じぶん銀行は3月14日、独立行政法人日本スポーツ振興センターから委託を受け、スポーツ振興くじ「BIG・toto」の販売サービス「じぶん銀行toto」を開始した。「BIG」(1口300円)は最高6億円、「toto」(1口100円)は最高5億円が当たる(いずれもキャリーオーバー発生時)、サッカーの試合結果などを予想するくじ。じぶん銀行口座を持っている人(満19歳以上)であれば、いつでも簡単にスマートフォン・パソコンから「BIG・toto」が購入可能に。販売くじの種類は、BIGシリーズ「BIG」「BIG1000」「mini BIG」、totoシリーズ「toto」「mini toto」「totoGOAL3」「totoGOAL2」の全7種類。4月発売予定の新しいくじ「100円BIG」も取り扱いを予定しているという。購入代金は口座から引き落とされ、当せん金は口座に入金される。予約購入機能も備えており、都度購入の手続きをすることなく「BIG」を毎開催回購入できる。キャリーオーバーが発生した場合に、購入口数を追加する設定も可能。また、購入昨日を備えた専用のスマートフォンアプリ「じぶん銀行totoアプリ」の提供も開始する。これを記念して3月14日~4月2日、「BIGがもらえる! じぶん銀行totoアプリ誕生記念キャンペーン」を実施。アプリでBIGシリーズのくじを1口以上購入した人の中から、抽選で5,000名に「BIG」1口がプレゼントされる。○「BIG付き定期預金」も提供開始さらに同日から、定期預金の満期後、利息に加えてBIGを受け取ることができる「BIG付き定期預金」も提供開始。BIGが景品として受け取れる定期預金の提供は邦銀初。利用対象者は、じぶん銀行に円普通預金口座を持っている満19歳以上。スマートフォンまたはパソコンから利用できる。預入期間は1年で、自動継続の取り扱いなし。預入単位は、100万円以上100万円単位。預入金額100万円ごとにBIGが1口付与される。付与されたBIGの詳細は、インターネットバンキングログイン後のBIG・totoメニュー「購入・当せん履歴」画面で確認できる。
2016年03月14日横浜市は、同市の地域ブランド「texi(テクシ)」のショールームを、期間限定で開設する。期間は2月22日~26日。開場時間は時間:10:00~12:00、 13:00~18:00(※最終日は17:00まで)。場所はco-lab西麻布/KREI SALON内「マテリアルガーデン」。「texi」は、中小企業が持つ技術力(technique)とクリエイターのアイディア(idea)をかけあわせ、新規プロダクトを生み出す地域ブランド。クリエイティビティ溢れる新たなプロダクトを生み出すことで、 ビジネスに新しい付加価値を持たせる仕組みを構築するプロジェクトとなっている。 今回の期間限定ショールームでは、2月14日までドイツのアンビエンテ国際見本市に出展していた商品モックアップを展示する。このほか、オープン初日の2月22日には、 トークセッション「~量産型からアートピースまで~ クリエイターと生産工場のマッチングの最適解とは?」(予定)を開催。元カッシーナジャパン/Hiro & Associe代表の大塚哲弘氏、元無印良品デザイン部部長/DESIGNITO代表・伊東祥次氏が登壇する。なお、開催時間は18:30~21:30、参加費は無料(軽食あり/事前予約不要)。
2016年02月19日東京都・麻布のMITSUOKA麻布ショールームは、企業コラボアートをプロデュースするZELSが運営するMDP GALLERYキュレーションによる「サイトウ・P・ヒロヒサ"Pの眼"コレクション展」を開催する。会期は2月17日~3月13日(毎火曜・第一水曜休廊)。開廊時間は10:00~19:00。入場無料。同展は、膨大なサイトウ・P・ヒロヒサのコレクションの中から、光岡自動車のショールーム向けにセレクトしたアート作品やビンテージフォトを、ヒロヒサ氏自身のコラージュ作品を交えて展示するもの。サイトウ・P・ヒロヒサは、ペプシマンやアンディ・ウォーホールのTDKビデオカセットテープ等、数々のヒットCM作品を世に生み出してきたCFプロデューサーであり、何十年にもわたるアートコレクターとしても知られ、近年ではそのコレクションの延長ともいえるコラージュ作品を制作発表するアーティストでもある。そのコレクションは単にアート作品に限らず、玩具やノベルティグッズ、古今東西のガラクタとして売られていたようなモノから、さらには拾ったものまで、サイトウ氏の「面白がり」という審美眼にかなったものすべてが対象となっているという。同展では、その中から、伝説的なグラフィティライターのバリー・マッギー(Barry McGee)の作品やマーク・ライデン(Mark Ryden)、日本では観る機会の少ないビル・ブラント(Bill Brandt)等のビンテージフォト等の展示が予定されているということだ。なお、サイトウ・P・ヒロヒサ(斎藤洋久)は1954年生、CMを中心に、TV、アート他のプロデューサーとして活動し、2009年にプロデュース事務所「Pの眼。」を設立。主なプロデュースCMは、ウディ・アレン「おいしい生活」シリーズ(西武百貨店)、アンディ・ウォーホール(TDK)、ホーキング博士シリーズ(NTTデータ)、「すったもんだがありました」(宝酒造)、きれいなおねえさんシリーズ(松下電工)、ペプシマンシリーズ(サントリー)、明治製菓メルティキッス 坂本龍一・今井美樹、明治チョコレート 森高千里など。
2016年02月11日国立がん研究センター(国がん)は1月8日、全国がん登録および院内がん登録を推進する「がん登録センター」を開設したと発表した。全国がん登録とは、日本でがんと診断されたすべての人のデータを、国で1つにまとめて集計・分析・管理する仕組みで、1月1日よりスタートしている。全国どこで診断を受けても、がんと診断された時点のがん情報が病院などから都道府県に届出され、国のデータベースで一元管理されるようになる。全ての病院などに届出義務が課せられ、都道府県をまたがった受診や転居による重複や漏れも伏せぐことができるため、今まで集計できていなかった正確な全国のがん罹患数を把握し、収集したデータを用いることで国や都道府県で効果的ながん対策の立案につながると考えられている。一方、院内がん登録ではがん診療連携拠点をはじめとする約1000病院で約90項目にわたる詳細な情報を収集し、より正確で詳細な施設別のデータが比較できるようになっている。全国がん登録で国・地域の状況がもれなく把握された結果が、がん対策に活かされ、院内がん登録で得られる病院ごとの状況が比較されて病院のがん診療が向上していくことが期待される。国がんが新設した「がん登録センター」では、全国がん登録において都道府県に提供されるがん情報を一元的に集約し、都道府県と国のがん対策の基盤として用いられるようにデータベースを整備、データの提供・分析を行う。また、院内がん登録についても、データの収集・分析と提供、院内がん登録実施医療機関の支援について機能強化を図る。いずれのがん登録も情報の収集には人材の育成と収集のルールや手順の標準化が不可欠であり、標準化作業においても国がんならびに同センターがリーダーシップを発揮し標準化事業を推進していくとしている。
2016年01月08日アイティフォーは12月11日、コンタクトセンターのオムニチャネルソリューション「アスペクトCXP(Customer Experience Platform)」の販売を開始した。価格は一式700万円(税別、ライセンス料407万円+ハードウェアの料金。ライセンス料407万円は1名分の料金で追加ライセンスは1ライセンスあたり13万円)~。近年、コンタクトセンターへは音声での案内だけでなく、回答のメール送信やモバイルWeb(スマホのWebページ)への誘導により個人情報を変更や回答を参照するなど顧客ニーズに応じたオムニチャネル対応が求められている。新製品はそれらのニーズに対応するもので、IVR(Interactive Voice Response:自動音声応答装置)のコールフローを直感的に作成することができ、そのフローへメールやSMS(ショートメッセージサービス)などテキストのやりとりを連携することが可能なほか、フローを基に同じ流れで対応を行うWebページの生成も容易だという。これまで同社ではIVRのコールフロー作成にコストと時間を要しており、メールやSMSなどを連携させるオムニチャネル対応には複雑なシステム構築が必要だった。新製品はテキストを入力するだけで自然な日本語応答音声を生成でき、コールフローはグラフィカルなツールを用いることで直感的な作成を可能とし、開発言語である「VoiceXML」に完全準拠しているため他社システムのコールフローを簡単に取り込むことができる。また、IVRのコールフローを基に同じ流れで対応を行うWebページを容易に生成できるため、音声案内の部分はテキスト表示へ置き換えられ、画面をクリック(タップ)して解決へ導く。利用客からの電話に対し、メール送信でWebページへ誘導するなどのオムニチャネル対応により、利用客自身で解決できる選択肢を提供。新製品は業界標準となりつつあるソフトウェア開発環境「エクリプス(Eclipse)」のプラグインで、オムニチャネル対応のコンタクトセンターシステムをエクリプスで開発できるソリューションとなる。さらに電話をかけてきた顧客へIVRの自動音声で「携帯電話へサービスメニューをメール送信してもよろしいでしょうか?」または「メニューを音声でお聞きになりますか?」の案内を流し、「メール」が選択された場合は住所変更ページのURLをメール送信して、利用客自身に住所変更を行ってもらえる選択肢を提供する。「音声」が選択された場合は利用客IDの読み上げを依頼、個人認証、新住所の読み上げを依頼、自動認識することにより住所変更を行い、自動対応での住所変更も可能だ。
