1979年生まれ。大学卒業後、文房具や雑貨の商品企画を経て、インテリア誌の編集者に。現在はフリーランスとして暮らしまわりを中心とした編集・執筆を手がけている。2012年夏生まれの女の子の母。
ママでもある、人気パーソナルスタイリスト・高橋愛さんが子育てママたちのファッション術を伝授! プチプラアイテムの取り入れ方や、ママのためのデニム選びのコツをご紹介します。
洗い立ての洗濯物の気持ちよさは知っていても、毎日の家事となると大変な面もちらほら。とくにこれからの梅雨時期、 乾きやすいよう干し方を工夫したり、生乾き臭の対策を したりと、小さなお悩みを抱える人も少なくありません。 「洗濯に悩むご家庭は、実はとても多いんですよ」と教えてくれたのは、 収納暮らしコンサルタント、そしてライフオーガナイザー ® として活躍する 宇高有香 さんです。 宇高有香(うだかゆか) 収納暮らしコンサルタント、ライフオーガナイザー ® 。高1男子、中1女子のママ。書籍や雑誌、テレビなどのメディアで執筆や監修を手掛けるほか、新築・リノベーション物件のプランニング、企業向けのセミナーなども。これまでに、のべ500軒以上の個人宅を訪問。収納や片づけ、家事などの暮らしにまつわるお悩みに向き合っている。 「料理はキッチンだけで完結しますが、洗濯は【洗濯機で洗う→外に干す→さらにクローゼットにしまう】……と、 場所が移動する複雑な家事 。特に共働き、子育てファミリーにとっては大変な家事ですよね。わたしも以前は、洗濯がいちばん苦手だったんです」 そんな宇高さんが頼りにしているのが 衣類乾燥除湿機 。すでに愛用は2代目、もうこれなしでは洗濯が回らない! というくらい、 毎日フル活用 だといいます。 これまでもパナソニックの衣類乾燥除湿機を使っていたという宇高さんに、 消費電力が従来品の約1/3 (★1)となった 最新のエコ・ハイブリッド方式搭載の「F-YEX120B」 を試していただきました。 パナソニックから新登場した話題の衣類乾燥除湿機「F-YEX120B」(クリスタルホワイト)。独自技術エコ・ハイブリッド方式を採用し、消費電力は従来品の約1/3と省エネ(★1)に。シンプルで洗練されたデザインなので、どんな空間にも馴染みます。 ※オープン価格 ★1 F-YEX120Bと当社従来品F-YHVX120における消費電力の比較(JIS基準による)。ただし乾燥時間は長くなります。 あれこれ模索してたどり着いた 「衣類乾燥除湿機」が毎日の相棒です そもそも、宇高さんが衣類乾燥除湿機を使い始めたのは10年前。このマイホームに越してきたタイミングでした。 「以前のマンションでは、 備えつけの浴室乾燥機 を使っていました。ここにも設置するか迷いましたが、浴室乾燥機は電気代がかさむうえ、 修理や故障 のときにも大変そう。そこで浴室に干すスタイルはそのままに、 衣類乾燥除湿機を取り入れる ことにしたんです。 ドラム式洗濯乾燥機 では家族4人分を乾燥まで一気に回すのは無理ですし、洗濯機にかけられない衣類もあります。 完全にすべてを洗濯機の乾燥機まかせにするのは難しい んですよね」 そんな衣類乾燥マスターの宇高さん、パナソニックの衣類乾燥除湿機 F-YEX120B を使っての率直な印象は、どうだったのでしょうか。 ワイド送風&ツインルーバーで速乾、 なのに消費電力は従来品の約1/3(★1) 「たくさん干した日や、パーカーなどの厚手のものは乾くのに時間がかかっていたんですが、パナソニックの新しい衣類乾燥除湿機は、 短時間でカラッと乾燥 してくれました。スピーディーに乾燥することができて嬉しいですね」 幅広いエリアに風を届ける ワイド送風 と、乾きムラを減らす ツインルーバー でスピード乾燥を実現します。 「うちは子どもも大きくなり、衣類のボリュームが増えてきました。かなり詰めて干していますが、それでも 乾きムラ や 嫌なニオイ を感じることなく、いつもカラッと乾いているのがうれしいです。 ナノイーXに除菌(★2)や脱臭(※1)効果 があるのも安心感があります」 「F-YEX120B」に搭載されている“ナノイーX”のグレードはなんと 48兆 。 部屋干し臭の抑制 だけでなく、 界面活性剤も抑制(※2) 。他にも衣類ケアモードでは、 花粉(※3)やニオイの抑制(※4) もできます。 ★2 約6畳空間での約7時間後の効果です。実使用空間での実証効果ではありません。実際の効果は、周囲環境(温度・湿度)、運転時間、衣類の素材、形状などによって異なります。 「こんなにパワフルなのに、 消費電力は約3分の1 (★1)だと聞いて、それにもびっくりしました」 「F-YEX120B」は、パナソニック独自の エコ・ハイブリッド方式 。年中カラッと乾燥できるうえ、 すぐれた省エネ性能 が魅力です。 衣類乾燥には「とにかく電気代がかかる」というイメージがつきものですが、この衣類乾燥除湿機なら電気代の不安もなくなりますね。 「連続排水」ならタンク容量を気にせず 長時間の使用もOK! 「F-YEX120B」は 「連続排水」 (※5)にも対応しています。 「背面にホースをつなげば、連続排水にできるのも魅力。都度タンクの水を捨てる手間がなくて便利ですよね。うちは脱衣所に置いているので、この機能はとても助かりました」 もちろん通常通り、排水タンクにためて手動で排水することも可能。大きな持ち手つきなので作業はスムーズです。 パナソニックの衣類乾燥除湿機なら 毎日の部屋干しはもっとラクになる 宇高さん宅では浴室で洗濯物を干し、浴室入口に衣類乾燥除湿機を設置しています。そこには「洗濯物をたたむ作業が大の苦手だった」という宇高さんがたどり着いた、 スムーズな家事動線のテクニック がありました。 「梅雨の長雨や夏のゲリラ豪雨、花粉や黄砂など、一年を通じて朝から夕方まで安心して外に干せる日は意外と少ない気がします。もちろん外に干すこともありますが、我が家の場合7割くらいは室内干しです」 宇高さんの家では、脱衣所側の窓辺に仮干しした洗濯物を、最後に入浴した人が浴室内に入れ、衣類乾燥除湿機をセットするのがルール。(浴室も除湿できるのでカビ対策にも)翌日は一番に入浴する人が、乾いた洗濯物を回収し、それぞれの部屋に届けます。 「浴室なら 目に触れることがなく 、しかも洗濯機のすぐ隣なので 干すのもラク 。さらに我が家ではたたむ作業を手放すために、ほぼすべての衣類をハンガー収納にしたので、乾いたら移動させるだけなんです。 家族の誰でも簡単に片づけられるので、 取り込んだのにたためていない洗濯物の山がソファに…… という光景もなくなりました」 子どもたちの部屋をはじめ、衣類はすべて「かける収納」。「下の子も大きくなり、ハンガーを家族全員同じものに統一しました。小さなことですが、干すときにハンガーの過不足やサイズの迷いがなくなり、これだけでもぐんと家事がラクになったんです」 「我が家の場合は浴室・脱衣所まわりで完結する仕組みですが、 『室内干し=リビング』 というケースがかなり多いと思います。夜に干しても朝までに乾かず、結局、 部屋干しに囲まれながらリビングで在宅ワーク をしている、というご家庭を仕事柄たくさん見てきました。 なかなか乾かない洗濯物に囲まれて湿気とともに暮らすのは、家族みんなにとって ストレス です。家中どこにでも移動できる『衣類乾燥除湿機』をぜひ暮らしに取り入れてみて欲しいですね。パナソニックの新しい衣類乾燥除湿機 F-YEX120B なら洗濯物も早く乾き、快適な空間で過ごせると思います」 衣類やクローゼットのケアモードで スーツや制服、子ども部屋のニオイ対策を パナソニックの衣類乾燥除湿機には、 「衣類」「クローゼット」「部屋」のケアモード が搭載されています。これまで衣類乾燥除湿機は洗濯物の乾燥のみに使っていたという宇高さんにも、さっそく試していただきました。 「ケアモードを使えばナノイーの力で、除湿に加えて、 スーツや制服、子ども部屋の衣類まわりも清潔にケアできる んですね、とても頼もしいです。部活をしている子なら、クローゼットのニオイ対策にもなりそうですね」 寝室やシューズクローゼット、洗面所やキッチンの配管周辺などの湿気が気になる場所にも活躍。冬の結露対策にもおすすめです。 「うちは玄関の湿気がすごいので、革靴やゴルフバッグなどのカビ対策にも衣類乾燥除湿機を使っています。驚くほど水が貯まるので除湿の効果を実感できます」 機能もデザインも大満足! パナソニックの新しい衣類乾燥除湿機で家事をもっとラクに 「この『F-YEX120B』は、デザインがシンプルですっきりしているところも気に入っています。丸みのないシルエットとマットな白の質感もいいし、リビングに置いていても違和感がないのもうれしい! 我が家は家電を選ぶときに、わたしがデザイン面、夫は機能面を重視するので、これなら夫婦で納得して選べそうです。 底に4輪キャスターがついているので左右の移動もラクラク。側面には取っ手がついていて持ち運びやすいデザイン。 洗濯のどんなところにストレスを感じているか、自分のスタイルには何があっているか を掘り下げて考えてみるのも良いかもしれません。 わたしの場合は、乾燥後にたたんだり、ハンガーに掛け直す作業が苦手だと気づき、今の方法になりました。このやり方のおかげで、家族みんなが家事に参加できます。 洗濯の動線をスムーズにするためにも衣類乾燥除湿機を使った室内干しを、ぜひ知っていただきたいです。特に共働きで子育て中の方には、心からおすすめします!」 \今だけ! レンティオでお得に体験/ 通常2週間のレンタル料金が6,700円(税込)のところ、期間限定で 1,000円(税込)でお試しできます。このお得なレンタルキャンペーンをどうぞお見逃しなく。 「レンティオ」で まずは試してみる >> ナノイーⅩ搭載 パナソニックの衣類乾燥除湿機 「F-YEX120B」 パナソニックから新登場した衣類乾燥除湿機「F-YEX120B」は、パナソニック独自の省エネ技術、新開発の「エコ・ハイブリッド方式」を搭載。2つの冷却機構で除湿し、消費電力を従来品の約69%削減(★1)。部屋干しや除湿など一年中使うものだから、あなたの快適な暮らしに寄り添います。 除湿方式:エコ・ハイブリッド方式 外形寸法(高さ×幅×奥行):583×370×225mm 質量:13.0kg カラー:-W クリスタルホワイト 商品スペック、電気代の目安はこちら >> パナソニックの 衣類乾燥除湿機をチェック ※1:風呂上り後に使用⇒洗濯脱水の後の自然乾燥と、「ナノイー」放出・衣類乾燥運転を10回繰り返した後の洗濯後の衣類の効果です。 ※2:約6畳の試験空間における約3時間後の効果です。 ※3:吹き出し口から約40cmでの約6時間後の効果です(スギ花粉での検証)。実際の効果は衣類の素材、形状などによって異なります。 ※4:吹き出し口から約40㎝での約12分後(タバコ臭)、約60分後(ペット臭、体臭・枕の頭皮臭、焼肉臭)または約2時間後(生乾き臭)の効果です。実際の効果は衣類の素材、形状などによって異なります。 ※5:連続排水中、タンクは取り外さないでください。市販のホース(内径15㎜)が必要です。 [PR]パナソニック株式会社 取材・文:藤沢あかり 撮影:林ひろし
2024年06月04日家族が食べる日常の食事。栄養面や子どもの好き嫌いを考えながら、レシピを探したり、時間と手間をやりくりしたり。毎日、あれこれ考えをめぐらせていますよね。 では、 「もしも」のとき、つまり非常時の食事 についてはどうでしょうか? 今回ご紹介する takaさん のお宅では、いつもおいしく食べている食材宅配 「生活クラブ」 の食材が、 「もしも」のための大きな安心 にもなっているのだとか。 防災アドバイザーでもあるtakaさんの 「生活クラブ」のある暮らし と、いますぐ始められる 防災備蓄の工夫やアイデア を伺いました。 takaさん 長男(高1)、次男(中2)、長女(小6)、夫との5人暮らし。 整理収納アドバイザー としての活動に加え、3・11の震災を機に、 防災共育管理士®1級講師 の資格も取得。防災の視点を添えながら、家族みんなが無理なく続けられる心地よい暮らしを提案している。 HP: Instagram: @taka.5.home 【目次】 ・小学生3人分の“お弁当生活”を 「便利と安心」 で支えてくれた ・安心安全、そしておいしい! takaさんちの お気に入り食材 ・takaさん流 ローリングストック のコツ、おすすめ食材 ・takaさん流 長期備蓄 のコツ、おすすめアイテム ・ もしもの備え は「日常のおいしさや安心・安全の延長」にあり 突然の“お弁当生活”を 「便利」と「安心」で支えてくれた takaさんが生活クラブを始めたきっかけは、 突然のお弁当生活 でした。 「娘が小学校に上がったタイミングで給食室の工事が始まり、しばらくお弁当持参になったんです。当時、子どもたちは1年、3年、5年と、 3人とも小学生 。 3人分を毎日作るとなると、便利な冷凍食品にも頼りたい。でも、 なにが入っているかわからないものよりも、安心できる食材を使いたい ……。そんなとき、生活クラブのことを思い出しました」(takaさん) 押入れをDIYで変身させたキッズコーナーは、takaさんの力作。大きくなったいまも、娘さんのお気に入りの場所なのだとか。 それまでも、組合員(※1)である義母や仲良しのママ友から、 生活クラブの良さ はたびたび聞いており、加入を迷っていた時期もあったといいます。 ※1 生活クラブの会員 ▼生活クラブでは、安心・安全を追求した 独自基準 により 「食の安全性」 を保っています 【左図】 :国が使用を認めた食品添加物 822品目 のうち、「生活クラブ」が許容している食品添加物は 93品目 。 【右図】 :残留農薬は 国の基準の1/10未満 を目標とするなど独自の厳しい農薬基準を設けている。(2020年3月末現在) 詳しくはこちら >> 「友達に誘ってもらい、生活クラブが主催するイベントにときどき参加していました。 添加物や着色料 のことを教えてもらったり、生産者から食品を作る工程について直接話を聞かせてもらったり。そのおかげで、できるだけ買い物の仕方を気をつけるようになっていましたが、一つひとつ品質表示を確認しながらスーパーで買い物をする毎日に、ちょっと ストレス を感じていて。 生活クラブに加入してからは、 毎週、安心できる食材を届けてもらえる ので、そうした買い物のストレスもなくなり、気持ちが軽くなりました」(takaさん) 凝った調理や手間いらず 安心・安全の素材で納得のおいしさを 加入から5年。気になっていた費用面も、気兼ねなく続けられる価格だということで、いまでは食卓に並ぶほとんどを生活クラブでまかなっています。 安全な食材というだけでなく、その おいしさ でも定評のある生活クラブ。takaさんご家族の、 お気に入り食材 を教えていただきました。 1)毎日のお弁当に活躍する、安心・安全の冷凍食品 『ひとくちハッシュドポテト』『チキンナゲット』 は、現在高校生の息子さん用のお弁当に欠かせない定番おかず。どちらも国産原料や添加物の削減にこだわっています。「忙しい朝もグリルで焼くだけというのも便利ですし、肉が苦手な息子からも、このチキンナゲットはおいしいと好評です」(takaさん) 2)北陸育ちのわたしが太鼓判! 鮮度も味も満足の魚介類 「石川で生まれ育ったせいか、東京では満足いく魚介類になかなか出会えませんでしたが、生活クラブの 『つぶ貝(開き)』 を食べてみてびっくり。冷凍ですが、きちんと鮮度が保たれ、甘くてほんとうにおいしいんです。焼くだけでおかずになる 『ししゃも』 や、時間がない時のお助けメニュー 『まぐろの漬け丼の具』 は、子どもたちも大好物です」(takaさん) 3)牛乳の味がする! 口溶けのいいバターはストックも欠かさずに 牛乳のフレッシュな風味と、口溶けの良さが抜群の 『新生酪農の生乳でつくったバター』 は、家族みんなのお気に入り。「イベントで生産者さんから、乳牛の話や製造過程についてお聞きし、ますますファンに。切らさないよう、多めに買い置きしています」(takaさん) ほとんどの 調味料 を生活クラブで揃えているtakaさん。使いやすい取っ手つきホウロウ容器に入れているのも、生活クラブの味噌です。 「毎日使うものなので、安心できるおいしさを手頃な価格で揃えられるのは、ほんとうに助かります。食べ盛りの息子たちは、うどんを朝ご飯やおやつにも食べるくらい。 『万能つゆ』 があれば、自分で用意してくれるので助かっています」(takaさん) 家族みんなのお気に入りだから 「災害備蓄」も生活クラブで 「生活クラブは、 家族を守る防災面 でもなくてはならない存在です」と、takaさんのお宅の廊下に備えた 備蓄コーナー を見せていただくと、そこには食材や日用品などのストックがぎっしり! 長期保存もローリングストック用の日常的な食材も、まとめてここに。日用品のストックや非常時持ち出し袋、カセットコンロやガスボンベなど、 「いつも」と「もしも」 がぎゅっとまとめられています。 「長期保存用には水や缶ジュースのほか、真空パックのごはんや缶入りのマフィン、インスタントラーメンなどを備蓄しています。それ以外は、日常的に食べるものを多めにストックし、食べたら買い足す、というローリングストックです。 いざというとき、 子どもが普段食べ慣れないカンパンやレトルト食品で過ごせるか というと、ちょっと難しいですよね。 非常時こそ、いつものおいしさ、食べ慣れた味で安心できるものが大切 。 実際に食べてみておいしかったもの、普段食べているもの を中心に備蓄を揃えるようにすれば、 普段の暮らしも非常時も、一緒に守れる と思います」(takaさん) takaさんのお宅では、 家族の人数×1週間分 の食料を備蓄しています。賞味期限が目立つよう箱にはマジックで印が。「水は 一人当たり1日3リットル が目安です。わが家は5人×3リットル×1週間で105リットル。内訳を水96リットル、ジュース9リットルとしました。 自分の家の基準 を把握して一度決めてしまうと、管理が楽ですよ。水はコップが不要で飲み切りサイズの 500mlペットボトル がおすすめです」 食材の賞味期限は、 食材名と日付を書き込んだ付箋 で管理しています。「月に一度、ざっと見渡して、 残り1ヶ月くらいになった時点でキッチンに移動 させ、日常的に消費しています。付箋は、はがすと買い物メモに。買い足すべきストック品が明確なのでラクです」 こちらはキッチン内の引き出し。takaさん宅では、 賞味期限が迫ったものや、日常的によく使うもの はこちらにしまっています。 「調味料は、1本ずつここにストックしています。この引き出し内にあるものは、マグネットで管理しているので一目瞭然です」 最後のひとつ を使い始めたら、冷蔵庫脇の 買い物メモコーナー にマグネットをペタリ。廊下の備蓄からはがした付箋もここにスタンバイさせておけば、 次回の注文時に忘れる心配もなし 。 食材のストックや期限切れの管理は、意外と面倒なものですが、こうして しくみ を作ることで、 家族みんながルールを共有できるうえ、takaさんひとりの負担にもなりません 。 いつもの「おいしく」だからこそ いざというときの「支え」にも レトルトカレーは5人家族で3食分、合計15パックを常にストックしています。 平田牧場の『ポークカレー』 は、ごろっと入った大きめのお肉で満足感もしっかり。 時間がない時のお助けメニューである レトルトカレー も、 ローリングストック (回転備蓄)には欠かせません。 真空パックのごはんは、家族は白米、わたしは玄米と2種類ストック。こちらはローリングストックではなく 非常用の長期備蓄 ですが、ご飯を炊き忘れたときにもあると便利です」(takaさん) 100円ショップに売っている、丼サイズの使い捨て容器も一緒に備蓄しています。 災害用の備蓄というと真っ先に思い浮かぶのが、 インスタントラーメン 、という人も多いかもしれません。takaさんが備えているのは、器に入れてお湯を注げば食べられる 『ノンカップ麺』 シリーズです。 「非常用とはいえ、期限が近づいたら普段の食事に回しますし、やっぱり食べ慣れないものを用意するのは気が進みません。『ノンカップ麺』は、味もやさしく 添加物 を気にせず食べられます。ラーメン以外に、そばやうどんがあるのもいいですよね。 以前、生活クラブの防災についての勉強会で、 いざというときは水だけで戻しても食べられる と教えてもらい、ますます頼りになると感じました」(takaさん) 水分の一部として買い置きしているのが、野菜ジュースの 『フルーツキャロット』と『りんごジュース』 です。 「野菜ジュースの苦手な子どもたちが、唯一おいしく飲めたのが、この『フルーツキャロット』でした。ケースで届くので、リンゴジュースと合わせて合計3箱を買い置きしています。これは 長期備蓄 として、賞味期限が残り1ヶ月くらいになったときの、子どもたちのお楽しみです」(takaさん) 普段から食べているジャムやフルーツの缶詰も長期保存がきくうえに、 いざというときにあるとホッとするお助け食材 です。非常時は子どもも大人も、 ちょっとした甘いもの があるだけで癒されます。 また、ローリングストックには ビタミンやタンパク質 など、 栄養素のバランス も意識して揃えるのもポイントだとか。 