中元日芽香「客観的な指標ができることで、男性からの理解も深まりそう」 PMSのつらさを“数値化”!?
――女性特有の不調はさまざまありますが、PMSに着目したのはなぜでしょうか。
赤塚:このプロジェクトは、女性研究員7名で始動し、今では共感した複数の部署の社員が合流しています。メンバーからさまざまな悩みが挙がったなかで、特に共感し合えたのがPMSでした。生理前の諸症状が仕事に影響を及ぼすことってあるよね…と。
中元:私自身も、PMSに悩まされていた時期がありました。当時は倦怠感や精神的な落ち込みなどの症状をPMSだと気づかなくて。やる気が出ない自分がダメなんだろうか、と自己嫌悪に陥ることも多かったです。
疋田:社内アンケートでも、パートナーに当たってしまったりして自己嫌悪になるという人が多かったんですよ。
また、“PMSの症状そのものもつらいけれど、そのつらさを周囲に理解してもらえないこともしんどい”という回答も多くありました。
中元:痛みやつらさは主観的なものなので上手く表現しにくく、“もしかしたら他の人にとってはそれほどじゃないかも”と考えてしまう人もいると思うし。疋田:PMSの診断でも症状について質問をされると思うのですが、実際に答えてみると、自分の状態を具体的に伝えるのって難しいんですよね。