2015年12月11日カゴヤ・ジャパンは11月25日、同社のデータセンターが「東京都中小規模事業所のクラウド利用による省エネ支援事業」が対象とする「環境に優しいデータセンター」に認定されたと発表した。制度は、東京都の中小規模事業所(原油換算エネルギー使用量1,500kL未満/年)を対象にした助成制度。東京都と日本データセンター協会(JDCC)の両方から認定を受けた企業は、エネルギー効率の高いデータセンターを利用したクラウドサービスを利用する方法へ移行する際に、移行に必要な経費の一部を助成金として受け取れる。認定の条件は、「対象となる情報システムなどはオンプレミスであること」や「クラウドサービスに移行することで事業所のエネルギー使用量が削減されること」「申請時までに、当該年度分の地球温暖化対策報告書を都に提出していること」「使用するデータセンターは『環境に優しいデータセンター』又は『環境配慮型データセンター』として公表されたものであること」となっており、同社は条件をすべて満たした。認定内容は「環境に優しいデータセンター」で認定番号が「JDCC-E0058」、認定レベルが1、有効期限が平成29年3月31日まで。専用サーバーFLEX、マネージド専用サーバー、マネージドクラウド for WEBが対象となる。経費と認められるのは、移行作業費(設計費、システム構築費)、物品・サービス費(クラウドサービス初期費用、インフラ利用料など)と定められており、助成対象経費の6分の1以内(限度額750万円)を受け取れる。
2015年11月25日●コールセンターの離職率は1桁%どまりサービスや製品を使う際に、困ったら連絡するのが"コールセンター"だが、近年はニアショアブームもあり、中国や東南アジアなどの海外にコールセンターを置くケースが目につく。しかし、フリービットとCCCグループによる仮想移動体通信事業者(MVNO)のトーンモバイルは、国内にコールセンターを設置している。同社のセンターは、もともと東京・赤坂に設置していたが、佐賀県唐津市に移転された。ここは、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)センターとしても機能する。今回、このコールセンターが報道陣に公開されたので、取材した。○唐津市最大の雇用となったコールセンターこのコールセンター「SiLK Hotlines」を運営する企業はフリービットスマートワークス。唐津市は、フリービットの代表取締役社長である石田 宏樹氏の生まれ故郷で、2007年に設置された。もともとISPのDTIに関わっていた石田氏は、いったん社を離れた後、再びDTIを買収してコールセンターを設置。「顧客満足度はずっとナンバー1を獲り続けている」というコールセンターで、2007年に唐津へ移転させた。石田氏は「フリービットは毎日発明する会社というのがスローガン」と語っており、このコールセンター自体も「すべて発明によってできている」そうだ。自前でオフィスを構築し、ネットワークやサポートのシステムも自身で作り上げてきたと話す。建屋はスーパーの居抜き物件を活用しており、石田氏は「一番大変だったのがセキュリティ」だったという。徹底した理念教育や、コンピューター教育を行ってセキュリティポリシーを守れるようにしたとしている。スタッフは現在107人が働いており、延べ採用人数は289人。唐津市の人口は約12.6万人であるため、同市の380人に1人が同センターで働いたことがある計算になる。また、100人以上の雇用は唐津市最大の雇用のため、「地元密着型」と強調しており、正社員雇用状況も88%と高い。一般的なコールセンターは8割以上が派遣社員などで構成されているため、この比率はその正反対になる。「色々なノウハウがあるので、できるだけ辞めて欲しくない」(石田氏)離職率についても9%と良好で、一般平均の15.6%に比べて低率にとどまっている。「赤坂ではとにかく辞めてしまうのでノウハウが流出するし、ずっと(新人の)教育をしていかなければならない。離職率が低いことなどから、安定して継続的に低コストでサポートできる体制を整えている」(石田氏)また、佐賀県や唐津市との提携で、同エリアで競合を誘致しない契約になっているということで、引き抜きの心配もないそうだ。採用システム自体も「発明」しているとのことで、採用テストは価値観や行動特性を測定するテストを実施。「どういったものに興味を持つか、どういうものに喜びを示すのか」(同)といったコンピテンシーテストと採用適性検査「TAL」を用いており、スキルや経験ではなく、「価値観」で採用を決めているそうだ。現在、CCCのエンジニアリング部門採用も、この手法を採り入れているという。「フリービットグループの成長をずっと支えてくれるような貢献をしてくれている」とは石田氏の言葉。当初、コンタクトセンターとしてスタートしたSiLK Hotlinesだが、その後BPOセンターとして、ビジネスプロセスにおいて人手のかかる部分のほとんどを担当している。SiLK HotlinesはDTI時代のサポートやOEMへのサポート、中国メーカーとの提携によるaigoのサポートなども行ってきたが、現在はDTIとトーンモバイル専用のセンターとなっているそうだ。こうしたSiLK Hotlinesで行われている業務は、ロジスティクスやSIMの作成、販売支援、サービス支援など多岐にわたる。現在、トーンモバイルは「TONE(m14)」の1機種を販売しているが、TSUTAYA店舗を販路としていることで、比較的大型の施設が必要になっているそうだ。端末は、中国・深センから運ばれてきて、SiLK Hotlinesで検品を行い、在庫管理や発送も実施する。SIMは、店舗の発行以外にSiLK Hotlinesでも行っており、MVNEとしてMVNO各社用のものも発行している。月間の発行枚数は、最大で17万枚が可能だという。販売支援では、店舗の店員がカバーしきれない場合に、店頭の端末からリモートでSiLK Hotlinesに接続し、申し込みを受け付ける。契約者側は、申込用紙に記入してスキャナに置けば、SiLK Hotlines側からスキャナを操作して用紙の内容を取り込み、与信審査を行って契約を行うという流れになる。この遠隔対応はサポートでも活用される。特に高齢者は電話での受付を好む傾向にあり、電話で申し込みをして端末が届くと、SiLK Hotlinesに電話するだけで、リモートで初期セットアップなどの設定を行ってくれる。ユーザー側はその間電話を放置しているだけで良いため、使っていて分からないことがあったらまた電話をしてきて、そこでも遠隔で操作をして使い方を教えたり、問題を解決したりできる。こうした取り組みによって、店頭での待ち時間も削減できる。購入者を対象にした調査では、77%のお客さんが5分以内に接客対応を受けており、90%が店舗の印象が「快適だった」と回答したそうだ。今後は、「コンシェルジェのようなサービスもやりたい」とのことで、"リモートコントロール機能"を盛り込んだ新たなサービスを展開していくとしていた。●トーンモバイルが目指す世界そのトーンモバイルは、「単純に格安スマホを作りたかったのではなく、新しいコンピュータを作っていく」(石田氏)ことを目指しているという。13年11月にフリービットモバイルとしてスタートし、今年2月にはCCCと提携してトーンモバイルとなった。もともと石田氏は、ハードウェアの継続課金モデルの構築を目指しており、ソニーとのコクーン事業も「モノではなくサービスとして展開できないか」と考えていたそうだ。それが頓挫したのち、"家電メーカー"を標榜したこともあったが、これも失敗。そうしてトライを続けていく中で、コンピュータの価格が下がり、電話機能が搭載されたことで、「電話のフリをして展開すれば、素晴らしいコンピュータが手元に届くのではないか」と考えたという。通信料金という継続課金でコンピュータ(スマートフォン)を配布するモデルを実現し、石田氏は「この時代のコンピュータの形をデザインしていきたい」という希望を話しつつ、それには「あと(端末が)2~3世代はかかるのではないか」という認識だ。それを実現するために組んだのがCCCと話す。単にTSUTAYAの店舗で売るためではなく、「この時代のコンピュータやライフスタイルをデザインしていくために、リアルを知らなければならない」からこその狙いであり、「すごく大きなデータ(ビッグデータ)を持たなければならない。