ニコンイメージングジャパンは1月6日、ニコンDXフォーマットを採用するデジタル一眼レフカメラ「D500」を発表した。米ラスベガスにて1月6日(現地時間)から開催される「2016 International CES」(CES 2016)にて展示する。発売は3月。価格はオープンとなっている。推定市場価格(税込)はボディのみが259,000円前後、「AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VR」とセットになった「16-80 VRレンズキット」が340,000円前後だ。D500はニコンDXフォーマットを採用するデジタル一眼レフカメラのフラッグシップモデル。同時発表された「D5」と同等の153点AFシステム(中央部と周辺部の99点はクロスセンサー)を採用しており、中央のフォーカスポイントで-4EV、そのほかで-3EVを実現した。AF専用エンジンを搭載する。新画像処理エンジン「EXPEED 5」と新開発のニコンDXフォーマットCMOSセンサーを搭載し、常用感度はISO100~ISO51200。ISO50相当(Lo 1)までの減感、ISO1640000相当(Hi 5)までの増感も可能だ。測光センサーには180KピクセルRGBセンサーを新たに採用し、顔の検出力などを強化した。約10コマ/秒の連続撮影を実現。バッファメモリーの大容量化などによって14ビット記録のロスレス圧縮RAWの場合は200コマまで連続撮影が可能だ(メモリーカードに「Lexer Professional 2933x XQD 2.0」を使用した場合)。4K動画(3,840×2,160ドット)/30pの記録に対応。HDMI出力が可能なほか、カメラ内で生成・記録する微速度動画も4Kで撮影できる。Wi-FiとNFCに加えてBluetoothをサポート。ニコンが提供するアプリ「SnapBridge」をインストールしたスマートフォンなどとBluetoothで常時接続し、D500で撮影した写真の自動転送、スマートフォンからのリモート撮影を行える。アプリの提供開始日は決まり次第案内するという。ボディ素材には炭素繊維複合素材とマグネシウム合金を使用。モノコック構造を採用しており、耐久性を維持しつつ、グリップ性を高め、薄型のボディを実現している。主な仕様は、マウントがニコンFマウントで、撮像素子が有効2,088万画素のDXフォーマット(23.5×15.7mm)CMOSセンサー(光学ローパスフィルターレス仕様)。ファインダーは視野率が約100%、接眼部には丸型アイピースを採用。背面のモニターはチルト式で、3.2型・約236万ドットの液晶方式(タッチパネル)。記録メディアはXQDカード、SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-II対応)で、カードスロットはXQDカードとSDカードのダブルスロットとなる。本体サイズはW147×D81×H115mm、重量は本体のみで760g、バッテリーとXQDカードを含む状態で860g。D500と接続して、画像データを有線LAN/無線LAN経由でパソコンなどへ高速転送できるワイヤレストランスミッター「WT-7」も別売アクセサリとして用意。WT-7の希望小売価格は税別120,000円で、発売は3月。
2016年01月06日ニコンイメージングジャパンは1月6日、デジタル一眼レフカメラ「D5」を発表した。米ラスベガスにて1月6日(現地時間)から開催される「2016 International CES」(CES 2016)にて展示する。発売は3月。価格はオープンで、推定市場価格は税込750,000円前後だ。2015年11月に開発発表しているが、その際は詳細が明らかになっていなかった。D5はニコンのデジタル一眼レフカメラにおけるフラッグシップモデル。AFシステムの刷新、連写性能の強化、新開発のニコンFXフォーマットCMOSセンサーと新画像処理エンジン「EXPEED 5」の採用など、前機種となる「D4S」から大幅なブラッシュアップが図られている。新開発のモジュールを採用するなど、AFシステム全体を刷新した。153点のフォーカスポイント(中央部と周辺部の99点はクロスセンサー)でD4Sと比較して130%以上の広い範囲をカバーする。中央のフォーカスポイントでは-4EV、そのほかのフォーカスポイントすべてで-3EVを実現しており、低輝度下やコントラストの低い被写体でもAF可能だとする。高速演算能力を持つAF専用エンジンも搭載した。テレコンバーター使用時でも合成F値が5.6までの明るさの場合は153点すべてのフォーカスポイントが有効になる。すべての画質モードとISO感度域において、約12コマ/秒(AF・AE追従)の連続撮影を実現した。連続撮影可能コマ数は14ビット記録のロスレス圧縮RAWの場合で最大200コマ(メモリーカードには「Lexer Professional 2933x XQD 2.0」を使用)。新開発のミラー駆動機構によって、像消失時間を短縮し、ファインダー像の連続性を確保するほか、像のブレを低減する。新開発のCMOSセンサーと画像処理エンジンによって、ニコン史上最高となる常用感度ISO102400を実現。ISO3280000相当(Hi5)まで増感可能だ。また、4K動画(3,840×2,160ドット)の撮影にも対応。30p/25p/24pで撮影した4K動画をカメラボディ内のメモリーカードに記録できるほか、非圧縮映像をHDMI出力することで外部モニターへ表示したり、外部レコーダーへ記録したりすることも可能だ。主な仕様は、マウントがニコンFマウントで、撮像素子が有効2,082万画素のFXフォーマット(35.9×23.9mm)CMOSセンサー、対応感度が常用でISO100~ISO102400(拡張設定で最大ISO50までの減感、ISO3280000までの増感が可能)、シャッタースピードが1/8,000~30秒となっている。ファインダーは視野率が約100%(FX)・約97%(DX)、倍率が約0.72倍(50mm f/1.4レンズ使用、∞、-1.0m-1時)、背面のモニターはタッチパネル式で、3.2型・約236万ドットの液晶方式。同種メディアを2枚使用可能で、XQDメモリーカードを使用できるXQD-Typeとコンパクトフラッシュカード(Type I、UDMA7対応)を使用できるCF-Typeから選択できる。記録形式は静止画がRAW(12ビット/14ビット)、TIFF、JPEG、動画がMOV(H.264/MPEG-4 AVC)。本体サイズはW160×D92×H158.5mm、本体のみの重量はXQD-Typeが1,235g、CF-Typeが1,240g。バッテリーとメモリーカード2枚を含む状態の重量はXQD-Typeが1,405g、CF-Typeが1,415g。バッテリーは「EN-EL18a」を使用し、CIPA規格準拠の撮影可能枚数は約3,780コマ。動画は約110分の撮影が可能だ。D5に接続し、画像データを無線LAN経由でパソコンなどへ高速転送できるワイヤレストランスミッター「WT-6」も別売アクセサリとして用意。別売の「Camera Control Pro 2」を用いれば、パソコンからワイヤレスでカメラの操作も可能だ。WT-6の希望小売価格は税別64,000円で、発売は3月。
2016年01月06日ドスパラは12月25日、厚さ約6mmのボディが特徴の「紙みたいなデジタルカメラ DN-13536」を、同社運営の「上海問屋」にて販売開始した。価格は3,299円(税込)。DN-13536は、厚さが約6mmのデジタルカメラ。1,280×1,024ピクセルの静止画だけでなく、720×480ピクセル/30fpsの動画も撮影でき、MP3形式で音声も録音できる。記録メディアはmicroSD/SDHCメモリーカード(最大16GBまで対応)。USB端子を備え、パソコンに接続するとmicroSDカード内のデータへアクセスできる。カメラ部分を紙で挟み込む仕様になっており、着せ替え用の紙パーツが付属。持ち運び用のストラップも同梱される。サイズはW6.8×D2×0.6cm、重量は43g。
