようやく第一歩を踏み出したに過ぎない。商業打ち上げ市場で大きなシェアを占める欧州のアリアン5や、価格破壊を進める米国のファルコン9など、強力なライバルは多い。世界のマーケットに食い込むことができるかどうか、まだ決して楽観できるような状態ではない。今回の打ち上げは、高度化H-IIAの技術実証ということでJAXAが一部費用を負担しており、"正規価格"で戦っていけるのかは未知数だ。だが、それでも理想的な形でその一歩を踏み出せたこともまた事実。阿部氏は「高度化なくして静止衛星の打ち上げ市場には参入できなかった。今回実証できたので、自信を持って市場に入っていける。いま進めている商談にとっても、大きな味方になるだろう」と評価した。価格の高さという大きな問題は依然としてあるものの、1つ1つ実績を重ねて、衛星オペレータや衛星メーカーからの評価を上げていくしかない。今回、記者会見にはTelesatやAirbusの関係者は見当たらなかったのだが、Telesatは同日のプレスリリースで、MHIに対する感謝を表明。阿部氏は「種子島は地元の人のもてなしが非常に厚い。来日した海外スタッフの歓迎会も開催してもらい、非常に喜んで帰っていただいた。そうした面もこれから伝わっていけば」と期待した。また今回の打ち上げの注目ポイントである高度化について、詳細については今後の解析待ちとなるが、長時間飛行(ロングコースト)における推進剤の蒸発への対策や、推力を60%に抑えたスロットリングによる再々着火などは、ほぼ想定通り機能したとみられている。JAXAの川上道生・基幹ロケット高度化プロジェクトマネージャは「正直ほっとしている」と安堵の表情を見せ、プロジェクトを支えたメンバーをねぎらった。今後、高度化仕様はH-IIAロケットのオプションの1つとして提供される見通しで、顧客によっては、従来通りのノーマル仕様を選ぶことも可能とのこと。それは高度化によるコストアップがあるためだが、ただMHIの二村幸基・打上執行責任者によれば、その金額は「さほど大きなものではない」ということだ。なお高度化プロジェクトで開発したロングコースト技術については、今回のような静止衛星の打ち上げ以外にも応用が期待される。まだ決まった計画は特に無いものの、たとえば主衛星と副衛星(相乗り衛星)を異なる軌道へ投入するようなことが可能だという。これにより、相乗り相手をより柔軟に選ぶことができるようになるわけだ。
2015年11月25日バンダイが展開するアクションフィギュアシリーズ「S.H.Figuarts」より、「S.H.Figuarts ロード・バロン」の予約受付が、「プレミアムバンダイ」にてスタートしている。2016年6月発送予定で、価格は6,480円(税込)。「ロード・バロン」は、2013年10月から放送された特撮ドラマ『仮面ライダー鎧武』に登場した仮面ライダーバロン/駆紋戒斗がオーバーロードに進化した姿。ダンス集団「チームバロン」のリーダーである戒斗は、力のためには手段を選ばない冷徹さを見せる一方で、強さを認めた相手には敬意をもって接し、仲間も大切にするなど情に厚い面も持ち合わせる。力を得るために自らヘルヘイムの実に手を出しオーバーロードとなったが、巨大企業ユグドラシル・コーポレーション関係者をはじめとする大人たちの思惑に左右されながらも、自分の信念を貫き続ける姿は大きな共感を呼んだ。「S.H.Figuarts ロード・バロン」は、「S.H.Figuarts」ならではの豊富な可動域で劇中さながらのポージングが可能に。さらに付属する大剣・グロンバリャムは破損したバージョンも用意されており、鎧武との激闘も再現できる。商品価格は6,480円(税込)で、「プレミアムバンダイ」の予約締切は後日商品ページにてアナウンス。商品の発送は2016年6月を予定している。(C)2013 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
2015年11月22日マスタードシードは13日、ASRock製マザーボードの新モデルとして、チップセットにIntel H110を搭載したMini-ITXマザーボード「H110M-ITX」を発表した。21日に発売する。店頭予想価格は税別11,200円前後。同社のMini-ITXマザーボード「H110M-ITX/D3」のDDR4メモリ対応モデル。SRock独自の「Super Alloy Technology」高い信頼性と安定性を実現するという。電源フェーズ数は5、サウンド回路にELNA製オーディオコンデンサを採用する。
2015年11月13日バンダイの展開するフィギュアシリーズ「S.H.Figuarts」より、「S.H.Figuarts 南ことり(僕らは今のなかで)」の予約受付が、「プレミアムバンダイ」にてスタートしている。2016年6月の発送予定で、価格は4,860円(税込)。南ことりは、「みんなで叶える物語」をキーワードにオールメディアで展開するスクールアイドルプロジェクト『ラブライブ!』に登場するキャラクターで、スクールアイドルグループ「μ’s(ミューズ)」に所属。全メンバー9人のうち、高坂穂乃果ら8人はすでに「僕らは今のなかで」バージョンで「S.H.Figuarts」化が発表されており、ことりの商品化によって「μ’s」全員がそろったことになる。「S.H.Figuarts 南ことり(僕らは今のなかで)」は、南ことりをTVアニメシリーズ第1期のオープニング曲「僕らは今のなかで」の衣装で立体化。それぞれに豊富な交換用表情、手首パーツが付属するほか、幼なじみである穂乃果と海未をそれぞれ立体化した「S.H.Figuarts 高坂穂乃果(僕らは今のなかで)」「S.H.Figuarts 園田海未(僕らは今のなかで)」に付属する背景シートと組み合わせることで「僕らは今のなかで」のステージを再現できる。商品価格は4,860円(税込)で、「プレミアムバンダイ」の予約締切は後日商品ページにてアナウンス。商品の発送は2016年6月を予定している。『ラブライブ!』は、2013年1月よりTVアニメ第1期、2014年4月より第2期が放送され、6月に公開された劇場アニメ『ラブライブ! The School Idol Movie』では観客動員数が150万人を突破するなど大きな話題を呼んだ。(C)2013 プロジェクトラブライブ!
2015年11月12日この冬、気になるカラーの一つ「キャメル」で作るG.V.G.V.のコーディネート。比翼仕立てのチェスターコート(5万5,000円)に、毛足の長いファー使いのシューズを合わせれば今シーズン旬のスタイルに挑戦できそう。マニッシュなスタイリングにあえて、フェミニンなパールチョーカーをあわせてみるのもオススメ。
2015年11月11日2015年11月24日の打ち上げに向け、鹿児島県種子島にある種子島宇宙センターで現在、H-IIAロケット29号機の打ち上げ準備が着実に進んでいる。H-IIAの打ち上げは今回で29機目となる。一昔前と比べると、ずいぶん早いペースで打ち上げが続いており、少しずつではあるが、H-IIAの姿が日常の光景となりつつある。しかし今度のH-IIAは、今までのH-IIAとは一味も、あるいは二味も違う。外見からはあまり目立たないが、しかし実はとても大きな、「高度化」と呼ばれる改良が加えられている。○H-IIAが抱えていた問題H-IIAロケットは宇宙航空研究開発機構(JAXA、当時は前身の宇宙開発事業団)と三菱重工業が開発したロケットで、2001年に初めて打ち上げられた。それ以来、探査機「はやぶさ2」、「あかつき」や、東日本大震災のときに被災地を観測した「だいち」、そして今日や明日の天気予報にとって欠かせないデータを提供する「ひまわり8号」といった、数多くの人工衛星を打ち上げてきた。H-IIAの打ち上げ数は、2015年10月の時点で28機にもなる。これは日本で開発されたロケットの中では最も多い数だが、ほぼ同時期に登場した他国のロケットと比べると少ない。米国やロシア、中国などは、同じロケットを1か月のうちに2機、3機も打ち上げたりしている。H-IIAが打ち上げた衛星の多くは、政府や省庁、JAXAが運用する、いわゆる「官需」の衛星で、一方で国内外の民間企業が運用する衛星の打ち上げは、今回の29号機の積み荷であるテルスター12ヴァンテージの打ち上げを受注するまで、ほとんどゼロだった。H-IIAを運用する三菱重工は世界に向けて売り込んではいたが、いつも世界の他のロケットに奪われ続けていたのだ。人工衛星を使った商売をしている民間企業はいろいろあるが、市場として最も大きいのは、人工衛星を使った通信を事業として行っている会社である。人工衛星は宇宙にあるから、地球の裏側で起きていることでも、衛星を中継することで、世界中どこへでも映像や音声を伝えることができる。皆さんの中にも、衛星放送でドラマやスポーツ中継などを楽しんでおられる方は多いかもしれない。