生理になるとなぜか下痢気味に…因果関係を産婦人科医が解説!
ananフェムケア連載「Femcare File」。今回のテーマは、生理と下痢の相互関係。生理中、下痢になりやすいと悩んでいる人も多いのでは?その因果関係について、産婦人科医に話を伺いました。
生理に対するストレスが原因になることも。
いつもは平気なのに、生理になるとなぜか下痢気味…。そんな悩みを抱えている人は多いのでは?どうして生理の時に下痢になりやすいのか。体の仕組みを、産婦人科医の三輪綾子さんに伺いました。
「排卵後に増える黄体ホルモンの分泌量は、生理が近づくにつれて減り、代わって急激に増えるのが子宮内膜から分泌されるプロスタグランジン。
プロスタグランジンは、子宮の収縮を促す役割を担っていて、これにより子宮内膜を体外に出す――つまり生理が起きます。この時、子宮の収縮と連動して腸の収縮も大きくなるので、下痢になりやすくなるんです」
このような因果関係がある一方で、精神的な要因も大きいそうだ。
「腸はストレスを受けると過敏に反応しがち。たとえば『生理が来ると下痢で仕事中もつらくなるかも…』という“予期不安”によって下痢が引き起こされるケースも。生理中の憂鬱な気持ちがストレスになって、腸に影響を及ぼすこともあります」