“世界で最初のSF映画”ともいわれるジョルジュ・メリエス監督の傑作『月世界旅行』のカラー復刻版が、彼の生涯を追ったドキュメンタリー『メリエスの素晴らしき映画魔術』と共に8月25日(土)から日本公開されることが決定した。その他の写真『月世界旅行』が発表されたのは今から110年前の1902年のこと。当時は映画の創成期で、風景や街を行き交う人々がスクリーンに登場するだけで多くの観客が驚いていたが、元奇術師で、映画作家のジョルジュ・メリエスは、巨大なセットと自分で発明した撮影トリックを駆使して“人間が月世界に行く”という当時では想像を絶する物語を描き出した。その創意工夫に満ちた作品は、多くの映画人、映画ファンから支持されており、今年3月に公開されたマーティン・スコセッシ監督の『ヒューゴの不思議な発明』ではメリエスの作品と生涯が重要なモチーフになるなど、近年、これまで以上に彼の偉業に注目が集まっている。このほど公開されるのは、本作の幻のカラーフィルムを丁寧に修復し、完全復刻した“カラー修復版”で、その修復過程を収録し、トム・ハンクス、ミシェル・ゴンドリー、ジャンピエール・ジュネらがメリエスへの想いを語るインタビューなども登場するドキュメンタリー『メリエスの素晴らしき映画魔術』と共に公開される。『メリエスの素晴らしき映画魔術』『月世界旅行』8月25日(土)よりシアター・イメージフォーラムにて公開
2012年07月04日世界有数の技術大国であり映画大国である、インドからまた注目の一作が日本上陸!今月12日(土)より公開されヒットを記録している映画『ロボット』に続き、本作に準じる30億円という巨額の製作費が投じられたSF超大作『ラ・ワン』がこの夏、日本で公開されることが決定した。現在公開中の『ロボット』では、とある天才博士と彼が創りだした自分そっくりの高性能ロボットとの間で勃発する恋のバトルが描かれ、その斬新な展開とアクションが話題を呼び世界各国で大ヒットを博した。これに次ぐ巨額の製作費、そしてハイレベルのCGを多用した本作の題材となるのは、バーチャルゲームの世界。「Ra.One」と冠したゲームの主人公と怒りに燃える悪役“ラ・ワン”が現実世界に飛び出して戦いを繰り広げていくのだが、その怒りの発端が、プレイヤーである子供がゲームを途中で中断したことにあるというのが何とも可笑しい。この危険なゲームを生み出してしまった主人公を演じるのは、世界一ギャラの高い俳優と言われるボリウッド・スター、シャールク・カーン。また、インド映画といえば欠かせないのが、賑やかな音楽とそれに合わせた煌びやかなダンスだが、本作の劇中曲を手がけるのはレディー・ガガのプロデューサーとしても知られるアーティスト、エイコン(AKON)。日本では本国で公開された踊りたっぷりの2時間43分にわたる“ダンシング・バージョン”を中心に上映されるという。1998年に空前の“インド映画ブーム”を巻き起こした『ムトゥ 踊るマハラジャ』の公開から早14年、さらに進化したハイテク・ムービーを持して、この夏、ブーム再来となるのか?『ラ・ワン』は8月、東京都写真美術館ほか全国にて順次公開。■関連作品:ラ・ワン 2012年8月、東京都写真美術館ほか全国にて順次公開
2012年05月21日1951年と1982年に発表され、映画ファンに衝撃を与えたSF映画の“知られざるエピソード”を描く衝撃作『遊星からの物体X ファーストコンタクト』のポスター画像と予告編がこのほど公開された。予告編本作は、巨匠ハワード・ホークスが製作を務めた『遊星よりの物体X』、ジョン・カーペンター監督が再映画化した『遊星からの物体X』で語られることのなかった“はじまり”を、最新の映像技術を駆使して描き出すSF大作。南極大陸の氷の中から偶然に発見された謎の生命体を調査するべく現地を訪れた考古学者のケイトらが、想像を絶する恐怖に直面する様を描く。本作に登場する謎の生命体。名もなく“それ”と称される生物は、人間の体内に知らぬ間に潜入し、細胞に同化する特殊能力をもつ。“それ”の目的は、自らの生存のために人間を乗っ取り、人間同士を争わせること。その結果、南極基地を訪れた人間たちは、“それ”の恐怖に立ち向かうだけでなく、仲間の誰かが“それ”に乗っ取られているかもしれないという疑心暗鬼とも戦うことになる。このほど公開された予告編映像では、人体に侵入し、自らの姿を変えながら乗っ取りを開始する“それ”の姿の一部が次々に登場。素早いカットの積み重ねで作られた本映像から“それ”の全貌を把握することは難しいが、襲われた人間たちの恐怖と混乱の表情、脅威に震える様子から“それ”が相当に恐ろしい生命体であることが伺える。『遊星からの物体X ファーストコンタクト』8月4日(土)よりTOHOシネマズ日劇で公開