こうした通信衛星が多く打ち上げられる軌道を「静止軌道」、またその軌道に乗る人工衛星のことを「静止衛星」と呼ぶ。そしてこの静止衛星の打ち上げ能力において、H-IIAは他のロケットと比べて大きな格差を抱えていた。○H-IIAは静止衛星の打ち上げが苦手だった静止軌道は、地球の赤道の上空約3万5800kmのところにある。人工衛星というと、地球のまわりをものすごい速さで回っているというイメージがあるが、上空約3万5800kmだと、この速さがちょうど、地球が自転する速度と同じになる。すると、地球から衛星を、あるいは衛星から地球を見ると、相手が止まっているように見えることから、"静止"軌道と呼ばれている。相手が静止している(ように見える)ということは、衛星から通信や放送の電波を発信するときや、逆に地球で受信するときに、アンテナを動かさなくても良いため、通信がしやすくなることから、通信衛星の大半はこの静止軌道を利用している。この静止軌道に向け、ロケットで衛星を打ち上げるのはとても難しい。たとえば赤道上からロケットを真東に打ち上げたとすると、静止軌道と同じ傾きの軌道に衛星を入れることができる。あとは高度だけ合わせれば良いので、ロケットの負担も小さく、またロケットから分離されたあとの衛星の負担も小さくできる。ただ、それができるのは、赤道に近い南米のギアナにロケット発射場をもつ欧州ぐらいである。ギアナはかつてフランスの植民地で、現在もフランス領であるため、この地にロケットの打ち上げ場をもつことができている。しかし、日本や米国、ロシアの場合は、ロケット発射場が赤道よりも北にしかないため、そのまま打ち上げても、赤道から大きく傾いた軌道にしか衛星を入れることができない。そのため、高度だけでなく、その傾きを静止軌道に合わせるため、欧州のロケットに比べて余計にエンジンを噴射しなければならない。そこでロシアや米国のロケットは、ロケットの能力を上げることで、従来は衛星側が負担していたエンジン噴射の一部、場合によってはほとんどすべてを肩代わりすることで、衛星側の負担を軽くするということが行われている。最近では中国も同じ能力を手に入れている。しかしH-IIAは、ロケット発射場が北緯約30度の種子島にしかない上に、ロシアや米国のロケットのように、衛星の負担を肩代わりできるほどの能力はなかった。そのため、欧州のロケットはもちろん、米国やロシアのロケットで打ち上げたときと比べても、より多くの負担を衛星に強いることになっていた。その結果、たとえば他のロケットで打ち上げることを前提に造られた衛星は、H-IIAでは打ち上げられないということもあった。また、H-IIAで打ち上げるために造られた衛星は、他のロケットに合わせた場合よりも若干割高になってしまう。このことが、国内外の衛星通信会社から衛星の打ち上げを受注しようとした場合に、H-IIAにとって大きな足枷となっていたのである。○高度化でロケットはより長く飛ばせるようにこの格差を埋め、H-IIAでも他のロケットと同じ条件の軌道まで衛星を運ぶことができるようにするために、JAXAと三菱重工は2011年度から「高度化」と呼ばれる改良開発を始めた。この高度化では、主に第2段機体に大きく手が加えられている。第2段は宇宙空間を航行し、最終的に衛星を分離する役目を担っており、この改良により、ロシアや米国、中国のロケットが行っているのと同じように、H-IIAでも衛星が負担していた分の一部を肩代わりできるようになる。しかし、それは簡単なことではない。衛星の肩代わりをするということは、ロケットの第2段が衛星のように長時間宇宙を飛び、またこれまでより地球から遠く離れたところでエンジンの噴射などをできるようにしなければならない。たとえばロケットが長時間飛行すると、太陽の光が当たり、温度が徐々に上がってしまう。そこで、第2段のタンクを白く塗り、太陽光を反射させることで、機体の温度が上がり過ぎないようにしている。従来のH-IIAでは、この部分はタンクに塗られた断熱材の地の色である黄土色だったので、一番目立つ改良箇所かもしれない。他にも、バッテリーを増やしたり、搭載している機器の改良などで、長時間の飛行を可能にしている。そして、ロケット・エンジンの噴射と停止を繰り返しできるようにし、さらに精度良く軌道に投入できるよう、小さなパワーで動かせる能力も追加されている。これらの改良策の一部は、これまでの打ち上げの中で試験されたこともあるが、すべてが適用されるのは今回の29号機が初めてとなる。さらに、単に静止衛星をより条件の良い軌道に運べるようになるだけではなく、人工衛星を切り離す際の衝撃を小さくし、衛星にとって乗り心地の良いロケットにするための改良や、ロケットが自律的に飛行できるようにし、地上の設備の一部をなくすといった改良も行われている。こうした改良点も、今回の打ち上げや、また今後の打ち上げの中で試験が進められ、いずれは本格的に採用されることになっている。○高度化のその先へこの高度化によって、従来は衛星側が負担していたエンジン噴射の一部を、ロケット側で肩代わりすることができるようになる。その代償として、打ち上げ能力は少し落ちてしまうことにはなるが、しかしH-IIAの設計を大きく変えることなく、世界水準のロケットとほぼ同等の性能をもらせ、これまで打ち上げることすらできなかった衛星を扱えるようになった意義はとても大きい。そして2013年には、衛星通信大手のテレサット社から、同社の通信衛星テルスター12ヴァンテージを打ち上げる契約を取ることができた。こうした大手の企業はロケットの信頼性を何よりも重視するが、当時も今も、高度化はまだ完成しておらず、信頼性は未知数だったはずである。それでも契約が取ることができた背景には、これまでのH-IIAが培ってきた実績や信頼、そして期待があったのだろう。このテルスター12ヴァンテージを載せた、そして高度化H-IIAの1号機でもある、今度のH-IIAの29号機の打ち上げが成功すれば、H-IIAはいよいよ本格的に、衛星打ち上げの市場に乗り込むことができるようになる。そして今後も安定して国内外から商業打ち上げを受注できるようになれば、ロケットの打ち上げ回数が増え、信頼性が上がるとともに、コストを下げることにもつながるだろう。また、この高度化の技術は、現在開発が進む新型ロケット「H3」にも活かされることになっている。単にH-IIAの改良というだけではなく、次世代に向けた投資でもあるのだ。H-IIAロケット29号機の打ち上げは、2015年11月24日15時23分(10月2日現在)に予定されている。いつもと同じようで、実は大きく進歩した、新しい「高度化H-IIA」と、そして日本のロケットの新たな夜明けの瞬間を、種子島の現地で、あるいはインターネット生中継で、ぜひ見届けていただければと思う。なお、今回取り上げた、これまでのH-IIAの問題点や、他のロケットとの比較、また高度化における改良点などについては、拙稿「世界に追いつけるか 「高度化」H-IIAロケット、ここに誕生す」でより詳細に紹介しているので、興味がある方はそちらもご一読いただきたい。
2015年11月04日バンダイの展開するフィギュアシリーズ「S.H.Figuarts」より、「S.H.Figuarts 高坂穂乃果(僕らは今のなかで)」「S.H.Figuarts 園田海未(僕らは今のなかで)」の予約受付が、「プレミアムバンダイ」にてスタートしている。「高坂穂乃果」は2016年4月、「園田海未」は2016年5月発送予定で、価格は各4,860円(税込)。高坂穂乃果と園田海未は、「みんなで叶える物語」をキーワードにしてオールメディアで展開するスクールアイドルプロジェクト『ラブライブ!』に登場するキャラクターで、スクールアイドルグループ「μ’s(ミューズ)」のメンバー。作品は、2013年1月よりTVアニメ第1期、2014年4月より第2期が放送され、6月に公開された劇場アニメ『ラブライブ! The School Idol Movie』では観客動員数が150万人を突破した。「S.H.Figuarts 高坂穂乃果(僕らは今のなかで)」「S.H.Figuarts 園田海未(僕らは今のなかで)」は、作中の人気キャラクター高坂穂乃果と園田海未をTVアニメシリーズ第1期のオープニング曲「僕らは今のなかで」の衣装で立体化。それぞれに豊富な交換用表情、手首パーツが付属するほか、「S.H.Figuarts 南ことり(僕らは今のなかで)」(別売り)と合わせた3体それぞれに同梱されている背景シートを合わせると、「僕らは今のなかで」のステージを再現できる仕組みになっている。商品価格はそれぞれ各4,860円(税込)で、「プレミアムバンダイ」の予約締切は後日商品ページにてアナウンス。商品の発送は、「S.H.Figuarts 高坂穂乃果(僕らは今のなかで)」が2016年4月、「S.H.Figuarts 園田海未(僕らは今のなかで)」2016年5月を予定している。(C)2013 プロジェクトラブライブ!