2015年12月25日ケンコー・トキナーは25日、APS-Cデジタル一眼レフカメラ用の交換レンズとして、大口径広角ズームレンズ「AT-X 14-20 F2 PRO DX」を発表した。キヤノン用とニコン用を用意。発売はキヤノン用が2016年2月5日、ニコン用が2016年3月初旬。希望小売価格は税別120,000円だ。ズーム全域で開放F値がF2.0と明るい、焦点距離14~20mmの大口径広角ズームレンズ。プラスチック非球面レンズの面精度を追求し、ゴーストフレアに強い設計を採用している。広角時の周辺までクリアな描写を得られるよう、反射防止コートも最適化。後群レンズには、超低分散ガラスモールド非球面レンズを2枚配置。各種収差を補正し、ズーム全域で高解像や低ディストーションを実現した。全長が伸びないインターナルフォーカスを採用。ワンタッチフォーカスクラッチにより、マニュアルフォーカス時に適度なトルク感を得られ精密なピント合わせに役立つ。主な仕様は(以下の数字はいずれもニコン用)、焦点距離が14~20mm、開放絞りがF2.0、最小絞りがF22、レンズ構成が11群13枚、画角が91.68度~71.78度、絞り羽枚数は9枚、最短撮影距離が0.28m、マクロ最大倍率は1:8.36。フィルターサイズは82mm。花形フード「BH-823」が付属し、本体サイズは最大径が89mm、全長が106mm、重量は735g。
2015年12月25日多くのiPhoneユーザにとって、カメラ機能は重要だ。現行のiPhone 6s/6s Plusは、メインカメラ(iSightカメラ)が1200万画素、フロントカメラ(FaceTimeカメラ)が800万画素と従来機に比べ解像度が大幅アップ、自撮り写真もコンパクトデジタルカメラ並みの高精細を獲得した。ボケ味など専用機/高級機にかなわない部分はあるが、その使いやすさと携帯性をあわせるとカメラとしての存在感は大きい。機能面の改良も進む。iOSに収録されているカメラアプリ『カメラ』は、以前はセルフタイマー撮影に対応しなかったものの、iOS 8から標準の機能となった。「写真」か「スクエア」を選択すると、メニューバー部分に時計ボタンが現れるので、これをタップしてみよう。「3秒」か「10秒」を選択すると、以降シャッターを切ったときその秒数後に撮影が実行される。このとき、バースト撮影が行われるのもポイントだ。メインカメラ使用時は10枚、フロントカメラ使用時は5枚の連続撮影が行われるため、シャッターチャンスを逃さない。シャッターを切った瞬間にまばたきする、といった問題も起こりにくいはずだ。シャッターが切られるタイミングをわかりやすくするため、LEDがフラッシュする気配りもうれしい。しかし、5枚/10枚の中から1枚選ぶという作業は面倒だ。そこまで慎重に撮影する必要がない、セルフタイマーが動作すればそれでいいという場合には、必要ない写真を削除するという手間が残ってしまう。連写なしにセルフモードできればいいのだが……。そんなときには、フラッシュを有効にした状態でセルフモード撮影を行おう。フラッシュが焚かれるときには、バーストモードが動作しないため、1枚きりの撮影となる。iPhone 6s/6s PlusならばLIVEフォトを利用する手もあるが、ここに紹介した方法ならば他のモデルでも有効だ。
2015年12月17日ソニーは12月16日、4,240万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載するコンパクトデジタルカメラ「RX1R II」(DSC-RX1RM2)の発売延期を発表した。生産上の都合による。RX1R IIは11月に国内発表されたコンパクトデジタルカメラ。当初、12月中旬発売としていたが、生産上の都合によって発売延期を発表した。変更後の発売日は未定で、2016年1月中旬を目処に改めてソニーのホームページ上で案内する。RX1R IIは4,240万画素の裏面照射型「Exmor R」センサーを搭載した高級コンパクト機。世界で初めて、光学式可変ローパスフィルターを採用した。カメラの設定でローパスフィルターの効果を、オフ/標準/強の3段階に切り替えられる。推定市場価格は税別430,000円前後だ。
2015年12月16日今回は、OpenCVに実装されているカメラキャリブレーションの概要についてご紹介します。カメラキャリブレーションは、レンズ焦点距離などの内部パラメータ、カメラの位置・姿勢を表す外部パラメータ、レンズの歪収差係数を求め、画像を補正する処理です(図1)。Zhangの手法が有名で、OpenCVに実装されていることもあり、世界で最も用いられています。ライブラリ化されているため誰でも簡単に利用することができますが、その反面キャリブレーションの処理について知らなくても実装できてしまいます。本記事では、そのOpenCVに実装されているZhangの手法の理解を深めていただければと思います。内部パラメータ(Intrinsic parameters)、外部パラメータ(Extrinsic parameters)、歪収差係数(distortion coefficients)については、ここでは説明を割愛しますので、Wikipedia「Camera resectioning」「Distortion(optics)」などを参考にしてください。○カメラキャリブレーションの概要まず、カメラキャリブレーション処理のフローを示します。ステップ1:既知の平面パターン(OpenCVの場合、スクエアグリッド、サークルグリッド)を最低2方向から撮影します(図1)。ステップ2:次に、撮影した画像から特徴点(直線の交点、または円の重心)を検出し、画像座標系での特徴点の座標を求めます。ステップ3:ステップ2で検出した特徴点の座標を用いて、カメラの内部パラメータの初期値を求めます。この時点では、レンズの歪収差係数はゼロです。ステップ4:バンドル調整と呼ばれている非線形最適化処理で、カメラの内部パラメータ、外部パラメータ、歪収差係数を求めます。ステップ5:求めた内部パラメータ、歪収差係数を用いて、歪みのない画像に補正します。ステップ2の処理は、cv::findChessboardCorners()とcv::cornerSubPix()、あるいはcv::findCirclesGrid()です。ステップ3、4は、cv::calibrateCamera()で、魚眼レンズの場合はcv::fisheye::calibrate()です。ステップ5は、cv::undistort()、あるいはcv::initUndistortRectifyMap()とcv::remap()の組み合わせで処理できます。魚眼レンズの場合は、cv::fisheye::undistortImage()、またはcv::fisheye::initUndistortRectifyMap()とcv::remap()です。コーディングについては、OpenCVのカメラキャリブレーションのサンプルコードが公開されているので、そちらを参考にしてください。ステップ3で求める初期値は、かなり大雑把にしか求まりません。カメラの設計値がわかっている場合は、calibrateCamera( )のフラグCV_CALIB_USE_INTRINSIC_GUESSをセットして、内部パラメータの初期値に設計値を与えるとよいでしょう。外部パラメータも求めることができます。このキャリブレーションで求まる外部パラメータは、平面パターン上の3次元座標系とカメラ座標系間の外部パラメータです。○平面パターンの撮像例異なる視点から撮像した画像が最低2枚必要と書きましたが、図2のとおり、正面、左斜め、右斜め、上斜め、下斜めから見た5枚があるとベターです。さらに異なる距離で各方向から撮像した5枚を加えた計10枚を用いるとさらによいと思います。似たような視点の映像ばかりが多数含まれないようにしましょう。○スクエアグリッドとサークルグリッドどっちを使うべき?結論から言うとサークルグリッドを使った方がよいです。理由は単純で、ステップ2の特徴点の座標の算出精度がサークルグリッドの方が高いからです。楕円(円を含む)は、斜めから見ても楕円という特性があるため、重心を特徴点とすることで特徴点の座標を精度良く求めることができます。一方、スクエアグリッドの場合は、直線と直線の交点を特徴点とします。斜めから見ると正方形の形状が歪んでしまい、安定して座標を求めることができません。スクエアグリッドとサークルグリッドの性能を比較した結果が図4です。各パラメータ、特徴点の座標の真値が既知の合成画像(図3)を用いて比較した結果です。fx、fy、u0、v0が内部パラメータ、k1、k2、p1、p2が歪収差係数、RMSE(Root Mean Squared Error)はステップ4のバンドル調整時の誤差、一番右は特徴点の座標の算出誤差です(赤色の縦の点線は真値)。平面パターンを撮像する視点を変えてカメラキャリブレーションを15回試行した結果です。特徴点の座標の算出精度がサークルグリッドの方が高い(誤差が小さい)ため、すべてのパラメータを安定に制度良く求めることができます。カメラキャリブレーションについて、理解は深まったでしょうか? OpenCVのカメラキャリブレーションを用いる場合は、サークルグリッドの平面パターンを利用しましょう! また、魚眼レンズの場合は、魚眼レンズ用の関数を用いるようにしましょう。著者プロフィール樋口未来(ひぐち・みらい)日立製作所 日立研究所に入社後、自動車向けステレオカメラ、監視カメラの研究開発に従事。2011年から1年間、米国カーネギーメロン大学にて客員研究員としてカメラキャリブレーション技術の研究に携わる。現在は、日立製作所を退職し、東京大学大学院博士課程に在学中。一人称視点映像(First-person vision, Egocentric vision)の解析に関する研究を行っている。具体的には、頭部に装着したカメラで撮影した一人称視点映像を用いて、人と人のインタラクション時の非言語コミュニケーション(うなずき等)を観測し、機械学習の枠組みでカメラ装着者がどのような人物かを推定する技術の研究に取り組んでいる。また、大学院での研究の傍ら、フリーランスとしてコンピュータビジョン技術の研究開発に従事している。専門:コンピュータビジョン、機械学習