2012年05月18日累計1500万部突破の売上を誇る田中芳樹の人気SF小説『銀河英雄伝説』。アニメや漫画でも知られる今作は、昨年の初舞台化も大成功を収めている。4月14日、その第二章となる“自由惑星同盟篇”が東京国際フォーラムホールCにて開幕した。前日の公開舞台稽古で行われた記者会見には「原作、アニメともに大ファン」と公言する主演の河村隆一を筆頭に、馬渕英俚可、野久保直樹、大澄賢也、天宮良、中川晃教、松井誠、西岡徳馬の主要キャストが一堂に会して話題作への意気込みを語った。「銀河英雄伝説=第二章自由惑星同盟篇=」 チケット情報“不敗の魔術師”と呼ばれる天才的な指揮官、ヤン・ウェンリーを演じる河村について、上司シドニー・シトレ役の西岡は「淡々としながら内には熱いものを秘めている。ヤンのイメージそのまんまです。劇画の味を生で感じられるので観る人は楽しいんじゃないかな」と絶賛。ともに軍の同志役として活躍する大澄や松井も、劇中そのままに「河村くんについていきます」と声を揃える。舞台裏のチームの指揮も上々のようだ。「温かいムードのある現場で、初日が開いてからも皆でディスカッションしながら作っていくことになりそうな気がします。ヤンは先を読む力があって頭脳明晰だけど、どこか怠け根性ものぞく憎めない男。こんなヤンの生き方を学びたい」と河村。舞台は開幕から一瞬にして『銀河英雄伝説』の世界へタイムスリップ。まさに銀河級のスケールの大きさを感じさせる映像と音楽の効果が、壮大な宇宙へと誘ってくれる。河村が扮するヤン・ウェンリーは、劇中に出てくる「温和な表情で辛辣な台詞を吐く」という言葉のとおり、穏やかな物腰と怜悧な横顔が魅力的だ。現実的で生真面目なムライ(大澄)、女好きの策士ワルター・フォン・シェーンコップ(松井)、皮肉屋の頼れる先輩アレックス・キャゼルヌ(天宮)といった個性豊かな仲間たちに囲まれ、その信頼を集めるカリスマ性に納得させられる。陽気で少々喧嘩っ早い凄腕パイロット、オリビエ・ポプラン(中川)の登場シーンは爽やかで楽しい。また一方ではヤンと憧れのマドンナ、ジェシカ(馬渕)、親友ジャン・ロベール・ラップ(野久保)との三角関係もせつなく描かれる。頭脳的な戦術、アクロバットな戦闘シーンも見どころだが、西岡曰く「我々は軍人の使命として戦うけれど、一番大事なことは戦いをなくすこと」。戦うことを嫌いながら、やむなく軍の指揮をとらねばならないヤン・ウェンリーの苦悩にも注目したい。「戦争の愚かさ、兵士の命が失われるむなしさ……、そういったことを伝える作品だと思う。平和の大切さをいま一度、感じていただけたら嬉しいですね」(河村)。公演は東京国際フォーラムホールCにて4月22日(日)まで開催。その後、NHK大阪ホールにて4月28日(土)、29(日)に上演する。チケットはいずれも発売中。取材・文:上野紀子
2012年04月16日映画史に残る傑作SFシリーズのオリジナル最新作『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』が10月7日(金)から日本公開されるのを前に、現在、全国の映画館で“脅威の進化!?猿が映画館へやってきた!”と題した特別映像が上映されている。その他の写真『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』は、高度に知能が発達した猿たちが人間を征服し奴隷化した世界を舞台にしたSFシリーズの最新作で、遺伝子工学の実験で猿の知能が発達し人間に反乱する過程が描かれる。現在、上映されている特別映像は猿が映画館を訪れ、窓口でチケットを購入し、ポップコーンを買い、座席に着いてスマートフォンの電源をOFF。