「どちらも、缶を開けたらそのまますぐ食べられます。 『まぐろ油漬』 はサラダのトッピングにすることが多いですね。 『さば味噌煮』 は味噌の甘辛さがちょうどよく、それだけでご飯に合う一品に」(takaさん) 「非常時の食事は、おにぎりやパンなどの炭水化物にかたよりがちです。野菜ジュースやフルーツ缶、ツナ缶のように、ビタミンやタンパク質などが採れるものを意識しておくと、 避難が長期化したときにも心強い です。大豆の水煮缶なんかも便利だと思います。 ひじきや切り干し大根といった 乾物 も、長期保存ができるうえ、スープやラーメンに直接入れると 栄養をプラスできる のでおすすめですよ」(takaさん) 子どもとの時間を大切にするために 今すぐできること 慌ただしい 「いつも」 のなかでは、つい 「もしも」 のことを忘れてしまいがち。でも、その「いつも」の暮らしを守るため、なにより大切な家族の笑顔のために、 いま考えておきたいこと があります。 「特別なものを用意しなくても、 普段食べている食材 のなかにも備えにできるものがたくさんあります。家族みんなでおいしく食べられて、ちょっと長持ちしそうなものがあれば、 いつもよりひとつ余分に買っておく、そんな小さな一歩でもいい と思います。そこからさらに踏み込んで、もしものときに家族全員が1週間に必要な水や食料はどのくらいか、一度考えてみてはいかがでしょう」 親子でお気に入りだという 『バスクチーズケーキ』 に、自家製レモネードを添えてお茶タイム。「甘さもチーズの味わいもちょうどよくて、ケーキ屋さんで買うよりおいしいんです。息子たちは部活に忙しく、一緒に過ごす時間がずいぶん減りましたが、こういう時間も大切にしたいですね」 「 非常時こそ、食の存在が大切 です。家族がおいしく食べられるもの、楽しみになるようなものを揃えておけば、期限が迫ってきたときも『これが食べられる!』とわくわくしますし、子どもが喜んで食べてくれるのも、うれしいですよね」(takaさん) ローリングストックというと、管理や手間が面倒に思いがちですが、 もしもの備えは、日常のおいしさや安心・安全の延長 にあります。 まずは、 家族がおいしく食べられるもの はなにか、親として 心から信頼できる食材 はどんなものかを見つめ直してみるのもいいかもしれません。 いつものおいしさを、もしものときにも 。今日からぜひ、始めてみませんか? ※この記事で紹介した品物は地域や時期によって取り扱いがない場合がございます 「生活クラブ」を無料で試せる! プレゼントキャンペーン実施中 生活クラブをきっかけに食への安心感を得て、暮らしも心もさらに豊かになったtakaさん。みなさんもぜひ、実際に食べてそのおいしさ・良さを感じてみませんか? いまなら、資料請求で人気の食材を無料体験できるキャンペーンを実施中です。数量限定なので、この機会をお見逃しなく。 無料で「生活クラブ」のおいしいサンプルが試せる! キャンペーンをチェック! (2022/8/31まで) ※地域・時期によってキャンペーン内容が変わります。 ※生活クラブの配送を行なっていない地域のご住所にはお届けできません。 ※プレゼントの試供品お届けの際に生活クラブの説明をさせていただきます。 [PR] 生活クラブ 取材/文:藤沢あかり 撮影:林ひろし
2022年07月14日最近よく耳にする、 「サステイナブル」 という言葉。 「持続可能な社会」と表されることもありますが、つまりは人間や社会、地球が無理なくよりよい状態を保っていけること。 では、わたしたち一人ひとりの暮らしにおけるサステイナブルってなんでしょう……? エコバッグは使っているし、ペットボトルもリサイクルに出している。でも、 そのもう一歩先 って? そんな気づきをあたえてくれるフェスが、今年も開催されています。その名も、 「サステイナブル フェス! 2021」 。 これは、安心・安全な食材宅配 「生活クラブ」 が主催する、楽しみながら「サステイナブル」な暮らしへのヒントを体感するというイベント。生活クラブに加入していない人も楽しめる、オンラインとリアルのイベントを多数展開しています。 動画やSNSの投稿、リアルイベントを通じて、家にいながら気軽に、 無理のないサステイナブルな暮らし を提案しています。そのキックオフイベントがライブ配信されるということで、筆者も早速チェックしました。 マキさん流の「サスティナブルな暮らし」 トークゲストは、 シンプルライフ研究家のマキさん と、おもちゃの企画や創作活動などを行うザリガニワークス代表の武笠太郎さん。マキさんは東京、武笠さんは神奈川の旧・藤野町(現・相模原市)からという、それぞれ離れた場所からのご出演でした。 マキさんのお話のなかで、こんなエピソードがありました。 それは、生活クラブを使うことで、 家事がシンプル に、 どんどん楽になっていった ということ。 たとえば生活クラブの牛乳は、 瓶 に入って配達されます。飲み終わった後は、さっとすすいで次の配達で回収してもらえば、工場で洗浄し、また新たに牛乳を入れて配達され、瓶が 循環 していくしくみです。昔の日本では、当たり前の光景だったかもしれませんが、今スーパーに並んでいる牛乳は、ほぼ紙パックですよね。 エコな取り組みをするならば、牛乳パックは洗って切り開いて乾かして、束ねて回収店へ持ち込んで……という 手間 が生じます。 でも瓶なら、さっとすすいでおしまい。無理なく、 家事の負担 になることなく、 地球や社会にやさしい取り組み ができるのです。最近では学校給食でも、紙パックから生活クラブの瓶牛乳(200ml瓶)に切り替えるところが出てきているそうです。 そういえば生活クラブでは、牛乳以外にも調味料の容器やたまごパックなども リユース をしています。そうそう、たまごパックのゴミって結構かさばるんですよね。 ちなみにマキさんの家では、こういった小さな取り組みを重ねた結果、 家庭のゴミ箱がひとつになった とか。ゴミの日に家じゅうのゴミ箱から集めてまわるということをしないで済み、結果的に 地球も社会も、そして自分もごきげんになれるうれしいサイクル です。 “シンプルライフ”は地球にやさしく、家事の生産性もあがる また、それを受けて共同PR総研所長の池田健三郎さんが、 「エコロジーはエコノミック、つまり経済的でもある」 と話されていたのに、なるほど! と膝を打ちました。 ゴミ箱が減れば、ゴミ袋も減らせます。ゴミを集めてまわる作業量が減ることは、 家事効率 もあがります。たしかに経済的です。ゴミはリサイクルに。 無駄をなくして地球にやさしく。地球のために。社会のために 。 どれもとても大切な視点ですが、知識だけで未来は変わりません。「知っている」から「やっている」、そして「続けている」に変えるためには、 当事者意識 をもち、どれだけ自分ごとにできるかがカギかもしれません。そしてそれは、手間ひまやコストの負担がありすぎると、やっぱり続きません。 たとえば瓶入りの牛乳を買うという取り組みも、小さな一歩だけれど、長く続けていける。これも サステイナブルへの入り口 なのだと気づかせてもらえるお話でした。 この生活クラブのイベント、 「サステイナブル フェス! 2021」 では、ほかにもマキさんによる 「今日からできるシンプルライフ講座 やらない省エネ」 をはじめ、たくさんの動画配信やイベントを予定しているそうです。 今回のキックオフイベントも、動画サイトでアーカイブ配信されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。 サスティナブルフェス!2021 今後の予定を見る サスティナブルフェス!2021 動画を見る サスティナブルフェス! キックオフイベント ▼アーカイブ動画を見る▼
2021年05月10日子育てが始まったことで、 食の大切さ について改めて考え始めた人は多いかもしれません。 安心・安全 を考えながら、家族の心と体を支えたい。けれど、子育ては想像以上に時間との戦いでもあります。できれば 手軽に、手間をかけずに 、そう思うのは自然なことです。 今回お話を伺ったのは、長女の誕生をきっかけに安心・安全な食材宅配 「生活クラブ」 を始めたという 山形ゆりか さんです。 山形ゆりかさん 長女(9歳)、次女(8歳)、三女(生後3ヶ月)と夫、4匹の猫と暮らす。子どものためのものづくりブランド「サリークシー」としてぬいぐるみや服飾小物などを手がける作家活動も。 インスタグラム: @sariikusii 山形さんの長女が10歳を迎える今年は、 生活クラブ歴もちょうど10年 。子育ての歩みとともにある生活クラブが、今や家族にとって欠かせない存在となっています。子育てに二人三脚で寄り添ってきた 生活クラブの魅力 をたっぷり教えていただきました。 初めての妊娠と東日本大震災が、生活クラブへの第一歩 山形さんが生活クラブと出会ったのは、長女の誕生と東日本大震災がきっかけでした。 「震災当時、長女は生後一か月と産まれてまだ間もない頃。私たちに大きな被害はありませんでしたが、それでも 食材の安全性 についてあちこちで意見が交わされていた時期です。それに出産後、子どもと接することで “体って食べ物でできているんだ” と感じるようになりました。やっぱり 信頼できる食材 を家族に食べてもらいたいと、生活クラブの加入を決めました」(山形さん) いくつかの食材宅配を比較して選んだのが生活クラブ。最初のころは、ほかの生協と同時利用していたそうですが、次第に生活クラブ一本に絞ることに。決め手となったのは こだわりの消費材 (※)、そして細やかな 放射能検査 と 添加物や遺伝子組み換え などへの配慮でした。 ※生活クラブでは、取り扱う品物を「商品」ではなく、使う人の立場にたった材であるという思いを込めて「消費材」と呼んでいます 調味料のほとんどは生活クラブで。「調味料のおいしさは、生活クラブを続けている理由のひとつ。手頃な値段なのに素材はもちろん、製法にもこだわってつくられているので安心です」 「生活クラブの消費材は、豚肉や調味料をはじめ 『ここでしか買えない』 というものが多いですよね。当時、小さな子どもを育てるうえで敏感になっていた放射能検査も、きちんと数字で見える検査結果があるおかげで、やみくもに買い控えたり必要以上に怖がったりすることなく、正しく知ることができました」(山形さん) 放射能や遺伝子組み換え問題、トレーサビリティの考え。山形さんの口からは、食への関心の高さがうかがえるキーワードが次々に飛び出します。とても詳しいことに驚いていたら、こんな言葉がかえってきました。 「とんでもない! もともと夫婦2人暮らしのころは、安さや手軽さばかりを重視していました。遺伝子組み換えの問題や、牛や豚の餌にまでさかのぼって意識するなんて、考えたこともなかったんです。すべて、生活クラブのカタログや会報などのおかげ。『そこまで考えるべきだったのか!』と知ることも多く、生活クラブに教え、育ててもらったようなものです」(山形さん) 三女の妊娠とコロナ禍の一年 昨年12月、山形家には3人目の女の子が仲間入りしました。しかし、その妊娠・出産は、まさに コロナ禍との共存 でもあったといいます。 「買い物に行くのも怖かったので、自宅にいながら子どもや妊婦も安心して食べられる食材を届けてもらえることが、とてもありがたかったです」(山形さん) 「それに、3人目だからと動き回っていたら、妊娠中に絶対安静を言い渡されてしまい…、自宅で完全に寝たきりの時期もありましたが、上の子どもたちが自分でレンジにかけて食べられるレトルト品などにもたくさんお世話になりました。生活クラブの消費材ならおいしいうえに安心して食べてもらえます。栄養面でも、罪悪感を覚えずに済んだという意味でも、ほんとうに救われました」(山形さん) ローリングストックしている缶詰類。「コロナ禍で品薄が続いていた時期も、生活クラブは変わらず配達を続けてもらえました」 お湯を注ぐだけで完成する「ノンカップ麺」。「子どもたちが大好きなしょうゆ味をよく購入します。化学調味料不使用、国産ねぎ利用。『手抜きかな?』という罪悪感の少ないラーメンです」 コロナ禍で一層増えた手洗いの機会。「子どもたちは肌が弱く、ハンドソープもしみることがあったのですが、生活クラブのハンドソープは肌にあうようです」 忙しい日々を支える、半調理と作り置き 「食は、家族の体をつくるものだから」と話す山形さんですが、そうはいっても3人の子育て真っ最中。食事だけに時間をかけられるわけではありません。そこで活躍しているのが、消費材を使った 半調理 や 作り置き です。 「食事で一番大切にしたいのは、家族みんなで揃って食べること。みんなで食べれば、少しくらい手抜きだって大丈夫。イライラしながら手をかけて作ったごはんより、みんなでニコニコ食べるお惣菜やレトルトのほうがいいですよね。消費材の冷凍食品や半調理品は、 罪悪感なくおいしく食べられるもの が揃っているので、とても助かっています」(山形さん) そんな山形さんの 定番アイデア と、 家族のお気に入り を教えていただきました。 ▼一晩つけるだけ、手軽に極上の「水だし」が完成 「煮干しと昆布を入れて冷蔵庫で一晩。火を使わずに手軽においしいだしがとれます。生活クラブの煮干しは大きくて立派なので、濃くうまみたっぷりのだしに。常にストックしています」 ▼時短なのにおいしい「スクリューマカロニ」 「茹で時間が4分と短いうえに、うっかり茹で過ぎてしまっても食べ応えがしっかりとしていておいしいです。 写真は、みじん切りをしたミニトマト、マッシュルームやズッキーニなどの好みの野菜を炒め合わせ、茹でたスクリューマカロニと和えた簡単パスタ。先にトマトに塩をふり少し置き、出てきた水分でしっとりと炒めるのがポイントで、最後に塩で味を整えます。デポー(※東京、神奈川、埼玉、千葉で展開する生活クラブの店舗)もときどき利用していて、そこで試食して教えてもらったレシピです」 ▼信州こんにゃくと平田牧場のひき肉で作る「そぼろ」 「こんにゃくはフードプロセッサーで粗びきにし、豚ひき肉と炒め合わせて、酒、みりん、自家製醤油麹で味つけ。ケチャップやカレーなど味つけに変化を加えることも。こんにゃくはあく抜き不要。食感がプリプリしていてとてもおいしいんです」 ▼レトルトや簡便食も生活クラブだから罪悪感なし ご飯をつくる元気がないときも、無理せずレトルトやインスタント麺を活用。お湯を注いで3分で完成する「ノンカップ麺 しょうゆ味」に、野菜やゆで卵、作り置きしておいたローストポークなどを添えれば、目にもお腹にも大満足の一品に。 「平田牧場の豚バラブロックは、煮豚やローストポークにしておけば、そのまま食べるだけでなくサンドイッチにしたり、チャーハンに使ったりと活用もしやすくて便利。なによりもおいしい! 初めて食べたときは、脂がおいしいってこういうことかと感動しました」(山形さん) ▼素朴でおいしいおやつ「国産六穀クラッカー」 「子どもたちがお気に入りのおやつは、どれも素材がシンプル。国産六穀クラッカーは小さい頃からよく食べていたお気に入り。香ばしくて大人も大好きな味です。お友だちと遊ぶ日は違ったものを持たせることもありますし、絶対にこれと決めているわけではありませんが、今も変わらずおいしいと食べているのを見ると、小さい頃からの味覚は大きくなってもつながっているのだなと実感します」(山形さん) 食べることは、命をつくること。10年続いている、その理由 毎日の暮らしのなかに生活クラブが自然と溶け込み、日常の一部となっている山形さん。振り返って10年。ずっと変わらず続けている一番の理由はなんでしょうか。 「 “食べることは、命をつくること” だと思うからです。安さだけを求めれば、ほかでもいいかもしれませんし、食費ももっと抑えられます。でも、うちでは 安心・安全な食事 はなによりも大切なこと。それを無理なく続けられる形でサポートしてくれるのが、生活クラブだと思います」(山形さん) 食も暮らしもがんばりすぎず、肩の力を抜いて。そう考える山形家では、家事も分担しています。食器洗いと猫のトイレ掃除がお姉さん2人の役割。「そのかわり、失敗があっても怒らないと決めています」 「生鮮食品だけでなく加工食品も、作っている人たちの存在を感じられるところも好きな理由です。自宅に宅配してもらいながら、 生産者さんたちと“つながっている” と感じられるのはうれしいことです。作る人と食べる人、両方があって成り立っているんですね」(山形さん) 子どもが寝静まったあとの夜時間が、大切な自分のためのひととき。心を込めて針を進めながら、ぬいぐるみを完成させていきます。 食は大切ですが、でもそればかりを考えて暮らすわけにはいきません。自分たちにとって無理なく、続けられること。それは家庭における、 食のサステナブルの小さな一歩 かもしれません。 家事も子育ても、そして毎日のごはん作りも。頑張りすぎず、でも愛情はたっぷりとかけながら。なにより大切なのは、心と体の健やかさ。「これからも生活クラブに、たくさん支えてもらうつもりです」と話してくれました。 ※ここで紹介した品物は地域によって取り扱いのない場合があります。 生活クラブの消費材を無料で試せる! プレゼントキャンペーン実施中 生活クラブをきっかけに食への安心感を得て、暮らしも心もさらに豊かになった山形さん。みなさんもぜひ、実際に食べてそのおいしさ・良さを感じてみませんか? いまなら、資料請求で人気消費材を無料体験できるキャンペーンを実施中です。数量限定なので、この機会をお見逃しなく。 無料で「生活クラブ」のおいしいサンプルが試せる! キャンペーンの詳細はコチラ(2021/8/31まで) ※地域・時期によってキャンペーン内容が変わります。 ※生活クラブの配送を行なっていない地域のご住所にはお届けできません。 ※プレゼントの試供品お届けの際に生活クラブの説明をさせていただきます。 ▼生活クラブでは、安心・安全を追求した独自基準により「食の安全性」を保っています。 詳しくはこちら >> 取材/文:藤沢あかり 撮影:山形ゆりか [PR]生活クラブ
2021年04月26日夕飯の準備にかけられる時間は、どのくらいでしょう。 働いていても、いなくても。子育てと家事との両立の中で、のんびりゆっくり夕飯を作っています、という人はなかなかいないはず。 忙しい毎日を支えるアイデアのひとつとして人気なのが、 おかずの「作り置き」 です。 今回は食材宅配「生活クラブ」を使った作り置きで上手に時短をかなえるmakoさんに、そのコツや定番メニューを伺いました。 makoさん 息子さん(5歳)、娘さん(3歳) 保育士として働くかたわら、DIYを重ねた住まい、古道具やお気に入りの器、たくさんのドライフラワーなど、大好きなものに囲まれて過ごす家族との日常をインスタグラムで発信している。 インスタグラム: @moco_moco625 5歳と3歳、やんちゃ盛りの兄妹との毎日は、にぎやかで楽しい反面とてもパワフル。ですが、その暮らしぶりは、とても穏やかで充実しています。 「今年の春から保育士として働き始め、平日はとにかくバタバタなんです。仕事を終えて保育園にお迎えに行ったら、もうそこから ご飯を作る気力も時間も、まったくありません。 子どもたちもお腹を空かせているし、夜は、あらかじめ作っておいたものを冷蔵庫から出して、レンジで温めるだけで精一杯。作り置きがないとやっていけない状態なんです」(makoさん) ■時間はない、でもおいしいご飯を食べてもらいたい これまでも、産地や添加物など、食の安全性を気かけながら食事を作っていたmakoさん。買い物は、週に一度、スーパーと自然食品の店を使い分けての、まとめ買いが基本でした。 「でも、 産地や原材料を確認しながらの買い物に疲れてしまって。 仕事が始まって忙しくなってきたことで、やっぱりこのままではつらいと思い、安心できる食材宅配のことを真剣に考え始めました」 「生活クラブは、ご近所さんの組合員(※1)の方からいただいた消費材(※2)のおいしさもあって注目していました。その方に相談してみたら、このあたりの地域は 小さい子どもがいる家庭は宅配料が無料 になること(※3)、私が不安に感じていた留守の間の受け取りも、ご近所さんが協力してくださるということで、思い切って始めてみることにしました。 ※1 生活クラブの会員 ※2 生活クラブの食材 ※3 お住まいの地域によってサポート内容が変わります。 生活クラブって、 地域での「支えあう」姿勢 がとても強いですよね。ご近所の親切な方と知り合えたのも、生活クラブの良さのひとつだなぁと感じています」(makoさん) 生活クラブって何がいいの? ユーザーの声をもっと見る >> ■「これでいいのかな?」と、ざわざわした気持ちはつらいから 週に一度届けてもらえる宅配のシステムや、子どもたちがすすんで食べてくれるおいしさ。どれも、忙しい暮らしをごきげんに保つために、makoさんにとってなくてはならないことです。 そんな中、なにより気持ちを支えてくれたのは、やっぱり生活クラブの 安心・安全を追求した独自基準による「食の安全性」 だといいます。 「大人も子どもも、おいしいと思える食卓が何よりです。でも、どんなにおいしくても、添加物を気にして原材料をいつも確認したり、 見えない不安を感じながら食べるのは、気持ちがざわついてしまいます。 