2015年10月28日バンダイが展開するアクションフィギュアシリーズ「ULTRA-ACT」と「S.H.Figuarts」がコラボレーションした「ULTRA-ACT × S.H.Figuarts」より、「ULTRA-ACT × S.H.Figuarts ULTRAMAN Special Ver.」の受付が「プレミアムバンダイ」にてスタートしている。2016年5月発送で、価格は6,480円(税込)。『ULTRAMAN』は、漫画誌『月刊ヒーローズ』(ヒーローズ)創刊号より連載中の原作:清水栄一氏、作画:下口智裕氏による漫画。円谷プロダクションが生み出した特撮作品『ウルトラマン』を新たな物語で蘇らせ、宇宙人ではなく"強化装甲を纏い戦う戦士"の「ウルトラマン」と異星人、宇宙人との戦いが戦いが描かれている。同作品からはフルアクションフィギュアとして、「ULTRA-ACT × S.H.Figuarts ULTRAMAN」が今年7月に発売されていたが、本商品では、メタリック塗装による高級感に加え、アンマスクド状態も再現できる特別版となっている。「ULTRA-ACT × S.H.Figuarts ULTRAMAN Special Ver.」は、等身大ウルトラマンらしく、商品サイズは約15.5cmの「S.H.Figuarts」サイズで立体化。交換用頭部付きで、主人公・早田進次郎の顔が露出したアンマスクド状態に変更することもできる。さらに、劇中でも印象的なスペシウムの残像エフェクトや、ロゴ入り特製台座が同梱される。商品のセット内容はフィギュア本体に加え、交換用右手首2種、交換用左手首3種、交換用頭部、交換用腕パーツ左右、交換用胸パーツ、スペシウム光線エフェクト、残像エフェクトパーツ左右、ロゴ入り特製台座。商品価格は6,480円(税込)で、「プレミアムバンダイ」の予約締切は後日商品ページにてアナウンス。商品の発送は、2016年5月を予定している。(C)円谷プロ(C)清水栄一氏、下口智裕
2015年10月27日バンダイが展開するアクションフィギュアシリーズ「S.H.Figuarts」より、「S.H.Figuarts キュアビート」の予約受付が、「プレミアムバンダイ」にてスタートしている。2016年3月発送予定で、価格は4,860円(税込)。「キュアビート」は、2011年~12年に放送されたTVアニメ『スイートプリキュア♪』に登場した黒川エレンが変身するキャラクター。ネコ(セイレーン)から進化したプリキュアで、ギターをモチーフとした「ラブギターロッド」を使用する。第23話「ザザ~ン! 涙は世界で一番ちいさな海ニャ!」で「今まで壊してきた絆を守りたい」というハミィの助言を受けて、プリキュアで戦うことになる。『スイートプリキュア♪』からは、「キュアメロディ」「キュアリズム」に続く「S.H.Figuarts」化となる。「S.H.Figuarts キュアビート」は、これまでのシリーズと同じく可動と造形を両立。豊富な交換用表情パーツと手首パーツを組み合わせれば、劇中のさまざまなシーンとアクションを再現することができる。「ラブギターロッド」は、ギターモードだけでなくソウルロッド(ロッドモード)も付属。セット内容はフィギュア本体に加え、交換用手首左右各4種、交換用表情パーツ3種、ラブギターロッド、ソウルロッド、固定用首パーツ、スタンドとなる。商品価格は4,860円(税込)で、「プレミアムバンダイ」の予約締切は後日商品ページにてアナウンス。商品の発送は、2016年3月を予定している。(C)ABC・東映アニメーション
2015年10月13日エイチ・アイ・エス(H.I.S.)が、“まだ見ぬ理想の旅と出会える場。”をテーマにした新しいコンセプトショップ「H.I.S. 旅と本とコーヒーと」を、東京・表参道に10月6日オープンした。同店は、元よりあった表参道店をリニューアルする形でオープン。店内ではサードウェーブコーヒーとして注目を浴びる「猿田彦珈琲」に舌鼓を打ちながら、ブックディレクター・幅允孝氏の厳選した“旅と出会いに溢れる本”を楽しむことができるカフェスペースが設置されている。幅氏がセレクトする本は約1,500冊に及び、「一人旅礼讃」「家族旅行」「女の旅路」「ラグジュアリーな旅」など、細かくコーナーに分けて分類。気に入った本があれば購入することも可能だ。トータルプロデュースはデザインビジネスプロデューサーの天野譲滋氏が手掛け、旅好きの友人の部屋へ訪れたような感覚を味わえる空間に仕上げられている。約30席を設けたテーブルにはコンセントもあり、仕事やショッピングの合間にもふらりと立ち寄ってくつろげるような場所となっている。館全体では月毎にテーマを掲げ、10月は「世界のカフェ巡り」をテーマに、それに沿った本とコーヒーを提案している。カウンターには15カ国以上の旅行経験を持つコンシェルジュが常駐しており、店内の本にはスタッフ自身の実体験を記したブックマークも付けられ、来店客が旅に出たくなるような“仕掛け”が施されている。月毎のテーマは同社ホームページで公開予定。同社では、昨今のインターネットの普及で、旅行予約のフローが変化してきたこと、また実際に旅行会社の店舗を訪れるのは、旅行の予約のみを目的としたケースが多いことに着目。「店舗は旅行の予約場所」という概念を捨て、「旅行に行きたいと思わせる場所」=「旅のきっかけづくり」を提供する場となっていくことが今後の店舗の在り方のひとつと考え、今回のコンセプトショップの実現に至った。H.I.S.の担当者は、今回のコンセプトショップについて「実際に予約する時にならないと足を踏み入れないのが旅行会社であり、旅の予定を立てるのも旅行会社から離れたカフェなどで行われるのが常。同店では『猿田彦珈琲』を置くことで、旅の予定がない人でも気軽に立ち寄れるよう店舗の間口を広げ、また漠然と旅に出たいと思っている人が訪れた時にも、本を手に取り旅のワクワク感を味わってもらえるような、新しい店舗の形を目指しました。表参道店ではライフスタイルステージに合わせた専門店を用意しており、どの世代の人が訪れても楽しめる場所となっている。各々好きなように利用してもらえたら」と話していた。
2015年10月07日バンダイが展開するアクションフィギュアシリーズ「S.H.Figuarts」より、『S.H.Figuarts ウルフオルフェノク』の予約受付が、「プレミアムバンダイ」にてスタートしている。2016年3月発送予定で、価格は5,940円(税込)。「ウルフオルフェノク」は、2003年に放送された特撮TVドラマ『仮面ライダー555』の主人公・乾巧/仮面ライダーファイズの真の姿。放送当時は視聴者の度肝を抜いた事実でもあったが、主人公が怪人と同質という昭和から続く「仮面ライダー」の設定をうまく取り入れたことでもあり、『仮面ライダー555』が平成ライダーでも特に人気が高い一つの要因となっている。2003年に公開された特撮映画『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』にも登場し、本作では逆足状態も披露している。「S.H.Figuarts」での「オルフェノク」の立体化は、『S.H.Figuarts ホースオルフェノク』(予約受付終了)に続く、2体目となる。『S.H.Figuarts ウルフオルフェノク』は、同シリーズの豊富な可動域と繊細な造形で、f劇中のシーンやさまざまなアクションポーズを楽しむことが可能。逆足状態も差し替えで再現できるという。「ホースオルフェノク」と同様に、灰色を基調としたカラーがよく再現されており、劇中で見せた躍動感あるポーズも思いのままにディスプレイできる。セット内容は本体に加え、交換用手首左右各2種、差し替え用足パーツ(左右)。商品価格は5,940円(税込)で、「プレミアムバンダイ」の予約締切は、後日商品ページにてアナウンス。商品の発送は、2016年3月を予定している。(C)石森プロ・東映
2015年10月06日2015年11月24日に打ち上げが予定されているH-IIAロケット29号機には、「高度化」と呼ばれる改良が初めて施されている。この高度化により、これまでH-IIAが抱えていた問題が解決され、世界のロケットとほぼ同じ地位に立つことができるようになった。連載の第1回では、従来のH-IIAが抱えていた問題について紹介した。第2回では、その問題を解決する代表的な3つの方法と、そして高度化が選ばれた理由について紹介した。第3回となる今回は、高度化で開発された技術と、今後の展望について紹介したい。○高度化で使われている技術第2回で触れたように、H-IIAで世界標準の静止トランスファー軌道に衛星を打ち上げられるようにするためには、ロケットの第2段機体をより長時間宇宙を飛行できるようにし、またロケット・エンジンの着火と停止が繰り返しできるようにしなければならない。具体的には、従来の第2段は7200秒(2時間)しか飛行できなかったが、これを最大2万秒(5時間半)まで延ばし、そしてエンジンの着火と停止の回数は1回増え、計3回の着火と停止に耐えられるようにしなければならない。それらを実現するために、高度化H-IIAでは、次のような改良が加えられている。白くなったタンク高度化が施されたH-IIAを見て、まず目に留まるのは、第2段の液体水素が入った燃料タンクが、白く塗られていることだろう。通常、この部分は断熱材の地の色である黄土色だった。液体水素は放っておくとどんどん気体になってしまうため、長時間宇宙で運用するには、これを少しでも防がなくてはならない。そこで高度化では、タンクを白く塗り、太陽光を反射させることによって、温度が上がり過ぎないようにするという対策が採られている。なお、この白い塗料は、従来見えていた黄土色の断熱材の上に塗っているため、その分第2段自体の質量は増えているが、その増えた分が具体的にどれぐらいなのかは答えられないとのことだった。この白く塗られた第2段は、2013年に打ち上げられたH-IIA 21号機で実際に飛行し、試験がおこなわれ、その結果液体水素の蒸発量が予想通りだったことが確認されている。また、2014年の「はやぶさ2」の打ち上げでも使われており、後述の他の改良点と合わせ、5000秒の飛行に成功している。熱制御とバーベキュー・ロール太陽光による温度上昇は、燃料だけではなく搭載機器にも影響する。もし、ある一面にのみ太陽光が当たり続けた状態で長時間飛行すると、温度変化に耐えられなくなった機器が故障してしまう。そこで高度化では、第2段をロール軸(機軸)周りにゆっくりと回転させ、機体の側面にまんべんなく太陽光が当たるようにして飛行する機能が追加されている。こうした、機体を回転させて熱を制御する技術は多くのロケットや衛星でも採用されており、ちょうどバーベキューで串に刺さったお肉を、焦げないように回しながら焼く様子に似ていることから、一般的に「バーベキュー・ロール」や「バーベキュー・マニューヴァー」と呼ばれている。