映画の上映開始に備えるまでを捉えたもので、知能が発達した猿が映画館でのマナーを人間たちに教える内容になっている。本映像は全国のTOHOシネマズ、ワーナー・マイカル・シネマズ、MOVIX、ユナイテッド・シネマズ、109シネマズで観ることができる(一部劇場/作品を除く)。また、本日6日の2014年W杯ブラジル大会予選の日本代表戦の中継では、本作の60秒CMも放映。これは先週放映された60秒CMに続く全2部作の後編で、全米で興行・批評ともに大きな成功をおさめた本作の一端を楽しめる。『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』10月7日(金)、全国ロードショー(C)2011 TWENTIETH CENTURY FOX
2011年09月06日『アイアンマン』シリーズのジョン・ファヴロー監督が、ダニエル・クレイグとハリソン・フォードをキャストに迎えて製作したSF超大作『カウボーイ&エイリアン』の最新ビジュアルがこのほど公開された。その他の写真『カウボーイ&エイリアン』の舞台は、人々が新天地を求めて大陸を横断した西部開拓時代の前夜、一攫千金を求めて多くの者がアメリカにやってきた“ゴールドラッシュ”時代の小さな街。移動手段は馬、武器は簡素な銃とナイフしかない19世紀のアメリカに襲来したのは、極めて進んだ力を持ち、金属製の飛行兵器を乗りこなすエイリアンたちだ。なぜ、彼らが田舎町しかないアメリカを襲う必要があるのかわからぬまま、一切の記憶を失った主人公(クレイグ)と、街を牛耳るダラーハイド(フォード)らはエイリアンたちに立ち向かうことになる。このほど公開されたポスター画像は、クレイグ演じる主人公とダラーハイド、そして主人公に近づく謎の美女(オリヴィア・ワイルド)の背後にエイリアンのものと思われる宇宙船の一部がデザインされたもの。主人公の左腕には謎の腕輪がハメられ、妖しい光を放っているが、この腕輪こそが貧弱な装備しか持たない人間たちが唯一、宇宙人に対抗可能な武器であり、物語のカギを握る重要アイテムだという。果たして記憶を失った主人公は人間の味方なのか?謎の美女の正体は?そして宇宙人たちは何故、地球に来たのか?豪快なアクションと謎に満ちた本作は全米ですでに公開され、1週目にボックスオフィスランキングで首位に輝いている。日本でも10月の公開を前に、13日(土)から全国で前売り鑑賞券の発売が決定。劇場窓口で購入すると主人公の腕輪をモチーフにしたLEDライトつきリングが特典としてプレゼントされる。『カウボーイ&エイリアン』10月22日(土)より丸の内ピカデリーほか全国ロードショー(C)2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED
2011年08月12日日本でも大人気の韓流スターで、現在、兵役に就いているカン・ドンウォン主演のSFアクション映画『チョン・ウチ 時空道士』の日本公開が決定!その日本版ビジュアルがいち早くシネマカフェに到着した。罠にかけられて“師匠殺し”の汚名を着せられ、掛け軸に封印された道士、チョン・ウチ(カン・ドンウォン)が、500年を経て現代のソウルによみがえり、妖怪たちと戦うという本作。韓国では2009年12月のクリスマスシーズンに公開されるや、わずか1週間で200万人を動員する大ヒット作品となった。甘いマスクと演技力で韓国のみならず日本にも多くのファンを持つドンウォンだが、昨年秋に日本でも公開された『義兄弟 SECRET REUNION』では、北朝鮮の工作員でしかも父親というこれまでにない役柄に挑戦。韓国きっての名優、ソン・ガンホとの共演で高い評価を得た。それよりも前に製作された本作は、バリバリのヒーローアクション。今回、解禁となったビジュアルからもうかがえるが、エンターテイメントの王道とも言える作品に仕上がっており、コミカルあり、シリアスあり、ニヒルあり、そしてアクション満載でドンウォンの魅力が十二分に楽しめる。昨年の11月より兵役に就いており、その雄姿が生で見られるのはしばらく先になりそうだが、本国・韓国での公開から1年以上を経ての本作の日本公開は日本のファンにとっては嬉しい限り。今年1月に30歳を迎えた彼の復帰を待ちつつ、本作でその魅力を存分に堪能してみては?『チョン・ウチ 時空道士』は7月2日(土)よりシネマート新宿にて、7月9日(土)よりシネマート心斎橋ほか全国にて順次公開。■関連作品:チョン・ウチ 時空道士 2011年7月2日よりシネマート新宿にて、7月9日よりシネマート心斎橋ほか全国にて順次公開© 2009 CJ ENTERTAINMENT,UNITED PICTURES & ZIP CINEMA.ALL RIGHTS RESERVED