コンピュータパワーも必要」という理由でCCCとの連携を選んだそうだ。トーンモバイルの特徴は「電話からスタートしたのではなく、完全にコンピュータからスタートした」点であり、コンピュータをベースに電話の機能をソフトウェアで実装したことが特徴とされている。すでに発売済みの端末でもファームウェアのアップデートを続けており、2年前の端末でもアップデートする。これは「自身でハードウェアを含めて管理できているから」と石田氏は強調する。2年前の端末でスペック的に足りない部分については、「クラウドで足す」という考え方で更新を続けていく考えだ。また、CCCとの提携により、8都道府県のTSUTAYA16店舗にトーンの販売スペースが設置された。これは全国に100店舗あるCCC直営店のうちの16店舗で、「全部違うテーマで、3カ月間で一気に出店した」ものとなる。出店自体はCCCが担当しており、販売スペース設置のノウハウを貯めて、パッケージ化をしているという。このパッケージ化されたものを、今後フランチャイズにも広げていく予定で、トーンモバイル側は「サービス・端末の開発に集中できるようになっている」という体制のようだ。現時点では、TSUTAYAでトーンモバイルを購入した人のうち、4割が事前に情報があって買いに来た人だった。一方で、残る6割はTSUTAYAに来てトーンモバイルを知り、購入したということで、「集客力のある、レンタル店や書店のメッセージ性が証明されている」と石田氏は成果を強調する。同社の端末は比較的低スペックで、通信も3Gのみの対応だが、現行の「TONE(m14)」の満足度は75%、通信速度の満足度は96%だった。3Gで500~600kbpsに制限されているにもかかわらず、満足度が高かった理由は、「アプリごとに速度を切り替える」という機能を提供しているからだそうだ。「利用している交換機は専用のモノだが、ソフトウェアはクラウドでやっている」(石田氏)これに加えて、東京大学と実証実験を行っているSDNやNFVを拡張した研究の成果により、「さらに詳細にアプリごとを切り替えることができる」としており、石田氏はさらに満足度が向上することを期待しているようだった。
2015年11月13日パロアルトネットワークスは10月29日、製品ポートフォリオの拡充にあわせたサポート体制の強化策として、東京の本社ビルで「テクノロジーサポートセンター」を拡張したと発表した。同社は、2009年6月に東京オフィスを開設。今回拡張したテクノロジーサポートセンターでは、サポート専用のサーバールームを増設し、顧客の環境で発生した問題を、より早く再現・確認・対処できる。これにより、パロアルトネットワークスの顧客およびパートナーの環境で発生したサイバーセキュリティに関する問題を、効率的かつ効果的に対処できるようになるとしている。
2015年11月02日●finalのブランドストリーS’NEXTは11月7日に、神奈川県川崎市にfinalブランドのショールームをオープンする。10月28日・29日に開催されたプレス向け内覧会では、finalのブランドヒストリーや今度の展開について、代表取締役社長の細尾満氏が語ってくれた。ショールームの所在地は神奈川県川崎市幸区北加瀬3-12-7。東急東横線の元住吉駅から徒歩20分の場所にある。正直かなり奥まったところにあり、筆者は住宅街をさまよいながら探し当てたのだが……中に通されてびっくり。そこには洗練されたアンティークな空間が広がっていた。○finalからfinal audio design、そしてまたfinalに内覧会では、細尾氏の口からブランドヒストリーについて説明があった。finalは、1974年に当時ソニーのサウンドアドバイザーだった高井金盛氏が創設。ソニー在籍中に開発したアナログレコードカートリッジを比較的安価に販売するため、自社ブランドを立ち上げたのが始まりだった。その後は、アナログレコードカートリッジからスピーカーまで、フルセットで提供する業態に拡大。転機となったのは2007年で、大手コネクタメーカー・日本モレックスの子会社としてS’NEXT社を創設。OEM事業などを手がけはじめた。そして2009年にイヤホン・ヘッドホン事業に参入。イヤホン・ヘッドホンのブランド名は創業当初の社名「final」を採用する流れだったが、創業当初と事業内容が異なることを考慮し「final audio design」とした。2015年現在は日本モレックスから独立し、本社を東京都品川区から神奈川県川崎市に移転。オフィスのほかハイエンド製品やドライバーの生産拠点を一体化した。また、今後はイヤホン・ヘッドホンに留まらない幅広い製品を手がけたいという思いから、ブランド名を創業時のfinalに改めている。●「SONOROUS」シリーズ新作ヘッドホンを公開○ヘッドホンは「アンティーク」になれる細尾氏の発言の中には時折、時計メーカーのブランド力や開発体制を意識したものがあった。細尾氏いわく、一般的に高く評価されている時計は、ムーブメントを自社で設計・開発しているものが多いとのこと。「ムーブメントを自社開発している時計メーカーが評価されているように、ドライバーを自社開発しているオーディオメーカーは強い」と話していた。finalは振動板のフィルターをつくる機械から自社で製造しており、細かい組立作業は自社のエンジニアが手作業で行っている。細尾氏の発言からは自社開発技術への自信がうかがえた。また細尾氏はイヤホンやヘッドホンについて、アンティーク時計のように長く使ってもらう製品にしたいと考えている。そのため、自社製品にも修理が可能な素材や設計を採用しているという。ショールームに形となって現れたアンティーク空間は、finalのブランドコンセプトと一致しているのだ。○「SONOROUS」シリーズ新作ヘッドホンを公開内覧会では、開発中の新作ヘッドホン「SONOROUS III」も紹介。10月30日発売の高級ヘッドホン「SONOROUS X」「SONOROUS VIII」の技術を採用したエントリーモデルで、発売は2016年2月を予定している。価格は35,000円前後になる見込みだ。実際にSONOROUS IIIを試聴したが、エントリーモデルの枠を超える音場の広さに驚かされた。SONOROUS Xのピュアな音質と比較すると、多少ボーカルが主張している印象はあるが、スピード感や音のメリハリはロックやポップスに非常にマッチする。音響性能に関しては現在も調整中で、今後も改良を続けていくとのこと。○finalの今後アナログレコードカートリッジから始まり、これまで様々な事業ににチャレンジしてきた同社。今後もその姿勢は変わらないようで、細尾氏からはインイヤモニターの製品化、専用アンプで駆動する3ウェイスピーカーの開発、イヤーピースの使い分け講座……など、次々とアイデアが湧き出していた。このショールームはあらゆる新事業を実現させる拠点となる「夢の第一歩」なのだと細尾氏は語る。実際に、1日がかりのイヤホン組み立て教室や専門家を招いたオーディオ勉強会、finalの工場見学会などをショールームで行う予定だという。今後の展開が実に楽しみだ。
2015年10月30日シンガポールの観光客の大半が訪れると言われるほど有名なホーカーセンター「Maxwell Food Centre(マックスウェル・フードセンター)」。チャイナタウン散策の腹ごしらえにピッタリのロケーションも魅力。有名なチキンライス店の他に、ローカルに人気の名店もご紹介。古くから地元民にも愛されてきたホーカーの実力とは?チャイナタウン観光に組み込みたい!大人気の屋台村マックスウェル・フードセンターは、チャイナタウン散策のランチにピッタリの好立地。ここへはMRTチャイナタウン駅が便利。駅からは徒歩10分以上と少し距離があるが、お土産探しにちょうどいい雑貨屋が並ぶパゴダストリートをまっすぐ進むとぶつかるサウスブリッジロードの角を右折し、The Buddha Tooth Relic Temple(佛牙寺龍牙院)を目指して進むと程なく左手に現れる。ローカルのサラリーマンやお年寄りも多く訪れ、老若男女問わず大人気のホーカーセンターは、チャイナタウン観光にぜひ組み込みたい。人気のチキンライス店の他にも名店が多数このホーカーセンターは、ガイドブックの常連のチキンライス店「天天海南鶏飯(Tian Tian Hainanese Chicken Rice)」(#01-10/11、月曜定休)で有名。ふんわりと蒸しあげられたチキンに、チリソースを絡め、食欲をそそる香ばしい味付けのジャスミンライスといただくこの料理は、誰もが病みつきに。その他、お粥店「真真粥品(Zhen Zhen Porridge)」(#01-54、火曜定休)やオイスターケーキのお店「洪家福州蠣餅(Maxwell Fuzhou Oyster Cake)」(#01-05、無休)もローカルに人気。豆乳のお店も人気店が集まり、「老伴豆花(Lao Ban Soya Beancurd)」(#01-91、月曜定休)や「Bean Singapore」(#01-86、無休)の豆乳プリンは、さっぱりした味の中にもコクがあり、食後のデザートにピッタリ。日本では馴染みの薄い(?)バナナフリットの名店「Lim Kee Banana Fritters」(#01-61、無休)は、軽い塩味でカリッと揚がった表面の中から溶け出すバナナの果肉が、まるでカスタードのようななめらかさ。驚きの味をお試しあれ!回転は速いものの、ランチタイムはとにかく大混雑するので、早めに訪れるのがスムーズ。オーダー前に、席を確保しよう。時間をずらして遅めに行くと、店によっては休憩時間や売り切れで閉店している場合もあるので注意が必要。また、材料がなくなり次第閉店する店もある。全体的に月曜定休のお店が多い印象だが、お目当ての店舗がクローズしている場合は、並ぶ列が長い店舗で購入するのが成功の秘訣。ガイドブックには取り上げられていない自分だけの隠れた名店を発見できるかも!?Maxwell Food Centre(マックスウェル・フードセンター)・住所:1 Kadayanallur Street, 069184・営業時間:店舗により異なる※月曜定休の店舗が多い・アクセス方法:MRTチャイナタウン駅、MRTタンジョン・パガー駅より徒歩10分強。©All Photos to Singapore Tourism Board
