有村架純さんが映画『かぞくいろ-RAILWAYS わたしたちの出発-』で挑戦したのは、夫の連れ子と向き合うことになったシングルマザー、という難しい役どころ。撮影の裏側について聞きました。「この役は難しい…。それが台本を読んだ時の最初の感想でした」あたたかくて素敵な作品だというのはもちろん、という前置きをしたあとでこう本音を漏らした有村架純さん。映画『かぞくいろ-RAILWAYS わたしたちの出発-』は、人生を鉄道になぞらえて描いてきた映画『RAILWAYS』シリーズの最新作。夫・修平(青木崇高)が突然亡くなり、修平の連れ子である駿也(歸山[=きやま]竜成)と共に、修平の故郷・鹿児島へやってきた晶(有村架純)。そこで初めて義父の節夫(國村隼)と会い、3人で暮らすうちに、晶は節夫と同じ鉄道運転士を目指す決意をするという、家族の物語だ。「修平亡き後からの話だったので、晶の背景のイメージをしっかり膨らませておかないと感情が繋がっていかないと思って。だから、どんなふうな環境で育ち、どう過ごしてきたのかというところや、晶にとって修平とはどんな存在だったのかなどを監督と話し合いながら、一から丁寧に役作りをしました」撮影は、東京でのシーンをまとめ撮りし、その後、鹿児島に滞在しながら進められた。撮影2日目にして、國村さんとの重要なシーンを東京で撮らなければならず、緊張したそう。「國村さんとは以前にドラマで3か月間ご一緒したんですが、当時は宇宙人役で変なことをたくさんやっていたので、今回まともな姿で会えてよかったです(笑)」今作では初めての経験も多く、改めて役者の魅力を発見したという。「シングルマザーや、鉄道運転士という役柄もそうですが、10歳の子役とずっと2人でお芝居をするのも初めて。駿也を演じた竜成くんはすごく人見知りで、最初は全然私と話してくれませんでした。一緒にゲームをしてちょっと打ち解けたかな…って思っても、翌日また元に戻っていたりして(笑)。これは心を開いてくれるまでに結構時間がかかるぞ、って思いながら毎日顔を合わせていたのですが、青木さんはその辺が本当に上手で。リハの後にふらっとやってきて竜成くんと一緒に電車で帰ったり、草野球をやったり、カレーを作ったりと、竜成くんとの時間を大事にされていたのが印象的でした。よく考えれば、晶は本当のお母さんじゃないですからね。私が近寄ろうとすると、竜成くんは距離をとろうとする、そんな追いかけっこでいいのかな、と割り切ったんですけどね。そう考えると、竜成くんはプロでしたね。大事なシーンの前は集中するために周りと喋らないことも度々あって、年齢の割にすごく落ち着いていると思いました」そんな有村さんは昔から、かなり役に影響されるタイプのよう。「改めて思い返してみると、これまで、役が思い悩んでいる時は自分も同じように悩んできました。だから常に何かと向き合って模索している晶を演じている期間は、ずっとしんどかったです。毎回、クランクアップしたらスッと楽になるんですけどね。今はドラマ『中学聖日記』を撮影中で、また結構しんどいんです。でも、役に入っている期間は集中力を切らしたくないという思いが強くあるし、心の繊細な部分を紡いでいくためにもそうあるべきなのかなぁと思っています。そしてそんな役に影響されちゃう自分を、最近は面白いなって思えるようになりました」ありむら・かすみ1993年2月13日生まれ。‘17年に連続テレビ小説『ひよっこ』で主演を務め話題に。主演のドラマ『中学聖日記』が放送中。ヒロインを務める映画『フォルトゥナの瞳』が‘19年に公開予定。『かぞくいろ-RAILWAYS わたしたちの出発-』鹿児島県阿久根市など美しく彩り豊かな九州の西海岸を舞台に、家族の再出発を描く感動作。監督・脚本/吉田康弘出演/有村架純、國村隼、桜庭ななみ、歸山竜成ほか11月23日より鹿児島・熊本で先行公開、11月30日より全国公開。©2018「かぞくいろ」製作委員会※『anan』2018年11月28日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・瀬川結美子ヘア&メイク・尾曲いずみインタビュー、文・若山あや(by anan編集部)
