しこりが見つかったらがん? 検診はどこで? 医師が解説する“乳がん”の基礎知識
受診した結果、たとえば皮膚の湿疹であれば、乳腺科の先生がちゃんと皮膚科を紹介してくれる。ほかの症状についても、内科、婦人科などしかるべきところにつないでくれるので、自分で勝手に判断する前に「おっぱいのことならひとまず乳腺科へ!」と覚えておけば安心。近くの病院を調べてみよう。
【問題3】検診は毎年受けないといけない。
答え…年齢や遺伝リスクによって検診の頻度も変わります。
どの年代でも、乳がんになる可能性はある。だからといって、20代のうちから全員が検診を受ける必要はなく、一般的には40歳以降、毎年受けることが望ましいとされている。20~30代の検診の考え方は?
「若い人の乳腺は発達していて、マンモグラフィでがんが写りにくい傾向があります。
なので、30代前半くらいまでは、リスクが低い人なら超音波検査を勧められることが多いでしょう」
人により胸の特徴やリスクが異なる点にも注意したい。年齢と関係なく乳腺が発達している高濃度乳房の人はマンモグラフィで写りにくいから超音波を勧められることもあるし、遺伝性乳がんのリスクがある人なら20代でもリスクに応じた画像検査を定期的に受けたほうがいい。