2015年12月15日●風景写真で試す暗所撮影と広ダイナミックレンジ特徴的なラインナップで存在感を高めつつあるソニーαシリーズの中でも、高感度に強いモデルとして非常に評価の高かった「α7S」が早くも第二世代に突入した。その最新モデル「α7S II」も、高画素化が著しい昨今のデジタルカメラ市場にあって、あえて画素数を抑え高感度やトーン描写に重きをおく。α7S IIの強化点としては、5軸手ブレ補正やAFの測距枠増加と高速化、4K動画撮影機能などが挙げられるが、今一度、高感度撮影性能に優れるという有効1,220万画素の35mmフルサイズ Exmor CMOSセンサーの実力を試してみたい。高画素機が好まれる傾向にある「風景」をあえて題材として選び、北海道・美瑛から実写レビューをお届けしよう。○早速、暗所撮影を試すα7S IIをレビューするならば当然高感度は外せない。スペック上は、常用でISO100~102400、拡張でISO50~409600まで対応する。噂の高感度性能はどれほどのものなのか、筆者も非常に興味深かった。結果はご覧の通りである。肉眼ではほぼ真っ暗な状況での撮影だったが、星だけではなく地上のディテールまでも写し込んでくれたのには驚いた。地上に届く僅かな光を、しっかりとセンサーはキャッチしていたのだ。そして気になるノイズもほとんど感じられない。このカメラは、写真家から時間という概念を取り払ってくれそうだ。さらに驚いたのはこの暗闇でもAFがしっかりと利いてくれたこと。先代α7Sでは多少迷うシーンもあったが、かなりブラッシュアップされた印象だ。暗所撮影に強いα7S IIは、ISO感度をシャッタースピード速くするための調整役としても使える。ノイズを気にしなくて良い分、ためらいなく感度を上げることができるからだ。そこで、同じシチュエーションで感度を変えた作例を2枚ご覧いただこう(1枚目がISO800、2枚目がISO51200)。降りしきる雪の表現が驚くほど大きく変わる。写真表現の常識を覆しそうだ。●高画素機とは一味違う「表現の深み」○高画素機とは一味違う「表現の深み」α7S IIの画質は、精細な表現が求められる風景でもまったく問題のないレベルと言えるだろう。雪の積もった林の枝の細やかな部分まで、驚くほど繊細に描けている。緻密な描写には高画素機が必要と思われがちだが、このカメラに関してはそんな定説は関係ないようだ。むしろ、画素ピッチが広がったことで1つの画素が受け止める光の量が多くなり、表現に深みが出ているように感じる。太陽を入れ込んだ厳しい条件でも、シャドーは潰れることなくしっかりと粘り、ハイライトのトーンも残る。これほど厳しい条件で、ここまでしっかりとトーンが描けるのは特筆もの。このカメラが持つ類い稀なダイナミックレンジの広さが伺えるシーンだ。また、5軸手ブレ補正が搭載されたため、積極的に手持ちで攻めることもできた。刻一刻と太陽が動いていくこのようなシーンでは非常に有利だ。朝焼けの優しいグラデーションをこれほどまで豊かなトーンで描いてくれれば申し分ない。この深みは、中判デジタルカメラで撮影した時に感じる深みに似ているような気がする。1点の画素が受け止める光の量が豊富、という点では確かに両者は共通しており、あながち外れていない感想かもしれない。***α7S IIは、初代α7Sに比べてボタンの配置などにも工夫が凝らされており、操作性が向上していたことにも好感が持てた。カスタマイズの自由度があり、自分好みのカメラに仕上げてゆく楽しみもあるだろう。なにより、システム全体が非常に軽量コンパクトであることは最大の武器。刻一刻と変化する風景を追いかけるには、実はこのようなカメラが最適なのかもしれない。高感度性能にばかり目が行きがちなα7S IIだが、精細感やトーン再現も見事なもの。"高画素こそ全て"、という風潮に一石を投じるα7S II、まちがいなくお勧めできる一台である。
2015年12月13日アスクは10日、PCレスで4台のカメラを制御できるSynology製の監視システム「Network Video Recorder NVR216-4CH」を発表した。12月中旬から発売する。店頭予想価格(税別)は70,000円台前半から。「NVR216-9CH」のIPカメラコントロール台数を4台に絞ったビデオ管理システムのエントリーモデル。2.5インチ/3.5インチ SATA HDDを2台まで内蔵でき、最大4チャンネルのIPカメラコントロールに対応。RAIDもサポートする(RAID 0 / 1 / Basic / JBOD)。本体にディスプレイ、キーボード、マウスなどを接続することで、PCを使わなくてもカメラを管理できる。管理には専用アプリ「Surveillance Station」を使用。複数のIPカメラからのライブフィードを監視したり、記録データのタイムラインビューをチェックしたりといった操作を行える。そのほか、IPカメラ映像の録画・再生、IPカメラ設定の一括管理、iOSやAndroid向けアプリを用いた遠隔監視などが可能。CPUはNVR SoC(1.00GHz)、メモリはDDR3 1GBで、インタフェースはGigabit Ethernet対応有線LAN×1、USB 3.0×1、USB 2.0×2、eSATA×1、HDMI×1、オーディオ入出力など。カメラ映像は、H.264形式で最大720p(1,280×800ドット)/120fpsでの記録に対応する。最大ユーザーアカウント数は1,024。本体サイズはW100×D225.5×H165mm、重量は0.9kg。
2015年12月10日inter-waveは、トイカメラブランドであるHolga(ホルガ)初のデジタルカメラ「Holga Digital」を2016年1月に発売する。画素数は約800万画素で、希望小売価格は9,800円(税別)。Holga Digitalは、クラウドファンディングによる資金提供を受けて製品化されたデジタルカメラ。ホットシューを備えており、Holga純正のクリップオンストロボが使えるほか、純正の交換用レンズも利用できる。記録メディアはSDメモリーカード。そのほか、micro USBポートを装備。アスペクト比は4:3と1:1から選べる。絞りはF2.8またはF8.0。デジタル化してもトイカメラ特有のボケやゆがみ、ケラレがある写真を撮影できるのが特徴だ。本体サイズはW56×D92×H73mm、重量は約100g。電源は単4形乾電池×2本(別売)。本体カラーはホワイト、ピンク、ミックス、ブラックの4色。
2015年12月03日山陽トランスポートは12月1日、HDでの動画撮影に対応したアクションカメラ「EEX-CASP01」を販売開始した。直販サイト「イーサプライ」での価格は税込5,980円。EEX-CASP01は、HD(1,280×720ドット)での記録に対応したアクションカメラ。500万画素の静止画も撮影可能だ。付属の専用ハウジングケースを装着すると耐水深度30mになる。撮像素子に1/4型CMOSセンサーを搭載。視野角は120度。内蔵バッテリーは容量900mAh。約4時間でフル充電され、約90分間撮影できる。記録メディアはmicroSD/SDHCメモリーカード。背面には2型の液晶ディスプレイを設け、撮影した画像を確認できる。三脚や自転車のハンドル、ヘルメットなどにカメラを固定するための多彩なアタッチメント類が付属。サイズはW59.3×D31.2(レンズ部込み)×41.1mm、重量は約58g。