2018年11月25日「RAILWAYS」シリーズ最新作となる映画『かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―』が、2018年11月30日(金)より全国ロードショー。鹿児島県・熊本県では、全国に先駆けて11月23日(金・祝)より先行公開される。映画「RAILWAYS」シリーズ最新作地方のローカル線を舞台に、人と人との繋がりや、自分の生き方を見つめ直す姿を温かく描き、多くの世代から愛される人気シリーズとなった映画「RAILWAYS」。今回は、若くして夫を亡くして未亡人となってしまった主人公の晶が、故郷の鹿児島で周囲の人々に支えられながら、一人息子の良き母、そして一人前の鉄道運転士を目指して奮闘する姿が描かれる。ストーリー晶(有村架純)は、夫・修平(青木崇高)とその連れ子・駿也(歸山竜成)と東京で幸せに暮らしていたが、修平の突然の死で生活は一変。残された駿也と共に夫の故郷・鹿児島へ向かい、まだ会ったことのない義父の節夫(國村隼)を訪ねる。節夫は、運転士の仕事一筋で家族を顧みずに生きてきたが、突然やってきた晶たちを戸惑いつつも受け入れ、母としてまっすぐに生きようとする晶の姿に次第に心を動かされていく。そして晶は、亡き修平の子供の頃の夢でもあり、電車好きな駿也のため、鉄道の運転士を目指すことに。温かい人々との出会いや絆が、晶・節夫・駿也の3人を“かぞくいろ”に染めていく―。有村架純が鉄道運転士に - 主人公・晶若くして夫を亡くし、その連れ子を抱えて彼の故郷・鹿児島で鉄道運転士を目指す主人公・晶役を演じるのは、有村架純。NHK連続テレビ小説「ひよっこ」をはじめとするドラマ、映画、CMと様々なフィールドで活躍する彼女が、様々な困難を抱えながらも息子のために奮闘するシングルマザー役に挑戦する。晶の義父である奥薗節夫役には國村隼。晶という自分の息子の後妻が、孫を連れて訪れてくる。最初は頑固だったが、晶の明るさと孫の駿也とふれあうことで徐々に心を通わせていく、不器用な父親役を演じる。桜庭ななみが主人公の晶と互いに打ち解けていく、佐々木ゆり役を演じる。奥園晶の息子・駿也の担任の先生。2018年のNHK大河ドラマ「西郷どん」にも出演予定となっている桜庭ななみは、物語の舞台となる鹿児島県出身だ。主題歌は斉藤和義の書き下ろし「カラー」主題歌「カラー」は、2018年にデビュー25周年を迎える斉藤和義による書き下ろし。斉藤は鹿児島での撮影現場を訪れ、実際に晶や節夫が劇中で運転する肥薩おれんじ鉄道に乗車するなどしてイメージを膨らませたという。サビの歌詞に「走り出す 風になる空高く 舞い上がれ」とあるように、この映画のテーマでもある"再出発"を強く感じさせる、ポジティブな楽曲に仕上がっている。シリーズもう一つの主役・鉄道「RAILWAYS」シリーズのもう一つの主役である鉄道。今回登場する九州「肥薩おれんじ鉄道」は、九州新幹線の開業を機会に2004年に独立した、熊本県八代から鹿児島県川内を結ぶ第三セクター鉄道。九州⻄海岸の美しい風景の中を走り、地元の新鮮な食材を使用した食事を楽しめる食堂車「おれんじ食堂」が人気を呼んでいる。作品情報映画『かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―』公開日:2018年11月30日(金)より全国ロードショー※鹿児島県・熊本県では11月23日(金・祝)より先行公開。監督・脚本:吉田康弘出演:有村架純 國村隼 桜庭ななみ 歸山竜成 木下ほうか 筒井真理子 板尾創路 青木崇高
2017年12月04日女優の有村架純と俳優の國村隼が、映画「RAILWAYS」シリーズの最新作『かぞくいろ』(2018年公開)に出演することが1日、わかった。同シリーズは地方のローカル線を舞台に、主人公が自分の生き方を見つめ直す姿を温かく描き、これまでに中井貴一、三浦友和が主演を務めた。新作ではシリーズ初となる「女性運転士」の物語を描く。有村は25歳で未亡人となり、夫の連れ子を抱えて夫の故郷の鹿児島で一念発起して鉄道の運転士を目指す主人公・晶を演じ、國村は晶の義父・節夫を演じる。毎回鉄道が登場する同シリーズだが、今回は九州の「肥薩おれんじ鉄道」が登場。九州新幹線の開業を機会に2004年に独立し、熊本県八代から鹿児島県川内を結ぶ第三セクター鉄道で、地元の新鮮な食材を使用した食事をゆったりと楽しめる食堂車「おれんじ食堂」が人気を呼んでいる。メガホンを取ることになった吉田康弘監督は「大切な人を失った哀しみを、互いに埋めていく再生の物語です。