素材への安心感があってこそ、心からおいしいって思える気がするんです」(makoさん) 安全・安心を最優先! 生活クラブのこだわりについて >> ■生活クラブが、「作り置き」のクオリティをぐんと上げてくれた! 忙しいけれど、家族の食は大切にしたい。子どもとの時間にも、じっくりと向き合いたい。そんなmakoさんのライフスタイルに、生活クラブの存在は大きな力となりました。 「働く私には、 平日の夜に並べるだけでOK の、おかずの作り置きが欠かせません。生活クラブの食材は、野菜も調味料も、どれも大満足。特に調味料は、本当においしい! これで作るだけで、いつもの作り置きも、なぜか料理の腕があがったように感じるくらいです(笑)」 ■手軽に味が決まる! 生活クラブの調味料でつくる、定番作り置き そんなmakoさんの作る「作り置き」を見せていただきました。どちらも、お弁当のおかずにも活躍している定番メニューです。 「日曜日に3〜4品作って、週の後半で一度作り足すことが多いです。どれも簡単な、レシピというよりも目分量で済ませるようなメニューですが、 生活クラブには入れるだけで味が決まる調味料が多い ので、本当に助かっています」(makoさん) 「豚肉とたまトマの万能つゆ炒め」 豚肉切り落としとピーマンを炒め、肉に火が通ったらあらかじめ作っておいた炒り卵を加えて、「万能つゆ」と「牡蠣味調味料」で味付け。最後にざく切りのトマトを合わせて完成です。 「生活クラブは豚肉がおいしいとよく聞いていましたが、本当ですね。 平田牧場の豚肉切り落とし は、くさみがなく、塩こしょうで炒めるだけでもおいしいので、よく注文しています」(makoさん) 「たっぷり野菜とエビのマリネ」 消費材を使ったレシピ検索「ビオサポレシピ」を参考に作ったもの。茹でたエビと細切りのカラーピーマン、ニンジンを「調理用合わせ酢」と塩こしょう、オリーブオイルで和えるだけ。 「カタログに載っていたレシピの横に、味付けに 『調理用合わせ酢』 が紹介されていたので一緒に注文しました。これ、酸味が控えめでかけるだけでおいしいんです。子どもたちも気に入って食べてくれています」(makoさん) 生活クラブは時短がかなう食材キットも豊富! 詳しくはこちら >> ■安心・安全な「食」が、心まで豊かにしてくれる 食卓を囲みながら、「生活クラブのご飯っておいしいね」と自然と会話に出るくらい、家族みんなが満足しているmakoさん一家。 子どもと一緒にカタログをめくることで、 「自分で注文した野菜は食べる!」 と言ってくれる嬉しいおまけ効果もあったんだそう。 「食事は毎日のことですから、あれこれむずかしいことを考えたり悩んだりしなくても、ただ素直においしいと思えること、そしてなにより 心から信じられる安全性というのは、こんなにも心が満たされるんだ と、生活クラブを通して初めて気づきました」(makoさん) 生活クラブをきっかけに、暮らしも心もさらに豊かになったmakoさん。みなさんもぜひ、実際に食べて、そのおいしさ・良さを感じてみませんか? いまなら、人気の消費材をセットにした「3種類の中から選べるおためしセット」がもれなくもらえる資料請求キャンペーンを実施中です。 無料で「生活クラブ」のおいしいセットが試せる! キャンペーンの詳細はコチラ(2019/12/6まで) ※地域・時季によってキャンペーン内容が変わります。 ※生活クラブの配送を行なっていない地域のご住所にはお届けできません。 ※プレゼントの試供品お届けの際に生活クラブの説明をさせていただきます。 取材/文:藤沢あかり 撮影:林ひろし [PR]生活クラブ
2019年09月02日親子ともに、新しい環境が始まるこの季節。あわただしい毎日のなかでも、ママの愛を伝え、子どもの心をほっと癒やす、親子の大切な架け橋となるのが「おやつ」です。 できれば安心・安全で、心と体に優しいものを食べてもらいたいですが、現実は、仕事に家事にと日常が大忙し。手間はかけられない、でも愛情はしっかりとかけてあげたいですよね。 そんな多くのママの願いを、食材宅配の「生活クラブ」を使いながら上手に叶えているのは、フードディレクターやオーガニックコンシェルジュなど食にまつわる仕事で活躍する、川上ミホさん。 3歳の娘さんとの、おやつで繋がるコミュニケーションの様子を通して、おすすめの消費材(生活クラブでの取扱商品のこと)も伺います。 川上ミホさん 娘さん(3歳) 国内外のレストランでの経験を経て独立。食のスペシャリストとして書籍・雑誌、TVなどメディアを中心に活動。近年はレストランプロデュースや商品開発アドバイサーとしても活躍。東京・目黒区東山でプライベート・レストラン「5quinto」を主宰。 インスタグラム: @miho.kawakami.5 子連れでの買い物の大変さと、娘さんの食物アレルギー 国内外で修行を重ねた川上さん。海外での暮らしは、食への安全性や真摯な向き合い方を学ぶ機会でもありました。 「以前はちょっと足をのばしてオーガニックを扱うスーパーに行っていたのですが、子どもが生まれてからはわざわざ行くのが大変になりました。 地元のスーパーで、ひとつひとつ裏返して原材料を確認していましたが、とにかく時間がかります。じゃあネットスーパーを利用しようと思っても、 原材料が細かく記載されていない んですよね」(川上さん) 離乳食を進める中で、お子さんが口にするものの安全性に気をつかいながらも、同時に子連れでの買い物の大変さを感じ始めた矢先のこと。娘さんの 食物アレルギー が発覚したのです。 食べ物の出自をさかのぼり、ていねいに確認する作業は、お子さんの命を守ることでもありました。 「アレルギーは卵に小麦、牛乳もありました。買い物に不安を感じていたとき、ふと思い出したのは母の言葉でした」(川上さん) 私が囲んできた食卓は「生活クラブ」で作られていた 「母は、私が物心ついた時から今もずっと、生活クラブの熱心な組合員です。瓶に入った『パスチャライズド牛乳』も、一度も冷凍されずに届く新鮮でおいしい平田牧場の豚肉も、当時は当たり前のように食べていたけれど、そういえば母はいつも 『これは生活クラブだから安心、おいしい』 と話していた気がします。 子どものアレルギーを機に、あらためて生活クラブのサイトを見てみたら、昔と違って 注文方法もネットで手軽だし、個人で配達もしてもらえる んですね。なにより、 この中から選べばどれでも安心、安全でおいしい というのは私にとってありがたいことでした」(川上さん) そんな川上さんのお気に入りの消費材のひとつが、フルーツ。 「生活クラブのフルーツはどれも新鮮で、 ひとつひとつがいい表情 をしています。特に柑橘類は、スーパーだと甘くて皮がむきやすいものばかりがそろえられていますが、生活クラブでは、甘いものもあれば酸味を感じるものもあって、それぞれに果物らしい味。 農家を営む祖父母のそばで育ったので、舌が自然に近い力強い味わいを覚えています。その味を思い出すおいしさですね」(川上さん) お母さんが作る、くりぬいた柑橘の皮を使ったゼリーは、幼いころの川上さんにとってなにより嬉しいおやつだったそう。 「母はよく、『輸入のグレープフルーツよりも日本の旬の柑橘の方が、 皮まで安心して使えるから 』と話していました。今は私も同じように、子どもに作るようになりました」(川上さん) フルーツがおいしい! 生活クラブの詳細はこちら >> 母になって改めて実感した、生活クラブの魅力 お母さんが組合員だったことを思い出し、川上さんご自身も、アレルギーを持つ娘さんへ安心でおいしい食材を手軽に手に入れたいという想いから加入するようになった生活クラブ。ご自身のお気に入りポイントを3つ教えてもらいました。 【その1】作っている人の顔が見える 農業を営む祖父母の姿を見ながら育ったという川上さん。 出荷用には形が揃った虫食いのない「よそいきの顔」をした野菜、自家用は虫食いだらけだけど野性味あふれる顔の野菜、と子ども心にその違いを肌で感じていたといいます。 味が濃厚な生活クラブのプチトマト。「これならトマトが苦手な娘も、おやつ代わりにそのままパクパク食べるほどお気に入りです」 「畑を守っていくことがどんなに大変かを見ていたので、 真面目に良いものを作り続けている生産者さんを応援したい という気持ちもあります。 生活クラブの農作物には、作った人からのコメントが入っていることもあるんです。『今年は台風被害が大きく大変でしたが、みんなで頑張っています』なんて書いてあると、食べることで気持ちを伝えたいって思いますよね」(川上さん) 【その2】アレルギーに対応した商品がある アレルギーのため、一般的なケーキやクッキーが口にできない娘さん。できるだけいろいろなおやつをあげたいけれど、 手作りにも限界 がある。そんなときにも、生活クラブが救ってくれたといいます。 「生活クラブは 米粉のスイーツも充実 しています。『米粉のやぶれまんじゅう』は、特に娘のお気に入り。 毎日、幼稚園におやつを持参するのですが、あるときすっかり用意を忘れていて。さっと市販のものを買うわけにもいかず困っていたら、冷凍庫にこれがあるのを思い出しました。 個包装のフィルムに顔を書いて もたせたら、いつもの手作りよりも大喜びしていたかも(笑)」(川上さん) 【その3】安心・安全を追求した独自基準がある 「皮まで使えるフルーツや野菜のように、 農薬や肥料にも厳しい『自主基準』を設けている んですよね。化学合成農薬や化学肥料をできるだけ使わないでいたり、全く使わないのか、限られたこの期間だけ使わないのかなど、きちんと明示されています。 添加物に対しても同様です。加工食品なども、 原材料がきちんと記させれているので安心 です。子どもには、できるだけ少ない素材でシンプルな、余計なものが入っていないものをと思っているので、生活クラブの食品は安心感があります」(川上さん) 生活クラブの「安心・安全」へのこだわりについてはこちら >> 忙しくても簡単! おいしい! 生活クラブで手作りおやつ 素材を重視した生活クラブのお菓子やフルーツ。そのまま食べてももちろんおいしいですが、「ちょっとひと手間加えると、『ママの作ってくれたおやつ』という嬉しさが増しますよね」と川上さん。娘さんが特に大好きなおやつを3つ見せていただきました。 ・りんごのコンポート りんごを細かく刻み、何も加えずにさっと煮込んだもの。りんごの甘さが凝縮し、切って出すだけよりも「おやつ」としての満足感が。 ・みかんのはちみつマリネ 自然の不揃いさも、生活クラブの魅力のひとつ。みかんが酸っぱく感じるときは、皮をむいてはちみつと和えて。ほんの少し手を加えるだけで、デザート風に。 ※はちみつおよびはちみつを含む食品は、1歳未満の乳児には与えないで下さい ・白玉ぜんざいのかぼちゃ添え 1食分ずつのパウチになった白玉ぜんざいは、何もないときのお助けおやつ。茹でたかぼちゃをつぶし、ぜんざいと一緒に。かぼちゃのほくほくとした素朴な甘さが加わって、よりヘルシーで食べ応えもアップ。大人にはシナモンをふっても。 加工食品も無料で試せる! キャンペーン実施中>> 計画的な献立づくりと買い物が、時間のゆとりに これまでは、2~3日おきに献立を考えていたという川上さん。生活クラブを始めたことで、週に一度の注文に合わせて、 1週間分の目安を立てる ようになりました。 足りないものが出たときだけスーパーで補う買い物スタイルは、 無駄がなく、きちんと食材を使い切れる ように。 買い物の時間もカット され、時間を効率良く使えるようになりました。 「翌週のスケジュールを確認しながら、メインだけざっくり決めて注文します。始めたばかりの頃は、どれもおいしいし嬉しくて、いっぱい注文しすぎて冷凍庫に入りきらなかったことも(笑)。今は、1週間で食べきれる量を心がけています」(川上さん) 注文のときは、カタログをお子さんと一緒にめくりながら、食べたいものをチェックするのが川上さんのスタイルです。 「一緒に旬の食材を見たり、何が食べたいか話したり。娘は自分が食べられるもの、食べられないものを知る機会にもなります。私もこうして、母とカタログを見ていましたね。まずはカタログにチェックをして、子どもが寝たあとネットで注文しています」(川上さん) 注文・調理も簡単で便利! その理由とは? >> 「私の母は、素材や原材料にこだわって選ぶ人でしたが、父は、みんなで楽しんで食べられたらいい、という人だったんです。それぞれどちらも大切なことだと思います。 家族と囲む食卓は、楽しいことがなにより大切。食は、学校の机の上ではなく、毎日の暮らしから学ぶことだから、生活の中でその大切さを自然と学んでくれたら嬉しいですね」(川上さん) 「子どもたちの世代へ、いいものを残していくためには、 買い続けること、使い続けること も大切です。 生活クラブは、同じように子育てをしているママたち、買い物している人たちみんなで生産者を支え、 よりよい食卓を守っているんだという一体感 があります。一緒にゆるくつながっていられる、そんなやさしさも気に入っています」(川上さん) 生活クラブの消費材は、まずは実際に味わい、体感してみるのが一番。 いまなら、人気の消費材をセットにした「3種類の中から選べるおためしセット」がもれなくもらえる資料請求キャンペーンを実施中です! 無料で「生活クラブ」のおいしいセットが試せる! キャンペーンの詳細はコチラ(2019/8/31まで) ※地域・時季によってキャンペーン内容が変わります。 ※生活クラブの配送を行なっていない地域のご住所にはお届けできません。 ※プレゼントお届けの際に生活クラブの説明をさせていただきます。 取材/文:藤沢あかり 撮影:村上未知 [PR]生活クラブ
2019年03月04日育児や仕事に追われるお母さんにとって、重い野菜や調味料、持ち帰るのに気をつかう冷凍食品をまとめて自宅まで届けてくれる「食材宅配」の利用は、暮らしの大きな支えとなる選択です。 いまではバラエティに富んだ食材宅配サービスがあり、扱う商材の種類や味、価格やシステム、そしてなにより安全性など、どれもさまざま。決め手は何? と悩ましくもあります。 そんな中で、2児の働くママであり、「暮らし」の情報を扱う仕事をしている私が選んだのは 「生活クラブ」 。どうしてここを選んだのか? 今回はそんなお話をご紹介します。 ■食材宅配は、働くママの強い味方 私のおもな仕事は、さまざまなお宅にお邪魔して、インテリアや子育て、食などライフスタイルのお話をお聞きし、雑誌やWebの記事にするというもの。そしてプライベートでは、5歳の女の子と生後7か月の男の子の母でもあります。 取材では「子どもに手づくりのおやつを作るママ」「調味料はすべて自家製」なんてすてきな暮らしを送る方々に数多く出会います。そうなると、やっぱり影響を受けるわけです。私自身も「毎食、きちんと手づくりしなくちゃ」「加工食品はなるべく控えよう」「野菜も調味料も、 安心、安全なものを選んで家族に食べてもらいたい 」、そんなふうに考えるようになりました。 食材によって買い物先を振り分けたり、穴の開くほど原材料とにらめっこしたり…。でも、働きながら&子どもを連れてのそんな買いものスタイル、あまり現実的ではありませんでした。 保育園のお迎えに行って、そのあと子どもを連れてスーパーへ。これって結構ハードルが高いですよね。お迎えから寝かしつけまでは、分刻みの戦場。週末にまとめ買いができればいいけれど、車を持たないわが家には、その量にも限界が。必然的に、「食材宅配」を検討し始めました。 ■私が「生活クラブ」を選んだ理由 いろいろな食材宅配を比較検討する中で、以前から気になっていた「生活クラブ」が農薬や添加物などに 厳しい「自主基準」 を設けていることを知りました。 時間がないからといって、できあいの加工食品を子どもに食べさせるのは、どこか罪悪感を感じてしまう。その理由は人それぞれだと思いますが、加工食品でも 家で作るものと同じような素材だけ でできているのだとしたらどうでしょうか。少し、選択の幅が広がりそうな気がしませんか? くまなく原材料のチェックをしなくても 「生活クラブで選ぶものなら大丈夫」 …そう思えるのは、しっかりとした「自主基準」のもとで作られているから。ストックしている冷凍餃子や温めるだけのミートソースなどは、時間がないときの心強い味方です。 ■「生活クラブ」の価格・味・安心感は何物にも変えがたい もともと食べることが趣味の私は、もちろん今でもデパ地下が大好き。近所のスーパーのパトロールも欠かしませんし、旅先では必ず調味料や乾物などの食材を買って帰ります。でも、いまや調味料の大半は、「生活クラブ」のものがわが家のスタンダードに。 伝統的な製法で作られるごま油や丸大豆醤油など、毎日使うものだからこそこだわりたいところです。 実直なものづくりをする生産者を「買い物」の形で応援 できるというのも、「生活クラブ」を選んでいる理由のひとつ。 気づけば冷蔵庫に並ぶ食材は「生活クラブ」のものでいっぱい。デパ地下やスーパーなどで新しい出会いを楽しみつつもここに戻ってくるのは、やっぱり 「リピートできる買いやすい価格」「いつでも同じものが買える安心感」「ここでしか買えない味」 なのかもしれません。 どんなにおいしくても続けて買えないお値段だと現実的ではないですし、お取り寄せしないと買えない、というのも困ります。毎日食べるものだから、「味」「安心・安全」「価格」のバランスはとても重要です。 さてここで、家族みんなの「生活クラブ」のお気に入り消費材をご紹介します。 ■私のお気に入り ▼トマトとマスカットのケチャップ 「生活クラブ」といえば、濃厚な「トマトケチャップ」と聞いたことがある人もいるかもしれません。最近新しくラインナップに加わったこちらは、 砂糖の代わりにマスカットの果汁 で甘みをつけたタイプです。濃い味わいはそのままに、少しさっぱりとした後味が気に入っています。 ▼すりおろしにんにく&刻み生姜 生のにんにくのおいしさを知ると、なかなかチューブでタイプは満足できません。とはいえ、生だとまな板の処理や手につくニオイなどが面倒で、結局にんにくを使う頻度が減っていました。でもこれなら、 生の風味そのまま に、炒め物やドレッシングなど、「ちょっと加えたい」ときにサッと使えるようになりました。生姜はお味噌汁に足すとおいしいですよ。 ▼スクワランオイル 食材ではないのですが、とにかくおすすめなのがこちら。ベタつかないさっぱりとした着け心地のオイルです。顔はもちろん、 髪や体など家族みんなで全身に使えます 。なにより、それを叶えられるお値段というのも魅力的。いつでも手に取れる場所に置いて、子どもの乾燥が気になった時などにも使っています。 生活クラブの新米ママに聞く!「わが家の人気ベスト3はコチラ」>> ■娘のお気に入り ▼ポークウインナー 薄味だけどお肉の風味はしっかりで、子どもだけでなく大人も満足。無添加タイプのウインナーはいくつか試しましたが、「いつものやつがいい」と、 子どもの評価はこれがナンバーワン でした。 ▼北海道の黒豆煮豆 ほどよい甘さ、 ほくほくとした豆の歯ごたえ がおいしい黒豆です。夕飯の箸休めに出していますが、子どもにはおやつ感覚のよう。お正月のたびに今年こそ黒豆を炊こうと思うものの、これがあるならまぁいいか、となっています(笑)。 3. きらずあげ おからで作った、歯ごたえのあるスナック。後引くカリカリ食感が癖になり、ついつい手が伸びます。国産の大豆や小麦など、素材にもこだわりが。 他にはどんなものがある? 人気ランキングはこちら>> ■夫のお気に入り ▼小粒納豆 経木(きょうぎ)で包まれた、昔ながらの納豆。わが家は小粒タイプが好きです。納豆が好きでいろんなメーカーのものを試してきましたが、このお値段でこのしっかりとした豆の風味はなかなか出会えません。 ▼白菜キムチ ほどよい辛さの食べやすいキムチは、納豆に入れたり豆腐にのせたり。お酒のおつまみとしてそのまま食べることも多いので、 冷蔵庫にあると安心 のようです。 ▼万能つゆ いわゆるめんつゆです。毎朝の卵焼きを夫が焼いてくれるのですが、忙しい朝でも これ1本で味が決まる のが便利な様子。ちなみに、納豆もこれで味つけしています。 調味料が人気? ご家庭に人気の消費材を見る>> ■「生活クラブ」で変わった、わが家の生活 「生活クラブ」を始めていちばん感じているのは、 時間がない中でも、きちんと食に向きあえている という安心感。 時間はかけずに、手をかけた料理をつくりたい。そんなわがままを叶えるために、 自分の納得のいく手抜きの基準 を見つける。それは、仕事をしながら家事や子育てをするうえで大切なことだと思っています。 難しいことは抜きにして、家族みんなが“おいしい”と笑顔になれるものが、すぐそばにあるというのはやっぱりうれしいし、なにより 食いしん坊の私自身が満足 です。 ■「生活クラブ」のあるおいしい暮らし、今なら無料で試せる 私の注文スタイルは、時間のある時にカタログで買いたいものにチェック。その後、 パソコンでまとめて発注 します。「小松菜をさがしてくださーい」「ブー! それはほうれん草でした~」なんて言いながら、子どもとの遊びを兼ねて一緒に見るのも楽しいですよ。 うちでは、「何食べたい?」「○○の季節がきたね~」と、 カタログを見る時間がコミュニケーションのひとつ にもなっています。 そんなわが家の大好きな「生活クラブ」では、現在消費材を体験できる「3種類の中から選べるおためしセット」がもれなくもらえる資料請求キャンペーンを実施中。 食材は、まずは「実際に食べて」みて検討するのがいちばんです。自分の舌で、まずは実際に味わってみてくださいね。 無料で「生活クラブ」のおいしいセットが試せる! キャンペーンの詳細はコチラ(2018/8/31まで) ※地域によってキャンペーン内容が異なる場合があります。 ※生活クラブの配送を行なっていない地域のご住所にはお届けできません。 ※プレゼントお届けの際に生活クラブの説明をさせていただきます。 [PR]生活クラブ