また、逆に太陽光の当たらない部分はとても冷えてしまうため、ヒーターも新たに搭載されている。蒸発する水素を使った小型スラスターところで、いくらタンクを白く塗っても、液体水素が蒸発することを完全に防ぐことはできない。そこで高度化では、この蒸発した水素をロケットの下部から噴射し、ロケットに若干の加速度を与える機能が追加された。無重量状態では、液体は常に「ちゃぷちゃぷ」、あるいは「ふわふわ」といった感じの、なんともいえない動きをする。そのままの状態でエンジンを動かそうとすると、推進剤を正常に送り込めず、エンジンが動かないか、壊れることもある。そのため、ロケットを少しだけ加速させ、液体をタンクの下側、つまりエンジンへ向けた出口があるところに向けて、押し付けてあげる必要がある。これまではヒドラジンという燃料を使う、小型の噴射装置(ガス・ジェット装置と呼ぶ)させておこなわれていたが、長時間航行し続けるためには、追加で燃焼を積まなくてはならず、質量が増えてしまう。そこで、軌道を航行している間は、蒸発した水素を噴射に使うガス・ジェット装置を搭載することで、ヒドラジンの搭載量を増やさずに、推進剤を押し付けられる時間を延ばすことができるようになった。トリクル予冷また酸化剤の液体酸素にも改良が加えられている。液体酸素はエンジンを燃やす際の酸化剤としてだけでなく、エンジンを再始動する際に、エンジンのターボ・ポンプを冷却する役目ももっている。冷却をしないと、温度が上がったターボ・ポンプによって推進剤が気体になってしまい、正常にエンジンへ送り込めなくなってしまう。これまでの第2段では、エンジン着火前に液体酸素を大量に流し込んで冷却していたが、それでは無駄が多い。そこで高度化では、少しずつ流すことで冷却する「トリクル予冷」という技術が使われる。これにより液体酸素の消費量を抑えつつ、十分な冷却を実現している。電子機器の改良ロケットの航行時間が延びると、当然コンピューターや通信機器などを動かすための電力も増える。そこで新たに、大容量のリチウムイオン電池が搭載されている。また、ロケットの第2段も高度3万5800kmまで飛行し、さらにそこでエンジンの噴射もおこなうことから、その様子を確認したり、指令を出したりといったことができるよう、長距離通信ができる装置が搭載された。第2段エンジンの再"々"着火とスロットリング技術これまでの打ち上げでは、第2段エンジンの「LE-5B」、もしくは「LE-5B-2」は、点火と停止を2回だけおこなえば良かったが、高度化によって遠地点でもう1回噴射するため、合計3回の点火と停止をおこなう必要がある。ただ、LE-5Bは設計時点から再々着火ができるように造られており、これまでの打ち上げの中で実証試験もおこなわれている。したがって、高度化ならではの改良というわけではなく、隠されていた本領がついに発揮される形になる。また、第3回の噴射時には、エンジンの推力を60%ぐらいにまで絞った状態の、弱い推力で噴射される。これは、第3回の噴射で必要な増速量が秒速300mと小さいため、最大パワーで動かすと軌道投入精度が落ちてしまうことから、パワーを抑え、その分燃焼時間を長くすることで、必要な増速量と十分な精度の両方を確保するようにしたためである。実は、この推力を変えられる能力も元からLE-5Bに備わっていたもので、2002年のH-IIA試験機2号機の打ち上げ時に実験もおこなわれている。ただ、今回高度化で実際に使うにあたり、あらためて開発がおこなわれ、また地上での試験もおこなわれている。さらに、再々着火ができることで、たとえば2機の衛星を同時に打ち上げて、それぞれを高度の異なる軌道に投入するといったことも可能だ。こうした技術はすでにロシアなどで実用化されており、日本も同じ芸当をおこなうことができるようになる。○使いやすく、やさしいロケットにするための改良高度化ではまた、打ち上げ能力を上げるだけでなく、使いやすく、また搭載する人工衛星にとってやさしいロケットにするための改良もおこなわれている。ひとつは、ロケットが自律して、安全に飛行できるようにすることだ。これまでは地上にあるレーダーを使って追尾し、ロケットの飛行を見守っていたが、高度化では新たに、ロケットに飛行安全用の航法センサーが搭載される。これにより、地上のレーダーが不要になり、地上設備の簡素化、そして作業員の少人数化やコストダウンにもつながる。この改良は、今回の29号機で初めての技術実証がおこなわれることになっており、また今後も何度か試験を繰り返した後に、正式採用される予定となっている。もうひとつは、ロケットから衛星を分離する際の衝撃を小さくするための改良である。これまでは火工品と呼ばれる、火薬を使った部品を使って、ロケットと衛星との結合部分を分離させていた。しかしこれでは衛星にかかる衝撃が大きくなってしまうため、火工品を使わない、機械式の分離機構が開発された。ただ、この改良点については、今回の29号機の打ち上げでは使われず、次の「ASTRO-H」の打ち上げで初めて実証がおこなわれる計画だという。これ以外の改良点は基本的に、静止衛星や、衛星の複数打ち上げ、また科学衛星などの特殊な軌道に打ち上げる場合にのみ役に立つ技術だが、この2点は、すべての衛星の打ち上げにとって役に立つ改良となる。(後編に続く)
2015年10月02日バンダイが展開するアクションフィギュアシリーズ「S.H.Figuarts」より、『S.H.Figuarts 仮面ライダーオーガ』の予約受付が、「プレミアムバンダイ」にてスタートしている。2016年2月発送予定で、価格は5,184円(税込)。仮面ライダーオーガは、2003年に公開された特撮映画『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』に登場する木場勇治が、帝王のベルトと呼ばれる「オーガドライバー」を使用して変身する仮面ライダー。強大な力を秘めているが、高すぎる性能のためにオルフェノクの中でも相応の資質を備えた「選ばれた者」しか装着できない。「仮面ライダーサイガ」とともに、反乱分子を排除するためにスマートブレイン社が開発したライダーズギアで、仮面ライダーファイズ/乾巧と激闘を繰り広げた。『S.H.Figuarts 仮面ライダーオーガ』は、特徴的な「オーガフォン」は、フォンモード、ブラスターモードが付属。これまでの「S.H.Figuarts」シリーズと同様、高い可動域を誇り、劇中のさまざまなポーズを楽しむことができる。主な商品素材は、ABS、PVC、ダイキャスト。セット内容は本体に加え、交換用手首左右各2種、交換用オーガドライバ―2種、オーガフォン、フォンブラスター、オーガストランザー2種(短剣/長剣)、ホルスター。商品価格は5,184円(税込)で、「プレミアムバンダイ」の予約締切は後日商品ページにてアナウンス。商品の発送は、2016年2月を予定している。(C)石森プロ・東映
2015年09月21日9月17日に開幕した「東京ゲームショウ2015」のロジクールブースでは、8月27日に発表したヘッドセット「ロジクール G633」(G633)および「ロジクール G933」(G933)の実機を国内初展示していた。G633とG933は40mmのスピーカードライバを搭載し、7.1chサラウンドを再生できるヘッドセット。同社のゲーミングデバイス「Logicool G」シリーズの最新モデルで、有線モデルG633は9月24日に発売する。一方のG933は発売日未定だが、担当者によると「11月くらいめど」とのこと。ヘッドバンド部は、ある程度カーブの効く柔軟かつしなやかな作り。イヤーパッド部も左右に大きくひねることができ、幅広いユーザーの頭にフィットしそうだ。実際にG933を手にしてみると、40mmドライバ内蔵のイヤーカップは手のひら大を超えるかという大きなサイズだったが、見た目より軽く感じられた。両モデルの違いは接続方式のみ。ワイヤレスのG933はイヤーパッドにUSBドングルを内蔵し、2.4GHzの無線接続となる。本体サイズはW180×D94×H190mm、重量は374g。カラーはブラック。対応OSおよび機器は、Windows 7 / 8 / 8.1、PlayStation 4、Xbox One。ロジクールブースでは、19日、20日の一般公開日で「League of Legends」アマチュアチーム日本一を決める国内トーナメント大会を開催する。e-Sportsに力を入れる同社ブースではこのほか、8月7日にオープンした「Logicool G」製品を体験・購入できる路面店「ロジクールGアリーナ」で展示しているような、e-Sports選手が使う製品セットも展示している。
2015年09月18日●冬のラバーズコレクションや、G-SHOCK&BABY-Gペアモデルが充実カシオ計算機の2015秋冬・時計新製品発表会、今回のテーマは「The PREMIUM INNOVATION より革新的に、より独創的に。」だ。女性用ウオッチで印象的だったのは、BABY-GとSHEENの方向性がより差別化され、ブランドのキャラクターとターゲット層、着用場面などが明確になったこと。もともと、BABY-GはG-SHOCKの妹分でカジュアル系、SHEENは働く女性がオンタイムでもオフタイムでも身に付けられる……と、割とはっきりした違いがあったが、一層わかりやすくなった。BABY-Gは彩度やコントラストが高く、ボールドなラインを多用し、一方のSHEENは、繊細さや美しさをより意識したデザインへと、これまで以上に大きくシフト。自分のライフスタイルに近いブランドとモデルをさらに明瞭に、迷うことなく選べるようになるだろう。(掲載した写真はすべて、クリックで拡大表示。掲載価格はすべて税別)○ユニフォームをイメージした、スポーティーなBABY-Gスポーツユニフォームにインスパイアされたデザインと、便利な機能を搭載した「BGA-2100」「BGA-210」シリーズが登場。ユニフォームのゼッケンフォント、カラー、素材といった要素をウオッチデザインに投影。加えて、アルミ着色ベゼルとインデックスのホログラムが質感も向上させている。毎日をアクティブに楽しむ女性のキャラクターと、ライフスタイルを手首で物語るアイテムだ。GBA-2100は、タフソーラー電波ウオッチ仕様。4色展開し、価格は2万4,000円で10月発売。BGA-210は、3時位置にアナログインダイヤルを持つデュアルダイヤルワールドタイム仕様。ワールドタイムとホームタイムの一発入れ替えも可能だ。5色で展開し、価格は1万7,000円で11月発売。○今冬のラバーズコレクションのモチーフは「メンフクロウ」冬はラバーズコレクションの季節。今年も悪魔と天使をモチーフとしたペアモデルで登場する。今年のテーマは「メンフクロウ」。