血の繋がりだけじゃない、新しい家族のカタチを提示することができたらと思っています」と意気込んだ。2018年1月にクランクインし、2月のクランクアップを予定している。○有村架純コメントレイルウェイズ過去2作品からの温かいバトンをしっかりと受け取り、今作の中にいる人と人が分かり合うには理屈じゃない何かがあり、本当の家族、愛、絆を、時間と共に見つけていければと思います。今回、私もまだ未経験であるシングルマザーという役どころですが、彼女の努力や気持ちに寄り添えるように、キャスト、スタッフの皆さんの力をお借りしながら、頑張りたいと思います。素晴らしい温かい作品にしたいです。○國村隼コメント吉田康弘監督とは今回が初めてです。いつもそうなのですが、初めての組に入るのが何度経験しても新鮮で、大好きなんです。「さぁ、この組はアップするまでどんな風に駆け抜けていくのか!」とワクワクドキドキします。久し振りの有村くんも居ますし、久し振りの鹿児島の地ですし、温泉と芋焼酎のパワーも借りていい作品になるよう頑張って参ります。
2017年12月01日俳優の三浦友和が主演する『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』の初日舞台挨拶が12月3日(土)、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで行われ、三浦さんの次男で前作『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』に出演した三浦貴大がサプライズ登壇した。友和さんと貴大さんが、公の場でツーショットを披露するのは今回が初めて。貴大さんから、物語の重要なアイテムである“ブレーキハンドル”を手渡された友和さんは「これ、本物(笑)?もうちょっと違う形で共演したかったが、ありがとう。驚きました」と感無量の面持ちだった。一方、貴大さんは「初日、本当におめでとうございます。ここに来ることができて、うれしいです」とこちらは少々緊張気味。『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』は俳優デビュー作とあって、「思い入れが重過ぎる作品。さっきもこのブレークハンドルを見たら、涙が出そうになった」と感動しきりだ。撮影前には、友和さんが「このスタッフさんはどんな人?」と貴大さんに電話で“下調べ”したのだとか。「おかげで現場に入りやすかった」と笑顔でふり返る。富山県を舞台に、三浦さん演じる鉄道運転士が定年を機に、突然、長年連れ添った妻に離婚届を突きつけられ、夫婦のあり方や生き方を見つめ直す。舞台挨拶には三浦さん親子に加えて、妻を演じる余貴美子を始め、中尾明慶、小池栄子、吉行和子、蔵方政俊監督、製作総指揮の阿部秀司氏が登壇した。余さんは「夫の最後の優しい言葉を期待しながら、運命共同体として同じレールに乗って旅する夫婦の物語。人と人との関わりを考えました」。夫婦の娘役を演じた小池さんは「台本の段階から涙が出ました。身近な人に普段は言えない感謝を伝えたくなる作品」とこちらも本作を通して、大切なものを再確認した様子だ。一方、後輩運転手を演じた中尾さんは「パート5くらいで、主人公になれれば」と少々気が早い“抱負”を語り、笑いを誘っていた。『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』は全国にて公開中。■関連作品:RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ 2011年11月19日より富山にて先行公開、12月3日より全国にて公開© 2011「RAILWAYS2」製作委員会RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語 2010年5月29日より全国にて公開© 2010「RAILWAYS」製作委員会■関連記事:余貴美子、夫からのカンチョー攻撃を告白!三浦友和は爆笑大人たちの“第2の人生”を優しく綴る『RAILWAYS』試写会に15組30名様ご招待友和&百恵の次男・貴大俳優デビュー作初日「緊張9割、楽しみ1割」【ハリウッドより愛をこめて】TBSドラマ「JAPANESE AMERICANS」撮影に同行!いくつからでも人生は変えられる『RAILWAYS』切符型ストラップを3名様プレゼント
2011年12月04日