2015年10月07日アメリカのロックバンド、TOTOが2016年3月3日(木)宮城・仙台サンプラザホールより2年ぶりの来日公演を開催する事が決定した。【チケット情報はこちら】TOTOは今年3月に、9年ぶりとなるオリジナルアルバム『TOTO XIV~聖剣の絆』をリリース。ジャパンツアーは同作を引っ提げて、7か所の会場で行われる。TOTOは1978年、アルバム『TOTO~宇宙の騎士』でデビュー。同作に収録されている『ホールド・ザ・ライン』がシングルチャートで全米5位を記録、この年のグラミー賞最優秀新人賞のノミネートされるなど、デビューよりほどなくして注目を集めるバンドとなった。その後もコンスタントにアルバムをリリース、日本でも大きな人気を博す。2008年にはバンド結成のきっかけとなったボズ・スキャッグスと共に来日、大きな話題を集めるが、その後ライブ活動の停止を発表し、解散。しかし、2010年にメンバーであるマイク・ポーカロの筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療を助けるために再結成。2度の来日公演など、ライブ活動を精力的に実施。再結成のきっかけとなったマイク・ポーカロが今年の3月に亡くなるという悲しみを乗り越え、現在も活動を続けている。チケットの一般発売に先がけて、3月9日(水)福岡公演、14日(月)大阪公演の先行抽選プレリザーブを実施中。受付は大阪公演が10月7日(水)午前11時まで。福岡公演が10月8日(木)午前11時まで。■「TOTO JAPAN TOUR 2016」3月3日(木)仙台サンプラザホール(宮城県)3月4日(金)パシフィコ横浜(神奈川県)3月7日(月)日本武道館(東京都)3月9日(水)Zepp FUKUOKA(福岡県)3月10日(木)広島上野学園ホール(広島県)3月14日(月)フェスティバルホール(大阪府)3月15日(火)名古屋市公会堂(愛知県)【来日メンバー(予定)】スティーヴ・ルカサー(Vo./G.)デヴィッド・ペイチ(Vo./Key.)スティーヴ・ポーカロ(Key./Vo.)ジョセフ・ウィリアムス(Vo.)リーランド・スカラー(B.)レニー・カストロ(Per.)ジェニー・ダグラス(Cho.)マーブット・カーペンター(Cho.)シャノン・フォレスト(Dr.)
2015年10月02日さくらインターネットは、北海道石狩市にある郊外型大規模データセンターである石狩データセンターを拡張し、新しいコンセプトをもつ3号棟の建設を決定したと発表した。竣工時期は2016年冬を予定している。3号棟では、既存棟の直接外気冷房方式から空調コンセプトを変更し、室外機と空調機の間を循環する冷媒を外気で冷やしてサーバルームを冷却する、間接外気冷房方式を導入。外気を室内に導入しないため湿度変動がなく、除湿器・加湿器、加湿のための給水などが不要となり、ランニングコストをさらに削減できるという。また、サーバルーム内の空調には、新たに上部壁吹き出し方式を採用し、送風ロスの低減と作業空間の快適性を両立する。設備面では、将来的な大型機器の導入や大量搬入に対応するために、搬入口からサーバルームまで電動フォークリフトでの走行を可能とし、あらかじめラックにサーバを搭載した状態で納品を受ける、セットアップラックへの対応も可能。配電設備においては、従来のケーブル方式ではなくプラグイン分岐機構をもつバスダクト方式を全面的に採用し、ラック増設、供給電力変更時などの電気工事を不要とする。さらに、3号棟の収容ラック数、スペース効率が大幅に向上し、従来棟比で約1.6倍のラック収容密度を実現、最大収容ラック数は1,900ラックとなり、既存棟をあわせた石狩データセンター全体での最大ラック数は、3,000ラックになるという。
2015年09月30日東京都はCO2排出量削減に向け、事業者が所有する情報システム等を、都と特定非営利活動法人日本データセンター協会とが協定に基づき認定する、省エネ性能に優れたクラウド型データセンターに移行することを条件に、その経費の一部を助成する事業を開始すると発表した。事業年度は平成27、28年度で、予算は6.75億円。予算額に達した時点で受付終了する。助成対象者は、都内に中小規模事業所を所有または使用する中小企業者等で、申請時までに、該当年度分の地球温暖化対策報告書を提出していることが条件。助成対象事業は、都内中小規模事業所の情報システム等を、省エネ性能の高いデータセンターで稼働するクラウドサービスに移行するもので、移行作業費、物品、サービス費が対象。助成率は、環境配慮型データセンターを利用する場合は3分の1(上限 1,500万円)、環境にやさしいデータセンターを利用する場合は6分の1(上限 750万円)。なお、東京都は、10月29日と10月30日の2日間、14時00分~16時00分までこの事業に関する募集説明会を開催する。詳細、申し込みは東京都のWebを参照。
2015年09月25日佐川急便は18日、東京駅構内にある同社サービスセンターにて、ソフトバンクロボティクス製人型ロボット「Pepper」を、接客に活用すると発表した。設置されるロボの名前は「HAPPY」。サービスは19日から開始し、10時から15時まで設置される。HAPPYは、サービスセンターの内容を説明する以外に、東京駅構内の店舗や道案内が行える。同センターでは、普段から外国人観光客向けに多言語対応スタッフが常駐しているが、このHAPPYも日本語と英語での接客が可能。HAPPYとの記念撮影や、HAPPYが撮影した写真を訪問者のスマートフォンなどで閲覧できるようにもなっている。今回の取り組みは、訪日外国人が日本の宅配サービスを活用し手ぶらで観光する、国土交通省による「手ぶら観光」の取り組みに賛同したことから始まったもの。佐川急便では、今後もこの「手ぶら観光」に対応している拠点を中心に、「Pepper」の導入を進めていく予定だ。
2015年09月18日Twitterは9月17日、サービスをより安全に使うための「セーフティセンター」の提供を開始した。セーフティセンターは、Twitterを安全に使うためのノウハウをまとめたWebページ。Twitterをどのように使ったら良いか、ポリシー違反があった時にどのような行動を起こしたら良いかなどを知るために活用できる。Webページでは、若年層、保護者、教職員向けのセクションが用意されているが、若年層がTwitterを安全に使うためのアドバイスなどを掲載している。また、アカウントの安全性を高めるためのパスワードの作り方、ユーザー本人だけがTwitterにアクセスできるようにするするログイン認証の方法なども紹介している。万一のトラブルがあった際などを想定し、運営元にポリシー/ルール違反の報告方法を解説。報告後にTwitterがルール違反と判断したアカウントに対しては、ツイートとプロフィールが削除の対象になる。なお、トラブルが脅迫行為につながった場合などは地域の執行機関/捜査機関に相談してほしいとしている。
2015年09月18日2015年4月より放送開始となったTVアニメ『アルスラーン戦記』の展示会が、東京・秋葉原UDX内「東京アニメセンター」にて2015年9月15日(火)より開催される。展示会では、実際に本編で使用されている生原画や制作資料、描き下ろしイラストのパネル、関連商品などが多数展示される。開催期間は2015年9月15日(火)~9月27日(開館時間11時~19時 / 9月21日は休館日)で、入場料は無料。(C)2015 荒川弘・田中芳樹・講談社/「アルスラーン戦記」製作委員会・MBS