2018年03月12日「たのしい手づくり子そだて」の著書である良原リエさんは、忙しい毎日でも無理のない「手づくり」をお子さんと楽しんでいます。 前編 では子育て中でもできるリメイク・アイディアを伺いました。 後編では、手づくりを通した 子どもとの遊び方 や コミュニケーションのとり方 について聞いてみます。 ■興味を持ったら“子どものペース”に合わせる 「子どもと一緒に何かをりたい」と思うけど、現実は子どもが思い通りにやってくれなくて、だんだんイライラ…。良原さんは、どんなふうに楽しんでいるのでしょうか? 「子どもが思い通りにやってくれないことはしょっちゅうです。でも、私がやりたいことがあるように、子どもも他にやりたいことがあるかもしれないし、違うやり方がいいのかも。 だから、一緒に何かを作るときは、無理強いはしません。やりたくなさそうなら、まず やらせない のも、大切かもしれません」(良原さん) 「たとえばこのスクラップブック作り。私がひとりでもくもくと真剣に取り組んでいると、気づけば電車で遊んでいたはずの息子が近くにやってきて眺めるようになり、そのうち一緒に参加し始めました。 一緒にやり出したら、 息子のペース に合わせます。せっかく興味を持ってくれたのだから、面白い、と思えるように同じペースで、 同じ目線 で、やるようにしています。 そして、『こうしたほうが素敵だと思うな』などとアドバイスはしますが、こちらの思惑と違うことをやっても、いいね! と褒めて、受け入れるようにしています。なにかを作るってアートですから、そもそも 正しい答えや完成形ってない ものですよね。だから、 なんでもあり だと思うんです」(良原さん) 興味を持ってほしいと思うことがあるならば、まずはお母さんやお父さん自身が、うんと楽しんでいる様子を子どもに見てもらう。それが近道のようです。 ■年齢ごとに“何ができるか”を見極める 3歳の誕生日には、数字の「3」に親しんでもらおうと、いろいろなアイディアを考えたそうです。数字の型抜きクッキーに、事務用スタンプの「3」を押したラッピングペーパー、段ボールで切り抜いた「3」に折り紙をぺたぺた貼ったディスプレイなど。 「子どもとのクッキー作り、粉は飛び散るし、あたりは汚れるし…大変ですよね(笑)。子どもと何かを作るときは、その子が今、 何ができるか を考えて下準備をするとストレスなくできると思います。 たとえば、2~3歳でクッキーをつくるなら、生地が仕上がったところで声をかけて、そこから一緒にやります。 4歳頃からは、計量するところから一緒に。数字を覚え始めているからです。 5歳の今は力もついたので、食材を出したり選ぶところから。つまり最初から最後まで一緒にできるようになりました」(良原さん) ■子どもに“お母さん、助かるよ”を伝える 「それでも粉がいろんなところに飛び散ったり、すべてが思うようにはいきません。でも手伝ってくれたことをちゃんと褒めます。 そして粉は飛び散らないほうが助かることも伝えて、お掃除もなるべく一緒にやります。5歳には、全部まとめてクッキー作りだよ、と伝えます。(もちろん2歳だったら言いませんが) 『こうしてくれると助かる』という言葉は息子によく響くようです。 お母さんの役に立ちたい 、とう気持ちは、少なからず子どもはみんな持っているのかもしれません。 『助かるよ』『助かった』『ありがとう』 この言葉で、やってほしいことへ導けることは、多くある気がします」 (良原さん) ■お母さんの「心の栄養」になることを 最後に良原さんに、子育てについての思いをお聞きしました。 「今、息子は5歳になりました。4歳を過ぎたころからは、ひとり遊びや自分でできることも増え、子育てはずいぶんラクになりました。子どもを通して過ごした時間はとても刺激的です。新しく知った世界がたくさんありました。でもその反面、 からっぽ になっている自分にも気がついたのです。 それもそのはず。振り返ってみると、自分のための時間はほとんどありませんでした。出産前には当たり前のようにあった、好きな音楽を聴く、ライブや映画を観る、美術館へ行く、本を読む、旅に出る、美味しいものを食べに行く、友達と遊ぶ…。 仕事を再開するための、子育て以外のインプットがちっともできていなかったんです。自分の時間を持つこと、好きなことのインプットをする時間は、仕事の質をあげるだけでなく、 心の余裕 にもつながると思います。 「自分の時間=心の栄養」 です。 しっかりとらないと、お母さんがつらくなります。 お母さんがつらくなると、子どもとの時間がつらくなるかもしれません。 お母さんたち、どうか頑張りすぎないでください。私はちょっと頑張りすぎたなあと思います。まわりの力を頼って、お金の力を使ってでも、 自分の時間を確保 すべきだったと、今振り返ってみて思います。 自分がいっぱいいっぱいの中で、「手づくりしてあげられない」なんて思う必要はありません。手づくりも、やりたい!という気持ちが大切です。 子どもに何もしてあげられていない。そう悩んだり、自分がへとへとになってしまう前に、まずは休んでみてくださいね。そうして、心に余裕ができたら、何かを作りたい気持ちが湧いてくるかもしれません。 そんな時にこの本が役に立てれば嬉しいなと思っています」(良原さん) 「たのしい手づくり子そだて」の中には、手づくりや遊びのアイデアと一緒に、それにまつわる良原さんの子育てエピソードが添えられています。手づくりハウツー本としてはもちろん、子育てにちょっと疲れたときに、パッと開いたところから1つ、2つと読むだけで、ちょっと元気をもらえるかもしれません。 その元気が、「手づくりしてみたいな」「子どもと一緒にこんなことして遊びたいな」そんなふうに思える一歩になりそうです。 『たのしい手づくり子そだて』 良原リエ (アノニマ・スタジオ) 古着や端切れを利用した「リメイク術」や、子どもと一緒に楽しむ「手づくり遊び」を紹介した一冊。「手づくりをしたいけれど、時間がない」という著者自身の体験から生まれた、時間や手間をかけずにできる実用レシピが満載です。「誕生日」「クリスマス」「お正月」など、子どもとのかけがえのない時間を楽しむ、季節の行事を手づくりで彩るアイディアも多数掲載しています。 良原リエさんプロフィール 音楽家。アコーディオニスト、トイピアニスト、トイ楽器演奏家として、映画「コクリコ坂から」(スタジオジブリ)「ターシャ・テューダー 静かな水の物語」(KADOKAWA)をはじめ、TV、CM、アニメ、ミュージカル、コトリンゴなど他アーティストとの演奏、制作に様々なジャンルで関わる。出産後は料理や庭、インテリア、子育てなど暮らしまわりが雑誌やWEBメディアで紹介され、ライフスタイルすべてが活動の場に。自身の暮らしや手づくりのものを紹介しているインスタグラムも人気。著者に『音楽家の台所』(コノハナブックス)、『たのしい手づくり子そだて』(アノニマ・スタジオ)、『トイ楽器の本』(DU BOOKS)など。 HP: instagram: @rieaccordion
2018年03月09日「子どもに手づくりのものを作ってあげたい」そんなふうに思いながらも、家事や育児、仕事に追われ慌ただしい毎日…。 音楽家の 良原リエ さんも、働きながらわんぱく盛りの男の子を育てるお母さんのひとりです。でも、暮らしの中には 「手づくり」 があふれ、それが子育ての息抜きにもなっているそう。 「たのしい手づくり子そだて」 の著者でもある良原さんに、 育児の合間 の 少しの時間 で チャレンジ できる、簡単な リメイク のアイディアやコツについて伺いました。 良原リエさんプロフィール 音楽家。アコーディオニスト、トイピアニスト、トイ楽器演奏家として、映画「コクリコ坂から」(スタジオジブリ)「ターシャ・テューダー 静かな水の物語」(KADOKAWA)をはじめ、TV、CM、アニメ、ミュージカル、コトリンゴなど他アーティストとの演奏、制作に様々なジャンルで関わる。出産後は料理や庭、インテリア、子育てなど暮らしまわりが雑誌やWEBメディアで紹介され、ライフスタイルすべてが活動の場に。自身の暮らしや手づくりのものを紹介しているインスタグラムも人気。著者に『音楽家の台所』(コノハナブックス)、『たのしい手づくり子そだて』(アノニマ・スタジオ)、『トイ楽器の本』(DU BOOKS)など。 HP: instagram: @rieaccordion ■“並縫い”ができればOK! 子どものための手づくり、そう聞いただけで身構えてしまう人はいませんか? 「不器用でお裁縫が苦手なんです」という話は、ちらほら耳にします。でも安心してください、と良原さん。 「手づくりで何かを作る、というとまずはミシンだと思いがちですが、苦手な人なら一番簡単なのはやっぱり 手縫い 。ゆっくり確認しながら縫えるし、もし間違ってもほどきやすいからです。 手縫いの方法もいろいろありますが、家庭科の授業で習った “並縫い” さえできればたいていのものはOK。まず初めは、縫う距離が短いものを選べば時間をかけずに仕上がりますし、なにより仕上がった時の “満足!” を感じれば、また作りたいという気持ちにつながるかもしれません」(良原さん) ■“もとの服のかたち”を、とことん活かす! 型紙を取って、大きな布を広げて裁断して…。そんな手間をかけないのも良原さんスタイル。「お母さんの負担をできるだけ少なく」との思いから、なにより良原さん自身が時間のない中で作ってきたアイテムは、短時間でできるものばかり。こちらの「ニットの袖で作ったベビー帽子」もあっという間にできるそう。 「これはとても簡単。伸びる生地を使うので“ニット”としていますが、 Tシャツの袖 から作るのが手軽でおすすめ。Tシャツの袖を身頃(胴体の部分)から外すように裁断し、切り口を並縫いで縫い、縫い終わったらぎゅっと絞って縫い留めれば完成! 縫うのはわずか 15センチ ほど。最後にぎゅっと絞るので、少々曲がっても全く分からなくなります。帽子の縁にあたる部分は、Tシャツの袖口を利用するので、もう縫ってあります。 すでにある 縫い目 や 形 を とことん利用 しよう!というのが、私のリメイクのコンセプトです。縫いものに慣れている方なら数分で、慣れていなくても10分ぐらいでできますよ」(良原さん) ■“ハギレ”だけでも素敵になる それでもやっぱり自身がないという人なら、こんな小さなリメイクはいかがでしょうか。手縫いだけで短時間でできるうえに、「自分だけ」の目印に喜ぶ子どもの顔が浮かびます。 「まだ名前が読めないときに、子どもの幼稚園グッズにつけた 目印 です。すべてお父さんのチェック柄のシャツを使ったので、“この柄は自分のもの”と、息子も分かりやすかったようです」 (良原さん) 本の中では、 揃えたい道具 や 縫いしろの始末 の仕方など、きれいに仕上げるためのコツとポイントも掲載。写真入りで詳しく説明されているので、手づくり初心者でも安心してチャレンジできそうです。 ■“ミシン”は曲がっても気にしない! ミシンはまっすぐ縫えないから苦手、という人もいるかもしれません。もちろんきれいに縫えるに越したことはありませんが、「そうでなくてもいい」と良原さんは話します。 「実は私も、まっすぐ縫うのはとても苦手。でも、たいていの縫い目って、 裏側に隠れてしまう 部分にあるんです。だから少々曲がっていたって、誰にも気づかれません。裏返しにした途端、縫った本人も気にならなくなるかも!(私がそうですから、笑) だからどうぞ細かいことは気にしないで、どんどんトライしてほしいです」 (良原さん) ■“リメイク”は思い出を引き継ぐ 家に眠っている服やシーツ、好きな布で作れるリメイクは、とっても リーズナブル 。子どものサイズアウトやわんぱくさにだって、どんと構えていられるでしょう。 良原さんのリメイクの利点は、そんな物理的な面だけではありません。お気に入りだったけれど、もう似合わない、着られない。でも捨てられない。そんな洋服はありませんか? この柄を見たら実家の風景がよみがえる、キッチンに立つ母の姿を思い出す、そんなエプロンがあるかもしれません。 「たのしい手づくり子そだて」に集められたリメイクアイデアは、 大切な思い出 を一緒に受け継ぎ、そこに 新しい思い出 を重ねることができます。 後編では、良原さん親子の手づくり遊びのアイデアを通して、もっと子どもとコミュニケーションを楽しむ秘訣を伺います。 『たのしい手づくり子そだて』 良原リエ (アノニマ・スタジオ) 古着や端切れを利用した「リメイク術」や、子どもと一緒に楽しむ「手づくり遊び」を紹介した一冊。「手づくりをしたいけれど、時間がない」という著者自身の体験から生まれた、時間や手間をかけずにできる実用レシピが満載です。「誕生日」「クリスマス」「お正月」など、子どもとのかけがえのない時間を楽しむ、季節の行事を手づくりで彩るアイディアも多数掲載しています。
2018年03月08日人気パーソナルスタイリストやファッションライターとして活躍する高橋愛さんは、小学生の息子さんをもつママ。 初の著書、 『迷わないおしゃれ』 には、「定番アイテムで、センス良く」、「がんばらなくても自然にあかぬける」テクニックが満載。子育てママにも役立つ センスアップ の秘訣がたくさん詰まっています。 前編( 「がんばらなくても素敵に見える「プチプラ服」の選び方」 )に続いて後編では、ママ友づくりに役立つファッション術や、プチプラブランドで上手に「デニム」を選ぶときのコツについてお話を伺いました。 高橋 愛 (たかはし・あい) パーソナルスタイリスト、ファッションライター。服飾大学でデザイン、縫製を中心にファッションを学び、卒業後は10年間アパレル業に携わる。アパレル業時代は、店頭で約5万人をスタイリングした経験を持つ。結婚、出産を経て、パーソナルスタイリストとして独立。現在はファッションライターとしての情報発信を活動の主軸としている。 HP: Blog: ■「ひとさじのフェミニン」がママ友づくりにも効果的? 子育てが始まると、同時に考えだすのが 「ママ友づくり」 。がんばって張り切りすぎるのはちょっと……。でも「あの人、なんだかいい感じ」と思ってもらえると、やっぱり嬉しいですよね。第一印象アップには、 「女性らしさ」 と 「清潔感」 が大切、と高橋さん。 「ちょっと女性らしさを足す、というのは“女っぽい格好をしよう”というのとは違います。 “自分へ気を遣っている=相手へも 気遣い ができる”ことや“清潔感”が、女性らしさにつながると思うんです」 「ボーダーの着こなしでもお伝えしましたが、ちょっと袖を折って 手首 を見せる、スニーカーだけでなく バレエシューズ を合わせてみるなど、気軽にできる“女性らしさ”がシンプルコーデには効果的です」 忙しいからと 汚れや毛玉 をそのままにしていたりと、あまりにも無頓着なのは考えもの。着こなしに自身がつけば、立ち振る舞いや表情も、イキイキと変わってくるかもしれませんね。 ■カジュアルの鉄板コーデ、白シャツ&デニムをこなれた着こなしに この日の高橋さんのファッションは、初夏にぴったりの白シャツにデニムというシンプルコーデ。ベーシックなスタイルだからこそ、ちょっとした テクニック であか抜けるポイントがあるようです。 白シャツは、背中にギャザーがあり、裾に 動き のあるデザインをセレクト。 「かっちりとハリのあるシャツをデニムに合わせると、ちょっと野暮ったくなることも。ギャザーがある、素材がレーヨンであるなど、ちょっと ディテール や 素材 にワンポイントのあるものを選ぶようにしています。 抱っこ紐 の時期さえ過ぎれば、 白シャツ は漂白ができるので意外と便利です。子どもが汚しても気にならない価格帯のものを選ぶのもポイントですね」 ノーアイロンで着られるものを選ぶのもキーですが、もし気になるときは、吊り下げたままシワを伸ばせる、ハンディタイプの スチームアイロン をひとつ持っておくと便利なのだそう。 そしてデニムは、 ユニクロ の ボーイフレンド タイプです。 「もともと、くるぶしが見える丈のデザインです。そのままでも履けますが、ちょっとぼんやりするかな? と思い、裾を少しだけ折り返してアクセントにしました」 デニムも 足首 を見せて履くだけで、ぐっとこなれ感や女性らしさがプラスされます。 ■デニム選びのポイントと、体型キープのテクニック ちょっとゆとりのある ストレート や、 ボーイフレンド シルエットのデニムは、何にでも合わせやすく1本持っているととても便利なアイテム。 「デニムは、必ず 試着 をおすすめします。最近は、ユニクロなどのプチプラブランドも良質のデニムがたくさん。ママファッションに、デニムは大活躍ですし、バリエーションをつけて持っておくと便利です。コレ! という一本を見つけたら、 濃ブルー、薄ブルー、ブラック、ホワイト 、と 4本 色違いで揃えてしまうのも手ですね」 こんな大人買いができるのも、プチプラブランドならではのメリットです。 さらに、産後の 体型キープ もあか抜けファッションには欠かせません。 「あえて細身のものや、ストレッチの入っていないデニムを一本持っておくと、体型キープに効果的です。動きづらければ、お出かけせずに家で履いてみるだけでもOK。月に一度は履くことで、体型変化に敏感でいられますよ」 子育てに手がかかる時期は、過ぎてしまえばあっという間。その渦中にいると、バタバタと大変さだけが先立ってしまいますが、少し立ち止まって自分のファッションのことを見つめ直してみませんか? 気に入ったファッションに身を包めば、気持ちも晴れやかに。 子育てになにより大切なのは、ママが笑顔で毎日を楽しむこと。そうすれば、子どもたちやパパも、もっとニコニコになるかもしれません。 「子育てが始まると、つい 視野 が狭くなってしまいがち。私もそうでした。意識しながら積極的に外の世界へ出て、子育て以外の話もしてみてください。そうしていく中で、気持ちにゆとりが生まれたり、ファッションの話ができる友人が見つかったりすることも」と高橋さん。 「産後、何を着たらいいのかわからない」「子育てで思うようにファッションが楽しめない」。そんな人は、ぜひ 『迷わないおしゃれ』 を開いてみてはいかがでしょう。ファッションから始める楽しい子育て、ぜひ取り入れてみませんか? 『迷わないおしゃれ』 高橋愛 著/WAVE出版 がんばらなくても、自然とあかぬけて、素敵に見える。一生使える、おしゃれの「軸」の作り方をまとめた一冊。人気パーソナルスタイリスト・高橋愛が教える、服や小物の選び方、着こなし方の基本。 ・どこかこなれた、素敵なファッションにあこがれる ・朝、服選びに時間をとられたくない ・「自分らしいおしゃれ」が何か、いまいちわからない そんな悩みがすんなり消える、心強いアドバイスが詰まっています。