2015年12月01日いいよねっとは、米Garminのアクションカメラ「VIRB-J XE(バーブジェイ エックスイー)」を12月17日に発売する。それに先がけて12月1日に予約受付を開始。価格は税別49,800円。VIRB-J XEはGPSと加速度センサーを内蔵したアクションカメラ。別売の心拍計や温度計などのセンサーとワイヤレス接続することも可能で、これら各種センサーから得た位置情報やスピード、時間、高度といった情報を動画と同時に記録する「G-Metrix」システムを採用している。記録されたデータはスマートフォン向けアプリ「GARMIN VIRB」やパソコン向けソフトウェア「VIRB Edit」を用いれば、動画に重ねて表示可能だ。データはゲージやグラフとして表示されるが、シーンに合った表示方法をカスタマイズできる。Wi-Fiをサポートしており、無料の専用アプリ「Garmin VIRB」をインストールしたスマートフォンからリモート操作も可能だ。そのほか、対応のGarmin製デバイスからもリモート操作できる。BluetoothとANT+にも対応。1440p/30fps、1080p/60fps、960p/100fps、720p/120fpsでの動画撮影が可能だ。ファイル形式はMP4。タイムラプス撮影にも対応する。本体サイズはW77×D40.6×H36.8mm、バッテリー含む重量は151.7g。撮像素子は1,240万画素の1/2.3型CMOSセンサー。128×128ドットの1型ディスプレイを持つ。動作温度範囲は-20℃~60℃、50m完全防水となる。最大128GBまで対応のmicroSDカードスロットを搭載。連続使用時間は1080pで記録した場合で約2時間。
2015年11月27日グラントンは、電球型ネットワークカメラ「GD885WM」を11月27日に発売する。価格はオープン。GD885WMは、LED電球にネットワークカメラ機能を内蔵した製品。見た目が電球なので、店舗などで使用しても、監視カメラの存在を意識させにくい。LED電球部分は0.2WのLEDを25個使用しており、ソケットはE26型。光色はホワイトと電球色の2タイプを用意している。カメラには100万画素の1/4インチCMOSセンサーを採用。画角は120度で、最大720pの動画を撮影できる。データの記録にはmicroSDカードを使用し(最大32GBまで対応)、最長で約12日間の映像を録画できる。Wi-Fi機能を内蔵しており、スマートフォンなどから操作や映像の確認が可能だ。本体サイズはW72×D72×H110mmで、質量は125g。
2015年11月26日パナソニックは11月25日、4Kフォトに対応したミラーレス一眼カメラ「LUMIX DMC-G7」「LUMIX DMC-GX8」、レンズ一体型カメラ「LUMIX DMC-FZ300」の新ファームウェアを提供開始した。撮影後にフォーカスポイントを選べる「フォーカスセレクト」モードを追加する。ファームウェアのダウンロードは無償。新ファームウェアで追加されるのは、秒間30コマの連写で撮影した4K動画から静止画を切り出す「4Kフォトモード」と、空間認識AF技術を組み合わせることで実現した「フォーカスセレクト」モード。フォーカスセレクトモードでは、画面を49エリアに分けたうえで被写体のフォーカスポイントを瞬時に計算したのち、秒間30コマで近くから遠くの被写体にフォーカスを移動させながら撮影。撮影後に好きなフォーカスポイントの写真を選べる。撮影後、再生画面にてフォーカスを合わせたい位置をタッチすることでフォーカスポイントの選択が完了する。画像を拡大してフォーカスポイントを微調整することも可能だ。
2015年11月25日オリンパスは、ミラーレス一眼カメラ「OLYMPUS OM-D E-M1」の新ファームウェア Ver.4.0と、「OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II」の新ファームウェア Ver.2.0を11月26日11時から提供開始する。いずれも9月15日に告知されていたもの。OM-D E-M1向け新ファームウェア Ver.4.0と、OM-D E-M5 Mark II向け新ファームウェア Ver.2.0では、1回のシャッターレリーズでピント位置をずらしながら999枚まで撮影する「フォーカスブラケットモード」などが追加されるほか、OM-D E-M1向け新ファームウェア Ver.4.0では、マクロ撮影時でも手前から奥までフォーカスが合った写真を撮影できる「深度合成モード」が追加される。M.ZUIKO PRO / PREMIUMレンズのファームウェア、カメラコントロールソフトウェア「OLYMPUS Capture」の最新版も提供する。11月26日11時以降、随時公開される予定だ。
2015年11月24日●分離合体・防水防塵「FR」が進化したカシオ計算機は19日、カメラ部とコントローラー(液晶モニタ)部を切り離せるデジタルカメラ「Outdoor Recorder EX-FR100」(以下、FR100)を発表した。12月11日から発売し、推定市場価格は60,000円前後(税込)の見込み。FR100は、2015年9月に発売されたEX-FR10の上位に当たり、超広角16mmレンズを採用したほか、様々な機能向上が図られている。ここでは製品体験イベントの模様をお伝えしよう。○新しい市場を創出する体験会の冒頭、カシオ計算機 執行役員 QV事業部の中山仁氏が簡単にスピーチした。高画質なカメラを搭載したスマートフォンの普及により、デジタルカメラの市場規模は縮小傾向が続く。そこでカシオでは、新しい需要を掘り起こす製品の開発に取り組んでいる。「デジタルカメラの需要は落ちているが、スマートフォンで撮影する機会が増えたことで、画像、映像に接する機会は拡大している。新しいものを提供すれば、従来のデジタルカメラとは違う市場が築けるのではないか」(中山氏)。事業部の名前として現在も残る「QV」とは、1995年に発売した液晶付きデジタルカメラ「QV-10」を継承するもの。当時の「カメラにとらわれず自由な発想で新しいコミュニケーションツールを開発していく」というコンセプトは、現在も事業部に受け継がれているという。現行モデルのEX-FR10(以下、FR110)も、その好例といえそうだ。「FR10は反響が大きかった。市場は、こうしたまったく新しいカメラを期待していたのではないか」と中山氏。そこで新製品のFR100では、FR10で好評だったセパレートスタイルはそのままに、基本性能を向上させた(詳細は後述)。さらにはOutdoor Recorderと銘打ち、アウトドアでの利用を強く印象づけている。中山氏は「FR100は、現行モデルから中身を大幅に一新している。撮ることを意識させないカメラで、多くの人にアウトドア・アクティビティの楽しさを記録していただければ」と期待を寄せた。●進化のポイント、現行モデル「FR10」との棲み分け○レンズ、液晶、搭載機能が進化続いて、カシオ計算機 QV戦略部 企画室 室長の仁井田隆氏が登壇して、製品の詳細を解説した。FR100は、超広角の16mm F2.8という単焦点レンズを搭載する。仁井田氏によれば、隅々まで歪みなくきれいに映すことが可能だという。液晶部には3.0インチ(92万画素)のタッチパネル液晶を搭載。現行モデルのFR10は2.0インチ(23万画素)なので、より大きく鮮明になったことで視認性も操作性も向上している。また、画像処理エンジン「EXILIM Engine HS Ver.3」とセンシング技術により、これまで以上に失敗が少ない写真を撮れるようになった。例えば、動きの検出時にはパンフォーカスに切り替えることでピンぼけを防止する。インターバル撮影では、手ブレの少ないタイミングでシャッターが下りる仕組みを採用した。前後のデータを読み取って滑らかに自動補正することで、手ブレを防止する。このほか現行モデルにも搭載されている「ハイライトムービー」では、風景と人物をバランス良く織り交ぜることで、1日の感動体験を凝縮したような臨場感あふれるダイジェストムービーを自動作成できる。仁井田氏は「FR100は、新しいカメラの使い方を提案する製品。ぜひお手に取って、これまで撮れなかったような写真を撮影していただけたらと思います」とアピールした。○販路は? 実勢価格は?プレゼンの終了後、会場では仁井田氏が質疑応答に対応した。防水機能について聞かれると、「IPX8に対応しているので、水の中でもシャッターを切れる。水深1.5mの水中で60分間の連続使用ができるので、マルチアングルスティックの先に取り付けて水中を撮影することもできる」と回答した。