2011年04月26日「X-ファイル」から「HEROES/ヒーローズ」、「LOST」まで、SFサスペンスと言えば、スリル満点、ハラハラドキドキが味わえる人気ジャンルのひとつ。海外ドラマの世界には、SFサスペンスの人気シリーズが多々あります。とは言え、発想力豊かなSF感とサスペンスのスリルだけじゃ物足りない!という欲張りな声も海外ドラマファンの中にチラホラ。その要望を汲み取ってか、SFサスペンスと一口に言えど、感動が味わえるもの、胸きゅんできるもの、笑いが楽しめるものなどなど、様々なタイプのシリーズが作られてきました。DVDでの日本上陸が話題の「カイルXY」は、まさに一口では言い表せない“SFサスペンス”。感動できて、胸きゅんできて、笑いも楽しめるシリーズです。主人公は、ある日、森の中で目覚めた謎の少年。生まれたてのような姿で目を覚ました少年は、人間とは思えないほど優れた学習能力と身体能力を持つ一方、人間のお腹にあるべきオヘソと過去の記憶の一切を持っていませんでした。女性心理学者のニコールは、そんな彼をカイルと名づけ、夫や子供たちのいる自宅で面倒を見ることに。果たしてカイルは何者なのか?どこからやって来たのか?彼の正体にまつわるミステリーが展開していきます。そんな「カイルXY」がなぜ感動できて、胸きゅんできて、笑いも楽しめるかと言うと、ずばりポイントはカイルとニコール一家の交流。記憶がないばかりか何の一般知識も持たず、言葉を話すことや日常生活すらままならなかった赤ちゃん状態のカイルが、一家との日常や通い始めたハイスクールでの学園ライフを通し、見た目年齢の少年へと成長していく展開に感動や胸きゅん、笑いのツボが詰まっています。胸きゅんできるSFサスペンスと言って思い出されるのは日本でも大人気だった「ダーク・エンジェル」や「ロズウェル」、最近では「プッシング・デイジー〜恋するパイメーカー〜」などが挙げられますが、「カイルXY」も負けず劣らずの胸きゅん度。そもそもイケメン度の高いカイルくんが、日常のあれこれをお勉強していく姿を見ているだけできゅん。自分を大切にしてくれるニコールらと家族の絆を築き、隣の家の女の子に初めての恋心を抱き、友達と呼べる存在に巡り合うカイルの変化がヒューマンな味わいを呼びます。その一方、SFサスペンスとしての面白さもキープ。「ダーク・エンジェル」のマックスとローガンが遺伝子操作の真実に立ち向かいながら禁断の関係を繰り広げたように、「ロズウェル」のリズとマックスがエイリアンの戦いに身を投じながら愛し合ったように、「プッシング・デイジー〜恋するパイメーカー〜」のネッドとチャックが死者再生の謎に翻弄されながら人生を共にしたように、カイルとニコール一家も、壮大な陰謀に巻き込まれながら深い関係を築いていきます。SFサスペンスは敬遠しがちで…という方も、ぜひ一度ご覧あれ。(text:Hikaru Watanabe)<レンタル>「カイルXY シーズン1」vol.1〜3レンタル中vol.4〜56月23日(水)レンタル開始「カイルXY シーズン2」vol.1〜37月14日(水)レンタル開始vol.4〜58月4日(水)レンタル開始<セル>「カイルXY シーズン1 COMPLETE BOX」価格:9,450円(税込)発売日:6月23日(水)「カイルXY シーズン2 COMPLETE BOX」価格:10,500円(税込)発売日:8月4日(水)発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ホーム・エンターテイメント公式サイト:© DEI.■関連作品:カイルXY [海外TVドラマ]■関連記事:このイケメンの正体は…?はるな愛、20年ぶりの“男装”披露!カイルって誰だ?全米で話題沸騰の新ドラマ「カイルXY」予告編が到着!
2010年06月09日