2017年06月14日子どもとの暮らしは喜びや育児の楽しさを知る反面、めまぐるしい毎日に、ふと気づけば自分のことはおざなりに。「ママになったら おしゃれ はしばらくおあずけ」なんて思っているなら、それは大間違い。 忙しくたって、いつでもハツラツとした女性でいたいもの。ママだからこそ広がるおしゃれの楽しみ方を、自身もママであり、人気 パーソナルスタイリスト でファッションライターとしても活躍する 高橋愛 さんにお伺いしました。 初の著書、 『迷わないおしゃれ』 では、「定番アイテムで、センス良く」、「がんばらなくても自然にあか抜ける」テクニックが満載。そしてこの一冊には、ママにも共通の センスアップ の秘訣がいっぱい詰まっています。 高橋 愛 (たかはし・あい) パーソナルスタイリスト、ファッションライター。服飾大学でデザイン、縫製を中心にファッションを学び、卒業後は10年間アパレル業に携わる。アパレル業時代は、店頭で約5万人をスタイリングした経験を持つ。結婚、出産を経て、パーソナルスタイリストとして独立。現在はファッションライターとしての情報発信を活動の主軸としている。 HP: Blog: ■「ママらしい服装をしなくちゃ」と自分にセーブをかけないで 高橋さんは、現在小学校4年生の男の子と暮らしています。 アパレルで販売の仕事に長く携わっていたころは、「何を着ていいのかわからない」「これまでの服が似合わなくなった」と、ママたちのファッション相談も数多く受けていたといいます。そんな高橋さんにも産後、迷いの時期がありました。 「“母親はこうあるべき” “母親らしいファッションをしなくちゃいけない” って自分で自分を縛りつけていたと思うんです。体系の変化もあるし、毎日育児に向きあっているからか、ファッション誌を見ても自分と重ね合わせられず、今ひとつピンとこなかったんですね」 「今振り返ると、“ママだから”と 制限 することって特になかったと思います。もちろん、TPOをわきまえることは大切ですし、子どもよりも自分の服が気にかかってしまうような繊細な素材や高価なものはNG。 アクセサリーも子どもが幼稚園くらいまではつけていませんでしたが、それでもファッションは楽しめますよ」 ■子育て期はカジュアル制覇がカギ? 抱っこ紐ママも使えるシャツ選び 動きやすさや自宅での洗濯のしやすさなどを考えると、子育て期は特に カジュアル な服装がメインになってきます。 「抱っこ紐スタイルも、キレイめよりカジュアルのほうがフィットする気がしますし、これを機にカジュアルスタイルに目を向けるのもいいと思います。定番のシャツやボーダーに、スニーカー、というスタイルも増えますよね」 「シャツのオススメは、ストライプなどの柄ものや、ダンガリーシャツのような 素材感 のあるものです。柄ものなら、 汚れ が目立ちにくいだけでなく ノーアイロン でもさまになります。襟がある服を着ると、それだけで少し “きちんと感” が出るので、シャツはよく着ていました」 ■定番のボーダー選びのあか抜けポイント 「ボーダーをパンツに合わせてカジュアルに着たいなら、どこかに少しだけ “女性らしさ” を加えるのがオススメです。たとえば、 ・ボートネックになっている ・七分袖で手首が見える長さ ・少しだけシルエットがシェイプされている ちょっとだけ 「抜け」 があると、すっきりと洗練されます。 パンツスタイル以外なら、動きやすいフレアのスカートに合わせたり、フラットシューズを選ぶときも、スニーカーではなく バレエシューズ を履くのもいいですね」 ■プチプラブランドを味方につけるアイテムの選び方 プチプラ ブランドと上手に付き合うのも、ママファッションを楽しむためには大きなポイント。あちこちに店舗があり常に新商品が並ぶので、ふらりと立ち寄っては、そのお値段に衝動買いしたくなりますが、ちょっと待って、と高橋さん。 「ユニクロやGUは、トレンドから定番までアイテムが豊富だからこそ、お店に行く前には、必ず WEBサイト のチェックを忘れずに。 種類も多いので白シャツひとつにしても店舗で見ると、欲しいのはどれだったのかと迷ってしまうんです。素材や形、あれば レビュー などもチェックして、ある程度の目星を。 こんな素材のパンツが欲しい、このぐらいの丈で細めのピッチのボーダー、など欲しいアイテムの イメージ を決めてからお店に行くのもいいですね。 店舗では実物を見ながら、手持ちの服と合わせて、最低 3パターン のコーディネートができるかシミュレーションすると失敗が減りますよ」 ■プチプラを選ぶときは、ひと目惚れアイテムに注意? さらに選ぶときのポイントとして大切にしていることが。 「柄もの、目立つロゴものなど、ここのブランドだとひと目で分かるものはなるべく避けています。定番アイテムほど、アイコン的カラーが街で人とかぶりがち。バリエーションがあるものは、 黒・紺・白 など定番カラーをチョイスするのもオススメです」 そのほか、 「家で洗えるかどうか」 、 「ニット類は化繊かウールか」 など、素材にも注目しているそう。特にニットは 「毛足の長いもの」 だと毛玉になる可能性も高く、選ぶときには要注意だといいます。 定番のカジュアルアイテムや、プチプラブランド。まわりのママたちが着ているアイテムだからこそ、ちょっとした小さなコツや心配りが、着こなしに差をつけるようです。 次回、後編ではそんなファッションへの心配りが、 ママ友づくり にも役立つお話をご紹介します。 『迷わないおしゃれ』 高橋愛 著/WAVE出版 がんばらなくても、自然とあか抜けて、素敵に見える。一生使える、おしゃれの「軸」の作り方をまとめた一冊。人気パーソナルスタイリスト・高橋愛が教える、服や小物の選び方、着こなし方の基本。 ・どこかこなれた、素敵なファッションにあこがれる ・朝、服選びに時間をとられたくない ・「自分らしいおしゃれ」が何か、いまいちわからない そんな悩みがすんなり消える、心強いアドバイスが詰まっています。
2017年06月07日賃貸でも、住まいにオリジナリティを加えたい。そんな希望を叶える 「賃貸DIY」 がいま話題です。洗練されたDIYインテリアを楽しむ EHAMIさん に、子育てしながらでもできる賃貸DIYについて伺いました。 今回は、3歳の息子さんの キッズルーム の賃貸DIY術をご紹介します。 ▼EHAMI (えはみ)さんファミリー プロフィール ・家族構成:夫(29歳)、妻EHAMIさん(31歳)、3歳の男の子との3人暮らし ・居住エリア:千葉県 ・住宅形態:賃貸マンション 1LDK blog: Instagram: @ehami123 ■子どもが小さいからこそ、DIYでフレキシブルに! サンルームのように日当たりのいいリビングの一角は、息子さんのキッズスペースです。 「アパレルショップにあるキッズスペースのようにしたくて、洋服もラックで見やすくショップのような収納にしました」 洋服ラックは、角材をクロスに組んで手づくり。 おもちゃ収納は、“無印良品”のポリプロピレンボックスのサイズに合わせてボックスをDIY。浅い引き出しも取りつけ、ミニカーなどのこまごまとしたものと、ざっくりしまいたいブロックや電車のおもちゃなどを分けられるようにしました。 黒板シート でシンプルなマークも入れ、これなら3歳児でも自分でお片づけができます。 DIYなら、子どもの持ち物や年齢によって、さらには遊び方が変わっていったとき、別の物につくり変えるという楽しみも広がります。 「今の使いみちから、さらにその先のことも考えてつくれるのがDIYの良さ。既製品にはないおもしろさですね」 こちら側の壁には、 有孔ボード でつくったおうち型パネルを設置。絵本ラックやクレヨン、バッグなどがしまえる、見せる収納スペースです。 「この板は、 “壁美人” というホチキスだけで固定できるパーツを使って取りつけました。重いものにも耐えられ、別の場所でまた使うこともできるので、とても気に入っています」 ■イメージソースはピンタレストやショップのディスプレイから 帽子やよく着る服、時計などを見せる収納にできる、ショップスタイルのラックも手づくり。インテリアになじむよう、ハンガーも塗装を落として素材感を統一。ここでもひと手間を忘れません。 身近な素材やパーツを使って、海外のインテリアのように自由にのびのびと賃貸生活を楽しんでいるEHAMIさん。 「イメージを見つけるのは、 “ピンタレスト” が多いです。海外のDIYには、おもしろいアイディアがたくさん! カフェやアパレルショップなどのディスプレイを参考にすることもあります」 そして、なにより刺激をもらうのは、 同じDIY仲間 だと言います。 「出産前に仕事をやめてからは、ちょっぴり社会からはずれてしまったような気持ちがどこかにありました。だから、DIYを始めた時にはブログは絶対やってみようと思っていたんです。ブログを始めてから、SNSを通じて同じ趣味の話ができるつながりがたくさんできました。同じように小さな子を育てながらDIYを楽しんでいる人もいるんですよ」 イキイキと楽しめる趣味を見つけたEHAMIさん。リフレッシュ保育の日(地域の子育てサービス)や、実家の母親に見てもらえる日をうまく利用しながら、今はすき間の時間でDIYに取り組んでいます。 「寝室や洗面所など、これからさらに手を加えていきたい場所はいっぱいです」 DIYに終わりはありません。家族の成長や変化とともに、住まいをもっと居心地良く、ベストな状態に工夫していけることこそが、良さであり醍醐味のようです。 取材/文:藤沢あかり 撮影:田所瑞穂
2017年04月05日いま、原状復帰の賃貸をカスタマイズする、 「賃貸DIY」 がどんどん進化しています。3歳の息子さんのママでもあるEHAMIさんに、子育てしながらでもできる 賃貸DIY 術と 古いキッチン をセンスアップするDIYのコツについてお話を伺いました。 ▼EHAMI (えはみ)さんファミリー プロフィール ・家族構成:夫(29歳)、妻EHAMIさん(31歳)、3歳の男の子との3人暮らし ・居住エリア:千葉県 ・住宅形態:賃貸マンション 1LDK blog: Instagram: @ehami123 ■リビングとキッチンとをつなぐ、手づくりのカウンター キッチンとリビング・ダイニングとを隔てるのは、古木風の雰囲気たっぷりのカウンター。黒い柱とライティングレールで、インダストリアルなテイストを盛り上げています。 「これは既存のカウンターではなく、いちから作った オリジナル です。長い角材を買ってきて、コの字に組み立てたものがベースになっています。 天井部分に アジャスター金具 を取りつけると、突っ張り棒のように天井と床との間に設置ができるんです。壁や天井にくぎを打つことなく、大型家具が取りつけられます」 なんとこれ、EHAMIさんひとりで組み立てから設置までを行ったというから驚きです。来客からは見えない内側は、作業台と食器やゴミ箱を収納するスペースとして活躍しています。 ■素材にぐっと雰囲気を持たせる、ひと手間ひと工夫 昔ながらの懐かしさが残る、コンパクトなキッチン。隣接する掃出し窓には、木の棚を取りつけています。 なんとこれ、既存のカーテンレールを外した際のネジ穴を利用したもの。カーテンレールの代わりに角材を打ちつけ、さらに縦方向にも角材を L字金具 で固定。こうしてできた枠組みに横板を渡し、小物やフライパンのためのディスプレイ収納に仕上げました。壁に穴をあけることなく棚を取りつける、斬新なアイディアです。 棚板をつけたり重いフライパンをひっかけたりと、自由度が広がります。 シンク下の扉には、マスキングテープを貼った上に 強力な両面テープ を貼り、 薄いベニヤ板 を張りつけています。 「そのままだとなんだか味気ないので、 水っぽくのばした白いペンキ を、わざとムラになるように塗っています。こうすると、少し 古びたような味わい が出るんです」 古い賃貸にはつきものの給湯器にも、センスとアイディアが光ります。おしゃれなチョークアートをめくると……! 「ダイソーのマグネットシートの上に、 黒板シート を使っています。これなら、サッと取り外しもできますし、注意書きなどが見られなくなる心配もありません」 (編集部注:給湯器へのデコレーションは、推奨されているものではありません。素材や熱の伝わり方などに十分注意して行ってください。) ■憧れのコーヒー専用カウンターもDIYで シンク脇と冷蔵庫との間には、念願のコーヒーカウンターをつくりました。 「コーヒーが好きで、ゆっくり淹れられるスペースが欲しかったんです。カウンターには、黒いタイルを貼ったので、熱いポットも直置きOKです」 限られたスペースを最大限に生かした、システマチックな収納にも注目を。 有孔ボード を使うことで調節可能にした棚板や、100円ショップで購入した アイアンタオルバー をリメイクしたグラスラックなどは、自由にカスタマイズができるDIYならでは。既存品では出合えない、我が家にフィットした収納&インテリアが叶います。 冷蔵庫と壁のわずかなすき間には、引出式の収納ラックを。よく使う調味料やスパイス、乾物などを収納しています。 「ここにこんな棚がいいな、こんなものをしまいたいな、と思ったら、まずは作ってみるのが楽しいんです」 次回は「キッズルームの賃貸DIY」についてお話を伺います。 取材/文:藤沢あかり 撮影:田所瑞穂
2017年04月04日床材や壁の色などを自分好みに仕上げてみたい。賃貸でも、住まいにオリジナリティを加えたい。いま、原状復帰の賃貸をカスタマイズする、 「賃貸DIY」 がどんどん進化しています。 今回お伺いしたのは、ダイニングとリビングのスペースをひとつにまとめ、カフェのようなラウンジスタイルの EHAMIさん 宅。 3歳の息子さんのママでもあるEHAMIさんに、子育てしながらでもできる 賃貸DIY と インテリア術 を伺いました。 ▼EHAMI(えはみ)さんファミリー プロフィール ・家族構成:夫(29歳)、妻EHAMIさん(31歳)、3歳の男の子との3人暮らし ・居住エリア:千葉県 ・住宅形態:賃貸マンション 1LDK blog: Instagram: @ehami123 ■DIYを味方につければ、「家の古さ」は問題ない! 今回お伺いしたEHAMIさんもDIYの魅力にはまったひとり。 「初めてDIYにトライしたのは、3年半ほど前。テレビ番組で、DIYでのリフォームを特集していて、やってみたい! と思ったのがきっかけです」 その後、引っ越すことになり、「古い家でもDIYすればいいんだ」という前提で物件を探し始めたEHAMIさん。 「古さ」を克服するアイディア を知ったことで、物件選びの幅もぐっと広がったといいます。 引っ越してきてちょうど1年になるという現在のお住まいは築40年に届きそうな、52㎡の賃貸マンション。懐かしくレトロな雰囲気は唯一無二の温かみがありますが、その反面、設備や間取りなど、築年数ならではのデメリットも否めません。 そこでEHAMIさんは、部屋全体の大改造に乗り出しました。 まず床は、もとのフローリングの上にパネルタイプの “ウルティモフローリング” を敷き詰め、雰囲気アップを。 そしてリビングの壁面は、鴨居に柱となる板を打ちつけ、そこをベースに 構造用合板 を貼りつけた力作です。 「梁の部分は、貼りはがしが可能な専用糊 “スーパーフレスコイージー” を使って、壁紙の上から、好きな壁紙を重ねています。リノベーションしたような感じにしたかったので、コンクリート風を選び、さらに 打ちっぱなし感 を出すために、ペイントを重ねました」 しっかりと柱になる板を取りつけたうえに壁を貼っているおかげで、テレビや棚板などの取りつけもOK。 ■DIYだからできる、自分好みのカスタマイズ 暮らしの中で「ここがごちゃごちゃしてしまう」「毎回取りに行くのが面倒」、そんな小さなストレスに気づけたら、DIYはもっと身近になります。EHAMIさんのお宅は、まさに“かゆいところに手が届く”仕様があちらこちらに。 生活感が出てしまうコード類の収納から、ついリビングに放置しがちな雑誌や家族の日用品まで、DIYで丸ごと解決しています。 ▼棚にスライド板を取り付けて目隠しに 棚には、可動式の板を挟み込むことで、ごちゃつくモデム類やコードの目隠しを。使いたいときはスライドできる、アイディアテクニックです。テレビの配線なども、壁板の後ろにまわしているおかげで、見た目にもすっきりとしました。 ▼押入れをオープン棚や作業台に 押入れだった場所はふすまを取り払い、DIYの作業道具や本、家族のものなどをしまうオープン棚、兼DIYの作業台に。 ▼既存の収納ボックスも上手に活用 既存のフラップつき収納ボックスと杉材でつくったシンプルな箱を、押入れのサイズに合わせて組み込みこんでいきました。 ▼有孔ボードを活用! 押入れの奥行きを生かし、有孔ボードは手前と奥との二重構造。ここでもスライドで奥のものを取り出しやすくする工夫が。100円ショップで買ったマグネットバーには、金具や工具をくっつけられます。 ■100円ショップのアイテムは、使い方がカギ すべてがDIYでの手づくりではなく、 100円ショップ の収納ボックスなども上手に組み込むのが、EHAMIさんスタイル。 「大枠は、やはり家のサイズに合わせて作る方が見た目もきれいです。100円ショップのものはそのまま使うよりも、 内側の整理収納 やDIYの パーツ のひとつとして使うなど、あまり 単体では使わない ほうが、 チープ感 が抑えられる気がします。 もちろん、お店に行くときは、必ず サイズ をチェックして、常に 『我が家のどの場所に置けるか』 を吟味しながら購入すると失敗が少ないです」 下段は、押入れのサイズにぴったりサイズの箱を4個つくり、キャスターを取りつけて引き出し収納に。DIY用の端材や家族の本などがたっぷり入る、大容量のスペースです。 次回は「古いキッチンの賃貸DIY」についてご紹介します。 取材/文:藤沢あかり 撮影:田所瑞穂
2017年04月03日話題の スーパーフード「フリーカ」 の輸入代理を務める「edit JAPAN」代表の 堺あゆみ さん。小学校3年生と保育園に通う2歳、2人の女の子を育てるお母さんです。 そんな堺さん宅のセンス溢れるインテリアとともに、 仕事と子育ての両立 についてもお話を伺いました。 ▼堺あゆみ さんファミリー プロフィール ・家族構成:夫、妻、9歳&2歳の女の子との4人暮らし ・居住エリア:東京都 ・住宅形態:マンション 2LDK+S HP: Instagram: @editjapan ■2人目を出産してふと考えた「私の人生、このままでいいの?」 現在、フリーカの輸入代理を中心に「edit JAPAN」の代表として活躍する堺さん。有機栽培、そしてフェアトレードでの輸入にこだわり、その活動の場を広げています。以前はフリーランスの編集者として仕事をしていた堺さんが、この会社を立ち上げたのは、まだ2人目のお子さんが1歳の頃でした。 独立型ながら、光が差し込み、ゆったりとしたスペースのおかげで明るいキッチン。 「40歳を過ぎて2人目を出産し、体調を崩しがちだったときに 人生の棚卸 をしてみたんです。私の人生、このままでいいのかな? 何かやりたかったことはないのか、あきらめていたことはないのかな? って。 それまでも、 “自分の手で何かをやりたい” 、“発展途上国支援につながる仕事がしたい”という思いはあったのだと思います。 そんなときに、パレスチナに住む、長女が小さい頃に仲よくしていたママ友が、現地の、あるひとりの女性が立ち上げたオーガニックコスメを日本で展開してみない? と声をかけてくれたんです。これだ! と思い、7歳の長女と、当時まだ0歳だった次女をおんぶして思い切って出かけたのが始まりです」 シンクの背面に取りつけた棚は自作のもの。「よく使う食器や小物を置けたら便利だなと思い、板を買ってきて取りつけました」。脇にフックをつけているので、マットなどをさげられ便利。 0歳といえば、2人目の育児とはいえ、たいていのお母さんはまだまだ「オムツ替えどうしよう? お出かけにはあれとこれを持って……」と大わらわになってしまう時期。ましてやパレスチナ、日本からの所要時間はトルコでの経由を含め、ドアツードアでなんと24時間! 「長女がだいぶん助けてくれる年齢になっていたことも大きかったですし、一度行ったことのある国であったこと、現地へ行けば友人がいるという安心感もありました」 そこで最初はコスメの視察をする予定だったのが、思いがけずスーパーフードの 「フリーカ」 に出合います。 玄米やキヌアを超える食物繊維の多さ、そして低GI値で注目されている「フリーカ」。右は、より親しみやすく手軽に食べられるフリーカグラノーラ。 「フリーカは、現地では主食のひとつとして食べられている 青麦をローストした穀物 です。短時間で炊いてリゾットのようにして食べたり、スープにして 赤ちゃんの離乳食 にもなっています。日本のお米のような存在ですね。次女は、白米にフリーカを加えて炊いたごはんで作るおにぎりが大好きなんです」 10分ほどで炊き上げたフリーカと、トマトやクレソン、アボカドなどお好みの野菜を混ぜ、塩こしょうとオリーブオイル、レモンでさっぱりと和えたサラダ。 その栄養価の高さと手軽さ、何より和食にもマッチする香ばしい美味しさに心を奪われた堺さん。折しも日本は、キヌアやチアシードといったスーパーフードブームです。 そこからは猪突猛進、未経験ながら輸入業の勉強をし、イベントでの販売などを経て、現在へとたどり着きました。その間、約1年半ほど。子育てをしていたらあっという間に過ぎてしまう時間です。 「ある人に教わったんです。 “やれるかやれないかではなく、やるかやらないか” だと。 夫から、“失敗したら、そのフリーカはうちで食べればいいよ”と背中を押してもらえたのも大きかったと思います。もし輸入して売れなかったとしても、その抱えるリスクと、やらずに終わる後悔を比べ、私は “やる” という方を選ぶことができました」 ■子どもにも伝えたい「毎日なにかひとつ、新しいことをやってみよう」 「私も、お迎えで時間は限られていたり、子どもは熱も出すし、先の見通しが立たないこともたくさん。急に何か大きなことを始める必要はないと思います。 子どもたちにも、意識して伝えているのが “毎日小さくてもいいから、なにか発見があるといいね” ということ。保育園へ行くとき、毎日違う道を通ると見える景色が変わります。そうしたら、交わす会話、考えることも少しずつ変わっていくと思うんです。 大人も同じかもしれません。いつかアロマの勉強をやってみたいなと思っているのなら、まずは本屋さんへ行ってみる。ずっと気になっていた人に、メールを送ってみるだけでも小さな一歩だと思います。なんでもいいから、ひとつ、一歩、半歩でもいいから新しいことをやってみると、ほんの少しだけ世界が変わるような気がします。まずはそこから、その積み重ねなんだと実感しています」 友人から譲り受けた籐の木馬は、雰囲気たっぷりでインテリアにもマッチ。 “新しいこと”のひとつとして、最近お姉ちゃんは編み物を始めたのだそう。 「私が教えてあげられたらよかったのですが、どうしても苦手で(笑)。調べると、シルバー人材センターの方が家に来て教えてくれるというので、お願いしています。同じセンターで掃除を請け負ってくれる方も見つかり、毎週金曜日にお願いするようにしたら、すごく気持ちがラクになりました。 帰宅後、きれいなお部屋で気持ちがいいし、今まで土曜日の午前中はずっと掃除・洗濯・お料理で終わってしまっていたのが、ゆっくり家族で過ごせるように。気持ちにゆとりができたのか、週末、子どもたちにやさしくなった気もします(笑)。 あれもこれもと頑張りすぎず、 誰かの手を借りるのを厭わない 、というのも大切かもしれませんね」 女性のパッチワークを施したクッションは、パレスチナのアーティストによるもの。 リビングにディスプレイした旅のかけら。スタンドの上に置いているのは、ヨーロッパのアンティークマーケットで見つけた鳥籠時計。 幼い子を抱えながらの起業……と聞くと、まるで遠い世界のスーパーウーマンの話を聞いているようです。堺さん自身、双方のご実家も遠方、頼る親せきが近くにいるわけではありません。ご主人と協力しながら、子どもを保育園に預け、時にはシッターさんなどの手を借りながら、今の道を歩んできました。 「結婚、出産、育児、仕事……女性は昔に比べて、人生での選択肢が多いと思います。“仕事か育児”など、“どちらか”を選ぶ社会ではなく、女性があきらめずに楽しめる社会になっていくといいですよね」 取材/文:藤沢あかり 撮影:田所瑞穂