「一度ペアになると生涯添い遂げる」ことから、恋人たちの象徴とした。なお、ラバーズコレクションはホワイトとブラックの2セットで展開。ホワイトは「LOV-15A」で「GA-110」タイプのアナデジコンビモデルのペア、ブラックが「LOV15B」で、「DW-D5600」タイプのバンパー付きスクウェアケースデジタルのペアとなる。ちなみに、LOV-15Aのダイヤルにはメンフクロウの羽根をイメージしたパーツが組み込まれている。価格は、LOV-15Aが3万3,500円。LOV-15Bが2万6,500円。ともに11月発売。●大人の上質が香るシンプルなSHEEN○大人の上質が香るシンプルなSHEEN「SHW-1800」シリーズ女性らしい繊細さと煌めきを追求するSHEENにおいて、新しいシンプルさを導き出したのが「SHW-1800SG」と「SHW-1800BSG」、そして「SHW-1800D」。12時、3時、6時、9時のメタルインデックスは花びらをイメージ。凛とした可愛さとともに、シャープでスマートな印象を与えている。タフソーラー電波時計をはじめ、10気圧防水、りゅうずで操作できるシンプルワールドタイム、微調整できるファインアジャストブレスレットなど便利な機能を搭載。聡明な女性の手元でキラリと光るシリーズだ。価格は、シルバーダイヤルのSHW-1800Dが4万7,000円、ピンクゴールドダイヤルのSHW-1800SGとSHW-1800BSGが4万9,000円。10月発売。○ダイヤルを艶やかに彩るスワロフスキーの輝き「SHE-3040」シリーズ上記のSHW1800と対照的ともいえる文脈で登場するのが、SHE-3040シリーズだ。ワイドフェイスを採用、ダイヤルの見切り部分にスワロフスキークリスタルを散りばめ、ジュエリーのエレガントな輝きを手元に添える。IP処理されたメタルブレスレットを装着した「SHE-3040SGJ」と「SHE-3040GJ」、カーフストラップを装着し、スワロフスキーエレメントがマルチカラー仕様の「SHE-3041GLJ」の3モデルで展開。なお、すべてのモデルのケースにIP処理が施されている。価格は、SHE-3040SGJが2万2,000円、SHE-3040GJが2万4,000円、SHE-3041GLJが2万円。12月発売。
2015年09月17日バンダイが展開するアクションフィギュアシリーズ「S.H.Figuarts」より、2016年1月発売予定の『S.H.Figuarts オビ=ワン・ケノービ(Episode I)』の予約受付が、全国の家電量販店、ホビーショップ、オンラインショップなどでスタートしている。2016年1月発売予定で、価格は5,940円(税込)。「オビ=ワン・ケノービ」は、2015年12月18日に公開される最新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』も注目を集めている「スター・ウォーズ」シリーズに登場するジェダイの騎士。新3部作ではアナキン・スカイウォーカーに、旧3部作ではルーク・スカイウォーカーにフォースの道を教えた。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の公開に合わせ、続々とシリーズの人気キャラクターを立体化している「S.H.Figuarts」だが、今回は新3部作の『エピソードI』時のオビ=ワンが、アクションフィギュア化される。『S.H.Figuarts オビ=ワン・ケノービ(Episode I)』は、驚異的な顔の再現技術で話題となった『S.H.Figuarts ルーク・スカイウォーカー(Episode VI)』(現在発売中)と同じく、デジタル彩色のノウハウを活用した独自の製法を活かして表現。劇中の再現をも超えた、本物に限りなく近い仕上がりとなっている。未来のジェダイ・マスターの風格と存在感を醸す造形・彩色と、アグレッシブな身体能力を十二分に魅せる可動機構で、劇中のアクションも思いのままに楽しむことができる。頭部は2種類付属するほか、クワイ=ガン・ジンのライトセーバーも同梱。別売りの『S.H.Figuarts ダース・モール』(2015年9月発売予定)とのラストバトルも再現可能となる。セット内容はフィギュア本体に加え、交換用頭部、交換用左手首3種、交換用右手首3種、ライトセーバー3種。(C)&TM Lucasfilm Ltd.
2015年09月08日バンダイが展開するアクションフィギュアシリーズ「S.H.Figuarts」より、2016年1月発売予定『S.H.Figuarts 早乙女らんま』の予約受付が、全国の家電量販店、ホビーショップ、オンラインショップなどでスタートしている。価格は5,184円(税込)。「早乙女らんま」は、高橋留美子氏の漫画で1989年にはTVアニメ化も果たした『らんま1/2』に登場するキャラクター。中国での修行で呪泉郷の「娘溺泉」に落ちたことから、水をかぶると女になり、湯をかぶると男に戻る体質に。アニメの声優は男乱馬が山口勝平、女らんまが林原めぐみが担当。今回の「S.H.Figuarts」化は、今年7月に開催された「ワンダーフェスティバル2015[夏]」にてアナウンスされており、話題となっていた。『S.H.Figuarts 早乙女らんま』は、同シリーズならではの可動で、劇中のアクションシーンを再現。ギャグ顔などの表情パーツ、手首パーツの他、やかんや青龍刀、こん棒、ちゅどーんエフェクトも付属し、さまざまなシチュエーションの早乙女らんまを楽しむことができる。セット内容はフィギュア本体に加え、交換用表情パーツ3種、交換用手首左右各4種、やかん、青龍刀、こん棒、ちゅどーんエフェクト一式、専用台座一式。(C)高橋留美子/小学館
2015年09月08日ソニーは、ヘッドホン「h.ear on」、対応イヤホン「h.ear in」、ノイズキャンセリング対応イヤホン「h.ear in NC」を10月10日に発売する。いずれもハイレゾ音源の再生に対応する。推定市場価格は、h.ear onが22,000円前後、h.ear inが11,000円前後、h.ear in NCが21,000円前後(いずれも税別)。h.earシリーズは、シンプルな単色デザインを採用した新プロダクト。カラーバリエーションはチャコールブラック、ビリジアンブルー、ボルドーピンク、シナバーレッド、ライムイエローをそろえる。h.earシリーズは、ベルリン時間の9月2日に家電見本市「IFA2015」にて初公開されたが、このたび日本国内での発売概要が明らかになった。○h.ear onh.ear on(型番:MDR-100A)は40mm径のドーム型ドライバーを搭載した密閉型ヘッドホン。ボイスコイルに高感度を実現するCCAWを採用。振動板のドーム部分にはチタンコーティングを施し、不要な振動を抑える。ケーブルは着脱式で、折りたたみ機構を備える。ヘッドホン部の主な仕様は、インピーダンスが24Ω(1kHz)、周波数特性が5~60,000Hz、音圧感度が103dB/mW、最大入力が1,500mW。本体重量が約220g(ケーブル含まず)。約1.2mのステレオミニケーブルなどが付属する。○h.ear inh.ear in(型番:MDR-EX750AP)は、9mm径のドーム型ドライバーを採用したインイヤーイヤホン。マグネットを振動板の外側に配置することで、小型ながら高感度を実現する。ケーブルには1ボタン式のマイク付きリモコンを備える。ケーブル長は約1.2m、重量が約5g。イヤホン部の主な仕様は、インピーダンスが16Ω(1kHz)、周波数特性が5~40,000Hz、音圧感度が105dB/mW、最大入力が100mW。マイク部の有効周波数帯域は20~20,000Hz。本体重量が約220g(ケーブル含まず)。イヤーピース(SS/S/M/L)や約1.2mのステレオミニケーブルなどが付属する。また、リモコンなしのモデル(型番:MDR-EX750)も同時に発売する。こちらのカラーはチャコールブラックのみ。推定市場価格は10,000円前後。○h.ear in NCh.ear in NC(型番:MDR-EX750NA)は、9mm径のドーム型ドライバーを採用したデジタルノイズキャンセリングイヤホン。ソニーによると、ハイレゾ対応のデジタルノイズキャンセリングイヤホンは、世界初だという。ハウジングに備えた2基のマイクで騒音を感知する「デュアルノイズセンサー機能」に加えて、周囲の騒音を常に分析し最も効果的なノイズキャンセリングモードを自動選択する「フルオートAIノイズキャンセリング機能」も備える。ケーブルにはリモコンとコントロールボックスを装備。ノイズキャンセル機能に用いる電源は内蔵のリチウムイオン電池で、フル充電後は約16時間の連続使用が可能。主な仕様は、インピーダンスが32Ω(1kHz、ノイズキャンセリング時)、16Ω(1kHz、ノイズキャンセリングオフ時)、周波数特性が5~40,000Hz、音圧感度が150dB/mW、ケーブル長が約1.5m、重量が約27g。イヤーピース(SS/S/M/L)やクリップなどが付属する。
2015年09月08日バンダイが展開するアクションフィギュアシリーズ「S.H.Figuarts」より、2015年12月発売予定『S.H.Figuarts カイロ・レン』の予約受付が、全国の家電量販店、ホビーショップ、オンラインショップなどでスタートしている。価格は5,940円(税込)。「カイロ・レン」は、2015年12月18日に公開される映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に登場する新たなキャラクターで、予告編では「十字のライトセーバー」を操る姿が公開され大きな話題に。映画『奇跡の2000マイル』(2013年)に出演したアダム・ドライバーが演じ、黒いフードを被り、全身黒ずくめの出で立ちでその出生に大きな注目が集まっている。「S.H.Figuarts」では、最新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』も含め、人気キャラクターを続々と立体化。同時に『S.H.Figuarts ファースト・オーダー ストームトルーパー』などの予約受付もスタートしている。『S.H.Figuarts カイロ・レン』は、左手に「十字のライトセーバー」を構え、予告編で右手を大きくせり出した印象なポーズはもちろん、全身を覆うローブのような姿ながらも可動域を確保。軟質素材によってさまざまなポーズを再現することができる。「十字のライトセーバー」は、帯刀用・起動前・起動後の3種類が付属し、マスク型の頭部、ローブの質感、波打つライトセーバーの質感など細部にいたるまで造形されている。セット内容はフィギュア本体に加え、交換用手首左右各3種、専用武器、ライトセーバー3種。(C)&TM Lucasfilm Ltd.