2015年09月12日9月4日、虎ノ門ヒルズの向かいに「BMW i(アイ)」の世界観を具現化したショールーム「BMW i Megacity Studio(BMW i メガシティ・ステュディオ)」がオープンする。「BMW i」とは、BMWグループの中核ブランドであるBMWのプレミアム・ブランド。同ブランドの製品やサービスは、専用の設計・開発・企画などによって持続可能な次世代モビリティを提供する革新的な手法を採用しているのが特徴だ。これまでに、“電気のみ”を動力源とする「BMW i3」(499万円、レンジ・エクステンダー装備車は546万円)、そしてプラグイン・ハイブリッド・システム搭載のプレミアム・スポーツ・カー「BMW i8」(1,996万円)が共に14年より販売を開始している。ビー・エム・ダブリュー株式会社(代表取締役社長:ペーター・クロンシュナーブル)によると、今回、ここ数年の都市開発によって注目度が高まっている虎ノ門エリアにショールームをオープンした理由は、「BMW iのさらなる啓蒙」を行っていくため。より多くの人に「BMW i」の魅力を体感してもらうべく、「BMW i3」の試乗やカーシェアリング・サービスなどを用意する。また「BMW i Megacity Studio」そのものにも、「BMW i」が提唱するモビリティの未来、先進性、サスティナビリティを反映させている。例えば、建物の屋根に設置した太陽光パネルは、「BMW i」の充電だけでなく、施設の電源をまかなうことにも使われている。さらに、「BMW i Megacity Studio」の設計から使用する素材の一つひとつにまで「BMW i」ならではのデザイン思想が落とし込まれているのもポイントだ。建物入口や周囲にはユーカリやオリーブの木が植えられているが、事実、「BMW i3」は通常廃棄されるオリーブの葉から抽出したオイルでなめし加工したレザーを使用している。9月1日には、「BMW i Megacity Studio」のオープンを記念したレセプションパーティーが開催され、招待客らがその乗り心地を体験すべく、「BMW i3」「BMW i8」に乗り込む姿も見られた。イベントには渋谷慶一郎と高木康行もDJとして参加。「BMW i」の世界観を彷彿とさせる先進的な音で、会場を煌びやかに彩った。「BMW i Megacity Studio」の営業時間は10時から20時、月曜日は定休日。試乗、カー・シェアリングのサービス提供は10月スタートを予定している。
2015年09月02日中小企業が入居するビルが並ぶ永代通りの一本裏手、茅場町駅からほど近い場所に、リグナのショールーム「リグナテラス東京」がある。事務所街という言葉の似合う素っ気ない通りに、不似合いなほどスタイリッシュなインテリアショップやカフェ。派手なことは何一つしていないのに、人目を引いている。EC市場の規模拡大を背景に、オンライン店舗と実店舗の競合が語られた時期もあったが、現在はO2O(Online to Offline)による集客や、実店舗をショールーム代わりにする「逆O2O」といった関係が生まれている。だが、5,700を超えるデザイナーズ家具を取り扱うリグナの施策にはもっと多くの意味があるという。同社代表取締役社長 小澤良介氏にお話をうかがった。○顧客の声に応え、オンラインから実店舗へリグナは2004年、オンラインのみのインテリアショップとして誕生。学生時代から起業の準備をしていたという小澤氏が、「ネットで家具を買おうと思って探したところ、カッコいい店が見つからなかった」という経験から、ならば自分で作ろうと考えたことがきっかけだった。卒業したばかりなのでもちろん実務の経験はない。だが、逆にそれが既存のやり方に囚われないスタイルを自力で切り開く原動力となった。「展示する店と倉庫を構え、在庫を持って取引する、という従来の常識が僕にはありませんでした。知らなかったからこそ、どうするかを自分で考え、思い切ったことができた。無知が可能性だったんです」(小澤氏)家具を卸してくれる取引先もない状態からのスタート。気に入った家具を販売している店舗をしらみつぶしに当たり、取引先を教えて欲しいと懇願した。1件だけ対応してくれた店舗の紹介で、ある商社との取引開始にこぎつけたという。Webサイトの制作は学生時代の友人を頼り、システムは入れずに安価で、しかしデザインにはこだわったショップに仕上げた。「初めて携帯にメールフォームからの注文が飛んできた時はびっくりしました。4~5万の一人がけソファが売れて。それで面白くなっちゃって (笑)。最初の1年くらいで安定的に売れるような流れができていきました」(小澤氏)ネットで商品が売れ始めると、顧客から「見てから買いたい」という声が届くようになった。ならば見せる場所を作るしかないと、顧客の声に応える形でネット専業からリアルの場へ乗り出した。最初は恵比寿にあるアートギャラリーを間借りし、展示スペースの一部に家具を置いてもらった。次いで、品川港南で100平米クラスのマンション最上階の部屋を借りて移転。予約制のショールームにした。「どこで見られるのかとお問い合わせを頂くということは、そこへ行って見てもらえるということ。その時点で、路面店でなくても、都内の一等地でなくてもいいという認識になったんです」(小澤氏)この経験がさらに、ビル一棟を独自のコンセプトでリノベーションしたショールーム作りへとつながっていく。○戦略的出店と、オンラインとの相互効果2014年末、リグナは現在のショールームがある茅場町へ移転した。ここでもあえて商業エリアではなく、しかも大通りから1本入った通りを選んだ。「偶然立ち寄るお客様が多いことは、宣伝にはなりますが、それがすぐに売り上げに結びつくタイプの商品を扱っているわけではありません。検索やソーシャルがこれだけ広がった時代です。多くの人を呼び込むよりも買いたい人だけが来る場所を選ぶことで、家賃やコストをおさえつつ、来店された方には丁寧に接客をすることができます」(小澤氏)商業エリアでないとはいえ、ショールームの場所は東京駅からタクシーでワンメーターという好アクセス。似たタイプのインテリアショップが少ない東京の東側であり、人口純増数が都内1位の中央区であることも、この場所を選んだ理由だ。さらに、一般的にインテリアショップは平日は人が少なく休日は混雑するが、ここはオフィス街だけに平日に行き交う人が多く、昼時は併設のカフェにも行列ができる。店舗の稼働状況が偏らないのも、このエリアならではの利点となる。また、ショールームの役割はオンラインの顧客のための現物確認だけではない。ショールームで品物を見た来店客が、後からネットで注文するケースも少なくない。ネットと店舗を何度も往復し、さんざん悩んでから買う人もいる。O2O・逆O2Oという流れに限定せず、お互いに送客する循環効果を生んでいると言えるだろう。「人によってモノの買い方はさまざまですよね。だから、ある程度お客様にとって自由度のある"遊び"の部分が必要だと思っています。リグナテラスはカフェもあるし、グリーンショップもあるし、小物もあるし、ここを離れてもネットの店舗やFacebookがあります。お客様の回遊性を高める自由度の高さが、両方あることの強みかもしれませんね」(小澤氏)来客効果だけでなく、ネットショップのPVやお気に入りの数などを参考に人気のある商品をある程度絞り込み店舗のディスプレイに反映させたり、逆に来店客から寄せられた生の声をネットショップの品揃えやページ作りに活かすなど、マーケティングの面でもそれぞれの特長が役立っているという。○オンラインから始めたからこそ活かせる、双方の価値オンライン・オフラインを自由に行き来できる動線をつくり、目的来店客に絞り、マッチングを図った品物を揃える。これらの施策の基盤には、ネットから起業した小澤氏ならではの視点がある。「ネットで事業を始めたことが良かったのだと思います。最初にまとまった資金が必要になっていたら経営は厳しかったと思いますし、家具店はとかくオーナーの趣味に偏りがちです。コストを抑えながら効果的な実店舗づくりや、お客様の情報・好みをチェックして活かせるのは、ネットで始めたゆえの気付きでした」(小澤氏)現在同社では、家具の販売に留まらず、設計・デザイン事業や企業のブランディングなども手掛けている。注文された品をただ納品する業者の立場ではなく、自ら物事を決められる立場になることでビジネスチャンスが広がるのだと、小澤氏は言う。「クリエイターとして確固たる立場を構築することが、ある意味ビジネスをしていく上でも有利になります。家具は好きだし軸になっていますが、家具屋さんであり続けるのではなく、今はもっと広げていきたいと思っています」(小澤氏)企業の強さは、売り上げ規模よりも影響力と知名度だと語る小澤氏。厳しい環境の中で影響力ある存在になるには、戦略的なブランディングが必要だ。オンライン・オフラインをシームレスに活用するヒントは、その広いビジョンにあるのかもしれない。