2017年02月28日子育てで多忙な時期に、自分の直感を信じて思い切って起業、話題の スーパーフード「フリーカ」 の輸入代理を務める「edit JAPAN」代表の 堺あゆみ さんにインタビュー。 小学校3年生と保育園に通う2歳、2人の女の子を育てる堺さんに 「子どもがいてもセンス良く暮らす空間づくりの秘訣」 を伺いました。 ▼堺あゆみ さんファミリー プロフィール ・家族構成:夫、妻、9歳&2歳の女の子との4人暮らし ・居住エリア:東京都 ・住宅形態:マンション 2LDK+S HP: Instagram: @editjapan ■暮らしの生活感は、かご使いでほどよくカバー お子さんがいても、シックなインテリアを保っている堺さん。上手に活用しているのが、自然素材のかごです。リビングで遊ぶおもちゃやリモコンも、かごにひとまとめにしています。 「寒い冬は特に、子どもたちはリビングで着替えることも多いので、脱いだパジャマをまとめるのにも、かごを使っています。国内外のかごが揃う“Found MUJI”やファーマーズマーケットで買うことも多いです」 リモコンや脱いだ服など、なんとなく放置してしまいがちなものに、きちんと定位置を設けること。そしてインテリアになじむ素材を選ぶこと。小さな心がけですが、インテリアに生活感を持ち込みすぎないテクニックのひとつです。 おむつグッズもかごにいれて。布をかけてチェアの上に置くだけのシンプル収納。 窓辺には、生き物が大好きだというお姉ちゃんがお世話をしている熱帯魚のベタの水槽が並んでいます。 グリーンをたっぷり置いたスペースに水槽を並べることで、よりすがすがしい癒し空間に。多国籍な雑貨や家具が溶け合い、子どもの水槽がリゾートスタイルのアクセントになりました。 ■子どもたちの作品をアートのようにセンス良く配置して 堺さんのお宅の造りで印象的なのは、リビング・ダイニングとバスルームの間にある、回廊仕立ての長い廊下です。 ダイニング同様、作りつけの棚を設け、子どもの衣類や本、毎日の新聞などを収めています。 家族みんながわかるよう、マスキングテープでラベリング。 リビングからは目に触れることがなく、家族は毎日行き来する場所なので、家族のギャラリースペースとしてもぴったり。子どもたちの絵や工作をアートのように飾り、楽しんでいます。 リビング同様、ここでも額縁をうまく織り交ぜて。空間が引き締まり、壁面にリズムが生まれます。 壁紙の上から貼ってはがせる黒板シートは、子どもたちが自由に描くフリースペースに。「特に長女は絵を描いたり作ったり……が大好きみたいです」。 ■子どもの自立を応援する、すっきり収納の工夫 廊下を抜けた先には、キッズルームがあります。 「長女がずっと欲しいと話していたロフトベッドを最近取り入れました。イケアのものです」白い家具に、ブルーの椅子が映えるさわやかな一室。 チェストには、わかりやすくマスキングテープでしまうものをラべリング。隣にはフックを取りつけ、鞄やコートをさっとしまいやすく。子どもが自分で片づけられるよう、まずはその仕組みづくりを親がお手伝い。 窓辺に置いたイケアのステップスツールは、踏み台だけでなく、椅子として、物の一時置き場としてなど、活用範囲が広いのでお気に入りの家具。洗面所やキッチンでも使っています。 「もとは無垢の白木だったのを、蜜蝋などの植物性原料を使った“ブライワックス”で仕上げました。手軽に塗れて、使い込んだように木の風合いが増すのでおすすめです」 次回は、インテリア術とともに 「幼子を抱えての起業と暮らし方」 についてお話を伺います。 取材/文:藤沢あかり 撮影:田所瑞穂
2017年02月27日子育てをしながらでも、 自分が好きなものを追いかけて仕事をしたい 。でも、暮らしもていねいに整えたい。女性ならば一度は考えたことがあるかもしれません。 そこに立ちはだかる理想と現実のギャップに落ち込んだり、自分は無理だとあきらめてしまったり……。 今回お伺いしたのは、話題の スーパーフード「フリーカ」 の輸入代理をしている「edit JAPAN」代表の 堺あゆみ さんのお宅。小学校3年生と保育園に通う2歳、2人の女の子を育てるお母さんです。 パレスチナ旅行でフリーカと出合い「これだ!」と直感、幼い子を育てながら起業。しなやかでバイタリティ溢れる堺さんに、 インテリアと子育て についてお話を伺いました。 ▼堺あゆみ さんファミリー プロフィール ・家族構成:夫、妻、9歳&2歳の女の子との4人暮らし ・居住エリア:東京都 ・住宅形態:マンション 2LDK+S HP: Instagram: @editjapan ■家族で訪れた旅先の思い出に囲まれる暮らし 入居して3年弱。リビングが広い物件を探していた中でここに出合い、建築家と相談しながら、より暮らしやすい間取りにリフォームを加えました。 窓からは都心の緑と空が楽しめる、まるで海外のお宅にお邪魔したかのような、開放的なリビング。「○○系」と縛られない、リラックス感のある ミックススタイル です。 広いバルコニーが、内と外とをつなぐアウトドアリビングとなり、解放感たっぷり。照明や椅子など、効果的に黒を使うことで全体を引き締めています。椅子のひとつは、自身で黒くペイントしたのだそう。 「旅が好きで、年に1度は家族で旅行を楽しんでいて、昨年はバリを訪れました。現地ではキッチンつきのヴィラに泊まって料理を楽しんだり。暮らすように旅する……なんていうとかっこいいですけれど(笑)、子どもと一緒ですし、無理なくのんびり過ごしています」 実は、部屋中を彩るアイテムの数々が、そんな旅先で出合ったものたち。「どれもバラバラの地で求めたものですが、部屋に飾ることで思い出に囲まれているようで嬉しいんです」 奥に見える3つの丸い壁掛けは、ベトナムで出合った銅鑼。現地の職人さんから直接購入した思い出の品。 部屋を象徴するような大きな丸テーブルは、リフォーム後にサイズオーダーで誂えたもの。「丸テーブルだと、インテリアに表情を持たせられる気がします。人数を選ばず囲めるのもいいですね」 大きな丸テーブルは、ここで食事をとるのはもちろん、 家族の集いの場 でもあります。 「長女はここで宿題もするので、壁際の作りつけの棚に、彼女専用の一角を設けて収納しています。ここには私の仕事道具からスキンケア用品、子どもたちの学校や園の書類など、家族の必要なものを集約しています」 サイズに合わせてジャストサイズの収納用品を選び、またここでも黒をポイントにすることで、たくさん物が入っていても見た目はすっきり。 ■旅の思い出や古いもの、さまざまな「好き」をミックス 手前の壁に掛けたバッグは、アフガニスタン製。「塩を運ぶためのものだと聞きました」。立てかけた大きなミラーは、 イケア で購入。 仕事の大切なパートナーでもある、パレスチナで購入した手刺繍のタペストリー。 あちらこちらにアートや旅先で求めた絵を額装して。額縁は、旅先のアンティークマーケットで購入したものをはじめ、「Amazon」などの通販、文具や画材が豊富に揃う「世界堂」を見ることが多いそう。 ダイニングとゆるやかにソファで仕切られたこちら側は、くつろぎのリビングスペースです。このコーナーにはグリーンをたくさん集め、家族で「ジャングルスポット」と呼んでいます。 重厚なカフェテーブルは、ずいぶん前にアンティークショップ 「山本商店」 で購入。アジアンスタイルの凝った木彫りの装飾で、バリ島のもの。 ソファや家具の高さを低く抑えているので、空間がより広く、リラックス感もアップするよう。 家族で出かけた旅の思い出は、迷わずどんどん飾ることで、その都度、家が「我が家」にアップデートされていきます。「部屋に飾る」というのを目的に、旅先ではお土産を選んでみるのも楽しそうです。なにげない絵やお気に入りのパンフレットも、額装することでインテリアにまとまりが生まれる嬉しい効果も。 次回は、 子どもたちの作品をセンス良く飾るコツ を伺います。 取材/文:藤沢あかり 撮影:田所瑞穂
2017年02月24日59㎡と広くはない家で4歳の男の子を育てながら 「持ちたいものは持つ」 暮らしを実践するさいとうきいさん。 ライフオーガナイザ―の資格を持つさいとうさんに、限られたスペースで心地よく、 家族みんなが幸せに暮らせる収納術 についてお話を伺いました。 ▼さいとうきい さんファミリー プロフィール ・家族構成:夫、妻、4歳の男の子との3人暮らし ・居住エリア:東京都 ・住宅形態:マンション 1LDK+DEN blog: HP: ■お母さんだけが頑張らなくても片づく、収納アイデア 【Point-3】 家族が各自で片づけられる収納を目指せば、家事の負担は激減。 玄関まわりにも、子どもが自立する小さな仕組みづくりがありました。 玄関を入ってすぐのところに取りつけたフック。ここは、保育園から帰ったらリュックをかける定位置です。難しい収納方法ではなく、またスムーズな動線上にあることで、自然と自分で片づける習慣が身に付きます。 玄関脇のシュークローゼットは、半分を収納庫として活用しています。ここには、掃除や洗濯用品など、日用品のストックをまとめて収納。 一カ所にまとめることで、なくなったときに家族みんなが「まずここをチェック」できるので、ムダがありません。 また、玄関で準備をすることの多いハンカチや、手袋などの季節小物、子どものヘルメットもここへ。これもまた、子どもが自分で準備や片づけができる仕組みのひとつです。 「家事に育児、そして仕事……と頑張るママたちは、ついつい家の中もきれいに、と頑張りすぎたり、完璧を目指したりしてしまいがち。 まずは自分の 完璧志向を手放し て、 ひとりだけが頑張らない ことも大切です。家族を巻き込みながら、どうしたら使いやすくなるか、時には話し合うのもいいですね」。 ■家は「家族が楽しく暮らすための場所」 今、さいとうさん宅のリビングには、大きな電子ピアノが置かれています。 ピアノを習いだして1年になる息子さん、そして一緒に始めだしたというご主人がレッスンに使うためのピアノです。椅子はダイニングテーブル用と兼用することで、省スペースに。 「インテリアのことや、スペース的なことを考えると、ここにピアノを置くなんて考えられなかったんです。だから最初は、ベッドの下にしまい込んで、使うたびに出してもらっていました。 でも、やっぱりそれだと練習できないんですよね。家という場所が、誰ために、なんのためにあるのかな、と考えたとき、ここは “家族みんなが心地よく、楽しく過ごすための場所” なんだな、と。そこで思い切って、出しっぱなしにしたところ子どものやる気も倍増! 目に見えて上達するようになって、毎日楽しくレッスンしています」。 見た目の美しさ、部屋の広さだけでは、家族のしあわせは測れません。 寝室兼書斎に飾られた、お子さんの作品。数を厳選しながら額装すると、とっておきのアートに。 頑張りすぎて、片づけなくちゃ! とがんじがらめになるのではなく、家族が居心地のいいかたち、暮らし方を模索していくことが、「片づけ」へとつながるようです。 取材/文:藤沢あかり 撮影:佐藤拓央
2017年01月14日1LDK+DENという間取りの59㎡のマンションに、4歳の男の子を含む家族3人で暮らす さいとうきい さんファミリー。 『狭くてもすっきり暮らせるコツ61』(宝島社)、『ものが多くてもできるコンパクトな暮らし』(すばる舎)などの著書も大人気。ライフオーガナイザ―としても活躍するさいとうさんに、 子どものために実践している整理術 についてお話を伺いました。 ▼さいとうきい さんファミリー プロフィール ・家族構成:夫、妻、4歳の男の子との3人暮らし ・居住エリア:東京都 ・住宅形態:マンション 1LDK+DEN blog: HP: ■子どもが「自分で考えて決める」仕組みづくり 【Point-2】 子どもの考え、視点、動作のしやすさを考えると、結果的にママを助ける一歩に。 ソファ前のテーブルで遊ぶことが多い、おえかきや折り紙は、テレビボードの一角の専用スペースに収納しています。 どんどん増えてしまいがちな、子どもの折り紙作品……勝手に処分するわけにもいかず、とはいえ無限に置いておくわけにもいきません。 さいとうさんは、こんなふうに一定量をうまくキープしていました。 「ざるに載せ、ここからあふれたら、 “どれを選ぶ?” と子どもに問いかけます。箱でもトレイでもなんでもいいのですが、こうして 枠 があると “あふれている” ということが子どもにも一目瞭然です」。 ここでの親からの声かけが、「どれを捨てる?」ではないことも、大きなポイントです。 チラシで作った飛行機も、折り紙の作品も、子どもにとっては大切なもの。どれがお気に入りか、大切に残したいか、とポジティブなほうに目を向けると、片づけの視点も大きく変わりそう。これは大人にとっても同じです。 ■「やることリスト」で子どもにも達成感を さいとうさんのお子さんは現在4歳。保育園の年少クラスです。 そろそろ、おもちゃの出し入れや、登園準備や帰宅後の片づけ、着替えの用意など自分のことを自分でできるようにと目指す頃でもあります。 リビングと引き戸を隔てて隣り合う、約3畳のDENスペース。キッズサイズのベッドとチェスト、そして大人が腰かけるチェアをひとつ置くと、もういっぱいになってしまう広さです。 子どもの着替えや、子どもが自分で出し入れして遊べるパズルゲームなどをチェストにしまっています。 3段の引き出しには、上段に水着など季節外のもの、真ん中に毎日着る肌着や洋服、そして一番下には、子どもが自分で出し入れして遊ぶパズルゲームなどを収めています。 「開閉の頻度が高いのは、毎日の洋服を入れた引き出しです。実は子どもの身長だと、一番下より腰高の位置が使いやすいんです。かがみこんで開けるより、立ったまま開け閉めできる方がスムーズに出し入れができます」 引き出しの中は、しっかりと自立する「IKEA」の仕切りボックスを活用。靴下や肌着、Tシャツ……と、アイテムごとに分けられるだけでなく、引き出したときに乱れにくいシステムづくりも、子どもの「自分でできる!」を応援します。 ベッドサイドにかけたホワイトボードは、子どもが身支度をするための「やることボード」。 「ライフオーガナイザー仲間の中村佳子さんが開発したものを取り入れました。たとえば朝、登園前にやることといえば、“お着替え”“ご飯を食べる”“歯磨きをする”。 終わったら子どもが、自分で“完了”スペースにマグネットを動かします。それが達成感にもつながるみたい。これなら時計が読めない子どもでも、“時間”と“今、すること”へ意識が働きます」 チェストの上には、子どもが作ったレゴ作品を飾っています。カラフルなおもちゃが、子どもスペースを楽しく演出するアクセントに。 次回は 「ママが頑張らなくても片付くシステム」 についてお話を伺います。 取材/文:藤沢あかり 撮影:佐藤拓央
2017年01月13日「子どもがいるから散らかってしまう」、「うちは狭いから収納スペースも足りなくて」… 誰もがみな、同じように悩んだことがあるかもしれません。でも、どんなに狭くて物が多くても、快適に暮らす方法はきっとあるはず。 今回は、ブログ「SMALL SPACES」でも大人気、 狭い家でも快適な子育てライフ を送る さいとうきい さんの登場です。 ▼さいとうきい さんファミリー プロフィール ・家族構成:夫、妻、4歳の男の子との3人暮らし ・居住エリア:東京都 ・住宅形態:マンション 1LDK+DEN blog: HP: さいとうさんが、ご主人、そして4歳の息子さんと暮らす家は 1LDK+DEN ※、広さにして 59㎡ のマンションです。※「DEN」とは書斎や趣味のためとして使われる小さな部屋のこと。さいとうさん宅では約3畳のスペース。 50㎡台というと、一般的には単身者や夫婦2人暮らしに当てはまる広さ。子育てをする中では、決して豊かなスペースではありません。ましてや子どもが大きくなるにつれ、おもちゃや衣類、登園グッズ、子どもの作品……と、ものは増えるばかり。 そんな、さいとうさん宅の 整理収納術 や、限られたスペースでの子育てライフについて伺いました。 ■大きな家具は、置き場所が部屋のイメージを決める ダークトーンのウッド家具と黒い小物でシンプルシックにまとめた、さいとうさんのインテリア。 コーナーの壁面も黒のアクセントで統一して。インテリア性の高いミラーはアクセントになるだけでなく、部屋を広く見せてくれる嬉しい効果も。天体望遠鏡は、ご主人からお子さんへのプレゼント。ベランダから月を眺めるのが楽しみなのだそう。 決して広くはありませんが、すっきりと整えられており、リラックスできる雰囲気です。背の高い家具を置いていないこと、また窓辺に置いたグリーンもフォーカルポイントとしてイキイキと映え、開放感を生み出しています。 しかしリビングで必要なものは一体どこに……?と振り返ると、ありました! 「大きい家具、背の高い家具は、リビングに入ったときに目に入る場所ではなく、背中側(ここではキッチンとリビングとを隔てる壁側)に置いています。これなら、ものがたくさん詰まっていても、圧迫感がありません」。 リビングのメイン収納でもあるこのシェルフ。日常よく目にする保育園関連のプリント類や文房具、薬などの日用品、そして子どものおもちゃや絵本など、リビングで使うあらゆるものを集約しています。 【Point-1】 ダイニングテーブルで使うことが多いものは、近くに収納することで片づけもしやすく。 ■メリハリ収納が、すっきりのヒミツ 背面のないオープンシェルフに引き出しやボックスなどを組み込み、ぎっしりしまう場所と、ゆとりをもつ場所、メリハリをつけて収納。色数を抑え、トーンを揃えているので、すっきりとした印象です。 見た目に美しいお重箱やお茶の道具は、ディスプレイを兼ねてここに。 キャンドルのストックなど、こまごまとしたものはシェーカーズボックスにまとめています。気になった時にサッとほこりを払いたいブラシも、デザインのよいものを選べば、インテリアのアクセントに。 上段の引出しには、大人が出し入れするものや、まだ子どもにはひとりで触ってほしくないハサミや細かなおもちゃなどをしまっています。 ■子どもが自ら片づけられるしくみを 対して、下半分は、子どものためのスペース。「無印良品」のラタンバスケットに、おもちゃをジャンルごとにしまっています。 「おもちゃは、子どもにもわかりやすいようにざっくりとジャンル分けしています。気を付けているのは、バスケットの 位置を変えない こと。 わが家ではラベルをつけていませんが、息子は場所によって、しまっているものを認識している様子。これは子どもだけでなく、人によってタイプが分かれるのですが、もしきちんと戻せず、間違えることが多いようであれば、 ラベル が必要なタイプなのかもしれません。子どもを観察しながら、見極めてみてくださいね」 重い積み木は最下段に、細かなおもちゃは上の方に。「レゴブロック(R)」や「カプラ(R)」なども、既存の収納ケースではなく、ラタンバスケットに統一しています。 絵本の収納には、 無印良品の仕切りスタンド を活用しています。薄くて倒れやすい絵本は、子どもにとって引っ張り出せても、きれいにしまうのは難しいもののひとつ。 これなら、本が一気に倒れることがなく、ストレスフリーです。仕切りスタンドは、棚板に養生テープで固定してあり、ずれないひと工夫も。 同じく、重量のある図鑑には、ファイルボックスを活用。倒れることがなく、さらに見た目にもキレイをキープ。お子さんがダイニングテーブルですることの多い、自宅学習のドリルもここです。 次回は、 子どもが「自分で考えて決める」片づけ術 についてお話を伺います。 取材/文:藤沢あかり 撮影:佐藤拓央
