モレの不安を解消する“吸水ショーツ”が誕生! 老舗下着メーカーが開発の苦労を語る
何枚も何枚も数え切れないほどのサンプルを作って、水分量を変えて実験するという日々の繰り返しでしたね」
細部にまで施されたオリジナルのステッチにも、モレにくさへのこだわりが詰まっている。
「クロッチの中央に縦にステッチを入れることで、水分が横に広がらず縦に流れるので、横モレの心配も軽減されました。ステッチの数も何本にするのがベストか、検証を繰り返して結局1本に」
厳しい社内チェックをクリアして、ようやく発売に。
「社内モニターに試してもらった意見を基に、さらに改良を重ねて、納得のいく商品ができるまで1年近くかかりました。安心してお使いいただくためにたくさんのテストをしているので、発売としては後発でしたが、そのぶん高品質な商品をお届けできたと自負しています。実際、お客様からは、安心感があってはきやすい、ワコールのパターンのこだわりを感じた、など好評です。私自身、デリケートゾーンのかぶれが気にならなくなって、ファッションの選択肢も広がりましたね。生理の時は黒のパンツばかりだったのですが、吸水サニタリーショーツをはくようになってスカートも安心してはけるように。
これからも女性の悩みに寄り添うアイテムを開発していきたいですね」
※『anan』2023年1月25日号より。取材、文・岡井美絹子
(by anan編集部)
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