2015年08月27日8月7日、東京都・世田谷区の二子玉川に、フォステクスのショールームがオープンした。フォステクスは、フォスター電機が展開する老舗オーディオブランド。オーディオクラフト向けのパーツや、スタジオ用、DTM用機材、スピーカー、ヘッドホンなどを中心に手がけている。フォステクスの設立は1973年で、すでに40年以上の歴史を持つが、意外なことにショールームの開設は今回が始めて。ショールーム所長の荒谷氏によると、フォステクスブランドは、一部のコアな層には浸透しているが、一般への認知度はまだ低い。そのあたりを掘り起こそうというのが、このショールームの狙いだ。二子玉川という場所を選んだ理由については、「秋葉原などにショールームを設置すると、既にフォステクスを知っている人のみを相手にすることになる。フォスター電機が会社としてやるべきことは、音や音楽の楽しみを世の中に広げていくことなので、フォステクスを知らない人が多い二子玉川を、あえてチョイスした」(荒谷氏)とのことだ。○ショールームの展示内容はショールームの入り口付近は、「KOTORI」ブランドをはじめとするヘッドホンの展示スペースとなっている。KOTORIはパーツをカスタマイズできるヘッドホンで、他人とはちょっと違ったモノを持ちたいという人から人気の高いブランドだ。また、独自の平面振動板「RP振動板」を採用するリファレンスモニターヘッドホン「T50RPmk3n」も展示。5月15日に発表されたT50RPmk3nは、先代モデルから実に15年以上も経過してからのリニューアルとなった。そのほかにも「THシリーズ」や「TEシリーズ」など、豊富なラインナップを展示。展示エリアにはミラーが配置されており、ヘッドホンを装着したときにどのように見えるのか、"試着"できるようにもなっている。入り口の左側はカウンタースペースだ。ヘッドホンアンプがセッティングされ、展示してあるヘッドホンを落ち着いて視聴できる。ショールームの中心部分は、メインの試聴スペース。Gシリーズ、GXシリーズなどのフロア型スピーカーも試せる。ヘッドホンの展示スペースの先は、アクティブスピーカーとヘッドホンアンプのコーナーだ。小型アクティブスピーカーの「PMシリーズ」とサブウーファー「PM-SUBシリーズ」の組み合わせなども体験可能だ。ショールームのには、スピーカークラフト用ユニットの展示スペースだ。DEシリーズをはじめとする定番のユニット以外に、ツイーターなども展示されている。ショールームでは、こうした機器の試聴だけでなく、販売やサポートも行う。○8月8日には新製品の発表会も8月8日の土曜日には、このショールームで、真空管ヘッドホンアンプ「HP-V8」の発表会が開催される。取材に訪れた8月7日(金)の時点では発表前だが、既にHP-V8を展示していた。HP-V8は、出力段に300B、電源にKT-88を使用するという贅沢な構成を採用したフルサイズのヘッドホンアンプ。入力はアンバランス(RCA)1系統のみだ。出力は、4ピンバランスとアンバランスのヘッドホン出力を各1系統ずつ装備する。
2015年08月07日ソフトバンクは、コンタクトセンターに必要なシステムや機能をSaaS型で提供するクラウド型コンタクトセンターサービス「ホワイトクラウド コンタクトセンター」を7月30日から提供開始する。価格は、初期費用が3万円、月額費用が1回線当たり1万円となっている(いずれも税別)。同サービスは、ACD(自動着信呼分配装置)やPBX(通話制御機能)、通話録音などの各種コールセンター機能一式を必要な時期に必要な分だけ提供するクラウド型のサービス。同サービスは大規模・高コストな従来の企業向けコールセンターサービスとは異なり、社内ヘルプデスクなどの10~50席程度の小規模コールセンターの運営や、電話での取り次ぎ業務が多い企業内部門の業務の効率化・見える化の実現に適している。IVR(自動音声応答)や通話録音、ルーティングなどの基本機能やレポート機能に加えて、初期設定・変更・回線の増減などの各種設定は専用の管理ポータルで簡単に管理・編集できるので、コンタクトセンターの導入や運用経験のない部門の人でも容易に利用できる。発着信の回線数ごとに契約でき、契約回線数の増減変更は1カ月単位で可能(最低契約回線数は10回線<チャンネル>から)。そのため、業務の繁閑状況に応じて、自社の環境に合った最適なモデルを最小限のコストで利用できる。固定電話網と閉域網を組み合わせたシステム環境で提供するため、IP電話に比べて音声品質が良く、セキュリティのレベルも高いという。そのほか、各種CRMサービスと連携することにより、着信した電話番号からCRMサービスの情報検索・表示ができるので、よりスムーズな顧客対応を可能にする。
2015年07月30日パナソニックセンター東京およびパナソニックセンター大阪にて7月17日~9月16日、ハービー・山口氏の写真が展示される。「LUMIX GX8」を持って、長崎とマレーシアのマラッカを旅した際の作品を見ることができる。入場料は無料。来場者には先着順でハービー・山口氏の写真カードがプレゼントされる(なくなり次第、配布終了)。ハービー・山口氏は7月16日に開催されたLUMIX GX8の発表会にゲストとして招かれていた。発表会でハービー氏は、その撮影スタイルからカメラに求めることとして、「取り回しが良いこと、いかにフォーカスが早いかが大事。それに応えてくれたのがGX8」とコメント。ふだんはライカを愛用するハービー氏だが、「ライカと(GX8を)一緒にかばんに入れておくと、これまでライカでは撮れなかった写真が撮れるのかな」と期待を寄せていた。今回の写真展では、F1.2の明るさを持つ単焦点レンズ「LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2 ASPH. / POWER O.I.S.」をLUMIX GX8に組み合わせ、手持ちで夜の街を撮った作品も展示されている。
2015年07月17日フォステクスは7月8日、東京都世田谷区玉川にショールームをオープンさせると発表した。オープン日は8月7日。ショールームでは「フォステクス」「KOTORI」ブランドのスピーカーシステム、スピーカーユニット、DAC、ヘッドホンアンプ、ヘッドホンを試用可能。その際、他社製品と組み合わせての試し聴きもできる。そのほか、発売前の製品の先行展示、新製品発表会、少人数制のプレミアム視聴会などを実施していく。営業時間は11時から19時30分まで。定休日は水曜日。
2015年07月13日COMITAS(旧FASH international)は22日、東京都渋谷区に、「DREAM ORDERショールーム」をオープンした。○気に入った商品はその場で発注も「DREAM ORDER」は、クラウドファンディングを用いて、各ブランドの市場に出回っていないアイテムを販売するショッピングサイト。WEB上でユーザーがオーダー(発注)し、一定数を越えると生産される完全受注システム。市場に出回っていない商品を定価の1~2割引の価格で購入することが可能になるという。同店は、同サイトで取り扱う各ブランドの商品を展示。実際に見て触れて試着できる。気に入った商品はその場でオーダーすることも可能。サイト上で受注受付中の商品に加え、今後発売予定の商品や過去の販売商品も展示されており、過去の販売商品を気に入った場合はサイト上で再販リクエストを受け付け、注文が多ければ再生産の可能性がある。取り扱いブランドはjunhashimoto、M、roar、kiryuyrik、SEVESKIG、CARRYNEST、Nemesis、TIME GALLERY、BELIEVEINMIRACLE、liberator-ops。営業時間は10時~19時。不定休。
2015年06月25日半導体および電子部品のディストリビュータであるMouser Electronicsは6月3日、日本のカスタマサービスセンターを東京に開設したと発表した。同センターは6月上旬より本格稼働を開始する予定だという。同社の代表取締役社長兼CEOのグレン・スミス(Glenn Smith)氏は、「我々の設計・開発エンジニアにアプローチしていくというビジネスモデルは、大量生産よりも設計が重視されるようになってきた日本という地域のニーズにマッチしている」と説明。実際に2014年の日本地域の売上高は前年比で36%増であり、アジア・太平洋地域におけるシェアは11%に及んでいる。「我々の顧客は幅が広く、上は大企業から下はホビイストのような個人だったり、学生だったり。どのような位置づけの人であっても、我々のサービスを必要としている人であれば、同じように対応していく」とのことで、成長が続く日本地域においては、技術的サポートが重要と判断し、同社21カ所目となるサポート拠点を開設することを決定したとする。また、こうした成長を受けて、同社Senior Vice President,EMEA and APAC businessesのマーク・バーロノン(Mark Burr-Lonnon)氏は、「この数年、全社業績は右肩上がりで成長を続けており、2007年から2014年までの7年間で7億ドル増加した。2015年の予測はさらに成長を見込んだもので、これが達成されれば、グローバルのトップ10ディストリビュータに入ることも夢ではない」とし、日本市場での成長に期待を寄せる。日本市場における売り上げの半数は半導体/組み込み関連だという。購入している層としてはメーカーのエンジニアが多く、そのうちの半数以上が産業機器関係だとし、「我々の生命線は、新製品をいち早く提供するということ。この点については、ほかのディストリビュータは我々ほど価値を提供できていない。日本の顧客もその点に価値を見出してくれているから、我々を活用してくれているのだと思う」(同)と日本の顧客の購買背景を分析する。なお同氏は、「これまでは各地域の銀行口座での取引はできなかったが、今回を機にできるようになった。日本地域には日本地域に根差したマーケティング活動を行っていきたいと考えており、日本の半導体や電子部品メーカーが販売する製品の世界に向けた販売活動の支援も強化していきたい」とも話しており、サポートセンターの立ち上げは単なる購買顧客に対するサポートの充実だけではなく、日本のエレクトロニクス企業のグローバルでの躍進の手助けにもつながることであることを強調していた。