2015年09月07日ソニーは2日(ベルリン時間)、ヘッドホン「h.ear on」とノイズキャンセリングイヤホン「h.ear in NC」を、独ベルリンにて開催中の家電見本市「IFA2015」で発表した。両製品ともに、ハイレゾ音源の再生に対応している。日本国内での発売時期と価格については明らかにされていない。h.ear onとh.ear in NCは、シンプルな単色デザインを採用した新プロダクト。カラーバリエーションはチャコールブラック、ビリジアンブルー、ボルドーピンク、シナバーレッド、ライムイエローをそろえる。○「h.ear on」h.ear onは40mm径のドライバーを搭載した密閉型ヘッドホン。ボイスコイルには高感度を実現するCCAWを採用する。振動板にはチタンコーティングを施し、不要な振動を抑制。ケーブルは着脱式で、折りたたみ機構を備える。主な仕様は、インピーダンスが24Ω、周波数特性が5~60,000 Hz、音圧感度が103dB/mW、重量が約220g(ケーブル含まず)。キャリングポーチと約1.2mのステレオミニケーブルが付属する。○「h.ear in NC」9mm径のドライバーを採用したデジタルノイズキャンセリングイヤホン。ハイレゾ対応のデジタルノイズキャンセリングイヤホンは、世界初という。ハウジングに備えた2基のマイクで騒音を感知する「デュアルノイズセンサー機能」を搭載する。ケーブルにはリモコンとコントロールボックスを装備。ノイズキャンセル機能に用いる電源は内蔵のリチウムイオン電池で、フル充電後は約16時間の連続使用が可能。主な仕様は、インピーダンスが32Ω、周波数特性が5~40,000Hz、音圧感度が150dB/mW、ケーブル長が約1.5m、重量が約27g(ケーブル含まず)。
2015年09月03日バンダイが展開するアクションフィギュアシリーズ「S.H.Figuarts」より、『S.H.Figuarts トランクス -Premium Color Edition-』の予約受付が、「プレミアムバンダイ」にてスタートしている。2016年1月発送予定で、価格は4,536円(税込)。「トランクス」は、現在フジテレビ系でTVアニメ最新作『ドラゴンボール超』も放送中の「ドラゴンボール」シリーズに登場する、ベジータとブルマの息子。劇中では、別次元の未来からやって来た青年トランクスと、現代に住む幼年期のトランクスが登場しているが、「S.H.Figuarts」では、地球に来襲したフリーザとコルド大王を瞬殺した際のトランクスが立体化。今回の商品は、2012年6月に発売された『S.H.Figuarts トランクス』をベースにしたプレミアムカラーバージョンとなる。『S.H.Figuarts トランクス -Premium Color Edition-』では、『S.H.Figuarts トランクス』で表現しきれなかった細やかな陰影まで、繊細に再現。もちろん「S.H.Figuarts」シリーズの豊富な可動域を活かし、背中の剣を左手で抜くポーズや劇中でフリーザに放った「バーニングアタック」など、さまざまなアクションを楽しむことができる。ノーマル顔とスーパーサイヤ人顔がそれぞれ付属するため、形態の変化も差し替えで可能。セット内容はフィギュア本体に加え、交換用手首左右各4種、交換用顔パーツ4種(ノーマル顔、スーパーサイヤ人顔3種)、剣2種(装備用・アクション用)となる。商品価格は4,536円(税込)で、「プレミアムバンダイ」の予約締切は後日商品ページにてアナウンス。商品の発送は、2016年1月を予定している。(C)バードスタジオ/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
2015年09月02日パナソニックは9月2日、マイクロフォーサーズ規格に準拠した単焦点レンズ「LUMIX G 25mm/F1.7 ASPH.」(H-H025)を発表した。ブラックとシルバーの2色を用意。発売は10月23日で、希望小売価格は37,000円だ(税別)。マイクロフォーサーズ規格に準拠した焦点距離25mm(35mm判換算時:50mm)の大口径単焦点レンズ。7月16日に開発発表されていたものが正式に発表されたかたちとなる。これまで、焦点距離25mmの単焦点レンズとしてパナソニックからは「LEICA DG SUMMILUX 25mm / F1.4 ASPH.」が発売されていた。LUMIX G 25mm/F1.7 ASPH.のレンズ構成は非球面レンズ2枚とUHRレンズ1枚を含む7群8枚。中心から周辺までクリアな描写をしつつ、小型・軽量化を実現した。240fps駆動の高速&高精度コントラストAFに対応し、動体に対してもすばやくピントを合わせられる。主な仕様は、焦点距離が25mm(35mm判換算で50mm)、開放絞りがF1.7、最小絞りがF22。レンズ構成は7群8枚(非球面レンズ:2枚、UHRレンズ:1枚)。絞り羽枚数は7枚(円形虹彩絞り)。撮影可能範囲(撮像面より)は0.25m~、最大撮影倍率が0.14倍(35mm判換算で0.28倍)。フィルター径は46mm。本体サイズは最大径60.8mm×長さ52mm、重量は約125g。レンズフード / レンズキャップ / リアレンズキャップが付属する。
2015年09月02日バンダイが展開するアクションフィギュアシリーズ「S.H.Figuarts」より、『S.H.Figuarts 仮面ライダーチェイサー』の予約受付が、「プレミアムバンダイ」にてスタートしている。2016年1月発送予定で、価格は5,940円(税込)。「仮面ライダーチェイサー」は、仮面ライダードライブのライバル「魔進チェイサー」の新たな姿で、チェイスが専用の「マッハドライバー炎」に「シグナルチェイサー」を装填して変身する第3の仮面ライダー。4月19日に放送された第26話「チェイサーはどこへ向かうのか」にて初登場した。特状課の協力者として徐々に人間たちと触れ合い、物語終盤では「家族」という概念に興味を示している。『S.H.Figuarts 仮面ライダーチェイサー』は、これまでの『仮面ライダードライブ』の「S.H.Figuarts」と同様、スーツの細かい造形と同シリーズで培った可動性を両立。シンゴウアックスの信号機部分は待機状態と必殺技発動状態の両方を再現することができる。セット内容は本体に加え、交換用手首左右各2種、シンゴウアックス、必殺技再現用差替えパーツ。商品価格は5,940円(税込)で、「プレミアムバンダイ」の予約締切は後日商品ページにてアナウンス。商品の発送は、2016年1月を予定している。(C)2014 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東
2015年08月25日2014年度から開発が始まった、新型基幹ロケット「H3」。2020年度に試験機1号機が打ち上げられる予定で、現在活躍中のH-IIAロケットやH-IIBロケットの後継機となることが計画されている。H3ロケットは宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業とが共同で開発を行っており、2015年度からはロケットの基本設計が始まっている。また7月2日には、それまでの「新型基幹ロケット」という呼び名に代わり、ついに「H3」という正式名称が与えられるなど、徐々にその姿が明らかになりつつある。本連載では、H3の開発状況について、新しい情報などが発表され次第、その紹介や解説などを随時、お届けしていきたい。今回は、第2段と、固体ロケット・ブースターについて見ていきたい。一見すると、H-IIAやH-IIBからあまり変わっていないようにも見えるが、その実は大きな進化を遂げる。○第2段にはH-IIAのエンジンを改良、新型エンジンはおあずけH3の第2段には、H-IIAやH-IIBで使われているLE-5B-2を改良したエンジンが使われる。以前の検討では、第1段に新しく開発したロケット・エンジン「LE-9」を使うのと同様に、第2段には「LE-11」という新しいロケット・エンジンを使うことが計画されていた。LE-11はLE-9、またLE-5B-2と同様に、エキスパンダー・ブリード・サイクルを使うエンジンで、LE-5B-2よりさらに高性能なエンジンになる予定だった。しかし最終的には、LE-5B-2を改良したエンジンが使われることになった。岡田プロマネは「LE-11はパワフルなエンジンとして計画していました。しかし、我々にとって大事なのは『2020年にH3を実現させる』ということ。これまで日本では、新型の第1段エンジン(LE-9)と第2段エンジンを同時に開発するということはやったことがありません。そのチャレンジをしても良いのかと考え、今回は確実に開発できる『LE-5Bを改良する』という方法を選びました」と語った。LE-5B-2をH3で使うにあたっての改良点は、エンジンの寿命を延ばす「長寿命化」にある。H3ではH-IIAよりも第2段機体が大きくなっており、その分タンクには多くの推進剤が入っていることから、H-IIAよりも長い時間、ロケット・エンジンを動かす必要があるためである。H-IIAの高度化の技術も継承また、現在開発中のH-IIAの第2段の「高度化」で培われる技術も受け継がれる。高度化とは、打ち上げ能力を向上させたり、振動や衝撃を小さくし、衛星への負担を低減したり、地上のレーダー局に頼らずに飛行できるようにし、地上インフラ設備を少なくしたりといった改良のことだ。詳しくは今後別の記事で触れるとして、このうち打ち上げ能力を向上させる改良について、軽く触れたい。たとえば、通信衛星のような静止衛星を打ち上げるときのことを考えると、現在のH-IIAの打ち上げ能力は世界標準からやや劣っている状態にある。多くの場合、静止軌道を積んだロケットは、最終的に静止衛星が運用される静止軌道の一歩手前の「静止トランスファー軌道」に衛星を投入する。一方、静止軌道は近地点高度(軌道の中で地表に最も近い点)と遠地点高度(軌道の中で地表から最も遠い点)が共に3万5800km、軌道傾斜角(赤道からの傾き)が0度のところにある。