販路については「できるだけ多くの方に提案したいので、家電量販店などのほか、アウトドアショップ、スポーツショップなどでも取り扱っていきたい」と回答。冒頭の通り、実勢価格は60,000円前後(税込)の見込みだ。現行のFR10では、カメラ部とコントローラー部を別々に充電しなければならない。これについて改善はされたのか、という問いに仁井田氏は「充電に関しては、現時点では従来通り別々に充電していただく必要がある。ゆくゆくは、非接触充電への対応など、一度に両方を充電できる仕組みを採用していけたら」と述べた。また、現行モデルとの棲み分けについて聞かれると「FR100は液晶を大きくきれいにしたぶん、FR10より少しだけ大きい。スポーツを楽しむにあたって、より小さいほうが良いという方は、FR10を選んでいただければ」とした。FR10とFR100は併売される。このあと会場では、エッセイストの小林夕里子さんらが招かれトークセッションを行った。小林さんは「FR100なら、振動の激しい単気筒エンジンのバイクを運転しながら撮影しても、手ブレをおさえた動画が撮影できる」と紹介した。●FR100とアクティビティで遊ぶ○使用感は? 実際に使ってみたここからは、FR100のファーストインプレッションをお伝えしていきたい。製品体験イベントが開催されたのは、東京都・昭島市「モリパーク アウトドアヴィレッジ」という施設。ボルダリング、リードクライミングなどが気軽に楽しめる複合施設だ。実際にFR100を使いながら、いくつかのアトラクションが楽しめるという趣向だった。なんといってもアクティビティの最中にハンズフリーで撮影できる点が、FR100の魅力だ。大自然を散策しながら、スポーツに打ち込みながら、見知らぬ土地を旅行しながらと、目の前に広がる光景をときに自撮りも織り込みつつ、高画質な写真・映像に残すことができる。FR100用のアタッチメントも豊富に用意され、頭や腕、足、ジャケット、リュック、自転車のハンドルなど、好みの場所に取り付けて撮影を楽しめる。FR100と一般的なカメラとの大きな違いは、アクティビティに集中できるかどうか、にあるだろう。軽量小型のFR100は「撮影する」ことを意識せずに済む。構えて、構図を決めて、シャッターを押すという「当たり前」が必要なくなるのだ。遊んでいたらいつの間にか美しい写真が撮れていた、という感覚に近い。ではEX-FR100は、現行モデルと比べてどこが進化したのだろうか。まず16mmの超広角レンズを採用している点。FR10(21mmレンズ)よりワイドに、それでいて隅々まで歪んでいない写真を撮れる。液晶も大きく鮮明になり、晴天下の屋外でも視認性に問題ない印象だった。機能面ではハイライトムービーが強化され、FR10にも搭載されていた機能だが、より本格的なムービーが作成できるようになっている。ハイライトムービーとは、記録した静止画・動画の中から良いものをピックアップして、ムービーを自動作成する機能。従来は、人物の写真が多く選択されるように設定されていた。このアルゴリズムを調整し、山や海など象徴的な静止画、動画も選択されるようになった。プロのテクニックを取り入れたというフレコミなので、FR100を手に入れたらぜひとも試してみたい。
2015年11月24日狙った被写体はビシッと写り、そのほかの部分はぼんやりボケて印象に残る写真。デジタル一眼カメラはそういった撮影が得意です。カメラの撮影モードダイヤルで「絞り優先」にすれば簡単に撮影できます。絞り優先モードは「絞り優先オート」あるいは「絞り優先AE」と呼ばれ、モードダイヤルには「A」または「Av」と表記されています。絞りを撮影者が設定したら、シャッタースピードはカメラが決定してくれる撮影モードです。F値の数字を小さくすると「絞りが開いた」状態で、数字を大きくすると「絞りを絞った」状態になります。絞りを開ければボケのある写真に、逆に絞ることで全体的にシャープな写真にと、被写体の見せ方を自分のイメージに近づけることができます。合わせて被写界深度についても学んでおくと、より一層理解が深まります(参考記事)。絞り優先モードで気を付けたいのは、絞りを絞ったときにシャッタースピードが遅くなることです。気づかないで撮影すると、手ブレや被写体ブレが起きてしまうので、その際はISOを上げるか、三脚などでカメラをしっかり固定しましょう。もう一つの注意点は当たり前のことですが、レンズのスペックを超える絞り値を設定できないことです。たとえば、開放値がF3.5のレンズでは、F3.5までしか設定できません。F2.8やF2.0といった絞りで撮りたい場合は、対応するレンズを使わなければいけません。絞り優先モードはデジタル一眼カメラならではの撮影を楽しめるので、オートやPモードでカメラに慣れたらぜひともチャレンジしてみてください。
2015年11月21日NTT東日本は11月19日、ワークスタイルの変革を促進するクラウドサービス「αUC(アルファユーシー)」を12月16日より提供すると発表した。同サービスでは、社員間での文字チャットや、プレゼンス(出勤、利用者の状態)の共有等により社内コミュニケーションを活性化するユニファイドコミュニケーション機能を提供する。あわせて、電話帳データや電話の発着信履歴をクラウド上で一元管理する機能、また、ビジネスフォンと連携し、スマートフォンからビジネスフォンを経由した発着信を可能とする機能により、社員所有のスマートフォンを業務に活用するBYOD(Bring Your Own Device)を促進する。ユニファイドコミュニケーション機能は、文字チャットのように簡易なメッセージのやりとりや、プレゼンス(出勤中・休憩中などの利用者の状態)の共有などによって、コミュニケーションを促進するもの。同一契約内の利用者間限定で情報のやり取りを行うため、誤って部外者に送信する危険性がない。また、BYOD機能はパソコンのブラウザや、専用のスマートフォンアプリケーションなどから、クラウドサーバー上に登録されているアドレス帳の情報を閲覧できるので、スマートフォンの電話帳に顧客情報を登録する必要がなくなり、端末紛失時の情報流出を阻止する。さらに、同サービスと連携したビジネスフォンを活用することで、クラウドサーバー上のアドレス帳に登録された電話番号あてにスマートフォンからビジネスフォンを経由して発信したり、ビジネスフォンに着信した通話をスマートフォンへ転送する際に、クラウドサーバー上のアドレス帳に登録された電話番号・名前をスマートフォンに表示させるといった、スムーズな電話応対も可能にしている。サービス利用には、「フレッツ光ネクスト」「フレッツ光ライト」「光コラボレーション事業者が提供する光アクセスサービス」のいずれかの契約が必要となる。月額利用料金は350円/ID、それに工事費として、基本工事費1,000円および交換機等工事費1,000円がかかる(いずれも税別)。サービスの提供エリアは、新潟県、長野県、山梨県、神奈川県以東の17都道県。
2015年11月20日ソニーは11月20日、ミラーレス一眼カメラ「α」シリーズの一部製品を対象に「冬のキャッシュバックキャンペーン」を開始した。1月17日までに購入した商品に対して、最大20,000円のキャッシュバックを実施する。今回のキャンペーンの対象モデルは、α7R、α7S、α7、α6000、α5100。モデルとパッケージ (ボディのみかレンズキットか)によって、下表のようにキャッシュバック金額が異なる。最新のα7R II、α7s II、α7 IIは対象外なので注意していただきたい。申し込み締め切りは2月1日 (当日消印有効)。そのほかの詳細は、下記関連サイト(キャンペーンのWebページ)を参照のこと。
2015年11月20日ライカカメラジャパンは11月20日、レンジファインダー式のデジタルカメラ「ライカM (Typ262)」を発表した。有効2,400万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載する。価格は税込853,200円。12月の発売を予定している。ライカM (Typ262)は、動画撮影機能やライブビュー撮影機能を省き、レンジファインダーカメラ本来の楽しさを追求したモデルだ。現行のライカM (Typ 240)と同様に、有効2,400万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーと画像処理エンジン「LEICA MAESTRO」を搭載する。トップカバーをアルミニウム素材とすることで、Typ 240に比べ100gの軽量化を達成。トップカバー前面のロゴをライカ M9と同じ大きさのものにするなど、デザイン面でも軽快さをイメージさせる。シャッター音もTyp 240に比べ、非常に小さくなっているという。サイズはW138.6×H80mm×D42mm、重量は約600g (バッテリー含む)。レンズは焦点距離16~135mmのライカMレンズ。レンズマウントはライカMバヨネットマウント方式。ファインダー倍率は0.68倍。露出モードは絞り優先AEとマニュアルの2種類のみ。背面にホワイトバランス調整用のボタンを備えている。