2015年06月04日○ゲーミングデバイスを自由に触り、ゲームとともに試せる場を提供ドスパラとサードウェーブデジノスは、秋葉原に設置しているショールーム「GALLERIA Lounge」(B1フロア)にて、各社のゲーミングデバイスを実際のゲームで試用できる「ゲーミングデバイストライアル」を5月29日から開始する。また、Razer社のデバイスを集めた記念パッケージも発売した。5月28日に行われたメディア向けの説明会では、サードウェーブデジノスの升淳氏が「GALLERIA Loungeの開設から3カ月が経過し、ゲームメーカーや周辺機器ベンダーの協力もあり、順調に推移している」と説明。一方で、ユーザーからはゲーミングPCだけでなく、ゲーム環境全般に関する問い合わせや要望もあるという。そこでゲームシーンの提案を企画し、デバイスメーカーの協力も得て、「ゲーミングデバイストライアル」を一般公開することとなった。これによって、「店頭に触れるデバイスがない」「展示デバイスがあってもPCと未接続で試せない」といったユーザーの不満を解決。また、ユーザーによって異なる理想のゲーミング環境を探索できるとした。今回は100種類を超えるデバイスを用意したが、今後もメーカーとの協力を進めたり利用者の声を聞いたりして、増強を予定しているという。発売中の製品だけでなく、日本では未発売の製品展示は先行販売も予定する。その第一弾として、ASUSから5月30日(土)に発売されるゲーミングヘッドセット「STRIX 7.1」をいち早く展示していた。○当日はプロゲーマーのふ~ど氏と倉持由香さんが登場当日はゲストとして、Term Razerに所属するプロゲーマーのふ~ど氏と、ゲームに強くRazer Girlに起用されることもあるグラビアアイドルの倉持由香さんが登場。トークセッションが行われた。デバイスへのこだわりという点に関して、Razer Atrox(アーケードスティック)を使用しているふ~ど氏は「Atroxはボタン一つでカパっと開けることができるので、大会に出かけた先でもメンテナンスしやすい。強度が高いことは、デバイスを選ぶときの優先事項」と語る。倉持さんは「女性としては、デザインが良いだけでなくカラーリングも重要。 Razer Kraken Pro(ゲーミングヘッドセット)のカラーには、Razerで定番の緑以外に白もあるのがうれしい」と発言。GALLERIA Lounge「ゲーミングデバイストライアル」スペースへの期待に関して、ふ~ど氏は「ゲーマーにとってゲーミングデバイスは『武器』。うまくなるために必要なもので、勝率を上げることもできる。いいものを使ってほしい」、倉持さんは「お気に入りのゲーミングデバイスを使うとゲームをもっと楽しめると思うので、自分にとってしっくりくる『運命のデバイス』を見つけてほしい」とコメントしていた。○開設記念デバイスパッケージを3種類用意。先着30パッケージはグッズ詰め合わせも最後に升さんが「GALLERIA×Razer」のコラボ企画として、ゲームデバイスパッケージを発売することをアナウンスした。エントリー向け、FPS向け、MMO向けと3種類が用意されている。注文はすでにドスパラのWebサイトと店舗で開始されており、先着30パッケージに限り、Razerグッズの詰め合わせも含まれている。○エントリーパック22,651円(税別)・キーボードBlackWidow Tournament Edition 2014-JP (RZ03-00811500-R3J1)・マウス/マウスパッドAbyssus & Goliathus Bundle・ヘッドセットKraken USB (RZ04-01200100-R3M1)・マウスコードホルダーMouse Bungee(RZ30-00610100-R3M1)○FPSセット28,833円(税別)・キーボードBlackWidow Tournament Edition 2014-JP (RZ03-00811500-R3J1)・マウスDeathAdder 2015 Chroma (RZ01-01210100-R3J1)・ヘッドセットKraken Pro - Green (RZ04-00870100-R3M1)・マウスパッドGoliathus 2013 M-SPEED(RZ02-01070200-R3M1)・マウスコードホルダーMouse Bungee(RZ30-00610100-R3M1)○MMORPGセット35,731円(税別)・キーボードBlackwidow Ult2014-JP (RZ03-00384700-R3J1)・マウスNaga 2014(RZ01-01040100-R3A1 8200dpi 4G)・ヘッドセットKraken Pro - Green (RZ04-00870100-R3M1)・マウスパッドGoliathus 2013 S-CTRL(RZ02-01070500-R3M1)・マウスコードホルダーMouse Bungee(RZ30-00610100-R3M1)
2015年05月29日SCSKは5月28日、国内9拠点目となる新データセンター「netXDC千葉第2センター」の建設を完了し、SCSKの「安全・安心なデータセンター」(ティア4準拠)の中核拠点として、5月1日からサービス提供を開始した。なお、同センターの開設により、SCSKの全データセンターの延床面積は約70,000平方メートルとなった。「netXDC千葉第2センター」は、近隣に主要活断層が無く強固な洪積台地の地盤であり、海岸から20km以上離れ海抜22.5mに位置しているため、事業継続上不可欠となるデータを大規模な災害や障害から守る。横揺れ対策としての基礎免震構造に加え、縦揺れ対策に垂直制震ダンパーを採用することで、地震の揺れを最大80%減衰させる。さらに電源供給では異なる変電所2系統からのループ受電により、当センターまでの経路が二重化されており、一方の経路で障害が発生した場合、残りの経路で受電が行える安全設計になっている。障害時には、無給油連続72時間運転可能な自家発電装置を有し、災害時の給油体制では専門業者と優先供給契約を締結し、給油が途切れることなく電源を供給することが可能。また、外部に接続するネットワークは、異局接続で提供しており、柔軟な設計による冗長化を可能としている。また、センターは隣接するnetXDC千葉センターと体制を一元化し、既に実績あるサービスマネージャーと運用のベストプラクティスを体系化したITILに準拠したプロセス、サービス提供状況を可視化した基盤の三つを組み合わせることで、高品質なITサービスを提供している。そのほか、さらにオペレーションを自動化することで、人的ミスの排除や効率化を実現している。
2015年05月28日オーストリアams(austriamicrosystems)は東京都品川区に新しくデザインセンターを開設し、5月13日にそのオープニングを行った(Photo01)。オープニングにあたっては本国から本社COOのStockmeier博士(Photo02)も来日し、改めて日本におけるビジネスの動向について説明があったので、まずはこちらからご紹介したい。amsそのものはオーストリアに本社を持つ半導体ベンダである。Fablessではなく自社のFabをもつIDMであり、汎用品の製造とASICの製造の両方を手がけている。売り上げは昨年実績で言えば6億1400万ドルであるが、2015年第1四半期の売り上げは2014年第1四半期と比較して78%増加しているそうで、その意味では現在急成長を遂げているアナログ半導体ベンダである(Photo03)。そのamsは2005年から日本子会社として東京都品川区にamsジャパンを設立してきたが、これはいわば販売子会社であって、単に営業拠点以上の域を出るものではなかった。ところが、日本における売り上げやデザイン獲得の増加に伴い、テクニカルサポートなどのニーズがどんどん高まってきた。これをうけ、すでにQAラボは同社内に設置されているものの、もっと本格的に顧客のサポートを行っていくなかでデザインセンターが必要であると認識し、拠点そのものも(同じ品川区ながら)より広い場所に移ると共に、デザインセンターを設置した形だ(Photo04)。amsの場合、アナログセンサを中心にした製品ポートフォリオが自動車・医療・産業機器業界に受け入れられており、売り上げの絶対値はともかくとして大きな伸びをしめしている。特に同社の場合、汎用品以外のASICが非常に強みであり、このためASICデザイン用のデザインセンターを国内に置くことで、これまでよりも早いTATで顧客のデザインをサポートできるようにするのが大きな目的である(Photo05)。