つまり静止トランスファー軌道から静止軌道へは、衛星側が持つエンジンを使って乗り移る必要がある。H-IIAは最大で6トンの静止衛星を静止トランスファー軌道に投入することができる。この数値自体は決して悪いわけではない。しかし、H-IIAの「静止トランスファー軌道に6トン」という打ち上げ能力は、厳密には“近地点高度が250km、軌道傾斜角が28.5度の”静止トランスファー軌道に6トン、という前提条件が付く。ここから衛星がエンジンを噴射し、静止軌道に乗り移るためには、秒速1830mほどの増速量が必要となる。ところが、商業衛星の打ち上げ市場の中で一番のシェアを握る欧州の「アリアン5 ECA」ロケットは、この増速量が秒速1500mほどで済んでしまうのだ。アリアン5の発射場はほぼ赤道直下にあることから、軌道傾斜角が静止軌道と同じ、ほぼ0度の静止トランスファー軌道へ打ち上げることができ、その結果、衛星側はほとんど高度を合わせるだけで済んでしまうためである。この格差を改善するために開発が始まったのが、H-IIAの高度化である。主にH-IIAの第2段を改良し、より長時間飛行できるようにし、そしてLE-5B-2を再々着火、つまり合計で3回、点火と停止を繰り返すことができるようにする。これにより、これまでは衛星側が負担せざるを得なかった増速量の一部を肩代わりできるようになる。その代償として、静止トランスファー軌道への打ち上げ能力は最大4.6トンまで落ちることにはなるが、アリアン5などとほぼ同等の条件の静止トランスファー軌道に、衛星を打ち上げることが可能となる。これにより、たとえばアリアン5で打ち上げることを想定して造られた衛星を、H-IIAで打ち上げることができるようになり、衛星の運用者にとって選択肢に入りやすくなるなど、H-IIAの国際競争力が強化される。実は、もともとLE-5BやLE-5B-2は、それが可能なだけの性能を持っていた。しかし、タンクや配管、バッテリーなど、機体側の制約によって、その能力のすべてを発揮することができず、これまでは宝の持ち腐れ状態となっていた。高度化の開発は2011年度から行われており、これまでに地上での試験だけではなく、実際の打ち上げの中でも試験や実証が行われている。たとえば2014年の小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げでは、その技術の一部が先行的に使われている。高度化された第2段が本格的に投入されるのは、今年の秋ごろに打ち上げが予定されている、H-IIAロケット29号機からとなる。これらの開発で培われた技術はH3にも投じられることになっており、つまりH3もまた、世界標準とほぼ同じ条件で衛星を打ち上げられるということになる。振動環境も低減また「三菱重工技報 Vol.51 No.4 (2014)」によると、エンジンとタンクとの結合部も改良されるという。これにより、ロケットの振動が積み荷である人工衛星に与える影響の度合いが少なくなるとされる。振動環境については、現行のH-IIAやH-IIBで問題となり、対策が必要となったという経緯がある。そこでH3では、設計初期からエンジン取付部の剛性に配慮した設計を採ることにしたという。これにより、ロケット飛行中の衛星への負荷を低減し、また衛星の開発試験の負担も低減される。JAXAによると、振動も含めた衛星への搭載環境条件は、世界標準以上を目指すとしている。これが実現できれば「乗り心地の良いロケット」としてアピールできるようになるだろう。もっとも、世界各国の次世代ロケットでもこの辺りは対応することが予想されるため、「H3ならでは」の強みにはならないかもしれない。○固体ロケット・ブースターも大きく改良H3の両脇に装着されている固体ロケット・ブースターは、H-IIAと同様に、打ち上げに合わせて装着数を2基と4基で選択することができる。またH3は、第1段のLE-9だけでも離昇が可能なので、0本、つまり装着しないということもできる。H3の固体ロケット・ブースターは、H-IIAやH-IIBで使われているもの(SRB-A)とほぼ同じ大きさだが、大きく改良が加えられることになる。一番大きな改良点は、ロケットのコア機体との結合方法を簡素にすることである。H-IIAを見ると、コア機体とSRB-Aとは何本かの白い棒のような部品で結合されている。横向きに付いているものをヨー・ブレス、斜めに付いているものをスラスト・ストラットと呼び、ヨー・ブレスはヨー方向、つまり横方向への動きを伝達し、スラスト・ストラットはロケットを持ち上げる力を伝達する役割を持っている。ただ、世界の他のロケットを見てみても、こうした棒状の部品を用いて結合されているロケットはない。また、H-IIAの先代にあたるH-IIロケットにもない。なぜ、H-IIAやH-IIBでこうした結合方法が使われているのかといえば、SRB-Aのモーター・ケースに、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)が使われていることにある。炭素繊維強化プラスチックは高い強度と軽さを併せ持つ材料だが、どこか一点に力が集中することに弱い。たとえばボルトを使って第1段機体と直接結合すると、その部分に力が集中し、壊れてしまう可能性があるのだ。そこで、ブースターの前後にアルミ合金製のアダプターを取り付け、そこにヨー・ブレスやスラスト・ストラットを接続するという方式が採られた。アルミ合金製は結合部にかかる力を十分に受け止めることができるだけの強度を持ち、また一部分にだけ使うことで、他の大部分はCFRP製のままにできるため、軽量化も図れる。だが、H3ではさらなる軽量化のために、CFRP製のモーター・ケースはそのままに、ヨー・ブレスやスラスト・ストラットもなくし、コア機体と直接結合する方法となった。また、ノズルの可動機構もなくなることになった。SRB-Aには推力偏向機構(TVC)が装備されており、ノズルの方向を動かすことで、ロケットのピッチ(縦)方向とヨー方向の制御を行っていた。H3のブースターではこれをなくし、コア機体の第1段にあるLE-9エンジンのみで飛行方向を制御するという。また、SRB-Aのモーター・ケースは、米国のオービタルATK社にライセンス料を支払って製造しているが、H3では国産化される。さらに、推力のパターンを見直したり、振動を少なくしたりといった改良も加えられ、軽量化と低コスト化、信頼性や性能の向上などが一挙に図られることになる。次回は、ロケットの製造や組み立ての工程や、打ち上げが行われる種子島宇宙センターの改良点について見ていきたい。(続く)
2015年08月24日マウスコンピューターのゲーミングブランド「G-Tune」は、ロジクール主催のe-Sports大会「Logicool G CUP 2015」に協賛する。これを記念し、東京・秋葉原のPCショップ「G-Tune:Garage」において、プロゲーマーのStanSmith氏が1日店長に就任して各種のイベントを行う。開催日時は2015年8月30日(日)11:00~18:45だ。「Logicool G CUP 2015」は、ゲーミングデバイス「Logicool G」ブランドを手がけるロジクールが主催する、世界規模の人気ゲーム「League of Legends」(リーグ・オブ・レジェンズ、以下、LoL)のe-Sports大会。予選が8月8日~9月13日、本戦が9月19日~9月20日(東京ゲームショウにて)で開催される。G-Tune:Garageで8月30日に行われる「LoL 初心者講習会」では、StanSmith氏がLoL初心者向けに「勝つ」「上達する」ポイントをマンツーマンでアドバイス。ゲーム以外にも、ゲーミングPCの選び方、設定、デバイスなどについても伝授してくれる。参加の申し込みは、専用Webページからの先着20名である点に注意(空きやキャンセルがあった場合、会場にて追加公募を行う可能性がある)。詳細は専用Webページを参照いただきたい。そのほか、G-Tune:Garage来店者の中から挑戦者を決定してStanSmith氏との1vs1マッチ、じゃんけん大会、来店者全員にG-Tune & Logicool Gのノベルティグッズをプレゼントといった内容が予定されている。当日は、Logicool GとG-TuneがコラボレーションしたゲーミングデスクトップPC「NEXTGEAR-MICRO im550BA13-SP-e-sports」も販売する。購入者には、SSDなどの賞品が当たる「ガチャ券」をプレゼント。