2015年11月20日ニコンは11月18日、プロ向けの次世代デジタル一眼レフカメラ「ニコン D5」の開発を進めていることを明らかにした。35mmフルサイズに相当するニコンFXフォーマット(36mm×24mm)の撮像素子を搭載する。発売時期や価格は未定としている。現行のフラッグシップカメラ「ニコン D4s」は2014年3月6日の発売。D4sは、有効1,623万画素のFXフォーマットCMOSセンサー、画像処理エンジンにEXPEED 4を搭載し、とくに動体撮影時におけるAF性能を向上させた。D5の製品情報は、ニコンFXフォーマットに準拠すること以外は発表されていない。D5に並行して、ワイヤレストランスミッター「WT-6」、最上位スピードライト「SB-5000」も開発中とのこと。
2015年11月18日リコーイメージングは11月12日、中判デジタル一眼レフ用の単焦点広角レンズ「HD PENTAX-D FA645 35mmF3.5AL[IF]」を発表した。発売は12月4日で、希望小売価格は税別250,000円。HD PENTAX-D FA645 35mmF3.5AL[IF]は、従来製品の「smc PENTAX-FA645 35mmF3.5AL[IF]」をベースに、新設計の高性能ガラスモールド非球面レンズを採用するなどデジタル撮影への最適化を推進。低反射かつ高透過率を誇る独自のHDコーティングによって、逆光下での撮影性能を高めている。焦点距離は、35mm判換算で27.5mm相当(PENTAX 645Z/645D装着時)。最短撮影距離は0.3m、最大撮影倍率は0.25倍。絞り開放値はF3.5で、9枚羽根の円形絞りを採用している。付属のフードは、装着したままPLフィルターを操作できる窓を備えている。レンズ本体の最大径は88mm、長さは90mm、重量は約570g。
2015年11月12日カシオ計算機は11月12日、デジタルカメラ「EXILIM(エクシリム)」の新モデルとして、訪日外国人向けのコンパクトデジタルカメラ「EX-ZR62」を発表した。発売は11月19日。価格はオープンで、推定市場価格は税別32,000円前後だ。EX-ZR62は、海外から日本へ訪れたツーリスト向けのモデル。14言語に対応し、カラーは鮮やかなレッドを採用している。パッケージには「JAPAN LIMITED」を表記。ベースとなるのは、カメラ側のシャッターを切るだけで、撮影した画像を自動でスマートフォンに転送する「エクシリム オートトランスファー」機能を持った「EX-ZR60」だ。エクシリム オートトランスファー機能では、専用アプリ「EXILIM Connect」をインストールしたスマートフォンと常時Bluetooth接続することによって、スマートフォンとカメラのWi-Fi接続をコントロールする。これにより、EX-ZR62のシャッターを切ると、撮影した画像を自動でスマートフォンに転送・保存できる。写真共有アプリ「Scene」(リプレックス開発・提供)と連携すると、EX-ZR62で撮影した画像をクラウドアルバムで自動共有可能だ。上180度にチルトする3型92万ドットの背面モニター、ボディ前面のフロントシャッター、カメラに向かって手を振るとシャッターが切れる「モーションシャッター」、肌の色となめらかさを調整できる「メイクアップモード」など自分撮りやみんな撮りに役立つ多彩な機能を持つ。そのほか主な仕様は、撮像素子が裏面照射型の1/2.3型高速CMOSセンサー、有効画素数が1,610万画素。レンズ構成が非球面レンズを含む9群10枚。焦点距離は約4.5~45mm(35mm判換算で25~250mmの画角に相当)、開放絞りが広角端でF3.5、望遠端でF6.5。光学ズームは10倍(プレミアムズーム併用時:20倍)、デジタルズームは4倍。約48.9MBの内蔵メモリーのほか、SD/SDHC/SDXCメモリーカードを使用できる。本体サイズはW99.6×D25×H59.5mm、重量は約202g(電池およびメモリーカードを含む)。
2015年11月12日ネットギアジャパンは11月10日、電池駆動のWi-Fiネットワークカメラ「ARLO(アーロ)」のカメラ1台セットモデルの「VMS3130-100JPS」を2015年12月中旬より販売すると発表した。価格は税別で2万9800円。ARLOは7月よりカメラ2台セットで販売されていた、ネットワークと電源が完全なワイヤレス対応で場所を選ばず設置可能なネットワークカメラ。付属のベースステーションを宅内の有線LANに接続し、カメラとの間はWi-Fi(IEEE802.11n)で通信を行う。今回、顧客からの要望に応える形で1台から使用可能なセットの販売に踏み切る。カメラの電源は、一般的な家電量販店やカメラショップで購入可能な電池(リチウム電池 CRC123A、カメラ1台につき4個を使用)を使用するため、電源アダプターが不要。また、防水設計のためWi-Fiの電波が届く場所なら屋外でも設置することができる。なお、VMS3130-100JPSの発売と同時期にカメラ設置用のスタンド「VMA1000-10000S」「VMA1100-10000S」の発売も予定しており、価格はいずれも税別でVMA1000-10000Sが3000円、VMA1100-10000Sが4600円となる。
2015年11月10日デジタル一眼カメラでは、本体の右肩や左肩に備えたモードダイヤルで、「オート」や「絞り優先」など撮影モードを切り替えることができます(参考記事)。今回はその撮影モードのひとつ「Pモード」を紹介します。Pモードは「プログラムオート」、または「プログラムAE」と呼ばれるもので、絞りもシャッタースピードもカメラが決定してくれるモードです。オート(全自動)モードと大差ないように思えますが、Pモードでは絞りやシャッタースピード以外の項目をかなり細かく設定できます。たとえば、ストロボのオン/オフがそうです。オートモードだと暗い場所になると自動的に発光しますが、プログラムオートだと撮影者がオンに設定しない限り発光しません。また、ISO感度の調整も自由に行えるので、ノイズを抑えるためにISO感度を低くするといったこだわりも反映できます。そのほか、ホワイトバランスやドライブモードなど、オートでは変更できなかった部分を自分の意図に合わせて設定可能です。Pモードのポイントは「重要な露出部分をカメラまかせにできる」ということです。ストロボを使わず、気軽に撮影できるので、スナップ撮影にはもってこいのモードです。また、露出部分をカメラが決めてくれるので、絞りとシャッタースピードの関係を学ぶのにも適しています。ここで加えて説明したいのが、プログラムオートならではの機能「プログラムシフト」です。シャッターボタンを半押ししてフォーカスと露出が決まった段階で、電子ダイヤル(機種によって変わります)を操作すると、カメラが決めた絞り値を変更することができます。絞り値を変更すると、つられてシャッタースピードも変化するので、関係性が手に取るようにわかります。