もちろんこのためには人員強化が必要である。それもあり、2012年から2015年までの間に、サポートエンジニアを含むSalesを3人、エンジニアを9人増強して現在amsジャパンの陣営は21人となっている。今回デザインセンター開設にあたり、拠点を移動したのは、この増えた陣容に対応するためでもある(Photo06)。実際、新拠点はかなりゆとりがある。Photo07は営業側エリアであるが、まだ机などに空きもあるし、配置もかなりゆったりとしている。一方、エンジニアのブースはやや高いパーティションが用意されている(Photo08)が、実は半分以上のブースはこの通り空きの状態である(Photo09)。ちなみに篠崎氏によれば、本国は最大20人のデザインエンジニアの採用予算をつけてくれたそうで、ところがことamsの様なアナログ回路のエンジニアとなると、そうそう集められるものではないのが悩みの種だそうである。そんなわけで、席数は20以上あり、ところが空席のままという状態なのだそうだ。さて話を戻すと、では現時点でamsがどんな製品ポートフォリオを提供しているのか? というのがこちら(Photo10)。要するにさまざまなセンサであるが、民生機器から医療/産業用まで幅広くラインアップされている。この中で最新のものが健康/フィットネス向けということになる。このあたりについては、同社のプロモーションビデオの方が判りやすいかもしれない。同社の汎用品の一例が、今年1月に発表された「AS721x」である(Photo11)。要するに外光量に応じて自動的に照明の照度調整を行うと共にネットワーク接続も可能、という照明コントローラであるが、これを2mm×2mmのパッケージに収めて提供できる点が大きな差別化ポイントとなる。他にもさまざまな産業用センサ(Photo12)や医療用センサ(Photo13)、あるいは自動車向けセンサ(Photo14)などを幅広く提供している。もちろん同社の場合、汎用品よりはむしろ特定顧客向けの専用品をASICの形で提供するのがむしろ得意であり、実際こちらに力を入れているとする。ただASICとなると当然それぞれの顧客別に設計が必要であり、なので13箇所目のデザインセンターを東京に開設した形だ。昨今はASICをASSPや汎用品、あるいはFPGAに移行してゆくという動きがあるが、これに関してStockmeier博士は「確かにデジタル製品ではそういう動きもあるが、ことセンサ分野に関する限りむしろASICにすることで低コストで高い性能と低い消費電力やパッケージを提供できることは変わっておらず、この分野ではASSPや汎用品での置き換えは起きない」と説明した。もっともこれはあくまで同社のFabが提供するプロセスを利用すれば、という但し書きが付く話であり、そこが同社にとっての差別化要因になると考えているようだ。ちなみにそのデザインセンターであるが、実際にはQAセンターなども兼ねる形になっている。ここでは実際にASICを利用するテスト回路の修正(Photo15)とか測定・検査(Photo16)、あるいは近い将来には顧客と一緒にテストなどを行える設備(Photo17)なども用意されている。そんな訳でこの東京デザインセンターは最大50人近い人員に対応できるだけのキャパシティを用意しているが、カントリーマネージャーの岩本氏(Photo18)によれば将来的には人員がもう少し多くなったら、関西あるいは中部地方に別の拠点を開設することも考えるという話であった。現在は人員が少ないこともあって東京に集中しているが、例えば自動車関係のTier 1メーカーは中部地方に、産業機器関係メーカーは関西に多く、その一方で医療機器関係は東日本に多い。なのである程度陣容が大きくなったらそれぞれの顧客別に拠点を分散する事を考えているそうだ(実際、「今は新幹線代が結構掛かっている」という話もあった)。ただそのためには、まずは特にデザインエンジニアを充実させるのが急務であるが、頭数を揃えれば良いという訳ではないのが難しいとの事で、このあたりが解決するまで当面は東京デザインセンターが同社の唯一の日本拠点ということになるだろう。
2015年05月14日オリンパスは5月9日、東京・西新宿に「オリンパスプラザ東京」を移転・オープンした。オリンパスプラザ東京はショールーム、サービスステーション、ギャラリーの機能を統合した施設。1997年の開設から2015年4月まで、神田小川町で営業していた。同日行われたオープニングセレモニーでは、オリンパスの代表取締役社長執行役員 笹宏行氏、常務執行役員 小川治男氏 (科学・映像事業統括役員)、執行役員 半田正道氏 (映像事業ユニット長)、そして日本写真家協会 代表理事 会長 田沼武能氏、日本広告写真家協会 業務執行理事 副会長 鈴木英雄氏がテープカットを行った。オリンパスの代表取締役社長執行役員 笹宏行氏は開設にあたってのスピーチに立ち、写真機能の付いた電話機が普及し、苦慮しているが、本物の写真機は「撮れるものが違う、機能が違う、その良さを知ってもらうことが大事」とし、新宿というロケーションを生かして、カメラの楽しみを多くの人に広げていくことがオリンパスプラザ東京の役割であると述べた。オリンパスプラザ東京の所在地は東京都新宿区西新宿1-24-1 エステック情報ビル。11~19時までオープン。定休日は木曜で土曜日曜も営業する。
2015年05月09日オリンパスは、東京のショールーム、サービスステーション、ギャラリーの拠点「オリンパスプラザ東京」を従来の神田小川町から新宿に移転する。5月9日のオープンを前に報道関係者向けに内覧会が開催された。オリンパスプラザ東京は1997年に神田小川町に開設され、同社のカメラ製品を展示するショールーム、修理対応などのサービスステーション、作品を展示するギャラリーを提供してきたが、今回、西新宿にあるエステック情報ビルの地下1階に移転。ショールームとギャラリーを従来よりも一体感を高めて設置した。同ビルの17階には、サービスステーションが移転し、さらにセミナールームが常設された。プロサロンも同じ階にあり、サポートなどの機能が集約された。新宿には写真などの作品を展示するギャラリーが16カ所あり、新宿駅周辺にはカメラ量販店も複数店舗を構えるほか、オリンパスプラザのある西口だけでも、キヤノン、ニコン、エプソン、リコーといった写真機器メーカーのサポート・サービス拠点が設置されている。オリンパスプラザ東京 プラザ長の隠岐浩史氏は、オリンパス本社も新宿にあることから、新宿を写真文化の聖地にしたいと意気込んで今回の移転を決めたと話す。オープン初日の5月9日は、カメラマンの山岸伸氏とカメラ誌アサヒカメラの佐々木広人編集長、さらに続いて写真家・清水哲朗氏のトークショーを開催。10日にも写真家・海野和男氏、PENシリーズのスライドショーに音楽を提供したDJ DAISHI DANCE・VJ WADAKENの両氏によるトークショーを行う。その後もセミナーやトークショー、勉強会などを随時開催。ギャラリー巡りの一環などに加えてもらうことで新たな人の流れを作りたい考えだ。オリンパスプラザ東京の所在地は東京都新宿区西新宿1-24-1 エステック情報ビル。総床面積は729.03平方メートルで、11~19時までオープン。定休日は木曜日で日曜も営業する。また同社は、5月23日に金沢市でカメラのメンテナンスと故障チェック、プロカメラマンによるトークショーを開催する「出張!無料カメラクリーニングサービス」を開催。大阪、福岡のオリンパスプラザでは「予約制・無料カメラクリーニングサービス」を実施し、今後もサポートの強化を図っていく考えだ。
2015年05月08日TAKAMI BRIDALはこのほど、新ブランドとして「世界を、纏う」をコンセプトにしたWorld Exclusive Dress Salon「MAGNOLIA WHITE(マグノリア・ホワイト)」の展開をスタートした。同ブランドは、ニューヨーク、ロンドン、パリの最も旬なトレンドのドレスブランドをセレクトし、一人ひとりに合った個性あふれるドレスコーディネートを提供するドレスサロン。クリエイティブ・ディレクターには、セントラル・セント・マーチンズでデザインを学んだ後にロンドンで活動を続けていたMAYUさんが就任した。2015年夏に完成予定の路面店オープンに先立ち、4月6日に東京都・表参道にショールームをオープン。オープニングレセプションでは、日本初上陸のドレスブランド「Galia Lahav(ガリア・ラハヴ)」のショーを開催した。○バックスタイルが美しいGalia Lahavのドレス日本初上陸のGalia Lahavは、上質な素材とバックスタイルの美しさが際立つ洗練されたデザインが特徴のNYで支持されているブランドという。そのInstagramは、フォロワー数100万人を超えるほどの人気とのこと。同ブランドでは世界各国のドレスブランドをそろえるだけにとどまらず、海外で活躍するトップデザイナーの来日イベントを定期的に行い、常に新しいブライダルスタイルを発信していくという。
2015年04月22日