2017年01月12日Tiny N主宰、「花生師」として雑誌やTV、イベントなどでも活躍する 岡本典子 さん。小学3年生&1年生の二人のお子さんのお母さんでもあります。 前回の「アンティークと花に囲まれた子育てライフ」「岡本さん流、仕事と子育てのバランス術」に続いて、子育て中でもできる “花あしらいのコツ” を伺いました。 ▼岡本典子さんファミリー プロフィール ・家族構成:夫、妻、小学3年生の男の子と、1年生の女の子との4人暮らし ・居住エリア:神奈川県 ・住宅形態:一軒家 ・Instagram:日々頁 @noriko_okamoto 、花頁 @hanaikeshi ・Facebook: ・HP: ■暮らしの風景に似合う花を 「お花を飾る、というと花束やホテルのロビーのような華やかさをイメージする人も、まだまだ多いかもしれません。もちろん、豪華な花の美しさも素敵です。 でも、一般的な家庭に似合うかどうかは、また別の話。花は 空間や暮らしに沿う ことが大切です。そこだけがぐっと目立つのではない、ふと気づけば花がある。風景のひとつでありながら、一輪でも確かな意味がある。そんな形が理想です」 そこで、子育て中の家庭でも今すぐ取り入れられる、小さなアイデアをいくつか教えていただきました。 ▼花器は自由に選ぶ。子どもに倒されない工夫も 中に水を入れた容器を忍ばせれば、どんなものも花器になります。花器をそのまま置くと子どもがひっくり返すのが心配という場合も、こうしてカゴなどにいれることで倒れにくくなるという嬉しい効果も。 ▼賃貸でも大丈夫! 立体ディスプレイ 上写真、中央奥の黒い木枠は、ホームセンターなどでも購入できる板材を四角く組み立てた花台。賃貸マンションなどで、棚やフックを取りつけられない家庭でも、気軽に立体的な壁面ディスプレイを楽しめます。玄関では、下駄箱の上に置いて鍵の定位置に。 ▼照明用のダクトレールを有効活用 照明用のダクトレールを利用すれば、ハンギングがより手軽に。S字フックを併用し、壁や天井を傷つけることなく、空間ディスプレイが楽しめます。これからの季節なら、こんなふうにわら細工のヒンメリを吊るすのも素敵です。(照明との距離を保つなど、十分注意の上で設置してください) ▼壁にかける、大きな器に飾る 壁面にドライフラワーを飾るのも、子育て中にはぜひ取り入れたいテクニック。花を束ねるときは、テーブルなどの平面に置いた状態でドライにすると、平らな部分ができて壁に飾りやすくなります。 「水を取り換えるのを忘れそうなら洗面所に飾る、そんなふうに、自分に合った場所を見つけるのもいいですね。花はあくまでも生き物。いわばペットのような存在です。ただインテリアの一部として置くのではなく、しっかり様子を見ながら、お世話する気持ちを楽しんで。 枯らすのを怖がって手出しをしないのではもったいない。ぜひ、前向きな気持ちで取り入れてみてください。もし枯らしてしまったら、 “勉強させてもらいました、ありがとう” という気持ちで、次に生かせば大丈夫。 そうやって、場数を踏んでいけば、だんだんと花と向き合うことが楽しくなってきて、自分のハッピーなエネルギーが伝わり、花ものびのび健やかに育っていきますよ。そしてまた、そこから自分もエネルギーをもらうんです。 そうなったらもう、私と同じ『花中毒』ですね(笑)」 ■子どもたちには “生きる力”を身につけてほしい そんな自称 “花中毒” の岡本さんが出版された 「花生活のたね」 。気軽な花の飾り方や、さまになる選び方、ハーブの取り入れ方など、四季折々、一年を通じて花を緑を楽しむ暮らしのヒントが詰まった一冊です この本では、自然を通して子育てをする姿、年に何度も行くという キャンプ についての話も。 「我が家では、もともと夫がキャンピングカーを持っていたこともあり、キャンプは家族みんなが楽しみにしているレジャー。私にとっては、 日常をリセット できる大切なリフレッシュでもあります。 お勉強ももちろん大切ですが、子どもたちには “生きる力” を身につけてもらいたい。普段、恵まれすぎている環境にいる私たちにとって、キャンプのような限られた条件の中での暮らしは、“どうすればいいか? 何で代用できるか?”の連続です。火を起こしたり、洗い物は自分でやったりを通して、楽しみながら力強く、たくましくなっていってもらえたら嬉しいですね」 花や緑に触れている岡本さんにとって、山や森に身を置く時間を大切に感じるのは、ごくごく自然なことにも思えます。しかし、意外なことに子どもたちに「自然を、花や緑を好きになってほしい」という強い思いを持つことはないのだそう。 「本当に好きだと感じたら、それこそ親から止められても突き進んでしまいます。まずは興味をもってもらいたい。親が先に導きすぎて、気持ちを削いでしまってはもったいないですから。いろんなことを経験する中で、興味のある方へ進んでくれたらいいなと思っています」 花のさまざまな個性を尊重しながら、一番いい表情を見極めいきいきと見せる岡本さんの手。それは、のびのびと育つ子どもたちを広く受け止める、おおらかな母の手でもありました。 取材/文:藤沢あかり 撮影:田所瑞穂(書籍クレジット写真を除く)
2016年12月01日花や緑のある豊かな暮らしを提唱するTiny Nの主宰「花生師」として活躍する 岡本典子 さん。TVや雑誌、イベントなどで活躍中の岡本さんですが、実は小学3年生&1年生の二人のお子さんのお母さんでもあります。 前回の「アンティークと花に囲まれた子育てライフ」に続いて、岡本さん流の 仕事と子育ての両立 についてお話を伺いました。 ▼岡本典子さんファミリー プロフィール ・家族構成:夫、妻、小学3年生の男の子と、1年生の女の子との4人暮らし ・居住エリア:神奈川県 ・住宅形態:一軒家 ・Instagram:日々頁 @noriko_okamoto 、花頁 @hanaikeshi ・Facebook: ・HP: ■子どと向き合うことでエネルギーは循環される 「好き」を仕事にしながら、日々、花に触れ、忙しくもパワフルに飛び回っている岡本さん。しかし、一方では小学生2人の子をもつ、お母さんでもあります。仕事、家庭を居心地良く整える家事、子供たちへの食事作り。目の回るような忙しさは想像に難くありません。 仕事と子育て、どのようにバランスを取っているのでしょう。 ■家族はチーム、「ごめんね」より「ありがとう」を 仕事が予定よりも遅くなり、子どもたちの待つもとへ、駆け足での帰宅。働くお母さんならではの、日常の一コマです。気持ちばかりが焦って、イライラ、バタバタ。さらには、それが子どもにも伝わり、親も子どももぐったり……そんなことはありませんか? いつでも家族の目に触れる廊下の一角を、思い出を重ねるスペースにしています。写真だけでなく、公園の落ち葉で作った工作なども。 小さな足型は、兄妹それぞれがまだ赤ちゃんだったころのもの。シックな色づかいのファブリックパネルなら、こんなふうにインテリアの一部として楽しめます。 そこで、子どもたちと顔を合わせた岡本さんが真っ先に伝えるのは、「ありがとう」という言葉。「遅くなってごめんね」ではありません。 「『待っててくれてありがとう〜!おかげで、すごくいい仕事ができたよ!』っていうと、子どもたちの顔がパッと華やぐんです。なんなら、『でしょ!?』ってドヤ顔になるくらい(笑)。自分たちも、仕事に参加した気持ちになってもらえるのかもしれませんね」 「ママがつらそうだと、子どもも悲しいですよね。私一人ががんばっているわけでは、決してありません」と岡本さんは話します。 パパ、ママ、そして子どもたち。誰一人として欠けられないその歯車を、みんなで回しているという自覚。その思いが、家族を「チーム」として高め、より結束した関係になるのかもしれません。 そうは言っても、家事や育児の繰り返される日常は、楽しいことばかりではありません。岡本さんにとっての小さなリフレッシュは、大切にしている朝時間のひととき。 毎朝、子どもたちが家を出るのは、8時前くらいでしょうか。みんなで早起きの我が家は、子どもも5~6時頃起きだします。週に3度、花の仕入れに行くときは3時起きですが、それがないときは4時半頃起きて、家族が起きてくるまでの間に、やりたいことを少しだけやります。夜は21時頃布団に入ることも多いので、家事もこの時間帯ですね」 新しい芽吹きや花のほころびに目をやりながら、庭で飲む一杯のコーヒー。今日一日のスケジュールを思いながら、身体をほぐして温める、朝風呂の時間。ほんの少しの時間ですが、それは岡本さんにとってスイッチを切り替える大切な、ささやかな暮らしの句読点です。 「子どもたちが2人とも小学生になり、少しずつ自分の時間がもてるようになりましたが、つい最近までは時間との追いかけっこの毎日でした。夜は疲れて子どもと眠ってしまうこともしばしば、だから自然と朝の時間が不可欠になってきたのかもしれません」 ある日息子さんが作ってくれた、家族の役割分担表。母親からお手伝いを強制するのではなく、子どもたちが自然と家族をチームだと感じていることの表れのひとつ。「いただきますをいうひと」という分担があるのも、仲睦まじい家族の食卓が思い浮かぶようで微笑ましい。 でも、と岡本さんは続けます。 「花の仕事をして、まだまだ手のかかる子どもたちとも全力で向き合って、クタクタに疲れます。でも、そんな私にエネルギーを注いでくれるのもまた、子どもたちの存在なんです。エネルギーを吸い取られるけれど、その何倍ものよいエネルギーを、また私に吹き込んでくれる。生きる力の循環です。子どもたちって、エネルギーに満ちあふれていますから」 全力で向き合って、様子をしっかり目で見て、心の声を聞く。それは花も子育ても、共通するものがあるのかもしれません。 「仕事中、『あ~、疲れた!』って感じると、だからこそ早く子どもに会いたい!とも思うんですよね、不思議なものです(笑)」 次回は、子育て中でも楽しめる 「花のあしらい術」 を岡本さんに教えていただきます。 取材/文:藤沢あかり 撮影:田所瑞穂
2016年11月30日誰しも一度はあこがれる、 「花と緑に囲まれた暮らし」 。家事や育児、仕事に追われる毎日には難しいことだと考えがちですが、「たった1本からでも始められる」と言われたら、少し興味がわいてきませんか。 そんな楽しみ方を提案し、いつしか自然に、花や緑のある豊かな暮らしに導いてくれるのが Tiny N主宰「花生師」 として活躍する 岡本典子 さん。雑誌やディスプレイ、イベントなどあちらこちらでご活躍の岡本さんですが、実は小学3年生&1年生の 二人のお子さん のお母さんでもあります。 仕事に家庭にと、毎日はつらつと走り抜けている岡本さんに、忙しいからこそ暮らしに添えたい 花の楽しみ方 、そして 子育て のお話を伺いました。 ▼岡本典子さんファミリー プロフィール ・家族構成:夫、妻、小学3年生の男の子と、1年生の女の子との4人暮らし ・居住エリア:神奈川県 ・住宅形態:一軒家 ・Instagram:日々頁 @noriko_okamoto 、花頁 @hanaikeshi ・Facebook: ・HP: ■花とアンティークのある暮らし リビングへ足を踏み入れると、窓辺や棚だけでなく、天井までも、あふれんばかりに飾られたドライフラワーや生花。岡本さんが生み出す作品同様、アンティークカラーのグラデーションが、古い家具と溶け合うことでドラマティックな空間を生み出しています。 高台に建つ一軒家を購入し、DIYが大好きなご主人と一緒に、少しずつ手を加えながら暮らしている岡本さん。大好きなアンティークの家具に似合うよう、リビングの壁には家族みんなで漆喰を塗りました。 「一人暮らしを始めたころから、変わらずずっと古いものが好き。アンティークの家具が好きなのは、さりげなく自然に、花と調和するからかもしれません」 リビングからエントランスへ抜けるドアは、アンティークショップで購入した古いドアを設置。あいた壁にも、建具や脚立を立てかけ、こちらはエアプランツなどのディスプレイに。 窓は、一般的なサッシの部分に木枠を取りつけ、はめ殺し窓のようにしています。ガラスははめていないので、すき間からサッシ窓の開閉もOK。 クラック加工ペンキ(乾くとひび割れて、アンティークのような仕上がりになるペンキ)を塗り、こちらも時間をかけて育ったような趣に。建具を味わいのある素材に替えると、部屋全体の重厚感がぐっと増すようです。 ■子どもの想い出アイテムもディスプレイに 花台にしているのは、お子さんが小さいときに使っていたアンティークのハイチェア。 「一時的にしか使わないものなので、いつか花を合わせたいと思って選びました」。まだ子どもたちの身体が小さく、この椅子がぴったりだったころの食卓の風景が、いつでもよみがえります。 カウンターにも、古い木箱やショーケースを置き、ディスプレイスペースとして活用。キッチンの生活感とリビングとを、ゆるやかに隔てる効果も。カウンター上の壁面には、植物画を入れたアンティークのフレームを飾っています。黒を基調にすることで、花の甘さをぴりっと引き締めるスパイスにも。 また、子どもたちが作ったリースも、壁面を彩る大切なエレメント。 「リース作りは、大人と一緒であれば2歳くらいから始められると思います。うちでは、子どもが興味を持ちだしたこともあって、私が先生役となり、リース作りの家族ワークショップを開いたんです。それをきっかけに、子どもたちは毎年作るようになりました」 シックな色を選べば、クリスマスだけでなく一年中楽しめるのだそう。 ドライフラワーは、子育て中でも楽しめる まるでおとぎ話の森へ迷い込んだような、エントランススペース。ここでも、もう一台のハイチェアを花台として使っています。 「子どもがまだ小さいと、花を飾ることに躊躇される方も多いかもしれません。ワイヤーを使って吊り下げたり、壁に飾ることで、子どもの手に届かず、またドライフラワーなら乾燥した状態で下げられるので、一石二鳥です」 「ドライフラワーの寿命は約6か月とお伝えすることが多いですが、これはあくまでも目安です。風通しのいい乾燥した場所で、身体が触れたりぶつかったりする場所でなければもっと長持ちします。状態を見てカサカサしすぎていたり、色があせてきたなと思ったら取り換える程度で大丈夫」と岡本さん。 次回は、 仕事と子育ての両立 について岡本さんに伺います。 取材/文:藤沢あかり 撮影:田所瑞穂
2016年11月29日1歳を迎えたばかりの小さなお子さんを育てながら、グリーンたっぷりのインテリアを楽しむatsushiさんファミリーを訪ねました。 前回の 1)赤ちゃんがいてもグリーンを楽しむ、2)ライフスタイルの変化に対応する整理術 に続いて、最終回では部屋のインテリアで浮いてしまいがちな、 ペットアイテム や、部屋をきれいに保つコツについて伺いました。 ▼atsushiさんファミリー プロフィール ・家族構成:atsushiさん(35歳)、妻、1歳の女の子の3人暮らし。 ・居住エリア:東京都 ・間取り:1LDK ・住宅形態:賃貸マンション ・RoomClip: ■用途を限定しない、汎用性の高いもの選び 2匹のモルモット、そしてコガネメキシコインコと暮らすatsushiさん。 「ペットって、家族同然で近くにいてほしい存在。それなのにグッズは、インテリアから遠ざけたいものが多いんですよね」。そんなatsushiさんが、モルモットのために用意したゲージは、“無印良品”のユニットシェルフです。 もともとは、家具として使っていたものをペットのために使うことにしました。ポリプロピレンバスケットなら、サッと引き出せるので掃除も簡単です。ここでもまた、“汎用性の高いもの”を選ぶスタイルが生きています。 餌やりもお子さんの役割に。大好物のセロリをあげながら、一緒にポリポリ食べてしまうことも…! 野菜と親しむきっかけにもなりそうです。 【Point-3】 “ペットには専用グッズを”の思い込みをなくして、家具選びの延長でセレクト。 こちらは、コガネメキシコインコのココちゃん。少しずつお子さんと距離を縮め、仲良くなろうとしているところだそう。下に置いたミリタリートランクは、独身時代から愛用しているもの。 「思えば長く使っていますね。ミリタリーは、今の我が家のようなIKEAや無印良品の家具とも合いますし、もう少しジャンクなテイストに合わせても。意外といろんなスタイルでもしっくりくるんです」 ■楽してキレイをキープするための、ひと工夫 いろんな雑貨やグリーンを飾っているatsushiさん。掃除の仕方も気になりますが、その方法はごくごくシンプル。 「ホコリは気づいたときに、ダスターを使っています」。オーストリッチの羽根を使ったこちらは、ふんわりとコシがあり、置いた雑貨を動かすことなくホコリを落とせます。ドイツの掃除用具ブランド“レデッカー”のものを愛用しているそう。 「床はお掃除ロボにおまかせですね。そのため、床に置くものは少なく、ラグも敷いていません」。 リビングから、玄関を挟んで続く寝室まで、床への直置きは最低限に。スムーズにお掃除ロボが動けるようにしています。 お子さんは、ズリバイからはいはいへ、そして今は歩くのが楽しくて仕方がない様子。「少しずつ成長を見守りながら、これから危なくなってきそうだな、と思いはじめたらやんわりと家具でさえぎったり、配置を少し変えてみたり。危険さえ取り除けば、多少は子どもが触ったり散らかしても気にしません」そうおおらかに笑うatsushiさん。 この日も、歩き回るお子さんが通れないようにと、割れ物ゾーンをさえぎるようにハイチェアを置いてありました。 「子どもが産まれても、急にライフスタイルを変えなくちゃ、ということはないですね。でも、これまでは都心に出かけるのが楽しみのひとつだったのが、キャンプやハイクなどのアウトドアへ気持ちが動き始めています。そういう意味では、変わってきているのかもしれません」 これまで好きだったものに、我慢や制限をかけず、子どもと一緒に大らかに楽しむatsushiさんファミリー。そこからゆるやかに変化が加わり、家族3人の好きなもの、自然と新しい形が生まれ始めているようです。 取材/文:藤沢あかり 撮影:有本真大
2016年09月28日1歳を迎えたばかりの小さなお子さんを育てながら、グリーンたっぷりのインテリアを楽しむatsushiさんファミリーにインタビュー。 前回の 1)赤ちゃんがいてもグリーンを楽しむ に続いて今回は、 こだわりのモノ選びと、整理収納術 について伺いました。 ▼atsushiさんファミリー プロフィール ・家族構成:atsushiさん(35歳)、妻、1歳の女の子の3人暮らし。 ・居住エリア:東京都 ・間取り:1LDK ・住宅形態:賃貸マンション ・RoomClip: ■用途を限定しない、汎用性の高いもの選び。 atsushiさんのお宅では、実用品のほとんどを、キッチンとリビングコーナーを隔てるテーブルの下に収めています。実はこれ、無印良品のパルプボックスを8個組み合わせ、その上にホームセンターで購入したパイン集成材をのせただけのもの。 「収納の家具や小物は、“できるだけ汎用性の高いもの”と決めています」 インテリアに変化をつけたい、収納するものが変わった、住まいを移した。自由度の高い家具なら、そんなライフスタイルの変化にも無理なく対応できます。 【Point-2】 収納用品は、いろんな使いみちを想定してから購入。 “家族が増える”というのもまた、大きな変化のひとつです。ここは浴室に面した側の棚の一角。お風呂上がりのお子さんがすぐに着替えられるよう、無印良品のファイルボックスを並べ、オムツや肌着などお世話グッズをしまっています。 「チェストなど、“子ども専用”と銘打つものは揃えませんでした。子どもは成長していきますし、入れるものを変えていきながら、今あるものを長く使い続けられたらいいですよね」 この一角には下着のほかに、すぐそばで使う洗濯や掃除の洗剤類、ハンガーや洗濯ネットといった洗濯グッズも収納。カラフルなボトルも、ファイルボックスにしまえば詰め替えなどの面倒な手間なくすっきり整えられます。縦入れ収納なので、取り出しやすさ、見渡しやすさも抜群。 ちなみに、お世話グッズのそばには、保湿乳液や歯ブラシ、薬などお子さんのケア用品一式も。パッケージの素敵なボトルで揃え、ドライフラワーと一緒にショップのようにディスプレイしています。 「トレイは無印良品、ガラス容器はディスプレイなどで使っていたビーカーとシャーレです。これも、家にあったものを使っていますね」 ■きっちり決め込みすぎない「投げ入れ収納」ならストレスフリー キッチンに面した側には、食器やクロス類、食材のストックなどを収納。おなじく無印良品のファイルボックスに加え、こちらではD&DEPERTMENTで購入した“サンコー”のコンテナボックスも。 「収納ボックスの中は、細かく仕切らず投げ入れ収納が基本です。子どもがポイポイ出し始めても気にしません。引き出しから出して遊ぶのも、きっと楽しいですよね。ひとしきり出したら、“今度は中に入れてみてね”って、お片づけもうながしています(笑)」 「ダメ!危ない!」と言わずに済む収納スタイルなら、思わぬ子どもの笑顔にもっとたくさん出会えるのかもしれません。 見た目にも美しい食器は、テーブル上に重ねています。普段使いの食器は、コンパクトに水切りカゴにまとめて収納。あまり数を多く持たず、厳選しているからこそできるスタイルです。 そのほか、よく使うキッチンツールは吊り下げて取り出しやすく。右のフック型小物入れの“IKEA”のグルンドタールには、調味料を入れて。 次回は「ペットのためのアイテムも自由な発想で!/部屋をキレイに保つコツ」をお届けします。 取材/文:藤沢あかり 撮影:有本真大
