毎日お通じがあっても“残便感”があれば便秘!? 便秘の基礎知識&6つの主な原因を解説
便秘改善への道は、便秘についてよく知ることから始まる。便秘と一言で言っても、原因やタイプは様々。しっかりと押さえておこう。
便秘の基礎知識
便秘の定義は、3日以上排便がないor残便感。
そもそも便秘とはどのような状態なのか、消化器内科医の中島淳さんに定義を教えてもらった。
「便秘は、病名ではなく症状を表す言葉で、『慢性便秘症診療ガイドライン2017』では、“本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態”と書かれています。具体的には、3日以上排便がない『排便回数減少タイプ』と、毎日排便があっても残便感がある『排便困難タイプ』に分類されます。みなさん何日も便が出ないのだけが便秘だと思っていますが、毎日お通じがあっても、便が硬くて出しにくく、1回の排便ですべて出し切れない場合も同様。
実際、後者の症状で医療機関を訪れる患者が多くいます」
便秘の原因は様々あり、人それぞれ。いくつかの原因が複雑に絡み合って起こることもある。
「便秘を放置していると、悪玉菌が繁殖して病気を引き起こすだけでなく、肌荒れや体臭を招くことも。原因を突き止めて、慢性化しないように対処しましょう」
代表的な2つの便秘タイプ
【排便回数減少タイプ】排便の回数が少なく、便が腸の中にとどまる。