2015年08月20日2014年度から開発が始まった、新型基幹ロケット「H3」。2020年度に試験機1号機が打ち上げられる予定で、現在活躍中のH-IIAロケットやH-IIBロケットの後継機となることが計画されている。H3ロケットは宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業とが共同で開発を行っており、2015年度からはロケットの基本設計が始まっている。また7月2日には、それまでの「新型基幹ロケット」という呼び名に代わり、ついに「H3」という正式名称が与えられるなど、徐々にその姿が明らかになりつつある。本連載では、H3の開発状況について、新しい情報などが発表され次第、その紹介や解説などを随時、お届けしていきたい。今回は、H3の第1段に採用される新型ロケット・エンジン「LE-9」について見ていきたい。○新型ロケット・エンジン「LE-9」ロケットの第1段には、「LE-9」という新しく開発されるロケット・エンジンが装備される。1基あたりの推力は150トンで、前回触れたように、ミッションに応じてこのエンジンを2基装着するか、あるいは3基装着するかを選択することができる。LE-9は、現在H-IIAロケットやH-IIBロケットの第1段エンジンとして使用されている「LE-7A」と同じく、燃料に液体水素、酸化剤に液体酸素を使う。だが、エンジンを動かすための仕組みが、LE-7Aから大きく変更されることになった。これはH3にとって最大の目玉であり、日本の宇宙開発にとっても大きな決断となる。液体ロケット・エンジンの多くは、ターボ・ポンプという強力なポンプで燃料と酸化剤(この2つを合わせて推進剤という)を燃焼室に送り込んで燃焼させ、発生したガスを噴射してロケットを飛ばしている。このターボ・ポンプを動かすために、タービンという羽根車を回す必要がある。このタービンを動かす仕組みとして、LE-7Aでは「二段燃焼サイクル」という方式が使われている。これは、まずプリ・バーナーという小さな燃焼室で推進剤を燃やし、そのガスでタービンを回してターボ・ポンプを動かし、燃焼室に大量の推進剤を送り込み、さらにタービンを回したガスも燃焼室に送り込んで燃焼させるというものである。推進剤を2段階で完全に燃焼させることから、この名がある。この仕組みは、推進剤をいっさい無駄にすることなく噴射の力として使えるため、性能の良いエンジンにできるという長所がある。しかし、エンジンの構造が複雑で、また各所にかかる圧力や温度の条件が厳しく、どこかで不調が起きると途端に爆発する可能性があり、さらにエンジン始動のタイミングの制御も難しいなど、製造や運用が難しいという短所もある。一方、LE-9では「エキスパンダー・ブリード・サイクル」という方式が使われる。この仕組みはプリ・バーナーを持たず、燃料を使ってエンジンの燃焼室やノズルを冷却し、その際に発生したガスを使ってタービンを回す。そしてそのガスは噴射には使われず、そのままロケットの外に捨てられる。これにより、効率や性能は二段燃焼サイクルよりも劣るものの、構造が簡素で造りやすいという特長がある。また壊れにくいため安全性も高く、運用もしやすい、頑丈なエンジンである。エキスパンダー・ブリード・サイクルはすでに、H-IIロケットの第2段エンジンの「LE-5A」や、H-IIA、H-IIBの第2段エンジン「LE-5B」、「LE-5B-2」で採用されており、日本にとっては得意とする技術でもある。○打ち上げ失敗から生まれた希望エキスパンダー・ブリード・サイクルの頑丈さは、過去にH-IIロケット8号機の打ち上げで、期せずして実証されている。H-IIの8号機は1999年11月15日に打ち上げられたものの、失敗に終わったミッションだ。H-IIの第2段には通常LE-5Aを使うが、この8号機のみ、当時開発されたばかりのLE-5Bが装備されていた。ロケットの第1段エンジン「LE-7」は、約6分間燃焼するはずだったが、約4分後に問題が起きて停止してしまい、予定していた飛行経路を逸れはじめた。そんな中、第2段機体が予定よりも早く、しかも不安定に回転した状態で第1段機体から切り離され、その状態でLE-5Bが始動されることになったのである。通常、極低温の推進剤を使用するロケット・エンジンを始動させる際には、ポンプの吸い込み不良を防ぎ、安定して始動させるために、あらかじめ推進剤でポンプを十分に冷却し、推進剤を所定の圧力まで加圧して供給する必要がある。しかし、こうした背景から、8号機のLE-5Bは冷却やタンク圧力が十分でない状態で始動することとなった。しかし、このような悪条件の中でもLE-5Bは正常に立ち上がり、計画通りの性能を発揮し続けることができた。H-IIの8号機は最終的に、飛行を継続すると地上に落下する危険などがあったことから、地上からの指令で破壊された。だが、この一件によって、LE-5Bエンジンと、そしてエキスパンダー・ブリード・サイクルという仕組みそのものが、故障や想定外の状況に強い頑丈さと、高い信頼性を持っているということが実証されたのである。頑丈ということは、たとえば少々不調であっても、H-IIの8号機のときのように飛行を継続できる可能性ができ、あるいはエンジンが壊れるようなことになったとしても、爆発はせず、ゆるやかに停止するようにできる。もしそのとき、ロケットの先端に宇宙飛行士が乗った宇宙船が搭載されていたとしたら、脱出するまでを時間を少しでも多く稼ぐことができるだろう。また構造が簡素ということは、造りやすく、さらに部品の数が少ないこともあって低コスト化や信頼性の向上にもつながることが期待できる。○鍵は大型化ひとつ懸念があるとすれば、それはLE-9が大型のエンジンであるという点だろう。前述のように、エキスパンダー・ブリード・サイクルのエンジンはH-IIのLE-5AやH-IIA、H-IIBのLE-5B、LE-5B-2で採用されており、20年以上の運用実績があることになる。しかし、ロケットの第1段向けエンジンと第2段向けエンジンとでは求められる性能が大きく違う。たとえばエンジンのパワー(推力)は、LE-5B-2の14トンに対して、LE-9では150トンと10倍以上にも増え、エンジンの各部分にかかる熱や圧力なども大きくなるため、LE-5BがあるからLE-9は簡単に造れる、ということではない。JAXAや三菱重工はすでに、LE-9とほぼ同じ性能の技術実証エンジン「LE-X」の開発を終えており、その成果はLE-9の開発に活かされることになっている。だが、実際にロケットに組み込んで飛ばせるエンジンにするためには、まだ多くの関門が待ち受けており、LE-9の開発がどうなるかが、H3が成功するかどうかの鍵となることは間違いない。○二段燃焼サイクルの技術はどうなるのかところで、そもそもH-IIで二段燃焼サイクルのLE-7が開発された背景には、そうしなければH-IIが実現できなかったという事情があった。もちろん性能が若干劣るエンジンを造り、それを束ねて使用するという考えもなかったわけではないが、そもそも当時の日本には国産の第1段エンジン自体が存在しなかったため、どちらにせよエンジンを新しく開発する必要があった。つまり「高性能なエンジンを造り、1基だけ使う」ことと「少し性能が劣るエンジンを造り、それを複数束ねて使う」ということが天秤にかけられた。しかし、当時の日本には、エンジンを束ねて運用する技術もまた存在しなかったため、まだ前者のほうが技術開発がシンプルで、ハードルが低いと判断されたのである。また、二段燃焼サイクルはスペース・シャトルのエンジンにも採用されている技術であったため、近い将来、日本がスペース・シャトルのようなロケットを造る際にも役立つだろうと期待されていた。しかし、二段燃焼サイクルは高コストであったことや、またH-IIBの開発でエンジンを束ねる技術が得られたことなどから、H3ではその技術を使わないことになった。これは日本の宇宙開発にとって、非常に大きな決断だ。LE-7A、特に二段燃焼サイクルの使用を止めることで、その技術はどうなってしまうのだろうか。岡田プロマネは会見で「二段燃焼サイクルについては、いったん使用を止めることになります。きちんとした技術の体系としては残した上で、エキスパンダー・ブリード・サイクルに切り替える、という考えです」と述べた。しかし、技術というものは、造り続けなければ継承はされない。たとえ設計図や実機を完全に保存したとしても、何十年か経ったあとですぐに復活させられるかといえば、非常に難しいだろう。H3が二段燃焼サイクルのエンジンを採用しない理由は、H3に求められるコンセプトに合わないから、という理由が一番大きい。だが、二段燃焼サイクルは本質的に高性能で、致命的な欠陥があるわけでもなく、さらにまだ発展の余地もある。その技術の系譜をむざむざと絶やすことは、日本のロケット技術の将来にとって、大きな損失にはならないだろうか。たとえば二段燃焼サイクルは、水素以外の、ケロシンやメタンなどの燃料を使っても実現でき、高い性能が得られる。実際に、ロシアや米国、中国などは、こうした燃料を使った二段燃焼サイクルのエンジンを開発している。また、二段燃焼サイクルには、「フル・フロウ二段燃焼サイクル」という、LE-7Aなどが採用している二段燃焼サイクルよりも、もっと効率が良くなる技術がある。これまでにこのサイクルの開発に成功したのはソヴィエト連邦だけで、現在は米国でスペースX社が「ラプター」というエンジンを開発している段階にある。日本の経済状況を考えると難しいだろうが、実際にロケットを造るところまではいかなくとも、LE-7Aの技術を活かし、こうしたエンジンの技術開発だけでも行うべきではないだろうか。(続く)
2015年08月18日H&Mは、トレンドに敏感な若者を中心に人気のあるストリートカジュアルラインH&M DIVIDEDコレクションと、大人気ViViモデル マギーとのコラボ・キャンペーン「H&MxViVi presents MAGGY」を2015年8月21日(金)からスタートする。ボヘミアンとプチグランジをテーマにした今回のコレクションは、全国のH&Mにて展開。また、24店舗の限定店舗では、 『H&MxViVi presents MAGGY』 のスペシャル・ウィンドウ、店舗内ポスターが展示される。それを記念して、2015年8月22日(土)にマギーが1日店長をつとめるイベント「MEET MAGGY」を渋谷店にて開催。イベント当日にマギーからスタイリング・アドバイスをしてもらい、そのコーデがプレゼントされるキャンペーンや、対象商品3,000円以上を購入した先着30名限定でマギーとの記念撮影プレゼントなどが実施される。【MEET MAGGY 概要】■スタイリング・アドバイス by マギーTwitterにて募集中。H&M公式Twitter(@hmjapan)をチェックして、クイズの答えをツイートして、イベント当日にマギーから今季のオススメ・コーデをスタイリングしてもらおう!その場でコーデをプレゼント。◎応募期間:2015年8月13日(木)~8月16日(日)17:00まで■フォトシューティング with マギー渋谷店にて開店から先着お買上げ30名様限定!8月22日(土)イベント当日、対象商品を3,000円以上お買上げで、マギーとの記念撮影をプレゼント!※渋谷店2階のレディースDIVIDED商品を3,000円以上お買上げで、先着30名様に撮影の整理券をお渡しします。※記念撮影は8月22日(土)の午後を予定しておりますのでご注意ください。▼詳しくは特設サイトをチェック元の記事を読む
2015年08月13日