2016年09月27日子育てをしていると、家で過ごす時間が長くなり、自然とインテリアや室内グリーンへの関心も高まってきます。その反面、小さな赤ちゃんとの暮らしは、「危ないかな?」「触っちゃダメ!」の連続にも思え、一歩踏み出せないという人も多いかもしれません。 今回は、1歳を迎えたばかりの小さなお子さんを育てながら、グリーンたっぷりのインテリアを楽しむatsushiさんファミリーを訪ねました。 ▼atsushiさんファミリー プロフィール ・家族構成:atsushiさん(35歳)、妻、1歳の女の子の3人暮らし。 ・居住エリア:東京都 ・間取り:1LDK ・住宅形態:賃貸マンション ・RoomClip: ■グリーンを雑貨と同じように楽しむテクニック キッチンと一続きになった、広いワンルームを生活の中心としているatsushiさん。空間をふんだんに使い、多肉植物やエアプランツ、ドライフラワーなどを立体的にディスプレイ。雑貨感覚で、自由にグリーンを楽しんでいます。 「無印良品」「IKEA」などのシンプルな家具がメインの、一見クールなインテリア。しかしグリーンや木の質感を加えることで、住む人の温度や気配を感じる見事なバランスです。照明やプランターなど、ところどころに黒を配して引き締めています。 出産前は、週末ごとにエリアを決めては、インテリアショップやグリーンショップ、カフェなどを巡っていたお二人。グリーンや雑貨に囲まれたインテリアを楽しむ生活スタイルは、意外にもお子さんが産まれてからも大きく変化はなかったといいます。 たくさんのお気に入りを飾りながら、子育てを楽しむコツはあるのでしょうか。 リビングに入ると、まず目に飛び込んでくる、グリーンを配したコーナー。日当たりのいい南東の角部屋を活かし、一番いい場所をグリーンの指定席に。 ディスプレイ台に使ったのは、りんご農家から譲り受けたというりんご箱。中には、出番を待つ鉢植え肥料などグリーンのグッズ、キャンドルなどをまとめています。 お子さんのおもちゃも、黒いタブトラックスに収納し、このコーナーともうまくマッチさせていました。 【Point-1】 グリーンは、お手入れの頻度や方法で置き場所をカテゴライズ。 窓辺に置いたサボテンは、IKEAのキャスター付きワゴンへ。これなら、日当たりや水やりのタイミングなど、状況に応じてまとめて移動ができます。「毎日水やりがいるものは、縦のラインでまとめています」というatsushiさん。 家じゅうあちこちにグリーンを飾っていると、目が行き届かず、いつの間にか水やりを忘れた! なんていうことも。「あちこちにあるように見えながらも、毎日水やりが必要なのはこの吊り下げたチランジアと、その下の台に置いたものがメインなんです」。一度にまとめて水やりができ、落ちた水滴も下の植物が受け止めます。 そして霧吹き作業は、1歳のお子さんと。「さわっちゃダメ」と親がやってしまうのではなく、興味をひくものはあえて子どもも一緒に。共に育て、大切にする気持ちが生まれます。これもまた、子どもが自然と植物がある空間に溶け込む、素敵な心がけです。 “フェイクグリーン” も上手にミックス お手入れいらずのドライやフェイクグリーンも上手に活用。左のおおぶりの枝は、泰山木(たいさんぼく)をドライにしたもの。「きれいにドライになる植物を選ぶのも、長く楽しむポイント」とatsushiさん。「お気に入りのお店に通って、相談にのってもらうのもいいですね」。 右のシェルフ上から垂らしたエアプランツは、実はフェイクなんだそう。 「コガネメキシコインコを飼っているのですが、ここは遊び場でもあるんです。ちぎっては投げ…を繰り返してしまうので、この場所はフェイクで楽しんでいます」 最近は本物そっくりのフェイクグリーンも豊富です。 次回は「ライフスタイルの変化にも対応! 実用的な整理術」をお届けします。 取材/文:藤沢あかり 撮影:有本真大
2016年09月26日ものを減らし、すっきりと整理整頓しながら、心からのお気に入りに囲まれて暮らす「シンプルな暮らし」を実践するholonさん。 1)シンプルライフのキッチン収納テク、2)衣類や日用品のユニークな整理法 …とご紹介してまいりましたが、最終回となる今回は、幼い子どもの おもちゃの収納方法 と、 holonさんの憧れの住まい についてお届けします。 ■おもちゃは子どもの管轄に 5歳と1歳のきょうだいが、毎日元気に走り回るholonさん宅。 「シンプルライフを実現している人なら、子どものおもちゃも制限し、数少なく与えているのかも?」お伺いするまでは、そんなふうに予想していましたが、いえいえ、そんなことはありません。 リビングに接する洋室についたクローゼットを、おもちゃ収納として活用しています。そしてその量は、年齢相応、むしろ豊かな印象です。 「子どものおもちゃを、“遊ばないから”と親が勝手に処分や制限をすることもできますが、わが家では子どもに、気に入ったものを選んでもらうようにしています。そうすることで、子ども自身がものを大切にすることにもつながるし、たくさん遊んでくれる気がします」 もちろん、“ひとつ増えたらひとつ手放す”というセオリーも大切。 「手放すときも、必ず子どもに相談してからです。一定量から増えないよう、物量をキープすることを心がけます」 プラスチックのおもちゃやキャラグッズ、表立ってリビングに置くとうるさくなりがちですが、まったく与えないというのも、ちょっと寂しいもの。子どもにしまいやすい場所、管理しやすい量を決めてあげることで、子どもも大人もストレスなく過ごせるようです。 【Point-3】 おもちゃの管理は、子どもの気持ちを尊重し、「一緒に選ぶ、一緒に決める」を心がける。 書斎の一角に、今は使っていない北欧家具のチェストをおもちゃシェルフとして。オープン棚なので、1歳になったばかりの子どもでも出し入れが簡単。 対して5歳のおねえちゃんの細かいヘアゴムや飾り、小さなおもちゃなどは、引き出し収納に。こちらも北欧家具のチェストですが、倒れてしまわないよう脚を外して使用しています。 ユニークなのはその設置場所。キッチンを入ってすぐ、背面シェルフの下段に置いているのです。 「リビングにも近く、すぐ出し入れできるこの場所が一番便利だったんです」 毎朝の登園前にバタつく身支度、「●●はどこー?」となりがちな、細かいアイテムの管理。第一に子ども自身が出し入れしやすいこと、そして母親の目に届く場所でありながら、見た目にうるさくならないこと。ものがあふれていないキッチンだからこそ、holonさんは柔軟に置き方をアレンジしています。 ■憧れの住まいは、「アアルト」の自邸 ただ「シンプルに、すっきりと」では、家族の住まいは、心地よいものになりません。 “洗濯物はたたんでタンスの引き出しへ”“ヘアゴムは洗面所へ”定番のことを「当たり前」にせず、「家族みんなが使いやすく」「みんなに負担がないように」と、改良していくholonさん。 それは決して手抜きではなく、暮らしの無駄をそぎ落とし、バージョンアップをしていくための「工夫」にほかなりません。 「理想は、フィンランドにある、アアルトの自邸※のような家。きちんと選ばれたお気に入りのものだけがある、洗練された空間です」 ※一般公開されているフィンランドの国民的建築家、アルヴァ・アアルトの自宅。 子育てを言い訳にせず、住まいを快適に整え続けるholonさん。最後に、「今、欲しいものはありますか?」と尋ねてみました。 「欲しいもの…、そうですね、今は特に見つかりません。家具も一通り揃いましたし、しいて言えば、「もの」が増えない趣味でしょうか。趣味のものって、道具や材料がどんどん増えてしまうから…今、模索中です(笑)」 「ものを減らす」「シンプルなインテリア」。表面上の美しさを通して、より家族が暮らしやすく、快適に過ごせる場所づくり。シンプルな空間は、無機質さではなく、豊かな人間味と家族への愛情の現れにもつながっていました。 取材/文:藤沢あかり 撮影:有本真大
2016年08月10日小さなお子さんがいながらお気に入りのインテリアに囲まれ、心地よい暮らしを実現している読者の方に、その秘訣を伺うインテリア特集。掃除や片づけを日常に組み込み、すっきりと整理整頓して暮らすholonさんにお話を伺います。 前回の 1)シンプルライフのキッチン収納テク に続いて、今回は雑然となりがちな 衣類や日用品の整理法 を伺いました。 ■暮らしまわりのものは、一か所にまとめて ものを減らす、掃除しやすいしくみをつくる…とはいえ、暮らしに「もの」は不可欠です。家族の洋服に、日々使う文房具、常備薬、溜まっていく書類やコード類。holonさんの家では、一か所にまとめることを意識しています。 【Point-2】 こまごまとする日用品やストック類は、家族みんながわかりやすいよう、ステーション化して一元管理。 白い壁が広がるholonさんのお宅で、印象的な存在感を放っているひとつが、この「ウーテンシロ」。日用品が美しく収納できる、壁面収納アイテムです。 ボールペンやメモ、荷解きに使うハサミ、すぐ隣のキッチンで使う小型の鍋つかみなど、細かな日用品はここに集結させています。ひとつひとつの場所が決まっているので、探す必要もなく、また同じ場所にしまう動作もスムーズです。 リビングの一角にある、作りつけ収納には、家族の常備薬やその他の文房具、充電ケーブルなどをしまっています。木製トレイにジャンル分けすることで、出しやすく、また見た目もすっきり。 家族が飲む薬は、わかりやすく仕切りながら収納することで、誰もがひと目で分かり、「あの薬どこ?」から解放され、ストレスフリーに。 そして収納といえば、誰もが悩むのが家族の衣類。holonさんは、洋服もウォークインクローゼット一か所に、家族4人分を集約しています。 「基本的にはハンガー収納で、たたむ手間を省いています。低い位置には子どもの服をかけ、自分で出し入れができるようにしています」 そしてユニークなのが下着や靴下、スタイなどの小物類の収納法。 「ピンチハンガーを使って吊り下げることで、こちらもたたまなくていい収納に。子どもも取り出しやすいですし、ひと目で分かるのも便利なんですよ」 ■納戸を「ショップのバックヤード」に 廊下にある1畳ほどの納戸には、食品や日用品などのストック、保管しておく書類や季節のアイテムなどを一気に収納。 天井まで届く「山善」の“突っ張りフリーラック”をコの字に設置しました。スペースの無駄なく、また一歩入ればすべてに手が届くよう陳列しています。 「イメージは、お店のバックヤード。ひと目で何がどこにあるのか、私以外の家族もわかりやすく、残量も一目瞭然です」 ポイントは、奥行きが浅めのラックを使っていること。これなら、奥まって死角になる心配がなく、食材の死蔵や重複買いも防げます。 次回は、holonさん家の3つめのポイントとして、5歳と1歳の子どもたちの おもちゃの整理術 をご紹介します。 取材/文:藤沢あかり 撮影:有本真大
2016年08月09日近頃よく耳にする「持たない暮らし」「ミニマリスト」「すっきり収納」。ものを減らし、すっきりと整理整頓して、心からのお気に入りに囲まれながら暮らすというライフスタイルに人気が集まっています。 今回お伺いしたのは、 インスタグラム のフォロワー数が12万人を超える、シンプルライフを実践しているholonさんのお宅。今年の4月に、インテリアをテーマにした2冊の書籍を手がけたばかりです。 白い壁、白木のフローリングが映える中に配したのは、厳選されたお気に入りの家具。ビンテージの北欧家具や小物の存在がぐっと引き立ち、まるでギャラリーのようなリビングです。 ▼holonさん家 プロフィール ・家族構成:夫、妻holonさん(32歳)、娘(5歳)、息子(1歳)の4人暮らし。 ・間取り:3LDK ・住宅形態:分譲マンション ・instagram: @holon_ 実はholonさん、5歳と1歳を迎えたばかりという、手のかかる時期の子育て真っ最中のワーキングマザー。そんな中で、このすっきりとした暮らしはどうやってキープしているのでしょう? その秘密を伺いました。 ■「ためない」ことが時間を生む holonさんの一日の中で、実は家事に費やしている時間はそう多くありません。子どもが寝た後に、掃除や片づけに励んでいるのかと思いきや、「夜はテレビや映画をみたりと自分の時間にあてています。のんびりしていますよ」と意外なお返事が。 ワーキングママのholonさんが、家事に充てているのは、朝の出勤前時間と帰宅後の寝かしつけまで。どちらも、一日の中で一番忙しくなる、家事のピークタイムです。その中で、いかに効率よく進められるかは、どんな家庭でも一度は悩むもの。 holonさんは、シンプルに「後回しにせず、その都度小まめに片付ける」ことを意識しています。食事を終えたら食器を洗って定位置に戻す、汚れは溜まる前に掃除する。言葉にすると簡単ですが、そこにはスムーズに進めるためのポイントがあるようです。 【Point-1】 掃除や片づけが苦にならない、家族みんながスムーズに暮らせるしくみを工夫する。 holonさん家のキッチンには「水切りかご」がありません。「食器を洗う」ことは家事のひとつとして組み込んでいても、「それを拭き上げて元の場所にしまう」のは、働くママにとって二の次になりがち。でもそこまでを “ひとつのサイクル” として日常に組み込むことで、キッチンは常にクリーンな状態を保てるのだとholonさんは言います。 帰宅後、バタバタと食事作りに取り掛かる前に、水切りかごに山盛りになった食器をうんざりしながらしまう、という必要もありませんね。 「しまう」という動作が苦にならない、 シンプルな収納と動線 も、無理なくきれいを保つコツのようです。 holonさんは、シンクや作業台から最短距離である、キッチンの引き出しに食器をしまっています。これなら、家族のだれもが家事に参加しやすく、もう少し大きくなれば子どもたちもお手伝いが簡単です。 器は白いものを中心に厳選。愛用しているのは、ヤマザキパンのキャンペーンで集めた白い皿。軽くて割れにくいところもお気に入りです。「アラビア」の“パラティッシ”シリーズは、ソーサーにカップを受けるくぼみがないので、プレートとしても使えます。 ものを減らすと、すべてに定位置をつくりやすく、結果、片づけがラクになります。シンクやコンロ下の大型引き出しは、ファイルボックスを使って上から見渡しやすい立てる収納に。 洗って開いた牛乳パックは、生ものを切るときのまな板代わりに活躍。炊飯器は持たず、毎日のご飯は圧力鍋で炊いているのだそう。 吊り戸棚の中も、「無印良品」のファイルボックスやポリプロピレン引き出しで分かりやすく収納。 意外だったのが、おたまやフライ返しなどが入ったツール立て。コンロ脇に置くのが定番ですが、holonさんは使う時だけ出し、コンロ周りの掃除をしやすくしています。 ちなみに、食器を拭いたふきんは煮洗いしているのだそう。「夕飯づくりや後片付けなどでキッチンに立ったついでに、“ル・クルーゼ”などの鍋を使って煮沸します」。 酸素系漂白剤とセスキ炭酸ソーダを使えば、ふきんも鍋も常にピカピカをキープ。時々、鍋をたわしでゴシゴシ…とも無縁に。 重曹や酸素系漂白剤などの粉末は、「フレッシュロック」に詰め替えて。密閉度にすぐれているうえ、蓋まで透明なので残量も一目瞭然。プラスチック製で、ガラスのように負担がなく軽々と持ち上げられます。 ■床への直置きが「吹きだまり」を生む 「部屋の掃除は、出勤前に簡単に済ませます」とholonさん。掃除機やワイパーをざっとかけたりと、5~10分程度。そのひと手間があるだけで、部屋をキープできるかどうかが変わってきます。 ひとくちに「ざっと掃除機をかける」と言っても、ここで大切なのが、「床にものを置きっぱなしにしない」ということ。 「床にものがなければ、掃除も短時間で簡単。鞄や雑誌など、ついつい何気なく床に置いてしまいがちですよね。でもひとつ置くと、そこが『吹きだまり』になってどんどん散らかっていくんです」 また、帰宅後にパッと置いてしまいがちな通勤バッグや子どもの保育園バッグなどのために、holonさんの家にはいたるところにフックが取り付けてあります。 玄関を入ってすぐの廊下に取り付けたのは、「無印良品」の“壁に付けられる家具・フック”。鞄をいったんここに掛ける習慣をつけることで、リビングに持ち込むことはありません。そのあとは、玄関脇のクローゼットがある部屋に片付けます。 少し面倒に思えることも、こまめにやることで、結果的に 時短 につながります。holonさんのゆとりは、こんな小さな心がけで生まれているようです。 次回は、holonさん家のふたつめのポイントとして、こまごまとする日用品やストック類の 一元管理術 をご紹介します。 取材/文:藤沢あかり 撮影:有本真大
2016年08月08日4人の子育てをしながら “賃貸DIY” を実践している、SNSでも人気急上昇中の sayo.さん 。 1)賃貸DIYのコツ、2)日用品や子どもアイテムのDIY整理術 …とご紹介してまいりましたが、最終回となる今回は キッチンまわりのDIY と、sayo.さん流・ DIYライフを楽しむコツ についてお届けします。 ▼sayo.さん家 プロフィール ・家族構成:夫(33歳)、妻sayo.さん(34歳)、中学2年生の長女、小学4年生の長男、小学1年生の次女、1歳を迎えたばかりの次男、内装業を営むご主人との6人暮らし。 ・所在地:神奈川県横浜市 ・間取り:2LDK ・住宅形態:賃貸団地 ・instagram: @xsayo.x ■小まめに「今やる」が生み出す暮らしのゆとり sayo.さん宅で、板壁とは逆サイド、もう一方の見どころがこのカウンターキッチン。オープンスペースだったキッチンを仕切るシェルフとして、入居時にDIYで作った夫婦の力作です。 「内装業を営む夫が中心になって、作ってくれました。L字形に組むことで、地震のときも倒れにくい工夫をしています」 シェルフは、キッチンカウンターとしての作業台だけではなく、リビング側とキッチン側、それぞれからアクセスできる大型収納としての役割も。コックピットのように必要なものが収められたキッチンは、作業がとてもスムーズ。 ステンレスバーを格子に取り付け、上に木箱を置いて収納としてアレンジしたり、フックで小物を引っかけたり。雨の日には、室内干しのバーとしても役立つのだとか! ライフスタイルに合わせてフレキシブルに使えるのは、DIYならでは。 ジャーのキャップを天面に固定し、スパイスキャニスターに。これなら片手でサッと開けられるうえ、調理中に手をひっかけて倒してしまう心配もゼロ。 カウンター下にすっきり収まる、“ジョセフ ジョセフ”の入れ子のボウル&計量スプーン。場所をとらず、使い勝手もよいお気に入りの道具のひとつ。 シンク上の吊り戸棚は、扉を外しオープンに。木目調の壁紙を貼ったことで、中に入れた古道具のバスケットやロッカーといった懐かしい雰囲気ともマッチ。ここでも収納にはお気に入りの道具を使うという、sayo.さんのテクニックが活かされています。 【Point-3】 趣味の作業も家事も、すき間時間を有効活用できるよう、すぐ取り出せる動線確保がポイント。 現在は1歳のお子さんと過ごしながら、専業主婦として暮らしているsayo.さん。とはいえ、その暮らしは決して「のんびり、ゆったり」ではないはずです。家族6人分の食事づくりやその買い出し、洗濯、掃除……ひとつひとつの量を思うと、目の回るような忙しさなのでは? 「買い物は、午前中に子どもとのお散歩を兼ねて、近くのスーパーへ。たくさん買っても、まとめて配達してくれるサービスがあるので利用しています。夫が早く帰宅してくれる日は、車で買い出しに行くことも。 洗濯物は……本当にたくさん(笑)。やるぞ、と決めて一気に片づける感じですね。家族がそれぞれ、自分のものは自分でしまうのがルールです。こうしたことで、『僕のシャツがない!』『私の靴下は!?』ということもなくなりました」 リビングと隣の和室を区切る、アンティーク調の引き戸もなんとご主人によるDIY。「デザインを夫に伝え、イメージ通りに作ってもらいました」とのこと。すのこ板や、ワトコオイルを使い、低予算で雰囲気よく仕上げています。 「これはさすがに時間がかかりましたが(笑)。でも家の気になる場所は、思い立ったらすぐに着手する方。インテリアの模様替えなども、小さな子どもがいても、触っちゃうかな? と頭で考えるより、先にやってみるタイプ。意外と大丈夫ですし、もしダメだったらまたすぐやり直してみればいい。だからリビングの配置は毎日のようにコロコロ変えて楽しんでいます」 道具を出して筆を洗って…と、おっくうになりがちなペイント作業も、子どもがお昼寝したタイミングなど「今だ!」というときに、すぐ取り出しやすい場所に。目に触れながらも子どもは手が届かない場所を選び、麻袋にまとめることでディスプレイを兼ねています。 小学一年生の娘さんが描いた家族。実はこの黒板も、そうめんの空き箱に黒板塗料を塗ったリメイク! 賃貸だから、狭いから、子どもがまだ小さいから……そんなことは、言い訳なのかもしれません。インテリアの随所に感じるのは、とことん 家づくりを楽しんでいる という様子と、 家族への気遣い でした。「次は、家族みんなの靴がわかりやすくしまえるよう、玄関の収納を見直そうと思っています」と新たなDIYを予定しているsayo.さん。 次はあれをやってみよう、この場所をもっと使いやすくしてみよう、とインテリアは現在進行形で変化し続けています。 取材/文:藤沢あかり 撮影:田所瑞穂
2016年06月30日