2015年11月09日ソニーは11月6日、4,240万画素のフルサイズCMOSセンサーを搭載したコンパクトデジタルカメラ「RX1R II」を国内向けに発表した。型番は「DSC-RX1RM2」。12月中旬の発売を予定している。価格はオープンで、市場想定価格は税別430,000円前後。RX1R IIは同社のCyber-shotシリーズに属する高級コンパクト機。海外向けには10月14日に発表していた新機種だ。2012年発売のRX1、2013年発売のRX1Rと同様に35mmフルサイズのCMOSセンサーを搭載しているが、RX1R IIでは最新の裏面照射型「Exmor R」センサーに進化。有効画素数は先代2機種の2,430万画素に対して、RX1R IIでは4,240万画素と大幅にアップした。AFシステムにはミラーレス一眼「α7R II」と同様の「ファストハイブリッドAF」を採用。399点の像面位相差AFポイントと25点のコントラストAFポイントにより、AFスピードは初代RX1に比べ30%向上している。また、コンティニュアスAFモード「AF-C」を用意しており、AF追従しながら最高5コマの連写を可能としている。世界で初めて、光学式可変ローパスフィルターを搭載したことも大きな特徴だ。カメラの設定でローパスフィルターの効果を、オフ/標準/強の3段階に切り替えられる。また、電子ビューファインダー(EVF)を新搭載。約240万ドットの有機ELパネルを使い、ワンタッチで本体からポップアップする設計となっている。レンズは先代2機種と同じく、35mm単焦点で絞り開放F2の「ZEISS Sonnar T* 35mm F2」。画像処理エンジンには「BIONZ X」を搭載している。感度は標準でISO100~25600、拡張でISO50~102400まで対応するほか、14bitの非圧縮RAW出力を可能としている。背面の液晶モニターは3型・約120万ドットで、WhiteMagicと名付けられたもの。上方向に109度、下方向に41度のチルトを新たに可能とした。通信機能はWi-FiとNFCを備え、PlayMemories Camera Appsも利用できる。動画はフルHD・1920×1080ドット、60p/30p/24p、最高50Mbps・XAVC S形式での撮影をサポートする。本体サイズはW113.3×H65.4×D72.0mm、重量は約507g(バッテリーとメモリーカード含む)。バッテリーパックはNP-BX1で、背面モニター使用時で最大220枚、EVF使用時で最大200枚の撮影が可能だ。
2015年11月06日「地球最後の秘境・深海はどんな世界? - しんかい6500パイロットに聞いてみた」はコチラ前回の記事では、現在放送中の連続ドラマW「海に降る」(WOWOW)の山本剛義監督が、2015年4月、ドラマのために「しんかい6500」に乗船するという千載一遇のチャンスを得ながら、内径2mのコックピットの中に大男3人が乗り込み、息苦しさと暑さと気持ち悪さのトリプルパンチに「出してくれ」という心の叫びと葛藤する、危機的状況を紹介した。その三重苦をどう乗り越えて、深海にたどり着いたのか?○キャラメルの力――「しんかい6500」が着水するまでものすごく揺れて、監督は酔ってしまったと。酔うとどうしようもないんですか?山本:パイロットの方がすごく優しくて。僕が気分悪くなっているのを感じ取って、リラックスさせてくださるんです。「気分が悪かったら寝てて大丈夫ですよ」とかキャラメルを出してくれたりとか。――キャラメル、ですか?山本:甘いものを食べると落ち着くみたいなんです。気分が高揚したり、緊張しているのをほぐすために、お2人とも勧めてくれるんですよ。「キャラメルどうですか?」「ハイチュウありますよ」とか。――胸ポケットから?山本:ええ、そんな感じで。「え、キャラメル持ってるの?」と思って(笑)。内心、気持ち悪くて早く海中におろしてほしい、キャラメルどころじゃないんだけど、と思いながら「頂きます」と食べたら、不思議なことに落ち着くんですよ(笑)。急に窓の外を見たり、もうそろそろ着水かな、と思えるぐらいに。――キャラメルの力恐るべし! ですね。で、実際揺れが収まるのはいつごろでした?山本:「しんかい6500」が着水して10~20mも沈むと揺れがピタッとおさまりました。と同時にそれまですごく暑かったのに、深海の水温は3~4度ぐらいで直接船内に伝わってきて、急に涼しくなるんです。揺れも暑さもなくなって、なんとなく落ち着く。それからですよ、ようやくカメラをまわして仕事を始めたのは(笑)。○深海で感じた「神々しさ」――深海では、何を見ましたか?山本:「しんかい6500」の投光器の明かりをつけない限り、本当の漆黒の闇なんです。投光器の明かりが点いた時にだけ光があてられて浮かび上がる世界は、神秘的であり、神々しく見えました。宗教観は人によっていろいろあると思いますが、「天国ってこういうところかもしれない」と思いましたね。――天国! どんなところが天国と感じたのですか?山本:音もまったくなければ、潮の流れもない。生き物もいない。光もない。光が100%ない世界は日常ではなかなか体験しないですよね。光がない世界なんだと思うと、ただの岩場が急に神々しく見える。お花が咲いてきらきらしている天国もあるのかもしれないけれど、もしかしたらこういう静寂で音も光もない、「無の世界」のような天国もあり得るかもと思ったんです。――宇宙もそうだと聞きますね。生き物の気配がない世界…山本:そうなんです。気配が何もない。音も動きもない沈黙の世界ですね。水深50mぐらいまでは6K(しんかい6500)から出る気泡みたいなものもありますが、それもやがておさまって、あとは無の世界です。――海の色の変化について感じるところはありましたか?山本:水深50mを過ぎたあたりからほぼ光が入ってこなくなって、水深100m前後で濃い群青色になり、そのあとは漆黒の闇です。映画「グランブルー」の(ようなブルーの)世界が一瞬あったあとは真っ暗な世界なんです。ビデオカメラを通すとどうしても機械のほうで色や明かりの補正をしてしまうので、これは肉眼で見ないと、と思ってずっと肉眼で見ていました。――真っ暗闇の中、深海底に向かう時はどんな気持ちだったんでしょう?山本:不安な気持ちと、この光景と出会えるのは世界中で数人しかいないという神秘的なものを見ている高揚感と。ポジティブな気持ちとネガティブな気持ちが同居するような、今まで味わったことのない感情ですね。○男が惚れる男、深海パイロットたち――パイロットとコパイロットのやりとりで気づいた点はありますか?山本:仕事に対して純粋に向き合っている点ですね。人の命を預かっているし、研究者のオーダーに従って、泥を採取したり生態系の記録をとったりする。その仕事ぶりが真摯で手を抜かない。プロフェッショナルだと思いました。――具体的には?山本:通常の潜航では「しんかい6500」に乗船する研究者の要望にそって操縦されますが、僕が潜航した時は母船から研究者の指示がありました。たとえば研究者が水温を測ってほしいと母船から言ってきたんですけど、あまりにも頻繁で。素人の僕が見ていても「(さっき測ったばかりなのに)、そんなに変わらないんじゃないの?」「早く、次の目的地に行こうよ」と思うぐらい。でもパイロットはまったく表情に出さない。指示通りに作業して「これでいいですか」と。僕が乗船したときのパイロットは松本恵太さんで現役パイロットの中で一番潜航回数が多い、おそらくエースパイロットです。研究者に対する態度が紳士的で、たからこそ指名されて一番多く潜っているんだろうと思います。――深海パイロットは使う用語や所作も特殊だそうですね?山本:潜航時はパイロットとコパイロットのお2人で作業を互いに確認していましたね。コパイが作業のチェックリストのようなものを持っていて、たとえばコパイが「○電源オン確認する」と言うとパイロットが「○電源オン確認した」というように一項目ずつ確認していく。だから有村さんにも、主人公がどんなに不安を抱えていても、潜る前の確認作業だけは、プロとして厳しい表情でやってほしいと伝えました。――なるほど。監督が実際に潜ったからこそ、伝えたいのはどんな点ですか?山本:やはりパイロットたちの仕事に対する姿勢ですね。プライドを持って仕事に当たりながら、物腰はすごく柔らかくて。ぺらぺら喋るわけでなく、こっちが聞いたことに丁寧に答えて下さる。男が見てカッコいいなと思う男。それは(ドラマでパイロットを演じる)筒井道隆さん、そのまんまなんです。あまり言わなくても、筒井さんも同じような感じなんで安心したんです。もちろん、ドラマで出てくる近藤整備長のように「海は男の職場」だとちょっと思っているような怖いパイロットもいらっしゃる。JAMSTECには「しんかい6500」の女性初のコパイロットが実際におられたんですが、厳しくてすごい怖いパイロットもいると聞いています(笑)。――いろんな人がいて、面白いですね山本:人間くさい職場なんです。でもなんだろう、あの紳士的な感じは。海で働く人たちってすごい統率がとれているんです。外洋で何かがあると死んでしまうし、法律の目が行き届きにくい場所ですよね。極端なことを言えば、もめごとがあって殺人事件が起こったとしても事故です、と言ってしまえばそれまで。だからこそ、ルールをきちんと決める。母船での食事は襟付きのシャツを着ること、とかね。短パンにビーサンはだめなんです。――無法地帯だからこそ山本:母船の食事も毎回豪華なので、「いつもそうなんですか?」と聞いたら「法律で決まっている」というんです。何千キロカロリー以上のものを出しなさいと。厳しい仕事だし命がかかっているから、品疎な食事を出してはいけないわけです。――プロフェッショナルの集団だからこそ、これまで25年間事故なく運航してきたわけですね。でも、ドラマはピンチがないと成立しないですよね?山本:そうなんです。僕たちはピンチありきで台本を作ろうとする。でも実際はピンチにならないように何重にもセーフティをはっているわけです。「しんかい6500」は25年以上事故なく運航してきた世界一安全な有人潜水調査船。だが、ドラマはピンチがなければ面白くない。実際ドラマでは6Kで過去に起こっていない最大の危機、海底拘束が描かれていてハラハラドキドキ。あのストーリーはどのように作り出されていったのか? 次回をお楽しみに。(第3回は11月13日に掲載予定です)
