放送後、社内に変化が? テレ東Pが明かす『生理CAMP2020』制作秘話
他部署の人や、生理用品のメーカーさんなどにも『こういう番組をやりたいと思っていて』とたくさん相談したところ、『生理についてもっとオープンに語れる空気ができたらいいね』と共感してくれる人が何人もいたんです。ちょうどフェムテックという言葉が浸透してきた時期で、外から中から同志の力が合わさり、深夜2時の放送枠をもらえたのです」
放送後、「生理CAMP」がツイッターでトレンド入りするなど大反響があった。「PMSについてもっと取り上げて」「出産経験のある女性の話も聞きたい」など、さまざまな声があり、「僕たちこそ知るべきだと思う」という男性からの意見もあったという。
「番組放送後、社内の雰囲気も一変し、『生理』という単語を口にするのにみんなためらいがなくなりましたね。自身の生理や健康状態を大きな声で語ることはもちろんありませんが、男性の上司が『他局でも生理の番組やってたから、見ておいたほうがいいよ』と普通の会話の中でナチュラルに教えてくれるなど、“生理を語るのはタブー”という雰囲気はなくなったように思います」
番組制作が機になり、生理について勉強したという工藤さん。自身も、生理との付き合い方を模索した時期があったそう。