研究期間中に5回の食生活アンケートを行い、2,041人の女性が閉経期を迎えた。その結果、最も多くビタミンDを摂取していた人たちは早期に閉経を迎えるリスクが17%低かったとのこと。また、カルシウムを多く摂取していた人たちも早期閉経のリスクが13%低かったそうで、この結果は牛乳に閉経を遅らせるホルモンが含まれていたのが主因と考えられている。
「早期閉経は心血管疾患や認知症、骨粗しょう症のリスクが高くなることと関連しているだけではなく、女性の妊娠機会にも影響を及ぼします。たとえば、43歳に閉経期にはいる女性は33歳から妊娠が難しくなる可能性があります。科学者は、早期閉経のリスクを下げるものを探しています。食生活のように簡単に変更できるものでリスクを下げられるのであれば、女性にとっては朗報です」と研究をまとめた論文の筆頭著者であるマサチューセッツ大学のアレキザンドラ・パードゥ-スミス氏は語る。
そのうえで「女性はビタミンDとカルシウムが豊富に含まれている乳製品や、脂っこい魚を食べることで早期閉経のリスクを減らすことができます」とパードゥ-スミス氏は続ける。
ビタミンDは日光をもとに生成できるが、脂っこい魚や卵黄、強化シリアルなどから摂取できる。