2015年11月06日ケンコー・トキナーは11月4日、ミラーレス一眼カメラ向けのカメラバッグ「aosta アッティーヴォ DESH04」を発表した。発売は11月5日。価格はオープンで、推定市場価格は税別3,000円前後だ。aosta アッティーヴォは、ショルダーパッド付きのベルトを備えたコンパクトなカメラバッグ。可動式の仕切り2枚を備えており、ミラーレス一眼カメラのボディに加え、交換レンズを収納可能だ。そのほか、フィルターや携帯電話、小さな手帳などが入るポケット3つを持つ。なお、アッティーヴォ(attivo)は、イタリア語で「活動的」という意味だ。主な仕様は、外形寸法が約W260×D155×H195mm、内形寸法が約W225×D105×H165mm、重量が約300g。本体には耐久性にすぐれたポリエステルを採用し、カラーはブラック、ブルーの2種類だ。
2015年11月04日デジタル一眼レフカメラを買って、最初に撮りたい写真は、やはり背景をぼかした、臨場感たっぷりの写真ではないでしょうか。最近はコンパクトデジタルカメラでも一眼レフ風の写真を撮れるものが出てきていますが、やはり手動で数値を調節してイメージに近い写真をスムーズに撮れるようになれたら嬉しいですね。 今回はそのための基本的な情報のまとめと、初心者が陥りがちな要注意点、ボケ過ぎとブレについてお伝えします。 カメラ初心者が最初に覚えたい4つの関係まず、カメラ初心者が最初に覚えたい要素は「絞り(F)値」、「露出時間(シャッタースピード)」「ISO感度」「焦点距離」の4つです。 下記の表を覚えてください。絞り値(F値とも言う)は、レンズを通って撮像素子に写る像の明るさのこと。背景をぼかして撮影したい時、手ブレを防ぎたい時にはF値を低くし、 見える範囲すべてにピントを合わせて、くっきりした写真を撮りたい時や、 明る過ぎる光を抑えたい時には、F値を高くします。 (※1)ISO感度とは、デジタルカメラがどれだけ光をとらえるかを示した値のことです。(※2)花火、川や滝などの流れを筋のように撮りたい時にはISO感度を低くしますが、数値が低くなればなるほどブレやすいので三脚で固定することが必要になります。 子ども、ペット、スポーツ、走る車など、動きのある被写体を撮りたい時には、反対にISO感度を高くするのがおすすめですが、あまり高くし過ぎると、写真が粗くなってしまいます。 露出はシャッタースピードと絞り値(F値)の組み合わせによって決まります。 露出が高いと、暗い屋外でも明るい写真になり、露出が低いと、明るい屋内でも暗い写真が撮れます。(※3)焦点距離の単位はmmで、レンズの脇に書いてある18-55mmなどがその数値となります。一般的に、焦点距離が短いほど広い範囲が撮影でき、長いほど狭い範囲=遠くの被写体を大きく撮影できるということになります。(※4)これらの特徴をつかんで組み合わせることができれば、イメージに近い画を撮れるようになります。 ボケ過ぎると、ただ周りが見えない写真になってしまう初心者用の一眼レフについてくるキットレンズであれば、F値は小さくてもF3.5なので大丈夫ですが、F1.8くらいの小さな値のレンズの場合は、F値を低くし過ぎないよう気をつけなくてはなりません。 F値は小さくすればするほどボケが強く出て、焦点が合う部分をより強調できる代わりにピントが合う範囲も狭くなり、周囲がぼやけた写真になります(専門用語で「被写界深度が浅くなる」と言います)。つまり、顔写真を撮る時に鼻にピントを合わせると、目や耳がピンボケになってしまうような状態。 これでは「思い出を残したい」と思いながら撮ったのに背景がボケ過ぎて、子どもが大きくなった時に「ここはどこ? 誰と何していたの?」と聞かれても答えられない写真になってしまいますね。 最初はF値を、小さくてもF2.8くらいに抑えて奥行きを出すくらいにしておき、慣れてきて「ここぞ!」という時に、より小さな値で撮るのがおすすめです。 写真修正ソフトを使っても直せない失敗、それが「ブレ」と「ボケ過ぎ」写真とは、撮像素子(イメージセンサー)が取り込んだ像(情報)を焼き付けたものです。つまり、受け取った情報の範囲内でしか修正もできないということ。 手ブレやピントぼけを後から直したいと思っても、その分の情報をもともと取り込めていないのですから修正が効きません。 逆に言えば「手ブレせず、ピントが合ってさえいれば全体のトーン(色)や明るさは後からでも変えられる」ということになります。 とにかくカメラをしっかり構えて手ブレを防ぎ、オートモードや連射を使ってでもピンボケ写真を避けることが大切です。子どもは特に動き回りますし、危なっかしい時には支えなくてはならないので手ブレしがち。 加えて「一眼レフだからボケがある写真が撮りたい」とF値を低くすれば、ピントが合う範囲や場所の特定も難しくなります。 ですから、撮影するママの心構えとしては、「まず、ピント合わせと手ブレ防止に集中して、明るさや色は後から修正、構図は大きめに撮って後でトリミングする!」と決めて、撮るのがポイント。最初からすべてを網羅しようと思いすぎず、リラックスしてたくさんのショットを撮りましょう。そのほうが、後からの作業がしやすいですし、最終的に失敗写真が少なくなります。 オートモードで撮れた写真をカメラで見ると、液晶の隅にF値やシャッタースピードなどが表示されています。その数値と最初の表とを照らし合わせながら「この数値だとこういう写りになる」と確認していくと、手動で撮りたい時にどの数値に合わせれば良いかが感覚的にわかってくるはずです。 そして、ブレとピントだけは気をつけること。 これさえつかんでおけば、一眼レフ初心者ママもたくさん撮るうちに思い通りの写真が撮れるようになります。 「数字の組み合わせなんて難しそうだから」と諦めず、思い出を残しながら上達していけたら良いですね。 (森山亜美香)※1、3:絞り値、露出の説明において、内容に誤りがございましたので、記事の一部を訂正いたしました。(2015年11月9日10時40分)※2、4:ISO感度、焦点距離の説明において、内容に誤りがございましたので、記事の一部を訂正いたしました。(2015年11月6日17時50分)
2015年11月03日ロモジャパンは、ロモグラフィーのフィルムカメラ新モデルとして、「Lomo’Instant Reykjavik(ロモインスタント レイキャヴィーク)」「Diana F+ Cortina(ダイアナ エフプラス コルティーナ)」「Diana MINI Monte Rosa(ダイアナ ミニ モンテローザ)」を発売した。○Lomo’Instant ReykjavikLomo’Instantは、2014年にクラウドファンディングによる資金提供を受け製品化されたインスタントカメラ。長時間露光機能や多重露光機能を備える。今回の「Lomo’Instant Reykjavik」は、アイスランドの首都レイキャヴィークをモチーフとした特別モデルで、ネイビー基調のシンプルな配色やレザー素材が特徴だ。公式オンラインショップと直営店Lomography+限定で販売する。標準搭載のワイドアングルレンズのほか、3種類のレンズアタッチメント(魚眼、ポートレイト、クローズアップ)と4種類のフラッシュ用カラーフィルター(レッド、ブルー、パープル、イエロー)が付属する。主な仕様は、電源が単4形アルカリ乾電池×4、使用フィルムがFUJIFILM Instax mini フィルム、シャッタースピードが1/125秒およびB(バルブ)、絞りがf/8、f/11、f/16、f/22、f/32。価格は税別19,907円。○Diana F+ CortinaDiana F+ Cortinaは、ホリデーシーズンにスキー客でにぎわうコルティーナをモチーフとした中判カメラ。ヴィネット効果の効いた写真を撮れる。120フィルムに対応。価格は税別9,074円。○Diana MINI Monte RosaDiana MINI Monte Rosaは、イタリアのスキーリゾートをモチーフにした特別モデル。35mmフィルムでスクエア、ハーフフレームの写真を撮影できる。価格は税別10,952円。
2015年11月02日