症状が出ては消え、出ては消え…20代女性に急増中の「梅毒」とは?
セックスして感染。
感染から2~3週間後
【1期梅毒】
性器に硬いしこりや口内炎のような潰瘍ができる。痛みはない。
1期梅毒から3~4週間後
症状が消える。
1期梅毒の症状が消えて1か月後
【2期梅毒】
全身に赤い発疹[梅毒疹]が出る。
2期梅毒から2~3週間後
症状が消える。
以後、特に症状は出ないが…
梅毒の菌は体内に潜んでいる。
症状が出ては消え、出ては消え…。
“偽装の達人”と呼ばれることも。
セックス直後に症状が出るわけではなく、数週間経ってからまず性器周辺に異変が。
「この病気の怖いところは、特に治療をしなくても症状が治まってしまうところ。しかも痛くもかゆくもないので、気にせずにセックスをする人が多く、それによって感染が拡大することに」(川名先生)
完治せずに妊娠すると、14%くらいは赤ちゃんに感染。
妊娠中の女性が梅毒にかかると、胎盤を通じ胎児に感染する母子感染が起きる。これが“先天梅毒”。
「妊娠初期に診断された場合すぐに治療をしますが、それでも14%程度は母子感染が起こる。赤ちゃんに異常が出てからの後悔では遅いので、妊娠前に必ず検査をしてください」(川名先生)